JP2015104353A - 甘薯の苗の育苗方法 - Google Patents

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英博 岡田
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Abstract

【課題】 本発明は、甘薯苗の育苗において、生食用に適する甘薯を栽培できるようにすると共に、育苗コストの低減及び収量の増大を図ることを課題とする。【解決手段】 セル(1)内に根鉢形成用の作物の種子(3)を播種して該セル(1)内で根鉢形成用の作物の苗(4)を所定量又は所定期間育苗した後、同じセル(1)内で前記根鉢形成用の作物とは別の栽培用の甘薯の苗(5)を挿苗して育苗する甘薯の苗の育苗方法とした。そして、根鉢形成用の作物の苗(4)を、甘薯の苗(5)よりも乾燥に弱い苗とした。【選択図】図1

Description

この発明は、甘薯の苗を育苗する育苗方法の技術分野に属する。
同じセル内に水稲の種子と栽培用の作物となる野菜の種子とを同時に播種し、セル内で同じ日数育苗し、野菜苗の苗丈よりも水稲苗の苗丈が高くなることにより、水稲苗を挟持してセル内から水稲苗と共に野菜苗を取り出し、この取り出した苗を圃場に育苗して栽培する技術が知られている。この育苗方法によれば、苗丈の高い水稲苗を使用することにより、セル内から苗を容易に取り出すことができる(特許文献1参照)。
また、栽培用の作物を甘薯とし、甘薯の母体となる苗から苗の節が存在するように挿苗用の苗を採苗し、該挿苗用の苗を苗の節が育苗床内に入るようセル内に挿苗して育苗する甘薯苗の育苗方法が知られている。この甘薯苗の育苗方法によれば、セル内で不定根を発生させてセル内の育苗床ひいては移植する栽培圃場への苗の活着を確実に行い、収穫量の増大を図ることができる(特許文献2参照。)。
特開平8−9781号公報 特開平2−195824号公報
甘薯苗の育苗において、育苗により甘薯苗の根が旺盛に伸長し根鉢を形成した苗を圃場へ移植して栽培すると、甘薯は苗の根から実るので、前記根鉢を肥大させながら該根鉢の範囲内で栽培されるようになり、栽培される甘薯は、小さく変形したものとなり、生食用には不適正な甘薯となる危惧がある。特に、セル内で甘薯苗の根が巻く状態(根巻き状態)になると、小さく変形した甘薯が栽培される傾向が高まる。
そして、特許文献1に記載された育苗方法によると、栽培用の作物(野菜)の種子と該作物とは別の作物(水稲)の種子を同時に播種するので、前記別の作物の苗を挟持してセル内から取り出すことができるまで育苗すると、栽培用の作物となる甘薯の苗の根もある程度伸長してしまい、上述の如く、圃場で栽培される甘薯は、小さく変形したものとなり、生食用には不適正な甘薯となる危惧がある。
また、特許文献2に記載された育苗方法によると、セル内に甘薯苗のみを育苗するので、苗の床部を崩さずに苗を取り出すには、甘薯の苗の根を旺盛に伸長させることになり、これも上述と同様に、圃場で栽培される甘薯は、小さく変形したものとなり、生食用には不適正な甘薯となる危惧がある。更に、甘薯の苗の根を旺盛に伸長させることになるので、育苗期間が長くなり、育苗コストが増大すると共に、多数の甘薯苗を育苗して甘薯の収量の増大を図ることが難しくなる。
本発明は、甘薯苗の育苗において、生食用に適する甘薯を栽培できるようにすると共に、育苗コストの低減及び収量の増大を図ることを課題とする。
上記課題を解決するために、次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1に係る発明は、セル(1)内で根鉢形成用の作物の苗(4)を所定量又は所定期間育苗した後、同じセル(1)内で前記根鉢形成用の作物とは別の栽培用の甘薯の苗(5)を育苗する甘薯の苗の育苗方法とした。
