JP2015112905A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール材の先端部を破損させずに容易に挿入でき、且つ、シール材の先端部におけるシール性の低下を抑制できる車両用空気調和装置の提供。
【解決手段】空気を冷却するエバポレータ3と、空気が流通する冷却流路2aの側壁10に沿ってエバポレータ3が挿入される挿入部11を備えるケース2と、側壁10とエバポレータ3との間において圧縮されるシール材8Aと、を有する車両用空気調和装置1であって、挿入部11の入口側11aから奥側11bに向かって、シール材8Aを圧縮する幅及び深さの少なくともいずれか一方を漸次大きくするシール材圧縮手段20を有する、という構成を採用する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用空気調和装置に関するものである。
車両用空気調和装置は、ケース内に取り込んだ空気をエバポレータによって冷却し、これをヒーターコアによって加熱調節することによって空調風を生成している。このような温度調節器は、ケース内の空気が流通する流路の側壁に沿って挿入され、通過する空気を加熱または冷却するようになっている。
ところで、側壁と温度調節器との間に隙間があると、その隙間から風漏れが生じ、温度調節の精度が低下してしまう。このため、車両用空気調和装置では、側壁と温度調節器との間にシール材を介在させている。シール材は、側壁と温度調節器との間において圧縮状態で配置され、その隙間を気密にシールする構成となっている。
下記特許文献1には、熱交換器の矩形状外径部の4辺にパッキン材を貼り付けた熱交換器のシール構造が開示されている。熱交換器を挿入するケースの側壁には、挿入方向に沿ってリブ(特許文献1において符号16,17で示す)が設けられており、パッキン材は、熱交換器の上下方向寸法の全長に亘ってリブと押圧接触することにより、隙間をシールするようになっている。
特開2001−233047号公報
ところで、車両用空気調和装置では、メンテナンスの際に温度調節器をケースに対し抜き差しすることがある。しかしながら、従来技術のリブは、温度調節器の側面に貼付されたシール材を挿入方向全長に亘って一定の圧力で押圧するものであるため、シール材は、挿入方向入口側から大きく圧縮され、その先端部が破損してしまうことがあり、メンテナンスの際にシール材を貼り換える必要があった。また、シール材は、挿入方向においてリブによって同一箇所のみが圧縮されながら挿入されるため、シール材の先端部ではコシがなくなり、挿入方向奥側においてシール性が低下することがあった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、シール材の先端部を破損させずに容易に挿入でき、且つ、シール材の先端部におけるシール性の低下を抑制できる車両用空気調和装置の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、空気を加熱または冷却する温度調節器と、前記空気が流通する流路の側壁に沿って前記温度調節器が挿入される挿入部を備えるケースと、前記側壁と前記温度調節器との間において圧縮されるシール材と、を有する車両用空気調和装置であって、前記挿入部の入口側から奥側に向かって、前記シール材を圧縮する幅及び深さの少なくともいずれか一方を漸次大きくするシール材圧縮手段を有する、という構成を採用する。
また、本発明においては、前記シール材圧縮手段は、前記シール材に対して凸状に形成されると共に、前記挿入部の入口側から奥側に向かって、幅が漸次大きくなる凸条部を有する、という構成を採用する。
また、本発明においては、前記シール材圧縮手段は、前記シール材に対して凹状に形成されると共に、前記挿入部の入口側から奥側に向かって、幅が漸次小さくなる凹条部を有する、という構成を採用する。
また、本発明においては、前記シール材圧縮手段は、前記シール材に対して凸状に形成されると共に、前記挿入部の入口側から奥側に向かって、前記側壁と前記温度調節器との対向方向における高さが漸次大きくなる第2凸条部を有する、という構成を採用する。
また、本発明においては、前記ケースは、第1部材と第2部材とに分割可能な分割面を有し、前記温度調節器は、前記挿入部に対し前記分割面が形成される方向に挿入される、という構成を採用する。
