JP2015130445A - Exposure device and method for producing article - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、露光装置、および物品の製造方法に関する。 The present invention relates to an exposure apparatus and a method for manufacturing an article.
半導体デバイスなどの製造工程(リソグラフィ工程)で用いられる装置の1つとして、マスクのパターンを基板に転写する露光装置がある。このような露光装置では、近年における半導体デバイスなどの微細化に伴って、基板上のショット領域にマスクのパターンを高精度に重ね合わせることが求められている。 As an apparatus used in a manufacturing process (lithography process) of a semiconductor device or the like, there is an exposure apparatus that transfers a mask pattern onto a substrate. In such an exposure apparatus, with the recent miniaturization of semiconductor devices and the like, it is required to superimpose a mask pattern on a shot region on a substrate with high accuracy.
そこで、スリット光を基板上で走査してマスクのパターンを基板のショット領域に転写する際に、投影光学系の投影倍率を変えることができる露光装置が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載された露光装置は、投影光学系に含まれる光学素子を移動させることにより投影光学系の投影倍率を変えて、当該ショット領域にマスクのパターンを高精度に転写することができる。 Therefore, an exposure apparatus has been proposed that can change the projection magnification of the projection optical system when scanning the slit light on the substrate to transfer the mask pattern onto the shot area of the substrate (see Patent Document 1). The exposure apparatus described in Patent Document 1 can transfer the mask pattern to the shot area with high accuracy by changing the projection magnification of the projection optical system by moving the optical element included in the projection optical system. .
特許文献1に記載された露光装置では、スリット光の走査速度として基板ステージの速度が予め設定されており、その基板ステージの速度に同期させて光学素子の移動が制御される。しかしながら、本発明者は、このような制御では、ショット領域の変形の状態によっては光学素子を基板ステージに追従させて移動させることができなくなり、ショット領域にマスクのパターンを高精度に重ね合わせることが困難になりうることを見出した。 In the exposure apparatus described in Patent Document 1, the speed of the substrate stage is preset as the scanning speed of the slit light, and the movement of the optical element is controlled in synchronization with the speed of the substrate stage. However, according to such control, the present inventor cannot move the optical element following the substrate stage depending on the deformation state of the shot area, and superimposes the mask pattern on the shot area. Found that could be difficult.
そこで、本発明は、重ね合わせ精度の点で有利な露光装置を提供することを例示的目的とする。 Accordingly, an object of the present invention is to provide an exposure apparatus that is advantageous in terms of overlay accuracy.
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての露光装置は、基板を露光する露光装置であって、前記基板に原版の像を投影し、かつ該像に係る投影倍率およびディストーションのうち少なくとも一方を変化させるための可動の光学素子を有する投影光学系と、前記基板を保持して可動のステージと、前記投影光学系の光軸と交差する方向における前記ステージの移動に同期させて前記光学素子の移動を制御する制御部と、を含み、前記制御部は、前記光学素子の移動に関する情報に基づいて前記ステージの移動を制御する、ことを特徴とする。 In order to achieve the above object, an exposure apparatus according to an aspect of the present invention is an exposure apparatus that exposes a substrate, projects an image of an original on the substrate, and includes a projection magnification and distortion associated with the image. A projection optical system having a movable optical element for changing at least one of the above, a movable stage holding the substrate, and the stage synchronized with the movement of the stage in a direction intersecting the optical axis of the projection optical system A control unit that controls movement of the optical element, wherein the control unit controls movement of the stage based on information related to movement of the optical element.
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。 Further objects and other aspects of the present invention will become apparent from the preferred embodiments described below with reference to the accompanying drawings.
本発明によれば、例えば、重ね合わせ精度の点で有利な露光装置を提供することができる。 According to the present invention, for example, an exposure apparatus that is advantageous in terms of overlay accuracy can be provided.
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材ないし要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。 DESCRIPTION OF EXEMPLARY EMBODIMENTS Hereinafter, preferred embodiments of the invention will be described with reference to the accompanying drawings. In addition, in each figure, the same reference number is attached | subjected about the same member thru | or element, and the overlapping description is abbreviate | omitted.
