本発明に係る医用装置および起動制御プログラムの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本発明の一実施形態に係る医用装置としては、超音波診断装置や磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置、核医学診断装置、X線画像診断装置、X線CT(Computed Tomography)装置その他の医用画像診断装置を用いることができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る医用装置の一例を示すブロック図である。
医用装置10は、医用画像データ生成装置11およびコンソール12を有する。
医用画像データ生成装置11は、被検体を撮影し、画像データを生成する。たとえば、医用装置10がX線CT装置の場合、医用画像データ生成装置11は架台装置であり、X線発生器やX線検出器、データ収集装置(DAS)および架台装置を制御するコントローラなどにより構成される。
コンソール12は、たとえば一般的なパーソナルコンピュータなどにより構成され、表示部21、入力部22、記憶部23、ネットワーク接続部24および主制御部25を有する。
なお、医用装置10として超音波診断装置を用いる場合など医用装置10を小型化することが好ましい場合は、医用画像データ生成装置11およびコンソール12を同一の筐体に一体として設けてもよい。
表示部21は、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示出力装置により構成され、主制御部25の制御に従って認証情報受付画像、注意画像や各種アプリケーションプログラムにより生成される画像、医用画像データ生成装置11により取得された画像データにもとづいて生成された医用画像などの各種情報を表示する。
入力部22は、たとえばキーボード、テンキーなどの一般的な入力装置により構成され、ユーザの操作に対応した操作入力信号を主制御部25に出力する。
また、表示部21および入力部22は、一体として操作パネルを構成してもよい。この場合、操作パネルは、ユーザが押したときにそれぞれ固有の指示信号をCPUに与えるボタンなどの入力部22の一部としてのハードキーと、表示入力装置とを有する。
表示入力装置は、表示部21と表示部21の近傍に設けられた入力部22の一部としてのタッチパネルとを有する。表示部21は、主制御部25に制御されて、医用装置10を操作するための情報および医用装置10を操作するための複数のキー(以下、ソフトキーという)を表示する。タッチパネルは、ユーザによるタッチパネル上の指示位置の情報を主制御部25に与える。
たとえば、ユーザが表示部21に表示された画像上のソフトキーの一つを押下する操作を意図した場合、ユーザは画像上のこのソフトキー相当部に接触しようとする。タッチパネルは、この接触動作から得た情報、たとえば赤外線遮光方式の光学式タッチパネルであれば赤外線を遮られた位置の情報を、ユーザの指示位置の情報として取得し、主制御部25に与える。
記憶部23は、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどの、CPU等の演算装置により読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有し、これら記憶媒体内のプログラムおよびデータの一部または全部はネットワーク100を介してダウンロードされるように構成してもよい。記憶部23は、たとえばユーザの認証に必要な情報や、ユーザの過去の予備確認用画像に対する読了予備確認操作の受付回数履歴などをユーザごとに記憶する。
ネットワーク接続部24は、ネットワーク100の形態に応じた種々の情報通信用プロトコルを実装する。ネットワーク接続部24は、この各種プロトコルに従って医用装置10と記憶部101とを接続する。この接続には、電子ネットワークを介した電気的な接続などを適用することができる。ここで電子ネットワークとは、電気通信技術を利用した情報通信網全般を意味し、無線/有線の病院基幹LAN(Local Area Network)やインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバ通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワークおよび衛星通信ネットワークなどを含む。
記憶部101は、たとえばネットワーク100に接続され医用装置10とデータ送受信可能に構成されたパーソナルコンピュータなどの情報処理装置に備えられた記憶装置であり、いわゆるクラウド上のオンラインストレージを含む。記憶部23に記憶される情報の一部または全部はこの記憶部101に記憶されてもよい。たとえば、ユーザの認証に必要な情報や、ユーザの過去の予備確認用画像に対する読了予備確認操作の受付回数履歴は、記憶部101に記憶されて主制御部25に利用されてもよい。
主制御部25は、CPU、RAMおよびROMをはじめとする記憶媒体などにより構成され、この記憶媒体に記憶されたプログラムに従って医用装置10を制御する。
主制御部25のCPUは、ROMをはじめとする記憶媒体に記憶された起動制御プログラムおよびこのプログラムの実行のために必要なデータをRAMへロードし、このプログラムに従って、アプリケーション起動時間を遅延させることなくユーザに対して注意文言を確実に確認させるための処理を実行する。
主制御部25のRAMは、CPUが実行するプログラムおよびデータを一時的に格納するワークエリアを提供する。
