JP2015128249A - アナログ信号処理回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】DCオフセット除去機能を搭載した回路において低バイアスノイズを実現する。
【解決手段】バイアス回路122、容量素子およびスイッチSW1を備えるDA変換回路12aと、トランスインピーダンスアンプ13と、デジタルDCオフセットフィードバック回路14と、スイッチSW1が遮断される期間内に、DCオフセットフィードバック回路14の出力を更新する制御を行うタイミング制御回路17と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、バイアス回路を含むDA変換回路およびトランスインピーダンスアンプを備えたアナログ信号処理回路に関する。
センサ素子の1つであるフォトダイオードによる光検知において、太陽光やランプ光などの周囲光環境化下で所望の光を検知する場合、検知されるべき所望の信号に、上記周囲光に起因するDCオフセット電流が重ね合されて出力される。また、検知されるべき所望の信号には、高いダイナミックレンジが要求されるため、センサ素子からDCオフセットを除去し、所望の信号のみを取り出すアナログ信号処理回路に低ノイズが要求される。
センサ素子としてフォトダイオードを用いたアナログ信号処理回路の例が特許文献1および非特許文献1に開示されている。これらの文献に開示されたアナログ信号処理回路の代表例の構成を図11の(a)に示す。同図に示す構成では、センサであるフォトダイオードからのオフセット電流を相殺するために設けられたDA変換回路の出力端子がフォトダイオードの出力端子に接続され、Digital Calibration/Correction Unitを通して該オフセット電流が相殺されている。このアナログ信号処理回路を構成するオペアンプやDA変換回路に流す電流値は、電源電圧に依存せず一定であることが好ましい。このため、オペアンプやDA変換回路に流す電流値は、バンドギャップ電圧を発生させる基準電圧発生回路からの基準電圧や、電圧電流変換回路を通して変換された電流を元に生成される。該基準電圧発生回路や電圧電流変換回路において発生したバイアスノイズは各回路をバイアスするために必要なDC電流・DC電圧と共にDA変換回路やオペアンプに供給されるため、このバイアスノイズがアンプの出力端子にも漏れてしまい、S/N(Signal to Noise)比を劣化させてしまうという問題がある。
このようなバイアスノイズを低減する手法もしくは回路が、特許文献2〜4に開示されている。
米国特許第8,097,853号明細書(2012年1月17日登録) 米国特許第6,788,161号明細書(2004年9月 7日登録) 米国特許第7,489,191号明細書(2009年2月10日登録) 米国特許第8,542,066号明細書(2013年9月24日登録) 特開2010-74652号公報(2010年4月2日公開)
図10の(a)に示す特許文献2に開示された回路では、発振回路の電流源であるMP2のゲート端子にコンデンサとスイッチを配置し、該スイッチを遮断することでバイアスノイズが発振回路に混入しないようにしている。しかしながら、このようなスイッチとコンデンサを用いたバイアスノイズ遮断手法を用いることでバンドギャップ電圧発生回路とDA変換回路とを電気的に分離することは可能である。しかしながら、このようなスイッチとコンデンサによるサンプリングではバイアスノイズが完全に除去されるのではなく、スイッチが導通から遮断される瞬間のバイアスノイズがコンデンサにサンプリングされ保持されるため、スイッチが遮断されている間はコンデンサ端子間の電圧は一定ではあるが、サンプリングされる毎に異なる値が保持される。このため、単にこのスイッチとコンデンサをDA変換回路のバイアス回路内に搭載すれば良いというものではない。
次に、特許文献3および4に開示された回路では、特許文献2と同様に、オペアンプのバイアスノイズを遮断するために、オペアンプに供給するバイアス回路内にスイッチおよびコンデンサのいずれか少なくとも一方を配置した構成が開示されている〔例えば、図10の(b)および図11の(b)参照〕。しかしながら、オペアンプは通常差動構成を用いるため、バイアス回路である基準電圧発生回路などにおいて発生したバイアスノイズはコモンモード信号として除去されオペアンプ出力にはほとんど現れない。一方、電流出力のDA変換回路の場合、バイアスノイズがDA変換回路の出力にそのまま伝わるため、低ノイズ化が難しいという問題点がある。
特許文献3および4のノイズ低減手法は、アンプの出力をタイミングの異なる2時点の出力の差として計算し出力するCDS(Correlated Double Sampling)回路、またはAZ(Auto-zeroing)回路を信号処理経路の後段に有する離散時間アナログ信号処理回路の場合におけるオペアンプのバイアスノイズの低減には好適であるが、CDS回路またはAZ回路を信号経路に配置しない回路には適用できないという問題点がある。
また、特許文献3および4のノイズ低減手法は、オペアンプに供給するバイアス回路が発生するバイアスノイズのノイズ低減手法であるが、上述のように、オペアンプよりもDA変換回路に接続されるバイアス回路からのバイアスノイズが問題となる。上述のように、特許文献3および4の手法では、CDS回路やAZ回路を使うことができる離散時間信号処理のアナログ回路にのみ適用可能であり、入力信号が時間連続信号である場合に必要である時間連続アナログ信号処理回路には適さないという問題点がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、DCオフセット除去機能を搭載した回路において低バイアスノイズを実現することができる信号処理回路を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るアナログ信号処理回路は、入力端子に接続され、DCオフセット信号を相殺するDA変換回路と、上記入力端子からの入力信号と上記DA変換回路の出力とを加算した信号を増幅して出力するアンプと、上記アンプの出力レベルを収束させるフィードバック回路と、を備え、上記DA変換回路の入力端子は、上記フィードバック回路の出力端子に接続され、上記DA変換回路は、バイアス制御電圧を発生するバイアス回路、上記バイアス制御電圧を保持する容量素子、および、上記バイアス回路と上記容量素子との間に設けられたスイッチ、を備え、上記スイッチが遮断される期間内に、上記フィードバック回路の出力を更新する制御を行う期間制御回路と、を備えることを特徴とする。