JP2015114880A - タッチパネル付表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】タッチパネル付き表示装置において、タッチする可能性の高い電極部のサブスキャン回数を増やし、感度を向上させる。【解決手段】タッチパネル面上に格子状に配置された複数の列電極と、複数の行電極と、直交した電極間の交点において、タッチパネルへのタッチ操作に対応する検出信号を生成する複数のセンサと、列電極及び行電極のいずれか一方を走査線とし、いずれか一方を読出線とし、走査線を任意の回数駆動した時のセンサ出力値を積算する積分手段と、任意の判定閾値と、検出信号とを比較して、タッチ検出有無を判定する判定手段とを有するタッチパネルを備えた表示装置において、画像データを表示する表示手段と、前記画像データから、操作者がタッチする可能性が高いタッチ領域を抽出する手段と、前記タッチ領域に対応するセンサの積分回数が大きくなるように前記タッチ領域に対応する走査線の駆動回数を変更する手段と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、タッチパネルによる接触位置検出機能を備えた表示装置に関するものである。
近年、注目されている入力装置の一つにタッチパネルがある。タッチパネルの検出方式としては、抵抗膜式、静電容量方式、光学式など幾つかの方式がある。特に、スマートフォン、デジタルビデオカメラや、デジタルスチルカメラのようなモバイル機器において、操作画面や撮像画面を表示しながら、直感的に操作できる利便性から、タッチパネルの搭載が普及してきている。モバイル機器の画面大型化が進む中で、ボタンのスペースを削除することが可能となり大きなメリットがある。
更に、静電容量方式のタッチパネルにおいて、表示装置に備えられている共通電極をタッチセンサ用電極と兼用する、インセルタッチパネルと呼ばれる表示装置が特許文献1により提案されている。静電容量方式では、タッチパネル面に格子状に配置された複数の列電極と、複数の行電極が直交した電極を形成する。この直交する電極の一方が電圧を駆動する走査線、もう一方が電圧変化量を測定する読み出し線として作用する。指等の導電体の有無による読み出し線の電圧変化量を静電容量変化量として測定し、タッチ検出判定を行う。
インセルタッチパネルでは、列電極或いは行電極の一方を、表示装置に備えられている電極と兼用することで、タッチパネル電極を形成するための層を削減することができる。これにより、タッチパネル付表示装置の薄型化が可能となり、モバイル機器を軽量化・小型化できる。
ただし、静電容量方式のタッチパネルでは、表示画素への画素信号の書き込みの際に、その動作に起因するノイズがタッチパネルに伝搬し、誤動作を起こすおそれがある。このようなノイズの影響を避けるため、タッチパネルと表示装置の間に、透明な導電層(シールド層)を設ける方法がある。しかし、特許文献1のようなインセルタッチパネルでは、表示装置に備えられている共通電極をタッチセンサ用電極と兼用しているため、構造上シールド層を設けることができないという問題があった。
この問題に対して、特許文献2では、映像信号の水平同期信号に同期して、表示装置の表示及びタッチ検出動作を行う方法が開示されている。表示画素への画素信号の書き込みを行っていないタイミングで、走査線の駆動及び読み出し線での測定を行うことで、画素信号の書き込みに起因するノイズによるタッチパネルの誤動作を防止することができる。
ここで、静電容量方式タッチパネルでは、接触面積に応じて発生容量が変化する。1電極当たりの静電容量変化量は微小なため、通常は行電極と列電極との1交点の測定(スキャン)当たり複数回の容量測定(サブスキャン)を行う。これを積分器等で積算した容量を発生容量としている。1スキャン当たりのサブスキャン回数を増やすことで、感度が向上し、位置精度の向上が見込めるという特徴がある。
しかしながら、上述の特許文献2に開示された技術では、表示画素への画素信号の書き込みを行っていないタイミングでタッチパネルのスキャンを行う必要があるため、一般的な静電容量方式のタッチパネルと比較して、1交点当たりのサブスキャン回数が少なくなるという課題があった。1交点当たりのサブスキャン回数が少なくなると、各センサ出力値の積分回数が減少し、検出信号のS/Nを向上させる事が難しい。
タッチパネル面上に格子状に配置された複数の列電極と、複数の行電極と、
直交した前記電極間の交点において、タッチパネルへのタッチ操作に対応する検出信号を生成する複数のセンサと、
前記列電極及び前記行電極のいずれか一方を走査線とし、いずれか一方を読出線とし、
前記走査線を任意の回数駆動した時の前記センサ出力値を積算する積分手段と、
任意の判定閾値と、読み出された前記検出信号とを比較して、タッチ検出有無を判定する判定手段とを有するタッチパネルを備え、
画像データを表示する表示手段と、
