JP2015105350A - 水彩絵の具組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】洗濯により容易に消去可能である水彩絵の具組成物を提供する。【解決手段】少なくとも着色顔料と、水溶性樹脂と、炭酸カルシウムと、水と、セルロースエーテル化合物を含む水彩絵の具組成物であって、ヒドロキシセルロースエーテルに、さらにアルデヒド基、カルボキシル基およびそれらの塩の少なくともいずれかを含むセルロースエーテル化合物と炭酸カルシウムの重量比が2/100〜0.4/100であることを特徴とする水彩絵の具組成物。【選択図】なし
Description
本発明は水彩絵の具、ポスターカラー等として使用される水性絵の具組成物に関する。
一般的に水彩絵の具、ポスターカラーなどの水性絵の具顔料組成物は、水と水溶性樹脂と着色材を含む組成物であり、絵を描くときなどに紙などに塗布して用いられる。絵の具を使用して絵を描く際は、絵の具をチューブ等の容器からパレットに出して、水を含んだ絵筆を用いて硬さを調節しながら紙に塗布することが一般的である。
しかしながら、乾燥していない絵の具に誤って衣類が接触により、衣服に顔料が汚れとして残ってしまう問題がある。
衣服の洗濯消去する手段として、着色顔料と水溶性樹脂の重量比と湿潤剤の組み合わせが開示されている。(特許文献1)
パレットや絵筆に付着した絵の具を水洗いによって取り除くことができる手段として、ヒドロキシアルキルセルロースと樹脂エマルジョンの組み合わせが開示されている。(特許文献2)
しかしながら、乾燥していない絵の具に誤って衣類が接触により、衣服に顔料が汚れとして残ってしまう問題がある。
衣服の洗濯消去する手段として、着色顔料と水溶性樹脂の重量比と湿潤剤の組み合わせが開示されている。(特許文献1)
パレットや絵筆に付着した絵の具を水洗いによって取り除くことができる手段として、ヒドロキシアルキルセルロースと樹脂エマルジョンの組み合わせが開示されている。(特許文献2)
しかしながら特許文献1に記載の着色顔料と水溶性樹脂の重量比と湿潤剤の組み合わせでは水での希釈により、組成の洗濯消去最適比率を損ねてしまい、繊維に顔料が残りやすくなってしまう。
一方、特許文献2ではヒドロキシアルキルセルロースでは疎水基のアルキル基が炭酸カルシウムのセルロースへの吸着を阻害してしまう為、洗濯消去性に優れないものであった。
一方、特許文献2ではヒドロキシアルキルセルロースでは疎水基のアルキル基が炭酸カルシウムのセルロースへの吸着を阻害してしまう為、洗濯消去性に優れないものであった。
本発明は少なくとも着色顔料と、水溶性樹脂と、炭酸カルシウムと、水と、下記一般式(化1)で示される化合物を含む水彩絵の具組成物であって、
下記一般式(化1)で示される化合物と炭酸カルシウムの重量比が2/100〜0.4/100であることを特徴とする水彩絵の具組成物。
下記一般式(化1)で示される化合物と炭酸カルシウムの重量比が2/100〜0.4/100であることを特徴とする水彩絵の具組成物。
一般式(化1)で示される化合物は水溶性の多糖類で、水彩絵の具組成物中において、単繊維で網目状に広がっている。この一般式(化1)で示される化合物のカルボキシル基またはアルデヒド基は陽性部分に、炭酸カルシウムの陰性部分が引き寄せられて結合する。
水彩絵の具組成物が繊維に付着すると、一般式(化1)で示される化合物のC6位のカルボキシル基またはアルデヒド基の反対側の陽性部分と、繊維の陰性部分が引き寄せられ、炭酸カルシウムを接着させる。
布の表面は一般式(化1)で示される化合物が付着した炭酸カルシウムに覆われる。そのために着色顔料は直接繊維に接触することができない。
炭酸カルシウムを布の繊維に接着させるには、下記一般式(化1)で示される化合物のうち、片側のカルボキシル基またはアルデヒド基だけが、炭酸カルシウムと結合し、その反対側のカルボキシル基またはアルデヒド基は繊維に結合する必要がある為、下記一般式(化1)で示される化合物の炭酸カルシウムに対する重量比が0.4/100〜2.0/100であることが良い。
化1の量が少ないと、充分な接着効果が得られず、多いと炭酸カルシウム同士を結合させ、粗大粒子を作り、繊維の表面を覆うことが出来なくなる。
水彩絵の具組成物が繊維に付着すると、一般式(化1)で示される化合物のC6位のカルボキシル基またはアルデヒド基の反対側の陽性部分と、繊維の陰性部分が引き寄せられ、炭酸カルシウムを接着させる。
布の表面は一般式(化1)で示される化合物が付着した炭酸カルシウムに覆われる。そのために着色顔料は直接繊維に接触することができない。
