JP2015115676A - 表示装置、画像出力装置 - Google Patents

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郁雄 上久保
Ikuo Kamikubo
郁雄 上久保
北岸 広久
Hirohisa Kitagishi
広久 北岸
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Abstract

【課題】ズーム表示を含む立体視映像において、視聴者の視認負荷を軽減する。
【解決手段】左眼用画像と右眼用画像とをもとに、画像データ内での視差の最大値と最小値と、を取得する視差情報取得部と、取得された視差の最大値と前記最小値との差分をもとに画像データの奥行き量を取得する奥行き情報取得部と、画像データ間での奥行き量の変化をもとにズーム表示の有無を検出するズーム表示検出部と、ズーム表示が検出され、かつ、視差の最大値が閾値以上である場合に、画像データに対して視聴負担を軽減するよう補正を行う補正部と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、左眼用画像と右眼用画像との視差をもとに立体視画像を表示する技術に関する。
従来、視聴者に立体的に見える立体視画像を表示することができる表示装置が知られている。例えば、アクティブシャッター方式では、視聴者の左眼に入力する左眼用画像と、右眼に入力する右目用画像とを時分割で交互に表示する表示装置と、右眼用画像と左眼用画像との各表示周期に同期して、シャッターが開閉するシャッター眼鏡とで構成される。無論、立体視画像を表示するものは、シャッター眼鏡を用いるものに限定されず、表示装置が、シリンドリカルレンズのような左眼用画像と右目用画像との入射方向を分離する偏光レンズを用いて、視聴者に立体視画像を表示するものも存在する。
また、立体視画像の立体感(奥行き感)を決めるために左眼用画像と右目用画像の視差が重要となる。視差は、右眼と左眼で物体への視方向の差を指す。対象への視方向差は、奥行き感の指標ともなる。また、視差が適正な範囲内に収まらない場合、画像が前方に飛び出る量が多く視聴者に視差疲労を生じさせ、また画像が立体視として視聴者に認識されない場合がある。
そのため、視差が適正な範囲内に収まらない場合に、左眼用画像や右眼用画像に含まれるオブジェクトのサイズを小さくするなどして、奥行き感を補正し、視聴者の負担を軽減するものが開示されている(例えば、特許文献1−3参照)。
特開2013−005238号公報 特開2004−349736号公報 特開2013−162467号公報
ところで、画面に表示される立体視画像の中にオブジェクトをズーム表示する場面が含まれることがある。ズーム表示では、オブジェクトが徐々に拡大して表示されていくため、ズームの途中で視差が適正範囲から外れる場合がある。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、ズーム表示を含む立体視映像において、視聴者の視認負荷を軽減することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様では、左眼用画像と右眼用画像とで構成される画像データをもとに立体視画像を表示する表示装置であって、前記左眼用画像と前記右眼用画像とをもとに、前記画像データ内での視差の最大値と最小値と、を取得する視差情報取得部と、取得された前記視差の最大値と前記最小値との差分をもとに前記画像データの奥行き量を取得する奥行き情報取得部と、前記画像データ間での前記奥行き量の変化をもとにズーム表示の有無を検出するズーム表示検出部と、前記ズーム表示が検出され、かつ、前記視差の最大値が閾値以上である場合に、前記画像データに対して視聴負担を軽減するよう補正を行う補正部と、を有することを特徴とする表示装置。
上記のように構成された発明では、補正部は、ズーム表示が検出され、かつ、視差の最大値が閾値以上である場合に、画像データに対して視聴負担を軽減するよう補正を行う。そのため、ズーム表示により生じやすくなる立体視映像において、視聴者の視認負荷を軽減することができる。
ここで、補正部が画像データに対して行う補正は、視聴者の視認負荷を軽減するものであればどの様なものであってもよい。
また、本発明の一態様では、前記ズーム表示検出部は、前記奥行き量が時系列に小さくなっている場合を、前記ズーム表示として検出する。
上記のように構成された発明では、奥行き量の時系列の変化をもとにズーム表示を検出するため、簡易な処理により本発明を実現することが可能となる。
