JP2015115189A - 光電スイッチおよび物体検知システム - Google Patents
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Abstract
【課題】透明体および鏡面反射体の両方を検知でき、かつ透明体の複屈折性による検知精度の劣化を改善した光電スイッチおよび物体検知システムを得る。【解決手段】リフレクタ5は、入射した光と同一方向に回転する円偏光を含む光を反射する特性を有し、投光側偏光フィルタ3、リフレクタ側偏光フィルタ4および受光側偏光フィルタ6は、入射光のうち特定回転方向の円偏光成分のみを透過する特性を有し、投光側偏光フィルタ3、リフレクタ側偏光フィルタ4および受光側偏光フィルタ6が通過する円偏光の回転方向を同一方向とした。【選択図】図1
Description
この発明は、円偏光フィルタを用いたポラライズドリフレクタ型の光電スイッチ、および当該光電スイッチを用いた物体検知システムに関するものである。
従来より、工場の生産ライン上を流れる製品などを検知するために、ポラライズドリフレクタ型の光電スイッチが用いられている。以下、本願明細書において単に「光電スイッチ」と記載した場合、ポラライズドリフレクタ型の光電スイッチを指すものとする。
図7を用いて、従来の直線偏光フィルタを用いた2眼型の光電スイッチの構成について説明する。
従来の光電スイッチは、投光素子21および投光レンズ22と、投光側偏光フィルタ23を介して投光レンズ22と対向したリフレクタ24と、受光側偏光フィルタ25を介してリフレクタ24に対向した受光レンズ26および受光素子27とを備える。
従来の光電スイッチは、投光素子21および投光レンズ22と、投光側偏光フィルタ23を介して投光レンズ22と対向したリフレクタ24と、受光側偏光フィルタ25を介してリフレクタ24に対向した受光レンズ26および受光素子27とを備える。
投光素子21は、LED等の素子である。投光レンズ22は、投光素子21が発光した光を、投光側偏光フィルタ23を介してリフレクタ24に投光するレンズである。投光側偏光フィルタ23は、投光素子21が発光した光のうち、垂直方向の直線偏光の光のみを通過させる直線偏光フィルタである。リフレクタ24は、投光された光を回帰反射するとともに、偏光を歪める特性を有するものである。受光側偏光フィルタ25は、リフレクタ24が反射した光のうち、水平方向の直線偏光の光のみを通過させる直線偏光フィルタである。受光レンズ26は、受光側偏光フィルタ25を通過した光を受光素子27に集光するレンズである。受光素子27は、受光レンズ26が集光した光を受光し、光強度を電気信号に変換して出力する素子である。
次に、図7を用いて、検知物体が存在しない場合の従来の光電スイッチの動作について説明する。
まず、投光素子21は、ランダムな複数の偏光方向の光を含む光Aを発光する。次いで、投光側偏光フィルタ23は、光Aに含まれる垂直方向の直線偏光の光Bのみを通過させる。次いでリフレクタ24は、光Bを回帰反射させるとともに偏光方向を歪め、左右いずれかの方向に回転する楕円偏光となった光Cを反射する。次いで、受光側偏光フィルタ25は、光Cに含まれる水平方向の直線偏光の光Dのみを通過させる。
最後に、受光素子27が光Dを受光し、図示しない検出部に光Dの光強度に応じた信号を送信する。検出部は、当該信号を受信し、光電スイッチがONであり「検知物体が存在しない」と判定する。
まず、投光素子21は、ランダムな複数の偏光方向の光を含む光Aを発光する。次いで、投光側偏光フィルタ23は、光Aに含まれる垂直方向の直線偏光の光Bのみを通過させる。次いでリフレクタ24は、光Bを回帰反射させるとともに偏光方向を歪め、左右いずれかの方向に回転する楕円偏光となった光Cを反射する。次いで、受光側偏光フィルタ25は、光Cに含まれる水平方向の直線偏光の光Dのみを通過させる。
最後に、受光素子27が光Dを受光し、図示しない検出部に光Dの光強度に応じた信号を送信する。検出部は、当該信号を受信し、光電スイッチがONであり「検知物体が存在しない」と判定する。
次に、図8を用いて、検知物体が光を透過する透明体である場合の従来の光電スイッチの動作について説明する。
まず、投光素子21は、ランダムな複数の偏光方向の光を含む光Aを発光する。次いで、投光側偏光フィルタ23は、光Aに含まれる垂直方向の直線偏光の光B1のみを通過させる。次いで、光B1は透明体を通過する際に減衰し、光B1よりも光強度が低い垂直方向の直線偏光の光B2´となる。次いで、リフレクタ24は、光B2´を回帰反射させるとともに偏光を歪め、左右いずれかの方向に回転する楕円偏光となった光C1´を反射する。次いで、光C1´は透明体を通過する際に減衰し、光C1´よりも光強度が低い楕円偏光の光C2´となる。次いで、受光側偏光フィルタ25は、光C2´に含まれる水平方向の直線偏光の光D´のみを通過させる。
すなわち、投光部が投光した光は、投光側偏光フィルタ23を通過してから受光側偏光フィルタ25を通過するまでの間に透明体を2回通過する。そのため、最終的に受光部が受光する光D´は、検知物体(透明体)が存在しない場合の光Dよりも光強度が低くなっている。
