JP2015118135A - 光リミッタ、光論理回路、コンパレータ、デジタル変換器、光伝送装置および光処理方法 - Google Patents

光リミッタ、光論理回路、コンパレータ、デジタル変換器、光伝送装置および光処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光信号の強度が低くてもリミッタ機能を得ること。【解決手段】非線形媒質111は、入射する光の強度に応じて屈折率が変化し、入射した光を屈折率によって異なる方向へ出射させる。光リミッタ100は、非線形媒質111に所定強度の基準連続パルス151および強度変調の光信号152を入射させる。光リミッタ100は、非線形媒質111のうちの基準連続パルス151および光信号152が透過する部分に強い光153を入射させる。ハーフミラー部120は、光信号152の消光時に非線形媒質111から出射する基準連続パルス151が入射する位置に設けられ、入射した光を強度反転することによって得られる光信号を出射させる。【選択図】図1

Description

本発明は、光リミッタ、光論理回路、コンパレータ、デジタル変換器、光伝送装置および光処理方法に関する。
従来、光伝送路内を伝搬する光波の光強度が一定レベルを超えないように制限する光リミッタ回路が知られている。例えば、非線形現象を応用した光リミッタに関し、互いに接した大きな3次の非線形感受率を有する非線形媒質と石英系導波路などの線形媒質との間の非線形現象を用いた光リミッタが知られている(例えば、下記特許文献1参照。)。
また、四光波混合を応用した光リミッタに関し、光パラメトリック効果を応用した光リミッタが知られている(例えば、下記特許文献2参照。)。また、非線形有機色素を用いた導波路型光変調・スイッチングデバイスに関し、光導波路の構造としてベースガラス導波路上に色素薄膜を蒸着することにより非線形導波路を形成し、線形光学材料と非線形光学材料の複合光学系を作成する点が知られている(例えば、下記非特許文献1参照。)。
特開平1−210938号公報 特開2000−031901号公報
Hiroshi MURATA、Masayuki IZUTSU、「Light−Induced Index Change in a Waveguide of a Novel Organic Quinoid Dye and its Applications to All−Optical Devices with Localized Nonlinearity」、IEEE Conference Publications Nonlinear Optics ‘98、AUGUST 1998、P.313〜315
しかしながら、従来技術では、光カー効果などの非線形効果を用いた光リミッタにおいて、光信号の強度が低い場合には大きな非線形効果を得ることができず、リミッタ機能を得ることが困難である。
1つの側面では、本発明は、光信号の強度が低くてもリミッタ機能を得ることを目的とする。
本発明の一側面によれば、入射する光の強度に応じて屈折率が変化し、入射した光を前記屈折率によって異なる方向へ出射させる非線形媒質に所定強度の基準光および強度変調の光信号を入射させ、前記非線形媒質のうちの前記基準光および前記光信号が透過する部分に補助光を入射させ、前記光信号の消光時に前記非線形媒質から出射する前記基準光が入射する位置に設けられる反転出射部が、入射した光を強度反転することによって得られる光信号を出射させる、光リミッタ、光論理回路、コンパレータ、デジタル変換器、光伝送装置および光処理方法が提案される。
本発明の一態様によれば、光信号の強度が低くてもリミッタ機能を得ることができる。
図1は、実施の形態1にかかる光リミッタの構成例を示す説明図である。 図2は、ハーフミラー部の一例を示す説明図である。 図3は、入射光パワーと出射光パワーの関係の一例を示す説明図である。 図4は、実施の形態1の変形例1を示す説明図である。 図5は、実施の形態1の変形例2を示す説明図である。 図6は、実施の形態1の変形例3を示す説明図である。 図7は、実施の形態1の変形例4を示す説明図である。 図8は、実施の形態1の変形例5を示す説明図である。 図9は、実施の形態1の変形例6を示す説明図である。 図10は、実施の形態2にかかる光リミッタの一例を示す説明図である。 図11は、入射光パワーと出射光パワーの関係の一例を示す説明図である。 図12は、媒質の長さと出射光パワーの関係の一例を示す説明図である。 図13は、実施の形態2の変形例1を示す説明図である。 図14は、実施の形態2の変形例2を示す説明図である。 図15は、実施の形態3にかかる光リミッタの構成例を示す説明図である。 図16は、光信号の入射方向と逆方向から強い光を導波路媒質群へ入射させる構成の一例を示す説明図である。 図17は、強い光および光信号の各パルスのタイミングの一例を示す説明図である。 図18は、生成部の詳細構成の一例を示す説明図である。 図19は、光リミッタを用いたOR論理回路の構成例を示す説明図である。 図20は、OR論理回路を用いた光論理回路の構成例を示す説明図である。 図21は、光リミッタを用いたデジタル変換器の構成例を示す説明図である。 図22は、分岐部の詳細構成の一例を示す説明図である。 図23は、コンパレータの適用例を示す説明図である。 図24は、光リミッタの光伝送装置への適用例を示す説明図である。
以下に図面を参照して、本発明にかかる光リミッタ、光論理回路、コンパレータ、デジタル変換器、光伝送装置および光処理方法の実施の形態1〜5を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(光リミッタの構成例)
図1は、実施の形態1にかかる光リミッタの構成例を示す説明図である。図1において、光リミッタ100は、導波路媒質110と、ハーフミラー部120と、を有する。導波路媒質110は、非線形媒質111と、線形媒質112と、を有する。
光リミッタ100は、光信号152のレベルを所定のレベル(以下、基準レベルと称する)以下に抑える光リミッタである。非線形媒質111は、入射する光の強度に応じて屈折率が変化し、入射した光を前記屈折率によって異なる方向へ出射させる。非線形媒質111は、屈折率N1の非線形効果が大きい媒質である。
線形媒質112は、非線形媒質111に比べて非線形効果が小さく、非線形媒質111の後段に直列して配置される。線形媒質112は、例えば屈折率N2の非線形効果が小さい媒質である。線形媒質112は、非線形媒質111を支持して固定させるとともに、導波路を形成し、入射した光と平行方向に光を出射させる。
導波路媒質110は、非線形媒質111と線形媒質112とを隣接させて直列配置されており、図中のx軸方向に平行方向に光が入射する。導波路媒質110は、非線形媒質111と線形媒質112との境界となる境界面113(反射面)を有する。境界面113は、導波路媒質110に入射する光の光路130(x軸方向)に対して垂直とならない面を有する。言い換えれば、境界面113は、y軸方向に平行ではない面を有する。
導波路媒質110には、基準連続パルス151と、光信号152と、強い光153と、を含む光が入射する。基準連続パルス151は、基準レベルの2倍の連続パルスである。なお、基準連続パルス151には、連続パルスに限らず、CW(Continuous wave)光を用いることも可能である。
光信号152は、強度変調された光であり、基準レベルとは異なる均一化したパルスである。光信号152は、例えば、「0」、「1」、「2」といった、3種類のレベルを示す信号である。光信号152は、プリズム等の光周波数で分離され、空間的に離して光リミッタ100に入射する。なお、光信号152は、不均一なパルスであってもよい。
基準連続パルス151および光信号152は、例えばそれぞれ同じ波長である。基準連続パルス151および光信号152は、それぞれ非線形媒質111の同じ位置に入射する。光リミッタ100は、非線形媒質111に所定強度の基準連続パルス151および強度変調の光信号152を入射させる第1入射部の機能を有している。
強い光153は、補助光の一例であり、例えば、基準連続パルス151および光信号152とは波長または偏光方向が異なる高強度の連続パルスであり、後に分離することができる光である。強い光153は、基準連続パルス151および光信号152の入射方向と同方向で非線形媒質111に入射する。強い光153は、光信号152の非線形効果を顕著化するための光である。
強い光153には、連続パルスに限らず、CW光を用いることも可能である。強い光153は、基準連続パルス151および光信号152の偏光方向が一定である場合には、基準連続パルス151および光信号152とは異なる偏光方向の光としてもよい。光リミッタ100は、非線形媒質111のうちの基準連続パルス151および光信号152が透過する部分に補助光を入射させる第2入射部の機能を有している。
非線形効果とは、例えば、入射する光の強度を変化させることによって、屈折率を変化させ、これにより、光の波形や方向を変化させることである。線形媒質112等の非線形効果が小さい媒質では入射する光の強度を変えたとしても光の進行方向はほとんど変わらないものの、非線形効果が大きい非線形媒質111では入射する光の強度を変えたとすると光の進行方向が変わる。
光リミッタ100において、導波路媒質110に所定の強度の光を入射させると、光は境界面113にて光の進行方向が変わることなく、そのまま光路130上を直進する。一方、所定の強度以外の光を導波路媒質110に入射させると、光は境界面113において光路130から逸れて、例えば光路131上を直進する。
所定の強度は、基準連続パルス151および強い光153の光の強度である。つまり、基準連続パルス151と強い光153との光が導波路媒質110に入射しており、光信号152が入射していない消光状態において、光は、境界面113で反射せずに、そのまま光路130を直進する。
導波路媒質110は、例えば、光が入射する非線形媒質111の入射面と、光が出射する線形媒質112の出射面と、が互いに平行に構成されている。また、境界面113は、非線形媒質111および線形媒質112の向かい合う面が相互に平行に構成されている。さらに、非線形媒質111は、光信号152の消光時における基準連続パルス151および強い光153が入射している状態において、線形媒質112の屈折率と同じ屈折率で光を屈折させる。
このような構成のため、線形媒質112は、光信号152の消光時に非線形媒質111から出射した光を、非線形媒質111へ入射した光の入射方向と平行方向に出射させることができる。また、線形媒質112は、非線形媒質111と接触して配置されているため、線形媒質112から出射させる光を、非線形媒質111を透過する光の透過方向と同じ方向にすることができ、つまり、一直線状にすることができる。
一方、導波路媒質110に入射させる光の強度が所定の強度以外とは、基準連続パルス151と光信号152と強い光153との光の強度である。所定の強度以外の光が導波路媒質110に入射している状態において、光は、境界面113で光路131の方向へ進行方向を変える。このように、光信号152の有無によって光の強度を変化させることにより、光の進行方向を変えることができる。
光信号152には、消光時のOFFを示す「0」の信号と、点灯時のONおよびレベル1を示す「1」の信号と、点灯時のONおよびレベル1よりも高レベルのレベル2を示す「2」の信号と、がある。レベルが「1」または「2」の光信号152が入射している場合、いずれも光は光路130から逸れた光路131へと進む。
