JP2015126303A - 無線送信装置および無線通信方法 - Google Patents

無線送信装置および無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】伝送効率を劣化させずに優先度の高いデータの遅延時間の変動を抑制することができる無線送信装置を得る。【解決手段】無線送信装置を、高優先パケット検知手段101と、送信制御手段102と、送信手段103とを備える構成とする。高優先パケット検知手段101は、入力されたパケットから高優先パケットを検知する。送信制御手段102は、高優先パケット以外のパケットを出力しているときに、高優先パケット検知手段101が高優先パケットを検知した場合に、高優先パケット以外のパケットの出力を途中で停止して、高優先パケットの出力を行う。送信手段103は、送信制御手段102から出力されたパケットを基に無線送信用の無線信号を生成して出力する。【選択図】 図1

Description

本発明は、無線通信技術に関するものであり、特に無線通信におけるデータ伝送の遅延を抑制する技術に関するものである。
情報通信社会の発展とともに情報端末装置の高性能化やデータの伝送速度の高速化など関連する技術も発達し、様々な分野や用途で通信ネットワークを介したデータの伝送が利用されるようになっている。一方で、様々な分野で利用されるにつれ、データを所定の時間内に確実に通信相手へ送ることの重要性も高くなっている。例えば、映像配信や音声通話などを通信回線を介して行うためには、データの伝送においてリアルタイム性を確保しないと映像の表示や通話の品質が維持できない。また、ネットワークを介して接続された機器間でマイクロ秒の精度での時刻同期を取るシステムも発達してきており、ネットワーク伝送時間の変動を抑制することも求められている。また、リアルタイム性が要求されるデータの伝送は、光通信分野などの有線回線を用いた通信だけでなく無線通信分野においても行われている。
リアルタイム性が要求されるようなデータを所定の時間内に確実に伝送するために、データに優先度を設定して優先度の高いデータを優先して伝送する方法が用いられることがある。データに優先度を設定して優先度の高いデータを優先的に伝送することにより、リアルタイム性が要求されるようなデータの伝送時の遅延時間を抑制して、通信の品質の確保が行われる。一方で、通信全体の品質を確保するためには、優先度の高いデータの遅延時間の変動を抑制する一方で、全体の伝送効率も低下させないことが望ましい。データに優先度を設定して、優先度の高いデータ伝送時の遅延時間を抑制する技術としては、例えば、特許文献1に開示された技術がある。
特許文献1は、データに優先度を設定し優先度に応じたデータの送信を行う伝送装置に関するものである。また、特許文献1には、優先度の低いパケットを所定のサイズのパケットに分割する技術も開示されている。特許文献1の伝送装置は、優先度の高いパケットを受信部で受け取ると、受信した時刻と伝送路へ送信する信号の生成等にかかる処理時間から、優先度の高いパケットの伝送路への送信が開始される第1の時刻を計算する。また、特許文献1の伝送装置は伝送路への送信前で待機中の優先度の低いパケットを伝送路へ送信した場合に、送信を完了する第2の時刻を計算する。第1の時刻よりも第2の時刻の方が早いときは、伝送装置は優先度の低いパケットを伝送路へ送信する。第1の時刻よりも第2の時刻の方が遅いときは、伝送装置は優先度の低いパケットを送信せずに、優先度の高いパケットの処理が終わり次第、優先度の高いパケットを伝送路へ送信する。特許文献1では、時刻の計算から優先度の低いパケットの送信開始の可否を判断することで、優先度の高いパケットが滞留することを避けることができるとしている。その結果、優先度の高いパケットの伝送時の遅延時間の変動を抑制することができるとしている。
特開2013−46389号公報
しかしながら、特許文献1の技術は次のような点で十分ではない。特許文献1の技術では、優先度の高いパケットの送信側の伝送装置内での処理時間と優先度の低いパケットの送信にかかる時間を予測して、優先度の低いパケットの送信開始の可否の判断を行っている。特許文献1では、優先度の低いパケットの送信の完了の時間を予測して優先度の低いパケットを送信している。そのため、優先度の低いパケットの送信時間が予測よりも大きい場合には、優先度の高いパケットを送信できず遅延が生じ得る。また、特許文献1では優先度の低いパケットを所定のサイズに分割することにより、優先度に応じた送信の制御を容易にしている。しかし、特許文献1では優先度の高いパケットの送信時間が短いほど、優先度の低いパケットを小さくする必要があり、優先度の低いパケットの分割数が多くなる。パケットの分割数が多くなると分割したパケットに付加するヘッダのデータ量が増大する。よって、特許文献1の伝送装置では伝送効率が大きく低下する恐れがある。そのため、特許文献1の技術は、伝送効率を劣化させずに優先度の高いデータの遅延時間を抑制するための技術としては十分では無い。
本発明は、伝送効率を劣化させずに優先度の高いデータの遅延時間の変動を抑制することができる無線送信装置を得ることを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明の無線送信装置は、高優先パケット検知手段と、送信制御手段と、送信手段とを備えている。高優先パケット検知手段は、入力されたパケットから高優先パケットを検知する。送信制御手段は、高優先パケット以外のパケットを出力しているときに、高優先パケット検知手段が高優先パケットを検知した場合に、高優先パケット以外のパケットの出力を途中で停止して、高優先パケットの出力を行う。送信手段は、送信制御手段から出力されたパケットを基に無線送信用の無線信号を生成して出力する。
本発明の無線通信方法は、入力されたパケットから高優先パケットを検知する。本発明の無線通信方法は、高優先パケット以外のパケットを出力しているときに、高優先パケットを検知した場合に、高優先パケット以外のパケットの出力を途中で停止して、高優先パケットを出力するように制御する。本発明の無線通信方法は、出力されたパケットを基に無線送信用の無線信号を生成して出力する。
本発明によると伝送効率を劣化させずに優先度の高いデータの遅延時間の変動を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態の構成の概要を示す図である。 本発明の第2の実施形態の構成の概要を示す図である。 本発明の第2の実施形態における無線送信装置の構成の概要を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるパケットの構成の例を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるパケットの構成の例を示す図である。 本発明の第2の実施形態における無線受信装置の構成の概要を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるデータの例を示す図である。 本発明と対比した構成におけるデータの例を示す図である。 本発明の第3の実施形態の構成の概要を示す図である。 本発明の第3の実施形態における無線送信装置の構成の概要を示す図である。 本発明の第3の実施形態における無線受信装置の構成の概要を示す図である。 本発明の第3の実施形態におけるデータテーブルの例を示す図である。
本発明の第1の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図1は本実施形態の無線送信装置の構成の概要を示したものである。本実施形態の無線送信装置は、高優先パケット検知手段101と、送信制御手段102と、送信手段103とを備えている。高優先パケット検知手段101は、入力されたパケットから高優先パケットを検知する。送信制御手段102は、高優先パケット以外のパケットを出力しているときに、高優先パケット検知手段101が高優先パケットを検知した場合に、高優先パケット以外のパケットの出力を途中で停止して、高優先パケットの出力を行う。送信手段103は、送信制御手段102から出力されたパケットを基に無線送信用の無線信号を生成して出力する。
本実施形態の無線送信装置は、高優先パケット以外のパケットを出力しているときに、高優先パケットを検知すると、送信制御手段は高優先パケット以外のパケットの出力を途中で停止して、高優先パケットを出力する。このように、高優先パケットを優先的に出力することにより高優先パケットの滞留を避けることが出来る。その結果、伝送効率を劣化させずに高優先パケットの遅延時間の変動を抑制することができる。
本発明の第2の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図2は本実施形態の無線通信システムの構成の概要を示したものである。本実施形態の無線通信システムは、無線送信装置10と、無線受信装置30とを備えている。本実施形態の無線通信システムでは、無線信号が無線送信装置10から無線回線80へと送信され、無線受信装置30が無線送信装置10からの無線信号を無線回線80を介して受信する。本実施形態では、無線受信装置30は、無線送信装置10からの無線信号を中継装置等を介さずに直接、受信する。無線受信装置30が、無線送信装置10からの無線信号を無線回線80に備えられた中継装置等を介して受信する構成とすることもできる。
図3は本実施形態の無線送信装置10の構成の概要を示したものである。無線送信装置10は、パケット受信部11と、ヘッダ解析部12と、PTP(Precision Time Protocol)パケットキュー部13と、ヘッダ多重部14とを備えている。無線送信装置10は、低優先パケットキュー部15と、ハフマン符号化部16と、低優先パケット制御部17とを備えている。また、無線送信装置10は、パケット送信制御部18と、FEC(Forward Error Correction)符号化部19と、シンボルマッピング部20と、無線送信部21とを備えている。また、無線送信装置10には、無線送信部21から出力された信号を無線回線80へと送信するためのアンテナ22が接続されている。無線送信装置10には、無線送信装置10に接続されたネットワークから信号が入力される。無線送信装置10は、ネットワークから入力された信号を基に無線通信システムの規格に沿った信号を生成して、無線回線80を介して無線受信装置30へと信号を送る。