前記画像データから、操作者がタッチする可能性が高いタッチ領域を抽出する手段と、
前記タッチ領域に対応するセンサの積分回数が大きくなるように前記タッチ領域に対応する走査線の駆動回数を変更する手段と、
を有するタッチパネル付き表示装置。
直交した前記電極間の交点において、タッチパネルへのタッチ操作に対応する検出信号を生成する複数のセンサと、
前記列電極及び前記行電極のいずれか一方を走査線とし、いずれか一方を読出線とし、
前記走査線を任意の回数駆動した時の前記センサ出力値を積算する積分手段と、
任意の判定閾値と、読み出された前記検出信号とを比較して、タッチ検出有無を判定する判定手段とを有するタッチパネルを備え、
画像データを表示する表示手段と、
前記画像データから、操作者がタッチする可能性が高いタッチ領域を抽出する手段と、
前記タッチ領域に対応するセンサの積分回数が大きくなるように前記タッチ領域に対応する走査線の駆動回数を変更する手段と、
を有するタッチパネル付き表示装置。
本発明によれば、タッチする可能性の高い電極部のサブスキャン回数を増やし、感度を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るタッチパネル機能付表示装置を備えたレンズユニット交換式撮像装置100の構成を示すブロック図である。
121は撮像素子であり、レンズ210、絞り211、レンズマウント102及び202、シャッター144を介して不図示の被写体の光学像が結像し、その光学像を電気信号に変換する。122はA/D変換部であり、撮像素子121のアナログ信号出力をデジタル信号に変換する。A/D変換部122でA/D変換されたデジタル信号は、メモリ制御部124及びシステム制御部120により制御され、メモリ127に格納される。
123は画像処理部であり、A/D変換部122でA/D変換されたデジタル信号のデータ或いはメモリ制御部124からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。画像処理部123は、適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長する圧縮・伸長回路も備える。メモリ127に格納された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ127に書き込むことも可能である。
また、画像演算部129では、撮像画像のコントラスト値を算出し、コントラスト値から撮影画像の合焦状態を測定することができる。メモリ127に格納された画像データと現在の撮像画像の相関値を算出し、最も相関の高い領域を探索することが可能である。
124はメモリ制御部であり、A/D変換部122、画像処理部123、表示装置110、外部着脱メモリ部130とメモリ127間のデータの送受を制御する。A/D変換部122のデータが画像処理部123、メモリ制御部124を介して、或いはA/D変換部122のデータが直接メモリ制御部124を介して、メモリ127に書き込まれる。
110はタッチパネル機能付の液晶ディスプレイ型表示装置であり、液晶パネル表示部125、バックライト照明部126及びタッチパネル部151により構成される。
125は液晶パネル表示部であり、システム制御部120の指示により、メモリ127の画像表示データ用領域に格納されたメニュー画面、又は外部着脱メモリ部130に格納された画像ファイルを表示することが可能である。また、撮像素子から得られた撮像データを逐次リアルタイムにスルー画像表示することで、「ライブビュー」撮影を行うことができる。ライブビュー撮影中は、AF対象の被写体の位置を操作者が認識できるよう、表示装置110に対して、AF領域を示すAF枠を画像に重畳して表示することができる。
126はバックライト照明であり、液晶パネル表示部125に対して背面照射する。バックライト照明の光源素子としては、LED、有機EL、蛍光管等がある。システム制御部120の指示により、照明を任意に点灯或いは消灯することが可能である。
151はタッチパネル部であり、タッチ検出方式としては、静電容量方式が使用される。静電容量方式では、列配列された複数の列電極と、行配列された複数の行電極が直交した電極を形成する。詳細は後述するが、行電極部は液晶パネル表示部のコモン駆動信号VCOMを印加するための電極と共通となっている。これにより、タッチパネル電極を形成するためのガラス基板層或いはフィルム基板層を削減することができ、タッチパネル機能付の液晶ディスプレイ型表示装置110の薄型化を実現できる。本実施例では、このタッチパネル部151により、操作者はAFする被写体の位置を指定するタッチAFを実現することができる。
120は撮像装置100全体を制御するシステム制御部である。127は撮影した静止画像及び動画像、再生用表示のための画像のデータを格納するためのメモリであり、所定枚数の静止画像や動画像を格納するのに十分な記憶量を備える。なお、メモリ127はシステム制御部120のプログラムスタック領域、ステータス記憶領域、演算用領域、ワーク用領域、画像表示データ用領域が確保されている。各種の演算は、メモリ127の演算用領域を利用し、システム制御部120により実行される。
