JP2015130215A - 光情報記録装置および光情報記録方法 - Google Patents

光情報記録装置および光情報記録方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015130215A
JP2015130215A JP2014001337A JP2014001337A JP2015130215A JP 2015130215 A JP2015130215 A JP 2015130215A JP 2014001337 A JP2014001337 A JP 2014001337A JP 2014001337 A JP2014001337 A JP 2014001337A JP 2015130215 A JP2015130215 A JP 2015130215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical information
information recording
recording medium
angle
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014001337A
Other languages
English (en)
Inventor
直仁 池田
Naohito Ikeda
直仁 池田
孝一郎 西村
Koichiro Nishimura
孝一郎 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi LG Data Storage Inc
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Original Assignee
Hitachi LG Data Storage Inc
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi LG Data Storage Inc, Hitachi Consumer Electronics Co Ltd filed Critical Hitachi LG Data Storage Inc
Priority to JP2014001337A priority Critical patent/JP2015130215A/ja
Priority to US14/591,806 priority patent/US20150194177A1/en
Publication of JP2015130215A publication Critical patent/JP2015130215A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/004Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B7/0065Recording, reproducing or erasing by using optical interference patterns, e.g. holograms
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/04Processes or apparatus for producing holograms
    • G03H1/18Particular processing of hologram record carriers, e.g. for obtaining blazed holograms
    • G03H2001/185Applying a curing step
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/22Processes or apparatus for obtaining an optical image from holograms
    • G03H1/2202Reconstruction geometries or arrangements
    • G03H2001/2223Particular relationship between light source, hologram and observer
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/085Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam into, or out of, its operative position or across tracks, otherwise than during the transducing operation, e.g. for adjustment or preliminary positioning or track change or selection
    • G11B7/08547Arrangements for positioning the light beam only without moving the head, e.g. using static electro-optical elements
    • G11B7/08564Arrangements for positioning the light beam only without moving the head, e.g. using static electro-optical elements using galvanomirrors

Abstract

【課題】ホログラムの再生品質が良好な光情報記録装置および光情報記録方法を提供する。
【解決手段】ホログラフィを利用してデジタル情報を光情報記録媒体に記録する光情報記録装置において、前記光情報記録媒体に情報を記録するための光ビームを射出する光源部と、前記光源部から射出された光ビームを用いて、前記光情報記録媒体から前記デジタル情報を再生する場合の前記光情報記録媒体に対する光ビームの入射角度とは異なる入射角度で入射させて前処理または後処理をする記録処理制御部と、を備えることを特徴とする光情報記録装置と、その光情報記録装置に用いられる光情報記録方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ホログラフィを用いて、光情報記録媒体に情報を記録する、光情報記録装置、光情報記録方法に関する。
現在、青紫色半導体レーザを用いた、Blu−ray Disc(TM)規格により、民生用においても50GB程度の記録容量を持つ光ディスクの商品化が可能となってきた。今後は、光ディスクでも100GB〜1TBというHDD(Hard Disk Drive)容量と同程度まで大容量化が望まれる。
しかしながら、このような超高密度を光ディスクで実現するためには、短波長化と対物レンズ高NA化による高密度化技術とは異なる新しい方式による高密度化技術が必要である。
次世代のストレージ技術に関する研究が行われる中、ホログラフィを利用してデジタル情報を記録するホログラム記録技術が注目を集めている。
ホログラム記録技術とは、空間光変調器により2次元的に変調されたページデータの情報を有する信号光を、記録媒体の内部で参照光と重ね合わせ、その時に生じる干渉縞パターンによって記録媒体内に屈折率変調を生じさせることで情報を記録媒体に記録する技術である。
情報の再生時には、記録時に用いた参照光を記録媒体に照射すると、記録媒体中に記録されているホログラムが回折格子のように作用して回折光を生じる。この回折光が記録した信号光と位相情報を含めて同一の光として再生される。
再生された信号光は、CMOSやCCDなどの光検出器を用いて2次元的に高速に検出される。このようにホログラム記録技術は、1つのホログラムによって2次元的な情報を一気に光記録媒体に記録し、さらにこの情報を再生することを可能とするものであり、そして、記録媒体のある場所に複数のページデータを重ね書きすることができるため、大容量かつ高速な情報の記録再生を果たすことができる。
ホログラム記録技術として、例えば特開2004−272268号公報(特許文献1)がある。本公報には、「ホログラムの隣接するスタック間で部分的空間的重なり合いによってホログラムが空間的に多重化される、多重化方法および装置が開示されている。
ホログラフィを利用してデジタル情報を記録する光情報記録再生装置においては、信号光と参照光を生成し記録媒体に照射するための光学系に加えて、プリキュアおよびポストキュアに用いるキュア用光ビームを生成し記録媒体に照射する光学系が別途必要となる。プリキュアとは、ホログラムを記録する際、予め所定の光ビームを照射する前工程であり、ポストキュアとは、所望の位置に情報を記録した後に、該所望の位置に追記不可能とするために光ビームを照射する後工程である。プリキュアおよびポストキュア時には、前述したキュア用に特化した光ビームを使用するのが一般的であるが、特開2009−076171(特許文献2)には、装置の小型化を目的とし、参照光ビームをキュア用のビームとして代用する例の開示がある。
