JP2015105620A - 圧縮機 - Google Patents

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広道 上野
井上 貴司
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貴司 井上
後藤 英之
Hideyuki Goto
英之 後藤
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Abstract

【課題】半密閉式の圧縮機であって、モータロータと一体化された円筒状のスリーブが回転シャフトに挿入され、ロックナットにより回転シャフトとスリーブとが固定される場合に、熱膨張等を原因とする回転シャフトの軸方向の変形があっても、回転シャフトとスリーブとの固着度合が低下しにくい圧縮機を提供する。
【解決手段】スクリュー圧縮機は、半密閉式の圧縮機である。スクリュー圧縮機は、テーパ面52aを含む円筒状のスリーブ52と、モータロータ51と、回転シャフト40と、皿バネ62と、ロックナット61と、を備える。モータロータは、スリーブの外周面に取り付けられ、スリーブと一体化されている。回転シャフトは、スリーブの中空部に挿通され、スリーブのテーパ面に対向する傾斜受け面40aを含む。皿バネは、スリーブを傾斜受け面に向かって押す。ロックナットは、回転シャフトにねじ込まれて、皿バネをスリーブ側とは反対側で支える。
【選択図】図6

Description

本発明は、圧縮機に関する。
メンテナンス時に分解可能な半密閉式の圧縮機が知られている。半密閉式の圧縮機では、メンテナンス時にモータロータを回転シャフトから取り外すことを可能にするため、モータロータと回転シャフトとを隙間嵌合し、回転シャフトにモータロータを挿入後に、モータロータと回転シャフトとをロックナットで固定する場合がある(例えば特許文献1(特開2012−102706号公報)参照)。
ところで、モータロータは、組立性等の観点から、円筒状のスリーブの外周面に焼き嵌め等の方法で固定され、スリーブを介して回転シャフトに取り付けられる場合がある(例えば、特許文献2(実開昭62−159133号公報)参照)。
特許文献1(特開2012−102706号公報)のように、モータロータの積層鋼板をロックナットで押圧して締め付ける場合、積層鋼板は複数の鋼板を積層したものであるため、ロックナットが積層鋼板を押圧すると、鋼板間の微小な隙間が密着して積層鋼板が比較的大きく変形しやすい。つまり、積層鋼板をロックナットで押圧して締め付ける場合、ロックナットが積層鋼板を押圧している時と、ロックナットを外した時との押圧方向の長さの変化が比較的大きい。そのため、ロックナットで積層鋼板を押圧して締め付ける場合には、熱膨張等を原因として回転シャフトが軸方向に延びるように変形した際に、積層鋼板がその変形に追従しやすく、ロックナットによる回転シャフトと積層鋼板との固定には影響を与えにくい。
図7を用いて具体的に説明する。図7は、モータロータの積層鋼板をロックナットで押圧して締め付けるタイプの圧縮機について、モータロータ周辺を拡大して描画した図である。
図7(a)は、回転シャフト240とモータロータ251との温度が同一である状態を描画している。ここでは、円筒状のモータロータ251の中空部の穴に回転シャフト240が挿入され、ロックナット261がモータロータ251側に前進するように回転シャフト240にねじ込まれることで、モータロータ251と回転シャフト240とが固定されている。具体的には、ここでは、モータロータ251が、モータロータ251側に前進するように回転シャフト240にねじ込まれたロックナット261と、モータロータ251の中空部の穴より大きく形成された、回転シャフト240の受け部240aと、により挟み込まれる。その結果、モータロータ251の、回転シャフト240の軸方向の移動が規制され、モータロータ251と回転シャフト240とが固定される。
図7(a)の状態では、ロックナット261のモータロータ251側の端面と、受け部240aのモータロータ251側の端面との距離(以後、単に、ロックナット261と受け部240aとの距離と呼ぶ)はL1で表される。回転シャフト240の軸方向におけるモータロータ251の長さ(以後、単に、モータロータ251の長さと呼ぶ)は、モータロータ251に圧縮力が作用していない状態では、このL1よりも長い。しかし、モータロータ251は、ロックナット261と受け部240aとの間で挟まれることで、比較的大きく変形し、モータロータ251の長さも、図7(a)のようにL1となっている。
図7(b)は、回転シャフト240の温度が、モータロータ251の温度に比べて、数十℃程度高い状態を描画したものである。ここでは、図7(b)におけるモータロータ251の温度は、図7(a)におけるモータロータ251の温度と同一であるとする。図7(b)の状態では、回転シャフト240が熱膨張により図7(a)の状態に比べて延び、ロックナット261と受け部240aとの距離は、L1より長いL1’で表される。モータロータ251は、図7(a)では、圧縮力を受けて比較的大きく変形し、その長さがL1となっていたが、ロックナット261と受け部240aとの距離がL1’に広がると、これに追随し、モータロータ251の長さもL1’となる。
つまり、ロックナット261でモータロータ251を押圧して締め付ける場合には、熱膨張等を原因として回転シャフト240が軸方向に延びるように変形した際に、モータロータ251がその変形に追従しやすい。そのため、回転シャフト240が軸方向に延びるように変形したとしても、回転シャフト240とモータロータ251との固着度合には影響が発生しにくい。
一方、モータロータがスリーブと一体化されている場合、ロックナットは、モータロータの積層鋼板を押圧して締め付けるのではなく、スリーブを押圧して締め付けることになる。スリーブをロックナットで押圧して締め付ける場合、スリーブは一体の金属で形成されるため、ロックナットがスリーブを押圧しても、スリーブはほとんど変形しない。そのため、ロックナットでスリーブを押圧して締め付ける場合には、熱膨張等を原因として回転シャフトが軸方向に延びるように変形すると、回転シャフトとスリーブとを固定するロックナットの軸方向の締め付け力が低下し、回転シャフトとスリーブとの固着度合が低下する恐れがある。
図8を用いて具体的に説明する。図8は、モータロータと一体化されたスリーブをロックナットで押圧して締め付けるタイプの圧縮機について、モータロータ周辺を拡大して描画した図である。
