JP2015113255A - コーティング構造、タービン部材、ガスタービン、及びコーティング構造の製造方法 - Google Patents

コーティング構造、タービン部材、ガスタービン、及びコーティング構造の製造方法 Download PDF

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栗村 隆之
Takayuki Kurimura
隆之 栗村
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Abstract

【課題】耐エロージョン性を有するコーティング構造を提供する。【解決手段】コーティング構造は、セラミックス基複合材料を含む母材の表面に設けられる耐環境コーティング膜又は遮熱コーティング膜の少なくとも一方からなる第1保護膜と、第1保護膜上に設けられる酸化アルミニウム膜からなる第2保護膜と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、コーティング構造、タービン部材、ガスタービン、及びコーティング構造の製造方法に関する。
ガスタービンに係る技術分野において、セラミックス基複合材料(CMC:Ceramic Matrix Composites)でタービン部材を製造することが検討されている。また、耐環境コーティング(EBC:Environmental Barrier Coating)、又は遮熱コーティング(TBC:Thermal Barrier Coating)により、セラミックス基複合材料の耐水蒸気腐食性及び遮熱性を向上させることも検討されている。特許文献1及び特許文献2には、セラミックス基複合材料でタービン部材を製造する技術の一例が開示されている。
特開2004−075410号公報 特開2006−143553号公報
ガスタービンの作動により、ガスタービンの内部において金属粉が飛散する可能性がある。金属粉がタービン部材と衝突すると、そのタービン部材の表面が浸食(エロージョン)され、タービン部材の性能が低下する可能性がある。例えば、タービン部材の表面が耐環境コーティング膜又は遮熱コーティング膜を含むコーティング構造で形成されている場合、金属粉の衝突により、コーティング構造が剥離したり、コーティング構造に亀裂が発生したりする可能性がある。その結果、タービン部材の耐水蒸気腐食性及び遮熱性が低下する可能性がある。
本発明は、耐エロージョン性を有するコーティング構造、タービン部材、ガスタービン、及びコーティング構造の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、セラミックス基複合材料を含む母材の表面に設けられる耐環境コーティング膜又は遮熱コーティング膜の少なくとも一方からなる第1保護膜と、前記第1保護膜上に設けられる酸化アルミニウム膜からなる第2保護膜と、を備えるコーティング構造を提供する。
本発明によれば、第1保護膜により、耐水蒸気腐食性又は遮熱性の少なくとも一方が得られる。第1保護膜上に設けられた酸化アルミニウム膜からなる第2保護膜により、耐エロージョン性が得られる。酸化アルミニウム膜からなる第2保護膜は、第1保護膜よりも硬い。そのため、金属粉が衝突しても、第2保護膜により、コーティング構造の剥離及び亀裂の発生が抑制される。したがって、耐水蒸気腐食性及び遮熱性が維持され、コーティング構造の品質の低下が抑制される。
本発明は、セラミックス基複合材料を含む母材の表面に設けられた耐環境コーティング膜又は遮熱コーティング膜の少なくとも一方からなる第1保護膜と、前記第1保護膜上に設けられたハフニウム酸化物を含む第2保護膜と、を備えるコーティング構造を提供する。
本発明によれば、第1保護膜により、耐水蒸気腐食性又は遮熱性の少なくとも一方が得られる。第1保護膜上に設けられたハフニウム酸化物を含む第2保護膜により、耐エロージョン性が得られる。ハフニウム酸化物を含む第2保護膜は、耐エロージョン性及び耐水蒸気腐食性を有する。そのため、金属粉が衝突しても、第2保護膜により、コーティング構造の剥離及び亀裂の発生が抑制される。したがって、耐水蒸気腐食性及び遮熱性が維持され、コーティング構造の品質の低下が抑制される。
本発明に係るコーティング構造において、前記第2保護膜と接する前記第1保護膜の境界面は凹凸面を含んでもよい。
