JP2015122511A - 太陽電池モジュール - Google Patents

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琢 澤木
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香 岡庭
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剛 山下
浩昭 森川
Hiroaki Morikawa
浩昭 森川
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Abstract

【課題】発電効率を向上させつつ耐候性の低下を抑えた波長変換型太陽電池封止シートを有する太陽電池モジュールの提供。【解決手段】太陽電池セル10と、前記太陽電池セルの受光面側に接して設けられ、分散媒樹脂及びユーロピウム錯体を内包する樹脂粒子を含み、前記ユーロピウム錯体以外の紫外線吸収剤の含有率が分散媒樹脂100質量部に対し0.15質量部以下である波長変換型太陽電池封止シート16と、前記太陽電池セルの裏面側に設けられ、300nm〜450nmに吸収波長ピークがある蛍光物質を含有しない裏面用太陽電池封止シート18と、を有する太陽電池モジュール。【選択図】図1

Description

本発明は、波長変換型太陽電池封止シートを有する太陽電池モジュールに関するものである。さらに詳しくは、蛍光物質以外の紫外線吸収剤を含まない波長変換型太陽電池封止シートを有する太陽電池モジュールに関するものである。
シリコン結晶系の太陽電池は、一般に紫外域の光に対し感度が低い。そこで、紫外域の光を可視領域又は近赤外域の波長に変換することによって、感度の高い波長領域の光を増大させ変換効率を増加させる試みがなされている。これまでに、蛍光物質を用いて太陽光スペクトルのうち、発電に寄与の少ない紫外域又は赤外域の光を波長変換することにより、発電に寄与の大きい波長域の光を発光する層を太陽電池受光面側に設ける手法は、多数提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献5参照)。
また、蛍光物質である希土類錯体を、封止材中に含有させる方法の提案がされている(例えば、特許文献6参照)。
また従来から、太陽電池用透明封止剤として、熱硬化性を付与したエチレン−酢酸ビニル共重合体が広く用いられている(例えば、特許文献7,8参照)。
この封止剤(充填剤ともいう)には通常、エチレンビニルアセテートコポリマーを主成分とする樹脂が用いられ、紫外線吸収剤が含有されている。
この紫外線吸収剤は、照射光中の有害な紫外線を吸収して、分子内で無害な熱エネルギーへと変換するものであり、紫外線によって高分子中の光劣化開始の活性種が励起されるのを防止する。
一般的に用いられている紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系・ベンゾトリアゾール系・トリアジン系・サリチル酸系・シアノアクリレート系などがあり、特にエチレン−酢酸ビニル共重合体の光劣化を高く防止することができることから、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤が広く用いられている。
特開2003−243682号公報 特開2003−218379号公報 特公平08−004147号公報 特開2001−094128号公報 特開2001−352091号公報 特開2006−303033号公報 特開2005−126708号公報 特開2008−159856号公報
しかしながら、太陽電池用透明封止膜は、紫外線吸収剤を含有することによって、発電効率が低下していた。この理由は紫外線吸収剤の吸収スペクトルと太陽電池の感度スペクトルがわずかに重なる部分が存在するためである。しかし、紫外線吸収剤が添加されていない封止膜は耐候性が低く、実用的ではないという課題がある。
本発明は上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は、発電効率を向上させつつ、耐候性を低下させない波長変換型太陽電池封止シートの提供にある。
本発明者等は上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、波長変換型太陽電池封止シートに、分散媒樹脂と、300nm以上450nm以下に吸収波長ピークを有する蛍光物質とを含有させ、且つ該蛍光物質以外の紫外線吸収剤の含有率を該分散媒樹脂100質量部に対し0.15質量部以下とすることにより、発電効率が向上し、且つ前記蛍光物質自身がUV吸収剤として作用することを見出し、本発明を完成するに至った。
上記波長変換型太陽電池封止シートは、該封止材中に含まれる蛍光物質によって、入射した太陽光のうち太陽光発電に寄与の少ない紫外域の光から発電に寄与する波長の光へ変換するとともに、紫外光を吸収して、該封止シート中に含まれる分散媒樹脂の光劣化開始の活性種が励起されるのを防止することから、高い発電効率と耐候性との両立が図られる。
よって、本発明の波長変換型太陽電池封止シートは、従来の波長変換型太陽電池封止シートに比べて、発電効率が高く、耐候性の低下が抑えられる。
即ち、本発明は以下の通りである。
<1>太陽電池セルと、
前記太陽電池セルの受光面側に接して設けられ、分散媒樹脂及びユーロピウム錯体を内包する樹脂粒子を含み、前記ユーロピウム錯体以外の紫外線吸収剤の含有率が分散媒樹脂100質量部に対し0.15質量部以下である波長変換型太陽電池封止シートと、
前記太陽電池セルの裏面側に設けられ、300nm〜450nmに吸収波長ピークがある蛍光物質を含有しない裏面用太陽電池封止シートと、
を有する太陽電池モジュール。
<2>前記樹脂粒子は、ビニル化合物の重合物である<1>に記載の太陽電池モジュール。
<3>前記樹脂粒子は、乳化重合により得られる<1>又は<2>に記載の太陽電池モジュール。
<4>前記分散媒樹脂は、(メタ)アクリル酸エステル樹脂及びエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる群より選ばれる少なくとも一種を含む<1>〜<3>のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