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るアナログ信号処理回路は、入力端子に接続され、DCオフセット信号を相殺するDA変換回路およびトランスコンダクタンス段と、上記入力端子からの入力信号、上記DA変換回路の出力、および上記トランスコンダクタンス段の出力を加算した信号を増幅して出力するアンプと、上記アンプの出力レベルを収束させるフィードバック回路と、を備え、上記トランスコンダクタンス段の入力端子は、上記フィードバック回路の出力端子に接続され、上記DA変換回路は、バイアス制御電圧を発生するバイアス回路、上記バイアス制御電圧を保持する容量素子、および、上記バイアス回路と上記容量素子との間に設けられたスイッチ、を備え、上記スイッチが遮断される期間内に、上記フィードバック回路の出力を更新する制御を行う期間制御回路を備えることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、DCオフセット除去機能を搭載した回路において低バイアスノイズを実現することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係るアナログ信号処理回路の構成を示すブロック図である。 上記アナログ信号処理回路の動作を説明するための図であり、(a)は、スイッチSW1の開閉タイミングを示すタイミングチャートであり、(b)は、トランジスタM2のゲート電圧vb1の時間変化を示す図であり、(c)は、バイアス電圧vb0の時間変化を示す図である。 上記アナログ信号処理回路の動作を説明するためのタイミングチャートであり、(a)は、センサの動作を制御する制御信号を示し、(b)は、スイッチSW1の開閉状態を制御する制御信号を示し、(c)は、積分回路の動作を制御する制御信号を示し、(d)は、DCオフセットフィードバック回路の出力更新・出力保持状態を制御する制御信号を示し、(e)は、積分回路からの出力信号を示す。 上記アナログ信号処理回路に関し、DA変換回路の構成例を示す図であり、(a)は、DA変換回路の一構成例を示し、(b)は、DA変換回路の別の構成例を示す。 本発明の実施形態2に係るアナログ信号処理回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態3に係るアナログ信号処理回路の構成を示すブロック図である。 上記実施形態2に係るアナログ信号処理回路の動作を説明するためのタイミングチャートであり、(a)は、センサの動作を制御する制御信号を示し、(b)は、スイッチSW1の開閉状態を制御する制御信号を示し、(c)は、積分回路の動作を制御する制御信号を示し、(d)は、DCオフセット補正回路の動作およびスイッチSW2の開閉状態を制御する制御信号を示し、(e)は、DCオフセットフィードバック回路の出力更新・出力保持状態を制御する制御信号を示し、(f)は、積分回路からの出力信号を示す。 DCオフセットフィードバック回路の構成例を示す図であり、(a)は、デジタルDCオフセットフィードバック回路の一構成例を示し、(b)は、アナログDCオフセットフィードバック回路の一構成例を示す。 積分回路の一構成例を示す図である。 従来技術を説明するための図であり、(a)は、従来の発振回路の構成を示すブロック図であり、(b)は、従来の増幅回路の構成を示すブロック図である。 従来技術を説明するための図であり、(a)は、従来のアナログ信号処理回路の構成を示すブロック図であり、(b)は、従来の増幅回路の構成を示すブロック図である。
本発明を具現化する実施の形態について図1〜図9に基づいて説明すれば以下の通りである。以下、特定の実施形態で説明する構成以外の構成については、必要に応じて説明を省略する場合があるが、他の実施形態で説明されている場合は、その構成と同じである。また、説明の便宜上、各実施形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。
〔実施形態1〕
図1に基づき、本発明の実施形態1に係るアナログ信号処理回路10の構成について説明する。図1は、アナログ信号処理回路10の構成を示すブロック図である。アナログ信号処理回路10は、DCオフセット成分が除去されたセンサの出力電流信号を電圧に変換し、出力するアナログ信号処理回路である。
図1に示すように、アナログ信号処理回路10は、センサ11、DA変換回路12a、トランスインピーダンスアンプ(アンプ)13、デジタルDCオフセットフィードバック回路(フィードバック回路)14、アナログ信号処理部15、積分回路16、およびタイミング制御回路(期間制御回路)17を備える。
(センサ11,DA変換回路12a)
センサ11は、入力端子(またはオペアンプ1の反転入力端子)に接続され、外部の光を受けて、検知信号としての電流信号Isenseを出力するものである。DA変換回路12aは、電流信号Isenseに含まれるDCオフセット成分などを相殺する出力信号Idacを出力する回路である。
(トランスインピーダンスアンプ13)
トランスインピーダンスアンプ13は、非反転入力端子にあるバイアス電圧vrefが印加されると共に反転入力端子と出力端子間にインピーダンス素子Z1が接続されたオペアンプ1(演算増幅器)とから構成される。
(デジタルDCオフセットフィードバック回路14)
デジタルDCオフセットフィードバック回路14は、トランスインピーダンスアンプ13の出力信号からバイアス電圧vrefを減算した信号が入力され、出力信号がDA変換回路12aの入力として与えられる回路である。
(アナログ信号処理部15,積分回路16)
アナログ信号処理部15は、トランスインピーダンスアンプ13の信号をさらに増幅したり、フィルタリングしたりする等のアナログ信号処理を行うものである。積分回路16は、ある特定期間、アナログ信号処理部15の出力信号vout1を積分し、所望の信号VoutIntを出力する回路である。
(タイミング制御回路17)
タイミング制御回路17は、センサ11、DA変換回路12aのスイッチSW1、デジタルDCオフセットフィードバック回路14、および積分回路16の動作を制御する制御信号を各構成に供給して、当該各構成の動作を制御する回路である。また、タイミング制御回路17は、制御信号ctrl_sense、制御信号ctrl_sw、制御信号ctrl_dcoc_d、および制御信号ctrl_intのそれぞれを、センサ11、DA変換回路12aのSW1、デジタルDCオフセットフィードバック回路14、および積分回路16に供給する。
<DA変換回路12aおよびDACバイアスの説明>
DA変換回路12aは、DAC120(DA変換器)、バイアス回路122、電圧制御電流源121(トランジスタM2)、スイッチSW1、およびコンデンサC1(容量素子)を備える。また、バイアス回路122は、電圧vb1を供給するための電流源I1とダイオード接続されたトランジスタM1を備える。
スイッチSW1は、トランジスタM1のゲート端子とトランジスタM2(電圧制御電流源21)のゲート端子間に接続されており、各端子間の導通・遮断が行われる。コンデンサC1は、トランジスタM2のゲート端子とソース端子との間に配置されている。
DA変換回路12aの出力電流や内部回路の電流を決めるバイアス電流Ibias_dacは、トランジスタM2のドレイン端子より供給され、トランジスタM2のゲート端子の電圧vb1を変化させることでトランジスタM2のドレイン端子から出力される電流値が変化する。