光信号152が「1」の場合と「2」の場合とでは、それぞれ光路130に対する光路131の角度が異なる。具体的には、光路131は、例えば、光信号152の強度が高い場合ほどy軸方向側に傾いた方向となり、つまり、光路130から逸れる角度が大きくなる。光リミッタ100においては、強い光153が入射しているため、光信号152の強度が弱くても、光路130から逸れる角度を大きくすることができ、すなわち、非線形効果を顕著化することができる。
光信号152が「0」の場合、つまり、基準連続パルス151と強い光153との光が導波路媒質110へ入射している場合、入射した光は、ハーフミラー部120へ出射する。すなわち、基準連続パルス151および強い光153との光が導波路媒質110へ入射している場合には、ハーフミラー部120へONを示す光が出射する。
一方、基準連続パルス151と光信号152と強い光153との光が導波路媒質110へ入射している場合、光は、光路130を直進せずに光路131を進むため、ハーフミラー部120へ出射しない。すなわち、基準連続パルス151と光信号152と強い光153との光が導波路媒質110へ入射している状態では、ハーフミラー部120へOFFを示す光が出射する。なお、導波路媒質110とハーフミラー部120との間は、導波路媒質110から出射する光が光路130に対して逸れているか否かを判別することができる程度の距離が設けられている。
このように、光信号152の入射がない場合にONを示す光がハーフミラー部120へ出射し、また、光信号152が「1」であるか「2」であるかに関係なく、光信号152の入射がある場合にOFFを示す光がハーフミラー部120へ出射する。すなわち、光信号152の有無に対して、反転論理の光がハーフミラー部120へ出射する。
ハーフミラー部120の詳細については、図2を用いて後述するが、ハーフミラー部120には、例えば2つの接続部が設けられており、一方の接続部には導波路媒質110から出射した光が入射する。また、他方の接続部には導波路媒質110に入射する基準連続パルス151と同様の基準連続パルス151が入射する。
ハーフミラー部120は、反転出射部の一例であり、光信号152の消光時に非線形媒質111から出射する基準連続パルス151が入射する位置に設けられ、入射した光を強度反転することによって得られる光信号を出射させる。ハーフミラー部120は、入射した光を反転論理して基準レベルの光信号を出射させることが可能である。
光信号152の消光時に導波路媒質110から出射した光に含まれる強い光153は、例えば、後述する波長分離部(図15参照)において除去されてから、ハーフミラー部120に入射する。なお、強い光153を除去する段階は、ハーフミラー部120に入射する前に限らず、ハーフミラー部120から出射した後としてもよい。
ここで、外部から供給される強い光153の電界強度をEextとし、光信号152の強度をEとした場合、屈折率N1は、下記(1)式によって表すことができる。
N1=N+dN×(E+Eext)2…(1)式
Nは、非線形媒質毎の定数であり、電界強度が0のときの屈折率を示す。dNは、非線形媒質毎の係数である。上記(1)式によれば、非線形屈折率dNや光信号152の強度Eが小さくても、電界による屈折率の変化は、dN×{E2+2×E×Eext+Eext2}となり、Eの変化が小さくても、Eextが大きいと、E×Eextに示すようにEを含む項の変化が大きくなる。このように、光信号152を増幅させなくても、外部から強い光153を混合することにより、屈折率N1を変化させることができる。
(ハーフミラー部の一例)
図2は、ハーフミラー部の一例を示す説明図である。図2に示すように、ハーフミラー部120は、接続部201,202,203,204と、ハーフミラー210と、を有する。接続部201には、導波路媒質110から出射した光(ONパルスまたはOFFパルス)が入射する。接続部202には、導波路媒質110に入射する基準連続パルス151と同様の基準レベルの2倍の基準連続パルス151が入射する。
ハーフミラー210は、接続部201,202から入射した光を反射および透過させて、接続部203,204へ出力させる。具体的には、接続部201から入射した光を、位相をπラジアンシフトさせた反射光(点線)と、この反射光とほぼ同強度の位相をシフトさせていない透過光と、に分岐させる。ハーフミラー210は、接続部201から入射した光の反射光を接続部203へ出射し、接続部201から入射した光の透過光を接続部204へ出射する。
また、ハーフミラー210は、接続部202から入射した光の位相をシフトさせずに、それぞれほぼ同強度の反射光と透過光とに分岐する。ハーフミラー210は、接続部202から入射した光の透過光を接続部203へ出射し、接続部202から入射した光の反射光を接続部204へ出射する。なお、ハーフミラー210には、例えば、金属薄膜が用いられる。
また、接続部203は、接続部201に入射した光の反射光と、接続部202に入射した光の透過光と、を合波して出射させる。接続部204は、接続部201に入射した光の透過光と、接続部202に入射した光の反射光と、を合波して出射させる。
接続部201および接続部202の双方に同じ波長のONパルスを入射させた場合には、接続部203からは、OFFパルスが出射する。接続部201および接続部202の一方に、ある波長のONパルスを入射させ、他方に同じ波長のOFFパルスを入射させた場合、接続部203からは、強度がほぼ半分のONパルスが出射する。
また、接続部201および接続部202の双方に同じ波長のOFFパルスを入射させた場合には、接続部203からは、OFFパルスが出射する。このため、接続部203からは、接続部201に入射させたパルスに対して、強度が半分の反転論理の信号を出射させることができる。
また、接続部201および接続部202の双方に同じ波長のONパルスを入射させた場合には、接続部204からは、強度がほぼ同じONパルスが出射する。また、接続部201および接続部202の一方に、ある波長のONパルスを入射させ、他方に同じ波長のOFFパルスを入射させた場合、接続部204からは、強度がほぼ半分のONパルスが出射する。また、接続部201および接続部202の双方にOFFパルスを入射させた場合には、接続部204からは、OFFパルスが出射する。なお、光リミッタ100において、接続部204から出射する光を用いずに、接続部203から出射する光のみを用いるようにしてもよい。
(入射光パワーと出射光パワーの関係の一例)
図3は、入射光パワーと出射光パワーの関係の一例を示す説明図である。図3において、横軸は入射光パワーを示しており、縦軸は出射光パワーを示している。入射光パワーは、導波路媒質110に入射する光の強度であり、具体的には、基準連続パルス151と光信号152と強い光153とを含む光の強度である。出射光パワーは、導波路媒質110から出射する光の強度である。
関係300に示すように、入射光パワーがp1付近において、出射光パワーが高くなっており、p1付近を除く入射光パワーに対応する出射光パワーは0になっている。具体的には、関係300は、入射光パワーがp1付近において、光が透過することを示している。入射光パワーがp1となるのは、光信号152が入射せずに、基準連続パルス151および強い光153の光が入射しているときである。つまり、基準連続パルス151および強い光153の光が導波路媒質110に入射している状態において、光は、境界面113で反射せずに、非線形媒質111および線形媒質112を透過し、光路130を直進することを示している。
一方、p1を除く入射光パワーとなる場合、例えば、基準連続パルス151と光信号152と強い光153との光が導波路媒質110へ入射する場合、出射光パワーは0となる。つまり、入射光に光信号152が含まれる場合、非線形媒質111における屈折率が変化し、光が光路131の方向へ進行方向を変えることを示している。このように、光信号152の有無による光の強度に応じて、屈折率を変化させて光の出射方向を変えることができる。つまり、光信号152の有無による光の強度に応じて、出射光パワーを変えることができる。
なお、導波路媒質110としては、線形媒質112を用いない構成とすることも可能である。具体的には、導波路媒質110としては、線形媒質112を真空にし、非線形媒質111のみを用いた構成とすることも可能である。なお、以下に説明する変形例や他の実施の形態においても、線形媒質112を真空にし、非線形媒質111のみを用いる構成とすることも可能である。
光リミッタ100では、均一なパルスの光信号152のほかにも、不均一なパルスを用いることもできる。不均一なパルスとは、光信号152が、「0」、「1」、「2」の信号ではなく、例えば、「0.7」といった信号である。光リミッタ100は、「0.7」の光信号152が入射した場合に、この光信号152を、例えば「1」に成形する。
このように、光信号152が不均一なパルスである場合でも、データパルスの有無によって屈折率の不一致を生じさせることができるため、直進方向には、均一のパルスデータを得ることができる。つまり、レベルが異なる光信号152を基準レベルのデータにするといった転写を行うことができ、光トランジスタ動作と同様の光増幅の効果を得ることができる。
実施の形態1によれば、非線形媒質111に強い光153を入射することにより、光信号152の強度が弱くても非線形媒質111において非線形効果を効率よく発生させることができる。このため、強度が低い光信号152を前段で強く増幅しなくてもリミッタ機能を得ることができる。また、非線形効果を得るために光リミッタの光路を長くしなくても、所望強度の光信号を効率よく得ることができるため、装置が大型化することを抑えることができる。
(実施の形態1の変形例1)
次に、実施の形態1の変形例1について説明する。実施の形態1の変形例1は、強い光153の導波路媒質110への入射方向が、基準連続パルス151および光信号152の導波路媒質110への入射方向と相違する点で、実施の形態1と異なる。なお、以下の説明において、上述した構成と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する。以下に説明する他の変形例や他の実施の形態においても、同様に、既に説明した構成と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する。
図4は、実施の形態1の変形例1を示す説明図である。図4に示すように、光リミッタ100は、導波路媒質110と、複数のプリズム400a,400b,400c,400dと、を有する。プリズム400aには、基準連続パルス151が常時入射し、また、光信号152が随時入射する。プリズム400aは、基準連続パルス151および光信号152をそれぞれ波長分離してプリズム400bへ出射させる。
なお、プリズム400aは、説明の便宜上、光を光路401および光路402の2つに分離する場合について説明するが、実際には光を連続的な多数の波長に分離する。プリズム400bは、プリズム400aから出射した光を、コリメート(平行化)して導波路媒質110へ出射させる。
導波路媒質110は、例えば、三角形状の非線形媒質111と、台形状の線形媒質112とを有する。導波路媒質110には、プリズム400bからの基準連続パルス151および光信号152と、プリズム400bからの光とは異なる方向からの強い光153と、が入射する。基準連続パルス151および光信号152を含む光と、強い光153とは、いずれも例えば境界面113に入射する。