本発明の波長変換型太陽電池封止シートは、分散媒樹脂と、300〜450nmに吸収波長ピークを有する蛍光物質とを含み、かつ該蛍光物質以外の紫外線吸収剤の含有率が該分散媒樹脂100質量部に対し0.15質量部以下である。前記蛍光物質としては、ユーロピウム錯体であることが好ましい。
また、本発明の太陽電池モジュールは、太陽電池セルと、該太陽電池の受光面側に設けられた前記波長変換型太陽電池封止シートと、を有する。
本発明によれば、発電効率を向上させつつ、耐候性を低下させない波長変換型太陽電池封止シート、及び太陽電池モジュールが提供される。
太陽電池モジュールの一例を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書において「〜」はその前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
<波長変換型太陽電池封止シート>
本発明の波長変換型太陽電池封止シートは、太陽電池モジュールの受光面側に用いられるものである。本発明の波長変換型太陽電池封止シートは、分散媒樹脂と、300〜450nmに吸収波長ピークを有する蛍光物質とを含み、かつ該蛍光物質以外の紫外線吸収剤の含有率が該分散媒樹脂100質量部に対し0.15質量部以下である。
(蛍光物質)
本発明に用いる蛍光物質は、300〜450nmに吸収波長ピークを有する。波長変換型太陽電池封止シート中に含有される高分子の光劣化開始の活性種が励起されるのを効果的に防止する観点から、本発明に用いる蛍光物質は、300〜450nmに吸収波長ピークを有するものとする。
本発明に用いる蛍光物質は、一種単独でも、二種以上を併用してもよい。
本発明に用いる好適な蛍光物質としては、希土類金属の有機錯体が挙げられる。なかでもユーロピウム錯体又はサマリウム錯体が好ましく、ユーロピウム錯体がより好ましい。
蛍光物質にユーロピウム錯体を用いることで、高い発電効率を有する太陽電池モジュールを実現できる。ユーロピウム錯体は、紫外線域の光を高い波長変換効率で赤色の波長域の光に変換し、この変換された光が太陽電池セルで発電に寄与する。
ユーロピウム錯体は、中心元素のユーロピウム(Eu)の他、配位子となる分子が必要であるが、本発明では配位子の種類は制限されず、ユーロピウムと錯体を形成する分子であれば、いずれであってもよい。
このようなユーロピウム錯体からなる蛍光物質の一例としては、希土類錯体、たとえばEu(TTA)phen等が利用できる。Eu(TTA)Phenの製造法は、例えば、Masaya Mitsuishi, Shinji Kikuchi, Tokuji Miyashita, Yutaka Amano, J.Mater.Chem.2003, 13, 285〜2879に開示されている方法を参照できる。
本発明では、錯体の配位子を限定するものではないが、中性配位子として、カルボン酸、含窒素有機化合物、含窒素芳香族複素環式化合物、β−ジケトン類、又はホスフィンオキサイドが好ましい。
希土類錯体の配位子として一般式:RCOCHRCOR(式中、Rはアリール基、アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、アラルキル基又はそれらの置換体を、Rは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、アラルキル基又はアリール基を、Rはアリール基、アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、アラルキル基又はそれらの置換体をそれぞれ示す)で表わされるβ−ジケトン類を含有してもよい。
β−ジケトン類としては、具体的にはアセチルアセトン、パーフルオロアセチルアセトン、ベンゾイル−2−フラノイルメタン、1,3−ビス(3−ピリジル)−1,3−プロパンジオン、ベンゾイルトリフルオロアセトン、ベンゾイルアセトン、5−クロロスルホニル−2−テノイルトリフルオロアセトン、ジ(4−ブロモ)ベンゾイルメタン、ジベンゾイルメタン、d,d−ジカンフォリルメタン、1,3−ジシアノ−1,3−プロパンジオン、p−ジ(4,4,5,5,6,6,6−ヘプタフルオロ−1,3−ヘキサンジノイル)ベンゼン、4,4’−ジメトキシジベンゾイルメタン、2,6−ジメチル−3,5−ヘプタンジオン、ジナフトイルメタン、ジピバロイルメタン、ジ(パーフルオロ−2−プロポキシプロピオニル)メタン、1,3−ジ(2−チエニル)−1,3−プロパンジオン、3−(トリフルオロアセチル)−d−カンファー、6,6,6−トリフルオロ−2,2−ジメチル−3,5−ヘキサンジオン、1,1,1,2,2,6,6,7,7,7−デカフルオロ−3,5−ヘプタンジオン、6,6,7,7,8,8,8−ヘプタフルオロ−2,2−ジメチル−3,5−オクタンジオン、2−フリルトリフルオロアセトン、ヘキサフルオロアセチルアセトン、3−(ヘプタフルオロブチリル)−d−カンファー、4,4,5,5,6,6,6−ヘプタフルオロ−1−(2−チエニル)−1,3−ヘキサンジオン、4−メトキシジベンゾイルメタン、4−メトキシベンゾイル−2−フラノイルメタン、6−メチル−2,4−ヘプタンジオン、2−ナフトイルトリフルオロアセトン、2−(2−ピリジル)ベンズイミダゾール、5,6−ジヒドロキシ−10−フェナントロリン、1−フェニル−3−メチル−4−ベンゾイル−5−ピラゾール、1−フェニル−3−メチル−4−(4−ブチルベンゾイル)−5−ピラゾール、1−フェニル−3−メチル−4−イソブチリル−5−ピラゾール、1−フェニル−3−メチル−4−トリフルオロアセチル−5−ピラゾール、3−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−2,4−ペンタンジオン、3−フェニル−2,4−ペンタンジオン、3−[3’,5’−ビス(フェニルメトキシ)フェニル]−1−(9−フェナンチル)−1−プロパン−1,3−ジオン、5,5−ジメチル−1,1,1−トリフルオロ−2,4−ヘキサンジオン、1−フェニル−3−(2−チエニル)−1,3−プロパンジオン、3−(t−ブチルヒドロキシメチレン)−d−カンファー、1,1,1−トリフルオロ−2,4−ペンタンジオン、1,1,1,2,2,3,3,7,7,8,8,9,9,9−テトラデカフルオロ−4,6−ノナンジオン、2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオン、4,4,4−トリフルオロ−1−(2−ナフチル)−1,3−ブタンジオン、1,1,1−トリフルオロ−5,5−ジメチル−2,4−ヘキサンジオン、2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオン、2,2,6,6−テトラメチル−3,5−オクタンジオン、2,2,6−トリメチル−3,5−ヘプタンジオン、2,2,7−トリメチル−3,5−オクタンジオン、4,4,4−トリフルオロ−1−(チエニル)−1,3−ブタンジオン(TTA)、1,3−ジフェニル−1,3−プロパンジオン、べンゾイルアセトン、ジべンゾイルアセトン、ジイソブチロイルメタン、ジビパロイルメタン、3−メチルペンタン−2,4−ジオン、2,2−ジメチルペンタン−3,5−ジオン、2−メチル−1,3−ブタンジオン、1,3−ブタンジオン、3−フェニル−2,4−ペンタンジオン、1,1,1−トリフロロ−2,4−ペンタンジオン、1,1,1−トリフロロ−5,5−ジメチル−2,4−ヘキサンジオン、2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオン、3−メチル−2,4−ペンタンジオン、2−アセチルシクロペンタノン、2−アセチルシクロヘキサノン、1−ヘプタフロロプロピル−3−t−ブチル−1,3−プロパンジオン、1,3−ジフェニル−2−メチル−1,3−プロパンジオン、又は1−エトキシ−1,3−ブタンジオン等が挙げられる。
希土類錯体の中性配位子の含窒素有機化合物、含窒素芳香族複素環式化合物、ホスフィンオキサイドとしては、たとえば、1,10−フェナントロリン、2−2’−ビピリジル、2−2’−6,2”−ターピリジル、4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン、2−(2−ピリジル)ベンズイミダゾール、トリフェニルホスフィンオキサイド、トリ−n−ブチルホスフィンオキサイド、トリ−n−オクチルホスフィンオキサイド、トリ−n−ブチルフォスフェート等が挙げられる。
前記蛍光物質は、樹脂粒子に内包されていることがより好ましい。前記樹脂粒子を構成するモノマー化合物としては特に制限はないが、光の散乱抑制の観点から、ビニル化合物であることが好ましい。
また前記蛍光物質を樹脂粒子に内包する方法としては、通常用いられる方法を特に制限はなく用いることができる。例えば、前記蛍光物質と樹脂粒子を構成するモノマー化合物の混合物を調製し、これを重合することで調製することができる。具体的には、例えば、蛍光物質およびビニル化合物を含む混合物を調製し、ラジカル重合開始剤を用いてビニル化合物を重合することで、蛍光物質が内包された樹脂粒子として波長変換用蛍光材料を構成することができる。尚、本発明において「波長変換用蛍光材料」とは、蛍光物質を含んだビニル化合物を重合して得られる状態のものを指す。
本発明においてビニル化合物とは、エチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する化合物であれば特に制限はなく、重合反応した際にビニル樹脂、特にアクリル樹脂又はメタクリル樹脂になり得るアクリルモノマー、メタクリルモノマー、アクリルオリゴマー、メタクリルオリゴマー等を特に制限なく用いることができる。本発明において好ましくは、アクリルモノマー、およびメタクリルモノマー等が挙げられる。
アクリルモノマー、およびメタクリルモノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、これらのアルキルエステルが挙げられ、またこれらと共重合し得るその他のビニル化合物を併用してもよく、1種単独でも、2種類以上を組み合わせて用いることもできる。
アクリル酸アルキルエステル、およびメタクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸無置換アルキルエステルおよびメタクリル酸無置換アルキルエステル;ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート;テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート;多価アルコールにα,β−不飽和カルボン酸を反応させて得られる化合物(例えば、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート(エチレン基の数が2〜14のもの)、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエトキシトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンプロポキシトリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート(プロピレン基の数が2〜14のもの)、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAポリオキシエチレンジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジオキシエチレンジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAトリオキシエチレンジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAデカオキシエチレンジ(メタ)アクリレート等);グリシジル基含有化合物にα,β−不飽和カルボン酸を付加して得られる化合物(例えば、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテルトリアクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジアクリレート等);多価カルボン酸(例えば、無水フタル酸)と水酸基及びエチレン性不飽和基を有する物質(例えば、β−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)とのエステル化物;アクリル酸若しくはメタクリル酸のアルキルエステル(例えば、(メタ)アクリル酸メチルエステル、(メタ)アクリル酸エチルエステル、(メタ)アクリル酸ブチルエステル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルエステル);ウレタン(メタ)アクリレート(例えば、トリレンジイソシアネートと2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリル酸エステルとの反応物、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートとシクロヘキサンジメタノールと2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリル酸エステルとの反応物等);これらのアルキル基に水酸基、エポキシ基、ハロゲン基等が置換したアクリル酸置換アルキルエステル又はメタクリル酸置換アルキルエステル;等が挙げられる。
また、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸アルキルエステル又はメタクリル酸アルキルエステルと共重合し得るその他のビニル化合物としては、アクリルアミド、アクリロニトリル、ジアセトンアクリルアミド、スチレン、ビニルトルエン等が挙げられる。これらのビニルモノマーは、1種単独でも、2種類以上を組み合わせて用いることができる。
本発明におけるビニル化合物としては、アクリル酸アルキルエステルおよびメタクリル酸アルキルエステルから選ばれる少なくとも1種を用いることが好ましく、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、およびメタクリル酸エチルから選ばれる少なくとも1種を用いることがより好ましい
本発明においてはビニル化合物を重合させるためにラジカル重合開始剤を用いることが好ましい。ラジカル重合開始剤としては、特に制限なく通常用いられるラジカル重合開始剤を用いることができる。例えば、過酸化物等が好ましく挙げられる。
過酸化物としては例えば、硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、イソブチルパーオキサイド、α,α’ビス(ネオデカノイルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、クミルパーオキシネオデカノエート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジ−s−ブチルパーオキシジカーボネート、1,1,3,3−テトラメチルブチルネオデカノエート、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルパーオキシネオデカノエート、ジ−2−エトキシエチルパーオキシジカーボネート、ビス(エチルヘキシルパーオキシ)ジカーボネート、t−ヘキシルネオデカノエート、ジメトキシブチルパーオキシジカーボネート、ビス(3−メチル−3−メトキシブチルパーオキシ)ジカーボネート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ヘキシルパーオキシピバレート、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ステアロイルパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、サクニックパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(2−エチルヘキサノイル)ヘキサン、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、4−メチルベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、m−トルオノイルベンゾイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソブチレート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)2−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサノン、2,2−ビス(4,4−ジブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、t−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシラウレート、2,5−ジメチル−2,5−ビス(m−トルオイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート、t−ヘキシルパーオキシベンゾエート、2,5−ジメチル−2,5−ビス(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシアセテート、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、t−ブチルパーオキシベンゾエート、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレート、α,α’ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキシ、p−メンタンハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、t−ブチルトリメチルシリルパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、t−ヘキシルハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、2,3−ジメチル−2,3−ジフェニルブタン等を使用することができる。
