JP2015128912A - pneumatic tire - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、空気入りタイヤに関する。 The present invention relates to a pneumatic tire.
車両が走行すると、タイヤは路面を転がる。タイヤの接地面が周方向に移動する。タイヤのトレッドは周方向に変形を繰り返す。周方向に連続して延びる主溝を備えるタイヤでは、この主溝に気柱共鳴音が生じる。この気柱共鳴音は、周波数800Hzから1000Hzの音であり、シャー音とも呼ばれている。この気柱共鳴音は、車両が通過する際の車外騒音の主因となる。 As the vehicle travels, the tires roll on the road surface. The ground contact surface of the tire moves in the circumferential direction. The tire tread is repeatedly deformed in the circumferential direction. In a tire including a main groove extending continuously in the circumferential direction, air column resonance is generated in the main groove. This air column resonance sound is a sound having a frequency of 800 Hz to 1000 Hz, and is also called a shear sound. This air column resonance is a major cause of outside noise when the vehicle passes.
この主溝の溝容積を小さくすることで、気柱共鳴音は低減されうる。しかしながら、主溝の溝容積を小さくすることは、排水性能を阻害する。このタイヤでは、ハイドロプレーニング性能に劣り易い。 By reducing the groove volume of the main groove, the air column resonance can be reduced. However, reducing the groove volume of the main groove hinders drainage performance. This tire tends to be inferior in hydroplaning performance.
この主溝の溝容積を小さくすることに代えて、トレッドの剛性を変更することで、気柱共鳴音を低減するタイヤが提案されている。特許文献1では、ベルトプライ間に隔離ゴム層を挟着することで、騒音を低減したタイヤが開示されている。また、特許文献2では、トレッドのキャップ層とベース層とのゴム硬度、損失正接tanδ及び厚さを所定の範囲にして、騒音を低減したタイヤが開示されている。
In place of reducing the groove volume of the main groove, a tire that reduces air column resonance noise by changing the rigidity of the tread has been proposed. Patent Document 1 discloses a tire in which noise is reduced by sandwiching an isolation rubber layer between belt plies.
しかしながら、特許文献1及び特許文献2のタイヤでは、エネルギー損失が増大する。これらのタイヤでは転がり抵抗が増大する。ハイドロプレーニング性能、転がり抵抗等の他の性能を維持しつつ、主溝の気柱共鳴音を低減することは容易でない。
However, in the tires of Patent Document 1 and
本発明の目的は、気柱共鳴音を低減するとともに、転がり抵抗が低減されたタイヤの提供にある。 An object of the present invention is to provide a tire in which air column resonance noise is reduced and rolling resistance is reduced.
本発明に係るタイヤは、その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれがトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれがサイドウォールの半径方向内側に位置する一対のビードと、トレッド及びサイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスと、トレッドの半径方向内側においてカーカスと積層される補強層とを備えている。このトレッド面に周方向に延びる主溝が形成されている。トレッド面は主溝に区切られて軸方向に並ぶ陸部トレッド面からなっている。
このトレッドは、ベース層とベース層の半径方向外側に積層されるキャップ層を備えている。このベース層は、陸部トレッド面の半径方向内側に位置する第一層と、主溝の半径方向内側に位置する第二層とからなっている。
この第一層の軸方向巾は、半径方向外側から内側に向かって小さくされている。第一層は、補強層に接している。
この第二層の軸方向巾は、半径方向外側から内側に向かって大きくされている。第二層は、補強層に接している。第二層は、主溝の底面を構成している。
この第一層の半径方向外側での軸方向巾Waは、その半径方向外側に位置する陸部トレッド面の軸方向巾Wt以上にされている。
この第一層の損失正接tanδ1は、第二層の損失正接tanδ2より小さくされている。
A tire according to the present invention includes a tread whose outer surface forms a tread surface, a pair of sidewalls that extend substantially inward in the radial direction from the end of the tread, and a pair of beads that are positioned radially inward of the sidewalls. And a carcass spanned between one bead and the other bead along the inside of the tread and the sidewall, and a reinforcing layer laminated with the carcass on the radially inner side of the tread. A main groove extending in the circumferential direction is formed on the tread surface. The tread surface is a land tread surface that is divided into main grooves and arranged in the axial direction.
