JP2015125068A - 人工芝生試験機及びこれに用いられる摩耗子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】人工芝生の試験体へ擦り付けて摩耗を促進する人工芝生試験機の摩耗子に、円形状の外周面を有する回転部と、その外周面から外方へ突出する突起部を有するスパイク体を備えさせ、前記回転部の外周面に底面が平面の凹形状に設けた取付部を複数形成させると共に、この各取付部の前記底面へ下面を当接させて前記スパイク体を着脱可能に取り付ける。
曲面状となされた回転部の外周面上へスパイク体の下面を当接させて取り付ける場合と比較して前記スパイク体の下面と回転部との間の隙間が小さくなされて、スパイク体を回転部へがたつきなく強固に取り付けることができる。
【選択図】 図2
Description
すなわち本発明に係る人工芝生試験機は、人工芝生の耐摩耗性能を試験するための人工芝生試験機であって、
人工芝生の試験体へ擦り付けて該試験体の摩耗を促進する摩耗子を有し、
該摩耗子は、円周方向に回転可能で回転軸に直交する方向の断面が円形状の外周面を有する回転部と、
該回転部の外周面から外方へ突出する突起部を有するスパイク体を備え、前記回転部が回転しつつ該回転軸と直交する方向に移動して前記突起部が前記試験体へ連続的に擦り付けられるように設けられており、
前記回転部の外周面には底面が平面の凹形状に設けられた取付部が複数形成されると共に、該各取付部の前記底面へ下面を当接させて前記スパイク体が着脱可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
また、前記回転部の外周面に取付部を複数形成させ、前記スパイク体を前記各取付部へ着脱可能に取り付けるので、前記回転部へ取り付けるスパイク体の形状や本数を変更して、種々の競技に対応する耐摩耗試験を行うことができる。
また、前記各取付部を底面が平面の凹形状に設けると共に、この取付部の前記底面へ下面を当接させて前記スパイク体を取り付けるので、曲面状となされた回転部の外周面上へスパイク体の下面を当接させて取り付ける場合と比較して前記スパイク体の下面と回転部との間の隙間が小さくなされて、スパイク体を回転部へがたつきなく強固に取り付けることができる。
また、前記突起部の形状が異なる各スパイク体にそれぞれ異なるスパイク符号を標示させ、前記各取付部に前記各スパイク符号に対応する位置符号を標示させれば、取付部から各スパイク体を取り外した後で再度取り付けるときに、突起部の形状が異なる各スパイク体を以前と違う配置で前記回転部へ取り付けるような間違いを防止できるので、常に同じ試験条件で耐摩耗試験を実施でき、好ましい。
前記摩耗子は、円周方向に回転可能で回転軸に直交する方向の断面が円形状の外周面を有する回転部を備え、
前記回転部の外周面には、底面が平面の凹形状に設けられた取付部が複数形成されるとともに、内側に窪む溝部が軸方向に向かって形成され、
前記各取付部にスパイク体を取り付けて、前記回転部の外周面から外方に突出した該スパイク体の突起部を前記試験体へ擦り付ける場合と、
前記溝部の内側へ端部を挿入してシート状の摩擦体を前記回転部の外周面に巻着し、該シート状の摩擦体で前記試験体へ擦り付ける場合とを、選択できるようになされていることを特徴とするものである。
また、前記回転部の外周面に、内側に窪む溝部を軸方向に向かって形成させ、前記溝部の内側へ端部を挿入してシート状の摩擦体を前記回転部の外周面に巻着し、このシート状の摩擦体で前記試験体へ擦り付ける場合を選択できるので、テニスなどスパイクを備えない競技用シューズを用いる種目における人工芝生の耐摩耗試験を好適に実施できる。
Tは人工芝生試験機である。
本実施形態の人工芝生試験機Tは、人工芝生の試験体としての試験片Pを載置して取り付ける架台部1と、摩耗子3を有し、前記架台部1に取り付けた人工芝生の試験片Pの上方から前記摩耗子3を擦り付ける台車部2とを備えている。
前記架台部1は、人工芝生の試験片Pを取り付ける上面が平面となされたテーブル12と、このテーブル12を支持する支持部11とを備えており、前記人工芝生の試験片Pの基布p2の下面をテーブル12の上面に載置させ、基布p2に植設された芝糸p1を上方に向けて、テーブル12に取り付けるように設けている。