<電流源I1の説明>
電流源I1は通常、電源電圧・温度に対して安定したバンドギャップ電圧を生成するための基準電圧発生回路(不図示)と、該基準電圧発生回路の出力電圧を電流値に変換する電圧電流変換回路(不図示)から構成される。このため、電流源I1の出力電流には大きなフリッカノイズや熱ノイズが混入する。基準電圧発生回路および電圧電流変換回路については従来の技術を適用できるので、ここでは、その説明は省略する。
電流源I1の電流をスイッチSW1やコンデンサC1を経由せずカレントミラー回路などを通して直接DAC120やオペアンプ1に供給すると仮定した場合、電流源I1に含まれるノイズ成分が信号経路であるトランスインピーダンスアンプ13の出力に漏れてしまい、微弱なセンサ信号を検知できなくなってしまう。しかしながら、オペアンプ1は通常差動構成をとるため、電流源I1からのバイアスノイズのほとんどは、オペアンプ1内部で相殺され、オペアンプ1の出力端子には現れない。一方、DAC120の出力電流は電流源I1の出力電流に比例した電流となるため、電流源I1のバイアスノイズが直接トランスインピーダンスアンプ13の入力に注入されるため、ノイズ低減が難しい。特に、センサ11などから発生するDCオフセット量が大きい場合には、DAC120の出力電流も大きいため、より大きなノイズが信号経路に漏洩する。
DAC120からの電流源I1に起因するノイズを低減するために、図2の(a)に示すように、タイミング制御回路17からの制御信号ctrl_swによりスイッチSW1の導通状態(制御信号ctrl_sw=highのとき)・遮断状態(制御信号ctrl_sw=lowのとき)を制御することで、図2の(b)に示すように、電圧vb1の出力が電流源I1およびトランジスタM1のノイズの影響を受けず一定となる期間(制御信号ctrl_sw=lowの間)を得ることができる。但し、図2の(b)に示すように、各制御信号ctrl_sw=lowとなる期間での電圧vb1の値は、スイッチSW1が導通状態から遮断状態に変化する瞬間での図2の(c)に示す電圧vb0に依存して変動する(電圧vb1の電圧変動)。この電圧vb1の電圧変動がセンサ信号検知に影響を与えないように図3に示すように、タイミング制御回路17を動作させる。以下、図3を用いて、上記の各制御信号と、アナログ信号処理回路10の動作との関係について説明する。
図3の(a)に示す制御信号ctrl_senseはセンサの状態を制御し、制御信号ctrl_sense=lowの時は、センサからは所望の信号は出力されず、DCオフセット電流のみが出力される。制御信号ctrl_sense=highの時は、センサから所望の信号が該DCオフセット電流と共に出力される。
図3の(c)に示す制御信号ctrl_intは積分回路の動作を制御し、制御信号ctrl_int=lowのとき、積分回路16はリセット状態であり、制御信号ctrl_int=highのとき入力信号の積分を行う。
図3の(d)に示す制御信号ctrl_dcoc_dはデジタルDCオフセットフィードバック回路14の出力更新状態(制御信号ctrl_dcoc_d=high)および出力保持状態(制御信号ctrl_dcoc_d=low)を制御する信号である。
図3の(b)に示す信号検知1周期の最初のフェーズであるフェーズ1(制御信号ctrl_sw=high)において、電流源I1とトランジスタM1とからなるバイアス回路122はコンデンサC1に所望の電圧を充電する。フェーズ1終了後は、コンデンサC1は充電された所望の電圧を常に保持するため、電圧vb1はバイアス回路122のノイズの影響を受けず一定となる。
フェーズ2では制御信号ctrl_dcoc_d=highとなり、デジタルDCオフセットフィードバック回路14の出力が更新状態となり、センサ11やオペアンプ1から発生するDCオフセット成分の除去を行い、トランスインピーダンスアンプ13の出力が電圧Vref(出力レベル)に収束するようにフィードバック制御を行う。上述の電圧vb1の電圧変動に依存したバイアス電流Ibias_dacがDAC120に入力されるため、DA変換回路12aの出力電流値であるIdacも変動する。したがって、仮にDAC120のデジタル入力信号が一定であったとしても各信号検知周期においてDA変換回路12aの出力電流値は異なる値となる。しかしながら、フェーズ2の期間では、デジタルDCオフセットフィードバック回路14が出力更新状態となり、電圧vb1の電圧変動によるDA変換回路12aの出力変動の影響は、デジタルDCオフセットフィードバック回路14を通して除去され、トランスインピーダンスアンプ13の出力は電圧vb1の電圧変動に関係なく電圧vrefに収束する。
フェーズ2終了後、図3の(a)に示すフェーズ3の期間(信号検知期間)、制御信号ctrl_sense=highに設定し、所望のセンサ信号を出力する。フェーズ3開始後、出力電圧vout1の出力が安定するまで待った後、図3の(c)に示すフェーズ4の期間、積分回路16により、出力電圧vout1とバイアス電圧vrefとの差が積分され、フェーズ4の最後に、センサ11の所望の信号に相当する信号が積分回路16の出力から得られる〔図3の(e)に示す斜線で示した領域が所望の出力信号〕。
<アナログ信号処理回路10の効果について>
以上説明したように、アナログ信号処理回路10は、DCオフセット信号を相殺するDA変換回路12aと、センサ11が接続された入力端子からの入力信号とDA変換回路12aの出力とを加算した信号を増幅して出力するトランスインピーダンスアンプ13と、トランスインピーダンスアンプ13の出力DCレベル(出力レベル)を所望の値に収束させるデジタルDCオフセットフィードバック回路14を備える。また、DA変換回路12a(DAC120)の出力端子は、トランスインピーダンスアンプ13の反転入力端子に接続され、入力端子は、デジタルDCオフセットフィードバック回路14の出力端子に接続されている。また、DA変換回路12aは、バイアス制御電圧を発生するバイアス回路122、上記バイアス制御電圧を保持する容量素子(コンデンサC1)、および、バイアス回路122と上記容量素子との間に設けられたスイッチSW1、を備えている。さらに、タイミング制御回路17は、スイッチSW1が遮断される期間内に、デジタルDCオフセットフィードバック回路14の出力を更新する制御を行うようになっている。
以上の構成によれば、スイッチSW1が遮断される期間、電圧vb1がバイアス回路122のノイズの影響を受けず一定となる期間を得ることができる。ここで、スイッチSW1が遮断される期間における電圧vb1はスイッチSW1が導通状態から遮断状態に変化する瞬間での電圧vb0に依存して変動する(電圧vb1の電圧変動)。この電圧変動に依存した電流は、DAC120を通して信号経路に混入するため、スイッチSW1の開閉が繰り返される各信号検知周期においてDAC120の出力電流値は異なる値となる。しかしながら、デジタルDCオフセットフィードバック回路14の出力が更新状態となっているため、上記電圧変動によるDAC120の出力変動の影響は、デジタルDCオフセットフィードバック回路14を通して除去され、トランスインピーダンスアンプ13の出力は電圧変動に関係なく所望の値(電圧vref)に収束する。これにより、アンプ出力へ漏洩するDAC120のバイアスノイズを低減することができる。
