JP2015136009A - 中継装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部装置に専用の通信インタフェイスを設けることなく、オーディオ入出力端子を利用したシリアル通信を複数の外部装置との間で行うことができる中継装置を提供する。【解決手段】携帯情報端末2と、RS232C方式の通信機能を有する複数の外部装置4との間に中継装置40を設ける。オーディオケーブル7はシリアル通信用の通信端子としても利用し、操作入力部14からオーディオ入出力端子20を使った通信指令がされると、外部の通信機器間でシリアル通信を開始する。中継装置40は、携帯情報端末2からの送信データを受信して元のデータを復元する非同期シリアルパラレル変換部を備え、復元されたデータのヘッダからデータの転送先となる外部装置4を特定し、中継装置40内の通信部の1つを選択して、データを転送させる。外部装置4からの送信データを、パラレルシリアル変換部にてバイフェーズ符号に変換させ、携帯情報端末2に送信させる。【選択図】図1
Description
本発明は、オーディオ入出力端子を利用してシリアル通信が可能な携帯情報端末と、通信機能を有する複数の外部装置との間のデータ通信を中継する中継装置に関する。
携帯電話やスマートフォン等の携帯情報端末には、イヤホンを利用して通話したり音楽を聞いたりできるように、オーディオ入出力端子が備えられている。
そして、この種の携帯情報端末においては、オーディオ出力端子を利用して、外部装置との間でシリアル通信できるようにすることが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
そして、この種の携帯情報端末においては、オーディオ出力端子を利用して、外部装置との間でシリアル通信できるようにすることが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
上記提案の通信システムでは、携帯情報端末のオーディオ入出力端子と外部装置とをオーディオケーブルを介して接続し、これら装置間で通信データ(オーディオデータ)を直接送受信する。
このため、携帯情報端末とデータ通信する外部装置には、オーディオデータを送受信可能な専用のインタフェイスを設ける必要があり、専用のインタフェイスを備えていない外部装置と携帯情報端末との間では通信を行うことができなかった。
また、上記提案の通信システムは、携帯情報端末と外部装置とによる1対1通信はできるものの、携帯情報端末のオーディオ入出力端子及びオーディオケーブルを介して、例えば、プリンタ、スキャナ、カメラ…といった複数の情報機器と携帯情報端末との間で通信させることはできなかった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、オーディオ入出力端子を利用してシリアル通信が可能な携帯情報端末において、外部装置にシリアル通信用のインタフェイスを設けることなく、オーディオ入出力端子を利用したシリアル通信を複数の外部装置との間で行うことができるようにすることを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、オーディオ入出力端子及びこのオーディオ入出力端子を介してシリアル通信可能な通信手段を備えた携帯情報端末と、通信機能を有する複数の外部装置とに、オーディオケーブル及び所定の通信ケーブルを介してそれぞれ接続され、携帯情報端末と複数の外部装置との間のデータ通信を中継する中継装置である。
そして、本発明の中継装置においては、転送先特定手段が、携帯情報端末のオーディオ入出力端子(詳しくはオーディオ出力端子)からオーディオケーブルを介してシリアル送信されてきた端末側データの中から、端末側データを転送すべき外部装置を表す送信先情報を抽出し、その抽出した送信先情報に基づき、複数の外部装置の中から、当該端末側データを転送すべき外部装置を特定する。
すると、転送手段が、転送先特定手段にて特定された外部装置に、携帯情報端末から送信されてきた端末側データを転送する。
このため、本発明の中継装置は、携帯情報端末が送信する端末側データに通信相手となる外部装置を特定する送信先情報を含めるようにすれば、本発明の中継装置が、所謂ハブとして働き、携帯情報端末と複数の外部装置とによる1対多通信を実現できる。
このため、本発明の中継装置は、携帯情報端末が送信する端末側データに通信相手となる外部装置を特定する送信先情報を含めるようにすれば、本発明の中継装置が、所謂ハブとして働き、携帯情報端末と複数の外部装置とによる1対多通信を実現できる。