図8(a)は、スリーブ352と回転シャフト340との温度が同一である状態を描画している。ここでは、モータロータ351が外周面に取り付けられた円筒状のスリーブ352の中空部の穴に回転シャフト340が挿入され、ロックナット361がスリーブ352側に前進するように回転シャフト340にねじ込まれることで、スリーブ352と回転シャフト340とが固定されている。具体的には、ここでは、スリーブ352が、スリーブ352側に前進するように回転シャフト340にねじ込まれたロックナット361と、スリーブ352の中空部の穴より大きく形成された、回転シャフト340の受け部340aと、により挟みこまれる。その結果、スリーブ352の、回転シャフト340の軸方向の移動が規制され、スリーブ352と回転シャフト340とが固定される。
図8(a)の状態では、ロックナット361のスリーブ352側の端面と、受け部340aのスリーブ352側の端面との距離(以後、単に、ロックナット361と受け部340aとの距離と呼ぶ)はL2で表される。また、回転シャフト340の軸方向におけるスリーブ352の長さ(以後、単にスリーブ352の長さと呼ぶ)も、L2で表される。スリーブ352は、圧縮されてもほとんど変形しない。そのため、圧縮力が作用していない状態におけるスリーブ352の長さは、L2より若干大きい程度で、L2とほとんど変わらない。
図8(b)は、回転シャフト340の温度が、スリーブ352の温度に比べて、数十℃程度高い状態を描画したものである。ここでは、図8(b)におけるスリーブ352の温度は、図8(a)におけるスリーブ352の温度と同一であるとする。図8(b)の状態では、回転シャフト340が熱膨張により図8(a)の状態に比べて延び、ロックナット361と受け部340aとの距離は、L2より長いL2’で表される。一方、前述のように、スリーブ352がロックナット361と受け部340aとにより挟まれていない状態でも、スリーブ352の長さはL2からほとんど変化しない。そのため、ロックナット361と受け部340aとの距離がL2’に広がると、スリーブ352と、ロックナット361、および/又は、受け部340aとの間に隙間が生じ、回転シャフト340とスリーブ352との固着度合が低下する。
本発明の課題は、半密閉式の圧縮機であって、モータロータと一体化された円筒状のスリーブが回転シャフトに挿入され、ロックナットにより回転シャフトとスリーブとが固定される場合に、熱膨張等を原因とする回転シャフトの軸方向の変形があっても、回転シャフトとスリーブとの固着度合が低下しにくい圧縮機を提供することにある。
本発明の第1観点に係る圧縮機は、半密閉式の圧縮機である。圧縮機は、テーパ面を含む円筒状のスリーブと、モータロータと、回転シャフトと、皿バネと、ロックナットと、を備える。モータロータは、スリーブの外周面に取り付けられ、スリーブと一体化されている。回転シャフトは、スリーブの中空部に挿通され、テーパ面に対向する傾斜受け面を含む。皿バネは、スリーブを傾斜受け面に向かって押す。ロックナットは、回転シャフトにねじ込まれて、皿バネをスリーブ側とは反対側で支える。
ここでは、ロックナットが回転シャフトにねじ込まれることで、皿バネによりスリーブが回転シャフトの傾斜受け面に押し付けられる。そのため、熱膨張等を原因として回転シャフトが軸方向に延びるように変形した場合にも、スリーブを回転シャフトの傾斜受け面に向かって押す力を、皿バネにより維持することが可能である。その結果、熱膨張等を原因とする回転シャフトの軸方向の変形があっても、回転シャフトとスリーブとの固着度合が低下することを抑制可能である。
本発明の第2観点に係る圧縮機は、本発明の第1観点に係る圧縮機であって、回転シャフトの内部に、回転シャフトの軸方向に延び、高温の油が流れる、油通路が形成される。
ここでは、回転シャフト内を高温の油が流れるため、熱膨張により回転シャフトが軸方向に延びる可能性がある。しかし、熱膨張により回転シャフトが軸方向に延びるように変形した場合にも、スリーブを回転シャフトの傾斜受け面に向かって押す力を皿バネにより維持することが可能で、回転シャフトとスリーブとの固着度合の低下を抑制できる。
本発明の第3観点に係る圧縮機は、本発明の第1観点又は第2観点に係る圧縮機であって、モータロータは、永久磁石を具備する。
ここでは、電動機が交流誘導モータとは異なるため、モータロータに二次電流は流れず、モータロータの温度が上昇しにくい。そのため、モータロータに二次電流が流れる交流誘導モータを用いる場合に比べ、回転シャフトの温度がモータロータに比べて高くなりやすく、回転シャフトがスリーブに対し軸方向に相対的に延びるように変形する可能性がある。しかし、回転シャフトが軸方向に延びるように変形しても、スリーブを回転シャフトの傾斜受け面に向かって押す力を皿バネにより維持することが可能で、回転シャフトとスリーブとの固着度合の低下を抑制できる。
本発明の第4観点に係る圧縮機は、本発明の第1観点から第3観点のいずれかに係る圧縮機であって、スリーブは、鉄鋼製である。
ここでは、スリーブが鉄鋼製で縦弾性係数が比較的大きく、ロックナットでスリーブを押圧して締め付けた場合にスリーブがほとんど変形しない。このような場合であっても、回転シャフトが熱膨張によりスリーブに対して相対的に延びるように変形した時に、スリーブを回転シャフトの傾斜受け面に向かって押す力を皿バネにより維持することが可能で、回転シャフトとスリーブとの固着度合の低下を抑制できる。
本発明の第5観点に係る圧縮機は、本発明の第4観点に係る圧縮機であって、回転シャフトは、鉄鋼製である。
ここでは、回転シャフトも鉄鋼製であるため、スリーブと回転シャフトとは熱膨張係数がほぼ等しく、回転シャフトがスリーブより高温になると、回転シャフトがスリーブに対して相対的に軸方向に延びるように変形する。しかし、回転シャフトが軸方向に延びるように変形しても、スリーブを回転シャフトの傾斜受け面に向かって押す力を皿バネにより維持することが可能で、回転シャフトとスリーブとの固着度合の低下を抑制できる。
本発明の第6観点に係る圧縮機は、本発明の第1観点から第5観点のいずれかに係る圧縮機であって、ロックナットは、皿バネのスリーブ側の内面とスリーブとの間の最大距離が所定距離以下とならない範囲で、回転シャフトにねじ込まれる。
ここでは、皿バネが最適な条件で使用可能な範囲で、ロックナットが回転シャフトにねじ込まれる。その結果、皿バネが所望の性能を発揮することが可能である。
本発明の第7観点に係る圧縮機は、本発明の第1観点から第6観点のいずれかに係る圧縮機であって、スリーブと皿バネの間、および、皿バネとロックナットとの間、に配置されるスラストプレート、を更に備える。
ここでは、スリーブと皿バネの間、および、皿バネとロックナットとの間に、スラストプレートを配置することで、皿バネの変形時に、ロックナットおよびスリーブと、皿バネとが摺接し、互いの摺接面が摩耗することを防止できる。
