JP2015123198A - 生体電極 - Google Patents

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Abstract

【課題】 耐ノイズ性に優れ、かつ低コストで製造可能な使い捨て型生体電極を提供する。【解決手段】 平板状の基材114の両面に複数の層が形成された積層構造を有するリード線部を有する使い捨て型の生体電極である。リード線部が有するシールド層113が、接地される導電細線パターン113Aと、基材を導電細線パターンの上から覆うように形成された導電性物質からなる全面パターン113Bとから形成される。また、導電細線パターン113Aの導電率を全面パターン113Bの導電率よりも高くする。【選択図】 図1

Description

本発明は主に生体電気信号取得用の電極(生体電極)に関し、特に、使い捨て型の生体電極に関する。
従来、心電図を代表とする生体電気信号は、診断に有用な情報として広く用いられている。生体電気信号はその目的に応じて、安静時のみならず、運動中や日常生活中に取得することもある。例えば、ホルタ心電計による心電図取得は、日常生活中に長期間連続して生体電気信号を取得する代表的なものである。
生体電気信号の取得には、体表面に装着する生体電極が必要である。そして、生体電極には、取得期間に渡って少ないノイズで安定した生体電気信号を取得することが求められる。そのため、生体電極には、取得する生体電気信号の種類や、取得環境、取得期間などに応じて様々な形態のものが存在する。
長時間の使用が前提の生体電極は、衛生面やメンテナンスの手間を省くといった観点から、使い捨て(シングルユース)可能であることが望ましい。そのため、樹脂フィルムに配線パターンを印刷し、発泡シートのような絶縁物でサンドイッチした構成のような、低コストで製造可能な構成を有している(特許文献1)。
特開2007−44208号公報
ホルタ心電計による生体電気信号取得の大半は、被検者が着衣状態かつ安静でない状態で行われるため、被検者の体動によって生体電極と着衣との間で絶えず摩擦が生じる。上述の通り、使い捨て型の生体電極は低コストで製造する必要があるため、再利用を前提とした生体電極で用いられるようなシールドを内蔵した同軸誘導コードを用いることはできない。また、主に樹脂系の素材を用いて形成されるため、摩擦による静電気で帯電しやすい。そのため、特許文献1記載の生体電極では、静電気によって生体電気信号に重畳するノイズを抑制するための、導電性物質からなるシールドパターン(シールド層)を上面および下面に設けている。
従来、このようなシールドパターンは一般に、カーボンと銀とを含有する導電性塗料を塗布(印刷)することで形成されることが多いが、帯電防止(ノイズ抑制)が必ずしも十分でなく、さらなる改良が望まれていた。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、耐ノイズ性に優れ、かつ低コストで製造可能な生体電極を提供することを目的とする。
上述の目的は、生体に装着する電極パッドと、電極パッドに一端を固定され、平板状の基材に複数の層が形成された積層構造を有するリード線部と、を有する使い捨て型の生体電極であって、リード線部にシールド層を有し、シールド層が、接地される導電細線パターンと、基材を導電細線パターンの上から覆うように形成された導電性物質からなる全面パターンとから形成され、導電細線パターンの導電率が、全面パターンの導電率よりも高いことを特徴とする生体電極によって達成される。
このような構成により、本発明によれば、耐ノイズ性に優れるとともに低コストで製造可能な生体電極を提供することができる。
本発明の実施形態に係る生体電極のリード線部の構成例を示す分解斜視図である。 (a)〜(c)は実施形態に係る生体電極が有する導電細線パターンのメッシュパターンの例を説明するための図、(d)〜(e)は、実施形態に係る生体電極が有する導電細線パターンの他の形態例を示す図である。 実施形態に係る生体電極の電極パッド部分の構成例を示す分解斜視図である。 実施形態に係る生体電極の効果を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の例示的な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る生体電極のうち、一端を電極パッドに固定され、他端をコネクタに接続されるリード線部の基本的な構成例を示す分解斜視図である。電極パッドとリード線部とが一体に構成される使い捨て型の生体電極では、印刷や粘着材層を介した接着などよって平板状の基材に様々な機能を有する複数の層を形成した積層構造のリード線部を有する。本実施形態では、4つの電極を用いて2chの心電図の測定可能な生体電極に本発明を適用した例を説明する。しかし、本発明は心電図計測用の生体電極に限らず、他の生体電気信号を測定する電極にも適用可能である。また、電極の数にも特に制限は無く、1電極、3電極、5電極、7電極など、4電極以外の電極数の生体電極にも適用可能である。なお、1電極の場合、生体電気信号の測定時には他の1つ以上の電極と組み合わせて用いられる。他の1つ以上の電極は本実施形態で説明する構造を有するものであってもなくてもよい。