パケット受信部11はネットワークから入力されるデータを受信し、無線送信装置10で用いられる所定のデータ形式に変換して出力する機能を有する。ヘッダ解析部12は、パケット受信部11から送られてくるパケット形式のデータのヘッダ部を読み取り、各パケットの優先度を判断する機能を有する。ヘッダ解析部12は優先度を判断したパケットを優先度ごとの経路へ出力する機能を有する。ヘッダ解析部12は、受け取ったパケットが優先度の高いパケットであると判断すると、PTPパケットキュー部13へとパケットを出力する。また、ヘッダ解析部12は、受け取ったパケットが優先度の高いパケットではなく、優先度の低いパケットであると判断すると、低優先パケットキュー部15へとパケットを出力する。
PTPパケットキュー部13は、ヘッダ解析部12から受け取ったパケットを保存する機能を有する。PTPパケットキュー部13は、保存したパケットのパケット長を解析する機能を有する。PTPパケットキュー部13は、保存したパケットおよびパケット長の情報を、所定のタイミングで受け取った順にヘッダ多重部14へと出力する機能を有する。
ヘッダ多重部14は、PTPパケットキュー部13から受け取ったパケットのヘッダ部の前に、PTPパケットであることを示す所定の情報とパケット長の情報を付加する。所定の情報をヘッダ部の前に付加することにより、PTPパケットのヘッダ部を解析しなくても、所定の情報を検知してパケットの先頭を識別すると同時にPTPパケットであることを識別することができる。その結果、無線受信装置30は、パケットの先頭を識別することにより優先度に応じてパケットを振り分けることができる。PTPパケットについての規格はIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)1588に規定されている。PTPパケットは、リアルタイム性が要求される用途のデータのパケットであり、遅延時間の抑制等のために高精度の時間管理が行われる。本実施形態では、PTPパケットは遅延時間の抑制のために他のパケットよりも優先的に無線回線80への送信が行われる。また、IEEE1588に規定されているPTPパケットだけでなく、遅延時間を抑制することが必要な優先度の高いパケットに本実施形態の技術を適用することができる。また、本実施形態では、PTPパケットであることを示す所定の情報は、あらかじめ設定されてヘッダ多重部14に保存されている。PTPパケットであることを示す所定の情報は、ハフマン符号化部16で割り当てられていない符号が用いられる。ヘッダ多重部14は、ヘッダ部の前にPTPパケットであることを示す所定の情報を付加すると、パケットをパケット送信制御部18へと出力する。
図4は、本実施形態においてヘッダ多重部14で処理が行われる前後のPTPパケットの構成の例を示している。図4の「OVH」は、PTPパケットであることを示す所定の情報を示している。図4に示す通り、PTPパケットにはヘッダ多重部14において、パケット長を示す情報と、PTPパケットであることを示す所定の情報が付加される。図4に示す通り、PTPパケットのヘッダ部の前にパケット長を示す情報が付加され、パケットの先頭にPTPパケットであることを示す所定の情報が付加されている。
低優先パケットキュー部15は、ヘッダ解析部12から受け取ったパケットを保存する機能を有する。また、低優先パケットキュー部15は、保存したパケットのパケット長を解析する機能を有する。低優先パケットキュー部15は、保存したパケットおよびパケット長の情報を、受け取った順に所定のタイミングでハフマン符号化部16に出力する機能を有する。
ハフマン符号化部16は、受け取ったパケットの先頭にパケット長の情報を付加する機能を有する。また、ハフマン符号化部16は、受け取ったパケットのデータを圧縮するためにハフマン符号化する機能を有する。ハフマン符号化部16は、パケット長の情報の部分もハフマン符号化する。ハフマン符号化部16は、データパタンごとの符号の割り当てを示すデータテーブルを保存している。ハフマン符号化部16は、ハフマン符号化したパケットの先頭に優先度の低いパケットであることを示し所定の情報を付加する機能をさらに有する。優先度の低いパケットであることを示す所定の情報は、ハフマン符号化でデータパタンへの割り当てに用いられていない符号が割り当てられている。また、優先度の低いパケットであることを示す所定の情報のための符号は、PTPパケットであることを示す符号ともことなる符号が割り当てられている。ハフマン符号化部16は、ハフマン符号化したデータを低優先パケット制御部17に出力する。圧縮符号化はハフマン符号化の方式だけでなく、ユニバーサル符号やフィボナッチ符号など他の符号化方式を用いることもできる。
図5は、本実施形態においてハフマン符号化部16で処理が行われる前後での優先度の低いパケットの構成の例を示している。図5の「OVH」は、優先度の低いパケットであることを示す所定の情報を示している。図5に示す通り、優先度の低いパケットである低優先パケットにはハフマン符号化部16において、パケット長を示す情報と、優先度の低いパケットであることを示す所定の情報が付加される。図5に示す通り、低優先パケットのヘッダ部の前にパケット長を示す情報が付加され、パケットの先頭に優先度の低いパケットであることを示す所定の情報が付加されている。また、ハフマン符号化部16を通過した後のパケットは、図5に示す通りパケット長を示す情報と低優先パケットの部分がハフマン符号化されている。
本実施形態の無線通信システムは、優先度の低いパケットのみを圧縮符号化している。優先度の高いパケットであるPTPパケットは、全てのパケットにおいて伝送時間が一定時間で収まることが要求される。よって、PTPパケットはパケットのデータ長を一定の長さ以内に収める必要がある。圧縮符号化を行うと、パケットに含まれるデータパタンよってはデータ長が長くなるものが存在する可能性がある。そのため、PTPパケットについては圧縮符号化を行っていない。このように、優先度に応じて、圧縮符号化の有無を設定することにより、伝送にかかる時間の維持と伝送の効率の向上を両立することができる。
低優先パケット制御部17は、ハフマン符号化部16から受け取ったパケットを保存する機能を有する。低優先パケット制御部17は、保存したパケットを受け取った順にパケット送信制御部18に出力する機能を有する。低優先パケット制御部17は、パケット送信制御部18からの指示に基づいてパケットの出力を行う。低優先パケット制御部17は、パケット送信制御部18からパケットの出力を停止する指示を受けたときは、パケットの出力を停止する。また、低優先パケット制御部17は、パケット送信制御部18からパケットの出力を開始する指示を受けたときは、パケットの出力を開始する。低優先パケット制御部17は、パケット送信制御部18からパケットの出力の停止または開始の指示を受けると、次に新たな指示を受けるまでパケットの出力を停止した状態または出力する動作を継続する。
パケット送信制御部18は、ヘッダ多重部14および低優先パケット制御部17から送られてくるパケットを、出力のタイミングを管理してFEC符号化部19へと出力する機能を有する。パケット送信制御部18は、ヘッダ多重部14から送られてくるパケットを優先してFEC符号化部19へと出力する。パケット送信制御部18は、ヘッダ多重部14から送られてくるパケットを優先するために、ヘッダ多重部14からパケットを受け取ると低優先パケット制御部17に対して、パケットの出力を停止する指示を送る。また、パケット送信制御部18は、ヘッダ多重部14から送られてきたパケットの出力を完了すると、低優先パケット制御部17に対して、パケットの出力を開始する指示を送る。
パケット送信制御部18は、ヘッダ多重部14および低優先パケット制御部17からデータ送信されてこない場合には、所定のデータを生成してFEC符号化部19へ出力する。所定のデータはPTPパケットであることを示す所定の情報および優先度の低いパケットあることを示す所定の情報とは異なるデータとして生成される。所定のデータは、無線受信装置30が何らかのデータを受信した場合に、PTPパケットの先頭であるのか、優先度の低いパケットの先頭であるのか、または、それ以外であるのかを判別するために送信される。
FEC符号化部19は、パケット送信制御部18から受け取ったパケットのデータを所定のアルゴリズムによるFEC方式で符号化してシンボルマッピング部20へ出力する機能を有する。例えば、FEC符号化部19は、畳み込み符号方式を用いて受け取ったデータの符号化を行う。シンボルマッピング部20は、FEC符号化部19から受け取ったパケットのデータを、無線送信用の各シンボルに割り当てて、各シンボルの変調量を示すデータを無線送信部21へ出力する機能を有する。
無線送信部21は、所定の周波数の搬送波を生成し、シンボルマッピング部20から送られてきたデータを基に搬送波の振幅および位相の変調を行って無線送信用の信号を生成する機能を有する。また、無線送信部21は、無線送信を行うために信号の強度を増幅する機能を有する。無線送信部21は、生成した無線送信用の信号をアンテナ22へと出力する。無線送信部21から出力された無線送信用の信号は、アンテナ22から無線回線80へと送信される。
図6は本実施形態の無線受信装置30の構成の概要を示したものである。無線受信装置30は、無線受信部31と、シンボルデマッピング部32と、FEC復号部33と、ヘッダ解析部34とを備えている。また、無線受信装置30は、PTPパケットキュー部35と、ハフマン復号部36と、低優先パケット復元部37と、パケット送信部38とをさらに備えている。また、無線受信装置30には、無線回線80を介して無線送信装置10からの信号を受信するためのアンテナ39が接続されている。無線受信装置30は、無線回線80を介して無線送信装置10から受信した信号を復調して、無線受信装置30に接続されたネットワークで用いる所定の信号形式に変換してネットワークへと出力する。