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態の露光装置100について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態の露光装置100を示す図である。第1実施形態の露光装置100は、スリット光により基板を走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置である。そして、露光装置100は、光源101と、照明光学系104と、マスクステージ123と、投影光学系114と、基板ステージ116(ステージ)と、制御部10とを含みうる。制御部10は、レーザ制御器102と、照明制御器108と、マスクステージ制御器126と、投影制御器129と、基板ステージ制御器120と、それら各部を統括する主制御器103とを含みうる。主制御器103は、例えば、CPUやメモリなどを有するコンピュータを含み、露光装置100における露光処理を制御する。
<First Embodiment>
An
光源101は、例えば、KrF等のガスが封入され、遠赤外領域の波長248nmを有する光(レーザ光)を射出する。光源101には、例えば、共振器を構成するフロントミラー、狭帯化モジュール、モニタモジュールおよびシャッタなどが設けられうる。狭帯化モジュールは、分光器や検出器などからなり、スペクトル幅をモニタする。光源101におけるガス交換動作や、波長安定化のための制御、放電印加電圧の制御などはレーザ制御器102によって行われる。
The
照明光学系104は、光源101から射出された光を、例えばスリット光の走査方向と垂直な方向(非走査方向(X方向))に長い帯状または円弧状の形状を有するスリット光に整形し、そのスリット光でマスク113(原版)の一部を照明する。照明光学系104は、例えば、インテグレータレンズ105と、開口絞り106と、コンデンサレンズ107と、可変スリット110と、ハーフミラー111と、可変ブレード112とを含みうる。光源101から射出された光は、照明光学系104の整形光学系(不図示)を介して所定の形状に整形された後、インテグレータレンズ105に入射され2次光源を形成する。コンデンサレンズ107は、マスク113に照射される光の強度分布(照度分布)を変える機能を有するレンズであり、開口幅を変える可変スリット110に2次光源からの光束を指向させ、可変スリット110をケーラー照明する。可変スリット110は、投影光学系114の瞳面(マスク113に対するフーリエ変換面)に配置される。可変スリット110は、開口幅を変える機構を有しており、開口幅を制御することによりスリット光の非走査方向における照度分布の均一化を行う。
The illumination
開口絞り106は、ほぼ円形状の開口部を有しており、照明制御器108によって開口部の直径、即ち照明光学系104の開口数(NA)を所望の値に設定できるように構成されている。そのため、照明光学系104の開口数を照明制御器108で制御することにより、後述する投影光学系114の開口数と照明光学系104の開口数との比であるコヒーレンスファクタ(σ値)を変更することができる。また、可変ブレード112は、光軸に直交する面上で移動可能な少なくとも1枚の遮光部材を含み、光源101からの光を、例えば非走査方向に長い帯状または円向上の形状を有するスリット光に整形する。即ち、可変ブレード112は、スリット光が照射されるマスク113の領域(以下、照明領域)を任意に規定することができる。ここで、図1に示す照明光学系104の光路上にはハーフミラー111が配置されている。ハーフミラー111は、コンデンサレンズ107から射出された光の一部を反射して、フォトセンサ109に入射させる。フォトセンサ109は、入射した光の強度を検出するように構成されている。そのため、照明制御器108は、ハーフミラー111で反射される光の比率と、フォトセンサ109で検出された光の強度とに基づいて、マスク113や基板115に照射される光の強度(露光エネルギー)を求めることができる。
The
マスク113および基板115は、マスクステージ123および基板ステージ116によってそれぞれ保持されており、投影光学系114を介して光学的にほぼ共役な位置(投影光学系114の物体面および像面)にそれぞれ配置される。マスクステージ123は、投影光学系114の光軸に直交する方向(XY方向)に可動に構成されている。そして、マスクステージ123のXY方向における位置は、第1計測部125の計測結果に基づいてマスクステージ制御器126によって制御される。第1計測部125は、例えばレーザ干渉計やエンコーダなどを含み、マスクステージ123の位置を計測する。ここでは、第1計測部125がレーザ干渉計を含む例について説明する。第1計測部125のレーザ干渉計は、レーザ光をマスクステージ123に設けられた反射板124に向けて照射し、反射板124で反射されたレーザ光によってマスクステージ123における基準位置からの変位を検出する。これにより、第1計測部125は、レーザ干渉計によって検出された変位に基づいてマスクステージ123の現在位置を計測することができる。そして、第1計測部125によって計測されたマスクステージ123の現在位置とマスクステージ123の目標位置との偏差に基づいて、マスクステージ123(マスク113)の位置決めがマスクステージ制御器126によって制御される。
The
一方で、基板ステージ116は、投影光学系114の光軸に交差する方向(例えばXY方向)、および投影光学系114の光軸と平行な方向(Z方向)に可動に構成されている。そして、基板ステージ116のXY方向における位置は、第2計測部118の計測結果に基づいて基板ステージ制御器120によって制御される。第2計測部118は、例えばレーザ干渉計やエンコーダなどを含み、基板ステージ116の位置を計測する。ここでは、第2計測部118がレーザ干渉計を含む例について説明する。第2計測部118のレーザ干渉計は、レーザ光を基板ステージ116に設けられた反射板117に照射し、反射板117で反射されたレーザ光によって基板ステージ116における基準位置からの変位を検出する。これにより、第2計測部118は、レーザ干渉計によって検出された変位に基づいて基板ステージ116の現在位置を計測することができる。そして、第2計測部118によって計測された基板ステージ116の現在位置と基板ステージ116の目標位置との偏差に基づいて、基板ステージ116(基板115)の位置決めが基板ステージ制御器120によって制御される。
