JP2015127315A - 痩身方法 - Google Patents

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【課題】皮下脂肪細胞を伸展させるストレッチと、脂肪蓄積抑制成分及び/又は脂肪細胞分化抑制成分を配合した皮膚外用剤を組み合わせることを特徴とする全身及び/又は特定部位の皮下脂肪を減少させる痩身方法を提供することを目的とする。【解決手段】皮下脂肪細胞を伸展させるストレッチが、皮下脂肪を伸ばし、脂肪の蓄積を抑制し、そのストレッチを継続することにより痩身効果が得られることを見出した。更に、脂肪蓄積抑制成分及び/又は脂肪細胞分化抑制成分を含有した皮膚外用剤を、当該ストレッチと組み合わせることによって高い痩身効果が得られることを明らかにした。本発明の痩身方法は、美容上好ましくない皮下脂肪を減少させるのに効果的である。【選択図】なし

Description

本発明は、皮下脂肪細胞を伸展させるストレッチと、脂肪蓄積抑制成分及び/又は脂肪細胞分化抑制成分を配合した皮膚外用剤を組み合わせることを特徴とする全身及び/又は特定部位の皮下脂肪を減少させる痩身方法に関する。
摂取カロリー量が消費カロリー量を上回ると、余剰のエネルギーは脂肪として脂肪細胞に蓄積される。特に皮下脂肪の蓄積は、外観の変化を来たすため美容上好ましくないことに加え、内臓脂肪と比較して落ちにくく、有効な改善策に乏しいのが現状である。
脂肪細胞内の脂肪量は、皮下脂肪、内臓脂肪のいずれにおいても、脂肪の蓄積と分解のバランスによって調節されている。脂肪の分解は、例えば運動によって交感神経優位な状態になるとアドレナリン分泌が高まり、脂肪細胞表面のアドレナリン受容体に結合することにより促進される。一方、脂肪の蓄積は、血液中の余剰な糖分や脂肪酸を材料とし、細胞内の各種酵素反応を経て中性脂肪に合成された後、脂肪細胞の細胞質中に蓄積される。つまり、皮下脂肪、内臓脂肪のいずれにおいても、脂肪分解や蓄積を制御することによって、脂肪細胞内の脂肪量を減少させることができる。
皮下脂肪蓄積の原因として、最近では、脂肪細胞内の脂肪量の増大に加え、前駆細胞から分化した脂肪細胞の数の増加も指摘されるようになり、前駆細胞から成熟脂肪細胞への分化制御も、皮下脂肪量を減少させることにおいて、重要であることがわかってきた。このため、脂肪細胞に対する脂肪蓄積抑制作用あるいは成熟脂肪細胞への分化抑制作用を有する各種化合物、天然物が提案されている。具体的には、ヒドロキシクエン酸誘導体を含む皮膚外用剤(特許文献1)、ハス胚芽の抽出物を含むことを特徴とする脂肪細胞分化抑制剤(特許文献2)、ハンゲショウ属植物等を有効成分とする脂肪蓄積抑制剤(特許文献3)、小麦蛋白質の加水分解物を含有してなることを特徴とする脂肪蓄積抑制剤(特許文献4)、特定のトリペプチドを有効成分として含有する脂肪細胞分化抑制剤(特許文献5)、シフォナキサンチンを有効成分とする脂肪前駆細胞分化抑制剤(特許文献6)等が開示されている。
しかし、皮下脂肪は血管に乏しい組織であるため、内臓脂肪と比較して脂肪細胞内の脂肪量を減少させることが難しく、脂肪細胞に対する脂肪蓄積抑制作用や分化抑制作用を有する化粧品、医薬品、食品を単独で適用しても効果は限定的であった。
脂肪細胞内の脂肪量を減少させる方法として、上記の脂肪蓄積抑制剤や分化抑制剤以外の方法も提案されている。例えば、マウス脂肪細胞の培養細胞において、脂肪細胞に伸展刺激を付加することで脂肪細胞内の脂肪量を減少させる方法が提案されている(非特許文献1)。これは、培養細胞系において、培養脂肪細胞を機械的に伸展させ、元に戻すという動きを繰り返し付加することで、脂肪細胞内の脂肪量の蓄積が抑制されたというものである。さらに、その作用は食品成分EPAとの併用により更に高まることも報告されている(非特許文献2)。しかしながら、この現象はあくまで培養細胞レベルの脂肪細胞で確認されたにすぎず、ヒトの皮下脂肪細胞に対して、どうすれば脂肪の蓄積を抑制し、痩身に繋がるかという具体的な提案は全くされていないのが現状である。