特開2004−272268号公報 特開2009−076171号公報
ところで、特許文献2に記載の参照光ビームをキュア用ビームとして代用するにあたり、発明者の実験により新たな課題が発覚した。以下、課題を述べる。参照光ビームは、信号光と干渉することで生成される干渉縞パターンをホログラムとして記録するために、干渉性が高い特性のビームである。前述の参照光ビームをプリキュア時に記録媒体に照射した際に、参照光ビームが記録媒体の裏面で反射する現象を観測した。本現象が発生すると、記録媒体への入射光と記録媒体裏面からの反射光が干渉し、本来生成すべきでない不要なホログラムが生成されることが明らかとなった。プリキュア時に生成された不要なホログラムは、キュア処理後に情報を記録したホログラムを再生するにあたり大きなノイズ源となるため、これが原因で再生品質が劣化することが課題となる。前述した課題を解決するための方法については開示されておらず、本課題は解決されていない。
本発明の目的は、干渉性の高いビームをキュア処理に適用するにあたり、発生する前述の課題を解決し、好適な光情報記録装置および光情報記録方法を提供することである。
上記課題は、例えば請求項の範囲に記載の発明により解決される。
本発明によれば、好適な光情報記録装置、光情報記録方法が提供可能となる。
干渉性の高いビームにてキュア処理を実施する方法概略図 光情報記録再生装置の実施例を表す概略図 光情報記録再生装置内のピックアップの実施例を表す概略図 光情報記録再生装置内のピックアップの実施例を表す概略図 干渉性の高いビームを光情報記録媒体に照射したときの課題概略図 光情報記録再生装置に光情報記録媒体を挿入した後、記録または再生の準備が完了するまでの動作を表すフローチャート 光情報記録再生装置に光情報記録媒体を挿入した後、準備完了状態から光情報記録媒体1に情報を記録するまでの動作を表すフローチャート 光情報記録再生装置に光情報記録媒体を挿入した後、準備完了状態から光情報記録媒体1に記録した情報を再生するまでの動作を表すフローチャート ホログラムの角度選択性を表す概略図 ホログラムの角度選択性を表す概略図 光情報記録媒体の特性を表す概略図 プリキュア用のビームを所定角度で一定エネルギ照射した場合のホログラムの角度選択性を表す概略図 プリキュア用のビームを複数角度に分割して照射した場合のホログラムの角度選択性を表す概略図 複数ブック記録時のプリキュアの様子を表す概略図 複数ブック記録時のプリキュアの様子を表す概略図 干渉性の高いビームでプリキュアする実施例を表すフローチャート 干渉性の高いビームで複数角度プリキュアする実施例を表すフローチャート 干渉性の高いビームの波長を変えてプリキュアする実施例を表すフローチャート 干渉性の高いビームに高周波を印加してプリキュアする実施例を表すフローチャート 参照光によるプリキュアを連続ブック記録に適用する実施例を表すフローチャート 干渉性の高いビームでポストキュアする実施例を表すフローチャート
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
本発明の実施形態を添付図面にしたがって説明する。図2はホログラフィを利用してデジタル情報を記録および/または再生する光情報記録媒体の記録再生装置を示すブロック図である。
光情報記録再生装置10は、入出力制御回路90を介して外部制御装置91と接続されている。記録する場合には、光情報記録再生装置10は外部制御装置91から記録する情報信号を入出力制御回路90により受信する。
光情報記録再生装置10は、ピックアップ11、再生用参照光光学系12、キュア光学系13、ディスク回転角度検出用光学系14、及び回転モータ50を備えており、光情報記録媒体1は回転モータ50によって回転可能な構成となっている。
ピックアップ11は、参照光と信号光を光情報記録媒体1に照射してホログラフィを利用してデジタル情報を記録媒体に記録する役割を果たす。この際、記録する情報信号はコントローラ89によって信号生成回路86を介してピックアップ11内の空間光変調器に送られ、信号光は空間光変調器によって変調される。ピックアップ11に含まれる光源301は、参照光やキュア用ビームの照射角度を制御するための、ビーム角度制御部92により、光情報記録媒体1に照射する照射角度を制御することができる。ピックアップ11は、光ビームの波長を制御するビーム波長制御部93と光ビームに高周波成分を重畳することを制御する高周波重畳部94を内包する。
光情報記録媒体1に記録した情報を再生する場合は、ピックアップ11から出射された参照光を記録時とは逆の向きに光情報記録媒体に入射させる光波を再生用参照光光学系12にて生成する。再生用参照光によって再生される再生光をピックアップ11内の後述する光検出器によって検出し、信号処理回路85によって信号を再生する。
光情報記録媒体1に照射する参照光と信号光の照射時間は、ピックアップ11内のシャッタの開閉時間をコントローラ89によってシャッタ制御回路87を介して制御することで調整できる。
キュア光学系13は、光情報記録媒体1のプリキュアおよびポストキュアに用いる光ビームを生成する役割を果たす。プリキュアとは、光情報記録媒体1内の所望の位置に情報を記録する際、所望位置に参照光と信号光を照射する前に予め所定の光ビームを照射する前工程である。ポストキュアとは、光情報記録媒体1内の所望の位置に情報を記録した後、該所望の位置に追記不可能とするために所定の光ビームを照射する後工程である。
ディスク回転角度検出用光学系14は、光情報記録媒体1の回転角度を検出するために用いられる。光情報記録媒体1を所定の回転角度に調整する場合は、ディスク回転角度検出用光学系14によって回転角度に応じた信号を検出し、検出された信号を用いてコントローラ89によってディスク回転モータ制御回路88を介して光情報記録媒体1の回転角度を制御する事が出来る。
光源駆動回路82からは所定の光源駆動電流がピックアップ11、キュア光学系13、ディスク回転角度検出用光学系14内の光源に供給され、各々の光源からは所定の光量で光ビームを発光することができる。
また、ピックアップ11、そして、ディスクキュア光学系13は、光情報記録媒体1の半径方向に位置をスライドできる機構が設けられており、アクセス制御回路81を介して位置制御がおこなわれる。
ところで、ホログラフィの角度多重の原理を利用した記録技術は、参照光角度のずれに対する許容誤差が極めて小さくなる傾向がある。
従って、ピックアップ11内に、参照光角度のずれ量を検出する機構を設けて、サーボ信号生成回路83にてサーボ制御用の信号を生成し、サーボ制御回路84を介して該ずれ量を補正するためのサーボ機構を光情報記録再生装置10内に備えることが必要となる。
また、ピックアップ11、キュア光学系13、ディスク回転角度検出用光学系14は、いくつかの光学系構成または全ての光学系構成をひとつに纏めて簡素化しても構わない。
図3は、光情報記録再生装置10におけるピックアップ11の基本的な光学系構成の一例における記録原理を示したものである。光源301を出射した光ビームはコリメートレンズ302を透過し、シャッタ303に入射する。シャッタ303が開いている時は、光ビームはシャッタ303を通過した後、例えば2分の1波長板などで構成される光学素子304によってp偏光とs偏光の光量比が所望の比になるようになど偏光方向が制御された後、PBS(Polarization Beam Splitter)プリズム305に入射する。
PBSプリズム305を透過した光ビームは、信号光306として働き、ビームエキスパンダ308によって光ビーム径が拡大された後、位相マスク309、リレーレンズ310、PBSプリズム311を透過して空間光変調器312に入射する。
空間光変調器312によって情報が付加された信号光は、PBSプリズム311を反射し、リレーレンズ313ならびに空間フィルタ314を伝播する。その後、信号光は対物レンズ315によって光情報記録媒体1に集光する。
一方、PBSプリズム305を反射した光ビームは参照光307として働き、偏光方向変換素子316によって記録時または再生時に応じて所定の偏光方向に設定された後、ミラー317ならびにミラー318を経由してガルバノミラー319に入射する。ガルバノミラー319はアクチュエータ320によって角度を調整可能のため、レンズ321とレンズ322を通過した後に光情報記録媒体1に入射する参照光の入射角度を、所望の角度に設定することができる。なお、参照光の入射角度を設定するために、本例ではガルバノミラーを例に挙げたが、入射角度を変更する素子であればガルバノミラーに代えて、別のミラーを適用してもかまわない。又、参照光の波面を変換する素子を用いても構わない。