無線受信部31は、無線回線80を介して受信する信号を無線受信装置30で用いる所定の形式の信号に変換して出力する機能を有する。シンボルデマッピング部32は、無線受信部31から入力される電気信号からシンボルを復元する機能を有する。
FEC復号部33は、入力された信号を復号する機能を有する。FEC復号部33は、無線送信装置10においてFEC方式で符号化された信号を復号する。FEC復号部33は、無線送信装置10において行われる符号化のアルゴリズムに対応した復号を行うためのアルゴリズムをあらかじめ保存している。
ヘッダ解析部34は、FEC復号部33から受け取ったパケットのヘッダ部を解析しパケットの優先度を判断して出力先を振り分ける機能を有する。ヘッダ解析部34は、受け取ったパケットのヘッダ部の前にPTPパケットであることを示す所定の情報または優先度の低いパケットであることを示す所定の情報が付加されているかによって、パケットの出力先を判断する。パケットのヘッダ部の前にPTPパケットであることを示す所定の情報が付加されている場合、ヘッダ解析部34は優先度の高いパケットであると判断して、PTPパケットキュー部35にパケットを出力する。パケットのヘッダ部の前に優先度の低いパケットであることを示す所定の情報が付加されている場合は、ヘッダ解析部34は優先度の低いパケットであると判断して、ハフマン復号部37へパケットを出力する。ヘッダ解析部34は、パケットを出力する際に優先度を示す所定の情報を削除して出力する。ヘッダ解析部34は、無線送信装置10のパケット送信制御部18がデータを送信していないときに生成した、所定のデータを検知した場合には、優先度を示す情報を次に検知するまでに受信したデータを破棄する。
ヘッダ解析部34は、優先度の低いパケットをハフマン復号部37へ出力しているときに、PTPパケットを検知した場合は、ハフマン復号部37への出力を停止してPTPパケットをPTPパケットキュー部35へと出力する。ハフマン復号化部37は、PTPパケットキュー部35から、PTPパケットの受信を完了した情報を受け取ると、それ以降のデータのハフマン復号部37への出力を再開する。ヘッダ解析部34は、PTPパケットの受信を完了した情報を受け取ったタイミングで、優先度を示す情報を検知した場合は検知したパケットの優先度に応じた動作を行う。
PTPパケットキュー部35は、ヘッダ解析部34から受け取ったパケットを保存する機能を有する。PTPパケットキュー部35は、PTPパケットのヘッダ部の前に付加されたパケット長の情報を解析する機能を有する。PTPパケットキュー部35は、パケット長の情報と受け取ったPTPパケットのデータ長が一致したときに、PTPパケットの受信を完了した情報をヘッダ解析部34に送る機能を有する。また、PTPパケットキュー部35は、保存したパケットを受け取った順に所定のタイミングでパケット送信部38へと出力する機能を有する。
ハフマン復号部36は、無線送信装置10でハフマン符号化されたパケットを復号する機能を有する。ハフマン復号部36は、ヘッダ解析部34から受け取ったパケットを復号して低優先パケット復元部37へと出力する。ハフマン復号部36は、ハフマン符号化されたパケットを復号するための、データパタンと符号の割り当てを示すデータテーブルを保存している。
低優先パケット復元部37は、無線送信装置10が分割して送信した優先度が低いパケットを復元する機能を有する。低優先パケット復元部37は、優先度の低いパケットの先頭に付加されたパケット長を示す情報を解析する機能を有する。また、低優先パケット復元部37は受け取ったパケットを保存する機能を有する。低優先パケット復元部37は、無線送信装置10から分割して送信されたパケットを連続したデータとして保存して、1つのパケットに復元する。低優先パケットキュー部37は、受け取ったパケットのデータ長を解析し、パケット長を示す情報と一致しないときは、パケットが分割されていると判断する。低優先パケットキュー部37は、受け取ったデータをパケット長の情報と一致するまで連続したデータとして保存する。低優先パケットキュー部37は、保存したデータがパケット長の情報と一致したときに優先度の低いパケットの1パケット分のデータの受信が完了したと判断する。低優先パケットキュー部37は、保存したパケットのうち、受信が完了していると判断したパケットを、受け取った順に所定のタイミングでパケット送信部38へとパケットを出力する。低優先パケットキュー部37は、パケット送信部38にパケットを出力する際にパケット長を示す情報を削除する。
パケット送信部38は、PTPパケットキュー部35および低優先パケット復元部37から受け取ったパケットを無線受信装置30から出力する機能を有する。パケット送信部38は、受け取ったパケットを出力先のネットワークに応じた所定の信号形式に変換して出力する。
無線送信装置10が、ネットワークからパケット化されて入力されるデータを基に無線送信用の信号を生成して無線回線80に送信する際の動作について説明する。
無線送信装置10に接続されたネットワークからパケットが無線送信装置10に入力されたとする。無線送信装置10に入力されたパケットはパケット受信部11へと送られる。パケット受信部11は、パケットを受け取ると無線送信装置10で用いる所定の形式の信号に変換する。パケット受信部11は、所定の信号形式に変換したパケットをヘッダ解析部12へと出力する。ヘッダ解析部12は、パケットを受け取るとパケットのヘッダ部を解析し、パケットの優先度を判断する。ヘッダ解析部12は、パケットのヘッダ部に所定の種類のパケットであることを示す情報が含まれているときに、優先度の高いパケットであると判断する。本実施形態において所定の種類のパケットは、ネットワークの設計に応じてあらかじめ設定されて、ヘッダ解析部12に保存されている。所定の種類のパケットには、例えば、VoIP(Voice over Internet Protocol)の音声パケットなどのリアルタイム性が要求されるデータのパケットが設定される。また、ヘッダ部に優先度を示す情報が含まれる構成として、ヘッダ解析部12がヘッダに含まれる優先度を示す情報からパケットの優先度を判断する方法とすることもできる。
ヘッダ解析部12は優先度が高いと判断したパケットをPTPパケットキュー部13へと送る。また、ヘッダ解析部12は、優先度が高いと判断しなかったパケット、すなわち、優先度が高いと判断したパケットに比べ優先度が低いとしたパケットを低優先パケットキュー部15へと送る。
PTPパケットキュー部13は、パケットを受け取ると受け取ったパケットを保存する。PTPパケットキュー部13は、パケットを保存すると、保存したパケットのパケット長を解析する。PTPパケットキュー部13は、保存したパケットおよびパケット長の情報を、受け取った順にパケットをヘッダ多重部14に送る。ヘッダ多重部14は、PTPパケットキュー部13から送られてきたパケットのヘッダ部の前にPTPパケットであることを示す情報およびパケット長の情報を付加する。PTPパケットであることを示す情報はあらかじめ設定されて、ヘッダ多重部14に保存されている。また、無線受信装置30のヘッダ解析部34にも、優先度の高いパケットを識別するためにPTPパケットであることを示す同じ情報が保存されている。ヘッダ多重部14は、パケットのヘッダ部の前にPTPパケットであることを示す情報を付加すると、パケット送信制御部18へと送る。
低優先パケットキュー部15は、パケットを受け取ると受け取ったパケットを保存する。低優先パケットキュー部15は、パケットを保存すると、保存したパケットのパケット長を解析する。低優先パケットキュー部15は、パケット長を解析すると、保存したパケットおよびパケット長の情報を、受け取った順にパケットをハフマン符号化部16に送る。ハフマン符号化部16はパケットを受け取ると、受け取ったパケットのヘッダ部の前にパケット長を示す情報を付加する。ハフマン符号化部16は、パケットにパケット長を示す情報を付加すると、データをハフマン符号化する。ハフマン符号化部16は、受け取ったパケットのデータをハフマン符号化すると、符号化したパケットの先頭に優先度の低いパケットであることを示す所定の情報を付加する。ハフマン符号化部16は、優先度が低いパケットであることを示す所定の情報を付加すると、パケットを低優先パケット制御部17へと送る。優先度の低いパケットであることを示す所定の情報はあらかじめ設定されて、ハフマン符号化部16に保存されている。また、無線受信装置30のヘッダ解析部34にも、優先度の低いパケットを識別するために、優先度の低いパケットであることを示す同じ情報が保存されている。
低優先パケット制御部17は、パケットを受け取ると受け取ったパケットを保存する。低優先パケット制御部17は、パケットを保存すると、パケット送信制御部18からの指示に応じて、パケットをパケット送信制御部18へと送る。低優先パケット制御部17は、パケット送信制御部18からパケットの出力を停止する指示を受け取った場合には、パケットをパケット送信制御部18へ送る動作を停止する。パケット送信制御部18へパケットを送る動作を停止している間は、低優先パケット制御部17は、受け取ったパケットの保存のみを行い、出力は行わない。低優先パケット制御部17は、パケット送信制御部18からパケットの出力を行う指示を受け取った場合には、保存しているパケットをハフマン符号化部16から受け取った順にパケット送信制御部18へ送る。低優先パケット制御部17は、パケット送信制御部18から次の指示を受けるまで同じ動作状態、すなわち、パケットを送信する動作または送信を停止している状態を継続する。
