JP2015121425A - 放射線検出装置、放射線検出システム、及び、放射線検出装置の製造方法 - Google Patents

放射線検出装置、放射線検出システム、及び、放射線検出装置の製造方法 Download PDF

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陽平 石田
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Abstract

【課題】放射線検出装置の特性や耐久性の低下を回避する仕組みを提供する。
【解決手段】入射した光を電気信号に変換する光電変換素子112が行列状に複数形成されたセンサ基板111と、光電変換素子112の上方を覆うように形成され、光電変換素子112の行方向及び列方向のうちの少なくともいずれか一方向における光電変換素子間が非形成領域となっており、放射線を前記光に変換するシンチレータ114と、シンチレータ114の上面上に形成され、シンチレータ114から出射した光のうちの光電変換素子112とは逆方向に出射した光を光電変換素子112の方向に反射させる反射層116と、反射層116の上面に固定された固定部117Aとシンチレータ114の前記非形成領域に少なくとも形成された湾曲部117Bとを備える保護層117−1を設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、入射した放射線を検出する放射線検出装置、放射線検出システム、及び、放射線検出装置の製造方法に関するものである。特に、本発明に係る放射線検出装置は、医療画像診断装置や非破壊検査装置等に用いて好適なものである。なお、本明細書においては、X線の他、α線、β線、γ線等も、放射線に含まれるものとする。
放射線の量をデジタル化した電気信号として取り出して画像化する手法であるデジタル・ラジオグラフィ(Digital Radiography:DR)において、撮影環境の多様化に伴い、可撓性を有する湾曲可能な放射線検出装置が求められている。
可撓性を有する放射線検出装置としては、以下のようなものが提案されている。下記の特許文献1には、放射線検出装置を湾曲させることで収納を可能にし、必要に応じて収納部の放射線検出装置を出し入れすることにより、長時間の使用や放射線の連続照射に伴う放射線検出装置の性能低下を回避する手法が開示されている。また、下記の特許文献1では、放射線の入射により蛍光(可視光)を発する蛍光体であるシンチレータとして区画切断されたヨウ化セシウム(CsI)を用い、保護層として伸縮可能な弾性材料(例えばゴム)を用いている。そして、下記の特許文献1では、このような構成により、湾曲時の伸縮に伴うシンチレータの破損を防止するようにしている。
特開2011−227045号公報
しかしながら、特許文献1の手法では、保護層として伸縮可能な弾性材料を使用しているため、例えばヨウ化セシウムのように湿度により劣化するシンチレータを用いる際には、防湿保護性能が不十分である。特に、保護層が伸びる方向に放射線検出装置が湾曲した状態では、防湿性能が低下するといった問題がある。
即ち、従来の技術では、放射線検出装置の特性や耐久性が低下するという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、放射線検出装置の特性や耐久性の低下を回避する仕組みを提供することを目的とする。
本発明の放射線検出装置は、入射した放射線を検出する放射線検出装置であって、入射した光を電気信号に変換する光電変換素子が行列状に複数形成された基板と、前記光電変換素子の上方を覆うように形成され、前記光電変換素子の行方向および列方向のうちの少なくともいずれか一方向における前記光電変換素子間が非形成領域となっており、前記放射線を前記光に変換するシンチレータと、前記シンチレータの上面上に形成され、前記シンチレータから出射した光のうちの前記光電変換素子とは逆方向に出射した光を前記光電変換素子の方向に反射させる反射層と、前記反射層の上面に固定された固定部と前記シンチレータの前記非形成領域に少なくとも形成された湾曲部とを備える保護層とを有する。
また、本発明は、上述した放射線検出装置を含む放射線検出システム、及び、上述した放射線検出装置の製造方法も含む。
本発明によれば、放射線検出装置の特性や耐久性の低下を回避することができる。
本発明の実施形態に係る放射線検出装置の概略構成の一例を示す平面概略図である。 図1に示すセンサパネルのA−A'断面の一例を示す断面概略図である。 図1に示すセンサパネルのB−B'断面の一例を示す断面概略図である。 本発明の実施形態に係る放射線検出装置の外観の一例を示す外観概略図である。 本発明の実施形態に係る放射線検出装置において、センサパネルの断面、及び、センサパネルの平面における他の一例を示す概略図である。 本発明の実施形態における実施例1を示し、放射線検出装置の製造方法における各工程の一例を示す断面概略図である。 図6−1に引き続き、本発明の実施形態における実施例1を示し、放射線検出装置の製造方法における各工程の一例を示す断面概略図である。 本発明の実施形態における実施例2を示し、放射線検出装置の製造方法における各工程の一例を示す断面概略図である。 本発明の実施形態における実施例3を示し、放射線検出装置の製造方法における各工程の一例を示す断面概略図である。 本発明の実施形態における実施例6を示し、放射線検出装置を放射線検出システムへ適用した一例を示す概略図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る放射線検出装置100の概略構成の一例を示す平面概略図である。図1に示すように、本実施形態に係る放射線検出装置100は、センサパネル110と、外部配線部120と、信号処理回路基板130を有して構成されている。