また、請求項2に係る発明は、セル(1)内に根鉢形成用の作物の種子(3)を播種して該根鉢形成用の作物の苗(4)を所定量又は所定期間育苗した後、同じセル(1)内に甘薯の苗(5)を挿苗して育苗する請求項1に記載の甘薯の苗の育苗方法とした。
また、請求項3に係る発明は、根鉢形成用の作物の苗(4)を、甘薯の苗(5)よりも乾燥に弱い苗とする請求項1又は請求項2に記載の甘薯の苗の育苗方法とした。
また、請求項4に係る発明は、母体となる甘薯の苗から苗の節が存在するように挿苗用の苗(5)を採苗し、該挿苗用の苗(5)を苗の節が育苗床(2)内に入るよう挿苗して育苗する請求項2又は請求項3に記載の甘薯の苗の育苗方法とした。
また、請求項5に係る発明は、水稲を根鉢形成用の作物とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の甘薯の苗の育苗方法とした。
請求項1に係る発明によれば、セル1内で根鉢形成用の作物の苗4を所定量又は所定期間育苗することにより、苗の育苗床部に根鉢形成用の作物の苗4の根をある程度伸長させることができ、育苗床部の固化を図ることができ、育苗後にセル1から苗を容易に取り出すことができる。そして、根鉢形成用の作物の苗4を所定量又は所定期間育苗した後、同じセル1内で前記根鉢形成用の作物とは別の栽培用の甘薯の苗5を育苗するので、甘薯の苗5の根をあまり伸長させないうちにセル1から苗を取り出して圃場に移植することができ、圃場で栽培される甘薯が小型になったり変形したりすることを抑制でき、生食用に適正な甘薯を栽培することができる。また、セル1内で育苗する甘薯の苗自体は小型にすることができるので、甘薯の苗の育苗期間の短縮化が図れると共に、従来のような移植に適する苗の選別作業が不要となり、育苗コストの低減が図れる。更に、多数の甘薯苗を育苗することができ、圃場で栽培される甘薯の収量の増大を図ることができる。
請求項2に係る発明によれば、請求項1に係る発明の効果に加えて、セル1内で根鉢形成用の作物の種子3を播種して該作物の苗を育苗するので、例えば既存の播種機等を使用して播種することができて根鉢形成用の作物の苗の育苗が容易になり、育苗コストの低減が図れる。そして、セル1内に甘薯の苗を挿苗して育苗するので、セル1内での育苗期に甘薯の苗の根を抑えることができ、圃場で栽培される甘薯が小型になったり変形したりすることを抑制でき、生食用に適正な甘薯を栽培することができる。
請求項3に係る発明によれば、請求項1又は請求項2に係る発明の効果に加えて、根鉢形成用の作物の苗を、甘薯の苗よりも乾燥に弱い苗としたので、圃場での苗の移植後には根鉢形成用の作物の苗4を枯らせて甘薯への養分供給を促すことができ、栽培される甘薯の収量の増大を図ることができる。
請求項4に係る発明によれば、請求項2又は請求項3に係る発明の効果に加えて、根が殆ど無い状態の甘薯苗5をセル1内に挿苗でき、挿苗作業を容易に行えると共に、セル1内での育苗期に甘薯の苗の根を抑えることができ、圃場で栽培される甘薯が小型になったり変形したりすることを抑制でき、生食用に適正な甘薯を栽培することができる。
請求項5に係る発明によれば、請求項1から請求項4の何れか1項に係る発明の効果に加えて、根鉢形成用の作物として一般的に普及する水稲を使用することができ、育苗コストの低減が図れる。
セルでの育苗状態を示す断面図
この発明の実施の一形態を、以下に説明する。尚、以下の実施の形態は、あくまで実施の一形態であって、特許請求の範囲を拘束するものではない。
母体となる甘薯の苗は、種芋を苗床に播種して育苗され、種芋から無数に育苗される。この育苗された甘薯の苗を切断して、苗の節が1〜2節存在する程度の小さい苗となるよう挿苗用の甘薯苗5を採苗する。