128は電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばフラッシュメモリやEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ128には、撮影状態の保存や、撮像装置100を制御するプログラムが格納されている。
130はコンパクト(登録商標)フラッシュやSDカードといった記録媒体に画像ファイル記録や読出を行うための外部着脱メモリ部である。
131は電源部であり、電池、電池検出回路、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されており、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、検出結果及びシステム制御部120の指示に基づいてDC-DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、各ブロック部へ供給する。
141はシャッター制御部であり、測光部142からの測光情報に基づいて、絞り211を制御するレンズ制御部203と連携しながら、シャッター144を制御する。
142はAE(自動露出)処理を行うための測光部である。レンズ210に入射した光線を、絞り211、レンズマウント202及び102、そして不図示の測光用レンズを介して、測光部142に入射させることにより、光学像として結像された画像の露出状態を測定することができる。また、測光部142は、ストロボユニット300と連携することによりEF(フラッシュ調光)処理機能も備える。また、ストロボユニット300は、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も備える。
143はAF処理を行うための測距部である。レンズ210に入射した光線を、絞り211、レンズマウント202及び102、そして不図示の測距用ミラーを介して、測距部143に入射させることにより、光学像として結像された画像の合焦状態を測定することができる。尚、ライブビュー撮影中は、画像演算部129より出力された画像データから求められたコントラスト値に応じて、撮影画像の合焦状態を測定することも可能である。
140はカメラ制御部であり、シャッター制御部141、測光部142、測距部143との送受通信によりカメラとしての一連の動作を制御する。また、カメラ制御部140は、レンズユニット200、ストロボユニット300を制御することも可能である。
132、133、134、135、136、137及び138は、システム制御部120の各種の動作指示を入力するための操作手段である。操作手段は、スイッチやダイヤル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。ここで、これらの操作手段の具体的な説明を行う。132は再生表示スイッチであり、表示装置110に所定の画像データを表示する再生表示モード操作ができる。外部着脱メモリ部130に格納された画像ファイルを再生表示する場合は、必ずこの再生スイッチ132により操作する必要がある。また、既に再生表示モードで、この操作が行われた場合には、再生表示モードから撮影モードへの切り替えができる。
133はメニュースイッチであり、表示装置110に各種項目一覧を表示する。この表示内容としては撮影に関する状態設定、記録媒体のフォーマット、時計の設定、現像パラメータ設定、及びユーザ機能設定(カスタム機能の設定)がある。
134はモードダイアルである。自動撮影モード、プログラム撮影モード、シャッター速度優先撮影モード、絞り優先撮影モード、マニュアル撮影モード、ポートレート撮影モード、風景撮影モード、スポーツ撮影モード、夜景撮影モード、動画モード等の各機能撮影モードを切り替えることができる。
135はレリーズスイッチであり、レリーズボタンの半押し(SW1)及び全押し(SW2)で各々ONとなるスイッチである。半押し状態ではAF処理、AE処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュ調光)処理等の動作開始を指示する。全押し状態では、撮像素子121から読み出した信号をA/D変換部122、メモリ制御部124を介してメモリ127に画像データを書き込む撮像処理、画像処理部123やメモリ制御部124での演算を用いた現像処理を行う。さらに、メモリ127から画像データを読み出し、画像処理部123で圧縮を行い、外部着脱メモリ部130に装着された不図示の記録媒体に画像データを書き込む記録処理という一連の処理の動作開始を指示する。