そのため、受光素子27は光Dよりも光強度が低い光D´を受光し、図示しない検出部に光D´の光強度に応じた信号を送信する。検出部は、当該信号を受信し、光電スイッチがOFFであり「検知物体が存在する」と判定する。
まず、投光素子21は、ランダムな複数の偏光方向の光を含む光Aを発光する。次いで、投光側偏光フィルタ23は、光Aに含まれる垂直方向の直線偏光の光B1のみを通過させる。次いで、光B1は透明体を通過する際に減衰し、光B1よりも光強度が低い垂直方向の直線偏光の光B2´となる。次いで、リフレクタ24は、光B2´を回帰反射させるとともに偏光を歪め、左右いずれかの方向に回転する楕円偏光となった光C1´を反射する。次いで、光C1´は透明体を通過する際に減衰し、光C1´よりも光強度が低い楕円偏光の光C2´となる。次いで、受光側偏光フィルタ25は、光C2´に含まれる水平方向の直線偏光の光D´のみを通過させる。
すなわち、投光部が投光した光は、投光側偏光フィルタ23を通過してから受光側偏光フィルタ25を通過するまでの間に透明体を2回通過する。そのため、最終的に受光部が受光する光D´は、検知物体(透明体)が存在しない場合の光Dよりも光強度が低くなっている。
そのため、受光素子27は光Dよりも光強度が低い光D´を受光し、図示しない検出部に光D´の光強度に応じた信号を送信する。検出部は、当該信号を受信し、光電スイッチがOFFであり「検知物体が存在する」と判定する。
以上のように、従来の光電スイッチを用いて検知物体を検知することができる。特に、受光した光強度の高低によって検知物体の有無を判定することで、PETボトルや樹脂フィルムなどの透明体を検知することができる。
しかしながら、従来の光電スイッチでは、検知対象となる透明体が複屈折性を有する場合、誤検知を起こしやすいという課題があった。
一般に、複屈折性を有する透明体(以下、「複屈折体」と記載)を光が通過する際、光強度が減衰するだけでなく、光に含まれる直線偏光、楕円偏光および円偏光の度合い(以下、「偏光度」と記載)が変化する。特に、円偏光の光が入射した場合、直交する電場の位相差が変化し、楕円偏光となる場合が多い。
従来の光電スイッチにおいて複屈折体を検知する場合、図9に示すように、複屈折体を2回通過した後の光C2´´は、複屈折体の形状や設置方向に応じて偏光度が変化している。そのため、複屈折体の形状や設置方向によっては、楕円偏光の光C2´´に含まれる水平方向の直線偏光の光が、光Cや光C2´に含まれる水平方向の直線偏光の光よりも多くなる場合がある。
この場合、受光素子27は、光Dや光D´よりも光強度が強い光D´´を受光し、図示しない検出部に光D´´の光強度に応じた信号を送信する。検出部は、当該信号を受信し、複屈折体が存在するにもかかわらず、光電スイッチがONであり「検知物体が存在しない」と判定してしまう。
一般に、複屈折性を有する透明体(以下、「複屈折体」と記載)を光が通過する際、光強度が減衰するだけでなく、光に含まれる直線偏光、楕円偏光および円偏光の度合い(以下、「偏光度」と記載)が変化する。特に、円偏光の光が入射した場合、直交する電場の位相差が変化し、楕円偏光となる場合が多い。
従来の光電スイッチにおいて複屈折体を検知する場合、図9に示すように、複屈折体を2回通過した後の光C2´´は、複屈折体の形状や設置方向に応じて偏光度が変化している。そのため、複屈折体の形状や設置方向によっては、楕円偏光の光C2´´に含まれる水平方向の直線偏光の光が、光Cや光C2´に含まれる水平方向の直線偏光の光よりも多くなる場合がある。
この場合、受光素子27は、光Dや光D´よりも光強度が強い光D´´を受光し、図示しない検出部に光D´´の光強度に応じた信号を送信する。検出部は、当該信号を受信し、複屈折体が存在するにもかかわらず、光電スイッチがONであり「検知物体が存在しない」と判定してしまう。
これに対し、特許文献1では、円偏光フィルタを用いた同軸型の光電スイッチについて開示されている。
図10を用いて、特許文献1に係る円偏光フィルタを用いた同軸型の光電スイッチの構成について説明する。
特許文献1に係る光電スイッチは、受光軸方向に直交する方向に向けた投光素子31と、受光軸方向に向けた受光素子32と、投光素子31および受光素子32に対してそれぞれ45°傾けて対向したハーフミラー33と、受光軸方向を向きかつハーフミラー33に対して45°傾けて対向したレンズ34と、投受光側偏光フィルタ35およびリフレクタ側偏光フィルタ36を介してレンズ34に対向したリフレクタ37とを備える。ハーフミラー33は、投光素子31が発光した光をレンズ34に向けて反射し、かつレンズ34を通して受光した光を通過させるように構成される。
図10を用いて、特許文献1に係る円偏光フィルタを用いた同軸型の光電スイッチの構成について説明する。
特許文献1に係る光電スイッチは、受光軸方向に直交する方向に向けた投光素子31と、受光軸方向に向けた受光素子32と、投光素子31および受光素子32に対してそれぞれ45°傾けて対向したハーフミラー33と、受光軸方向を向きかつハーフミラー33に対して45°傾けて対向したレンズ34と、投受光側偏光フィルタ35およびリフレクタ側偏光フィルタ36を介してレンズ34に対向したリフレクタ37とを備える。ハーフミラー33は、投光素子31が発光した光をレンズ34に向けて反射し、かつレンズ34を通して受光した光を通過させるように構成される。