以上により、アナログ信号処理回路10によれば、DCオフセット除去機能を搭載した回路において低バイアスノイズを実現することができる。また、本実施形態のアナログ信号処理回路10を採用することで、ノイズの大きい基準電圧発生回路やノイズの大きい電圧電流変換回路をバイアス回路122として使うことができるため、基準電圧発生回路および電圧電流変換回路の集積回路に占める面積を小さくすることができ、コストの低減を実現できる。
〔DACの構成例〕
図4の(a)は、4ビットの電流出力型のDA変換回路の一構成例であるDA変換回路12bを示す。電圧vb1はトランジスタM2[0]〜M2[3]のゲート端子に印加されると共に、トランジスタM2[0]〜M2[3]のトランジスタサイズの比は図に記載したように1:2:4:8の比になる。また、各ドレイン端子はトグルスイッチ(TOG0〜TOG3)により、電圧vrefが印加された端子と、DA変換回路12bの出力端子の一方に接続される。各トグルスイッチは、DA変換回路12bの4ビット入力信号に応じて接続が切り替えられる。ここで、トランジスタM2[0]〜M2[3]のトランジスタサイズが十分大きく、スイッチSW1が遮断されたときに電圧vb1を保持するのに十分なゲート・ソース間容量(M2[0]〜M2[3])がある場合にはコンデンサC1は不要である。また、コンデンサC1は図4の(a)に示すようにトランジスタ等を使ったコンデンサでもよいし、2層メタルで構成されるコンデンサ等でもよい。
次に、図4の(b)は、4ビットの電流出力型のDA変換回路の一構成例であるDA変換回路12cを示す。電圧vb1の電圧に依存してトランジスタM2のドレイン端子より、アンプ1のバイアス電流を供給する。アンプ1はある基準電圧を出力し、該アンプ1の出力端子とDA変換回路12aの出力端子との間に、直列に接続された抵抗とスイッチSW10〜SW13が並列に接続されている。各抵抗R[0]〜R[3]の抵抗値の比を1:1/2:1/4:1/8とし、スイッチSW10〜SW13をDA変換回路12cのデジタル入力信号で導通・遮断を制御することでデジタル入力信号に応じた出力電流が得られる。図4の(b)ではDA変換回路12cを構成する能動素子であるアンプ1のバイアス電流をトランジスタM2のドレイン電流から供給する一例を示した。
本実施形態に示した形態の他、特許文献5に記載されているようなΔΣ変調方式を採用するDA変換回路などでも同様に上述したバイアス回路ノイズを低減する回路を構成することができる。また、本実施形態で説明したスイッチSW1とコンデンサC1とを有するバイアス回路を様々なDA変換回路方式に適用することができる。
〔実施形態2〕
次に、図5に基づき、本発明の実施形態2として、図1に示すアナログ信号処理回路10におけるセンサの一構成例を示したアナログ信号処理回路10について説明する。図5は、アナログ信号処理回路10におけるセンサ11の一構成例を示すブロック図である。ここでは、非特許文献1に記載のセンサ11と同様のセンサの構成が示されている。以下、センサ部分の動作を説明する。センサ11以外の構成は図1と同様であるため、説明を省略する。同図に示す回路では、フォトダイオードが電流出力のセンサ素子として配置されており、該フォトダイオードは周囲光(太陽光やランプ等の光)を常に受光している。一方、タイミング制御回路17の制御信号ctrl_senseにて制御されるLED素子(赤外線LED;発光素子)と、該LED素子を駆動するアンプは、制御信号ctrl_sense=highの期間〔図3の(a)に示すフェーズ3の期間〕、LED素子から所望の強度の光信号を発光し、対象物に反射した信号をフォトダイオードで、制御信号ctrl_sense=highの期間に検知する。図5に示すセンサ構成と、上述したアナログ信号処理回路10の動作を組み合わせることで、周囲光に起因するDCオフセット電流の影響を受けず、制御信号ctrl_senseで駆動される信号成分のみを検知することができる。このとき、上述のように、DA変換回路12aが備えるバイアス回路122からのバイアスノイズを低減することができる。
〔実施形態3〕
図6に基づき、本発明の実施形態3に係るアナログ信号処理回路20の構成について説明する。図6は、アナログ信号処理回路20の構成を示すブロック図である。同図に示すアナログ信号処理回路20は、トランスインピーダンスアンプ23のインピーダンスとしてバイポーラトランジスタ(ダイオードでもよい)BJT1(バイポーラ素子)を用いている点が、図1に示すアナログ信号処理回路10と異なっている。また、本実施形態のアナログ信号処理回路20では、DCオフセットフィードバック回路がアナログ回路で構成されている点で、図1に示すアナログ信号処理回路10と異なっている。
なお、アナログ信号処理回路20のセンサ21、積分回路26、DA変換回路22のバイアス回路222、電圧制御電流源221(トランジスタM2)、スイッチSW1、コンデンサC1などは、それぞれ、アナログ信号処理回路10のセンサ11、積分回路16、DA変換回路12のバイアス回路122、電圧制御電流源121(トランジスタM2)、スイッチSW1、コンデンサC1などと同様であるのでここでは、適宜その説明を省略する。
(タイミング制御回路27)
タイミング制御回路27は、センサ21、DA変換回路22のスイッチSW1(第2スイッチ)、DCオフセット補正回路28、スイッチSW2(第1スイッチ)、アナログDCオフセットフィードバック回路24、および積分回路26の動作を制御する制御信号を各構成に供給して、当該各構成の動作を制御する回路である。また、タイミング制御回路27は、制御信号ctrl_sense、制御信号ctrl_sw、制御信号ctrl_dcoc_a、および制御信号ctrl_intのそれぞれを、センサ21、DA変換回路22のスイッチSW1、アナログDCオフセットフィードバック回路24、および積分回路26に供給する。また、制御信号ctrl_dac_calは、DCオフセット補正回路28およびスイッチSW2に供給される。
DAC220(DA変換器)はセンサ21などから出力されるDCオフセット信号を大まかに除去するために設けられ、その入力はDCオフセット補正回路28から供給される。また、アナログDCオフセットフィードバック回路24のアナログ出力信号はトランスコンダクタンス段25(Gm1)を通してトランスインピーダンスアンプ23の入力端子に供給される。また、トランスインピーダンスアンプ23の入力端子とセンサ21、およびDA変換回路22(DAC220)の出力端子との間にはスイッチSW2が設けられており、該DCオフセット補正回路28の動作中は遮断される。