本発明の実施形態に係る放射線検出装置100は、被検体を透過して入射した放射線を検出して、被検体の放射線画像データを生成する装置である。また、本発明の実施形態に係る放射線検出装置100(例えばセンサパネル110)は、可撓性を有し湾曲可能に構成されている。
センサパネル110は、被検体(例えば患者)を透過して入射したX線等の放射線を光(可視光)に変換するシンチレータ114と、シンチレータ114からの光(可視光)を電気信号に変換するものであってセンサ基板の上面に行列状(マトリクス状)に複数形成された光電変換素子を含む光電変換素子アレイとを組み合わせた装置である。ここで、光電変換素子アレイは、例えば、各光電変換素子に対応して設けられ、当該各光電変換素子に蓄積された電気信号(電荷)を外部配線部120に転送するためのスイッチング素子を含み構成されている。この際、例えば、1つの光電変換素子及び1つのスイッチング素子と、当該1つの光電変換素子上のシンチレータ114とから、1つの画素が構成されている。即ち、センサパネル110には、入射した放射線を電気信号に変換する画素が行列状に複数形成されている。
また、センサパネル110のシンチレータ114は、光電変換素子の行方向及び列方向のうちの少なくともいずれか一方向における光電変換素子間が非形成領域となっている。本発明の実施形態では、この非形成領域をシンチレータ切断部(空隙部)115と称する。図1に示す例では、シンチレータ切断部(空隙部)115は、センサパネル110の湾曲方向を光電変換素子の行方向とすると、当該湾曲方向と交差する方向である光電変換素子の列方向に設けられている。即ち、図1に示す例では、シンチレータ114は、センサパネル110の湾曲方向と交差する方向に設けられたシンチレータ切断部(空隙部)115によって分離されている。また、センサパネル110では、シンチレータ114を覆うように、保護層形成領域117KYが存在している。
信号処理回路基板130は、外部配線部120を介して受信した各光電変換素子からの電気信号の信号処理を行い、被検体の放射線画像データを生成する。
次に、図1に示すセンサパネル110のA−A'断面及びB−B'断面について説明する。
まず、図1に示すセンサパネル110のA−A'断面について説明する。図2は、図1に示すセンサパネル110のA−A'断面の一例を示す断面概略図である。ここで、図2(a)に、センサパネル110のA−A'断面における第1の例を示し、図2(b)に、センサパネル110のA−A'断面における第2の例を示す。また、図2(a)及び図2(b)には、センサパネル110の他に、図1に示す外部配線部120も図示している。また、以下の説明では、図2(a)に示すセンサパネル110を「センサパネル110−1」と称し、図2(b)に示すセンサパネル110を「センサパネル110−2」と称する。
まず、図2(a)に示すセンサパネル110−1について説明する。図2(a)に示すセンサパネル110−1において、センサ基板111の上面には、行列状(マトリクス状)に光電変換素子112が複数形成されている。このセンサ基板111は、可撓性を有し湾曲可能な材料で形成されている。例えば、センサ基板111は、PET(polyethylene terephthalate)基板等のプラスチック基板が好適に用いられる。また、十分な可撓性が得られるのであれば、センサ基板111として、薄層化したガラス基板を用いてもよい。この場合、センサ基板111としてガラス基板を用いる際には、破損防止の目的で、補強フィルムを、ガラス基板の光電変換素子形成面(上面)とは反対側の面(下面)に設置することが好ましい。
また、図2では不図示であるが、各光電変換素子112に対応してスイッチング素子が設けられている。また、光電変換素子112やスイッチング素子(不図示)としては、センサ基板111の湾曲に耐えられるものとして、アモルファスシリコン(a−Si)半導体や非晶質酸化物半導体(例えばIn−Ga−Zn−O系の非晶質酸化物半導体)、有機半導体(例えばフタロシアニン化合物、ペンタセン化合物、ポリチオフェン化合物等)、カーボンナノチューブ等の材料が好適に用いられる。また、これらの材料は、後述するシンチレータ114の形成工程において変質や破壊されないようなものが好適に選定される。
また、図2(a)に示すセンサパネル110−1において、センサ基板111における光電変換素子112の形成面上(上面上)には、光電変換素子112等を保護する目的で、センサ保護層113が形成されている。具体的に、センサ保護層113は、シンチレータ114の構成材料とセンサ基板111又は光電変換素子112等の構成材料とが反応して腐食等の劣化を引き起こす場合に、必要となる。このセンサ保護層113は、例えば、有機材料で形成されている。
