JP2015111325A - 管理システム、管理サーバ装置及びプログラム - Google Patents

管理システム、管理サーバ装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 情報処理装置の診断処理を効率的に行う。【解決手段】 診断処理を実行するPC130を管理する管理サーバ装置120であって、PC130を利用するユーザの位置及び動作状況を示す測位データを取得する取得手段と、PC130の起動中に前記取得手段により取得された測位データが、PC130の配置に対して所定の条件を満たし、かつ、PC130の稼動状況が所定の条件を満たしていると判定した場合に、PC130に対して診断指示をする指示手段とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置を管理する管理システム、管理サーバ装置及びプログラムに関する。
一般に、パーソナルコンピュータ(PC)等の情報処理装置を快適に利用するためには、PCの診断処理を定期的に行うことが不可欠である。ここでいうPCの診断処理には、デフラグやクリーンアップなどの処理や、アプリケーションのアップデート処理、あるいは、ウィルスチェック処理やセキュリティパッチをあてがう処理等、種々の処理が含まれ、その処理内容は多岐にわたる。
このため、オフィス等の利用環境においては、システム管理者が各PCの診断処理を一括して行うことも多い。しかしながら、業務で使用中のPCに対して、診断処理を実行させることとすると、PCの処理負荷が上がり、業務遂行の妨げになることも考えられる。そこで、例えば、下記特許文献1等では、PCの稼動状況に応じて、診断処理の実行タイミングを決定することとしている。
しかしながら、PCの稼動状況だけでは、実際に、ユーザが当該PCを使用しているのか否かを判断することは困難である。このため、ユーザにとって適切でないタイミングで診断処理が開始されてしまうといった事態も想定される。
これに対して、例えば、夜間の時間帯やユーザの出張期間中等を利用すれば、確実に当該PCを使用していない状況下での診断処理の実現が可能となるが、この場合、ユーザが不在であるにも関わらず当該PCの電源を常時オンの状態にしておく必要がある。このため、係るアプローチは消費電力削減の観点から望ましくない。
このようなことから、オフィス等の利用環境におけるPCの診断処理は、ユーザが在勤中であるが、当該PCを使用していない時間帯に実行されることが最も効率的である。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、情報処理装置の診断処理を効率的に行うことを目的とする。
本発明の実施形態に係る管理サーバ装置は、以下のような構成を有する。すなわち、
診断処理を実行する情報処理装置を管理する管理サーバ装置であって、
前記情報処理装置を利用するユーザの位置及び動作状況を示す測位データを取得する取得手段と、
前記情報処理装置の起動中に前記取得手段により取得された測位データが、前記情報処理装置の配置に対して所定の条件を満たし、かつ、前記情報処理装置の稼動状況が所定の条件を満たしていると判定した場合に、前記情報処理装置に対して、前記診断処理の実行を指示する指示手段とを有する。
本発明の各実施形態によれば、情報処理装置の診断処理を効率的に行うことが可能となる。
実施形態に係る管理サーバ装置と測位システムとを組み合わせることで構成された、PC(情報処理装置)を管理する管理システムの全体構成を示す図である。 測位システムを構成する測位サーバ装置のハードウェア構成を示す図である。 測位システムを構成する携帯端末のハードウェア構成を示す図である。 携帯端末の装着状態及び携帯端末が有する各センサの検知方向を示す図である。 携帯端末が有するセンサのセンサ信号の一例を示す図である。 測位データ(相対移動ベクトルデータ及び動作状況データ)算出処理の流れを示すフローチャートである。 測位データ(相対移動ベクトルデータ及び動作状況データ)の算出結果を模式的に示した図である。 PC(情報処理装置)のハードウェア構成を示す図である。 管理サーバ装置のハードウェア構成を示す図である。 管理サーバ装置において管理されるレイアウトデータと、測位サーバ装置において算出された測位データとの関係を示す図である。 PC(情報処理装置)の診断内容を管理するPC管理テーブルの一例を示す図である。 管理サーバ装置において生成された診断スケジュールの一例を示す図である。 管理システムにおける管理処理の流れを示すシーケンス図である。 管理サーバ装置における診断可否判定処理の流れを示すフローチャートである。 測位データに基づく診断実行条件を説明するための図である。 PC稼動状況データに基づく診断実行条件を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態に係る管理サーバ装置は、オフィス等の建物内にいる人(ユーザ)の位置及び動作状況を測定する測位システムと組み合わせることで、管理システムを形成することができる。
そこで、以下では、管理システムの概要について説明した後、はじめに測位システムについて詳説し、その後、管理サーバ装置の詳細について説明することとする。
なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[第1の実施形態]
<1.管理システムの全体構成>
はじめに、本実施形態に係る管理サーバ装置と、ユーザの位置及び動作状況を測定する測位システムとを組み合わせることで構成された、パーソナルコンピュータ(PC)等の情報処理装置を管理する管理システムの全体構成について説明する。図1は、管理システム100の全体構成を示す図である。
図1に示すように、管理システム100は、測位システム110と、管理サーバ装置120と、PC130と、会議システムサーバ装置140とを備える。測位システム110と管理サーバ装置120とPC130と会議システムサーバ装置140とは、互いにネットワーク150を介して接続されている。
測位システム110は、ネットワーク150と接続された測位サーバ装置111と、該測位サーバ装置111と接続されたアクセスポイント112とを有し、アクセスポイント112には、複数の携帯端末113が無線通信可能に接続されている。
測位サーバ装置111は、ユーザに装着される携帯端末113より送信されるセンサ信号に基づいて、各ユーザの測位データ(相対移動ベクトルデータ及び動作状況データ)を逐次算出する。また、算出結果である測位データ(相対移動ベクトルデータ及び動作状況データ)を、リアルタイムに、ネットワーク150を介して、管理サーバ装置120に送信する。なお、測位データの送信は、管理サーバ装置120からの測位データ取得要求に応じて開始するものとする。
アクセスポイント112は、携帯端末113と無線通信を行うための装置である。図1の例では、1つのアクセスポイントのみを図示しているが、アクセスポイントの数は複数であってもよい。
携帯端末113は、ユーザに装着され、内蔵されたセンサのセンサ信号を、アクセスポイント112を介して測位サーバ装置111に送信する。