本実施形態の各摩耗子3a、3bは、円柱形状に形成された回転部5と、この回転部5の両端からそれぞれ突出する円柱形状の回転軸4とを備えており、前記回転部5はその中心からそれぞれ突出する前記各回転軸4を軸として円周方向へ回転できるように設けている。
前記各摩耗子3a、3bは、両端からそれぞれ突出させた各回転軸4を前記枠体21に軸支させてそれぞれ取り付けており、各回転軸4の軸方向を平行に配置させて並設させている。具体的には、図1(イ)において、図中左右方向に並設させた各摩耗子3a、3bは、それぞれの回転軸4の軸方向を図中上下方向に向けている。
前記台車部2は、枠体21を横方向に移動させることによって、前記各摩耗子3a、3bの回転部5を前記試験片Pの上で転がすように設けている。本実施形態の人工芝生試験機Tは、図1(イ)において、図示しない駆動源により台車部2の枠体21を図中左右方向へ往復移動させるように設けている。
尚、各摩耗子3a、3bの各回転部5の外周面には、図2以降の図面に図示するスパイク体8がそれぞれ取り付けられており、試験片Pの上で回転部5を転がすことによって前記試験片Pがスパイク体8に擦られるように設けている。
具体的には、前記摩耗子3aには、回転部5から突出する一方の回転軸4に歯車41aを取り付けており、前記摩耗子3bには回転部5から突出する一方の回転軸4に歯車41bを取り付けている。
前記歯車41a、41bは、各摩耗子3a、3bを前記枠体21へ取り付けた状態で横方向に配置させており、並設させた歯車41a、41bの間に輪状の無端チェーンCを架け渡し、前記歯車41a、41bへそれぞれ巻回させている。
尚、前記磨耗子3a、3bや無端チェーンCには、磨耗子3a、3bを回転させるためのモーターなどの駆動源が接続されていない。前記磨耗子3a、3bは、台車部2の前記枠体21の往復移動によって、前記人工芝生の試験片P上で前記回転部5を転がし、円周方向へ回転するように設けている。
このような歯車41a、41bに前記無端チェーンCを取り付けることで、前記摩耗子3a、3bが回転するときに各回転部5がそれぞれ異なる回転速度で回転するようになされる。
このように各摩耗子3a、3bを設けることで、架台部1へ取り付けた人工芝生の試験片P上で前記枠体21を横方向へ移動させたときに、前記摩耗子3a、3bの一方の回転部5が前記試験片Pの上を転がり、他方の回転部5が前記無端チェーンを介した駆動によって連動して回転するのでその外周面のスパイク体8を前記試験片Pの上面で滑るように擦り付けることができる。即ち、各摩耗子3a、3bの回転部5の外周面に取り付けたスパイク体8を人工芝生の試験片Pの上面へより効率良く擦り付けることができる。
本実施形態の摩耗子3a、3bは、回転軸4に取り付けた歯車41a、41bの歯数をそれぞれ15個と21個に形成させているが、これに限るものではなく、上記以外の歯数に設けてもよい。
即ち、本実施形態の架台部1は、図1(イ)において、テーブル12を図中上下方向へ往復移動するように設けている。
前記架台部1は、設定した任意の速度で前記テーブル12を前記のように図中上下方向に往復移動させることができ、例えば、0.015m/sで移動できるように設けている。
このようにテーブル12を設けることで、テーブル12に取り付けた人工芝生の試験片Pの上面へ、各摩耗子3a、3bのスパイク体8をより偏り無く擦り付けることができる。
摩耗子3bは、回転軸4に取り付けた歯車41bの歯数のみが摩耗子3aと異なり、他は摩耗子3aと同一の構成を備えている。
前記溝部51は、底面53と、この底面53の両端から開口側へ向かう2個の内側面52を備えた矩形の断面形状に形成させており、前記底面53から各内側面52の各開口縁54へ至るほど溝幅が大きくなる台形状の断面に形成させている。
尚、前記各開口縁54は各内側面52と回転部5の外周面とが接続する角部分を溝部51の全長に亘り角丸状に形成させている。また、各内側面52と底面53とが接続する角部分を溝部51の全長に亘り角丸状に形成させている。
前記回転部5の外周面において、前記溝部51aと溝部51bは半周より若干小さな間隔で配置させており、前記溝部51cと溝部51dは、前記溝部51a、51bの間隔と同じ大きさの間隔をあけて形成している。