このように信号光と参照光とを光情報記録媒体1において、互いに重ね合うように入射させることで、記録媒体内には干渉縞パターンが形成され、このパターンを記録媒体に書き込むことで情報を記録する。また、ガルバノミラー319によって光情報記録媒体1に入射する参照光の入射角度を変化させることができるため、角度多重による記録が可能である。
以降、同じ領域に参照光角度を変えて記録されたホログラムにおいて、1つ1つの参照光角度に対応したホログラムをページと呼び、同領域に角度多重されたページの集合をブックと呼ぶことにする。
図4は、光情報記録再生装置10におけるピックアップ11の基本的な光学系構成の一例における再生原理を示したものである。記録した情報を再生する場合は、前述したように参照光を光情報記録媒体1に入射し、光情報記録媒体1を透過した光ビームを、アクチュエータ323によって角度調整可能なガルバノミラー324にて反射させることで、その再生用参照光を生成する。
この再生用参照光によって再生された再生光は、対物レンズ315、リレーレンズ313ならびに空間フィルタ314を伝播する。その後、再生光はPBSプリズム311を透過して光検出器325に入射し、記録した信号を再生することができる。光検出器325としては例えばCMOSイメージセンサーやCCDイメージセンサーなどの撮像素子を用いることができるが、ページデータを再生可能であれば、どのような素子であっても構わない。
図6は、光情報記録再生装置10における記録、再生の動作フローを示したものである。ここでは、特にホログラフィを利用した記録再生に関するフローを説明する。
図6(a)は、光情報記録再生装置10に光情報記録媒体1を挿入した後、記録または再生の準備が完了するまでの動作フローを示し、図6(b)は準備完了状態から光情報記録媒体1に情報を記録するまでの動作フロー、図6(c)は準備完了状態から光情報記録媒体1に記録した情報を再生するまでの動作フローを示したものである。
図6(a)に示すように媒体を挿入すると(601)、光情報記録再生装置10は、例えば挿入された媒体がホログラフィを利用してデジタル情報を記録または再生する媒体であるかどうかディスク判別を行う(602)。
ディスク判別の結果、ホログラフィを利用してデジタル情報を記録または再生する光情報記録媒体であると判断されると、光情報記録再生装置10は光情報記録媒体に設けられたコントロールデータを読み出し(603)、例えば光情報記録媒体に関する情報や、例えば記録や再生時における各種設定条件に関する情報を取得する。
コントロールデータの読み出し後は、コントロールデータに応じた各種調整やピックアップ11に関わる学習処理(604)を行い、光情報記録再生装置10は、記録または再生の準備が完了する(605)。
準備完了状態から情報を記録するまでの動作フローは図6(b)に示すように、まず記録するデータを受信して(611)、該データに応じた情報をピックアップ11内の空間光変調器312に送る。
その後、光情報記録媒体に高品質の情報を記録できるように、必要に応じて例えば光源301のパワー最適化やシャッタ303による露光時間の最適化等の各種記録用学習処理を事前に行う(612)。
その後、シーク動作(613)ではアクセス制御回路81を制御して、ピックアップ11ならびにキュア光学系13の位置を光情報記録媒体の所定の位置に位置づけする。光情報記録媒体1がアドレス情報を持つ場合には、アドレス情報を再生し、目的の位置に位置づけされているか確認し、目的の位置に配置されていなければ、所定の位置とのずれ量を算出し、再度位置づけする動作を繰り返す。
その後、キュア光学系13から出射する光ビームを用いて所定の領域をプリキュアし(614)、ピックアップ11から出射する参照光と信号光を用いてデータを記録する(615)。
データを記録した後は、キュア光学系13から出射する光ビームを用いてポストキュアを行う(616)。必要に応じてデータをベリファイしても構わない。ここで、光情報記録媒体を反応活性化状態にする前処理であるプリキュア処理、ホログラムを光情報記憶媒体に記録したあとに媒体の状態を安定化させ記録情報を定着させるための後処理であるポストキュア処理をキュア処理と呼ぶ場合もある。
準備完了状態から記録された情報を再生するまでの動作フローは図6(c)に示すように、まずシーク動作(621)で、アクセス制御回路81を制御して、ピックアップ11ならびに再生用参照光光学系12の位置を光情報記録媒体の所定の位置に位置づけする。光情報記録媒体1がアドレス情報を持つ場合には、アドレス情報を再生し、目的の位置に位置づけされているか確認し、目的の位置に配置されていなければ、所定の位置とのずれ量を算出し、再度位置づけする動作を繰り返す。
その後、ピックアップ11から参照光を出射し、光情報記録媒体に記録された情報を読み出し(622)、再生データを送信する(623)。
ここで、発明者が考案した、干渉性の高いビームを用いてプリキュア処理を実施した場合においても、データの再生品質を劣化させない方法について詳細に説明する。
まずは、プリキュア処理について補足説明を行う。前述したようにプリキュアとは、光情報記録媒体内の所望の位置に情報を記録する際、所望位置に参照光と信号光を照射する前に予め所定の光ビームを照射する前工程である。図8は、ホログラフィの原理を用いて情報を記録するための光情報記録媒体の一例として、フォトポリマ素材で生成された光情報記録媒体の特性の一例を示したものである。横軸に光情報記録媒体に照射するエネルギを示し、縦軸にM/#(エムナンバー)と言われる媒体特性を表す指標を示している。M/#は光情報記録媒体にホログラムを生成するために必要な指標であり、M/#が多いほど光情報記録媒体に記録できるホログラムの量または密度を増加させることができる。光情報記録媒体に所望の波長のエネルギを照射すると、参照光と信号光とが重なり合うことで生じる干渉縞が生成され、前記干渉縞は、光情報記録媒体のM/#を消費することでホログラムとして光情報記録媒体に記録される。但し、光情報記録媒体がM/#を消費してホログラムを記録できる状態になるには、反応活性化状態になるエネルギを光情報記録媒体に予め照射しておく必要がある。図8の801のエネルギが前記反応活性化状態になるエネルギとなる。そのため、光情報記録媒体に情報を記録する前には、情報記録のための参照光と信号光を照射する前に、所定の光ビームを照射することで予め光情報記録媒体にエネルギを注入し、所望の領域を反応活性化状態にさせる必要がある。この記録前処理をプリキュアと呼んでいる。プリキュアのエネルギは、801に示すエネルギ分だけ正確に注入することが理想であるが、装置の光学系により照射エネルギのムラができたり、媒体感度の温度依存性等で801のエネルギが増減したりと様々な事象が関与するため、照射エネルギを厳密に調整することは困難であるが、プリキュア後に確実に情報を記録するためには、プリキュア時に801以上のエネルギを照射しておけば良い。
次に、干渉性の高いビームを用いてプリキュア処理を実施した場合に起こる現象について、図5を用いて述べる。図5は、ホログラフィの原理でデータを記録する光情報記録媒体に、干渉性の高いビームを照射した時の様子を表している。501、502は光情報記録媒体500を構成する要素を表しており、502は記録材料が注入されている層を示し、501は記録材料502を挟み込むカバー層を示しており、光情報記録媒体の断面からの図を示している。503は光情報記録媒体に照射した干渉性の高いビームを示す。ここでは一例として、501と502の屈折率は同一の屈折率とし、501の502の屈折率は空気中の屈折率とは異なる屈折率とする。
光情報記録媒体500に、干渉性の高いビーム503が入射されると入射光は空気中と光情報記録媒体500の屈折率の違いから、入射時に光の屈折が起こり角度を変えて光情報記録媒体500中を直進する。その後ビーム503は光情報記録媒体500を透過する光504と、カバー層501の裏面で反射する光505とに分かれる。ここでビーム503はビーム幅506があるため、カバー層501の裏面で反射した光の一部は入射した光の一部と重なる。この際、入射したビーム503は干渉性の高いビームであるため入射光と反射光とで重なった領域にて干渉し干渉縞を生成する。この際、照射したエネルギが図8の801のエネルギを超えた場合に、干渉縞は、ホログラム507として記録材料が注入されている502の層に記録される。
本現象は光情報記録媒体500の反射抑止コーティング等の形成要素により程度は変わるが原理的に必ず発生し、この際生成されるホログラムが記録再生に影響を与えることが発明者の実験により明らかとなった。
前述のとおりに、プリキュアを目的として、干渉性の高いビームである参照光を用い光情報記録媒体500に照射した場合に、エネルギを注入したことによるプリキュア効果とは別に、入射した参照光と光情報記録媒体500の裏面で反射した参照光とで干渉し不要なホログラムを生成する。本領域はプリキュア後に、記録したい情報をホログラムとして記録するために使用する領域であり、データ記録の際には、参照光と信号光を同領域に照射し干渉させホログラムを生成する。