136は各種ボタンスイッチからなる操作部であり、撮影モード、連写モード、セット、マクロ、ページ送り、フラッシュ設定、メニュー移動、ホワイトバランス選択、撮影画質選択、露出補正、日付/時間設定ができる。さらにライブビュー撮影開始及び停止を行うスイッチや、上下左右方向スイッチ、再生画像のズーム倍率変更スイッチ、画像表示ON/OFFスイッチ、撮影直後に撮影画像を自動再生するクイックレビューON/OFFスイッチ、再生画像を消去するスイッチがある。また、JPEG及びMPEG圧縮の各圧縮率と、撮像素子の信号をそのままデジタル化して記録するCCDRAWモードとを選択する圧縮モードスイッチがある。その他、レリーズスイッチ半押し状態でAFの合焦状態を保ち続けるワンショットAFモードと連続してAF動作を続けるサーボAFモードとを設定するAFモード設定スイッチ等がある。
137は電子ダイヤルであり、シャッタースピード、絞り値、露出等を設定することができる。
138は電源スイッチであり、撮像装置100の電源オン、電源オフの各モードを切り替え設定することができる。また、撮像装置100に接続されたレンズユニット200、ストロボユニット300、記録媒体等の各種付属装置の電源オン、電源オフの設定も合わせて切り替え設定することができる。
139はタイマーであり、時計機能、カレンダー機能、タイマーカウンター機能、アラーム機能があり、スリープモードへの移行時間や、アラーム通知等のシステム管理に用いられる。
152は加速度センサであり、撮像装置の姿勢や動きを加速度情報として検出することが可能である。
153は顔検出部であり、撮像画像内にある顔の位置を検出することができる。撮影した画像と、予め定められた顔の特徴点である目、口、鼻等の顔データのテンプレート情報とでパターンマッチングを行い、テンプレートとの相関性の高さを比較することで顔検出を行うことができる。
154は動体検知部であり、撮像画像内の被写体の動きを検出することができる。連続して撮影されたNフレーム目の画像とN−1フレーム目の画像を比較して、動きベクトル成分を抽出する。抽出した動きベクトル成分から、加速度センサ152により検出された撮像装置の動きにより発生した動きベクトル成分を差し引くことで、被写体の動きベクトル成分のみを検出できる。検出した動きベクトルをグルーピングし、撮像画像内においてある一定の面積以上の動きベクトル成分の集合を、動体として検知する。
102及び202はレンズマウントであり、撮像装置100をレンズユニット200と接続するためのインターフェースである。101及び201は撮像装置100をレンズユニット200と電気的に接続するコネクタであり、カメラ制御部140により制御される。
111及び301はアクセサリシューであり、撮像装置100をストロボユニット300と接続するためのインターフェースである。
111及び301はアクセサリシューであり、撮像装置100をストロボユニット300と接続するためのインターフェースである。
200は交換レンズタイプのレンズユニットであり、不図示の被写体の光学像をレンズ210から、絞り211、レンズマウント202及び102、シャッター144を介して導き、撮像素子121上に結像することができる。
203はレンズユニット200全体を制御するレンズ制御部である。レンズ制御部203は、動作用の定数、変数、プログラム等を記憶するメモリやレンズユニット200固有の番号等の識別情報、管理情報、開放絞り値や最小絞り値、焦点距離等の機能情報、現在や過去の各設定値等を保持する不揮発メモリの機能も備える。レンズ制御部203は、測定距部143或いは画像処理部123より測定された画像の合焦状態に応じて、レンズ210のフォーカシングを制御し、撮像素子121に入射する被写体像の結像位置を変更することでAF動作を行うことが可能である。また、レンズ制御部203は絞り211の制御や、レンズ210のズーミングを制御する機能も兼ね備える。
300はアクセサリシュー111に接続するストロボユニットである。301はアクセサリシュー111内において、ストロボユニット300と撮像装置100と電気的に接続するインターフェースである。302はストロボユニット300全体を制御するストロボ発光制御部であり、不図示のキセノン管等の発光部に対し、測光部142からの情報に基づいて発光量や発光タイミングを制御する。
次に、図3のタッチパネル部151のブロック図により、タッチパネル部151の構成について説明する。
タッチパネル部151は、静電容量方式のタッチパネルであり、列配列された複数の列電極と、行配列された複数の行電極が直交した電極を形成する。この直交する電極の行電極を走査線とし、列電極を読出線として使用する。行電極は、液晶パネル表示部125のコモン駆動信号VCOMを印加するための電極と共通となっている。このコモン駆動信号VCOMは、不図示の画素電極に印加される画素電圧とともに各画素の表示電圧を決定する。このため、行電極部は液晶パネル表示部125のTFT基板上に形成されている。一方で、列電極部は、液晶パネル表示部125の不図示のカラーフィルタガラス基板板上に形成される。
