JP2015114110A - 位置依存情報処理システム、位置依存情報処理方法、プログラムおよび位置依存情報表示装置 - Google Patents

位置依存情報処理システム、位置依存情報処理方法、プログラムおよび位置依存情報表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 車両等の移動体の位置に依存した位置依存情報の検索に関する処理負荷を抑え、通信トラフィックの負荷を抑えることを目的とする。
【解決手段】 位置に依存した位置依存情報を受信する移動体の受信予測位置を求めるために用いられる環境パラメータの値が変化する可能性の高さを示す信頼度を決定する信頼度決定部と、受信予測位置と信頼度決定部で決定された信頼度に応じて決定される領域における位置依存情報を検索する検索部と備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、車両等の移動体の位置に依存した位置依存情報を処理するために用いられる位置依存情報処理システム、位置依存情報処理方法、プログラムおよび位置依存情報表示装置に関するものである。
近年、自動車には車外との通信機能が装備されており、リアルタイムに様々な情報を取得することができる。その中でも渋滞情報や観光情報など、現在地またはこれから通る予定の経路に関連付けられた情報、すなわち位置に依存した位置依存情報は、様々なサービスをドライバに提供してくれる。また、自動車に設置されたセンサやカメラで取得可能な情報のほか、より離れた位置の情報を取得する場合、それらも位置依存情報に位置付けられる。例えば、事故が多い交差点や急ブレーキが多く発生する急カーブの位置情報がそれらに該当する。
一方で近年、自動車運転時の安全性向上に向けて様々な安全運転支援技術が研究・開発されている。例えば、前方車両や周囲の車両との接近を車内に設置された表示機に表示したり、スピーカで警告音を発して通知するシステム等が存在するほか、路肩の歩行者や標識等の存在を通知してドライバの見落としを防ぐシステム等が存在する。
ところが、ドライバへの通知において上述のような位置依存情報は、車両等の移動を考慮して配信しないと、既に通過した後の情報が通知されるなどの無駄が生じる。このような無駄を抑える技術として、情報を受信する移動体が到達しているであろう位置を予測して、その予測位置に応じた情報を送る技術がある(例えば、特許文献1)。
特開2007−225445号公報
従来の技術では、位置の予測において、車両からサーバへ、サーバから車両への通信時間と、サーバの処理時間を考慮して伝達に要する全体時間を算出し、この全体時間、車載機から取得した経路情報及び車速から車両の位置を予測する。しかしながら、車載機がサーバに車速を通知した後に交通状況により車速が増減すると、その分だけ予測位置と実際にデータを受信する位置との間にはずれが生じてしまう。
このようなずれにより適切な位置依存情報が車両に届かないことがないように検索範囲に十分にマージンを持たせる方法が考えられるが、サーバでの検索範囲を広げることによって、サーバの処理負荷が上がるほか、送信データ量が増加して通信トラフィックを圧迫する。
さらに今後は、上述の通り車両に安全運転支援技術が搭載され、様々なカメラやセンサが設置されると、それらから取得した安全支援情報などがより細かく、大量にサーバに蓄積されてくことが予想される。そのため、データ量が膨大になり、サーバ負荷、通信トラフィックの圧迫が無視できなくなり、円滑な車両・サーバ間の通信を阻害する可能性がある。
この発明は、例えば、上記のような問題点を解決するためになされたもので、位置依存情報の検索に関する処理負荷を抑え、通信トラフィックの負荷を抑えることを目的とする。
この発明にかかる位置依存情報処理システムは、位置に依存した位置依存情報を受信する移動体の受信予測位置を求めるために用いられる環境パラメータの値が変化する可能性の高さを示す信頼度を決定する信頼度決定部と、受信予測位置と信頼度決定部で決定された信頼度に応じて決定される領域における位置依存情報を検索する検索部と
備えたものである。
この発明にかかる位置依存情報処理方法は、信頼度決定部が、位置に依存した位置依存情報を受信する移動体の受信予測位置を求めるために用いられる環境パラメータの値が変化する可能性の高さを示す信頼度を決定し、検索部が、受信予測位置と信頼度決定部で決定された信頼度に応じて決定される領域における位置依存情報を検索するものである。
この発明にかかるプログラムは、コンピュータを、位置に依存した位置依存情報を受信する移動体の受信予測位置を求めるために用いられる環境パラメータの値が変化する可能性の高さを示す信頼度を決定する信頼度決定部と、受信予測位置と信頼度決定部で決定された信頼度に応じて決定される領域における位置依存情報を検索する検索部として機能させるものである。
この発明にかかる位置依存情報表示装置は、位置に依存した位置依存情報を受信する移動体の受信予測位置を求めるために用いられる環境パラメータの値が変化する可能性の高さを示す信頼度を決定する信頼度決定部と、受信予測位置と信頼度決定部で決定された信頼度に応じて決定される領域における位置依存情報を検索する検索部とを備えた位置依存情報処理システムで検索された前記位置依存情報であって、信頼度に応じて決定された領域における位置依存情報を受信する受信部と、受信部で受信した位置依存情報を表示する表示部とを備えたものである。
この発明の位置依存情報処理システムによれば、位置に依存した位置依存情報を受信する移動体の受信予測位置を求めるために用いられる環境パラメータの値が変化する可能性の高さを示す信頼度を決定する信頼度決定部と、受信予測位置と信頼度決定部で決定された信頼度に応じて決定される領域における位置依存情報を検索する検索部とを備えたことにより、位置依存情報の検索に関する処理負荷を抑え、通信トラフィックの負荷を抑えることができる。
この発明の位置依存情報処理方法によれば、信頼度決定部が、位置に依存した位置依存情報を受信する移動体の受信予測位置を求めるために用いられる環境パラメータの値が変化する可能性の高さを示す信頼度を決定し、検索部が、受信予測位置と信頼度決定部で決定された信頼度に応じて決定される領域における位置依存情報を検索するようにしたので、位置依存情報の検索に関する処理負荷を抑え、通信トラフィックの負荷を抑えることができる。
この発明のプログラムによれば、コンピュータを、位置に依存した位置依存情報を受信する移動体の受信予測位置を求めるために用いられる環境パラメータの値が変化する可能性の高さを示す信頼度を決定する信頼度決定部と、受信予測位置と信頼度決定部で決定された信頼度に応じて決定される領域における位置依存情報を検索する検索部として機能させるものであるので、位置依存情報の検索に関する処理負荷を抑え、通信トラフィックの負荷を抑えることができる。