パケット送信制御部18は、ヘッダ多重部14からパケットを受け取ると低優先パケット制御部17にパケットの出力を停止する指示を送る。低優先パケット制御部17は、パケットの出力を停止する指示を受けると、パケットの出力を停止する。パケット送信制御部18は、低優先パケット制御部17にパケットの出力を停止する指示を送ると、ヘッダ多重部14から受け取ったパケットをFEC符号化部19に出力する。パケット送信制御部18は、低優先パケット制御部17からのパケットを受け取っているときに、ヘッダ多重部14からパケットを受け取った場合には、低優先パケット制御部17にパケットの出力を停止する指示を送る。パケット送信制御部18は、低優先パケット制御部17から送られてくるパケットのデータの最後尾に付加された所定の情報まで出力すると、ヘッダ多重部14から送らてくるパケットを出力する。
図7はパケット送信制御部18からのパケットの出力のタイミングを横軸を時間として模式的に示したものである。図7の上段はヘッダ多重部14にPTPパケットが入力されるタイミングを横軸を時間として示している。図7の上段および下段の「PTP」は優先度の高いパケットであるPTPパケットを示している。また、図7の中段は低優先パケット制御部17に優先度の低いパケットが入力されるタイミングを示している。図7の中段および下段の「低優先」は優先度の低いパケットを示している。図7の下段はパケット送信制御部18からのパケットの出力のタイミングを示している。また、図7の下段の「OVH」はパケットのヘッダの前に付加されたPTPパケットであることを示す所定の情報である。「PTP」と「低優先」の後の数字はパケットの順番を示している。
図7の下段に示すように、1番目のPTPパケットの後に、1番目の低優先のパケットがパケット送信制御部18から出力されている。図7の例では、1番目の低優先のパケットの出力中に2番目のPTPパケットがヘッダ多重部14に入力されたため、1番目の低優先のパケットの出力が停止され、2番目のPTPパケットがパケット送信制御部18から出力されている。2番目のPTPパケットの出力が終わった後に、1番目の低優先のパケットの出力が再開されている。以下、PTPパケットがヘッダ多重部14に入力されていないときに、優先度の低いパケットの出力が行われ、PTPパケットがヘッダ多重部14に入力されたときに優先度の低いパケットの出力が停止されている。また、出力が途中で停止された優先度の低いパケットは、PTPパケットの出力が終わった後に、出力されている。このように、PTPパケットがヘッダ多重部14に入力されたときに、低優先パケットの出力を停止して、PTPパケットを優先して出力することにより優先度の高いPTPパケットの滞留を防ぐことができる。その結果、伝送効率を劣化させずに優先度の高いPTPパケットの遅延の変動を抑制することが可能となる。
図8は、本実施形態の無線送信装置10との対比として、パケット送信制御部が優先度の高いPTPパケットを受け取るタイミングで優先度の低いパケットを停止しない構成の場合の例について示している。すなわち、図8は、パケット送信制御部は、優先度の低いパケットを出力しているときに、PTPパケットを受け取ると、出力中の優先度の低いパケットの出力を完了した後に、PTPパケットを出力する場合の例について示している。図8においても横軸を時間として、上段がヘッダ多重部にPTPパケットが入力されるタイミング、中段が低優先パケット制御部に低優先のパケットが入力されるタイミングを示している。また、図8の下段はパケット送信制御部からPTPパケットおよび低優先のパケットが出力されるタイミングを示している。図8の例では、2番目のPTPパケットがヘッダ多重部に入力されているときに、1番目の低優先のパケット出力中であるので、1番目の低優先のパケットの出力を終えてから、2番目のPTPパケットの出力を行っている。その結果、2番目のPTPパケットは、1番目の低優先のパケットの出力が終わるまで滞留するためパケットの伝送に遅延が生じている。図8に示した例に比べ、本実施形態の無線通信装置10は、PTPパケットの滞留を防ぐことが出来るのでPTPパケットの遅延を抑制することができる。
FEC符号化部19は、パケット送信制御部18から受け取ったパケットのデータについて無線回線80へと送信するための符号化を行う。FEC符号化部19は、符号化の際に、所定のアルゴリズムを用いてFEC方式による冗長性を付与する。FEC符号化部19は、符号化したデータをシンボルマッピング部20へ出力する。
シンボルマッピング部20は、FEC符号化部19から受け取ったデータを無線信号で用いる各シンボルに割り当て、データに基づいて各シンボルの変調量を決定する。シンボルマッピング部20は、各シンボルの変調量を示す情報を無線送信部21へと出力する。無線送信部21は、シンボルマッピング部20から送られてくる変調量の情報を基に、シンボルごとに搬送波の位相および振幅の変調を行って無線送信用の信号を生成する。無線送信部21は、無線送信用の信号を生成すると信号の増幅を行い、アンテナ22から無線回線80に無線信号を送信する。
次に、無線受信装置30が、無線送信装置10からの信号を無線回線80を介して受信して復調する際の動作について説明する。無線送信装置10からの信号が無線回線80を介して無線受信装置30に入力されたとする。無線受信装置30に入力された信号は無線受信部31へと送られる。
無線受信部31に信号が入力されると、無線受信部31は無線信号を無線受信装置30で用いる所定の形式の信号に変換する。無線受信部31は、所定の形式に信号を変換すると変換した信号をシンボルデマッピング部32に出力する。無線受信部31から信号を受け取ると、シンボルデマッピング部32は、シンボルの復元を行う。シンボルデマッピング部32は、シンボルを復元すると復元した各シンボルの変調量に対応したビットデータをFEC復号部33に出力する。シンボルデマッピング部32からデータを受け取ると、FEC復号部33は、無線送信装置10においてFEC方式で符号化されたデータを復号してヘッダ解析部34へと出力する。ヘッダ解析部34は、FEC復号部33から送られてくるデータからパケットのヘッダ部の情報を抽出する。ヘッダ解析部34は、ヘッダ部の前にPTPパケットであることを示す所定の情報が付加されていると判断すると、パケットをPTPパケットキュー部35へと出力する。ヘッダ解析部34は、PTPパケットをPTPパケットキュー部35へ出力する際に、PTPパケットであることを示す所定の情報を削除してパケットを出力する。
PTPパケットキュー部35は、ヘッダ解析部34からパケットを受け取ると、PTPパケットのヘッダ部の前に付加されているパケット長の情報を抽出する。PTPパケットキュー部35は、パケット長の情報を抽出すると受け取ったパケットのデータ長を計測しながら連続データとして保存する。PTPパケットキュー部35は、パケット長の情報と計測したデータ長が一致すると、PTPパケットの受け取りが完了したと判断する。PTPパケットキュー部35は、PTPパケットの受け取りが完了したと判断するとPTPパケットの受信を完了した情報をヘッダ解析部34に送る。PTPパケットキュー部35は、保存したパケットを受け取った順にパケット送信部38に出力する。PTPパケットキュー部35は、パケットを出力する際に、パケット長を示す情報を削除する。
ヘッダ解析部34は、ヘッダ部に優先度の低いパケットであることを示す所定の情報が付加されていると判断すると、パケットをハフマン復号部36へと出力する。ヘッダ解析部34は、優先度の低いパケットを出力しているときに、PTPパケットを検知すると、ハフマン復号部36への出力を停止して、PTPパケットキュー部35へパケットを出力する。ヘッダ解析部34は、PTPパケットキュー部35から、PTPパケットの受信を完了した情報を受け取るまで、PTPパケットキュー部35への出力を継続する。PTPパケットの受信を完了した情報を受け取ると、ヘッダ解析部34は、ハフマン復号化部36への出力を再開する。PTPパケットの受信を完了した情報を受け取るタイミングと、パケットの優先度を示す情報の検知が同じ場合には、ヘッダ解析部34は検知した優先度を示す情報に応じた動作を行う。
ハフマン復号部36は、パケットを受け取ると無線受信装置10側でハフマン符号化により圧縮されたデータを復号する。ハフマン復号部36は、復号したデータで構成されるパケットを低優先パケット復元部37に出力する。
低優先パケット復元部37は、パケットを受け取ると受け取ったパケットのヘッダ部の前に付加されているパケット長の情報を抽出する。低優先パケット復元部37は、パケット長の情報を抽出すると受け取ったパケットを、データ長を計測しながら連続データとして保存する。低優先パケット復元部37は、パケット長の情報と計測したパケットのデータ長が一致するまで、連続したデータとなるように保存する。低優先パケット制御部37は、パケット長の情報と計測したデータ長が一致すると、1つのパケット分のデータの保存が完了したとして判断し、保存したデータを1つのパケットの連続データとして扱う。低優先パケット復元部37は、保存したパケットのうち1パケット分のデータの保存が完了していると判断したパケットを、受け取った順に所定のタイミングでパケット送信部38に出力する。低優先パケット復元部37は、パケットを出力する際に、パケット長を示す情報を削除する。
パケット送信部38は、PTPパケットキュー部35または低優先パケット復元部37から、パケットを受け取ると受け取ったパケットのデータを出力先のネットワークで用いられる形式の信号に変換する。パケット送信部38は、出力先のネットワークの形式の信号に変換するとパケットを無線受信装置30に接続されているネットワークへと出力する。
本実施形態の無線通信システムでは、無線送信装置のヘッダ解析部がパケットの優先度の判断を行い、優先度に応じてパケット送信制御部が出力のタイミングを制御している。パケット送信制御部は優先度の低いパケットを出力しているときに、優先度の高いパケットが入力されると優先度の低いパケットの出力を停止して、優先度の高いパケットの出力を開始する。無線送信装置のパケット送信制御部がこのような出力のタイミングの制御を行うことで、優先度の高いパケットの滞留を避けることができるため、優先度の高いパケットの遅延時間を抑制することができる。また、優先度の高いパケットが入力されていないときは、優先度の低いパケットを出力することができるため、通信の効率を維持することができる。その結果、本実施形態の無線通信システムでは、通信の効率を維持しつつ優先度の高いパケットの遅延時間の変動を抑制することができる。