これにより、第1保護膜の凹凸面によるアンカリング効果で第1保護膜と第2保護膜との密着性が向上する。したがって、コーティング構造の剥離が抑制され、品質の低下が抑制される。
本発明に係るコーティング構造において、前記第2保護膜は、前記第1保護膜と接する第1面と、前記第1面の反対方向を向く第2面と、を有し、前記第2保護膜と接する前記第1保護膜の境界面の表面粗さは、前記第2面の表面粗さよりも大きくてもよい。
これにより、第1保護膜と第2保護膜との密着性を向上しつつ、平滑なコーティング構造の表面が得られる。
本発明に係るコーティング構造において、前記第2保護膜と接する前記第1保護膜の境界面の算術表面粗さRaは、3μm以上でもよい。
これにより、第1保護膜と第2保護膜との十分な密着性が得られる。
本発明は、上記のコーティング構造を備えるタービン部材を提供する。
本発明によれば、優れた耐エロージョン性により、耐水蒸気腐食性及び遮熱性が維持されるため、タービン部材の性能の低下が抑制される。
本発明は、上記のタービン部材を備えるガスタービンを提供する。
本発明によれば、タービン部材の性能の低下が抑制されるため、ガスタービンの性能の低下が抑制される。
本発明は、セラミックス基複合材料を含む母材の表面に耐環境コーティング膜又は遮熱コーティング膜の少なくとも一方からなる第1保護膜を設けることと、前記第1保護膜上に酸化アルミニウム膜からなる第2保護膜を設けることと、を含むコーティング構造の製造方法を提供する。
本発明によれば、第1保護膜により、耐水蒸気腐食性又は遮熱性の少なくとも一方が得られる。第1保護膜上に設けられた酸化アルミニウム膜からなる第2保護膜により、耐エロージョン性が得られる。酸化アルミニウム膜からなる第2保護膜は、第1保護膜よりも硬い。そのため、金属粉が衝突しても、第2保護膜により、コーティング構造の剥離及び亀裂の発生が抑制される。したがって、耐水蒸気腐食性及び遮熱性が維持され、コーティング構造の品質の低下が抑制される。
本発明は、セラミックス基複合材料を含む母材の表面に耐環境コーティング膜又は遮熱コーティング膜の少なくとも一方からなる第1保護膜を設けることと、前記第1保護膜上にハフニウム酸化物を含む第2保護膜を設けることと、を含むコーティング構造の製造方法を提供する。
本発明によれば、第1保護膜により、耐水蒸気腐食性又は遮熱性の少なくとも一方が得られる。第1保護膜上に設けられたハフニウム酸化物を含む第2保護膜により、耐エロージョン性が得られる。ハフニウム酸化物を含む第2保護膜は、耐エロージョン性及び耐水蒸気腐食性を有する。そのため、金属粉が衝突しても、第2保護膜により、コーティング構造の剥離及び亀裂の発生が抑制される。したがって、耐水蒸気腐食性及び遮熱性が維持され、コーティング構造の品質の低下が抑制される。
本発明に係るコーティング構造の製造方法において、前記母材に設けられた前記第1保護膜の表面に凹凸を形成することを含み、前記凹凸が形成された前記第1保護膜の表面に前記第2保護膜を設けてもよい。
これにより、第1保護膜の凹凸面によるアンカリング効果で第1保護膜と第2保護膜との密着性が向上する。したがって、コーティング構造の剥離が抑制され、品質の低下が抑制される。
本発明に係るコーティング構造の製造方法において、前記第1保護膜に投射材を供給するショットブラストにより前記凹凸が形成され、前記投射材は、前記第1保護膜及び前記第2保護膜の少なくとも一方と同一材料から形成されてもよい。
これにより、ショットブラスト後、第1保護膜に投射材が残留しても、第1保護膜と第2保護膜との間に、第1保護膜及び第2保護膜とは異なる種類の物質(物体)が残留することが抑制されるので、コーティング構造の品質の低下が抑制される。例えば、第1保護膜と第2保護膜との間に残留した物質が第1保護膜及び第2保護膜の融点よりも低い融点を有する物質である場合、その物質が第1保護膜と第2保護膜との間に残留する状態でガスタービンを駆動してしまうと、熱によってその物質が溶融する可能性がある。その結果、コーティング構造が剥離したり、コーティング構造に亀裂が発生したりする可能性がある。本発明によれば、第1保護膜及び第2保護膜の少なくとも一方と同一材料で投射材が形成されるため、投射材が残留しても、コーティング構造の品質の低下が抑制される。