On the other hand, the
また、基板ステージ116のZ方向における位置は、フォーカス計測部121により検出された基板115の表面の高さに基づいて基板ステージ制御器120によって制御される。フォーカス計測部121は、例えば、基板上に供給されたレジストが感光しない波長を有する光を斜めから基板115に照射する照射部121aと、基板115で反射された光を受光する受光部121bとを含む。照射部121aは、例えば、光源と投影マークと光学系とを含み、光源から射出された光を投影マークに照射し、光学系により基板上に投影マークを結像する。受光部121bは、例えば、結像光学系とセンサとを含み、基板115で反射された投影マークの像を、結像光学系によりセンサ上に結像する。フォーカス計測部121では、投影マークを斜めから基板115に結像しているため、基板115の表面の高さの変化が、センサ上の結像位置の変化となる。したがって、フォーカス計測部121は、センサからの出力(センサ上の結像位置を示す情報)に基づいて基板115の表面の高さを計測することができる。
Further, the position of the
投影光学系114は、所定の投影倍率β(例えば1/4倍)を有し、マスク113に形成されたパターン像(原版の像)をスリット光により基板上に投影する。また、マスクステージ123および基板ステージ116は、互いに同期しながら投影光学系114の投影倍率βに応じた速度比で、投影光学系114の光軸に垂直な方向(第1実施形態ではY方向)に相対的に移動される。これにより、図2に示すように、スリット光を基板上でY方向に走査させて、マスク113に形成されたパターンを基板上のショット領域に転写することができる。そして、このような走査露光を、基板ステージ116をステップ移動させながら、基板上における複数のショット領域の各々について順次繰り返すことにより、1枚の基板115における露光処理を完了させることができる。図2(a)は、複数のショット領域301の各々を露光する際におけるスリット光の走査経路を示す図であり、図2(b)は、1つのショット領域301を露光する際におけるスリット光の走査経路202を示す図である。図2では、スリット光が照射される基板上の領域203が示されている。
The projection
近年、露光装置では、半導体デバイスなどの微細化に伴って、基板上のショット領域301にマスクのパターンを高精度に重ね合わせることが求められている。そこで、第1実施形態の露光装置100では、基板115に投影されるマスク113のパターン像の投影倍率を変化させるように移動可能な光学素子127が投影光学系114に設けられている。光学素子127は、例えば、投影光学系114の光軸と平行な方向(Z方向)に移動可能な鏡筒130によって保持されており、鏡筒130は、空気圧や圧電素子などを含む移動機構128により移動される。そして、投影制御器129によって移動機構128を制御し、光学素子127のZ方向における位置を制御することで、投影光学系114の投影倍率βを変化させることができる。このように構成された露光装置100は、ショット領域301とマスク113のパターン像との形状差を、スリット光の非走査方向(X方向)については光学素子127を移動させることによって補正することができる。一方で、スリット光の走査方向(Y方向)については基板ステージ(基板)とマスクステージ(マスク)との速度比を変えることによって補正することができる。
In recent years, with the miniaturization of semiconductor devices and the like, an exposure apparatus is required to superimpose a mask pattern on a
ここで、第1実施形態では、光学素子127をZ方向に移動させて投影光学系114の投影倍率βを変化させる例について説明するが、それに限られるものではない。例えば、光学素子127の構成や移動方向を変更することにより、基板115に投影されるマスク113のパターン像のディストーションを変化させることができる。図3は、マスク113のパターン像のディストーションを変化させることができる光学素子127の構成例を示す図である。例えば、図3(a)に示すように、光学素子127が投影光学系114の光軸に沿って並んだ2枚のレンズ127aおよび127bを含むとき、当該2枚のレンズ127aおよび127bを投影光学系114の光軸に沿って離したり近づけたりする。この場合、光軸に対して対称にディストーションを変化させることができる。また、図3(b)に示すように、光学素子127を投影光学系114の光軸と垂直な方向に移動させる。この場合、光軸に対して非対称にディストーションを変化させることができる。したがって、投影光学系114は、光学素子127の構成や移動方向を変更することにより、基板115に投影されるマスク113のパターン像の投影倍率およびディストーションのうち少なくとも一方が変化するように構成されうる。
Here, in the first embodiment, an example will be described in which the
図4は、光学素子127のZ方向における位置と投影光学系114の投影倍率βとの関係を示す図である。図4において、横軸は光学素子127のZ方向における位置を示し、縦軸は投影光学系114の投影倍率βを示す。図4に示すように、光学素子127のZ方向における位置と投影光学系114の投影倍率βとは比例の関係になる。第1実施形態の投影光学系114は、光学素子127が基準位置(原点)に配置されたときに投影光学系114の投影倍率βが設計倍率(例えば1/4倍)となるように構成されている。そして、光学素子127の位置と投影倍率βとの関係は比例関係になり、光学素子127を基準位置から+Z方向に移動させると投影倍率βが設計倍率より大きくなり、基準位置から−Z方向に移動させると投影倍率βが設計倍率より小さくなる。このような光学素子127の位置と投影倍率βとの関係を実験などにより予め取得しておき、当該関係における比例係数αを投影制御器129に記憶させておくとよい。これにより、制御部10(投影制御器129)は、投影光学系114の投影倍率βを所定の倍率m’にする際における光学素子127のZ方向における位置Z’を比例係数αから得ることができる。
FIG. 4 is a diagram showing the relationship between the position of the