また、脂肪細胞に伸展刺激を付加することで、脂肪細胞内の脂肪量が減少するメカニズムは、グリセロール−3−リン酸脱水素酵素など脂肪を制御する酵素活性あるいは遺伝子発現量が減少するためであると考えられている。
特開2007−31415号公報 特開2007−186427号公報 特開2011−126824号公報 特開2007−106683号公報 特開平6−293796号公報 特開2012−1524号公報 Journal of Cell Science、2004年、117巻、p.3605−p.3614 Journal of Pharmacological Science、2008年、106巻、p.478−p.484
本発明は、皮下脂肪細胞を伸展させるストレッチと、脂肪蓄積抑制成分及び/又は脂肪細胞分化抑制成分を配合した皮膚外用剤を組み合わせることにより、皮下脂肪細胞の脂肪量の蓄積を抑制し、全身及び/又は特定部位の皮下脂肪を減少させるのに効果的な痩身方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意研究した結果、様々なストレッチの中で、痩身したい部位の皮下脂肪の厚みを低下させる動作が、当該部位における皮下脂肪細胞を伸展させ、ストレッチを継続することにより痩身効果が得られることを見出した。更に、脂肪蓄積抑制成分及び/又は脂肪細胞分化抑制成分を含有した皮膚外用剤を、当該ストレッチと組み合わせることによって高い痩身効果が得られることを明らかにし、本発明を完成するに至った。
本発明のストレッチは、ヒト皮下脂肪の皮下脂肪細胞を伸展させる動作であることを特徴としている。一般的にストレッチによる痩身効果と言えば、筋肉運動によって筋肉細胞の代謝能が向上し、それによって脂肪が減少することを期待するものであるが、筋肉運動はしばしば苦痛を伴い、継続することが困難で、挫折する場合も多い。これに対し、本発明のストレッチは、ヒトにおいて、皮下脂肪細胞を伸展させることで痩身効果を得ることに主眼を置いており、過度な筋肉運動を必要としないことから、容易に取り入れることができ、かつ継続しやすいために、痩身効果が得られやすいという優位性がある。
そこで、ヒトがどの様なストレッチを行うと、皮下脂肪細胞の伸展が起こるかについて、検討を行った。皮下脂肪は柔軟性に富む組織であるため、ストレッチによって皮下脂肪を伸ばす動作により、皮膚に引っ張られる形で皮下脂肪細胞も偏平になり、それに伴い皮下脂肪細胞は細長く伸展した状態となる。つまり、皮下脂肪を伸ばしたり元に戻したりといった動作を連続して行うことにより、皮下脂肪細胞の伸展が繰り返されることになる。
皮下脂肪を伸ばしたり元に戻したりというストレッチによって、実際に皮下脂肪の偏平化が起こっているかについては、皮下脂肪の厚みを画像として測定することにより実証可能である。ストレッチにより痩身したい部位の皮下脂肪の厚みが低下した時、皮下脂肪は偏平化したと判断でき、当該部位の脂肪細胞も伸展した状態にある。これより、ヒトにおいては、皮下脂肪の厚みを測ることで、皮下脂肪細胞が伸展した状態であるか否かを画像として捉えることができる。
そこで、発明者らは、皮下脂肪の厚みが測定できる機器を用いて、ヒトのどの様な動きが皮下脂肪の厚みを低下させるかを検討した。皮下脂肪の厚みは、ある種の超音波画像装置で測定可能であり、例えば、パーソナル・デジタル超音波画像計測装置「みるキューブ」(global health社製)を用いて測定することができる。
超音波画像計測装置を用いて、特にお腹周りの皮下脂肪の厚みを低下させるストレッチを種々検討したところ、立位姿勢で鉛直方向を軸に上半身を左右に回転させることで、腹部前面と腹部側面の皮下脂肪の厚みが低下した。又、立位姿勢で鉛直面に沿うように上半身を左右に傾けることにより、腹部側面における皮下脂肪の厚みが低下した。
