JP2015118139A - 蛍光体ホイール、蛍光体ホイールを備えた照明装置、及びこれらを備えた投写型映像表示装置 - Google Patents

蛍光体ホイール、蛍光体ホイールを備えた照明装置、及びこれらを備えた投写型映像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本開示は、無駄な廃棄を極力少なくして蛍光体ホイールの長寿命化を図ることが出来る蛍光体ホイール、投写型映像表示装置を提供する。【解決手段】励起光源により励起される蛍光体が設けられた基板704と、前記基板704を回転駆動するモータ702とを備えた第1蛍光体ホイール70において、前記蛍光体は、複数個の蛍光体ユニット712,714,716から構成され、前記蛍光体ユニット712,714,716は、前記基板704の同一円周上に夫々単独で交換可能に装着されている。【選択図】図3

Description

本開示は、蛍光体ホイール、蛍光体ホイールを備えた照明装置、映像を投写するプロジェクタ等の投写型映像表示装置に関する。
従来、プロジェクタにおいて、高輝度の高圧水銀ランプが光源として多く使用されてきた。高圧水銀ランプは、光源の寿命が短くメンテナンスが煩雑になる等の問題があり、高圧水銀ランプの代わりに発光ダイオード(LED)やレーザなどの固体光源を映像表示装置の光源として用いることが提案されている。
レーザ光源は、高圧水銀ランプに比べて寿命が長く、また、指向性が高いため光利用効率も高い。さらに、その単色性により広い色再現範囲を実現できる。一方、レーザ光はその干渉性の高さゆえに、スペックルノイズが生じて画質が劣化するという問題がある。
この問題を解決するために、レーザを励起光として蛍光体を発光させた光を光源とした投写型映像表示装置が知られている。(特許文献1)
また、カラーホイールの補色フィルタをカラーホールに対して着脱自在に構成したプロジェクタが知られている。(特許文献2)
特開2011−013313号公報 特開2012−048130号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている投写型映像表示影装置は、蛍光体ホイールに塗布した蛍光体の一部にレーザ光が集中して照射されることにより、蛍光体が劣化してしまい蛍光体ホイールとしての寿命が短くなってしまう問題が生じる。
この問題を解決するために、上記特許文献2の補色フィルタのように蛍光体ホイールに対して蛍光体を着脱自在に構成することが考えられる。
しかしながら、上記特許文献2の補色フィルタは、扇型形状の補色フィルタ全体を着脱自在に構成しているため、補色フィルタの一部の劣化により補色フィルタ全体を交換してしまうことになってしまい、劣化していない部分の補色フィルタを無駄に廃棄してしまうことになる。
本開示は、無駄な廃棄を極力少なくして蛍光体ホイールの長寿命化を図ることが出来る蛍光体ホイール、蛍光体ホイールを備えた光源装置、及びこれらを備えた投写型映像表示装置を提供することを課題とする。
本開示における蛍光体ホイールは、励起光源により励起される蛍光体が設けられた基板と、前記基板を回転駆動するモータとを備えた蛍光体ホイールにおいて、前記蛍光体は、複数個の蛍光体ユニットから構成され、前記蛍光体ユニットは、前記基板の同一円周上に夫々単独で交換可能に装着されていることを特徴とする。
本開示における蛍光体ホイールは、無駄な廃棄を極力少なくして蛍光体ホイールの長寿命化を図ることが出来る。
第1実施の形態におけるプロジェクタの外観斜視図 第1実施の形態におけるプロジェクタの構成を示す模式図 第1実施の形態における蛍光体ホイールの分解斜視図 第1実施の形態における蛍光体ホイールの詳細図 第1実施の形態におけるカラーフィルターホイールの詳細図 第2実施の形態における蛍光体ホイールの詳細図 第3実施の形態における蛍光体ホイールの詳細断面図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、出願人は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(第1実施の形態)
本実施形態は、映像信号に応じて、光を変調する1つの光変調素子(例えば、DMD96)を有する投写型映像表示装置(例えば、プロジェクタ100)であって、レーザ光源(例えば、半導体レーザ22)と、前記レーザ光によって励起され、蛍光を出射する第1蛍光体ホイール70と、前記蛍光の一部の波長領域を除去するカラーフィルターホイール80と、を含む照明装置10を有するものである。