この発明の位置依存情報表示装置によれば、位置に依存した位置依存情報を受信する移動体の受信予測位置を求めるために用いられる環境パラメータの値が変化する可能性の高さを示す信頼度を決定する信頼度決定部と、受信予測位置と信頼度決定部で決定された信頼度に応じて決定される領域における位置依存情報を検索する検索部とを備えた位置依存情報処理システムで検索された前記位置依存情報であって、信頼度に応じて決定された領域における位置依存情報を受信する受信部と、受信部で受信した位置依存情報を表示する表示部とを備えたことにより、位置依存情報の表示において、位置依存情報の検索に関する処理負荷を抑え、通信トラフィックの負荷を抑えることができる。
実施の形態1における位置依存情報配信システムの機能構成についての一例を示す機能ブロック構成図である。 位置依存情報配信システムのハードウェア構成の一例を示す構成図である。 位置依存情報の通知を説明するための説明図である。 実施の形態1の位置依存情報配信システムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 信頼度決定部12の内部機能構成の一例を示す機能ブロック構成図である。 領域の決定方法の一例について示す説明図である。 実施の形態2における位置依存情報配信システムの機能構成についての一例を示す機能ブロック構成図である。 実施の形態2の位置依存情報配信システムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 データ再構築部24が削除する対象となるデータを示すイメージ図である。 実施の形態3における位置依存情報配信システムの機能構成についての一例を示す機能ブロック構成図である。 実施の形態3の位置依存情報配信システムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施の形態4における位置依存情報配信システムの機能構成についての一例を示す機能ブロック構成図である。 検索領域の形状についての一例を示す説明図である。 位置依存情報処理システムと位置依存情報表示装置の機能構成についての一例を示す機能ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明の一例であり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
実施の形態1.
本実施の形態では、移動体が車両である場合であって、位置依存情報処理システムは、車両に搭載された車載機と、その車載機に対して位置に依存した位置依存情報を提供するサーバ装置と備えた場合について説明する。
図1は、この発明の一実施の形態を示す実施の形態1における位置依存情報配信システムの機能構成についての一例を示す機能ブロック構成図である。
図1において、位置依存情報配信システムは、車載機1及びサーバ装置2を備える。車載機1は、車両情報管理部10、通信部11、信頼度決定部12及び表示部13を備える。また、サーバ装置2は、通信部20、受信予測位置決定部21、検索部22及び位置依存情報データベース23を備える。
車両情報管理部10は、車両に関する車両情報、例えば、車速や移動方向、現在位置等に関する情報を保持する。これらはCAN(Controller Area Network)を介して接続された各種車両制御デバイスやGPS(Grobal Positioning System)やジャイロ等による得ることができるほか、カーナビゲーションシステム等から取得することができる。
通信部11は、サーバ装置2と通信を行い、車載機1とサーバ装置2との間の情報の送受信を行う。
信頼度決定部12は、位置に依存した位置依存情報を受信する車両(移動体)の受信予測位置を求めるために用いられる環境パラメータの値が変化する可能性の高さを示す信頼度を決定する。本実施の形態では、車載機1がサーバ装置2から送信された位置依存情報の受信予測位置を求めるために用いられる環境パラメータとして車両情報管理部10から取得した車両情報を用いて、信頼度を決定する。
表示部13は、サーバ装置2から受信した位置依存情報を視認可能な状態で表示する。
通信部20は、車載機1と通信を行い、車載機1とサーバ装置2との間の情報の送受信を行う。
受信予測位置決定部21は、位置に依存した位置依存情報を受信する車両(移動体)の受信予測位置を決定する。本実施の形態では、受信予測位置決定部21は、車両(移動体)としての車載機1が位置依存情報を受信する受信予測位置を決定する。なお、この位置依存情報は、サーバ装置2により検索が行われる。
検索部22は、受信予測位置と信頼度決定部で決定された信頼度に応じて決定される領域における位置依存情報を検索する。本実施の形態では、検索部22は、位置依存情報データベース23から、受信予測位置と信頼度に応じて決定される領域における位置依存情報を検索する。
図2は、この発明の一実施の形態を示す位置依存情報配信システムのハードウェア構成の一例を示す構成図である。
図2において、入力部30は、車載機1で実行される様々な処理を実行するために用いられる各種信号を受け付ける。例えば、CAN、CANを介して接続された各種車両制御デバイス、GPS、ジャイロ、カーナビゲーションシステム、ユーザ操作等から得られる信号を受け付ける。
出力部31は、車載機1で保持する各種情報を車載機1のユーザが認知可能な状態で提示する。例えば、サーバ装置2から受信した位置依存情報を視認可能な状態で表示する。また、聴覚で認知可能な状態として合成音を出力する。
メモリ32は、車載機1にて行われる各種機能、例えば、車両情報管理部10、通信部11、信頼度決定部12及び表示部13の各種機能を実現するプログラム及びデータを記憶する。例えば、ROM(Read・Only・Memory)、RAM(Random・Access・Memory)、HDD(Hard・Disk・Drive)、SSD(Solid・State・Drive)で構成される。
CPU(Central Processing Unit)33は、適宜メモリ32を使用して、車載機1にて行われる各種機能、例えば、車両情報管理部10、通信部11、信頼度決定部12及び表示部13の各種機能を実現する。CPU33は、バス等を介して他のハードウェアデバイスと接続され、それらのハードウェアデバイスを制御する。CPU33は、メモリ32からプログラム及びデータを読み出し、プログラムを実行する。
アンテナ34は、通信インタフェースを用いて携帯電話網やWLAN(Wireless Local Area Network)等のネットワークを介してサーバ装置2との通信を行う。
