JP2015116340A - 伸縮自在な電動カーテンレール及び電動カーテンレール用先導ランナー - Google Patents

伸縮自在な電動カーテンレール及び電動カーテンレール用先導ランナー Download PDF

Info

Publication number
JP2015116340A
JP2015116340A JP2013261868A JP2013261868A JP2015116340A JP 2015116340 A JP2015116340 A JP 2015116340A JP 2013261868 A JP2013261868 A JP 2013261868A JP 2013261868 A JP2013261868 A JP 2013261868A JP 2015116340 A JP2015116340 A JP 2015116340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
power supply
supply member
curtain
runner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013261868A
Other languages
English (en)
Inventor
英典 佐々木
Hidenori Sasaki
英典 佐々木
秋宏 細井
Akihiro Hosoi
秋宏 細井
吉田 克也
Katsuya Yoshida
克也 吉田
鈴木 崇弘
Takahiro Suzuki
崇弘 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitori Holdings Co Ltd
Original Assignee
Nitori Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitori Holdings Co Ltd filed Critical Nitori Holdings Co Ltd
Priority to JP2013261868A priority Critical patent/JP2015116340A/ja
Publication of JP2015116340A publication Critical patent/JP2015116340A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Curtains And Furnishings For Windows Or Doors (AREA)

Abstract

【課題】構造がシンプルかつ美感に優れた、伸縮自在な電動カーテンレール及び電動カーテンレール用先導ランナーを提供する。
【解決手段】伸縮自在な電動カーテンレールであって、電気モータを搭載し、電気モータにより駆動されて走行する先導ランナーと、大レールの中空構造内において、先導ランナーの走行方向に沿ってそれぞれ物理的に離隔して配された電気モータへと給電する第1の給電部材及び第2の給電部材と、小レールの中空構造内において、先導ランナーの走行方向に沿ってそれぞれ物理的に離隔して配された電気モータへと給電する第3の給電部材及び第4の給電部材とを有し、第1の給電部材は、その一部が第3の給電部材の一部と第1の接触部において物理的に接触して電気的に接続され、第2の給電部材は、その一部が第4の給電部材の一部と第2の接触部において物理的に接触して電気的に接続されることを特徴とする伸縮自在な電動カーテンレール。
【選択図】図7

Description

本発明は電動カーテンに関し、より詳細には、構造がシンプルかつ美感に優れた伸縮自在な電動カーテンレール及び電動カーテンレール用先導ランナーに関する。
従来の伸縮カーテンレールにおいては、大きさの異なる複数のレールをスライド可能に嵌合させ、長手方向にスライドすることにより伸縮可能としている。
一方で、電動カーテンにおけるカーテンレールにおいて、ランナーを自走させる形式の電動カーテンレールが考えられる。
しかし、電動カーテンレールにおいて、ランナーを自走させる場合、ランナー上に配置された電気モータへと給電する給電部材が必要となる。給電部材は、レールに沿って配置される。レールを伸縮可能とした場合には、給電部材の配置が問題となる。
例えば、伸縮自在の電動カーテンレールにおける給電部材の配置としては、外レール部及び内レール部のそれぞれにおいて、長手方向にそれぞれ平行に給電部材を配置し、ランナーをこの給電部材と接触可能に配置して給電する方法が考えられる。
しかしながら、このような態様の場合においては、それぞれの給電部材が独立して配置されるため、それぞれの給電部材が、独立して電源と電気的に接続されなければならず、接続が複雑となり、かつスペースを大きく必要とする。
また、電動カーテンにおける自走式の先導ランナーは、電動動作時に、その車輪がレールとの間である程度のグリップ力を有していなければ、車輪が空転してしまい、満足にレール上を走行することができない。
一方で、電動カーテンにおいても、先導ランナーを、電源オフの状態でカーテンを開閉したい場合には、カーテンを引くことにより、先導ランナーを手動で移動させることとなるが、この場合、グリップ力を減少させなければ、カーテンを引いても先導ランナーが動かず、カーテンを手動で開閉することができない。
そこで、電動でのカーテン開閉時の先導ランナーの車輪のグリップ力を車輪が空転しないよう十分に保ちつつ、手動でのカーテン開閉時には先導ランナーの車輪のグリップ力を減少させ、電源オフの状態でスムーズにカーテンの開閉が可能な電動カーテン用先導ランナーがのぞまれている。しかも、そうした先導ランナーの構成は、単純であればあるほど、部品点数が少なく、コストも安くすむこととなるからのぞましい。
そこで、本発明は、構造がシンプルかつ美感に優れた伸縮自在な電動カーテンレール及び電動カーテンレール用先導ランナーを提供することを目的とする。
また、本発明は、電源オフの状態でスムーズにカーテンの開閉が可能な電動カーテン用先導ランナーを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る伸縮自在な電動カーテンレールは、それぞれ開口溝を有する中空構造である大レール及び小レールを有し、前記大レール内に前記小レールが嵌入されて長手方向にスライドすることにより伸縮自在な電動カーテンレールであって、電気モータを搭載し、前記大レール及び前記小レールの前記中空構造内において前記電気モータにより駆動されて走行する先導ランナーと、前記大レールの前記中空構造内において、前記先導ランナーの走行方向に沿ってそれぞれ物理的に離隔して配された前記電気モータへと給電する第1の給電部材及び第2の給電部材と、前記小レールの前記中空構造内において、前記先導ランナーの走行方向に沿ってそれぞれ物理的に離隔して配された前記電気モータへと給電する第3の給電部材及び第4の給電部材とを有し、前記第1の給電部材は、その一部が前記第3の給電部材の一部と第1の接触部において物理的に接触して電気的に接続され、前記第2の給電部材は、その一部が前記第4の給電部材の一部と第2の接触部において物理的に接触して電気的に接続され、前記第1の接触部及び前記第2の接触部の各面積は、前記大レール及び前記小レールのスライドにともない増減することを特徴とする。
