JP2015109813A - 有害生物捕獲具 - Google Patents

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新田 修一
Shuichi Nitta
修一 新田
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Abstract

【課題】台紙を基板とした従来の捕獲器では、その台紙のにおいから、ネズミの警戒心が高く捕獲率が悪かった。また、基板周囲の折り返し片がネズミの逃げ道となっていたので、逃げ道のないものを提供する。【解決手段】中央に折目線4を有し、板面の間隔を保持する突出部5a、5bを有するプラスチック段ボールの基板1と、前記基板上に塗布した粘着剤2と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ネズミ等の有害生物を捕獲する捕獲具に関する。
従来より、図5に示すようにボール紙製厚地紙の台紙本体1の表面に耐水耐熱塗装をし、周囲に折返し片2b、2dを設けた台紙と、該台紙上に塗布された粘着剤とを備える粘着式ネズミ取り器(特許文献1)が知られている。
他にも、該台紙に代わるものとしてプラスチックを用いることが開示されている(特許文献2)
特開平2003−000131号公報 特開2006−166783号公報
環境管理技術 平尾 素一 2013年02月28日発行 Vol.31 1〜5ページ
ところで、ネズミの出没する場所は、厨房や家畜の餌場周辺であり、設置場所である床面は油分や水分を含んでいることが多い。
図5に示すような前記従来の台紙を用いた粘着式ネズミ取り器は、台紙に耐水・耐熱塗装がされているが、4〜5回も再設置すると、設置場所の油分や水分等を吸収して台紙が変形してしまう。このため、ネズミ等をまだ一度も捕獲していなくても、それ以上使用することはできなかった。その上、前回設置した場所が厨房等においの強い所のときは、その設置した場所のにおいを台紙が吸着してしまうこともあった。
また、ボール紙自体のにおいがゴキブリを誘引する。当然ながら、ゴキブリを捕獲した場合には、再利用することができない。逆にネズミに対しては、このボール紙のにおいがネズミの警戒心を高めてしまう。(理由については後述する。)
更に、従来例では、台紙の折返し片2b、2dには粘着剤が塗布されていないため、ネズミ取り器を密集して配置しても、該折返し片がネズミの逃げ道となっていた。
一方、この台紙に変えてプラスチック板を基板とすると、上記問題は解消するものの、
製造工程において粘着剤を140度に熱した状態にて塗布するので、プラスチック板が熱で変形してしまい、もとの平板状態に戻らないため、製品価値が無いという問題があった。
本発明の有害生物捕獲具は、中央に折目線を有し、板面の間隔を保持する突出部を有するプラスチック段ボールの基板と、前記基板上に塗布した粘着剤と、を備えることを特徴とする。
本発明は、基板として粘着剤の塗布温度に耐え、かつ無臭であり、軽量、安価なプラスチック段ボールを用いる。また、該基板は完全防水であり、構造強度も高く、厨房や屋外の濡れた床面等に繰り返し設置することが可能となる。更に、基板がにおいを吸着することもない。その上、回収後に設置面の拭き取り清掃も簡易かつ完全に行えるため、前回の設置場所のにおいを完全に消すことができる。
また、基板上に塗布する粘着剤も無臭であるため、非常に優れた嗅覚を持つネズミの警戒心を高めない。よって、捕獲率が非常によい。
更に、従来例のように基板縁部に折返し片を設けておらず、本願では縁部に粘着剤を塗布してあるので、縁部を逃げ道として使用することも不可能である。これにより、従来の粘着式捕獲具に比較して効率よくネズミを捕獲することが可能である。
その上、従来の「台紙」に比べて軽量であるため、ネズミの足についた粘着剤が剥がれかけても、板自体が体にまとわりついてくるため、重量のある台紙に比べると捕獲率が高くなる。
また、作業者が捕獲具を運搬する際や回収作業時に容易に運べるので作業効率が良くなる。
更に、粘着剤を剥離すれば何度でも再使用可能であり、非常にエコロジーである。
本発明の正面図である。 本発明のA-A断面図である。 本発明の斜視図である。 本発明の折畳時を示す図である。 従来例の正面図を示す図である。