立位姿勢のまま腹部前面をパーソナル・デジタル超音波画像計測装置を用いて観察した画像を図1に、立位姿勢から鉛直方向を軸に上半身を左に90度回転させた場合の腹部前面の超音波画像計測装置の画像を図2に示した。この画像から、上半身を左に90度回転させると、腹部前面の皮下脂肪の厚みは減少し、皮下脂肪細胞が伸展した状態であることを画像として捉えることができた。つまり、腹部前面及び側面の皮下脂肪の厚みを低下させ、皮下脂肪細胞を伸展させるような動作を連続的かつ継続的に行うこと(ストレッチ)が、皮下脂肪細胞の脂肪量の蓄積を抑制することが判明した。
皮下脂肪の厚みを低下させ、皮下脂肪細胞を伸展させるヒト腹部のストレッチをさらに詳しく述べる。ヒトの腹部において、痩身効果を得るためには、腹部前面と腹部側面の皮下脂肪を伸ばすことが効果的である。そのためのストレッチは、足を肩幅程度に開いて立ち、両腕の肘を軽く曲げて胸の辺りまで引き上げ、鉛直方向を軸に上半身を左右に交互に回転させる動作(左右のどちらかに回転させた時、1回とカウント)を10〜50回程度、好ましくは30回繰り返すものである。ねじる角度と速度については、ストレッチを行う個人の身体能力に負う面も大きいため一概には規定できないが、正面方向に対し上半身を90度回転させる動きを2秒程度かけて行うと、左右に30回ねじる場合では1分程度で完了することができるため、痩身効果に優れるストレッチを容易に取り入れることができる。
腹部側面の皮下脂肪を伸ばすのに効果的なもう一つのストレッチは、足を肩幅程度に開いて立ち、片方の腕を耳の辺りまで真っすぐ上げ、上げた腕と反対の方向へ、鉛直面に沿うように上半身を傾け、元に戻る動作(傾けた上半身を元に戻した時、1回とカウント)を左右10〜50回程度ずつ、好ましくは左右30回ずつ繰り返すものである。上半身を傾ける角度と速度については、ストレッチを行う個人の身体能力に負う面も大きいため一概には規定できないが、鉛直方向に対し上半身を45度傾け、元に戻る動作を2秒程度かけて行うと、左右に30回ずつ行う場合、2分程度で完了することができ、痩身効果に優れるストレッチを容易に取り入れることができる。
上記2種のストレッチは、単独でも腹部の皮下脂肪に対して優れた痩身効果を示すが、両方を連続して行うことを一連のストレッチとすることが好ましい。
又、皮下脂肪細胞を伸展させるストレッチにより痩身効果がもたらされる部位は腹部に限らず、二の腕や太ももの内側等、美容上気になる部位に対してどこにでも適用できる。更に、ストレッチ以外にも、皮下脂肪を伸ばす手技であれば何でも良く、例えば指と手の平全体を使って皮下脂肪を掴み、揉み伸ばす等によっても、皮下脂肪細胞は伸展し、痩身効果を発揮できる。
本発明の皮膚外用剤は、脂肪蓄積抑制成分及び/又は脂肪細胞分化抑制成分を含有することを特徴とする。本発明の脂肪蓄積抑制成分は特に限定はされないが、脂肪蓄積抑制効果の高さ、皮膚外用剤に配合した時の痩身効果の面で、ヒドロキシクエン酸誘導体が好ましい。中でもヒドロキシクエン酸の2位の水酸基をアシル基で修飾したアシル化ヒドロキシクエン酸が好ましい。アシル基は特に限定されないが、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸などから種々選択できる。中でも、アシル基がパルミチン酸である、ヒドロキシクエン酸−2−パルミテート塩酸塩が特に好ましい。本発明のヒドロキシクエン酸誘導体は、化学合成したものあるいは市販品を利用することができる。
本発明の皮膚外用剤の脂肪細胞分化抑制成分は特に限定されないが、脂肪細胞分化抑制効果の高さ、皮膚外用剤に配合した時の痩身効果の面でハス胚芽抽出物が好ましい。本発明におけるハス胚芽は、スイレン科植物の胚芽で、例えば、ハス属のハス(Nelumbo nucifera Gaertn.)の胚芽を使用することができる。抽出する方法は特に限定されず、熱水抽出であっても含水エタノールによる常温での抽出であっても良いが、含水エタノールによる抽出が好ましい。本発明のハス胚芽抽出物は、市販品を使用することもできる。