図1に示す生体電極は、A〜Dの4つの電極を有する。各電極は基本的に共通の構成を有するが、電極Aは心電計(コネクタ)に近い位置に配置されている。一方、他の電極B〜Dについては、電極Aの外縁から、各電極に独立して設けられたコード部150を介して設けられている。電極Bは不関電極であり、接地されている。なお、図1は生体電極の構成要素のうち、基材114に対して印刷によって設けられる層の構造を示している。図1に示す本実施形態の生体電極では、電極Cが共用電極である。
なお、共用電極を用いない場合、2chの心電図波形を測定するための生体電極には5つの電極(1ch+/−,2ch+/−,不関電極)が必要である。5電極を用いる場合は、特許文献1に示されているように、個々の電極が独立したコード部を有する構成となる。
平板状の基材114は例えばPETフィルムからなる。基材114の下面(電極装着時に体表面と対向する面)には、例えば印刷により電極パターン115が形成される。電極パターン115は先端部分が2層構造になっており、下層部分には円形の検出電極104と、検出電極104から手前に短いコード部1501が設けられている。また、後述する接続部121を設ける電極については、接続部121も下層に設けられる。下層部分は導電性粘着ゲル103と接する部分を含むため、変質しにくい塩化銀と銀の混合物から形成されている。一方、上層は銀から形成され、コード部150の先端部分1502は、下層の検出電極の中心からコード部1501と重複するように配置される。この重複部分は銀で形成されている上層の先端部分1502を塩化銀と銀の混合物で形成されている下層のコード部1501で保護するために設けられている。
電極パターン115の下面には、電極パターン115を絶縁するためのレジストパターン116がやはり印刷により設けられる。レジストパターン116の下面には、導電性物質からなる、静電気除去用の下シールドパターン117が印刷により設けられる。本実施形態では、下シールドパターン117はカーボンペーストで形成されている。下シールドパターン117のコード部150と、電極Aから至近端(コネクタ側)の下面、すなわち生体電極の最下面(生体表面に装着される面)には、不織布や発泡フォームといった、柔軟性を有する絶縁性シートが粘着材によって接着される。
基材114の上面(生体に装着されない面)には、上シールドパターン113が形成されている。本実施形態で上シールドパターン113は、基材114側(電極パターン115側)に設けられ、接地される導電細線パターン113Aと、導電細線パターン113A上に設けられ、基材114の全面を覆う全面パターン113Bとの2層から構成されることを特徴とする。
従来、上シールドパターン113は一層であり、カーボンと銀がブレンドされた導電性ペーストで基材114の全面を覆うように形成されるのが一般的であった。しかし、このようなシールドパターン(シールド層)では着衣との摩擦によって生じる静電気による電荷や外部から伝播するノイズに対するシールド効果は必ずしも十分ではなく、測定される生体電気信号に重畳するノイズのさらなる低減が求められていた。
シールドの効果を高めるには、シールドの導電率を高め、ノイズの原因となる電荷を速やかに接地させれば良い。シールド層の形成にカーボンと銀がブレンドされた導電性ペーストを用いる場合であれば、カーボンの比率を下げて銀の比率を上げればよい。しかし、銀の比率を高めるとコストが大きく上昇し、使い捨てを前提とした生体電極には見合わなくなってしまう。発明者が検討したところ、カーボンと銀の比が1:1の導電性ペーストを用いた場合でも、耐ノイズ性能(シールド性能)は改良の余地があった。
そこで、発明者は、導電性が高い高価な金属の使用量を実質的に増やさずにシールド性能を向上させる構成を検討した。その結果、導電性の高い物質で独立した細線状パターンを形成し、細線状パターンを構成する物質より導電性の低い導電性物質の層で基材全体を覆う構成によって、耐ノイズ性能を大幅に向上できることを見出し、本発明に到達した。これがすなわち、図1における導電細線パターン113Aと、全面パターン113Bとの組み合わせである。
