JP2015124976A - 室内機 - Google Patents

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Naoko Okamoto
奈緒子 岡本
山田 俊明
Toshiaki Yamada
俊明 山田
哲二 井上
Tetsuji Inoue
哲二 井上
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Abstract

【課題】無線アダプタが室内機の外部に取り付けられる従来の室内機では、無線アダプタの取り付け作業が煩雑となる。【解決手段】この室内機は、ケーシング5と、ケーシング5の前方に配置された前面パネルとを有する。ケーシング5は、底フレームと、底フレームの前方に取り付けられた前面グリル6とを有する。そして、前面グリル6の前面31(ケーシング5の前面)に無線アダプタ70の収納部10が設けられる。【選択図】図5

Description

本発明は、例えば空気調和機の室内機に関する。
従来の空気調和機には、ケーシングと、ケーシングの前方に配置された前面パネルとを備えたものがある。このケーシングの内部には、電装品箱が収容されている。
特開2011−149620号公報
ところで、近年では、室内機に無線アダプタが取り付けられて、携帯電話機などの端末装置から空気調和機が備える各機能を遠隔操作する技術が検討されている。
この無線アダプタは、例えば室内機の外部に取り付けられることが考えられるが、無線アダプタを室内機の外部に取り付ける場合、前面パネル及びケーシングの前面の前面グリルを取り外したうえで結線しているハーネスを取り外して、室内機の内部から電装品箱を取り出し、無線アダプタを電装品箱に接続する作業が必要となる。そのため、無線アダプタの取り付け作業が煩雑となる問題がある。
そこで、本発明の目的は、無線アダプタの取り付けが容易となる室内機を提供することである。
第1の発明にかかる室内機は、ケーシングと、前記ケーシングの前方に配置された前面パネルとを備え、前記ケーシングの前面に無線アダプタの収納部が設けられることを特徴とする。
この室内機では、前面パネルを取り外す又は開くだけで、無線アダプタをケーシングの前面に設けられた収納部に収納できる。したがって、無線アダプタの室内機への取り付けが容易となる。
第2の発明にかかる室内機は、第1の発明にかかる室内機において、前記ケーシングの内部に電装品箱が収納されており、前記無線アダプタの取り付け前において、無線アダプタ用のケーブルが前記電装品箱から前記収納部まで延在していることを特徴とする。
この室内機では、無線アダプタを室内機に取り付ける際に、無線アダプタを無線アダプタ用のケーブルに接続するだけでよいので、より容易に無線アダプタを室内機に取り付けできる。
第3の発明にかかる室内機は、第2の発明にかかる室内機において、前記収納部が前記電装品箱の近傍に配置されることを特徴とする。
この室内機では、電装品箱から収納部までのケーブルを短くできる。
第4の発明にかかる室内機は、第1−第3のいずれかの発明にかかる室内機において、前記無線アダプタは、表示部を有しており、前記無線アダプタの表示部が室内機の内側を向いている状態においてのみ前記無線アダプタが前記収納部に収納可能となるように構成される規制手段を有していることを特徴とする。
この室内機では、無線アダプタの表示部が室内機の内側を向くように無線アダプタが収納されるので、無線アダプタの表示部の光が室内機の外側に漏れるのを防止できる。
第5の発明にかかる室内機は、第4の発明にかかる室内機において、前記収納部は、前記無線アダプタと略同一形状を有するアダプタ挿入部と、前記ケーブルが引き出されるケーブル引出部と、前記アダプタ挿入部と前記ケーブル引出部とを仕切る仕切部とを有し、前記仕切部は、奥行方向中央部より前方側に形成され、前記無線アダプタが前記アダプタ挿入部に挿入された状態において、前記無線アダプタのケーブル接続部に対向するケーブル通過部を有していることを特徴とする。
この室内機では、容易な構成で室内機の収納方向を一方向に決めることができるので、容易に無線アダプタの表示部を室内機の内側を向いた状態とできる。
第6の発明にかかる室内機は、第4または第5の発明にかかる室内機において、前記収納部は、前記無線アダプタの表示部が室内機の内側を向いている状態においてのみ前記無線アダプタに設けられたアダプタ側係合部に係合する収納側係合部を有していることを特徴とする。