管理サーバ装置120は、測位データ取得要求に応じて、測位サーバ装置111より送信が開始された、各ユーザについての測位データ(相対移動ベクトルデータ及び動作状況データ)を、リアルタイムに受信する。また、予定情報取得要求に応じて、会議システムサーバ装置140より送信されるユーザの予定情報や、稼動状況取得要求に応じて、PC130より送信されるPC稼動状況データを受信する。
更に、受信した測位データ、PC稼動状況データ、予定情報に基づいて、PC130の診断処理の実行要否及び実行可否を判定し、実行が必要かつ可能と判定した場合に、PC130に対して診断指示を送信する。
PC130は、オフィス内に配置され、携帯端末113を装着するユーザごとに割り当てられている。PC130は、管理サーバ装置120からの要求に応じて、自装置の稼動状況を示すPC稼動状況データを管理サーバ装置120に送信する。また、PC130は、自装置を診断する診断処理機能を有しており、管理サーバ装置120からの診断指示に応じて、診断処理を実行する。
会議システムサーバ装置140は、会議室の予約や会議の参加者の管理等を行う。本実施形態に係る管理システム100においては、管理サーバ装置120からの予定情報取得要求に応じて、当該ユーザの会議への参加予定を確認し、予定情報を管理サーバ装置120に送信する。
<2.測位システムの説明>
<2.1 測位サーバ装置の説明>
次に、測位システム110を構成する測位サーバ装置111のハードウェア構成について説明する。図2は、測位サーバ装置111のハードウェア構成を示す図である。
図2に示すように、測位サーバ装置111は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、記憶装置204を備える。更に、入出力部205、通信部206を備える。なお、測位サーバ装置111の各部は、バス207を介して相互に接続されているものとする。
CPU201は、記憶装置204に格納された、相対移動ベクトル算出部210として機能するプログラム、動作状況判定部211として機能するプログラム及び送受信制御部212として機能するプログラムを実行するコンピュータである。
CPU201が、相対移動ベクトル算出部210として機能するプログラムを実行することにより、測位サーバ装置111では、携帯端末113より受信したセンサ信号に基づいて、ユーザの、基準位置からの相対移動ベクトルデータを算出する。
また、CPU201が、動作状況判定部211として機能するプログラムを実行することにより、測位サーバ装置111では、携帯端末113より受信したセンサ信号に基づいて、ユーザの、動作状況を示す動作状況データを算出する。なお、ユーザの動作状況データには、ユーザが着座している状況か起立している状況かを示すデータ及びユーザの体の向きを示すデータが含まれる。相対移動ベクトルデータ及び動作状況データの算出方法の詳細は後述する。
更に、CPU201が、送受信制御部212として機能するプログラムを実行することにより、測位サーバ装置111では、携帯端末113より送信されたセンサ信号を受信する。また、管理サーバ装置120からの測位データ取得要求に応じて、算出した測位データ(相対移動ベクトルデータと動作状況データ)の、管理サーバ装置120への送信を開始する。
ROM202は不揮発性メモリである。ROM202は、記憶装置204に格納された各プログラムを、CPU201が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する。具体的には、BIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラムなどを格納する。
RAM203は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の主記憶装置である。RAM203は、記憶装置204に格納された各プログラムがCPU201によって実行される際に展開される、作業領域として機能する。
記憶装置204は、相対移動ベクトル算出部210として機能するプログラム、動作状況判定部211として機能するプログラム及び送受信制御部212として機能するプログラムを格納する。入出力部205は、測位サーバ装置111に対して各種指示を入力したり、測位サーバ装置111の内部状態を表示したりする。
通信部206は、送受信制御部212により制御されることで、アクセスポイント112を介して、携帯端末113より送信されたセンサ信号を受信する。また、測位データ取得要求を管理サーバ装置120から受信するとともに、測位データ(相対移動ベクトルデータ及び動作状況データ)を管理サーバ装置120に送信する。
<2.2 携帯端末113の説明>
次に、測位システム110を構成する携帯端末113(例えば、スマートフォン)のハードウェア構成について説明する。図3は、携帯端末113のハードウェア構成を示す図である。
図3に示すように、携帯端末113は、CPU(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、記憶装置304を備える。更に、加速度センサ305、角速度センサ306、地磁気センサ307、ユーザインタフェース部308、通信部309を備える。なお、携帯端末113の各部は、バス310を介して相互に接続されているものとする。
携帯端末113は、例えば、図4に示すように、ユーザ400の腰部に装着される。ただし、図4は、ユーザ400による携帯端末113の装着例にすぎず、携帯端末113の装着位置は、腰部に限定されないことはいうまでもない。
図3に戻る。CPU301は、記憶装置304に格納された、検知及び送受信部311として機能するプログラムを実行するコンピュータである。CPU301が、検知及び送受信部311として機能するプログラムを実行することで、加速度センサ305、角速度センサ306、地磁気センサ307にて検知されたそれぞれのセンサ信号は、所定周期(例えば、1秒周期)で測位サーバ装置111に送信される。
ROM302は不揮発性メモリである。ROM302は、記憶装置304に格納されたプログラムをCPU301が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する。具体的には、BIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラムなどを格納する。
RAM303は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の主記憶装置である。RAM303は、記憶装置304に格納されたプログラムがCPU301によって実行される際に展開される、作業領域として機能する。記憶装置304は、検知及び送受信部311として機能するプログラムを格納する。
加速度センサ305は、携帯端末113を装着するユーザ400の加速度を検知し、センサ信号として加速度ベクトルを示す信号を出力する。角速度センサ306は、ユーザ400の角速度を検知し、センサ信号として角速度ベクトルを示す信号を出力する。地磁気センサ307は、ユーザの磁気方位を検知し、センサ信号として磁気方位ベクトルを示す信号を出力する。