アンテナ35は、通信インタフェースを用いて携帯電話網やWLAN(Wireless Local Area Network)等のネットワークを介して車載機1との通信を行う。
メモリ36は、サーバ装置2にて行われる各種機能、例えば、通信部20、受信予測位置決定部21、検索部22及び位置依存情報データベース23の各種機能を実現するプログラム及びデータを記憶する。例えば、ROM、RAM、HDD、SSDで構成される。
CPU37は、適宜メモリ36を使用して、サーバ装置2にて行われる各種機能、例えば、通信部20、受信予測位置決定部21、検索部22及び位置依存情報データベース23の各種機能を実現する。CPU37は、バス等を介して他のハードウェアデバイスと接続され、それらのハードウェアデバイスを制御する。CPU37は、メモリ36からプログラム及びデータを読み出し、プログラムを実行する。
次に、動作(本実施の形態にかかる位置依存情報処理方法、本実施の形態にかかるプログラムの処理手順)について説明する。
図3は、位置依存情報の通知を説明するための説明図である。
車載機1は車両情報、例えば、車速、移動方向、現在位置等に関する情報をサーバ装置2に送信する。サーバ装置2は、受信した車両情報に基づいて、車載機1が位置依存情報を受信するであろう受信予測位置を決定するとともに、その周囲の位置依存情報を検索し、車載機1に送信する。車載機1は、位置依存情報をその内容に応じて表示部13を介してドライバに通知する。
以下、車載機1とサーバ装置2の内部動作について説明する。
図4は、位置依存情報処理システムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、図4にしたがって動作の概要を説明する。なお、各処理の詳細は後述する。
まず、信頼度決定部12が、信頼度を決定する(ステップS1)。信頼度決定部12は、例えば、車両情報管理部10から取得した車両情報により信頼度を算出する。次に、通信部11が、信頼度決定部12で決定された信頼度及び車両情報管理部10に保持されている車両情報をサーバ装置2に送信する(ステップS2)。送信された信頼度及び車両情報は、携帯電話網やWLAN等のネットワークを介してサーバ装置2の通信部20で受信される。
次に、受信予測位置決定部21は、車載機1が位置依存情報を受信する受信予測位置を決定する(ステップS3)。次に、検索部22が、受信予測位置決定部21で決定された受信予測位置と信頼度決定部12で決定された信頼度に応じて決定される領域における位置依存情報を検索する(ステップS4)。次に、通信部20が、検索部22で検索された位置依存情報を車載機1に送信する(ステップS5)。送信された位置依存情報は、携帯電話網やWLAN等のネットワークを介して車載機1の通信部11で受信される。
そして、表示部13が、通信部11で受信され位置依存情報を視認可能な状態で表示する(ステップS6)。このように位置依存情報を視認可能な状態で表示することによって、その表示を確認した者、例えば、車両のドライバは、受信予測位置と信頼度に応じて決定される領域における位置依存情報を利用することができる。
次に、受信予測位置決定部21の処理について説明する。
受信予測位置決定部21は、まず、車載機1が位置依存情報を受信する受信予測時刻を求める。そして、その受信予測時刻に車両(車載機1)が到達していることが予測される位置を受信予測位置として決定する。
本実施の形態では、受信予測位置決定部21は、車載機1から送信された車両情報を用いて受信予測位置を決定する。具体的には、受信予測位置決定部21は、車載機1から車両情報が送信されてからサーバ装置2に受信されるまでに要する時間、サーバ内の検索等の処理に要する時間、サーバ装置2から位置依存情報が送信されてから車載機1に受信されるまでに要する時間をもとに車載機1が位置依存情報を受信する受信予測時刻を算出する。そして、車両情報として受信した車速と車両の移動方向により、受信予測時刻に車両(車載機1)が到達していることが予測される受信予測位置を決定する。
なお、受信予測時刻の算出において、車載機1から車両情報が送信されてからサーバ装置2に受信されるまでに要する時間は、実測値を使うことができる。具体的には、車載機1の通信部11から車両情報を送信する際に時刻情報も付与して送信し、サーバ装置2の通信部20で受信の際の時刻と、付与された時刻情報の差分から実測が可能となる。また電波状況が大きく変化しないとみなせるならば、サーバ装置2から位置依存情報が送信されてから車載機1に受信されるまでに要する時間についても、この実測した車載機1からサーバ装置2への通信時間と同一としてもよい。
次に、信頼度決定部12の処理について説明する。
信頼度とは、位置に依存した位置依存情報を受信する車両(移動体)の受信予測位置を求めるために用いられる環境パラメータの値が変化する可能性の高さを示すものである。本実施の形態では移動体としての車両(車載機1)が、位置に依存した位置依存情報を受信する受信予測位置を求めるために用いられる環境パラメータの値が変化する可能性の高さを示すものである。
上述の通り本実施の形態では、受信予測位置は、車速、車両の移動方向及び受信予測時刻により決定される。また、受信予測時刻は、車載機1から車両情報が送信されてからサーバ装置2に受信されるまでに要する時間、サーバ内の検索等の処理に要する時間、サーバ装置2から位置依存情報が送信されてから車載機1に受信されるまでに要する時間により算出される。したがって、これらの情報が、本実施の形態では環境パラメータである。そして、信頼度は、この環境パラメータの値について、受信予測位置の決定に用いられたときの値が、車載機1において位置依存情報が受信されるまでの間に変化する可能性の高さを示すものである。
例えば、車速を環境パラメータとした場合、信頼度は、受信予測位置を求めるために車載機1からサーバ装置2へ通知した車速の値が、車載機1が位置依存情報をサーバ装置2から受信されるまで一定を保つかどうかの度合いを示すものである。車載機1からサーバ装置2へ通知した車速の値が、車載機1が位置依存情報をサーバ装置2から受信されるまで一定でない場合、受信予測位置と実際の受信位置にずれが生じる。逆に、一定の場合、このずれは生じないことになる。このように車速の変化が多いほど受信予測位置と実際の受信位置とのずれが大きくなり、車速の変化が少ないほど受信予測位置と実際の受信位置とのずれが小さくなる。つまり、車速の変化が多いほど受信予測位置の精度の程度が低く、受信予測位置の信頼度が低いといえる。逆に、車速の変化が少ないほど受信予測位置の精度の程度が高く、受信予測位置の信頼度が高いといえる。つまり信頼度は、間接的に受信予測位置の精度の程度を示しているといえる。