このように、強い光153は、基準連続パルス151および光信号152の入射方向と異なる方向から入射する。また、強い光153は、波長分離した基準連続パルス151および光信号152の各波長成分が透過する部分に入射する。
境界面113によって反射した強い光153の反射光は、基準連続パルス151および光信号152を妨げずに外部に出射する。言い換えれば、境界面113には、各反射光を外部に逃がすように角度が付けられている。このように、強い光153は、導波路媒質110へ入射する方向が基準連続パルス151および光信号152とは異なるため、相互に干渉することがない。そのため、強い光153の波長は、基準連続パルス151および光信号152と同じ波長または同じ偏光方向としてもよい。
入射光に光信号152が含まれない場合、導波路媒質110は、基準連続パルス151および光信号152の光をプリズム400cへ出射させる。一方、入射光に光信号152が含まれる場合、導波路媒質110は、非線形媒質111の非線形効果により、光の進行方向を光路401,402から逸らし、光をプリズム400cへ出射させない。
基準連続パルス151および光信号152の入射方向とは異なる方向から強い光153が入射する構成では、強い光153を後段へ出射させずに外部へ出射させるため、導波路媒質110から出射させる光に強い光153が含まれない。そのため、強い光153を除去する波長分離部(図15参照)を設けないようにすることができる。なお、以下に説明する他の変形例や他の実施の形態においても、基準連続パルス151と異なる方向から強い光153を入射させる構成では、強い光153を除去する波長分離部(図15参照)を設けないようにすることができる。
プリズム400cは、最も後段の導波路媒質110から出射した光を、光の進行方向を変えてプリズム400dへ出射させる。プリズム400dは、プリズム400cから出射した光を合波して、後段のハーフミラー部120へ出射させる。プリズム400dは、合波部の一例であり、光信号152の消光時に導波路媒質110から出射する基準連続パルス151の各波長成分が入射する位置に設けられ、入射した光を合波して、ハーフミラー部120へ出射させる。
強い光153が、光路401,402上の基準連続パルス151および光信号152を妨げることがないようにするために、光路401,402を含む平面であるxy平面以外の方向から強い光153を入射させる構成としてもよい。言い換えれば、光リミッタ100は、非線形媒質111から出射する基準連続パルス151の各波長成分の光路401,402を含む平面(xy平面)上の方向とは異なる方向から強い光153を非線形媒質111へ入射させる構成としてもよい。
以下に説明する他の変形例や他の実施の形態においても、光信号152とは異なる方向から強い光153を入射させる構成では、強い光153を入射させる方向を、光路401,402を含むxy平面以外の方向としてもよい。
また、非線形効果によって反射した反射光が、光路401,402上の光を妨げることがないようにするために、導波路媒質110の境界面113は、光路401,402を含むxy平面以外の方向に光を反射させる構成にしてもよい。言い換えれば、光リミッタ100は、非線形媒質111から出射する基準連続パルス151の各波長成分の光路401,402を含む平面(xy平面)上の方向とは異なる方向に光信号152を出射させる構成としてもよい。
このようにするには、図4に示す導波路媒質110を、例えばx軸方向を回転軸として回転させた構成とすればよい。以下に説明する他の変形例や他の実施の形態においても、非線形効果によって反射した反射光を、光路401,402を含むxy平面以外の方向に反射させるようにしてもよい。
実施の形態1の変形例1によれば、実施の形態1と同様に、強度が低い光信号152を前段で強く増幅しなくてもリミッタ機能を得ることができる。また、基準連続パルス151および光信号152をそれぞれ波長分離してから強い光153を入射させるため、波長毎に非線形効果を得ることができ、クロストークを抑えることができる。また、光リミッタ100は、強い光153を後段へ出射させずに外部へ出射させるため、強い光153を除去しなくて済むという効果を得ることができる。
(実施の形態1の変形例2)
次に、実施の形態1の変形例2について説明する。実施の形態1の変形例2は、複数の導波路媒質110を直列に配置した構成(多段構成)にした点で実施の形態1と異なる。
図5は、実施の形態1の変形例2を示す説明図である。図5に示すように、プリズム400aには、基準連続パルス151および強い光153が常時入射し、また、基準連続パルス151および強い光153に加えて光信号152が随時入射する。プリズム400bは、プリズム400aからの出射光を、進行方向を変えて、コリメートして導波路媒質群500へ出射する。
導波路媒質群500は、媒質群の一例であり、複数の導波路媒質110が光の進行方向(x軸方向)に直列配置されたものである。具体的には、導波路媒質群500は、非線形媒質111と、非線形媒質111に比べて非線形効果が小さい線形媒質112と、の組が、基準連続パルス151および光信号152の進行方向に対して複数直列に配置された媒質群である。
導波路媒質110の非線形媒質111は、例えば台形状または三角形状の形状を有する。また、線形媒質112は、例えば台形状の形状を有する。導波路媒質群500には、無反射コーティング部501が設けられている。無反射コーティング部501は、反射抑制部の一例であり、光信号152の点灯時に非線形媒質111から出射する光信号152が入射する位置に設けられており、入射した光の反射を抑える機能を有する。
具体的には、無反射コーティング部501は、導波路媒質群500に入射した、基準連続パルス151と光信号152と強い光153とを含む光が非線形効果によって光路401,402から逸れた光が反射して光路401,402に進入しないようにする。これにより、反射光が、光路401,402上の光を妨げないようにすることができる。
入射光に光信号152が含まれない場合、導波路媒質群500は、プリズム400cへ光を出射させる。入射光に光信号152が含まれる場合、導波路媒質群500は、非線形媒質111の非線形効果により、光の進行方向を光路401,402から逸らし、無反射コーティング部501の方向へ光を出射させることにより、プリズム400cへ光を出射させない。
プリズム400cは、導波路媒質群500から出射した光を、光の進行方向を変えてプリズム400dへ出射させる。プリズム400dは、プリズム400cから出射した光を合波して、後段へ出射させる。プリズム400dの後段には、導波路媒質群500から出射する基準連続パルス151が入射する位置に、強い光153を除去する波長分離部(図15参照)や、ハーフミラー部120が設けられている。
実施の形態1の変形例2では、強度が低い光信号152を前段で強く増幅しなくてもリミッタ機能を得ることができる。また、導波路媒質110を多段にしたため、一の導波路媒質110では非線形効果によって光路401,402からわずかにしか進路を逸らすことができなくても、多段構成によって光路401,402からの進路を大きく逸らすことができる。つまり、非線形効果をより顕著化することができる。また、基準連続パルス151および光信号152をそれぞれ波長分離してから強い光153を入射させるため、波長毎に非線形効果を得ることができ、クロストークを抑えることができる。
また、無反射コーティング部501により、非線形効果によって光路401,402から逸れた光が反射し他の光に干渉することによる信号品質の劣化を抑えることができる。
(実施の形態1の変形例3)
次に、実施の形態1の変形例3について説明する。実施の形態1の変形例3は、導波路媒質群500に含まれる導波路媒質110の形状が上述した変形例2と異なる。
図6は、実施の形態1の変形例3を示す説明図である。図6に示すように、導波路媒質群500は、複数の導波路媒質110がx軸方向に直列に配置されている。導波路媒質110の非線形媒質111は、例えば平行四辺形状または三角形状の形状を有する。線形媒質112は、例えば平行四辺形状または台形状の形状を有する。実施の形態1の変形例3の構成では、上述した変形例2の構成に比べて導波路媒質110の数が多く、また、非線形効果によって光路401,402から光を逸らす方向が変形例2と異なる。
このような構成によれば、上述した変形例2と同様に、多段構成によって光路401,402からの進路を大きく逸らすことができ、非線形効果をより顕著化することができる。したがって、強度が低い光信号152を前段で強く増幅しなくてもリミッタ機能を得ることができる。
(実施の形態1の変形例4)
次に、実施の形態1の変形例4について説明する。実施の形態1の変形例4は、導波路媒質群500に含まれる導波路媒質110の形状が上述した変形例2,3と異なる。
図7は、実施の形態1の変形例4を示す説明図である。図7に示すように、導波路媒質群500は、複数の導波路媒質110がx軸方向に直列に配置されたものである。導波路媒質110の非線形媒質111および線形媒質112は、例えば、それぞれ三角形状に形成されている。変形例4の構成では、上述した変形例2,3の構成に比べて導波路媒質110の数が多く、また、非線形効果によって光路401,402から光を逸らす方向が変形例2,3と異なる。
このような構成によれば、上述した変形例2,3と同様に、多段構成によって光路401,402からの進路を大きく逸らすことができ、非線形効果をより顕著化することができる。したがって、強度が低い光信号152を前段で強く増幅しなくてもリミッタ機能を得ることができる。
(実施の形態1の変形例5)
次に、実施の形態1の変形例5について説明する。実施の形態1の変形例5は、導波路媒質群500に含まれる導波路媒質110の形状が上述した変形例2〜4と異なる。
図8は、実施の形態1の変形例5を示す説明図である。図8に示すように、導波路媒質群500は、複数の導波路媒質110a,110bがx軸方向に直列に配置されている。複数の導波路媒質110a,110bは、それぞれ異なる形状を有する。導波路媒質110a,110bにおいて、非線形媒質111や線形媒質112は、それぞれ異なる形状を有する。
実施の形態1の変形例5の構成では、非線形効果によって光路401,402から光を逸らす方向を段階的に大きくすることができ、つまり、1段目よりも2段目を大きくすることができる。このような構成によれば、上述した変形例2〜4と同様に、非線形効果をより顕著化することができる。また、少ない段数で、光路401,402から光を逸らすことができ、より非線形効果を顕著化することができる。したがって、強度が低い光信号152を前段で強く増幅しなくてもリミッタ機能を得ることができる。
(実施の形態1の変形例6)
次に、実施の形態1の変形例6について説明する。実施の形態1の変形例6は、複数の導波路媒質110を直列に配置した構成にし、強い光153の導波路媒質110への入射方向が基準連続パルス151および光信号152の導波路媒質110への入射方向とは相違する点で、実施の形態1と異なる。
図9は、実施の形態1の変形例6を示す説明図である。図9に示すように、プリズム400aには、基準連続パルス151が常時入射し、また、光信号152が随時入射する。
導波路媒質群500は、複数の導波路媒質110がx軸方向に直列に配置されている。導波路媒質110の非線形媒質111は、例えば台形状または三角形状の形状を有する。線形媒質112は、例えば台形状に形成されている。導波路媒質群500は、上述した変形例2のような無反射コーティング部501(図5参照)を有していない。導波路媒質群500のうち、それぞれの導波路媒質110には、基準連続パルス151および光信号152とは異なる方向から、基準連続パルス151および光信号152の各波長成分に強い光153を入射させる。
