JP2015134388A - 切削方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第一の回転軸3a回りに回転するテーブル2上にワーク10を固定し、ワーク10を回転軸3a回りに回転させつつ、回転軸3aに平行な第二の回転軸5a回りに回転するカッタ4を、回転軸3aに直交する平面上において、回転軸3aの軸心G1に向けて変位させて、ワーク10を切削する切削方法であって、カッタ4の軸心G2のX座標に応じて、ワーク10のカッタ4による切削部位における周速度Vが一定になるように、ワーク回転速度Aを制御するとともに、前記切削部位におけるカッタ通過回数Cが一定になるように、カッタ送り速度Bを制御する。
【選択図】図4
Description
そして、このような構成により、汎用機(マシニングセンタ)を使用して、ワークの切削加工を行うことが可能になり、切削加工用の設備費用の低減および設備設置スペースの縮小等を図ることができる。
これは、ワークがテーブルの回転軸に対して対称でない(平面非円形状である)場合、加工部位によって、カッタが被加工面を通過する回数が異なるため、単位面積当たりの除去体積が変化し、その結果が表面性状の差異として現れているものと考えられる。
従って、ワークを回転させながらミーリング加工を行う場合、従来の1パス加工の切削理論の考え方に加えて、カッタが複数回通過することによる表面性状への影響を考慮する必要があった。
まず始めに、本発明の一実施形態に係る切削方法を実現する切削加工装置の全体構成について、図1〜図3を用いて説明をする。
図1は、ワーク10を回転させながら、ミーリング加工を行うことが可能な汎用機(マシニングセンタ)たる切削加工装置1を模式的に示したものであり、切削加工装置1は、テーブル2、テーブル用モータ3、カッタ4、カッタ用モータ5、カッタ送り装置6、制御装置7等を備えている。
そして、ワーク10には、シリンダブロックとの合わせ面になる上端の部位において、回転軸3aの軸心G1に垂直な平面であって、ワーク10における被切削面たる仕上げ加工面10aを規定している。
斯かるXY座標系は、回転軸3aの軸心G1の位置を原点として規定され、ワーク10は、テーブル2上において、ワーク10のワーク中心を軸心G1に一致させて配置される。尚、ワーク10におけるワーク中心は、2番ボアと3番ボアの間における中央の位置としている。
即ち、ワーク10は、テーブル2上において、そのワーク中心を通る軸心G1回りに回転される状態で配置される。
このような構成により、切削加工装置1では、カッタ4の回転軸心たる軸心G2が、X軸に直交する状態が維持され、カッタ4の回転中心が常にX軸上に配置された状態で、カッタ4をワーク10に向けて変位させることができる。
制御装置7としては、NC(Numerical Controller)等の汎用コントローラを採用することができる。
そして、制御装置7は、カッタ送り装置6から受信したカッタ4の現在位置に係る信号に基づいて「カッタ送り速度」の演算を行い、カッタ送り装置6に対して「カッタ送り速度」の指令信号を出力する。
尚、ここで言う「カッタ送り速度」は、レール6a上における走行部6bの走行速度(mm/sec)と同意である。
尚、ここで言う「ワーク回転速度」は、テーブル用モータ3の回転速度(°/sec)と同意である。
本発明の一実施形態に係る切削方法では、ワーク10の仕上げ加工面10aにおける単位面積当たりのカッタ刃4aの通過回数(以下、カッタ通過回数Cと呼ぶ)という概念を導入し、制御装置7によって、カッタ通過回数Cが仕上げ加工面10aの全域で均一になるように、テーブル用モータ3とカッタ送り装置6の各動作を制御する構成としている。
尚、ここで言う「均一になる」とは、カッタ通過回数Cが、下限値C1および上限値C2で規定される所定の閾値の範囲内に収まっている状態を意味している。
また、カッタ通過回数Cの算定に際しては、カッタ4におけるカッタ刃4aの個数、配置位置等を考慮し、カッタ刃4aによって仕上げ加工面10a上にけがかれる軌跡に基づいて、カッタ通過回数Cを算定する。
そして、制御装置7は、その特定した部位におけるワーク10の周速度Vが、所定の閾値に一致するワーク回転速度Aを算出するとともに、その算出したワーク回転速度Aを、テーブル用モータ3に対して出力する。
尚、ここで言う「所定の閾値に一致する」とは、当該部位におけるワーク10の周速度Vが下限値V1および上限値V2で規定される所定の閾値の範囲内に収まっている状態を意味している。
尚、本実施形態では、カッタ用モータ5の回転速度は一定としている。
このため、ワーク10の形状が決まっている場合には、カッタ4の位置(X座標)と「ワーク回転速度」および「カッタ送り速度」の相関は、マップ情報として予め生成しておくことができる。
そしてこのような場合には、制御装置7に、生成したマップ情報を予め記憶しておき、入力されたカッタ4の位置情報(X座標)と当該マップ情報に基づいて、テーブル用モータ3とカッタ送り装置6の各動作を制御することで、仕上げ加工面10aの全域でカッタ通過回数Cを均一にすることができる。
本実施例では、カッタ4のX座標がX0からX7に至るまで変位させるとともに、その途中において、7段階で切削条件の変更を行いつつ、ワーク10の切削加工を行う場合を例示する。
また本実施例では、図2に示すような7段階の切削条件をマップ情報として、予め制御装置7に記憶させておき、カッタ4の位置(X座標)に応じて、切削条件を切り換える構成としている。
また、カッタ4は、カッタ用モータ5により、所定の回転速度で軸心G2回りに回転させておく。
そして、カッタ4は、軸心G2の位置がX軸上に軌跡を描くようにして、カッタ送り装置6によりワーク10に向けて変位させる。