具体的には、車速が一定に保たれるかどうかは、運転状況により異なるため、信頼度決定部12において、様々な情報により判断する。
図5は、信頼度決定部12の内部機能構成の一例を示す機能ブロック構成図である。
図5において、地図情報管理部120は、道路種別や形状等を含む地図情報を管理し保持する。道路状況取得部121は、道路の渋滞情報等を含む道路状況を取得し保持する。走行履歴管理部122は、過去の走行履歴を管理し保持する。判定部123は、信頼度を決定する。
図5において、例えば、判定部123は、車両情報管理部10から取得した車両の現在位置と、地図情報管理部120から取得した地図情報とから、現在どのような道路を走っているかを判定し、信頼度を決定する。これは、高速道路や比較的直線の幹線道路などを車両が走行中の場合には、車速が安定していると考えられるためである。
また、例えば、判定部123は、車両情報管理部10から取得した車両の現在位置と、道路情報取得部121から取得した渋滞情報とから、走行している道路の渋滞状況を判定し、信頼度を決定する。これは、例えば高速道路等を走っていても、現在地や走行予定位置で渋滞していれば車速が変化するため、信頼度を低いと判断するためである。
また、例えば、判定部123は、車両情報管理部10から取得した車両の現在位置と、走行履歴管理部122から取得した渋滞情報走行履歴とから、走行している道路における過去の走行状況を判定し、信頼度を決定する。これは、一定の速度で走れるかどうかは、一般的に時間帯や場所で一定の傾向をもつためであり、過去に同一地点を一定の速度で走ったことがあるか、速度の変化が大きかったか等の情報をもとに判断するためである。
なお、判定部123は、地図情報管理部120、道路状況取得部121、走行履歴管理部122の全ての情報に基づいて信頼度を判定しても良いし、一部の情報に基づいて判定しても良いことは言うまでもない。また、車速を環境パラメータとした場合について説明したが、上述の通り環境パラメータは、位置に依存した位置依存情報を受信する車両(移動体)の受信予測位置を求めるために用いられるパラメータであり、環境パラメータが車速に限定されるものではなく、複数のパラメータ、例えば、車速、通信状態等を組合わせて信頼度を判定しても良いことは言うまでもない。
次に、検索部22の処理について説明する。
検索部22は、受信予測位置と信頼度に応じて決定される領域における位置依存情報を位置依存情報データベース23から検索する。
ここで、受信予測位置と信頼度に応じて決定される領域は、受信予測位置を基準位置とした領域であって、その領域の範囲が信頼度の高さに応じて決定される領域である。例えば、受信予測位置を中心とした円形の領域であって、その円の面積の大きさ(範囲)が信頼度の高さに応じて決定される領域である。
図6は、領域の決定方法の一例について示す図である。
図6において、信頼度が高い場合(環境パラメータの値が変化する可能性の高さが低い場合)は、信頼度が低い場合と比較して、受信予測位置を中心とした円形の領域が狭く設定される。すなわち、信頼度が高い場合は、信頼度が低い場合と比較して狭い領域において位置依存情報が検索される。このように受信予測位置の周辺において信頼度に応じた範囲の領域における位置依存情報が検索される。
上述の通り、信頼度が高い(例えば、車速の変化が少ない)と、受信予測位置と実際の受信位置のずれは小さくなる。予測位置のずれは少ないので、マージンは少なくて済み、検索範囲は小さくすることができる。その一方で、信頼度が低く、予測位置のずれが大きくなる場合には、マージンを大きく、つまり検索範囲を大きくしておくと、実際の受信位置が大きくずれたとしても、車載機1はその周囲の位置依存情報を漏れなく取得できるようになる。つまり、信頼度が高い場合には検索領域を小さく、受信した信頼度が低い場合には、検索領域を大きくする。
なお、検索される領域は、受信予測位置の周辺の領域のほかに、受信予測位置を基準位置としてその基準位置から所定の距離はなれた位置を中心とした領域であっても良い。例えば、高速道路の出口を位置依存情報として検索してドライバに提示する場合、運転に支障が出ない程度に時間的に余裕のある遠くの出口を案内した方が良い。すなわち、受信予測位置の周辺ではなく、受信予測位置より先の位置における出口(位置依存情報)を案内した方が良い。このような場合の領域は、受信予測位置(基準位置)から所定の距離はなれた位置を中心とした円形の領域であって、その領域の大きさ(範囲)が信頼度の高さに応じて決定される領域とする。
また、検索される領域は、基準位置を中心とした円形の領域のほかに、例えば、基準位置を含む車両の走行経路上の領域であっても良い。この場合の領域は、基準位置を含む車両の走行経路上の領域であって、その領域の長さ(範囲)が信頼度の高さに応じて決定される領域とする。
このように決定される領域について、検索部22は、位置依存情報データベース23から位置依存情報を検索する。
以上のように、本実施の形態によれば、位置に依存した位置依存情報を受信する車載機1の受信予測位置を求めるために用いられる環境パラメータの値が変化する可能性の高さを示す信頼度に応じて、位置依存情報が検索される領域の範囲が決定されるようにしたので、サーバ装置内で位置依存情報を過剰に収集する事を抑制してサーバ装置での演算処理時間を削減できる。また通信データ量を削減できるためトラフィックへの圧迫を抑える事ができ、車載機1とサーバ装置2間の通信を円滑に行う事ができる。
また、信頼度に応じて、環境パラメータの値が変化する可能性の高さが高いほど広い領域で位置依存情報を検索し、環境パラメータの値が変化する可能性の高さが低いほど狭い領域で位置依存情報を検索するようにしたので、予測位置と実際の受信位置のずれが大きくなる場合であってもマージンが大きくなるので、車載機1は位置依存情報を漏れなく取得できる。一方、予測位置と実際の受信位置のずれが小さい場合はマージンは小さく、検索範囲が小さくなるのでサーバ装置内で位置依存情報を過剰に収集する事を抑制できるためサーバ装置での演算処理時間を削減できる。また通信データ量を削減できるためトラフィックへの圧迫を抑える事ができ、車載機1とサーバ装置2間の通信を円滑に行う事ができる。
また、送信時間を実測して通信時間に加味しているので、車両の走行中の電波状況に応じた通信時間が変動した場合でも受信予測位置の精度が向上する。
また、環境パラメータとして移動体としての車両の移動速度(車速)を用いて信頼度を決定する場合について説明したが、環境パラメータとして車両との通信状況を用いて信頼度を決定するようにしても良い。また、環境パラメータとして位置依存情報を検索するのに要する検索時間を用いて信頼度を決定するようにしても良い。
実施の形態2.