投受光側偏光フィルタ35は、垂直方向の直線偏光の光のみを通過させる直線偏光フィルタ351と、直線偏光フィルタ351に対して遅延軸を45°傾けて貼りあわせた1/4波長板352とからなる円偏光板である。
直線偏光フィルタ351側から光が入射した場合、まず、直線偏光フィルタ351が垂直方向の直線偏光の光のみを通過させる。次いで、1/4波長板352が、垂直方向の直線偏光の光を円偏光の光に変換する。一方、1/4波長板352側から光が入射した場合、直線偏光フィルタ351が垂直方向の直線偏光の光のみを通過させる。
直線偏光フィルタ351側から光が入射した場合、まず、直線偏光フィルタ351が垂直方向の直線偏光の光のみを通過させる。次いで、1/4波長板352が、垂直方向の直線偏光の光を円偏光の光に変換する。一方、1/4波長板352側から光が入射した場合、直線偏光フィルタ351が垂直方向の直線偏光の光のみを通過させる。
リフレクタ側偏光フィルタ36は、水平方向の直線偏光の光のみを通過する直線偏光フィルタ361と、直線偏光フィルタ361に対して遅延軸を45°傾けて貼りあわせた1/4波長板362とからなる円偏光板である。
直線偏光フィルタ361側から光が入射した場合、まず、直線偏光フィルタ361が水平方向の直線偏光の光のみを通過させる。次いで、1/4波長板362が、水平方向の直線偏光の光を円偏光の光に変換する。一方、1/4波長板362側から光が入射した場合、直線偏光フィルタ361が水平方向の直線偏光の光のみを通過させる。
直線偏光フィルタ361側から光が入射した場合、まず、直線偏光フィルタ361が水平方向の直線偏光の光のみを通過させる。次いで、1/4波長板362が、水平方向の直線偏光の光を円偏光の光に変換する。一方、1/4波長板362側から光が入射した場合、直線偏光フィルタ361が水平方向の直線偏光の光のみを通過させる。
なお、投受光側偏光フィルタ35およびリフレクタ側偏光フィルタ36は、1/4波長板352側と1/4波長板362側とが互いに向き合うように対向して設置される。すなわち、レンズ34側から光軸方向を見た場合、投受光側偏光フィルタ35を通過した後の円偏光の回転方向と、リフレクタ側偏光フィルタ36を通過した後の円偏光の回転方向とが逆向きとなるように構成される。
リフレクタ37は、入射した光を回帰反射するとともに、偏光を歪める特性を有するコーナーキューブリフレクタである。
次に、図10を用いて、検知物体が存在しない場合の特許文献1に係る光電スイッチの動作原理について、光の偏光方向を中心に説明する。
まず、投光素子31は、ランダムな複数の偏光方向の光を含む光Aを発光する。次いで、投受光側偏光フィルタ35は、光Aに含まれる垂直方向の直線偏光の光のみを、所定方向に回転する円偏光の光Bに変換する。次いで、リフレクタ側偏光フィルタ36は、光Bに含まれる水平方向の直線偏光の光Cのみを通過させる。次いで、リフレクタ37は、光Cを回帰反射するとともに偏光を歪め、左右いずれかの方向に回転する楕円偏光となった光Dを反射する。次いで、リフレクタ側偏光フィルタ36は、光Dに含まれる水平方向の直線偏光の光のみを、所定方向とは逆向きに回転する円偏光の光Eに変換する。次いで、投受光側偏光フィルタ35は、光Eに含まれる垂直方向の直線偏光の光Fのみを通過させる。
最後に、受光素子32が光Fを受光し、光電スイッチがONとなる。この場合、「検知物体が存在しない」と判定する。
まず、投光素子31は、ランダムな複数の偏光方向の光を含む光Aを発光する。次いで、投受光側偏光フィルタ35は、光Aに含まれる垂直方向の直線偏光の光のみを、所定方向に回転する円偏光の光Bに変換する。次いで、リフレクタ側偏光フィルタ36は、光Bに含まれる水平方向の直線偏光の光Cのみを通過させる。次いで、リフレクタ37は、光Cを回帰反射するとともに偏光を歪め、左右いずれかの方向に回転する楕円偏光となった光Dを反射する。次いで、リフレクタ側偏光フィルタ36は、光Dに含まれる水平方向の直線偏光の光のみを、所定方向とは逆向きに回転する円偏光の光Eに変換する。次いで、投受光側偏光フィルタ35は、光Eに含まれる垂直方向の直線偏光の光Fのみを通過させる。
最後に、受光素子32が光Fを受光し、光電スイッチがONとなる。この場合、「検知物体が存在しない」と判定する。
検知物体が透明体である場合、従来の光電スイッチと同様に、投光した光は受光するまでの間に透明体を2回通過して減衰する。そのため、受光素子32が受光する光F2の光強度が、光Fの光強度よりも低くなることから、光電スイッチがOFFとなり「検知物体が存在しない」と判定する。
以上のように、特許文献1に係る光電スイッチを用いて検知物体を検知することができる。特に、受光した光強度の高低によって検知物体の有無を判定することで、PETボトルや樹脂フィルムなどの透明体を検知することができる。