主制御部25のROMをはじめとする記憶媒体は、医用装置10の起動制御プログラム、OS、各種アプリケーションプログラムや、これらのプログラムを実行するために必要な各種データを記憶する。
なお、ROMをはじめとする記憶媒体は、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどのCPUにより読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有し、これら記憶媒体内のプログラムおよびデータの一部または全部は、記憶部23に記憶されたデータと同様に、ネットワーク100を介してダウンロードされるように構成してもよい。
なお、以下の説明では、起動制御プログラムとは、OSのモジュールとしてのユーザセッションおよびサービスセッション、ならびにアプリケーションプログラムの1つとしてのシステムユーザ管理モジュールなどを含むものとする。
ここで、従来の医用装置の起動制御処理について説明する。
図2は、従来の医用装置の起動制御処理の一例を示すシーケンス図である。
まず、ユーザにより従来の医用装置の入力部111の電源ボタンが押下されると(ステップS101)、オペレーティングシステムにより実現される機能実現部であるOS部112は、サービスセッション部を起動する(ステップS102)。サービスセッション部は、バックグラウンドで動作するシステムサービスを提供するプロセスを起動する。
次に、OS部112は、SAS(Secure Attention Sequence)の入力を待つ。SASは一般にキーボードのctrl、alt、deleteキーを同時に押下する操作として定義される。なお、以下の説明では、ユーザの利便性を考慮しSASの入力を省略(スキップ)する場合の例について説明する。図2に示す例では、ステップS103において、OS部112はSASをスキップする。
次に、OS部112は、ユーザの利便性を考慮しユーザセッション部113の起動前の認証処理をスキップする自動ログイン処理を行い(ステップS104)、ユーザセッション部113を起動する(ステップS107)。
そして、ユーザセッション部113は、カバー画像を表示することによりいわゆるデスクトップ画像をユーザから隠しつつ(ステップS108)、装置起動時に起動されるべきフロントエンドアプリケーションプログラム群(以下、アプリ群という)114のそれぞれを起動するループを開始する(ステップS109)。
図2に示すように、従来の医用装置の起動制御処理では、自動ログイン処理が行われてからアプリ群114が起動される。
図3は、図2に示す従来の医用装置の起動制御処理において、ログイン画像の表示前に注意画像を表示させる場合の手順を示すシーケンス図である。図2と同等のステップには同一符号を付し、重複する説明を省略する。
医用装置のユーザに対して法律上の注意事項(Legal Notice)や医療機関独自の警告文(warning statement)などの注意文言(cautionary statement)を確実に読んでもらう方法として、図3に示すように、電源投入による医用装置の起動時においてログイン画像の表示前に注意画像を表示させる方法が考えられる。
この方法では、ステップS103でSASをスキップした後、ステップS104で自動ログイン処理が実行される前に、OS部112は、注意文言を含む注意画像を表示させ(ステップS201)、ユーザにより入力部111を介して注意文言を確認した旨の読了確認操作を受け付ける(ステップS202)。そして、読了確認操作を受け付けると、OS部112はステップS104で自動ログイン処理を実行する。
なお、注意文言を確認した旨の読了確認操作は、注意画像が読了確認ボタンのソフトキー画像を含んでいる場合は当該ソフトキーに対するクリック操作であってもよいし、キーボードのエンターキーなどの所定のハードキーの押下であってもよい。
図3に示す手順によれば、電源投入による医用装置の起動時において自動ログイン処理前に注意画像を表示させることができるため、ユーザに確実に注意文言を読ませることができる。
しかし、この手順では、ステップS202においてユーザが不注意や離席などにより読了確認操作を怠った場合、OS部112はいつまでたってもユーザセッション部113を起動することができない。したがって、この場合、アプリ群114は起動されず、結果としてアプリケーション起動時間(電源投入からアプリケーションプログラムが利用可能となるまでの時間)が不必要に長くなってしまう。
そこで、本実施形態に係る医用装置10の主制御部25は、アプリケーション起動時間を遅延させることなくユーザに対して注意文言を確実に確認させることができるよう、アプリ群の起動処理と、ユーザの認証情報受付処理および注意文言の提示と、を並行して独立に行う。
図4は、第1実施形態に係る医用装置10の主制御部25のCPUによる機能実現部の構成例を示す概略的なブロック図である。なお、この機能実現部は、CPUを用いることなく回路などのハードウエアロジックによって構成してもよい。
図4に示すように、主制御部25のCPUは、起動制御プログラムによって、少なくともOS部31、サービスセッション部32、ユーザセッション部33およびアプリケーション群(アプリ群)34として機能する。この各部31〜34は、RAMの所要のワークエリアをデータの一時的な格納場所として利用する。
OS部31は、オペレーティングシステムにより実現される機能実現部であり、サービスセッション起動部35、SAS部36およびOSログイン制御部37を有する。
サービスセッション起動部35は、入力部22の電源ボタンが押下されると、サービスセッション部32を起動する。