炭酸カルシウムを布の繊維に接着させるには、下記一般式(化1)で示される化合物のうち、片側のカルボキシル基またはアルデヒド基だけが、炭酸カルシウムと結合し、その反対側のカルボキシル基またはアルデヒド基は繊維に結合する必要がある為、下記一般式(化1)で示される化合物の炭酸カルシウムに対する重量比が0.4/100〜2.0/100であることが良い。
化1の量が少ないと、充分な接着効果が得られず、多いと炭酸カルシウム同士を結合させ、粗大粒子を作り、繊維の表面を覆うことが出来なくなる。
水は水性絵の具組成物の主溶剤として使用する。
顔料は、着色材として使用するものであって、従来公知の二酸化チタン、チタンブラック、酸化亜鉛、カーボンブラック、鉄黒、アニリンブラック、ボーンブラック、ハンザエロー−10G、同5G、同3G、同R、同G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエロー5G、ベンジジンイエロー8G、パーマネントイエローNCG、キノリンイエロー、パーマネントオレンジ2G、インダスレンブリリアントオレンジGK、バルカンオレンジ、ピラゾリンオレンジTMP、パーマネントブラウンFG、パラブラウン、パーマネントレッド4R、ファイヤーレッド、ブリリアントカーミンBS、ピラゾロンレッド、ボルドー5B、チオインジゴレッド、ナフソールカーミンHR、ナフソールレッドF5RK、ナフソールレッドF3RK−70、パーマネントレッドFGR、パーマネントカーミンFB、パーマネントレッド2B、ブリリアントカーミン6B、ウオッチンングレッド、パーマネントレッドFRLL、カーマインレーキ、カーミンFBB、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、インダスレンバイオレット、インダスレンブルー、アシッドグリーンレーキ、ジクロロキナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ、ジクロロキナクリドンマゼンタ、キナクリドンバイオレット、キナクリドンスカーレット、キナクリドンオレンジ、キナクリドンマルーン、インジゴ、ジオキサジンバイオレット、ペリレンレッド、ペリレンバーミリオン、ペリレンマルーン、ペリレンスカーレット、ペリレンブラウン、ペリレンバイオレット、ペリレンブラック、ペリノンオレンジ、ペリノンレッド、イソインドリノンイエローG、イソインドリノンイエローR、イソインドリノンイエロー6G、イソインドリノンオレンジ、イソインドリンイエローR、イソインドリンイエローG、イソインドリンオレンジ、イソインドリンレッド、DPPレッド、DPPオレンジ、DPPスカーレット、DPPルビン、アルカリブルー、銅フタロシアニンブルー、銅フタロシアニングリーン、ファーストスカイブルー、弁柄、紺青、群青、ビクトリアブルーレーキ、マーカライトグリーンレーキ、ピグメントグリーンB、ビリジアン、酸化鉄、水酸化鉄、シェンナー、アンバー、アルミニウム粉末、ブロンズ粉末、レーキ顔料など、有機顔料、無機顔料及び染料や顔料を樹脂粉体と組み合わせた着色加工粉体及び蛍光顔料などから、適宣選択して用いることができる。このとき、これらの顔料は水洗した後乾燥したり、アルカリ剤等のpH調整剤でpH調整したものや、界面活性剤や有機酸等で表面を処理したものを用いても良く、単独もしくは2種以上混合して使用しても良い。その使用量は、水性絵の具組成物全量に対して0.1重量%〜20重量%が好ましい。
本発明で使用する炭酸カルシウムは、天然に産出する風化カキ殻の推積物を湿式粉砕した胡粉、海産微生物殻の推積物を乾式粉砕した白亜、チョーク、糖晶石灰石を乾式粉砕または湿式粉砕した
重質炭酸カルシウム、緻密質石灰石を化学的に精製した軽質炭酸カルシウム、脂肪酸、ロジン酸、カップリング剤などで表面処理された膠質炭酸カルシウム等から適宜選択して用いることができる。従来公知のルミナス、ボロネックス、MCコートS−10〜23、MCコートP−10〜23、スノ−ライト、MC−E20、ナノコートS−25〜30、MCコートP−10〜23、スーパーS、スーパーSS、スーパーSSS、スーパー4S、スーパー♯1500、スーパー♯1700、スーパー♯2000、スーパー♯2300、ナノックス♯25、ナノックス♯30、カルテックス5、カルテックス7(以上丸尾カルシウム(株)製)、Vigot−10、Vigot−15、Vigot−15A、白艶華CC、白艶華CCR、白艶華CCR−B、白艶華CCR−HL、白艶華CCR−S、白艶華U、白艶華R06、Gerton50、Viscoexcel−30、Viscolite−OS、Viscolite−SV、Calmos、白艶