導電細線パターン113Aは、導電率(電気伝導度)が高い物質から形成する。具体的には20℃における導電率が1.43×105[S/m]以上(電気抵抗率が7×10-6[Ω・m]以下)の物質であることが好ましい。この条件を満たせば、非金属、金属、非金属と金属との混合物のいずれを用いてもよいが、金属を含有することが好ましい。金属の中でも、20℃における導電率が1.0×107[S/m]以上(電気抵抗率が10×10-8[Ω・m]以下)であるものが好ましく、20℃における導電率が2.5×107[S/m]以上(電気抵抗率が4×10-8[Ω・m]以下)であるものがさらに好ましい。この条件を満たす金属の例としては、単体では銀(6.4×107[S/m], 1.55×10-8[Ω・m])、銅(6.1×107[S/m], 1.64×10-8[Ω・m])、アルミニウム(3.8×107[S/m], 2.58×10-8[Ω・m])、金(3.0×107[S/m], 3.28×10-8[Ω・m])などがある。
また、金属はFe-Cr系合金、Fe-Ni-Mn系合金やMo-Cr-Fe-Ni系合金など、合金であってもよい。また、非導電性の成分が含まれてもよい。具体的にどのような物質を用いるかは、細線パターンの形成方法や入手の容易性、コストなどを勘案して決定することができる。例えば印刷によってパターンを形成する場合、ペースト状の製品の入手性と導電率のバランスから銀や銀を含有する物質が好ましく用いることができる。
導電細線パターン113Aは、上層に設けられる全面パターン113Bを導通する電荷を速やかに接地させるための配線を形成する。つまり、導電細線パターン113Aは、もともと、基材114の全面を隙間なく覆って単体でシールド機能を実現することを目的としておらず、高い導電性を有する高価な金属を用いる場合でも、少量で形成可能である。具体的には、コード部150では1本の細線で形成し、コード部150より面積が大きく、かつ検出電極104が形成される電極部1141についても、二次元図形の外縁と、外縁内に存在し、外縁に接続される線状パターンからなるメッシュ状のパターン1131Aで形成することができる。ここで、メッシュの形状には特に制限は無いが、その外縁が、検出電極104の外縁もしくは、体表面と検出電極104とを電気的に接続するための導電性粘着ゲル103(図3参照)の外縁を包含するように形成することが好ましい。これは、ノイズの大半が導電性粘着ゲル103部分を通じて信号に重畳するためである。
図1では、円の外縁と、円の外縁を6等分する点の2つを円の中心を通って接続する3つの直線パターンが導電性物質の細線で形成されたメッシュ形状を示しているが、図2(a)に示すように複数の同心円と、それらの外縁を接続する直線パターンを有する形状や、図2(b)に示すように規則的な格子状であってもよい。一方、図2(c)に示すようならせん状のパターンはここでいうメッシュ状のパターンには該当しない。なお、らせん状のパターンは外部からノイズが到来した際に誘導電流を生じるため好ましくない。メッシュ状のパターン1131Aは、基材114の電極部1141上の各位置から、メッシュ状のパターン1131Aを形成する細線までの最短距離にばらつきが少ない形状とすることが好ましい。換言すれば、外縁の内部に設けられるパターンは等間隔もしくは対称形状を有することが好ましい。
導電細線パターン113Aは信号ノイズの原因となる電荷を速やかに逃がす(接地する)ために、接地電極Bの電極パターンを通じてコネクタの接地端子と接続される。本実施形態では、基材114の下面側でのみコネクタと電気的に接続可能な構成を有するため、基材114の上面側に設けられる導電細線パターン113Aを、基材114の下面側に設けられ、コネクタと電気的に接続する電極パターン115と電気的に接続するための接続部120,121が、電極Bの電極部1141に設けられるメッシュ状のパターン1131Aと電極Bの電極パターン115に設けられている。しかし、導電細線パターン113Aが直接コネクタと電気的に接続可能であれば、接続部120,121は不要であり、例えばコネクタ側の至近端1132がコネクタの端子と接する位置まで引き延ばされる。図2(d),(e)は接続部120,121を有さない場合の導電細線パターン113Aを、5電極および4電極の構成について模式的に示している。