ここで、携帯端末113が有する各センサの検知方向について説明する。図4(b)、(c)は、携帯端末113が有する各センサが検知する検知方向を示す図である。図4(b)は、加速度センサ305、地磁気センサ307が検知する検知方向を示している。図4(b)に示すように、加速度センサ305、地磁気センサ307により、進行方向、鉛直方向、水平方向の加速度成分及び磁気方位成分がそれぞれ検知される。
また、図4(c)のベクトルAは、角速度センサ306により検知される角速度ベクトルを示している。ここで、矢印Bは、角速度の正方向を示している。
本実施形態では、角速度ベクトルAの、図4(b)に示す進行方向、鉛直方向、水平方向への射影を考え、それぞれ、進行方向の角速度成分、鉛直方向の角速度成分、水平方向の角速度成分という。
図3に戻る。ユーザインタフェース部308には、携帯端末113に各種指示を入力したり、携帯端末113の内部状態を表示したりするための画面が含まれる。また、各種操作ボタン等が含まれる。
通信部309は、検知及び送受信部311による制御のもと、加速度ベクトルを示す信号、角速度ベクトルを示す信号、及び、磁気方位ベクトルを示す信号を、センサ信号として測位サーバ装置111に送信する。
<2.3 相対移動ベクトルデータの算出方法>
次に、測位サーバ装置111の相対移動ベクトル算出部210による相対移動ベクトルデータの算出方法について説明する。
相対移動ベクトル算出部210では、相対移動ベクトルデータを算出するにあたり、はじめに、ユーザが歩行状態にあるか否かを判定する。具体的には、まず、加速度センサ305から受信した加速度ベクトルと角速度センサ306から受信した角速度ベクトルとから重力加速度ベクトルを求める。そして、加速度ベクトルから重力加速度ベクトルを差し引くことで、鉛直方向の加速度を除去して、残差加速度成分の時系列データを得る。その後、残差加速度成分の時系列データに対して主成分解析を行うことで、歩行動作の進行方向を求める。
更に、鉛直方向の加速度成分の山ピークと谷ピークのペアを探索し、進行方向の加速度成分の谷ピークと山ピークのペアを探索する。また、進行方向の加速度成分の勾配を算出する。そして、鉛直方向の加速度成分が山ピークから谷ピークに変化する当該谷ピークの検知時刻において、上記進行方向の加速度成分の勾配が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合に、ユーザは歩行状態であると判定する。
歩行状態であると判定した場合、相対移動ベクトル算出部210では相対移動ベクトルを算出する。
具体的には、加速度センサ305から受信した加速度ベクトルと角速度センサ306から受信した角速度ベクトルとから重力方位ベクトルを求める。そして、重力方位ベクトルと、角速度ベクトルまたは地磁気センサ307から受信した磁気方位ベクトルとからユーザ400の姿勢角度を移動方位として算出する。
更に、加速度ベクトルと角速度ベクトルとから重力加速度ベクトルを求め、重力加速度ベクトルと加速度ベクトルとから、歩行動作によって発生している加速度ベクトルを算出する。そして、重力加速度ベクトルと、歩行動作によって発生している加速度ベクトルとから、歩行動作を解析して検出する。更に、検出結果に基づいて、歩行動作の大きさを、重力加速度ベクトルと歩行動作によって発生している加速度ベクトルとに基づいて測定して、測定結果を歩幅とする。そして、このようにして求めた移動方位と歩幅とを積算することにより、基準位置からの相対移動ベクトルを求める。
<2.4 動作状況データの算出方法>
次に、測位サーバ装置111の動作状況判定部211による動作状況データの算出方法について説明する。動作状況判定部211では、動作状況データとして、ユーザ400が着座している状況か起立している状況かを示すデータ及びユーザの体の向きを示すデータを算出する。
はじめに、ユーザ400が着座している状況か起立している状況かを示すデータの算出方法について説明する。動作状況判定部211では、加速度センサ305から受信した加速度ベクトルと角速度センサ306から受信した角速度ベクトルとから重力加速度ベクトルを求めて、鉛直方向の加速度成分を求める。これにより、ユーザ400が着座している状況か起立している状況かを判定する。
図5(a)は、着座動作と起立動作のそれぞれを行った場合における鉛直方向の加速度成分の波形を示す図である。図5(a)に示すように、着座動作の場合には、鉛直方向の加速度成分の山のピークから谷のピークまでの間隔が約0.5秒前後である。一方、起立動作の場合には、鉛直方向の加速度成分の谷のピークから山のピークまでの間隔が約0.5秒である。このため、かかるピークの間隔により、ユーザ400が着座している状況か起立している状況かを判定することができる。
すなわち、鉛直方向の加速度成分の山のピークから谷のピークまでの間隔が0.5秒から所定範囲内にある場合には、ユーザの動作状況は着座している状況であると判定する。また、鉛直方向の加速度成分の谷のピークから山のピークまでの間隔が0.5秒から所定範囲内である場合には、ユーザの動作状況は起立している状況であると判定する。
次に、ユーザの体の向きを示すデータの算出方法について説明する。動作状況判定部211では、角速度センサ306から受信した角速度ベクトルに基づいて、ユーザ400の体の向きを判定する。
図5(b)は、ユーザ400が静止状態で、体の向きをほぼ90度変化させる動作を行った場合の鉛直方向の角速度成分の波形を示す図である。鉛直方向の角速度成分が正であれば、右側に体の向きを変える動作であり、負であれば左側に体の向きを変える動作である。
角速度センサ306から受信した角速度ベクトルの鉛直方向の角速度成分の経時的変化が、図5(b)に示す波形のように、0から徐々に山のピークに達した後徐々に0に戻り、かつ、この間の時間が約3秒である場合に、体の向きが右に変化する動作と判定する。
鉛直方向の角速度成分の経時的変化が、図5(b)に示す波形のように、0から徐々に谷のピークに達した後徐々に0に戻り、かつその間の時間が約1.5秒である場合に、体の向きが左に変化する動作と判定する。
<2.5 相対移動ベクトルデータ及び動作状況データの算出処理の流れ>
次に、測位サーバ装置111の相対移動ベクトル算出部210及び動作状況判定部211による相対移動ベクトルデータ及び動作状況データの算出処理の流れについて説明する。図6は、相対移動ベクトル算出部210及び動作状況判定部211による相対移動ベクトルデータ及び動作状況データの算出処理の流れを示すフローチャートである。測位サーバ装置111が起動した状態で、測位サーバ装置111に対して携帯端末113が無線接続されると、図6に示す算出処理が実行される。
ステップS601では、予め定められた基準位置に基づいて、処理対象となる携帯端末113についての相対移動ベクトルデータ及び動作状況データを初期化する。初期化が完了すると、当該携帯端末113からのセンサ信号の受信を開始する。