本実施形態では、広いダイナミックレンジのセンサ信号出力に内部回路パラメータを変更せずに対応するために、トランジスタBJT1(バイポーラトランジスタ)の信号圧縮特性(指数関数特性)を利用したトランスインピーダンスアンプ23が用いられる。しかしながら、図1のアナログ信号処理回路10のように、トランスインピーダンスアンプ13の出力を基準電圧vrefに収束させる場合、トランジスタBJT1の両端子の電圧は0Vとなり、トランジスタBJT1に全く電流が流れず、トランジスタBJT1のインピーダンスが大きくなりすぎ(トランジスタBJT1の両端間が遮断された状態となり)、オペアンプ1(演算増幅回路)の出力から反転入力端子への負帰還を行うことができず、回路が不安定となってしまう。
この問題を回避するため、通常、アナログDCオフセットフィードバック回路24が更新状態のとき、収束させるトランスインピーダンスアンプ23の出力電圧に若干のオフセット電圧を与え、トランジスタBJT1に1nA程度の微弱電流が流れるようにする収束させる。この収束時の電流が大きければ大きいほど、トランスインピーダンスアンプ23のフィードバックループ安定性およびアナログDCオフセットフィードバック回路24の出力が更新状態における過渡応答特性の安定性は改善するが、素子に電流が流れるためノイズ性能、バラツキ性能、トランスインピーダンスアンプ23のDCオフセット収束値の精度が共に劣化してしまう。この理由により、アナログDCオフセットフィードバック回路24の出力が更新状態におけるトランジスタBJT1の収束電流値は小さければ小さいほどよい。以下、図7を用いて、上記の各制御信号と、アナログ信号処理回路20の動作との関係について説明する。
図7の(d)に示す制御信号ctrl_dac_calはDCオフセット補正回路28およびスイッチSW2を制御する信号であり、制御信号ctrl_dac_cal=highのとき、スイッチSW2は遮断されると共に、DCオフセット補正回路28が動作し、センサ21からのオフセット電流をDAC220の分解能で決まる値までオフセットが除去される。制御信号ctrl_dac_cal=lowの時、スイッチSW2は導通すると共に、DCオフセット補正回路28は制御信号ctrl_dac_cal=highのときに計算した最終値を保持する。
図7の(e)に示す制御信号ctrl_dcoc_aは、図3の(d)に示す制御信号ctrl_dcoc_dと同様に、アナログDCオフセットフィードバック回路24の出力更新状態(制御信号ctrl_dcoc_a=high)・出力保持状態(制御信号ctrl_dcoc_a=low)を制御する信号である。
図7の(b)に示す信号検知1周期の最初のフェーズであるフェーズ1(制御信号ctrl_sw=high)において、電流源I1とトランジスタM1とからなるバイアス回路はコンデンサC1に所望の電圧を充電する。フェーズ1の終了後は、コンデンサC1は充電された所望の電圧を常に保持するため、電圧vb1はバイアス回路222のノイズの影響を受けず一定となる。
図7の(d)に示すフェーズ5では、DCオフセット補正回路28が、センサ21からのDCオフセット電流を相殺するために必要なDAC220の入力信号を、センサ出力をモニターしながら計算する。フェーズ1およびフェーズ5が完了後の図7の(b)に示すフェーズ2では制御信号ctrl_dcoc_a=highとなり、アナログDCオフセットフィードバック回路24の出力が更新状態となり、DAC220の出力だけでは取りきれなかったセンサ21やオペアンプ1から発生する残留DCオフセット成分の除去を行い、トランジスタBJT1に流れる電流が所望の値に収束するようにフィードバック制御を行う。該収束値は図7の(f)に示すIbjt_dcの値によって決まる。さらに、上述の電圧vb1の電圧変動に依存した電流がDAC220を通して信号経路に混入し、仮にDAC220の入力信号が一定であったとしても各信号検知周期においてDAC220の出力電流値は異なる値となる。しかしながら、図7の(b)に示すフェーズ2の期間で見ると電圧vb1の電圧変動によるDAC220の出力変動をDCオフセット成分としてみなすことができ、アナログDCオフセットフィードバック回路24を通して除去されるため、トランジスタBJT1に流れる電流は電圧vb1の電圧変動に関係なく所望の設定値に収束する。フェーズ2終了後、図7の(a)に示すフェーズ3の期間(信号検知期間)、制御信号ctrl_sense=highに設定し、所望のセンサ信号を出力する。フェーズ3開始後、トランスインピーダンスアンプ23の出力が安定するまで待った後、図7の(c)に示すフェーズ4の期間、積分回路26により、該出力と電圧vrefとの差が積分され、フェーズ4の最後に、センサ21の所望の信号に相当する信号成分が積分回路26の出力から得られる。
センサ21のDCオフセット値が大きい場合には、DAC220の出力電流も大きくなるため、図6に示すアナログ信号処理回路20内において、最もノイズの寄与率が大きい回路はDAC220となる。トランジスタM1のゲート端子から生成されるバイアス電圧vb0がスイッチSW1やコンデンサC1を経由せずに、トランジスタM2に供給される場合、アナログDCオフセットフィードバック回路24の出力更新時におけるトランジスタBJT1に流れる微弱電流をDAC220から出力されるノイズよりも十分大きな値に設定する必要があり、アナログ信号処理回路20のノイズ性能、バラツキ性能等を犠牲にしなければならない。トランジスタBJT1に流れる電流はいかなるときもIbjt>0Aを満たさなければトランジスタBJT1の両端のインピーダンスが無限大となりトランスインピーダンスアンプ23、および図7の(b)に示すフェーズ2におけるアナログDCオフセットフィードバック回路24によるフィードバックが不安定となる。したがって、このようなトランジスタBJT1のような指数関数特性を有する素子を信号系に用いる場合には、DAC220の低ノイズ化がさらに重要となる。図6のアナログ信号処理回路20は、本発明の最良の形態を示す回路の一例である。
上記の例では、フェーズ5の期間におけるセンサ11からのオフセット補正値計算において、トランスインピーダンスアンプ23やトランスコンダクタンス段25の影響を受けないようにスイッチSW2を設けたが、それらの影響が軽微である場合にはスイッチSW2を設ける必要はない。また、フェーズ5の期間に、トランスコンダクタンス段25の出力電流、およびトランスインピーダンスアンプ23のトランジスタBJT1の電流Ibjtが流れないように回路をOFF状態にすれば、スイッチSW2は不要である。
また、上記の例では、DCオフセット補正回路28を備える形態を示したが、本発明を適用することが可能な形態は、これに限定されず、DCオフセット補正回路28を備えていなくても良い。例えば、予めセンサ21から出力されるオフセットレベルがわかっている場合は、DAC220に該オフセットに相当するデジタル信号を固定値として与えればよい。
<アナログ信号処理回路20の効果について>
