JP2015116713A - 積層フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】ブルーライトを効率よく軽減し、着色を少なくできるフィルム製品を提供する。【解決手段】透明基材フィルムに色調補正粘着層が積層されており、前記色調補正粘着層は、粘着樹脂組成物と、光の波長380〜495nmに吸収を有する化合物と、を含む組成物を硬化してなる層であり、前記光の波長380〜495nmに吸収を有する化合物が下記一般式(1)の化合物で表される積層フィルム。【化1】【選択図】なし
Description
本発明は、例えば各種ディスプレイの観察者側の表面に、直接又は間接的に貼付して用いられる積層フィルムであり、ブルーライトをカットした場合でも着色を少なくできる積層フィルムに関する。
現在、スマートフォンやタブレット端末をはじめとするディスプレイ製品が我々の周りに多数普及しており、我々がディスプレイに接する機会が増加している。一方、ディスプレイ製品が普及すると共に、ディスプレイ製品が原因とされる問題が発生している。ブルーライトハザードはその一つと言えるが、ディスプレイ製品から放出される波長380〜495nmの光が原因とされており、目に対する影響やサーカディアンリズムに対する影響、自律神経、遺伝子に影響することが報告されている。
従来から、ディスプレイ製品は画質を向上させる目的の一つとして色再現性の拡充を図ってきた。その波長帯域は様々だが、ブルーライトハザードに影響する波長380〜495nmの光は色再現性を拡充する上で必要な光である。このため、現行のディスプレイ製品では波長380〜495nmの光が放出されているのが一般的であり、仮にこの波長帯域の光を遮蔽した場合、色再現性が低下すると共に観察者側へ放出される光が黄色く着色してしまう。
これまでにブルーライトハザードを回避する手段としては、プラスチックに特定の構造式を有する色素を染色させた染色レンズが開発されている(特許文献1)。
一方で、ディスプレイ製品では表層の保護や表層に光学又は物理的な機能を付与する目的で、ディスプレイに直接または間接的にフィルム製品が貼付されている。特に、プラズマディスプレイパネルにおいてはフィルムの一層ないし複数層に特定波長の光を吸収する色素を添加したフィルム製品を表面に貼付することにより、リモコンの誤作動を誘発する近赤外線を遮蔽する機能や視認性を著しく損なう特定の波長の光を遮蔽して外部への放出を防ぐという技術が知られている(特許文献2)。このような技術によって、ディスプレイの観察者は、特別な道具を持たずして安全かつ快適にディスプレイからの映像を見ることができる。
しかし、特許文献1ではブルーライトを遮蔽するレンズであるが、ディスプレイに対して眼鏡という道具を常に使用しなくてはその効果を発現できない。
一方、特許文献2では眼鏡を持たずして特定の光を遮蔽できるものの、特に近赤外線領域の光を遮蔽するものであり、ブルーライトを遮蔽するものではない。
そこで本発明は、上記課題を解決するものであって、ブルーライトを遮蔽する眼鏡を使用することなく波長380nm〜495nmのブルーライトを効率よく軽減し、ブルーライトをカットした場合でも着色を少なくできるフィルム製品を提供することを目的とする。
本発明は、透明基材フィルムに色調補正粘着層が積層されており、前記色調補正粘着層は、粘着樹脂組成物と光の波長380〜495nmに吸収を有する化合物とを含む組成物を硬化してなる層であり、前記光の波長380〜495nmに吸収を有する化合物が、下記一般式(1)で表される化合物である積層フィルムである。好ましくは、光の波長380〜495nmの透過率t1と、光の波長380〜420nmの透過率t2との比率t2/t1が、0.95未満である。
本発明によれば、色調補正粘着層が一般式(1)の化合物を含有することによって、波長380〜495nmの光のうち、着色の影響が少ない波長380〜420nmの光の吸収度合いを高く設計できるため、ブルーライトを十分にカットしながら着色度合いを少なくできる。
以下、本発明を具体化した実施形態について詳細に説明する。
<積層フィルム>
本実施形態の積層フィルムは、少なくとも透明基材フィルム上に色調補正粘着層が積層されている。
本実施形態の積層フィルムは、少なくとも透明基材フィルム上に色調補正粘着層が積層されている。
次に積層フィルムの構成要素について順に説明する。
<透明基材フィルム>
透明基材フィルムは透明性を有している限り特に限定されない。そのような透明基材フィルムを形成する材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル、ポリアリレート、トリアセチルセルロース(TAC)、またはポリエーテルスルフォンである。これらのうち、ポリエステルフィルム、特にポリエチレンテレフタレートフィルムが成形の容易性の点で好ましい。尚、透明基材フィルムには色調補正粘着層とは反対の面に他の機能層を付与してもよい。そのような機能層としては例えば、ハードコート層、導電性ハードコート層、防汚層、耐指紋性層、反射防止層、アンチグレア(防眩)層、透明導電層、書味向上性層、接着性改良層、屈折率調整層等が挙げられる。