SAS部36は、SAS(Secure Attention Sequence)の入力を促す画像を表示部21に表示させるとともに、ユーザによるSASの入力を待機する。本実施形態ではSASはスキップされるため、医用装置10はSAS部36を備えずともよい。
OSログイン制御部37は、ログイン画像(認証情報受付画像)を生成して表示部21に表示させるとともに、ユーザによる認証情報の入力および入力確定操作を待機する。また、OSログイン制御部37は、ユーザによる認証情報の入力および入力確定操作を受け付けると、ユーザセッション部33を起動する。
なお、本実施形態では、ユーザの利便性を考慮し、ユーザセッション部33の起動前の認証処理をスキップする自動ログインを採用する場合の例について説明する。この場合、ログインに係る認証情報の取得は、アプリ群34の1つのアプリケーションプログラムにより実現される機能実現部としてのシステムユーザ管理部40により行われる。
サービスセッション部32は、バックグラウンドで動作するシステムサービスを提供するプロセスを起動する。
ユーザセッション部33は、カバー画像制御部38およびアプリ起動部39を有する。
図5(a)は第1実施形態に係るカバー画像51および注意画像52の一例を示す説明図であり、(b)は第1実施形態に係るカバー画像51およびログイン画像(認証情報受付画像)53の一例を示す説明図である。
カバー画像制御部38は、アプリ起動部39によるアプリ群34の起動前にカバー画像51を表示することによりいわゆるデスクトップ画像をユーザから隠す。また、カバー画像制御部38は、システムユーザ管理部40からユーザのログインを許可する旨の情報を受けると、カバー画像51を除去していわゆるデスクトップ画像をユーザに提示する。この結果、ユーザはたとえばデスクトップ画像上の所定のアイコンをクリックすることにより所望の起動済みアプリケーションプログラムに対する操作要求を許可される。
アプリ起動部39は、アプリ群34のそれぞれを起動するループ(アプリ起動ループ)を実行する。
アプリ群34は、装置起動時に起動されるべき複数のフロントエンドアプリケーションプログラムにより構成され、少なくともシステムユーザ管理部40を含むほか、患者の医用情報のリストの表示を行うアプリケーションプログラム、患者の医用情報の表示を行うアプリケーションプログラム、DICOM(Digital Imaging and COmmunication in Medicine)規格に従って医用情報の送受信を行うアプリケーションプログラム、患者登録用のアプリケーションプログラムや、DICOM規格に準拠した画像をあつかうための医用画像表示用のアプリケーションプログラムなどを含む。
システムユーザ管理部40は、具体的には、ユーザセッション部33により起動される複数のアプリケーションプログラムの一つにより実現される機能実現部である。システムユーザ管理部40は、認証制御部41、ログイン通知部42および権限確認部43を有する。
認証制御部41は、ユーザセッション部33によるアプリ起動ループと並行して独立に動作する。認証制御部41は、大きくは、注意文言を含む注意画像52を表示部21に表示させる。また、ユーザから入力部22を介して注意文言を確認した旨の読了確認操作を受け付けるとともにユーザから入力部22を介して正規の認証情報の入力確定操作を受け付けると、ユーザのログインを許可する。
本実施形態では、認証制御部41が、まず注意画像52を表示し、読了確認操作を受け付けると、次にログイン画像53を表示し、ユーザから正規の認証情報が与えられるとともに入力確定操作を受け付けると、ユーザのログインを許可する場合の例について説明する。
より具体的には、本実施形態に係る認証制御部41は、まず、注意文言54を含む注意画像52を表示部21に表示させ、ユーザから入力部22を介して注意文言54を確認した旨の読了確認操作を受け付ける(図5(a)参照)。
なお、注意文言54を確認した旨の読了確認操作は、注意画像52が読了確認ボタン55を含んでいる場合は読了確認ボタン55に対するクリック操作であってもよいし、キーボードのエンターキーなどの所定のハードキーの押下であってもよい。図5(a)には、注意画像52が注意文言54および読了確認ボタン55を含む場合の例を示した。また、注意画像52の表示および読了確認操作の受け付けならびにログイン画像53の表示および入力確定操作の受け付けは、システムユーザ管理部40の一構成としての確認操作受付部41aが行ってもよい。以下の説明では、確認操作受付部41aが認証制御部41の一構成である場合の例について示すが、確認操作受付部41aは認証制御部41とは別構成であってもよい。
また、注意文言54としては、たとえば次の1つまたは複数が内容として含まれるとよい。
認証番号やパスワードなどの取り扱いに関する注意。
与えられたアクセス権限を超えた操作の禁止。
本機器の操作により取得および参照した情報の目的外利用の禁止。
患者等のプライバシーを尊重し、必要な情報以外の情報へのアクセス禁止。
離席する際、窃視防止策を実施(ログアウトまたはスクリーンロック等)。
ウイルスの感染またはそのおそれを発見した場合の対処。
続いて、認証制御部41は、読了確認操作を受け付けると、ログイン画像53を表示部21に表示させ、ログイン画像53に対してユーザから入力部22を介して正規の認証情報を与えられるとともに入力確定操作を受け付けると、ユーザのログインを許可する(図5(b)参照)。
ここで、認証制御部41がユーザのログインを許可するとは、ユーザの起動済みアプリケーションプログラムに対する操作要求を許可することをいうものとする。