この室内機では、容易な構成で室内機の収納方向を一方向に決めることができるので、容易に無線アダプタの表示部を室内機の内側を向いた状態とできる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、前面パネルを取り外す又は開くだけで、無線アダプタをケーシングの前面に設けられた収納部に収納できる。したがって、無線アダプタの室内機への取り付けが容易となる。
第2の発明では、無線アダプタを室内機に取り付ける際に、無線アダプタを無線アダプタ用のケーブルに接続するだけでよいので、より容易に無線アダプタを室内機に取り付けできる。
第3の発明では、電装品箱から収納部までのケーブルを短くできる。
第4の発明では、無線アダプタの表示部が室内機の内側を向くように無線アダプタが収納されるので、無線アダプタの表示部の光が室内機の外側に漏れるのを防止できる。
第5の発明では、容易な構成で室内機の収納方向を一方向に決めることができるので、容易に無線アダプタの表示部を室内機の内側を向いた状態とできる。
第6の発明では、容易な構成で室内機の収納方向を一方向に決めることができるので、容易に無線アダプタの表示部を室内機の内側を向いた状態とできる。
(a)は、本発明の実施形態にかかる室内機の停止時の斜視図であり、(b)は、室内機の運転時の斜視図であり、(c)は、室内機から前面パネル及び吹出パネルを取り外したときの斜視図である。 室内機の縦断面を示す概略図である。 室内機から前面パネル及び吹出パネルを取り外したときの正面図である。 (a)は、室内機の停止時の右側面図であり、(b)は、室内機の運転時の右側面図である。 電装品箱から延びた無線アダプタ用のケーブルに無線アダプタが接続された様子を示す室内機の斜視図である。 (a)は、無線アダプタの表示部側を示す斜視図であり、(b)は、無線アダプタの表示部と反対側を示す斜視図である。 図3に示す無線アダプタの収納部の拡大図である。 無線アダプタの収納部に無線アダプタが収納された状態を室内機の長手方向中央側から見たときの概略図である。 図8に示すIX-IX線断面図である。 無線アダプタの取付方法を説明する図であり、(a)は、無線アダプタ用のケーブルが収納部から引き出された様子を示す図、(b)は、無線アダプタ用のケーブルが無線アダプタのケーブル接続部に接続された様子を示す図、(c)は、無線アダプタが収納部に収納された様子を示す図である。 無線アダプタの表示部が室内機の外側を向いている場合に無線アダプタが収納部に収納できないことを説明する図であり、(a)は、無線アダプタ用のケーブルが収納部から引き出された様子を示す図、(b)は、無線アダプタ用のケーブルが無線アダプタのケーブル接続部に接続された様子を示す図、(c)は、無線アダプタを収納部に収納できない様子を示す図である。 無線アダプタ及び収納部の変形例を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態に係る空気調和機の室内機について説明する。
[空気調和機の全体構成]
本発明の実施形態にかかる空気調和機は、図1に示す室内機1と、図示しない室外機とで構成されている。室内機1は、全体として一方向に細長い形状をしており、その長手方向が水平となるように室内の壁面に据え付けられている。なお、以下の説明において、室内機1が取り付けられる壁面から突出する方向を「前方」と称し、その反対の方向を「後方」と称する。また、図1に示す左右方向を単に「左右方向」、図1に示す上下方向を単に「上下方向」と称する。
[室内機の構成]
図1−図5に示すように、室内機1は、主として、本体部4、前面パネル7、吹出パネル8、風向変更板50などを備えている。
[本体部]
本体部4は、図2及び図3に示すように、底フレーム42と前面グリル6とを含むケーシング5と、ケーシング5の内部に収容された室内熱交換器20、クロスフローファン21(以下、単にファン21とも称する)、ファンモータ、電装品箱40、無線アダプタ70を有する。
室内熱交換器20及びファン21は、図2に示すように、底フレーム42に取り付けられている。室内熱交換器20及びファン21は、断面視においてファン21が室内機1の略中央に配置され、逆V字型の形状を有する室内熱交換器20がファン21の上半分を囲むように配置されている。
(電装品箱)
電装品箱40は、図3に示すように、室内熱交換器20及びファン21の正面視における右側方に配置されている。電装品箱40は、内部に制御部を収容しており、室内機1の冷暖房運転等に必要な各構成部品の制御を行う。この制御部は、ファン21を駆動するファンモータ、前面パネル7及び吹出パネル8を開閉する開閉機構61を駆動する駆動機の駆動モータ、風向変更板50及び補助風向変更板52を駆動するフラップモータ及び補助フラップモータを接続しており、ファン21、駆動機、風向変更板50及び補助風向変更板52の制御を行う。