華T−DD、白艶華A、白艶華AA、白艶華DD、白艶華O、白艶華TOD、白艶華PZ、HomocalD、Unifant−15、WhiteIGV−IV、HomocalD、Brilliant−1500、TunexE、PC−700、Silver−W、PC、Brilliant−S15、PCX−850、Valkofil−900(以上白石工業(株)製)、ライトンBS、ライトンA、ライトンS、ライトンBK、ライトンBY、ライトンYS、ライトンBC、ソフトン3200、ソフトン2600、ソフトン2200、ソフトン1800、ソフトン1500、ソフトン1200、ソフトン1000、BF100、BF200、BF300(以上備北粉化工業(株))、ネオライトS、ネオライトSPR、ネオライトSP、ネオライトP、ネオライトSPT、ネオライトSA100、ネオライトSA200、ネオライトSA300、ネオライトSP100、ネオライトSP200、ネオライトTPS、サンライト♯100、サンライト♯300、サンライト♯700、サンライト♯800、サンライト♯1000、サンライト♯1500、サンライト♯2000、サンライト♯2200、サンライト♯2500、ホワイトシールK、ホワイトシールKK、ホワイトシールWS100、ホワイトシールWS310、ホワイトシールWS810、ホワイトシールWS815、ホワイトシール3K(以上竹原化学工業(株))タマパールTP−121、タマパールTP−121S、タマパールTP−121−6S、タマパールTP−121SA、タマパールTP−123、タマパールTP−111、タマパールTP−163、タマパールTP−131(以上奥多摩工業(株))等の炭酸カルシウム粒子がある。
このとき、これら炭酸カルシウムの中から、水彩絵の具組成物中に安定に分散し得るものを単独もしくは2種以上混合して使用しても良い。その使用量は、水性絵の具組成物全量に対して15重量%〜50重量%が好ましい。
このとき、これら炭酸カルシウムの中から、水彩絵の具組成物中に安定に分散し得るものを単独もしくは2種以上混合して使用しても良い。その使用量は、水性絵の具組成物全量に対して15重量%〜50重量%が好ましい。
本発明で使用する(化1)が示す化合物は、例えば、次のようにして作成することができる。すなわち、木材パルプ等の天然セルロースを、水に分散させてスラリー状としたものに、臭化ナトリウム、N−オキシラジカル触媒を加え、十分攪拌して分散・溶解させる。つぎに、次亜塩素酸ナトリウム水溶液等の共酸化剤を加え、pH10〜11を保持するように
0.5規定水酸化ナトリウム水溶液を滴下しながらpH変化がなくなるまで反応を行う。
上記反応により得られたスラリーから未反応原料、触媒等を除去するために、水洗、ろ過
を行い精製することにより、繊維表面が酸化され、カルボキシル基の量が0.6〜2.2
mmol/gであるセルロース繊維の水分散物が得られる。
上記N−オキシラジカル触媒としては、例えば2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペ
リジン−N−オキシル(TEMPO)、4−アセトアミド−TEMPO等が挙げられる。
上記N−オキシラジカル触媒の添加量は触媒量で十分であり、好ましくは0.1〜4mmol/lの範囲で反応水溶液に添加する。
上記共酸化剤としては、例えば、次亜ハロゲン酸またはその塩、亜ハロゲン酸またはその
塩、過ハロゲン酸またはその塩、過酸化水素、過有機酸等が挙げられる。これらは単独で
もしくは二種以上併せて用いられる。
0.5規定水酸化ナトリウム水溶液を滴下しながらpH変化がなくなるまで反応を行う。
上記反応により得られたスラリーから未反応原料、触媒等を除去するために、水洗、ろ過
を行い精製することにより、繊維表面が酸化され、カルボキシル基の量が0.6〜2.2
mmol/gであるセルロース繊維の水分散物が得られる。
上記N−オキシラジカル触媒としては、例えば2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペ
リジン−N−オキシル(TEMPO)、4−アセトアミド−TEMPO等が挙げられる。
上記N−オキシラジカル触媒の添加量は触媒量で十分であり、好ましくは0.1〜4mmol/lの範囲で反応水溶液に添加する。
上記共酸化剤としては、例えば、次亜ハロゲン酸またはその塩、亜ハロゲン酸またはその
塩、過ハロゲン酸またはその塩、過酸化水素、過有機酸等が挙げられる。これらは単独で
もしくは二種以上併せて用いられる。