前記先導ランナーは、前記電気モータにより駆動されて回転する駆動輪を有し、前記大レール及び前記小レールは、それぞれ前記駆動輪が接地走行する走行面を有し、前記大レールの前記走行面及び前記小レールの前記走行面の高さが略同等であってもよい。
前記先導ランナーは、その前面下方に前記電気モータにより駆動されて回転する駆動輪と、駆動輪の回転に伴い駆動輪の回転方向と同一方向へと回転する補助輪と、前記開口溝より前記中空構造の外部へと垂下したカーテン吊下部と、前記第1の給電部材ないし第4の給電部材と接触して前記電気モータへと給電を行う受電部材とを有し、前記カーテン吊下部は、吊り下げフックを取り付けるための取り付け穴を有し、前記取り付け穴は、前記先導ランナーの前面から後面へと向かって延伸され、前記取り付け穴の形状は、その前面下端部の高さが、後面下端部の高さよりも垂直方向において低い位置に設けられていてもよい。
また、前記先導ランナーは、前記駆動輪と前記補助輪との間において、前記カーテンレール内の天井部と一部が接触し、前記先導ランナーは、前記前面上端部が前記後面上端部よりも前記天井部からの距離が大きくなる傾きを有してもよい。傾きを設けるため、前記補助輪の径は、前記駆動輪の径よりも大きくてもよい。
前記先導ランナーの前記受電部材は、前記駆動輪と前記補助輪との間に設けられ、前記カーテンレール内の天井部と一部が接触してもよい。
さらに、開口溝を有する中空構造であって、前記大レール内に嵌入されて長手方向にスライド可能な第2の小レールを有し、前記第2の小レールの前記中空構造内において、前記先導ランナーの走行方向に沿ってそれぞれ物理的に離隔して配された前記電気モータへと給電する第5の給電部材及び第6の給電部材を有し、前記第1の給電部材は、その一部が前記第5の給電部材の一部と第3の接触部において物理的に接触して電気的に接続され、前記第2の給電部材は、その一部が前記第6の給電部材の一部と第4の接触部において物理的に接触して電気的に接続され、前記第3の接触部及び前記第4の接触部の各面積は、前記大レール及び前記第2の小レールのスライドにともない増減してもよい。
前記大レールの前記中空構造内に、先導ランナーを停止させる停止手段を有してもよい。前記停止手段は、仕切り板であってもよい。また、さらにタイマーを有してもよい。
さらに、開口溝を有する中空構造であって、前記小レールがそのレール内に嵌入されて長手方向にスライド可能な第2の大レールを有し、前記第2の大レールの前記中空構造内において、前記先導ランナーの走行方向に沿ってそれぞれ物理的に離隔して配された前記電気モータへと給電する第7の給電部材及び第8の給電部材を有し、前記第3の給電部材は、その一部が前記第7の給電部材の一部と第5の接触部において物理的に接触して電気的に接続され、前記第4の給電部材は、その一部が前記第8の給電部材の一部と第6の接触部において物理的に接触して電気的に接続され、前記第5の接触部及び前記第6の接触部の各面積は、前記小レール及び前記第2の大レールのスライドにともない増減してもよい。
前記小レールの前記中空構造内に、先導ランナーを停止させる停止手段を有してもよい。前記停止手段は、仕切り板であってもよい。また、さらにタイマーを有してもよい。
本発明の一実施形態に係る電動カーテンレール用先導ランナーは、電気モータを搭載し、カーテンレール内において前記電気モータにより駆動されて走行する電動カーテンレール用先導ランナーであって、カーテンレール内に設けられた給電部材と接触して前記電気モータへと給電を行う受電部材と、その前面下方に前記電気モータにより駆動されて回転する駆動輪と、駆動輪の回転に伴い駆動輪の回転方向と同一方向へと回転する補助輪と、前記カーテンレール外部へと垂下したカーテン吊下部とを有し、前記カーテン吊下部は、吊り下げフックを取り付けるための取り付け穴を有し、前記取り付け穴は、前記先導ランナーの前面から後面へと向かって延伸され、前記取り付け穴の形状は、その前面下端部の高さが、後面下端部の高さよりも垂直方向において低い位置に設けられていることを特徴とする。
電動カーテンレール用先導ランナーは、前記駆動輪と前記補助輪との間において、前記カーテンレール内の天井部と一部が接触し、上面は、前記前面上端部が前記後面上端部よりも前記天井部からの距離が大きくなる傾きを有してもよい。傾きを設けるため、前記補助輪の径は、前記駆動輪の径よりも大きくてもよい。
前記受電部材は、前記駆動輪と前記補助輪との間に設けられ、前記カーテンレール内の天井部と一部が接触してもよい。
本発明により、構造がシンプルかつ美感に優れた伸縮自在な電動カーテンレール及び電動カーテンレール用先導ランナーが提供される。
また、本発明により、手動でスムーズにカーテンの開閉が可能な電動カーテン用先導ランナーが提供される。
本発明の一実施形態に係る伸縮自在な電動カーテンレールの大レールと小レールの構成を示す概要図であり、(a)が斜視図、(b)が(a)の斜視図においてs方向から見た側面図、(c)が(b)の側面図におけるD−D線による断面図である。 図1(b)のA−A線による断面図である。 本発明の一実施形態に係る電動カーテンレール用先導ランナーの構成を示す概要図である。 図4(a)は図3の電動カーテンレール用先導ランナーの上面図であり、図4(b)は側面図、図4(c)は斜視図である。 図4に示した電動カーテンレール用先導ランナーにおいて、補助輪が駆動輪よりも大きい場合の、手動での動作を説明するための概要図である。 図4の先導ランナーの変形例を示す概要図である。図6(a)は図4(b)に対応する側面図、図6(b)は図4(c)に対応する斜視図である。 図1(b)におけるA−A線による断面部分を、図4ないし図5の先導ランナーが走行した際の構成を示す概要図である。 本発明の一実施形態に係る伸縮自在な電動カーテンレールにおいて、さらに第2の小レールを有する構成の例を示す概要図である。 本発明の一実施形態に係る伸縮自在な電動カーテンレールにおいて、さらに第2の大レールを有する構成の例を示す概要図である。 本発明の一実施形態に係る伸縮自在な電動カーテンレールを実装したカーテンレールに用いる先導ランナーの構成の一例であり、図10(a)が上面図、図10(b)が側面図、図10(c)が斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながらいくつかの実施形態として説明する。なお、本発明は、これらの実施形態に限定されることはなく、種々の変形を行なって実施することが可能である。また、図面においては、幅および高さなどは誇張している場合があり、実際の幅および高さなどの間の割合を正確に示していない場合がある。更に、同様の機能を有する部材には同じ符号を用い、説明を省略する場合がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る伸縮自在な電動カーテンレールの大レールと小レールの構成を示す概要図であり、(a)が斜視図、(b)が(a)の斜視図においてs方向から見た側面図、(c)が(b)の側面図におけるD−D線による断面図である。また、図2は、図1(b)のA−A線による断面図における、本発明の一実施形態に係る伸縮自在な電動カーテンレールの構成を示す概要図である。