また、本発明の中継装置には、各外部装置から送信されてきた通信データを、所定のシリアルデータに変換し、その変換したシリアルデータを、オーディオケーブルを介して携帯情報端末のオーディオ入出力端子に送信する送信手段も設けられているので、携帯情報端末と複数の外部装置との間で双方向通信を行うことができる。
ここで、本発明の中継装置と携帯情報端末との間の通信は、携帯情報端末のオーディオ入出力端子とオーディオケーブルを利用して行われることから、通信ケーブルを利用した一般的なシリアル通信のように直流成分を伝送することはできない。
このため、シリアルデータの送信側から、送信データの各ビット値「1」、「0」を、ハイレベル、ローレベルとした2値信号をそのまま送信すると、受信側で、受信信号を2値化してデータを復元するのに必要な閾値レベルを、ハイ・ローの中間レベルに設定することができず、送信データを正確に復元できないことがある。
つまり、受信側で、受信信号からデータを復元する際には、受信信号のハイレベルとローレベルとの間の中間電位を閾値レベルとして設定し、受信信号の信号レベルが閾値レベルよりも高いか低いかにより、受信信号を「1」又は「0」の2値データに変換することになる。
この場合、図9(a)に例示するように、受信信号のハイレベル(値1)とローレベル(値0)との比率が同じであれば、閾値レベルは、受信信号のハイレベルとローレベルとの間の中心電位となって、受信信号から受信データを正確に復元できる。
しかし、受信信号のハイレベル(値1)とローレベル(値0)との比率が異なり、図9(b)に示すように、ハイレベル(値1)の比率が多くなると、閾値レベルがハイレベルに近い電位となる。また、逆に、図9(c)に示すように、ローレベル(値0)の比率が多くなると、閾値レベルがローレベルに近い電位となる。
このため、受信信号のハイレベル(値1)とローレベル(値0)との比率が異なる場合には、受信信号を2値化するための閾値レベルを適正に設定することができず、受信信号を2値化する際に誤差が生じて、受信データを正確に復元できないことがある。
この問題を防止するには、送信手段は、請求項2に記載のように、各外部装置から送信されてきた通信データを、1ビット毎にビット時間の中央で極性が反転するバイフェーズ符号(例えば、マンチェスタ符号、CMI(code mark inversion)符号等)に変換し、そのバイフェーズ符号をシリアルデータとして、携帯情報端末のオーディオ入出力端子に送信するように構成するとよい。
また、携帯情報端末についても、請求項3に記載のように、1ビット毎にビット時間の中央で極性が反転するバイフェーズ符号を、端末側データとして、オーディオ入出力端子からシリアル送信するよう構成し、転送先特定手段は、携帯情報端末のオーディオ入出力端子からオーディオケーブルを介してシリアル送信されてきた端末側データを、バイフェーズ符号から、1ビット毎に値が特定された2値データに変換して、送信先情報を抽出するように構成するとよい。
つまり、送信手段を請求項2に記載のように構成し、転送先特定手段を、請求項3に記載のように構成すれば、送信データの内容によらず、携帯情報端末と中継装置との間で送受信される信号を、ハイレベルとローレベルとの比率が同じ信号にすることができ、中継装置側及び携帯情報端末側では、受信信号からデータを正確に復元することができるようになる。
また、請求項4に記載の中継装置のように、携帯情報端末及び複数の外部装置をそれぞれ接続するための通信端子として、RS232C端子が備えられている場合には、携帯情報端末に接続するためのRS232C端子に、携帯情報端末のオーディオ入出力端子に接続されたオーディオケーブルをRS232Cケーブルにケーブル変換するケーブル変換器を介して、RS232Cケーブルを接続するようにすればよい。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1に示すように、本実施形態の通信システムは、携帯情報端末2と、複数の外部装置4と、携帯情報端末2と複数の外部装置4とを双方向通信可能に接続する中継装置40と、を備える。
図1に示すように、本実施形態の通信システムは、携帯情報端末2と、複数の外部装置4と、携帯情報端末2と複数の外部装置4とを双方向通信可能に接続する中継装置40と、を備える。
携帯情報端末2は、おもて面に、LCD等からなる表示部12、及び、操作ボタンやタッチパネル等にて構成される操作入力部14が備えられ、操作入力部14の操作ボタンが配置された下方内部に、音声入力用のマイクロフォン(マイク)16が設けられ、マイク16とは反対側の上方内部に、音声出力用のスピーカ18及びオーディオ入出力端子20が設けられた、携帯電話(詳しくはスマートフォン)である。
携帯情報端末2のオーディオ入出力端子20は、オーディオプラグ6が差し込まれることにより、マイク16及びスピーカ18と内部回路との接続を遮断し、オーディオプラグ6から引き出されたオーディオケーブル7を介して音声信号を入出力するための周知のものである。