しかしながら、特許文献1に係る光電スイッチでは、鏡面反射体を検知することができないという課題があった。
すなわち、特許文献1に係る光電スイッチを用いて鏡面反射体を検知する場合、図12に示すように、鏡面反射体は円偏光の光B1を表面で鏡面反射し、光B1とは逆向きに回転する円偏光の光E´を反射する。次いで、投受光側偏光フィルタ35は、光E´に含まれる垂直方向の直線偏光の光F´を通過させる。
そのため、受光素子32は、検知物体が存在しない場合の光Fと同じ光強度の光F´を受光し、光電スイッチがONとなる。この場合、鏡面反射体が存在するにもかかわらず「検知物体が存在しない」と判定してしまう。
すなわち、特許文献1に係る光電スイッチを用いて鏡面反射体を検知する場合、図12に示すように、鏡面反射体は円偏光の光B1を表面で鏡面反射し、光B1とは逆向きに回転する円偏光の光E´を反射する。次いで、投受光側偏光フィルタ35は、光E´に含まれる垂直方向の直線偏光の光F´を通過させる。
そのため、受光素子32は、検知物体が存在しない場合の光Fと同じ光強度の光F´を受光し、光電スイッチがONとなる。この場合、鏡面反射体が存在するにもかかわらず「検知物体が存在しない」と判定してしまう。
以上のように、従来の光電スイッチは、検知対象の透明体が複屈折性を有する場合、誤検知を起こしやすいという課題があった。また、特許文献1に係る光電スイッチは、鏡面反射体を検知できないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、透明体および鏡面反射体の両方を検知でき、かつ透明体の複屈折性による検知精度の劣化を改善した光電スイッチおよび物体検知システムを提供することを目的とする。
この発明に係る光電スイッチは、投光部と、投光側偏光フィルタおよびリフレクタ側偏光フィルタを介して投光部に対向したリフレクタと、リフレクタ側偏光フィルタおよび受光側偏光フィルタを介してリフレクタに対向した受光部とを備え、リフレクタは、入射した光と同一方向に回転する円偏光を含む光を反射する特性を有し、投光側偏光フィルタ、リフレクタ側偏光フィルタおよび受光側偏光フィルタは、入射光のうち特定回転方向の円偏光成分のみを透過する特性を有し、投光側偏光フィルタ、リフレクタ側偏光フィルタおよび受光側偏光フィルタが通過する円偏光の回転方向を同一方向としたものである。
この発明によれば、上記のように構成したので、透明体および鏡面反射体の両方を検知でき、かつ透明体の複屈折性による検知精度の劣化を改善することができる。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
まず、図1を用いて、この発明の実施の形態1に係る光電スイッチの構成について説明する。実施の形態1に係る光電スイッチは、投光素子1および投光レンズ2と、投光側偏光フィルタ3およびリフレクタ側偏光フィルタ4を介して投光レンズ2と対向したリフレクタ5と、リフレクタ側偏光フィルタ4および受光側偏光フィルタ6を介してリフレクタ5に対向した受光レンズ7および受光素子8とを備える。
実施の形態1.
まず、図1を用いて、この発明の実施の形態1に係る光電スイッチの構成について説明する。実施の形態1に係る光電スイッチは、投光素子1および投光レンズ2と、投光側偏光フィルタ3およびリフレクタ側偏光フィルタ4を介して投光レンズ2と対向したリフレクタ5と、リフレクタ側偏光フィルタ4および受光側偏光フィルタ6を介してリフレクタ5に対向した受光レンズ7および受光素子8とを備える。
投光素子1は、例えばLED等の素子である。投光レンズ2は、投光素子1が発光した光を、投光側偏光フィルタ3およびリフレクタ側偏光フィルタ4を介してリフレクタ5に投光するレンズである。なお、投光素子1および投光レンズ2は投光部を構成する。
投光側偏光フィルタ3は、表面から入射した光のうち単一方向に回転する円偏光の光のみを通過し、かつ裏面から入射した光のうち単一方向と同一方向に回転する円偏光の光のみを通過する特性を有する円偏光フィルタである。なお、本願発明で述べる「のみ」とは、透過する光のうち特定回転方向の円偏光成分が占める割合が100%であること、換言すれば、特定の回転方向の円偏光成分以外の光成分が透過光に混ざることを全く許容しないことを示すものではなく、実用上無視できる程度にそれらの光成分が混ざったとしても本願発明の趣旨を損なうものではない。
また、投光側偏光フィルタ3は投光部とは別部材として構成される。具体的には例えば、投光レンズ2の表面に貼り付けるフィルム部材か、または投光部に外付けするアタッチメント部材として構成される。
また、投光側偏光フィルタ3は投光部とは別部材として構成される。具体的には例えば、投光レンズ2の表面に貼り付けるフィルム部材か、または投光部に外付けするアタッチメント部材として構成される。
リフレクタ側偏光フィルタ4は、投光側偏光フィルタ3と同様に、表面から入射した光のうち単一方向に回転する円偏光の光のみを通過し、かつ裏面から入射した光のうち単一方向と同一方向に回転する円偏光の光のみを通過する特性を有する円偏光フィルタである。
