JP2015112513A - 気液混合流ドレンセパレーター - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧に耐え、かつ、内部を流れる気液混合流流に乱れが生じなく、ドレン・水滴等再飛散等を防止することでき、さらには、これにより圧力損失がなく、気液混合流からのドレン・水滴等の分離・除去の処理能率が高く、製作工程においても容易に製作可能な気液混合流ドレンセパレーターを提供する。
【解決手段】少なくとも気液混合流排出管及び気液混合流流入管を有し、流入する気液混合流を水平方向に90度旋回する経路と、当該経路下に経路を通過する気液混合流中のドレン又は水滴が落下し、外部に排出するドレン口とを有し、前記経路内には、取り外し可能で、かつ、一体的に形成され複数枚の水平方向に90度屈曲するエレメントが所定のピッチ間隔で垂直に配置され、さらに、前記各エレメントの出口端が、180度折り返され、折り返し部が気液混合流中のドレン又は水滴が流れ込む樋部を形成したエリミネータが収納されたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、蒸気配管中のドレン水滴などを分離・除去するドレンセパレーター、特に、気液混合流において使用される気液混合流ドレンセパレーターに関する。
近年、気液混合流が発電や各種産業の熱源等の各分野で多用されるが、これらの気液混合流には、本来必要とする蒸気と共にドレンや水滴などが混じり合った状態で生成され、これらのドレンや水滴などが混じり合った状態では、ボイラーによって作り出された熱エネルギーは、ドレンや水滴に無駄に消費されているとされる。
そこで、これらのドレンや水滴を分離除去して、再利用を図ることが行われ、このドレン・水滴の分離除去に用いられるのが、ドレンセパレーターと称する装置である。
ドレンセパレーターは、蒸気等の配管ラインに配置され、配管内を蒸気等を常時通過させ、内部に設ける邪魔板やメッシュに蒸気等を衝突させて、液相成分を滴り落としたり、ドレン・水滴が混じり合った蒸気流入に回転力を与えつつ所定の経路に導き、回転力により発生する遠心力により気相と液相の比重量差でドレン・水滴を分離する方法など様々な原理を応用するものが知られている。
例えば、特開2005-241102号公報に開示のものは、上述の邪魔板の類の複数のエレメントに排ガス等を導き、当該エレメントでミストを除去するというものである。
図7は、同公報に開示の「開示発明に係るエリミネータの水平方向での断面概略図」として説明される図であり(同公報図1参照)、図7において、符号111は、ケーシング、112は、エリミネータ、112a、112b、・・・112nは、エレメント、113a、113b、・・・113nは、曲面板(曲面部)、115a、115b、・・・115nは、案内板(延在面部)、116a、116b、・・・116nは、樋、117は、開口部である(なお、符号は、先行技術であることを明らかにするために、本願出願人において、3桁に変更して説明した。)
ところが、特開2005-241102号公報に開示のエリミネータ112は、高圧下における使用を想定したものではなく、高圧下においては使用することができない。特に、前記エリミネータ112の各エレメント112a、112b、・・・112nに対して、高圧の気液混合流を処理する場合には、微妙な振動やブレが生じたりして、破壊に至るおそれがある。
また、上記特開2005-241102号公報に開示の前記エリミネータ112の前記エレメント112a、112b、・・・112nは、前記樋116a、116b、・・・116nが、前記延在面部115a、115b、・・・115nの面より突出しているため、高圧で流入する蒸気の流れが乱れ、この乱流により内部での圧力損失が生じ、ドレン・水滴の分離・除去に際し効率の悪いものとなり、特に、気液混合流においては効率低下が顕著であるという問題がある。
さらに、製作面においても、特開2005-241102号公報に開示のエリミネータは、複数のエレメント112a、112b、・・・112nを缶体からなり前記ケーシング111に納める構造であるため、一体的に製作しなければならないことから、工場製作における製作効率も悪いという問題がある。
また、高温高圧高速の蒸気では、衝撃・振動・速度変化に基づく反力を受け、先の振動やブレが生じ、破壊に至るという問題があり、この対策としてユニットの剛性(断面二次モーメント)をあげる必要があり、分解点検にも難があった。
特開2005-241102号公報