透明基材フィルムは透明性を有している限り特に限定されない。そのような透明基材フィルムを形成する材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル、ポリアリレート、トリアセチルセルロース(TAC)、またはポリエーテルスルフォンである。これらのうち、ポリエステルフィルム、特にポリエチレンテレフタレートフィルムが成形の容易性の点で好ましい。尚、透明基材フィルムには色調補正粘着層とは反対の面に他の機能層を付与してもよい。そのような機能層としては例えば、ハードコート層、導電性ハードコート層、防汚層、耐指紋性層、反射防止層、アンチグレア(防眩)層、透明導電層、書味向上性層、接着性改良層、屈折率調整層等が挙げられる。
透明基材フィルムの厚みも特に限定されないが、一般的には25〜400μmであり、好ましくは50〜200μmである。透明基材フィルムの厚みが25μmより薄い場合や400μmより厚い場合には、積層フィルムの製造時及び使用時における取り扱い性が低下してしまう。なお、透明基材フィルムには、透明性を損なわない限り各種の添加剤が含有されていてもよい。そのような添加剤としては、例えば紫外線吸収剤、帯電防止剤、安定剤、可塑剤、滑剤、表面調整剤、難燃剤などが挙げられる。
<色調補正粘着層>
色調補正粘着層は、透過する光の色調を補正するとともに、この積層フィルムを各種ディスプレイに貼付するために積層フィルムの表面に粘着性を付与する機能層である。色調補正粘着層は、粘着樹脂組成物と後述する一般式(1)で示された化合物とを含む組成物からなる色調補正粘着層塗布液をセパレートフィルムに塗布して硬化した後に透明基材フィルムに貼合して形成される。
色調補正粘着層は、透過する光の色調を補正するとともに、この積層フィルムを各種ディスプレイに貼付するために積層フィルムの表面に粘着性を付与する機能層である。色調補正粘着層は、粘着樹脂組成物と後述する一般式(1)で示された化合物とを含む組成物からなる色調補正粘着層塗布液をセパレートフィルムに塗布して硬化した後に透明基材フィルムに貼合して形成される。
色調補正粘着層の厚みは特に限定されないが、好ましくは5〜200μmであり、より好ましくは10〜50μmである。色調補正粘着層の厚みが5μm未満の場合は粘着性樹脂組成物に対する一般式(1)で示された化合物の割合が高くなり色調補正粘着層の粘着物性が低下してしまう。また色調補正粘着層の厚みが200μmより厚い場合は色調補正粘着層の硬化不良や硬化条件を厳しくすることにより一般式(1)で示された化合物の劣化が生じやすい。なお、色調補正粘着層には、適宜添加剤を添加して新たな機能を付与することができる。そのような添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、安定剤、表面調整剤、難燃剤、色素などが挙げられる。
<粘着樹脂組成物>
粘着樹脂組成物としては、(メタ)アクリル系粘着樹脂組成物が好適であり、例えばメチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸とを重合した重合体等を用いることができる。なお、本明細書において「(メタ)アクリル」とは、アクリルまたはメタクリルを意味する。(メタ)アクリル系粘着樹脂組成物を形成する単量体は特に制限されず、従来公知の重合体を用いることができる。例えばメチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸とを重合した重合体を用いることもできる。また、(メタ)アクリレートの他に、例えばエチレン、酢酸ビニル、スチレン等の不飽和二重結合を有するオレフィン系単量体、ビニル系単量体との共重合体も用いることができる。
粘着樹脂組成物としては、(メタ)アクリル系粘着樹脂組成物が好適であり、例えばメチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸とを重合した重合体等を用いることができる。なお、本明細書において「(メタ)アクリル」とは、アクリルまたはメタクリルを意味する。(メタ)アクリル系粘着樹脂組成物を形成する単量体は特に制限されず、従来公知の重合体を用いることができる。例えばメチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸とを重合した重合体を用いることもできる。また、(メタ)アクリレートの他に、例えばエチレン、酢酸ビニル、スチレン等の不飽和二重結合を有するオレフィン系単量体、ビニル系単量体との共重合体も用いることができる。