本発明においては、ケースに設けた挿入部に対する温度調節器の挿入方向において、シール材圧縮手段によるシール材の圧縮が、入口側から奥側に向かって漸次大きくなる。このため、挿入部の入口側では、シール材の圧縮変形が小さく、シール材の挿入が容易になる。また、挿入部の奥側に向かって、シール材の圧縮変形が大きくなって、シール材が随時圧縮されていくため、シール材の同一箇所のみに負荷がかかることがなく、シール材のシール性の低下を抑制することができる。
したがって、本発明によれば、シール材の先端部を破損させずに容易に挿入でき、且つ、シール材の先端部におけるシール性の低下を抑制できる車両用空気調和装置が得られる。
本発明の第1実施形態における車両用空気調和装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の第1実施形態におけるケースとエバポレータとの間のシール構造を示す図である。 本発明の第2実施形態におけるケースとエバポレータとの間のシール構造を示す図である。 本発明の第3実施形態におけるケースとエバポレータとの間のシール構造を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る車両用空気調和装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。また、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明することがある。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態における車両用空気調和装置1の概略構成を示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態の車両用空気調和装置1は、ケース2と、エバポレータ3(温度調節器)と、ヒーターコア4(温度調節器)と、エアミックスドア5と、ロータリードア6と、板ドア7と、を有する。
ケース2は、車両用空気調和装置1の外形を形作り、エバポレータ3が設置される冷却流路2a(流路)と、ヒーターコア4が設置される加熱流路2b(流路)と、冷風と暖風とが混合されて空調風とされる混合部2cとを内部に有する。また、ケース2には、外部に露出されると共に混合部2cと通じる複数の吹出口(デフロスタ吹出口2d、ベント吹出口2e及びヒート吹出口2f)が設けられている。
デフロスタ吹出口2dは、ウィンドウに対して空調風を供給するための開口である。また、ベント吹出口2eは、乗員の顔に対して空調風を供給するための開口である。また、ヒート吹出口2fは、乗員の足元に対して空調風を供給するための開口である。また、ケース2の内部には、ヒーターコア4が設置される加熱流路2bから混合部2cに暖風を供給する暖風用開口2gと、エバポレータ3が設置される冷却流路2aから混合部2cに冷風を供給する冷風用開口2hと、冷却流路2aから加熱流路2bに冷風を供給する加熱用開口2iとが設けられている。なお、符号18は、加熱流路2bを流通する暖風を混合部2cに導くガイドである。
エバポレータ3は、車両に搭載される冷凍サイクルの一部であり、冷却流路2aの内部に配置されている。このエバポレータ3は、不図示のブロワにより冷却流路2a内に供給された空気を冷却して冷風を生成するものである。
ヒーターコア4は、加熱流路2bの内部に配置されており、加熱用開口2iを介して供給される冷風を加熱することによって暖風を生成するものである。
本実施形態のエバポレータ3及びヒーターコア4は、内部に冷媒ガスが流通する熱交換器からなる。なお、ヒーターコア4は、電熱線ヒーター等から形成されていてもよい。
エアミックスドア5は、エバポレータ3の下流側に配置されており、エバポレータ3にて生成された冷風の加熱流路2bへの供給量を調節するものである。より詳細には、エアミックスドア5は、不図示のラックを備え、ピニオン5aが回転することによって、冷風用開口2hと加熱用開口2iとの間でスライドし、冷風用開口2hと加熱用開口2iとの開口割合を調節することにより加熱流路2bへの冷風の供給量を調節している。この結果、混合部2cにおける冷風と暖風との混合割合が調節されて空調風の温度が調節される。
ロータリードア6は、混合部2cにて回転可能とされ、回転角度に応じてベント吹出口2eに向けての配風割合と、ヒート吹出口2fに向けての配風割合とを調節するものである。