The tread includes a base layer and a cap layer laminated on the outer side in the radial direction of the base layer. The base layer includes a first layer located on the inner side in the radial direction of the land tread surface and a second layer located on the inner side in the radial direction of the main groove.
The axial width of the first layer is reduced from the radially outer side to the inner side. The first layer is in contact with the reinforcing layer.
The axial width of the second layer is increased from the radially outer side to the inner side. The second layer is in contact with the reinforcing layer. The second layer constitutes the bottom surface of the main groove.
The axial width Wa on the outer side in the radial direction of the first layer is greater than or equal to the axial width Wt of the land tread surface located on the outer side in the radial direction.
The loss tangent tan δ1 of the first layer is smaller than the loss tangent tan δ2 of the second layer.
好ましくは、このタイヤでは、この第一層と補強層との接する軸方向巾Wbと、この陸部トレッド面の軸方向巾Wtとの比Wb/Wtは、1/5以上1/3以下にされている。 Preferably, in this tire, the ratio Wb / Wt of the axial width Wb between the first layer and the reinforcing layer and the axial width Wt of the land tread surface is 1/5 or more and 1/3 or less. Has been.
好ましくは、このタイヤでは、上記第一層の厚さT1は、主溝底のトレッドの厚さTgより大きくされている。更に好ましくは、このタイヤでは、上記第一層の厚さT1は、2mm以上3mm以下である。 Preferably, in this tire, the thickness T1 of the first layer is larger than the thickness Tg of the tread at the bottom of the main groove. More preferably, in this tire, the thickness T1 of the first layer is not less than 2 mm and not more than 3 mm.
好もしくは、このタイヤでは、上記第一層の損失正接tanδ1と第二層の損失正接tanδ2との比tanδ1/tanδ2は、0.4以上0.8以下にされている。 Alternatively, in this tire, the ratio tan δ1 / tan δ2 between the loss tangent tan δ1 of the first layer and the loss tangent tan δ2 of the second layer is set to 0.4 or more and 0.8 or less.
本発明に係るタイヤでは、主溝の半径方向内側に第二層が位置しているので、ベルトから主溝に振動が伝わることが抑制されている。これにより、主溝の気柱共鳴音の発生が抑制されている。第一層がトレッド面の内側に位置しているので、転がり抵抗が小さくされている。このタイヤは、主溝での気柱共鳴音の発生が抑制されるとともに、転がり抵抗が低減されている。 In the tire according to the present invention, since the second layer is located on the inner side in the radial direction of the main groove, the transmission of vibration from the belt to the main groove is suppressed. Thereby, generation | occurrence | production of the air column resonance sound of a main groove is suppressed. Since the first layer is located inside the tread surface, the rolling resistance is reduced. In this tire, generation of air column resonance in the main groove is suppressed, and rolling resistance is reduced.
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。 Hereinafter, the present invention will be described in detail based on preferred embodiments with appropriate reference to the drawings.
図1には、空気入りタイヤ2が示されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。このタイヤ2の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面CLに対して対称である。