図1を参照すると、本発明の一実施形態に係る伸縮自在な電動カーテンレール100は、大レール110と小レール120とを有する。大レール110と小レール120とは、それぞれ下部に開口溝110C、120Cを有する中空構造である。小レール120は、大レール110内に嵌入される。小レール120と大レール110とは、長手方向へとスライド可能であり、スライドすることにより電動カーテンレール100の長手方向の長さが変動する。なお、長手方向とは、図1においてはB−B方向である。
大レール110及び小レール120の素材は、金属製、代表的にはアルミやステンレス鋼であるが、互いにスライド可能な摺動性とスライド動作への耐久性を有している素材であればよく、その他、木製やプラスチック製であってもよい。
次に、図1及び図2を参照し、大レール110及び小レール120の中空構造内部の構造を説明する。
大レール110は、中空構造内部に第1の給電部材111及び第2の給電部材112を有する。第1の給電部材111及び第2の給電部材112は、大レール110の長手方向に沿って延伸されており、かつそれぞれ物理的に離隔して配されている。
第1の給電部材111及び第2の給電部材112は、導電性の部材であり、大レール110の中空構造内部を走行する後述の先導ランナーに搭載された電動モータへと給電を行う。導電性の部材としては、例えば、銅、真鍮、洋白などが用いられる。
小レール120は、中空構造内部に第3の給電部材121及び第4の給電部材122を有する。第3の給電部材121及び第4の給電部材122は、小レール120の長手方向に沿って延伸されており、かつそれぞれ物理的に離隔して配されている。
第3の給電部材121及び第4の給電部材122は、導電性の部材であり、小レールの中空構造内部を走行する後述の先導ランナーに搭載された電動モータへと給電を行う。導電性の部材としては、例えば、銅、真鍮、洋白など用いられる。
第1の給電部材111と第3の給電部材121とは、それぞれの一部が互いに物理的に接触している。この接触している箇所を、第1の接触部と呼ぶ。第1の接触部の面積は、大レール110と小レール120とのスライド動作に応じて、増減する。第1の給電部材111及び第3の給電部材121のいずれかと電源とが接続され、第1の給電部材111と第3の給電部材121との間が、電気的に接続される。
第2の給電部材112と第4の給電部材122とは、それぞれの一部が互いに物理的に接触している。この接触している箇所を、第2の接触部と呼ぶ。第2の接触部の面積は、大レール110と小レール120とのスライド動作に応じて、増減する。第2の給電部材112及び第4の給電部材122のいずれかと電源とが接続され、第2の給電部材112と第4の給電部材122との間が、電気的に接続される。
第1の給電部材111と第3の給電部材121、及び、第2の給電部材112と第4の給電部材122とが、それぞれ物理的に接触しない構造とし、独立してそれぞれが電源と接続されて、先導ランナーに搭載された電動モータへと給電を行う構成と比べると、本実施形態においては、第1の給電部材111及び第3の給電部材121のいずれか、また、第2の給電部材112及び第4の給電部材122のいずれかが電源と接続されれば、先導ランナーに搭載された電動モータへと給電が可能であるから、より構造がシンプルである。また、第1の給電部材111と第3の給電部材121、及び、第2の給電部材112と第4の給電部材122とが、それぞれ物理的に接触しない構造においては、各給電部材を物理的に離隔する分、大レール110及び小レール120の中空構造部分の体積を大きくせざるを得ず、結果として、大レール110及び小レール120の幅や高さが大きくならざるを得ず、電動カーテンレールの外見の美感を損ねたり、外見が使用者に圧迫感を与える大きさとなるおそれがあるが、そうした構造と比較して、本実施形態においては、第1の給電部材111と第3の給電部材121、及び、第2の給電部材112と第4の給電部材122とが、物理的に接触し合う分、大レール110及び小レール120の中空構造部分の体積を小さくすることができ、結果として、大レール110及び小レール120の幅や高さを小さくすることができるため、美感に優れ、使用者に圧迫感を与えない伸縮自在な電動カーテンレールを提供することができる。
第1〜第4の給電部材111、112、121、122は帯状であってもよいが、この場合、第1の給電部材111と第3の給電部材121、第2の給電部材112と第4の給電部材122とが安定して接触することができるよう保つ必要がある。そこで、図2のように、第1の給電部材111と第3の給電部材121とは、いずれかが内部が中空である管状、円筒形状や角筒形状であってもよく、もう一方がその中空内に挿入可能な丸棒状や角棒状であってもよい。これにより、第1の給電部材111と第3の給電部材121とが安定して接触することができ、第1の給電部材111と第3の給電部材121との間の電気的接続が保たれる。
同様に、第2の給電部材112と第4の給電部材122とは、いずれかが内部が中空である管状、円筒形状や角筒形状であってもよく、もう一方がその中空内に挿入可能な丸棒状や角棒状であってもよい。これにより、第2の給電部材112と第4の給電部材122とが安定して接触することができ、第2の給電部材112と第4の給電部材122との間の電気的接続が保たれる。
大レール110及び小レール120が導電性の素材を用いている場合、大レール110及び小レール120と第1〜第4の給電部材111、112、121、122との間に絶縁体130を有し、大レール110及び小レール120と第1〜第4の給電部材111、112、121、122とが絶縁される。絶縁体は、例えばPVC(ポリ塩化ビニル)である。
カーテンランナーは、大レール110の中空内部において大レール110の下部110A及び110B上、並びに小レール120の中空内部において小レール120の下部120A及び120B上を、走行面として走行する。大レール110及び小レール120が重なり合わない部分においては、カーテンランナーは大レール110の110A及び110B上を走行し、小レール120の120A及び120B上を走行する。大レール110及び小レール120が重なり合う部分においては、カーテンランナーは大レール110の110A及び110B上並びに、小レール120の120A及び120B上を走行する。