この際、プリキュア時の参照光照射角度と、情報記録時の参照光照射角度が同一角度であると、情報を記録したホログラムを再生しようとした時に、再生時における参照光角度を記録したホログラムに適した角度に調整すると、その参照光角度は不要なホログラムを再生するのに適した角度となるため、情報を記録したホログラムを再生すると共に、プリキュア時に生成された不要なホログラムも同時に再生される。この際、カメラ等のセンサで受光する再生像は、情報を記録したホログラムの再生像と、プリキュア時に生成された不要なホログラムの再生像との成分が重ね合った像となり、本来取得すべき情報の再生像にノイズ成分が印加された状態となり再生品質が劣化する。具体的には、再生像のエラーレートが高くなり、記録した情報を復元することが困難となる。このため、干渉性の高いビームをプリキュア時のビームとして利用するためには、前述した課題を解決しなければならない。
以降、本発明による干渉性の高いビームの入射光と反射光とで生成される不要なホログラムの影響を回避する、または軽減する方法について述べる。
前述した干渉性の高いビームの入射光と反射光とで生成された不要なホログラムは、再生時に角度選択性があることが発明者の実験により確認された。角度選択性とは、生成したホログラムを再生する際に、ある角度範囲でのみ再生できる特性であり、本特性を利用して前述した角度多重記録を実現している。この特性によればホログラムが記録された参照光の角度から一定角度ずれた角度で参照光を照射した場合に、所望のホログラムを再生することができない。逆に、同一領域であろうとも最初にホログラムを記録した参照光照射角度から、照射角度を一定角度ずらしてホログラムを記録すれば、最初に記録したホログラムとは別の角度に新たにホログラムを記録することが可能であり、最初に記録したホログラムと後で記録したホログラムを再生する場合には、参照光をそれぞれ記録した時の角度に調整すれば、所望のデータを別々に再生することができる。このように、角度選択性の特性があれば、一定角度を空けて情報を記録することにより、再生時には別角度で記録した情報のクロストークを受けることなく、良好な品質で情報を再生することが可能である。図7に例を示す。
図7aは、角度選択性を示す図の一例であり、縦軸にホログラムの回折効率を横軸に参照光角度を示したものである。図7aの示すところは、θRに記録したホログラムを再生するにあたり、参照光の角度を変化させた時のホログラムの再生像の見え方を示しており、間接的に回折効率が高い程、再生像が良い品質で再生できることを示している。また、θR付近から一定角度ずれた角度で参照光を照射してもθRに記録したホログラムは再生できないことも示している。
図7bに示すように、参照光角度θR1で記録した角度と参照光角度θR2で記録した角度が一定角度離れていれば、再生時にお互いのホログラムの影響を受けないで再生をすることが可能である。
前述した干渉性の高いビームの入射光と反射光により生成された不要なホログラムも、同様に角度選択性を有しており、再生時に入射光の角度から一定の角度をずらすことで、生成されたホログラムが再生されないことを確認している。
本特性を利用し、干渉性の高いビームにてプリキュアを実施し、情報を記録する方法について以下に述べる。
図1は、光情報記録媒体100に、情報を記録する時の様子を表している。ここでは一例として、記録すべき情報が変調されている信号光が対物レンズ102から収束光で光情報記録媒体100に入射し、参照光は平行光で光情報記録媒体100に入射する例を示す。図示しないが、参照光は入射光前段に図3に示したミラーに対応する部位が存在し、角度を変えて光情報記録媒体100にビームを照射することが可能な構成である。
実線で囲まれた参照光103と、収束された信号光101で、光情報記録媒体100内で干渉し、情報をホログラム104として記録する例を想定する。
ホログラム104を記録する前に、予めプリキュア処理が必要となり、本例では干渉性の高いビームである参照光103を利用してプリキュアを実施する。参照光103の入射光と反射光による不要なホログラムが、情報を記録するホログラムに対し再生時に影響が出ないよう、まずは、参照光前段にあるミラーの角度を、情報を記録するホログラム時に照射する参照光103の入射角度とは別の角度に設定する。本実施例では、点線で囲まれた105の入射角度で光情報記録媒体100に入射するようにガルバノミラー319を設定する。本角度は、情報を記録するホログラムの角度選択性と、参照光によるプリキュアで生成される不要なホログラムの角度選択性を考慮し、一定の角度、すなわち再生時における角度選択性特性から十分に回折効率が低くなる角度、離れた角度とする。プリキュアのための照射角度を設定後、光情報記録媒体100にプリキュアに必要なエネルギ分、参照光を照射する。次に、ガルバノミラー319の角度を、情報を記録する角度に設定し、参照光を103の入射角度で光情報記録媒体100に照射する。また、このとき信号光101も光情報記録媒体100に照射し、参照光103と信号光101とを干渉させ、光情報記録媒体100に情報をホログラム104として記録する。その後、記録後に実施するポストキュア処理を実施することで情報はホログラム104として光情報記録媒体100に定着する。 以上の記録シーケンスの一例を図11にフローチャートとして示す。図6の記録シーケンスのシークの後に、本発明ではキュア角度設定処理(1101)を追加する。本処理で、データ記録(615)にて記録する角度から一定の角度離れた位置にプリキュアの効果を与えるビームが照射されるよう、プリキュア時の照射角度を設定する。設定には前述のように、アクチュエータ320を制御してガルバノミラー319を動かし、ビーム角度を変更する。その後、照射角度が変更された状態で参照光をプリキュアに必要なエネルギ分照射するキュア処理(1103)を実施し、データ記録(615)の前に、ガルバノミラー319の角度をデータ記録時の角度にするよう、アクチュエータ320を制御しビーム角度を変更する記録角度設定処理(1102)を実施し、データ記録(615)を実施するシーケンスとなる。
記録した情報の再生時には、情報を記録したホログラム104を再生できる角度にガルバノミラー319の角度を設定し、参照光を103の角度でホログラム104に向けて照射すれば、ホログラム104からの回折光を再生像として、光検出器325で検出することができる。このとき、たとえプリキュアするときに、不要なホログラムが生成されていたとしても、角度選択性の関係上ホログラム104の再生品質には影響を与えない。
プリキュア処理におけるキュア角度設定処理(1101)は、前述のように情報を記録するときの参照光の入射角度から一定角度離れた角度であれば効果は得られるが、光情報記録媒体に対しての入射角度を垂直に近づけることで参照光のエネルギ密度が向上し、狭い範囲を高効率でプリキュアすることができる。これは、プリキュアの時間を短くする場合には効果的である。一方で、プリキュアする範囲を広くしたい場合においては、光情報記録媒体に対しての参照光の入射角度を水平に近づければ良い。
以上のように、プリキュア処理をするための干渉性の高いビームの一例として、参照光を適用する例を述べてきたが、本例は一例でありプリキュア処理をするための干渉性の高いビームは必ずしも参照光である必要はない。たとえば、プリキュア処理をするための干渉性の高いビームとして、信号光を適用し同様の効果を出すことも可能である。
信号光でプリキュアをする場合は、一例として、光源301からのビームがすべて信号光306になるように光学素子304で偏光制御され、ビームエキスパンダ308によって光ビーム径が拡大された後、位相マスク309、リレーレンズ310、PBSプリズム311を透過して空間光変調器312に入射する。前記例は光学素子304にて、信号光のみ光情報記録媒体1に光を照射したが、参照光の光路中にシャッタ等を配置し、信号光のみ光情報記録媒体1に照射する状態にしてもかまわない。
このとき、好ましくは空間光変調器312では情報を付加することは行わない。空間光変調器312に入射した信号光は、PBSプリズム311を反射し、リレーレンズ313ならびに空間フィルタ314を伝播する。その後、信号光は対物レンズ315によって光情報記録媒体1に入射してプリキュアする。