また、図2(a)に示すセンサパネル110−1において、センサ保護層113上には、各光電変換素子112の上方を覆うように、シンチレータ114が形成されている。また、光電変換素子間には、シンチレータ切断部(空隙部)115が設けられており、当該シンチレータ切断部(空隙部)115により、シンチレータ114が分離されている。具体的に、図2(a)に示すように、シンチレータ114は、画素ピッチpに対して等間隔に配置されるように分離されている。このように分離されたシンチレータ114は、センサ基板111の湾曲時の圧縮又は引張応力によっても、センサ保護層113との界面での剥離やシンチレータ圧縮による破壊が発生しない。図2に示すシンチレータ114の形成方法としては、所望の形状で形成可能であれば形成方法は特に問わないが、例えばレーザー切断等の方法が好適に用いられる。このレーザー切断を行う場合には、例えば炭酸ガス(CO2)レーザー等が好適に用いられる。
シンチレータ114は、入射した放射線を光電変換素子112が検知可能な波長の光に変換する機能を有する。例えば、シンチレータ114としては、タリウム(Tl)が微量添加されたヨウ化セシウム(CsI:Tl)に代表される針状結晶シンチレータが好適に用いられる。
また、図2(a)に示すセンサパネル110−1において、シンチレータ114の上面上には、反射層116が形成されている。この反射層116は、シンチレータ114から出射した光のうち、光電変換素子112とは逆方向に出射した光を、光電変換素子112の方向に反射されるものである。この反射層116を設けることにより、光利用効率を上げることができる。また、反射層116としては、AlやAg等の高反射金属材料が好適に用いられる。また、例えば、反射層116は、不図示の接着層を介してシンチレータ114の上面上に形成されていてもよい。また、シンチレータ114の分離処理と同様に、反射層116も分離処理されている。この反射層116の分離方法としては、所望の形状が得られるのであれば分離方法は特に問わないが、例えばシンチレータの分離処理と同様にレーザーによる切断等を行うことが好ましい。また、マスクを用いて、シンチレータ114となるCsIパターン上に選択的に反射層116を形成してもよい。
また、図2(a)に示すセンサパネル110−1において、反射層116の上面上には、センサパネル110−1(例えばセンサ基板111)の湾曲等に基づく外的要因からシンチレータ114等を保護するための保護層117−1が形成されている。この保護層117−1は、反射層116の上面に固定された固定部117Aと、シンチレータ切断部(空隙部)115の領域に少なくとも形成された湾曲部117Bとを備えて構成されている。この際、保護層の固定部117Aは、例えば不図示の接着剤により反射層116と接着して反射層116の上面に固定される態様であってもよい。また、図2(a)に示すセンサパネル110−1では、保護層の湾曲部117Bが、反射層116の上面に対して凸型構造で形成された例を示している。
保護層117−1としては、湾曲、屈曲、伸長等で防湿性能が変化若しくは劣化しない要件を満たすものが求められる。この要件を満たすために、保護層117−1としては、引張弾性率が100MPa以上である材料で形成されていることが好ましい。この範囲の引張弾性率を有する材料を使用することで、保護層117−1は、十分な防湿性能を確保することができる。なお、引張弾性率が100MPa未満である材料の場合には、例えば保護層を伸長した際に当該保護層を構成する材料の分子構造が変化し、水分透過性が向上してしまい防湿性能が低下する懸念が生じる。
具体的に、上述した要件を満たす保護層117−1の材料として、例えば、アルミニウム箔、マグネシウム箔、銅箔等の金属フィルム等を用いることができる。
また、上述した要件を満たす保護層117−1の材料として、例えば、水蒸気透過性が低い高分子フィルム等を用いることもできる。この際、高分子フィルムとしては、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリパラキシリレン(パリレン)等の塩素系樹脂や、ポリフッ化ビニル(PVF)、三フッ化塩化エチレン(PCTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、フッ化エチレンポリマー(FEP)、パーフルオロアルコシキル(PFA)等のフッ素系樹脂、ポリ尿素等の樹脂が好適に用いられる。
この際、保護層117−1を構成する各フィルムの水蒸気透過率は10g/m2・day以下であることが好ましく、更に、5g/m2・day以下であることがより好ましい。また、保護層117−1は、防湿性能を維持できる厚みが必要であり、このため、厚みが12um以上であることが好ましく、更に、25um以上であることがより好ましい。
また、保護層117−1として、防湿性の高いフィルムを、基台となるフィルムに貼り合わせて形成してもよい。例えば、保護層117−1として、Al箔等の金属フィルムをPETフィルムに接合して形成してもよい。