また、前記回転部5の外周面において、前記溝部51aと溝部51cを半周の間隔をあけて配置させており、前記溝部51bと溝部51dを半周の間隔をあけて配置させている。
即ち、前記各溝部51a〜51dは、2個1組に形成させた各溝部51間の間隔が、異なる組の溝部51間の間隔よりも大きくなるように形成させている。具体的には、2個1組に形成させた溝部51aと溝部51bとの間隔や溝部51cと溝部51dとの間隔が、溝部51aと溝部51dとの間隔や溝部51bと溝部51cとの間隔よりも大きくなるように配置させている。
本実施形態のスパイク体8は、突起部81を矩形板形状に形成させており、幅の大きさ又は突出の大きさが異なる9種類の突起部81が前記回転部5から突出するように取り付けられている。具体的には、前記回転部5の外周面には幅の大きさ又は突出の大きさの少なくともいずれか一方が異なる9種類の突起部81a、81b、81c、81d、81e、81f、81g、81h、81iを有するスパイク体8a、8b、8c、8d、8e、8f、8g、8h、8iがそれぞれ間隔をあけて取り付けられており、形状が互いに異なる前記突起部81a〜81iが回転部5の外周面から突出するように設けている。
また、前記回転部5には、前記スパイク体8a〜8iをそれぞれ4個づつ取り付けており、1個の回転部5の外周面全体に合計36個のスパイク体8を取り付けている。
また、前記スパイク体8a〜8iは、回転部5の外周面において、前記突起部81a〜81iが前記野球向け競技用シューズの靴裏における各スパイクと同じ配置となされるように前記回転部5に取り付けられている。即ち、前記回転部5を1回転させて人工芝生の試験片Pへ擦り付けたときに、前記回転部5に取り付けた合計36個のスパイク体8a〜8iによって、2足4個の前記野球向け競技用シューズがそれぞれ1回づつ踏みつけたのと同等の負荷を前記試験片Pへ与えるように設けている。
本実施形態のスパイク体8aは、矩形板形状の突起部81aと、この突起部81aの下端から垂直方向へ延設される平板形状の基部82を備えるL字形状に形成させており、1枚の金属板を曲げ加工して形成させている。
また、前記基部82は略矩形板形状に形成させており、前記突起部81aが接続されている端とは逆側の端の2個の角部84a、84bのうち、一方の角部84aを角丸状に形成させている。また、前記角部84a、84bのうちの他方の角部84b付近に前記基部82を貫通する円形の貫通孔83を1個形成させている。
前記スパイク符号85は、基部81aの上面に刻印して設けており、突起部81aを備えるスパイク体8aに「1」の数字を刻印して標示させている。
すなわち、前記スパイク体8b〜8iは、矩形板形状の突起部81b〜81iと、この突起部81b〜81iの下端から垂直方向へ延設される略矩形平板形状の基部82を備えるL字形状に形成させており、前記突起部81が接続されている端とは逆側の端の2個の角部84a、84bのうち、一方の角部84aを角丸状に形成させ、他方の角部84b付近に前記基部82を貫通する円形の貫通孔83を形成させている。
また、前記スパイク体8b〜8iの各基部82には、スパイク符号85を刻印して標示させており、それぞれ形状の異なる前記突起部81b〜81iを備える各スパイク体8b〜8iに、「2」〜「9」の数字をそれぞれ振り分けて標示させている。
前記スパイク体8a〜8iは、前記回転部5の外周面に形成させた取付部56にそれぞれ取り付けている。取付部56は前記スパイク体8a〜8i1個に対してそれぞれ1個づつ設けており、回転部5に合計36個の取付部56を形成させている。
尚、前記各側面58a〜58dは、側面58aと側面58cとが相対し、側面58cと側面58dとが相対するように配置させている。
この位置符号59は、前記スパイク体8a〜8iに設けたスパイク符号85により標示させている「1」〜「9」の数字をそれぞれ標示させており、各スパイク体8a〜8iを取り付けるべき取付部56を示すように設けている。
即ち、スパイク符号85として「1」を標示させた前記スパイク体8aを、「1」の位置符号59が標示された取付部56へ取り付けるように設けている。
尚、本実施形態のスパイク符号85及び位置符号59は数字によって標示させているが、これに限るものではなく、数字以外の文字や記号などを選択又は組みあわせて標示させてもよい。