図7は、この発明の一実施の形態を示す実施の形態2における位置依存情報配信システムの機能構成についての一例を示す機能ブロック構成図である。図1と同一又は相当部分に同一符号を付し、説明を省略する。データ再構築部24は、検索部22が位置依存情報を検索した場合の環境パラメータの値に応じて検索部22で検索された位置依存情報を加工する。信頼度決定部25は、環境パラメータとしてサーバ内の検索等の処理に要する時間の値が変化する可能性を示す信頼度を決定する。
また、本実施の形態において、図2のメモリ36は、データ再構築部24及び信頼度決定部25の機能を実現するためのプログラム及びデータを記憶し、CPU37は、適宜メモリ36を使用して、データ再構築部24及び信頼度決定部25の機能を実現するように構成されている。
動作(本実施の形態にかかる位置依存情報処理方法、本実施の形態にかかるプログラムの処理手順)について説明する。
図8は、位置依存情報処理システムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。図4と同一又は相当部分に同一符号を付し、説明を省略する。
信頼度決定部25による信頼度の決定(ステップS7)について説明する。
受信予測位置決定部21において、受信予測時刻の算出において考慮されるサーバ内の検索等の処理に要する時間は、検索部22による位置依存情報データベース23の検索時間が支配的といえる。そして検索時間は検索する領域の大きさ(範囲)や、その領域におけるデータの密度によって変化する。
一方で、受信予測時刻を元にして受信予測位置を決定し、その受信予測位置が検索の基準位置となるため、先にサーバ処理時間を正確に見積もることはできない。加えて、サーバ装置2に複数の車載機1から同時に位置依存情報の要求が来る場合、それらがどの程度集中するかによってもサーバ装置内の処理時間は変化する。
そこで、信頼度決定部25は、環境パラメータとしてサーバ内の検索等の処理に要する時間の値が変化する可能性を示す信頼度を決定する。具体的には、例えば、都市部か郊外か、幹線道路沿いかそうでないかといった位置情報やサーバの処理能力を元にしたサーバ処理時間の値が変化する可能性を示す信頼度を決定する。
そして検索部22は、信頼度決定部25で決定された信頼度に応じて決定される領域における位置依存情報を検索する(ステップS4)。具体的には、信頼度が低い場合は広い領域、信頼度が高い場合は狭い領域を検索する。又は、サーバの処理時間が最悪値(最も処理時間を要する場合の時間長)から最良値(最も処理時間を要しない場合の時間長)まで変化した場合に受信予測位置となる範囲をカバーする領域を検索する。
そして次に、データ再構築部24が、位置依存情報を加工する(ステップS7)。
データ再構築部24は、検索部22における検索結果と検索に実際に要した時間を取得する。検索開始前は、検索の処理時間の最悪値を元に検索の受信予測位置(基準位置)と検索範囲を決定していたため、実際の処理時間をもとに受信予測位置の再計算を行うと、新たな受信予測位置(基準位置)と検索範囲が算出できる。
ここで、検索部22は位置依存情報データベース23を再検索せず、データ再構築部24が処理時間の検索した結果を加工する。データ再構築部24は検索した検索結果と、新たな受信予測位置(基準位置)と検索範囲に基づいて、その範囲外に該当するデータを削除する。
図9は、データ再構築部24が削除する対象となるデータを示すイメージ図である。
外側の大きな円が、最初に位置依存情報データベース23を検索した際の検索領域を示しており、×印が位置依存情報データベース23から抽出された位置依存情報を示している。そして内側の小さな円が、再計算された受信予測位置(基準位置)と検索範囲により求まる検索領域を示している。このとき、あらためて位置依存情報データベース23を検索しなくても、既に抽出されている位置依存情報が内側の小さな円に入っているかどうかを判定するだけで、必要なデータを抽出することができる。この場合は左側の2つの×印の位置依存情報が車載機1への通知対象データからは除外される。
以上のように、本実施の形態によれば、事前に分からないサーバの処理時間の値が変化する可能性を示す信頼度を決定し、その信頼度に応じて位置依存情報を検索し、検索した後、実際に検索に要した時間から受信予測位置(基準位置)と検索範囲を再計算し、それに基づき位置依存情報データベース23の検索結果の中から不要なデータを削除するようにしたので、サーバ処理時間を短くすることが出来る。
また不要なデータを削除することで車載機に送信するデータ量が削減でき、通信トラフィックの削減ができる。
また、サーバの処理時間の値が変化する可能性を示す信頼度を決定する際に、都市部か郊外か、幹線道路沿いかそうでないかといった位置情報を用いるようにしたので、郊外など、データの密度やサーバへの処理要求の差からサーバの処理時間が都市部とは大きく違う場合に、過剰な最悪値を設定を避けることができ、サーバの処理量の削減ができる。
なお、検索領域を受信予測位置を中心とする円状にしているが、これに限らず、別の形状にしてもよい。
また、データ再構築部24を受信予測位置決定部21と独立させて説明しているが、データ再構築部24の機能を受信予測位置決定部21または検索部22によって行ってもよい。
また、サーバの処理時間の値が変化する可能性を示す信頼度を決定する際の情報として、サーバ装置に備えた地図情報を用いて行ってもよいし、車載機において位置を元に地図情報を検索した都市部か郊外かといった情報をサーバ装置に通知して用いるようにしてもよい。
また、データ再構築部24は検索した検索結果と、新たな受信予測位置(基準位置)と検索範囲に基づいて、その範囲外に該当するデータを削除する場合について説明したが、最初の検索結果で検索範囲が不足している場合は、不足している領域について検索部22が位置依存情報を検索し、データ再構築部24が最初の検索結果に追加の検索結果を加えて位置依存情報を加工するようにしても良い。