リフレクタ5は、入射した光を回帰反射するとともに、入射した光と同一方向に回転する円偏光を含む光を反射する特性を有するものである。一例としては、アクリル樹脂板にコーナーキューブを形成したコーナーキューブリフレクタで構成される。
受光側偏光フィルタ6は、投光側偏光フィルタ3と同様に、表面から入射した光のうち単一方向に回転する円偏光の光のみを通過し、かつ裏面から入射した光のうち単一方向と同一方向に回転する円偏光の光のみを通過する特性を有する円偏光フィルタである。
受光レンズ7は、受光側偏光フィルタ6を通過した光を受光素子8に集光するレンズである。受光素子8は、受光レンズ7が集光した光を受光し、光強度を電気信号に変換して図示しない検出部に出力する素子である。なお、受光レンズ7および受光素子8は受光部を構成する。
また、受光側偏光フィルタ6は受光部とは別部材として構成される。具体的には例えば、受光レンズ7の表面に貼り付けるフィルムなどの部材、または受光部に外付けするアタッチメント部材として構成される。
なお、投光側偏光フィルタ3、リフレクタ側偏光フィルタ4および受光側偏光フィルタ6が通過させる円偏光の回転方向は、いずれも同一方向であるものとする。
次に、図1を用いて、検知物体が存在しない場合の実施の形態1に係る光電スイッチの動作について説明する。
まず、投光素子1は、ランダムな複数の偏光方向の光を含む光Aを発光する。次いで、投光側偏光フィルタ3は、光Aに含まれる所定方向に回転する円偏光の光Bのみを通過させる。次いで、リフレクタ側偏光フィルタ4は、光Bに含まれる同一方向に回転する円偏光の光C(この場合は光Bが含むすべての光)を通過させる。次いで、リフレクタ5は、光Bを回帰反射するとともに偏光を歪め、楕円偏光となった光Dを反射する。次いで、リフレクタ側偏光フィルタ4は、光Dに含まれる同一方向に回転する円偏光の光Eのみを通過させる。次いで、受光側偏光フィルタ6は、光Eに含まれる同一方向に回転する円偏光の光F(この場合は光Eが含むすべての光)を通過させる。
最後に、受光素子8が光Fを受光し、図示しない検出部に光Fの光強度に応じた信号を送信する。検出部は、当該信号を受信し、光電スイッチがONであり「検知物体が存在しない」と判定する。
まず、投光素子1は、ランダムな複数の偏光方向の光を含む光Aを発光する。次いで、投光側偏光フィルタ3は、光Aに含まれる所定方向に回転する円偏光の光Bのみを通過させる。次いで、リフレクタ側偏光フィルタ4は、光Bに含まれる同一方向に回転する円偏光の光C(この場合は光Bが含むすべての光)を通過させる。次いで、リフレクタ5は、光Bを回帰反射するとともに偏光を歪め、楕円偏光となった光Dを反射する。次いで、リフレクタ側偏光フィルタ4は、光Dに含まれる同一方向に回転する円偏光の光Eのみを通過させる。次いで、受光側偏光フィルタ6は、光Eに含まれる同一方向に回転する円偏光の光F(この場合は光Eが含むすべての光)を通過させる。
最後に、受光素子8が光Fを受光し、図示しない検出部に光Fの光強度に応じた信号を送信する。検出部は、当該信号を受信し、光電スイッチがONであり「検知物体が存在しない」と判定する。
次に、図2を用いて、検知物体が偏光を乱さない透明体である場合の実施の形態1に係る光電スイッチの動作について説明する。
まず、投光素子1は、ランダムな複数の偏光方向の光を含む光Aを発光する。次いで、投光側偏光フィルタ3は、光Aに含まれる所定方向に回転する円偏光の光B1のみを通過させる。次いで、光B1は透明体を通過する際に減衰し、光B1よりも光強度が低い円偏光の光B2´となる。次いで、リフレクタ側偏光フィルタ4は、光B2´に含まれる同一方向に回転する円偏光の光C´(この場合は光B2´が含むすべての光)を通過させる。 次いで、リフレクタ5は、光C´を回帰反射させるとともに偏光を歪め、光B1,B2´,C´と同一方向に回転する楕円偏光となった光D´を反射する。次いで、リフレクタ側偏光フィルタ4は、光D´に含まれる同一方向に回転する円偏光の光E1´のみを通過させる。次いで、光E1´は透明体を通過する際に減衰し、光E1´よりも光強度が低い円偏光の光E2´となる。次いで、受光側偏光フィルタ6は、光E2´に含まれる同一方向に回転する円偏光の光F´(この場合は光E2´が含むすべての光)を通過させる。
すなわち、投光部が投光した光は、受光するまでの間に透明体を2回通過する。そのため、最終的に受光部が受光する光F´は、検知物体が存在しない場合の光Fよりも光強度が低くなっている。
そのため、受光素子8は光Fよりも光強度が低い光F´を受光し、図示しない検出部に光F´の光強度に応じた信号を送信する。検出部は、当該信号を受信し、光電スイッチがOFFであり「検知物体が存在する」と判定する。
まず、投光素子1は、ランダムな複数の偏光方向の光を含む光Aを発光する。次いで、投光側偏光フィルタ3は、光Aに含まれる所定方向に回転する円偏光の光B1のみを通過させる。次いで、光B1は透明体を通過する際に減衰し、光B1よりも光強度が低い円偏光の光B2´となる。次いで、リフレクタ側偏光フィルタ4は、光B2´に含まれる同一方向に回転する円偏光の光C´(この場合は光B2´が含むすべての光)を通過させる。 次いで、リフレクタ5は、光C´を回帰反射させるとともに偏光を歪め、光B1,B2´,C´と同一方向に回転する楕円偏光となった光D´を反射する。次いで、リフレクタ側偏光フィルタ4は、光D´に含まれる同一方向に回転する円偏光の光E1´のみを通過させる。次いで、光E1´は透明体を通過する際に減衰し、光E1´よりも光強度が低い円偏光の光E2´となる。次いで、受光側偏光フィルタ6は、光E2´に含まれる同一方向に回転する円偏光の光F´(この場合は光E2´が含むすべての光)を通過させる。