図2は、プロジェクタ100の構成図である。
図2において、プロジェクタ100は、光源部20、第1蛍光体ホイール70、カラーフィルターホイール80を含む照明装置10と、映像生成部90と、映像生成部90によって生成された映像光を、図1に示すスクリーン150へ投写する投写レンズ98とを有する。
光源部20は、複数の青色の半導体レーザ22と、半導体レーザ22のそれぞれに設けられたレンズ24を有する。本実施形態では、波長約450nmの青色のレーザ光を出力する半導体レーザ22を使用し、25個の半導体レーザ22を5×5のマトリクス状に配置した。レンズ24は、半導体レーザ22から広がり角をもって出射した光を平行な光束に集光する機能を有している。
光源部20より出射された光は、レンズ30によって集光されながら、重畳される。レンズ30によって集光された光は、ダイクロイックミラー52に入射する前に、拡散板50とレンズ32を透過する。拡散板50は、半導体レーザ22からの光の干渉性を低減させる機能を有し、レンズ32は、レンズ30によって集光された光を、再び平行な光束に戻す機能を有している。
ダイクロイックミラー52は、カットオフ波長を約490nmに設定した色合成素子である。従って、レンズ32によって平行光化された光は、ダイクロイックミラー52によって反射され、第1蛍光体ホイール70へ照射される。
第1蛍光体ホイール70への集光スポットサイズを小さくして光利用効率を向上させるため、第1蛍光体ホイール70に照射される光は、レンズ34、36によって集光される。
図3は、第1蛍光体ホイール70の分解斜視図であり、図4は、第1蛍光体ホイール70の詳細図である。
第1蛍光体ホイール70は、波長約450nmの光によって主波長が570nmの黄色の光を発光する第1蛍光体ユニット712及び第2蛍光体ユニット714と、波長約450nmの光によって主波長が552nmの緑色の光を発光する第3蛍光体ユニット716と、切欠き状になっている第1切欠き領域718とを有する。第1蛍光体ユニット712と第2蛍光体ユニット714には同一の黄色蛍光体が配置されている。
これらの第1蛍光体ユニット712、第2蛍光体ユニット714、第3蛍光体ユニット716が、アルミ二ウムからなる基板704に設けられた溝150に夫々配置され、シリコン系の高熱伝熱性接着剤にて固定されて蛍光体を構成している。基板704は蛍光体ホイールモータ702に取り付けられて回転制御される。
第1蛍光体ホイール70は、第1蛍光体ユニット712、第2蛍光体ユニット714、第3蛍光体ユニット716と、第1切欠き領域718とで、1フレーム(例えば、1/60秒)となるように構成される。
すなわち、第1蛍光体ホイール70に照射された光は、1フレームの中で、第1蛍光体ユニット712に照射される第1セグメント、第2蛍光体ユニット714に照射される第2セグメント、第3蛍光体ユニット716に照射される第3セグメント、第1切欠き領域718に照射される第4セグメントに時間的に分割される。
図4において204は、第1蛍光体ユニット712に照射される励起光の状態を示している。第1蛍光体ユニット712に照射される励起光の幅よりも第1蛍光体ユニット712の幅を若干広くしている。第1蛍光体ユニット712、第2蛍光体ユニット714、第3蛍光体ユニット716の幅は同じである。
図2に戻り、第1蛍光体ユニット712、第2蛍光体ユニット714、および第3蛍光体ユニット716に照射された光は、黄色および緑色の蛍光に変換されて、第1蛍光体ホイール70から反射される。これらの蛍光は、レンズ36、34によって平行光化されて、ダイクロイックミラー52に戻り、ダイクロイックミラー52を透過する。
一方、第4セグメントの間、第1蛍光体ホイール70に照射された光は、第1蛍光体ホイール70を透過する。第1蛍光体ホイール70を透過した光を、再びダイクロイックミラー52に戻すため、光路にミラー54、56、58を配置する。また、第1蛍光体ホイール70を透過した光は、レンズ34、36によって集光されているため、レンズ38、40によって平行光化すると共に、延長された光路分をリレーするためのレンズ42を配置する。
第1蛍光体ホイール70を透過し、光路をリレーされてダイクロイックミラー52に戻った光は、ダイクロイックミラー52によって反射される。このようにして、第1蛍光体ホイール70を透過した光の光路と反射した光の光路とは、ダイクロイックミラー52によって合成される。
ダイクロイックミラー52によって合成された光は、レンズ44によって集光され、カラーフィルターホイール80を通過した後、ロッドインテグレータ60に入射する。