また、たとえば認証情報としてユーザのIDおよびパスワードを用いる場合には、ログイン画像53はIDおよびパスワードの文字列を入力するための領域(認証情報入力領域)56を少なくとも含み、さらに認証情報の入力を確定するための「Login」ボタンなどのソフトキー(以下、入力確定ボタンという)57を含んでもよい。
また、認証情報として生体認証やユーザが所持する磁気カードまたはICカードなどを用いる場合には、入力部22はこれらの認証情報の入力用の機器を備え、ログイン画像53は少なくともこれらの認証情報の入力を促す文言を含み、さらに入力確定ボタン57の画像を含んでもよい。
また、認証情報の入力確定操作は、ログイン画像53が入力確定ボタン57を含んでいる場合は入力確定ボタン57に対するクリック操作であってもよいし、キーボードのエンターキーなどの所定のハードキーの押下であってもよい。
なお、図5(b)には、ログイン画像53が認証情報入力領域56および入力確定ボタン57を含むとともに、緊急の患者に対応するための緊急ログインボタン58を含む場合の例について示した。ユーザは、認証情報入力領域56への入力を省略して、または所定の緊急用認証情報を入力したうえで緊急ログインボタン58を押下すると、所定の操作制限(たとえば医用画像データ生成装置11による撮影のみ許可されるなど)のもと医用装置10を利用することができる。
ログイン通知部42は、認証制御部41がユーザのログインを許可すると、その旨の情報をユーザセッション部33のカバー画像制御部38に与える。カバー画像制御部38は、ログイン通知部42からユーザのログインを許可する旨の情報を受けると、表示部21からカバー画像51を除去していわゆるデスクトップ画像をユーザに提示する。
権限確認部43は、所定のアプリケーションプログラムからユーザの操作権限の問合せを受けて、当該ユーザの操作権限を確認してこの所定のアプリケーションプログラムに通知する。換言すると、所定のアプリケーションプログラムは、ユーザから操作要求を受けると、当該ユーザが当該操作に対する操作権限を有するか否かを権限確認部43に問合せて当該ユーザの操作権限を通知される。この結果、アプリケーションプログラムは、ユーザの操作権限および要求された操作に応じた処理を実行することができる。
次に、本実施形態に係る医用装置10および起動制御プログラムの動作の一例について説明する。
図6は、図1に示す主制御部25によりアプリケーション起動時間を遅延させることなくユーザに対して注意文言を確実に確認させる際の前半の手順を示すフローチャートであり、図7は、図1に示す主制御部25によりアプリケーション起動時間を遅延させることなくユーザに対して注意文言を確実に確認させる際の後半の手順を示すフローチャートである。図6、7において、Sに数字を付した符号は、フローチャートの各ステップを示す。
ユーザにより医用装置10の入力部22の電源ボタンが押下されると(ステップS1)、OS部31のサービスセッション起動部35は、サービスセッション部32を起動する(ステップS2)。サービスセッション部32は、バックグラウンドで動作するシステムサービスを提供するプロセスを起動する。
次に、OS部31のSAS部36がSASをスキップした後(ステップS3)、OS部31のOSログイン制御部37は、自動ログイン処理を行い(ステップS4)、ユーザセッション部33を起動する(ステップS5)。
そして、ユーザセッション部33のカバー画像制御部38が表示部21にカバー画像51を表示することによりいわゆるデスクトップ画像をユーザから隠し(ステップS6)、アプリ起動部39がアプリ群34の起動ループを開始する(ステップS7)。この結果、アプリ群34のシステムユーザ管理部40が起動される。
続いて、図7に示すように、ステップS8において、システムユーザ管理部40の認証制御部41は、注意文言54を含む注意画像52を表示部21に表示させる(図5(a)参照)。
次に、ステップS9において、認証制御部41は、ユーザから入力部22を介して注意文言54を確認した旨の読了確認操作を受け付ける。読了確認操作は、注意画像52が読了確認ボタン55を含んでいる場合は読了確認ボタン55に対するクリック操作であってもよいし、キーボードのエンターキーなどの所定のハードキーの押下であってもよい。
次に、ステップS10において、認証制御部41は、ログイン画像53を表示部21に表示させる(図5(b)参照)。
次に、認証制御部41は、ログイン画像53に対してユーザから入力部22を介して正規の認証情報を与えられて(ステップS11)入力確定操作を受け付けると(ステップS12)、ユーザのログインを許可する旨をログイン通知部42に伝える。
次に、ステップS13において、システムユーザ管理部40のログイン通知部42は、ユーザのログインを許可する旨の情報をユーザセッション部33のカバー画像制御部38に与える。
次に、ステップS14において、ユーザセッション部33のカバー画像制御部38は、ログイン通知部42からユーザのログインを許可する旨の情報を受けると、表示部21からカバー画像51を除去していわゆるデスクトップ画像をユーザに提示する。この結果、ユーザはたとえばデスクトップ画像上の所定のアイコンをクリックすることにより所望の起動済みアプリケーションプログラムに対する操作要求を許可される。
以上のステップS8−13は、ステップS7で開始されたアプリ起動部39によるアプリ群34の起動ループと並行して独立に行われる。