すなわち、投光部が投光した光は、受光するまでの間に透明体を2回通過する。そのため、最終的に受光部が受光する光F´は、検知物体が存在しない場合の光Fよりも光強度が低くなっている。
そのため、受光素子8は光Fよりも光強度が低い光F´を受光し、図示しない検出部に光F´の光強度に応じた信号を送信する。検出部は、当該信号を受信し、光電スイッチがOFFであり「検知物体が存在する」と判定する。
次に、図3を用いて、検知物体が複屈折性を有する透明体である場合の実施の形態1に係る光電スイッチの動作について説明する。
まず、投光素子1は、ランダムな複数の偏光方向の光を含む光Aを発光する。次いで、投光側偏光フィルタ3は、光Aに含まれる所定方向に回転する円偏光の光B1のみを通過させる。次いで、光B1は複屈折体を通過する際に減衰するとともに偏光度が変化し、光B1よりも光強度が低い同一方向に回転する楕円偏光の光B2´´となる。次いで、リフレクタ側偏光フィルタ4は、光B2´´に含まれる同一方向に回転する円偏光の光C´´のみを通過させる。次いで、リフレクタ5は、光C´´を回帰反射するとともに偏光を歪め、楕円偏光となった光D´´を反射する。次いで、リフレクタ側偏光フィルタ4は、光D´´に含まれる同一方向に回転する円偏光の光E1´´のみを通過させる。次いで、光E1´´は複屈折体を通過する際に減衰するとともに偏光度が変化し、光E1´´よりも光強度が低い同一方向に回転する楕円偏光の光E2´´となる。次いで、受光側偏光フィルタ6は、光E2´´に含まれる同一方向に回転する円偏光の光F´´のみを通過させる。
すなわち、複屈折体を通過して偏光度が変化し、ランダムな角度の楕円偏光となった光から直線偏光の光のみを通過させる動作を一度も行わない。そのため、最終的な光F´´は、複屈折性を有さない透明体が存在する場合の光F´よりも光強度がさらに低くなる。
換言すれば、検出体の複屈折により偏光度が変化した場合、偏光度が変化した光の成分は、リフレクタ側フィルタ4および受光側フィルタ6により遮光され、最終的な光F´´は、複屈折性を有さない透明体が存在する場合の光F´よりも光強度がさらに低くなる。
最後に、受光素子8は光F,F´よりも光強度が低い光F´´を受光し、図示しない検出部に光F´´の光強度に応じた信号を送信する。検出部は、当該信号を受信し、光電スイッチがOFFであり「検知物体が存在する」と判定する。
まず、投光素子1は、ランダムな複数の偏光方向の光を含む光Aを発光する。次いで、投光側偏光フィルタ3は、光Aに含まれる所定方向に回転する円偏光の光B1のみを通過させる。次いで、光B1は複屈折体を通過する際に減衰するとともに偏光度が変化し、光B1よりも光強度が低い同一方向に回転する楕円偏光の光B2´´となる。次いで、リフレクタ側偏光フィルタ4は、光B2´´に含まれる同一方向に回転する円偏光の光C´´のみを通過させる。次いで、リフレクタ5は、光C´´を回帰反射するとともに偏光を歪め、楕円偏光となった光D´´を反射する。次いで、リフレクタ側偏光フィルタ4は、光D´´に含まれる同一方向に回転する円偏光の光E1´´のみを通過させる。次いで、光E1´´は複屈折体を通過する際に減衰するとともに偏光度が変化し、光E1´´よりも光強度が低い同一方向に回転する楕円偏光の光E2´´となる。次いで、受光側偏光フィルタ6は、光E2´´に含まれる同一方向に回転する円偏光の光F´´のみを通過させる。
すなわち、複屈折体を通過して偏光度が変化し、ランダムな角度の楕円偏光となった光から直線偏光の光のみを通過させる動作を一度も行わない。そのため、最終的な光F´´は、複屈折性を有さない透明体が存在する場合の光F´よりも光強度がさらに低くなる。
換言すれば、検出体の複屈折により偏光度が変化した場合、偏光度が変化した光の成分は、リフレクタ側フィルタ4および受光側フィルタ6により遮光され、最終的な光F´´は、複屈折性を有さない透明体が存在する場合の光F´よりも光強度がさらに低くなる。
最後に、受光素子8は光F,F´よりも光強度が低い光F´´を受光し、図示しない検出部に光F´´の光強度に応じた信号を送信する。検出部は、当該信号を受信し、光電スイッチがOFFであり「検知物体が存在する」と判定する。
次に、図4を用いて、検知物体が金属などの鏡面反射体である場合の実施の形態1に係る光電スイッチの動作について説明する。
まず、投光素子1は、ランダムな複数の偏光方向の光を含む光Aを発光する。次いで、投光側偏光フィルタ3は、光Aに含まれる所定方向に回転する円偏光の光B1のみを通過させる。次いで、鏡面反射体は、表面で光B1を鏡面反射し、光B1とは逆向きに回転する円偏光の光E´を反射する。次いで、受光側偏光フィルタ6が、逆向きの円偏光の光E´を通過させずに遮る。