FIG. 1 shows a
このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、クリンチ8、ビード10、カーカス12、ベルト14、バンド16及びインナーライナー18を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、乗用車に装着される。
The
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面20を形成する。トレッド4には、主溝22が刻まれている。この主溝22は、タイヤ2の周方向の延びている。この主溝22は、トレッド面20を周方向に一周している。主溝22は、半径方向外向きに面する底面22aと、互いに対向して底面22aからトレッド面20まで延びる一対の壁面22bとを備えている。トレッド4には、図示されないが更に他の溝が形成されている。このトレッド4には、この主溝22と他の溝とにより、複数のブロック24が形成されている。この複数のブロック24の外周面が陸部トレッド面26を形成している。トレッド面20は、陸部トレッド面26の集合で構成されている。この主溝22と他の溝とにより、トレッドパターンが形成されている。
The
トレッド4は、ベース層28とキャップ層30とを有している。ベース層28は、キャップ層30の半径方向内側に位置している。キャップ層30は、ベース層28に積層されている。ベース層28は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層28の典型的な基材ゴムは、天然ゴムである。キャップ層30は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。
The
サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6の半径方向外側端は、トレッド4と接合されている。このサイドウォール6の半径方向内側端は、クリンチ8と接合されている。このサイドウォール6は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。このサイドウォール6は、カーカスの損傷を防止する。
The
クリンチ8は、サイドウォール6の半径方向略内側に位置している。クリンチ8は、ビード10及びカーカス12の軸方向外側に位置している。クリンチ8は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。クリンチ8は、図示されないリムに組み付けられると、リムフランジと当接する。
The clinch 8 is located substantially inside the
ビード10は、クリンチ8の軸方向内側に位置している。ビード10は、コア32と、このコア32から半径方向外向きに延びるエイペックス34とを備えている。コア32はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス34は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス34は、高硬度な架橋ゴムからなる。
The
カーカス12は、第一プライ36及び第二プライ38からなる。第一プライ36及び第二プライ38は、両側のビード10の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6に沿っている。第一プライ36は、コア32の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。第二プライ38は、コア32の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。第一プライ36の折り返し部の端は、半径方向において、第二プライ38の折り返し部の端よりも外側に位置している。
The
第一プライ36及び第二プライ38のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、カーカス12はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。カーカス12が、1枚のプライから形成されてもよい。
Each of the
ベルト14は、トレッド4の半径方向内側に位置している。ベルト14は、カーカス12の半径方向外側に積層されている。ベルト14は、カーカス12を補強する。ベルト14は、内側層40及び外側層42からなる。図1から明らかなように、軸方向において、内側層40の幅は外側層42の幅よりも若干大きい。図示されていないが、内側層40及び外側層42のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードは、赤道面CLに対して傾斜している。傾斜角度の一般的な絶対値は、10°以上35°以下である。内側層40のコードの赤道面CLに対する傾斜方向は、外側層42のコードの赤道面CLに対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。ベルト14の軸方向幅は、タイヤ2の最大幅の0.7倍以上が好ましい。ベルト14が、3以上の層を備えてもよい。
The
バンド16は、ベルト14の半径方向外側に位置している。軸方向において、バンド16の幅はベルト14の幅よりも大きい。バンド16は、図示されていないが、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、周方向に螺旋状に巻かれている。このバンド16は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト14が拘束されるので、ベルト14のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
The
ベルト14及びバンド16は、補強層44を構成している。バンド16を備えずにベルト14のみから、補強層44が構成されてもよい。
The
インナーライナー18は、カーカス12の内側に位置している。赤道面CLの近傍において、インナーライナー18は、カーカス12の内面に接合されている。インナーライナー18は、架橋ゴムからなる。インナーライナー18には、空気遮蔽性に優れたゴムが用いられている。インナーライナー18の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー18は、タイヤ2の内圧を保持する。
The