図5は、カラーフィルターホイール80の構成図である。
カラーフィルターホイール80は、可視全域にわたって高透過であるガラス基板により構成される透過領域812と、波長600nm以下で高反射かつ波長600nm以上の可視域で高透過であるカラーフィルター基板により構成されるフィルタ領域814とを有する。これらの基板はカラーフィルターホイールモータ802に取り付けられ、回転制御される。
第1蛍光体ホイール70とカラーフィルターホイール80は、同じ回転数で同期して回転制御される。すなわち、カラーフィルターホイール80は、透過領域812とフィルタ領域814とで、1フレーム(例えば、1/60秒)となるように構成される。
さらに、第1蛍光体ホイール70における第2蛍光体ユニット714にレーザ光が照射され、第2蛍光体ユニット714から反射した黄色蛍光は、カラーフィルターホイール80におけるフィルタ領域814に入射されるようにタイミングが調整される。そのため、第2蛍光体ユニット714とフィルタ領域814のセグメント角度は同一である。フィルタ領域814は600nm以下の光を除去するため、第2蛍光体ユニット714から放たれる黄色蛍光は、短波長成分が除去され、赤色光となってロッドインテグレータ60に入射する。
また、第1蛍光体ホイール70における第1蛍光体ユニット712にレーザ光が照射され、第1蛍光体ユニット712から反射した黄色蛍光は、カラーフィルターホイール80における透過領域812に入射されるようにタイミングが調整される。透過領域812は可視全域にわたって高透過であるため、第1蛍光体ユニット712から反射された黄色蛍光は、波長成分が除去されることなくロッドインテグレータ60に入射する。
また、第1蛍光体ホイール70における第3蛍光体ユニット716にレーザ光が照射され、第3蛍光体ユニット716から反射した緑色蛍光は、カラーフィルターホイール80における透過領域812に入射されるようにタイミングが調整される。透過領域812は可視全域にわたって高透過であるため、第3蛍光体ユニット716から反射された緑色蛍光は、波長成分が除去されることなくロッドインテグレータ60に入射する。
また、第1蛍光体ホイール70における第1切欠き領域718にレーザ光が照射され、第1切欠き領域718を透過した青色のレーザ光は、カラーフィルターホイール80における透過領域812に入射されるようにタイミングが調整される。透過領域812は可視全域にわたって高透過であるため、第1切欠き領域718を透過した青色のレーザ光は、波長成分が除去されることなくロッドインテグレータ60に入射する。
ロッドインテグレータ60を出射した光は、レンズ46、48にリレーされ、照明装置10からの出力光となって、映像生成部90に入射する。以上のように、照明装置10は、各種のレンズ、ミラーなどの光学部品を有する。
映像生成部90は、レンズ92と、全反射プリズム94と、1枚のDMD96を有する。レンズ92は、ロッドインテグレータ60の出射面の光をDMD96に結像させる機能を有している。レンズ92を介して全反射プリズム94に入射した光は、面94aによって反射され、DMD96へ導かれる。DMD96は、図示しない制御部によって、それぞれに入射する各色光のタイミングに合わせ、かつ、入力される映像信号に応じて、制御される。DMD96によって変調された光は、全反射プリズム94を透過して投写レンズ98へ導かれる。投写レンズ98は、時間的に合成された映像光をスクリーン150へ投写する。
本実施形態では、照明装置10は、時間的に切り替わる黄色光、赤色光、緑色光、青色光の4色の光を出力する。赤色光は赤色蛍光体からではなく、黄色蛍光体からの黄色蛍光のうち短波長成分を除去することにより生成される。
(本実施形態の作用効果)
3つの蛍光体ユニットは夫々独立して第1蛍光体ホイール70の基板704に装着されているため、劣化した蛍光体ユニットは接着剤を取り除くことにより、新しい蛍光体ユニット単独で交換することが出来る。
また、蛍光体ユニットの幅は、蛍光体ユニットに照射される励起光の幅と略同じであるため、交換して廃棄する蛍光体ユニットの容積を最小限にすることが出来る。
(第2実施の形態)
本願発明の第2実施の形態を図6に示す。第2実施の形態は、径方向に複数の分割蛍光体ユニットを分割配置した構成としている。
尚、第1実施の形態と同一部品については同一符号を付して説明を省略する。