そのため、受光素子8は光を受光せず、図示しない検出部に信号を送信しない。検出部は、光電スイッチはOFFであり「検知物体が存在する」と判定する。
まず、投光素子1は、ランダムな複数の偏光方向の光を含む光Aを発光する。次いで、投光側偏光フィルタ3は、光Aに含まれる所定方向に回転する円偏光の光B1のみを通過させる。次いで、鏡面反射体は、表面で光B1を鏡面反射し、光B1とは逆向きに回転する円偏光の光E´を反射する。次いで、受光側偏光フィルタ6が、逆向きの円偏光の光E´を通過させずに遮る。
そのため、受光素子8は光を受光せず、図示しない検出部に信号を送信しない。検出部は、光電スイッチはOFFであり「検知物体が存在する」と判定する。
以上のように、実施の形態1に係る光電スイッチは、投光素子1および投光レンズ2と、投光側偏光フィルタ3およびリフレクタ側偏光フィルタ4を介して投光レンズ2に対向したリフレクタ5と、リフレクタ側偏光フィルタ4および受光側偏光フィルタ6を介してリフレクタ5に対向した受光レンズ7および受光素子8とを備え、リフレクタ5は、入射した光と同一方向に回転する円偏光を含む光を反射する特性を有し、投光側偏光フィルタ3、リフレクタ側偏光フィルタ4および受光側偏光フィルタ6は、単一方向に回転する円偏光の光のみを通過する特性を有し、投光側偏光フィルタ3、リフレクタ側偏光フィルタ4および受光側偏光フィルタ6を通過する円偏光の回転方向を同一方向とするように構成した。
そのため、鏡面反射体の表面で鏡面反射した光E´が受光側偏光フィルタ6を通過することがなくなり、PETボトルや樹脂フィルムなどの透明体および金属などの鏡面反射体の両方を検知することができる。また、複屈折体により偏光度が変化した光の成分を遮光量として検出することができるため、透明体の複屈折性による検知精度の劣化を改善することができる。
そのため、鏡面反射体の表面で鏡面反射した光E´が受光側偏光フィルタ6を通過することがなくなり、PETボトルや樹脂フィルムなどの透明体および金属などの鏡面反射体の両方を検知することができる。また、複屈折体により偏光度が変化した光の成分を遮光量として検出することができるため、透明体の複屈折性による検知精度の劣化を改善することができる。
また、投光側偏光フィルタ3が投光部(投光素子1および投光レンズ2)とは別部材となり、かつ受光側偏光フィルタ6が受光部(受光レンズ7および受光素子8)とは別部材となるように構成した。
そのため、既存の投光部および受光部を用いて、簡便に光電スイッチを実現することができる。
そのため、既存の投光部および受光部を用いて、簡便に光電スイッチを実現することができる。
なお、実施の形態1では、投光側偏光フィルタ3および受光側偏光フィルタ6を別々の部材として構成したが、図5に示すように、投光側偏光フィルタ3および受光側偏光フィルタ6に代えて、単一部材からなる投受光側偏光フィルタ9を備えた構成としても良い。
この場合、部材数をさらに削減し、コストダウンを図ることができる。
この場合、部材数をさらに削減し、コストダウンを図ることができる。
また、図6に示すように、投光レンズ2および受光レンズ7に代えて、ハーフミラー10およびレンズ11を備えた同軸型の光電スイッチの構成としても良い。
この場合、投光素子1は投光軸方向を向き、受光素子8は投光軸方向に直交する方向を向き、ハーフミラー10は投光素子1および受光素子8に対してそれぞれ45°傾けて対向し、レンズ11は投光軸方向を向きかつハーフミラー10に対して45°傾けて対向するように構成される。また、ハーフミラー10は、投光素子1が発光した光を通過させ、かつレンズ11を通して受光した光を受光素子8に向けて反射するように構成される。
なお、投光素子1、ハーフミラー10およびレンズ11が投光部を構成し、受光素子8、ハーフミラー10およびレンズ11が受光部を構成する。同軸型の光電スイッチの構成とした場合、投光部と受光部とを一体化することで、より小型かつ軽量な光電スイッチを得ることができる。
この場合、投光素子1は投光軸方向を向き、受光素子8は投光軸方向に直交する方向を向き、ハーフミラー10は投光素子1および受光素子8に対してそれぞれ45°傾けて対向し、レンズ11は投光軸方向を向きかつハーフミラー10に対して45°傾けて対向するように構成される。また、ハーフミラー10は、投光素子1が発光した光を通過させ、かつレンズ11を通して受光した光を受光素子8に向けて反射するように構成される。
なお、投光素子1、ハーフミラー10およびレンズ11が投光部を構成し、受光素子8、ハーフミラー10およびレンズ11が受光部を構成する。同軸型の光電スイッチの構成とした場合、投光部と受光部とを一体化することで、より小型かつ軽量な光電スイッチを得ることができる。
また、実施の形態1では、リフレクタ5をアクリル樹脂製のコーナーキューブリフレクタで構成したが、これに限るものではない。入射した光と同一方向に回転する円偏光を含む光を反射する特性を有するものであれば、任意の材料および形状のものを用いて構わない。