そして、本発明の一態様では、前記補正部が行う補正は、前記右眼用画像又は前記左眼用画像のいずれかを非表示とする。
上記のように構成された発明では、右眼用画像又は左眼用画像のいずれかを非表示とし、立体視を解除することで、視聴負担を軽減することができる。
さらに、本発明の一態様では、前記補正部が行う補正は、前記右眼用画像又は前記左眼用画像のいずれかに含まれる画像の輪郭を濃くする。
上記のように構成された発明では、左眼用画像と右目用画像が結像されず、2重に表示される場合でも、一方の画像を目立ちにくくして、視聴負荷を低減することができる。
また、本発明の一態様では、前記補正部が行う補正は、前記ズーム表示を再現する全ての前記画像データに対して同一の補正を行う。
上記のように構成された発明では、ズーム表示中の立体視画像に対して一体となった補正が行われるため、補正による画質劣化を抑制することができる。
また、本発明は、表示装置のみならず、表示装置に対して立体視画像を表示させる画像出力装置としても捉えることができる。例えば、画像出力装置の一例として、PC、レコーダである。
上記構成とすることで、表示装置に画像データが入力する前に画像出力装置側で本発明の処理を行なうため、表示装置の処理負荷を軽減することができる。
表示装置100を説明する図である。 一例としての左眼用画像LDと右眼用画像RDを示す図である。 左眼用画像LDと右眼用画像RDとの表示により視聴者に知覚されるオブジェクトの位置を示す図である。 表示装置100の機能を説明する機能ブロック図である。 ディスプレイ装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。 ディスプレイ装置10により実行される処理を説明するフローチャートである。 視差情報の取得を説明する図である。 ズーム表示により画面に表示されるオブジェクトの変化を示す図である。 また、図9は、立体視画像の奥行き情報DEPとズーム表示との関係を示す図である。 補正部16により実行される補正処理を説明する図である。 補正部16により実行される補正処理を説明する図である。 第2の実施形態において、ステップS8で実行される処理を説明するフローチャートである。 画像出力装置としてのレコーダのハードウェア構成を示すブロック構成図である。
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
1.第1の実施形態:
(1)表示装置の構成
(2)立体視画像の表示方法
2.第2の実施形態:
3.第3の実施形態:
4.その他の実施形態:
1.第1の実施形態:
(1)表示装置の構成
図1は、表示装置100を説明する図である。図1に示す表示装置100は、アクティブシャッター方式を採用する装置であり、ディスプレイ装置10と、シャッター眼鏡30とで構成されている。
ディスプレイ装置10は、立体視画像を表示するための画像データを取得すると、この画像データから左眼用画像LDと、右眼用画像RDとを取り出す。ディスプレイ装置10は、左眼用画像LDと右眼用画像RDとを取り出すと、各画像を、1フレームとして時分割(フレームシーケンシャル)で表示していく。
シャッター眼鏡30は、左眼用レンズ31と右眼用レンズ32とを有し、各レンズにはディスプレイ装置10からの表示光を遮るシャッターが取り付けられている。シャッター眼鏡30は、ディスプレイ装置10の左眼用画像LDの表示タイミングと右眼用画像RDの表示タイミングに同期して、各シャッターの開閉を切替える。図1では、ディスプレイ装置10が右眼用画像RDを表示するタイミングで、シャッター眼鏡30は左眼用レンズ31のシャッターを閉じている。そのため、右眼用画像RDにもとづく表示光RLが右眼用レンズ32を通じて視聴者の右眼に入射している。一方、図示しないが、ディスプレイ装置10が左眼用画像LDを表示するタイミングで、シャッター眼鏡30は右眼用レンズ32のシャッターを閉じる。そのため、左眼用画像LDにもとづく表示光LLが左眼用レンズ31を通じて視聴者の左眼に入射する。
図2は、一例としての左眼用画像LDと右眼用画像RDを示す図である。以下、ある画像を立体視させるための1組の左眼用画像LDと右眼用画像RDとで構成される画像データをフィールドデータFDとも記載する。図2(a)は、フィールドデータFDに含まれる左眼用画像LDを示す図である。また、図2(b)は、フィールドデータFDに含まれる右眼用画像RDを示す図である。また、図3は、左眼用画像LDと右眼用画像RDとの表示により視聴者に知覚されるオブジェクトの位置を示す図である。図3では、便宜上、左眼用画像LDと右眼用画像RDとをディスプレイ装置10内に一度に表示しているが、各画像LD、RDは時分割で交互に表示される。