プリキュアにおける参照光照射角度と、記録するときの参照光照射角度とが同一角度になった場合、プリキュアしたときに生成された不要なホログラムと、記録するときに生成されるホログラムとが記録され、記録したホログラムを再生するときに、不要なホログラムが発生する照射角度で参照光を照射するため記録したホログラムと、不要なホログラムと、が同時に再生されて、記録したホログラムが正しく再生されない。そこで、前述の方法では、プリキュアするときの参照光照射角度を、記録するときの参照光照射角度と別の角度にすることで回避した。信号光をプリキュアに使用する場合は、参照光でプリキュアを実施した場合と同様に、信号光のみ記録位置に照射する。この際、照射した信号光とディスク裏面から反射される反射光とで不要なホログラムが生成される。信号光でプリキュアした後、参照光と信号光とを照射し、参照光と信号光との干渉によってホログラムが生成され記録されるが、記録したホログラムを再生する際には、参照光を照射して再生をするため、プリキュアで生成された信号光の反射による不要なホログラムは、再生するときの参照光の照射角度とは異なる照射角度で発生するホログラムとなる。従って再生されたホログラムに対して信号光でプリキュアしたときに生成された不要なホログラムは影響を与えず、再生品質を劣化させることがない。このように、再生のための参照光の照射角度と別角度で照射する信号光を、プリキュアのビームとして適用することも可能である。
以上の手順でプリキュア処理、記録処理を実施することで、不要なホログラムは再生品質に影響を与えない角度に記録されるため、情報を記録したホログラムは、不要なホログラムの影響を受けずに、再生時に良好な品質で再生することが可能となる。
ここで、光情報記録媒体に情報を記録するにあたり、光情報記録媒体への角度を複数回変更しながら情報を多重記録する場合について考える。この際、光情報記録媒体への記録密度を上げるために、情報を記録するために生成されるホログラムの角度間隔を狭くして記録することが想定される。情報を記録する角度間隔が狭い場合は、隣接のホログラムの角度選択性によっては、再生時における角度選択性特性から十分に回折効率が低くなる角度が非常に狭い状況が起こりえる。この場合、干渉性の高いビームでプリキュアすることを想定した場合に、プリキュア時に不要なホログラムが生成されることを鑑み、情報を記録するホログラムの角度から十分離れた角度にプリキュア角度を設定することが困難となり課題となる。
前述の課題を解決するために、本発明ではプリキュア用のビーム照射角度を複数回変更しながら、光情報記録媒体にプリキュアに必要なエネルギを分割して照射する。図9aに、プリキュア用のビームを所定角度で一定エネルギ照射した場合と、図9bにプリキュア用のビームを複数角度に分割して照射した場合の比較を示す。901は、θD1〜θD12の複数角度で情報を記録するホログラムを生成することを示しており、ホログラムの角度選択性曲線を表している。参照光角度がθD1、θD2、・・・θD12のとき、回折効率が最大となっている。また、点線で表した902は、干渉性の高いビームを利用し、プリキュアに必要なエネルギを光情報記録媒体に照射した際に生成される不要なホログラムの角度選択性を表している。プリキュア時に干渉性の高いビームを利用する場合には、情報を記録するホログラムを生成するための参照光照射角度からずらした角度でビームを照射するため、たとえばθPのように、隣接する情報を記録する角度から最も離れた角度にプリキュア角度を設定する。この際、プリキュア時に生成される不要なホログラムは903のような角度選択性を有するため、901の特性で情報を記録したホログラムを再生する際に、θD6とθD7に記録されたホログラムの再生品質に対してノイズとして大きな影響を与え、再生品質を大きく劣化させる。
一方で図9bでは、図9aにてプリキュアのために照射したエネルギ量と同一のエネルギを、複数回に分割し入射角度を変えて照射した場合を示す。図9bでは、一例としてプリキュア時に干渉性の高いレーザを照射する角度を12分割した例を示す。入射光と反射光の干渉が複数箇所で発生するため複数角度でホログラムが生成されるが、一つ一つの角度における照射エネルギが分割されて小さくなるため、複数個生成されるホログラムのそれぞれの角度選択性は904のような特性になり、角度を固定して生成された不要なホログラムである回折効率900に対して、905のように低い回折効率の不要ホログラムが生成される。図9bでは、プリキュア時に干渉性の高いレーザを、情報を記録すべきホログラムを生成するための参照光角度であるθD1〜θD12の全ての角度の中間角度に、エネルギを分割して照射することになり、生成される不要なホログラムの角度選択性曲線は906に示したものとなる。不要なホログラムによる影響は、少なからずθD1〜θD12の情報を記録されたホログラムの再生品質に影響を与える可能性はあるが、その影響は各角度における回折効率が小さいことから極めて小さい影響に留めることが可能であり、再生品質としては劣化を無視できる状態にすることが可能である。
このように、プリキュア時に干渉性の高いビームを適用する場合に、情報を記録するための参照光の入射角度から所定角度分離れた複数の入射角度にエネルギを分割して注入することで、高密度多重記録時の再生品質を落とすことなくプリキュアが可能である。さらにその効果は、装置のプリキュア角度または、参照光角度の駆動範囲を増加することなく実現できるため、装置の光学系設計、たとえば信号光を光情報記録媒体に照射する直前の対物レンズ設計や、参照光を光情報記録媒体に照射する直前のレンズ設計及び、参照光ビームの角度変更素子の物理的配置設計を変更することなく対応可能となるメリットもある。
以上の記録シーケンスの一例を図12にフローチャートとして示す。シーク処理(613)で、所望の位置に位置づけた後に、光情報記憶媒体1に参照光を照射する角度に応じた照射エネルギのスケジュールを作成する(1201)。スケジュールというのは、複数の照射する角度で参照光を照射するため、照射角度に応じた照射エネルギの関係を決めておくことであり、照射エネルギは、照射時間や照射パワーで規定しても良い。たとえば、各角度に均等にエネルギを照射するということであれば、プリキュアに必要となるエネルギを、照射する角度の数で割った値が、個々の角度で照射する照射エネルギということになる。キュアエネルギスケジュール作成処理後(1202)に、複数角度分のキュアの角度を設定(1101)しながらキュア処理(1103)を実施する。その際、スケジュールした複数角度の全角度が終了したかを監視しておき、キュア最終角度判定処理(1202)を実施している。キュア最終角度判定処理(1202)で、キュアが終了したことを判断後、データ記録用の記録角度に角度を設定(1102)し、データ記録処理(615)を実施するシーケンスとなる。
また、干渉性の高いビームの出射レーザの波長が可変であるレーザを用いる場合には、記録時に照射する際の波長とプリキュア時に照射する波長とを異なる波長に変えることで、プリキュア時に生成された不要なホログラムの影響をさらに受けにくくすることができる。
ホログラムの再生には、記録したホログラムの角度に合わせて参照光を照射し再生像を取得することは前述したが、この際、照射する参照光の波長も同様に重要となる。参照光の波長が再生すべきホログラムに対して適正な波長でない場合は、参照光の角度が適正でない場合と同様に再生像の回折効率が低下する。この特性を利用すると、プリキュア時に照射する干渉性の高いビームの波長を情報を記録する時の参照光の波長とずらした波長とすることで、記録した情報を再生する最適波長と、プリキュア時に生成される不要なホログラムを再生する際の最適波長が異なり、記録した情報を再生する際に、プリキュア時に生成されたホログラムの影響をさらに受けにくくすることが可能となる。
以上の記録シーケンスの一例を図13にフローチャートとして示す。シーク処理(613)で、所望の位置に位置づけた後に、参照光のビーム波長変更処理を実施する(1301)。この際変更する波長は、データ記録処理(615)で設定する参照光の波長とは異なる波長とする。参照光の波長変更処理は、光源301に設けられたビーム波長変更部93にて行われる。その後、参照光をキュア照射時の角度に設定し(1101)、キュア処理(1103)を実施する。キュア処理(1103)後には、参照光の波長をデータ記録時の波長に変更し(1302)、データ記録用の記録角度に照射角度を設定(1102)した後、データ記録処理(615)を実施するシーケンスとなる。
プリキュアのためのビーム波長変更処理(1301)とデータ記録のためのビーム波長変更処理(1302)は、一例としてそれぞれ、キュア角度設定処理(1101)と記録角度設定処理(1102)の前処理としてシーケンス上で表しているが、それぞれキュア処理(1103)、データ記録(615)の前に実施すればよく、ビーム波長変更処理(1301)とキュア角度設定処理(1101)処理の順番が入れ替わっても良いし、ビーム波長変更処理(1302)と記録角度設定処理(1102)の順番が入れ替わっても構わない。
さらには、干渉性の高いビームの干渉性を低下させることで、生成される不要なホログラムの回折効率を低下させることが可能である。一例としては、通常時に干渉性の高いビームであっても、ビームの発振源であるレーザのモードホップが起こった場合には、シングルモードからマルチモードになりビームが不安定になる。この際干渉性は著しく低下する。ホログラムの生成においてビームの干渉性は重要であり、干渉性が低い場合には回折効率が高いホログラムを生成することが困難となる。