本願発明は、従来技術上の上述の欠点に鑑み、高圧に耐え、かつ、内部を流れる気液混合流に乱れが生じなく、ドレン・水滴等再飛散等を防止することでき、さらには圧力損失が少なく、気液混合流からのドレン・水滴等の分離・除去の処理能率が高く、製作工程においても容易に製作可能な気液混合流ドレンセパレーターを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願請求項1に係る発明は、少なくとも気液混合流排出管及び気液混合流流入管を有し、流入する気液混合流を水平方向に90度旋回する経路と、当該経路下に経路を通過する気液混合流中のドレン又は水滴が落下し、外部に排出するドレン口とを有し、前記経路内には、取り外し可能で、かつ、一体的に形成され複数枚の水平方向に90度屈曲するエレメントが所定のピッチ間隔で垂直に配置され、さらに、前記各エレメントの出口端が、180度折り返され、折り返し部が気液混合流中のドレン又は水滴が流れ込む樋部を形成したエリミネータが収納されたことを特徴とする。
また、本願請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載の気液混合流ドレンセパレーターにおいて、前記エリミネータの各エレメントの前記樋部は、その折り返し端が、折り返し前の面と面一又は折り返し前の面以下の位置に形成されたことを特徴とする。
さらに、本願請求項3に係る発明は、前記請求項1に記載の気液混合流ドレンセパレーターにおいて、各エレメントの垂直方向中間位置には、前記各エレメントのエレメント数だけエレメント外形形状が切り込まれた溝を有する一又は2以上の平板からなる間挿板が挿通されたことを特徴とする。
そして、本願請求項4に係る発明は、前記請求項1に記載の気液混合流ドレンセパレーターにおいて、前記気液混合流流入管及び前記気液混合流排出管の内部開口角度と、各エレメントの入口側端部配列と出口側端部配列が平行に配置されたことを特徴とする。
また、本願請求項5に係る発明は、前記請求項1に記載の気液混合流ドレンセパレーターにおいて、前記気液混合流流入管及び前記気液混合流排出管の内部開口が、前記エリミネータの各エレメントの入口側端部配列と出口端部側配列の全域に渡って所定の間隙を保って密着に配置されたことを特徴とする。
上記のように構成であるので、本発明は次のような効果を奏する。
(1)捕集されたドレン・水滴等はドレン・水滴等が有する凝集力により延在面に付着するため突出していなくても樋部に流れ込み、効率良くドレン・水滴等の分離・除去が可能となる。
(2)エレメント端の樋部が突出してないことにより、気液混合流流路が平滑になり、気液混合流流れの乱れがなくなり、ドレン・水滴等の分離・除去の効率が高まる。
(3)通過する気液混合流の乱れがなくなることにより圧力損失を低減し、ドレン・水滴等の再飛散を防止でき、この面でもドレン・水滴等の分離・除去の効率が高まる。
(4)これらのことから、処理量の増加、ひいては処理の効率化を図ることができる。
(5)本体管路(ダクト)とドレン除去装置の設計製作を切り離すことが可能となり、装置単品を工場製作とすることができ、効率的な装置製作が可能となる。
(6)エリミネータのエレメント部で拡散し広った気液混合流を速やかに収容するため出口管の口径を入口管より大きくしたので、効率良くドレン・水滴の分離・除去が可能となる。
(7)エレメントの配置をエレメント間に間挿する間挿板(平板)への切込みによって決定し、エレメントと間挿板を溶接にて固定することによりエレメントどうしを精度よく強固に固定したエレメントユニットとすることができる。
(8)この結果エレメントは外部の力に対してエレメント単独の剛性によらずはるかに大きなエレメントユニット全体の剛性で抵抗できようになる。このため高圧の気液混合流の吹込みによっても振動等が発生しなくなり有害な変形も生じなくなる。
(9)さらに、エレメント部に間挿板(平板)を介在させ一体化しエレメントユニットしたためユニットごとの取り外しは可能となり分解点検・清掃が可能である。
図1は、本発明に係る気液混合流ドレンセパレーターの一実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1の分解概略図、 図2(a)は、概略測面図、図2(b)は、同平断面図、 図3は、前記エリミネータ3に使用される1枚の前記エレメントの概略を示す図、 図4は、本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1を構成する前記エリミネータ3に使用される一枚のエレメントの概略を示す断面概略図 図5は、前記複数のエレメント20、20・・・に対し、前記間挿板14a、14bを挿入させて、前記各エレメントの振動を抑制する状態を示す概略図、 図6は、図2(A)(B)に示す本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1の前記エリミネータ3のエレメント20、20、・・・の配置を上から見た概略図、 図7は、特開2005−241102号公報に開示の発明の「エリミネータの水平方向での断面概略図」として説明される図である。
本発明に係る気液混合流ドレンセパレーターを実施するための一形態の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明に係る気液混合流ドレンセパレーターの一実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1の分解概略図、図2(a)は、概略測面図、図2(b)は、同平断面図である(なお、図2においては、下記説明する間挿板14a、14bを省略して描いている。)。
図1、図2(a)(b)において、符号1は、本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター、2は、本体管部、3は、エリミネータ、4は、気液混合流流入管、5は、気液混合流排出管、6は、本体管部上板、7は、本体管部下板、8は、ドレン孔、9は、ドレン管、10は、エリミネータ下部支持部、11は、エリミネータ上部支持部、12、12,12は、固定ネジ、13は、引き出し取っ手、14a、14bは、当該エリミネータ3を構成する各エレメントのブレを抑制する間挿板、15は、エリミネータ上板、16は、エリミネータ下板、26は、前記気液混合流流入管4から流入し、前記気液混合流排出管5に至る間に流入する気液混合流を水平方向に90度旋回する経路であり、したがって、前記エリミネータ3では、気液混合流が、図1の左手前から流入し、前記エリミネータ3内を通り、図1の右手前から抜ける構造となっている。
図1、図2(a)(b)から明らかなように、本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1は、ドレン・水滴などが含まれる気液混合流が、前記気液混合流流入管4から前記本体管部2に流入し、水平方向に90度旋回する前記経路26において、同本体管部2の内部の当該部分に配置・収納される前記エリミネータ3により、ドレン、水滴が分離・除去され、乾いた蒸気が前記気液混合流排出管5より排出される(前記エリミネータ3により、ドレン・水滴が分離・除去される概略は後に詳述する。)。
本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1は、気液混合流(例えば、マイナス0.5〜30MPaG程度)において、処理する気液混合流の配管において、ドレン・水滴等を分離・除去せんとするものであることから、前記本体管部2として、例えば、STB、STPG、SUS等の材質の合金綱管を使用し、この本体管部2に対して、高圧に耐えうる前記本体管部上板6及び前記本体管部下板7を使用し、内部に高圧に耐えうる前記エリミネータ3の構造とした。
このため、前記エリミネータ3の各エレメントは、所定の間隔に配置される前記間挿板14a、14bにより、気液混合流の流入や、流れの方向転換に伴う無用なブレ等の振動を抑制する構造となっている。
また、本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1においては、前記エリミネータ3は、清掃等の便宜のため取り外し可能に収納される構造とする。すなわち、前記エリミネータ3には、取り外し用の前記引き出し取っ手13が設けられ、また、当該エリミネータ3は、前記本体管部2の内部の所定位置に所定の角度で設置されるように、前記エリミネータ上板15及び前記エリミネータ下板16が、前記エリミネータ下部支持部10及び前記エリミネータ上部支持部11に係合し、所定の位置に位置決めされた後に前記固定ネジ12、12、12により、収納固定される構造とする。
したがって、本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1のドレン・水滴捕集効率が落ちたりして、内部に収納される前記エリミネータ3の清掃が必要な際には、前記本体管部上板6を取り外し、さらに、前記ネジ12・・・を外し、前記引き出し取っ手13により、当該エリミネータ3を回動させる等して、前記エリミネータ上部支持部11等に衝突しないように注意を払って取り外し、所定の清掃の後、再度、内部に収納することができる。
なお、本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1においては、前記気液混合流排出管5は、図1、図2(a)(b)から明らかなように、接続口径が徐々に小さくなる構造としている。これは、前記気液混合流流入管4から流れこむ高圧蒸は前記エリミネータ3のエレメント部でドレン・水滴等が分離・除去の処理されるが、この処理後には拡散し広がる。そこで、この広がった気液混合流を速やかに収束させるため、前記気液混合流排出管5の取り付け口径を前記気液混合流流入管4の口径よりも大きくする。