本発明に係るコーティング構造の製造方法において、前記第1保護膜に投射材を供給するショットブラストにより前記凹凸が形成され、前記投射材は、ドライアイスを含んでもよい。
これにより、ショットブラスト後、第1保護膜に投射材が残留しても、ドライアイスは昇華により消滅する。したがって、コーティング構造の品質の低下が抑制される。
本発明によれば、耐エロージョン性を向上することができる。
図1は、第1実施形態に係るガスタービンの一例を示す模式図である。 図2は、第1実施形態に係るタービン部の一例を示す断面図である。 図3は、第1実施形態に係るコーティング構造を有するタービン部材の一例を模式的に示す断面図である。 図4は、第1実施形態に係るコーティング構造の製造方法の一例を説明するための図である。 図5は、第1実施形態に係るコーティング構造の製造方法の一例を説明するための図である。 図6は、算術表面粗さと横割れ限界ひずみとの関係を示す図である。 図7は、第2実施形態に係るコーティング構造を有するタービン部材の一例を模式的に示す断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るガスタービン1の一例を示す模式図である。ガスタービン1は、燃焼用空気を圧縮する圧縮機2と、圧縮機2から供給された圧縮空気に燃料を噴射して燃焼させ、燃焼ガスFGを生成する燃焼器3と、燃焼器3から供給された燃焼ガスFGにより駆動するタービン部4と、発電機6と、圧縮機2、タービン部4、及び発電機6に配置される回転軸5とを備えている。
図2は、タービン部4の一部を示す断面図である。タービン部4は、回転軸5の周囲に配置されるタービン静翼7と、回転軸5の周囲に配置されるタービン動翼8と、回転軸5に対する放射方向に関してタービン動翼8の外側に配置される分割環9とを備えている。
分割環9は、車室10に支持される。分割環9は、環状の部材であり、回転軸5の周方向に配置される複数の分割体を含む。分割環9とタービン動翼8の先端との間に間隙が設けられる。
以下の説明において、ガスタービン1の部材を適宜、タービン部材M、と称する。タービン部材Mは、高温環境で使用される高温部品(高温部材)である。タービン部材Mは、タービン部4の部材でもよいし、燃焼器3の部材でもよい。タービン部材Mは、タービン静翼7でもよいし、タービン動翼8でもよいし、分割環9でもよい。
図3は、タービン部材Mの一例を模式的に示す断面図である。図3に示すように、タービン部材Mは、母材11と、母材11の表面に形成されるコーティング構造12とを有する。
母材11は、セラミックス基複合材料(CMC:Ceramic Matrix Composites)で形成される。セラミックス基複合材料(以下、CMC、と称する)は、無機の粒子、金属の粒子、ウィスカ、短繊維、及び長繊維などとセラミックスとを複合化することで強度を向上させた材料である。CMCは、例えばニッケル基超合金に比べて比重が小さく、耐熱性が高いため、タービン部材Mの材料に適している。
コーティング構造12は、母材11の表面11Sに設けられる第1保護膜13と、第1保護膜13上に設けられる第2保護膜14とを有する。第1保護膜13は、母材11と接する裏面13Bと、裏面13Bの反対方向を向く表面13Sとを有する。第2保護膜14は、第1保護膜13と接する裏面14Bと、裏面14Bの反対方向を向く表面14Sとを有する。
第1保護膜13は、耐環境コーティング(EBC:Environmental Barrier Coating)膜、又は遮熱コーティング(TBC:Thermal Barrier Coating)膜の少なくとも一方からなる。以下の説明において、耐環境コーティング膜を適宜、EBC膜、と称し、遮熱コーティング膜を適宜、TBC膜、と称する。
EBC膜は、例えば、アルミノケイ酸バリウム−ストロンチウム(BSAS:Barium Strontium Alminum Silicate)、及びムライト(3Al−2SiO)を含む。EBC膜は、耐水蒸気腐食性を有し、母材11を保護する。
TBC膜は、例えば、母材11の表面11Sに設けられる金属結合層であるボンドコート膜と、ボンドコート膜上に形成された酸化物セラミックスからなるセラミックス膜とを含んでもよい。ボンドコート膜は、例えば、MCrAlY合金(Mは、Co、Ni、又はこれらの組み合わせ)を含んでもよい。セラミックス膜は、ZrO系の材料、特にY3で部分安定化又は完全安定化したZrOであるYSZ(イットリア安定化ジルコニア)を含んでもよい。TBC膜は、遮熱性を有し、母材11を保護する。