ステップS602では、受信したセンサ信号に基づいて、当該携帯端末113を装着したユーザが歩行状態にあるか否かを判定する。ステップS602において歩行状態にあると判定された場合には、ステップS603に進み、相対移動ベクトルデータを算出する。その後、ステップS604に進む。
一方、歩行状態にないと判定された場合には、直接ステップS604に進む。ステップS604では、動作状況データとして、ユーザが着座している状況か、起立している状況かを示すデータを算出する。更に、ステップS605では、動作状況データとして、ユーザの体の向きを算出する。
ステップS606では、測位サーバ装置111が既に管理サーバ装置120より測位データ取得要求を受信している場合にあっては、相対移動ベクトルデータ及び動作状況データを、管理サーバ装置120に送信する。
ステップS607では、相対移動ベクトルデータ及び動作状況データの算出処理を終了するか否かを判定する。携帯端末113による測位サーバ装置111への無線接続が継続している場合には、ステップS602に戻る。一方、携帯端末113による測位サーバ装置111への無線接続が切断された場合には、当該携帯端末113についての算出処理を終了する。
<2.6 相対移動ベクトルデータ及び動作状況データの算出結果>
次に、相対移動ベクトル算出部210及び動作状況判定部211による相対移動ベクトルデータ及び動作状況データの算出処理の結果について説明する。図7は、相対移動ベクトル算出部210及び動作状況判定部211による相対移動ベクトルデータ及び動作状況データの算出処理の結果を模式的に示した図である。
図7において、マーク701〜718は各ユーザの所定の座標範囲内における位置及び動作状況を示している。
このうち、マーク706及び707は、ユーザが歩行状態にあることを示している。黒く塗りつぶされている部分は、ユーザの体の向き(正面方向)を示している。
マーク701は、ユーザが静止状態にあり、かつ、起立している状況にあることを示している。なお、黒く塗りつぶされている部分は、ユーザの体の向き(正面方向)を示している。
更に、マーク702〜704、708〜718は、ユーザが静止状態にあり、かつ、着座している状況にあることを示している。また、黒く塗りつぶされている部分は、ユーザの体の向き(正面方向)を示している。
このように、算出された動作状況データは、所定の座標範囲において所定周期ごとに更新されるマークの形及びマーク内部の色(模様)として表現することができる。また、算出された相対移動ベクトルデータは、所定の座標範囲において所定周期ごとに更新されるマーク701〜718の位置として表現することができる。
つまり、相対移動ベクトルデータ及び動作状況データをリアルタイムに算出し、算出結果を所定の座標範囲にマークとしてプロットすることで、測位サーバ装置111は、各ユーザがどこにいるのかをリアルタイムに認識することができる。また、各ユーザがどちらをむいているのか、着座している状況か起立している状況かをリアルタイムに認識することができる。
<3.PC(情報処理装置)の説明>
次に、管理サーバ装置120により管理されるPC130について説明する。
図8は、PC130のハードウェア構成を示す図である。図8に示すように、PC130は、CPU(Central Processing Unit)801、ROM(Read Only Memory)802、RAM(Random Access Memory)803、記憶装置804を備える。更に、入出力部805、通信部806を備える。なお、PC130の各部は、バス807を介して相互に接続されているものとする。
CPU801は、記憶装置804に格納された各種アプリケーション(診断アプリケーション810を含む)を実行するコンピュータである。
CPU801が、診断アプリケーション810を実行することにより、PC130では、管理サーバ装置120からの稼動状況取得要求に応じて、自装置の稼動状況を示す稼動状況データを生成する。また、管理サーバ装置120からの診断指示に応じて、自装置内のデフラグやクリーンアップなどの処理、各種アプリケーションのアップデート処理、あるいは、ウィルスチェック処理やセキュリティパッチをあてがう処理等を実行する。なお、診断アプリケーション810が実行可能な診断処理のうち、いずれの診断処理を実行するかは、管理サーバ装置120から送信される診断指示に基づいて決定されるものとする。
ROM802は不揮発性メモリである。ROM202は、記憶装置204に格納された各種アプリケーションを、CPU801が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する。具体的には、BIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラムなどを格納する。
RAM803は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の主記憶装置である。RAM803は、記憶装置804に格納された各アプリケーションがCPU801によって実行される際に展開される、作業領域として機能する。
記憶装置804は、診断アプリケーション810を含む各種アプリケーションを格納する。入出力部805は、PC130に対して各種指示を入力したり、PC130の内部状態を表示したりする。
通信部806は、管理サーバ装置120より稼動状況取得要求や診断指示を受信したり、管理サーバ装置120に対してPC稼動状況データを送信したりする。
<4.管理サーバ装置の説明>
次に、管理サーバ装置120について説明する。
<4.1 管理サーバ装置のハードウェア構成>
はじめに、管理サーバ装置120のハードウェア構成について説明する。図9は、管理サーバ装置120のハードウェア構成を示す図である。
図9に示すように、管理サーバ装置120は、CPU(Central Processing Unit)901、ROM(Read Only Memory)902、RAM(Random Access Memory)903を備える。更に、記憶装置904、入出力部905、通信部906を備える。なお、管理サーバ装置120の各部は、バス907を介して相互に接続されているものとする。
CPU901は、記憶装置904に格納された、PC管理部910として機能するプログラム、ユーザ管理部911として機能するプログラムを実行するコンピュータである。CPU901がPC管理部910として機能するプログラムを実行することにより、管理サーバ装置120では、PC130における診断処理の実行状況を示すPC管理テーブル922を管理し、PC130に実行させる必要がある診断処理を判定する。また、実行せる必要がある診断処理のPC130における実行タイミングを示す診断スケジュール923を生成するとともに、PC130における実行可否を判定する。
また、CPU901がユーザ管理部911として機能するプログラムを実行することにより、管理サーバ装置120では、レイアウトデータ921に基づいて、ユーザの位置、動作状況(着座/起立、体の向き)をリアルタイムに把握する。