そして、その後の口径は、設置工事の容易等のため、気液混合流が一定状態に落ち着き収容された後は前記気液混合流流入管4と同じ口径に戻しても差し支えないことはもちろんである。前記気液混合流排出管5取り付け口径については、前記気液混合流流入管4と前記気液混合流排出管5の屈曲角度にもよるが、本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1のように90度の屈曲の場合には、本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1では、前記気液混合流排出管5の取り付け口径を前記気液混合流流入管4の口径よりも大きくする。この部分における圧力損を最小にするためである。
そして、ここでの圧力損を低減するために、図1、図2(a)(b)に示すように、本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1では、水平方向に直角に屈曲する前記気液混合流流入管4と前記気液混合流排出管5の間に前記エリミネータ3が45度の角度で配置されるように構成される。そして、前記気液混合流流入管4の内部開口及び前記気液混合流排出管5の内部開口は、前記エリミネータ3の入口側端及び出口側端の各配列端とそれぞれ平行となるように45度の角度に構成され、上記各内部開口は、前記エリミネータ3の入口側端及び出口側端の各配列端に所定の間隙を保って密着して構成される。
また、前記エリミネータ3は、上述するように、流入される気液混合流の進路を変化させて、進路の変換過程において、気液混合流内に含まれるドレン・水滴等を分離・除去するためのものであり、後述するように、全体として複数枚の各エレメントが等間隔で平行に,かつ、垂直に配列され、気液混合流流入側から所定距離の箇所で緩やかに90度屈曲させ、さらに終端が180度折り曲げられて樋部を形成する複数のエレメントで構成される。
図3は、前記エリミネータ3に使用される1枚の前記エレメントの概略を示す図であり、図3において、20は、1枚からなるエレメント、21は、当該エレメントの気液混合流導入部(Gas inlet portion)、22は、同気液混合流ターン部(Gas turn portion)、23は、同気液混合流整流部(Gas align portion)、24は、同樋部(Drain gutter)である。
前記エリミネータ3は、これらのエレメントが複数枚平行に整合されて構成され、前記気液混合流流入管4から流入される気液混合流は、当該エレメント20の前記気液混合流導入部21から、各エレメント20の間を通る間に前記気液混合流ターン部22で気液混合流の流れを90度方向転換させる前記経路26内において、90度方向転換による流れの向きが変わる際に気液混合流の回転により生じる遠心力により、気相成分と液相成分との比重量差により、重量の重い液相成分は、エレメント20側に重量の軽い気相成分はエレメント20より遠い領域に集められる。
そして、遠心力により重量の重い液相成分は、前記気液混合流整流部23に衝突し、液化状態となり、気液混合流の流れの方向や重力方向に落下しつつ移動する。さらに、流れ方向に流れた液化状態のドレン・水滴は、前記樋部24で入る。当該樋部24にドレン・水滴を集め、重力により下方に集め、前記ドレン孔8及びドレン管9から外部に排出するようにする。
なお、本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1において、高圧の気液混合流に使用する場合には、前記ドレン孔8又は前記ドレン管9には、必要に応じ、適宜、所定圧力で排出する圧力弁等を配置することが好ましい。
図4は、本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1を構成する前記エリミネータ3に使用される一枚のエレメントの概略を示す断面概略図であり、図4において、符号22は、前記気液混合流ターン部、23bは、前記気液混合流整流部23の内面である延在面、24aは、前記樋部24の折り返し先端、24bは、前記樋部24のドレン入り口であり、αは、前記延在面23bと当該先端24aとの面位置距離を示す。
図4に示すように、本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1を構成する前記エリミネータ3の当該樋部24のドレン入り口24bの内側は、前記気液混合流整流部23の延在面23bより突出しない形状(面一または面一以下)で、かつ、前記折り返し先端24aと前記延在面23bとの間に間隙が構成され、前記樋部24のドレン入り口24bを構成する。
すなわち、図4から明らかなように、前記樋部24は、前記気液混合流整流部23の前記延在面23bが延伸して180度内側に折り返され、内部にドレン・水滴を捕囚する樋部24を構成する。そして、当該樋部24の先端24aは、前記延在面23bに所定の間隔を有して近接する間隙からなり、かつ、当該先端24aは、前記延在面23bの面位置と同一面上又は前記延在面23bの面位置より突出しない所定の距離αを保って形成される。