図2に示すフィールドデータFD(左眼用画像LDと右眼用画像RD)は、4つのオブジェクトFG1〜FG4を表示するものである。即ち、左眼用画像LDのオブジェクトLG1、右眼用画像RDのオブジェクトRG1とは、視聴者にオブジェクトFG1を立体視させるものである。同様に、オブジェクトLG2とオブジェクトRG2、オブジェクトLG3とオブジェクトRG3、オブジェクトLG4とオブジェクトRG4は、それぞれ視聴者にオブジェクトFG2〜FG4を立体視させるものである。
また、図3に示すように、各オブジェクトFG1〜FG4の立体視の位置(視聴者に擬似的に知覚される位置)は、左眼用画像LDと右眼用画像RDの対応する各オブジェクト間での視差d1〜d4に応じて決定される。図3では、オブジェクトLG1とオブジェクトRG1との視差d1が最も大きく、オブジェクトFG1の立体視の位置は最も前方となる。また、図3では、オブジェクトLG4とオブジェクトRG4との視差d4が最も小さいため、オブジェクトFG1の立体視の位置は最も後方となる。
なお、以下では、左眼用画像LDと右眼用画像RDの位置関係は、立体視画像を前方側に飛び出すように立体視させる場合を主に説明を行う。説明を省略するが、立体視画像を後退させるよう立体視させる場合も、実施形態に記載された内容を適用できることは言うまでもない。
上記構成により表示される立体視画像の中に、ズーム表示が含まれている場合がある。ズーム表示では、オブジェクトが時系列に拡大されて表示される。そのため、オブジェクトの拡大により視差が大きくなり、視差が適切な範囲に収まらない場合がある。そのため、ディスプレイ装置10では、立体視画像の中にズーム表示を検出した場合、フィールドデータFDの補正を行う。
図4は、表示装置100の機能を説明する機能ブロック図である。表示装置100は、画像取得部11、視差情報取得部12、奥行き情報取得部13、ズーム表示検出部14、視差判定部15、補正部16、出力調整部17の各機能を備える。
画像取得部11は、フィールドデータFDから、左眼用画像LDと右眼用画像RDとを抽出する。サイドバイサイド方式のフィールドデータFDには、1つのフレーム画像に横方向(走査方向)が圧縮された左眼用画像LDと右眼用画像RDとが含まれている。そのため、画像取得部11は、フィールドデータFDから、左眼用画像LDと右眼用画像RDとを抽出し、各画像LD、RDの画素数を変換する。
視差情報取得部12は、画像取得部11により取得された左眼用画像LDと右眼用画像RDとをもとに、視差情報(Maxd、Mind)を取得する。最大視差Maxdは、フィールドデータFDに含まれるオブジェクトの視差の内、最大のものを示す。また、最小視差Minは、フィールドデータFDに含まれるオブジェクトの視差の内、最小のものを示す。
奥行き情報取得部13は、視差情報取得部12によって取得された視差情報(Maxd、Mind)をもとに、オブジェクト間の奥行き感の指標となる奥行き情報DEPを取得する。この奥行き情報は、最大視差Maxから最小視差Minを引くことで取得される。奥行き感は、視聴者により最も前方に知覚されるオブジェクトの位置と、最も後方に知覚されるオブジェクトの位置との距離感を示す。例えば、図3では、奥行き感は、オブジェクトFG1とオブジェクトFG4との間の距離感となる。
ズーム表示検出部14は、奥行き情報取得部13により取得された奥行き情報DEPを複数のフィールドデータFD毎に監視し、ズーム表示の有無を判断する。なお、ズーム表示の有無の判断手法は後述する。
視差判定部15は、視差情報取得部12によって取得された視差情報(Maxd、Mind)が適正視差の範囲に収まるか否かを判断する。視差判定部15が判断する適正視差の範囲は、例えば、立体視画像が表示される画面のサイズに応じて予め設定された値である。
補正部16は、ズーム表示が行われており、かつ、ズーム表示を再現するフィールドデータFDの視差が適正範囲を超えている場合、対象フィールドデータFD(左眼用画像LD、右眼用画像RD)に対して、補正を行う。
出力調整部17は、補正部16を通じて出力されたフィールドデータFD(左眼用画像LD、右眼用画像RD)の出力タイミングを設定し、表示部に出力する。また、出力調整部17は、設定された左眼用画像LD、および右眼用画像RDの出力タイミングをシャッター眼鏡30に出力するものであってもよい。
図5は、ディスプレイ装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。ディスプレイ装置10は、入力IF21、メインコントローラ22、映像処理エンジン23、ビデオメモリ24、ディスプレイコントローラ25、表示ディスプレイ26、通信IF27、バス28と、を備える。