本発明の皮膚外用剤は、発明の効果を損なわない範囲内において、他の成分を配合することもできる。他の成分としては、固体、液体、半固体でも良く、例えば、次のものが挙げられる。すなわち、賦形剤、増量剤、結合剤、湿潤剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤、分散剤、緩衝剤、香料、保存料、溶解補助剤、溶剤等である。具体的には、乳糖、ショ糖、ソルビット、マンニット、澱粉、沈降性炭酸カルシウム、重質酸化マグネシウム、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、セルロース又はその誘導体、アミロペクチン、ポリビニルアルコール、ゼラチン、界面活性剤、水、生理食塩水、エタノール、グリセリン、プロピレングリコール、カカオ脂、オリーブ油、ワセリン、パラフィン、高級アルコール等である。
本発明の皮膚外用剤は、化粧品、又は医薬品に用いることができ、その剤形としては、例えば、化粧水、クリーム、乳液、ゲル剤、エアゾール剤、エッセンス、パック、洗浄剤、浴用剤、ファンデーション、打粉、口紅、軟膏、ハップ剤等の皮膚に適用されるものが挙げられる。中でも、化粧水、クリーム、乳液が好ましい。
本発明は、ヒト皮下脂肪細胞を伸展させるストレッチと、脂肪蓄積抑制成分及び/又は脂肪細胞分化抑制成分を配合した皮膚外用剤を組み合わせることにより、全身及び/又は特定の部位の皮下脂肪を減少させる痩身方法である。本発明によると、安全で、効果性が高く、継続性に優れた痩身方法を提供することができる。
本発明を詳細に説明するため実施例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。実施例に示す配合量の部は重量部を示す。
図1は、超音波画像計測装置による立位姿勢時の腹部前面の皮下脂肪画像である。 図2は、超音波画像計測装置による上半身を90度回転させた時の腹部前面の皮下脂肪画像である。
腹部の皮下脂肪細胞を伸展させるストレッチ1
腹部の皮下脂肪細胞を伸展させるストレッチは、以下の通り行った。足を肩幅程度に開いて立ち、両腕の肘を軽く曲げて胸の辺りまで引き上げ、鉛直方向を軸に上半身を左右に90度、交互に回転させる動作を1分かけて30回繰り返した。次いで、片方の腕を耳の辺りまで真っすぐ上げ、上げた腕と反対の方向へ、鉛直面に沿うように上半身を45度傾け、その後元の体勢に戻る動作を2分かけて左右30回ずつ繰り返した。
腹部の皮下脂肪細胞を伸展させるストレッチ2
座位で、手の甲を上にして両手を腰に当て、腹部側面から前面にかけての皮下脂肪を指と手の平全体で掴み、皮下脂肪を伸ばすように揉む動作を1分かけて60回行った。
化粧水
処方 配合量
1.ヒドロキシクエン酸−2−パルミテート塩酸塩 0.1部
2.ハス胚芽抽出物 0.1
3.1,3−ブチレングリコール 8.0
4.グリセリン 2.0
5.キサンタンガム 0.02
6.クエン酸 0.01
7.クエン酸ナトリウム 0.1
8.エタノール 5.0
9.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
10.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.1
11.香料 適量
12.精製水にて全量を100とする
<製造方法>
成分1〜7及び12と、成分8〜11をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合し濾過して製品とする。
実験例1 皮下脂肪細胞に対する伸展刺激試験
シリコン製の伸展チャンバー(32mm×32mm)にコラーゲンコート処理を行い、ヒト皮下脂肪組織由来幹細胞(hADSC)を1×10個播種し、培養を行った。培養後、培地を分化誘導培地1(1μMデキサメタゾン、0.5mM3−イソブチル−1−メチルキサンチン、0.2mMインドメタシン、10μg/mLインスリン、33μMビオチン、10%牛胎児血清を含むDMEM培地)に置き換え、分化誘導を開始した。分化誘導培地1による培養後、培地を分化誘導培地2(10μg/mLインスリン、33μMビオチン、10%牛胎児血清を含むDMEM培地)に置き換え、さらに培養を行った。伸展刺激は、細胞を播種したチャンバーを生化学用伸展装置ST−140(ストレックス株式会社)にセットし、伸展率20%、伸展速度0.5Hz(20%の伸展幅を、2秒かけて1往復する速度)にて、分化誘導開始から培養終了までの期間を通して実施した。ヒドロキシクエン酸−2−パルミテート塩酸塩とハス胚芽抽出物は、培地に溶解して、終濃度がそれぞれ20μM、100μg/mLとなるよう、分化誘導開始から培養終了までの期間を通して細胞に添加した。培養終了後、細胞を回収し、超音波破砕機を用いて細胞破砕液を調製して、これを試料とし細胞内脂肪量の測定を行った。