体質顔料は、水性顔料分散液中において、一般に隠蔽性、光沢性、再分散性等を付与するものであり、カオリンクレー、焼成クレー、タルク、ベントナイト、マイカ、白雲母、金雲母、ネフェリンシナイト、硫酸バリウム、ホワイトカーボン、含水ケイ酸、含水ケイ酸カルシウム、含水ケイ酸アルミニウム、水酸化アルミニウム等の体質顔料等から適宜選択して用いることができる。このとき、これら体質顔料の中から、水彩絵の具組成物中に安定に分散し得るものを単独もしくは2種以上混合して使用しても良い。その使用量は、水性絵の具組成物全量に対して2重量%〜10重量%が好ましい。
水溶性樹脂として、アラビアガム(Acaciasenegal,Acaciaseyal等)、膠、黄色デキストリン、白色デキストリン、ブリティッシュガム等の天然水溶性高分子などの水溶性樹脂が使用できる。水性絵の具組成物中では、塗布跡の皮膜形成能を与えて被筆記面や非塗布面への付着性能を付与したり、水性顔料組成物に粘性を付与したり、顔料の分散安定性を付与したりするといった目的で使用する。その使用量が少ないと十分な発色性を付与することができず、また、使用量が多すぎると水性絵の具組成物の粘度が高くなるので、塗描しにくくなる為、水性絵の具組成物全量に対して10重量%〜40重量%が好ましい。
上記各成分以外にも必要に応じて種々の成分を配合することもできる。湿潤剤としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、グリセリンが挙げられ、20℃で液体であるものが望ましく、その使用量が少ないと水性顔料組成物が乾燥固化した場合再使用ができない。また、使用量が多すぎると水性顔料組成物が乾燥しにくくなる為、水性顔料組成物として0.01重量%〜20重量%が好ましい。
また、クロロアセトアミド、2−ピリジンチオール−1−オキサイド・ナトリウム塩、デヒドロ酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、3−ヨード−2−プロビニルブチルカーバメイト、フェノキシエタノール、フッ化ナトリウム、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンなどの水溶性の防腐剤・防カビ剤や体質顔料としてタルク、マイカ、シリカ、カオリンクレー、アルミナシリカ、沈降性硫酸バリウムなどの白色無機粉体も併用できる。これらの白色無機粉体の粒子径、形状、pHを問わず、単独もしくは2種以上混合して使用しても良い。さらに、染料、防錆剤、脱泡剤、消泡剤、界面活性剤などと併用し得ること勿論である。
また、クロロアセトアミド、2−ピリジンチオール−1−オキサイド・ナトリウム塩、デヒドロ酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、3−ヨード−2−プロビニルブチルカーバメイト、フェノキシエタノール、フッ化ナトリウム、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンなどの水溶性の防腐剤・防カビ剤や体質顔料としてタルク、マイカ、シリカ、カオリンクレー、アルミナシリカ、沈降性硫酸バリウムなどの白色無機粉体も併用できる。これらの白色無機粉体の粒子径、形状、pHを問わず、単独もしくは2種以上混合して使用しても良い。さらに、染料、防錆剤、脱泡剤、消泡剤、界面活性剤などと併用し得ること勿論である。
本発明の水性絵の具組成物は、上記成分をターボミキサー、ヘンシェルミキサー、3本ロールミル、横型ボールミルまたは、横型ビーズミルなどといった従来公知の攪拌、分散機にて混合分散することにより容易に得ることができる。
また、水溶性樹脂を水と防腐剤等をターボミキサーなどの攪拌機で攪拌して作った水溶性樹脂の溶解液を作った後に他の成分を加えて混合分散したり、事前に顔料や体質顔料、防腐、防カビ剤等の水に溶けない材料を界面活性剤で表面処理をしたものを使用したり、これらの水に溶けない材料をプロピレングリコール等のグリコール系溶剤と混ぜ、混合分散させて作ったグリコール系溶剤分散液を、他の成分を混合したものに後から加えて混合分散しても良い。
また、水溶性樹脂を水と防腐剤等をターボミキサーなどの攪拌機で攪拌して作った水溶性樹脂の溶解液を作った後に他の成分を加えて混合分散したり、事前に顔料や体質顔料、防腐、防カビ剤等の水に溶けない材料を界面活性剤で表面処理をしたものを使用したり、これらの水に溶けない材料をプロピレングリコール等のグリコール系溶剤と混ぜ、混合分散させて作ったグリコール系溶剤分散液を、他の成分を混合したものに後から加えて混合分散しても良い。
以下、実施例に基づき本発明を説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