そして、本実施形態では、オーディオケーブル7を利用したシリアル通信用の通信端子としても利用される。
すなわち、図2に示すように、携帯情報端末2には、上記各部に加えて、アンテナ22を介して携帯電話回線を利用した無線通信を行う無線通信部24、外部機器からデータを直接入出力するためのデータ入出力端子26、コンピュータ(CPU)からなる制御部30、マイク16やオーディオ入出力端子20を介して入力される音声信号をオーディオデータに変換して制御部30に入力するオーディオ入力部32、制御部30から出力されるオーディオデータを音声信号に変換して出力するオーディオ出力部34、オーディオ入出力端子20にオーディオプラグ6が差し込まれると、オーディオ入力部32及びオーディオ出力部34へのマイク16及びスピーカ18の接続を遮断して、オーディオ入力部32及びオーディオ出力部34にオーディオ入出力端子20を接続する経路切換部36、及び、バッテリを備えた電源部28、が設けられている。なお、電源部28のバッテリには、データ入出力端子26に接続された外部機器から充電可能である。
すなわち、図2に示すように、携帯情報端末2には、上記各部に加えて、アンテナ22を介して携帯電話回線を利用した無線通信を行う無線通信部24、外部機器からデータを直接入出力するためのデータ入出力端子26、コンピュータ(CPU)からなる制御部30、マイク16やオーディオ入出力端子20を介して入力される音声信号をオーディオデータに変換して制御部30に入力するオーディオ入力部32、制御部30から出力されるオーディオデータを音声信号に変換して出力するオーディオ出力部34、オーディオ入出力端子20にオーディオプラグ6が差し込まれると、オーディオ入力部32及びオーディオ出力部34へのマイク16及びスピーカ18の接続を遮断して、オーディオ入力部32及びオーディオ出力部34にオーディオ入出力端子20を接続する経路切換部36、及び、バッテリを備えた電源部28、が設けられている。なお、電源部28のバッテリには、データ入出力端子26に接続された外部機器から充電可能である。
そして、制御部30は、オーディオ入出力端子20に、オーディオプラグ6及びオーディオケーブル7を介して中継装置40等の外部の通信機器が接続され、操作入力部14からオーディオ入出力端子20を使った通信指令が入力されると、外部の通信機器との間でシリアル通信を開始する。
なお、制御部30は、シリアル通信を開始することで、外部の通信機器がプリンタ、表示装置、オーディオ機器等の情報出力装置であれば、携帯情報端末2に蓄積された画像、動画、楽音等の情報を通信用のシリアルデータに変換して送信し、外部の情報機器が、スキャナ、バードリーダ、カードリーダ等の情報入力装置であれば、情報入力装置から送信されてくるシリアルデータを受信し、このシリアルデータから元の入力情報を復元して、不揮発性メモリ等の記憶媒体に記憶する。
次に、外部装置4は、米国電子工業会(EIA)によって標準化されたシリアルインタフェイスの規格であるRS232C(Recommended Standard 232 version C)に準拠した通信インタフェイスを有するRS232C機器であり、プリンタ、表示装置、オーディオ機器等の情報出力装置、スキャナ、バードリーダ、カードリーダ等の情報入力装置、若しくは、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置にて構成される。
一方、中継装置40は、携帯情報端末2と複数の外部装置4とを双方向通信可能に接続するものであるため、オーディオケーブル7を接続するための接続端子Ta、複数の外部装置4を通信ケーブル8(RS232Cケーブル)を介して接続するための4つの接続端子(RS232C端子)T1〜T4を備える。
また、中継装置40には、音波若しくは音波周波数帯の信号を使って無線若しくは有線による双方向通信を行う音波通信装置5を、オーディオケーブル7を介して携帯情報端末2に接続できるようにするため、音波通信装置5の通信信号(音波信号)の入出力端子に接続するための接続端子Tcも備えられている。
そして、中継装置40内には、図3に示すように、携帯情報端末2から送信されてきた端末側データを受信した際、そのデータの転送先を、4つの外部装置4及び音波通信装置5の中から選択し、各外部装置4から送信されてきた外部データを携帯情報端末2に転送するための制御回路50が設けられている。
なお、制御回路50は、マイクロコンピュータにて構成されており、接続端子(RS232C端子)T1〜T4に接続された外部装置4を、チャンネル1(CH1)からチャンネル4(CH4)の外部装置として認識する。