本発明に係る圧縮機では、ロックナットが回転シャフトにねじ込まれることで、皿バネによりスリーブがシャフトの傾斜受け面に押し付けられる。そのため、熱膨張等を原因として回転シャフトが軸方向に延びるように変形した場合にも、スリーブを回転シャフトの傾斜受け面に向かって押す力を、皿バネにより維持することが可能である。その結果、熱膨張等を原因とする回転シャフトの軸方向の変形があっても、回転シャフトとスリーブとの固着度合が低下することを抑制可能である。
本発明に係る圧縮機の一実施形態としてのスクリュー圧縮機の断面図である。 図1のスクリュー圧縮機の圧縮機構部分の断面図(II−II矢視)である。 図1のスクリュー圧縮機の圧縮機構の主要部分(スクリューロータおよびゲートロータ)を示す斜視図である。図3中では、右側がケーシングの低圧空間側、左側がケーシングの高圧空間側である。 図1のスクリュー圧縮機のモータロータ周辺の拡大図である。 図5(a)(b)は、図1と同方向から、図1のスクリュー圧縮機の固定機構に用いられる皿バネを見た断面図である。図5(a)は、皿バネに負荷がかかっていない状態を示している。図5(b)は、固定機構のロックナットを回転シャフトの雄ネジにねじ込むことで圧縮力を作用させた状態の皿バネを示している。特に、図5(b)は、固定機構によりスリーブと回転シャフトとを固定する時に、固定機構のロックナットを回転シャフトに最もねじ込んだ状態(最大の圧縮力が作用している状態)の皿バネを示している。 図6(a)は、スリーブと回転シャフトとの温度が等しい状態における、図1のスクリュー圧縮機のモータロータ周辺の拡大図である。図6(b)は、回転シャフトの温度が、スリーブの温度より高い状態における、図1のスクリュー圧縮機のモータロータ周辺の拡大図である。図6(b)の状態におけるスリーブの温度は、図6(a)の状態におけるスリーブの温度と等しいものとする。 モータロータの積層鋼板をロックナットで押圧して締め付けるタイプの圧縮機について、モータロータ周辺を拡大して描画した図である。図7(a)は、モータロータと回転シャフトとの温度が等しい状態を描画している。図7(b)は、回転シャフトの温度が、モータロータの温度より高い状態を描画している。図7(b)の状態におけるモータロータの温度は、図7(a)の状態におけるモータロータの温度と等しいものとする。 モータロータと一体化されたスリーブをロックナットで直接押圧して締め付けるタイプの圧縮機について、モータロータ周辺を拡大して描画した図である。図8(a)は、スリーブと回転シャフトとの温度が等しい状態を描画している。図8(b)は、回転シャフトの温度が、スリーブの温度より高い状態を描画している。図8(b)の状態におけるスリーブの温度は、図8(a)の状態におけるスリーブの温度と等しいものとする。
本発明の圧縮機の一実施形態に係るスクリュー圧縮機100について、図面を参照しながら説明する。なお、下記の実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
(1)全体構成
図1は、本発明の圧縮機の一実施形態に係るスクリュー圧縮機100の断面図である。スクリュー圧縮機100は、冷凍装置の冷媒回路を構成する機器であり、冷媒回路内を流れる冷媒を圧縮するように構成されている。
スクリュー圧縮機100は、回転軸が一軸のシングルスクリュー圧縮機である。スクリュー圧縮機100は、半密閉式の圧縮機である。つまり、スクリュー圧縮機100のケーシング10は、メンテナンス時等に、ボルト等を取り外すことで分割可能に構成されている。
スクリュー圧縮機100は、図1に示すように、主として、ケーシング10と、圧縮機構20と、調整機構30と、回転シャフト40と、電動機50と、を有する。圧縮機構20、調整機構30、回転シャフト40、および電動機50は、ケーシング10内に収容されている。
圧縮機構20と電動機50のモータロータ51とは、回転シャフト40を介して連結されている。電動機50のモータロータ51は、メンテナンス時等に、回転シャフト40から取り外し可能に構成されている。スクリュー圧縮機100の使用時には、回転シャフト40と電動機50のモータロータ51とは、固定機構60により固定されている。
(2)詳細構成
以下に、スクリュー圧縮機100の詳細構成について説明する。以下の説明の中で、位置関係および方向を説明する際に「上」「下」「左」「右」という表現を用いる場合があるが、特に断りのない限り図1中の矢印に従うものとする。
(2−1)ケーシング
ケーシング10は、回転シャフト40の軸方向(図1では左右方向)に延びる円筒状の容器である。ケーシング10の内部は、主に、低圧空間S1と、吐出通路14と、高圧空間S2と、に区画される。
低圧空間S1は、ケーシング10の一端側(図1では左側)に形成される。低圧空間S1は、スクリュー圧縮機100が接続される冷媒回路から冷凍サイクルにおける低圧のガス冷媒の供給を受け、ガス冷媒を圧縮機構20へと導く。低圧空間S1には、電動機50が配置される。
吐出通路14は、低圧空間S1と高圧空間S2との間に形成されている。吐出通路14には、圧縮機構20で圧縮されたガス冷媒が流入する。
高圧空間S2は、ケーシング10の、低圧空間S1とは反対側(図1では右側)の端部に形成される。高圧空間S2は、吐出通路14と、区画部材15によって区画されている。高圧空間S2には、吐出通路14を通過した、圧縮機構20による圧縮後のガス冷媒が流入する。吐出通路14から高圧空間S2に流入したガス冷媒は、冷凍サイクルにおける高圧のガス冷媒として、スクリュー圧縮機100が接続される冷媒回路に供給される。高圧空間S2の下方には、冷凍機油Oが貯留される。冷凍機油Oは、圧縮機構20や、回転シャフト40の軸受等を潤滑するための潤滑油として用いられる。
なお、低圧空間S1のガス冷媒は、圧縮機構20により圧縮されることで、高圧になるだけではなく、温度も上昇する。例えば、低圧空間S1のガス冷媒の温度は5℃であり、高圧空間S2のガス冷媒の温度は60℃である。ただし、ここで挙げた数値は例示であり、これに限定されるものではない。
ケーシング10には、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒を吸入する吸入口11と、圧縮機構20により圧縮された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒を吐出する吐出口12とが形成されている。吸入口11は、低圧空間S1と連通する。吐出口12は、高圧空間S2と連通する。