ラジカル重合開始剤の使用量は、前記ビニル化合物の種類や形成される樹脂粒子の屈折率等に応じて適宜選択することができ、通常用いられる使用量で使用される。具体的には例えば、ビニル化合物に対して0.1〜15質量部で使用することができ、0.5〜10質量部で使用することが好ましい。
本発明における波長変換用蛍光材料は、上記の蛍光物質及びビニル化合物、必要に応じて過酸化物等のラジカル重合開始剤やn−オクタンチオール等の連鎖移動剤等を混合して、蛍光物質をビニル化合物中に溶解又は分散し、これを重合することで得られる。混合の方法としては特に制限はなく、例えば、攪拌することで行えばよい。
波長変換型太陽電池封止シート中の蛍光物質の含有率は、蛍光物質の種類などによって適宜調整することが望ましい。一般には、波長変換型太陽電池封止シート中の蛍光物質の含有率は、前記分散媒樹脂100質量部に対し0.00001〜30質量部であることが好ましく。0.0005〜20質量部であることがより好ましく、0.0001〜10質量部であることが更に好ましい。0.0001質量部以上とすることで、波長変換の効率がより充分なものとなり、また、10質量部以下とすることで、太陽電池セルに到達する光量の低下をより抑えることができる。
(紫外線吸収剤)
また、本発明の波長変換型太陽電池封止シートは、上述の蛍光物質以外の紫外線吸収剤(以下、単に「紫外線吸収剤」と称する場合がある)の含有率が、前記分散媒樹脂100質量部に対し0.15質量部以下である。紫外線吸収剤の含有率を0.15質量部以下とすることで、太陽電池モジュールの発光効率を向上させることができる。
ここでいう紫外線吸収剤とは、300〜450nmに吸収波長ピークを有するものであって、前記蛍光物質以外のものをいう。また、「含有率が分散媒樹脂100質量部に対し0.15質量部以下」とは、紫外線吸収剤を含まない場合を包含する。
波長変換型太陽電池封止シート中の紫外線吸収剤の含有率は、分散媒樹脂100質量部に対し0.15質量部以下であり、0.1質量部以下であることがより好ましく、実質、紫外線吸収剤を含まないことが更に好ましい。
(分散媒樹脂)
本発明の波長変換型太陽電池封止シートは、前記蛍光物質又は前記波長変換用蛍光材料を分散させる分散媒樹脂を含有する。分散媒樹脂の具体的な例としては、アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、これらの共重合体等が挙げられる。
前記分散媒樹脂は1種単独で、又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記アクリル系樹脂としては、(メタ)アクリル酸エステル樹脂等が挙げられる。ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。ポリビニルアセタール系樹脂としては、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)、変性PVB等が挙げられる。
また、(メタ)アクリル酸エステル樹脂とは、アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルに由来する構成単位を有するものを意味し、アクリル酸アルキルエステル又はメタクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸無置換アルキルエステル又はメタクリル酸無置換アルキルエステルや、これらのアルキル基に水酸基、エポキシ基、ハロゲン基等が置換したアクリル酸置換アルキルエステル及びメタクリル酸置換アルキルエステル等が挙げられる。
アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルは、アクリル酸又はメタクリル酸の炭素数1〜10のアルキルエステルが好ましく、炭素数2〜8のアルキルエステルがより好ましい。
アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルとして具体的には、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ベンジル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、アクリル酸ベンジルなどを例示することができる。
(メタ)アクリル酸エステル樹脂は、アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルのほかに、これらと共重合可能な不飽和単量体を用いて共重合体としてもよい。
前記不飽和単量体としては、メタクリル酸、アクリル酸のような不飽和酸類;スチレン、α−メチルスチレン、アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、無水マレイン酸、フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド等が挙げられ、必要に応じてそれらの2種以上を用いることもできる。
これらの不飽和単量体は、1種単独で又は2種類以上を組み合わせて用いることができる。
これらのなかでも、(メタ)アクリル酸エステル樹脂としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、及びメタクリル酸n−ブチルに由来する構成単位を有するものが好ましく、耐久性や汎用性の観点からは、メタクリル酸メチルに由来する構成単位を有するものがより好ましい。
共重合体の樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル酸エステル−スチレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下「EVA」と略称する)、等が挙げられる。
耐湿性や、コスト、汎用性の点でEVAが好ましく、また耐久性と表面硬度の点からは(メタ)アクリル酸エステル樹脂が好ましい。更に、EVAと(メタ)アクリル酸エステル樹脂との併用が、両者の利点を兼ね備える観点からより好適である。