ROM902は不揮発性メモリである。ROM902は、記憶装置904に格納された各プログラムをCPU901が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する。具体的には、BIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラムなどを格納する。
RAM903は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の主記憶装置である。RAM903は、記憶装置904に格納された各プログラムがCPU901によって実行される際に展開される、作業領域として機能する。
記憶装置904は、PC管理部910として機能するプログラム、ユーザ管理部911として機能するプログラムを格納する。また、測位サーバ装置111より送信される測位データに基づいてユーザの位置及び動作状況を特定する際に用いられる、オフィスのレイアウトデータ921を格納する。また、ユーザが利用するPC130の診断処理の実行状況を示すPC管理テーブル922を格納する。更に、会議システムサーバ装置140より送信されるユーザの予定情報に基づいて生成され、診断処理の実行タイミングを示す診断スケジュール923を格納する。なお、レイアウトデータ921、PC管理テーブル922、診断スケジュール923の詳細は後述する。
入出力部905は、管理サーバ装置120に対して各種指示を入力したり、管理サーバ装置120の内部状態を表示したりする。
通信部906は、ネットワーク150を介して測位サーバ装置111に測位データ取得要求を行うとともに、測位サーバ装置111より、測定データ(相対移動ベクトルデータ及び動作状況データ)を所定周期(例えば、1秒周期)で受信する。また、会議システムサーバ装置140に予定情報取得要求を行うとともに、会議システムサーバ装置140から予定情報を受信する。更に、PC130に対して、稼動状況取得要求を行ったり、診断指示を送信したりするとともに、PC130からPC稼動状況データを受信する。
<4.2 管理サーバ装置に格納されるテーブル及びデータの詳細>
次に、管理サーバ装置120の記憶装置904に格納される、レイアウトデータ921、PC管理テーブル922、診断スケジュール923の詳細について説明する。
(1)レイアウトデータ921
図10(a)は、管理サーバ装置120の記憶装置904に格納されるレイアウトデータ921の一例を示す図である。図10(a)に示すように、レイアウトデータ921には、オフィス内の壁や柱の位置、机の位置等が記載されている。更に、机の上に設置されたPC130の位置が記載されている。これにより、管理サーバ装置120では、各ユーザが利用するPC130の配置(設置位置、設置方向)を認識することができる。
図10(b)は、レイアウトデータ921に対して、相対移動ベクトルデータ及び動作状況データの算出結果を模式的に示したマーク701〜718を重ね合わせた図である。図10(b)に示すように、各ユーザが利用するPC130に対する、各ユーザの位置及び動作状況(着座/起立、体の向き)から、各ユーザがPC130を使用しているか否かを判定することが可能となる。
(2)PC管理テーブル922
図11は、管理サーバ装置120の記憶装置904に格納されるPC管理テーブル922の一例を示す図である。図11に示すように、PC管理テーブル922は、各PC識別番号と、当該各PCを利用する各ユーザのユーザ識別番号とが対応付けて登録されている。
また、各PCの診断アプリケーション810によって実行される診断処理が登録されている。図11の例では、診断アプリケーション810によって実行される診断処理には、デフラグ処理、ディスククレーンアップ処理、アプリケーションのアップデート処理、ウィルスチェック等のPC診断処理、データ収集処理が含まれる。
PC管理テーブル922には、更に、診断アプリケーション810によって実行される診断処理の各PCにおける実行日時が登録されている。なお、管理サーバ装置120には、診断アプリケーション810によって実行される各診断処理について、実行されるべき周期(実行周期)が設定されているものとする。これにより、管理サーバ装置120では、当該設定されている実行周期と、PC管理テーブル922に登録されている実行日時とに基づいて、診断処理の実行要否を判定することができる。
例えば、デフラグの実行周期が30日に設定されており、PC識別番号="PC1"のPCの前回のデフラグの実行日時が"2013年7月10日"であったとする。この場合、PC識別番号="PC1"のPCは、2013年8月10日以降、デフラグを実行させる必要があると判定する。
なお、PC管理テーブル922では、診断アプリケーション810により実行される各診断処理について、実行時の処理時間(実行時間)に応じて、複数のタイプに分類して登録している。図11の例では、"タイプA"に分類される診断処理は、実行時間が最も長く、"タイプB"に分類される診断処理は、実行時間が、"タイプA"に分類される診断処理よりも短いものである。更に、"タイプC"に分類される診断処理は、実行時間が最も短いものである。
換言すると、"タイプA"及び"タイプB"に分類される診断処理は、ユーザが一定時間、PC130を使用しないことが確定している場合に実行させるべき診断処理である。このうち、"タイプA"は、使用しないことが確定している時間が最も長い場合に、実行させるべき診断処理である。
一方、"タイプC"に分類される診断処理は、ユーザが一時的に離席するなどして、短い時間ではあるがPC130を使用していないと判定される場合に実行させるべき診断処理である。
(3)診断スケジュール
図12は、管理サーバ装置120の記憶装置904に格納される診断スケジュール923の一例を示す図である。診断スケジュール923は、会議システムサーバ装置140に対して、予定情報取得要求を行うことで、会議システムサーバ装置140より送信される予定情報に基づいて管理サーバ装置120において生成される。診断スケジュール923には、PC130に実行させるべき診断処理と、その実行タイミングとが記載される。
図12において、横軸は時間を表しており、予定情報1201は、PC130のユーザが、10:00から12:00まで第1会議室において会議の予定が入っていることを示している。また、予定情報1202は、PC130のユーザが、15:00から16:00まで第5会議室において会議の予定が入っていることを示している。
予定情報1201及び予定情報1202は、管理サーバ装置120から会議システムサーバ装置140に対して、PC130のユーザの予定情報を取得する予定情報取得要求を行うことで、会議システムサーバ装置140から送信される情報である。
仮に、PC130のユーザが図12に示すタイミングでPC130の電源をオンの状態にしたとすると、電源をオンの状態にしてから10:00までの間、当該ユーザは、PC130を使用することが予想される。このため、この時間帯においては、当該ユーザが離席するタイミングで診断処理を行う必要があり、"タイプC"に分類される診断処理が割り当てられる。