また、制御回路50の非同期シリアル入力ポートPin及びシリアル出力ポートPoutと、接続端子Taとの間には、携帯情報端末2からの端末側データを制御回路50に入力し、制御回路50から携帯情報端末2への送信データを携帯情報端末2に送信するためのシリアルデータ入出力回路42が設けられている。
ところで、携帯情報端末2のオーディオ入出力端子20、オーディオプラグ6及びオーディオケーブル7には、携帯情報端末2から左右(L・R)のステレオ音声を出力できるように、左右(L・R)2系統の出力経路が存在する。
このため、中継装置40の接続端子Taには、携帯情報端末2のオーディオ入力に対応した送信データ出力用の端子と、携帯情報端末2のオーディオ(L)出力に対応した受信データ入力用の端子に加えて、携帯情報端末2のオーディオ(R)出力に対応した端子が設けられている。
そして、携帯情報端末2からは、このオーディオ(R)出力に、電源供給信号として、一定周波数(例えば1kHz)の連続信号(矩形波若しくはsin波)を出力し、中継装置40側では、整流・平滑回路44にて、この連続信号を整流・平滑化することにより正・負の電源電圧(+5V、−5V)を生成し、制御回路50への電源供給を行うようにされている。
なお、シリアルデータ入出力回路42は、携帯情報端末2のオーディオ(L)出力に対応した受信データ入力用の端子と制御回路50の非同期シリアル入力ポートPinとを接続する直流信号成分遮断用のコンデンサC1と、制御回路50の非同期シリアル入力ポートPinに電源電圧Vccを分圧して印加する分圧抵抗R1、R2と、制御回路50のシリアル出力ポートPoutからの出力を分圧し、その分圧電圧を携帯情報端末2のオーディオ入力に出力する分圧抵抗R3、R4とにより構成されている。
また、音波通信装置5の接続端子Tcは、音波通信装置5からの送信信号入力用の端子と、音波通信装置5への送信信号出力用の端子とにより構成されている。
そして、送信信号出力用の端子は、シリアルデータ入出力回路42から携帯情報端末2へのオーディオ信号出力用の経路に直接接続され、送信信号入力用の端子は、信号経路を導通/遮断する切換スイッチ46を介して、携帯情報端末2からシリアルデータ入出力回路42へのオーディオ(L)信号入力用の経路に接続されている。
そして、送信信号出力用の端子は、シリアルデータ入出力回路42から携帯情報端末2へのオーディオ信号出力用の経路に直接接続され、送信信号入力用の端子は、信号経路を導通/遮断する切換スイッチ46を介して、携帯情報端末2からシリアルデータ入出力回路42へのオーディオ(L)信号入力用の経路に接続されている。
このように構成された本実施形態の通信システムにおいては、携帯情報端末2と中継装置40とが携帯情報端末2のオーディオ入出力端子20を介してシリアル通信するため、この通信経路で直流成分を伝送することはできない。
このため、携帯情報端末2と中継装置40との間のデータ通信は、図4(a)に示すように、送信データ1ビット毎に、ビット値を反転させた反転ビットを付与することで、ビット時間の中央で極性が反転するバイフェーズ符号を生成し、これを1バイト(反転ビットを含む合計8ビット)毎に、スタートビット(値0)及びストップビット(値1)を挟んで送信するようにされている。
また、中継装置40は、携帯情報端末2と複数の外部装置4及び音波通信装置5との間の通信を中継するものであるため、携帯情報端末2から中継装置40への送信データには、図4(b)に示すように、予め設定されたプリアンブルと、送信先を特定する送信先情報を含む種別情報とにより構成されるヘッダが付与される。
そして、中継装置40の制御回路50は、シリアルデータ入出力回路42を介して入力される携帯情報端末2からの送信データ(バイフェーズ符号)から、元の送信データを復元し、その復元した送信データに付与されたヘッダから送信先情報を抽出して、このデータを転送すべき送信先を特定し、その特定した送信先が4つの外部装置4の何れかであれば、このデータを対応する外部装置4に転送する。
また、送信先が音波通信装置5であれば、切換スイッチ46をオンして、携帯情報端末2と音波通信装置5との間で直接音波通信できるようにする。
また、制御回路50は、外部装置4からの送信データは、それぞれ、上述したバイフェーズ符号に変換して、そのまま携帯情報端末2に送信する。
また、制御回路50は、外部装置4からの送信データは、それぞれ、上述したバイフェーズ符号に変換して、そのまま携帯情報端末2に送信する。
次に、このように動作する制御回路50の構成を、図5を用いて説明する。
図5に示すように、制御回路50は、CPU52、ROM54、RAM56及びこれらを接続するバスライン58を中心とするマイクロコンピュータにて構成されている。
図5に示すように、制御回路50は、CPU52、ROM54、RAM56及びこれらを接続するバスライン58を中心とするマイクロコンピュータにて構成されている。