(実施例1)朱色水彩絵の具
1)アラビアガム水溶液の作成
アラビアガム 18重量部
グリセリン 2重量部
ソルビン酸カリウム 0.1重量部
水 16重量部
上記成分のうち、水16重量部とアラビアガム18重量部をターボミキサーで混合し、90℃に加熱しながら5時間溶解した後、グリセリン2重量部とソルビン酸カリウム0.1重量部を添加し30分撹拌する。その後36メッシュの金網フィルターを通して異物を取り除き、アラビアガム水溶液を得た。
2)1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン防腐剤分散液の作成
1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.2重量部
プロピレングリコール 0.2重量部
デモールN(β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、花王(株)
製) 0.3重量部
上記成分をディゾルバーで30分撹拌し防腐剤分散液を得た。
3)朱色水性絵の具組成物の作成
C.I.PigmentRed112 1重量部
既存化学物質番号4−1055(赤色顔料) 1重量部
C.I.PigmentORANGE16 2重量部
膠質炭酸カルシウム 33重量部
一般式(化1)で示される化合物(Rはカルボキシル基:アルデヒド基=0.54:0.32、n=250) 0.26重量部
シリカ 3.25重量部
メタリン酸ナトリウム 5重量部
アラビアガム水溶液 36.1重量部
グリセリン 1.4重要部
水 14.09重量部
上記成分をターボミキサーで30分撹拌した後、
デヒドロ酢酸ナトリウム 0.3重量部
ソルビン酸カリウム 0.2重量部
安息香酸ナトリウム 1重量部
2−フェニルフェノールナトリウム塩 0.5重量部
2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール 0.2重量部
1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン防腐剤分散液 0.7重量部
上記成分をターボミキサーで20分攪拌した後、3本ロールミルにて2回通しを行ない朱色の水彩絵の具を得た。
1)アラビアガム水溶液の作成
アラビアガム 18重量部
グリセリン 2重量部
ソルビン酸カリウム 0.1重量部
水 16重量部
上記成分のうち、水16重量部とアラビアガム18重量部をターボミキサーで混合し、90℃に加熱しながら5時間溶解した後、グリセリン2重量部とソルビン酸カリウム0.1重量部を添加し30分撹拌する。その後36メッシュの金網フィルターを通して異物を取り除き、アラビアガム水溶液を得た。
2)1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン防腐剤分散液の作成
1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.2重量部
プロピレングリコール 0.2重量部
デモールN(β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、花王(株)
製) 0.3重量部
上記成分をディゾルバーで30分撹拌し防腐剤分散液を得た。
3)朱色水性絵の具組成物の作成
C.I.PigmentRed112 1重量部
既存化学物質番号4−1055(赤色顔料) 1重量部
C.I.PigmentORANGE16 2重量部
膠質炭酸カルシウム 33重量部
一般式(化1)で示される化合物(Rはカルボキシル基:アルデヒド基=0.54:0.32、n=250) 0.26重量部
シリカ 3.25重量部
メタリン酸ナトリウム 5重量部
アラビアガム水溶液 36.1重量部
グリセリン 1.4重要部
水 14.09重量部
上記成分をターボミキサーで30分撹拌した後、
デヒドロ酢酸ナトリウム 0.3重量部
ソルビン酸カリウム 0.2重量部
安息香酸ナトリウム 1重量部
2−フェニルフェノールナトリウム塩 0.5重量部
2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール 0.2重量部
1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン防腐剤分散液 0.7重量部
上記成分をターボミキサーで20分攪拌した後、3本ロールミルにて2回通しを行ない朱色の水彩絵の具を得た。
(実施例2)黒色水彩絵の具
1)アラビアガム水溶液の作成
アラビアガム 10.5重量部
グリセリン 2重量部
ソルビン酸カリウム 0.1重量部
