JP2015125484A - パテントポートフォリオ管理装置および方法 - Google Patents

パテントポートフォリオ管理装置および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015125484A
JP2015125484A JP2013267601A JP2013267601A JP2015125484A JP 2015125484 A JP2015125484 A JP 2015125484A JP 2013267601 A JP2013267601 A JP 2013267601A JP 2013267601 A JP2013267601 A JP 2013267601A JP 2015125484 A JP2015125484 A JP 2015125484A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
application
patent portfolio
portfolio management
pension
evaluation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013267601A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015125484A5 (ja
Inventor
田端 泰広
Yasuhiro Tabata
泰広 田端
隆信 出口
Takanobu Deguchi
隆信 出口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Raytech Corp
Original Assignee
Raytech Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Raytech Corp filed Critical Raytech Corp
Priority to JP2013267601A priority Critical patent/JP2015125484A/ja
Priority to US14/583,088 priority patent/US20150178847A1/en
Priority to CN201410826578.2A priority patent/CN104751270A/zh
Publication of JP2015125484A publication Critical patent/JP2015125484A/ja
Publication of JP2015125484A5 publication Critical patent/JP2015125484A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q40/00Finance; Insurance; Tax strategies; Processing of corporate or income taxes
    • G06Q40/06Asset management; Financial planning or analysis
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q50/00Information and communication technology [ICT] specially adapted for implementation of business processes of specific business sectors, e.g. utilities or tourism
    • G06Q50/10Services
    • G06Q50/18Legal services
    • G06Q50/184Intellectual property management

Landscapes

  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Technology Law (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Accounting & Taxation (AREA)
  • Finance (AREA)
  • Tourism & Hospitality (AREA)
  • Human Resources & Organizations (AREA)
  • Operations Research (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Development Economics (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Entrepreneurship & Innovation (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Game Theory and Decision Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Primary Health Care (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

【課題】パテントポートフォリオを構成する関連性のある出願や特許のグループ間の評価スコアや情報を可視化して効率的な権利評価を実現する。【解決手段】入力されたパテントポートフォリオ価値スコア情報出力指令に基づき、特許情報記憶手段内の個別出願の価値スコアを演算処理する特許価値演算手段と、パテントポートフォリオ価値スコア情報出力指令に基づき、年金情報記憶手段の年金テーブルから対象出願の基準年の特許年金支払額を算出する年金支払額算出手段と、パテントポートフォリオを構成する所定の関連性のある出願または特許のグループまたはパテントポートフォリオを構成する個別出願の価値スコアおよび上記年金算出手段によって算出された年金額に基づきあらかじめ決められた図形または表を作成する図面等作成装置と、パテントポートフォリオ管理画面を表示する表示装置とを備える。【選択図】図2A