図3の(b)は図3の(a)に示される電極の交点部の拡大図である。14は列電極、15は行電極を示している。行電極15は定電流回路17に接続され、列電極14は所定の電位に固定される。定電流回路17により微弱な電流が流されると、列電極14及び行電極15間に発生する相互容量16に電荷が蓄積される。1交点当たり複数回の蓄積を実施するサブスキャンを行い、積分回路18にて積分を行う。1交点(1スキャン)の測定の結果は、A/Dコンバータ19によりデジタル信号に変換される。この検出信号値の変化量を静電容量変化量として測定することでタッチ検出の有無を判定することが可能である。
10はタッチパネル制御回路である。外部クロック入力或いは内部発振回路を源振として、クロック信号を生成するためのPLL(Phase Locked Loop)回路を内蔵している。PLL回路により、1スキャンの周期或いは1サブスキャンの周期を変更することが可能である。
走査線駆動回路11及び検出信号処理回路12は、制御回路10により供給されるクロック信号により駆動される。制御回路10は検出信号処理回路により出力された各電極の検出信号値が、任意のタッチ判定の閾値を超えているか否かを検出し、超えていればタッチ検出フラグをつけて、データをメモリ13に順次転送する。1フレームのスキャンが完了すると、メモリ13に格納された1フレームの検出データから、タッチ検出領域のグルーピング、及びタッチ位置の重心演算を行い、タッチ検出数と、タッチ検出座標を算出する。
11は走査線駆動回路であり、走査線を順次選択し駆動する。選択された走査線には、定電流回路17により微弱な電流が流される。1走査線当たりのサブスキャン回数は、システム制御部120から制御回路10への指令により、任意に変更することが可能である。
12は検出信号処理回路であり、読出線を順次選択して、検出信号を読み出す。
次に、図1のフローチャート及び図4、図5のタッチパネルを参照して、本発明の実施形態に係る撮像装置100の処理動作について説明する。
ステップS100では、撮像装置100はライブビューモード(LV)を開始する。撮像画像はメモリ127に格納される。
ステップS101では、動体検知部154により、撮像画像中の動体の有無を検知する。撮像画像データは、タッチパネルの行電極Y0〜Y8の9つの領域に相当する画像領域に等分割され、各小領域において動体の有無が判定される。図4を参照して詳細を説明する。
図4(a)は中央部に動体(例では犬)が撮像された画像である。この画像をタッチパネル付き表示装置110に表示させた場合、動体はタッチパネルの行電極のY3〜Y5上に表示されている。このため、行電極Y3〜Y5に相当する画像領域には動体があると判定され、行電極Y3〜Y5以外の画像領域には動体がないと判定される。判定はシステム制御部120により行われる。
ステップS102では、タッチパネルの行電極Y0〜Y8各電極のサブスキャン回数Ck(k=0〜9)がシステム制御部120にて演算される。図5を参照して詳細を説明する。
図5(a)は液晶パネル表示部125へ出力する映像信号の水平同期信号HSYNCと、サブスキャンを行う際の各行電極に対する駆動パルスを表したものである。行電極の駆動は、水平同期信号HSYNCに同期し、且つ画素電極へ画素信号が書き込まれていないタイミングで行われる。図5(b)は画素信号と行電極Yiの駆動信号の関係を表しており、画素信号が変化しないタイミングで、行電極の駆動パルスが出力される。これにより、画素信号変化時のノイズにより、静電容量値の検出値が変動してしまうことを防ぐことができる。
ただし、画素信号が変化しない期間は短く、1HSYNCに対して数回のサブスキャンを行うことしかできない。例えば、1フレームの水平同期信号の数が450であるとした場合、1水平同期信号に対して1回のサブスキャンしか行えないとすると、1フレーム間の総サブスキャン回数は最大450回となる。サブスキャンの回数を各行電極で均等に割ると、1行電極当たりのサブスキャン回数は50回となる。
ここで、本実施例のタッチAFのような使用方法においては、動体を被写体と撮影している場合、動体が表示されている領域をタッチする可能性が高い。そこで、動体が表示されている領域に相当する行電極のサブスキャン回数を他の行電極に対して相対的に多くすることにより、タッチする可能性が高いと判断される領域のタッチ感度を向上させることができる。サブスキャン回数の変更はシステム制御部120の指示により制御回路10の制御を変更することで実施される。各行電極のサブスキャン回数は、例えば数1及び数2で算出される。
ここで、CiはステップS101において動体があると判定された画像領域に相当する行電極番号k=iのサブスキャン回数を表し、CjはステップS101において動体がないと判定された画像領域に相当する行電極番号k=jのサブスキャン回数を表す。kは係数であり、0以上1以下の値である。動体がない時はK=1となる。動体がある時のKの値は固定値でも良いし、動体があると判定された画像領域の面積に応じて変更する仕様としても良い。Hは1フレームの水平同期信号の数、Nはタッチパネルの行電極数、nはステップS101において動体があると判定された画像領域に相当する行電極の数である。