水 27重量部
上記成分のうち、水27重量部とアラビアガム10.5重量部をターボミキサーで混合し、90℃に加熱しながら5時間溶解した後、グリセリン2重量部とソルビン酸カリウム0.1重量部を添加し30分撹拌する。その後36メッシュの金網フィルターを通して異物を取り除き、アラビアガム水溶液を得た。
2)1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン防腐剤分散液の作成
1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.25重量部
プロピレングリコール 0.25重量部
デモールN(β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、花王(株)
製) 0.3重量部
水0.7 重量部
上記成分をディゾルバーで30分撹拌し防腐剤分散液を得た。
2)黒色水性絵の具組成物の作成
C.I.PigmentBlack11 7.3重量部
C.I.PigmentBlack1 11重量部
C.I.PigmentBlack7 0.5重量部
膠質炭酸カルシウム 26重量部
シリカ3重量部
一般式(化1)で示される化合物(Rはカルボキシル基:アルデヒド基=0.75:0.25、n=250) 0.5重量部
アラビアガム水溶液 39.6重量部
黄色デキストリン 7.5重量部
水0.2重量部
上記成分をターボミキサーで30分撹拌した後、
デヒドロ酢酸ナトリウム 0.3重量部
ソルビン酸カリウム 0.2重量部
安息香酸ナトリウム 1.36重量部
フッ化ナトリウム 0.02重量部
クロロアセトアミド 0.02重量部
フェニルグリコール 0.5重量部
1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン防腐剤分散液 1.5重量部
2,4,4−トリクロロ−2−ヒドロキシジフェニルエーテル 0.5重量部
上記成分を加え、ターボミキサーで15分攪拌した後、3本ロールミルにて2回通しを行ない黒色の水彩絵の具を得た。
1)アラビアガム水溶液の作成
アラビアガム 10.5重量部
グリセリン 2重量部
ソルビン酸カリウム 0.1重量部
水 27重量部
上記成分のうち、水27重量部とアラビアガム10.5重量部をターボミキサーで混合し、90℃に加熱しながら5時間溶解した後、グリセリン2重量部とソルビン酸カリウム0.1重量部を添加し30分撹拌する。その後36メッシュの金網フィルターを通して異物を取り除き、アラビアガム水溶液を得た。
2)1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン防腐剤分散液の作成
1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.25重量部
プロピレングリコール 0.25重量部
デモールN(β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、花王(株)
製) 0.3重量部
水0.7 重量部
上記成分をディゾルバーで30分撹拌し防腐剤分散液を得た。
2)黒色水性絵の具組成物の作成
C.I.PigmentBlack11 7.3重量部
C.I.PigmentBlack1 11重量部
C.I.PigmentBlack7 0.5重量部
膠質炭酸カルシウム 26重量部
シリカ3重量部
一般式(化1)で示される化合物(Rはカルボキシル基:アルデヒド基=0.75:0.25、n=250) 0.5重量部
アラビアガム水溶液 39.6重量部
黄色デキストリン 7.5重量部
水0.2重量部
上記成分をターボミキサーで30分撹拌した後、
デヒドロ酢酸ナトリウム 0.3重量部
ソルビン酸カリウム 0.2重量部
安息香酸ナトリウム 1.36重量部
フッ化ナトリウム 0.02重量部
クロロアセトアミド 0.02重量部
フェニルグリコール 0.5重量部
1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン防腐剤分散液 1.5重量部
2,4,4−トリクロロ−2−ヒドロキシジフェニルエーテル 0.5重量部
上記成分を加え、ターボミキサーで15分攪拌した後、3本ロールミルにて2回通しを行ない黒色の水彩絵の具を得た。
(比較例1)
実施例1において、一般式(化1)で示される化合物を0.73重量部加えた以外は、実施例1と同様になして水彩絵の具を得た。
実施例1において、一般式(化1)で示される化合物を0.73重量部加えた以外は、実施例1と同様になして水彩絵の具を得た。