以下の説明においては、第1保護膜13がEBC膜であることとする。なお、第1保護膜13が、TBC膜でもよいし、EBC膜及びTBC膜の両方を含んでもよい。
第2保護膜14は、酸化アルミニウム膜からなる。酸化アルミニウム膜は、第1保護膜13よりも硬い。酸化アルミニウム(Al)は、高温硬さに優れている。酸化アルミニウム膜は、高温環境下においても、優れた耐エロージョン性を有し、第1保護膜13及び母材11を保護する。
第1保護膜13の線膨張係数及び第2保護膜14の線膨張係数は、ガスタービン1の駆動によりコーティング構造12が加熱されても、剥離及び亀裂が発生しない程度に近似している。酸化アルミニウム膜の線膨張係数は、7.1×10−6/K程度、EBC膜(BSAS)の線膨張係数は、5.2×10−6/K程度であると言われている。また、酸化アルミニウム膜は、EBC膜よりも硬い。酸化アルミニウム膜のビッカース硬度は、約16GPa程度、EBC膜(BSAS)のビッカース硬度は、約9Ga程度であると言われている。
本実施形態において、第2保護膜14と接する第1保護膜13の表面(境界面)13Sは、凹凸面(非平坦面)を含む。表面13Sは、粗面である。第2保護膜14の表面14Sは、第1保護膜13の表面13Sよりも平坦である。第1保護膜13の表面13Sの表面粗さは、第2保護膜14の表面14Sよりも大きい。
本実施形態において、第1保護膜13の表面13Sの算術表面粗さRaは、3μm以上である。なお、算術表面粗さRaとは、粗さ曲線からその平均線の方向に基準長さLだけを抜き取り、この抜取り部分の平均線の方向にX軸を、縦倍率の方向にY軸を取り、粗さ曲線をy=f(x)で表したときに、以下の式によって求められる値をマイクロメートル(μm)で表したものをいう。
Figure 2015113255
次に、本実施形態に係るコーティング構造12の製造方法の一例について、図4及び図5を参照して説明する。
図4に示すように、母材11の表面11Sに第1保護膜13が設けられる。例えば、溶射により、母材11の表面11Sに第1保護膜13が設けられてもよい。
本実施形態においては、図4に示すように、第1保護膜13は、母材11と接する第1膜131と、第1膜131上に形成される第2膜132と、第2膜132上に形成される第3膜133とを含む。第1膜131は、金属シリコンで形成される。第2膜132は、ムライト及びBSASで形成される。第3膜133は、BSASで形成される。第1保護膜13は、例えば1mm程度の厚みを有する。第1膜131、第2膜132、及び第3膜133はそれぞれ、例えば0.3μm程度の厚みを有する。
次に、母材11に設けられた第1保護膜13の表面13Sに凹凸が形成される。本実施形態においては、ショットブラストにより表面13Sに凹凸が形成される。図5に示すように、第1保護膜13に投射材20が供給され、その投射材20が第1保護膜13と衝突することによって、表面13Sに凹凸が形成される。表面13Sの算術平均粗さRaが3μm以上になるように、ショットブラストの加工条件が調整される。
投射材20は、第1保護膜13及び第2保護膜14の少なくとも一方と同一材料で形成される。本実施形態において、投射材20は、第2保護膜14と同一材料で形成される。本実施形態において、投射材20は、酸化アルミニウム微粒子である。本実施形態においては、微細な酸化アルミニウム粉末を用いた微粒子衝突法(Fine Particle Bombardment)に基づいてショットブラストが行われる。微粒子衝突法に基づいてショットブラストが行われることにより、薄い第3膜133に所期の凹凸が形成される。また、微粒子衝突法に基づいてショットブラストが行われることにより、母材11及び第1保護膜13がダメージを受けたり、第1保護膜13が剥離したり、第1保護膜13に亀裂が生じたりすることが抑制される。なお、投射材20が、BSAS微粒子でもよいし、ムライト微粒子でもよい。
投射材20は、ドライアイス微粒子でもよい。すなわち、表面13Sに凹凸を形成するために、CO(ドライアイス)ピーニングが行われてもよい。