EVAとしては、EVA全体を100質量部としたときに酢酸ビニル単位の含有率が10〜50質量部であることが好ましく、20〜35質量部であることが、希土類錯体の封止材への均一分散性の点から好ましい。
紫外線吸収剤を含有しないEVA樹脂は、市販のものを適用することができ、市販品としては、例えば、東ソー(株)製のウルトラセン634、三井・デュポンポリケミカル株式会社製のエバフレックス、旭化成ケミカルズ社製のサンテックEVA、宇部丸善ポリエチレン社製のUBE EVAコポリマー、住友化学社製のエバテート、日本ポリエチレン社製のノバテックEVAなどを挙げることができる。
なお、三井化学ファブロ製のエチレン酢酸ビニル共重合樹脂( EVA )太陽電池封止材であるソーラーエバは、紫外線吸収剤を該樹脂100質量部に対し0.25質量部含むことが推定され、ブリヂストン社製のEVA樹脂封止材であるEVASAFEは該樹脂100質量部に対し0.21質量部含むことが推定される。
EVAとメタクリル酸メチルを併用する場合には、EVAとメタクリル酸メチルの総量100質量部に対して、EVAの含有率が50質量部以上であることが好ましく、70質量部以上であることがより好ましい。
更に前記分散媒樹脂は、架橋性モノマーを加えて、架橋構造を有する樹脂としてもよい。
架橋性モノマーとしては、例えば、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート;テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート;多価アルコールにα,β−不飽和カルボン酸を反応させて得られる化合物(例えば、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート(エチレン基の数が2〜14のもの)、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエトキシトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンプロポキシトリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート(プロピレン基の数が2〜14のもの)、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAポリオキシエチレンジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジオキシエチレンジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAトリオキシエチレンジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAデカオキシエチレンジ(メタ)アクリレート等);グリシジル基含有化合物にα,β−不飽和カルボン酸を付加して得られる化合物(例えば、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテルトリアクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジアクリレート等);多価カルボン酸(例えば、無水フタル酸)と水酸基及びエチレン性不飽和基を有する物質(例えば、β−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)とのエステル化物;アクリル酸若しくはメタクリル酸のアルキルエステル(例えば、(メタ)アクリル酸メチルエステル、(メタ)アクリル酸エチルエステル、(メタ)アクリル酸ブチルエステル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルエステル);ウレタン(メタ)アクリレート(例えば、トリレンジイソシアネートと2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリル酸エステルとの反応物、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートとシクロヘキサンジメタノールと2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリル酸エステルとの反応物等);等を挙げることができる。
特に好ましい架橋性モノマーとしては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAポリオキシエチレンジメタクリレートが挙げられる。
なお、上記架橋性モノマーは1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。
前記樹脂は、上記モノマーに熱重合開始剤又は光重合開始剤を加えて、加熱又は光照射することで重合し、或いは架橋構造を持たせることができる。
熱重合開始剤としては、例えば2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン−3、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジクミルパーオキサイド、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルパーオキシベンズエート、ベンゾイルパーオキサイド等が挙げられる。
熱重合開始剤の含有率は、分散媒樹脂に対して5質量部までで充分である。