脂肪蓄積抑制効果を検討した結果を表1に示す。対照群は、伸展刺激付加、ヒドロキシクエン酸−2−パルミテート塩酸塩及びハス胚芽抽出物添加のいずれも行わなかった群とし、表1の数値は対照群の細胞内脂肪量を100%とした値で示した。伸展刺激、ヒドロキシクエン酸−2−パルミテート塩酸塩、ハス胚芽抽出物はそれぞれ単独でも細胞内脂肪量の蓄積抑制効果を有したが、伸展刺激とヒドロキシクエン酸−2−パルミテート塩酸塩との併用、あるいは伸展刺激とハス胚芽抽出物との併用により、その効果は増強された。更に、伸展刺激にヒドロキシクエン酸−2−パルミテート塩酸塩とハス胚芽抽出物を両方併用すると、著しい細胞内脂肪蓄積抑制効果が明らかとなった。
実験例2 ヒト試験
お腹周りの脂肪が目立つ被験者21名(男性9、女性12)を7名ずつ、3群に分け、第1群には実施例1に示すストレッチを適用し、第2群には実施例2に示す皮膚外用剤を適用した。第3群には実施例1のストレッチと実施例2の皮膚外用剤の両方を適用した。皮膚外用剤は、1.5g取り、お腹周りの皮下脂肪が目立つ部位、特に腹部前面と側面を中心に1日1回塗布した。第3群では皮膚外用剤を塗布した後、ストレッチを行った。試験開始4週後、メジャーを用いた腹部周囲長の測定と、超音波画像装置を用いた皮下脂肪厚の測定(腹部前面と腹部側面の2箇所)を行った。
腹部周囲長及び皮下脂肪厚の測定結果を表2〜4に示す。皮下脂肪細胞を伸展させるストレッチのみを適用した第1群、ヒドロキシクエン酸−2−パルミテート塩酸塩及びハス胚芽抽出物を含有する皮膚外用剤塗布のみを適用した第2群のいずれにおいても、腹部周囲長と皮下脂肪厚の低下が観察された。更に、これらを併用した第3群において、極めて高い効果が認められた。皮下脂肪細胞を伸展させるストレッチは、痩身効果を示すとともに、脂肪蓄積抑制成分及び/又は脂肪細胞分化抑制成分を含有した皮膚外用剤を組み合わせることにより、痩身効果が更に増強されることが判明した。
本発明の皮下脂肪細胞を伸展させるストレッチと、脂肪蓄積抑制成分及び/又は脂肪細胞分化抑制成分を配合した皮膚外用剤を組み合わせることを特徴とする全身及び/又は特定の部位の皮下脂肪を減少させる痩身方法は、極めて優れた痩身効果を発揮できる。


Claims (7)

  1. 皮下脂肪細胞を伸展させるストレッチと、脂肪蓄積抑制成分及び/又は脂肪細胞分化抑制成分を配合した皮膚外用剤を組み合わせることを特徴とする全身及び/又は特定の部位の皮下脂肪を減少させる痩身方法。
  2. 脂肪蓄積抑制成分が、ヒドロキシクエン酸−2−パルミテート塩酸塩であることを特徴とする請求項1記載の痩身方法。
  3. 脂肪細胞分化抑制成分が、ハス胚芽抽出物であることを特徴とする請求項1記載の痩身方法。
  4. 皮下脂肪細胞を伸展させるストレッチが、鉛直方向を軸に上半身を左右に交互に回転させる動作を繰り返すストレッチであることを特徴とする請求項1記載の痩身方法。
  5. 皮下脂肪細胞を伸展させるストレッチが、腕を耳の辺りまで真っすぐ上げ、上げた腕と反対の方向へ、鉛直面に沿うように上半身を傾け、元に戻る動作を左右繰り返すストレッチであることを特徴とする請求項1記載の痩身方法。
  6. 皮下脂肪細胞を伸展させるストレッチが、請求項4記載のストレッチと請求項5記載のストレッチを一連の流れで行うことを特徴とする請求項1記載の痩身方法。
  7. 痩身効果を発揮させる特定の部位が腹部であることを特徴とする請求項1記載の痩身方法。

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