また、図2(a)に示すセンサパネル110−1において、シンチレータ114の形成領域外に位置する保護層117−1の端部をセンサ基板111に接着させて、保護層117−1の端部を封止する封止部118が設けられている。この封止部118による封止処理は、水蒸気透過性の低い樹脂(例えばエポキシ系樹脂やアクリル系樹脂)による樹脂封止や、圧着による封止等で行われる。
次いで、図2(b)に示すセンサパネル110−2について説明する。図2(b)に示すセンサパネル110−2において、図2(a)に示すセンサパネル110−1と同様の構成については同じ符号を付しており、ここではその説明を省略する。また、図2(b)に示すセンサパネル110−2の以下の説明においては、図2(a)に示すセンサパネル110−1と異なる部分についてのみ説明を行う。
図2(b)に示すセンサパネル110−2では、保護層117−2の形状が、図2(a)に示すセンサパネル110−1の保護層117−1とは異なっている。図2(b)に示す保護層117−2は、反射層116の上面に固定された固定部117Aと、シンチレータ切断部(空隙部)115の領域に少なくとも形成された湾曲部117Cとを備えて構成されている。具体的に、図2(b)に示す保護層117−2では、保護層の湾曲部117Cが、反射層116の上面に対して凹型構造で形成された例を示している。即ち、図2(b)に示す保護層117−2は、保護層の湾曲部の形状が、図2(a)に示す保護層117−1とは異なっている。その他、保護層117−2の構成材料等は、図2(a)に示す保護層117−1と同様である。
図2(b)に示すように、保護層の湾曲部117Cが、シンチレータ114間であるシンチレータ切断部(空隙部)115に入り込む場合には、その空隙部に入り込むのに十分な薄さを持った保護層117−2の厚みを設定する必要がある。具体的には、シンチレータ間ギャップ(シンチレータ切断部(空隙部)115の幅)をdsとし、保護層117−2の厚みをtfとした場合には、tf<ds/2である必要がある。例えば、シンチレータ間ギャップdsが60umである場合には、保護層117−2の厚みtfを30um未満とする必要がある。
なお、本実施形態に係る放射線検出装置100は、例えば、センサ基板111の裏面側から被検体(例えば患者)を透過した放射線が入射する、いわゆる裏面照射型の装置として用いることが好適である。しかしながら、本発明においては、この態様に限定されるものではなく、本実施形態に係る放射線検出装置100を、いわゆる表面照射型の装置として用いる態様であってもよい。
次いで、図1に示すセンサパネル110のB−B'断面について説明する。図3は、図1に示すセンサパネル110のB−B'断面の一例を示す断面概略図である。ここで、図3には、図2(a)に示すセンサパネル110−1におけるB−B'断面の一例を示している。図3に示すセンサパネル110−1において、図2(a)に示すセンサパネル110−1と同様の構成については同じ符号を付しており、ここではその説明を省略する。
図3に示すように、図1に示すB−B'断面では、当該B−B'断面に沿ってシンチレータ114が形成されており、また、当該B−B'断面に沿って保護層の湾曲部117Bが形成されている。
図4は、本発明の実施形態に係る放射線検出装置100の外観の一例を示す外観概略図である。
図4に示す筐体において、把持部401は、ユーザである検査者が被検体の放射線撮影を行うときに、当該筐体を所定の設備に設置する際に把持する部分である。
図4に示す筐体において、湾曲部402は、可撓性を有する上述したセンサパネル110(更には外部配線部120)が設置される部分である。この湾曲部402は、図4に示すX方向に湾曲している。この湾曲部402にセンサパネル110を設置する際、例えば、図4に示す筐体の上側をセンサ基板111側にし、図4に示す筐体の下側を保護層117側にして設置する(センサ基板111を凸型に湾曲させる)。
図4に示す筐体において、固定部403は、信号処理回路基板130が設置され、更に、当該放射線検出装置100の電源部(不図示)や、放射線画像データの送信等を行うデータ通信部(不図示)等が設置される部分である。
本実施形態に係る放射線検出装置100においては、センサパネル110の湾曲方向を規制する必要がある。具体的には、センサパネル110を筐体の弧の内側の方向に湾曲させる必要がある。そのため、図4に示す筐体において、当該方向への湾曲のみに湾曲方向を規制するための湾曲方向規制部404を設ける。この湾曲方向規制部404による制限内であれば、湾曲方向は、一次元(図4に示すX方向のみ)であっても、2次元(図4に示すX方向及びY方向)であってもよい。このように湾曲方向を限定することで、シンチレータ114の損傷を防ぐことができる。
また、上述した2次元の湾曲を行う場合には、図5に示すセンサパネル110−3を形成することも考えられる。図5は、本発明の実施形態に係る放射線検出装置100において、センサパネル110の断面、及び、センサパネル110の平面における他の一例を示す概略図である。ここで、以下の説明では、図5に示すセンサパネル110を「センサパネル110−3」と称する。また、図5において、図1〜図3に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、ここではその説明を省略する。