ベース層28は、第一層46と第二層48とを備えている。第一層46及び第二層48は、架橋ゴムからなっている。第一層46の損失正接tanδ1は、第二層48の損失正接tanδ2より小さくされている。例えば、損失正接tanδ1は、0.05以上0.15以下である。損失正接tanδ2は、0.10以上0.30以下である。
The
第一層46は、陸部トレッド面26の半径方向内側に位置している。第一層46は、補強層44の半径方向外側に積層されている。バンド16を備えないタイヤ2では、第一層46はベルト14の半径方向外側に積層されてもよい。第一層46の半径方向外側にキャップ層30が積層されている。
The
図2の両矢印T1は、第一層46の半径方向の厚さを示している。両矢印Waと両矢印Wbは、第一層46の軸方向巾を示している。巾Waは、半径方向外側での巾を示している。巾Wbは、半径方向内側での巾を示している。この巾Wbは、第一層46と補強層44との接する巾を示している。第一層46の軸方向巾は、半径方向外側から内側に向かって徐々に小さくされている。第一層46は、巾Waから巾Wbまで徐々に小さくされている。この厚さT1、巾Wa及び巾Wbは、図2に示される様に、タイヤ2から切り出された断面で測定される。
A double-headed arrow T1 in FIG. 2 indicates the thickness of the
図2の両矢印Wtは、主溝22に挟まれた陸部トレッド面26の軸方向巾を示している。この巾Wtは、トレッド面26に沿って測定される。一点鎖線Ltは、この陸部トレッド面26の中心線を示している。一点鎖線Lbは、巾Wbの中心線を示している。両矢印Dは、陸部トレッド面26の中心線Ltと巾Wbの中心線Lbとの位置ずれを示している。この位置ずれDは、中心線Ltと中心線Lbとの軸方向の直線距離として測定される。
A double arrow Wt in FIG. 2 indicates the axial width of the
第二層48は、補強層44の半径方向外側に積層されている。バンド16を備えないタイヤ2では、第二層48はベルト14の半径方向外側に積層されてもよい。第二層48の半径方向外面は、主溝22の底面22aを構成している。第二層48は、半径方向において主溝22の底面22aから補強層44に至っている。
The
図2の両矢印Tgは、第二層48の半径方向の厚さを示している。この厚さTgは、主溝22の底面22aでの、トレッド4の厚さを示している。第二層48の軸方向巾は、半径方向外側から内側に向かって徐々に大きくさくされている。
A double-headed arrow Tg in FIG. 2 indicates the thickness of the
第一層46の側面46aと第二層48の側面48aとが接合されている。このベース層28では、軸方向において、第一層46と第二層48とが交互に並べられている。このタイヤ2では、第一層46の巾Waは、陸部トレッド面26の巾Wtより大きくされている。
The
このタイヤ2が車両に装着される。車両が走行すると、このタイヤ2が転がる。トレッド面22の接地面が周方向に移動する。トレッド4は、タイヤ2の1回転を1周期にして、接地による圧縮変形箇所が周方向に移動する。トレッド4は、この周期的な変形を繰り返す。
The
トレッド面22が接地すると、トレッド4を介して、振動がベルト14に入力される。主溝22の底面22aは接地しないので、底面22aは地面に拘束されない。拘束されない底面22aは、振動し易い。底面22aは、第二層48で構成されている。この第二層48の損失正接tanδ2は大きくされているので、振動が伝わりにくい。ベルト14の振動が底面22aに伝わることが抑制されている。このタイヤ2では、気柱共鳴音の発生が抑制されている。
When the
このタイヤ2では、陸部トレッド面26の半径方向内側には、第一層46が位置している。第一層46の損失正接tanδ1は小さい。この第一層46は、エネルギー損失の抑制に寄与する。このタイヤ2は、第二層48を備えるにも関わらず、転がり抵抗の増大が抑制されている。
In the
更に、このタイヤ2では、損失正接の値が異なる第一層46と第二層48とが軸方向に交互に並べられている。この第一層46と第二層48とが補強層44の外側に積層されている。これにより、ベルト14(補強層44)の振動が抑制されている。
Further, in the
損失正接tanδ1と損失正接tanδ2との比tanδ1/tanδ2が小さいタイヤ2は、振動の抑制効果が大きい。この観点から、この比tanδ1/tanδ2は、好ましくは0.8以下であり、更に好ましくは0.7以下であり、特に好ましくは0.6以下である。
The
一方で、比tanδ1/tanδ2の値が1.0に近いタイヤでは、第一層46と第二層48との密着性に優れている。第一層46と第二層48との間で、剥離の発生が抑制される。この観点から、この比tanδ1/tanδ2は、好ましくは0.4以上である。
On the other hand, in a tire having a ratio tan δ1 / tan δ2 close to 1.0, the adhesion between the
この第一層46は、損失正接tanδ1が小さいので、ベルト14の振動を伝えやすい。第一層46の軸方向巾は、半径方向外側から内側に向かって徐々に小さくされている。第二層48の軸方向巾は、半径方向外側から内側に向かって徐々に大きくされている。第一層46と補強層44との接する巾Wbが小さくされている。更に、第一層46と補強層44との接する位置から、主溝22の底面22aまでの距離も長くなっている。これにより、ベルト14の振動が底面22aに伝わることが一層抑制されている。
Since the
また、巾Wbと位置ずれDとの比D/Wbが小さいタイヤ2では、第一層46と補強層44との接する巾Wbから底面22aまでの距離が長くされる。この観点からこの比D/Wbは、小さいことが好ましい。比D/Wbは、好ましくは1/4以下であり、更に好ましくは1/8以下である。
In the
トレッド4は、操縦安定性の観点から、十分な剛性の確保を要する。この剛性の確保は、転がり抵抗の増大を抑制する。このため、第一層46の巾Waは、陸部トレッド面26の巾Wt以上にされている。十分な剛性の確保と転がり抵抗の低減との観点から、この巾Waは、巾Wtより大きくされることが、好ましい。
The
このタイヤ2では、主溝22の断面形状は、半径方向外側から内側に向かって狭くされている。この主溝22の断面形状は、ブロック24の剛性の確保に寄与する。この主溝22の断面形状は、操縦安定性の向上に寄与する。言い換えると、この巾Waが巾Wt以上にされ、更には巾Waが巾Wtより大きくされることにより、このタイヤ2は、操縦安定性に優れると共に、転がり抵抗の増大が一層抑制されている。