一方、10:00から12:00の間、当該ユーザは、第1会議室において会議が予定されているため、PC130を使用しないことが予想される。このため、この時間帯においては、"タイプA"に分類される診断処理が割り当てられる。
以下、同様に、12:00から15:00の時間帯においては、"タイプC"に分類される診断処理が割り当てられ、15:00から16:00の時間帯においては、"タイプB"に分類される診断処理が割り当てられる。更に、16:00以降は、PC130の電源がオフの状態になるまでの間、"タイプC"に分類される診断処理が割り当てられる。
このように、本実施形態に係る管理サーバ装置120によれば、PC130についてのユーザの使用予測に応じて、診断処理の割り当てを決定する構成としており、これにより効率的な診断処理を実現することができる。
<5. 管理システムにおける管理処理の流れ>
次に、管理システム100における管理処理の流れについて説明する。図13は、管理システム100における管理処理の流れを示すシーケンス図である。
図13に示すように、PC130の電源がオンの状態になると、PC130から管理サーバ装置120に対して、PC130の電源がオンの状態になったことが通知される(ステップS1301)。
管理サーバ装置120では、PC管理部910が当該通知を受信することで、当該PC130が管理対象になったと認識し、当該PC130を利用するユーザの予定情報を取得する。具体的には、会議システムサーバ装置140に対して、当該ユーザの予定情報取得要求を行う(ステップS1302)。
会議システムサーバ装置140では、管理サーバ装置120より予定情報取得要求を受信すると、当該ユーザの本日の予定情報を管理サーバ装置120に送信する(ステップS1303)。
予定情報を受信した管理サーバ装置120では、PC管理部910が、PC管理処理を実行し、PC管理テーブル922に基づいて、実行させる必要がある診断処理を判定したうえで、診断スケジュール923を生成する(ステップS1304)。更に、ユーザ管理部911が、測位サーバ装置111に対して、測位データ取得要求を行う(ステップS1305)。
測位データ取得要求を受信した測位サーバ装置111では、測位データの送信を開始する(ステップS1307)。以降、管理サーバ装置120のユーザ管理部911では、ユーザ管理処理を実行し、ユーザの位置及び動作状況を管理する(ステップS1307)。更に、PC管理部910では、PC130について、PC管理処理(診断可否判定処理)を開始する。なお、PC管理部910による診断可否判定処理の詳細は後述する。
PC管理部910では、PC管理処理(診断可否判定処理)を開始すると、診断スケジュール923のもとで、ユーザの測定データを監視し、ユーザの測定データが診断実行条件を満たすと判定した場合には、実行させるべき診断処理の実行可否を判定する。
具体的には、PC130に対して、PC稼動状況取得要求を行い、現在のPC130の稼動状況に関するデータの取得要求を行う(ステップS1309)。PC稼動状況取得要求を受信したPC130では、管理サーバ装置120に対して、PC稼動状況データを送信する(ステップS1310)。
PC稼動状況データを受信した管理サーバ装置120のPC管理部910では、PC130の診断処理の実行可否を判定し、実行可能な状態にあると判定した場合に、PC130に対して、診断指示を送信する(ステップS1311)。
管理サーバ装置120より、診断指示を受信したPC130では、診断アプリケーション810を実行し、診断指示に応じた診断処理を実行する(ステップS1312)。診断処理が完了すると、PC130では、管理サーバ装置120に対して診断結果を送信する(ステップS1313)。
診断結果を受信した管理サーバ装置120では、PC管理部910が、診断可否判定処理を終了する(ステップS1314)一方で、PC管理テーブル更新処理を実行する(ステップS1315)。これにより、PC管理テーブル922に登録されている診断処理の実行日時が更新される。
その後、PC130の電源がオフの状態になると、PC130から管理サーバ装置120に対して、PC130の電源がオフの状態になったことが通知される(ステップS1316)。
これにより、ユーザ管理部911によるユーザ管理処理が終了する(ステップS1317)。なお、ユーザ管理処理が終了することで、測位サーバ装置111からの測位データの送信が停止する。
<6.診断可否判定処理の流れ>
次に、管理サーバ装置120のPC管理部910による診断可否判定処理(ステップS1308〜S1314)の詳細な流れについて説明する。図14は、管理サーバ装置120のPC管理部910による診断可否判定処理(ステップS1308〜S1314)の詳細な流れを示すフローチャートである。
ステップS1401では、現在の時刻が、不在時間帯であるか否かを判定する。不在時間帯とは、診断スケジュール923において、ユーザがPC130を使用しないことが予想される時間帯(予定情報が登録されている時間帯)のことをいう。
現在の時刻が、不在時間帯であると判定された場合には、ステップS1402に進み、ユーザが離席しているか否かを判定する。なお、ユーザが離席しているか否かの判定は、PC130の配置と、ユーザの位置との関係に基づいて判定する。
図15は、測位データに基づく診断実行条件(PC130が診断処理を実行可能な状態にあるか否かを判定するための条件)を説明するための図である。このうち、図15(a)は、PC130の配置(設置位置、設置方向)と、ユーザの位置との関係を説明するための図である。
図15(a)において、点線1501は、PC130の位置を中心とした所定の半径(例えば、3m)の円である。測位データに基づいて特定されるユーザの位置が、点線1501の範囲内にあれば(所定の距離以下であれば)、ユーザは離席していないと判定する。一方、点線1501の範囲外にあれば(所定の距離より離れていれば)、ユーザは離席していると判定する。
ステップS1402における判定の結果、離席していないと判定された場合には、会議の時間であるが、ユーザは、まだ会議室に向かっていないと判断し、ステップS1401に戻る。
一方、ステップS1402における判定の結果、離席していると判定された場合には、ユーザは会議に向かったと判断する。
ステップS1403では、PC130に実行させるべき診断処理として、タイプAまたはタイプBに分類される診断処理が割り当てられているか否かを、診断スケジュール923に基づいて判定する。
ステップS1403において、PC130に実行させるべき診断処理として、タイプAまたはタイプBに分類される診断処理が割り当てられていないと判定された場合には、ステップS1401に戻る。一方、PC130に実行させるべき診断処理として、タイプAまたはタイプBに分類される診断処理が割り当てられていると判定された場合には、ステップS1404に進む。