前記各取付部56は、標示させた位置符号59に対応するスパイク符号85を設けたスパイク体8a〜8iを取り付け可能に設けており、各スパイク体8a〜8iは各々の貫通孔83に挿通させたねじN1を取付部56のねじ孔57へ螺結させ、各基部82を前記各取付部85の内側に収納させると共に、各突起部81を回転部5の外周面から外方へ突出させて取り付けられる。
本実施形態の摩耗子3a、3bは、回転部5の各取付部56へスパイク体8を着脱可能に取り付けるので、前記スパイク体8a〜8iとは異なる形状の突起部81を備える他のスパイク体を準備して前記各取付部56へ取り付けることで、人工芝生の試験片Pへ与える負荷を変更し、条件の異なる耐摩耗試験を容易に実施することができる。
尚、本実施形態の各スパイク体8a〜8iは、基部82の前記角部84b付近に形成させた貫通孔83に挿通させたねじN1を取付部56のねじ孔57へ螺結させたときに、基部82の4個の縁がそれぞれ取付部56の側面58a〜58d付近に配置されるように設けているので、各スパイク体8a〜8iをそれぞれ取付部56へ取り付けたときに、突起部81a〜81iが常に各取付部56の側面58a付近に配置されるように設けている。即ち、各スパイク体8a〜8iを取付部56へ取り付けたときに、突起部81a〜81iが常に同じ配置となされるので、突起部81a〜81iの配置の変化による耐摩耗試験の試験条件の変動が防止できる。
図7に示す摩耗子3aは、ねじN1を螺脱させて回転部5から全てのスパイク体8を取り外し、その外周面にシート状の摩擦体6を巻回させて取り付けた状況を示している。
尚、摩擦体6の材料は合成ゴムに限るものではなく、合成ゴム以外の合成樹脂や金属などの材料を適宜選択又は組み合わせて形成してもよく、凹溝や突起などを選択又は組み合わせてその表面に形成させてもよい。
本実施形態の回転部5には、2個の摩擦体6a、6bを周方向へ間隔をあけて並設させて取り付けている。
また、前記回転部5には、前記摩擦体6aと摩擦体6bを、回転部5の軸方向へそれぞれ5個並設させている。
即ち、本実施形態の回転部5には合計10個の摩擦体6を取り付けている。
具体的には、前記摩擦体6aは、一方の端部61を前記溝部51a内へ挿入させると共に、他方の端部62を前記溝部51aと2個1組に形成させた溝部51b内へ挿入させており、前記摩擦体6bは、一方の端部61を前記溝部51c内へ挿入させると共に、他方の端部62を前記溝部51cと2個1組に形成させた溝部51d内へ挿入させている。
前記摩擦体6a、6bの各端部61、62は、前記溝部51a〜51dの内側にそれぞれ取り付けた収納部材7と、前記溝部51a〜51dの内面との間に狭着されて、各溝部51a〜51dの内側から抜けないように取り付けられている。
本実施形態の収納部材7は、矩形の断面形状の長尺体に形成させており、上面74と、この上面74の両端にそれぞれ接続して下方へ延設される2個の外側面72と、各外側面72の下端に両端を接続させる下面73とを備えている。
詳細には、前記各外側面72は、前記摩耗子3a、3bの回転部5に形成させた溝部51の2個の内側面52に対応する位置に形成させており、前記収納部材7を溝部51内に取り付けたときに、各外側面72が前記各内側面52に対してそれぞれ平行に配置されるように形成させている。
前記貫通孔71は、下部に小径部76を設け、上部に小径部76よりも孔の内径を大きく形成させた大径部75を設けており、前記小径部76へねじN2の雄ねじ部分を挿通可能に形成させ、前記大径部75の内側へ前記ねじN2のねじ頭部を収納可能に形成させている。
本実施形態の収納部材7には、長手方向に間隔をあけて2個の貫通孔71を形成させている。
尚、図7に示すように、本実施形態の回転部5は、1個の溝部51に5個の収納部材7を取り付けるように設けている。前記ねじ孔55は、1個の溝部51に5組10個形成させており、4個の溝部51a〜51dを備える回転部5全体で合計20組40個のねじ孔55を形成させている。
前記端部62の溝部51bへの取り付けは、前記端部61の溝部51aへの取り付けと同じ方法で行うものである。即ち、摩擦体6aの端部62を挿入させた溝部51bへ収納部材7を挿入させ、この収納部材7の各貫通孔71へねじN2を挿通させて溝部51bのねじ孔55へそれぞれ螺入させることで、端部62を回転部5へ取り付けることができる。