表面13Sに凹凸が形成された後、その第1保護膜13の表面13Sに第2保護膜14が設けられる。酸化アルミニウム膜である第2保護膜14は、化学気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)の方法で形成されてもよいし、物理蒸着(PVD:Physical Vapor Deposition)の方法で形成されてもよいし、大気プラズマ溶射(APS:Atmospheric Plasma Spraying)の方法で形成されてもよいし、ディッピングの方法で形成されてもよい。PVDは、電子ビーム物理蒸着(EB−PVD)を含む。
以上により、コーティング構造12が製造される。本実施形態において、タービン部材Mの表面は、第2保護膜14の表面14Sである。例えば、タービン部材Mが分割環9である場合、母材11は、分割環9の母材であり、第2保護膜14の表面14Sは、分割環9の表面である。
以上説明したように、本実施形態においては、EBC膜又はTBC膜の少なくとも一方を含む第1保護膜13により、耐水蒸気腐食性及び遮熱性の少なくとも一方が得られ、母材11を保護することができる。また、第1保護膜13よりも硬い酸化アルミニウム膜からなる第2保護膜14により、コーティング構造12及びタービン部材Mの耐エロージョン性が向上する。酸化アルミニウムは、高温硬さに優れており、高温でも十分な硬さを有するため、優れた耐エロージョン性を得られる。そのため、コーティング構造12に金属粉が衝突しても、第2保護膜14により、コーティング構造12の剥離及び亀裂の発生が抑制される。したがって、耐水蒸気腐食性及び遮熱性が維持され、コーティング構造12の品質の低下が抑制される。そのため、タービン部材Mの製品寿命の延長が期待できる。
また、本実施形態においては、第1保護膜13の表面13Sに凹凸を設けて、表面13Sを粗面にしたので、第1保護膜13と第2保護膜14との密着性を向上することができる。したがって、コーティング構造12の信頼性が向上する。
また、本実施形態においては、第1保護膜13の表面(境界面)13Sの算術表面粗さRaが3μm以上になるように、表面13Sが加工される。これにより、第1保護膜13と第2保護膜14との密着性を向上することができる。
図6は、表面13Sの算術表面粗さRaと横割れ限界ひずみとの関係を示す実験結果の一例を示す。図6において、横軸は、算術表面粗さRaであり、縦軸は、横割れ限界ひずみである。実験は、異なる算術表面粗さRaの表面13Sのコーティング構造をそれぞれ有するタービン部材(サンプル)を複数用意し、それぞれのサンプルにおける第1保護膜13と第2保護膜14との密着性を評価した。それぞれのサンプルにひずみを与え、どの程度のひずみで、第1保護膜13と第2保護膜14とが剥離するのかを評価した。横割れ限界ひずみとは、その剥離が発生したときのひずみである。
図6に示すように、算術表面粗さRaが大きいほど、与えるひずみが大きくても、第1保護膜13と第2保護膜14とは剥離しない。一方、算術表面粗さRaが小さいほど、第1保護膜13と第2保護膜14との剥離が発生するひずみは小さくなる。
実際のガスタービン1の駆動条件において生じるひずみと同等のひずみを与えたところ、図6に示すように、算術表面粗さRaが3μmであるとき、第1保護膜13と第2保護膜14とが剥離した。そのため、第1保護膜13の表面13Sの算術表面粗さRaを3μm以上とすることにより、第1保護膜13と第2保護膜14との所期の密着性を得られることが確認できた。
なお、ガスタービン1の駆動条件に応じて、第1保護膜13と第2保護膜14との望まれる密着性は変化する。ガスタービン1の駆動条件に応じて、第1保護膜13の表面13Sの算術表面粗さRaが調整されてもよい。
また、本実施形態においては、ショットブラストで表面13Sに凹凸を形成するとき、投射材20として、第2保護膜14と同一材料である酸化アルミニウム微粒子(酸化アルミニウム粉末)が使用される。これにより、ショットブラスト後、第1保護膜13に投射材20が残留しても、第1保護膜13と第2保護膜14との間に、第1保護膜13及び第2保護膜14とは異なる種類の物質(物体)が残留することが抑制される。そのため、コーティング構造12の品質の低下が抑制される。