次に、アプリ群34の所定のアプリケーションは、ユーザから入力部22を介して自身に対する操作要求を受け付けると(ステップS15)、システムユーザ管理部40の権限確認部43に対してこのユーザの当該要求操作の操作権限を問い合わせる(ステップS16)。権限確認部43はこのユーザの当該要求操作の操作権限を確認して所定のアプリケーションに通知する(ステップS17)。そして、所定のアプリケーションプログラムは、ユーザの操作権限および要求された操作に応じた処理を実行する。
以上の手順により、アプリケーション起動時間を遅延させることなくユーザに対して注意文言を確実に確認させることができる。
本実施形態に係る医用装置10の認証制御部41は、まず注意画像52を表示し、読了確認操作を受け付けると、次にログイン画像53を表示し、ユーザから正規の認証情報が与えられるとともに入力確定操作を受け付けると、ユーザのログインを許可する。このとき、注意画像52およびログイン画像53の表示処理ならびに読了確認操作および入力確定操作の受け付け処理を、アプリ群34の起動処理を停止させることなく並行して独立に実行することができる。よって、注意画像52を生成して表示するわずかな時間も、ユーザが注意文言54を読んでいる間も、アプリ群34を起動しつづけることができる。したがって、本実施形態に係る医用装置10によれば、アプリケーション起動時間を遅延させることなくユーザに対して注意文言を確実に確認させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る医用装置および起動制御プログラムの第2実施形態について説明する。
図8は、第2実施形態に係る医用装置10の主制御部25AのCPUによる機能実現部の構成例を示す概略的なブロック図である。なお、この機能実現部は、CPUを用いることなく回路などのハードウエアロジックによって構成してもよい。
この第2実施形態に示す主制御部25Aは、注意文言54の読了確認操作と認証情報の入力確定操作とをまとめて1つの入力操作により受け付ける点で第1実施形態に示す主制御部25と異なる。他の構成および作用については図1に示す医用装置10と実質的に異ならないため、同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
主制御部25AのCPUは、ROMをはじめとする記憶媒体に記憶された起動制御プログラムおよびこのプログラムの実行のために必要なデータをRAMへロードし、このプログラムに従って、アプリケーション起動時間を遅延させることなくユーザに対して注意文言を確実に確認させるための処理を実行する。また、主制御部25AのCPUは、ROMをはじめとする記憶媒体に記憶された起動制御プログラムおよびこのプログラムの実行のために必要なデータをRAMへロードし、このプログラムに従って、ユーザに対して注意文言を確実に確認させることができるとともに注意文言の読了確認に係るユーザの操作を簡略化するための処理を実行する。
アプリ群34Aのシステムユーザ管理部40Aは、認証制御部41A、ログイン通知部42および権限確認部43を有する。
認証制御部41Aは、ユーザセッション部33によるアプリ起動ループと並行して独立に動作する。また、認証制御部41Aは、注意文言54の読了確認操作と認証情報の入力確定操作とをまとめて1つの入力操作により受け付ける。
より具体的には、第2実施形態に係る認証制御部41Aは、まず、ログイン画像53を表示部21に表示させる。
次に、認証制御部41Aは、ユーザから正規の認証情報が与えられると、入力確定操作を受け付ける前に注意画像52を表示部21に表示させる。そして、認証制御部41Aは、ユーザから入力部22を介して読了確認操作(エンターキーの押下など)を受け付けると、この読了確認操作を入力確定操作を兼ねるものとしてあつかい、ユーザのログインを許可する。
図9(a)は第2実施形態に係るログイン画像53の一例を示す説明図であり、(b)は(a)に示すログイン画像53に対して注意画像52が重畳される様子の一例を示す説明図であり、(c)は(b)に示す注意画像52の表示の後に同時確認ボタン70が有効化される様子の一例を示す説明図である。なお、図9において、ハッチングはボタン70および71が無効化されていることを示すものとする。
図9に示すように、ログイン画像53は、認証情報入力領域56と、読了確認操作および認証情報の入力確定操作をまとめて1つの入力操作により受け付けるための同時確認ボタン70と、を含んでもよい。この場合、認証制御部41Aは、ユーザから正規の認証情報が与えられると、ただちに同時確認ボタン70を無効化するとよい。同時確認ボタン70を無効化することにより、注意文言54を確認せずにログインしてしまうことがないようにすることができる。
また、認証制御部41Aは、図9(a)に示すように、ユーザから正規の認証情報が与えられ、かつ同時確認ボタン70上にホバー操作を受け付けた際に、直ちに同時確認ボタン70を無効化してもよい。ここで、ホバー操作とは、たとえばマウスポインタ71を同時確認ボタン70の上にホバーする操作(図9(a)参照)のほか、表示部21および入力部22が一体として操作パネルを構成する場合、ユーザから正規の認証情報が与えられ、かつユーザが同時確認ボタン70をいわゆるフローティングタッチする操作などをいうものとする。
同時確認ボタン70を無効化する場合は、注意画像52を表示してから所定の時間経過後(たとえば数秒後)に改めて図9(c)に示すように同時確認ボタン70を有効化すればよい。そして、認証制御部41Aは、同時確認ボタン70の押下をもって読了確認操作および認証情報の入力確定操作を受け付けたものとすることができる。
この場合、正規の認証情報を入力したユーザに対してログイン前に確実に注意文言54を提示し読ませることができる。また、読了確認操作および認証情報の入力確定操作をまとめて1つの入力操作により受け付けることができる。