(底フレーム)
底フレーム42は、樹脂材料で成形されており、ファン21の下方、後方、側方を覆う形状を有している。この底フレーム42は、室内熱交換器20及びファン21を固定し且つ室内機1の背面1bを構成する図示しない本体ケーシングと、本体ケーシングの左右両端に取り付けられ、前面グリル6とともに室内機1の側面を構成する化粧板47(図4参照)とを有する。本体ケーシングの背面には、室内機1を室内の壁面に固定するための据付板が取り付けられている。
底フレーム42は、その下部において、前面グリル6とともに吹出口27を構成する。この吹出口27は、ファン21からの風を室内へと吹き出す開口である。この吹出口27は、室内機1の下部近傍であって、室内機1の前面側に設けられている。この吹出口27は、正面視において水平方向に長い形状を有する。
(前面グリル)
前面グリル6は、前方から底フレーム42に取り付けられ、本体部4の前方、側方、上方、下方を覆う。前面グリル6は、樹脂材料で成形されており、背面全体が開口した薄型の略直方体形状を有する。この前面グリル6は、図3に示すように、天面部30と、前面31(ケーシング5の前面)と、下面32とを有する。
天面部30は、図1(c)に示すように、その前端30Fの中央部30Mが前方に膨出するように湾曲している。詳しくは、天面部30の前端30Fは、前端30Fの中央部30Mから両端に向かうにつれて背面1b側に傾斜しているとともに、平面視において天面部30の前端30Fに接する接線の向きが連続的に変化するように湾曲している。この天面部30の略全面には、室内空気の第1吸込口23が配置される。
前面31(ケーシング5の前面)は、図3に示すように、正面視において左右方向に長い略長方形の形状を有する。この前面31は、図1(c)から容易に理解されるように、前面グリル6の前面31の長手方向両端31L、31Rの近傍(ケーシング5の前面の長手方向両端近傍)に配置される近傍面33、33が、長手方向中央部に近づくにつれて奥行寸法が大きくなるように湾曲している。また、この近傍面33、33は、下方に向かうにつれて背面1b側に傾斜(湾曲)している。この前面31は、上記の近傍面33、33の他、天面部30の前端30F、室内空気を取り入れる開口34、吹出口27周囲に配置される吹出口周辺部35などを含む。なお、前面31は、電装品箱40に対向する扉部分41を有しており、この扉部分41を開くと、前面グリル6を取り外すことなく電装品箱40の状態を視認できるようになっている。
開口34は、図3に示すように、前面31の上下方向中央付近から上部に渡って設けられ、室内熱交換器20の前面側と対向する。この開口34の前方には、開口34の略全域を覆うフィルタ36(図2参照)が取り付けられている。このフィルタ36は、図2に示すように、室内熱交換器20の前方側から上方側まで延在しており、第1吸込口23や後述する第2吸込口26から取り入れられた室内空気中の塵埃を捕集する。
吹出口周辺部35は、図1(c)に示すように、その長手方向中央部が前方に膨出するように湾曲している。詳しくは、吹出口周辺部35の両端から長手方向中央部に近づくにつれて奥行寸法が大きくなるように湾曲している。
図1(a)などから理解されるように、室内機1の運転停止時には、前面パネル7は、天面部30の前端30Fや近傍面33、33の一部(上側)と当接又は近接している。したがって、前面31の上側は、前面パネル7によって閉じられた状態となる。また、吹出パネル8は、吹出口周辺部35や近傍面33、33の一部(下側)と当接又は近接している。したがって、前面31の下側は、吹出パネル8によって閉じられた状態となる。一方、室内機1の運転時には、図1(b)に示すように、前面パネル7が略水平方向前方に移動することで、前面パネル7と天面部30の前端30Fや近傍面33、33との間に隙間が生じ、室内空気を吸い込む第2吸込口26が形成される。また、吹出パネル8が前面パネル7と前面グリル6との間に移動することで、吹出口27が開かれる。
前面31の下方及び下面32の前方には、底フレーム42とともに吹出口27を形成するための開口が形成されている。この吹出口27の前面は、室内機1の運転停止時において吹出パネル8によって閉じられる。また、吹出口27の下面は、室内機1の運転停止時において、底フレーム42に取り付けられた風向変更板50によって閉じられる。