例えば、ショットブラスト後、第1保護膜13に投射材20が残留した状態で、第1保護膜13上に第2保護膜14を形成した場合、第1保護膜13と第2保護膜14との間に投射材20が残留することとなる。第1保護膜13と第2保護膜14との間に残留した投射材20が、第1保護膜13及び第2保護膜14の融点よりも低い融点を有する材料で形成されている場合、その投射材20が第1保護膜13と第2保護膜14との間に残留する状態でガスタービン1を駆動してしまうと、熱によってその投射材20が溶融する可能性がある。その結果、コーティング構造12が剥離したり、コーティング構造12に亀裂が発生したりする可能性がある。
本実施形態においては、投射材20として、第2保護膜14と同一材料である酸化アルミニウム微粒子が使用されるので、投射材20が残留しても、コーティング構造12の品質の低下が抑制される。
なお、投射材20として、第1保護膜13と同一材料の微粒子を使用した場合も同様である。
また、投射材20としてドライアイス微粒子を使用することにより、ショットブラスト後、第1保護膜13に投射材20が残留しても、ドライアイスは昇華により消滅する。したがって、投射材20としてドライアイスを使用した場合も、コーティング構造12の品質の低下が抑制される。
なお、本実施形態において、表面3Sは粗面(凹凸面)でなくでもよい。コーティング構造12の製造において、表面13Sに凹凸を形成するための処理(ブラスト処理)が省略されてもよい。例えば、ガスタービン1の駆動条件によっては、表面3Sが粗面でなくても、第1保護膜13と第2保護膜14との剥離が発生し難い可能性がある。
<第2実施形態>
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図7は、本実施形態に係るタービン部材MBの一例を模式的に示す断面図である。図7に示すように、タービン部材MBは、母材11と、母材11の表面11Sに形成されるコーティング構造12Bとを有する。上述の実施形態と同様、母材11は、CMCで形成される。
コーティング構造12Bは、母材11の表面11Sに設けられる第1保護膜13と、第1保護膜13上に設けられる第2保護膜142とを有する。上述の実施形態と同様、第1保護膜13は、EBC膜及びTBC膜の少なくとも一方で形成される。
本実施形態において、第2保護膜142は、ハフニウム酸化物を含む。ハフニウム酸化物は、酸化ハフニウム(HfO)を含み、第2保護膜142は、HfO系の材料で形成される。第2保護膜142は、例えば、酸化ハフニウムとレニウム(Re)との合金でもよいし、酸化ハフニウムとイッテリビウム(Yb)との合金でもよい。また、第2保護膜142が、希土類元素(Sc、Y、La〜Lu)の少なくとも一つで安定化された酸化ハフニウムを含んでもよい。
本実施形態において、第2保護膜142は、HfO−Reを含む。また、本実施形態において、第2保護膜142は、酸化アルミニウム(Al)を含む。
次に、本実施形態に係るコーティング構造12Bの製造方法の一例について説明する。上述の実施形態と同様、母材11の表面11Sに第1保護膜13が設けられる。例えば、溶射により、母材11の表面11Sに第1保護膜13が設けられてもよい。
本実施形態においては、表面13Sに凹凸を形成するためのショットブラストが省略される。なお、表面13Sに凹凸を形成するためのショットブラストが行われてもよい。表面13Sに凹凸を形成する場合、第1保護膜13及び第2保護膜142の少なくとも一方と同一材料で形成された投射材20が第1保護膜13に供給されてもよい。なお、ドライアイスで形成された投射材20が第1保護膜13に供給されてもよい。第1保護膜13及び第2保護膜142の少なくとも一方と同一材料の投射材20、及びドライアイスからなる投射材20の両方が第1保護膜13に供給されてもよい。
母材11に設けられた第1保護膜13上に第2保護膜142が設けられる。ハフニウム酸化物を含む第2保護膜14は、化学気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)の方法で形成されてもよいし、物理蒸着(PVD:Physical Vapor Deposition)の方法で形成されてもよいし、大気プラズマ溶射(APS:Atmospheric Plasma Spraying)の方法で形成されてもよいし、ディッピングの方法で形成されてもよい。PVDは、電子ビーム物理蒸着(EB−PVD)を含む。