以上説明したように、アナログ信号処理回路20は、DCオフセット信号を相殺するDA変換回路22およびトランスコンダクタンス段25と、センサ21が接続された入力端子からの入力信号、DA変換回路22の出力、およびトランスコンダクタンス段25の出力を加算した信号を増幅して出力するトランスインピーダンスアンプ23と、トランスインピーダンスアンプ23の出力DCレベル(出力レベル)を所望の値に収束させるアナログDCオフセットフィードバック回路24と、DA変換回路22(DAC220)の入力端子に接続されるDCオフセット補正回路28と、を備える。また、DA変換回路22の出力端子およびDCオフセット補正回路28の入力端子と、トランスインピーダンスアンプ23の反転入力端子と、の間にはスイッチSW2が設けられている。また、トランスコンダクタンス段25の出力端子は、上記反転入力端子に接続され、入力端子は、アナログDCオフセットフィードバック回路24の出力端子に接続されている。また、DA変換回路22は、バイアス制御電圧を発生するバイアス回路222、上記バイアス制御電圧を保持する容量素子(コンデンサC1)、および、バイアス回路222と上記容量素子との間に設けられたスイッチSW1、を備えている。さらに、タイミング制御回路27は、スイッチSW2が導通され、かつスイッチSW1が遮断される期間内に、アナログDCオフセットフィードバック回路24の出力を更新する制御を行う。
以上の構成によれば、スイッチSW1が遮断される期間、トランジスタM2(容量素子)の出力電圧がバイアス回路222のノイズの影響を受けず一定となる期間を得ることができる。ここで、スイッチSW1が遮断される期間における容量素子の出力電圧の値はスイッチSW1が導通から遮断に変化する瞬間でのバイアス制御電圧に依存して変動する(容量素子の出力電圧の電圧変動)。この電圧変動に依存した電流は、DAC220を通して信号経路に混入するため、スイッチSW1の開閉を繰り返すたびに、DAC220の出力電流値は異なる値となる。しかしながら、スイッチSW1が遮断され、アナログDCオフセットフィードバック回路24の出力を更新する制御が行われる期間は、アナログDCオフセットフィードバック回路24が出力更新状態となるため、上記電圧変動によるDAC220の出力変動の影響は、アナログDCオフセットフィードバック回路24を通して除去され、トランスインピーダンスアンプ23の出力は電圧変動に関係なく所望の値に収束する。これにより、アンプ出力へ漏洩するDAC220のバイアスノイズを低減することができる。
以上により、アナログ信号処理回路20によれば、DCオフセット除去機能を搭載した回路において低バイアスノイズを実現することができる。また、同アナログ信号処理回路20を採用することで、ノイズの大きい基準電圧発生回路やノイズの大きい電圧電流変換回路をバイアス回路として使うことができるため、基準電圧発生回路および電圧電流変換回路の集積回路に占める面積を小さくすることができ、コストの低減を実現できる。
〔補足説明〕
<DCオフセットフィードバック回路について>
次に、図8に基づき、DCオフセットフィードバック回路の構成例について説明する。図8の(a)は、デジタルDCオフセットフィードバック回路14の一構成例を示し、図8の(b)は、アナログDCオフセットフィードバック回路24の一構成例を示す。
図8の(a)において、デジタルDCオフセットフィードバック回路14は入力されたアナログ信号がAD変換回路によりデジタル値に変換された後、制御信号ctrl_dcoc_dによって制御される信号である0または1が乗算された後、デジタル積分回路で乗算結果が積分される。DCオフセットフィードバックは負帰還である必要があるため、その出力に−1を乗算した結果が図1に示すDAC120に供給される。制御信号ctrl_dcoc_d=lowの間、乗算回路には0が入力されるため、この間、デジタル積分回路の出力は一定となる。
次に、図8の(b)において、アナログDCオフセットフィードバック回路24に入力されたアナログ信号はDCオフセットフィードバック系が負帰還となるように−1倍された後、トランスコンダクタンス段(Gm2)により電流に変換され、制御信号ctrl_dcoc_a=highの期間、該電流がコンデンサCextにて積分される。そのコンデンサCextの端子間電圧が図6に示すトランスコンダクタンス段25(Gm1)に供給される。
<積分回路について>
次に、図9に基づき、上述した積分回路16,26の構成例について説明する。図9は、積分回路16(または積分回路26)の一構成例を示すブロック図である。
積分回路16(または積分回路26)は、端子vinに印加される電圧と電圧vrefとの差に相当する電流をオペアンプ2の反転入力端子と出力端子間に配置された積分コンデンサCintに積分する。制御信号ctrl_int=highの期間、SW3Bは導通し、SW3Aは遮断される。一方、制御信号ctrl_int=lowの期間、SW3Bは遮断されると共に、SW3Aは導通し、積分コンデンサCintに蓄えられた電荷はリセットされる。ここでは、抵抗Rintと積分コンデンサCintおよびオペアンプ2から構成される連続時間型の積分回路を一例として示したが、時間連続型の積分回路ではなく、図3の(c)または図7の(c)に示すフェーズ4の期間にvout1を1回以上サンプリングする離散時間積分回路でも良い。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るアナログ信号処理回路(10)は、入力端子に接続され、DCオフセット信号を相殺するDA変換回路(12a)と、上記入力端子からの入力信号と上記DA変換回路の出力とを加算した信号を増幅して出力するアンプ(トランスインピーダンスアンプ13)と、上記アンプの出力レベルを収束させるフィードバック回路(デジタルDCオフセットフィードバック回路14)と、を備え、上記DA変換回路の入力端子は、上記フィードバック回路の出力端子に接続され、上記DA変換回路は、バイアス制御電圧を発生するバイアス回路(122)、上記バイアス制御電圧を保持する容量素子(コンデンサC1)、および、上記バイアス回路と上記容量素子との間に設けられたスイッチ(スイッチSW1)、を備え、上記スイッチが遮断される期間内に、上記フィードバック回路の出力を更新する制御を行う期間制御回路(タイミング制御回路17)と、を備える構成である。
本発明の態様2に係るアナログ信号処理回路(20)は、入力端子に接続され、DCオフセット信号を相殺するDA変換回路(22)およびトランスコンダクタンス段(25)と、上記入力端子からの入力信号、上記DA変換回路の出力、および上記トランスコンダクタンス段の出力を加算した信号を増幅して出力するアンプ(トランスインピーダンスアンプ23)と、上記アンプの出力レベルを収束させるフィードバック回路(アナログDCオフセットフィードバック回路24)と、を備え、上記トランスコンダクタンス段の入力端子は、上記フィードバック回路の出力端子に接続され、上記DA変換回路は、バイアス制御電圧を発生するバイアス回路(222)、上記バイアス制御電圧を保持する容量素子(コンデンサC1)、および、上記バイアス回路と上記容量素子との間に設けられたスイッチ(スイッチSW1)、を備え、上記スイッチが遮断される期間内に、上記フィードバック回路の出力を更新する制御を行う期間制御回路(タイミング制御回路27)を備える構成である。