(メタ)アクリル系粘着樹脂組成物は、(メタ)アクリル酸のほか、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する単量体や、マレイン酸、イタコン酸、クロトン酸等のカルボキシル基を有する架橋成分および架橋剤を含有させて形成されていても良い。これにより、該架橋成分が(メタ)アクリル酸と共重合して官能基を有する(メタ)アクリル系樹脂を得ることができ、この官能基が架橋剤と反応して架橋構造を形成し、色調補正粘着層の機械的強度等を高めることができる。架橋剤は特に限定されないが、例えばイソシアネート系架橋剤等が好適に用いられる。
<一般式(1)で示された化合物>
下記一般式(1)で示された化合物は波長380nm〜495nmの光を吸収させるために使用される。一般式(1)で示された化合物は、波長380nm〜495nmの光のうち、着色の影響度合いが少ないより短波長側の波長380〜420nmの光の吸収率が高く、この化合物を色調補正粘着層に含むことで、積層フィルムの波長380〜495nmの透過率t1に対する波長380〜420nmの透過率t2の関係t2/t1を0.95未満とするとすることができる。それにより、著しい透過率の低下や着色なく波長380nm〜495nmの光を吸収することができる。一般式(1)で示された化合物の製品名は例えば有本化学(株)製PLAST YELLOW 8000が挙げられる。
下記一般式(1)で示された化合物は波長380nm〜495nmの光を吸収させるために使用される。一般式(1)で示された化合物は、波長380nm〜495nmの光のうち、着色の影響度合いが少ないより短波長側の波長380〜420nmの光の吸収率が高く、この化合物を色調補正粘着層に含むことで、積層フィルムの波長380〜495nmの透過率t1に対する波長380〜420nmの透過率t2の関係t2/t1を0.95未満とするとすることができる。それにより、著しい透過率の低下や着色なく波長380nm〜495nmの光を吸収することができる。一般式(1)で示された化合物の製品名は例えば有本化学(株)製PLAST YELLOW 8000が挙げられる。
色調補正粘着層中の一般式(1)で示された化合物の含有量は特に限定されないが、好ましくは、0.0075〜0.025g/m2である。色調補正粘着層中の一般式(1)で示された化合物の含有量が0.025g/m2よりも多い場合は、長波長側の光も多く吸収することにより、着色度合いが大きくなりやすい。一方、一般式(1)で示された化合物の含有量が0.0075g/m2よりも少ない場合は、光の吸収量が少なく、ブルーライトを遮蔽しにくくなる。
本発明を実施例により更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例により何ら制限を受けるものではない。
<製造例>
〔粘着樹脂組成物の調製〕
<製造例1−1>
n‐ブチルアクリレート94.6質量部、アクリル酸4.4質量部、2‐ヒドロキシエチルメタクリレート1質量部、アゾビスイソブチロニトリル0.4質量部、酢酸エチル90質量部、トルエン60質量部を混合し、窒素雰囲気下で混合物を65℃に加温して10時間重合反応を行い、アクリル樹脂組成物を調製した。このアクリル樹脂組成物にコロネートL〔日本ポリウレタン(株)製ポリイソシアネート〕1質量部、および固形分濃度が20質量%となるように酢酸エチルを加えることにより、固形分濃度20質量%の粘着樹脂組成物を得た。
〔粘着樹脂組成物の調製〕
<製造例1−1>
n‐ブチルアクリレート94.6質量部、アクリル酸4.4質量部、2‐ヒドロキシエチルメタクリレート1質量部、アゾビスイソブチロニトリル0.4質量部、酢酸エチル90質量部、トルエン60質量部を混合し、窒素雰囲気下で混合物を65℃に加温して10時間重合反応を行い、アクリル樹脂組成物を調製した。このアクリル樹脂組成物にコロネートL〔日本ポリウレタン(株)製ポリイソシアネート〕1質量部、および固形分濃度が20質量%となるように酢酸エチルを加えることにより、固形分濃度20質量%の粘着樹脂組成物を得た。
〔色調補正粘着層塗布液の調製〕
製造例2−1〜2−3の色調補正粘着層塗布液は透明基材フィルムに色調補正粘着層を25μmの厚みで積層させた場合の積層フィルムの波長380〜495nmの平均透過率t1が73.5%となるよう調製した。
製造例2−1〜2−3の色調補正粘着層塗布液は透明基材フィルムに色調補正粘着層を25μmの厚みで積層させた場合の積層フィルムの波長380〜495nmの平均透過率t1が73.5%となるよう調製した。
<製造例2−1>
製造例1−1の粘着樹脂組成物を固形分換算で100質量部、上記一般式(1)の化合物(有本化学(株)製、商品名PLASTYELLOW 8000)0.1000質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