第2実施の形態の第2蛍光体ホイール70Aは、第1実施の形態と同様に第1分割蛍光体ユニット712X、第2分割蛍光体ユニット714X、第3分割蛍光体ユニット716Xと、第2切欠き領域718Xとで、1フレーム(例えば、1/60秒)となるように構成される。
すなわち、第2蛍光体ホイール70Aに照射された光は、1フレームの中で、第1分割蛍光体ユニット712Xに照射される第1セグメント、第2分割蛍光体ユニット714Xに照射される第2セグメント、第3分割蛍光体ユニット716Xに照射される第3セグメント、第2切欠き領域718Xに照射される第4セグメントに時間的に分割される。
各セグメントの蛍光体ユニットは複数個の分割蛍光体ユニットで構成され、径方向に3分割されて配置されている。各セグメントの径方向に3分割配置された3つの分割蛍光体ユニットの合計の幅は、第1実施形態の蛍光体ユニットの幅と略同じである。
第1分割蛍光体ユニット712Xには、径が大きい方向から順に第1分割蛍光体第1ユニット712A、第1分割蛍光体第2ユニット712B、第1分割蛍光体第3ユニット712Cが径方向に分割されて配置されている。
第1分割蛍光体第1ユニット712Aは、波長約450nmの光によって主波長が575nmの黄色の光を発光する分割蛍光体ユニットであり、第1分割蛍光体第2ユニット712Bは、波長約450nmの光によって主波長が570nmの黄色の光を発光する分割蛍光体ユニットであり、第1分割蛍光体第3ユニット712Cは、波長約450nmの光によって主波長が580nmの黄色の光を発光する分割蛍光体ユニットである。
第2分割蛍光体ユニット714Xには、径が大きい方向から順に第2分割蛍光体第1ユニット714A、第2分割蛍光体第2ユニット714B、第2分割蛍光体第3ユニット714Cが径方向に分割されて配置されている。
第2分割蛍光体第1ユニット714Aは、波長約450nmの光によって主波長が700nmの赤色の光を発光する分割蛍光体ユニットであり、第2分割蛍光体第2ユニット714Bは、波長約450nmの光によって主波長が570nmの黄色の光を発光する分割蛍光体ユニットであり、第2分割蛍光体第3ユニット714Cは、波長約450nmの光によって主波長が705nmの赤色の光を発光する分割蛍光体ユニットである。
第3分割蛍光体ユニット716Xには、径が大きい方向から順に第3分割蛍光体第1ユニット716A、第3分割蛍光体第2ユニット716B、第3分割蛍光体第3ユニット716Cが径方向に分割されて配置されている。
第3分割蛍光体第1ユニット716Aは、波長約450nmの光によって主波長が570nmの黄色の光を発光する分割蛍光体ユニットであり、第3分割蛍光体第2ユニット716Bは、波長約450nmの光によって主波長が552nmの緑色の光を発光する分割蛍光体ユニットであり、第3分割蛍光体第3ユニット716Cは、波長約450nmの光によって主波長が575nmの黄色の光を発光する分割蛍光体ユニットである。
第2切欠き領域718Xには、径が大きい方向から順に分割蛍光体第1ユニット718A、第2切欠き部718B、分割蛍光体第2ユニット718Cが径方向に分割されて配置されている。
分割蛍光体第1ユニット718Aは、波長約450nmの光によって主波長が542nmの緑色の光を発光する分割蛍光体ユニットであり、分割蛍光体第2ユニット718Cは、波長約450nmの光によって主波長が546nmの緑色の光を発光する分割蛍光体ユニットである。
第1実施の形態と同様に、第2蛍光体ホイール70Aにおける第2分割蛍光体ユニット714Xにレーザ光が照射され、第2分割蛍光体ユニット714Xの第2分割蛍光体第2ユニット714Bから反射した黄色蛍光は、カラーフィルターホイール80におけるフィルタ領域814に入射されるようにタイミングが調整される。そのため、第2分割蛍光体ユニット714Xとフィルタ領域814のセグメント角度は同一である。フィルタ領域814は600nm以下の光を除去するため、第2分割蛍光体ユニット714Xの第2分割蛍光体第2ユニット714Bから放たれる黄色蛍光は、短波長成分が除去され、赤色光となってロッドインテグレータ60に入射する。
第2蛍光体ホイール70Aにおける第2分割蛍光体ユニット714Xは、径方向に異なる特性の分割蛍光体ユニットが分割配置されているが、中央に配置されている第2分割蛍光体第2ユニット714Bに照射される光の強度が最も強くなるため、第2分割蛍光体第2ユニット714Bによって反射される光の割合が多くなる。そのため、第2分割蛍光体ユニット714Xから発光する光は、第2分割蛍光体第2ユニット714Bから放たれる黄色蛍光から短波長成分が除去されて赤色光となった主たる光と、第2分割蛍光体第1ユニット714Aと第2分割蛍光体第3ユニット714Cから発光する従たる赤色光とのそれぞれ異なる3種類の波長帯域の赤色光を混合させることにより赤色の色度を向上させている。