光重合開始剤としては、紫外線又は可視光線により遊離ラジカルを生成する光開始剤が好ましく、例えば、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル等のベンゾインエーテル類、ベンゾフェノン、N,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、N,N’−テトラエチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン等のベンゾフェノン類、ベンジルジメチルケタール(チバ・ジャパン・ケミカルズ社製、イルガキュア651)、ベンジルジエチルケタール等のベンジルケタール類、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、p−tert−ブチルジクロロアセトフェノン、p−ジメチルアミノアセトフェノン等のアセトフェノン類、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン等のキサントン類、あるいはヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、イルガキュア184)、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ビトロキシ−2−メチルプロパン−1−オン(チバ・ジャパン・ケミカルズ社製、ダロキュア1116)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(メルク社製、ダロキュア1173)等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。
また、光重合開始剤として使用しうる光開始剤としては、例えば、2,4,5−トリアリルイミダゾール二量体と2−メルカプトベンゾオキサゾール、ロイコクリスタルバイオレット、トリス(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)メタン等との組み合わせも挙げられる。また、それ自体では光開始性はないが、前記物質と組み合わせて用いることにより全体として光開始性能のより良好な増感剤系となるような添加剤、例えば、ベンゾフェノンに対するトリエタノールアミン等の三級アミンを用いることができる。
光重合開始剤の含有率は、分散媒樹脂に対して5質量部までで充分である。
前記分散媒樹脂の重量平均分子量は、塗膜性及び塗膜強度等の点から10,000〜300,000であることが好ましい。
本発明の波長変換型太陽電池封止シートには、上記のほか、必要に応じてカップリング剤、可塑剤、難燃剤、酸化防止剤、光安定剤、防錆剤、加工助剤、着色剤等を含有してもよい。
(波長変換型太陽電池封止シート)
本発明の波長変換型太陽電池封止シートは、公知の技術を利用して製造することができる。例えば、少なくとも前記蛍光物質及び前記分散媒樹脂、更に必要に応じてその他の添加剤を溶融混練しシートを成型する方法、或いは、前記樹脂をワニス化し蛍光物質を添加した後、シート状に付与し、溶媒を除去する方法等が利用できる。
具体的には、例えば、スペーサーを介して2枚の離型シートを対向させ、2枚の離型シート間に形成された空隙に前記溶融混練した組成物を付与し、両側から熱プレスしてシートを形成することができる。
波長変換型太陽電池封止シートの厚みは、10μm〜1000μmであることが好ましく、400μm〜600μmであることがより好ましい。
本発明の波長変換型太陽電池封止シートは、スペクトルミスマッチによる太陽光損失を低減し、さらに紫外域の光を感度の高い波長領域の光に変換する構成とすることにより、光利用効率を高め、発電効率を向上させることができる。また、本発明の波長変換型太陽電池封止シートは蛍光物質粒子がUV吸収剤の役割も果たし、蛍光物質以外の紫外線吸収剤を含有するEVA樹脂(例えば、(株)三井ファブロ製、商品名:ソーラーエバ)と同等の耐候性を示す。
<太陽電池モジュール>
本発明の太陽電池モジュールは、少なくとも、太陽電池セルと、この太陽電池の受光面側に設けられた前記波長変換型太陽電池封止シートと、を有する。図1は、太陽電池モジュールの一例を示す概略断面図である。
図1の太陽電池モジュールでは、太陽電池セル10の受光面側に保護層12を備え、裏面側にはバックフィルム14を備える。更に、保護層12と太陽電池セル10との間に、封止層16を備え、この封止層16として、前述の波長変換型太陽電池封止シートを用いる。また、バックフィルム14と太陽電池セル10との間には、裏面用封止層18を備える。裏面用封止層18は、太陽電池セル10を封止できるものであれば特に制限されず、例えば、前述の波長変換型太陽電池封止シートにおいて、前記蛍光物質を添加しないものを適用することも可能である。
図1では図示しないが、更に本発明の太陽電池モジュールでは、反射防止膜など通常太陽電池モジュールに設けられる部材を有していてもよい。
本発明の太陽電池モジュールは、前記波長変換型太陽電池封止シートを受光面側に備えるため、発電効率が向上しつつ、耐候性の低下を抑えることができる。
以下に、実施例によって本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
[実施例1]
(蛍光物質粒子の合成)
まず、蛍光物質を合成した。4,4,4−トリフルオロ−1−(チエニル)−1,3−ブタンジオン(TTA)200mgを7mlのエタノールに溶解し、ここへ1Mの水酸化ナトリウム1.1mlを加え混合した。7mlのエタノールに溶かした6.2mgの1,10−フェナントロリンを先の混合溶液に加え、1時間攪拌した後、EuCl・6HOを103mg含む3.5ml水溶液を加え、沈殿物を得た。これを濾別し、エタノールで洗浄し、乾燥して、蛍光物質Eu(TTA)Phenを得た。
(波長変換用樹脂組成物の調製)
蛍光物質として上記で得られたEu(TTA)Phenを0.3質量部、ビニル化合物としてメタクリル酸メチルを60質量部、連鎖移動剤としてn−オクタンチオールを0.012質量部用い、これらを混合攪拌してモノマー混合液を用意した。また、イオン交換水を300質量部、界面活性剤として花王(株)製アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、G−15を3.65質量部加え、ここに前述したモノマー混合液を加え、還流管、窒素流下のフラスコを用い、攪拌をしながら、60℃に保ち、ラジカル重合開始剤として過硫酸カリウムを0.03質量部加え、乳化重合を4時間行い、最後に90℃に昇温して、重合反応を完結させた。ここで得られた波長変換用蛍光材料は、一次粒子径が100nm程度の粒子状となり、イソプロピルアルコールなどで適宜後処理をし、これを濾別、乾燥し、適宜ふるいわけをし、粒子状の波長変換用蛍光材料を得た。