例えば図5(a)の例で、K=0.8、H=450、N=9、n=3とすると、動体がないと判定された行電極番号k=iのサブスキャン回数はCi=70となり、動体があると判定された行電極番号k=jのサブスキャン回数はCj=40となる。
以上の方法により、1フレーム間の総サブスキャン回数を一定に保ったまま、動体がある行電極のサブスキャン回数を、動体がない行電極のサブスキャン回数より相対的に多くすることができる。
ステップS103では、行電極番号を表す変数、k=0に初期化する。ステップS104では、行電極番号kの行電極に対して、サブスキャンを行う。ステップS105では、列電極X0〜X12において、相互容量値の読み出しを行う。ステップS106では、積分回路18にて積分を行う。ステップS107では、行電極番号kに対するサブスキャン回数が、ステップS102で算出した各行電極のサブスキャン回数Ckに達したか否かを判定する。Ckに達していれば、ステップS108へ進む。Ckに達していなければ、ステップS104へ進む。
ステップS108では、積分回路18の出力値が、A/Dコンバータ19によりデジタル信号に変換される。ステップS109では、行電極番号を表す変数kを1カウントアップする。ステップS110では、行電極番号を表す変数kが行電極番号の最大値8に達したか否かを判定する。行電極番号を表す変数kが行電極番号の最大値8に達していればステップS111に進む。行電極番号を表す変数kが行電極番号の最大値8に達していなければ、ステップS104へ進む。
ステップS111では、メモリ13に格納された1フレームの検出データから、タッチ検出領域のグルーピング、及びタッチ位置の重心演算を行い、タッチ検出数と、タッチ検出座標を算出する。この時、本実施例では動体があると判定された領域と、動体がないと判定された領域とでは、サブスキャン回数の違いのために検出データの大きさが異なる。タッチ位置の重心演算は、検出データの大きさの差異を考慮し、各センサの重みづけを変更して行われる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本実施例では、レンズユニット交換式撮像装置を例に撮像画像中の動体の有無を検知する構成としたが、表示画像データから動体の有無を検知する構成としても構わない。このため、撮像装置でなくても、タッチパネル付きの表示装置を有する電子機器であれば応用は可能である。
本実施例では、撮像画像中の動体の有無を検知し、タッチする可能性が高い領域を検知する構成としたが、他の構成としても構わない。例えば、画像データの輝度情報或いは色情報を利用しても構わない。詳細について図4(b)を参照して説明する。
図4(b)は画像中央に被写体がある撮像画像である。撮像画像をタッチパネルの行電極Y0〜Y8の9つの領域に相当する画像領域に等分割すると、被写体があるY2〜Y6の領域における各領域内の輝度或いは色度の変化量は、被写体がない領域における各領域内の輝度或いは色度の変化量と比較して大きくなる。よって、ステップS101において小領域毎に動体の有無を判定する代わりに、画像演算部129において小領域毎の画像データの輝度或いは色度を算出し、ある閾値以上の変化量がある領域を、被写体があると判定する構成としても良い。
判定はシステム制御部120により行われる。本実施例のタッチAFのような使用方法においては、被写体が表示されている領域をタッチする可能性が高い。そこで、被写体が表示されている領域に相当する行電極のサブスキャン回数を他の行電極に対して相対的に多くすることにより、タッチする可能性が高いと判断される領域のタッチ感度を向上させることができる。
また、例えば顔検出部153により、被写体を検出する構成としても良い。ステップS101において小領域毎に動体の有無を判定する代わりに、顔検出部153により検出した顔が、小領域毎の画像データ内に存在するか否かを判定する構成としても良い。判定はシステム制御部120により行われる。本実施例のタッチAFのような使用方法においては、顔が表示されている領域をタッチする可能性が高い。そこで、顔が表示されている領域に相当する行電極のサブスキャン回数を他の行電極に対して相対的に多くすることにより、タッチする可能性が高いと判断される領域のタッチ感度を向上させることができる。
本実施例では、タッチパネルを静電容量方式としたが、走査線によりセンサを順次駆動する方式のタッチパネルであれば、方式に関わらず本発明は適用可能である。当然、電極数や電極の構成、タッチ検出の方法に限定されるものではない。例えばA/Dコンバータや積分器の構成、データ変換の順番、有無に至るまで限定されるものではない。本実施例ではインセルタッチパネルと呼ばれる構成としているが、それ以外の方式のタッチパネルにおいても適用が可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。上述のフローチャートの制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