本発明の第3の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図9は本実施形態の無線通信システムの構成の概要を示したものである。本実施形態では、優先度の低いパケットの符号化および復号の際のデータパタンと符号の割り当てを示すデータテーブルを、無線送信装置と無線受信装置が連動して更新する。本実施形態の無線通信システムは、無線送信装置40と、無線受信装置60とを備えている。また、無線送信装置40は、無線回線80を介して無線受信装置60に信号を送信する。本実施形態では、無線受信装置60は、無線送信装置40からの無線信号を中継装置等を介さずに直接、受信する。無線受信装置60が、無線送信装置40からの無線信号を無線回線80に備えられた中継装置等を介して受信する構成とすることもできる。
図10は無線送信装置40の構成の概要を示したものである。無線送信装置40は、パケット受信部41と、ヘッダ解析部42と、PTPパケットキュー部43と、ヘッダ多重部44と、出現確率更新制御部45とを備えている。無線送信装置40は、低優先パケットキュー部46と、ハフマン符号化部47と、低優先パケット制御部48とをさらに備えている。無線送信装置40は、パケット送信制御部49と、FEC符号化部50と、シンボルマッピング部51と、無線送信部52とを備えている。また、無線送信装置40には無線送信部52から出力された信号を無線回線80へ送信するためのアンテナ53が接続されている。
パケット受信部41、ヘッダ解析部42、低優先パケットキュー部46および低優先パケット制御部48の構成と機能は、第2の実施形態の同一名称の部位と同様である。また、パケット送信制御部49、FEC符号化部50、シンボルマッピング部51および無線送信部52の構成および機能は、第2の実施形態の同一名称の部位と同様である。
ヘッダ多重部44は、第2の実施形態のヘッダ多重部と同様の機能を有する。さらに、ヘッダ多重部44は、ハフマン符号化を行う際のデータパタンへの符号の割り当てを示すデータテーブルを生成するためのデータの収集の開始と終了の情報を含むパケットを生成して出力する機能を有する。データの収集の開始の情報を含むパケットおよび終了の情報を含むパケットは、符号の割り当てを示すデータテーブルを生成するためのデータの収集の開始と終了の情報を無線受信装置60へと伝達するパケットである。本実施形態では、データの収集の開始を示す情報を含むパケットを更新開始パケット、データの収集の終了を示す情報を含むパケットを更新終了パケットと呼ぶことにする。ヘッダ多重部44は、出現確率更新制御部45から符号の割り当て表を生成するためのデータの収集を開始する情報を受け取ると、データの収集を開始することを示すパケット、すなわち更新開始パケットを生成する。また、ヘッダ多重部44は、出現確率更新制御部45から符号の割り当てを示すデータテーブルを生成するためのデータの収集を終了する情報を受け取ると、データの収集を終了することを示すパケット、すなわち更新終了パケットを生成する。更新開始パケットおよび更新終了パケットは、所定のデータサイズ未満に設定されている。所定のデータサイズは、本実施形態では64Byteとして設定されている。ヘッダ多重部44は更新開始パケットまたは更新終了パケットを生成すると、PTPパケットであることを示す所定の情報をヘッダの前に付加してパケット送信制御部49へと出力する。
ヘッダ多重部44は、PTPパケットキュー部43からパケットを受け取っている状態のときは、更新開始パケットと更新終了パケットの生成および出力の動作を保留する。ヘッダ多重部44は、PTPパケットキュー部43から受け取ったパケットの処理を終えた後に、更新開始パケットまたは更新終了パケットの生成および出力の動作を行う。
出現確率更新制御部45は、ハフマン符号化部47に入力されたデータを収集し、ハフマン符号化を行う際のデータパタンへの符号の割り当てを示すデータテーブルを生成する機能を有する。出現確率更新制御部45は生成した符号の割り当てを示すデータテーブルをハフマン符号化部45へと出力する。また、出現確率更新制御部45は、符号の割り当てを示すデータテーブルを生成するためのデータの収集を開始する情報と終了する情報をヘッダ多重部44およびハフマン符号化部47に送る機能を有する。
ハフマン符号化部47は、第2の実施形態のハフマン符号化部と同様の機能を有する。また、ハフマン符号化部47は、第2の実施形態のハフマン符号化部が備える機能に加え、出現確率更新制御部45から送られてきた符号の割り当てを示すデータテーブルを保存する機能を有する。ハフマン符号化部47は、データに符号を割り当てる際に、出現確率更新制御部45から送られてきたデータパタンへの符号の割り当てを示すデータテーブルを用いてデータに符号を割り当てる。ハフマン符号化部47は、ハフマン符号化したデータを低優先パケット制御部48へと出力する。ハフマン符号化部47は、出現確率更新制御部45から符号の割り当てを示すデータテーブルを生成するためのデータの収集の開始を開始する情報を受け取ると、低優先パケットキュー部46から受け取ったデータを出現確率更新制御部45へ出力する機能を有する。ハフマン符号化部47は、出現確率更新制御部45からデータの収集を終了する情報を受け取ると、低優先パケットキュー部46から受け取ったデータを出現確率更新制御部45へ出力する動作を終了する。
図11は無線受信装置60の構成の概要を示している。無線受信装置60は、無線受信部61と、シンボルデマッピング部62と、FEC復号化部63と、ヘッダ解析部64とを備えている。無線受信装置60は、PTPパケット抽出部61と、PTPパケットキュー部66と、出現確率更新制御部67と、ハフマン復号部68と、低優先パケット復元部69と、パケット送信部70とをさらに備えている。また、無線受信装置60は、無線回線80を介して無線送信装置40からの信号を受信するためのアンテナ71と接続されている。無線受信部61、シンボルデマッピング部62、FEC復号部63およびヘッダ解析部64の構成と機能は第2の実施形態の同一名称の部位と同様である。また、低優先パケット復元部69およびパケット送信部70の構成と機能は第2の実施形態の同一名称の部位と同様である。
PTPパケット抽出部65は、ヘッダ解析部64から受け取るパケットからハフマン符号化されたデータを復号するための符号の割り当てを示すデータテーブルの更新に関する情報を含むパケットを抽出する機能を有する。また、PTPパケット抽出部65は、第2の実施形態において無線受信装置のPTPパケットキュー部が備えていた、PTPパケットの受信の完了を判断する機能を有する。PTPパケット抽出部65は、受け取ったパケットのデータ長を計測し、ヘッダ長の情報と受け取ったパケットのデータ長が一致したときに、ヘッダ解析部64へPTPパケットの受信が完了したことを示す情報を送る。また、PTPパケット抽出部65は、パケットのデータサイズを監視して、PTPパケットであることを示す情報がヘッダに付加されたパケットのうち、所定のデータサイズ未満のパケットを検出する。本実施形態では所定のデータサイズは64Byteとして設定されている。PTPパケット抽出部65は、所定のデータサイズ未満のパケットを検出すると、検出したパケットを出現確率更新制御部67に出力する。また、所定のデータサイズ以上のパケットについては、PTPパケット抽出部65は、パケットのデータに処理を行わずにそのままPTPパケットキュー部66に出力する。
PTPパケットキュー部66は、受け取ったパケットを保存する機能を有する。PTPパケットキュー部66は、保存したパケットを、保存した順に所定のタイミングでパケット送信部70に出力する。
出現確率更新制御部67は、ハフマン符号化されたデータをハフマン復号部68で復号する際に用いる符号の割り当てを示すデータテーブルを生成する機能を有する。出現確率更新制御部67は、ハフマン復号部68から送られてくるデータを基に符号の割り当てを示すデータテーブル、すなわち、符号とデータパタンの関係を示すデータテーブルを生成する。出現確率更新制御部67はハフマン復号部68から送られてくるデータを保存して、保存したデータを集計して符号の割り当てを示すデータテーブルを生成する。出現確率更新制御部67は、更新開始パケットを受け取ってから更新終了パケットを受け取るまでの間に、ハフマン復号部68から出力されてくるデータを保存する。出現確率更新制御部67は、更新終了パケットを受け取ると、保存したデータを集計して符号の割り当てを示すデータテーブルを生成する。出現確率更新制御部67は、PTPパケット抽出部65から送られてくる更新開始パケットおよび更新終了パケットに基づいて、ハフマン復号部68にデータの出力の開始と終了を指示する機能を有する。出現確率更新制御部67は生成した符号の割り当てを示すデータテーブルをハフマン復号部68へと出力する機能を有する。
ハフマン復号部68は、第2の実施形態のハフマン復号部と同様の機能を有する。第2の実施形態のハフマン復号部の備える機能に加え、ハフマン復号部68は、出現確率更新制御部67から受け取る符号の割り当てを示すデータテーブルに基づいて、符号に対応したデータパタンを出力することにより復号を行う機能を有する。ハフマン復号部68は、ヘッダ解析部64から受け取ったデータを復号すると低優先パケット復元部69へと出力する機能を有する。また、ハフマン復号部68は、出現確率更新制御部67からの指示に基づいて、復号したデータを出現確率更新制御部67に送る機能を有する。復号したデータを出現確率更新制御部67に送る場合は、ハフマン復号部68は、出現確率更新制御部67と低優先パケット復元部69の両方に同じデータを出力する。