また、環境パラメータとしてサーバの処理時間(位置依存情報を検索するのに要する検索時間)の値が変化する可能性を示す信頼度を決定し、その信頼度に応じて位置依存情報を検索し、検索した後、実際に検索に要した時間から受信予測位置(基準位置)と検索範囲を再計算し、それに基づき位置依存情報データベース23の検索結果の中から不要なデータを削除する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、環境パラメータとして車両(移動体)の移動速度(例えば、車速)の値が変化する可能性を示す信頼度を決定し、その信頼度に応じて位置依存情報を検索し、検索した後、実際に検索に要した時間から受信予測位置(基準位置)と検索範囲を再計算し、それに基づき位置依存情報を加工しても良い。
また、環境パラメータとして車両(移動体)との通信状況の値が変化する可能性を示す信頼度を決定し、その信頼度に応じて位置依存情報を検索し、検索した後、実際に検索に要した時間から受信予測位置(基準位置)と検索範囲を再計算し、それに基づき位置依存情報を加工しても良い。
実施の形態3.
図10は、この発明の一実施の形態を示す実施の形態3における位置依存情報配信システムの機能構成についての一例を示す機能ブロック構成図である。図1と同一又は相当部分に同一符号を付し、説明を省略する。検索処理優先制御部26は、移動体が複数ある場合に、当該複数の移動体に対する位置依存情報の検索処理の優先度を判定し、当該優先度に基づいて検索部22の検索処理を制御する。
また、検索種類優先制御部27は、位置依存情報の種類が複数ある場合に、当該複数の種類の位置依存情報の優先度を判定し、当該優先度に基づいて検索部22の検索処理を制御する。
検索処理統合制御部28は、移動体が複数ある場合に、当該複数の移動体の信頼度に応じて決定されるそれぞれの領域に基づいて検索部22の検索処理を統合させるように制御する。
なお、本実施の形態では移動体として車両の場合を説明する。
また、本実施の形態においては、図2のメモリ36は、検索処理優先制御部26、検索種類優先制御部27及び検索処理統合制御部28の機能を実現するためのプログラム及びデータを記憶し、CPU37は、適宜メモリ36を使用して、検索処理優先制御部26、検索種類優先制御部27及び検索処理統合制御部28の機能を実現するように構成されている。
動作(本実施の形態にかかる位置依存情報処理方法、本実施の形態にかかるプログラムの処理手順)について説明する。
図11は、位置依存情報処理システムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。図4と同一又は相当部分に同一符号を付し、説明を省略する。
検索処理優先制御部26による検索処理優先度の判定(ステップS9)について説明する。
検索処理優先制御部26は、複数の車載機がサーバ装置2と通信を行っている場合に、複数の車両(移動体)に対する位置依存情報の検索処理の優先度を判定し、当該優先度に基づいて検索部22の検索処理を制御する。
検索処理優先制御部26は、サーバ装置2に複数の車載機から位置依存情報の要求があった場合、要求が届いた順に処理していくのではなく、優先度を設定してその優先度に従って制御方法を分ける。
検索処理優先制御部26は、通信部20から取得した車両情報により優先度を判定し、検索部22に対し、優先処理を指示する。具体的には、検索部22に対して位置依存情報データベース23の検索の際の演算処理のリソースを多く割り当てる。もしくは、他の低優先度の演算処理を待たせて、高優先度の検索処理を先に行うように指示する。
検索処理優先制御部26において、優先度の判断基準としては、例えば車速や交通状況、走行履歴、運転履歴が挙げられる。具体的には、高速で走行中の車には、渋滞で徐行中の車より、危険情報はすみやかに伝達する。また運転歴が浅いドライバの車、または走り慣れていない道を走る車に対しては、他よりも優先して危険情報を伝達する。
ここで、実施の形態2で示したサーバ処理時間は、検索の際の演算処理リソースの量によって変化するため、優先度に応じて信頼度を変更できるようにする。また、低優先度の要求について、位置依存情報データベース23の検索処理を待たせる場合には、その待ち時間を受信予測位置の算出の際に加味するようにする。
なお、検索部22は、検索処理優先制御部26の制御に応じて優先度の高い車両(車載機)に対する位置依存情報の検索処理を優先して行う。
次に、検索種類優先制御部27による検索種類優先度の判定(ステップS10)について説明する。
検索種類優先制御部27は、位置依存情報の種類が複数ある場合に、当該複数の種類の位置依存情報の優先度を判定し、当該優先度に基づいて検索部22の検索処理を制御する。
例えば、検索の際に、基準位置と範囲だけでなく、検索内容(フィルタリング条件)を設定できるようにする。例えば、位置依存情報が走行中の危険個所に関する情報である場合、高速走行中の車に対しては、急ブレーキに関する危険情報が重要であるため、このような重要な情報の検索種類を優先するようにし、重要な情報に絞って位置依存情報を検索するように検索部22の検索処理を制御する。
なお、検索部22は、検索種類優先制御部27の制御に応じて優先度の高い位置依存情報の種類に対する位置依存情報の検索処理を優先して行う。
次に、検索処理統合制御部28による検索処理統合制御(ステップS11)について説明する。
検索処理統合制御部28は、車両(移動体)が複数ある場合に、当該複数の車両(移動体)の信頼度に応じて決定されるそれぞれの領域に基づいて検索部22の検索処理を統合させるように制御する。検索処理統合制御部28は、受信予測位置決定部21において算出された複数の車両の受信予測位置が近い場合には、検索部22の処理を共通化するように検索部22の検索処理を制御する。具体的には検索部22での検索範囲を両者の検索範囲の両方をカバーするように広げて検索処理を1回で行うように制御する。
検索部22は、検索処理統合制御部28の制御に応じて複数の車両(移動体)に対する位置依存情報の検索処理を統合して行い、通信部20は、検索部22で検索された位置依存情報を複数の車両(移動体)にマルチキャストにより配信する。