また、上述した実施形態においては、本発明を撮像装置に適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されずタッチパネルを有する表示装置であれば適用可能である。すなわち、本発明はパーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、ディスプレイを備えるプリンタ装置、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤー、ゲーム機、電子ブックリーダーなどに適用可能である。
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
10:タッチパネル制御回路、14:列電極、15:行電極、16:相互容量、17:定電流回路部、18:積分回路、100:撮像装置、110:表示装置、120:システム制御部、129:画像演算部、151:タッチパネル部、153:顔検出部、154:動体検知部
Claims (5)
- タッチパネル面上(151)に格子状に配置された複数の列電極(14)と、複数の行電極(15)と、
直交した前記電極間の交点において、タッチパネルへのタッチ操作に対応する検出信号を生成する複数のセンサ(16)と、
前記列電極(14)及び前記行電極(15)のいずれか一方を走査線とし、いずれか一方を読出線とし、
前記走査線を任意の回数駆動する手段(17)と、
前記走査線の駆動により出力されるセンサ出力値を積算する積分手段(18)と、
任意の判定閾値と、読み出された前記検出信号とを比較して、タッチ検出有無を判定する判定手段(10)とを有するタッチパネル(151)を備え、
画像データを表示する表示手段(110)と、
前記画像データから、操作者がタッチする可能性が高いタッチ領域を抽出する手段(120、129、153、154)と、
前記タッチ領域に対応するセンサの積分回数が大きくなるように前記タッチ領域に対応する走査線の駆動回数を変更する手段(120、10)と、
を有するタッチパネル付き表示装置(100)。 - 前記表示手段の映像信号の水平同期信号に同期して前記表示手段の非駆動期間に前記走査線の駆動を行う機能(10)を有し、
前記表示手段(110)の映像信号の1フレーム期間に行われる各走査線の駆動回数の総和を一定とし、
前記タッチ領域に対応するセンサの積分回数が大きくなるように各走査線の駆動回数の比率を変更する手段(120)を有する請求項1に記載のタッチパネル付き表示装置(100)。 - 連続する前記画像データのNフレーム目とN−1フレーム目を比較して、連続する前記画像データ内の動きベクトルを検出することで、動体の有無を判定する動体検知手段(154)を有し、
動体が存在する領域を、操作者がタッチする可能性が高いタッチ領域として判定する判定手段(120)を有する請求項1に記載のタッチパネル付き表示装置(100)。 - 前記画像データを複数の領域に分割し、
分割した各領域の輝度或いは色度の平均値を算出する手段(129)と、
算出した前記平均値が高い領域を、操作者がタッチする可能性が高いタッチ領域として判定する判定手段(120)を有する請求項1に記載のタッチパネル付き表示装置(100)。 - 顔検出機能を有する請求項1に記載のタッチパネル付き表示装置(100)において
前記画像データを複数の領域に分割し、
分割した各領域において顔があるか否かを判定する手段(153)と、
前記顔検出手段(153)により顔があると判定された領域を、操作者がタッチする可能性が高いタッチ領域として判定する判定手段を有する請求項1に記載のタッチパネル付き表示装置(100)。
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017076222A (ja) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | キヤノン株式会社 | 入力装置、入力装置の制御方法、入力装置を備える電子機器、電子機器の制御方法、プログラムおよび記憶媒体 |
KR20170080913A (ko) * | 2015-12-31 | 2017-07-11 | 엘지디스플레이 주식회사 | 표시장치, 터치 센싱 회로 및 구동방법 |
-
2013
- 2013-12-12 JP JP2013256934A patent/JP2015114880A/ja active Pending
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