Description

本発明は、お互いに関連付けられた特許出願および特許のグループの集まりからなるパテントポートフォリオを、それを構成する個別特許出願の評価情報に基づいて、パテントポートフォリオを構成する特許出願および特許のグループごとの価値評価情報を提供し、特許出願または特許のグループごとに、権利維持または放棄の判断の支援をするパテントポートフォリオ管理装置および方法に関する。
従来、特許管理分野において出願および登録された権利が出願人にとって現時点で必要なのか否か、あるは将来の活用可能性を考えたうえで必要なのか否かを評価している。発明が創出された時点では必要だと判断して特許出願等を行うが、時間経過とともに技術が陳腐化し、あるいは技術開発の方針が変更になって、出願人としては最早権利化は必要ないとか、権利を保有している必要がなくなることがある。
このような評価を定期的に行わないと、出願人にとって不要な出願や権利が増大する。出願や権利を保有するだけでも各国の特許庁に支払うべき維持年金が必要であるし、一般的に、権利存続期間の後年度になればその維持年金額は急増し、負担額は大きくなる。
このような無駄な出願や権利を、定期的に評価作業を行って見出すという作業が、各出願人や企業で普通に行われている。
通常行われている方法には、各企業において違いはあるものの概ね次のような方法が採用されている。一つには、出願年からの経過年数が一定年数に達したときに、たとえば10年や15年経過したときにまとめて一連の特許を評価するという方法がある。他のものには、権利満了年から逆算して満了まで5年や3年というものを対象にして評価するというものである。
なぜ、上述のような方法を採用しているのかといえば、ほとんどの国や地域の特許年金制度は出願年から年数がたつほど、または権利満了に近いほど出願維持年金額や権利維持年金額が高くなるという制度だからである。
また、このようなバッチ処理のほかにも、研究開発が途中で中止になった時、事業を他社に売却するというような場合には、それに関連する特許や権利を評価して、全体を維持するのかしないのかを決めることが行われる。しかしながら、これらは一連の関連する特許といっても単発的な評価に過ぎない。
単発的な評価は、これ以外にもある。たとえば、出願後審査の段階で拒絶理由を受領して検討するときに、権利化が必要であるか否かを検討し、もはや不要な場合にはその時点で出願放棄をすることがある。また、そのようなときに、対応の外国出願が存在する場合には、あわせて対応の外国出願も一緒に放棄するのか否かも検討することがある。
さて、以上の評価方法は、どれをとっても出願や権利が単発的な権利評価の方法であり、一連の関連する特許群に対する評価の方法であっても、その特許群だけの単発的な評価の方法に過ぎないのである。
特許の権利評価の際には忘れてはならない3つのポイントがある。一点目は、増大する特許年金額を削減、または抑制して特許予算を新規特許出願等に振り向けるという、効果的な特許予算の管理である。二点目は、不要な出願や権利を見出すだけでなく、活用できる有用な出願や権利を発掘することである。社内で保有する出願や権利に改めて光を当てて評価し、社内外での実施状況などの調査を通じて、活用可能な出願や権利が発掘されるきっかけとなる。三点目は、評価の効率である。評価は発明者または発明に関連する研究開発部門の技術者が評価するが、本来の研究開発の合間に評価作業をするのであるから、評価作業は大きな負担になる。この負担を以下に軽減して適切な評価を行うかが最大の課題である。
出願・権利評価を行うには、評価件数が多くなれば人間の手作業で行うにはもはや限界があり、IT(Information Technology)システムを活用しなければならない。評価案件の抽出や評価のワークフロー、そして評価結果の入力とその後の処理は、IT技術を使うことにより飛躍的に効率的になってきた。
しかしながら、どのような権利を抽出して評価するのが効率的なのか、評価に当たりどのような情報を評価者に提供するのが効果的なのかという、現在人間の行っている評価作業にはあまり注意が払われていないのが実情である。実はこの部分が出願や権利の評価には大変重要なのである。
評価作業を行う人が注意を払わないと、次のような不具合が発生する可能性がある。以下にその例を説明する。
(1) 無駄な権利が維持されるケース
従来の評価によれば、評価対象は個別の出願や権利ごとに行われる。しかし、多くの出願は研究開発の結果として生じており、相互に何らかの関係を持っている。基本特許があり、その改良特許があり、周辺特許がある。これらの出願や特許は、社内ではパテントポートフォリオ(以下、「PPF」と称する場合がある。)として特許群管理されるのがふつうである。
これにもかかわらず、出願や権利評価の作業は、上述したように出願年からの経過年ごと、または権利満了期限から逆算した年数ごとに区切られて行われる。この結果、関連する特許が分断されて評価されることがある。このような形で、発明者や技術者が、自己の出願や権利に対し評価依頼を受けると、発明者や技術者は、それらの出願や権利のパテントポートフォリオ全体における価値や当該出願のパテントポートフォリオの中における重要度などが明確ではないために、自分の考えているパテントポートフォリオの価値判断で当該出願や権利が重要だというように考えてしまうことが起こり得る。しかし、それらの出願や権利は、本来は大変小さな権利であり、社内外からも全く注目すらされていないものである可能性がある。
このように、発明者らはたとえば10年以上も前に発明し出願したものを、現時点で評価するように言われても正確な実施状況分析ができる環境にないことが多い。その結果、十分検討しないまま、「維持」するという結論を出してしまうことがある。また、「放棄」してしまうと、発明者は将来の社内報償金受給等の利益を得る機会を失うことになり、発明者には放棄のインセンティブが働かないということも影響があると考えられる。
(2) 維持すべき権利が放棄されるケース
上記のケースに対し、本来会社として維持すべき出願や権利が放棄されることがある。例えば、発明者は出願時から例えば15年という長期間の経過後に同じ職場にとどまっていない場合が多く、あるいは、会社を退職して別の会社で働いている場合もあるし、定年退職している場合もある。このような出願や権利が評価対象になると、もはや発明者に評価を依頼することはできない。そうなるとその発明や技術に一番関連のある研究開発部門の技術者に評価を依頼することになる。
しかしながら、その技術者も本来の研究開発に忙しく、他人の発明のために社内外の実施状況など詳しく調査する時間が取れない。きちんと調査すれば実施している特許かもしれないが、その技術者は調査しないまま「放棄」を選択してしまう可能性がある。
この特許が他社への特許ライセンスの対象になっている場合には、仮に「放棄」と判断されても特許ライセンス部門でこの権利は「維持」すべきであるという判断に切り替えられる。このようなライセンス情報は、社内のコンピュータシステムの中に情報として入力されているので確認チェックで放棄を防ぐことができるのである。しかし、まだ契約に至っていないものは入力情報もないので放棄される可能性が高いことになる。
従来の特許年金管理は、特許維持年金総額をどの程度の金額に設定するのかという目標が希薄であることが多い。これは、評価部門が特許維持年金予算を持たない研究開発部門であるから、評価した結果いかんにより維持する権利と放棄する権利が決まるものであるから、支払うべき年金総額もそれによって変動してしまうからと考えられる。
しかし、これでは、年金支払件数(総額)が増大してしまう。図1は、各年における特許維持件数に相当する年金支払件数(金額)を棒グラフで示す。各棒グラフは、各年における年金支払総額の相対的な大きさを示す。各棒グラフの斜線部分はその年度に新規に登録され、上乗せされた権利に関する支払総額の大きさを示している。図1に示すように、年金支払件数(金額)は年々増大している。
また、個別に権利を放棄し、あるいはまとまった一連の出願や権利を放棄しても、その放棄権利のその年度の年金支払額がいくらになるのか、さらに権利満了までに支払うべき年金の総額がいくらになるのかを評価時点でリアルタイムに知ることはできていない。特に、その権利の対応外国出願は国ごとに年金制度が異なっており、それを一元的にリアルタイムで知ることは困難であった。
まして、パテントポートフォリオを構成する出願または権利の一部のグループを放棄した場合、全体の削減年金額および権利満了までの年金削減総額を知るということは困難であった。このような情報を権利評価する研究開発部門や特許管理部門に提供することもないために、効率的な権利評価が実現できていなかった。
特許文献1には、知的財産資産管理と定期的な維持費用の管理を分離して作業をしていたものを、特許年金アプリケーションと資産管理アプリケーションとの間の通信を可能とし、統合させるシステムが開示されている。しかしながら、評価対象特許の抽出は、従来から行われている抽出方法と大差なく、また複数のパテントポートフォリオ群を評価するものでもない。
特許文献2には、知的財産の評価に当たり個々の発明または全て同じ期限を有する一群の発明を対象にしていることが開示されている。しかしながら、本発明でいう従来型の知的財産の評価に分類されるものである。パテントポートフォリオの考え方はあるものの、評価に当たり複数の評価者に評価させるワークフローのシステムに向けられたものである。
特許文献3は、知的財産の維持または放棄を判断するにあたり、あらかじめ決められた評価項目への入力情報に基づいて得点を計算し、所定値以上の特許は維持し、以下のものは放棄とするというように設定し、人間の判断作業に間違いが生じないような評価システムを提供するものである。しかしながら、パテントポートフォリオ群ごとの評価を対象とするものではない。
特許文献4には、各種の特許手続きのイベントごとに知的財産の経済価値をあらかじめ決められたパラメータに従って計算することが開示されている。そして、ある製品に関する知的財産の発明力の総和、特許件数、発明力の平均値を求め、一方、その製品の利益の現在価値を算出してその結果を表示し、評価者に知的財産の取り扱い判断を支援するシステムを提供している。しかしながら、本発明のような複数のパテントポートフォリオ群の価値評価を行い、年金管理と関連を持たせるシステムではない。
特許文献5には、特許の保有件数が年々増加し、特許関連予算が肥大化するため不要な権利を評価して放棄するという背景が記載されている。しかし、その達成手段として、分析対象特許となる特許番号を入力させ、それと類似の複数の特許を概念検索という方法を用いて抽出し、あらかじめ決められた4つに区分に自動的に分類し、その区分の中の特許件数を計算してグラフ化することが開示されている。このグラフを参考にして不要な特許などを決定するための支援システムが記載されている。しかしながら、パテントポートフォリオ群を抽出して各パテントポートフォリオ群の自動評価を行うことに関しては記載がない。
本発明は、お互いに関連のある出願や特許のグループの集まりから構成されるパテントポートフォリオが分断されて個々の出願や特許が権利評価の対象にされることで生じる上述した不具合を解消し、パテントポートフォリオとして全体を切り崩すことなくあるいは分断することなく評価の対象にするとともに、出願や特許のグループ間の評価スコアや情報を可視化して効率的な権利評価が実現できるパテントポートフォリオ管理装置および方法を提供することを目的とする。
特に、放棄される出願や権利のグループの年金削減額を知ることができるパテントポートフォリオ管理装置およびその方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載のパテントポートフォリオ管理装置は、評価対象出願に関連する特許関連情報を記憶する特許情報記憶手段と、少なくとも1ヵ国の出願維持年金額または登録年金額を有する年金テーブルを記憶する年金情報記憶手段と、
入力されたパテントポートフォリオ価値スコア情報出力指令に基づき、上記特許情報記憶手段内の個別出願の価値スコアを演算処理する特許価値演算手段と、上記パテントポートフォリオ価値スコア情報出力指令に基づき、上記年金情報記憶手段の年金テーブルから対象出願の基準年の特許年金支払額を算出する年金支払額算出手段と、パテントポートフォリオを構成する所定の関連性のある出願または特許のグループまたはパテントポートフォリオを構成する個別出願の価値スコアおよび上記年金算出手段によって算出された年金額に基づきあらかじめ決められた図形または表を作成する図面等作成装置と、上記パテントポートフォリオ管理画面作成手段によって作成されたパテントポートフォリオ管理画面を表示する表示装置とを備えることを特徴とする。
このパテントポートフォリオ管理装置によると、パテントポートフォリオを構成する、関連する出願や特許のグループ間の評価スコア情報およびそれらのグループを維持すべき年金額または削減できる年金額を表示させることにより、削減候補として選択されたグループや出願にかかる特許維持年金額を知ることができる。それにより、削減すべき特許年金額をクライアントでシミュレーションすることが可能となる。また、パテントポートフォリオとして全体を切り崩すことなくまとめて評価することができるので非常に効率的な年金管理を実施することができる。