In the
第一層46と補強層44との接する巾を大きくすることで、転がり抵抗が低減される。この観点から、巾Wbと巾Wtとの比Wb/Wtは、好ましくは1/5以上であり、更に好ましくは1/3以上である。
By increasing the width of contact between the
一方で、第一層46の巾Wbを小さくすることで、底面22aに振動が伝わることが抑制される。この観点から、この比Wb/Wtは、好ましくは2/5以下であり、更に好ましくは1/3以下であり、特に好ましくは1/5以下である。
On the other hand, by reducing the width Wb of the
このタイヤ2では、第一層46の厚さT1は、底面22aでのトレッド4の厚さTgより大きくされている。このタイヤ2では、陸部トレッド26の半径方向内側全面に、第一層46が位置する。これにより、転がり抵抗の増大が一層抑制されている。
In the
第一層46の厚さT1が薄いタイヤ2は、キャップ層30を厚くできる。キャップ層30の摩耗による第一層46の露出が抑制される。キャップ層30が接地することで、耐摩耗性やグリップ性能が維持される。この観点から、この厚さT1は、好ましくは3mm以下であり、更に好ましくは2.5mm以下である。
In the
このタイヤ2では、第一層46と第二層48とが補強層44に接地することで、ベルト14の振動が抑制されている。第一層46の厚さT1が小さすぎると、振動の抑制効果を十分に得られない。この振動の抑制の観点から、この厚さT1は、好ましくは2mm以上であり、更に好ましくは2.5mm以上である。
In the
本発明では、損失正接tanδは、「JIS K 6394」の規定に準拠して測定される。測定条件は、以下の通りである。
粘弾性スペクトロメーター:岩本製作所の「VESF−3」
初期歪み:10%
動歪み:±1%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70℃
In the present invention, the loss tangent tan δ is measured in accordance with the provisions of “JIS K 6394”. The measurement conditions are as follows.
Viscoelastic spectrometer: "VESF-3" from Iwamoto Seisakusho
Initial strain: 10%
Dynamic strain: ± 1%
Frequency: 10Hz
Deformation mode: Tensile Measurement temperature: 70 ° C
本発明では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、特に言及されない限り、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
In the present invention, the size and angle of each member of the
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。 Hereinafter, the effects of the present invention will be clarified by examples. However, the present invention should not be construed in a limited manner based on the description of the examples.
[実施例1]
図1及び図2に示された基本構造を備えた空気入りタイヤを得た。このタイヤのサイズは、225/40R18 88Yであった。このタイヤでは、ベース層の第一層のtanδ1、第二層のtanδ2及び比tanδ1/tanδ2が表1に示される様にされた。第一層と補強層との接する巾Wbと、陸部トレッド面の軸方向巾Wtとの比Wb/Wtが表1に示される様にされた。陸部トレッド面の中心線と巾Wbの中心線との位置ずれDと、巾Wbとの比D/Wbが表1に示される様にされた。第一層の厚さT1が表1に示される様にされた。
[Example 1]
A pneumatic tire having the basic structure shown in FIGS. 1 and 2 was obtained. The tire size was 225 / 40R18 88Y. In this tire, the tan δ1 of the first layer of the base layer, the tan δ2 of the second layer, and the ratio tan δ1 / tan δ2 are set as shown in Table 1. Table 1 shows the ratio Wb / Wt of the width Wb between the first layer and the reinforcing layer and the axial width Wt of the land tread surface. Table 1 shows the ratio D / Wb between the misalignment D between the center line of the land tread surface and the center line of the width Wb and the width Wb. The thickness T1 of the first layer was set as shown in Table 1.
[比較例1及び2]
従来の空気入りタイヤが準備された。図示されないが、このタイヤでは、ベース層が表1に示されるように、単一の架橋ゴムからなっていた。その他は、実施例1と同様にしてタイヤを得た。
[Comparative Examples 1 and 2]
A conventional pneumatic tire was prepared. Although not shown, in this tire, as shown in Table 1, the base layer was made of a single crosslinked rubber. Otherwise, a tire was obtained in the same manner as in Example 1.