図5(a)は、図1に示すセンサパネル110のA−A'断面(B−B'断面としてもよい)における第3の例を示している。図5(a)に示すセンサパネル110−3では、保護層117−3の形状が、図2に示す保護層117−1及び117−2と異なっている。図5(a)に示す保護層117−3は、反射層116の上面の一部領域に固定された固定部117Dと、当該固定部117D以外の湾曲部117Eとを備えて構成されている。この際、図5(a)に示す保護層の固定部117Dは、接着剤501により反射層116と接着して反射層116の上面の一部領域に固定されている。また、具体的に、図5(a)に示す保護層117−3では、保護層の固定部117Dは、分離して形成された各シンチレータ114の上面上にそれぞれ形成された反射層116のうちの一部の反射層116の上面上のみに形成されており(全部の反射層116の上面上には形成されていない)、保護層の湾曲部117Eは、シンチレータ114の非形成領域であるシンチレータ切断部(空隙部)115の領域に加えて、前記一部の反射層116を除く他の反射層116の形成領域にも存在している。
図5(b)は、図5(a)に示すセンサパネル110−3の平面概略図を示している。図5(b)に示すように、保護層の固定部117Dは、分離して形成された各シンチレータ114のうちの一部のシンチレータ114の上方のみに形成されており(全部のシンチレータ114の上方には形成されていない)、保護層の湾曲部117Eは、シンチレータ114の非形成領域であるシンチレータ切断部(空隙部)115の領域に加えて、前記一部のシンチレータ114を除く他のシンチレータ114の形成領域にも存在している。
上述した2次元の湾曲を行う場合において、保護層の固定部117Dを、全部のシンチレータ114の上方に設けてもよいが、図5に示すように、一定の間隔をおいて設ける方がより好適である。図5に示す保護層の固定部117Dによる固定方法を用いることで、保護層117−3の湾曲時の曲率が大きくなるため、より厚みの厚い保護層を使用することが可能となり、保護層材料の選択肢を増やすことができる。
以上説明した本発明の実施形態によれば、各シンチレータ114の上方に形成した保護層117において湾曲部を設けたので、センサパネル110を湾曲させて使用する場合であっても、放射線検出装置100の特性や耐久性の低下を回避することができる。
次に、上述した本発明の実施形態を踏まえた実施例について説明する。
[実施例1]
まず、実施例1について説明する。図6−1及び図6−2は、本発明の実施形態における実施例1を示し、放射線検出装置100の製造方法における各工程の一例を示す断面概略図である。なお、図6−1及び図6−2に示す断面概略図は、図1に示すA−A'断面を示したものであるものとする。
まず、図6−1(a)の工程では、可撓性を有し湾曲可能に構成されたセンサ基板111の上面に、行列状(マトリクス状)に複数の光電変換素子112を形成する。ここでは、センサ基板111として、厚みが0.5mm程度のPET(ポリエチレンテレフタラート)からなる基板を用いる。また、光電変換素子112を形成する際には、スイッチング素子や配線部も形成するものとする。次いで、センサ基板111における光電変換素子112の形成面上(上面上)に、光電変換素子112等を保護する目的で、センサ保護層113を形成する。具体的に、まず、センサ基板111における上面上に、窒化ケイ素(SiNx)からなる無機保護層を形成し、その上部に、例えばスピンコート法等を用いて厚みが5um程度のポリイミド樹脂からなる有機保護膜を形成して、センサ保護層113を形成する。ここで、例えば、光電変換素子112の配列周期(画素ピッチp)は、200um程度である。これらの光電変換素子112及びセンサ保護層113を形成する際には、湾曲による性能変化が最小となるように形成条件を選択して形成する。次いで、センサ保護層113上に、シンチレータ114を形成する。本実施例1では、シンチレータ114として、タリウム添加ヨウ化セシウム(以下、「CsI:Tl」と称する)を用いる。CsI:Tlは、真空蒸着法を用いて形成する。具体的には、ヨウ化セシウム(CsI)とヨウ化タリウム(TlI)の共蒸着を行い、TlドープCsI(CsI:Tl)層を形成する。この際、厚みが200um程度となるように蒸着時間や蒸着速度を制御する。
続いて、図6−1(b)の工程では、シンチレータ114の上面上に、反射層116を形成する。本実施例1では、反射層116として、厚みが10um程度のアクリル系樹脂からなる接着層(不図示)を介して、厚みが12um程度のAl層(Al反射層)を形成する。Al反射層とCsI層との接着は、フィルムラミネータを用いる。その際、CsI:Tlの劣化を防止するため、N2雰囲気化で接着を行う。
続いて、図6−1(c)の工程では、光電変換素子112間の上方領域に存在するシンチレータ114及び反射層116の部分を除去して、各光電変換素子112の上方にシンチレータ114及び反射層116を残す。これにより、光電変換素子112間の上方領域には、シンチレータ切断部(空隙部)115が形成され、このシンチレータ切断部(空隙部)115によりシンチレータ114が分離される。ここで、図6−1(c)に示すシンチレータ切断工程は、例えば、レーザーカットにより行われ、また、センサ基板111の湾曲方向と直交する方向に切断される。また、シンチレータ切断の間隔(レーザー照射間隔)は、光電変換素子112の配列周期である画素ピッチpと同様に、200um程度の間隔である。また、シンチレータ切断部(空隙部)115の幅であるギャップGは、15um〜25um程度である。