第1実施の形態と同様に、第2蛍光体ホイール70Aにおける第1分割蛍光体ユニット712Xにレーザ光が照射され、第1分割蛍光体ユニット712Xの第1分割蛍光体第1ユニット712A,第1分割蛍光体第2ユニット712B及び第1分割蛍光体第3ユニット712Cから反射した黄色蛍光は、カラーフィルターホイール80における透過領域812に入射する。透過領域812は可視全域にわたって高透過であるため、第1分割蛍光体ユニット712Xから反射される黄色蛍光は、波長成分が除去されることなく透過領域812を透過してロッドインテグレータ60に入射する。
第1分割蛍光体ユニット712Xからロッドインテグレータ60に入射する黄色光は、それぞれ異なる3種類の波長帯域の黄色光を混合させることにより黄色の色度を向上させている。
第1実施の形態と同様に、第2蛍光体ホイール70Aにおける第3分割蛍光体ユニット716Xにレーザ光が照射され、第3分割蛍光体ユニット716Xの第3分割蛍光体第1ユニット716Aから反射した黄色蛍光,第3分割蛍光体第2ユニット716Bから反射した緑色蛍光及び第3分割蛍光体第3ユニット716Cから反射した黄色蛍光は、カラーフィルターホイール80における透過領域812に入射する。透過領域812は可視全域にわたって高透過であるため、第3分割蛍光体ユニット716Xから反射される各色蛍光は、波長成分が除去されることなく透過領域812を透過してロッドインテグレータ60に入射する。
第3分割蛍光体ユニット716Xからロッドインテグレータ60に入射する色光は、中央に配置されている第3分割蛍光体第2ユニット716Bによって反射される光の割合が多くなるため緑色光となるが、第3分割蛍光体第1ユニット716Aと第3分割蛍光体第3ユニット716Cからのそれぞれ異なる2種類の波長帯域の黄色光を混合させることにより緑色の色度を向上させている。
第1実施の形態と同様に、第2蛍光体ホイール70Aにおける第2切欠き領域718Xにレーザ光が照射されると、中央の第2切欠き部718Bを透過した青色のレーザ光と、第2切欠き領域蛍光体第1ユニット718Aから反射した緑色蛍光及び第2切欠き領域蛍光体第2ユニット718Cから反射した緑色蛍光は、合成されてロッドインテグレータ60に入射する。
第2切欠き領域718Xからロッドインテグレータ60に入射する色光は、中央の第2切欠き部718Bを透過する青色光の割合が多くなるため青色となるが、第2切欠き領域蛍光体第1ユニット718Aと第2切欠き領域蛍光体第2ユニット718Cから反射したそれぞれ異なる2種類の波長帯域の緑色光を混合させることにより青色の色度を向上させている。
(本実施形態の作用効果)
蛍光体ホイールに径方向に異なる特性を有する蛍光体を分割配置することにより、中央位置の主たる蛍光色に中央に隣接する蛍光体からの従たる蛍光色を混合させることができるため、蛍光の色度を向上させることができる。
(第3実施の形態)
図7に示す第3実施の形態は、第1実施の形態及び第2実施の形態の蛍光体ホイールの放熱効率を向上させる構成について展開したものである。蛍光体の変換効率や寿命は温度に依存し、温度が低いほうが効率も寿命も良い。蛍光体の放熱効率を上げることで温度が低減し、これにより、プロジェクタ100は、更なる高輝度化や高色再現、長寿命化を達成することができる。
蛍光体ホイールの構成について説明する。
蛍光体面側から見た際は、第1実施の形態及び第2実施の形態と同様にホイール上に蛍光体800が設けられているが、断面方向から見た際の構成が異なる。
図7(A)の場合、第3蛍光体ホイール70Bには、銅箔等の熱伝導率の高い材料900が、レーザ光が照射される表面に薄く設けられている。熱伝導率の高い材料900の外形は、第3蛍光体ホイール70Bと同等サイズであり、基板704に固定される。蛍光体800は熱伝導率の高い材料900上に配置されシリコン系の高熱伝熱性接着剤により接着されている。蛍光体800の熱は、熱伝導率の高い材料900の表面からの放熱により効率よく冷却される。
図7(B)の場合、基板704には銅箔等の熱伝導率の高い材料900がリング状に設けられている。熱伝導率の高い材料900の厚みは、蛍光体800の厚みと略同じである。蛍光体800は熱伝導率の高い材料900上に配置されシリコン系の高熱伝熱性接着剤により接着されている。蛍光体800の熱は、熱伝導率の高い材料900の表面からの放熱により効率よく冷却される。