また、制御回路50には、接続端子(RS232C端子)T1〜T4を介して接続されたCH1〜CH4の外部装置4との間でRS232Cに準拠したシリアル通信を行うための通信部61〜64、切換スイッチ46を駆動(オン)するための切換信号出力部66、非同期シリアル入力ポートPinに入力された携帯情報端末2からの送信信号(シリアルデータ)をパラレルデータに変換するための非同期シリアルパラレル変換部70が備えられている。
また、制御回路50には、通信部61〜64にて受信された外部装置4からの送信データ(パラレルデータ)を、上述したバイフェーズ符号からなるシリアルデータに変換し、シリアル出力ポートPoutから携帯情報端末2に向けて送信させるシリアルパラレル変換部72、及び、上述した制御回路50内部の動作タイミングを決定するクロック信号を発生するクロック発生部78、も備えられている。
この結果、シリアルパラレル変換部72からは、図6に示すように、送信データ(バイフェーズ符号)に対応して、正・負方向に変化する送信信号が出力されることになる。そして、この送信信号の平均レベル(換言すれば、データ復元時の閾値レベル)は、送信信号の略中央になるので、携帯情報端末2側では、送信データ(バイフェーズ符号)を略正確に復元し、その復元した送信データ(バイフェーズ符号)から元の送信データを正確に復元できるようになる。
また、非同期シリアルパラレル変換部70における受信信号のサンプリング周波数は、クロック発生部78からのクロック信号に基づき、図6に一点鎖線で示すように、元の送信データ1ビット当たりに2回、受信信号をサンプリングできるように設定されている。
これは、データ1ビットのビット時間内に2回受信信号をサンプリングすることで、非同期シリアルパラレル変換部70にて、そのサンプリング値の変化(1→0、0→1)から、各ビットのデータを正確に復元できるようにするためである。
なお、非同期シリアルパラレル変換部70は、通常のUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)にて構成されており、データの復元等は、ソフトウェアにて実現される。そして、UARTは、受信データがバイフェーズ符号であるので、全ビットデータの誤り確認も行う。
次に、このように構成された制御回路50において、CPU52が、ROM54内に記憶された制御プログラムに従い繰り返し実行する中継処理について説明する。
図7に示すように、この中継処理では、まずS110(Sはステップを表す)にて、非同期シリアルパラレル変換部70により、携帯情報端末2から送信された端末側データが受信されたか否かを判断する。
図7に示すように、この中継処理では、まずS110(Sはステップを表す)にて、非同期シリアルパラレル変換部70により、携帯情報端末2から送信された端末側データが受信されたか否かを判断する。
そして、端末側データが受信されていれば、S120に移行して、その端末側データのヘッダに含まれる送信先情報を抽出し、送信先情報から、今回受信した端末側データの送信先を特定しS130に移行する。
S130では、S120にて特定された送信先が、CH1〜CH4の外部装置4の1つであるか否かを判断する。
そして、S120にて特定された送信先がCH1〜CH4の外部装置4の1つであれば、S140に移行して、切換スイッチ46をオフ状態にして、S150に移行し、今回受信した端末側データを、S120にて特定された送信先(CH1〜CH4の外部装置4の1つ)に対応する通信部(通信部61〜64の1つ)に出力することで、S120にて特定された転送の外部装置4に転送し、当該中継処理を終了する。
そして、S120にて特定された送信先がCH1〜CH4の外部装置4の1つであれば、S140に移行して、切換スイッチ46をオフ状態にして、S150に移行し、今回受信した端末側データを、S120にて特定された送信先(CH1〜CH4の外部装置4の1つ)に対応する通信部(通信部61〜64の1つ)に出力することで、S120にて特定された転送の外部装置4に転送し、当該中継処理を終了する。
なお、当該中継処理の終了後、CPU52は、所定の待機時間経過後にS110に移行し、S110以降の処理を実行する。
一方、S130にて、S120にて特定された送信先はCH1〜CH4の外部装置4ではない(換言すれば、音波通信装置5である)と判断されると、S160に移行して、切換スイッチ46をオン状態にし、当該中継処理を終了する。
一方、S130にて、S120にて特定された送信先はCH1〜CH4の外部装置4ではない(換言すれば、音波通信装置5である)と判断されると、S160に移行して、切換スイッチ46をオン状態にし、当該中継処理を終了する。