ステップS1404では、PC130に対して、稼動状況取得要求を行い、PC稼動状況データを取得する。更に、ステップS1405では、受信したPC稼動状況データに基づいて、PC130が診断処理を実行可能な状態にあるか否か(実行可否)を判定する。
図16は、PC稼動状況データに基づく診断実行条件(PC130が診断処理を実行可能な状態にあるか否かを判定するための条件)を示すテーブルである。図16に示すように、PC管理部910では、PC130のCPU801の単位時間あたりの使用率が3%を超えていた場合、診断処理を実行可能な状態にないと判定する。また、PC130のメモリ(RAM803)の単位時間あたりの使用率が3%を超えていた場合、診断処理を実行可能な状態にないと判定する。更に、PC130内において、指定されたアプリケーションが稼動中であった場合、診断処理を実行可能な状態にないと判定する。
一方、CPU801、メモリ(RAM803)の使用率が3%以下であり、かつ、指定されたアプリケーションが稼動していないと判定された場合には、PC130が、診断処理を実行可能な状態にあると判定する。
ステップS1405において、診断処理を実行することが可能な状態にないと判定された場合には、ステップS1401に戻る。一方、ステップS1405において、診断処理を実行することが可能な状態にあると判定された場合には、ステップS1406に進む。ステップS1406では、PC130に対して、タイプAまたはタイプBに分類される診断処理の実行指示を送信する(ステップS1406)。
一方、ステップS1401において、現在の時刻が、不在時間帯でないと判定された場合には、ステップS1407に進む。ステップS1407では、ユーザが離席しているか否かを判定する。なお、ユーザが離席しているか否かの判定は、ステップS1402と同じであるため、ここでは説明を省略する。
ステップS1407において、離席していると判定された場合には、ユーザがPC130を使用していないと判断し、ステップS1409に進む。一方、ステップS1407において、離席していないと判定された場合には、ステップS1408に進む。
ステップS1408では、ユーザの動作状況を判定することで、ユーザがPC130を使用しているか否かを判定する。具体的には、ユーザの位置が点線1501の範囲内にある場合であっても、ユーザが起立している状況にある場合には、当該ユーザはPC130を使用していないと判断することができる。また、ユーザが着座している状況にある場合であっても、体の向きがPC130の方向を向いていない場合には、当該ユーザはPC130を使用していないと判断することができる。
図15(b)、(c)は、PC130の配置(設置位置、設置方向)と、ユーザの位置及び動作状況との関係を説明するための図である。
図15(b)において、領域1511は、ユーザの体の向きがPC130の方向を向いていると判定される領域である。ユーザの位置が点線1501の範囲内にあり、ユーザの体の向き(矢印1512)が、領域1511の範囲内にあった場合、ユーザは、PC130の方向を向いていると判定する。この場合、管理サーバ装置120では、ユーザがPC130を使用していると判断する。
一方、図15(c)に示すように、ユーザの位置が点線1501の範囲内にあるが、ユーザの体の向き(矢印1512)が、領域1511の範囲内にない場合、ユーザは、PC130の方向を向いていないと判定する。この場合、管理サーバ装置120では、ユーザがPC130を使用していないと判断する。
ステップS1408において、ユーザが着座しており、かつPC130の方向を向いていると判定した場合には、ユーザがPC130を使用していると判断し、ステップS1401に戻る。一方、ユーザが着座していないか、PC130の方向を向いていないと判定した場合には、ユーザがPC130を使用していないと判断し、ステップS1409に進む。
ステップS1409では、PC130に実行させるべき診断処理として、タイプCに分類される診断処理が割り当てられているか否かを、診断スケジュール923に基づいて判定する。ステップS1409において、PC130に実行させるべき診断処理として、タイプCに分類される診断処理が割り当てられていないと判定された場合には、ステップS1401に戻る。
一方、PC130に実行させるべき診断処理として、タイプCに分類される診断処理が割り当てられていると判定された場合には、ステップS1410に進む。
ステップS1410では、PC130に対して、稼動状況取得要求を行い、PC稼動状況データを取得する。更に、ステップS1411では、受信したPC稼動状況データに基づいて、PC130が診断処理を実行することが可能な状態にあるか否か(実行可否)を判定する。なお、PC130が診断処理を実行することが可能な状態にあるか否かの判定は、ステップS1405と同様であるため、ここでは説明を省略する。
ステップS1411において、診断処理を実行することが可能な状態にないと判定された場合には、ステップS1401に戻る。一方、ステップS1411において、診断処理を実行することが可能な状態にあると判定された場合には、ステップS1412に進む。ステップS1412では、PC130に対して、タイプCに分類される診断処理の実行指示を送信する。
<7.まとめ>
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る管理システム100では、
・電源がオンの状態になった(起動中の)PC130を、診断処理の実行要否を管理する管理対象とする構成とした。
・PC130の診断アプリケーション810により実行される診断処理を、実行時間に応じて分類したうえで、実行日時を登録したPC管理テーブルを格納する構成とした。
・PC管理テーブルに基づいて、管理対象のPC130における診断処理の実行要否を判定する構成とした。
・管理対象のPC130を利用するユーザの予定情報に基づいて、ユーザがPC130を使用しないことが予想される時間帯と、使用することが予想される時間帯とにわけ、実行させる必要がある診断処理を、上記分類に基づいて、割り当てる構成とした。
・使用しないことが予想される時間帯にあっては、ユーザが離席したことを条件に、診断処理の実行可否を判定する構成とした。
・使用することが予想される時間帯にあっては、ユーザが離席した場合、または、離席していないが起立している場合、または離席しておらず着席しているがPC130の方向を向いていない場合に、診断処理の実行可否を判定する構成とした。
・診断処理の実行可否は、PC130の稼動状況に基づいて判定する構成とした。
・診断処理の実行可否の判定の結果、実行可能な状態にあると判定した場合に、PC130に対して、診断指示を送信する構成とした。
このように、ユーザによるPC130の実際の使用状況に応じて、適切な診断処理を実行させる構成とすることで、ユーザが在勤中であっても、診断処理を実行させることが可能となる。つまり、PCの診断処理を効率的に行うことが可能となる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、PC130の診断アプリケーション810が、管理サーバ装置120からの診断指示に基づいて、診断処理を実行する構成としたが、本発明はこれに限定されない。