図1(c)に示すように、吹出口27には、風向変更板50と、風向変更板50の上方に配置された補助風向変更板52とが配置される。風向変更板50および補助風向変更板52は、左右方向に長い形状を有する板状の形状を有しており、風向変更板50および補助風向変更板52は、それぞれ異なる水平方向に沿った回転軸の周りを回動可能に構成される。したがって、風向変更板50は、補助風向変更板52とともに、上下方向において吹出口27から吹き出される空気の風向を変更する。風向変更板50には、フラップモータが接続されており、補助風向変更板52には、補助フラップモータが接続されている。風向変更板50および補助風向変更板52は、フラップモータ51及び補助フラップモータ53の駆動により、それぞれ異なる水平方向に沿った回転軸の周りを回動可能である。
前面31(ケーシング5の前面)には、図5に示すように、無線アダプタ70が収容される無線アダプタの収納部10(詳細は後述)が設けられている。この収納部10は、室内機1の右端側の近傍面33に設けられており、上下方向に沿って延在している。また、この収納部10は、電装品箱40の近傍に配置される。詳しくは、この収納部10と電装品箱40は、正面視において開閉機構61を介して互いに隣接するように配置される。
(無線アダプタ)
無線アダプタ70は、例えばネットワーク(インターネット)を介して、携帯電話機(例えばスマートファン)などの端末装置と無線通信可能であり、空気調和機から外部に対して情報を供給するとともに、端末装置から供給された情報を受信することができる。
この無線アダプタ70は、図6(a)に示すように、略直方体形状であり、表示部74が配置される表示面71を有している。この表示面71は、その他の面(例えば前面72や下端面73)に比べて面が大きく、平坦面71aと、平坦面71aより僅かに段落ちした段落ち面71bとを有する。平坦面71aは同一平面上にあり、段落ち面71bは平坦面71aと異なる同一平面上にある。この表示部74は、例えばLED素子を有するLED表示部であり、例えば端末装置から供給された情報に応答して点灯したり点滅したりする。この表示部74は、表示面71の段落面71bに配置される。
表示面71の反対側の面76は、無線アダプタの収納部10の後述する爪部15(収納側係合部)に係合する凹部77(アダプタ側係合部)を有している。この凹部77は、表示面71の反対側の面76の下方であって且つ幅方向略中央に配置される。この面76は、図9に示すように、幅方向中央部が両端部76F、76Rに比べて膨出するように湾曲している。なお、図9では、表示面71の反対側の面76の幅方向中央部の膨出を実際よりも大きく図示している。無線アダプタ70の下端面73は、無線アダプタ用のケーブル43(以下、単にケーブル43)の端部44が接続されるケーブル接続部75を有する。このケーブル接続部75は、幅方向中央より前面72側に設けられている。
(無線アダプタの収納部)
図7に示すように、無線アダプタの収納部10(以下、単に収納部10)は、無線アダプタ70が挿入(収納)されるアダプタ挿入部11と、ケーブル43が引き出されるケーブル引出部12と、アダプタ挿入部11とケーブル引出部12とを仕切る仕切部13と、開閉可能な蓋14とを有している。
アダプタ挿入部11は、無線アダプタ70が収納(挿入)される部分を指し、無線アダプタ70と略同じ大きさとされている。詳しくは、アダプタ挿入部11の長手方向長さW4及び幅W5が、無線アダプタ70の長さW1及び厚みW2(図6参照)と略同じとされる(僅かに大きい場合を含む)。また、アダプタ挿入部11の奥行は、無線アダプタ70の幅W3(図6参照)より僅かに大きくされている(略同じであってもよい)。このアダプタ挿入部11の下方には、幅方向(左右方向)に弾性変形する爪部15(収納側係合部)が設けられている。この爪部15は、図7及び図9に示すように、収納部10の側面のうち室内機1の外側(前面グリル6の右端31R側)の面に設けられている。
ケーブル引出部12は、ケーブル43を引き出すためのケーブル引出孔12h(図8参照)を有する。そして、図7に示すように、無線アダプタ70が室内機1に取り付けられる前において、電装品箱40から延びたケーブル43がこのケーブル引出孔12hを通って収納部10のケーブル引出部12まで延在している。