メインコントローラ22は、ディスプレイ装置10の駆動を統合的に制御する。例えば、メインコントローラ22は、CPU、ROM、RAMを備える。
入力IF21は、フィールドデータFDを取得する。入力IF21は、チューナーや外部入力端子、更にはネットワークと接続可能なネットワークIFにより構成されている。入力IF21は、フィールドデータFDを取得するとバス28を通じてフィールドデータをビデオメモリ24に記録する。
映像処理エンジン23は、ビデオメモリ24に記録されたフィールドデータFDを読み出し、本発明の機能を行う。例えば、映像処理エンジン23は、CPUや、ROM、RAMを備えており、CPUがROMに記録されたプログラムをRAM上で実行することで、本発明の、画像取得部11、視差情報取得部12、奥行き情報取得部13、ズーム表示検出部14、視差判定部15、補正部16、出力調整部17の各機能を備える。そして、映像処理エンジン23により処理されたフィールドデータFDは、ビデオメモリ24に記録される。
通信IF27は、映像処理エンジン23の出力調整部17により生成された同期信号をシャッター眼鏡30に送信する。通信IF27は、例えば、IEEE802.11の規格に準じた無線通信により、同期信号をシャッター眼鏡30に送信する。
ディスプレイコントローラ25は、ビデオメモリ24から補正後のフィールドデータFDを読み出し、読み出したフィールドデータFDをもとに駆動信号を生成する。駆動信号は、表示ディスプレイ26を駆動するためのアナログ信号である。表示ディスプレイ26は、例えば、液晶表示ディスプレイであり、解像度に応じた数の画素を縦横に配列している。そして、表示ディスプレイ26は、ディスプレイコントローラ25から出力された駆動信号をもとに画素を駆動し、映像を表示する。
(2)立体視画像の表示方法
次に、表示装置100による立体視画像を表示する方法を説明する。図6は、ディスプレイ装置10により実行される処理を説明するフローチャートである。図6に示す処理により、立体視画像が表示される。
ステップS1では、画像取得部11は、ビデオメモリ24に記録されたフィールドデータFDから左眼用画像LDと右眼用画像RDとを抽出する。
ステップS2では、視差情報取得部12は、左眼用画像LDと右眼用画像RDとをもとに視差情報を取得する。例えば、視差情報取得部12は、左眼用画像LDと右眼用画像RDとの間の対応オブジェクトの位置のズレをもとに取得する。
図7は、視差情報の取得を説明する図である。ここで、左眼用画像LDおよび右眼用画像RDの画素数は、1080(横)×780(縦)であるものとする。
まず、左眼用画像LDにおいて、基準となる図中左端の画素(0、780)から、オブジェクトLG1の中心に位置する画素(x1、780)までのx方向の画素数Nlを取得する。次に、右眼用画像LDにおいて、基準となる図中左端の画素(0、780)から、オブジェクトRG1の中心に位置する画素(x2、780)までのx方向の画素数Nrを取得する。そして、画素数Nlから画素数Nrを引いた値を視差d1とする。同様に、対応するオブジェクトLG2とRG2、LG3とRG3、LG4とRG4との間でも視差d2〜d4を取得する。
そして、取得された視差の中で最も大きいものを最大視差Maxとし、最も小さいものを最小視差Minとする。図7では、オブジェクトLG1とオブジェクトRG1とにおける視差d1が最大視差Maxであり、オブジェクトLG4とオブジェクトRG4とにおける視差d4が最小視差である。
ステップS3では、奥行き情報取得部13は、ステップS2で取得された視差情報から奥行き情報DEPを取得する。奥行き情報取得部13は、最大視差Maxから最小視差Minを引いた値を奥行き情報DEPとして取得する。
ステップS4では、視差判定部15は、視差情報が適正範囲に収まっているか否かを判定する。具体的には、視差判定部15は、ステップS2で取得された最大視差Maxが予め定められた適正範囲に収まるか否かを判断する。例えば、視差判定部15は、視差情報が適正範囲外である場合、判定フラグを『1』に設定する。
ステップS5では、ズーム表示検出部14は、奥行き情報DEPの変化をもとにズーム表示の有無を検出する。図8は、ズーム表示により画面に表示されるオブジェクトの変化を示す図である。また、図9は、立体視画像の奥行き情報DEPとズーム表示との関係を示す図である。図8(a)、図9(a)は、ズーム表示が行われる前の立体視画像を示す。また、図8(b)、図9(b)は、ズーム表示が行われた後の立体視画像を示す。