このように摩耗子3a、3bを設けることで、人工芝生の試験片Pの上面への摩擦体6以外の部材の接触を抑制させ、人工芝生の試験片Pへ与える負荷の変動を抑制させている。
例えば、回転部5に溝部51を1個だけ形成させ、外周面に巻回させた1個の摩擦体6の両端をこの溝部51へ挿入させて収納部材7により取り付けるように設けても良い。
しかしながら、前記摩耗子3a、3bは、人工芝生の試験片Pへ与える負荷の変動を低減するために、回転部5の外周面と摩擦体6との間にたるみによる隙間が生じないのが好ましい。
図7〜9に示す実施形態の摩耗子3a、3bのように、摩擦体6の両側の端部61、62をそれぞれ異なる溝部51へ挿入させて取り付けるように設けることで、一方の端部61を溝部51へ挿入させて収納部材7により取り付けた後、回転部5の外周面と摩擦体6との間に隙間が生じないように他方の端部62を引っ張り緊張させた状態で、他の溝部51へ挿入させて収納部材7により取り付けることができるので、摩擦体6をたるませずに容易に回転部5へ取り付けることができ、好ましい。
また、一方の端部61を溝部51へ取り付けた後、他方の端部62を他の溝部51へ挿入させて収納部材7を取り付ける作業において、収納部材7の貫通孔71へ挿入させ溝部51のねじ孔55へ螺入させたねじN2を締め付けることにより、ねじN2の締め付けによって移動する収納部材7と共に摩擦体6の端部62が溝部51の奥側へ引き寄せられて摩擦体6がより緊張するようになされ、摩擦体6のたるみを解消する効果が期待できる。
11 支持部
12 テーブル
2 台車部
21 枠体
3a、3b 摩耗子
4 回転軸
41a 歯車
41b 歯車
5 回転部
51 溝部
52 内側面
53 底面
54 開口縁
55 ねじ孔
56 取付部
57 ねじ孔
59 位置符号
6 摩擦体
61 端部
62 端部
65 凹溝
7 収納部材
71 貫通孔
72 外側面
73 下面
74 上面
75 大径部
76 小径部
8 スパイク体
81 突起部
82 基部
83 貫通孔
84a 角部
84b 角部
85 スパイク符号
C 無端チェーン
N1 ねじ
N2 ねじ
P 試験片
p1 芝糸
p2 基布
T 人工芝生試験機
Claims (3)
- 人工芝生の耐摩耗性能を試験するための人工芝生試験機であって、
人工芝生の試験体へ擦り付けて該試験体の摩耗を促進する摩耗子を有し、
該摩耗子は、円周方向に回転可能で回転軸に直交する方向の断面が円形状の外周面を有する回転部と、
該回転部の外周面から外方へ突出する突起部を有するスパイク体を備え、前記回転部が回転しつつ該回転軸と直交する方向に移動して前記突起部が前記試験体へ連続的に擦り付けられるように設けられており、
前記回転部の外周面には底面が平面の凹形状に設けられた取付部が複数形成されると共に、該各取付部の前記底面へ下面を当接させて前記スパイク体が着脱可能に取り付けられていることを特徴とする人工芝生試験機。 - 前記回転部には、前記突起部の幅の大きさ又は突出の大きさの少なくともいずれか一方が異なる複数のスパイク体が混在して前記各取付部にそれぞれ取り付けられており、
前記突起部の形状が異なる各スパイク体にはそれぞれ異なるスパイク符号が標示されており、
前記各取付部には前記各スパイク符号に対応する位置符号が標示されていることを特徴とする請求項1に記載の人工芝生試験機。 - 人工芝生の耐摩耗性能を試験するための人工芝生試験機において、人工芝生の試験体へ擦り付けて該試験体の摩耗を促進するための摩耗子であって、
前記摩耗子は、円周方向に回転可能で回転軸に直交する方向の断面が円形状の外周面を有する回転部を備え、
前記回転部の外周面には、底面が平面の凹形状に設けられた取付部が複数形成されるとともに、内側に窪む溝部が軸方向に向かって形成され、
前記各取付部にスパイク体を取り付けて、前記回転部の外周面から外方に突出した該スパイク体の突起部を前記試験体へ擦り付ける場合と、
前記溝部の内側へ端部を挿入してシート状の摩擦体を前記回転部の外周面に巻着し、該シート状の摩擦体で前記試験体へ擦り付ける場合とを、選択できるようになされていることを特徴とする人工芝生試験機に用いられる摩耗子。
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