仕切部13は、図8に示すように、アダプタ挿入部11とケーブル引出部12とを仕切るための板状の仕切部材16と、前後方向(奥行方向)中央部よりも前方側の端部に形成されるケーブル通過部17とを有している。このケーブル通過部17は、無線アダプタ70がアダプタ挿入部11に挿入(収納)された状態において、無線アダプタ70のケーブル接続部75と対向している。なお、図8は、収納部10を室内機1の長手方向中央側から見た概略図である。
本実施形態では、無線アダプタ70と、収納部10のアダプタ挿入部11、ケーブル引出部12、及び仕切部13とにより、無線アダプタ70の表示部74が室内機1の内側を向いている状態においてのみ無線アダプタ70が収納部10に収納可能となるように構成される規制手段を構成している。また、無線アダプタ70の凹部77(アダプタ側係合部)と、収納部10の爪部15(収納側係合部)とにより、同規制手段を構成している。
[前面パネル及び吹出パネル]
前面パネル7及び吹出パネル8は、図1(a)に示すように、室内機1の運転停止時において、前面グリル6の前面31の略全体を覆う。
前面パネル7は、樹脂材料で成形されており、前面グリル6の前面31の前方上方を覆うように設けられる。前面パネル7は、開閉機構61によって前後方向に移動可能に左右両端近傍を支持されている。この前面パネル7は、前面グリル6の前面31から離れるように移動することによって第2吸込口26を開き、前面グリル6の前面31に近接するように移動することによって第2吸込口26を閉じる。
この前面パネル7は、着脱可能に構成されており、ユーザは室内機1から前面パネル7を容易に取り外すことができる。また、前面パネル7は、当該前面パネル7の下端部が前方に移動するようにケーシング5に対して回動可能に構成されている。
吹出パネル8は、樹脂材料で成形されており、前面グリル6の前面31の前方下方を覆うように設けられる。吹出パネル8は、開閉機構61によって上下方向に移動可能に左右両端近傍を支持されている。この吹出パネル8は、前面パネル7が前方へ移動した状態において、前面パネル7と前面グリル6の間の隙間に移動(上方に移動)することによって吹出口27を開き、下方に移動することによって吹出口27を閉じる。
[無線アダプタの取付方法]
次に図10を参照して、無線アダプタ70の取付方法について説明する。図10は、収納部10を室内機1の長手方向中央側から見た概略図である。無線アダプタ70が室内機1に取り付けられる際には、まず前面パネル7が取り外されて又は前面パネル7の下端部が前方に移動するように前面パネル7が開かれて、ユーザ又は据付業者が収納部10を操作できる状態とされる。次に、図10(a)に示すように、収納部10の蓋14が開けられて、ケーブル43が収納部10の外側に引き出される。次に、図10(b)に示すように、無線アダプタ70のケーブル接続部75にケーブル43の端部44が接続される。そして、図10(c)に示すように、無線アダプタ70の表示部74が室内機1の内側を向くように、無線アダプタ70が収納部10のアダプタ挿入部11に挿入(収納)される。最後に蓋14が閉められるとともに、前面パネル7が元の状態に戻されて、無線アダプタ70の取り付けが完了する。なお、本実施形態において、「無線アダプタ70の表示部74が室内機1の内側を向く」とは、無線アダプタ70の表示部74が室内機1の長手方向中央を向くことを意味する。
無線アダプタ70が収納部10のアダプタ挿入部11に挿入(収納)される際において、表示部74が配置される表示面71とは反対側の面76が幅方向に湾曲しているので、当該反対側の面76は、爪部15を弾性変形させて滑るようにアダプタ挿入部11に挿入される。そして、その後、収納部10の爪部15が当該反対側の面76に設けられた凹部77に係合する。また、無線アダプタ70が収納部10のアダプタ挿入部11に挿入(収納)される際においては、ケーブル43が仕切部13の仕切部材16と干渉することなく(仕切部材16に突っかかることなく)、仕切部13のケーブル通過部17と無線アダプタ70のケーブル接続部75とが対向した状態となる。