以下、本発明について、有害生物としてネズミ(マウス)を例に挙げて説明する。
ネズミ(マウス)は、実験動物としてよく用いられる動物であり、遺伝子(ゲノム)情報も2002年に日本や米国等6カ国の国際研究チームによって全て解明されている。
このゲノム解析の結果、他の哺乳類と比較して特徴的であるのは、「嗅覚」に関する受容体が多いことである。
この嗅覚受容体は、ヒトでは約347種であるのに対し、マウスでは約1000種確認されている。このことからも、非常に嗅覚に優れた動物であることが解る。
また、危険に対する学習機能も驚くほど高い。捕獲されたネズミは鳴き声で他の個体に危険を知らせるのである。これにより、他の個体は台紙のにおいを危険なものとして覚えてしまう。
非特許文献1に記載されているように、最近の研究報告では、ネズミ取り器で捕獲できるのはおよそ全体の15%に過ぎないとの報告もある。
従来例の台紙を用いた粘着式ネズミ取り器は日本全国で20年以上使用され続けたことから、この台紙に対しては非常に警戒感が高く、ネズミは全く寄ってこないというのが現状である。
一方、様々な文献に、この台紙をプラスチックに変えることも可能である。との示唆もあるが、実際は不可能であった。
その理由は、粘着式捕獲器の製造工程において、粘着剤を塗布するときの粘着剤の温度は約140度であり、通常のプラスチック板では熱により変形、溶解してしまうからである。耐熱性プラスチックの中には、例えばポリフェニレンスルファイド(PPS)にグラスファイバー(GF)40%充填したもの(熱耐性218度)もあるが、非常に高価であり、安価な紙台紙の代替品としては現実味に乏しい。
本願の基板として用いられるプラスチック段ボールは、粘着剤の塗布行程で熱変形はするものの、冷却すると元の平板に戻る。本願はこの特性を利用した物である。
ここで、プラスチック段ボールとは、段ボール構造のプラスチックを指す。板表面と裏面にはプラスチックの平板(ライナー)が貼られ、内部には中空部分の柱となるプラスチックの(リブ)が設けられている。ライナーの大きさにより、長さと幅は自由に調整でき、また、リブの高さにより、厚みの調整が可能となる。この中空構造により軽さと強度を両立する。
プラスチック段ボールの材質としては、ポリプロピレン、ポリカーボネートが一般的であるが、おおよそ一般的なプラスチック原料であれば材料として用いることが可能である。また、プラスチック段ボールのリブは四角形でもよいし、半円弧上でもよい。
本発明に係る発明の実施例1について説明する。
図1に示すように、本願発明は、中央に2つの折目線4を有し、かつ縁部から突出する粘着防止突出部5a、5bを有するポリプロピレン製のプラスチック段ボールから成る基板1を有する。該粘着防止突出部5a、5bは、基板の折り畳み時に対向する粘着面同士が接着しないように、後述する粘着剤2を塗布する厚さよりも高く形成される。
この基板1の各突出部5a、5bを除く内面側の領域には無臭の粘着剤2が塗布される。該粘着剤2は、例えばポリブテンと、ポリブテンに可溶な有機高分子化合物とを配合した系を90度から110度に設定した加熱攪拌機で約3時間混練した後、これにアタクチックポリブロビレンまたはポリエチレン等を添加し、110度から120度に設定した加熱攪拌機で更に約3時間混練した組成物を、130度から140度に加温した状態で基板1に塗布される。ここで、140度としたのは、140度以上に熱すると気泡が発生し、塗布面が均一とならないからであり、130度以下だと、流動性が悪く、塗布面が均一な厚さで塗布できないからである。
尚、粘着剤2は、各化合物の配合割合によりその粘着力を向上させることができる。
基板1の中央部には、図1に示すように、基板を折畳み可能とするための折目線4が形成されており、この折目線4を介して区分けされる粘着剤2が塗布された各領域には、それぞれ中央付近に台紙の折り畳み時に各領域が相互に粘着するのを防止するための粘着防止材3が配される。従って、粘着防止突出部5a、5b、粘着防止部材3により、図4に示すように、対抗する基板の粘着面を粘着させることなく折畳みが可能となり、携帯時及び保管時の取り扱いの利便性が向上されている。
この粘着防止材3の形状は、例えば丸型が挙げられるが、これに限らず、三角形、井桁形、十字形、中空の四角形等でもよい。また複数個設置してもよい。対向面の粘着層同士が対合しなければ特に形状や個数にはこだわらない。