ケーシング10は、図1および図2のように、回転シャフト40の軸方向に延びる円筒状のシリンダ部13を有する。前述の吐出通路14は、シリンダ部13を取り囲むように形成される(図1および図2参照)。シリンダ部13の内部には、後述する圧縮機構20のスクリューロータ21が配置される。スクリューロータ21の回転時には、スクリューロータ21の外周面が、シリンダ部13の内周面と摺接する。
シリンダ部13は、回転シャフト40の軸方向に延びる、スライド弁収容部13aを有する。スライド弁収容部13aは、図2のように、回転シャフト40の径方向外向きに突出し、回転シャフト40の径方向内向きに開口した凹溝状に形成されている。スライド弁収容部13aは、図2のように、円筒状のスクリューロータ21の中心に対して点対称に2箇所設けられる。スライド弁収容部13aには、後述する調整機構30のスライド弁31が、回転シャフト40の軸方向に摺動可能に収容される。
(2−2)圧縮機構
圧縮機構20は、主として、ケーシング10の円筒状のシリンダ部13の内部に配置されたスクリューロータ21と、スクリューロータ21と噛み合う2つのゲートロータ22と、ゲートロータ22を支持する2つのロータ支持部24と、を有する(図2参照)。
スクリューロータ21は、図3のような円筒状の部材である。スクリューロータ21は金属製である。スクリューロータ21の外周面には、図3のように、回転シャフト40の軸方向の一端側から他端側へ向かって螺旋状に延びる螺旋溝21aが複数形成されている。スクリューロータ21は、ケーシング10のシリンダ部13に回転可能に嵌合しており、スクリューロータ21の外周面はシリンダ部13の内面と摺接する。
スクリューロータ21の中空部には、図3のように、後述する回転シャフト40が貫通するように挿入され、スクリューロータ21は回転シャフト40と連結される。回転シャフト40は電動機50のモータロータ51とも連結されており、電動機50が稼動されると、スクリューロータ21は、回転シャフト40の軸心周りに回転駆動される。スクリューロータ21の中心軸は、回転シャフト40の中心軸と一致している。
スクリューロータ21は、低圧空間S1側の端部の周縁側にテーパ部21bを有する。螺旋溝21aの低圧空間S1側の端部は、テーパ部21bにおいて低圧空間S1に開放されるように形成されている。低圧空間S1に対して開放される螺旋溝21aの端部は、低圧空間S1内の低圧の冷媒をスクリューロータ21の螺旋溝21aに吸入するための吸入口となっている。なお、スクリューロータ21の高圧空間S2側の端面では、螺旋溝21aの端部は開口していない。
ゲートロータ22は、円盤状の部材である。ゲートロータ22は、樹脂製である。ゲートロータ22には、図3に示すように、各々がスクリューロータ21の螺旋溝21aに噛み合う複数の長方形板状のゲート23が放射状に設けられている。
2つのゲートロータ22は、図2のように、シリンダ部13の外側に、スクリューロータ21を挟むように配置されている。言い換えれば、一方のゲートロータ22と他方のゲートロータ22とは、スクリューロータ21の中心軸に対して軸対称に配置されている。各ゲートロータ22は、ゲート23がシリンダ部13の一部を貫通してスクリューロータ21の螺旋溝21aに噛み合うように配置される。
ロータ支持部24は、ゲートロータ22を支持する部材である。ロータ支持部24は、金属製である。各ロータ支持部24には、図2のように、ゲートロータ22が取り付けられている。
ロータ支持部24は、図2のように、基部25と、アーム部26と、軸部27とを有する。基部25は、厚肉の円盤状に形成されている。アーム部26は、基部25の外周面から放射状に延びる。アーム部26は、ゲートロータ22のゲート23と同数設けられている。各アーム部26は、各ゲート23の背面に当接している。軸部27は、棒状に形成され、基部25からゲートロータ22の配される側とは反対側に垂直に延びる。軸部27の軸心は、後述する回転シャフト40の軸心と直交している。軸部27の中心軸は、基部25の中心軸と一致している。
ゲートロータ22が取り付けられたロータ支持部24は、ケーシング10内に、シリンダ部13に隣接して形成されたゲートロータ室28に収容されている(図2参照)。図2のように、一方のロータ支持部24はゲートロータ22が下端側となる姿勢で設置され、他方のロータ支持部24はゲートロータ22が上端側となる姿勢で設置されている。各ロータ支持部24の軸部27は、ゲートロータ室28内の軸受ハウジング29に、軸受29a,29bを介して回転自在に支持されている。なお、各ゲートロータ室28は、低圧空間S1と連通している。
圧縮機構20では、シリンダ部13の内周面と、スクリューロータ21の螺旋溝21aと、ゲートロータ22のゲート23とにより囲まれた圧縮室Scが形成される。
電動機50により駆動されてスクリューロータ21が回転すると、ゲートロータ22は、軸部27を回転軸として、スクリューロータ21の回転に応じて回転し、ゲートロータ22の複数のゲート23が順次複数の螺旋溝21aに噛み合う。この時、圧縮室Scの拡大動作および縮小動作が繰り返され、冷媒の吸入工程、圧縮工程、および吐出工程が順に行われる。
(2−3)調整機構
調整機構30は、圧縮機構20の容量制御を行うための機構である。
調整機構30は、スライド弁31(図2参照)と、スライド弁31を回転シャフト40の延びる方向に平行な方向に駆動するためのピストン32aと、ピストン32aが収容されるシリンダ33とを有する(図1参照)。ピストン32aは、ピストンロッド32b、アーム35および連結ロッド36を介してスライド弁31に連結されている(図1参照)。また、調整機構30は、一端がピストンロッド32bに摺動自在に取り付けられたパイロット弁37と、パイロット弁37を駆動する駆動部38とを有する(図1参照)。パイロット弁37は、駆動部38と、ピアノ線により連結されている。
駆動部38は、ピストンロッド32bの軸方向と直交して延びる回転シャフト38aの軸心周りに回動し、駆動部38と連結されるパイロット弁37を、ピストンロッド32b内で摺動させる。パイロット弁37をピストンロッド32b内で移動させることで、シリンダ33内の、ピストン32aよりも圧縮機構20側の空間と、ピストン32aよりも高圧空間S2側の空間との圧力関係が変化する。その結果、ピストン32aと連結されたスライド弁31が、圧縮機構20のスクリューロータ21に沿って回転シャフト40の軸方向に摺動し、圧縮機構20の容量制御が行われる。
(2−4)回転シャフト
回転シャフト40は、圧縮機構20のスクリューロータ21と電動機50のモータロータ51とを連結し、電動機50の駆動力を圧縮機構20に伝達する。
回転シャフト40は、図1のように、ケーシング10内を水平方向に延びる。回転シャフト40は、鉄鋼製の部材である。回転シャフト40は、スクリューロータ21の中空部に貫通するように挿入されている。
また、後述する電動機50のモータロータ51は、回転シャフト40に、スリーブ52を介して取り付けられている。回転シャフト40は、後述するようにモータロータ51が外周面に取り付けられたスリーブ52の中空部に、貫通するように挿入されている。回転シャフト40とスリーブ52とは、スリーブ52が回転シャフト40の周りを回転しないようにキー43により連結されている。
回転シャフト40の低圧空間S1側の端部付近(図1における左側の端部付近)には、固定機構60のロックナット61をねじ込むための雄ネジ40cが形成されている(図4参照)。
スリーブ52は、後述するように、圧縮機構20側の端部、言い換えれば高圧空間S2側の端部に(図1では右側の端部に)テーパ面52aを有する。一方、回転シャフト40は、スリーブ52が回転シャフト40に取り付けられた時に、テーパ面52aに対向する傾斜受け面40aを有する。後述する固定機構60のロックナット61が回転シャフト40の雄ネジ40cにねじ込まれ、ロックナット61に支えられた皿バネ62によりスリーブ52が押され、スリーブ52のテーパ面52aが傾斜受け面40aに押し付けられると、スリーブ52が、皿バネ62と傾斜受け面40aとの間で挟まれた状態になる。その結果、スリーブ52が、回転シャフト40に対し、回転シャフト40の軸方向に沿って移動することが防止され、スリーブ52と回転シャフト40とが固定される。スリーブ52と回転シャフト40との固定については後ほど詳述する。
回転シャフト40の一端は、スクリューロータ21よりも高圧空間S2側に配置される、軸受ホルダ41内の軸受41aにより回転自在に保持される。回転シャフト40の他端は、電動機50に対してスクリューロータ21とは反対側に配置される、軸受ホルダ42内の軸受42aにより回転自在に保持される。
回転シャフト40には、回転シャフト40内を軸方向に延びる油通路40bが形成されている(図1参照)。油通路40bの一端は、高圧空間S2側の端部において開口する。油通路40bは、高圧空間S2側の端部の開口から、低圧空間S1側へと回転シャフト40の軸方向に沿って直線状に延び、軸受42a付近でその方向を回転シャフト40の径方向に変え、軸受42a付近の外周面で開口する。油通路40bには、高圧空間S2の下部に貯留された高温の(例えば、高圧空間S2のガス冷媒の温度(例えば60℃)と同程度の温度の)冷凍機油Oが供給される。高温の冷凍機油Oは、油通路40bを通って、軸受42aに供給される。
(2−5)電動機
電動機50は、圧縮機構20を駆動するための電動機である。電動機50は、低圧空間S1に配置される。電動機50のモータロータ51は、スリーブ52および回転シャフト40を介して、圧縮機構20のスクリューロータ21に連結されている。電動機50が駆動されると、スクリューロータ21が回転駆動される。
電動機50は、モータロータ51の内部に永久磁石51aが埋め込まれた、IPM(Interior Permanent Magnet)モータである。ただし、これに限定されるものではなく、電動機50は、モータロータ51の外周表面に永久磁石が貼り付けられた、SPM(Surface Permanent Magnet)モータであってもよい。
電動機50は、ステータ53、モータロータ51、およびスリーブ52を主に有する。
ステータ53は、円筒状に形成されている。ステータ53は、ケーシング10の内周面に固定されている。ステータ53の中空部には、僅かな隙間を介して、モータロータ51が配置されている。
スリーブ52は、円筒状に形成された中空の部材である。スリーブ52は鉄鋼製である。スリーブ52の外周面には、後述する円筒状のモータロータ51が取り付けられている。モータロータ51は、例えば、スリーブ52の外周面に焼き嵌めにより固定され、スリーブ52と一体化されている。なお、モータロータ51とスリーブ52との一体化の方法は例示であり、これに限定されるものではない。スリーブ52の中空部には、回転シャフト40が挿通されている。回転シャフト40とスリーブ52とは、スリーブ52が回転シャフト40の周りを回転しないようにキー43により連結されている。スリーブ52は、図4のように、圧縮機構20側の端部(高圧空間S2側の端部)にテーパ面52aを有する。スリーブ52の中空部に回転シャフト40が挿通されると、テーパ面52aは、回転シャフト40の傾斜受け面40aと対向する。後述するように、固定機構60の皿バネ62が、(スラストプレート63を介して)スリーブ52を傾斜受け面40aに向かって押すことで、皿バネ62と傾斜受け面40aとの間でスリーブ52が挟まれ、スリーブ52が回転シャフト40と固定される。そして、スリーブ52の回転シャフト40の軸方向に沿った移動が防止される。
モータロータ51は、積層された複数の電磁鋼板からなる。モータロータ51では、図1の状態において左右方向に(回転シャフト40の延びる方向に)、電磁鋼板が積層されている。電磁鋼板は円環状に形成されており、電磁鋼板を積層して形成されるモータロータ51は中空の円筒状である。モータロータ51には、モータロータ51の端部側から見て矩形状の、電磁鋼板の積層方向に延びるスリットが形成されている。スリットには、板状の永久磁石51aが挿入されている。モータロータ51の永久磁石51aが、ステータ53が発生させる回転磁界により力を受けることで、モータロータ51が外周面に取り付けられたステータ53と連結されている回転シャフト40が回転し、圧縮機構20のスクリューロータ21が回転駆動される。
(2−6)固定機構
固定機構60は、スリーブ52と回転シャフト40とを固定し、スリーブ52が回転シャフト40に対して、回転シャフト40の軸方向に移動することを防止する機構である。
固定機構60は、主に、ロックナット61、皿バネ62、およびスラストプレート63,64からなる(図4参照)。
ロックナット61、皿バネ62、およびスラストプレート63,64は、いずれも中央部に穴が形成された環状の部材である。皿バネ62およびスラストプレート63,64の中空部には、スリーブ52から近い順に、スラストプレート63、皿バネ62、スラストプレート64の順に回転シャフト40に挿入される。ロックナット61は、スラストプレート64に対して、皿バネ62とは反対側に配置される。ロックナット61の中空部には図示しない雌ネジが形成されており、雄ネジ40cが形成された回転シャフト40にねじ込まれる。ロックナット61が回転シャフト40にねじ込まれ、ロックナット61とスリーブ52との間で皿バネ62が圧縮されると、皿バネ62からスリーブ52に、スリーブ52を回転シャフト40の傾斜受け面40aに向かって押す力が作用する。そして、回転シャフト40にねじ込まれたロックナット61は、スリーブ52を回転シャフト40の傾斜受け面40aに向かって押す皿バネ62を、スリーブ52側とは反対側で支える。