ここで、光学素子127のZ方向における位置を変えることにより投影光学系114の投影倍率βを変化させて、変形が生じているショット領域301にマスク113のパターンを転写する方法について、図5を参照しながら説明する。図5は、投影光学系114の投影倍率βを変化させて、ショット領域301とマスク113のパターンを転写する方法について説明するための図である。図5(a)は、ショット領域301がX方向(非走査方向)における倍率成分を含む形状501に変形している場合を示す図である。この場合、投影光学系114の投影倍率βを、ショット領域301のY方向(走査方向)における複数の箇所Y1〜Y5において同じ倍率m1にするとよい。そのため、制御部10は、記憶された比例係数αを用いて、投影倍率βが倍率m1になるときの光学素子のZ方向における位置を求め、求めた位置に光学素子127を配置してスリット光(領域203)をショット領域上で走査する。これにより、形状501に変形したショット領域301に対してマスク113のパターンを精度よく転写することができる。
Here, FIG. 5 shows a method of transferring the pattern of the
図5(b)は、ショット領域301が台形成分を含む形状502に変形している場合を示す図である。この場合、投影光学系114の投影倍率βを、ショット領域301の箇所Y1では倍率m2に、箇所Y2では倍率m3に、箇所Y3では倍率m4に、箇所Y4では倍率m5に、および箇所Y5では倍率m6にするとよい。そのため、制御部10は、記憶された比例係数αを用いて、投影倍率βが倍率m2〜m6になるときの光学素子127のZ方向における位置をそれぞれ求める。そして、制御部10は、各箇所Y1〜Y5においてそれぞれ求めた位置に光学素子127が配置されるように、スリット光(領域203)の走査、即ち基板ステージ116の移動に同期させて光学素子127を移動させる。例えば、制御部10は、箇所Y1と箇所Y2との間では投影倍率βが倍率m2から倍率m3になるように光学素子127を移動させ、箇所Y2と箇所Y3との間では投影倍率βが倍率m3から倍率m4になるように光学素子127を移動させる。箇所Y3と箇所Y4との間、箇所Y4と箇所Y5との間、および箇所Y5と箇所Y6との間においても同様に、制御部10が光学素子127を移動させる。これにより、形状502に変形したショット領域301に対してマスク113のパターンを精度よく転写することができる。
FIG. 5B is a diagram illustrating a case where the
図5(c)は、ショット領域301が樽型成分を含む形状503に変形してる場合を示す図である。この場合、投影光学系114の投影倍率βを、ショット領域301の箇所Y1では倍率m7に、箇所Y2では倍率m8に、箇所Y3では倍率m9に、箇所Y4では倍率m10に、および箇所Y5では倍率m11にするとよい。そのため、制御部10は、記憶された比例係数αを用いて、投影倍率βが倍率m7〜m11になるときの光学素子127のZ方向における位置をそれぞれ求める。そして、制御部10は、各箇所Y1〜Y5においてそれぞれ求めた位置に光学素子127が配置されるように、スリット光(領域203)の走査、即ち基板ステージ116の移動に同期させて光学素子127を移動させる。例えば、制御部10は、箇所Y1と箇所Y2との間では投影倍率βが倍率m7から倍率m8になるように光学素子127を移動させ、箇所Y2と箇所Y3との間では投影倍率βが倍率m8から倍率m9になるように光学素子127を移動させる。箇所Y3と箇所Y4との間、箇所Y4と箇所Y5との間、および箇所Y5と箇所Y6との間においても同様に、制御部10が光学素子127を移動させる。これにより、形状503に変形したショット領域301に対してマスク113のパターンを精度よく転写することができる。ここで、図5では、説明を容易にするため、ショット領域301のY方向における5つの箇所で光学素子127のZ方向における位置を求め、求めた位置に基づいて光学素子127を移動させたが、それに限られるものではない。ショット領域301のY方向における多数の箇所(例えば100箇所)で光学素子127のZ方向における位置を求めると、変形したショット領域301に対してマスク113のパターンをさらに精度よく転写することができる。
FIG. 5C shows a case where the
従来の露光装置では、スリット光を基板上で走査させる速度(走査速度)として基板ステージ116の速度が予め設定されており、その基板ステージ116の速度に同期させて光学素子127の移動が制御されていた。しかしながら、このような制御では、ショット領域に局所的な変形が生じている場合など、ショット領域301の変形の状態によっては、許容速度(許容範囲)を超える速度で光学素子127を移動させる必要が生じる場合がありうる。許容速度とは、例えば、光学素子127を移動させるのに可能な速度のことであり、許容範囲とは、光学素子127を移動させるのに可能な速度の範囲のことである。このような場合では、スリット光の走査に対して投影光学系114の投影倍率βを追従させることができず、ショット領域301にマスク113のパターンを高精度に転写することが困難になってしまいうる。そこで、第1実施形態の露光装置100は、光学素子127の移動に関する情報を決定した後に、その情報に基づいて基板ステージ116の移動速度プロファイルを決定する。これにより、ショット領域301に局所的な変形が生じている場合であっても、基板ステージ116の移動に同期させて光学素子127を移動させることができる。即ち、スリット光の走査に対して投影光学系114の投影倍率βを追従させて、ショット領域301にマスク113のパターンを高精度に転写することができる。ここで、第1実施形態の露光装置100は、スリット光を基板上で走査してショット領域301を露光している間における光学素子127の移動速度プロファイルを当該情報として決定する。そして、露光装置100は、光学素子127の移動速度プロファイルを決定した後に、ショット領域301を露光している間における基板ステージ116の移動速度プロファイルを決定する。
In the conventional exposure apparatus, the speed of the
次に、ショット領域301を露光している間における光学素子127の移動速度プロファイルと基板ステージ116の移動速度プロファイルとを決定する方法について、図6を参照しながら説明する。図6は、ショット領域301を露光している間における光学素子127の移動速度プロファイルと基板ステージ116の移動速度プロファイルとを決定する方法を示すフローチャートである。