なお、切換スイッチ46をオン状態にした後は、携帯情報端末2と音波通信装置5との間で、音声信号を利用した音波通信が行われる。また、切換スイッチ46をオン状態にした後も、所定の待機時間が経過すると、S110以降の処理が実行される。
次に、S110にて、非同期シリアルパラレル変換部70により、携帯情報端末2から送信された端末側データは受信されていないと判断された場合には、S170に移行し、今度は、通信部61〜64にて、CH1〜CH4の何れかの外部装置4から送信されてきた外部データが受信されたか否かを判断する。
S170にて、通信部61〜64にて外部データが受信されていないと判断された場合には、S110に移行し、逆に、通信部61〜64の何れかにて外部データが受信されたと判断された場合には、S180に移行する。
そして、S180では、通信部61〜64にて受信された外部データ(受信データ)をパラレルシリアル変換部72に出力することで、受信データをシリアルデータ(バイフェーズ符号)に変換して携帯情報端末2に転送させ、当該中継処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の通信システムにおいては、中継装置40が、携帯情報端末2と複数の通信機器(外部装置4、音波通信装置5)との間の通信を中継するハブとして機能する。
そして、携帯情報端末2は、オーディオ入出力端子20を介して通信を行うことから、携帯情報端末2と中継装置40との間の通信を、シリアルデータをそのまま送受信するのではなく、データ1ビット毎に反転データを付与することで、ビット時間の中央で電位が切り替わるバイフェーズ符号に変換して、送受信するようにしている。
この結果、携帯情報端末2及び中継装置40において、これらの間で送受信されるデータを正確に復元することができるようになり、特に中継装置40側では、その復元した携帯情報端末2からの送信データに基づき、そのデータの送信先を特定して、送信先がRS232C機器である外部装置4であっても、携帯情報端末2からの送信データを正確に転送することができる。
また、外部装置4からの送信データも、バイフェーズ符号に変換して、携帯情報端末2に送信することができるので、外部装置4から携帯情報端末2へのデータ送信も良好に中継することができる。
また、更に、携帯情報端末2からのデータの送信先が、携帯情報端末2と直接し得る音波通信装置5である場合には、切換スイッチ46をオン状態にして、携帯情報端末2から音波通信装置5へのデータ送信経路を形成すればよいので、制御回路50の処理負荷を軽減することができる。
なお、本実施形態においては、中継装置40の制御回路50に設けられた非同期シリアルパラレル変換部70と、CPU52にて実行されるS120の処理とにより、本発明の転送先特定手段としての機能が実現され、同じく通信部61〜64と、CPU52にて実行されるS150の処理とにより、本発明の転送手段としての機能が実現され、同じくパラレルシリアル変換部72と、S180の処理とにより、本発明の送信手段としての機能が実現される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて、種々の態様をとることができる。
例えば、上記実施形態では、中継装置40には、オーディオケーブル7を接続するための接続端子Taが備えられており、中継装置40には、この接続端子Taを介して携帯情報端末2のオーディオ入出力端子20が接続されるものとして説明した。
例えば、上記実施形態では、中継装置40には、オーディオケーブル7を接続するための接続端子Taが備えられており、中継装置40には、この接続端子Taを介して携帯情報端末2のオーディオ入出力端子20が接続されるものとして説明した。
これに対し、図8に示すように、中継装置40には、この接続端子Taに代えて、RS232C方式の通信端子Tbを設け、この通信端子Tbとオーディオケーブル7との間に、オーディオケーブル7をRS232C方式の通信ケーブル8にケーブル変換するケーブル変換器80を設けるようにしてもよい。
2…携帯情報端末、4…外部装置、5…音波通信装置、6…オーディオプラグ、7…オーディオケーブル、8…通信ケーブル(RS232Cケーブル)、12…表示部、14…操作入力部、16…マイク、18…スピーカ、20…オーディオ入出力端子、22…アンテナ、24…無線通信部、26…データ入出力端子、28…電源部、30…制御部、32…オーディオ入力部、34…オーディオ出力部、36…経路切換部、40…中継装置、42…シリアルデータ入出力回路、44…整流・平滑回路、46…切換スイッチ、50…制御回路(マイコン)、52…CPU、54…ROM、56…RAM、58…バスライン、61〜64…通信部、66…切換信号出力部、70…非同期シリアルパラレル変換部、72…パラレルシリアル変換部、78…クロック発生部、80…ケーブル変換器。