以上のように、本実施の形態によれば、車載機が複数ある場合に、当該複数の車載機に対する位置依存情報の検索処理の優先度を判定し、当該優先度に基づいて検索部22の検索処理を制御するようにしたので緊急性の高い情報を求める車両に対して迅速に位置依存情報を送信することができる。
また、位置依存情報の種類が複数ある場合に、当該複数の種類の位置依存情報の優先度を判定し、当該優先度に基づいて検索部22の検索処理を制御するようにしたので、データ量が減り、通信時間を短くすることができる。
また、車両(移動体)が複数ある場合に、当該複数の車両(移動体)の信頼度に応じて決定されるそれぞれの領域に基づいて検索部22の検索処理を統合させるように制御すようにしたので、サーバ処理の演算量が減るほか、通信トラフィックへの負荷を減らすことができる。
なお、優先度の判定は、サーバ装置2で行う場合について説明したが、検索処理優先制御部、検索種類優先制御部をそれぞれの車載機に備え、優先度の判定を車載機内部で行い、優先度情報としてサーバ装置に通知するようにしても良い。
また、サーバ装置2が検索処理優先制御部26及び検索種類優先制御部27の両方を備える場合について説明したが、いずれか一つを備えるようにしても良い。
実施の形態4.
図12は、この発明の一実施の形態を示す実施の形態4における位置依存情報配信システムの機能構成についての一例を示す機能ブロック構成図である。図1と同一又は相当部分に同一符号を付し、説明を省略する。検索詳細制御部29は、検索部22で検索される領域の形状を制御するものであり、検索部22で検索される領域の形状を道路の敷設基準に基づいて設定するように制御する。
また、本実施の形態においては、図2のメモリ36は、検索詳細制御部29の機能を実現するためのプログラム及びデータを記憶し、CPU37は、適宜メモリ36を使用して、検索詳細制御部29の機能を実現するように構成されている。
動作(本実施の形態にかかる位置依存情報処理方法、本実施の形態にかかるプログラムの処理手順)について説明する。
図13は、検索領域の形状についての一例を示す図である。
検索詳細制御部29は、図4の位置依存情報の検索(ステップS4)において、検索部22で検索される領域の形状を道路の敷設基準に基づいて設定するように制御する。
これまでの実施の形態において、位置依存情報データベース23を検索する際、検索領域の形状は円形である必要はなく、矩形であっても良いし、車両の進行方向を考慮した扇形とすることもできる。
検索詳細制御部29は、この形状を指定する。具体的には、法律の設計基準にあわせて敷設されている道路を走る以上、一定の角度以上に曲がることはないため、検索詳細制御部29では図13に示す通り、その基準の情報を内部にあらかじめ記録しておき、それにあわせて移動範囲の角度を決めて、受信予測位置を中心とする扇形を検索領域とする。
なお、設計基準とは、例えば「道路構造令」によれば道路の最小半径は15mであり、それに対応した角度を設定すればよい。道路の最小半径は道路の規模により異なるため、例えば取得した車速から高速道路を走行中と分かれば、さらに最小半径は大きくなり、扇形の角度を小さくできる。
なお交差点等で右左折する場合にはこの基準から外れるが、実施の形態3にある優先度が高い場合、つまり一定の速度で走る事が予想できる場合に限り、この基準を適用して扇形の検索領域にすればよい。
以上のように、本実施の形態によれば、道路の敷設基準にあわせて検索領域を決定するようにしたため、サーバ装置2は道路の形状等の地図情報を持たなくても、検索領域を削減することができ、検索の処理の削減と、検索結果の位置依存情報の削減による通信トラフィックの削減ができる。
なお、以上の実施の形態では、移動体が車両である場合について説明したが、移動体は車両に限定されるものではなく、移動するものであれば、例えば、航空機、列車であっても良い。また、同様に位置依存情報を受信する機器についても車載機に限定されるものではなく、移動体に関する情報の授受ができるものであれば良い。例えば、人が携帯する携帯端末等であっても良い。
また、以上の実施の形態では、位置依存情報データベース23がサーバ装置2内に備えられている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、サーバ装置2の外部に備えられた位置依存情報データベース23から検索部23が位置依存情報を検索するように構成しても良い。
また、以上の実施の形態では、信頼度の判定を車載機1で行っているが、サーバ装置2内に地図情報や渋滞情報、走行履歴情報を持たせて、サーバ装置2内で信頼度の判定を行ってもよいし、地図情報や渋滞情報、走行履歴情報を車載機1とサーバ装置2で分担して持ち、両者が協調して信頼度の判定を行ってもよい。
また、以上の実施の形態において、車載機1の移動経路については、車両情報を送るタイミングの車両の向きの直線方向とみなしてもよいし、車載機1が保有するカーナビから経路情報を送ってもよい。またサーバ装置2に地図情報を持たせて、その地図の道路形状に合わせて位置を決定してもよい。
また、以上の実施の形態において、位置依存情報処理システムの車載機1内で位置依存情報を表示する場合について説明したが、位置依存情報処理システムの外部に備えられた位置依存情報表示装置3で位置依存情報を表示するように構成してもよい。
図14は、位置依存情報処理システムと位置依存情報表示装置3の機能構成についての一例を示す機能ブロック図である。図1と同一又は相当部分に同一符号を付し、説明を省略する。受信部301は、位置依存情報処理システムで検索された位置依存情報であって、信頼度に応じて決定された領域における位置依存情報を受信する。表示部302は、受信部で受信した位置依存情報を表示する。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態のうち、2つ以上を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、2つ以上を部分的に組み合わせて実施しても構わない。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