導波路媒質110に入射した強い光153の反射光は、基準連続パルス151および光信号152を妨げずに外部に出射する。強い光153は、導波路媒質110へ入射する方向が基準連続パルス151および光信号152と異なるため、相互に干渉することがない。そのため、強い光153の波長は、基準連続パルス151および光信号152と同じ波長としてもよい。
入射光に光信号152が含まれない場合、導波路媒質群500は、プリズム400cへ光を出射させる。一方、入射光に光信号152が含まれる場合、導波路媒質群500は、非線形媒質111の非線形効果により、基準連続パルス151および光信号152を含む光の進行方向を光路401,402から逸らし、光をプリズム400cへ出射させない。
また、基準連続パルス151および光信号152の入射方向とは異なる方向から強い光153を入射させる構成では、強い光153は外部に出射するため、導波路媒質110から出射する光に強い光153が含まれない。そのため、強い光153を除去する波長分離部(図15参照)を設けないようにすることができる。
実施の形態1の変形例6によれば、多段構成によって光路401,402からの進路を大きく逸らすことができ、非線形効果をより顕著化することができる。したがって、強度が低い光信号152を前段で強く増幅しなくてもリミッタ機能を得ることができる。また、強い光153を後段へ出射させずに外部へ出射させるため、強い光153を除去しなくて済むという効果を得ることができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2は、導波路媒質110に入射する光の光路401,402と、導波路媒質110の境界面113と、が垂直になるように構成されている点で、実施の形態1と異なる。実施の形態2では、入射光の強度に応じて非線形媒質における透過率が異なるという点を利用しており、実施の形態1のように光信号152の有無に応じた反転論理の信号が出射する、という構成ではない。そのため、実施の形態2では、基準連続パルス151およびハーフミラー部120を用いない構成となっている。
(光リミッタの構成例)
図10は、実施の形態2にかかる光リミッタの一例を示す説明図である。図10において、光リミッタ1000は、アイソレータ1001と、複数のプリズム400a,400b,400c,400dと、導波路媒質110と、を有する。アイソレータ1001は、アイソレータ1001に入射した信号と、アイソレータ1001から出射した信号との間を絶縁する機能を有する。
アイソレータ1001には、光信号152と強い光153とを含む光が入射する。アイソレータ1001は、入射した光をプリズム400aへ出射させる。アイソレータ1001から出射した光は、プリズム400aや導波路媒質110等に反射したとしても、アイソレータ1001に再度入射することはなく、アイソレータ1001によって除去される。
プリズム400aには、アイソレータ1001から出射した、光信号152および強い光153を含む光が入射する。プリズム400aは、光信号152および強い光153をそれぞれ波長分離してプリズム400bに入射させる。導波路媒質110には、プリズム400bからのコリメートした光が入射する。
導波路媒質110は、非線形媒質111と、線形媒質112と、境界面113と、を有する。非線形媒質111は、入射光の強度に応じて屈折率が変化し、入射光を屈折率によって異なる透過率で透過させる。非線形媒質111は、入射光が低強度の第1範囲(例えば図11の入射光パワーp2未満の範囲)である場合の透過率より、入射光の強度が第1範囲より高い第2範囲(例えば図11の入射光パワーp2以上の範囲)である場合の透過率が小さい特性を有する。光リミッタ1000は、非線形媒質111に強度変調の光信号152を入射させる第1入射部の機能を有する。
線形媒質112は、非線形媒質111に比べて非線形効果が小さく、光信号152の進行方向に対して非線形媒質111と直列に配置されて非線形媒質111から入射した光を透過させる。
境界面113は、入射する光の光路401,402に対して垂直になるように設けられている。導波路媒質110は、光の強度によって光の進む方向を変えずに、光を直進させる。強い光153は、光信号152の強度との合計の変動範囲が少なくとも低強度の第1範囲の一部および高強度の第2範囲の一部を含む範囲(例えば図11の入射光パワーp2を跨ぐ変動範囲)の強度となる光である。
また、強い光153は、光信号152と波長または偏光方向が異なっているため、光信号152の入射方向と同方向で入射することが可能である。また、強い光153は、波長分離した光信号152の各波長成分が透過する部分に入射する。光リミッタ1000は、非線形媒質111のうちの光信号152が透過する部分に強い光153を入射させる第2入射部の機能を有する。
実施の形態2にかかる光リミッタ1000において、導波路媒質110に低強度の第1範囲の光が入射すると、非線形媒質111による反射によって光の強度を減衰させる。一方、導波路媒質110に高強度の強度以上の光が入射すると、非線形媒質111における反射による光の強度の減衰が止まり、入射した光は非線形媒質111および線形媒質112を透過する。
例えば、光リミッタ1000は、導波路媒質110へ入射する光のパワーが「2」のときに透過率を1/2とし、「1」のときにはそのまま通過させる構成としている。なお、入射光パワーと出射光パワーの関係については、図11を用いて後述する。線形媒質112を透過した光は、プリズム400cへ出射する。
プリズム400cは、導波路媒質110から出射した光を、光の進行方向を変えてプリズム400dへ出射させる。プリズム400dは、プリズム400cから出射した光を合波して、後段へ出射させる。また、出射する光に含まれる強い光153は、後述する波長分離部(図15参照)において、除去される。プリズム400dは、合波部の一例であり、導波路媒質110から出射する光の各波長成分が入射する位置に設けられ、入射した光を合波して後段へ出射させる。
(入射光パワーと出射光パワーの関係の一例)
図11は、入射光パワーと出射光パワーの関係の一例を示す説明図である。図11において、横軸は入射光パワーを示しており、縦軸は出射光パワーを示している。入射光パワーは、導波路媒質110に入射する光の強度であり、具体的には、光信号152と強い光153との光の強度である。出射光パワーは、導波路媒質110から出射する光の強度である。
関係1100に示すように、入射光パワーが第1範囲であるp2未満の場合には、入射するパワーが増加すると透過する光のパワーも増加する。入射光パワーが第2範囲の最小値であるp2になると、出射光パワーもほぼp2で飽和し、入射光パワーがp2以上になっても出射光パワーはp2以上には上がらない。また、導波路媒質110は、p2の2倍の入射光パワーを有する光が入射した場合、入射光の強度を半減させたp2の光を出射させる。このように、導波路媒質110は、入射光パワーがp2以上の光の出射光パワーをp2に抑えることができる。
このような関係1100を満たすには、例えば、導波路媒質110の媒質の長さについても一定の条件を満たす必要がある。ここで、導波路媒質110の媒質の長さと出射光パワーの関係について説明する。
(媒質の長さと出射光パワーの関係の一例)
図12は、媒質の長さと出射光パワーの関係の一例を示す説明図である。図12において、横軸は媒質の長さを示しており、縦軸は出射光パワーを示している。媒質の長さは、例えば導波路媒質110の長さである。出射光パワーは、導波路媒質110から出射する光の強度である。
関係1201は、あるパワー(例えばp3)の光が導波路媒質110に入射した際の媒質の長さと出射光パワーの関係を示している。関係1202は、関係1201の倍のパワー(2×p3)の入射信号が導波路媒質110に入射した際の媒質の長さと出射光パワーの関係を示している。関係1201,1202に示すように、導波路媒質110の媒質の長さがL1未満では反射によって出射光パワーは低下する。
一方、導波路媒質110の媒質の長さがL1以上では、出射光パワーは飽和し、出射光パワーは低下しない。このように、導波路媒質110の媒質の長さと出射光パワーとに一定の関係がある。そのため、光リミッタ1000は、出射光パワーが飽和する程度の長さを有する導波路媒質110を用いている。
実施の形態2によれば、非線形媒質111に光信号152および強い光153を入射することにより、光信号152を含む光の強度が弱くても非線形媒質111において非線形効果を発生させることができる。このため、光信号を前段で強く増幅しなくてもリミッタ機能を得ることができる。また、光信号152をそれぞれ波長分離してから強い光153を入射させるため、波長毎に非線形効果を得ることができ、クロストークを抑えることができる。
(実施の形態2の変形例1)
次に、実施の形態2の変形例1について説明する。実施の形態2の変形例1は、導波路媒質110を直列に配置した構成(例えば2段)とした点で、実施の形態2と異なる。
図13は、実施の形態2の変形例1を示す説明図である。図13に示すように、導波路媒質110は、非線形媒質111と、入射する光の強度にかかわらず屈折率がほぼ一定であり、非線形媒質111から出射した光をそれぞれ透過させる線形媒質112と、の組である。
導波路媒質群500は、複数の導波路媒質110をx軸方向に直列に配置した構成である。導波路媒質群500の複数の導波路媒質110は、それぞれ、所定レベル以上のパワーを有する光が入射すると、それぞれの導波路媒質110の屈折率が等しくなって、透過率が100%になるように設定されている。強い光153は、導波路媒質群500のうちの非線形媒質111のそれぞれに入射する。光リミッタ1000において、1面あたりの反射の割合を十分に小さくすることにより、反射光の影響を小さくすることができる。
実施の形態2の変形例1の構成により、強度が低い光信号152を前段で強く増幅しなくてもリミッタ機能を得ることができる。また、導波路媒質110を多段にしたため、一の導波路媒質110では非線形効果によって光路401,402からわずかにしか進路を逸らすことができなくても、多段構成によって光路401,402からの進路を大きく逸らすことができる。つまり、非線形効果をより顕著化することができる。
(実施の形態2の変形例2)
次に、実施の形態2の変形例2について説明する。実施の形態2の変形例2は、強い光153の導波路媒質110への入射方向が、光信号152の導波路媒質110への入射方向と相違する点で、実施の形態2の変形例1とは異なる。
図14は、実施の形態2の変形例2を示す説明図である。図14に示すように、光リミッタ1000は、導波路媒質群500と、アイソレータ1001と、複数のプリズム400a,400b,400c,400dと、偏波分離部1401と、偏波回転部1402と、合波部1403と、を有する。
アイソレータ1001には、光信号152を含む光が入射する。この光は、例えばz軸方向の電界振幅を有する。アイソレータ1001は、入射した光をプリズム400aへ出射させる。プリズム400aには、アイソレータ1001から出射した光が入射する。
導波路媒質群500の導波路媒質110のそれぞれには、光信号152と、強い光153と、が入射する。強い光153は、例えば、電界振幅をz軸方向とした偏光面を整えた強い連続パルス(またはCW光)であり、全ての波長信号に対して共通に作用する。強い光153は、光信号152の入射方向と異なる方向で非線形媒質111に入射する。強い光153の反射光は、光信号152を妨げずに外部に出射する。また、強い光153は、非線形媒質111から出射する光の各波長成分の光路401,402を含むxy平面上の方向とは異なる方向から入射する。