上記各構成では、期間制御回路は、スイッチが遮断される期間内に、フィードバック回路の出力を更新する制御を行う。スイッチが遮断される期間、容量素子の出力電圧がバイアス回路のノイズの影響を受けず一定となる期間を得ることができる。ここで、スイッチが遮断される期間における容量素子の出力電圧の値はスイッチが導通から遮断に変化する瞬間でのバイアス制御電圧に依存して変動する(容量素子の出力電圧の電圧変動)。この電圧変動に依存した電流は、DA変換回路を通して信号経路に混入するため、スイッチの開閉を繰り返すたびに、DA変換回路の出力電流値は異なる値となる。しかしながら、スイッチが遮断され、フィードバック回路の出力を更新する制御が行われる期間は、フィードバック回路が出力更新状態となるため、上記電圧変動によるDA変換回路の出力変動の影響は、フィードバック回路を通して除去され、アンプの出力は電圧変動に関係なく所望の値に収束する。これにより、アンプ出力へ漏洩するDA変換回路のバイアスノイズを低減することができる。
以上により、本発明の態様1または態様2に係るアナログ信号処理回路によれば、DCオフセット除去機能を搭載した回路において低バイアスノイズを実現することができる。また、同アナログ信号処理回路を採用することで、ノイズの大きい基準電圧発生回路やノイズの大きい電圧電流変換回路をバイアス回路として使うことができるため、基準電圧発生回路および電圧電流変換回路の集積回路に占める面積を小さくすることができ、コストの低減を実現できる。
本発明の態様3に係るアナログ信号処理回路は、上記態様1または2において、上記期間制御回路は、少なくとも所望の信号の出力の開始から終了までの期間である信号検知期間の間、上記スイッチを遮断状態とする制御を行うことが好ましい。
上記各構成によれば、信号検知期間の間、DA変換器(DAC120)にバイアス電流を与える電圧制御電流源の入力電圧(電圧vb1)をバイアス回路のノイズの影響を受けず一定にすることができる。
本発明の態様4に係るアナログ信号処理回路は、上記態様1または2において、上記期間制御回路は、上記フィードバック回路の出力を更新した後、その出力を保持する制御を行い、上記アナログ信号処理回路は、上記フィードバック回路の出力を保持する期間に、上記アンプの出力を所望の信号として出力する処理を行う請求項1または2に記載のアナログ信号処理回路。
上記構成によれば、アンプ出力へ漏洩するDA変換回路のバイアスノイズを低減することができる。
本発明の態様5に係るアナログ信号処理回路は、上記態様2において、上記アンプは、反転入力端子と出力端子を有する演算増幅回路と、上記反転入力端子と上記出力端子間に接続されたインピーダンス素子から構成されており、上記期間制御回路は、上記フィードバック回路の出力を更新した後、その出力を保持する制御を行い、上記アナログ信号処理回路は、上記フィードバック回路の出力を保持する期間に、上記アンプの出力を所望の信号として出力する処理を行い、上記インピーダンス素子は、ダイオードまたはダイオード接続されたバイポーラ素子(トランジスタBJT1)であり、上記フィードバック回路が更新状態のときに、上記インピーダンス素子に所望の微弱電流が流れるように上記フィードバック回路の入力にオフセット電圧が印加されても良い。
上記構成によれば、アンプとして、ダイオードまたはダイオード接続されたバイポーラ素子と演算増幅器とから構成されるトランスインピーダンスアンプを備えたアナログ信号処理回路において、アンプ出力へ漏洩するDA変換回路のバイアスノイズを低減することができる。
〔本発明の別の表現〕
本発明の一態様は、以下のように表現することもできる。
すなわち、本発明の一態様に係るアナログ信号処理回路は、電圧制御電流源を含み、上記DA変換回路の出力信号は電流であり、該電流の値は上記電圧制御電流源の出力電流の値に比例することが好ましい。
上記構成によれば、DA変換回路の出力電流が電圧制御電流源の出力電流に比例した電流となるアナログ信号処理回路において、アンプ出力へ漏洩するDA変換回路のバイアスノイズを低減できる。
本発明の一態様に係るアナログ信号処理回路は、上記アンプは、演算増幅器(オペアンプ1)と、上記演算増幅器の反転入力端子および出力端子の間に接続されたインピーダンス素子(Z1,トランジスタBJT1)と、を備えていても良い。
上記構成によれば、アンプとして、インピーダンス素子と演算増幅器とから構成されるトランスインピーダンスアンプから構成されるアナログ信号処理回路において、アンプ出力へ漏洩するDA変換回路のバイアスノイズを低減できる。
本発明の一態様に係るアナログ信号処理回路は、上記インピーダンス素子が、バイポーラトランジスタ(トランジスタBJT1)であっても良い。
上記構成によれば、アンプとして、指数関数特性を有するバイポーラトランジスタと演算増幅器とから構成されるトランスインピーダンスアンプから構成されるアナログ信号処理回路において、アンプ出力へ漏洩するDA変換回路のバイアスノイズを低減できるため、DCオフセット収束時にバイポーラトランジスタに流れる電流をより小さくすることができ、ノイズ・バラツキ特性を改善することができる。
本発明の一態様に係るアナログ信号処理回路は、少なくとも上記信号検知期間の間、発光する発光素子と、上記入力端子に接続されたフォトダイオードと、を備え、上記フォトダイオードの出力信号に含まれるDCオフセット信号を除去し、上記発光素子からの信号のみを上記信号検知期間に上記アンプから出力しても良い。
上記構成によれば、周囲光に起因するDCオフセット電流の影響を受けず、発光素子が発する光の信号成分のみを検知することができる。また、このとき、アンプ出力へ漏洩するDA変換回路のバイアスノイズを低減できる。
また、本発明の態様は、さらに以下のように表現することもできる。すなわち、本発明の一態様に係るアナログ信号処理回路は、DCオフセット信号を相殺するために入力端子に接続されるDA変換回路と、上記入力端子から入力される入力信号から上記DA変換回路の出力を加算した信号を増幅して出力するアンプと、上記アンプの出力DCレベルを所望の値に収束させるためのDCオフセットフィードバック回路と、から構成され、上記DA変換回路のデジタル入力信号は上記DCオフセットフィードバック回路から供給されると共に、上記DCオフセットフィードバック回路の出力を更新状態にした後、上記DCオフセットフィードバック回路の出力を保持状態にするとともに、上記保持状態の期間に、上記アンプの出力を所望の信号として出力するDCオフセット除去機能を搭載したアナログ信号処理回路において、上記DA変換回路は、バイアス制御電圧を入力とする電圧制御電流源と、上記バイアス制御電圧を一定期間保持するためのコンデンサと、上記バイアス制御電圧を発生するためバイアス回路と、上記バイアス回路の出力と上記電圧制御電流源の入力端子を接続・遮断するためのスイッチと、を有していても良い。