1 車載機、2 サーバ装置、3 位置依存情報表示装置、10 車両情報管理部、11 通信部、12 信頼度決定部、13 表示部、20 通信部、21 受信予測位置決定部、22 検索部、23 位置依存情報データベース、24 データ再構築部、25 信頼度決定部、26 検索処理優先制御部、27 検索種類優先制御部、28 検索処理統合制御部、29 検索詳細制御部、30 入力部、31 出力部、32 メモリ、33 CPU、34 アンテナ、35 アンテナ、36 メモリ、37 CPU、120 地図情報管理部、121 道路状況取得部、122 走行履歴管理部、123 判定部、301 受信部、302 表示部。

Claims (14)

  1. 位置に依存した位置依存情報を受信する移動体の受信予測位置を求めるために用いられる環境パラメータの値が変化する可能性の高さを示す信頼度を決定する信頼度決定部と、
    前記受信予測位置と前記信頼度決定部で決定された信頼度に応じて決定される領域における前記位置依存情報を検索する検索部と
    を備えたことを特徴とする位置依存情報処理システム。
  2. 前記検索部は、前記信頼度に応じて、前記環境パラメータの値が変化する可能性の高さが高いほど広い領域で前記位置依存情報を検索し、前記環境パラメータの値が変化する可能性の高さが低いほど狭い領域で前記位置依存情報を検索することを特徴とする請求項1に記載の位置依存情報処理システム。
  3. 前記検索部が前記位置依存情報を検索した場合の前記環境パラメータに応じて前記検索部で検索された前記位置依存情報を加工するデータ再構築部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の位置依存情報処理システム。
  4. 前記移動体が複数ある場合に、当該複数の移動体に対する前記位置依存情報の検索処理の優先度を判定し、当該優先度に基づいて前記検索部の検索処理を制御する検索処理優先制御部を備え、
    前記検索部は、前記検索処理優先制御部の制御に応じて優先度の高い前記移動体に対する前記位置依存情報の検索処理を優先して行うことを特徴とする請求項1に記載の位置依存情報処理システム。
  5. 前記位置依存情報の種類が複数ある場合に、当該複数の種類の位置依存情報の優先度を判定し、当該優先度に基づいて前記検索部の検索処理を制御する検索種類優先制御部を備え、
    前記検索部は、前記検索処理優先制御部の制御に応じて優先度の高い前記位置依存情報の種類に対する前記位置依存情報の検索処理を優先して行うことを特徴とする請求項1に記載の位置依存情報処理システム。
  6. 前記移動体が複数ある場合に、当該複数の移動体の前記信頼度に応じて決定されるそれぞれの領域に基づいて前記検索部の検索処理を統合させるように制御する検索処理統合制御部を備え、
    前記検索部は、前記検索処理統合制御部の制御に応じて前記複数の移動体に対する前記位置依存情報の検索処理を統合して行い、
    前記通信部は、前記検索部で検索された前記位置依存情報を前記複数の移動体にマルチキャストにより配信することを特徴とする請求項1に記載の位置依存情報処理システム。
  7. 前記検索部で検索される前記領域は、道路の敷設基準に基づいて設定された形状であることを特徴とする請求項1に記載の位置依存情報処理システム。
  8. 前記信頼度決定部は、前記移動体に設けられ、
    前記検索部は、前記移動体から前記信頼度を受信し、当該受信した信頼度と前記受信予測位置に応じて決定される領域における前記位置依存情報を検索することを特徴とする請求項1に記載の位置依存情報処理システム。
  9. 前記信頼度決定部は、前記環境パラメータとして前記移動体の移動速度を用いて信頼度を決定することを特徴とする請求項1に記載の位置依存情報処理システム。
  10. 前記信頼度決定部は、前記環境パラメータとして前記移動体との通信状況を用いて信頼度を決定することを特徴とする請求項1に記載の位置依存情報処理システム。
  11. 前記信頼度決定部は、前記環境パラメータとして前記位置依存情報を検索するのに要する検索時間を用いて信頼度を決定することを特徴とする請求項1に記載の位置依存情報処理システム。
  12. 信頼度決定部が、位置に依存した位置依存情報を受信する移動体の受信予測位置を求めるために用いられる環境パラメータの値が変化する可能性の高さを示す信頼度を決定し、
    検索部が、前記受信予測位置と前記信頼度決定部で決定された信頼度に応じて決定される領域における前記位置依存情報を検索する
    ことを特徴とする位置依存情報処理方法。
  13. コンピュータを、
    位置に依存した位置依存情報を受信する移動体の受信予測位置を求めるために用いられる環境パラメータの値が変化する可能性の高さを示す信頼度を決定する信頼度決定部と、
    前記受信予測位置と前記信頼度決定部で決定された信頼度に応じて決定される領域における前記位置依存情報を検索する検索部
    として機能させるためのプログラム。
  14. 位置に依存した位置依存情報を受信する移動体の受信予測位置を求めるために用いられる環境パラメータの値が変化する可能性の高さを示す信頼度を決定する信頼度決定部と、前記受信予測位置と前記信頼度決定部で決定された信頼度に応じて決定される領域における前記位置依存情報を検索する検索部とを備えた位置依存情報処理システムで検索された前記位置依存情報であって、前記信頼度に応じて決定された領域における前記位置依存情報を受信する受信部と、
    前記受信部で受信した前記位置依存情報を表示する表示部と
    を備えたことを特徴とする位置依存情報表示装置。
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