[比較例3]
tanδ1とtanδ2とが表1に示される様にされた。その他は、実施例1と同様にしてタイヤを得た。
[Comparative Example 3]
tan δ1 and tan δ2 were set as shown in Table 1. Otherwise, a tire was obtained in the same manner as in Example 1.
[実施例2−6]
tanδ2が表2に示される様にされた。その他は実施例1と同様にしてタイヤを得た。
[Example 2-6]
tan δ2 was set as shown in Table 2. Otherwise, a tire was obtained in the same manner as in Example 1.
[実施例7−9]
比Wb/Wtが表3に示される様にされた。その他は実施例1と同様にしてタイヤを得た。
[Example 7-9]
The ratio Wb / Wt was set as shown in Table 3. Otherwise, a tire was obtained in the same manner as in Example 1.
[実施例10−12]
T1が表4に示される様にされた。その他は実施例1と同様にしてタイヤを得た。
[Examples 10-12]
T1 was set as shown in Table 4. Otherwise, a tire was obtained in the same manner as in Example 1.
[実施例13及び14]
比D/Wbが表4に示されるようにされた。その他は、実施例1と同様にしてタイヤを得た。
[Examples 13 and 14]
The ratio D / Wb was set as shown in Table 4. Otherwise, a tire was obtained in the same manner as in Example 1.
[車外騒音]
実車惰行走行での通過騒音が測定された。この測定は、JASO C606の規定に基づいて、ISO10844で規定されたISO路面のテストコースで実施された。その評価結果が表1から4に示されている。この評価結果は、周波数800Hzの音圧値を比較して求められている。この評価結果は、比較例2のタイヤの評価結果を5点満点の3.5として、他のタイヤの評価結果が指数として示されている。この評価結果は、数値が大きいほど好ましい。
[Vehicle noise]
Passage noise during actual coasting was measured. This measurement was carried out on an ISO road surface test course defined by ISO 10844 based on JASO C606. The evaluation results are shown in Tables 1 to 4. This evaluation result is obtained by comparing sound pressure values at a frequency of 800 Hz. In this evaluation result, the evaluation result of the tire of Comparative Example 2 is shown as 3.5 as a perfect score, and the evaluation results of other tires are shown as indexes. The evaluation result is preferably as the numerical value is larger.
[転がり抵抗]
これらのタイヤについて、転がり抵抗試験機を用い、ISO 28580に基づくJIS D 4234に準拠して転がり抵抗試験を行った。下記の測定条件で転がり抵抗係数を測定した。
空気圧:210kPa
荷重 :L.I.(ロードインデックス)の80%
速度 :80km/h
この結果が、比較例1を5点満点の3.0とする指数として、表1から4に示されている。この評価結果は、数値が大きいほど好ましい。
[Rolling resistance]
These tires were subjected to a rolling resistance test in accordance with JIS D 4234 based on ISO 28580 using a rolling resistance tester. The rolling resistance coefficient was measured under the following measurement conditions.
Air pressure: 210kPa
Load: L. I. 80% of (road index)
Speed: 80km / h
The results are shown in Tables 1 to 4 as an index that sets Comparative Example 1 to 3.0 out of 5 points. The evaluation result is preferably as the numerical value is larger.
[高速安定性能]
これらのタイヤが正規リム15×6JJに組み込まれた。空気圧は200kPaにされた。このタイヤが、排気量2000cc(cm2 )の前輪駆動車の全輪に装着された。ドライバーが、この前輪駆動車を乾燥アスファルトのテストコースを走行させた。ドライバーに、速度120km/hで運転させて、高速安定性能を官能評価させた。この結果が、比較例1を5.0とする指数として、表1から4に示されている。この評価結果は、数値が大きいほど好ましい。
[High-speed stable performance]
These tires were incorporated into a regular rim 15 × 6JJ. The air pressure was set to 200 kPa. This tire was mounted on all wheels of a front-wheel drive vehicle having a displacement of 2000 cc (cm 2 ). The driver drove the front-wheel drive car on a dry asphalt test course. The driver was driven at a speed of 120 km / h, and the high-speed stability performance was sensory evaluated. The results are shown in Tables 1 to 4 as indices with Comparative Example 1 as 5.0. The evaluation result is preferably as the numerical value is larger.