無線送信装置40が、ネットワークからパケット化されて入力されるデータを基に信号を生成して無線回線80に送信する際の動作は第2の実施形態と同様である。また、無線受信装置60が、無線送信装置40からの無線信号を受信して復号する際の動作も第2の実施形態と同様である。その際に、第2の実施形態において、無線受信装置のPTPパケットキュー部が行っていた、PTPパケットの受信の完了をヘッダ解析部に通知する動作は、本実施形態においてはPTPパケット抽出部65が行う。以下は、無線送信装置40でのハフマン符号化およびハフマン符号化されたデータの無線受信装置60での復号に用いる符号の割り当てを示すデータテーブルの更新を行う際の動作について説明する。
始めに無線送信装置40においてハフマン符号化を行う際に用いるデータパタンへの符号の割り当てを示すデータテーブルを更新する際の動作について説明する。符号の割り当てを示すデータテーブルの更新から所定の時間が経過して、無線送信装置40が符号の割り当てを示すデータテーブルの更新の動作を開始したとする。無線送信装置40の出現確率更新制御部45は、符号の割り当てを示すデータテーブルの更新の動作を開始すると、ヘッダ多重部44およびハフマン符号化部47に符号の割り当てを示すデータテーブルの更新を開始する情報を送る。ヘッダ多重部44は、符号の割り当てを示すデータテーブルの更新を開始する情報を受け取ると、無線受信装置60に符号の割り当てを示すデータテーブルの更新を開始する情報を伝達するためのパケットを更新開始パケットとして生成する。ヘッダ多重部44は、更新開始パケットを生成すると、生成した更新開始パケットのヘッダ部の前にPTPパケットであることを示す所定の情報を付加する。ヘッダ多重部44は、生成した更新開始パケットのヘッダの前にPTPパケットであることを示す所定の情報を付加すると、更新開始パケットをパケット送信制御部49に出力する。パケット送信制御部49に出力された更新開始パケットは、他のPTPパケットと同様に無線受信装置60まで送られる。
ハフマン符号化部47は、符号の割り当てを示すデータテーブルの更新を開始する情報を受け取ると、低優先パケットキュー部46から受け取ったパケットのデータを、出現確率更新制御部45に出力する。ハフマン符号化部47は、出現確率更新制御部45にデータを出力している間に、低優先パケット制御部48へのデータの出力も継続する。すなわち、ハフマン符号化部47は、出現確率更新制御部45と低優先パケット制御部48に同じデータを出力する。ハフマン復号部47は、符号の割り当てを示すデータテーブルの更新を終了する情報を受け取るまで、低優先パケットキュー部46から受け取ったデータを出現確率更新制御部45に出力する動作を継続する。
出現確率更新制御部45は、ハフマン符号化部47からデータを受け取ると、受け取ったデータを保存する。出現確率更新制御部45は、受け取ったデータを保存する動作を所定の時間、継続する。所定の時間は、無線通信システムの伝送レートの設計値等に応じてあらかじめ設定されている。出現確率更新制御部45が受け取ったデータを保存する期間は、時間ではなく、データ量として設定することもできる。出現確率更新制御部45は、所定の時間が経過すると、符号の割り当てを示すデータテーブルの更新のためのデータ収集を終了する情報を、ヘッダ多重部44およびハフマン符号化部47へと送る。
ヘッダ多重部44は、符号の割り当てを示すデータテーブルを更新するためデータ収集を終了する情報を受け取ると、無線受信装置60に符号の割り当てを示すデータテーブルの更新を終了する情報を伝達するためのパケットを更新終了パケットとして生成する。ヘッダ多重部44は、更新終了パケットを生成すると、生成した更新終了パケットのヘッダの前にPTPパケットであることを示す所定の情報を付加する。ヘッダ多重部44は、生成した更新終了パケットのヘッダの前にPTPパケットであることを示す所定の情報を付加すると、更新終了パケットをパケット送信制御部49に出力する。パケット送信制御部49に出力された更新終了パケットは、他のPTPパケットと同様に無線受信装置60まで送られる。
ハフマン符号化部47は、符号の割り当てを示すデータテーブルの更新のためのデータ収集を終了する情報を受け取ると、低優先パケットキュー部46から受け取ったパケットのデータを、出現確率更新制御部45に出力する動作を停止する。ハフマン符号化部47は、出現確率更新制御部45に出力する動作を停止すると、低優先パケット制御部48へのみデータの出力を行う。
出現確率更新制御部45は、所定の期間のデータを保存すると、保存したデータの集計を行う。出現確率更新制御部45は、4bitを単位として各パターンが出現する回数を計数することによりデータの集計を行う。出現確率更新制御部45は、各パターンの出現回数を集計すると、各パターンの出現確率を計算する。出現確率更新制御部45は、各パターンの出現確率を計算すると、出現確率の高いパターンから順に符号の割り当てを行う。データの各パターンへの符号の割り当ては出現確率の高いパターンほど短い符号が割り当てられるように、ハフマン符号化の方法で行われる。
出現確率が同じパターンが存在する場合には、出現確率が同じパターンについては更新前の確率の順に従って符号の割り当てが行われる。更新前でも確率が同じであった場合には、出現確率更新制御部45はあらかじめ保存しているパターンの割り当ての優先順位を示すデータテーブルに従って符号の割り当てを行う。パターンの割り当ての優先順位を示すデータテーブルには、各パターンの優先順位が設定されている。出現確率が同じパターンがあった場合には、出現確率更新制御部45は、パターンの割り当ての優先順位を示すデータテーブルにおいて優先順位が高いパターンの出現確率が高いとみなして符号の割り当てを行う。パターンの割り当ての優先順位を示すデータテーブルは、無線送信装置40および無線受信装置60に同一のものが保存されている。パターンの割り当ての優先順位を示すデータテーブルの各装置への保存は、例えば、装置の製造時や設置時に行う。パターンの割り当ての優先順位を示すデータテーブルの各装置への保存は、装置の設置後に作業者が同一のデータテーブルを装置に入力して保存することにより行うこともできる。パターンの割り当ての優先順位を示すデータテーブルの無線受信装置60への保存は、無線送信装置40から通信回線を介して無線受信装置60に送られたデータテーブルを保存することによっても行うことができる。また、出現確率が同じパターンが存在する場合に、更新前の確率の順に従うのではなく、あらかじめ保存しているパターンの割り当ての優先順位を示すデータテーブルに従って符号の割り当てを行う方法とすることもできる。出現確率更新制御部45は、符号の割り当てを行うと、データパタンと割り当てられた符号が紐づけられたデータテーブルを生成する。
図12はデータパタンと符号の割り当てを示すデータテーブルの例を示したものである。図12の例では、4bitのデータパタン、出現確率およびデータパタンに割り当てられる符号が互いに紐づけられている。図12の例では、出現確率a%が最も出現確率が高く、アルファベット順に出現確率が小さくなり、出現確率p%が最も出現確率が低い。出現確率が最も高い「0000」のデータパタンには最も短い符号「0」が割り当てられている。また、出現確率が最も低い「1111」には、最も長い符号「11111111111111110」が割り当てられている。また、図12の例では「11111110」はPTPパケットの先頭位置の識別用に使うためにデータパタンには割り当てられていない。図12に示した例は符号の割り当ての一例であり、PTPパケットの先頭位置の識別用の符号は他の符号が割り当てられてもよい。PTPパケットの先頭位置の識別用の符号は、データパタンには割り当てられない。出現確率更新制御部45は符号の割り当てを示すデータテーブルを生成すると、データテーブルをハフマン符号化部47に出力する。
ハフマン符号化部47は、符号の割り当てのデータテーブルを受け取ると、受け取ったデータテーブルを保存する。ハフマン符号化部47は、データテーブルを保存すると、新たに保存したデータテーブルに基づいて、低優先パケットキュー部46から受け取ったデータのハフマン符号化を行って低優先パケット制御部48に出力する。以上で、無線送信装置40においてハフマン符号化を行う際に用いるデータパタンへの符号の割り当てを示すデータテーブルの更新は完了する。
次に、無線受信装置60においてデータを復号する際に用いる符号の割り当てを示すデータテーブルを更新する際の動作について説明する。無線受信装置60が無線回線80を介して無線受信装置40から送信された符号の割り当てを示すデータテーブルの更新の開始を示すパケットである更新開始パケットを受信したとする。受信された更新開始パケットは、無線受信部61に入力されて通常のパケットと同様にヘッダ解析部64へと送られる。ヘッダ解析部64は、更新開始パケットを受け取ると、パケットにPTPパケットであることを示すヘッダが付加されていることを検知してPTPパケット抽出部65に更新開始パケットを出力する。PTPパケット抽出部65は、パケットが所定のデータサイズ未満かを判断する。更新開始パケットは所定のデータサイズ未満であるので、PTPパケット抽出部65は、受け取ったパケットが更新開始パケットであることを検知する。更新開始パケットであることを検知すると、PTPパケット抽出部65は更新開始パケットを出現確率更新制御部67に出力する。出現確率更新制御部67は更新開始パケットを受け取ると、ハフマン復号部68にデータの出力を行う指示を送る。
ハフマン復号部68はデータの出力を行う指示を受け取ると、ヘッダ解析部64から受け取ったパケットのデータを復号したデータを出現確率更新制御部67に出力する。ハフマン復号部68は、出力を停止する指示を受け取るまで、出現確率更新制御部67への復号したデータの出力を継続する。このとき、ハフマン復号部68は、更新前の符号の割り当てを示すデータテーブルに基づいて復号を行う。また、ハフマン復号部67は、ヘッダ解析部64から受け取ったデータを復号したデータを低優先パケット復元部69にも出力する。低優先パケット復元部69に出力されたデータには通常と同じ処理、すなわち、符号の割り当てを示すデータテーブルの更新をおこなっていないときと同じ処理が行われる。