板ドア7は、ロータリードア6よりもベント吹出口2e側下流の流路の途中にて回転可能とされ、回転角度に応じてデフロスタ吹出口2dに向けての配風割合と、ベント吹出口2eに向けての配風割合とを調節するものである。
なお、エアミックスドア5、ロータリードア6、板ドア7は、不図示のモータによって駆動される。また、エアミックスドア5、ロータリードア6、板ドア7は、ケース2と当接する部分に、シール材8を有し、空調風の風漏れを防止するようになっている。また、エバポレータ3、ヒーターコア4においても、ケース2と当接する部分に、シール材(シール材8A、図1において不図示、図2参照)を有し、空調風の風漏れを防止するようになっている。
次に、車両用空気調和装置1のケース2とエバポレータ3との間のシール構造について、図2を参照して説明する。
図2は、本発明の第1実施形態におけるケース2とエバポレータ3との間のシール構造を示す図である。図2(a)は、図1に示す矢視A−A断面に対応する図である。図2(b)は、図2(a)に示す矢視Bに対応する図である。
ケース2は、図2(a)に示すように、空気が流通する冷却流路2aの側壁10に沿ってエバポレータ3が挿入される挿入部11を有する。挿入部11は、図1に示すように、ケース2の内部に形成されており、ケース2のロアケース12を取り外すことで、外部に露出する。本実施形態のエバポレータ3は、挿入部11の入口側11a(下側)から奥側11b(上側)に向かって、Z軸方向に挿入されるようになっている。
図2(a)に戻り、挿入部11が形成されているケース2は、第1部材13と第2部材14とに分割可能な分割面15を有する。分割面15は、第1部材13と第2部材14との組み合わせ面であり、X−Z平面に沿って形成されている。第1部材13と第2部材14は、樹脂成型部品であり、その型抜き方向は、Y軸方向に設定されている。本実施形態のエバポレータ3は、挿入部11に対し分割面15が形成される方向(型抜き方向と直交する方向(Z軸方向))に挿入されるようになっている。
エバポレータ3は、略矩形状の直方体であり、例えば複数のチューブとフィンとの積層構造体(不図示)を有し、チューブに冷媒を流通させて空気から吸熱することにより、空気を冷却する構成となっている。側壁10と対向するエバポレータ3の側面3aには、シール材8Aが貼付されている。なお、不図示であるが、エバポレータ3の上面と下面にもシール材が貼付されており、エバポレータ3の四辺がシールされている。
シール材8Aは、側壁10とエバポレータ3との間において圧縮状態で配置されるものである。シール材8Aは、弾性変形可能なシール材であり、本実施形態では発泡性ポリエチレン材からなる。シール材8Aは、所定の厚み及び幅を有する棒形状を成し、長手方向の長さが、エバポレータ3の挿入方向全体の長さに対応している。このシール材8Aは、エバポレータ3の挿入方向全体に亘って、シール材圧縮手段20によって圧縮されるようになっている。
シール材圧縮手段20は、挿入部11の入口側11aから奥側11bに向かって、シール材8Aを圧縮する幅を漸次大きくするものである。本実施形態のシール材圧縮手段20は、図2(a)に示すように、シール材8Aに対して凸状に形成されると共に、図2(b)に示すように、挿入部11の入口側11aから奥側11bに向かって、幅が漸次大きくなる凸条部21を有する。凸条部21は、ケース2に形成されたエンボス部であり、型抜き方向(Y軸方向)に依存しない形状を有している。
凸条部21は、挿入部11の入口側11aから奥側11bに亘って形成されている。凸条部21は、図2(a)に示すように、押圧面22と、傾斜面23と、を有する。押圧面22は、シール材8Aを厚み方向(Y軸方向)に押圧する面である。押圧面22は、側壁10から冷却流路2aの内側に向かって突出しており、その突出量(突出高さ)は一定に設定されている。
押圧面22は、図2(b)に示すように、挿入部11の入口側11aから奥側11bに向かって、幅が漸次大きくなっている。本実施形態の押圧面22は、略二等辺三角形状を有する。傾斜面23は、押圧面22と側壁10との間を接続するものである。傾斜面23は、押圧面22と交差する角部を鈍角化し、シール材8Aに対し局所的な負荷を与えないようになっている。なお、傾斜面23においても、シール材8Aの少なくとも一部が圧縮されるようになっている(図2(b)においては、シール材8Aの圧縮領域にドッド模様を付している)。
続いて、上記構成の車両用空気調和装置1の作用について説明する。