また、請求項11に記載のパテントポートフォリオ管理方法は、特許出願番号、パテントポートフォリオ管理番号、および特許評価に供する特許データを特許情報記憶手段に記憶するステップと、上記特許情報記憶手段に記憶された出願ごとに、あらかじめ決められた手順に基づいて個別出願の価値スコアを演算するステップと、上記特許情報記憶手段に記憶された出願ごとに少なくとも1ヵ国以上の出願維持年金額または登録年金額を有する年金テーブルに基づき基準年の特許年金支払額を算出するステップと、上記抽出された特許出願を、パテントポートフォリオ分類ごとに区分してパテントポートフォリオを構成する所定の関連性のある出願または特許のグループごとに価値スコアおよび年金の支払額を算出するステップと、パテントポートフォリオを構成する所定の関連性のある出願または特許のグループごとまたは上記出願または特許のグループを構成する個別出願の価値スコアデータおよび上記年金算出手段によって算出された年金額に基づきあらかじめ決められた図形または表を作成するパテントポートフォリオ管理画面作成ステップと、上記パテントポートフォリオ管理画面作成ステップにて作成されたパテントポートフォリオ管理画面を表示するステップと、を備えることを特徴とする。
このパテントポートフォリオ管理方法によると、パテントポートフォリオを構成する、関連する出願や特許のグループ間の評価スコア情報およびそれらのグループを維持すべき年金額または削減できる年金額を表示させることにより、削減候補として選択されたグループや出願にかかる特許維持年金額を知ることができる。それにより、削減すべき特許年金額をクライアントでシミュレーションすることが可能となる。また、パテントポートフォリオとして全体を切り崩すことなくまとめて評価することができるので非常に効率的な年金管理を実施することができる。
本発明によれば、パテントポートフォリオを構成する、関連する出願や特許のグループ間の評価スコア情報およびそれらのグループを維持すべき年金額または削減できる年金額を表示させることにより、削減候補として選択されたグループや出願にかかる特許維持年金額を知ることができる。それにより、削減すべき特許年金額をクライアントでシミュレーションすることが可能となる。また、パテントポートフォリオとして全体を切り崩すことなくまとめて評価することができるので非常に効率的な年金管理を実施することができる。
年金支払件数(金額)の推移を示す図である。 本発明の実施形態に係るパテントポートフォリオ管理装置の機能ブロック図である。 本発明の他の実施形態に係るパテントポートフォリオ管理装置の機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係るパテントポートフォリオ管理装置の表示装置に表示された年金管理システム画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るパテントポートフォリオ管理装置の記憶装置に記憶されているPPF一覧表の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るパテントポートフォリオ管理装置の表示装置に表示されたPPF価値マップの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るパテントポートフォリオ管理装置の表示装置に表示された年金支払額シミュレーション図の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るパテントポートフォリオ管理装置の表示装置に表示されたPPF構成出願一覧表の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るパテントポートフォリオ管理装置の表示装置に表示された年ごとの特許登録件数の推移を示すグラフの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るパテントポートフォリオ管理装置のネットワーク接続の一例を示すハード構成図である。 本発明の実施形態に係るパテントポートフォリオ管理装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係るパテントポートフォリオ管理装置の動作の他の一例に係るフローチャートである。 本発明の実施形態に係るパテントポートフォリオ管理装置の表示装置に表示された特許年金評価一覧の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るパテントポートフォリオ管理装置の表示装置に表示された年金支払シミュレーション図の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るパテントポートフォリオ管理装置の表示装置に表示された個別特許選択用一覧表の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係わるパテントポートフォリオ管理装置の表示装置に表示されたPPFを構成する特許出願の対応外国出願の一覧表の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係わるパテントポートフォリオ管理装置の表示装置に表示されたPPF価値マップの変形例を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図2Aは、本発明の実施形態に係るパテントポートフォリオ管理装置の機能ブロック図である。
パテントポートフォリオ管理装置は、制御装置12、記憶装置100、入力装置6および表示装置8を備える。入力装置6は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等の情報入力装置で、制御装置12に入力信号を供給する。記憶装置100は、第1記憶部1、第2記憶部15および第3記憶部29を備えるが、単一の装置である必要はなく、第1から第3の記憶部1,15,29の各記憶装置の集合体であってもよい。
第1記憶部1は、後述するように、書誌データ等を記憶しているもので、第2記憶部15は、検索等の結果を一時的に保存するもので、第3記憶部29は、各国特許年金テーブルを記憶しているものである。
記憶装置100は、制御装置12に接続されており、制御装置12は、種々のデータを記憶装置100内の所定の記憶部から読み出したり記憶部に書き込んだりする。
また、記憶装置100は、例えばインターネットを経由して外部のサーバーやデータベースDBに接続してもよい。
制御装置12は、検索手段13、特許データ送信手段14、特許価値演算手段19および年金支払額算出手段28を備える。表示装置8は、図面等作成装置20を経由して制御装置12に接続されている。
具体的には、第1記憶部1には、個別の特許出願に関する書誌データが記憶されている。書誌データは、各国の特許庁から公表されているデータである。例えば出願番号をキーとして、出願日、出願人、登録番号、登録日、消滅日、権利満了予定日、出願国(国コード)、優先権主張日、請求項数、特許分類などのデータである。この書誌データの中からあらかじめ決められた出願データが第1記憶部1に記憶されている。評価の際には、出願評価スコアを算出するのに必要な項目が制御装置12によって選択されて読み出される。
本発明を実施するうえで最低限必要な出願評価スコアを算出するのに必要な項目として、権利の残存存続期間がある。権利の残存する存続期間の長短は特許価値スコアに影響する。請求項数の多少も同様である。
その他を例示すると次のような項目も出願価値スコアに影響するので、第1記憶部1にデータとして記憶させることができる。独立請求項数、明細書の頁数、発明数、発明者数、出願人数、実施例の数、外国出願の国数、分割出願数、引用文献数、被引用文献数、審査請求の有無、早期審査の有無、優先審査の有無、国内優先の有無などである。その他のデータも必要に応じて選択すればよい。
第1記憶部1は、クライアントとしてのパソコン内の記憶部であっても良いし、多量のデータの場合には、社内LANで接続されたサーバーやインターネットのようなネットワークで接続された外部のサーバーであっても良い。本実施例の第1記憶部1は、社内LANに接続されたサーバーである。
さらに、この第1記憶部1には、あらかじめ決められた審査データが記憶されている。例えば、審査データは、各国の特許庁の審査データとして販売、提供されており、審査請求日、拒絶理由発送日、審査拒絶条文、審査引用文献、意見書や補正書の提出日、拒絶査定日、審判請求日、審決情報、異議申し立て情報、情報提供、無効審判情報などがある。これらの審査データのうち、審査拒絶理由通知数、審査引用文献数、拒絶査定不服審判有無、審査面接有無、異議申し立て有無、異議申立件数、情報提供有無、閲覧請求回数が選択されて第1記憶部1に記憶されている。
また、個別出願に関する評価データとしては、社内実施、社内実施見込み、第三者実施、第三者実施可能性、発明重要度(たとえば、優秀発明、基本発明、周辺発明など)、外国出願要否、実施製品名、社内技術分類、パテントポートフォリオ管理番号(特許群番号ともいう)、ライセンス情報、などがある。この中から年金管理に必要な情報として社内外実施情報、ライセンス情報、パテントポートフォリオ管理番号が選択されて第1記憶部1に記憶されている。
なお、本願明細書では、パテントフォーリオは、出願人が所有する全ての出願または権利を指すのではなく、相互に関連性を持った出願または権利のグループの集合体からなる特許群を意味する。以下、パテントポートフォリオを「PPF」と称する場合がある。また、「特許」は、特許権に限定されるものではなく、実用新案件、意匠権、商標権等知的財産権のすべての権利を含む意味で使用する。
社内データとしては、発明届出部門、権利帰属部門、発明者所属、権利評価部門、評価者、特許部門担当者などがあり、この中から必要なデータが第1記憶部1に記憶されている。
また、社内データとして、過去の年度ごとの特許(出願)保有件数、年金支払額および将来の特許(出願)の見込み件数を保管しておくことにより、図1に示すようなグラフを描くことができ、特許年金の支払額の推移を知ることができる。
第1記憶部1に記憶されている出願データからは、出願番号をキーとして、その出願の評価に関連する書誌データ、審査データ、評価データ、社内データを抽出することができる。
図2Bは、本発明の他の実施形態に係るパテントポートフォリオ管理装置の機能ブロック図である。図2Aに係る実施形態に係るパテントポートフォリオ管理装置とは、図2Bに係るパテントポートフォリオ管理装置の制御装置12がインターネット200を経由してデータベース210に接続されている点で異なっている。
データベース210は、例えば、日本国特許庁や他国の特許庁のデータベースであり、定期的に公開された特許情報を蓄積するものでもよく、外部の特許情報提供会社のデータベース210であってもよい。
第1記憶部1に記憶されている出願データは、逐次更新する必要があるため、制御装置12は、図2Bに示すように、例えばインターネット200を経由して、データベース210から、公開された特許情報を定期的に取り込んで、第1記憶部1に記憶されている出願データを更新したり、または、外部の特許情報提供会社によって第1記憶部1に記憶されている出願データを自動的に定期的にデータベース210に記憶されている情報に更新するようにしてもよい。
次に、本発明の実施形態に係るパテントポートフォリオ管理装置の動作の一例を説明する。
入力装置6は、クライアントであるパソコンの画面から特許年金管理に必要な事項を入力することができる。まず、入力装置6のキーボードまたはマウスを用いて、本発明の実施形態に係るパテントポートフォリオ管理装置用のアプリケーションを立ち上げ、所定のメニュー画面から特許年金管理画面を立ち上げる。
特許年金管理に必要な作業を行うと、図3に示すような特許年金管理のための年金管理システムの画面7が表示装置8の表示部に表示される。
以下の説明では、入力画面とその入力の結果検索されたデータを表示する表示画面とを別々の画面として分けて説明しているが、一つの画面の中で入力と表示とを同時に又は区分して表示するようにすることもできる。
特許年金管理用の画面7は、図3に示すように、権利評価の対象となる出願案件を抽出する「年金管理システム」画面である。この入力画面7は、大項目として、「出願年による抽出」9と「特許群(パテントポートフォリオPPF)による抽出(案件抽出)」10とに分かれている。
「出願年による抽出」9は、出願日を基準にした抽出項目の「出願日基準」9aと権利満了日を基準とした抽出項目の「権利満了日基準」9bに分かれている。各項目の選択は、例えば、入力装置6のマウスを用いて画面7上のカーソルを移動させて、白抜き四角をクリックして黒色四角に反転させ、必要な空欄に入力を行って検索データを作成し、検索ボタン11を押下することによって行うことができる。四角のチェックボタンに代えて、ラジオボタンを用いてもよい。
なお、図3では、「特許群(パテントポートフォリオPPF)による抽出(案件抽出)」10を選択した上で、後述する「PPF管理番号(複数入力可)」10aを選択した状態を示す。
それに代えて、「出願日基準」を選択したときには、次に、出願年からの経過年数を入力する。例えば、出願から15年経過後の案件を抽出する場合には、入力装置6のキーボードによって「15」を入力する。10年目、15年目のように複数の入力を希望する場合にはその数字を入力する。出願後の所定の期間内の案件を抽出する場合、たとえば、15年目から17年目の期間であれば、「15」および「17」をそれぞれ入力する。
「権利満了日基準」9bをチェックして選択した場合には、次に、権利が満了する年から遡った年数を空欄に入力する。例えば、権利満了から5年前のものを全て抽出するためには、「権利満了前年数を入力」の欄の右側の空欄に「5」を入力する。権利満了から5年前のものと2年前のものとの複数年のものを抽出するためには、2つの空欄に、それぞれ、例えば「5」、「2」というように入力する。