このとき、大レール110の110Aと小レール120の120A、大レール110の110Bと小レール120の120Bの高さを略同一としてもよい。これにより、大レール110と小レール120との境界部分を、カーテンランナーがスムーズに走行することができる。
大レール110及び小レール120は、下部に開口溝110C、120Cを有し、カーテンランナーのフック取り付け部分であるフック吊下部が、開口溝110C、120Cより中空構造の外部に垂下している。
次に、本発明の一実施形態に係る電動カーテンレール用先導ランナーについて説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係る先導ランナーの構成を示す概要図である。また、図4(a)は、図3の先導ランナーの上面図であり、図4(b)は図3の先導ランナーの側面図であり、図4(c)は図3の先導ランナーの斜視図である。
図3及び図4を参照すると、本発明の一実施形態に係る先導ランナー200は、電気モータ210、受電部材220、駆動輪230、補助輪240、カーテン吊下部250、取り付け穴251を有する。
先導ランナー200は、大レール110及び小レール120の中空構造内を走行する。このとき、先導ランナー200は先導ランナー200に搭載された電気モータ210により駆動されて自動で走行するか、あるいは手動により走行する。
受電部材220は、先導ランナー200の走行位置に応じて、第1及び第3の給電部材111、121、及び/又は第2及び第4の給電部材112、122と物理的に接触し、電気的に接続されて受電する。受電部材220が受電した電力は電気モータ210へと送られる。受電部材220は、例えばパンタグラフ型のスプリングであり、カーテンレールの中空構造内で天井部に第1から第4の給電部材111、112、121、122を設けてもよい。このとき、カーテンレールの中空構造内で第1から第4の給電部材111、112、121、122と接する受電部材220のばね力が下方に働くことにより、先導ランナー200がカーテンレールの中空構造下部方向へと押し付けられ、結果として、カーテンレールと接する駆動輪230がグリップ力を得ることができる。そして、スプリングのばね力を所望の強さに設定することにより、所望のグリップ力を得ることができる。
電気モータ210は、電力により駆動輪230を駆動し、駆動輪230は駆動されて回転する。駆動輪230は大レール110の中空内部において大レール110の下部110A及び110Bと接地し、並びに小レール120の中空内部において小レール120の下部120A及び120Bと接地して駆動回転することにより、先導ランナー200が大レール110及び小レール120の長手方向を走行方向として走行する。走行時、補助輪240も駆動輪230と同様に大レール110及び小レール120と接地し、駆動輪230の回転にともなって駆動輪230の回転方向と同一方向へと回転し、先導ランナー200の走行を補助する。
第1の給電部材111及び第2の給電部材112、または第3の給電部材121及び第4の給電部材122は、各々の一端部において電灯線等の外部電源から供給される電圧を駆動電圧(電気モータ駆動用電圧)に変換する駆動制御部(図示せず)と電気的に接続される。第1の給電部材111及び第2の給電部材112、または第3の給電部材121及び第4の給電部材122は、駆動制御部から供給される駆動電圧を受電部材220を介して電気モータ210に対して給電する。駆動制御部は、ユーザからの開閉指示に応じた駆動電圧信号を第1の給電部材111及び第2の給電部材112、または第3の給電部材121及び第4の給電部材122に供給することにより、電気モータ210の正転又は逆転動作を制御し、カーテンの電動による開閉動作を制御する。
先導ランナー200の下部は、カーテン吊下部250を構成する。先導ランナー200の上部は、電動カーテンレール100の大レール110及び小レール120の中空構造内に位置する一方、カーテン吊下部250は、大レール110及び小レール120の開口溝より中空構造外部へと垂下している。
カーテン吊下部250は、カーテンの吊下げフック(図示せず)を取り付けるための取り付け穴251を有する。
先導ランナー200の取り付け穴251には、カーテンの吊下げフックが取り付けられ、吊下げフックによりカーテンが吊下げられる。電動カーテンレール100には、先導ランナー200のほか、カーテンフック及びカーテンを介して先導ランナー200の動きに連動して動作する複数の従たるランナーを有してもよい。
駆動輪230は、電気モータ210により駆動し、大レール110及び小レール120上を走行する際の走行に必要なグリップ力を有している。
しかしながら、駆動輪230のグリップ力は、手動によりカーテンの開閉を行おうとした場合には、先導ランナー200のスムーズな移動を妨げてしまう。そのため、電動時はスムーズに先導ランナー200が走行でき、カーテンの開閉もスムーズに行える一方で、手動時にはスムーズに先導ランナー200が走行せず、カーテンの開閉をスムーズに行うことができない。
そこで、手動によりカーテンの開閉をスムーズに行うため、手動時には駆動輪230のグリップ力を失わせるため、本発明の一実施形態に係る先導ランナーにおいては、取り付け穴251を次のような形状とした。
すなわち、図4(a)、(b)に示すように、先導ランナー200の走行方向から見て側面から見た際に、取り付け穴251の形状は角が丸い略四角形状である。なお、図6(a)、図6(b)に示すように、取り付け穴251の形状は角が丸い略三角形状であってもよい。先導ランナー200の駆動輪230側の面Fを、ここで先導ランナー200の前面と称し、補助輪240側の面Bを、ここで先導ランナー200の後面と称する。取り付け穴251の前面方向下端部251Aの高さは、後面方向下端部251Bの高さよりも垂直方向において低い位置に設けられている。
取り付け穴251の前面方向下端部251Aの高さと、後面方向下端部251Bの高さは、先導ランナー200の大きさ、駆動輪230のグリップ力などの要素により、所望の高さへと設定される。
カーテンを手で引いた場合に、その力がカーテンフックを介して先導ランナー200へと伝わる。取り付け穴251の形状を、このように前面方向下端部251Aを後面方向下端部251Bよりも鉛直方向において低い高さに設けることにより、カーテンを補助輪側へと手で引いた場合に、駆動輪230がカーテンレールとの接地面より浮きやすくなり、駆動輪230のグリップ力が失われる。これにより、カーテンを補助輪240方向へと手で引いた場合においてもスムーズに先導ランナー200が補助輪240方向へと走行することができ、カーテンの補助輪240方向への開閉を手動でスムーズに行うことができる。
また、図5に示すように、先導ランナー200は、駆動輪230と補助輪240との間において、点線で示される大レール110及び小レール120の中空構造内の天井部101とその一部が接触してもよい。例えば、図5では、受電部材220が天井部とZにおいて接触している。これに加えて、先導ランナー200は、その上面Tの前面F上端部側における大レール110及び小レール120の中空構造内の天井部との距離U1が後面B上端部側における大レール110及び小レール120の中空構造内の天井部との距離U2よりも大きくなるような傾きを有してもよい。なお、ここで、天井部とは、大レール110及び小レール120本体だけでなく、その構成物、例えば第1の給電部材111、第2の給電部材112、第3の給電部材121、第4の給電部材122や、絶縁体130を含む。