出現確率更新制御部67は、ハフマン復号部68からデータを受け取ると、受け取ったデータを保存する。出現確率更新制御部67は、更新終了パケットを受け取るまでハフマン復号部68から受け取るデータの保存を継続する。
無線受信装置60が無線回線80を介して無線受信装置40から送信された符号の割り当てを示すデータテーブルの更新の終了を示すパケットである更新終了パケットを受信したとする。受信された更新終了パケットは、無線受信部61に入力されて通常のパケットと同様にヘッダ解析部64へと送られる。ヘッダ解析部64は、更新終了パケットを受け取ると、パケットにPTPパケットであることを示すヘッダが付加されていることを検知してPTPパケット抽出部65に更新終了パケットを出力する。PTPパケット抽出部65は、更新終了パケットを受け取ると、データサイズから受け取ったパケットが更新終了パケットであることを検知する。更新終了パケットであることを検知すると、パケット抽出部65は更新終了パケットを出現確率更新制御部67に出力する。出現確率更新制御部67は更新終了パケットを受け取ると、ハフマン復号部68にデータの出力を停止する指示を送る。ハフマン復号部68はデータの出力を停止する指示を受け取ると、出現確率更新制御部67へのデータの出力を停止する。
出現確率更新制御部67は、ハフマン復号部68にデータの出力を停止する指示を送ると、保存したデータの集計を開始する。出現確率更新制御部67は、4bitを単位として各パターンが出現する回数を計数することによりデータの集計を行う。出現確率更新制御部67は、各パターンの出現回数を集計すると、各パターンの出現確率を計算する。出現確率更新制御部67は、各パターンの出現確率を計算すると、出現確率の高いパターンから順に符号の割り当てを行う。データの各パターンへの符号の割り当ては出現確率の高いパターンほど短い符号が割り当てられるように、ハフマン符号化の方法で行われる。また、出現確率が同じパターンが存在する場合には、出現確率が同じパターンについては更新前の確率の順に従って符号の割り当てが行われる。更新前でも確率が同じであった場合には、出現確率更新制御部67はあらかじめ保存しているパターンの割り当ての優先順位示すデータテーブルに従って符号の割り当てを行う。また、出現確率が同じパターンが存在する場合に、更新前の確率の順に従うのではなく、あらかじめ保存しているパターンの割り当ての優先順位を示すデータテーブルに従って符号の割り当てを行う方法とすることもできる。出現確率が同じパターンが存在する場合には、無線送信装置40および無線受信装置60は、同一の方法により出現確率が同じパターンへの符号の割り当てを行う。
以上の方法で、無線送信装置40と無線受信装置60が符号の割り当てを示すデータテーブルを更新することにより、無線送信装置40および無線受信装置60は同じデータに基づいて符号の割り当てを示すデータテーブルを生成することができる。同じデータに基づいて符号の割り当てを示すデータテーブルを生成するので、無線送信装置40と無線受信装置60がそれぞれ生成するデータテーブルにおいて各データパタンへの符号の割り当ては一致する。よって、無線送信装置40と無線受信装置60がそれぞれ生成する符号の割り当てを示すデータテーブルにおいて、データパタンと符号の割り当ては一致する。無線送信装置40側と無線受信装置60側の符号の割り当てを示すデータテーブルが一致するので、新たに生成したデータテーブルに基づいて無線送信装置40がハフマン符号化したデータを、無線受信装置60が復号することが可能となる。
出現確率更新制御部67は、符号の割り当てを示すデータテーブルを生成すると、データテーブルをハフマン復号部68に出力する。ハフマン復号部68は、新たなデータテーブルを受け取ると、受け取ったデータテーブルを保存する。ハフマン復号部68は、新たなデータテーブルを保存すると、それ以降にヘッダ解析部64から受け取ったデータを新たに保存したデータテーブルに基づいて復号して、低優先パケット復元部69に出力する。以上で、無線受信装置60においてハフマン符号化されたデータを復号する際に用いる符号の割り当てを示すデータテーブルの更新は完了する。無線送信装置40および無線受信装置60で内容が一致するデータテーブルの更新が完了したので、本実施形態の無線通信システムでは更新後のデータテーブルに基づいて無線送信装置40と無線受信装置60の間の通信を行うことが可能となる。
本実施形態では、符号の割り当てを示すデータテーブルの更新する際に、無線送信装置からの信号に基づいて無線送信装置と無線受信装置がそれぞれ更新動作を行ってデータを収集することにより同じデータテーブルを生成している。このような構成とすることにより、本実施形態の無線通信システムはデータテーブル更新作業のための通信の停止等を必要としない。通信を停止せずにデータテーブルの更新ができるため、本実施形態の無線通信システムでは通信の効率を低下させずに、通信の品質の維持が可能となり得る。
第2の実施形態および第3の実施形態では優先度の低いパケットのみ圧縮符号化して伝送しているが、伝送時間の厳密な管理の必要性が低い場合には、優先度の高いパケットについても圧縮符号化して伝送する構成とすることもできる。
第3の実施形態の無線通信システムは、無線送信装置から送信される信号を基に、無線送信装置および無線受信装置がそれぞれ符号の割り当てを示すデータテーブルの更新を行っている。このような構成に代えて、無線送信装置のみが符号の割り当てを示すデータテーブルの更新を行って、更新したデータテーブルを無線受信装置に送る構成とすることもできる。無線送信装置のみが符号の割り当てを示すデータテーブルの更新を行う構成とした場合には、無線受信装置は、受け取ったデータテーブルを基に、低優先のパケットの復号を行う。無線送信装置が無線受信装置にデータテーブルを送ることにより、共通したデータテーブルを基にした低優先のパケットの圧縮符号化および復号が可能となる。
無線送信装置のみが符号の割り当てを示すデータテーブルの更新を行う構成とした場合には、無線送信装置は、無線受信装置へ新たなデータテーブルの使用の開始を示す信号を送信する。無線送信装置は、新たなデータテーブルの使用の開始を示す信号を送信すると、低優先のパケットを新たなデータテーブルを基に圧縮符号化する。無線受信装置は、新たなデータテーブルの使用の開始を示す信号を受信すると、低優先のパケットを新たなデータテーブルに基づいて復号する。無線送信装置は、新たなデータテーブルの使用の開始を示す信号をPTPパケットして送信する。また、無線送信装置が新たなデータテーブルをPTPパケットとして送信することにより、新たなデータテーブルを基にした圧縮符号化および復号の開始のタイミングを、新たなデータテーブルの送受信時とすることもできる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
入力されたパケットから高優先パケットを検知する高優先パケット検知手段と、
前記高優先パケット以外のパケットを出力しているときに、前記高優先パケット検知手段が前記高優先パケットを検知した場合に、前記高優先パケット以外のパケットの出力を途中で停止して、前記高優先パケットの出力を行う送信制御手段と、
前記送信制御手段から出力されたパケットを基に無線送信用の無線信号を生成して出力する送信手段と
を備えることを特徴とする無線送信装置。
(付記2)
前記送信制御手段は、前記高優先パケット以外のパケットの出力を途中で停止して、前記高優先パケットの出力を行った場合に、前記高優先パケットの出力完了後に、出力を停止した前記高優先パケット以外のパケットの残りのデータを出力することを特徴とする付記1に記載の無線通信装置。
(付記3)
前記高優先パケットのヘッダの前に第2の所定の情報を付加する優先度付加手段をさらに備えることを特徴とする付記1または2いずれかに記載の無線送信装置。
(付記4)
前記優先度付加手段は、前記高優先パケット以外のパケットのヘッダの前に第3の所定の情報を付加する手段をさらに有することを特徴とする付記3に記載の無線送信装置。
(付記5)
前記高優先パケット以外のパケットを第1の所定の方法による符号化を行って前記送信制御手段に出力する圧縮符号化手段をさらに備えることを特徴とする付記1から4いずれかに記載の無線送信装置。
(付記6)
前記圧縮符号化手段が前記第1の所定の方法により符号化を行う際に用いるデータパタンと符号の関係を示す第1のデータテーブルを、前記高優先パケット以外のパケットのデータを基に更新するデータ更新手段をさらに備えることを特徴とする付記5に記載の無線送信装置。
(付記7)
前記データ更新手段が前記第1のデータテーブルの更新のためのデータの収集を開始する際に前記データの収集を開始することを示す信号を開始信号として出力し、前記データの収集を停止する際に前記データの収集を停止することを示す信号を停止信号として出力するデータ更新制御手段をさらに備えることを特徴とする付記6に記載の無線送信装置。
(付記8)
前記優先度付加手段は前記開始信号および前記停止信号に前記第2の所定の情報を付加して高優先パケットとして出力することを特徴とする付記7に記載の無線送信装置。
(付記9)
無線信号を受信して所定の形式に変換して受信信号として出力する受信手段と、
前記受信信号に含まれるパケットの優先度を第2の所定の方法で判断して、優先度の高い前記パケットを高優先パケットとして他のパケットとは分けて出力する高優先パケット判別手段と
を備えることを特徴とする無線受信装置。
(付記10)
前記受信信号に前記高優先パケット以外のパケットを分割したデータが含まれているときに、第1の所定の情報を基に、分割されたデータを結合するパケット結合手段をさらに有することを特徴とする付記9に記載の無線受信装置。
(付記11)
前記第2の所定の方法は、前記パケットに優先度を示す第2の所定の情報が付加されているかにより判断する方法であることを特徴とする付記9または10ずれかに記載の無線受信装置。
(付記12)
送信側で第1の所定の方法により符号化された前記高優先パケット以外のパケットを復号する復号手段をさらに備えることを特徴とする付記9から11いずれかに記載の無線受信装置。