(比較例2)
実施例2において、一般式(化1)で示される化合物を0.448重量部除いた以外は、実施例2と同様になして水彩絵の具を得た。
実施例2において、一般式(化1)で示される化合物を0.448重量部除いた以外は、実施例2と同様になして水彩絵の具を得た。
洗濯評価方法
各実施例において、各水性絵の具組成物1.0gをビーカーに出して、蒸留水0.5gを加え、画筆(ZBNF−14(ぺんてる(株)材質:ナイロン)でよく混合させたものを5cm四方の染色堅牢度試験用添付白布ポリエステル(JISL0803準拠)に横塗り1回、縦塗り1回、横塗り1回の順に塗描した。塗描条件は筆記角度60度(紙面と穂先の角度)、100g荷重。
24時間以上乾燥後、洗剤液として、水道水に中性洗剤(花王(株)アタック高活性バイオEX)を規定量(水に対し0.08%)分散溶解させたものを使用した。試験片を30分間浸し、塗描面を擦り合せるように手もみ洗い50回を行う。試験片は自然乾燥させた。乾燥後、塗描面を直径5mmの反射測定径を有する分光色差計NF−777(日本電色工業(株)製)にて測定し、未塗描部分の白布との色差(ΔE)を算出した。
各実施例において、各水性絵の具組成物1.0gをビーカーに出して、蒸留水0.5gを加え、画筆(ZBNF−14(ぺんてる(株)材質:ナイロン)でよく混合させたものを5cm四方の染色堅牢度試験用添付白布ポリエステル(JISL0803準拠)に横塗り1回、縦塗り1回、横塗り1回の順に塗描した。塗描条件は筆記角度60度(紙面と穂先の角度)、100g荷重。
24時間以上乾燥後、洗剤液として、水道水に中性洗剤(花王(株)アタック高活性バイオEX)を規定量(水に対し0.08%)分散溶解させたものを使用した。試験片を30分間浸し、塗描面を擦り合せるように手もみ洗い50回を行う。試験片は自然乾燥させた。乾燥後、塗描面を直径5mmの反射測定径を有する分光色差計NF−777(日本電色工業(株)製)にて測定し、未塗描部分の白布との色差(ΔE)を算出した。
実施例1〜2で説明したように、少なくとも着色顔料と、水溶性樹脂と、炭酸カルシウムと、水と、一般式(化1)で示される化合物を含む水彩絵の具組成物であって、一般式(化1)で示される化合物と炭酸カルシウムの重量比が2/100〜0.4/100であることを特徴とする水彩絵の具組成物は、洗濯消去性に優れている。
比較例1では、一般式(化1)で示される化合物と炭酸カルシウムの重量比が2/100より大きくなることで炭酸カルシウムに付着する一般式(化1)が多くなり、炭酸カルシウムの凝集体が形成され、布全体に一般式(化1)で示される化合物が付着した炭酸カルシウムが布に付着できず、着色顔料が布に付着してしまい、洗濯消去性が不十分となった。
比較例2では、一般式(化1)で示される化合物と炭酸カルシウムの重量比が2/100より小さくなることで、一般式(化1)で示される化合物が炭酸カルシウムに十分に付着できない為、炭酸カルシウムが布に付着できず、着色顔料が布に付着してしまい、洗濯消去性が不十分となった。
比較例1では、一般式(化1)で示される化合物と炭酸カルシウムの重量比が2/100より大きくなることで炭酸カルシウムに付着する一般式(化1)が多くなり、炭酸カルシウムの凝集体が形成され、布全体に一般式(化1)で示される化合物が付着した炭酸カルシウムが布に付着できず、着色顔料が布に付着してしまい、洗濯消去性が不十分となった。
比較例2では、一般式(化1)で示される化合物と炭酸カルシウムの重量比が2/100より小さくなることで、一般式(化1)で示される化合物が炭酸カルシウムに十分に付着できない為、炭酸カルシウムが布に付着できず、着色顔料が布に付着してしまい、洗濯消去性が不十分となった。
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---|---|---|---|---|
CN106752222A (zh) * | 2017-01-24 | 2017-05-31 | 中国地质大学(武汉) | 一种磁性颜料及其制备方法和用途 |
CN117844286A (zh) * | 2024-03-08 | 2024-04-09 | 南京师范大学 | 一种教学用环保型美术颜料及其制备方法 |
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2013
- 2013-11-29 JP JP2013248735A patent/JP2015105350A/ja active Pending
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