次に図11を参照して、無線アダプタ70の表示部74が室内機1の外側を向いた状態では、無線アダプタ70を収納部10に収納できない様子について説明する。図11は、収納部10を室内機1の長手方向中央側から見た概略図である。図11(a)では、収納部10の蓋14が開けられて、ケーブル43が収納部10の外側に引き出された状態を示している。また、図11(b)では、無線アダプタ70の表示部74が室内機1の外側を向くように、無線アダプタ70のケーブル接続部75にケーブル43の端部44が接続された状態を示している。このように、無線アダプタ70の表示部74が室内機1の外側を向くように、無線アダプタ70のケーブル接続部75にケーブル43の端部44が接続された状態で、無線アダプタ70を収納部10のアダプタ挿入部11に挿入(収納)しようとしても、図13(c)に示すように、ケーブル43が仕切部13の仕切部材16と干渉して(仕切部材16に突っかかって)、無線アダプタ70を収納部10のアダプタ挿入部11に挿入できない。また、無線アダプタ70の表示面71が、当該表示面71と反対側の面76のように幅方向に湾曲していないので、無線アダプタ70と収納部10の爪部15とが干渉するので、それによっても無線アダプタ70を収納部10のアダプタ挿入部11に挿入できない。したがって、この室内機1では、収納部10が、無線アダプタ70の表示部74が室内機1の内側を向いている状態においてのみ無線アダプタ70を収納可能に構成される。
<本実施形態の室内機の特徴>
本実施形態の室内機1では、前面パネル7を取り外す又は開くだけで、無線アダプタ70を前面グリル6の前面31(ケーシング5の前面)に設けられた収納部10に収納できる。したがって、無線アダプタ70の室内機1への取り付けが容易となる。
また、本実施形態の室内機1では、図7に示すように、無線アダプタ70の取り付け前において、無線アダプタ用のケーブル43が電装品箱40から収納部10まで延在しているので、無線アダプタ70を室内機1に取り付ける際に、無線アダプタ70を無線アダプタ用のケーブル43に接続するだけでよい。したがって、より容易に無線アダプタ70を室内機1に取り付けできる。
また、本実施形態の室内機1では、無線アダプタの収納部10が電装品箱40の近傍に配置されるので、電装品箱40から収納部10までのケーブル43の長さを短くできる。
また、本実施形態の室内機1では、無線アダプタ70の表示部74が室内機1の内側を向くように無線アダプタ70が収納されるので、無線アダプタ70の表示部74の光が室内機1の外側に漏れるのを防止できる。
また、本実施形態の室内機1では、収納部10のアダプタ挿入部11を無線アダプタ70と略同一形状とするとともに、無線アダプタ用のケーブル43と仕切部13の仕切部材16との干渉を考慮して、仕切部13のケーブル通過部17を設けることで、室内機1の収納方向を一方向に決めることができるので、容易な構成で無線アダプタ70の表示部74を室内機1の内側を向いた状態とできる。
また、本実施形態の室内機1では、収納部10の爪部15(収納側係合部)と無線アダプタ70の凹部77(アダプタ側係合部)とを設けることで、室内機1の収納方向を一方向に決めることができるので、容易な構成で無線アダプタ70の表示部74を室内機1の内側を向いた状態とできる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
上述の実施形態では、無線アダプタ70の取り付け前において、無線アダプタ用のケーブル43が電装品箱40から無線アダプタの収納部10まで延在している場合について説明したが、無線アダプタ用のケーブル43が電装品箱40から無線アダプタの収納部10まで延在していなくてもよい。
また、上述の実施形態では、無線アダプタの収納部10が電装品箱40の近傍に配置される場合について説明したが、無線アダプタの収納部10が電装品箱40の近傍に配置されなくてもよい。
また、上述の実施形態では、無線アダプタ70が表示部74を有する場合について説明したが、無線アダプタ70が表示部74を有していなくてもよい。したがって、無線アダプタ70の表示部74が室内機1の内側を向いている状態においてのみ無線アダプタ70が収納部10に収納可能となるように構成される規制手段を有していなくてもよい。
また、上述の実施形態では、無線アダプタ70の表示部74が室内機1の内側を向いている状態においてのみ無線アダプタ70が収納部10に収納可能となるように構成される規制手段の具体的な構成として、無線アダプタ70と、収納部10のアダプタ挿入部11、ケーブル引出部12、及び仕切部13とを有する構成と、収納部10の爪部15(収納側係合部)と無線アダプタ70の凹部77(アダプタ側係合部)とを有する構成の2つの構成を有する場合について説明したが、いずれか一方の構成のみを有していてもよい。