育苗にあたっては、縦横に複数のセル1が形成された苗トレイを使用する。この苗トレイの複数のセル1に、床土2を詰め、根鉢形成用の作物となる水稲の種子3(種籾)を播種し、覆土する。この苗トレイへの床土詰め、播種及び覆土の作業は、播種機を使用して行えばよい。尚、床土2は、一般的な野菜育苗用の培土を使用すればよい。そして、温度管理された育苗ハウス等で発芽してから7〜20日後まで水稲苗4を育苗する。これにより、セル1内に水稲苗4の根がある程度伸長した状態となる。その後、各セル1に1本ずつ前記挿苗用の甘薯苗5を挿苗する。従って、水稲苗4の根がある程度伸長した段階(根鉢が固化される程伸長していない段階)で甘薯苗を挿苗するので、挿苗抵抗を抑えつつ挿苗した甘薯苗を育苗床部で保持することができ、挿苗を容易に行えると共に、挿苗した甘薯苗がセル1から脱落することによる欠株を防止できる。挿苗は、挿苗用の甘薯苗5にある節が床土2内(育苗床内)に入るよう挿苗する。尚、挿苗用の甘薯苗5として採苗直後の苗又は取置き苗で発根が10mm未満の苗を使用し、セル1内の中央に甘薯苗を挿苗することが望ましい。また、セル1内の対向する両端部に種籾を播種して水稲苗4を育苗し、セル1の中央に甘薯苗を挿苗すれば、挿苗された甘薯苗の両側の水稲苗4により前記甘薯苗の倒伏や脱落を防ぐことができ、育苗後に、適正な移植姿勢で圃場に甘薯苗を移植することができると共に、圃場での甘薯苗の植付欠株を防止できる。そして、育苗ハウス内において同じセル1内で水稲苗4と甘薯苗とを育苗し、水稲苗4の根の伸長により根鉢が形成され、且つ甘薯苗の根が少し伸長した状態で、育苗が完了する。尚、育苗にあたっては、水を貯留したプールに苗トレイを入れてプール育苗してもよい。
この育苗された苗を苗トレイごと移植機に装填し、移植機により所定の植付株間で圃場(畑)に移植する。前記移植機としては、野菜用として一般的に普及している移植機を利用すればよく、自動的に苗トレイ(セル1)から苗を取り出して圃場へ移植する全自動移植機や、人手により苗トレイ(セル1)から苗を取り出して移植機側の苗供給カップに供給することにより、自動的に苗供給カップから植付装置へ苗を供給して圃場へ移植する半自動移植機とすることができる。圃場での栽培において、甘薯の栽培での必要に応じて例えば所定期間ごとに所定量の灌水を行うが、この灌水は水稲苗4を栽培するのに必要な灌水と比較すると灌水回数や灌水量がかなり少ないので、圃場で水稲苗4は自ずと枯れて消失していくことになる。よって、圃場内で専ら甘薯を栽培することができ、更に甘薯苗からの根を圃場に伸長させながら栽培できるので、変形の少ない大型の甘薯を栽培でき、甘薯の収量アップが図れる。
この甘薯苗の育苗方法によると、セル(1)内で根鉢形成用の作物の苗(4)を所定量又は所定期間育苗した後、同じセル(1)内で前記根鉢形成用の作物とは別の栽培用の甘薯の苗(5)を育苗する。
よって、セル1内で根鉢形成用の作物の苗4を所定量又は所定期間育苗することにより、苗の育苗床部に根鉢形成用の作物の苗4の根をある程度伸長させることができ、育苗床部の固化を図ることができ、育苗後にセル1から苗を容易に取り出すことができる。そして、根鉢形成用の作物の苗4を所定量又は所定期間育苗した後、同じセル1内で前記根鉢形成用の作物とは別の栽培用の甘薯の苗5を育苗するので、甘薯の苗5の根をあまり伸長させないうちにセル1から苗を取り出して圃場に移植することができ、圃場で栽培される甘薯が小型になったり変形したりすることを抑制でき、生食用に適正な甘薯を栽培することができる。また、セル1内で育苗する甘薯の苗自体は小型にすることができるので、甘薯の苗の育苗期間の短縮化が図れると共に、従来のような移植に適する苗の選別作業が不要となり、育苗コストの低減が図れる。更に、多数の甘薯苗を育苗することができ、圃場で栽培される甘薯の収量の増大を図ることができる。
また、セル(1)内に根鉢形成用の作物の種子(3)を播種して該根鉢形成用の作物の苗(4)を所定量又は所定期間育苗した後、同じセル(1)内に甘薯の苗(5)を挿苗して育苗する。
よって、セル1内で根鉢形成用の作物の種子3を播種して該作物の苗4を育苗するので、例えば既存の播種機等を使用して播種することができて根鉢形成用の作物の苗4の育苗が容易になり、育苗コストの低減が図れる。そして、セル1内に甘薯の苗5を挿苗して育苗するので、セル1内での育苗期に甘薯の苗5の根を抑えることができ、圃場で栽培される甘薯が小型になったり変形したりすることを抑制でき、生食用に適正な甘薯を栽培することができる。