続いて、図6−1(d)の工程では、反射層116の上面に接着剤501を塗布する。接着剤501として、熱硬化性のエポキシ樹脂、例えばAE−901−DA(味の素ファインテクノ社製)を用いれば、温度を60℃程度に加熱することで接着可能である。
続いて、図6−2(e)の工程では、センサ基板111を凸型に湾曲させる。具体的に、本実施例1では、センサ基板111を曲率R=450mm程度で凸型に湾曲させる。この際、湾曲方向は、シンチレータ切断部(空隙部)115の形成方向と交差する方向(本実施例1では直交する方向)である。
続いて、図6−2(f)の工程では、センサ基板111を湾曲させた状態で接着剤501を介して反射層116の上面上に保護層117を設置する。ここで、保護層117としては、厚みが12um程度のAlフィルムの両面に、それぞれ、厚みが12umのPETフィルムを形成したものを用いる。保護層117を設置した後、次いで、温度が60℃程度で時間が30分程度の加熱条件でセンサ基板111を加熱し、接着剤501を硬化させる。この加熱処理により、接着剤501を介して、反射層116と保護層117が接着される。
続いて、図6−2(g)の工程では、センサ基板111の湾曲状態を解除して、反射層116の上面に接着剤501で固定された保護層の固定部117Aを形成するとともに、シンチレータ114の非形成領域であるシンチレータ切断部(空隙部)115の領域に少なくとも保護層の湾曲部117Bを形成する。これにより、保護層の固定部117Aと保護層の湾曲部117Bとを有する保護層117−1が形成される。次いで、保護層117−1の端部を封止する封止部118を形成する。ここで、本実施例1では、封止部118として、例えば、接着剤501と同様に、熱硬化性のエポキシ樹脂(AE−901−DA)を用いて、図6−2(g)に示すような封止処理を行う。このような処理を行うことにより、シンチレータ114を外気環境から遮断する保護膜構造を有するセンサパネル110が形成される。
その後、外部配線部120や信号処理回路基板130、更には、電源部やデータ通信部等を設置し、更にその後、センサパネル110を含めこれらを図4に示す匡体に設置して、実施例1における放射線検出装置100を完成させる。
このようにして形成された放射線検出装置100において、被検体の放射線画像データを生成すると、高精細な放射線画像が得られる。また、放射線検出装置100により得られた放射線画像では、画像ムラや極端な出力変動等の画素異常、欠陥等も生じない。さら、温度が50℃程度で湿度が90%RH程度の環境下で湿度耐久試験を実施した結果、10日間を経過しても、シンチレータ114の発光量や鮮鋭度の低下は見られなかった。また、センサパネル110を1000回繰り返して湾曲させた後でも、出力低下や画素異常、欠陥等は見られず、良好な放射線画像を得ることができた。
[実施例2]
次に、実施例2について説明する。実施例2は、上述した実施例1における放射線検出装置100の製造方法を一部変更した例である。具体的には、実施例1における保護層117−1の形成方法を変更したものである。
図7は、本発明の実施形態における実施例2を示し、放射線検出装置100の製造方法における各工程の一例を示す断面概略図である。なお、図7に示す断面概略図は、図1に示すA−A'断面を示したものであるものとする。
本実施例2では、まず、図6−1(a)〜図6−1(d)の工程を経る。
続いて、図7(a)の工程では、200um程度のピッチで形成された、高さが100um程度の凹状の型701に、実施例1で用いた保護層117−1を吸着させる。この状態で位置合わせを行い、凹状の型701の凹部以外の部分と接着剤501を塗布した部分とが接触するようにして、保護層117−1を反射層116が形成されたシンチレータ114の上方に設置する。
続いて、図7(b)の工程では、実施例1と同様の方法により、接着剤501を熱硬化させる。その後、凹状の型701を取り外す。これにより、反射層116の上面に接着剤501で固定された保護層の固定部117Aが形成されるとともに、シンチレータ114の非形成領域であるシンチレータ切断部(空隙部)115の領域に少なくとも保護層の湾曲部117Bが形成される。次いで、保護層117−1の端部を封止する封止部118を形成する。
その後、実施例1と同様の方法により、放射線検出装置100を作製する。
本実施例2の製造方法で形成した放射線検出装置100は、実施例1と同様に、良好な特性及び耐久性を備えたものとなる。
[実施例3]
次に、実施例3について説明する。実施例3は、上述した実施例1における放射線検出装置100の製造方法を一部変更した例である。具体的には、実施例1における保護層117−1の形成方法を変更したものである。
図8は、本発明の実施形態における実施例3を示し、放射線検出装置100の製造方法における各工程の一例を示す断面概略図である。なお、図8に示す断面概略図は、図1に示すA−A'断面を示したものであるものとする。