Next, a method for determining the moving speed profile of the
S101では、制御部10は、スリット光を走査してショット領域301にマスク113のパターンを転写する際における、投影光学系114の投影倍率βに関するプロファイル(以下、倍率プロファイル)を取得する。倍率プロファイルは、ショット領域301の形状に基づいて決定され、制御部10に予め記憶されうる。倍率プロファイルは、走査方向(Y方向)に沿ったショット領域301の各箇所における投影倍率βをテーブル型データとして記憶されもよいし、関数の係数として記憶されてもよい。また、ショット領域301の形状は、露光装置100に設けられた計測装置(不図示)によって取得されてもよいし、露光装置100の外部における計測装置によって取得されてもよい。式(1)は、倍率プロファイルの関数の一例を示す式である。式(1)に示す関数は、ショット領域のX方向側の辺が正弦波形状になっており、図7(a)に示すように正弦波関数で表わされる倍率プロファイル601の関数である。そして、式(1)において、例えば、次数N=2、ショット領域301のX方向の長さがL[mm]、ショット領域301の各箇所のY方向における位置がy[mm]のとき、投影倍率βが倍率m[ppm]となる係数A(k)と係数B(k)とが取得される。そして、取得された係数A(k)と係数B(k)とが制御部10(投影制御器129)に記憶されうる。
In S <b> 101, the
S102では、制御部10は、予め設定された速度プロファイル(第1速度プロファイル)に従った基板ステージ116の移動に同期させて光学素子127を移動させる際における光学素子127の移動速度を求める。例えば、制御部10は、S101で取得した倍率プロファイルに基いて、ショット領域301の各箇所における光学素子127の位置(Z方向)を求め、第1速度プロファイルに基づいて、ショット領域301の各箇所にスリット光が照射される時刻を求める。これにより、制御部10は、求めた光学素子127の位置と時刻とに基づいて、ショット領域301の各箇所における光学素子127の移動速度を求めることができる。図7(b)は、ショット領域301を露光している間における光学素子127の移動速度を示す図である。図7(b)において、横軸はショット領域301の走査方向(Y方向)における位置を示し、縦軸は光学素子127の移動速度を示す。また、図7(b)において、プロファイル602が、第1速度プロファイルに従った基板ステージの116の移動に同期させて光学素子127を移動させる際における光学素子127の移動速度のプロファイルである。プロファイル602における速度V1〜V4は、ショット領域301の箇所Y1〜Y4における光学素子127の移動速度をそれぞれ示す。
In S102, the
S103では、制御部10は、S102で求めた光学素子127の移動速度の最大値Vmが許容速度Vd(許容範囲)を超えているか否かを判断する。光学素子127の移動速度の最大値Vmが許容速度Vdを超えている場合はS104に進み、許容速度Vdを超えていない場合はS106に進む。第1実施形態の露光装置100では、許容速度Vdを、上述のように、光学素子127を移動可能な最大の速度に設定しているが、それに限られるものではない。例えば、光学素子127を移動可能な最大の速度に対して9割の速度に許容速度Vdを設定するなど、光学素子127の移動に余裕を持たせた速度に許容速度Vdを設定してもよい。
In S103, the
S104では、制御部10は、ショット領域301を露光している間における光学素子127の移動速度プロファイルを、光学素子127の移動速度の最大値Vmが許容速度Vdを超えないように決定する。例えば、図7(b)に示す例では、光学素子127の移動速度がショット領域301の箇所Y2で最大の速度V2となり、速度V2は許容速度Vdを超えている。このような場合では、上述したように、基板ステージ116の移動(スリット光の走査)に対して投影光学系114の投影倍率βを追従させることができず、ショット領域301にマスク113のパターンを高精度に転写することが困難になりうる。そのため、制御部10は、例えば、図7(b)に示す例において、S102で求めた光学素子127の移動速度のプロファイル602を、最大値Vmを許容速度Vdに一致させるように全体的に一定の量だけ低下させる。これにより、制御部10は、ショット領域301を露光している間における光学素子127の移動速度プロファイル603を、光学素子127の移動速度の最大値が許容速度Vdを超えないように決定することができる。
In S <b> 104, the
S105では、制御部10は、S104において決定した移動速度プロファイルに基づいて、ショット領域301を露光している間における基板ステージ116の移動速度プロファイルを決定する。決定された基板ステージ116の移動速度プロファイルは、予め設定された第1速度プロファイルより最大速度が小さい速度プロファイル(第2速度プロファイル)となる。そして、基板ステージ116の移動速度プロファイルVnは、例えば式(2)に示すように、S102で求めた光学素子127の移動速度の最大値Vmに対する許容速度Vdの割合(定数)を、予め設定された第1速度プロファイルVoに乗ずることにより決定される。ここで、第1実施形態の露光装置100では、ショット領域301を露光している間における基板ステージ116の移動速度を一定としてもよい。この場合、計算処理を少なくできるため、基板ステージ116の移動速度プロファイルの決定を容易にすることができるとともに、基板ステージ116の移動に同期させてマスクステージ123の移動を制御することを容易にすることもできる。
In S105, the
S106では、制御部10は、光学素子127の移動と基板ステージ116の移動とを制御しながらショット領域301の露光を行う。このとき、S103において最大値Vmが許容速度Vdを超えていない場合には、S102で求められた光学素子127の移動速度と予め設定された第1速度プロファイルとに従って、光学素子127の移動と基板ステージ116の移動とが制御される。一方で、S103において最大値Vmが許容速度Vdを超えている場合には、S104で決定された光学素子127の移動速度プロファイルに従って、光学素子127の移動が制御される。また、S105で決定された基板ステージ116の移動速度プロファイルに従って、基板ステージ116の移動とが制御される。これにより、第1実施形態の露光装置100は、非走査方向(X方向)において基板115に投影されるマスク113のパターン像の投影倍率を変更し、ショット領域301にマスク113のパターンを精度よく重ね合わせることができる。即ち、ショット領域301にマスク113のパターンを高精度に転写することができる。