図8(a)に示す立体視画像(フィールドデータFD)では、視差に応じて、オブジェクトFG1、FG2、FG3、FG4の順に、前方に飛び出すよう立体視される。また、図9(a)に示すように、フィールドデータFDの奥行き量DEPは、オブジェクトFG1の視差d1からオブジェクトFG4の視差d4を引いた値から取得される。
図8(b)に示す立体視画像(フィールドデータFD)では、オブジェクトFG2を中心とするズーム表示が行われたものとする。この場合、ズーム表示が行われた立体視画像では、オブジェクトFG2と、オブジェクトFG3のみが画面に残り、他のオブジェクトFG1、FG4は非表示となる。その結果、図9(b)に示すように、奥行き量DEPは、オブジェクトFG2の視差d2からオブジェクトFG3の視差d3を引いた値から取得される。
ここで、視差は、d1>d2>d3>d4の順に小さくなるため、ズーム表示後の立体視画像の奥行き量DEP(d2−d3)は、ズーム表示前の立体視画像の奥行き量DEP(d1−d4)と比べて小さくなる。そのため、ズーム表示検出部14は、時系列に表示される複数のフィールドデータFDの奥行き量DEPをサンプリングし、奥行き量DEPが時系列に小さくなるよう変化する場合、ズーム表示を検出する。例えば、ズーム表示検出部14は、ズーム表示を検出した場合、ズーム表示判定フラグを『1』に設定する。
ズーム表示検出部14がズーム表示を検出しており(ステップS6:YES)、視差情報が適正範囲外と判定している場合(ステップS7:YES)、ステップS8では、補正部16は、左眼用画像LDと右眼用画像RDの補正を行う。例えば、補正部16は、フィールドデータFDの表示形式を3次元から2次元に変更する。
図10は、補正部16により実行される補正処理を説明する図である。図10(a)は、補正が行われない場合に、視聴者によって視聴される画像を示す。また、図10(b)は、補正が行われた場合に、視聴者によって視聴される画像を示す。
図10(a)に示す立体視画像では、オブジェクトFG2の視差d2が適正範囲を超えているため、オブジェクトLG2(左眼用画像LD)とオブジェクトRG2(右眼用画像RD)とが結像せず、別々に視認される。
そのため、補正部16は、左眼用画像LDまたは右眼用画像RDを非表示とすることで、表示画像が2次元に変更される。そのため、図10(b)に示すように、画面には2次元画像が表示される。
図6にもどり、ズーム表示検出部14がズーム表示を判定していない場合(ステップS6:NO)、および、ズーム表示検出部14がズーム表示を判定しているが(ステップS6:YES)、視差情報が適正範囲内である場合(ステップS7:NO)、補正部16は、左眼用画像LDと右眼用画像RDの補正を行わない。即ち、この場合、フィールドデータFD(左眼用画像LDと右眼用画像RD)は適正な視差であるため、補正部16はフィールドデータFDを補正しない。
以下、ステップS9では、出力調整部17は、補正後の左眼用画像LD、および右眼用画像RDの表示周期を設定する。そして、出力調整部17は通信IF27を用いて、表示周期に応じた同期信号をシャッター眼鏡30に送信する。
そして、ディスプレイコントローラ25は設定された表示周期をもとに、左眼用画像LDおよび右眼用画像RDを表示ディスプレイ26に表示させていく。
以上説明したように、この第1の実施形態では、ズーム表示が検出され、かつ、最大視差が閾値以上である場合に、フィールドデータFDに対して視聴負担を軽減するよう補正を行う。そのため、ズーム表示の存在により生じ易くなる視聴者の視認負荷を軽減することができる。
また、奥行き量の時系列の変化をもとにズーム表示を検出するため、簡易な処理により本発明を実現することが可能となる。
そして、右眼用画像又は左眼用画像のいずれかを非表示とし、立体視を解除することで、視聴負担を軽減することができる。
2.第2の実施形態:
この第2の実施形態では、補正部16がフィールドデータFDに対してする補正が、第1の実施形態と比べて異なる。
図11は、補正部16により実行される補正処理を説明する図である。図11(a)は、補正が行われない場合に、視聴者によって視聴される画像を示す。また、図11(b)は、補正が行われた場合に、視聴者によって視聴される画像を示す。また、図11に示す補正は、図6のS8において補正部16により行われる。
図11(a)に示す立体視画像では、オブジェクトFG2の視差d2が適正範囲を超えているため、オブジェクトLG2(左眼用画像LD)とオブジェクトRG2(右眼用画像RD)とが結像せず、別々に視認される。一方、図11(b)では、補正部16は、左眼用画像LDまたは右眼用画像RDのいずれかの輪郭を濃くすることで、オブジェクトLG2とRG2とが別々に視認され難くしている。