ここで、導波路媒質群500は、例えば、非線形屈折率の異なる物質を一定間隔毎に配置した構成である。このような構成では、例えば、強い光153を入れて非線形効果が顕著になるタイミングに調整することによって、反射光が出射光と逆方向の結晶の反射面(境界面113)付近にあるときは非線形効果が起きないようにすることができる。なお、上述したタイミングは、例えば各反射面の間隔と強い光153のパルス間隔とによって調整することができる。
ここで、例えば、非線形媒質111の厚さをdとし、パルス伝搬速度をvとすると、伝搬時間t=d/vで手前の反射面に戻ることになるので、パルス間隔Tは、T>tとして設計される。N段に層を重ねると、伝搬時間N×tがTより大きくなり、N層手前の反射面で反射光が反射し得るため、周期的に層の厚さを調整してずらしたり、パルス間隔を長くしたりしている。
プリズム400dは、プリズム400cから出射した光を合波して、偏波分離部1401へ出射させる。偏波分離部1401は、プリズム400dから出射した光を分離し、分離した光を、偏波回転部1402および合波部1403へ出射させる。
偏波回転部1402は、偏波分離部1401から出射した光を90度回転させて、回転させた光を合波部1403へ出射させる。合波部1403は、偏波分離部1401から出射した光と、偏波回転部1402から出射した光と、を合波する。これにより、導波路媒質群500における非線形効果の影響により偏波回転が生じても、出射する光の偏波を一定にすることができる。
なお、偏波を特定方向に固定して出射させる方法として、数ターン巻いたファイバに磁界をかけるなどして、そこに光を通して偏波角を一方の方向に整える方法などがあるが、このような方法では、伝搬遅延が生じるため、処理能力が低下するおそれがある。
実施の形態2の変形例2の構成では、多段構成によって光路401,402からの進路を大きく逸らすことができ、非線形効果をより顕著化することができる。したがって、光信号を前段で強く増幅しなくてもリミッタ機能を得ることができる。また、伝搬遅延を小さくすることができ、処理能力の低下を抑えることができる。また、強い光153を後段へ出射させずに外部へ出射させるため、強い光153を除去しなくて済むという効果を得ることができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。実施の形態3では、実施の形態1,2に示した光リミッタ100,1000の適用例について説明する。なお、実施の形態3では、実施の形態2に示した光リミッタ1000を適用する場合について説明するが、実施の形態1に示した光リミッタ100を適用する場合も同様である。
(光リミッタの構成例)
図15は、実施の形態3にかかる光リミッタの構成例を示す説明図である。図15に示すように、光リミッタ1000は、アイソレータ1001と、複数のプリズム群400A,400Bと、導波路媒質群500と、生成部1501と、一括周波数シフト部1502と、波長分離部1503と、を有する。
アイソレータ1001には、多波長の光が入射する。アイソレータ1001は、入射した光をプリズム群400Aへ出射させる。生成部1501は、強い光153を生成する。生成部1501の詳細については、図18を用いて後述する。生成部1501は、生成した強い光153を一括周波数シフト部1502へ出射させる。
一括周波数シフト部1502は、強い光153の各周波数を、光の各周波数(各波長)に対して例えばdfだけずらした周波数とするために、強い光153の各周波数を一括してシフトさせる。一括周波数シフト部1502は、各周波数をシフトさせた強い光153をプリズム群400Aへ出射させる。
プリズム群400Aは、アイソレータ1001から出射した光と、一括周波数シフト部1502から出射した強い光153とをコリメートして、導波路媒質群500へ出射させる。強い光153および光信号152は、それぞれ波長(周波数)が異なるので、波長多重してから同一レンズで拡散させて照射したとしても、空間的にずれてしまう。そのため、プリズム群400Aは、各々をレンズやプリズム等で拡散させてコリメートしてから、位置を合わせて光を導波路媒質群500へ入射させる。光信号152のパルスのタイミングと、強い光153を連続パルスとした場合のパルスのタイミングと、については図17を用いて後述する。
所定の強度以上の光が導波路媒質群500へ入射すると、光が導波路媒質群500を透過する。透過した光は、プリズム群400Bへ出射する。プリズム群400Bは、導波路媒質群500から出射した光を合波して、波長分離部1503へ出射させる。
波長分離部1503は、プリズム群400Bから出射した光から、光信号152の波長と強い光153の波長とを分離させる。波長分離部1503は、分離した波長に対応する強い光153を、強い光153を再利用する所定の機能部へ出射させる。所定の機能部は、例えば、生成部1501などの光源を有さない他の光リミッタ1000であり、具体的には、図19,20に示すOR論理回路1900内の光リミッタ1000である。また、波長分離部1503は、波長分離した光信号152を後段へ出射させる。
なお、強い光153については、光信号152の入射方向と同方向から入射させる構成に限らず、光信号152の入射方向と逆方向から入射させる構成としてもよい。ここで、光信号152の入射方向と逆方向から強い光を導波路媒質群500へ入射させる構成について、図16を用いて補足する。
(光信号の入射方向と逆方向から強い光を導波路媒質群へ入射させる構成)
図16は、光信号の入射方向と逆方向から強い光を導波路媒質群へ入射させる構成の一例を示す説明図である。図16に示すように、光リミッタ1000は、多波長CW光源1601と、フィルタ1602と、光論理回路1603と、プリズム群400A,400B,400Cと、を有する。多波長CW光源1601は、強い光である、多波長のCW光を生成する。多波長CW光源1601は、生成した強い光をフィルタ1602へ出射する。
強い光を逆方向から導波路媒質群500へ入射させる構成においては、パルスのタイミングを一致させることを不要にするという観点から、連続パルスではなくCW光を用いている。なお、パルスのタイミングを一致させるようにすれば、強い光に連続パルスを用いることも可能である。
フィルタ1602は、例えば多波長CW光源1601から出射した強い光の各波長をdfだけずらした成分を抽出し、プリズム群400Cへ出射させる。プリズム群400Cは、フィルタ1602から出射した強い光を導波路媒質群500へ出射させる。光論理回路1603には、光信号152が入射する。光論理回路1603は、入射した光信号152をプリズム群400Aへ出射させる。プリズム群400Aは、光論理回路1603から出射した光信号152を導波路媒質群500へ出射させる。
プリズム群400Aから出射した光信号152と、プリズム群400Cから出射した強い光と、を合わせた光の強度が所定値以上の場合、プリズム群400Aから出射した光信号152が導波路媒質群500を透過する。透過した光信号152は、プリズム群400Bへ出射する。
プリズム群400Cから導波路媒質群500へ出射した強い光は、プリズム群400Aへ出射する。プリズム群400Aは、導波路媒質群500から出射した強い光を光論理回路1603へ出射させる。光論理回路1603は、プリズム群400Aから出射した強い光を、例えば強い光を再利用する所定の機能部へ出射させる。所定の機能部は、例えば、多波長CW光源1601などの光源を有さない他の光リミッタ1000であり、具体的には、図19,20に示すOR論理回路1900内の光リミッタ1000である。このように、強い光153を逆方向から導波路媒質群500へ入射させる構成とすることも可能である。
このような構成を用いて、非線形媒質111に強い光153を入射することにより、光信号152の強度が弱くても非線形媒質111において非線形効果を発生させることができる。このため、強度が低い光信号152を前段で強く増幅しなくてもリミッタ機能を得ることができる。
(強い光および光信号の各パルスのタイミング)
図17は、強い光および光信号の各パルスのタイミングの一例を示す説明図である。なお、図17の説明では、強い光153を例えば連続パルスとして説明する。光信号152と、強い光153とは、それぞれ波長が異なる。そのため、各々をレンズやプリズム等で拡散させコリメートしてから、位置を合わせて入射させる。具体的には、周波数f0の光信号152と、周波数f0+dfの強い光153と、のタイミングを合わせるようにする。
同様に、それぞれ周波数fnの光信号152と、対応する周波数fn+dfの強い光153と、のタイミングを合わせるようにする。これにより、光信号152および強い光153を波長多重する際の空間的なずれを抑え、コリメートさせることができる。なお、図17の説明では、強い光153を連続パルスとしたが、CW光でも同様である。
(生成部の詳細構成の一例)
図18は、生成部の詳細構成の一例を示す説明図である。図18に示すように、生成部1501は、連続パルス光源1801と、周波数シフト部1802と、合波部1803と、CW光源1804と、交互3dB変調部1805と、アイソレータ1806と、波長分離部1807と、干渉部1808と、ループ利得部1809と、プリズム群400A,400Bと、導波路媒質群500と、を有する。
連続パルス光源1801は、連続パルスを生成する。連続パルス光源1801は、生成した連続パルスを周波数シフト部1802へ出射させる。周波数シフト部1802は、連続パルス光源1801から出射した連続パルスの周波数を調整し、調整した連続パルスを合波部1803へ出射させる。合波部1803は、周波数シフト部1802から出射した連続パルスと、ループ利得部1809から出射した連続パルスと、を合波する。
合波部1803は、合波した連続パルスを交互3dB変調部1805へ出射させる。CW光源1804は、CW光を生成し、生成したCW光をプリズム群400Aへ出射させる。交互3dB変調部1805は、合波部1803から出射した連続パルスのレベルを調整し、レベルを調整した連続パルスをアイソレータ1806へ出射させる。アイソレータ1806は、交互3dB変調部1805から出射した連続パルスをプリズム群400Aへ出射させる。
プリズム群400Aは、CW光源1804から出射したCW光と、アイソレータ1806から出射した連続パルスとをコリメートして、導波路媒質群500へ出射させる。所定の強度以上の光が導波路媒質群500へ入射すると、入射した光が導波路媒質群500を透過する。透過した光は、プリズム群400Bへ出射する。プリズム群400Bは、導波路媒質群500から出射した光を合波して、波長分離部1807へ出射させる。波長分離部1807は、プリズム群400Bから出射した光を波長分離することにより、プリズム群400Bから出射した光を強い光とループ用の光とに分離する。
波長分離部1807によって波長分離された強い光が、光リミッタ1000の強い光153として用いられる。また、波長分離部1807は、分離した波長に対応する連続パルスを干渉部1808へ出射させる。干渉部1808は、波長分離部1807から出射した光の全ての波長の位相を合わせるとともに、リミッタ動作に必要な特定の波長のみを抽出する。