[耐久性]
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに空気を充填した。このタイヤをドラム式走行試験機に装着し、縦荷重を負荷して、ドラムの上を走行させた。所定の走行距離を走行させた後に、タイヤを解体した。剥離の発生が、トレッドのベース層にあるか否かが観察された。摩耗は、トレッド面にベース層の露出があるか否かが観察された。この結果が、下記の表1から4に示されている。
[durability]
A tire was incorporated into a regular rim, and the tire was filled with air. The tire was mounted on a drum type running test machine, and a longitudinal load was applied to run on the drum. After traveling a predetermined travel distance, the tire was dismantled. It was observed whether delamination occurred in the tread base layer. As for wear, it was observed whether or not the base layer was exposed on the tread surface. The results are shown in Tables 1 to 4 below.
表1から4に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。これらの評価結果から、本発明の優位性は明らかである。 As shown in Tables 1 to 4, the tire of the example has a higher evaluation than the tire of the comparative example. From these evaluation results, the superiority of the present invention is clear.
以上説明された発明は、主溝を備える種々のタイヤに広く適用されうる。 The invention described above can be widely applied to various tires having a main groove.
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
14・・・ベルト
16・・・バンド
20・・・トレッド面
22・・・主溝
24・・・ブロック
26・・・陸部トレッド面
28・・・ベース層
30・・・キャップ層
40・・・内側層
42・・・外側層
44・・・補強層
46・・・第一層
48・・・第二層
2 ...
Claims (5)
このトレッド面に周方向に延びる主溝が形成されており、トレッド面が主溝に区切られて軸方向に並ぶ陸部トレッド面からなっており、
このトレッドがベース層とベース層の半径方向外側に積層されるキャップ層を備えており、
このベース層が陸部トレッド面の半径方向内側に位置する第一層と、主溝の半径方向内側に位置する第二層とからなっており、
この第一層の軸方向巾が半径方向外側から内側に向かって小さくされており、第一層が補強層に接しており、
この第二層の軸方向巾が半径方向外側から内側に向かって大きくされており、第二層が補強層に接して、かつ主溝の底面を構成しており、
この第一層の半径方向外側での軸方向巾Waがその半径方向外側に位置する陸部トレッド面の軸方向巾Wt以上にされており、
この第一層の損失正接tanδ1が第二層の損失正接tanδ2より小さくされている空気入りタイヤ。 A tread whose outer surface forms a tread surface, a pair of sidewalls each extending substantially inward in the radial direction from the end of the tread, a pair of beads each positioned radially inward of the sidewalls, and a tread and sidewalls A carcass stretched between one bead and the other bead along the inner side, and a reinforcing layer laminated with the carcass on the inner side in the radial direction of the tread,
A main groove extending in the circumferential direction is formed in the tread surface, and the tread surface is divided into main grooves and is composed of a land tread surface aligned in the axial direction,
The tread includes a base layer and a cap layer laminated on the outer side in the radial direction of the base layer,
This base layer is composed of a first layer located radially inside the land tread surface and a second layer located radially inside the main groove,
The axial width of the first layer is reduced from the radially outer side to the inner side, the first layer is in contact with the reinforcing layer,
The axial width of the second layer is increased from the radially outer side to the inner side, the second layer is in contact with the reinforcing layer and constitutes the bottom surface of the main groove,
The axial width Wa on the radially outer side of the first layer is not less than the axial width Wt of the land tread surface located on the radially outer side,
A pneumatic tire in which the loss tangent tan δ1 of the first layer is smaller than the loss tangent tan δ2 of the second layer.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014000039A JP2015128912A (en) | 2014-01-06 | 2014-01-06 | pneumatic tire |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014000039A JP2015128912A (en) | 2014-01-06 | 2014-01-06 | pneumatic tire |
Publications (1)
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JP2015128912A true JP2015128912A (en) | 2015-07-16 |
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ID=53760045
Family Applications (1)
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JP2014000039A Pending JP2015128912A (en) | 2014-01-06 | 2014-01-06 | pneumatic tire |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015128912A (en) |
-
2014
- 2014-01-06 JP JP2014000039A patent/JP2015128912A/en active Pending
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