JP2015122125A - タッチ検出機能付き表示パネルおよびその駆動方法、駆動回路、ならびに電子機器 - Google Patents
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Description
1.静電容量式タッチ検出の基本原理
2.実施の形態
3.適用例
まず最初に、図1〜図3を参照して、本開示のタッチ検出機能付き表示パネルにおけるタッチ検出の基本原理について説明する。このタッチ検出方式は、静電容量式のタッチセンサとして具現化されるものであり、例えば図1(A)に示したように、誘電体Dを挟んで互いに対向配置された一対の電極(駆動電極E1およびタッチ検出電極E2)を用い、容量素子を構成する。この構造は、図1(B)に示した等価回路として表される。駆動電極E1、タッチ検出電極E2および誘電体Dによって、容量素子C1が構成される。容量素子C1は、その一端が交流信号源(駆動信号源)Sに接続され、他端Pは抵抗器Rを介して接地されると共に、電圧検出器(タッチ検出回路)DETに接続される。交流信号源Sから駆動電極E1(容量素子C1の一端)に所定の周波数(例えば数kHz〜数十kHz程度)の交流矩形波Sg(図3(B))を印加すると、タッチ検出電極E2(容量素子C1の他端P)に、図3(A)に示したような出力波形(タッチ検出信号Vdet)が現れる。なお、この交流矩形波Sgは、後述する交流駆動信号VcomACに相当するものである。
[構成例]
(全体構成例)
図4は、実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示パネル1の一構成例を表すものである。このタッチ検出機能付き表示パネルは、表示素子として液晶表示素子を用いており、その液晶表示素子により構成される液晶表示デバイスと静電容量式のタッチ検出デバイスとを一体化した、いわゆるインセルタイプの表示パネルである。
次に、タッチ検出機能付き表示デバイス10の構成例を詳細に説明する。
続いて、本実施の形態のタッチ検出機能付き表示パネル1の動作および作用について説明する。
まず、図4を参照して、タッチ検出機能付き表示パネル1の全体動作概要を説明する。制御部11は、外部より供給された映像信号Vdispに基づいて、ゲートドライバ12、ソースドライバ13、駆動電極ドライバ16、およびタッチ検出部40に対してそれぞれ制御信号を供給し、これらがお互いに同期して動作するように制御する。ゲートドライバ12は、液晶表示デバイス20に走査信号Vscanを供給し、表示駆動の対象となる1水平ラインを順次選択する。ソースドライバ13は、画素信号Vpixが多重化された画素信号Vsigと、それに対応したスイッチ制御信号Vselを生成し、選択スイッチ部14に供給する。選択スイッチ部14は、画素信号Vsigおよびスイッチ制御信号Vselに基づいて画素信号Vpixを分離生成し、その画素信号Vpixを、1水平ラインを構成する各画素Pixに供給する。駆動電極ドライバ16は、駆動電極ブロックBに対して、交流駆動信号VcomACを順次印加するとともに、交流駆動信号VcomACを印加していない駆動電極COMLに対して直流駆動信号VcomDCを印加する。タッチ検出機能付き表示デバイス10は、表示動作を行うとともにタッチ検出動作を行い、タッチ検出電極TDLからタッチ検出信号Vdetを出力する。LPF部42は、タッチ検出信号Vdetに含まれる高い周波数成分(ノイズ成分)を除去し、タッチ成分を取り出して出力する。A/D変換部43は、LPF部42から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。信号処理部44は、A/D変換部43の出力信号に基づいて、タッチ検出機能付き表示デバイス10に対するタッチの有無を検出するとともに、外乱ノイズの有無を検出し、その検出結果に応じて、周期制御信号CTLを介して、制御部11に対して、水平同期信号Hsyncに含まれるパルスPのパルス周期を変更するように指示する。座標抽出部45は、信号処理部44においてタッチ検出がなされたときに、そのタッチパネル座標を求める。検出タイミング制御部46は、LPF部42、A/D変換部43、信号処理部44、座標抽出部45が同期して動作するように制御する。