先導ランナー200の一部が天井部と接触し、かつ先導ランナーの上面にかかる傾きを設けることにより、カーテンを駆動輪230方向へと手で引いた場合において、駆動輪230のグリップ力が失われやすい。これにより、カーテンを駆動輪230方向へと手で引いた場合においてもスムーズに先導ランナー200が駆動輪230方向へと走行することができ、カーテンの駆動輪230方向への開閉を手動でスムーズに行うことができる。この作用の詳細については後述する。
傾きは、例えば補助輪240の径を、駆動輪230の径よりも大きくすることにより設けてもよい。
前述のとおり、大レール110及び小レール120の天井部と接触する箇所は、例えば受電部材220である。このとき、第1の給電部材111、第2の給電部材112、第3の給電部材121、第4の給電部材122を天井部に設け、これと受電部材220を接触させることにより、受電部材220を介してモータ210へと給電される。
以下、図5を参照しつつ、取り付け穴251の形状による作用及び先導ランナー200上面に傾きを有することによる作用を順に説明する。図5においては、先導ランナー200の上面Tのうち、前面F上端部側が後面B上端部側よりも大レール110及び小レール120の中空構造内の天井部との距離が大きくなるような傾きを設けるため、補助輪240の径を駆動輪230の径よりも大きくしている。また、受電部材220が大レール110及び小レール120の天井部と接触している。
まず、補助輪方向X2へと先導ランナー200が手動で走行する場合を説明する。
取り付け穴251へと取り付けられたカーテンフックに吊下げられたカーテンがX2方向へと手で引かれると、まず、カーテンフックが取り付け穴の後面方向下端部251Bに移動する。そして、後面方向下端部251Bにおいては、後面方向斜め下方へとf2の力が生じる。f2は、水平方向の力P2と、鉛直方向の力G2からなる。
G2の力、すなわち補助輪240へとかかる荷重が駆動輪230へとかかる荷重よりも大きくなり、その結果、先導ランナー200が補助輪側へとわずかに傾き、駆動輪230が浮き上がる作用を生じさせる。その結果、駆動輪230のグリップ力が失われる。これにより、カーテンを補助輪方向へと手で引いた場合においてもスムーズに先導ランナー200がX2方向へと走行することができ、カーテンの開閉を手動でスムーズに行うことができる。
また、取り付け穴251の形状を、このように前面方向下端部251Aを後面方向下端部251Bよりも低い高さに設けることにより、取り付け穴251に取り付けたカーテンフックは、カーテンフック及びカーテンの重さにより、手でカーテンを引くなどして、カーテンフック、カーテン及び先導ランナー200に外部から力が加わらない限りは、前面方向下端部251Aに位置することとなる。先導ランナー200が電動により走行する場合、カーテンフックが前面方向下端部251Aに位置することにより、カーテンフック及びカーテンの重さで駆動輪230のグリップ力を増すことができる。
次に、駆動輪方向X1へと先導ランナー200が手動で走行する場合における、補助輪240の径を駆動輪230の径よりも大きくすることによる作用を説明する。
中空構造内の天井部と先導ランナー200の受電部材220とが接触しているが、受電部材220の天井部との接触部を支点Zとする。
手動時、カーテンを駆動輪側X1へと手で引いた際に、取り付け穴251の前面方向下端部251Aにおいては前面方向斜め下方へとf1の力が生じる。f1は、水平方向の力P1と、鉛直方向の力G1からなる。
支点Zにおいては、P1方向への力に対して、押上力ないし摩擦力が働く。補助輪240が駆動輪230よりも大きい結果、P1方向への力は、支点Zを支点として、先導ランナー200の支点Zよりも水平方向前面が浮き上がる作用を生じさせる。その結果、駆動輪230のグリップ力が失われる。これにより、カーテンを駆動輪方向へと手で引いた場合においてもスムーズに先導ランナー200がX1方向へと走行することができ、カーテンの開閉を手動でスムーズに行うことができる。
また、カーテンを駆動輪230方向へと手で引いた場合において、G1方向への力が強くかかった場合においては、前面F側が下方へ傾いてしまうことが考えられる。しかし、この場合、先導ランナー200が傾きを有し、先導ランナー200の後面B上端部側の天井部との距離U2が短いため、後面B上端部側の一部が天井部と接触することとなり、これにより、力がX1方向へと逃げ、先導ランナー200がバランスをとりやすいという利点がある。
なお、本実施形態の変形例として、先導ランナー200において天井部との接触部は、受電部材220でなくともよい。その場合においても、先導ランナー200の天井部との接触部が支点Zとなる。
本発明の実施形態に係る先導ランナー200は、電動カーテンレール100内を、電動で走行することができるのみならず、先導ランナーの取り付け穴251に取り付けられたカーテンフックが吊下げるカーテンを手で引くことにより、手動で前面及び後面へと自在に走行することができ、カーテンの開閉を手動で行うことができる。
これにより、手動においてスムーズにカーテンの開閉が可能な電動カーテンが提供される。
なお、取り付け穴251の形状は、図6に示すように角の丸い三角形状であってもよく、その他、取り付け穴251の前面方向下端部251Aが後面方向下端部251Bよりも鉛直方向において低い高さに設けられ、カーテンフックが自重により後面方向下端部251Bから前面方向下端部251Aへと移動可能な形状であればよい。
図7において、図2に示した電動カーテンレール100内に先導ランナー200が位置する様子を示す。
例えば、図7に示すように第3の給電部材121及び第4の給電部材122が受電部材220と接触する。ただし、給電部材と受電部材とが接触しさえすればよく、給電部材の位置は先導ランナー200の上部に限られず、例えば先導ランナー200の側部や下部に位置してもよい。給電部材を設置する位置に応じて、先導ランナー200における受電部材の位置を設計する。
次に、本発明の他の実施形態に係る電動カーテンレールの構成を説明する。
図8は、本発明の他の実施形態に係る電動カーテンレールの構成を示す概要図である。図8に記載の電動カーテンレールは、大レール110及び小レール120に加えて、さらに第2の小レール150を有する。
第2の小レール150が、大レール110の小レール120が嵌入されていない端部にその一部が嵌入されている。第2の小レール150は小レール120の第3の給電部材121と同様の、第5の給電部材151を有し、その一部が第3の接触部において第1の給電部材111と物理的に接触して電気的に接続される。また、第2の小レール150は小レール120の第4の給電部材122と同様の、第6の給電部材152を有し、その一部が第4の接触部において第2の給電部材112と物理的に接触して電気的に接続される。