なお、図9には注意画像52が注意文言54のみからなる態様について示したが、認証制御部41Aが注意文言54の読了確認操作と認証情報の入力確定操作とをまとめて1つの入力操作により受け付けることができれば他の態様であってもよい。
たとえば、ログイン画像53が同時確認ボタン70を含まず、注意画像52が注意文言54と読了確認ボタン55を含み、読了確認ボタン55が同時確認ボタン70として機能してもよい。この場合、認証情報に係る文字列が入力されてから、同時確認ボタン70を含む注意画像52が表示されて同時確認ボタン70が有効化されるまでの期間は、同時確認ボタン70の押下やエンターキーの押下などのユーザの確定指示を無効化するとよい。また、ログイン画像53が同時確認ボタン70を含むとともに注意画像52が注意文言54と読了確認ボタン55を含み、読了確認ボタン55がもう一つの同時確認ボタン70として機能してもよい。
図10(a)は、図9(a)に示す状態からチェックボックス72を含む注意画像52がログイン画像53に重畳される様子の一例を示す説明図であり、(b)は(a)に示すチェックボックス72に対するチェックがあると同時確認ボタン70が有効化される様子の一例を示す説明図である。
より確実にユーザに注意文言54を読ませるためには、図10に示すように、注意画像52に注意文言の読了の予備確認用画像としてのチェックボックス72を付加し、チェックボックス72に対して読了予備確認操作としてのチェックがされて初めて読了確認操作(同時確認ボタン70の押下やエンターキーの押下)を有効化するとよい。
また、図9および図10に示すように、緊急ログインボタン58についても同様に一時無効化してから有効化してもよい。この場合、緊急ユーザに対しても注意文言54を提示することができるとともに読了確認操作および認証情報の入力確定操作をまとめて1つの入力操作により受け付けることができる。
図11は、図8に示す主制御部25Aによりユーザに対して注意文言を確実に確認させることができるとともに注意文言の読了確認に係るユーザの操作を簡略化する際の後半の手順を示すフローチャートである。図11において、Sに数字を付した符号は、フローチャートの各ステップを示す。
なお、この手順の前半は図6に示す手順と同一であるため説明を省略する。また、図7と同等のステップには同一符号を付し、重複する説明を省略する。
また、図11には、図10に示すようにログイン画像53が同時確認ボタン70を含むとともに注意画像52がチェックボックス72を含む場合の手順の一例を示した。
ステップS7でアプリ起動部39がアプリ群34の起動ループを開始し、アプリ群34Aのシステムユーザ管理部40Aが起動されると、ステップS21において、システムユーザ管理部40Aの認証制御部41Aは、同時確認ボタン70を含むログイン画像53を表示部21に表示させる(図9(a)参照)。
次に、認証制御部41Aは、ログイン画像53に対してユーザから入力部22を介して正規の認証情報を与えられると(ステップS22)、直ちに同時確認ボタン70を無効化する(ステップS23)。なお、ステップS22においてユーザから正規の認証情報が与えられ、かつ同時確認ボタン70上にホバー操作を受け付けた際に、直ちに同時確認ボタン70を無効化してもよい。
次に、ステップS24において、認証制御部41Aは、注意文言54およびチェックボックス72を含む注意画像52を表示部21に表示させる(図10(a)参照)。
次に、ユーザによりチェックボックス72に対してチェックがされると(ステップS25)、認証制御部41Aは同時確認ボタン70を有効化する(ステップS26)。なお、注意画像52が図9に示すようにチェックボックス72を含まない場合は、ステップS25は省略される。
そして、ユーザにより同時確認ボタン70が押下されると(ステップS27)、認証制御部41Aは、ユーザのログインを許可する旨をログイン通知部42に伝え(ステップS13)、ステップS14に進む。
以上の手順により、ユーザに対して注意文言を確実に確認させることができるとともに注意文言の読了確認に係るユーザの操作を簡略化することができる。
第2実施形態に係る医用装置10の認証制御部41Aは、第1実施形態に係る認証制御部41と同様に、注意画像52およびログイン画像53の表示処理ならびに読了確認操作および入力確定操作の受け付け処理を、アプリ群34の起動処理を停止させることなく並行して独立に実行することができる。したがって、本実施形態に係る医用装置10によっても、アプリケーション起動時間を遅延させることなくユーザに対して注意文言を確実に確認させることができる。
また、第2実施形態に係る医用装置10の認証制御部41Aは、まずログイン画像53を表示し、ユーザから正規の認証情報が与えられると、入力確定操作を受け付ける前に注意画像52を表示した後、読了確認操作を受け付けると、この読了確認操作を入力確定操作を兼ねるものとしてあつかい、ユーザのログインを許可する。このため、注意文言の確認に係る入力操作を簡略化しつつユーザに対して認証用画像の表示以前に注意文言を確実に提示することができる。
なお、チェックボックスへのチェックなどの読了予備確認操作はユーザにとって煩雑に感じられるおそれがある。一方、注意文言54をユーザに確実に読ませるためにはチェックボックスへのチェックなどの読了予備確認操作は大変有効である。
そこで、過去のログイン回数履歴や過去の読了予備確認操作の受付回数履歴をユーザごとに記憶部23や記憶部101に保持しておき、ログイン回数履歴や受付回数履歴が所定回数(たとえば1回など)未満であるユーザにのみ読了予備確認操作を要求してもよい。