例えば、メンテナンス後、車両用空気調和装置1にエバポレータ3を組み付ける場合、作業者は、図1に示すロアケース12を取り外した状態で、エバポレータ3をケース2の挿入部11に挿入する。エバポレータ3の側面3aには、シール材8Aが貼付されており、シール材8Aは、エバポレータ3と共に、挿入部11に挿入される。ケース2には、図2に示すように、シール材8Aを圧縮するシール材圧縮手段20が設けられている。
シール材圧縮手段20は、挿入部11の入口側11aから奥側11bに向かって、シール材8Aを圧縮する幅を漸次大きくするものである(図2(b)参照)。この構成によれば、ケース2に設けた挿入部11に対するエバポレータ3の挿入方向において、シール材圧縮手段20によるシール材8Aの圧縮が、入口側11aから奥側11bに向かって漸次大きくなる。このため、挿入部11の入口側11aでは、シール材8Aの圧縮変形が小さく、シール材8Aの挿入が容易になる。したがって、エバポレータ3を挿入部11に挿入する際のシール材8Aの挿入方向先端部における破損(例えば引っ掛けによる破れ)を防止することができる。
また、挿入部11の奥側11bでは、シール材8Aの圧縮変形が大きく、シール材8Aの挿入方向先端部(図2(b)において紙面上端部)におけるシール性を高めることができる。すなわち、シール材8Aは、挿入部11の奥側11bに向かって凸条部21の幅が広がっていくことで、シール材8Aの圧縮変形が大きくなって、随時圧縮されていくこととなる。このように、挿入部11の奥側11bにおけるシール材8Aの圧縮幅を大きくすることで、エバポレータ3の挿入開始時と挿入完了時におけるシール材8Aの圧縮領域が幅方向において随時拡張していき、シール材8Aの同一箇所のみに負荷がかからないようにすることができる。したがって、挿入部11の奥側11bに配置されるシール材8Aの挿入方向先端部においてもコシが低下することなく、また、圧縮幅を大きくしてシール材8Aのシール性の低下を抑制することができる。
また、本実施形態においては、シール材圧縮手段20として、シール材8Aに対して凸状に形成されると共に、挿入部11の入口側11aから奥側11bに向かって、幅が漸次大きくなる凸条部21を有する。本実施形態の車両用空気調和装置1は、ケース2の分割面15に対しエバポレータ3を平行な方向に挿入する構造を有する。この構成によれば、シール材8Aを圧縮する形状が、第1部材13と第2部材14の型抜き方向に依存しないため、凸条部21のような形状が容易に形成できる。
このように、上述の本実施形態によれば、空気を冷却するエバポレータ3と、空気が流通する冷却流路2aの側壁10に沿ってエバポレータ3が挿入される挿入部11を備えるケース2と、側壁10とエバポレータ3との間において圧縮されるシール材8Aと、を有する車両用空気調和装置1であって、挿入部11の入口側11aから奥側11bに向かって、シール材8Aを圧縮する幅を漸次大きくするシール材圧縮手段20を有する、という構成を採用することによって、シール材8Aの先端部を破損させずに容易に挿入でき、且つ、シール材8Aの先端部におけるシール性の低下を抑制できる車両用空気調和装置1が得られる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図3は、本発明の第2実施形態におけるケース2とエバポレータ3との間のシール構造を示す図である。図3(a)は、上述の図2(a)と同様の方向(Z軸方向)から視た図である。図3(b)は、図3(a)に示す矢視Cに対応する図である。
第2実施形態では、図3に示すように、シール材圧縮手段20の構成が上記実施形態と異なる。
シール材圧縮手段20は、挿入部11の入口側11aから奥側11bに向かって、シール材8Aを圧縮する幅を漸次大きくするものである。本実施形態のシール材圧縮手段20は、図3(a)に示すように、シール材8Aに対して凹状に形成されると共に、図3(b)に示すように、挿入部11の入口側11aから奥側11bに向かって、幅が漸次小さくなる凹条部31を有する。凹条部31は、ケース2に形成されたエンボス部であり、第1部材13と第2部材14の型抜き方向に依存しない形状を有している。
凹条部31は、挿入部11の入口側11aから奥側11bに亘って形成されている。凹条部31は、図3(a)に示すように、底面32と、傾斜面33と、を有する。底面32は、シール材8Aを厚み方向(Y軸方向)に押圧しない、若しくは、ほとんど押圧しない面である。底面32は、側壁10から冷却流路2aの外側に向かって没入しており、その没入量(没入深さ)は一定に設定されている。