図8の実施形態に係る電動カーテンレール100においては、両開きのカーテンを設置可能に、大レール110と第2の小レール150とを走行する第2の先導ランナー300を有する。第2の先導ランナー300の構成は、先導ランナー200と同様であり、ここではその詳細は省略する。大レール110には、先導ランナー200と第2の先導ランナー300とが衝突することを防止するため、その長手方向中央部に先導ランナー200及び第2の先導ランナー300の停止手段を有する。停止手段は、例えばセンサーが用いられるが、より簡便に、停止手段として仕切り板を設けてもよい。仕切り板の形状は、先導ランナー200及び第2の先導ランナー300の走行を停止させる形状であればよく、たとえば大レール110の中空構造内部に嵌め込む形状であったり、大レール110の長手方向中央部に切欠き部を設け、切欠き部に設けたりしてもよい。仕切り板を大レール110の長手方向中央部に設け、かつ仕切り板と小レール120及び第2の小レール150のそれぞれの大レール110に嵌入されていない端部までの距離を略同一になるようスライドさせることにより、センサーなどを設けることなく、簡便かつ安価に先導ランナー200と第2の先導ランナー300との走行距離を略同一にすることができるとともに、所望のカーテンの長さに合ったカーテンレールの長さとすることができる。仕切り板と小レール120及び第2の小レール150のそれぞれの大レール110に嵌入されていない端部までの距離を調整するため、タイマーを用いてもよく、タイマーを電動カーテンレールに搭載してもよい。これにより、簡易かつ単純な構造により低コストで両開きの電動カーテンの提供が可能となる。
図9は、本発明のさらに他の実施形態に係る電動カーテンレールの構成を示す概要図である。図9に記載の電動カーテンレールは、大レール110及び小レール120に加えて、さらに第2の大レール160を有する。
第2の大レール160が、小レール120の大レール110が嵌入されていない端部にその一部が嵌入されている。第2の大レール160は大レール110の第1の給電部材111と同様の、第7の給電部材161を有し、その一部が第5の接触部において第3の給電部材121と物理的に接触して電気的に接続される。また、第2の大レール160は大レール110の第2の給電部材112と同様の、第8の給電部材162を有し、その一部が第6の接触部において第4の給電部材122と物理的に接触して電気的に接続される。
図9の実施形態に係る電動カーテンレール100においては、両開きのカーテンを設置可能に、小レール120と第2の大レール160とを走行する第3の先導ランナー400を有する。第3の先導ランナー400の構成は、先導ランナー200と同様であり、ここではその詳細は省略する。小レール120には、先導ランナー200と第3の先導ランナー400とが衝突することを防止するため、その長手方向中央部に先導ランナー200及び第3の先導ランナー400の停止手段を有する。停止手段は、例えばセンサーが用いられるが、より簡便に、停止手段として仕切り板を設けてもよい。仕切り板の形状は、先導ランナー200及び第3の先導ランナー400の走行を停止させる形状であればよく、たとえば小レール120の中空構造内部に嵌め込む形状であったり、小レール120の長手方向中央部に切欠き部を設け、切欠き部に設けたりしてもよい。仕切り板を小レール120の長手方向中央部に設け、かつ仕切り板と大レール110及び第2の大レール160のそれぞれの小レール120に嵌入されていない端部までの距離を略同一になるようスライドさせることにより、センサーなどを設けることなく、簡便かつ安価に先導ランナー200と第3の先導ランナー400との走行距離を略同一にすることができるとともに、所望のカーテンの長さに合ったカーテンレールの長さとすることができる。仕切り板と大レール110及び第2の大レール160のそれぞれの小レール120に嵌入されていない端部までの距離を調整するため、タイマーを用いてもよく、タイマーを電動カーテンレールに搭載してもよい。これにより、簡易に、かつ単純な構造により低コストで両開きの電動カーテンの提供が可能となる。
以上のように、図8及び図9に係る実施形態において、構造がシンプルかつ美感に優れた伸縮自在な両開きカーテン用の電動カーテンレールが提供される。
以下において、本発明に係る電動カーテンレールの一例について、図10を参照しつつ説明する。
図10は、本実施例における先導ランナーの寸法図である。図10を参照すると、本実施例における先導ランナーの走行方向の長さaは40mm、短手方向の長さbは17mm、鉛直方向の長さcは14mmである。
本実施例における先導ランナーは、駆動輪を先導ランナー側面の前面方向に2つ、補助輪を先導ランナー側面の後面方向に2つ有する。駆動輪及び補助輪はそれぞれ樹脂系材料からなる。駆動輪の径dはそれぞれ8.5mm、であり、補助輪の径eはそれぞれ11.0mmである。これにより、先導ランナーの補助輪側である後面下端部が、駆動輪側である前面下端部よりも1.9mm高くなり、先導ランナーは、2.4度の傾きを有する。先導ランナーを電動カーテンレール中空構造内部に設置した場合、この傾きにより、先導ランナー上面部と電動カーテンレール中空構造内部の天井部との間の距離は、先導ランナーの受電部材と天井部とが接触するzより前方における鉛直方向の距離pが、後方における鉛直方向の距離qよりも大きい。
駆動輪の中心に位置する車軸と補助輪の中心に位置する車軸との間の距離fは、25.0mmである。駆動輪と先導ランナーの側面の前面端部までの距離gは9.0mmであり、補助輪と先導ランナーの側面の後面方向端部までの距離hは6.0mmである
先導ランナーの受電部材は、素材をりん青銅とする導電性のパンタグラフ型の部材であり、長手方向において、先導ランナーの上部方向おいて、給電部材と接触する。受電部材は、先導ランナーの上面部より斜め方向へと10.5mm延伸された位置zで給電部材と接触し、先導ランナーの上面部との傾き角度は、22度である。先導ランナーの電気モータの駆動電圧は6Vである。
先導ランナーの吊下げ部に設けられた取り付け穴の幅iは5mm、長さjは25mmである。吊下げ部上端からそれよりも下方に位置する前面方向下端部251Aへの鉛直方向への距離kは16.7mmであり、吊下げ部上端からそれよりも下方に位置する後面方向下端部251Bへの鉛直方向の距離mは9.3mmである。カーテンは、重さが200g以上2000g以下の所望のカーテンを吊下げ可能である。