例えば、PC130側に診断指示を行う指示ボタンを設け、ユーザが診断処理の内容を選択して当該指示ボタンを操作することで、ユーザが所望する診断処理を、ユーザが所望するタイミングで実行できる構成としてもよい。なお、この場合、PC130では、診断結果を管理サーバ装置120に送信し、管理サーバ装置120では、当該診断結果に基づいて、診断管理テーブルを更新させるものとする。
[第3の実施形態]
上記第1の実施形態では、ユーザの位置及び動作状況を検出するのに、測位システム110を利用することとしたが、本発明はこれに限定されない。ユーザの位置及び動作状況を検出可能な方式であれば、他の方式を利用してもよい。
また、上記第1の実施形態では、ユーザの予定情報を取得するために、会議システムサーバ装置140を利用することとしたが、本発明はこれに限定されない。ユーザがPC130を使用することが予想される時間帯と使用しないことが予想される時間帯とを識別することが可能な情報であれば、他の情報及びシステムを利用してもよい。
また、上記第1の実施形態では、診断処理の内容を3つのタイプに分類して管理する構成としたが、分類数は3つに限定されない。例えば、更に細かく分類し、離席していると判定された場合と、離席していないが起立していると判定された場合と、離席しておらず着座しているがPC130の方向を向いていないと判定された場合とで、異なるタイプの診断処理を実行させる構成としてもよい。
また、上記第1の実施形態では、管理サーバ装置120がPC移動状況データをPC130から取得することにより、診断処理の実行可否を判定する構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、測位データに基づいて、ユーザがPC130を使用していないと判断した場合に、PC130に対して診断指示を送付する構成としてもよい。そして、図15に示すテーブルに基づく実行可否の判定を、PC130側で行うように構成してもよい。この場合、PC130では、診断指示の受信を契機として、自装置の稼動状況を認識し、図15に示すテーブルに基づいて診断処理の実行可否を判定する。そして、実行可能な状態にあると判定した場合に、診断処理を実行する。
このように、上記第1の実施形態において管理サーバ装置120によって実行されるとした処理の一部または全部は、管理システム100内の他の装置において実行される構成としてもよい。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
100 :管理システム
110 :測位システム
111 :測位サーバ装置
112 :アクセスポイント
113 :携帯端末
120 :管理サーバ装置
130 :PC
140 :会議システムサーバ装置
150 :ネットワーク
901 :CPU
902 :ROM
903 :RAM
904 :記憶装置
905 :入出力部
906 :通信部
910 :PC管理部
911 :ユーザ管理部
921 :レイアウトデータ
922 :PC管理テーブル
923 :診断スケジュール
特開2010−250749号公報

Claims (8)

  1. 診断処理を実行する情報処理装置を管理する管理サーバ装置であって、
    前記情報処理装置を利用するユーザの位置及び動作状況を示す測位データを取得する取得手段と、
    前記情報処理装置の起動中に前記取得手段により取得された測位データが、前記情報処理装置の配置に対して所定の条件を満たし、かつ、前記情報処理装置の稼動状況が所定の条件を満たしていると判定した場合に、前記情報処理装置に対して、前記診断処理の実行を指示する指示手段と
    を有することを特徴とする管理サーバ装置。
  2. 前記指示手段は、
    前記測位データに基づいて、前記ユーザの位置が、該ユーザが利用する前記情報処理装置から所定の距離より離れたと判定した場合、前記測位データが、前記情報処理装置の配置に対して所定の条件を満たしていると判定することを特徴とする請求項1に記載の管理サーバ装置。
  3. 前記指示手段は、
    前記測位データに基づいて、前記ユーザの位置が、該ユーザが利用する前記情報処理装置から所定の距離以内にいると判定した場合であって、かつ、前記ユーザの動作状況が、起立している状況にあると判定した場合に、前記測位データが、前記情報処理装置の配置に対して所定の条件を満たしていると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の管理サーバ装置。
  4. 前記指示手段は、
    前記測位データに基づいて、前記ユーザの位置が、該ユーザが利用する前記情報処理装置から所定の距離以内にいると判定した場合であって、かつ、前記ユーザの動作状況が、着座している状況にあると判定し、かつ、前記ユーザの向きが、該ユーザが利用する前記情報処理装置の方向を向いていないと判定した場合に、前記測位データが、前記情報処理装置の配置に対して所定の条件を満たしていると判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の管理サーバ装置。
  5. 前記ユーザが前記情報処理装置を使用する時間帯と使用しない時間帯とを予測するための、該ユーザの予定情報を取得し、前記情報処理装置に実行させる必要がある診断処理を、該診断処理の実行時間に応じて、いずれかの時間帯に割り当てる割り当て手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の管理サーバ装置。
  6. 前記診断処理が実行された日時と、前記診断処理の実行周期とに基づいて、前記情報処理装置に実行させる必要がある診断処理を判定することを特徴とする請求項5に記載の管理サーバ装置。
  7. 診断処理を実行する情報処理装置を管理する管理サーバ装置のコンピュータに、
    前記情報処理装置を利用するユーザの位置及び動作状況を示す測位データを取得する取得工程と、
    前記情報処理装置の起動中に前記取得工程において取得された測位データが、前記情報処理装置の配置に対して所定の条件を満たし、かつ、前記情報処理装置の稼動状況が所定の条件を満たしていると判定した場合に、前記情報処理装置に対して、前記診断処理の実行を指示する指示工程と
    を実行させるプログラム。
  8. 診断処理を実行する情報処理装置と、該情報処理装置を管理する管理サーバ装置とを有する管理システムであって、
    前記情報処理装置を利用するユーザの位置及び動作状況を示す測位データを取得する取得手段と、
    前記情報処理装置の起動中に前記取得手段により取得された測位データが、前記情報処理装置の配置に対して所定の条件を満たし、かつ、前記情報処理装置の稼動状況が所定の条件を満たしていると判定した場合に、前記診断処理を実行する実行手段と
    を有することを特徴とする管理システム。
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