また、本発明の一態様に係るアナログ信号処理回路は、DCオフセット信号を相殺するために入力端子に接続されるDA変換回路およびトランスコンダクタンス段と、上記入力端子から入力される入力信号から上記DA変換回路の出力およびトランスコンダクタンス段の出力を加算した信号を増幅して出力するアンプと、上記アンプの出力DCレベルを所望の値に収束させるためのDCオフセットフィードバック回路および上記DA変換回路の入力端子に接続されるDCオフセット補正回路と、から構成され、上記トランスコンダクタンス段のアナログ入力信号は上記DCオフセットフィードバック回路から供給されると共に、上記DCオフセットフィードバック回路の出力を更新状態にした後、上記DCオフセットフィードバック回路の出力を保持状態にするとともに、上記保持状態の期間に、上記アンプの出力を所望の信号として出力するDCオフセット除去機能を搭載したアナログ信号処理回路において、上記DA変換回路は、バイアス制御電圧を入力とする電圧制御電流源と、上記バイアス制御電圧を一定期間保持するためのコンデンサと、上記バイアス制御電圧を発生するためバイアス回路と、上記バイアス回路の出力と上記電圧制御電流源の入力端子を接続・遮断するためのスイッチとを有していても良い。
また、本発明の一態様に係るアナログ信号処理回路は、上記スイッチは、少なくとも所望の信号の出力の開始から終了までの期間(信号検知期間)、常に遮断状態であっても良い。
また、本発明の一態様に係るアナログ信号処理回路は、上記DA変換回路の出力信号は電流であり、上記電流の値は上記電圧制御電流源の出力電流値に比例していても良い。
また、本発明の一態様に係るアナログ信号処理回路は、上記アンプは、反転入力端子と出力端子を有する演算増幅回路と、上記反転入力端子と上記出力端子間に接続されたインピーダンス素子から構成されていても良い。
また、本発明の一態様に係るアナログ信号処理回路は、上記インピーダンス素子はダイオードまたはダイオード接続されたバイポーラ素子であり、上記DCオフセットフィードバック回路が更新状態時に、上記インピーダンス素子に所望の微弱電流が流れるようにDCオフセットフィードバック回路の入力にオフセット電圧が印加されても良い。
また、本発明の一態様に係るアナログ信号処理回路は、少なくとも信号検知期間の間、発光する発光素子と、上記入力端子に接続されるフォトダイオードとを有し、上記フォトダイオードの出力信号に含まれるDCオフセット信号を除去し、上記発光素子からの信号のみを上記信号検知期間に上記アンプから出力しても良い。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明に係るアナログ信号処理回路は、センサなどの出力信号からDCオフセットを除去し、増幅するトランスインピーダンスアンプを集積した集積回路に利用できる。例えば、DCオフセットを除去するために用いるデジタルアナログ変換回路のバイアス回路ノイズを低減させるための回路に適用することができる。
10,20 アナログ信号処理回路
12a〜12c,22 DA変換回路
13,23 トランスインピーダンスアンプ(アンプ)
14 デジタルDCオフセットフィードバック回路(フィードバック回路)
24 アナログDCオフセットフィードバック回路(フィードバック回路)
25 トランスコンダクタンス段
17,27 タイミング制御回路(期間制御回路)
121,221 電圧制御電流源
122,222 バイアス回路
C1 コンデンサ(容量素子)
M2 トランジスタ(容量素子)
SW1 スイッチ

Claims (5)

  1. 入力端子に接続され、DCオフセット信号を相殺するDA変換回路と、
    上記入力端子からの入力信号と上記DA変換回路の出力とを加算した信号を増幅して出力するアンプと、
    上記アンプの出力レベルを収束させるフィードバック回路と、を備え、
    上記DA変換回路の入力端子は、上記フィードバック回路の出力端子に接続され、
    上記DA変換回路は、バイアス制御電圧を発生するバイアス回路、上記バイアス制御電圧を保持する容量素子、および、上記バイアス回路と上記容量素子との間に設けられたスイッチ、を備え、
    上記スイッチが遮断される期間内に、上記フィードバック回路の出力を更新する制御を行う期間制御回路を備えることを特徴とするアナログ信号処理回路。
  2. 入力端子に接続され、DCオフセット信号を相殺するDA変換回路およびトランスコンダクタンス段と、
    上記入力端子からの入力信号、上記DA変換回路の出力、および上記トランスコンダクタンス段の出力を加算した信号を増幅して出力するアンプと、
    上記アンプの出力レベルを収束させるフィードバック回路と、を備え、
    上記トランスコンダクタンス段の入力端子は、上記フィードバック回路の出力端子に接続され、
    上記DA変換回路は、バイアス制御電圧を発生するバイアス回路、上記バイアス制御電圧を保持する容量素子、および、上記バイアス回路と上記容量素子との間に設けられたスイッチ、を備え、
    上記スイッチが遮断される期間内に、上記フィードバック回路の出力を更新する制御を行う期間制御回路を備えることを特徴とするアナログ信号処理回路。
  3. 上記期間制御回路は、
    少なくとも所望の信号の出力の開始から終了までの期間である信号検知期間の間、上記スイッチを遮断状態とする制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のアナログ信号処理回路。
  4. 上記期間制御回路は、
    上記フィードバック回路の出力を更新した後、その出力を保持する制御を行い、
    上記アナログ信号処理回路は、
    上記フィードバック回路の出力を保持する期間に、上記アンプの出力を所望の信号として出力する処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のアナログ信号処理回路。
  5. 上記アンプは、反転入力端子と出力端子を有する演算増幅回路と、上記反転入力端子と上記出力端子間に接続されたインピーダンス素子から構成されており、
    上記期間制御回路は、
    上記フィードバック回路の出力を更新した後、その出力を保持する制御を行い、
    上記アナログ信号処理回路は、
    上記フィードバック回路の出力を保持する期間に、上記アンプの出力を所望の信号として出力する処理を行い、
    上記インピーダンス素子は、ダイオードまたはダイオード接続されたバイポーラ素子であり、
    上記フィードバック回路が更新状態のときに、上記インピーダンス素子に所望の微弱電流が流れるように上記フィードバック回路の入力にオフセット電圧が印加されることを特徴とする請求項2に記載のアナログ信号処理回路。
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