したがって、前記気液混合流整流部23の前記延在面23bにへばりついているドレンや水滴は、これらのドレンや水滴が有する凝集力により、前記延在面23bに付着し、さらに、当該領域に吹き込む気液混合流の流れに押されて前記延在面23bを伝わって流れるため、前記先端24aが、前記延在面23bの面位置と同一面上又は前記延在面23bの面位置より突出していなくても,容易に前記樋部24に流れ込むことができる。
次に、前記間挿板14a、14bについて説明する。
本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1は、気液混合流内のドレンや水滴を分離除去して、低湿度にして必要箇所に送り込むものである。管内を流れる気液混合流内にドレンや水滴が存在することは、上述するように、熱的に無駄な熱エネルギーを浪費していることとなるので、気液混合流であってもドレンや水滴を分離除去することが望ましい。
しかしながら、前記エリミネータ3に使用される各1枚のエレメント20は、全長39mm程度で厚さ1.0mm形状であり、しかも、先端が180度折り返される折り返し先端24bを有する樋部24から構成され、このようなエレメント20が複数枚平行に重畳されて、かつ、垂直に配置されて前記エリミネータ3が構成される。
したがって、複数枚重畳された前記エレメント20、20・・・の間に高圧の気液混合流が吹き込まれると、高圧流故に、前記エリミネータ3の各エレメントは、本来生じてはならない振動やブレ等が発生し、これが、一方では、圧力損を生じさせ、また、故障の原因ともなりかねない。当該圧力損は、本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1のような場合には、ドレン・水滴等の分離効率・除去効率の低下となって現れる。
本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1は、このようなエリミネータ3に生じるエレメント20の振動やブレを抑制するために、各エレメント20、20・・・を通じて所定の垂直位置に前記間挿板14a、14bを配置したことを特徴とする。
図5は、前記複数のエレメント20、20・・・に対し、前記間挿板14a、14bを挿入させて、前記各エレメントの振動を抑制する状態を示す概略図であり、流入する気液混合流は、図の左手前から流入し、内部を通って、図の右手前から排出される。図5において、符号14a、14bは、前記間挿板、20、20、・・・は、複数枚が配置される前記エレメントであり、25、25、・・・は、前記エレメント20、20・・・の断面外形状に対応する形状を有する切り溝であって、各エレメント20,20,20・・・間には気液混合流が圧力損失を受けることなく流通する。
図5から明らかなように、前記各エレメント20、20・・・・は、前記切り溝25、25、・・・に挿通され、溶接によって固定され、これらのエレメント20,20・・・及び前記間挿板14a、14bから前記エリミネータ3が形成される。
図5から明らかなように、所定の平行間隔で重畳されてなる複数枚のエレメント20、20・・・が前記間挿板14a、14bでしっかりと固定されるために、吹き込まれる高圧の気液混合流であっても、吹き込みによるエレメント振動やブレを抑制することができる。なお、前記間挿板14a、14bの配置位置は、前記本体管部2の大きさ、管厚や前記気液混合流流入管4及び前記気液混合流排出管5の内部開口角度等によって振動やブレの生じない任意の垂直位置とすることができ、例えば、前記気液混合流流入管4又は前記気液混合流排出管5の内部開口に接する位置に設け、又は、必要に応じ設けることを要しない。
次に、本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1における前記エリミネータ3の前記本体管部2内の配置について説明する。
図6は、図2(A)(B)に示す本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1の前記エリミネータ3のエレメント20、20、・・・の配置を上から見た概略図である。
図6において、θは、前記気液混合流排出管5の内部開口角度であり、既に述べているが、2は、本体管部、4は、気液混合流流入管、5は、気液混合流排出管、11は、エリミネータ上部支持部、12、12,12は、固定ネジ、15は、エリミネータ上板、20、20、20・・は、エレメントである。