なお、投光側偏光フィルタ3および受光側偏光フィルタ6では、入射した光のうち単一方向に回転する円偏光の光のみを通過する特性を有するものであれば、任意の材料および構造のものを用いて構わない。また、リフレクタ側偏光フィルタ4および投受光側偏光フィルタ9では、表面から入射した光のうち単一方向に回転する円偏光の光のみを通過し、かつ裏面から入射した光のうち単一方向と同一方向に回転する円偏光の光のみを通過する特性を有するものであれば、任意の材料および構造のものを用いて構わない。また、柔軟なフィルム素材に限らず、厚みのある板状部材、例えばプラスチックにより形成された板状部材を用いて構成しても構わない。
また、実施の形態1では、光電スイッチを用いて透明体または鏡面反射体のいずれかのみからなる検知物体を検出する物体検知システムについて記載したが、両者を組み合わせ、一部に鏡面反射体を有する透明体を検知するものであっても良い。
その他、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1,21,31 投光素子
2,22 投光レンズ
3,23 投光側偏光フィルタ
4,36 リフレクタ側偏光フィルタ
5,24,37 リフレクタ
6,25 受光側偏光フィルタ
7,26 受光レンズ
8,27,32 受光素子
9,35 投受光側偏光フィルタ
10,33 ハーフミラー
11,34 レンズ
351,361 直線偏光フィルタ
352,362 1/4波長板
2,22 投光レンズ
3,23 投光側偏光フィルタ
4,36 リフレクタ側偏光フィルタ
5,24,37 リフレクタ
6,25 受光側偏光フィルタ
7,26 受光レンズ
8,27,32 受光素子
9,35 投受光側偏光フィルタ
10,33 ハーフミラー
11,34 レンズ
351,361 直線偏光フィルタ
352,362 1/4波長板
Claims (7)
- 投光部と、投光側偏光フィルタおよびリフレクタ側偏光フィルタを介して前記投光部に対向したリフレクタと、前記リフレクタ側偏光フィルタおよび受光側偏光フィルタを介して前記リフレクタに対向した受光部とを備える光電スイッチにおいて、
前記リフレクタは、入射した光と同一方向に回転する円偏光を含む光を反射する特性を有し、
前記投光側偏光フィルタ、前記リフレクタ側偏光フィルタおよび前記受光側偏光フィルタは、入射光のうち特定回転方向の円偏光成分のみを透過する特性を有し、
前記投光側偏光フィルタ、前記リフレクタ側偏光フィルタおよび前記受光側偏光フィルタが通過する円偏光の回転方向を同一方向とした
ことを特徴とする光電スイッチ。 - 前記投光側偏光フィルタは前記投光部と別部材であり、かつ前記受光側偏光フィルタは前記受光部と別部材であることを特徴とする請求項1記載の光電スイッチ。
- 前記投光側偏光フィルタおよび前記受光側偏光フィルタをフィルム状に構成し、
前記投光側偏光フィルタを前記投光部の投光レンズに張り付け、かつ前記受光側偏光フィルタを前記受光部の受光レンズに張り付けてなる
ことを特徴とする請求項2記載の光電スイッチ。 - 前記投光側偏光フィルタは前記投光部に外付けするアタッチメント部材であり、かつ前記受光側偏光フィルタは前記受光部に外付けするアタッチメント部材であることを特徴とする請求項2記載の光電スイッチ。
- 前記投光側偏光フィルタおよび前記受光側偏光フィルタを連続する一体の板状部材として構成したことを特徴とする請求項1記載の光電スイッチ。
- 前記リフレクタをコーナーキューブリフレクタで構成したことを特徴とする請求項1記載の光電スイッチ。
- 請求項1記載の光電スイッチを用いて、透明体および鏡面反射体を検知する物体検知システム。
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---|---|---|---|
JP2013256261A JP2015115189A (ja) | 2013-12-11 | 2013-12-11 | 光電スイッチおよび物体検知システム |
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JP2015115189A true JP2015115189A (ja) | 2015-06-22 |
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Family Applications (1)
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JP2013256261A Pending JP2015115189A (ja) | 2013-12-11 | 2013-12-11 | 光電スイッチおよび物体検知システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2015115189A (ja) |
-
2013
- 2013-12-11 JP JP2013256261A patent/JP2015115189A/ja active Pending
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