ロックナット61は、回転シャフト40の左側端部付近(低圧空間S1側の端部付近)に形成された雄ネジ40cにねじ込まれる部材である。ロックナット61は、金属製の部材である。ロックナット61は、スラストプレート64を介して、皿バネ62をスリーブ52側とは反対側で支える。言い換えれば、ロックナット61は、皿バネ62を低圧空間S1側で支える。
皿バネ62は、ステンレス等の金属で製造された、環状の円盤である。皿バネ62は、平板ではなく、概ね円錐台形状に形成されている。なお、円錐台とは、底面が円形の円錐を底面に平行な平面で切り、頂点を含む小円錐を除いた図形である。皿バネ62の形状を円錐台形状とみなし、円錐台の底面に垂直な断面で皿バネ62を切断すると、皿バネ62は図5(a)のような断面形状を呈する。皿バネ62の中央部に形成された穴には、皿バネ62の底面側(径が大きい側)をスリーブ52側に向けた状態で、回転シャフト40に挿入される。皿バネ62は、ロックナット61が回転シャフト40の所定位置までねじ込まれる際に、ロックナット61とスリーブ52との間で圧縮される。そして、皿バネ62は、スリーブ52側とは反対側でロックナット61により支えられ、スリーブ52を回転シャフト40の傾斜受け面40aに向かって押す。
図5(a)は、圧縮力が作用していない状態の皿バネ62を描画している。一方、図5(b)は、ロックナット61を回転シャフト40にねじ込んで、皿バネ62に圧縮力を作用させ、皿バネ62を変形させた状態、特に皿バネ62を最大限に変形させた状態を描画している。
皿バネ62は、最大限に変形させられた状態でも、皿バネ62のスリーブ52側の内面62aの全体が、皿バネ62に対してスリーブ52側に隣接して配置されるスラストプレート63と接触しないように用いられる。つまり、皿バネ62は、皿バネ62が圧縮力により最大限に変形した状態でも、スリーブ52側の内面62aのスリーブ52から最も離れた部分(図5(b)中のP1)と、皿バネ62のスリーブ52側の端部(図5(b)中のP2)との、回転シャフト40の軸方向における距離がB(B≠0)となるように用いられる。具体的には、図5(b)中の距離Bが、負荷が作用していない状態の皿バネ62の、スリーブ52側の内面62aのスリーブ52から最も離れた部分(図5(a)中のP1)と、皿バネ62のスリーブ52側の端部(図5(a)中のP2)との、回転シャフト40の軸方向における距離Aの0.3〜0.4倍程度になるように用いられる。言い換えれば、ロックナット61は、皿バネ62のスリーブ52側の内面62aと、スリーブ52との、回転シャフト40の軸方向における最大距離(図5(a),(b)中のP1と、スリーブ52の固定機構60側の端面との距離)が、所定距離以下とならない範囲で、回転シャフト40にねじ込まれる。ここでの所定距離は、スラストプレート63の回転シャフト40の軸方向の厚みと、図5(b)中のBとの和である。このような状態で皿バネ62は用いられ、皿バネ62は、スリーブ52を、回転シャフト40の傾斜受け面40aに向かって8kN以上の力、より好ましくは10kN以上の力で押す。ここで使用される皿バネ62の厚み(図5(a)中におけるHの長さ)は4mm程度であり、皿バネ62は小さなスペースに配置可能である。皿バネ62は、このような小さなスペースに配置可能で、なおかつ8kN以上という大きな荷重をスリーブ52に作用させることが可能という特徴を有する。
皿バネ62は、スクリュー圧縮機100の運転中において、スリーブ52側の内面62aのスリーブ52から最も離れた部分P1と、皿バネ62のスリーブ52側の端部P2との、回転シャフト40の軸方向における距離が、B以上で、かつ、Aより小さい状態をとる。
スラストプレート63,64は、円環状の平板である。スラストプレート63,64の厚みは1mm程度である。スラストプレート63,64の中央部に形成された穴に回転シャフト40が挿入されることで、スラストプレート63,64は回転シャフト40に取り付けられる。スラストプレート63は、スリーブ52と皿バネ62との間に配置される。スラストプレート64は、皿バネ62とロックナット61の間に配置される。
皿バネ62の内面62aのスリーブ52から最も離れた部分P1が、スラストプレート63に接近又は離反するように、皿バネ62が回転シャフト40の軸方向に変形することで、皿バネ62は、回転シャフト40の軸方向に垂直な方向にもわずかに変形する(図5(a),(b)参照)。スラストプレート63,64は、このような、皿バネ62の回転シャフト40の軸方向に垂直な方向への変形により、ロックナット61およびスリーブ52と、皿バネ62とが摺接し、互いの摺接面が摩耗することを防止できる。スラストプレート63,64は、皿バネ62により容易に傷つくことが無い様、皿バネ62と同等以上の硬さの材料が用いられる。例えば、スラストプレート63,64は、皿バネと同様に、ステンレス等の金属製である。
固定機構60において皿バネ62が利用されることで、以下のような効果が得られる。
ロックナット61が、スリーブ52側に前進するように、回転シャフト40の雄ネジ40cにねじ込まれていくと、ロックナット61はスリーブ52とは反対側から皿バネ62を押す。そして、ロックナット61に押された皿バネ62は、スリーブ52を、回転シャフト40の傾斜受け面40aに向かって押す。その結果、スリーブ52は、皿バネ62と傾斜受け面40aとにより挟まれ、回転シャフト40の軸方向の移動が規制される。つまり、スリーブ52は、回転シャフト40と固定される。
なお、スリーブ52と回転シャフト40とを固定する際に、スリーブ52のテーパ面52aが回転シャフト40の傾斜受け面40aに接触した状態で、ロックナット61がスリーブ52側に前進するように回転シャフト40にねじ込まれていくと、スリーブ52は圧縮力によりほとんど(数μm程度しか)変形しないのに対し、皿バネ62は圧縮力により比較的大きく(数mm程度)変形する。
スクリュー圧縮機100の運転中、回転シャフト40の内部に形成された油通路40bには、前述のように高圧空間S2の下部に貯留された高温(例えば60℃)の冷凍機油Oが流れる。そのため、回転シャフト40の温度も、油通路40bを流れる冷凍機油Oと同程度の温度まで上昇する可能性がある。一方、低圧空間S1の温度は低温(例えば5℃)であるため、スリーブ52の温度も、同程度の低温となる可能性がある。その結果、回転シャフト40とスリーブ52とに温度差が生じ、回転シャフト40が、スリーブ52に対し数十〜数百μm程度変形する可能性がある。しかし、熱膨張による回転シャフト40のスリーブ52に対する延びは、ロックナット61のねじ込み時の皿バネ62の変形量に比べれば小さい。そのため、回転シャフト40とスリーブ52との温度差が生じ、回転シャフト40だけが軸方向に延びるように変形した場合にも、スリーブ52を回転シャフト40の傾斜受け面40aに向かって押す力を、皿バネ62により維持することが可能である。