本実施例3では、まず、図6−1(a)〜図6−1(d)の工程を経る。
続いて、図8(a)の工程では、センサ基板111を凸型に湾曲させる。具体的な湾曲方法については、実施例1の図6−2(e)の工程で説明した湾曲方法と同様の方法を採用することができる。
続いて、図8(b)の工程では、センサ基板111を湾曲させた状態で接着剤501を介して反射層116の上面上に保護層117−2を設置する。保護層117−2を設置する際、センサ基板111側は減圧し且つセンサ基板111と反対側は加圧しながら保護層フィルムを形成することにより、図8(b)に示すように、シンチレータ切断部(空隙部)115に保護層フィルムの一部を侵入させることができる。保護層117−2を設置した後、次いで、温度が60℃程度で時間が30分程度の加熱条件でセンサ基板111を加熱し、接着剤501を硬化させる。この加熱処理により、接着剤501を介して、反射層116と保護層117−2が接着される。
続いて、図8(c)の工程では、センサ基板111の湾曲状態を解除して、反射層116の上面に接着剤501で固定された保護層の固定部117Aと、シンチレータ114の非形成領域であるシンチレータ切断部(空隙部)115の領域に少なくとも形成された保護層の湾曲部117Cとを有する保護層117−2が形成される。次いで、保護層117−1の端部を封止する封止部118を形成する。
その後、実施例1と同様の方法により、放射線検出装置100を作製する。
本実施例3の製造方法で形成した放射線検出装置100は、実施例1と同様に、良好な特性及び耐久性を備えたものとなる。
[実施例4]
次に、実施例4について説明する。実施例4は、上述した実施例1における放射線検出装置100の保護層117の材質を変更した例である。
具体的に、本実施例4では、保護層117を、Alに替えて三フッ化塩化エチレン(polychlororo trifluoroethylene:PCTFE)のフィルムを用いる。この際、PCTFEフィルムの厚みは、25um程度である。本実施例4における放射線検出装置100の製造方法では、シンチレータ114の上面上に形成した反射層116の上面に塗布された接着剤501を介して、Alフィルムに替えてPCTFEフィルムからなる保護層117を反射層116の上面に固定する。その後、保護層117の端部を封止部118で封止する。これにより、保護層117は、反射層116の上面に固定された保護層の固定部と、当該反射層116の上面以外の領域に形成された保護層の湾曲部とを有するものとなる。
その後、実施例1と同様の方法により、放射線検出装置100を作製する。
本実施例4の製造方法で形成した放射線検出装置100は、実施例1と同様に、良好な特性及び耐久性を備えたものとなる。
[実施例5]
次に、実施例5について説明する。実施例5は、上述した実施例1における放射線検出装置100の製造方法を一部変更した例である。具体的には、実施例1におけるシンチレータ114の切断方法及び保護層117の設置方法を変更したものである。
実施例1と同様の方法で反射層116を形成した後、シンチレータ114及び反射層116のブロックが行列状(マトリクス状)に区画配設するようにレーザー切断を行う。各シンチレータ114のサイズは、例えば、200um×200umとなるよう設定する。その後、区画配設した反射層116の上面に接着剤501を塗布する。この際、図5(a)及び図5(b)に示すように、接着剤501を塗布するブロックの周囲のブロックには、接着剤501を塗布しないようにする。これにより、図5(a)及び図5(b)に示すように、保護層の固定部117Dは、分離して形成された各シンチレータ114のうち、接着剤501を塗布したブロックのシンチレータ114の上方のみに形成される。また、保護層の湾曲部117Eは、シンチレータ114の非形成領域であるシンチレータ切断部(空隙部)115の領域に加えて、接着剤501を塗布したブロック以外の他のブロックのシンチレータ114の形成領域にも存在する。
このようにして形成された放射線検出装置100は、2次元方向に柔軟に湾曲可能なものとなる。
[実施例6]
実施例6は、本発明の実施形態に係る放射線検出装置100を放射線検出システムへ適用した例である。
図9は、本発明の実施形態における実施例6を示し、放射線検出装置100を放射線検出システムへ適用した一例を示す概略図である。具体的に、図9では、放射線としてX線を用いた例を示している。
図9に示すように、X線ルームにおいて、X線チューブ910で発生したX線911は、例えば被検体である患者Hの胸部HKを透過し、本発明の実施形態に係る放射線検出装置100に入射する。この放射線検出装置100に入射したX線911には、患者Hの体内情報が含まれている。X線911の入射に対応してシンチレータ114は光に変換し、この光を光電変換素子112が光電変換して電気信号を得る。この電気信号は、例えば信号処理回路基板130における信号処理によりデジタル信号に変換されて、X線画像データが生成され、コントロールルームのイメージプロセッサ920に入力される。
コントロールルームにおいて、イメージプロセッサ920は、入力されたX線画像データに対して所定の画像処理を行った後、当該X線画像データに基づくX線画像をディスプレイ930に表示する。また、イメージプロセッサ920は、所定の画像処理後のX線画像データを、電話回線やLAN或いはインターネットなどのネットワーク940を介して、ドクタールームのフィルムプロセッサ950やディスプレイ960に送信する。