またこのとき制御装置7は、その位置X0で切削される仕上げ加工面10a上の部位が周速度Vである場合において、カッタ通過回数Cが所定の閾値に一致するように、カッタ送り速度Bを制御する。
ワーク回転速度A(テーブル用モータ3の回転速度)の変更は、カッタ4の回転軸心G2のX座標がX1に至った時点で、ごく短時間(例えば、0.0001秒)の間で行う(以後、切削条件の変更をする場合において同じ)。また、カッタ送り速度B(走行部6bの走行速度)の変更は、カッタ4の回転軸心G2のX座標がX1に至った時点で、ステップ状に変更する(以後、切削条件の変更をする場合において同じ)。
そして、ワーク回転速度Aとカッタ送り速度Bの条件を「2速」の条件に整えて、2段目の切削加工に移行する。
カッタ4の回転軸心G2のX座標がX2からX3に至るまでの間は「3速」の切削条件で加工を行い、該「3速」の切削条件は、ワーク回転速度AをA3(°/sec)とし、カッタ送り速度BをB3(mm/sec)としている。
カッタ4の回転軸心G2のX座標がX3からX4に至るまでの間は「4速」の切削条件で加工を行い、該「4速」の切削条件は、ワーク回転速度AをA4(°/sec)とし、カッタ送り速度BをB4(mm/sec)としている。
カッタ4の回転軸心G2のX座標がX4からX5に至るまでの間は「5速」の切削条件で加工を行い、該「5速」の切削条件は、ワーク回転速度AをA5(°/sec)とし、カッタ送り速度BをB5(mm/sec)としている。
カッタ4の回転軸心G2のX座標がX5からX6に至るまでの間は「6速」の切削条件で加工を行い、該「6速」の切削条件は、ワーク回転速度AをA6(°/sec)とし、カッタ送り速度BをB6(mm/sec)としている。
カッタ4の回転軸心G2のX座標がX6からX7に至るまでの間は「7速」の切削条件で加工を行い、該「7速」の切削条件は、ワーク回転速度AをA7(°/sec)とし、カッタ送り速度BをB7(mm/sec)としている。
即ち、本実施形態に係る切削方法では、ワーク回転速度Aとカッタ送り速度Bを、カッタ4の回転軸心G2がワーク10の回転軸心G1からより遠く離れている場合には遅くし、一方、より近い場合には速くする制御を行うことによって、仕上げ加工面10aの全面において、カッタ通過回数Cを均一化させる構成としている。
2 テーブル
3 テーブル用モータ
3a 回転軸
4 カッタ
5 カッタ用モータ
5a 回転軸
6 カッタ送り装置
10 ワーク
10a 仕上げ加工面
A ワーク回転速度
B カッタ送り速度
C カッタ通過回数
Claims (1)
- 第一の回転軸回りに回転するテーブル上にワークを固定し、前記ワークを前記第一の回転軸回りに回転させつつ、前記第一の回転軸に平行な第二の回転軸回りに回転するカッタを、前記第一の回転軸に直交する平面上において、前記第一の回転軸の軸心に向けて変位させて、前記ワークを切削する切削方法であって、
前記カッタの位置に応じて、
前記ワークの前記カッタによる切削部位における周速度が一定になるように、前記第一の回転軸の回転速度を制御するとともに、
前記ワークの前記切削部位における単位面積当たりの前記カッタの通過回数が一定になるように、前記カッタの変位速度を制御する、
ことを特徴とする切削方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014006664A JP2015134388A (ja) | 2014-01-17 | 2014-01-17 | 切削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014006664A JP2015134388A (ja) | 2014-01-17 | 2014-01-17 | 切削方法 |
Publications (1)
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---|---|
JP2015134388A true JP2015134388A (ja) | 2015-07-27 |
Family
ID=53766648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014006664A Pending JP2015134388A (ja) | 2014-01-17 | 2014-01-17 | 切削方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015134388A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107150138A (zh) * | 2017-05-04 | 2017-09-12 | 广西金锋汽车零部件制造有限公司 | 一种飞轮盘铣缺口的专用工具 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5321546B2 (ja) * | 1973-05-16 | 1978-07-03 | ||
JPH0752038A (ja) * | 1993-08-19 | 1995-02-28 | Nagase Integrex:Kk | ロータリ研削盤 |
JP2000343424A (ja) * | 1999-06-07 | 2000-12-12 | Okamoto Machine Tool Works Ltd | ロータリ研削装置 |
JP2010269432A (ja) * | 2009-05-25 | 2010-12-02 | Komatsu Ntc Ltd | 切削方法 |
-
2014
- 2014-01-17 JP JP2014006664A patent/JP2015134388A/ja active Pending
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