図6を用いて更に説明する。
図6(a)は、スリーブ52および回転シャフト40の温度が同一となった状態における、モータロータ51周辺の状況を描画している。モータロータ51および回転シャフト40の温度が同一の場合には、回転シャフト40がスリーブ52に対して熱膨張により相対的に延びることがない。そのため、皿バネ62は圧縮力により大きく変形し、スリーブ52側の皿バネ62の内面62aが、スラストプレート63に近接した状態をとる。なお、ここでは、ロックナット61のスリーブ52側の端面と、傾斜受け面40aの、テーパ面52aと当接する部分のうち、最も圧縮機構20側の端部との距離(以後、単に、ロックナット61と傾斜受け面40aとの距離と呼ぶ)はLで表される。回転シャフト40の軸方向におけるスリーブ52の長さ(以後、単に、スリーブ52の長さという)は、Sで表される。皿バネ62と、スラストプレート63,64との、回転シャフト40の軸方向の厚みの合計はCで表される。ここでは、L=S+Cという関係がある。
図6(b)は、回転シャフト40の温度が、スリーブ52の温度に比べて、数十℃程度高い状態における、モータロータ51周辺の状況を描画したものである。ここでは、図6(b)におけるスリーブ52の温度は、図6(a)におけるスリーブ52の温度と同一であるとする。図6(b)の状態では、熱膨張により図6(a)の状態に比べて回転シャフト40が延び、ロックナット61と傾斜受け面40aとの距離は、Lより長いL’となる。図6(b)におけるスリーブ52の長さは、S’で表される。図6(b)における、皿バネ62と、スラストプレート63,64との、回転シャフト40の軸方向の厚みの合計はC’で表される。ここでは、L’=S’+C’という関係がある。
なお、図6(b)におけるスリーブ52の長さS’は、図6(a)におけるスリーブ52の長さSとほとんど変化しない。つまり、S’≒Sと表すことができる。スリーブ52の長さが変化しない分、皿バネ62の厚みが変化することで、S’+C’とL’とが等しくなる。つまり、ここでは、皿バネ62がロックナット61とスリーブ52との間に配されていることで、回転シャフト40が熱膨張によりスリーブ52に対して相対的に延びた場合にも、ロックナット61とスラストプレート63との間、又は、スリーブ52と傾斜受け面40aとの間に隙間が生じることがない。言い換えれば、皿バネ62がロックナット61とスリーブ52との間に配されていることで、熱膨張を原因とする回転シャフト40の軸方向の変形により、回転シャフト40とスリーブ52との固着度合が低下することを抑制できる。
これに対し、仮に、ロックナット61で直接スリーブ52を回転シャフト40の傾斜受け面40aに向かって押し付けたとする。この時、ロックナット61を回転シャフト40にねじ込んだことで生じるスリーブ52の縮み量は数μm程度である。一方、回転シャフト40とスリーブ52との温度差による、回転シャフト40のスリーブ52に対する延び量は数十〜数百μm程度である。そのため、スリーブ52とロックナット61、および/又は、スリーブ52と傾斜受け面40aとの間には、図8の場合と同様に、隙間が生じるおそれがある。その結果、回転シャフト40とスリーブ52との固着度合が低下する可能性がある。
(3)運転動作
電動機50の稼働中には、圧縮機構20は、低圧空間S1の冷媒を、スクリューロータ21の螺旋溝21aにより形成される圧縮室Scを介して、高圧空間S2に繋がる吐出通路14に吐出する。具体的には、電動機50が稼動されてモータロータ51が回転すると、モータロータ51にスリーブ52を介して連結された回転シャフト40が回転し、回転シャフト40と連結されたスクリューロータ21も回転する。スクリューロータ21の回転に伴いゲートロータ22も回転する。そして、圧縮機構20は、低圧空間S1から圧縮室Scに冷媒を吸入する吸入工程、圧縮室Sc内の冷媒を圧縮する圧縮工程、圧縮室Sc内で圧縮された冷媒を吐出通路14に吐出する吐出工程を繰り返す。吐出通路14から高圧空間S2内に流入した冷媒は、ケーシング10の吐出口12からスクリュー圧縮機100外に吐出される。
(4)特徴
(4−1)
本実施形態のスクリュー圧縮機100は、半密閉式の圧縮機である。スクリュー圧縮機100は、テーパ面52aを含む円筒状のスリーブ52と、モータロータ51と、回転シャフト40と、皿バネ62と、ロックナット61と、を備える。モータロータ51は、スリーブ52の外周面に取り付けられ、スリーブ52と一体化されている。回転シャフト40は、スリーブ52の中空部に挿通され、スリーブ52のテーパ面52aに対向する傾斜受け面40aを含む。皿バネ62は、スリーブ52を傾斜受け面40aに向かって押す。ロックナット61は、回転シャフト40にねじ込まれて、皿バネ62をスリーブ52側とは反対側で支える。
ここでは、ロックナット61が回転シャフト40にねじ込まれることで、皿バネ62によりスリーブ52が回転シャフト40の傾斜受け面40aに押し付けられる。そのため、熱膨張等を原因として回転シャフト40が軸方向に延びるように変形した場合にも、スリーブ52を回転シャフト40の傾斜受け面40aに向かって押す力を、皿バネ62により維持することが可能である。その結果、熱膨張等を原因とする回転シャフト40の軸方向の変形があっても、回転シャフト40とスリーブ52との固着度合が低下することを抑制可能である。
(4−2)
本実施形態のスクリュー圧縮機100では、回転シャフト40の内部に、回転シャフト40の軸方向に延び、高温の冷凍機油Oが流れる、油通路40bが形成される。
ここでは、回転シャフト40内を高温の冷凍機油Oが流れるため、熱膨張により回転シャフト40が軸方向に延びる可能性がある。しかし、熱膨張により回転シャフト40が軸方向に延びるように変形した場合にも、スリーブ52を回転シャフト40の傾斜受け面40aに押す力を皿バネ62により維持することが可能で、回転シャフト40とスリーブ52との固着度合の低下を抑制できる。
(4−3)
本実施形態のスクリュー圧縮機100では、モータロータ51は、永久磁石51aを具備する。
ここでは、電動機50が交流誘導モータとは異なるため、モータロータ51に二次電流は流れず、モータロータ51の温度が上昇しにくい。そのため、モータロータに二次電流が流れる交流誘導モータを用いる場合に比べ、回転シャフト40の温度がモータロータ51に比べて高くなりやすく、回転シャフト40がスリーブ52に対し軸方向に相対的に延びるように変形する可能性がある。しかし、回転シャフト40が軸方向に延びるように変形しても、スリーブ52を回転シャフト40の傾斜受け面40aに押す力を皿バネ62により維持することが可能で、回転シャフト40とスリーブ52との固着度合の低下を抑制できる。