底面32は、図3(b)に示すように、挿入部11の入口側11aから奥側11bに向かって、幅が漸次小さくなっている。本実施形態の底面32は、略二等辺三角形状を有する。傾斜面33は、底面32と側壁10との間を接続するものである。傾斜面33は、側壁10と交差する角部を鈍角化し、シール材8Aに対し局所的な負荷を与えないようになっている。また、傾斜面33においては、シール材8Aの少なくとも一部が圧縮されるようになっている。第2実施形態のシール材8Aは、側壁10によって押圧されており、側壁10が主たる押圧面となっている(図3(b)においては、シール材8Aの圧縮領域にドッド模様を付している)。
上記構成の第2実施形態によれば、挿入部11の入口側11aから奥側11bに向かって凹条部31の幅が漸次小さくなるため、ケース2に設けた挿入部11に対するエバポレータ3の挿入方向において、シール材圧縮手段20によるシール材8Aの圧縮が、入口側11aから奥側11bに向かって漸次大きくなる。このため、挿入部11の入口側11aでは、シール材8Aの圧縮変形が小さく、シール材8Aの挿入が容易になる。また、挿入部11の奥側11bでは、シール材8Aの圧縮変形が大きく、シール材8Aの挿入方向先端部(図3(b)において紙面上端部)におけるシール性を高めることができる。
したがって、第2実施形態によれば、上記実施形態と同様に、シール材8Aの先端部を破損させずに容易に挿入でき、且つ、シール材8Aの先端部におけるシール性の低下を抑制できる車両用空気調和装置1が得られる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図4は、本発明の第3実施形態におけるケース2とエバポレータ3との間のシール構造を示す図である。図4は、上述の実施形態とは異なる方向(X軸方向)から視た図である。なお、図4においては、エバポレータ3の一方の側面3aに貼付されたシール材8A側のみを図示している。
第3実施形態では、図4に示すように、シール材圧縮手段20の構成が上記実施形態と異なる。
シール材圧縮手段20は、挿入部11の入口側11aから奥側11bに向かって、シール材8Aを圧縮する深さ(潰し代)を漸次大きくするものである。本実施形態のシール材圧縮手段20は、図4に示すように、シール材8Aに対して凸状に形成されると共に、挿入部11の入口側11aから奥側11bに向かって、側壁10とエバポレータ3との対向方向(Y軸方向)における高さが漸次大きくなる第2凸条部41を有する。第2凸条部41は、ケース2に形成された所定幅のリブ部であり、第1部材13と第2部材14の型抜き方向に依存しない形状を有している。
第2凸条部41は、挿入部11の入口側11aから奥側11bに亘って形成されている。第2凸条部41は、押圧面42を有する。押圧面42は、シール材8Aを厚み方向(Y軸方向)に押圧する面である。押圧面42は、側壁10から冷却流路2aの内側に向かって突出しており、その突出量(突出高さ)が、挿入部11の入口側11aから奥側11bに向かって漸次大きくなっている。すなわち、押圧面42は、挿入部11の入口側11aが低く、奥側11bが高くなる傾斜面となっている。
上記構成の第3実施形態によれば、挿入部11の入口側11aから奥側11bに向かって第2凸条部41の高さが漸次大きくなるため、ケース2に設けた挿入部11に対するエバポレータ3の挿入方向において、シール材圧縮手段20によるシール材8Aの圧縮が、入口側11aから奥側11bに向かって漸次大きくなる。このため、挿入部11の入口側11aでは、シール材8Aの圧縮変形が小さく、シール材8Aの挿入が容易になる。また、挿入部11の奥側11bでは、シール材8Aの圧縮変形が大きく、シール材8Aの挿入方向先端部(図4において紙面右端部)におけるシール性を高めることができる。
したがって、第3実施形態によれば、上記実施形態と同様に、シール材8Aの先端部を破損させずに容易に挿入でき、且つ、シール材8Aの先端部におけるシール性の低下を抑制できる車両用空気調和装置1が得られる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