(付記13)
前記復号手段が復号する際に用いる符号とデータパタンの関係を示す第2のデータテーブルを、前記高優先パケット以外のパケットのデータを基に更新する受信側データ更新手段をさらに備えることを特徴とする付記12に記載の無線受信装置。
(付記14)
前記受信側データ更新手段が、前記データの収集を開始することを示す開始信号を受け取ったときに前記第2のデータテーブルの更新のための前記データの収集を開始し、前記データの収集を停止することを示す停止信号を受け取ったときに前記データの収集を停止することを特徴とする付記13に記載の無線受信装置。
(付記15)
付記1から8いずれかに記載の無線送信装置と、
付記9から14いずれかに記載の無線受信装置とを備え、
前記無線送信装置から出力された無線信号が前記無線受信装置に入力されることを特徴とする無線通信システム。
(付記16)
入力されたパケットから高優先パケットを検知し、
前記高優先パケット以外のパケットを出力しているときに、前記高優先パケットを検知した場合に、前記高優先パケット以外のパケットの出力を途中で停止して、前記高優先パケットを出力するように制御し、
出力されたパケットを基に無線送信用の無線信号を生成して出力することを特徴とする無線通信方法。
(付記17)
前記高優先パケット以外のパケットの出力を途中で停止して、前記高優先パケットの出力を行った場合に、前記高優先パケットの出力完了後に、出力を停止した前記高優先パケット以外のパケットの残りのデータを出力することを特徴とする付記16に記載の無線通信方法。
(付記18)
前記高優先パケットのヘッダの前に第2の所定の情報を付加することを特徴とする付記16または17いずれかに記載の無線通信方法。
(付記19)
前記高優先パケット以外のパケットのヘッダの前に第3の所定の情報を付加することを特徴とする付記18に記載の無線通信方法。
(付記20)
前記高優先パケット以外のパケットを第1の所定の方法により符号化することを特徴とする付記16から19いずれかに記載の無線通信方法。
(付記21)
前記高優先パケット以外のパケットを前記第1の所定の方法により符号化する際に用いるデータパタンと符号の関係を示す第1のデータテーブルを、前記高優先パケット以外のパケットのデータを基に更新することを特徴とする付記20に記載の無線通信方法。
(付記22)
前記第1のデータテーブルの更新のためのデータの収集を開始する際に前記データの収集を開始することを示す開始信号を出力し、
前記データの収集を停止する際に前記データの収集を停止することを示す停止信号を出力し、
前記開始信号および前記停止信号に前記第2の所定の情報を付加して高優先パケットとして出力することを特徴とする付記21に記載の無線通信方法。
(付記23)
前記無線信号を受信して所定の形式に変換して受信信号として出力し、
前記受信信号のパケットの優先度を第2の所定の方法で判断して、優先度の高い前記パケットを高優先パケットとして他のパケットとは分けて出力することを特徴とする付記16から22いずれかに記載の無線通信方法。
(付記24)
無線信号を受信して所定の形式に変換して受信信号として出力し、
前記受信信号のパケットの優先度を第2の所定の方法で判断して、優先度の高い前記パケットを高優先パケットとして他のパケットとは分けて出力することを特徴とする無線通信方法。
(付記25)
前記受信信号に前記高優先パケット以外のパケットを分割したデータが含まれているときに、第1の所定の情報を基に、分割したデータを結合することを特徴とする付記24に記載の無線通信方法。
(付記26)
前記第2の所定の方法は、前記パケットに優先度を示す第2の所定の情報が付加されているかにより判断する方法であることを特徴とする付記24または25いずれかに記載の無線通信方法。
(付記27)
送信側で第1の所定の方法により圧縮符号化された前記高優先パケット以外のパケットを復号することを特徴とする付記24から26いずれかに記載の無線通信方法。
(付記28)
復号する際に用いる符号とデータパタンの関係を示す第2のデータテーブルを、前記高優先パケット以外のパケットのデータを基に更新することを特徴とする付記27に記載の無線通信方法。
(付記29)
前記データの収集を開始することを示す開始信号を受け取ったときに前記第2のデータテーブルの更新のための前記データの収集を開始し、
前記データの収集を停止することを示す停止信号を受け取ったときに前記データの収集を停止することを特徴とする付記28に記載の無線通信方法。
本発明は、通信装置に利用することができ、特に優先度の高いデータの遅延時間の的確な管理が必要な無線通信装置に利用することができる。
10 無線送信装置
11 パケット受信部
12 ヘッダ解析部
13 PTPパケットキュー部
14 ヘッダ多重部
15 低優先パケットキュー部
16 ハフマン符号化部
17 低優先パケット制御部
18 パケット送信制御部
19 FEC符号化部
20 シンボルマッピング部
21 無線送信部
22 アンテナ
30 無線受信装置
31 無線受信部
32 シンボルデマッピング部
33 FEC復号部
34 ヘッダ解析部
35 PTPパケットキュー部
36 ハフマン復号部
37 低優先パケット復元部
38 パケット送信部
39 アンテナ
40 無線送信装置
41 パケット受信部
42 ヘッダ解析部
43 PTPパケットキュー部
44 ヘッダ多重部
45 出現確率更新制御部
46 低優先パケットキュー部
47 ハフマン符号化部
48 低優先パケット制御部
49 パケット送信制御部
50 FEC符号化部
51 シンボルマッピング部
52 無線送信部
53 アンテナ
60 無線受信装置
61 無線受信部
62 シンボルデマッピング部
63 FEC復号部
64 ヘッダ解析部
65 PTPパケット抽出部
66 PTPパケットキュー部
67 出現確率更新制御部
68 ハフマン復号部
69 低優先パケット復元部
70 パケット送信部
71 アンテナ
80 無線回線
101 高優先パケット検知手段
102 送信制御手段
103 送信手段

Claims (10)

  1. 入力されたパケットから高優先パケットを検知する高優先パケット検知手段と、
    前記高優先パケット以外のパケットを出力しているときに、前記高優先パケット検知手段が前記高優先パケットを検知した場合に、前記高優先パケット以外のパケットの出力を途中で停止して、前記高優先パケットの出力を行う送信制御手段と、
    前記送信制御手段から出力されたパケットを基に無線送信用の無線信号を生成して出力する送信手段と
    を備えることを特徴とする無線送信装置。
  2. 前記送信制御手段は、前記高優先パケット以外のパケットの出力を途中で停止して、前記高優先パケットの出力を行った場合に、前記高優先パケットの出力完了後に、出力を停止した前記高優先パケット以外のパケットの残りのデータを出力することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記高優先パケット以外のパケットを第1の所定の方法による符号化を行って前記送信制御手段に出力する圧縮符号化手段と、
    前記圧縮符号化手段が前記第1の所定の方法により符号化を行う際に用いるデータパタンと符号の関係を示す第1のデータテーブルを、前記高優先パケット以外のパケットのデータを基に更新するデータ更新手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1または2いずれかに記載の無線送信装置。
  4. 無線信号を受信して所定の形式に変換して受信信号として出力する受信手段と、
    前記受信信号に含まれるパケットの優先度を第2の所定の方法で判断して、優先度の高い前記パケットを高優先パケットとして他のパケットとは分けて出力する高優先パケット判別手段と
    を備えることを特徴とする無線受信装置。
  5. 前記受信信号に前記高優先パケット以外のパケットを分割したデータが含まれているときに、第1の所定の情報を基に、分割されたデータを結合するパケット結合手段をさらに有することを特徴とする請求項4に記載の無線受信装置。
  6. 送信側で第1の所定の方法により符号化された前記高優先パケット以外のパケットを復号する復号手段と、
    前記復号手段が復号する際に用いる符号とデータパタンの関係を示す第2のデータテーブルを、前記高優先パケット以外のパケットのデータを基に更新する受信側データ更新手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項4または5いずれかに記載の無線受信装置。
  7. 請求項1から3いずれかに記載の無線送信装置と、
    請求項4から6いずれかに記載の無線受信装置とを備え、
    前記無線送信装置から出力された無線信号が前記無線受信装置に入力されることを特徴とする無線通信システム。
  8. 入力されたパケットから高優先パケットを検知し、
    前記高優先パケット以外のパケットを出力しているときに、前記高優先パケットが入力された場合に、前記高優先パケット以外のパケットの出力を途中で停止して、前記高優先パケットを出力するように制御し、
    出力された前記パケットを基に無線送信用の無線信号を生成して出力することを特徴とする無線通信方法。
  9. 前記高優先パケット以外のパケットの出力を途中で停止して、前記高優先パケットの出力を行った場合に、前記高優先パケットの出力完了後に、出力を停止した前記高優先パケット以外のパケットの残りのデータを出力することを特徴とする請求項8に記載の無線通信方法。
  10. 前記無線信号を受信して所定の形式に変換して受信信号として出力し、
    前記受信信号のパケットの優先度を第2の所定の方法で判断して、優先度の高い前記パケットを高優先パケットとして他のパケットとは分けて出力することを特徴とする請求項8または9いずれかに記載の無線通信方法。
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