本特性を利用し、本発明ではプリキュア時に干渉性が高いビームを使用する際に、プリキュアのための照射時に一時的に干渉性を低下させる。
一例として、プリキュア時に照射するビームとして記録時に利用する参照光を使用する場合を例に挙げて述べる。
一つ目の方法としては、参照光に高周波を重畳し干渉性を低下させる。本方法は、ビームの発信源であるレーザに、高周波を重畳する機能を持たせ、プリキュア実施前にレーザの高周波重畳機能を有効にし、高周波を重畳した状態でレーザ出力する。これにより参照光は高周波重畳された状態となり干渉性が著しく低下する。この状態の参照光にてプリキュアを実施する。そして、プリキュア後に、プリキュアした領域に情報を記録する際には、レーザの高周波重畳機能を無効にし、レーザの干渉性を元の高い状態に戻し参照光と信号光を照射し、情報をホログラムとして記録する。前述のようにすれば、プリキュア時には、高周波重畳された干渉性が低いビームが照射されるため、プリキュア時にたとえ入射光と反射光とが重なりあっても、回折効率が高いホログラムは生成されない。そのため、記録した情報を再生する際には、プリキュア時に生成された不要なホログラムの影響を受けにくくなる。
また、別の方法としては、プリキュアの前に、レーザのパワーまたは波長を意図的に変動させることでモードホップを発生させ、ビームの干渉性を下げる方法もある。この場合は、予めレーザを使用する環境にてモードホップが発生するようなパワー及び波長の条件を調査しておき、その条件をプリキュアの前にレーザに設定する。プリキュア実施後には、レーザをシングルモードに戻すために、パワー及び波長のレーザ設定値を通常の設定に設定し直せば良い。本方法においても、プリキュア用のビームの干渉性が低下しているため、プリキュア時に生成される不要なホログラムの回折効率が低くなり、記録した情報を再生する際には、プリキュア時に生成された不要なホログラムの影響を受けにくくなる。
以上の記録シーケンスの一例を図14にフローチャートとして示す。シーク処理(613)で、所望の位置に位置づけた後で、光源301に設けられている高周波重畳部94を有効にして(1401)、参照光に高周波を重畳する。その後、参照光をキュア照射時の角度に設定し(1101)、キュア処理(1103)を実施する。キュア処理(1103)後には、光源301に設けられている高周波重畳部94を無効にし(1401)、ビームの高周波重畳状態を解除する。その後、データ記録用の記録角度に角度を設定(1102)した後、データ記録処理(615)を実施するシーケンスとなる。
レーザの高周波重畳機能を有効にする処理(1401)とデータ記録のためのレーザの高周波重畳機能を無効にする処理(1402)は、一例としてそれぞれ、キュア角度設定処理(1101)と記録角度設定処理(1102)の前処理としてシーケンス上で表しているが、それぞれキュア処理(1103)、データ記録(615)の前に実施すればよく、レーザの高周波重畳機能を有効にする処理(1401)とキュア角度設定処理(1101)処理の順番が入れ替わっても良いし、レーザの高周波重畳機能を無効にする処理(1402)と記録角度設定処理(1102)の順番が入れ替わっても構わない。
以上のように、干渉性の高いビームを用いて、記録した情報の再生品質を下げることのないようプリキュアを実施する方法について述べてきた。
ここでは、本発明を応用して、プリキュア処理と記録処理を同調させ、記録シーケンスの簡略化を図る方法について述べる。
プリキュア用のビームとして、記録及び再生時に使用する参照光を使用する場合を例に述べる。
通常、ホログラムの記録シーケンスとしては、図6bを用い前述したように、情報を記録する前にはプリキュア処理を実施し、その後情報を記録するシーケンスとなる。本発明では、プリキュア時に参照光を適用することが可能であり、これを利用することで連続してホログラムを記録するときに、ホログラムを記録しつつプリキュアの効果を得ることができる。図10を用いて述べる。
図10aは、参照光1001と信号光1002を光情報記録媒体1000に照射して、ホログラムを記録する様子の一例を示している。本実施例では、ホログラムを別の領域に複数記録する例を想定している。すなわち、図2を用いて前述した用語を用いれば、光情報記録媒体に複数のブックを記録する例となる。本実施例においては、参照光を1001で表し、光情報記録媒体1000に向けて収束する光を信号光1002として表している。参照光1001と、信号光1002と、が交わる部分が記録されるホログラム1003となる。本実施例ではブックを記録する領域を、図面右方向に移動して記録するとする。本実施例では、説明をわかりやすくするため、参照光1001の光束を次回ブックを記録する領域方向に大きく広げている。また、本実施例ではブック内に記録するホログラムの数(図2を用いて前述した用語を用いればページの数)を1つとしている。
まず、最初に記録するホログラム1003が生成される領域においてプリキュアが実施された条件が整えられているとする。最初のホログラムを記録するためのプリキュアについては、前述してきた参照光1001によるプリキュアを実施しても良いし、または別のキュア光源を利用してのプリキュアでも構わない。プリキュアが実施された条件にて、図10aに示すように参照光1001と信号光1002を照射すると光情報記録媒体に最初のホログラム1003が生成される。この際、参照光1001はホログラム1003の図面右側の領域まで照射されており、参照光1001が照射されている領域に関しては、光情報記録媒体1000にエネルギが注入されることとなる。前記領域に注入されたエネルギがプリキュアに必要なエネルギ量(光情報記録媒体を反応活性化状態にするエネルギ量)として十分なエネルギ量であれば、既にプリキュアが実施されたことと同等となり、前記領域においては改めてプリキュア処理を実施することなく情報を記録するためのホログラムを生成可能な準備が整う。たとえば、図10bのように次の情報をホログラム1004の位置に記録するのであれば、図6bによれば、参照光1001と信号光1002を光情報記録媒体1000に照射する相対位置を変えるためのシーク処理613を実施後にプリキュアを実施し、その後に記録処理を実施するのが従来であるが、本発明においては、シーク処理613後に改めてプリキュア処理614を実施することなく参照光1001と信号光1002を照射することでホログラム1004記録することが可能となる。同様に、さらに次のホログラムを記録する際も、ホログラム1004を生成する際に照射した参照光のエネルギによりプリキュア処理と同等の効果が次のホログラム記録領域にて得られているため、プリキュア614を省略して連続的に情報をホログラムとして記録することが可能となる。
この際、本処理を実施するためには前述してきたとおりに、情報をホログラムとして記録する参照光照射角度とプリキュア時の参照光照射角度を異なる角度に設定する必要があるため、本発明では、ホログラム1003を記録する時の参照光照射角度と、ホログラム1004を記録する時の参照光照射角度を異なる角度で記録する。つまりは、光情報記録媒体1000に情報を記録する際に、記録するホログラムの参照光角度は、隣接した領域に記録するホログラムの角度と別の角度に設定する。これにより、ホログラム1003を記録する際に照射された参照光1001により、次回情報をホログラムとして記録する領域に、プリキュア処理をした効果と同等の効果を与え、さらには参照光によるプリキュアによって生成される不要なホログラムは、次回情報を記録するホログラム1004の記録角度と別の角度で生成されるため、ホログラム1004を再生する際において、不要なホログラムがホログラム1004の再生品質に影響を与えずに再生することが可能であり、ホログラム1004の再生品質の劣化を回避することができる。
さらには、本実施例では説明の都合上1ブックに対し1ページを記録した場合を例にあげたが、角度多重記録を実施した場合、すなわち1ブックに複数のページを記録する場合においても、隣接するホログラムの記録角度がそれぞれのページで別の角度に設定されていれば、1ページ時と同様の効果が得られるため実現が可能となる。
また、本実施例では参照光1001の光束を大きくした例を示したが、次回ホログラムを記録する領域をプリキュアできるようであれば、参照光の光束は柔軟に設定できる。
また、ホログラムを記録した時の参照光のエネルギだけではプリキュアに必要なエネルギに達しない場合においては、記録時における1ページ毎の参照光のエネルギを増加させてもよい。その分信号光のエネルギを調整することで、生成されるホログラムの回折効率は調整が可能である。