図12は、図11のステップS22からS27の手順において、過去の読了予備確認操作の受付回数履歴が所定回数(たとえば1回など)未満であるユーザにのみ読了予備確認操作を要求する場合の手順の一例を示すフローチャートである。図12において、Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。また、図11と同等のステップには同一符号を付し、重複する説明を省略する。
なお、過去の読了予備確認操作の受付回数履歴は、認証制御部41Aによりユーザごとに記憶部23や記憶部101に格納されているものとする。
ログイン画像53に対してユーザから入力部22を介して正規の認証情報を与えられると、または正規の認証情報を与えられるとともに同時確認ボタン70上にホバー操作を受け付けると(ステップS22)、ステップS31において、認証制御部41Aは、記憶部23や記憶部101から当該ユーザの過去の受付回数履歴を取得する。
次に、ステップS32において、認証制御部41Aは、受付回数履歴が所定回数未満であるか否かを判定する。受付回数履歴が所定回数未満である場合は、チェックボックス72に対するチェックを要求するためにステップS23−S26の手順を実行してステップS27に進む。一方、受付回数履歴が所定回数以上である場合は、注意文言54を所定回数以上確認しているため、注意画像52を表示することなく、また同時確認ボタン70を無効化することもなく、ステップS27に進む。
なお、受付回数履歴が所定回数以上である場合は、ステップS24に進んでもよい。この場合、ステップS24においてチェックボックス72のない注意画像52を表示し(図9(b)参照)、ステップS25を省略して所定時間経過後にステップS26に進んで読了確認操作(同時確認ボタン70の押下やエンターキーの押下)を有効化してもよい。
図12に示す手順によれば、ユーザに確実に注意文言54を所定回数読ませることができるとともに、注意文言54を所定回数以上読んだユーザに対してはチェックボックス72へのチェックを省略または注意画像52の表示を省略することにより煩わしさを感じさせずにすむため利便性を向上させることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明に係る医用装置および起動制御プログラムの第3実施形態について説明する。
図13は、第3実施形態に係る医用装置10の主制御部25BのCPUによる機能実現部の構成例を示す概略的なブロック図である。なお、この機能実現部は、CPUを用いることなく回路などのハードウエアロジックによって構成してもよい。
この第2実施形態に示す主制御部25Bは、ユーザセッション部33の起動前に注意文言54の読了確認操作と認証情報の入力確定操作とをまとめて1つの入力操作により受け付ける点で第1実施形態に示す主制御部25と異なる。他の構成および作用については図1に示す医用装置10と実質的に異ならないため、同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
主制御部25BのCPUは、ROMをはじめとする記憶媒体に記憶された起動制御プログラムおよびこのプログラムの実行のために必要なデータをRAMへロードし、このプログラムに従って、ユーザに対して注意文言を確実に確認させることができるとともに注意文言の読了確認に係るユーザの操作を簡略化するための処理を実行する。
OS部31Bは、サービスセッション起動部35、SAS部36および認証制御部41Bを有する。
認証制御部41Bは、ユーザセッション部33の起動前に、注意文言54の読了確認操作と認証情報の入力確定操作とをまとめて1つの入力操作により受け付ける。
図14は、図13に示す主制御部25Bによりユーザに対して注意文言を確実に確認させることができるとともに注意文言の読了確認に係るユーザの操作を簡略化する際の前半の手順を示すフローチャートである。図14において、Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。図6と同等のステップには同一符号を付し、重複する説明を省略する。
なお、この手順の後半は図7に示す手順または図11に示す手順と同一とすることができる。この手順の後半を図7に示す手順とする場合、図7のステップS8−S12は省略されてもよい。また、この手順の後半を図11に示す手順とする場合、図11のステップS21−S27は省略されてもよい。
ステップS3でOS部31のSAS部36がSASをスキップすると、OS部31Bの認証制御部41Bは、ステップS41において、同時確認ボタン70を含むログイン画像53を表示部21に表示させる(図9(a)参照)。
次に、認証制御部41Bは、ログイン画像53に対してユーザから入力部22を介して正規の認証情報を与えられると(ステップS42)、直ちに同時確認ボタン70を無効化する(ステップS43)。なお、ステップS42においてユーザから正規の認証情報が与えられ、かつ同時確認ボタン70上にホバー操作を受け付けた際に、直ちに同時確認ボタン70を無効化してもよい。
次に、ステップS44において、認証制御部41Bは、注意文言54およびチェックボックス72を含む注意画像52を表示部21に表示させる(図10(a)参照)。
次に、ユーザによりチェックボックス72に対してチェックがされると(ステップS45)、認証制御部41Bは同時確認ボタン70を有効化する(ステップS46)。なお、注意画像52が図9に示すようにチェックボックス72を含まない場合は、ステップS45は省略される。
そして、ユーザにより同時確認ボタン70が押下されると(ステップS47)、認証制御部41Bは、ユーザセッション部33を起動する(ステップS5)。