図1の例では、導電細線パターン113Aは基材114の略全体にわたって設けられている。しかし、上述の通り、測定信号に重畳するノイズは検出電極104に設けられる導電性粘着ゲル103部分からの混入が支配的である。従って、各電極部1141上に設けられたメッシュ状のパターン1131Aをコネクタの接地端子に導くために必要な経路にだけ導電細線パターン113Aを設けるようにしてもよい。図1の例では四つの電極A〜Dのうち、電極Bだけに接続部120,121が設けられているため、電極C,Dに設けられたメッシュ状のパターン1131Aの接地は、電極AおよびBを通ることで実現される。従って、電極C,Dの電極部1141に設けられたメッシュ状のパターン1131Aと電極Aとの間、および電極Aと電極Bとの間のコード部150にも導電細線パターン113Aが必要である。しかしながら、電極Aのメッシュ状のパターン1131Aから至近端1132までの区間に設けられている導電細線パターン113Aは必須ではない。一方で、図2(e)に示した、接続部120,121が不要な場合には、各電極部1141に設けられたメッシュ状のパターン1131Aから至近端1132まで電荷を移送するために、電極Aから至近端1132までの間も導電細線パターン113Aが必要である。
導電細線パターン113Aの上に設けられる全面パターン113Bは、導電細線パターン113Aの上から基材114の表面全体を覆うように形成される。全面パターン113Bは導電性物質から形成されるが、導電細線パターン113Aを形成する物質よりも導電性が低い。また導電細線パターン113Aを酸化や腐食等の変質から保護する機能を持たせるため、全面パターン113Bも酸化や腐食をしにくい素材で形成することが好ましい。本実施形態ではこれらの条件を満たし、かつ印刷でパターンを形成可能な素材として、非金属であるカーボンペーストを用いて全面パターン113Bを形成しているが、金属の使用を含め、他の物質を用いてもよい。
上述の通り、導電細線パターン113Aは細線から形成されるいわば配線であるため、その面積は基材114よりずっと小さい。従って、導電性物質からなる全面パターン113Bは、導電細線パターン113Aから離れた位置に存在する電荷を導電細線パターン113Aまで速やかに移動させる経路を提供し、速やかな帯電除去を実現している。また、X線を通さない導電細線パターン113Aが細線であるためX線映像において邪魔になりにくい。従って、カーボンのようなX線を透過する物質のみで全面パターン113Bを構成すると、生体電極を装着した状態でX線撮影を行うこともできる。
図3は、本実施形態の生体電極における電極パッド101の構成を説明するための図である。電極パッドは生体表面に取り付けられる部分である。使い捨て型でない生体電極は、電極パッドとリード線(誘導コード)とが分離した構造を有するのが一般的であるが、使い捨て構造の場合は電極パッドとリード線とが一体化された構造を有する。
図1に示したように、電極パターン115の先端部分に検出電極104が形成されている。電極パッド101のうち、導電性粘着ゲル103を体表面に固定するパッド基材106は、皮膚から発生する水分を発散させて皮膚に対する密着性を良好とし、かつ体動により生じる皮膚の皺などにも追従して変形可能とするため、柔軟性のある透湿防水フィルムで構成されている。パッド基材106として使用可能な透湿防水フィルムの厚さは、好ましくは20〜70μm、より好ましくは30〜60μm、特に好ましくは40〜60μm、最も好ましくは45〜55μmである。
透湿防水フィルムが厚すぎると、皮膚からの水分を発散する効果が十分得られず、剥がれ易くなるほか、かぶれや蒸れなどの原因となり、装着感が悪化する。さらに、柔軟性(特に皮膚表面の皺に対する追従性)が低下するため、電極がごわごわして装着感が悪化するほか、剥がれやすくなる。さらに、柔軟性が低下することにより、生体電気信号にノイズが重畳しやすくなるという問題もある。
パッド基材106の装着面には粘着剤が塗布されており、また、円弧状の第2のセパレータ102が装着面の外縁部に設けられている。第2のセパレータは剥離紙であり、電極パッド101全体のセパレータである第1のセパレータ109と対向する面は粘着性を有さない。従ってパッド基材106の装着面の第2のセパレータ102の存在する領域は第1のセパレータ109から容易に分離することが可能である。
パッド基材106の略中央部には電極に対応する穴1061が設けられている。図1における各電極A〜Dとその近傍はシール部材105によってパッド基材106に取り付けられるため、最上面および最下面には絶縁性シート111が設けられていない。
電極の下面には、導電性粘着ゲル103が設けられる。導電性粘着ゲル103は、電極の下面に塗布された導電性粘着剤により電極に取り付けられてもよいし、外周部分をパッド基材106の装着面に塗布される粘着剤によって固定され、電極とは直接接するようにされてもよい。