製造例1−1の粘着樹脂組成物を固形分換算で100質量部、上記一般式(1)の化合物(有本化学(株)製、商品名PLASTYELLOW 8000)0.1000質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
<製造例2−2>
製造例1−1の粘着樹脂組成物を固形分換算で100質量部、波長380〜495nmに吸収を有する化合物Disperse Yellow 54(日本化薬(株)製、商品名KAYASET YELLOW AG)0.0303質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
製造例1−1の粘着樹脂組成物を固形分換算で100質量部、波長380〜495nmに吸収を有する化合物Disperse Yellow 54(日本化薬(株)製、商品名KAYASET YELLOW AG)0.0303質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
<製造例2−3>
製造例1−1の粘着樹脂組成物を固形分換算で100質量部、波長380〜495nmに吸収を有するキノフタロン化合物(山本化成(株)製、商品名MS YELLOW HD−137)0.0734質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
製造例1−1の粘着樹脂組成物を固形分換算で100質量部、波長380〜495nmに吸収を有するキノフタロン化合物(山本化成(株)製、商品名MS YELLOW HD−137)0.0734質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
製造例2−4〜2−6の色調補正粘着層塗布液は透明基材フィルムに色調補正粘着層を25μmの厚みで積層させた場合の積層フィルムの波長380〜495nmの平均透過率t1が77.7%となるよう調製した。
<製造例2−4>
製造例1−1の粘着樹脂組成物を固形分換算で100質量部、上記一般式(1)の化合物(有本化学(株)製、商品名PLASTYELLOW 8000)0.0666質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
製造例1−1の粘着樹脂組成物を固形分換算で100質量部、上記一般式(1)の化合物(有本化学(株)製、商品名PLASTYELLOW 8000)0.0666質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
<製造例2−5>
製造例1−1の粘着樹脂組成物を固形分換算で100質量部、波長380〜495nmに吸収を有する化合物Disperse Yellow 54(日本化薬(株)製、商品名KAYASET YELLOW AG)0.0203質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
製造例1−1の粘着樹脂組成物を固形分換算で100質量部、波長380〜495nmに吸収を有する化合物Disperse Yellow 54(日本化薬(株)製、商品名KAYASET YELLOW AG)0.0203質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
<製造例2−6>
製造例1−1の粘着樹脂組成物を固形分換算で100質量部、波長380〜495nmに吸収を有するキノフタロン化合物(山本化成(株)製、商品名MS YELLOW HD−137)0.0480質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
製造例1−1の粘着樹脂組成物を固形分換算で100質量部、波長380〜495nmに吸収を有するキノフタロン化合物(山本化成(株)製、商品名MS YELLOW HD−137)0.0480質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
製造例2−7〜2−9の色調補正粘着層塗布液は透明基材フィルムに色調補正粘着層を25μmの厚みで積層させた場合の積層フィルムの波長380〜495nmの平均透過率t1が82.3%となるよう調製した。
<製造例2−7>
製造例1−1の粘着樹脂組成物を固形分換算で100質量部、上記一般式(1)の化合物(有本化学(株)製、商品名PLASTYELLOW 8000)0.0332質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
<製造例2−7>
製造例1−1の粘着樹脂組成物を固形分換算で100質量部、上記一般式(1)の化合物(有本化学(株)製、商品名PLASTYELLOW 8000)0.0332質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
<製造例2−8>