電動カーテンレールの中空構造内部における、レールの内側の幅、すなわち走行方向と水平面上で直角をなす方向におけるレールの内側の長さは大レールにおいて25mm、小レールにおいて23mmである。中空構造内部における、先導ランナーの車輪の接地面から給電部材の受電部材までの鉛直方向の高さは19.3mmである。電動カーテンレールの長さ方向の長さは、所望の長さでよく、大レールと小レールの重なりの長さの範囲は、最短で10mmから、所望の長さであってよい。大レールの中空構造内部の天井部に第1及び第2の給電部材、小レールの中空構造内部の天井部に第3及び第4の給電部材が設けられており、先導ランナーの走行時、走行場所に応じて第1及び第2の給電部材、または第3及び第4の給電部材に受電部材が接触する。
先導ランナーの動きに追従して移動する、一般的なカーテンランナーである複数の従動ランナーがカーテンレールに取り付けられ、それぞれの従動ランナーの取り付け穴にカーテンフックが取り付けられている。
本実施例に係る電動カーテンレールにおいて、電動によりカーテンの開閉を行ったところ、給電部材を通じて先導ランナーへと安定した給電が行われ、先導ランナーが電気モータにより大レール及び小レール上を円滑に走行した。先導ランナーの動きに伴い、従動ランナーも移動し、カーテンの開閉がスムーズに行われた。
本実施例に係る電動カーテンレールにおいて、手動、すなわちカーテンを手で引くことによりカーテンの開閉を行ったところ、開閉のいずれについても、駆動輪のグリップ力が失われることにより、カーテンから力の加わった先導ランナーが大レール及び小レール上を円滑に走行した。先導ランナーの動きに伴い、従動ランナーも移動し、大きな力をかけることなく、また先導ランナーを損傷させることなく、カーテンの開閉がスムーズに行われた。
以上のように、本実施例における伸縮自在な電動カーテンレール及び先導ランナーにおいて、構造がシンプルかつ美感に優れ、電源オフの状態でスムーズにカーテンの開閉が可能であることが確認された。
100 電動カーテンレール
110 大レール
110C、120C 開口溝
111 第1の給電部材
112 第2の給電部材
120 小レール
121 第3の給電部材
122 第4の給電部材
130 絶縁体
150 第2の小レール
151 第5の給電部材
152 第6の給電部材
160 第2の大レール
200 先導ランナー
210 電気モータ
220 受電部材
230 駆動輪
240 補助輪
250 カーテン吊下部
251 取り付け穴

Claims (18)

  1. それぞれ開口溝を有する中空構造である大レール及び小レールを有し、前記大レール内に前記小レールが嵌入されて長手方向にスライドすることにより伸縮自在な電動カーテンレールであって、
    電気モータを搭載し、前記大レール及び前記小レールの前記中空構造内において前記電気モータにより駆動されて走行する先導ランナーと、
    前記大レールの前記中空構造内において、前記先導ランナーの走行方向に沿ってそれぞれ物理的に離隔して配された前記電気モータへと給電する第1の給電部材及び第2の給電部材と、
    前記小レールの前記中空構造内において、前記先導ランナーの走行方向に沿ってそれぞれ物理的に離隔して配された前記電気モータへと給電する第3の給電部材及び第4の給電部材とを有し、
    前記第1の給電部材は、その一部が前記第3の給電部材の一部と第1の接触部において物理的に接触して電気的に接続され、
    前記第2の給電部材は、その一部が前記第4の給電部材の一部と第2の接触部において物理的に接触して電気的に接続され、
    前記第1の接触部及び前記第2の接触部の各面積は、前記大レール及び前記小レールのスライドにともない増減する
    ことを特徴とする伸縮自在な電動カーテンレール。
  2. 前記先導ランナーは、前記電気モータにより駆動されて回転する駆動輪を有し、
    前記大レール及び前記小レールは、それぞれ前記駆動輪が接地走行する走行面を有し、
    前記大レールの前記走行面及び前記小レールの前記走行面の高さが略同等である
    ことを特徴とする請求項1に記載の伸縮自在な電動カーテンレール。
  3. 前記先導ランナーは、その走行方向前面下方に前記電気モータにより駆動されて回転する駆動輪と、その走行方向後面下方に駆動輪の回転に伴い駆動輪の回転方向と同一方向へと回転する補助輪と、前記開口溝より前記中空構造の外部へと垂下したカーテン吊下部と、
    前記第1の給電部材ないし第4の給電部材と接触して前記電気モータへと給電を行う受電部材とを有し、
    前記カーテン吊下部は、吊り下げフックを取り付けるための取り付け穴を有し、
    前記取り付け穴は、前記先導ランナーの前記前面から前記後面へと向かって延伸され、前記取り付け穴の形状は、その前面下端部の高さが、後面下端部の高さよりも垂直方向において低い位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の伸縮自在な電動カーテンレール。
  4. 前記先導ランナーは、前記駆動輪と前記補助輪との間において、前記カーテンレール内の天井部と一部が接触し、前記先導ランナーは、前記前面上端部が前記後面上端部よりも前記天井部からの距離が大きくなる傾きを有することを特徴とする請求項3に記載の伸縮自在な電動カーテンレール。
  5. 前記補助輪の径は、前記駆動輪の径よりも大きいことを特徴とする請求項4に記載の伸縮自在な電動カーテンレール。
  6. 前記先導ランナーの前記受電部材は、前記駆動輪と前記補助輪との間に設けられ、前記カーテンレール内の天井部と一部が接触することを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の伸縮自在な電動カーテンレール。
  7. 開口溝を有する中空構造であって、前記大レール内に嵌入されて長手方向にスライド可能な第2の小レールを有し、
    前記第2の小レールの前記中空構造内において、前記先導ランナーの走行方向に沿ってそれぞれ物理的に離隔して配された前記電気モータへと給電する第5の給電部材及び第6の給電部材を有し、
    前記第1の給電部材は、その一部が前記第5の給電部材の一部と第3の接触部において物理的に接触して電気的に接続され、
    前記第2の給電部材は、その一部が前記第6の給電部材の一部と第4の接触部において物理的に接触して電気的に接続され、
    前記第3の接触部及び前記第4の接触部の各面積は、前記大レール及び前記第2の小レールのスライドにともない増減する
    ことを特徴とする
    請求項1から6のいずれかに記載の伸縮自在な電動カーテンレール。
  8. 前記大レールの前記中空構造内に、先導ランナーを停止させる停止手段を有することを特徴とする請求項7に記載の伸縮自在な電動カーテンレール。
  9. 前記停止手段は、仕切り板であることを特徴とする請求項8に記載の伸縮自在な電動カーテンレール。
  10. さらにタイマーを有することを特徴とする請求項9に記載の伸縮自在な電動カーテンレール。
  11. 開口溝を有する中空構造であって、前記小レールがそのレール内に嵌入されて長手方向にスライド可能な第2の大レールを有し、
    前記第2の大レールの前記中空構造内において、前記先導ランナーの走行方向に沿ってそれぞれ物理的に離隔して配された前記電気モータへと給電する第7の給電部材及び第8の給電部材を有し、