また、根鉢形成用の作物の苗(4)を、甘薯の苗(5)よりも乾燥に弱い苗とするので、圃場での苗の移植後には根鉢形成用の作物の苗4を枯らせて甘薯への養分供給を促すことができ、栽培される甘薯の収量の増大を図ることができる。
また、母体となる甘薯の苗から苗の節が存在するように挿苗用の苗(5)を採苗し、該挿苗用の苗(5)を苗の節が育苗床(2)内に入るよう挿苗して育苗する。
よって、根が殆ど無い状態の甘薯苗をセル1内に挿苗でき、挿苗作業を容易に行えると共に、セル1内での育苗期に甘薯の苗5の根を抑えることができ、圃場で栽培される甘薯が小型になったり変形したりすることを抑制でき、生食用に適正な甘薯を栽培することができる。
また、水稲を根鉢形成用の作物としたので、根鉢形成用の作物として一般的に普及する水稲を使用することができ、育苗コストの低減が図れる。
種芋から伸びる甘薯苗の蔓の先端部から苗の節が2〜3節存在するように挿苗用の甘薯苗5を採苗し、挿苗用の甘薯苗5の下部の節(例えば最下位の1節)のみが育苗床内に入るようにセル1に挿苗して前記下部の節から発根させながら1〜2週間育苗し、その後、苗トレイの高さより深く水を貯留したプールに苗トレイを入れ、甘薯苗の上部の節(例えば上位の1〜2節)をプール内の水に浸した状態で更に1〜2週間育苗することにより、前記上部の節から若干発根させると共に、前記下部の節からの根を老化(木質化)させ、前記上部の節が土中に埋まる深さで該甘薯苗を圃場に移植すれば、甘薯苗が育苗床部を備えるので移植機での移植が容易になると共に、前記下部の節からの根の伸長は抑制されるので育苗床部で根が多く伸長することにより小さく変形した甘薯が栽培されることを抑制し、前記上部の節からの若干の発根により移植後の圃場で根を円滑に伸長させることができ、栽培される甘薯の収量の増大が図れる。
尚、根巻き防止用の上下方向の縦溝を備えるセル1を使用したり、セル1の内面に根の伸長を制限する根域制限材(水酸化第二銅、脂肪酸銅塩(カプリン酸銅、ラウリン酸銅)等)を施したりすれば、甘薯苗の育苗床部での根の伸長(根巻き)を抑えることができる。
母体となる甘薯の苗を育苗するとき、種芋からの萌芽直後に苗に矮化剤(例えばジベレリン生合成阻害剤、ウニコナゾールP)に与えておけば、蔓上で節間の詰まった苗を育苗でき、2〜3節の複数の節が育苗床部に入るように挿苗することができる。あるいは、圃場への移植時に、移植深さをあまり深くしなくても、2〜3節の複数の節が土中に埋まるように移植することができる。これにより、栽培圃場で根を多く伸張させることができ、甘薯の収量の増大が図れる。尚、矮化剤は、0.1〜0.5ppm液を苗1株当たり1〜5cc施すことができる。尚、種芋から最初に伸長した苗を切断して挿苗用の甘薯苗5として採苗した後、切断した切り口から2番目の苗が伸長する前に前記切り口に矮化剤を供給すれば、効果的である。
苗の床土2として、粘土鉱物を溶かした水溶液を使用してもよい。この水溶液を苗トレイひいてはセル1内に流し込んで床土2とすれば、セル1内での育苗完了後(圃場への移植作業前)には前記水溶液が乾燥しているので、セル1から床土2が外れ易くなり、セル1からの苗の取り出しを容易に行える。また、苗の育苗床部が重くなるので、移植機内での植付装置への苗供給において苗の姿勢が安定し、苗を適正な移植姿勢で移植することができる。尚、前記水溶液による床土2に流動性があるうちに挿苗すれば、挿苗抵抗が小さくて挿苗を容易に行える。
また、移植機に苗の育苗床部の一部を切除する刃物を設けてもよい。これにより、仮に甘薯苗の根が所望よりも多く伸びているときに、刃物により育苗床部の一部と共に甘薯苗の根の一部を切除することができる。この刃物は、半自動移植機においては、予備の苗を載置する予備苗載部や作業者が苗を供給する苗供給カップを有する苗供給部の近くに配置することが望ましい。