干渉部1808は、必要な波長のみが抽出された特定の波長の光を、光信号152を変調する信号変調部へ出力する。また、干渉部1808は、必要な波長のみが抽出された特定の波長の光をループ利得部1809へ出射させる。ループ利得部1809は、干渉部1808から出射した光を増幅し、合波部1803へ出射させる。このようにして、生成部1501は、強い光153を生成することができるとともに、光信号152を変調するためのパルスを生成することができる。生成部1501によって生成された強い光153は、実施の形態1,2に示した光リミッタ100,1000にも用いることができる。
このようにして強い光153を生成することにより、各光リミッタ100,1000において強い光153を使い回すことができる。そのため、光信号152を増幅しなくても、リミッタ機能を得ることができるので、消費電力を抑えることができる。また、強い光153を用いてリミッタ機能を実現する構成では、信号に歪みが生じにくいため、歪みによる調整を行わなくて済むという効果を得ることができる。
(光リミッタを用いたOR論理回路の構成例)
図19は、光リミッタを用いたOR論理回路の構成例を示す説明図である。図19に示すように、OR論理回路1900は、増幅部1901(1901a,1901b)と、位相調整部1902(1902a,1902b)と、合波部1903と、光リミッタ1000(1000a,1000b,1000c)と、を有する。光リミッタ1000(1000a,1000b,1000c)としては、実施の形態2に示したものに限らず、実施の形態1に示した光リミッタ100を用いることも可能である。
増幅部1901a(1901b)には、光信号152が入射する。増幅部1901a(1901b)は、入射した光信号152が「1」であるときのレベルが基準レベル以上となるように光信号152を増幅し、増幅した光信号152を光リミッタ1000a(1000b)へ出射させる。
また、光リミッタ1000a(1000b)は、増幅部1901a(1901b)から出射した出射信号が「1」以上とならないようにレベル調整を行って、「0」または「1」を示す光信号152を位相調整部1902a(1902b)へ出射させる。なお、OR論理回路1900は、光リミッタ1000a(1000b)に代えて、不均一なパルスを均一のパルスにする増幅効果を得ることができる光リミッタ100を用いた場合、増幅部1901a(1901b)を設けない構成とすることができる。
位相調整部1902aと位相調整部1902bとは、光リミッタ1000a,1000bから出射した各光信号152の位相が相互に合うようにそれぞれ調整する。位相調整部1902a(1902b)は、位相を調整した光信号152を合波部1903へ出射させる。位相調整部1902aおよび位相調整部1902bは、例えば、それぞれ導波路の長さを合わせた光ファイバによって実現することができる。
合波部1903は、強度変調の複数の光信号152を合波する。具体的には、合波部1903は、位相調整部1902a(1902b)から出射した光信号152を合波し、合波した光信号152を光リミッタ1000cへ出射させる。合波部1903は、例えば、「0」、「1」、「2」のいずれかの信号を光リミッタ1000cへ出射させる。
光リミッタ1000cは、合波部1903から出射した光信号152を「0」または「1」の光信号152に変換する。光リミッタ1000cは、上述したリミッタ機能により、例えば、合波部1903から出射した光信号152が、「0」であれば「0」の光信号152を出射させ、「1」または「2」であれば「1」の光信号152を出射させる。このようなOR論理回路を用いて、NOT回路と組み合わせることにより、いかなる光論理回路も実現することができる。ここで、OR論理回路1900を用いた光論理回路の一例について、図20を用いて以下に説明する。
(OR論理回路を用いた光論理回路の構成例)
図20は、OR論理回路を用いた光論理回路の構成例を示す説明図である。図20では、生成部1501によって生成された強い光153を入射させる第1光リミッタ(例えば論理セル2003a)と、第1光リミッタから出射した強い光153を入射させる第2光リミッタ(例えば論理セル2003b)と、を含む構成について説明する。
図20に示すように、光論理回路2000は、生成部1501と、一括周波数シフト部2001と、複数のアンプ2002a,2002b,2002c,2002dと、複数の論理セル2003と、を有する。生成部1501は、強い光153を生成し、生成した強い光153を一括周波数シフト部2001およびアンプ2002aへ出射させる。
アンプ2002aは、生成部1501から出射した特定の波長の光を増幅して、信号変調部へ出射させる。例えば、信号変調部は、生成部1501によって生成されたパルスを用いて光信号152を変調する。信号変調部で変調された光信号152は、論理セル2003で処理される。つまり、光信号152を変調する信号変調部と、光信号152を処理する論理セル2003と、において、生成部1501で生成された共通の光源が用いられる。このように、光源を一つとすることにより、位相を整合させることができる。
一括周波数シフト部2001は、生成部1501から出射した連続パルスの各周波数を一括して所定量シフトさせる。一括周波数シフト部2001は、周波数をシフトさせた連続パルスをアンプ2002b,2002c,2002dへ出射させる。アンプ2002b(2002c,2002d)は、一括周波数シフト部2001から出射した強い光153を増幅して、論理セル2003a(2003b,2003c)へ出射させる。
論理セル2003a(2003b,2003c)は、OR論理回路1900a(1900b,1900c)を有し、アンプ2002b(2002c,2002d)から出射した強い光153を用いて、所定の処理を実行する。論理セル2003a(2003b,2003c)は、所定の処理に用いた強い光153を、下段の論理セル2003d(2003e,2003f)に出射させる。
論理セル2003d(2003e,2003f)は、論理セル2003a(2003b,2003c)から出射した、論理セル2003a(2003b,2003c)と共通の強い光153を用いて、所定の処理を実行する。論理セル2003d(2003e,2003f)は、所定の処理に用いた強い光153を、下段の論理セル2003g(2003h,2003i)に出射させる。
論理セル2003g(2003h,2003i)は、論理セル2003d(2003e,2003f)から出射した、論理セル2003d(2003e,2003f)と共通の強い光153を用いて、所定の処理を実行する。
実施の形態3によれば、各論理セル2003のOR論理回路1900(光リミッタ1000)において、強い光153を共通に用いることができる。つまり、OR論理回路1900毎に強い光153を供給し、位相整合を行って、強い光153を再利用することができる。また、実施の形態3によれば、複数の論理回路を用いて各々の光信号152を増幅して非線形効果を得る構成に比べて、全体として簡単な制御にすることができるとともに、消費電力を小さくすることができる。
なお、生成部1501は、独立して配置される構成に限らず、例えば一の論理セル2003に含まれる構成としてもよい。この場合、光論理回路2000は、一の論理セル2003に含まれる生成部1501によって生成された強い光153を、他の論理セル2003において流用する構成とすればよい。また、光論理回路2000は、同一の論理セル2003に複数のOR論理回路1900を設け、強い光153を複数のOR論理回路1900において共通に用いる構成とすることも可能である。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4について説明する。実施の形態4では、実施の形態1,2に示した光リミッタ100,1000の適用例について説明する。
(光リミッタを用いたデジタル変換器の構成例)
図21は、光リミッタを用いたデジタル変換器の構成例を示す説明図である。図21に示すように、デジタル変換器2100は、分岐部2101と、コンパレータ2110と、を有する。コンパレータ2110は、光リミッタ1000と、光リミッタ100と、を有する。光リミッタ100は実施の形態1において説明した構成であり、また、光リミッタ1000は実施の形態2において説明した構成である。分岐部2101には、連続パルスが入射する。ここで、分岐部2101の詳細構成について説明する。
図22は、分岐部の詳細構成の一例を示す説明図である。図22に示すように、分岐部2101は、入射した光のパワーPを1:1で分岐していき、それぞれ分岐比の異なるパワーに分岐する。分岐部2101は、パワーを分岐させた光を光リミッタ1000に出射させる。
図21に戻り、光リミッタ1000は、分岐部2101から出射したパワーPの光のうち、一定強度以上の光を後段の光リミッタ100へ出射させる。ここで光リミッタ1000は、図11に示したように、入射した光のパワーがある一定パワー(p2)以上の光を透過させる、という特性を有している。また、光リミッタ100は、図3に示したように、入射光パワーが特定のパワー(p1)のときに光を透過させる、という特性を有している。
そのため、デジタル変換器2100は、分岐部2101によって分岐された各パワーの光について、後段の光リミッタ100において設定されるパワー(p1)以上の場合に光を透過させることができる。これにより、デジタル変換器2100は、例えば、入射したアナログ信号の連続パルスをデジタル信号に変換することができる。
なお、デジタル変換器2100は、分岐比を異ならせて各コンパレータ2110において閾値(p1)以上の光を透過させる構成としたが、これに限らず、分岐比を同一にして各コンパレータ2110の閾値をそれぞれ異なる閾値とする構成とすることも可能である。
なお、前段の光リミッタ1000については、例えば、入射光の低強度の範囲(図11の入射光パワーp2未満の範囲)の透過率より、高強度の範囲(図11の入射光パワーp2以上の範囲)の透過率が小さい特性を有する光リミッタであればよい。例えば、デジタル変換器2100へ入射する光信号が1波長のみの光信号である場合には、前段の光リミッタ1000に代えて、利得飽和状態にした半導体光アンプなどを用いることも可能である。デジタル値をアナログ値に戻す構成は、単に各デジタル値のビットに相当する光パワーの桁(オーダー)に相当する強度を調整して足すだけの構成で実現できる。
(実施の形態4の変形例)
次に、実施の形態4の変形例について説明する。実施の形態4の変形例では、実施の形態4に示したコンパレータ2110の適用例について説明する。
図23は、コンパレータの適用例を示す説明図である。実施の形態4では、コンパレータ2110を光ニューロン2300に適用した場合について説明する。図23に示すように、光ニューロン2300は、各入力に対する重みづけに相当する可変減衰部2301と、合波部2302と、コンパレータ2110と、を有する。可変減衰部は重みに相当するものでよいので実際は増幅手段であってもよい。また上述した光リミッタ100または光リミッタ1000の構成そのもので構成して外部からの強い光の強度を調整することにより減衰率を調整する方法を利用することもできる。可変減衰部2301には、光信号152が入射する。可変減衰部2301は、入射した光信号152を、例えば、それぞれ所定量減衰させる。可変減衰部2301は、減衰させた光信号152を合波部2302へ出射させる。