ドクタールームにおいて、ディスプレイ960には、イメージプロセッサ920から送信されたX線画像データに基づくX線画像が表示される。これにより、遠隔地の医師が患者Hの診断をすることも可能である。また、フィルムプロセッサ950は、イメージプロセッサ920から送信されたX線画像データを光ディスク等の記録媒体に保存したり、また、当該X線画像データに基づくX線画像をフィルム970に記録したりする。
なお、上述した本発明の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の放射線検出装置は、医療用の放射線検出装置に加えて、非破壊検査装置等の医療分野以外の分野への応用も可能なものである。
110−1 センサパネル、111 センサ基板、112 光電変換素子、113 センサ保護層、114 シンチレータ、115 シンチレータ切断部(空隙部)、116 反射層、117−1 保護層、117A 保護層の固定部、117B 保護層の湾曲部、118 封止部、120 外部配線部

Claims (11)

  1. 入射した放射線を検出する放射線検出装置であって、
    入射した光を電気信号に変換する光電変換素子が行列状に複数形成された基板と、
    前記光電変換素子の上方を覆うように形成され、前記光電変換素子の行方向および列方向のうちの少なくともいずれか一方向における前記光電変換素子間が非形成領域となっており、前記放射線を前記光に変換するシンチレータと、
    前記シンチレータの上面上に形成され、前記シンチレータから出射した光のうちの前記光電変換素子とは逆方向に出射した光を前記光電変換素子の方向に反射させる反射層と、
    前記反射層の上面に固定された固定部と前記シンチレータの前記非形成領域に少なくとも形成された湾曲部とを備える保護層と
    を有することを特徴とする放射線検出装置。
  2. 前記シンチレータは、前記基板の湾曲方向と交差する方向に設けられた前記非形成領域によって分離されていることを特徴とする請求項1に記載の放射線検出装置。
  3. 前記保護層の前記湾曲部は、前記反射層の上面に対して凸型構造であることを特徴とする請求項1または2に記載の放射線検出装置。
  4. 前記保護層の前記湾曲部は、前記反射層の上面に対して凹型構造であることを特徴とする請求項1または2に記載の放射線検出装置。
  5. 前記保護層は、引張弾性率が100MPa以上の材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の放射線検出装置。
  6. 前記保護層は、金属フィルムで形成されていることを特徴とする請求項5に記載の放射線検出装置。
  7. 前記保護層は、高分子フィルムで形成されていることを特徴とする請求項5に記載の放射線検出装置。
  8. 前記保護層の前記固定部は、前記分離して形成された各シンチレータの上面上にそれぞれ形成された前記反射層のうちの一部の反射層の上面上のみに形成されており、
    前記保護層の前記湾曲部は、前記一部の反射層を除く他の反射層の形成領域にも存在していることを特徴とする請求項2に記載の放射線検出装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の放射線検出装置と、
    前記放射線検出装置からの信号を処理するイメージプロセッサと
    を有することを特徴とする放射線検出システム。
  10. 入射した放射線を検出する放射線検出装置の製造方法であって、
    入射した光を電気信号に変換する光電変換素子を基板に行列状に複数形成する工程と、
    前記光電変換素子の上方を覆うとともに、前記光電変換素子の行方向および列方向のうちの少なくともいずれか一方向における前記光電変換素子間を非形成領域とし、前記放射線を前記光に変換するシンチレータを形成する工程と、
    前記シンチレータの上面上に、前記シンチレータから出射した光のうちの前記光電変換素子とは逆方向に出射した光を前記光電変換素子の方向に反射させる反射層を形成する工程と、
    前記反射層の上面に固定された固定部と前記シンチレータの前記非形成領域に少なくとも形成される湾曲部とを備える保護層を形成する工程と
    を有することを特徴とする放射線検出装置の製造方法。
  11. 前記保護層を形成する工程は、
    前記反射層の上面に接着剤を塗布する工程と、
    前記基板を湾曲させる工程と、
    前記基板を湾曲させた状態で前記接着剤を介して前記反射層の上面上に保護層を設置する工程と、
    前記基板の湾曲状態を解除して、前記反射層の上面に前記接着剤で固定された前記保護層の前記固定部を形成するとともに前記シンチレータの前記非形成領域に少なくとも前記保護層の前記湾曲部を形成する工程と、
    前記保護層の端部を封止する工程と
    を有することを特徴とする請求項10に記載の放射線検出装置の製造方法。
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