(波長変換用樹脂組成物の調整)
透明分散媒樹脂として東ソー(株)製のエチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA):ウルトラセン634(紫外線吸収剤を含有しない)を100g用い、アルケマ吉富(株)製の過酸化物熱ラジカル重合開始剤(本実施例では、架橋剤としても働く):ルペロックス101を1.5g、東レ・ダウコーニング(株)製のシランカップリング剤:SZ6030を0.5g、及び上記で得た粒子状の波長変換用蛍光材料を2g、90℃のロールミルで混練して、波長変換用樹脂組成物を得た。
(波長変換型太陽電池封止シートの作製)
上記で得られた波長変換用樹脂組成物の約30gを離型シートに挟み、0.6mm厚ステンレス製スペーサーを用い、熱板を80℃に調整したプレスを用い、シート状にして波長変換型太陽電池封止シートを得た。この波長変換型太陽電池封止シートには、紫外線吸収剤は含有されていない。
(裏面用太陽電池封止シートの作製)
上記波長変換型太陽電池封止シートの作製と同様にして、但し波長変換用蛍光材料を添加せずに、裏面用太陽電池封止シートを作製した。
(太陽電池モジュールの作製)
保護ガラスとしての強化硝子(旭硝子(株)製)の上に、上記波長変換型太陽電池封止シートを載せ、その上に、起電力を外部に取り出せるようにした太陽電池セル上を載せ、さらに裏面用太陽電池封止シート、バックフィルムとしてPETフィルム(東洋紡(株)製、商品名:A−4300)を順次載せ、真空ラミネータを用いてラミネートし、実施例1の太陽電池モジュールを作製した。
[比較例1]
(紫外線吸収剤を含有する太陽電池モジュールの作製)
保護ガラスとしての強化硝子(旭硝子(株)製)、封止材としてのエチレン酢酸ビニル共重合樹脂( EVA )太陽電池封止材((株)三井化学ファブロ社製、商品名:ソーラーエバ、紫外線吸収剤を0.25質量部、光安定剤を0.04質量部、架橋助剤を0.4質量部、シランカップリング剤を0.5質量部含有すると推定される)、太陽電池セル(受光面を下に向ける)、前記EVA樹脂(0.6mm厚)、バックフィルムとしてポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東洋紡(株)製、A−4300)をこの順に重ね、真空ラミネータを用いてラミネートし、比較例1の太陽電池モジュールを作製した。
[比較例2]
(蛍光物質を含まない太陽電池モジュールの作製)
保護ガラスとしての強化硝子(旭硝子(株)製)、封止材として実施例1の裏面用太陽電池封止膜、太陽電池セル(受光面を下に向ける)、前記裏面用太陽電池封止膜、バックフィルムとしてポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東洋紡(株)製、A−4300)をこの順に重ね、真空ラミネータを用いて、ラミネートし、比較例2の太陽電池モジュールを作製した。
<太陽電池特性の評価>
擬似太陽光線として、ソーラーシミュレータ(ワコム電創社製、WXS−155S−10、AM1.5G)を用い、電流電圧特性をI−Vカーブトレーサー(英弘精機社製、MP−160)を用いて、モジュール封止前のセルの状態と、モジュール封止後、それぞれ測定し、その差をとって評価した。
なお、太陽電池としての発電性能を示すJsc(短絡電流密度)、Isc(短絡電流)、Voc(開放電圧)、Pm(最大出力)、Ipm(最大出力動作電流)、Vpm(最大出力動作電圧)、F.F.(曲線因子)、及びhin(太陽電池モジュール変換効率)は、JIS−C−8913及びJIS−C−8914に準拠して測定を行なうことで得られたものである。
下記表1に、実施例1及び比較例1の太陽電池モジュールの測定結果を示す。

表1に見られるように、変換効率ηin(%)において、比較例1が−0.02%のところ、実施例1では0.56%であった。よって、実施例1のモジュールでは、比較例1に比べて、変換効率が向上していることが分かる。
<太陽電池モジュールの耐候性の評価>
上記実施例1、比較例1及び2の太陽電池モジュールについて、強エネルギーキセノンウェザーメーター(スガ試験機社製、XEL−1WN)を用い、F.F.(曲線因子)をI−Vカーブトレーサー(英弘精機社製、MP−160)を用いて、光暴露前と光暴露168時間後、336時間後をそれぞれ測定し、その値を比較することで評価した。
測定結果を表2に示す。

表2に見られるように、比較例2では336時間後のF.F.の減少率が6.8%であるのに対し、実施例1と比較例1では0.5%以下であった。なお、上記の通り、比較例1は、変換効率ηin(%)が実施例1に比べて大きく劣っていた。

Claims (4)

  1. 太陽電池セルと、
    前記太陽電池セルの受光面側に接して設けられ、分散媒樹脂及びユーロピウム錯体を内包する樹脂粒子を含み、前記ユーロピウム錯体以外の紫外線吸収剤の含有率が分散媒樹脂100質量部に対し0.15質量部以下である波長変換型太陽電池封止シートと、
    前記太陽電池セルの裏面側に設けられ、300nm〜450nmに吸収波長ピークがある蛍光物質を含有しない裏面用太陽電池封止シートと、
    を有する太陽電池モジュール。
  2. 前記樹脂粒子は、ビニル化合物の重合物である請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記樹脂粒子は、乳化重合により得られる請求項1又は請求項2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記分散媒樹脂は、(メタ)アクリル酸エステル樹脂及びエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる群より選ばれる少なくとも一種を含む請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
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