権利満了前の期間を入力する場合には、「権利満了前期間を入力」の欄の右側の空欄に、例えば、1年前から5年前までなら、「1」〜「5」というように入力することにより、権利満了前の5年間の案件を抽出することができる。
特許群(パテントポートフォリオPPF)による抽出(案件抽出)」10を選択した場合には、4通りの異なる抽出方法を選択できる。「PPF管理番号」10aによる抽出は、評価管理区の方であらかじめ分かっているPPF管理番号を1つまたは複数入力することにより、この番号を検索キーとして、該当するPPF管理番号に属する特許グループを評価対象として抽出することができる。
「開発プロジェクトコード」10bによる抽出は、研究開発の開発プロジェクトのコード番号が各出願や権利に付与されているので、それらを対象に抽出しようとするものである。これも複数入力することができる。
「キーワード」10cは、技術キーワードを入力することで、そのキーワードを持つ一連の特許群(出願または特許のグループ)を抽出するものである。これも複数入力できる。同様に「技術分類」10dによる抽出もできる。いずれにしても技術的に関連する一連の特許群(出願または特許のグループ)を抽出することが可能である。
このように、パテントポートフォリオを構成する出願または特許のグループとしてどのようなまとまりにするかは、ユーザーが判断して決めればよい。
さらに、「PPF作成期間」10eによる対象出願の抽出は、PPFを構成する出願または権利のグループの作成期間を指定することによって、その期間内に存在する出願または権利のグループの全てを抽出することができる。上述したとおり(10a〜10d)の選択とともに、この「PPF作成期間」10cを入力することも可能である。
例えば、図4のPPF一覧表16を基に説明する。PPF一覧表のデータとしてのPPF番号、PPF作成年等は、記憶装置100の第1記憶部1に、評価データとして記憶されている。
図4の縦軸はPPF番号(PPF管理番号)17であり、横軸は年である。具体的には、PPF−Aは、1995年から1996年にかけて作成された、PPFを構成する出願または特許のグループを示す。これがPPF−Aの作成期間であり、矢印18で示している。
同様にPPF−Bは、1995年前半から1996年にかけて作成された、PPFを構成する出願または特許のグループを示す。今、PPFの各出願または特許のグループの作成期間として1995年から1999年を選択したとすると、太線の矩形の枠で囲まれているPPF−AからPPF−Gまでの7件のPPFを構成する出願または特許のグループが抽出対象になる。また、これ以外にも他の抽出方法によって所望の出願または特許のグループの選択を行ってもよい。
図3の入力画面7での入力が完了すると、画面の右下に設けられた「検索」ボタン11を押下する。
「検索」ボタン11が押下されると、再び第2図に戻って説明するが、入力装置6で入力された評価案件抽出条件に基づいて、制御装置12の検索手段13は、第1記憶部1の中の出願データを検索し、該当する出願または特許のグループを抽出する。
さて、ここで、パテントポートフォリオを構成する出願または特許のグループを抽出する方法をより詳細に説明しておく。PPF管理番号10a、開発プロジェクトコード10b、PPF作成期間10eで、評価すべきパテントポートフォリオ群を具体的に示す場合には、特別な工夫はいらない。それぞれパテントポートフォリオが区分されているからである。
しかし、キーワード10c、技術分類10dのように、出願または特許のグループのいくつにも跨って広い対象を抽出する場合には、その中に含まれる下位概念を群とするような自動化が必要となる。例えば、IPC分類としてG03Gを入力したとすると、その下位概念にはG03G15/やG03G21/というようなサブの技術分類が存在するので、予めこれらを1つ下位レベルのより小さな特許出願の塊として、つまりパテントポートフォリオを構成する複数の出願または特許のグループを自動的に括りだす編集が必要である。そうすることにより、複数の出願または特許のグループの自動抽出が可能となる。
このような機能を持たせることにより、従来パテントポートフォリオ管理を行っていなかった企業や出願人においても、パテントポートフォリオを構成する複数の出願または特許のグループの価値評価をすることが可能になる。
検索手段13によって検索された特許データは、その出願に関連付けられた各種データを共に特許データ送信手段14により、第2記憶部(又は特許情報記憶手段)15に一旦記憶される。この第2記憶部15は、クライアントのパソコンのメモリーでも良いが、データ量が多い場合にはネットワークで接続された大容量のサーバーでも良い。本実施例の場合には後者の方が使用されている。
上述の実施例では、第1記憶部1から評価に必要な特許出願等を検索して新規な特許評価データベースである第2記憶部(特許情報記憶手段)を作成する説明をしてきたが、直接パテントポートフォリオ(PPF)だけを対象にした評価対象出願等を収録した特許情報記憶手段から評価を開始させることができる。
この場合には、検索条件を入力する機能としての入力装置6、第1記憶部1、検索手段13、特許データ送信手段14を省略できる。
検索手段13の実行と同時に、制御装置12の特許価値演算手段19によって、抽出された各出願の特許価値スコアの演算が行われる。この特許価値スコアの演算は既存の特許解析ソフトを使うことができる。
例えば、Ocean Tomo社のパテントトレーディング(同社の商品名)、WISDOMAIN社のウルトラパテント(同社の商品名)、日本ユニシス社のStarvision(同社の商品名)などが使用可能である。これらの市販されている特許解析ソフトは、公開された特許データを独自の分析手法を使って特許価値を算出するものである。
それらの特許解析ソフトは、公開された特許データを加工して、例えば特許図面の数、独立特許請求項の数、特許分類の数、発明者の人数、引用文献の数、拒絶理由の数、拒絶理由への被引用数、異議申立て数、情報提供数などを項目として上げ、それらの項目に対して重要度係数を掛け、必要に応じてデータの正規化を行って時間変化による価値スコアの調整を行っていると考えられる。本発明においては、特許価値スコアの算出は、上述した既存の特許価値分析ソフトを利用する。したがって、特許価値スコアの算出方法についての説明は省略する。
次に、この特許価値演算手段19は、個々の出願の特許価値スコアが算出された後、PPFを構成する出願または特許のグループ単位ごとに集計し、総評価点を算出する。同時に、上記総評価点を当該PPFの総出願件数で割り算することによってPPFの平均評価点を算出する。この作業をすべての抽出された出願または特許のグループごとに計算する。
特許価値演算手段19は、計算した結果を一覧表21に作成して、図5のような画面を表示装置8に表示する。一覧表21は、特許価値スコアに相当する。一覧表21には、列ごとに、PPF番号欄22、特許件数欄23、総評価点欄24、平均評価点欄25が設けられている。特許件数欄23には、PPFの出願または特許グループを構成するすべての特許出願や特許件数の数字が表示される。総評価点欄24には、上述したようにの出願または特許のグループ内の各特許出願の特許価値スコア評価点の合計が表示される。平均評価点欄25には、これも上述したようにPPFの総評価点をPPFの合計出願件数で割った値を表示する。
また、図5に示すように、表示装置8の画面には、一覧表21の右隣に、PPF価値マップ26が表示されている。PPF価値マップ26は、一覧表21の数値のデータが、図面等作成装置20によってグラフとして描かれたものである。
PPF価値マップ26は、X軸が平均評価点で、Y軸が総評価点であるグラフで、PPF番号で特定される出願または特許のグループを円で描いて配置したもので、円の半径の大きさは特許件数に相対的に対応するものであるが、円の重なりを小さくするために、適宜半径に対する変倍率を変更して見やすくしてもよい。そのマップ上には基準線27が描かれている。
具体的には、PPF価値マップ26の基準線27は、y=a/x+b として表わされるもので、各PPFの出願または特許のグループを表す円の中心の座標軸は(xi,yi)で表される。
このように、特許価値スコアが計算され、図5の左側に一覧表21が示され、図5の右側にPPF価値マップ26として図形が表示される。この図形は、図形等作成装置20にて作成される。上記の通り、PPF価値マップ26は、横軸に出願または特許のグループの平均評価点を表し、縦軸は出願または特許のグループの総評価点を表している。このグラフの中に、上記で計算されたPPFを表す円をそれぞれマッピングする。円の大きさは出願または特許のグループの件数であり、件数の大小で円の半径の大小が決まる。
図5のPPF価値マップには、PPF−AからPPF−Gまでの7個のPPFがそれぞれマッピングされている。円の中のA〜Gは、それぞれPPF−A〜PPF−Gと対応している。
このグラフの中の曲線27は、基準曲線であり、ユーザーにおいて独自に基準を決めることができる。図5のPPF価値マップでは、基準線27は、y=a/x+b(a,bは変数)で描かれているが、それに代えて、y=a/cx+b(a,b,cは変数)またはy=−ax+b(a,bは変数)で描かれる基準線を用いてもよい。
また、例えば、図5のPPF価値マップによると、基準線よりも左下部分に3個の出願または権利グループのPPF−D、PPF−CおよびPPF−Bが存在する。これにより、それらの3グループは相対的に価値が低いので、放棄候補にしても良いのではないかという判断をすることができる。一方、7個の各PPFの相対的な重要度を可視化することができる。この種の図形のマッピングソフトは既存の市販されているソフトウエアを利用することができる。
また、上記特許価値スコア演算と平行して、特許年金支払額の算出を行うことができる。図2Aまたは図2Bに示す制御装置12により、年金支払額算出手段28に対して算出指示を出す。この算出に当たり、制御装置12は、第3記憶部(又は年金情報記憶手段)29に記憶されている各国特許年金テーブルを使用する。
各国特許年金テーブルには、日本、米国、欧州、中国、韓国等の特許主要国の特許年金制度がテーブル化されている。つまり、出願からの年数または特許登録からの年数とその年金支払額が対応付けられている。
日本や米国では、特許登録年から特許維持年金を支払うので、登録日が基準となる。中国(CN)や欧州(EP)では出願維持年金制度であるため、出願年が基準となる。このように、国や地域により年金の計算が異なる。
そこで、制御装置12は、第2記憶部15から、各出願の出願日、登録日など年金計算に必要な情報を読み出して年金支払額算出手段28に送り、年金支払額算出手段28は、上記第3記憶部29の各国特許年金テーブルのデータとつき合わせて年金支払額を算出する。次に、年金支払額算出に当っては、次のように行われる。
中国特許を例にしてみる。PPF−Aの中の中国特許出願が、出願から17年目に当たっていたとする。年金支払額算出手段28は、第3記憶部29の各特許国年金テーブルの中の中国特許年金テーブルより、17年目の年金額を見出す。この金額は、「本年度支払い年金額」として位置づけられる。
中国特許の満了は出願から20年なので、権利満了までには17年から20年までの4年間の支払いが必要である。このため、年金支払額算出手段28は、中国特許年金テーブルより17年から20年までの年金支払い額を見出し、次いで加算演算して合計値を得る。これが、「年金支払い総額」として位置づけられる。
上記の実施態様では、上記第3記憶部29の各国特許年金テーブルには、主要国だけの特許年金テーブルを持たせた。しかし、上記第3記憶部29の年金テーブルには、必要な国や地域のすべてを持たせたり、日本国1ヵ国だけに限定して持たせたりすることもできる。
各国の特許年金額は、金額表示にドルであったり、ユーロであったり、円であったりする。統一して表示しないと合計計算ができないので、テーブルには、あらかじめすべてを円換算して計算するようにきめて金額を登録しておけばよい。
また、すべてを統一した円換算ではなく、各国の通貨の金額をテーブルに登録しておいて、為替レートは図示していないが別途最新の為替レートを入力するようにして、最新の為替レートに基づいてユーザーが希望する統一した通貨での年金額を算出するようにすることができる。通貨選択や為替レートについての入力は省略した。
次に、年金支払額算出手段28によって実行される年金管理シミュレーションについて説明する。年金管理シミュレーションを行うと、図5において、相対的に評価点の低い3つのPPFの出願または特許のグループ、具体的にはPPF−B,PPF−C,PPF−Dに属する出願または特許のグループを放棄した場合に、支払い年金額は一体どのように変化するのかを知ることができる。
図5のPPF一覧表21の右欄には放棄するものを指定する入力欄30が設けられている。例えば、図5に示すように、PPF−B,PPF−C,PPF−Dの欄のそれぞれ右にある入力欄30のチェックボックスにマークを入力する。
なお、上記の説明では、入力欄30は、放棄するものを指定するようになっているが、放棄するものを指定するものではなく、残すものを指定する欄として用いるように構成してもよい。
そして、下部にある計算ボタン31を押下することにより、支払い年金額が再計算される。このチェックボックスへのマークや計算ボタン31の押下は、入力装置6の例えば、マウスにより画面上のカーソルの移動およびクリック操作によって行うことができる。