ホログラムを記録した時の参照光のエネルギだけではプリキュアに必要なエネルギに達しない場合の別の解決方法としては、ホログラム記録時に、情報を記録するページを記録後に、情報を記録するページとは別の角度で且つ次回情報をホログラムとして記録する角度とは別の角度に参照光角度を設定し、その間信号光の光を遮断しておき、次回ホログラムを記録する領域におけるプリキュアに必要なエネルギの不足分のみ参照光を照射する方法もある。
本発明を適用することで、記録処理時の参照光ビームによってプリキュア効果が得られた領域に記録する別のホログラムを、前記ホログラム記録時の参照光ビームの角度と別の角度を設定し記録することで、情報を記録したホログラムの再生品質を劣化させることなく記録再生ができ、且つ記録シーケンスからプリキュア処理を意識的に実施することなく連続的に記録動作を実施することができる。
以上の記録シーケンスの一例を図15にフローチャートとして示す。本実施例では、複数のブックを隣接して連続的に記録する例を示しており、最初に所望の位置にデータを記録した後に、場所を移動して再び記録処理を実施するシーケンスとなる。記録用学習処理(612)を実施し、記録可能な状態を整えてから、連続ブック記録終了確認処理(1501)にて連続記録が終了するまで以下のシーケンスを繰り返す。まずは、シーク処理(613)で、所望の位置に位置づけた後で、所望の位置への記録が、プリキュア(614)を必要とする初回の記録かどうかを判断する。(1502)判断の結果、初回記録であれば、ビームをキュア照射時の角度に設定し(1101)、プリキュア(614)を実施する。プリキュア(614)後には、データ記録用の記録角度に角度を設定(1102)した後、データ記録処理(615)を実施するシーケンスとなる。その後、再び連続ブック記録終了確認処理(1501)にて連続記録終了か否かを確認する。連続記録継続であれば、記録位置を変更するためにシーク処理(613)を実施する。本例では、初回記録時の参照光ビームにより次回記録位置のプリキュア効果が得られているため、2回目の記録からは、プリキュアに関連する処理を実施せずに、記録角度設定処理(1102)に移行し、データ記録(615)を実施する。以降、隣接にブックを記録する連続ブック記録が途切れるまでは、プリキュアに関連する処理を実施せずに記録動作を継続する。連続ブック記録が終了する際には、連続ブック記録終了確認処理(1501)からポストキュア(616)に移行する記録シーケンスとなる。
ここまで、プリキュア処理もしくはプリキュア同等の効果を干渉性の高いビームを照射することで実現し、且つ情報を記録したホログラムの再生品質を劣化させずに再生する方法について述べてきたが、本願の考え方は、ポストキュア処理にも応用可能である。
ポストキュアは、光情報記録媒体内の所望の位置にホログラムとして情報を記録した後、所望の位置に追記不可能とするために、所定領域のM/#を消費しつくすまで光ビームを照射する後工程である。
ポストキュア時においても、干渉性の高いビームを使用した場合には、所望の領域のホログラムにビームを照射する角度によっては、ホログラムを再生する原理に近い状態となり、記録したホログラムから回折光が照射される角度が存在する。その場合は、該回折光と入射光とで再び干渉しあい不要なホログラムが生成されノイズ源となる。本課題を回避し、干渉性の高いビームにてポストキュアを実施するためには、前述してきたとおりに、情報を記録したホログラムを再生する角度から離れた角度でビームを照射すれば良い。これにより、プリキュア処理を例にあげて述べてきた内容がポストキュアにおいても同様に活用が可能である。
以上の記録シーケンスの一例を図16のフローチャートにて示す。シーク処理(613)後に、キュア角度設定(1101)データ記録(615)にて記録する角度から一定の角度離れた位置にプリキュアの効果を与えるビームが照射されるよう、プリキュア時の照射角度を設定する。その後、照射角度が変更された状態でプリキュア(614)を実施し、プリキュア(614)後には、データ記録用の記録角度に角度を設定(1102)した後、データ記録処理(615)を実施する。その後、ポストキュア(616)の実施前に、データ記録(615)の角度から、ポストキュア時に参照光を照射する角度に設定をする(1601)。その後、ポストキュア(616)を実施するシーケンスとなる。
本例は、ポストキュアに関わる記録シーケンスの一例であり、前述したプリキュアに関わる実施例を応用して活用することが可能である。
以上、キュア用のビームとして、参照光のビームを適用する例について多く述べてきたが、本願においては、前述のようにキュア用ビームとして干渉性の高いビームを適用する方法を述べており、参照光を適用する例はその一例にすぎない。干渉性の高いビームであれば、たとえば信号光のビームであっても本願は適用可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
1・・・光情報記録媒体、10・・・光情報記録再生装置、11・・・ピックアップ、
12・・・再生用参照光光学系、13・・・ディスクCure光学系、
14・・・ディスク回転角度検出用光学系、81・・・アクセス制御回路、
82・・・光源駆動回路、83・・・サーボ信号生成回路、
84・・・サーボ制御回路、85・・・信号処理回路、86・・・信号生成回路、
87・・・シャッタ制御回路、88・・・ディスク回転モータ制御回路、
89・・・コントローラ、90…入出力制御回路、91…外部制御装置、92…ビーム角度制御部
93…ビーム波長制御部、 94…高周波重畳部
301・・・光源、303・・・シャッタ、306・・・信号光、307・・・参照光、
308・・・ビームエキスパンダ、309・・フェーズ(位相)マスク、
310・・・リレーレンズ、311・・・PBSプリズム、
312・・・空間光変調器、313・・・リレーレンズ、314・・・空間フィルタ、
315・・・対物レンズ、316・・・偏光方向変換素子、320・・・アクチュエータ、
321・・・レンズ、322・・・レンズ、323・・・アクチュエータ、
324・・・ミラー、325・・・光検出器
501・・・光源、502・・・コリメートレンズ、503・・・シャッタ、504・・・光学素子、
505・・・PBSプリズム、506・・・信号光、507・・・PBSプリズム、508・・・空間光変調器、
509・・・アングルフィルタ、510・・・対物レンズ、511・・・対物レンズアクチュエータ、
512・・・参照光、513・・・ミラー、514・・・ミラー、515・・・レンズ、
516・・・ガルバノミラー、517・・・アクチュエータ、518・・・光検出器、
519・・・偏光方向変換素子、520・・・駆動方向、521・・・光学ブロック

Claims (10)

  1. ホログラフィを利用してデジタル情報を光情報記録媒体に記録する光情報記録装置において、
    前記光情報記録媒体に情報を記録するための光ビームを射出する光源部と、
    前記光源部から射出された光ビームを用いて、前記光情報記録媒体から前記デジタル情報を再生する場合の前記光情報記録媒体に対する光ビームの入射角度とは異なる入射角度で入射させて、前処理または後処理をする記録処理制御部と、
    を備えることを特徴とする光情報記録装置。
  2. ホログラフィを利用してデジタル情報を光情報記録媒体に記録する光情報記録装置において、
    前記光情報記録媒体に情報を記録するための参照光を射出する光源部と、
    前記光源部から射出された参照光を用いて、前記光情報記録媒体に前記デジタル情報を記録する場合の前記光情報記録媒体に対する参照光の入射角度とは異なる入射角度で入射させて、前処理または後処理をする記録処理制御部と、
    を備えることを特徴とする光情報記録装置。
  3. 前記記録処理制御部は、
    前記参照光を複数の入射角度で入射するよう制御すること
    を特徴とする請求項2に記載の光情報記録装置。
  4. 前記記録処理制御部は、
    前記光情報記録媒体に前記デジタル情報を記録するときの参照光の波長と、前記前処理または後処理を行うときの参照光の波長と、を変えるように制御すること
    を特徴とする請求項2に記載の光情報記録装置。
  5. 前記記録処理制御部は、
    前記光情報記録媒体に前記デジタル情報を記録するときの参照光の干渉性と、前記前処理または後処理を行うときの参照光の干渉性と、を変えるように制御すること
    を特徴とする請求項2に記載の光情報記録装置。
  6. ホログラフィを利用してデジタル情報を光情報記録媒体に記録する光情報記録装置の光情報記録方法において、
    前記光情報記録媒体に情報を記録するための光ビームを射出するステップと、
    前記光源部から射出された光ビームを用いて、前記光情報記録媒体からデジタル情報を再生する場合の前記光情報記録媒体に対する光ビームの入射角度とは異なる入射角度で入射させて前処理または後処理をするステップと、
    を備えることを特徴とする光情報記録方法。
  7. ホログラフィを利用してデジタル情報を光情報記録媒体に記録する光情報記録装置の光情報記録方法において、