合波部2302は、可変減衰部2301から出射した光信号152を合波する。合波部2302は、合波した光信号152をコンパレータ2110へ出射させる。コンパレータ2110は、合波部2302から出射した光信号152を比較し、コンパレータ2110における後段の光リミッタ100において設定されるパワー(p1)以上の場合に光を透過させることができる。
このような、実施の形態4の変形例によれば、光ニューロン2300同士を接続することにより、光ニューロコンピュータを構成でき、光の伝搬速度で思考する人工知能を実現することが可能になる。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5について説明する。実施の形態5では、実施の形態1に示した光リミッタ100を光伝送装置に適用した一例について説明する。
(光リミッタの光伝送装置への適用例)
図24は、光リミッタの光伝送装置への適用例を示す説明図である。図24に示すように、光伝送システム2400は、光伝送装置2401a,2401b,2401cと、光伝送路2410と、を有する。光伝送装置2401a、光伝送装置2401bおよび光伝送装置2401cは、光伝送路2410を介してそれぞれ接続されており光信号を送受信する。光伝送装置2401bは、光伝送装置2401aと光伝送装置2401cとの間で送受信される光信号を再生中継する。光伝送システム2400において、光伝送路2410内の光信号は、光伝送路2410の長さが長いほど波形が劣化する。
光伝送装置2401a,2401b,2401cは、それぞれ光リミッタ100を有している。ここで、光伝送装置2401bを介して光伝送装置2401aから光伝送装置2401cへ光信号を送信する場合について説明する。この場合、光伝送装置2401bの光リミッタ100においては、光伝送装置2401aから送信された光信号が図1に示す光信号152として導波路媒質110に入射することとなる。また、光伝送装置2401bは、例えば、光伝送装置2401bの光リミッタ100から出射された基準レベルの光信号を光伝送装置2401cへ送信する。
上述したように光リミッタ100は、光信号が不均一なパルスである場合でも、データパルスの有無によって屈折率の不一致を生じさせることができるため、直進方向には、均一のパルスデータを得ることができる。つまり、光リミッタ100は、レベルが異なる光信号を基準レベルのデータにするといった転写を行うことができ、光トランジスタ動作と同様の光増幅の効果を得ることができる。
例えば、光伝送装置2410に光リミッタ100を適用することにより、リジェネレーション(Re−generation)と、リシェイピング(Re−shaping)と、リタイミング(Re−timing)と、の3R再生中継を実現することができる。
したがって、光リミッタ100を有する光伝送装置2401a,2401b,2401cは、光伝送路2410内で波形が劣化する光信号を、電気信号に変換しなくても光のまま元の波形に再生することができる。このように、光伝送装置2401a,2401b,2401cは、光伝送路2410において光信号の波形が劣化するという問題に対して、非線形効果によって光信号の波形を再生することができるという効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜5に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)入射する光の強度に応じて屈折率が変化し、入射した光を前記屈折率によって異なる方向へ出射させる非線形媒質と、
前記非線形媒質に所定強度の基準光および強度変調の光信号を入射させる第1入射部と、
前記非線形媒質のうちの前記基準光および前記光信号が透過する部分に補助光を入射させる第2入射部と、
前記光信号の消光時に前記非線形媒質から出射する前記基準光が入射する位置に設けられ、入射した光を強度反転することによって得られる光信号を出射させる反転出射部と、
を有することを特徴とする光リミッタ。
(付記2)前記第2入射部は、前記基準光と波長または偏光方向が異なる前記補助光を、前記第1入射部による光の入射方向と同方向で入射させ、
前記光信号の消光時に前記非線形媒質から出射した光のうちの前記補助光を除去する除去部を有することを特徴とする付記1に記載の光リミッタ。
(付記3)前記第2入射部は、前記第1入射部による光の入射方向と異なる方向で前記補助光を入射させることを特徴とする付記1に記載の光リミッタ。
(付記4)前記非線形媒質に比べて非線形効果が小さく、前記基準光および前記光信号の進行方向に対して前記非線形媒質と直列に配置される線形媒質を有し、
前記線形媒質は、前記光信号の消光時に前記非線形媒質から出射した光を、前記非線形媒質へ入射した光の入射方向と平行方向に出射させ、
前記反転出射部は、前記光信号の消光時に前記線形媒質から出射する前記基準光が入射する位置に設けられることを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の光リミッタ。
(付記5)前記線形媒質は、前記非線形媒質と接触して配置されることを特徴とする付記4に記載の光リミッタ。
(付記6)前記基準光および前記光信号の進行方向に対して前記非線形媒質が複数直列に配置された媒質群を有し、
前記第1入射部は、前記媒質群に前記基準光および前記光信号を入射させ、
前記第2入射部は、前記媒質群のうちの前記非線形媒質のそれぞれに前記補助光を入射させ、
前記反転出射部は、前記媒質群から出射する前記基準光が入射する位置に設けられることを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の光リミッタ。
(付記7)前記媒質群は、前記非線形媒質と、前記非線形媒質に比べて非線形効果が小さい線形媒質と、の組が、前記基準光および前記光信号の進行方向に対して複数直列に配置された媒質群であり、
前記線形媒質は、前記光信号の消光時に前記非線形媒質から出射した光を、前記非線形媒質への光の入射方向と平行方向に出射させることを特徴とする付記6に記載の光リミッタ。
(付記8)前記光信号の点灯時に前記非線形媒質から出射する前記光信号が入射する位置に設けられ、入射した光の反射を抑える反射抑制部を有することを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の光リミッタ。
(付記9)前記第1入射部は、前記基準光および前記光信号をそれぞれ波長分離して入射させ、
前記第2入射部は、波長分離した前記基準光および前記光信号の各波長成分が透過する部分に前記補助光を入射させ、
前記光信号の消光時に前記非線形媒質から出射する前記基準光の各波長成分が入射する位置に設けられ、入射した光を合波して前記反転出射部に出射させる合波部を有することを特徴とする付記1〜8のいずれか一つに記載の光リミッタ。
(付記10)前記第2入射部は、前記非線形媒質から出射する前記基準光の各波長成分の光路を含む平面上の方向とは異なる方向から前記補助光を前記非線形媒質へ入射させることを特徴とする付記9に記載の光リミッタ。
(付記11)前記非線形媒質は、前記非線形媒質から出射する前記基準光の各波長成分の光路を含む平面上の方向とは異なる方向に前記光信号を出射させることを特徴とする付記10に記載の光リミッタ。
(付記12)入射光の強度に応じて屈折率が変化し、入射光を前記屈折率によって異なる透過率で透過させ、入射光の強度が第1範囲である場合の透過率より、入射光の強度が前記第1範囲より高い第2範囲である場合の透過率が小さい特性を有する非線形媒質と、
前記非線形媒質に強度変調の光信号を入射させる第1入射部と、
前記光信号の強度との合計の変動範囲が少なくとも前記第1範囲の一部および前記第2範囲の一部を含む範囲となる強度の補助光を、前記非線形媒質のうちの前記光信号が透過する部分に入射させる第2入射部と、
を有することを特徴とする光リミッタ。
(付記13)前記第2入射部は、前記光信号と波長または偏光方向が異なる前記補助光を、前記第1入射部による光の入射方向と同方向で入射させ、
前記非線形媒質から出射した光のうちの前記補助光を除去する除去部を有することを特徴とする付記12に記載の光リミッタ。
(付記14)前記第2入射部は、前記第1入射部による光の入射方向と異なる方向で前記補助光を入射させることを特徴とする付記12に記載の光リミッタ。
(付記15)前記非線形媒質に比べて非線形効果が小さく、前記光信号の進行方向に対して前記非線形媒質と直列に配置されて前記非線形媒質から出射した光を透過させる線形媒質を有することを特徴とする付記12〜14のいずれか一つに記載の光リミッタ。
(付記16)前記光信号の進行方向に対して前記非線形媒質が複数直列に配置された媒質群を有し、
前記第1入射部は、前記媒質群に前記光信号を入射させ、
前記第2入射部は、前記媒質群のうちの前記非線形媒質のそれぞれに前記補助光を入射させることを特徴とする付記12〜14のいずれか一つに記載の光リミッタ。
(付記17)前記媒質群は、前記非線形媒質と、前記非線形媒質に比べて非線形効果が小さく、前記非線形媒質から出射した光をそれぞれ透過させる線形媒質と、の組が、前記光信号の進行方向に対して複数直列に配置された媒質群であることを特徴とする付記16に記載の光リミッタ。
(付記18)前記第1入射部は、前記光信号を波長分離して入射させ、
前記第2入射部は、波長分離した前記光信号の各波長成分が透過する部分に前記補助光を入射させ、
前記非線形媒質から出射する光の各波長成分が入射する位置に設けられ、入射した光を合波して出射させる合波部を有することを特徴とする付記11〜16のいずれか一つに記載の光リミッタ。
(付記19)前記第2入射部は、前記非線形媒質から出射する光の各波長成分の光路を含む平面上の方向とは異なる方向から前記補助光を前記非線形媒質へ入射させることを特徴とする付記18に記載の光リミッタ。
(付記20)強度変調の複数の光信号を合波する合波部と、
入射する光の強度に応じて屈折率が変化し、入射した光を前記屈折率によって異なる方向へ出射させる非線形媒質と、
前記非線形媒質に所定強度の基準光、および前記合波部によって合波された前記光信号を入射させる第1入射部と、
前記非線形媒質のうちの前記基準光および前記光信号が透過する部分に補助光を入射させる第2入射部と、
前記光信号の消光時に前記非線形媒質から出射する前記基準光が入射する位置に設けられ、入射した光を強度反転することによって得られる光信号を出射させる反転出射部と、
を有することを特徴とする光論理回路。
(付記21)強度変調の複数の光信号を合波する合波部と、
入射光の強度に応じて屈折率が変化し、入射光を前記屈折率によって異なる透過率で透過させ、入射光の強度が第1範囲である場合の透過率より、入射光の強度が前記第1範囲より高い第2範囲である場合の透過率が小さい特性を有する非線形媒質と、
前記合波部によって合波された前記光信号を前記非線形媒質に入射させる第1入射部と、
前記光信号の強度との合計の変動範囲が少なくとも前記第1範囲の一部および前記第2範囲の一部を含む範囲となる強度の補助光を、前記非線形媒質のうちの前記光信号が透過する部分に入射させる第2入射部と、
を有することを特徴とする光論理回路。
(付記22)付記1〜19のいずれか一つに記載の複数の光リミッタを含む光論理回路であって、
前記複数の光リミッタは、光源によって生成された前記補助光を前記第2入射部が入射させる第1光リミッタと、前記第1光リミッタから出射した前記補助光を前記第2入射部が入射させる第2光リミッタと、を含むことを特徴とする光論理回路。
(付記23)入射光の強度が第1範囲である場合の透過率より、入射光の強度が前記第1範囲より高い第2範囲である場合の透過率が小さい特性を有する光リミッタと、