本実施形態において、第2保護膜142の成膜において、酸化アルミニウム(Al)が添加されたハフニウム酸化物(HfO−Re)が用意され、その材料を使って第2保護膜142の成膜が行われる。酸化アルミニウムは、10mol%以下、好ましくは5mol%以下の量を添加される。酸化アルミニウムは、焼結助剤として添加される。
第1保護膜13上に第2保護膜142が成膜された後、焼結処理が行われる。以上により、コーティング構造12Bが製造される。
以上説明したように、本実施形態においても、コーティング構造12Bにより、耐エロージョン性を向上することができる。ハフニウム酸化物を含む第2保護膜142は、線膨張係数が小さく(5.0×10−6/K程度)、耐エロージョン性及び耐水蒸気腐食性が高いので、コーティング構造12Bの材料に適している。そのため、タービン部材MBの製品寿命の延長が期待される。
また、本実施形態においては、焼結助剤として酸化アルミニウムが添加される。これにより、第1保護膜13と第2保護膜142との良好な密着性が得られる。また、溶射により第2保護膜142を成膜する場合、第1保護膜13上に第2保護膜142の溶滴が供給された後、偏平化した溶滴(スプラット)間の密着性が、酸化アルミニウムによって向上する。これにより、耐エロージョン性が向上する。
1 ガスタービン
2 圧縮機
3 燃焼器
4 タービン部
5 回転軸
6 発電機
7 タービン静翼
8 タービン動翼
9 分割環
10 車室
M タービン部材

Claims (12)

  1. セラミックス基複合材料を含む母材の表面に設けられる耐環境コーティング膜又は遮熱コーティング膜の少なくとも一方からなる第1保護膜と、
    前記第1保護膜上に設けられる酸化アルミニウム膜からなる第2保護膜と、
    を備えるコーティング構造。
  2. セラミックス基複合材料を含む母材の表面に設けられた耐環境コーティング膜又は遮熱コーティング膜の少なくとも一方からなる第1保護膜と、
    前記第1保護膜上に設けられたハフニウム酸化物を含む第2保護膜と、
    を備えるコーティング構造。
  3. 前記第2保護膜と接する前記第1保護膜の境界面は凹凸面を含む請求項1又は請求項2に記載のコーティング構造。
  4. 前記第2保護膜は、前記第1保護膜と接する第1面と、前記第1面の反対方向を向く第2面と、を有し、
    前記第2保護膜と接する前記第1保護膜の境界面の表面粗さは、前記第2面の表面粗さよりも大きい請求項1又は請求項2に記載のコーティング構造。
  5. 前記第2保護膜と接する前記第1保護膜の境界面の算術表面粗さRaは、3μm以上である請求項1又は請求項2に記載のコーティング構造。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のコーティング構造を備えるタービン部材。
  7. 請求項6に記載のタービン部材を備えるガスタービン。
  8. セラミックス基複合材料を含む母材の表面に耐環境コーティング膜又は遮熱コーティング膜の少なくとも一方からなる第1保護膜を設けることと、
    前記第1保護膜上に酸化アルミニウム膜からなる第2保護膜を設けることと、
    を含むコーティング構造の製造方法。
  9. セラミックス基複合材料を含む母材の表面に耐環境コーティング膜又は遮熱コーティング膜の少なくとも一方からなる第1保護膜を設けることと、
    前記第1保護膜上にハフニウム酸化物を含む第2保護膜を設けることと、
    を含むコーティング構造の製造方法。
  10. 前記母材に設けられた前記第1保護膜の表面に凹凸を形成することを含み、
    前記凹凸が形成された前記第1保護膜の表面に前記第2保護膜を設ける請求項8又は請求項9に記載のコーティング構造の製造方法。
  11. 前記第1保護膜に投射材を供給するショットブラストにより前記凹凸が形成され、
    前記投射材は、前記第1保護膜及び前記第2保護膜の少なくとも一方と同一材料から形成される請求項10に記載のコーティング構造の製造方法。
  12. 前記第1保護膜に投射材を供給するショットブラストにより前記凹凸が形成され、
    前記投射材は、ドライアイスを含む請求項10に記載のコーティング構造の製造方法。
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