製造例1−1の粘着樹脂組成物を固形分換算で100質量部、波長380〜495nmに吸収を有する化合物Disperse Yellow 54(日本化薬(株)製、商品名KAYASET YELLOW AG)0.0103質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
製造例1−1の粘着樹脂組成物を固形分換算で100質量部、波長380〜495nmに吸収を有する化合物Disperse Yellow 54(日本化薬(株)製、商品名KAYASET YELLOW AG)0.0103質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
<製造例2−9>
製造例1−1の粘着樹脂組成物を固形分換算で100質量部、波長380〜495nmに吸収を有するキノフタロン化合物(山本化成(株)製、商品名MS YELLOW HD−137)0.0236質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
製造例1−1の粘着樹脂組成物を固形分換算で100質量部、波長380〜495nmに吸収を有するキノフタロン化合物(山本化成(株)製、商品名MS YELLOW HD−137)0.0236質量部の割合で調整した塗布液を希釈溶剤としてMEKを使用し固形分濃度が40%となるよう調整した。
<実施例1>
製造例2−1で調製した色調補正粘着層塗布液をPET製のセパレートフィルム上に乾燥後の厚みが25μmとなるようにオートアプリケーターを用いて塗布し、90℃で2分間乾燥後、二軸延伸ポリエステルフィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム、厚さ100μm)のフィルムの一方面に貼合して30℃で5日間保存することにより実施例1−1の積層フィルムを得た。
製造例2−1で調製した色調補正粘着層塗布液をPET製のセパレートフィルム上に乾燥後の厚みが25μmとなるようにオートアプリケーターを用いて塗布し、90℃で2分間乾燥後、二軸延伸ポリエステルフィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム、厚さ100μm)のフィルムの一方面に貼合して30℃で5日間保存することにより実施例1−1の積層フィルムを得た。
<実施例2および3、比較例1−1〜3−2>
製造例2−2〜2−9の色調補正粘着層塗布液を使用した以外は実施例1と同様の手順で実施例2および3、比較例1−1〜3−2の積層フィルムを作製した。
製造例2−2〜2−9の色調補正粘着層塗布液を使用した以外は実施例1と同様の手順で実施例2および3、比較例1−1〜3−2の積層フィルムを作製した。
作製した積層フィルムについて次の評価を行った。その結果を表1に示す。表中の各成分の値は質量部を表す。
(平均透過率t1およびt2の測定とt2/t1の算出)
波長380〜495nmの平均透過率t1および波長380〜420nmの平均透過率t2は、UV‐1600PC((株)島津製作所製分光光度計の製品名)を用いて各波長の透過率を測定してその平均値を算出した。t2をt1で除してt2/t1を算出した。
(b*の測定)
b*はCM−3600d(コニカミノルタ(株)分光測色計の製品名)を用いて測定した。
波長380〜495nmの平均透過率t1および波長380〜420nmの平均透過率t2は、UV‐1600PC((株)島津製作所製分光光度計の製品名)を用いて各波長の透過率を測定してその平均値を算出した。t2をt1で除してt2/t1を算出した。
(b*の測定)
b*はCM−3600d(コニカミノルタ(株)分光測色計の製品名)を用いて測定した。
一般式(1)で示される化合物を使用した実施例1では、b*が7.5であり、着色の度合いが小さいことがわかる。一方、波長380〜495nmの平均透過率t1は実施例1と同じ73.5%であって、一般式(1)とは異なる化合物を使用した比較例1−1、1−2では、b*がそれぞれ11.31、16.51であり、実施例1−1に比べて着色の度合いが大きかった。波長380〜495nmの平均透過率t1を77.7%に調整した実施例2−1、比較例2−1及び比較例2−2の結果の対比、及びt1を82.3%に調整した実施例3、比較例からも同様の傾向が確認された。t2/t1の結果に着目すると、一般式(1)で示される化合物を使用してt2/t1の値を0.95未満とすることで、波長380〜420nmの光をより多く吸収し、着色を抑えながら、ブルーライトをカットすることができることがわかった。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190045855A (ko) | 2017-10-24 | 2019-05-03 | 린텍 가부시키가이샤 | 점착 시트 및 표시체 |
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