(4−4)
本実施形態のスクリュー圧縮機100では、スリーブ52は、鉄鋼製である。
ここでは、スリーブ52が鉄鋼製で縦弾性係数が比較的大きく、ロックナット61でスリーブ52を押圧して締め付けた場合にスリーブ52がほとんど圧縮変形しない。このような場合であっても、回転シャフト40が熱膨張によりスリーブ52に対して相対的に延びるように変形した時に、スリーブ52を回転シャフト40の傾斜受け面40aに押す力を皿バネ62により維持することが可能で、回転シャフトとスリーブとの固着度合の低下を抑制できる。
(4−5)
本実施形態のスクリュー圧縮機100では、回転シャフト40は、鉄鋼製である。
ここでは、回転シャフト40も鉄鋼製であるため、スリーブ52と回転シャフト40とは熱膨張係数がほぼ等しく、回転シャフト40がスリーブ52より高温になると、回転シャフト40がスリーブ52に対して相対的に軸方向に延びるように変形する。しかし、回転シャフト40が軸方向に延びるように変形しても、スリーブ52を回転シャフト40の傾斜受け面40aに押す力を皿バネ62により維持することが可能で、回転シャフト40とスリーブ52との固着度合の低下を抑制できる。
(4−6)
本実施形態のスクリュー圧縮機100では、ロックナット61は、皿バネ62のスリーブ52側の内面62aとスリーブ52との間の最大距離が所定距離以下とならない範囲で、回転シャフト40にねじ込まれる。
ここでは、皿バネ62が最適な条件で使用可能な範囲で、ロックナット61が回転シャフト40にねじ込まれる。その結果、皿バネ62が所望の性能を発揮することが可能である。
(4−7)
本実施形態のスクリュー圧縮機100では、スリーブ52と皿バネ62の間、および、皿バネ62とロックナット61との間、に配置されるスラストプレート63,64を備える。
ここでは、スリーブ52と皿バネ62の間、および、皿バネ62とロックナット61との間に、スラストプレート63,64をそれぞれ配置することで、皿バネ62の変形時に、ロックナット61およびスリーブ52と、皿バネ62とが摺接し、互いの摺接面が摩耗することを防止できる。
(5)変形例
以下に上記実施形態の変形例を示す。なお、変形例は、互いに矛盾のない範囲で複数組み合わされてもよい。
(5−1)変形例A
上記実施形態では、スクリュー圧縮機100について説明したが、圧縮機のタイプは、これに限定されるものではなく、上記と同様のスリーブと回転シャフトとの固定機構を有する、半密閉式の圧縮機であればよい。例えば、圧縮機は、半密閉式のスクロール圧縮機であってもよい。
(5−2)変形例B
上記実施形態では、電動機50としてモータロータ51が永久磁石51aを具備するモータが使用されるが、これに限定されるものではなく、電動機は、誘導モータであってもよい。ただし、電動機が誘導モータでは、モータロータに二次電流が流れ温度が上昇するという特性を有するため、スリーブと回転シャフトとの温度差が比較的大きくなりにくい。そのため、電動機50としてモータロータ51が永久磁石51aを具備するモータが使われる場合の方が、本発明の効果がより顕著である。
(5−3)変形例C
上記実施形態では、スリーブ52と皿バネ62の間、および、皿バネ62とロックナット61との間に、それぞれスラストプレート63,64が配置されるが、これに限定されるものではない。いずれか一方、又は、両方のスラストプレートが用いられなくてもよい。ただし、スリーブ52、ロックナット61、および皿バネ62の摺接面の摩耗を防止するためには、スラストプレート63,64が設けられることが望ましい。
本発明に係る圧縮機は、回転シャフトがスリーブに対して熱膨張した場合にも、回転シャフトとスリーブとの固着度合が低下しにくい圧縮機として有用である。
40 回転シャフト
40a 傾斜受け面
40b 油通路
51 モータロータ
51a 永久磁石
52 スリーブ
52a テーパ面
61 ロックナット
62 皿バネ
62a 内面
63,64 スラストプレート
100 スクリュー圧縮機(圧縮機)
O 冷凍機油(油)
特開2012−102706号公報 実開昭62−159133号公報

Claims (7)

  1. 半密閉式の圧縮機であって、
    テーパ面(52a)を含む円筒状のスリーブ(52)と、
    前記スリーブの外周面に取り付けられ、前記スリーブと一体化されたモータロータ(51)と、
    前記スリーブの中空部に挿通され、前記テーパ面に対向する傾斜受け面(40a)を含む回転シャフト(40)と、
    前記スリーブを前記傾斜受け面に向かって押す皿バネ(62)と、
    前記回転シャフトにねじ込まれて、前記皿バネを前記スリーブ側とは反対側で支えるロックナット(61)と、
    を備えた圧縮機(100)。
  2. 前記回転シャフトの内部に、前記回転シャフトの軸方向に延び、高温の油(O)が流れる、油通路(40b)が形成される、
    請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記モータロータは、永久磁石(51a)を具備する、
    請求項1又は2に記載の圧縮機。
  4. 前記スリーブは、鉄鋼製である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の圧縮機。
  5. 前記回転シャフトは、鉄鋼製である、
    請求項4に記載の圧縮機。
  6. 前記ロックナットは、前記皿バネの前記スリーブ側の内面(62a)と前記スリーブとの間の最大距離が所定距離以下とならない範囲で、前記回転シャフトにねじ込まれる、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の圧縮機。
  7. 前記スリーブと前記皿バネの間、および、前記皿バネと前記ロックナットとの間、に配置されるスラストプレート(63,64)、を更に備えた、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の圧縮機。
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WO2022249239A1 (ja) * 2021-05-24 2022-12-01 三菱電機株式会社 圧縮機および冷凍サイクル装置

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