次に、特許年金支払額が再計算されると、その結果は図6に示される図形として表示装置8の画面に表示される。このグラフの縦軸は年金の支払総額である。横軸に沿って、目標額を示す棒グラフ35と、現時点での会社が保有する特許の年金支払総額を示す現状の棒グラフ33とを並べて示す。
本実施例では、PPFに含まれるいくつかの出願または特許のグループを抽出すると、抽出したすべての出願または特許のグループに関連する特許に対し支払うべき年金総額が示されている。
目標額を示す棒グラフ35は、会社として支払うべき特許年金額の目標が目標金額入力欄34で入力され、入力後目標設定ボタン34aを押すことにより表示される。この目標額は、この画面で入力するのではなく、別途入力するように構成することもできる。
先に、PPF−B,PPF−C,PPF−Dに属する出願または特許のグループを放棄するという入力をした結果は、図6の削減額36に反映され、図示される。これが第1回目のシミュレーション結果である。この結果を見ると、削減は行われたものの、目標支払額をオーバーしていることがわかる。さらなる削減が必要であると判断される。
そこで、図5に戻って次に評価が低いPPF−Gに属する出願または特許のグループを放棄するために入力欄30の中の該当空欄にチェックを入れ、計算ボタン31を押下する。
この入力欄30と入力装置6とによってパテントポートフォリオ選択手段を構成する。
その計算結果は、図6に示される。図6において、第2回目のシミュレーション結果は第1回目の右隣であって、削減棒グラフ36の下辺から下方に伸びる棒グラフ37で示される。この結果、年金支払額が目標値よりかなり少なくなったことがわかる。
これでは削減しすぎであるということで再度の見直しが必要となる場合がある。もちろん、目標値よりも削減額の方が大きければそれ以上の見直しが不要という判断をすればそれで完了となる。
再度の見直しをする例について説明する。図6において見直しボタン38を押す。見直しボタン38が押されると、図7に示すようにすでに削減予定として選択されたPPFに属する出願または特許のグループの出願の内訳が表示される。
図7の上段部分は、PPF−Bの出願一覧39が表示されている。欄40は日本特許出願の出願番号、欄41は出願の評価スコア、欄42は日本出願の対応外国出願国、欄43は出願評価情報をそれぞれ示している。欄44は維持有無の入力欄である。
この一覧表39の下部には、PPF−Bの出願総件数の欄45が表示されている。この例では、PPF−Bは50件と表示されている。その右には、PPFの総評価スコアの欄46が表示される。この例ではPPF−Bの総スコア11.5が表示されている。
さらにその右には、PPFの平均評価スコアの欄47が表示される。この例では、PPF−Bの平均スコアとして0.23が表示されている。また、この下には、今年度PPFを維持する年金額の欄48が表示される。その右には、PPFを構成するすべての特許を権利満了まで維持するとした場合の将来年金総額の欄49が表示される。
更に、この一覧表39の上部にはPPFやそれを構成する出願、特許の維持か放棄の指定ができるようになっている。左から順に、全ての出願を放棄する選択欄50、日本のみ放棄指定する欄51、外国特許のみ放棄指定する欄52、個別の特許出願の維持を指定する欄53がそれぞれ設けられている。
図7においては、個別特許の維持の欄53が選択されている。これが選択されると、上記一覧表39の一番右の列である、維持有無欄44の入力が有効となる。この例では、日本出願JP−00120とJP−00550の2件の維持が選択されていることがわかる。この入力を完了させ、計算ボタン54を押すと、年金支払額算出手段28によって、年金額が再計算される。
この再計算は、指定された2件の日本特許およびその対応外国特許を維持する、つまりPPF−Bは放棄するがその中のこの2件だけは放棄せず、維持するという計算であり、計算した結果は、今年度維持年金額欄48、将来年金総額欄49にそれぞれ表示される。
以上は、放棄選択されたPPF−Bについて説明したが、同様に放棄選択された他のPPF−C、PPF−D、PPF−Gについてもそれぞれ一覧表55、56として表示される。PPF−Gの表示については省略した。一連の見直しが行われた結果を確認したい場合には、右下に設けられた「見直し表示」ボタン57を押す。
そうすると、年金支払額算出手段28によって再計算が行われて、図6に示すように、年金支払額の見直し額が棒グラフ40として表示される。この見直した結果、年金支払額が当初計画した目標年金額と同じまたは近い値になったことが確認できたので、一連の年金管理の為の権利評価作業が終わることになる。
権利評価が完了すると、維持すべき権利と放棄すべき権利の峻別が行われ、年金管理を行うために一連の特許情報の評価結果を、制御装置12が、例えば、図示しない特許年金支払い指示を行う機能を有するプログラムが備えられたホストへ出力する。
図8は、年ごとの特許登録件数の推移を示す図である。縦軸は特許登録件数を、横軸は年をそれぞれ表している。この図について説明する。
符号61の棒グラフは、2010年になった時点での特許登録保有件数であり、符号62は、その年に新規に登録になった登録件数を示す網掛け部分であり、棒グラフ61にその部分62が上積みされている。符号63は、その年に放棄された登録件数を示すハッチングが付された部分を示す。
新規登録件数の部分62が、それまでに保有していた登録件数に上積みされるが、放棄件数63が、その上積みされた登録件数から減少されて、その年の最終登録件数が確定される。つまり、この登録件数が翌年、2011年のスタート時点の保有特許登録件数64となる。
以下同様に年ごとに新規登録件数と放棄件数が発生し、2012年まで繰り返される。その結果、曲線65で示すように、毎年右肩上がりで保有登録件数が増加している。
仮に、2013年を現時点として、本発明のパテントポートフォリオ管理手法を利用したとする。2013年の年初の保有特許登録件数は棒グラフ67の通りである。新規登録件数68、戦略的放棄件数69で、その年の年末(翌年の年初)保有登録件数70となる。
戦略的放棄件数は、本発明で説明したとおり放棄すべき件数目標を設定することにより、PPF単位で権利維持又は放棄の評価を戦略的に行うことによって大幅に不要な権利群PPFを放棄することが実施できる結果である。これを毎年繰り返すことで、従来のやり方では曲線71のように保有特許件数が上昇していたが、本発明の方法を採用することにより曲線72のように緩やかな上昇に押さえることが可能となる。
その結果、2016年末には、特許保有件数を符号73で示す件数にまで押さえることができる。従来との比較で見れば、矢印74で示すように、大幅な件数削減が出来、つまり権利維持年金の削減ができるのである。
上述した実施例において、第1記憶部1に記憶される特許関連データとして4つの種類を説明したが、これらを全て保有するだけでなく、書誌データと審査データのように公開されている特許データのみを第1記憶部1に持つようにすることができる。これは、このパテントポートフォリオ管理を出願人が外部の調査機関に委託するケースの場合に当てはまる。
公開されたデータに基づいて、第1の実施例を適用して維持又は放棄すべきPPFを構成する出願または特許のグループを見出し、放棄すべき出願または特許のグループの中から個別に維持すべき特許を残すということが実施できる。委託した出願人企業は、外部の調査機関から分析したPPF評価を受け取ることによって、社内で保有している評価データおよび社内データを社内のコンピュータシステムの中で再検討させることにより、真に放棄できる出願または特許のグループを確認することができる。
図9は、図2Aまたは図2Bに示すパテントポートフォリオ管理装置をネットワークで構成した場合の構成図である。
符号75はネットワークで、具体的には社内LANなどである。クライアント76には、入力装置6および表示装置8の入出力装置を持つパソコンが複数つながっている。ホスト77は例えば基幹系の大型コンピュータやサーバーで構成され、社内の全特許出願データが蓄積されている。この中に第1記憶部1が構成されている。
年金管理サーバー78は、制御装置12、検索手段13、特許データ送信手段14、特許価値演算手段19、年金支払額算出手段28、図表等作成装置20を備える。年金サーバー80は、各国特許年金テーブル29を持っている。サーバー81には、第2記憶部15が設けられている。サーバー81は、別サーバーとしたが、年金管理サーバー78に設けることもできる。
年金サーバー80に保存されている各国特許年金情報は、年金管理サーバー78により、インターネットを経由して外部の各国特許年金データ79を取り込むように構成されている。人手によって各国特許年金テーブル29を最新情報に更新するようにしても良い。
本発明の実施例の全体の動作について図10のフローチャートを用いて説明する。
図10は、本発明の実施態様に係るパテントポートフォリオ管理装置の処理のフローチャートである。
まず、本システムが起動するために、制御装置12は、クライアント76のログイン画面82からIDおよびパスワードが入力されて、本年金評価管理システムにログインされたことを確認する(ステップS1)。
そうすると、制御装置12は、図12に示す特許年金評価一覧を表示装置8に表示する(ステップS2)。図12に示すように、表示装置8には、過去の特許年金評価作業の一覧が表示される。表示項目は左より、評価作業名84、評価状態85、出願件数86、維持87、放棄88、未評価または未決定89、抽出日90、年金支払額91、年金削減額92、生涯年金支払総額93がそれぞれ設けられている。
評価作業名84は、年間に数回の評価が行われるとすれば、年度と回数を併記して、例えば2012−2(2012年の2回目)というように表記させることができる。それに代えて、ユーザーが独自に決めた表現でも構わない。
評価状態85は、評価作業の状態が「完了」か「継続」を表している。新規の評価作業を行う場合でも、直前の評価作業がまだ継続していることもある。出願件数86は、その評価作業の対象となったすべての特許出願(登録件数含む)件数のことである。
維持87は、評価した結果出願や権利を維持した全体の件数が表示されるように設定され、放棄88は、出願や権利を放棄した件数を表示するように構成されている。未評価または未決定89は、評価が継続中の段階での評価が未完了の件数を表している。
抽出日90は、年金評価抽出作業を行った日を表示する。年金支払額91は、出願や権利を維持した維持87の権利維持に必要な年金支払額を表している。年金削減額92は、放棄88の件数で、年金支払が不要になった金額を表している。
生涯年金支払総額93とは、抽出対象となった権利のうち権利を維持するとした場合の権利満了までの必要な年金支払総額を表している。この図では、過去3回の年金評価作業A,B,Cが行われたことを示している。
このような過去の年金評価の記録を保管することによって、これから行う年金評価作業の参考にすることができる。この種の記録データは、図2Aまたは図2Bの第1記憶部1の中に、具体的には、社内データの中に記憶保管しておけばよい。
図12に示す画面の左上部には、新規評価作業作成ボタン95が設けられている。このボタンが押されると、制御装置12は、新規評価作業を開始する(ステップS3)。
制御装置12は、新規評価作業を開始すると、目標金額の入力に伴う処理を実行(ステップS4)し、続いて、抽出条件入力に伴う処理を実行する(ステップS5)。このステップでは、すでに説明した図3の画面が表示される。この説明は既述したのでここでは省略する。この例では、「特許群(パテントポートフォリオPPF)による抽出」10が選択され、PPFの作成期間10eが選択されたとして説明する。
図4の表に示すPPF一覧表の中の1995年から1999年の5年間に作成された古いPPFが選択されるように上記の期間が入力されたとする。入力後検索ボタン11が押されると、制御装置12の検索手段13は、PPF−AからPPF−Gまでの7件のPPFを抽出することになる。制御装置12は、抽出された7件のPPFを図5に示す抽出PPFの一覧表とPPF価値マップとして表示する。
制御装置12は、同時に図13に示す年金支払シミュレーション97を表示装置8に表示する。図5に示す抽出PPFの一覧表およびPPF価値マップと図13に示す年金支払シミュレーション97を一緒に表示すべく図5に示す画面の中に図13を小さく表示しても良いし、ボタンで表示しこれを押すことでポップアップ画面のように表示させることもできる。この表示方法は任意に選択することができる。
図13の左の4つの棒グラフ98は、2010年から2013年までの4年間の特許年金支払額の推移を示している。過去10年間にさかのぼってもっと多くの年数を表示させるように設計できる。
図13のように2010年から2013年までの過去の年金支払額をグラフに表示させるためには、その年ごとの年金支払額のデータを第1記憶部1の中、具体的には社内データの中に記憶させるようにしておけば良い。
ここで、他の実施例を説明する。先の実施例では、図5に示したPPF価値マップ26を見ながら相対的に価値の低いPPF−B,PPF−C,PPF−Dを放棄する選択をするような手順であったが、この変形例は、基準曲線27の左下方に位置するPPF−B,PPF−C,PPF−Dの3件を自動的に削減対象とするようにプログラムを組むようにするものである。
例えば、制御装置12が、各PPFの総評価点および平均評価点を、基準線27の相当する位置での値と比較し、基準線27の値より低い総評価点および平均評価点を有するPPFを削除対象とする、というようにしてもよい。この実施例の場合には、自動計算による年金支払額を表示することができる。