また、無線アダプタ70の表示部74が室内機1の内側を向いている状態においてのみ無線アダプタ70が収納部10に収納可能となるように構成される規制手段の具体的な構成は、上記の2つに限定されるものでもない。例えば、無線アダプタの形状と、収納部のアダプタ挿入部の形状が、無線アダプタの表示部が室内機の内側を向いている状態においてのみ無線アダプタが収納部に収納可能となるような形状であってもよい。一例としては、図12に示すように、正面視において、無線アダプタ170の表示部が配置される表示面171に比べて、当該表示面171の反対側の面176が膨出しているとともに、収納部110のアダプタ挿入部111に、当該表示面171の反対側の面176に対応する凹部111aが設けられる場合が挙げられる。この例では、無線アダプタ170の表示部が室内機の内側を向いている状態においてのみ無線アダプタ170が収納部110に収納可能となる。
また、上述の実施形態では、無線アダプタ70の表示部74が室内機1の内側を向くとは、無線アダプタ70の表示部74が室内機1の長手方向中央を向くことを意味するが、無線アダプタ70の表示部74が室内機1の高さ方向中央を向くことを意味してもよいし、室内機1の奥行方向中央を向くことを意味してもよい。
また、上述の実施形態では、無線アダプタ70の表示部74が配置される表示面71の反対側の面76は、その幅方向中央部が両端部76F、76Rに比べて膨出するように湾曲している場合について説明したが、表示面71の反対側の面76が平坦面であってもよい。
また、上述の実施形態では、図10(c)に示すように、無線アダプタ用のケーブル43の端部44が無線アダプタ70のケーブル接続部75に接続された状態で、無線アダプタ70が収納部10に収納される場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、無線アダプタ用のケーブル43の端部44が、収納部10内であって且つ無線アダプタ70が収納部10に収納された状態において無線アダプタ70のケーブル接続部75に対向する位置に固定されており、無線アダプタ70が収納部10に収納されると同時に、無線アダプタ用のケーブル43の端部44が無線アダプタ70のケーブル接続部75に接続されてもよい。なお、その場合において、無線アダプタ70の表示部74が室内機1の内側を向いている状態においてのみケーブル43の端部44が無線アダプタ70のケーブル接続部75に接続され、無線アダプタ70の表示部74が室内機1の外側を向いている状態においてはケーブル43の端部44が無線アダプタ70のケーブル接続部75に接続されないことが好ましい。
本発明を利用すれば、無線アダプタの取り付けが容易となる。
1 室内機
5 ケーシング
7 前面パネル
10 無線アダプタの収納部
11 アダプタ挿入部
12 ケーブル引出部
13 仕切部
15 爪部(収納側係合部)
16 仕切部材
17 ケーブル通過部
31 前面(ケーシングの前面)
40 電装品箱
43 無線アダプタ用のケーブル
70 無線アダプタ
74 表示部
75 ケーブル接続部
77 凹部(アダプタ側係合部)

Claims (6)

  1. ケーシングと、
    前記ケーシングの前方に配置された前面パネルとを備え、
    前記ケーシングの前面に無線アダプタの収納部が設けられることを特徴とする室内機。
  2. 前記ケーシングの内部に電装品箱が収納されており、
    前記無線アダプタの取り付け前において、無線アダプタ用のケーブルが前記電装品箱から前記収納部まで延在していることを特徴とする請求項1に記載の室内機。
  3. 前記収納部が前記電装品箱の近傍に配置されることを特徴とする請求項2に記載の室内機。
  4. 前記無線アダプタは、表示部を有しており、
    前記無線アダプタの表示部が室内機の内側を向いている状態においてのみ前記無線アダプタが前記収納部に収納可能となるように構成される規制手段を有していることを特徴とする請求項1−3のいずれかに記載の室内機。
  5. 前記収納部は、
    前記無線アダプタと略同一形状を有するアダプタ挿入部と、
    前記ケーブルが引き出されるケーブル引出部と、
    前記アダプタ挿入部と前記ケーブル引出部とを仕切る仕切部とを有し、
    前記仕切部は、
    奥行方向中央部より前方側に形成され、前記無線アダプタが前記アダプタ挿入部に挿入された状態において、前記無線アダプタのケーブル接続部に対向するケーブル通過部を有していることを特徴とする請求項4に記載の室内機。
  6. 前記収納部は、
    前記無線アダプタの表示部が室内機の内側を向いている状態においてのみ前記無線アダプタに設けられたアダプタ側係合部に係合する収納側係合部を有していることを特徴とする請求項4または5に記載の室内機。
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