Claims (4)
- オーディオ入出力端子及び該オーディオ入出力端子を介してシリアル通信可能な通信手段を備えた携帯情報端末と、通信機能を有する複数の外部装置とに、オーディオケーブル及び所定の通信ケーブルを介してそれぞれ接続され、前記携帯情報端末と前記複数の外部装置との間のデータ通信を中継する中継装置であって、
前記携帯情報端末の前記オーディオ入出力端子から前記オーディオケーブルを介してシリアル送信されてきた端末側データの中から、当該端末側データを転送すべき外部装置を表す送信先情報を抽出し、該抽出した送信先情報に基づき、前記複数の外部装置の中から、当該端末側データを転送すべき外部装置を特定する転送先特定手段と、
前記転送先特定手段にて選択された外部装置に、前記端末側データを転送する転送手段と、
前記各外部装置から送信されてきた通信データを、所定のシリアルデータに変換し、該シリアルデータを前記オーディオケーブルを介して前記携帯情報端末のオーディオ入出力端子に送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする中継装置。 - 前記送信手段は、前記各外部装置から送信されてきた通信データを、1ビット毎にビット時間の中央で極性が反転するバイフェーズ符号に変換し、該バイフェーズ符号を前記シリアルデータとして、前記携帯情報端末のオーディオ入出力端子に送信することを特徴とする請求項1に記載の中継装置。
- 前記携帯情報端末は、1ビット毎にビット時間の中央で極性が反転するバイフェーズ符号を、前記端末側データとして、前記オーディオ入出力端子からシリアル送信するよう構成されており、
前記転送先特定手段は、前記携帯情報端末の前記オーディオ入出力端子から前記オーディオケーブルを介してシリアル送信されてきた前記端末側データを、前記バイフェーズ符号から、1ビット毎に値が特定された2値データに変換して、前記送信先情報を抽出する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の中継装置。 - 当該中継装置には、前記携帯情報端末及び前記複数の外部装置をそれぞれ接続するための通信端子としてRS232C端子が備えられており、
前記携帯情報端末に接続するためのRS232C端子には、前記オーディオケーブルをRS232Cケーブルにケーブル変換するケーブル変換器を介して、前記RS232Cケーブルが接続されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の中継装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014005928A JP2015136009A (ja) | 2014-01-16 | 2014-01-16 | 中継装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014005928A JP2015136009A (ja) | 2014-01-16 | 2014-01-16 | 中継装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015136009A true JP2015136009A (ja) | 2015-07-27 |
Family
ID=53767615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014005928A Pending JP2015136009A (ja) | 2014-01-16 | 2014-01-16 | 中継装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2015136009A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102151879B1 (ko) * | 2019-07-04 | 2020-09-03 | 김학열 | 휴대용 스마트폰 및 dslr 오디오 믹서라인 인터페이스 |
-
2014
- 2014-01-16 JP JP2014005928A patent/JP2015136009A/ja active Pending
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KR102151879B1 (ko) * | 2019-07-04 | 2020-09-03 | 김학열 | 휴대용 스마트폰 및 dslr 오디오 믹서라인 인터페이스 |
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