入射する光の強度に応じて屈折率が変化し、入射した光を前記屈折率によって異なる方向へ出射させる非線形媒質と、
前記非線形媒質に所定強度の基準光および前記光リミッタから出射した強度変調の光信号を入射させる第1入射部と、
前記非線形媒質のうちの前記基準光および前記光信号が透過する部分に補助光を入射させる第2入射部と、
前記光信号の消光時に前記非線形媒質から出射する前記基準光が入射する位置に設けられ、入射した光を強度反転することによって得られる光信号を出射させる反転出射部と、
を有することを特徴とするコンパレータ。
(付記24)入射光の強度に応じて屈折率が変化し、入射光を前記屈折率によって異なる透過率で透過させ、入射光の強度が第1範囲である場合の透過率より、入射光の強度が前記第1範囲より高い第2範囲である場合の透過率が小さい特性を有する第1非線形媒質と、
前記第1非線形媒質に強度変調の光信号を入射させる第1入射部と、
前記光信号の強度との合計の変動範囲が少なくとも前記第1範囲の一部および前記第2範囲の一部を含む範囲となる強度の補助光を、前記第1非線形媒質のうちの前記光信号が透過する部分に入射させる第2入射部と、
入射する光の強度に応じて屈折率が変化し、入射した光を前記屈折率によって異なる方向へ出射させる第2非線形媒質と、
前記第2非線形媒質に所定強度の基準光および前記第1非線形媒質から出射する前記光信号を入射させる第3入射部と、
前記第2非線形媒質のうちの前記基準光および前記光信号が透過する部分に補助光を入射させる第4入射部と、
前記光信号の消光時に前記第2非線形媒質から出射する前記基準光が入射する位置に設けられ、入射した光を強度反転することによって得られる光信号を出射させる反転出射部と、
を有することを特徴とするコンパレータ。
(付記25)強度変調の光信号を分岐する分岐部と、
前記分岐部によって分岐された各光信号が入射する複数の付記23または24に記載のコンパレータと、
を有することを特徴とするデジタル変換器。
(付記26)光伝送路を介して送信された強度変調の光信号を再生中継する光伝送装置であって、
入射する光の強度に応じて屈折率が変化し、入射した光を前記屈折率によって異なる方向へ出射させる非線形媒質と、
前記非線形媒質に所定強度の基準光および前記光信号を入射させる第1入射部と、
前記非線形媒質のうちの前記基準光および前記光信号が透過する部分に補助光を入射させる第2入射部と、
前記光信号の消光時に前記非線形媒質から出射する前記基準光が入射する位置に設けられ、入射した光を強度反転することによって得られる光信号を出射させる反転出射部と、
を有することを特徴とする光伝送装置。
(付記27)第1入射部が、入射する光の強度に応じて屈折率が変化し、入射した光を前記屈折率によって異なる方向へ出射させる非線形媒質に、所定強度の基準光および強度変調の光信号を入射させ、
第2入射部が、前記非線形媒質のうちの前記基準光および前記光信号が透過する部分に補助光を入射させ、
前記光信号の消光時に前記非線形媒質から出射する前記基準光が入射する位置に設けられる反転出射部が、入射した光を強度反転することによって得られる光信号を出射させる、
ことを特徴とする光処理方法。
(付記28)第1入射部が、入射光の強度に応じて屈折率が変化し、入射光を前記屈折率によって異なる透過率で透過させ、入射光の強度が第1範囲である場合の透過率より、入射光の強度が前記第1範囲より高い第2範囲である場合の透過率が小さい特性を有する非線形媒質に、強度変調の光信号を入射させ、
第2入射部が、前記光信号の強度との合計の変動範囲が少なくとも前記第1範囲の一部および前記第2範囲の一部を含む範囲となる強度の補助光を、前記非線形媒質のうちの前記光信号が透過する部分に入射させる、
ことを特徴とする光処理方法。
100,1000 光リミッタ
110 導波路媒質
111 非線形媒質
112 線形媒質
113 境界面
120 ハーフミラー部
130,131 光路
400a,400b,400c,400d プリズム
400A,400B,400C プリズム群
500 導波路媒質群
501 無反射コーティング部
1501 生成部
1502 一括周波数シフト部
1503 波長分離部
1900 OR論理回路
2000 光論理回路
2100 デジタル変換器
2110 コンパレータ
2300 光ニューロン
2400 光伝送システム
2401a,2401b,2401c 光伝送装置
2410 光伝送路

Claims (14)

  1. 入射する光の強度に応じて屈折率が変化し、入射した光を前記屈折率によって異なる方向へ出射させる非線形媒質と、
    前記非線形媒質に所定強度の基準光および強度変調の光信号を入射させる第1入射部と、
    前記非線形媒質のうちの前記基準光および前記光信号が透過する部分に補助光を入射させる第2入射部と、
    前記光信号の消光時に前記非線形媒質から出射する前記基準光が入射する位置に設けられ、入射した光を強度反転することによって得られる光信号を出射させる反転出射部と、
    を有することを特徴とする光リミッタ。
  2. 前記第2入射部は、前記基準光と波長または偏光方向が異なる前記補助光を、前記第1入射部による光の入射方向と同方向で入射させ、
    前記光信号の消光時に前記非線形媒質から出射した光のうちの前記補助光を除去する除去部を有することを特徴とする請求項1に記載の光リミッタ。
  3. 前記第2入射部は、前記第1入射部による光の入射方向と異なる方向で前記補助光を入射させることを特徴とする請求項1に記載の光リミッタ。
  4. 前記非線形媒質に比べて非線形効果が小さく、前記基準光および前記光信号の進行方向に対して前記非線形媒質と直列に配置される線形媒質を有し、
    前記線形媒質は、前記光信号の消光時に前記非線形媒質から出射した光を、前記非線形媒質へ入射した光の入射方向と平行方向に出射させ、
    前記反転出射部は、前記光信号の消光時に前記線形媒質から出射する前記基準光が入射する位置に設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の光リミッタ。
  5. 前記基準光および前記光信号の進行方向に対して前記非線形媒質が複数直列に配置された媒質群を有し、
    前記第1入射部は、前記媒質群に前記基準光および前記光信号を入射させ、
    前記第2入射部は、前記媒質群のうちの前記非線形媒質のそれぞれに前記補助光を入射させ、
    前記反転出射部は、前記媒質群から出射する前記基準光が入射する位置に設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の光リミッタ。
  6. 前記光信号の点灯時に前記非線形媒質から出射する前記光信号が入射する位置に設けられ、入射した光の反射を抑える反射抑制部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の光リミッタ。
  7. 前記第1入射部は、前記基準光および前記光信号をそれぞれ波長分離して入射させ、
    前記第2入射部は、波長分離した前記基準光および前記光信号の各波長成分が透過する部分に前記補助光を入射させ、
    前記光信号の消光時に前記非線形媒質から出射する前記基準光の各波長成分が入射する位置に設けられ、入射した光を合波して前記反転出射部に出射させる合波部を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の光リミッタ。
  8. 入射光の強度に応じて屈折率が変化し、入射光を前記屈折率によって異なる透過率で透過させ、入射光の強度が第1範囲である場合の透過率より、入射光の強度が前記第1範囲より高い第2範囲である場合の透過率が小さい特性を有する非線形媒質と、
    前記非線形媒質に強度変調の光信号を入射させる第1入射部と、
    前記光信号の強度との合計の変動範囲が少なくとも前記第1範囲の一部および前記第2範囲の一部を含む範囲となる強度の補助光を、前記非線形媒質のうちの前記光信号が透過する部分に入射させる第2入射部と、
    を有することを特徴とする光リミッタ。
  9. 強度変調の複数の光信号を合波する合波部と、
    入射する光の強度に応じて屈折率が変化し、入射した光を前記屈折率によって異なる方向へ出射させる非線形媒質と、
    前記非線形媒質に所定強度の基準光、および前記合波部によって合波された前記光信号を入射させる第1入射部と、
    前記非線形媒質のうちの前記基準光および前記光信号が透過する部分に補助光を入射させる第2入射部と、
    前記光信号の消光時に前記非線形媒質から出射する前記基準光が入射する位置に設けられ、入射した光を強度反転することによって得られる光信号を出射させる反転出射部と、
    を有することを特徴とする光論理回路。
  10. 請求項1〜8のいずれか一つに記載の複数の光リミッタを含む光論理回路であって、
    前記複数の光リミッタは、光源によって生成された前記補助光を前記第2入射部が入射させる第1光リミッタと、前記第1光リミッタから出射した前記補助光を前記第2入射部が入射させる第2光リミッタと、を含むことを特徴とする光論理回路。
  11. 入射光の強度が第1範囲である場合の透過率より、入射光の強度が前記第1範囲より高い第2範囲である場合の透過率が小さい特性を有する光リミッタと、
    入射する光の強度に応じて屈折率が変化し、入射した光を前記屈折率によって異なる方向へ出射させる非線形媒質と、
    前記非線形媒質に所定強度の基準光および前記光リミッタから出射した強度変調の光信号を入射させる第1入射部と、
    前記非線形媒質のうちの前記基準光および前記光信号が透過する部分に補助光を入射させる第2入射部と、
    前記光信号の消光時に前記非線形媒質から出射する前記基準光が入射する位置に設けられ、入射した光を強度反転することによって得られる光信号を出射させる反転出射部と、
    を有することを特徴とするコンパレータ。
  12. 強度変調の光信号を分岐する分岐部と、
    前記分岐部によって分岐された各光信号が入射する複数の請求項11に記載のコンパレータと、
    を有することを特徴とするデジタル変換器。
  13. 光伝送路を介して送信された強度変調の光信号を再生中継する光伝送装置であって、
    入射する光の強度に応じて屈折率が変化し、入射した光を前記屈折率によって異なる方向へ出射させる非線形媒質と、
    前記非線形媒質に所定強度の基準光および前記光信号を入射させる第1入射部と、
    前記非線形媒質のうちの前記基準光および前記光信号が透過する部分に補助光を入射させる第2入射部と、
    前記光信号の消光時に前記非線形媒質から出射する前記基準光が入射する位置に設けられ、入射した光を強度反転することによって得られる光信号を出射させる反転出射部と、
    を有することを特徴とする光伝送装置。
  14. 第1入射部が、入射する光の強度に応じて屈折率が変化し、入射した光を前記屈折率によって異なる方向へ出射させる非線形媒質に、所定強度の基準光および強度変調の光信号を入射させ、
    第2入射部が、前記非線形媒質のうちの前記基準光および前記光信号が透過する部分に補助光を入射させ、
    前記光信号の消光時に前記非線形媒質から出射する前記基準光が入射する位置に設けられる反転出射部が、入射した光を強度反転することによって得られる光信号を出射させる、
    ことを特徴とする光処理方法。
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