あるいは、セル1内の形状を上下中間部が最も細くなる形状とし、セル1内で甘薯苗の根が多く伸びていても、セル1から苗を取り出すときに育苗床部の下部がちぎれるようにすれば、育苗床部の一部と共に甘薯苗の根の一部を切除することができる。あるいは、セル1内の上下に各々発泡ウレタン等の育苗床材を詰め、甘薯苗の移植時に下側の育苗床材のみを取り除くことにより、育苗床部の一部と共に甘薯苗の根の一部を切除することができる。
また、苗の床材として、予め挿苗用の穴が開いた発泡樹脂を使用してもよい。そして、圃場への移植作業前に農薬又は粘土鉱物を溶かした水溶液を発泡樹脂に撒くことにより、苗の育苗床部を重くすることができる。その他、苗の育苗床部を重くする手段としては、南九州産のサトウキビの搾りかすを育苗床部に付着させたり、更には育苗床部に前記サトウキビの搾りかすを介して粉状の粘土鉱物を付着させたりしてもよい。また、移植機の予備苗載部に粘土鉱物や前記水溶液や前記サトウキビの搾りかす等、育苗床部に付着させる資材を入れた容器を載せ、移植機での移植作業時に前記資材を育苗床部に付着させてもよい。また、作業者が歩行しながらの半自動移植機での移植作業において、予備苗載部に前記サトウキビの搾りかすを入れた載置容器を載せ、作業者が肩に掛けて携帯する携帯容器に粉状の粘土鉱物を入れ、作業者は苗の育苗床部に前記サトウキビの搾りかすと粉状の粘土鉱物とを付着させて移植機へ苗を供給してもよい。
上述では育苗床部に資材を付着させる形態について説明したが、苗自体に前記資材を付着させてもよい。尚、従来の移植用の甘薯苗においては、育苗床部が無いので、甘薯苗の蔓の中間部分に前記資材を付着させ、移植機における嘴状で下部が開閉する植付具て移植すれば、甘薯苗の蔓部分を船底状にして移植することができ、良好に土中に植え付けることができる。
また、育苗床材として圧縮成形した圧縮培土(例えば、ピートモスを板状に圧縮したピート板等)を使用し、圧縮培土に甘薯苗を挿苗すれば、圧縮培土の強度により挿苗が容易になる。挿苗後、圧縮培土を水に浸す等して圧縮培土に灌水すれば、圧縮培土が膨張して元の培土の状態に復元する。このとき、圧縮培土に挿苗用の貫通孔を設け、該貫通孔に蔓を貫通させて甘薯苗を挿苗した後に灌水すれば、圧縮培土の膨張により貫通孔が小さくなるときの膨張力により、苗の蔓の中途部を締め付けるので、甘薯苗が培土から抜け難くなり、移植機で甘薯苗が脱落する不具合を防止できる。
尚、挿苗用の甘薯苗5の長さを15cm以内とすることが望ましい。そして、種籾を播種せず根鉢形成用の水稲苗4を育苗せずに、挿苗した甘薯苗のみをセル1で短期間(1週間以内程度)育苗すれば、多少の根の伸長により育苗床部のある程度の強度を得ながら、育苗期の根の伸長が少ないので大きくて変形の少ない甘薯を栽培することができる。

Claims (5)

  1. セル(1)内で根鉢形成用の作物の苗(4)を所定量又は所定期間育苗した後、同じセル(1)内で前記根鉢形成用の作物とは別の栽培用の甘薯の苗(5)を育苗する甘薯の苗の育苗方法。
  2. セル(1)内に根鉢形成用の作物の種子(3)を播種して該根鉢形成用の作物の苗(4)を所定量又は所定期間育苗した後、同じセル(1)内に甘薯の苗(5)を挿苗して育苗する請求項1に記載の甘薯の苗の育苗方法。
  3. 根鉢形成用の作物の苗(4)を、甘薯の苗(5)よりも乾燥に弱い苗とする請求項1又は請求項2に記載の甘薯の苗の育苗方法。
  4. 母体となる甘薯の苗から苗の節が存在するように挿苗用の苗(5)を採苗し、該挿苗用の苗(5)を苗の節が育苗床(2)内に入るよう挿苗して育苗する請求項2又は請求項3に記載の甘薯の苗の育苗方法。
  5. 水稲を根鉢形成用の作物とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の甘薯の苗の育苗方法。
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