    前記光情報記録媒体に情報を記録するための参照光を射出するステップと、
    前記射出された参照光を用いて、前記光情報記録媒体に前記デジタル情報を記録する場合の前記光情報記録媒体に対する参照光の入射角度とは異なる入射角度で入射させて、前処理または後処理をするステップと、
    を備えることを特徴とする光情報記録方法。
  8. 前記射出された参照光を用いて、前記光情報記録媒体に前記デジタル情報を記録する場合の前記光情報記録媒体に対する参照光の入射角度とは異なる入射角度で入射させて、前処理または後処理をするステップにおいて、
    複数の入射角度で参照光を入射させるステップと、
    を備えることを特徴とする請求項7に記載の光情報記録方法。
  9. 前記射出された参照光を用いて、前記光情報記録媒体に前記デジタル情報を記録する場合の前記光情報記録媒体に対する参照光の入射角度とは異なる入射角度で入射させて、前処理または後処理をするステップにおいて、
    前記光情報記録媒体に前記デジタル情報を記録するときの参照光の波長と、前記前処理または後処理を行うときの参照光の波長と、を変えるステップと、
    を備えることを特徴とする請求項7に記載の光情報記録方法。
  10. 前記射出された参照光を用いて、前記光情報記録媒体に前記デジタル情報を記録する場合の前記光情報記録媒体に対する参照光の入射角度とは異なる入射角度で入射させて、前処理または後処理をするステップにおいて、
    前記光情報記録媒体に前記デジタル情報を記録するときの参照光の干渉性と、前記前処理または後処理を行うときの参照光の干渉性と、を変えるステップと、
    を備えることを特徴とする請求項7に記載の光情報記録方法。
JP2014001337A 2014-01-08 2014-01-08 光情報記録装置および光情報記録方法 Pending JP2015130215A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014001337A JP2015130215A (ja) 2014-01-08 2014-01-08 光情報記録装置および光情報記録方法
US14/591,806 US20150194177A1 (en) 2014-01-08 2015-01-07 Optical information recording device and optical information recording method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014001337A JP2015130215A (ja) 2014-01-08 2014-01-08 光情報記録装置および光情報記録方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015130215A true JP2015130215A (ja) 2015-07-16

Family

ID=53495702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014001337A Pending JP2015130215A (ja) 2014-01-08 2014-01-08 光情報記録装置および光情報記録方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20150194177A1 (ja)
JP (1) JP2015130215A (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060280096A1 (en) * 2005-05-26 2006-12-14 Inphase Technologies, Inc. Erasing holographic media
US20060275670A1 (en) * 2005-05-26 2006-12-07 Inphase Technologies, Inc. Post-curing of holographic media
US8004950B2 (en) * 2007-03-09 2011-08-23 Hitachi, Ltd. Optical pickup, optical information recording and reproducing apparatus and method for optically recording and reproducing information
JP5125351B2 (ja) * 2007-09-25 2013-01-23 株式会社日立製作所 光情報記録再生装置
JP4881914B2 (ja) * 2008-06-02 2012-02-22 株式会社日立製作所 光情報記録再生装置及び光情報記録方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20150194177A1 (en) 2015-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8300511B2 (en) Optical information record/reproduction apparatus and reproduction apparatus
US20120188618A1 (en) Optical information reproducing method and optical information reproducing apparatus
JP5183667B2 (ja) 再生装置および再生方法
US8472298B2 (en) Optical information recording and reproducing apparatus and optical information recording method
US7990830B2 (en) Optical pickup, optical information recording apparatus and optical information recording and reproducing apparatus using the optical pickup
US8085643B2 (en) Optical information reproducing apparatus, optical information recording and reproducing apparatus
WO2014091571A1 (ja) 光情報記録再生装置、光情報記録再生方法
JP2009076171A (ja) 光情報記録再生装置
WO2014199504A1 (ja) 光情報記録再生装置、及び調整方法
US8391119B2 (en) Apparatus and method for recording/reproducing optical information, and data fetching by reference to optical information recording medium
JP2014026706A (ja) ホログラフィックメモリ装置および参照光入射角度調整方法
JP2013109794A (ja) 光情報記録再生装置、光情報記録再生方法、光情報記録媒体
JP5557787B2 (ja) 光情報再生装置、光情報記録再生装置
WO2015198407A1 (ja) 光情報記録再生装置、及び光情報記録再生方法
US8077580B2 (en) Optical information recording and reproducing apparatus
JP2015130215A (ja) 光情報記録装置および光情報記録方法
JP2016091572A (ja) ホログラム再生装置、ホログラム再生方法
US20160358623A1 (en) Optical information recording/reproducing device and optical information recording/reproducing method
JP2012069207A (ja) ホログラフィを用いたホログラフィックメモリ
WO2014097412A1 (ja) 光情報再生装置、及び光情報再生方法
JP5802494B2 (ja) ホログラフィックメモリ再生装置、ホログラフィックメモリ再生方法およびホログラム記録媒体
WO2012160733A1 (ja) 光情報記録再生装置および光情報記録再生方法
JP2016164816A (ja) ホログラフィックメモリ装置、及びそれに用いる光学系及び強度分布変換方法
JP5647965B2 (ja) 光情報記録再生装置、光情報記録装置、光情報記録再生方法、光情報記録媒体
JP2011187101A (ja) 光情報記録再生装置、及び光情報再生方法