シール部材105は、例えばパッド基材106と同じ透湿防水フィルムから構成される。シール部材105は、電極をパッド基材106に固定するために設けられる。
電極パッド101を装着する場合、まず第2のセパレータ102を用いて電極パッド101を第1のセパレータ109から分離する。そして、第2のセパレータ102で電極パッド101を支持しながら、装着部位に移動し、第2のセパレータの無い外縁部から体表面に貼り付ける。そして、第2のセパレータ102を剥がしながら、パッド基材106の全面を体表面に密着させる。
図4は、図1および図3に示した構成を有する生体電極の効果を示す図である。
図1において導電細線パターン113Aを設けず、カーボンと銀とを1:1で混合した導電性ペーストで全面パターン113Bを形成した構成の生体電極を作成した(比較例)。一方、導電細線パターン113Aを銀ペースト(20℃の導電率 2×106[S/m]、電気抵抗率 5×10-7[Ω・m])、全面パターン113Bをカーボンペースト(20℃の導電率 5×102[S/m]、電気抵抗率 2×10-3[Ω・m])でそれぞれ形成した図1の構成の生体電極を作成した(実施例)。なお、比較例の構成、実施例の構成とも、銀の総使用量は同一である。
そして、比較例の構成の電極を被検者の右胸部に、実施例の構成の電極を同一被検者の左胸部にそれぞれ装着し、両者が有する電極パッド101を布でこすりながら同時に2chの双極誘導心電図を計測した。
図4(a)に比較例の構成で取得された心電図を、図4(b)に実施例の構成で取得された心電図をそれぞれ示す。両図の比較から明らかなように、実施例の構成では、布でこすったことで発生する静電気の影響がほとんど現れていないのに対し、比較例の構成ではノイズが大幅に重畳した心電図となっていることがわかる。
以上説明したように本実施形態によれば、電極パッドとリード線部とが一体的に構成される使い捨て型の生体電極におけるシールド層を、接地される導電細線パターンと、導電細線パターンの上から基材全体を覆うように形成された全面パターンとの二層構造とし、導電細線パターンの導電率を全面パターンの導電率よりも高くすることにより、導電率の高い金属の使用量を抑制しながら、低コストで耐ノイズ性能を向上させることができる。

Claims (7)

  1. 生体に装着する電極パッドと、
    前記電極パッドに一端を固定され、平板状の基材に複数の層が形成された積層構造を有するリード線部と、を有する使い捨て型の生体電極であって、
    前記リード線部にシールド層を有し、
    前記シールド層が、接地される導電細線パターンと、前記基材を前記導電細線パターンの上から覆うように形成された導電性物質からなる全面パターンとから形成され、前記導電細線パターンの導電率が、前記全面パターンの導電率よりも高いことを特徴とする生体電極。
  2. 前記リード線部の前記電極パッドに固定される部分が生体電気信号を検出する検出電極を含んだ電極部を形成し、前記導電細線パターンが、前記電極部においてメッシュ状のパターンを形成することを特徴とする請求項1記載の生体電極。
  3. 前記メッシュ状のパターンが、二次元図形の外縁と、該外縁内に存在するとともに該外縁に接続される線状パターンとから形成されることを特徴とする請求項2記載の生体電極。
  4. 前記電極パッドには、前記検出電極と生体とを電気的に接続するための導電性粘着ゲルが設けられ、
    前記二次元図形の外縁が、前記導電性粘着ゲルもしくは前記検出電極の外縁を包含するように形成されることを特徴とする請求項3記載の生体電極。
  5. 前記複数の電極パッドに対応する複数の前記電極部および前記リード線部に設けられた前記導電細線パターンが互いに接続され、前記複数の前記電極部の1つに設けられた前記メッシュ状のパターンを通じて接地されることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の生体電極。
  6. 前記導電細線パターンが金、銀、銅の少なくとも1つを含有する物質で形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の生体電極。
  7. 前記全面パターンが非金属の導電性物質から形成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の生体電極。
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