この結果は、図13の棒グラフ101で示すように、自動計算した結果の年金支払額のことである。つまりPPF−B,C,Dを削減したケースを示している。
再び第1の実施例に戻るが、制御装置12の検索手段13によって評価案件の抽出が行われると、図6の画面が表示される。この画面では、抽出されたPPF全体の年金支払額が現状33として表示される。この画面で年金削減額を目標金額として入力欄34に入力し、設定ボタン34aを押すと、現状棒グラフ33の左側に、削減した後の年金支払目標額が棒グラフ35で示される。これにより、制御装置12は目標金額入力に伴う処理を実行する(ステップS4)。
次に、制御装置12は、抽出条件入力に伴う処理(ステップS5)を実行すると、PPF一覧が示された図5に示すように抽出PPFの一覧表とPPF価値マップを表示する(スッテプS6)。
図5の画面より放棄するPPFが選択されると、制御装置12は放棄対象PPF選択に伴う処理を実行する(スッテプS7)。この例ではPPF−B,PPF−C,PPF−Dが選択されて、入力欄30にチェック(放棄すること)が入れられ、計算ボタン31が押されている。
そうすると、制御装置12および図面等作成装置20は、図6の画面を表示し、PPF−B,PPF−C,PPF−Dの削減額36をグラフ化して表示する。この結果、当初設定した目標金額35には達していないことがわかる。制御装置12によって目標額未達成判断処理が実行される(ステップS8)。
この判断ロジックはコンピュータによって目標金額と削減後の支払金額とを比較判断させることにより実現することができる。図2Aまたは図2Bに示す制御装置12の中に比較・判断手段を設けることで実現できる。ステップS8で未達成(YES)の場合には、再度ステップS6に戻って更に放棄するPPFを選択させる作業が行われることになる。目標金額に達成するまで繰り返される。達成すれば終了する。
図11は、本発明の別の実施例に係るフローチャートである。
つまり、図10に示す方法は、放棄するPPFの年金支払額の合計が、目標額以上になった場合に対処するフローチャートである。
これ以上放棄するPPFが見つからない場合が出てくる。そういう場合には、図6の目標金額を見直すボタン38を押すことで変更できる。見直しボタン38ではなく、直接目標金額欄34に新たな目標値を入れることで繰り返しステップを止めることができる。もちろん、図示していないが、繰り返しステップを中止できるボタンを画面に設けることができるのは言うまでもない。
図11のフローチャートにおいてステップS8までのフローは図10と同様なので説明は省略する。
次のステップS9は、目標金額には達成したが、大幅に目標金額をオーバーしたかを制御装置12によって判断するステップである。大幅にオーバーという基準はユーザーの方であらかじめ決めることができる。例えば、金額差が1割を超えた場合と決めたり、5%というようにきめたりする(これを許容範囲金額という)ことで、コンピュータに自動判断させる。
これは、図2Aまたは図2Bに示す制御装置12の中に比較・判断プログラムを持つ比較手段を設ける。機械による判断ではなく、操作者によって機械で判断された結果を覆してさらに削減金額を望む場合には、目標金額入力ステップS4に戻って修正の目標金額を入力すればよい。修正の目標金額が入力されると、再び自動的にスッテプS6〜S8が実施されるように設定することができる。
このステップS9で、ほぼ目標金額または目標金額の上記許容範囲金額内であれば、ほぼ目標通りと判断する処理を実行する(ステップS10)。この判断であれば、最終のステップS11の放棄PPF/維持特許確定の処理を実行して作業が完了する。図示していないが、図13の調整後棒グラフ102は、ほぼ目標金額棒グラフ103と同じ高さになることは言うまでもない。
次に、判断ステップS9において、削減額が許容範囲を超えた場合(YES)には、ステップS12に進む。このステップS12では、制御装置12は、削減対象となったPPF特許一覧表を画面に表示する(図7)。
目標額オーバーかどうかを上述のように機械に判断させた結果に従うのではなく、操作者の判断で目標額オーバーでも良いというように判断することもできるが、そのような場合には、図示しない強制実行ボタンを押すことにより、ステップS10に移行させ、ステップS10、ステップS11を順次実行させて完了とすることができる。
図7の画面で、たとえばPPF−Bの中には価値の高い特許も含まれているかどうかを一覧表で判断することができる。復活方法としては、日本のみ放棄51を選択すれば外国特許は残すという選択になる。外国のみ放棄52を選択すれば日本特許を残すという選択になる。個別出案維持53を選択すれば、下記の表の中の維持要否欄44が入力可能状態に切り替わり、レ点入力することで維持という扱いになる。
このように放棄PPFの中のどのような特許を例外的に維持するのかという入力がされると、制御装置12は、入力に伴う処理を実行する(ステップS13)。この例では、日本特許出願JP-00120およびJP-00550の2件を選択し、その対応外国出願も含めて維持するという選択となる。そこで、計算ボタン54が押されると、年金支払額算出手段28は、再度年金額を計算する。
計算された年金額は、今年度権利維持年金額欄48に、将来年金総額欄49に改めて表示される。
どの個別特許を選択するのかをサポートする画面について説明する。図14の一覧表119には、左よりPPF番号110、評価111、評価担当者112、状態113、国別評価114、出願・登録番号115、発明の名称116、年金額117、評価点118がそれぞれ表示される。
図示していないがPPFの一つが選択されたとすると、この表の中にそのPPFを構成する日本特許が表示される。そして、この一覧表119の情報から維持した方が良いと思われる特許を1件または複数選択する。表の出願番号・登録番号欄115がアクティブになり、選択できるようになる。この欄115にたとえばレ点入力または押下によって反転させるなどして維持する特許出願または特許を選択することができる。
選択された特許については、図15に示すようにその特許の対応外国出願まで含めた情報120が画面に表示される。出力項目としては、左より、出願国123、出願状況124、出願日125、評価結果126、自動評価127、手動評価128、年金額129が順に設けられている。出願国には日本の特許を基準としたパテントファミリ130がすべて表示される。
図15では、各国1件だけで、5か国の特許出願状況の表示であるが、ある国で分割出願や継続出願などがあれば、それも併せて表示する。出願状況124で、もはや権利が存続していないものは、年金支払額の対象とはならないので、年金額の計算および評価対象にならないように設計されている。
図15では、もはや出願や権利が存続していない場合には、項目126〜128に横棒が引かれて表示されていることでそれを認識できる。評価結果欄126のみが、この表でアクティブとなっており、評価結果を入力できる。参考として自動評価127や手動評価128の結果を見ることができる。
表120の下部には評価結果を入力した年月日欄、なぜこの特許を復活させたのかという見直し理由を入力するコメント欄135、評価者の所属と氏名欄が設けられている。所属や氏名は、この欄に入力させることもできるが、あらかじめ評価者に評価を依頼している場合には、その所属や氏名をこの欄に表示させるようにすることができる。入力が完了すると登録ボタン136を押すことによって、見直し(復活)が完了する。
なお、図15の上部には、PPF番号121欄に選択されたPPF番号および図14の一覧表119の上記PPF番号に対応した項目111〜118を表示させている。
維持する特許が入力され、年金額が再計算されると、制御装置12は、年金目標額・放棄額対比表を表示装置8に表示する(ステップS14)。この表は図6に示す図が表示されることで、復活された年金額40を可視化し、全体の年金支払額40が目標の金額35とほぼ同じになったことがわかる。
これは、図13にも、同様に調整後年金額を示す調整後棒グラフ102が図示した高さから目標金額棒グラフ103と同じ高さになったことが図示される。この場合、どちらのグラフを表示するかはあらかじめ設定しておけばよい。この例では、図6の方が、各ステップの年金額の変動がわかるので、好ましいであろう。
表示されたときに、制御装置12は、目標額と見直し後の年金支払額とがほぼ同じか許容範囲内であるかを判断する(ステップS15)。この判断もコンピュータによる自動判断である。目標額への復活ができない場合(NO)には、ステップS13に戻って再度復活(維持)する特許を選択する。これを目標額または許容範囲内に入るまで繰り返す。
但し、このコンピュータによる判断ではなく、操作者による異なる判断で再度ステップS13〜S15を繰り返すようにすることもできるし、ステップS11に移行するように強制的に変更することも可能である。許容範囲に達すれば(YES)、この作業は完了、つまり、放棄PPF/維持特許確定処理を実行する(ステップS11)。
次に第3の実施例について説明する。上述した実施例は、図10または図11のステップS8までが放棄するPPFを選択して、その支払い年金額等を計算させながらシミュレーションを行い、放棄PPFの支払年金額が目標額をオーバーした場合にさらにステップS9以上を実施させるものであった。
しかしながら、このように複雑で長いステップを実施するものではなく、ステップS8でNOの場合に、ステップS11に移行して完了させることができる。このようにすることでより簡便な装置にすることができる。
つまり、放棄するPPFを選択したり、選択しなおしたりというステップS6〜S8を繰り返すだけで完了させるのである。本実施例のフローチャートは、図11のステップS9〜S15(ステップS11は除く)を省略しただけなので、省略した。
更に第4の実施例について説明する。第1の実施例では、図5に示すように抽出されたパテントポートフォリオ管理番号22ごとの特許件数23、総評価点24、平均評価点25を一覧表21で表示し、同時にPPF価値マップ26を表示して、放棄対象のPPFを選択させるように構成したが、操作者が選択するのではなく、コンピュータプログラムにより自動的に選択させることができる。
図5の基準線27の双曲線y=a/x+bによりその左下領域にあるPPFを放棄対象として自動選択させる。つまり、PPFの総評価点24および平均評価点25が相対的に他のPPFよりも下回っているものを選択するのである。PPFの座標は(xi,yi)で表わされる。
これは、総評価点24をY軸の座標(yi)とし、平均評価点25をX軸の座標(xi)としてa/x+bと設定することにより、数学的に求めることができる。言い換えれば、y<a/x+bを満足する座標(xi,yi)を持つPPFを選択すればよい。
このように、コンピュータプログラムにより自動的に放棄対象のPPFを選択させるが、図5の画面において上記の数式y=a/x+bのa,bの係数を入力させるように構成(図示せず)することにより、基準線を移動修正することができる。その結果、放棄対象となるPPFの数を増加させることもできれば、少なくすることもできる。
その結果を図6のグラフで確認できる。つまり、年金支払額が目標とする年金額35に近づけることができたのかを確認できるのである。目標に到達せず、さらに放棄対象とするPPFを増加させる必要がある場合には、上記数式の係数bを増加するよう設定することにより、対象となるPPFを増やし、支払い年金額を低減する方向にできる。このようなシミュレーションを行うことができ、効率的な管理作業を実現できる。
図16は、図5のPPF価値マップ26をベースにしたものであるが、基準曲線27の位置を設定することが可能な実施例である。つまり、この画面の下方部には、PPF価値スコア基準値を設定する入力欄150が設けられている。
この入力欄150にPPF価値スコアの基準値を入力することで基準曲線の位置を決めることができる。
あるいは、別の方法として基準曲線27の数式がPPF価値スコア基準値入力欄151として示されている。この欄の数式の定数の入力欄152または、および定数の入力欄153の空欄に任意の数字を入れることにより、基準曲線27を図中の矢印154で示すように上下方向、左右方向、または斜め方向に移動させることができる。
これにより、基準値を下回るパテントポートフォリオ群を抽出し、それらの年金支払額を算出させることができるのである。また、希望する年金額に達するまで、言い換えれば削減する年金額に達するまで、このPPF価値スコア基準値を修正して、年金支払シミュレーションを行わせるようにすることで、適切な結果を導き出すことができる支援ツールとなるのである。
本発明は、個人または企業が保有する特許出願および登録特許の特許資産、つまりパテントポートフォリオ(PPF)を適切に維持管理するために、相対的に利用価値の低いPPFを構成する出願または特許のグループを放棄対象として選択することができるコンピュータによる支援システムを提供するものである。
また、本発明を利用することにより、適切なパテントポートフォリオ管理を受託するサービス業にも適用することができる。
1 第1の記憶部
6 入力装置
8 表示装置
12 制御装置
13 検索手段
15 第2の記憶部
19 特許価値演算手段
20 図形等作成装置
21 一覧表
26 PPF価値マップ
27 基準線
28 年金支払額算出手段
29 第3の記憶部
特表2012−511771号公報 特表2009−520281号公報 特開2013−41432号公報 特開2004−234233号公報 特開2003−281358号公報