図7(C)の場合、第3蛍光体ホイール70B全体が銅箔等の熱伝導率の高い材料900により構成されている。蛍光体800は熱伝導率の高い材料900に形成された溝150に配置されシリコン系の高熱伝熱性接着剤により接着されている。蛍光体800の熱は、第3蛍光体ホイール70B全体から効率よく放熱される。
(その他の実施の形態)
第1実施の形態において、蛍光体ユニットの数は3個に限定されるものではない。例えば6個の蛍光体ユニットをユーザーに供給し、ユーザーは任意の3個の蛍光体ユニットを選択して使用するような構成にしても良い。
また、蛍光体を3個の蛍光体ユニットにより構成、或いは、3個の分割蛍光体ユニットにより蛍光体を構成するものには限定されない。例えば、蛍光体ユニットと分割蛍光体ユニットとを組み合わせて蛍光体を構成しても良い。
また、第2実施の形態において、分割蛍光体ユニットは径方向において発光特性が夫々異なる3個の分割蛍光体ユニットを配置したが、これに限定されるものではなく、例えば、3個のうち2個の分割蛍光体ユニットは同じ発光特性を有する分割蛍光体ユニットを配置する構成にしてもよい。
以上のように、添付図面および詳細な説明によって、ベストモードと考える実施の形態と他の実施の形態とを提供した。これらは、特定の実施の形態を参照することにより、当業者に対して、特許請求の範囲に記載の主題を例証するために提供されるものである。したがって、特許請求の範囲またはその均等の範囲において、上述の実施の形態に対して、種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、プロジェクタ等の投写型映像表示装置に適用できる。
22 半導体レーザ
70 第1蛍光体ホイール
70A 第2蛍光体ホイール
702 蛍光体ホイールモータ
704 基板
100 プロジェクタ
712 第1蛍光体ユニット
714 第2蛍光体ユニット
716 第3蛍光体ユニット
718 第1切欠き領域
712X 第1分割蛍光体ユニット
714X 第2分割蛍光体ユニット
716X 第3分割蛍光体ユニット
718X 第2切欠き領域
802 カラーフィルターホイールモータ

Claims (7)

  1. 励起光源により励起される蛍光体が設けられた基板と、
    前記基板を回転駆動するモータとを備えた蛍光体ホイールにおいて、
    前記蛍光体は、複数個の蛍光体ユニットから構成され、前記蛍光体ユニットは、前記基板の同一円周上に夫々単独で交換可能に装着されていることを特徴とする蛍光体ホイール。
  2. 少なくとも1つの前記蛍光体ユニットは、他の前記蛍光体ユニットと蛍光の発光特性が異なることを特徴とする請求項1に記載の蛍光体ホイール。
  3. 前記蛍光体ユニットは、径方向に分割された複数個の分割蛍光体ユニットから構成され、任意の1つの前記蛍光体ユニットを構成する前記分割蛍光体ユニットの内の、少なくとも1つの前記分割蛍光体ユニットは、他の前記分割蛍光体ユニットと蛍光の発光特性が異なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蛍光体ホイール。
  4. 前記蛍光体ユニットの幅は、前記励起光源から照射される励起光の幅と略同一に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の蛍光体ホイール。
  5. 前記蛍光体ホイールは、熱伝導率の高い熱伝導部を備え、
    前記熱伝導部は、前記蛍光体ユニットと接するように設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の蛍光体ホイール。
  6. 所定波長帯域光を出射する励起光源と、
    前記励起光源により励起される蛍光体が設けられた蛍光体ホイールとを備えた照明装置において、
    前記蛍光体ホイールは、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の蛍光体ホイールであることを特徴する照明装置。
  7. 照明装置と、
    入力信号に基づいて映像を生成する映像生成部と、
    前記照明装置からの光を前記映像生成部に導光する導光手段と、
    前記映像生成部によって生成された映像を投写する投写レンズとを備えた投写型映像表示装置において、
    前記照明装置は、請求項6記載の照明装置であることを特徴とする投写型映像表示装置。
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