本発明は、基板縁部の折返し片に代えて、粘着防止突出部5aを設けることで、縁部が連続した「道」とはなっていないので、捕獲具を密接に設置した場合でも、ネズミが縁部を「逃げ道」として使用することを防止できる。
この粘着防止突出部5a、5b以外の縁部には段差が無いので、ネズミの警戒心を薄くし、ネズミが捕獲具に侵入し易くすることが可能となる。
また、製造工程においても、該各防止突出部5aを機械で挟んで固定し、該基板上に130度から140度に加温された粘着剤を直接塗布することが可能となるので、従来の台紙を用いた粘着式捕獲具の製造ラインをそのまま使用することが可能となる。
次に、本発明の実施例2について説明する。
本実施例は、基板1として透明なプラスチック段ボールを用いる。
また、基板上に用いる粘着剤2も透明なものを用いる。
他の構成については同様であるため、説明は省略する。
ここで、透明とは可視光である波長領域400nm〜700nmの範囲内で透過率が70%以上であることをいう。
本実施例では、透明なポリプロピレンを用いたプラスチック段ボールから成る基板1を有する。該基板は中央に2つの折目線4を有し、かつ縁部から突出する粘着防止突出部5a、5bを有する。
該粘着防止突出部5a、5bは、基板の折り畳み時に対向する粘着面同士が接着しないように、粘着剤を塗布する厚さよりも高く形成される。
この基板1の各突出部5a、5bを除く内面側の領域には透明、無臭の粘着剤2が130度から140度に加温された状態で塗布される。この粘着剤2としては、実施例1と同様なものが使用される。
粘着防止材3の色は透明が好ましい。これにより、捕獲具が全て透明となるからである。形状や個数については実施例1と同様である。
本願発明によれば、全てが透明の捕獲具であるため、どのような設置面でも同化できる。これにより嗅覚だけでなく、視覚的な警戒心をも薄くすることができる。従って、捕獲率が更に向上する。
次に、本発明の実施例3について説明する。
本実施例は、基板1として半透明なポリプロピレンを用いたプラスチック段ボールから成る基板を有する。基板上に塗布する粘着剤2は実施例2と同様、透明なものを用いる。
他の構成については同様であるため、説明は省略する。
ここで、半透明とは、可視光である波長領域400nm〜700nmの範囲内での透過率が69%以上30%以下であることである。
粘着防止材3の色は透明が好ましい。ネズミの視覚的警戒心が薄くなるからである。形状や個数については実施例1と同様である。
本発明は、半透明の基板の上に、透明な粘着剤を塗布することにより、粘着剤が視覚的に見えなくなるという効果を奏する。更に、透明な基板に比べるとコストが非常に安価である。
また、厨房等の濡れている場所に設置すると全体がほぼ透明になるという効果を奏する。これにより、ネズミ等の有害生物の嗅覚だけでなく、視覚的にも警戒心を下げることができるため、捕獲率が向上する。
本発明は、リブと水平方向に折り曲げることが可能である。従って、該方向に曲げれば、狭い隙間への設置やパイプへの巻き付けも可能となる。
又、切れ込みを入れるだけで折曲げが可能なので、ハウス型(三角・四角)にすることも可能となる。
本発明において、粘着防止突出部5a、5bは単数だけでなく複数設けても良い。形状も四角形でも、台形でも、楕円でもよい。突出部分の縦、横の幅は任意に調整が可能である。対向する粘着面同士が接着しないのであれば、形状にはこだわらない。
符号の説明
1 基板
2 粘着剤
3 粘着防止材
4 折目線
5a 粘着防止突出部
5b 粘着防止突出部
10 有害生物捕獲具
20 従来例の捕獲器
2b 折返し片
2d 折返し片

Claims (4)

  1. 中央に折目線を有し、板面の間隔を保持する突出部を有するプラスチック段ボールの基板と、
    前記基板上に塗布した粘着剤と、を備えることを特徴とする有害生物捕獲具。
  2. 前記基板は透明であることを特徴とする請求項1に記載の有害生物捕獲具。
  3. 前記基板は半透明であることを特徴とする請求項1に記載の有害生物捕獲具。
  4. 前記粘着剤は130度から140度で前記基板に塗布されることを特徴とする請求項1に記載の有害生物捕獲具。
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