次に、タッチ検出機能付き表示パネル1の詳細動作を説明する。
次に、外乱ノイズが印加されたときの動作について説明する。外乱ノイズは、タッチ検出にしばしば影響を与える。例えば、タッチ検出のサンプリング周波数fs(1水平期間の時間の逆数)の整数倍の成分を有する外乱ノイズがタッチパネルに伝搬すると、タッチ成分のS/N比が劣化し、タッチ検出の精度が低下するおそれがある。
以上のように本実施の形態では、水平期間の長さを変更できるようにしたので、外乱ノイズが印加された場合において、S/N比を改善することができ、タッチ検出精度を向上することができる。
上記実施の形態では、図14に示したように、外乱ノイズが無い場合に、外乱ノイズがある場合に比べ、パルスPのパルス周期を短くしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、外乱ノイズが無い場合に、外乱ノイズがある場合に比べ、パルスPのパルス周期を長くしてもよい。
上記実施の形態では、パルス継続期間TPにおいて、水平同期信号Hsyncに同期する交流駆動信号VcomACを生成したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、図16に示したように、パルス継続期間TP以外の期間においても、交流駆動信号VcomACを生成してもよい。この例では、パルス継続期間TPにおいて、表示画面全体に対する表示が行われ、一方、このパルス継続期間TPを含む1フレーム期間において、タッチ検出面全体に対するタッチ検出が行われる。このタッチ検出動作では、図13の場合に比べて、より長い水平期間にわたり、各駆動電極ブロックBに対して交流駆動信号VcomACを印加することができる。これにより、サンプリング結果のばらつきに起因するS/N比の劣化をさらに抑えることができ、タッチ検出の精度をさらに高めることができる。
上記実施の形態では、基準クロックCLKのクロック周波数を一定にしたまま、水平同期信号HsyncのパルスPのパルス周期を変更することにより、水平期間の長さを変更したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、基準クロックCLKのクロック周波数を変更することにより、水平期間の長さを変更してもよい。以下に、その詳細を説明する。
上記実施の形態では、所定の本数の駆動電極COMLからなる駆動電極ブロックBごとに駆動電極COMLを駆動し走査したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、所定の本数の駆動電極COMLを同時に駆動するとともに、その駆動する駆動電極COMLを1本ずつシフトすることにより走査してもよい。以下に、その詳細を説明する。
上記実施の形態では、パルスPのパルス周期の長さを2段階に設定可能に構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、3段階以上に設定可能に構成してもよい。
次に、図20〜図24を参照して、上記実施の形態および変形例で説明したタッチ検出機能付き表示パネルの適用例について説明する。上記実施の形態等のタッチ検出機能付き表示パネルは、テレビジョン装置、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置あるいはビデオカメラなどのあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、上記実施の形態等のタッチ検出機能付き表示パネルは、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。
図20は、上記実施の形態等のタッチ検出機能付き表示パネルが適用されるテレビジョン装置の外観を表すものである。このテレビジョン装置は、例えば、フロントパネル511およびフィルターガラス512を含む映像表示画面部510を有しており、この映像表示画面部510は、上記実施の形態等に係るタッチ検出機能付き表示パネルにより構成されている。