Claims (16)

  1. 評価対象出願に関連する特許関連情報を記憶する特許情報記憶手段と、
    少なくとも1ヵ国の出願維持年金額または登録年金額を有する年金テーブルを記憶する年金情報記憶手段と、
    入力されたパテントポートフォリオ価値スコア情報出力指令に基づき、上記特許情報記憶手段内の個別出願の価値スコアを演算処理する特許価値演算手段と、
    上記パテントポートフォリオ価値スコア情報出力指令に基づき、上記年金情報記憶手段の年金テーブルから対象出願の基準年の特許年金支払額を算出する年金支払額算出手段と、
    パテントポートフォリオを構成する所定の関連性のある出願または特許のグループまたはパテントポートフォリオを構成する個別出願の価値スコアおよび上記年金算出手段によって算出された年金額に基づきあらかじめ決められた図形または表を作成する図面等作成装置と、
    上記パテントポートフォリオ管理画面作成手段によって作成されたパテントポートフォリオ管理画面を表示する表示装置と、
    を備えることを特徴とするパテントポートフォリオ管理装置。
  2. さらに、評価対象出願をパテントポートフォリオ群として抽出するための検索データを入力する入力装置と、
    個別の特許等出願に関連付けられており、出願番号、出願日、登録日、権利満了予定日、消滅日、優先権主張日などの書誌データを有する出願情報、出願評価情報を有する第1の記憶手段と、
    上記入力装置から入力された検索データに基づき上記第1の記憶手段から評価対象出願を検索する検索手段とを備え、上記特許情報記憶手段が、上記検索手段によって検索された評価対象出願に関連する特許関連情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載のパテントポートフォリオ管理装置。
  3. 上記算出された各パテントポートフォリオの価値スコアデータに基づいて、価値スコアの相対的に低いパテントポートフォリオを抽出する抽出手段と、
    上記抽出手段によって抽出されたパテントポートフォリオを構成する各出願の基準年の特許年金支払額を上記年金支払額算出手段に計算させ、上記パテントポートフォリオ管理画面に出力させる制御装置と、
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパテントポートフォリオ管理装置。
  4. 上記表示装置に表示されたパテントポートフォリオ管理画面からパテントポートフォリオ別または出願個別に権利維持要または不要を入力する上記入力装置と、
    上記入力装置によって入力された権利要否情報に基づき、基準年の特許年金支払額を上記年金支払額算出手段に計算させるとともに、上記年金の計算結果を上記パテントポートフォリオ管理画面に出力させる上記制御装置と、
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパテントポートフォリオ管理装置。
  5. 上記年金支払額算出手段は、さらに上記基準年から権利満了までの年金総支払額を算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパテントポートフォリオ管理装置。
  6. 上記計算結果が出力された上記パテントポートフォリオ管理画面より、パテントポートフォリオを構成する一つまたは複数の出願または特許のグループを選択するパテントポートフォリオ選択手段と、
    上記パテントポートフォリオ選択手段によって選択された一つまたは複数の出願または特許のグループを構成する出願リストを表示する上記表示装置と、
    上記表示装置より、出願を維持するものを選択させ、上記年金算出手段に特許年金支払額を計算させ、上記パテントポートフォリオ管理画面に出力させる上記制御装置とを備えることを特徴とする請求項4に記載のパテントポートフォリオ管理装置。
  7. 上記出願評価情報には、さらに発明実施状況、ライセンス状況、重要度を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパテントポートフォリオ管理装置。
  8. 上記特許情報記憶手段と、上記年金情報記憶手段と、上記特許価値演算手段と、上記年金支払額算出手段と、上記図面等作成装置と、上記表示装置との中の少なくとも一部がネットワークを介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載のパテントポートフォリオ管理装置。
  9. 上記特許情報記憶手段と、上記年金情報記憶手段と、上記特許価値演算手段と、上記年金支払額算出手段と、上記図面等作成装置と、上記表示装置と、上記入力装置の中の少なくとも一部がネットワークを介して接続されていることを特徴とする請求項2に記載のパテントポートフォリオ管理装置。
  10. さらに価値スコア基準値を設定する手段と、
    上記設定された価値スコア基準値を下回る価値スコアを有するパテントポートフォリオ群を抽出する手段を有することを特徴とする請求項3に記載のパテントポートフォリオ管理装置。
  11. 特許出願番号、パテントポートフォリオ管理番号、および特許評価に供する特許データを特許情報記憶手段に記憶するステップと、
    上記特許情報記憶手段に記憶された出願ごとに、あらかじめ決められた手順に基づいて個別出願の価値スコアを演算するステップと、
    上記特許情報記憶手段に記憶された出願ごとに少なくとも1ヵ国以上の出願維持年金額または登録年金額を有する年金テーブルに基づき基準年の特許年金支払額を算出するステップと、
    上記抽出された特許出願を、パテントポートフォリオ分類ごとに区分してパテントポートフォリオを構成する所定の関連性のある出願または特許のグループごとに価値スコアおよび年金の支払額を算出するステップと、
    パテントポートフォリオを構成する所定の関連性のある出願または特許のグループごとまたは上記出願または特許のグループを構成する個別出願の価値スコアデータおよび上記年金算出手段によって算出された年金額に基づきあらかじめ決められた図形または表を作成するパテントポートフォリオ管理画面作成ステップと、
    上記パテントポートフォリオ管理画面作成ステップにて作成されたパテントポートフォリオ管理画面を表示するステップと、
    を備えることを特徴とするパテントポートフォリオ管理方法。
  12. さらに、評価対象出願を抽出するための検索データを受け付けるステップと、
    上記受付ステップにて入力された検索データに基づき、特許に関する書誌データを有する第1の記憶手段から評価対象出願を検索するステップとを含み、
    上記特許出願番号、パテントポートフォリオ管理番号、および特許評価に供する特許データを特許情報記憶手段に記憶するステップが、上記受付ステップにて入力された検索データに基づき、特許に関する書誌データを有する第1の記憶手段から評価対象出願を検索するステップによって検索された評価対象出願に関する特許出願番号、パテントポートフォリオ管理番号、および特許評価に供する特許データを特許情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項11に記載のパテントポートフォリオ管理方法。
  13. さらに、上記表示ステップで表示されたパテントポートフォリオ管理画面からパテントポートフォリオ別または出願個別に権利維持要または不要の入力を受け付けする第2の受付ステップと、
    上記第2の受付ステップにて入力された権利要否情報に基づき、基準年の特許年金支払額を上記年金算出手段に計算させるステップと、
    上記年金の計算結果を上記パテントポートフォリオ管理画面に出力させるステップと、を有する請求項12または請求項13に記載のパテントポートフォリオ管理方法。
  14. 上記出力させるステップにおいて出力された上記パテントポートフォリオ管理画面からパテントポートフォリオを構成する所定の関連性のある出願または特許のグループ別または出願個別に権利維持要または不要の入力を受け付けする第2の受付ステップ、上記計算ステップおよび出力ステップを繰り返すことを特徴とする請求項13に記載のパテントポートフォリオ管理方法。
  15. さらに、上記算出された各パテントポートフォリオの価値スコアデータに基づいて、価値スコアの相対的に低いパテントポートフォリオを抽出するステップと、
    上記抽出ステップによって抽出されたパテントポートフォリオを構成する各出願の基準年の特許年金支払額を上記年金算出手段に計算させ、上記パテントポートフォリオ管理画面に出力させる制御ステップと、
    を有することを特徴とする請求項11または請求項12に記載のパテントポートフォリオ管理方法。
  16. さらに、価値スコア基準値を設定するステップと、
    上記設定された価値スコア基準値を下回る価値スコアを有するパテントポートフォリオ群を抽出するステップと、
    を有することを特徴とする請求項15に記載のパテントポートフォリオ管理方法。
JP2013267601A 2013-12-25 2013-12-25 パテントポートフォリオ管理装置および方法 Pending JP2015125484A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013267601A JP2015125484A (ja) 2013-12-25 2013-12-25 パテントポートフォリオ管理装置および方法
US14/583,088 US20150178847A1 (en) 2013-12-25 2014-12-24 Apparatus and method for patent portfolio management
CN201410826578.2A CN104751270A (zh) 2013-12-25 2014-12-25 专利组合管理装置及方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013267601A JP2015125484A (ja) 2013-12-25 2013-12-25 パテントポートフォリオ管理装置および方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015125484A true JP2015125484A (ja) 2015-07-06
JP2015125484A5 JP2015125484A5 (ja) 2017-01-19