In S <b> 106, the
ここで、走査型の露光装置では、上述したように、ショット領域301を露光する際、マスクステージ123および基板ステージ116が互いに同期しながら投影光学系114の投影倍率βに応じた速度比で相対的に移動される。そのため、制御部10は、S105で決定された基板ステージ116の移動速度プロファイルに応じて、マスクステージ123の移動速度プロファイルも決定することが好ましい。これにより、基板ステージ116とマスクステージ123とを所定の速度比で相対的に移動させることができる。また、スリット光の走査方向においてショット領域301に変形が生じている場合には、そのショット領域301の変形に応じて基板ステージ116とマスクステージ123との速度比を変更するとよい。これにより、スリット光の走査方向においてショット領域301にマスク113のパターンを精度よく重ね合わせることができる。
Here, in the scanning type exposure apparatus, as described above, when the
上述したように、第1実施形態の露光装置100は、ショット領域301を露光している間における光学素子127の移動速度プロファイルを、光学素子127の移動速度の最大値Vmが許容速度Vdを超えないように決定する。そして、露光装置100は、決定した光学素子127の移動速度プロファイルに基づいて、基板ステージ116の移動速度プロファイルを決定する。これにより、基板ステージ116の移動(スリット光の走査)に対して投影光学系114の投影倍率βを追従させることができるため、ショット領域301にマスク113のパターンを高精度に転写することができる。
As described above, the
<第2実施形態>
第1実施形態では、ショット領域301を露光している間における光学素子127の移動速度プロファイルと基板ステージ116の移動速度プロファイルとを決定する例について説明した。第2実施形態では、次に露光を行う対象のショット領域(対称ショット領域)の露光を開始するときの位置(開始位置)に基板ステージ116をステップ移動させている間における基板ステージ116の移動速度プロファイルを決定する。即ち、第2実施形態では、基板115に形成された露光対象のショット領域301を切り換えるために基板ステージ116を移動させる期間における基板ステージ116の移動速度プロファイルを決定する。第2実施形態において基板ステージ116の移動速度プロファイルを決定する例について、図8〜図10を参照しながら説明する。ここで、第2実施形態の露光装置は、第1実施形態の露光装置100と装置構成が同様であるため、以下では装置構成に関する説明については省略する。また、第2実施形態の露光装置は、光学素子127の移動に関する情報として、対象ショット領域の露光を開始する際に光学素子127が配置されるべき位置に光学素子127を移動させる移動量を決定する。そして、第2実施形態の露光装置は、決定した移動量から光学素子127の移動に要する移動時間を決定し、その移動時間に基づいて、基板ステージ116をステップ移動させている間における基板ステージ116の移動速度プロファイルを決定する。
Second Embodiment
In the first embodiment, the example in which the moving speed profile of the
図8は、スリット光を基板上で走査しながら、基板上の第1ショット領域と第2ショット領域とを順番に露光する際における基板ステージ116の経路、即ちスリット光の経路を示す図である。図9は、第1ショット領域と第2ショット領域とを順番に露光する際における光学素子127のZ方向における位置を示す図である。また、図10は、第1ショット領域の露光と第2ショット領域の露光との間で基板ステージ116をステップ移動させる際における基板ステージ116の移動速度プロファイルを決定する方法を示すフローチャートである。
FIG. 8 is a diagram showing a path of the
S111では、制御部10は、対象ショット領域における倍率プロファイルを取得する。倍率プロファイルは、上述したように、スリット光を走査してショット領域301にマスク113のパターンを転写する際における投影光学系114の投影倍率βに関するプロファイルである。S112では、制御部10は、S111で取得した対象ショット領域の倍率プロファイルに基づいて、対象ショット領域の露光を開始する際に光学素子127が配置されるべき位置(初期位置)を求める。また、S113では、制御部10は、初期位置に光学素子127を移動させるために要する時間(移動時間Tm)を求める。
In S111, the
例えば、対象ショット領域が第1ショット領域301aであり、第1ショット領域301aに図8に示す台形成分を含む変形が生じている場合を想定する。そして、スリット光による第1ショット領域301aの露光を開始する際には投影光学系114の投影倍率βを倍率m12にする必要があるものとする。この場合、制御部10は、倍率m12となる光学素子127のZ方向における位置Zdを初期位置として求め、現在の位置Z0から位置Zdに光学素子127を移動させるための移動量(Z0−Zd)を求める。これにより、制御部10は、光学素子127を移動可能な最大の速度で移動量(Z0−Zd)だけ光学素子127を移動させるときの移動時間Tm1を求めることができる。ここで、第2実施形態における基板ステージ116のステップ移動では、光学素子127を移動可能な最大の速度で光学素子127を移動しているが、それに限られるものではない。例えば、最大の速度の90%で光学素子127を移動させるなど、最大の速度より低い速度で光学素子127を移動してもよい。
For example, it is assumed that the target shot area is the