図21は、上記実施の形態等のタッチ検出機能付き表示パネルが適用されるデジタルカメラの外観を表すものである。このデジタルカメラは、例えば、フラッシュ用の発光部521、表示部522、メニュースイッチ523およびシャッターボタン524を有しており、その表示部522は、上記実施の形態等に係るタッチ検出機能付き表示パネルにより構成されている。
図22は、上記実施の形態等のタッチ検出機能付き表示パネルが適用されるノート型パーソナルコンピュータの外観を表すものである。このノート型パーソナルコンピュータは、例えば、本体531、文字等の入力操作のためのキーボード532および画像を表示する表示部533を有しており、その表示部533は、上記実施の形態等に係るタッチ検出機能付き表示パネルにより構成されている。
図23は、上記実施の形態等のタッチ検出機能付き表示パネルが適用されるビデオカメラの外観を表すものである。このビデオカメラは、例えば、本体部541、この本体部541の前方側面に設けられた被写体撮影用のレンズ542、撮影時のスタート/ストップスイッチ543および表示部544を有している。そして、その表示部544は、上記実施の形態等に係るタッチ検出機能付き表示パネルにより構成されている。
図24は、上記実施の形態等のタッチ検出機能付き表示パネルが適用される携帯電話機の外観を表すものである。この携帯電話機は、例えば、上側筐体710と下側筐体720とを連結部(ヒンジ部)730で連結したものであり、ディスプレイ740、サブディスプレイ750、ピクチャーライト760およびカメラ770を有している。そのディスプレイ740またはサブディスプレイ750は、上記実施の形態等に係るタッチ検出機能付き表示パネルにより構成されている。
前記同期信号に基づき表示を行う表示部と、
前記同期信号に基づきタッチ検出動作を行うタッチ検出部と
を備えたタッチ検出機能付き表示パネル。
前記(1)に記載のタッチ検出機能付き表示パネル。
前記(2)に記載のタッチ検出機能付き表示パネル。
前記(3)に記載のタッチ検出機能付き表示パネル。
前記(4)に記載のタッチ検出機能付き表示パネル。
前記信号生成部は、前記基準クロックのクロック周波数を変更することにより、前記パルス周期を変更する
前記(1)から(5)のいずれかに記載のタッチ検出機能付き表示パネル。
前記(1)から(6)のいずれかに記載のタッチ検出機能付き表示パネル。
前記(2)から(5)のいずれかに記載のタッチ検出機能付き表示パネル。
前記駆動電極と交差する方向に延在するように並設された検出電極と、
複数の画素電極と、
前記駆動電極の電圧および前記画素電極の電圧に基づいて表示を行う表示素子と
を備え、
前記表示部は、前記同期信号に基づいて、複数の前記表示素子を、各駆動電極に対応する複数の表示素子ごとに駆動することにより順次走査して表示を行い、
前記タッチ検出部は、前記同期信号に同期したタイミングで、複数の前記駆動電極に駆動信号を順次印加するとともに、前記検出電極から出力された検出信号に基づいてタッチを検出する
前記(1)から(8)のいずれかに記載のタッチ検出機能付き表示パネル。
前記タッチ検出部は、所定数の前記パルス周期からなる駆動期間ごとに、各駆動電極ブロックに前記駆動信号を印加する
前記(9)に記載のタッチ検出機能付き表示パネル。
前記(10)に記載のタッチ検出機能付き表示パネル。
前記同期信号の1連のパルスに基づいて、1画面分の表示を行うとともに、タッチ検出動作を行い
所定のフレーム期間ごとに画面の表示を切り換える
タッチ検出機能付き表示パネルの駆動方法。
前記同期信号に基づいて表示パネルを駆動する表示駆動部と、
前記同期信号に基づいてタッチパネルを駆動するタッチ検出駆動部と
を備えた
駆動回路。
前記タッチ検出機能付き表示パネルを利用した動作制御を行う制御部と
を備え、
前記タッチ検出機能付き表示パネルは、
あらかじめ用意された複数のパルス周期の中から一のパルス周期を選択し、この選択されたパルス周期で出現する一連のパルスを含む同期信号を生成する信号生成部と、
前記同期信号に基づき表示を行う表示部と、
前記同期信号に基づきタッチ検出動作を行うタッチ検出部と
を有する
電子機器。
Claims (11)
- 供給された映像の1フレーム期間内において、一定の周波数の基準クロックに基づき前記映像の水平同期信号のパルスを生成する信号生成部と、
前記パルスに同期して前記映像の表示を行う表示部と、