図12は、第2の実施形態において、ステップS8で実行される処理を説明するフローチャートである。第2の実施形態では、ステップS8以外の処理は、第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
ステップS81では、補正部16は、補正対象となるオブジェクトを構成する画素を検出する。対象となるオブジェクトは、視差dが適正範囲を超えているものである。オブジェクトの検出は、周知のパターンマッチングにより行われる。本実施形態では、一例として、右眼用画像RDに対してオブジェクトRG2を構成する画素を検出する。
ステップS82では、補正部16は、ステップS81で検出されたオブジェクトの輪郭を構成する画素(輪郭画素)を検出する。輪郭画素の検出は、周知のエッジ検出等により行われる。
ステップS83では、補正部16は、ステップS82で検出された輪郭画素の近傍の画素を検出する。例えば、補正部16は、輪郭画素の周囲4近傍の画素を検出する。
ステップS84では、補正部16は、輪郭画素とステップS83で検出された近傍画素の階調値を低くする。一例として、輪郭が素と近傍画素との階調値を低輝度側(例えば、階調値が255階調であれば、0)にすることで、オブジェクトの輪郭を強調させる。
そのため、図11(b)に示すように、右眼用画像RDにおいて、対象となるオブジェクトRG2の輪郭が濃くなる。そして、画面上でオブジェクトLG2とオブジェクトRG2とが2重に視認される場合でも、オブジェクトRG2の輪郭が濃くなることで、オブジェクトLG2の視認を目立ち難くすることができる。
以上説明したように、この第2の実施形態では、左眼用画像と右目用画像が結像されず、2重に表示される場合でも、一方の画像を目立ちにくくして、視聴負荷を低減することができる。
3.第3の実施形態:
また、本発明は、立体視画像を表示装置に表示させるための画像出力装置に適用することもできる。図13は、画像出力装置としてのレコーダのハードウェア構成を示すブロック構成図である。
レコーダ40は、HDD(Hard Disk Drive)41、メインコントローラ42、映像処理エンジン43、ビデオメモリ44、通信IF45、出力IF46と、を備える。レコーダ40を構成する各部はバス47を通じて接続されている。また、レコーダ40は、出力IF46を通じて表示装置50と接続されており、表示装置50に立体視画像を表示させることができる。
上記構成のレコーダ40では、HDD41には、フィールドデータFDが記録されている。この第3の実施形態では、表示装置50がフィールドデータFDを再生する前に、フィールドデータに対して本発明の処理を実施する。例えば、HDD41にフィールドデータFDが記録されるのと並行して、メインコントローラ42は、HDD41に記録されたフィールドデータFDを、ビデオメモリ44に展開する。
次に、映像処理エンジン43は、ビデオメモリ44に記録されたフィールドデータFDを読み出し、本発明の機能を行う。即ち、映像処理エンジン23は、図2に示した、画像取得部11、視差情報取得部12、奥行き情報取得部13、ズーム表示検出部14、視差判定部15、補正部16、出力調整部17の各機能を備える。そのため、立体視画像にズーム表示が含まれる場合、視差が適正範囲を超えるフィールドデータFDに対してユーザの視認負担を軽減する補正が行われる。そして、映像処理エンジン43により補正が行われたフィールドデータFDは、HDD41に記録される。
そして、メインコントローラ42は、図示しないリモコン装置から、表示装置50に対して立体視画像を再生(表示)させる命令を受けると、HDD41に記録されたフィールドデータFDを、出力IF46を通じて表示装置50に出力する。また、通信IF45は、出力IFからのフィールドデータFDの出力に同期して同期信号を図1に示したシャッター眼鏡30に送信する。そのため、表示装置50は、立体視画像を画面に表示させる。
以上説明した第3の実施形態では、表示装置に出力するデータに対して時前に処理を行なうため、表示装置側の処理負荷を軽減することができる。
4.その他の実施形態:
補正部前記補正部が行う補正は、ズーム表示を再現する全てのフィールドデータに対して同一の補正を行うものであってもよい。例えば、10枚のフィールドデータにより一連のズーム表示が再現される場合、上記10枚のフィールドデータに対して同一の補正を行うものであってもよい。