S114では、制御部10は、予め設定された速度プロファイルに従って基板ステージ116を開始位置にステップ移動させるために要する時間(移動時間Ts)を求める。例えば、制御部10は、図8における箇所Sから箇所P1にスリット光を移動させる際における基板ステージ116の移動経路の長さと、予め設定された速度プロファイルとに基づいて移動時間Ts1を求めることができる。S115では、制御部10は、基板ステージ116の移動時間Tsより光学素子127の移動時間Tmの方が長いか否かを判断する。基板ステージの移動時間Tsより光学素子127の移動時間Tmの方が長い場合、基板ステージ116が対象ショット領域の露光を開始する開始位置に到達した際に、光学素子127が初期位置に到達できていない。そのため、光学素子127が初期位置に到達するまで基板ステージ116を停止させて、光学素子127が初期位置に到達した後で基板ステージ116を再び加速させる必要が生じ、スループットを低下させることになりうる。そこで、第2実施形態では、基板ステージ116の移動時間の方が光学素子127の移動時間より長くなるように、基板ステージ116の移動速度プロファイルが決定される。S115において基板ステージの移動時間Tsより光学素子127の移動時間Tmの方が長い場合はS116に進み、短い場合はS118に進む。
In S <b> 114, the
S116では、制御部10は、光学素子127の移動時間Tmより長い時間で基板ステージ116が開始位置に配置されるように、基板ステージ116の移動速度プロファイルを決定する。制御部10は、例えば、基板ステージ116の移動速度プロファイルを、光学素子127の移動時間Tmと基板ステージ116の移動経路とに基づいて、予め設定された速度プロファイルより最大加速度が小さくなるように決定する。このように基板ステージ116の移動速度プロファイルを決定することにより、基板ステージ116の移動経路を変えずに基板ステージ116の移動時間Tsを光学素子の移動時間Tmより長くすることができる。したがって、光学素子127が初期位置に到達するまで基板ステージ116を停止させる必要が生じず、スループットの低下を防止することができる。
In S116, the
S117では、制御部10は、対象ショット領域の露光を開始する開始位置に基板ステージ116を移動させる。このとき、S115において基板ステージ116の移動時間Tsより光学素子127の移動時間Tmの方が長い場合には、制御部10は、S116で決定した移動速度プロファイルに基づいて基板ステージ116を移動させる。一方で、S115において基板ステージ116の移動時間Tsより光学素子127の移動時間Tmの方が短い場合には、制御部10は、予め設定された速度プロファイルに基づいて基板ステージ116を移動させる。S118では、制御部10は、対象ショット領域の露光を開始する位置P1から露光を終了する位置P2に基板ステージ116を移動させて(スリット光を走査させて)対象ショット領域の露光を行う。このとき、制御部10は、基板ステージ116の移動に同期させて光学素子127を移動させることにより投影光学系114の投影倍率βを倍率m12から倍率m13に変化させる。第1ショット領域301aを露光している間における光学素子127の移動速度プロファイルと基板ステージ116の移動速度プロファイルを決定する方法については、第1実施形態で説明したとおりであるため、ここでは説明を省略する。S119では、制御部10は、対象ショット領域の次に露光を行うショット領域301(次のショット領域301)があるか否かを判断する。次のショット領域301がある場合はS111に戻る。一方で、次のショット領域301がない場合は基板115の露光を終了する。
In S117, the
第2実施形態では、第1ショット領域301aの次に露光を行うショット領域として第2ショット領域301bがあるため、S111に戻り、第2ショット領域301bにおける倍率プロファイルを取得する。以降、第1ショット領域301aと同様に、制御部10は、S112において、S111で取得した第2ショット領域301bの倍率プロファイルに基づいて、第2ショット領域301bの露光を開始する際に光学素子が配置されるべき位置Zdを求める。制御部10は、S113において、現在の位置Zuから位置Zdに光学素子を移動させるための移動量(|Zu|+|Zd|)を求める。そして、光学素子127を移動可能な最大の速度で移動量(|Zu|+|Zd|)だけ光学素子127を移動させるときの移動時間Tm2を求める。
In the second embodiment, since there is the
次に、制御部10は、S114において、図8における箇所P2から箇所P4にスリット光を移動させる際における基板ステージ116の移動経路の長さと、予め設定された速度プロファイルとに基づいて移動時間Ts2を求める。そして、制御部10は、S115において、光学素子127の移動時間Tm2が基板ステージの移動時間Ts2を超えているか否かを判断する。移動時間Tm2が移動時間Ts2を超えている場合、制御部10は、S116において、光学素子127の移動時間Tm2より長い時間で開始位置に基板ステージ116が配置されるように、基板ステージ116の移動速度プロファイルを決定する。基板ステージ116の移動速度プロファイルを決定した後、制御部10は、決定した移動速度プロファイルに基づいて、第2ショット領域301bの露光を開始する開始位置に基板ステージ116を移動させ、第2ショット領域301bの露光を開始する。第2ショット領域301bの露光では、位置P3から位置P4にスリット光が走査するように基板ステージ116を移動させる。制御部10は、基板ステージ116の移動に同期させて光学素子127を移動させることにより投影光学系114の投影倍率βを倍率m14から倍率m15に変化させる。
Next, in S114, the
上述したように、第2実施形態では、光学素子127の移動時間Tmより長い時間で、対象ショット領域の露光を開始する開始位置に基板ステージ116を移動させるように基板ステージ116の移動速度プロファイルが決定される。これにより、光学素子127が初期位置に到達するまで基板ステージ116を停止させる必要が生じず、スループットの低下を防止することができる。ここで、第2実施形態では、対象ショット領域の露光を開始する開始位置に基板ステージ116を移動させるための移動速度プロファイルを決定する方法をステップアンドスキャン方式の露光装置を用いて説明したが、それに限られるものではない。例えば、ステップアンドリピート方式の露光装置においても、当該方法を適用することができる。