前記パルスと同一の周期、あるいは、前記パルスの複数倍の周期でタッチ検出動作を行うタッチ検出部と
を備え、
前記信号生成部は、前記映像の1フレーム期間の長さを変えることなく、前記パルスの生成周期を変更する
タッチ検出機能付き表示パネル。 - 前記タッチ検出部は、前記タッチ検出動作において、前記信号生成部が生成しているパルスの周波数の整数倍の成分を有する外乱ノイズを検出し、
前記信号生成部は、前記外乱ノイズが検出された場合に、前記パルスの生成周期を変更する
請求項1に記載のタッチ検出機能付き表示パネル。 - 前記信号生成部は、あらかじめ用意された複数種の周期のうちの1つを前記パルスの発生周期として選択する請求項1または2に記載のタッチ検出機能付き表示パネル。
- 前記パルスが継続して生成されるパルス継続期間は、前記映像の1フレーム期間に含まれる
請求項1から3のいずれか一項に記載のタッチ検出機能付き表示パネル。 - 前記タッチ検出部は、前記パルス継続期間において、前記タッチ検出動作を行う
請求項4に記載のタッチ検出機能付き表示パネル。 - 前記タッチ検出部は、前記パルス継続期間を除くブランキング期間においても、前記タッチ検出動作を行う
請求項5に記載のタッチ検出機能付き表示パネル。 - 一方向に延在するように並設された複数の駆動電極と、
前記駆動電極と交差する方向に延在するように並設された検出電極と、
複数の画素電極と、
前記駆動電極の電圧および前記画素電極の電圧に基づいて表示を行う表示素子と
を備え、
前記表示部は、前記パルスに同期して、複数の前記表示素子を、各駆動電極に対応する複数の表示素子ごとに駆動することにより順次走査して表示を行い、
前記タッチ検出部は、前記パルスと同一の周期、あるいは、前記パルスの複数倍の周期で、複数の前記駆動電極に駆動信号を順次印加するとともに、前記検出電極から出力された検出信号に基づいてタッチを検出する
請求項1から6のいずれか一項に記載のタッチ検出機能付き表示パネル。 - 複数の前記駆動電極は、所定の数の駆動電極からなる複数の駆動電極ブロックを構成し、
前記タッチ検出部は、所定数の前記パルスの生成周期からなる駆動期間ごとに、各駆動電極ブロックに前記駆動信号を印加する
請求項7に記載のタッチ検出機能付き表示パネル。 - 供給された映像の1フレーム期間内において、一定の周波数の基準クロックに基づき前記映像の水平同期信号のパルスを生成し、
前記パルスに同期して前記映像の表示を行い、
前記パルスと同一の周期、あるいは、前記パルスの複数倍の周期でタッチ検出動作を行うと共に、前記パルスの周波数の整数倍の成分を有する外乱ノイズを検出し、
前記外乱ノイズが検出された場合に、前記映像の1フレーム期間の長さを変えることなく、前記パルスの生成周期を変更する
タッチ検出機能付き表示パネルの駆動方法。 - 供給された映像の1フレーム期間内において、一定の周波数の基準クロックに基づき前記映像の水平同期信号のパルスを生成する信号生成部と、
前記パルスに同期して前記映像の表示を行う表示パネルを駆動する表示駆動部と、
前記パルスと同一の周期、あるいは、前記パルスの複数倍の周期でタッチ検出動作を行うと共に、前記パルスの周波数の整数倍の成分を有する外乱ノイズを検出し、タッチパネルを駆動するタッチ検出駆動部と
を備え、
前記信号生成部は、前記外乱ノイズが検出された場合に、前記映像の1フレーム期間の長さを変えることなく、前記パルスの生成周期を変更する
駆動回路。 - タッチ検出機能付き表示パネルと、
前記タッチ検出機能付き表示パネルを利用した動作制御を行う制御部と
を備え、
前記タッチ検出機能付き表示パネルは、
供給された映像の1フレーム期間内において、一定の周波数の基準クロックに基づき水平同期信号のパルスを生成する信号生成部と、
前記パルスに同期して前記映像の表示を行う表示部と、
前記パルスと同一の周期、あるいは、前記パルスの複数倍の周期でタッチ検出動作を行うと共に、前記パルスの周波数の整数倍の成分を有する外乱ノイズを検出するタッチ検出部と
を有し、
前記信号生成部は、前記外乱ノイズが検出された場合に、前記映像の1フレーム期間の長さを変えることなく、前記パルスの生成周期を変更する
電子機器。
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