本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1においては、45度に設定されている。そして、図6から明らかなように、前記エリミネータ3の前記エレメント20、20・・・の前記気液混合流導入部(Gas inlet portion)21及び前記エリミネータ3の出口端配列である前記樋部24の折り返し先端の端部配列配置は、共に平行に形成され、また、各エレメント20、20,・・・の90度屈曲中心(90度屈曲に連なるエレメントの平面部の交点)は、一列状に前記気液混合流排出管5に対しθの角度に形成され、さらに、水平方向に90度旋回する前記経路26内において、前記気液混合流流入管4の内部開口及び前記気液混合流排出管5の内部開口と前記エリミネータ3の各エレメント20、20、・・・の入口側端部配列と出口端部側配列の全域に渡って所定の間隙を保って密着して配置されている。
また、本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1に使用されるエリミネータ3のエレメント20、20、・・においては、前記気液混合流流入管4及び前記気液混合流排出管5の内部開口角度と、各エレメント20,20、・・の入口側端部配列と出口側端部配列が平行で、かつ、前記気液混合流流入管4及び前記気液混合流排出管5の内部開口に前記エリミネータ3の各エレメント20、20、・・・の入口側端部配列と出口端部側配列とは、所定の間隙を保って密着に配置された構成とする。流入したガス圧力損を増加させないためである。
このような配置とすることにより、前記本体管部2(ダクト)と前記エリミネータ3のエレメントユニット(ドレン除去装置)の設計製作を切り離すことが可能となり、装置単品を工場製作とすることができ、効率的な装置製作が可能となる。
なお、本実施例1に係る気液混合流ドレンセパレーター1は、上述してきたように、本体管部2内に前記エリミネータ3を収容するようにしたが、これは、管形状に限るものではなく、缶形状であっても良いことはもちろんである。また、本体管部2の管口径は、流通する適宜の管口径の管を使用すれば足り、前記気液混合流流入管4及び気液混合流排出管5の管口径についても同様である。
気液混合流中のドレン又は水滴等を除去する気液混合流ドレンセパレーターに利用される。
1 気液混合流ドレンセパレーター
2 本体管部
3 エリミネータ
4 気液混合流流入管
5 気液混合流排出管
6 本体管部上板
7 本体管部下板
8 ドレン孔
9 ドレン管
10 エリミネータ下部支持部
11 エリミネータ上部支持部
12 固定ネジ
13 取っ手
14a、14b 間挿板
15 エリミネータ上板
16 エリミネータ下板
20、20、・・・ エレメント
21 気液混合流導入部
22 気液混合流ターン部
23 気液混合流整流部
23b 延在面
24 樋部
24a 先端
24b 樋部24のドレン入り口
25 切り溝
26 経路
111 ケーシング
112 エリミネータ
112a エレメント
115a 延在面部
116a 樋
α 延在面23bの面位置より突出しない所定の距離
θ 気液混合流流入管4の開口角度

Claims (5)

  1. 少なくとも気液混合流排出管及び気液混合流流入管を有し、流入する気液混合流を水平方向に90度旋回する経路と、当該経路下に経路を通過する気液混合流中のドレン又は水滴が落下し、外部に排出するドレン口とを有し、
    前記経路内には、取り外し可能で、かつ、一体的に形成され複数枚の水平方向に90度屈曲するエレメントが所定のピッチ間隔で垂直に配置され、さらに、前記各エレメントの出口端が、180度折り返され、折り返し部が気液混合流中のドレン又は水滴が流れ込む樋部を形成したエリミネータが収納されたことを特徴とする気液混合流ドレンセパレーター。
  2. 前記エリミネータの各エレメントの前記樋部は、その折り返し端が、折り返し前の面と面一又は折り返し前の面以下の位置に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の気液混合流ドレンセパレーター。
  3. 各エレメントの垂直方向中間位置には、前記各エレメントのエレメント数だけエレメント外形形状が切り込まれた溝を有する一又は2以上の平板からなる間挿板が挿通されたことを特徴とする請求項1に記載の気液混合流ドレンセパレーター。
  4. 前記気液混合流流入管及び前記気液混合流排出管の内部開口角度と、各エレメントの入口側端部配列と出口側端部配列が平行に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の気液混合流ドレンセパレーター。
  5. 前記気液混合流流入管及び前記気液混合流排出管の内部開口が、前記エリミネータの各エレメントの入口側端部配列と出口端部側配列の全域に渡って所定の間隙を保って密着に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の気液混合流ドレンセパレーター。
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