以上の手順により、ユーザに対して注意文言を確実に確認させることができるとともに注意文言の読了確認に係るユーザの操作を簡略化することができる。
なお、第3実施形態においても、図12に示した手順と同様、過去の読了予備確認操作の受付回数履歴が所定回数(たとえば1回など)未満であるユーザにのみ読了予備確認操作を要求してもよい。
第3実施形態に係る医用装置10の認証制御部41Bは、ユーザセッション部33を起動する前に、まずログイン画像53を表示し、ユーザから正規の認証情報が与えられると、入力確定操作を受け付ける前に注意画像52を表示した後、読了確認操作を受け付けると、この読了確認操作を入力確定操作を兼ねるものとしてあつかい、ユーザのログインを許可する。このため、注意文言の確認に係る入力操作を簡略化しつつユーザに対して認証用画像の表示以前に注意文言を確実に提示することができる。
また、アプリケーションプログラムには、使用開始時においてユーザに対して注意文言を提示すべきものがある。この種の注意文言としては、アプリケーションプログラムについてのソフトウエア使用許諾契約書(Software license agreement)などがあげられる。この点、第2実施形態や第3実施形態に示した注意文言54の読了確認操作と認証情報の入力確定操作とをまとめて1つの入力操作により受け付ける処理は、アプリケーションプログラムの認証時にも適用することができる。
図15は、アプリケーションプログラムの使用開始時において、ユーザに対して注意文言を確実に確認させることができるとともに注意文言の読了確認に係るユーザの操作を簡略化する際の手順の一例を示すフローチャートである。なお、アプリケーションプログラムの使用開始時における過去の読了予備確認操作の受付回数履歴は、認証制御部41Aによりユーザごとに記憶部23や記憶部101に格納されているものとする。
まず、ステップS51において、アプリケーションプログラムは、ユーザから入力部22を介して自身の使用開始要求を受け付け、ログイン画像53を表示部21に表示させる。なお、このログイン画像53はアプリケーションプログラムの仕様によって異なり、たとえばIDのみを要求しパスワードは要求しない画像である場合もある。
次に、ログイン画像53に対してユーザから入力部22を介して正規の認証情報を与えられると、または正規の認証情報を与えられるとともに同時確認ボタン70上にホバー操作を受け付けると(ステップS52)、認証制御部41Aは、記憶部23や記憶部101から、アプリケーションプログラムの使用開始時における当該ユーザの過去の受付回数履歴を取得する(ステップS53)。
次に、ステップS54において、認証制御部41Aは、受付回数履歴が所定回数未満であるか否かを判定する。受付回数履歴が所定回数未満である場合は、チェックボックス72に対するチェックを要求するためにステップS45に進む。一方、受付回数履歴が所定回数以上である場合は、注意文言54を所定回数以上確認しているため、注意画像52を表示することなく、また同時確認ボタン70を無効化することもなく、ステップS59に進む。
次に、ステップS55において、認証制御部41Aは同時確認ボタン70を無効化する。次に、ステップS56において、認証制御部41Aは、注意文言54およびチェックボックス72を含む注意画像52を表示部21に表示させる(図10(a)参照)。このとき、注意文言54はソフトウエア使用許諾契約書とすることができる。
次に、ユーザによりチェックボックス72に対してチェックがされると(ステップS57)、認証制御部41Aは同時確認ボタン70を有効化する(ステップS58)。なお、注意画像52が図9に示すようにチェックボックス72を含まない場合は、ステップS57は省略される。
そして、ユーザにより同時確認ボタン70が押下されると(ステップS59)、認証制御部41Aは、ユーザのアプリケーションプログラムの使用を許可し、アプリケーションに対する各種ユーザ操作を受け付ける(ステップS60)。
以上の手順により、アプリケーションプログラムの使用開始時において、ユーザに対して注意文言を確実に確認させることができるとともに注意文言の読了確認に係るユーザの操作を簡略化することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また、本発明の実施形態では、フローチャートの各ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
たとえば、注意画像52には、読了予備確認画像としてのチェックボックス72のほか、「次回以降注意画像52を表示しない」ことを直接ユーザが指示するための次回非表示指示用のチェックボックスが含まれてもよい。また、チェックボックス72や次回非表示指示用のチェックボックスは、第1実施形態に係る注意画像52に含まれてもよい。
また、過去のログイン回数履歴を記憶しておき、ログインを試行するユーザの過去のログイン回数が所定回数(たとえば1回など)未満か否かに応じてユーザに注意文言54をよりよく読ませるか否かを決めるとよい。たとえば、過去のログイン回数が所定回数未満か否かに応じて、図12に示す例のように読了予備確認操作を要求するか否かを決定してもよいし、注意文言54を大きく表示するか小さく表示するかなど強調表示方法を変更してもよいし、注意文言54を音声読み上げするか否かを決定してもよい。
また、注意文言54は、医用装置10の設置場所(病院など)の管理者により、医用装置10のコンソール12を介してまたは他の電子機器からネットワーク100を介して随時更新することができる。