As described above, in the second embodiment, the movement speed profile of the
<物品の製造方法の実施形態>
本発明の実施形態にかかる物品の製造方法は、例えば、半導体デバイス等の電子デバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。本実施形態の物品の製造方法は、基板に塗布された感光剤に上記の露光装置を用いて潜像パターンを形成する工程(基板を露光する工程)と、かかる工程で潜像パターンが形成された基板を現像する工程とを含む。更に、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
<Embodiment of Method for Manufacturing Article>
The method for manufacturing an article according to an embodiment of the present invention is suitable for manufacturing an article such as an electronic device such as a semiconductor device or an element having a fine structure. In the method for manufacturing an article according to the present embodiment, a latent image pattern is formed on the photosensitive agent applied to the substrate using the above-described exposure apparatus (a step of exposing the substrate), and the latent image pattern is formed in this step. Developing the substrate. Further, the manufacturing method includes other well-known steps (oxidation, film formation, vapor deposition, doping, planarization, etching, resist stripping, dicing, bonding, packaging, and the like). The method for manufacturing an article according to the present embodiment is advantageous in at least one of the performance, quality, productivity, and production cost of the article as compared with the conventional method.
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。 As mentioned above, although preferred embodiment of this invention was described, it cannot be overemphasized that this invention is not limited to these embodiment, A various deformation | transformation and change are possible within the range of the summary.
Claims (12)
前記基板に原版の像を投影し、かつ該像に係る投影倍率およびディストーションのうち少なくとも一方を変化させるための可動の光学素子を有する投影光学系と、
前記基板を保持して可動のステージと、
前記投影光学系の光軸と交差する方向における前記ステージの移動に同期させて前記光学素子の移動を制御する制御部と、
を含み、
前記制御部は、前記光学素子の移動に関する情報に基づいて前記ステージの移動を制御する、ことを特徴とする露光装置。 An exposure apparatus for exposing a substrate,
A projection optical system having a movable optical element for projecting an image of an original on the substrate and changing at least one of a projection magnification and distortion related to the image;
A movable stage holding the substrate;
A control unit that controls the movement of the optical element in synchronization with the movement of the stage in a direction intersecting the optical axis of the projection optical system;
Including
The exposure apparatus, wherein the control unit controls the movement of the stage based on information relating to the movement of the optical element.
前記工程で露光された前記基板を現像する工程と、
を含むことを特徴とする物品の製造方法。 A step of exposing a substrate using the exposure apparatus according to any one of claims 1 to 11,
Developing the substrate exposed in the step;
A method for producing an article comprising:
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