上記のように構成することで、ズーム表示中の立体視画像に対して一体となった補正が行われるため、補正による画質劣化を抑制することができる。
視差の最大視差をもちいて適正な視差範囲を判定することは一例に過ぎない。例えば、視差の最小値をもとに適正な視差範囲を判定するものであってもよい。
立体視を行う方式としてアクティブシャッター方式を例に説明を行ったのは一例に過ぎない。例えば、シャッター眼鏡を用いないで視聴者に立体視させるレンチキュラー方式を用いた表示装置であってもよい。レンチキュラー方式では、表示装置はシリンドリカルレンズのような左眼用画像と右目用画像との入射方向を分離する偏光レンズを用いて、視聴者に立体視画像を表示する。
また、画像出力装置として、レコーダを例に説明を行ったのは一例に過ぎない。例えば、画像出力装置はPCであってもよい。
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。即ち、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること、
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること、
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること、
は本発明の一実施例として開示されるものである。
10…ディスプレイ装置、11…画像取得部、12…視差情報取得部、13…奥行き情報取得部、14…ズーム表示検出部、15…視差判定部、16…補正部、17…出力調整部、22…メインコントローラ、23…映像処理エンジン、24…ビデオメモリ、25…ディスプレイコントローラ、26…表示ディスプレイ、28…バス、30…シャッター眼鏡、31…左眼用レンズ、32…右眼用レンズ、40…レコーダ、41…HDD、42…メインコントローラ、43…映像処理エンジン、44…ビデオメモリ、50…表示装置、100…表示装置

Claims (6)

  1. 左眼用画像と右眼用画像とで構成される画像データをもとに立体視画像を表示する表示装置であって、
    前記左眼用画像と前記右眼用画像とをもとに、前記画像データ内での視差の最大値と最小値とを取得する視差情報取得部と、
    取得された前記視差の最大値と前記最小値との差分をもとに前記画像データの奥行き量を取得する奥行き情報取得部と、
    前記画像データ間での前記奥行き量の変化をもとにズーム表示の有無を検出するズーム表示検出部と、
    前記ズーム表示が検出され、かつ、前記視差の最大値が閾値以上である場合に、前記画像データに対して視聴負担を軽減するよう補正を行う補正部と、を有することを特徴とする表示装置。
  2. 前記ズーム表示検出部は、前記画像データ間での前記奥行き量が時系列に小さくなっている場合を、前記ズーム表示として検出する、ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記補正部が行う補正は、前記右眼用画像又は前記左眼用画像のいずれかを非表示とする、ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか一項に記載の表示装置。
  4. 前記補正部が行う補正は、前記右眼用画像又は前記左眼用画像のいずれかに含まれる画像の輪郭を濃くする、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 前記補正部が行う補正は、前記ズーム表示を再現する全ての前記画像データに対して同一の補正を行う、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 左眼用画像と右眼用画像とで構成される画像データを表示装置に出力し、前記表示装置に立体視画像を表示させる画像出力装置であって、
    前記左眼用画像と前記右眼用画像とをもとに前記画像データの視差の最大値と最小値とを取得する視差情報取得部と、
    取得された前記視差の最大値と前記最小値との差分をもとに前記画像データの奥行き量を取得する奥行き情報取得部と、
    前記画像データの前記奥行き量の変化をもとにズーム表示の有無を検出するズーム表示検出部と、
    前記ズーム表示が検出され、かつ、前記視差の最大値が閾値以上である場合に、前記画像データに対して視聴負担を軽減するよう補正を行う補正部と、を有することを特徴とする画像出力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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