また、例えば、上記実施形態では、凸条部、凹条部、第2凸条部のいずれかで、エバポレータの両方の側面に貼付されたシール材を圧縮する構成について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、エバポレータの一方の側面に貼付されたシール材を圧縮するものと、エバポレータの一方の側面に貼付されたシール材を圧縮するものは、異なる構成であってもよい。例えば、凸条部で一方のシール材を圧縮し、凹条部で他方のシール材を圧縮する構成を採用してもよい。
また、例えば、上記実施形態では、シール材圧縮手段が、挿入部の入口側から奥側に向かって、シール材を圧縮する幅または深さを漸次大きくする構成について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、シール材を圧縮する幅及び深さを漸次大きくする構成であってもよい。例えば、図2に示す凸条部の押圧面の高さを、図4に示すように挿入部の入口側から奥側に向かって高くすれば、シール材圧縮手段によるシール材の圧縮が、入口側から奥側に向かって漸次大きくなるため、上記実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、例えば、上記実施形態では、シール材圧縮手段が、シール材を圧縮する幅及び深さの少なくともいずれか一方を一次関数的に漸次大きくする構成について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例えば二次関数的に漸次大きくする構成であっても、線形でなく非線形に漸次大きくする構成であってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、エバポレータのシール構造にシール材圧縮手段を適用した構成について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例えば、ヒーターコアのシール構造に同様のシール材圧縮手段を適用してもよい。
1…車両用空気調和装置、2…ケース、2a…冷却流路(流路)、2b…加熱流路(流路)、3…エバポレータ(温度調節器)、4…ヒーターコア(温度調節器)、8A…シール材、10…側壁、11…挿入部、11a…入口側、11b…奥側、13…第1部材、14…第2部材、20…シール材圧縮手段、21…凸条部、31…凹条部、41…第2凸条部

Claims (5)

  1. 空気を加熱または冷却する温度調節器と、前記空気が流通する流路の側壁に沿って前記温度調節器が挿入される挿入部を備えるケースと、前記側壁と前記温度調節器との間において圧縮されるシール材と、を有する車両用空気調和装置であって、
    前記挿入部の入口側から奥側に向かって、前記シール材を圧縮する幅及び深さの少なくともいずれか一方を漸次大きくするシール材圧縮手段を有する、ことを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 前記シール材圧縮手段は、前記シール材に対して凸状に形成されると共に、前記挿入部の入口側から奥側に向かって、幅が漸次大きくなる凸条部を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空気調和装置。
  3. 前記シール材圧縮手段は、前記シール材に対して凹状に形成されると共に、前記挿入部の入口側から奥側に向かって、幅が漸次小さくなる凹条部を有する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空気調和装置。
  4. 前記シール材圧縮手段は、前記シール材に対して凸状に形成されると共に、前記挿入部の入口側から奥側に向かって、前記側壁と前記温度調節器との対向方向における高さが漸次大きくなる第2凸条部を有する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用空気調和装置。
  5. 前記ケースは、第1部材と第2部材とに分割可能な分割面を有し、
    前記温度調節器は、前記挿入部に対し前記分割面が形成される方向に挿入される、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用空気調和装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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