    前記第3の給電部材は、その一部が前記第7の給電部材の一部と第5の接触部において物理的に接触して電気的に接続され、
    前記第4の給電部材は、その一部が前記第8の給電部材の一部と第6の接触部において物理的に接触して電気的に接続され、
    前記第5の接触部及び前記第6の接触部の各面積は、前記小レール及び前記第2の大レールのスライドにともない増減する
    ことを特徴とする
    請求項1から6のいずれかに記載の伸縮自在な電動カーテンレール。
  12. 前記小レールの前記中空構造内に、先導ランナーを停止させる停止手段を有することを特徴とする請求項11に記載の伸縮自在な電動カーテンレール。
  13. 前記停止手段は、仕切り板であることを特徴とする請求項12に記載の伸縮自在な電動カーテンレール。
  14. さらにタイマーを有することを特徴とする請求項13に記載の伸縮自在な電動カーテンレール。
  15. 電気モータを搭載し、カーテンレール内において前記電気モータにより駆動されて走行する電動カーテンレール用先導ランナーであって、
    カーテンレール内に設けられた給電部材と接触して前記電気モータへと給電を行う受電部材と、
    その前面下方に前記電気モータにより駆動されて回転する駆動輪と、駆動輪の回転に伴い駆動輪の回転方向と同一方向へと回転する補助輪と、前記カーテンレール外部へと垂下したカーテン吊下部とを有し、
    前記カーテン吊下部は、吊り下げフックを取り付けるための取り付け穴を有し、
    前記取り付け穴は、前記先導ランナーの前面から後面へと向かって延伸され、前記取り付け穴の形状は、その前面下端部の高さが、後面下端部の高さよりも垂直方向において低い位置に設けられている
    ことを特徴とする電動カーテンレール用先導ランナー。
  16. 前記駆動輪と前記補助輪との間において、前記カーテンレール内の天井部と一部が接触し、上面は、前記前面上端部が前記後面上端部よりも前記天井部からの距離が大きくなる傾きを有することを特徴とする請求項15に記載の電動カーテンレール用先導ランナー。
  17. 前記補助輪の径は、前記駆動輪の径よりも大きいことを特徴とする請求項16に記載の電動カーテンレール用先導ランナー。
  18. 前記受電部材は、前記駆動輪と前記補助輪との間に設けられ、前記カーテンレール内の天井部と一部が接触することを特徴とする請求項15から17のいずれかに記載の電動カーテンレール用先導ランナー。
JP2013261868A 2013-12-18 2013-12-18 伸縮自在な電動カーテンレール及び電動カーテンレール用先導ランナー Pending JP2015116340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013261868A JP2015116340A (ja) 2013-12-18 2013-12-18 伸縮自在な電動カーテンレール及び電動カーテンレール用先導ランナー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013261868A JP2015116340A (ja) 2013-12-18 2013-12-18 伸縮自在な電動カーテンレール及び電動カーテンレール用先導ランナー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015116340A true JP2015116340A (ja) 2015-06-25

Family

ID=53529628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013261868A Pending JP2015116340A (ja) 2013-12-18 2013-12-18 伸縮自在な電動カーテンレール及び電動カーテンレール用先導ランナー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015116340A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109875372A (zh) * 2019-04-09 2019-06-14 闫小康 一种电动窗帘轨道器
WO2021072697A1 (zh) * 2019-10-17 2021-04-22 爱宝窗饰股份有限公司 窗帘轨道的结构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109875372A (zh) * 2019-04-09 2019-06-14 闫小康 一种电动窗帘轨道器
WO2021072697A1 (zh) * 2019-10-17 2021-04-22 爱宝窗饰股份有限公司 窗帘轨道的结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20160039346A1 (en) Vehicle step apparatus and extending and retracting device thereof
KR200489114Y1 (ko) 병진운동이 가능한 전기자동차 충전기용 자동 릴 장치
AU2013206330A1 (en) Curtain
JP2015531663A5 (ja)
JP7085771B2 (ja) 伸縮板
US20150259976A1 (en) Curtain drawstring structure
JP2015116340A (ja) 伸縮自在な電動カーテンレール及び電動カーテンレール用先導ランナー
KR102240952B1 (ko) 도색용 지그
JPWO2012025965A1 (ja) 電動式カーテン開閉装置およびそれを用いたカーテン開閉方法
CN104266446B (zh) 一种冰箱抽屉滑轨及冰箱门组件
JP2017037859A5 (ja)
CN107762379B (zh) 中空内置百叶玻璃
JP4966424B2 (ja) 電動式カーテン開閉装置およびそれを用いたカーテン開閉方法
CN209987983U (zh) 一种自调节爬梯搬运车
CN213304591U (zh) 一种方便布线的控制柜
JP3217296U (ja) 横方向移動キャスターを備えたスーツケース
US20180044979A1 (en) Window curtain control device
CN108233069A (zh) 一种改进型设备接电装置
CN104532841A (zh) 电磁建筑打桩机
JP6002163B2 (ja) 駆動ユニット
JP6181705B2 (ja) 移動式ポート
CN208508173U (zh) 适配器结构
CN204169229U (zh) 一种可调节箱体与地面高度的拉杆箱
CN208286934U (zh) 用于吸尘器的底座组件和具有其的吸尘器
CN212583575U (zh) 一种窗帘的电动安装结构