Family

ID=53400531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013267601A Pending JP2015125484A (ja) 2013-12-25 2013-12-25 パテントポートフォリオ管理装置および方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20150178847A1 (ja)
JP (1) JP2015125484A (ja)
CN (1) CN104751270A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019086960A (ja) * 2017-11-06 2019-06-06 東芝デジタルソリューションズ株式会社 特許情報処理装置、特許情報処理方法、およびプログラム
JP6550583B1 (ja) * 2018-12-11 2019-07-31 株式会社AI Samurai 特許マップ表示装置及び特許マップ表示方法並びに特許マップ表示プログラム
JP2021128543A (ja) * 2020-02-13 2021-09-02 株式会社Toreru 知的財産管理装置、知的財産管理プログラム及び知的財産管理方法
US12086176B2 (en) 2020-07-29 2024-09-10 Astamuse Company, Ltd. Information processing apparatus, and information processing method

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150254576A1 (en) * 2014-03-05 2015-09-10 Black Hills Ip Holdings, Llc Systems and methods for analyzing relative priority for a group of patents
CN108269049B (zh) * 2016-12-30 2021-01-12 广东精点数据科技股份有限公司 一种状态转移对象的数据检测方法及装置
KR101932517B1 (ko) * 2017-11-27 2018-12-26 한국발명진흥회 다중회귀모델을 활용한 특허 평가 방법 및 시스템
CN109740947A (zh) * 2019-01-08 2019-05-10 上海市研发公共服务平台管理中心 基于专利数据的专家挖掘方法、系统、存储介质及电子终端
CN109948941A (zh) * 2019-03-26 2019-06-28 苏州大成有方数据科技有限公司 一种用于知识产权风险管控管理系统及其工作方法
CN113326230A (zh) * 2019-12-13 2021-08-31 上海汉之光华知识产权服务有限公司 案件状态自动识别及管控方法、系统、电子终端及介质
US12014436B2 (en) * 2020-09-30 2024-06-18 Aon Risk Services, Inc. Of Maryland Intellectual-property landscaping platform
US20220245746A1 (en) * 2021-02-01 2022-08-04 Sony Interactive Entertainment LLC Networked computer system for rapid identification of related assets and comment generation therefor
US20230087206A1 (en) * 2021-09-17 2023-03-23 Aon Risk Services, Inc. Of Maryland Intellectual-property analysis platform

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050010515A1 (en) * 2003-07-08 2005-01-13 Siemens Aktiengesellschaft Method of identifying high value patents within a patent porfolio
JP2005115831A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Ip Trading Japan Co Ltd 知的財産評価管理装置、知的財産評価管理方法、知的財産評価管理プログラム
WO2008054001A1 (fr) * 2006-11-02 2008-05-08 Intellectual Property Bank Corp. Dispositif d'évaluation de brevet
JP2008123362A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Takenaka Komuten Co Ltd 特許の経済価値を評価するためのシステム、方法及びプログラム
US20120278244A1 (en) * 2011-04-15 2012-11-01 IP Street Evaluating Intellectual Property

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8095581B2 (en) * 1999-02-05 2012-01-10 Gregory A Stobbs Computer-implemented patent portfolio analysis method and apparatus
JP2004213081A (ja) * 2002-12-26 2004-07-29 Alps Electric Co Ltd 知的財産管理装置及び知的財産管理プログラム
US20060229983A1 (en) * 2005-03-17 2006-10-12 Steven Lundberg Method and apparatus for processing annuities
US20110246473A1 (en) * 2009-09-16 2011-10-06 John Stec Computerized method for analyizing innovation interrelationships within and between large patent portfolios
US20110246379A1 (en) * 2010-04-02 2011-10-06 Cpa Global Patent Research Limited Intellectual property scoring platform
CN103098045A (zh) * 2010-04-02 2013-05-08 Cpa全球专利研究有限公司 知识产权评分平台
US20130085946A1 (en) * 2011-10-03 2013-04-04 Steven W. Lundberg Systems, methods and user interfaces in a patent management system

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050010515A1 (en) * 2003-07-08 2005-01-13 Siemens Aktiengesellschaft Method of identifying high value patents within a patent porfolio
JP2005115831A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Ip Trading Japan Co Ltd 知的財産評価管理装置、知的財産評価管理方法、知的財産評価管理プログラム
WO2008054001A1 (fr) * 2006-11-02 2008-05-08 Intellectual Property Bank Corp. Dispositif d'évaluation de brevet
JP2008123362A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Takenaka Komuten Co Ltd 特許の経済価値を評価するためのシステム、方法及びプログラム
US20120278244A1 (en) * 2011-04-15 2012-11-01 IP Street Evaluating Intellectual Property

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019086960A (ja) * 2017-11-06 2019-06-06 東芝デジタルソリューションズ株式会社 特許情報処理装置、特許情報処理方法、およびプログラム
JP7384345B2 (ja) 2017-11-06 2023-11-21 東芝デジタルソリューションズ株式会社 特許情報処理装置、特許情報処理方法、およびプログラム
JP6550583B1 (ja) * 2018-12-11 2019-07-31 株式会社AI Samurai 特許マップ表示装置及び特許マップ表示方法並びに特許マップ表示プログラム
WO2020121424A1 (ja) * 2018-12-11 2020-06-18 株式会社 AI Samurai 特許マップ表示装置及び特許マップ表示方法並びに特許マップ表示プログラム
US10997679B2 (en) 2018-12-11 2021-05-04 Ai Samurai Inc. Patent map display device, patent map display method, and computer-readable recording medium including patent map display program stored therein
JP2021128543A (ja) * 2020-02-13 2021-09-02 株式会社Toreru 知的財産管理装置、知的財産管理プログラム及び知的財産管理方法
JP7105452B2 (ja) 2020-02-13 2022-07-25 株式会社Toreru 知的財産管理装置、知的財産管理プログラム及び知的財産管理方法
US12086176B2 (en) 2020-07-29 2024-09-10 Astamuse Company, Ltd. Information processing apparatus, and information processing method

Also Published As

Publication number Publication date
CN104751270A (zh) 2015-07-01
US20150178847A1 (en) 2015-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015125484A (ja) パテントポートフォリオ管理装置および方法
Bademosi et al. Factors influencing adoption and integration of construction robotics and automation technology in the US
Fleckenstein et al. Modern data strategy
Rogers The law and political economy of workplace technological change
Sutherland et al. The role of manufacturing in affecting the social dimension of sustainability
Wang et al. Applying Lean Six Sigma and TRIZ methodology in banking services
US20180144421A1 (en) System and Methods for Complaint Evaluation
Venkateswaran et al. Improving healthcare warehouse operations through 5S
Poveda et al. An integrated approach for sustainability assessment: the Wa-Pa-Su project sustainability rating system
Amin et al. Application of optimistic and pessimistic OWA and DEA methods in stock selection
Wang [Retracted] Analysis and Application of Quality Indicators in Hospital Administrative Management Based on a Fuzzy Hierarchical Model
Miller E-health: knowledge generation, value intangibles, and intellectual capital
Wijnhoven et al. Reducing waste in administrative services with lean principles
Legg et al. Artificial Intelligence and the legal profession: Becoming the AI-enhanced lawyer
Rushton et al. Forecasting inventory for the state-wide pharmaceutical service of South Australia
Acosta-Prado et al. Application of fuzzy logic in the relationship between information and communication technologies and economic performance
CN102376023A (zh) 信用评审用评审材料的集成化方法
Saghatforoush et al. Enablers for BIM application in architectural design: A robust exploratory factor analysis approach
Van Nguyen et al. What drives construction SMEs on CSR implementation during economic uncertainty?
JP6489340B1 (ja) 比較対象企業選定システム
Lee Regression analysis of cloud computing adoption for US hospitals
Abkar et al. An empirical investigation of automation technology as material waste mitigation measure at Johor construction sites
JP2009187330A (ja) 業務品質の改善ガイドシステム
AU2020201689A1 (en) Cognitive forecasting
Ghorbani et al. Evaluating Facility Asset Information Needs in a Common Data Environment to Support Maintenance Workers

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161202

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180109

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180710