JP2015104176A - 回転電機ロータ - Google Patents

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Abstract

【課題】キー部とキー溝の組み合わせによってシャフトに位置決め固定される回転電機ロータにおいて、キー部とキー溝との接触面積を確保しながら、キー部の根元に生じ得る応力集中を緩和することである。
【解決手段】回転電機ロータ10は、キー溝8を外周側に有するシャフト6が挿入される中心穴18と、中心穴18の内径よりもさらに内径側に突き出し、キー溝8に嵌合するキー部20と、を有するロータコア14を備え、キー部20は、ロータコア14の径方向に沿った切欠22によって細幅の複数部分24,26に分岐している。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機ロータに係り、特に、シャフトに設けられたキー溝に嵌合するキー部によってシャフトに固定される回転電機ロータに関する。
回転電機の回転軸であるシャフトにロータを位置決めして固定するために、シャフトにキー溝を設け、ロータ内周側にロータ内径よりも突き出すキー部を設けて、キー部をキー溝に嵌合することが行われる。
特許文献1には、シャフトのキー溝にロータのキー部を嵌合させると、シャフトとロータが一体的に回転するときの遠心力によりキー部の根元に応力集中が発生するので、その緩和のために、ロータの内径側において、キー部の両外側に応力緩和溝等を設けることが記載されている。特許文献2には、特許文献1の方法では、応力緩和溝を設ける分だけロータにおける磁路が狭くなり必要な磁路を確保しようとするとロータが大型化すると指摘し、そこで、キー部の両側側面にキー部の根元を細くする凹部を設けることが述べられている。
特開2008−187804号公報 特開2012−100364号公報
従来技術のように応力緩和溝や凹部等を設けることで、キー部の根元における応力集中を緩和できるが、キー部の剛性が高いと、応力集中の緩和が不十分となることがある。また、特許文献2の方法では、キー部とキー溝との接触面積が十分確保されないことが生じる。
本発明の目的は、キー部とキー溝との接触面積を確保しながら、キー部の根元に生じ得る応力集中を緩和することができる回転電機ロータを提供することである。
本発明に係る回転電機ロータは、キー溝を外周側に有するシャフトが挿入される中心穴と、中心穴の内径よりもさらに内径側に突き出し、キー溝に嵌合するキー部と、を有するロータコアを備え、キー部は、ロータコアの径方向に沿った切欠によって細幅の複数部分に分岐していることを特徴とする。
上記構成によれば、キー部は細幅の複数部分に分岐しているので、キー部全体の剛性が低下する。切欠は剛性低下のためであるので、切欠の幅は小さくてもよい。これによって、キー部とキー溝との接触面積を確保しながら、キー部の根元に生じ得る応力集中を緩和することができる。
本発明に係る実施の形態の回転電機ロータの構成を示す図である。(a)は、シャフトが嵌合された状態を示す図で、(b)は回転電機ロータのキー部付近の拡大図である。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。以下に述べる寸法、形状、材質等は、説明のための例示であって、回転電機ロータの仕様等により、適宜変更が可能である。また、以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、車両に搭載される回転電機に用いられる回転電機ロータ10の構成を示す図である。以下では、回転電機ロータ10を特に断らない限り、ロータ10と呼ぶ。図1(a)は断面図である。(a)には、ロータ10の構成要素ではないがロータ10に挿入されて嵌合されるシャフト6およびシャフト6に設けられるキー溝8を図示した。(b)は、ロータ10に設けられるキー部20付近の拡大図である。
ロータ10が用いられる回転電機は、車両が力行するときは電動機として機能し、車両が制動時にあるときは発電機として機能するモータ・ジェネレータで、三相同期型回転電機である。回転電機は、図1に示されるロータ10と、ロータ10の外周側に所定の隙間を隔てて配置されて巻線コイルが巻回される円環状のステータとで構成される。図1ではステータの図示を省略した。
ロータ10に挿入され嵌合されるシャフト6は、少なくともロータに嵌合される部分の断面がキー溝8の部分を除いて円形の軸である。図1では、その外径をDSとして示した。キー溝8は、シャフト6の外周側の1箇所または複数箇所に、シャフト6の一端側から軸方向に沿って延伸して設けられる平溝である。一端側は、ロータ10にシャフト6が挿入されるときの挿入側である。図1の例では、シャフト6の外周の2箇所にキー溝8が設けられる。キー溝8は、ロータコア14に設けられるキー部20と嵌合することで、ロータ10をシャフト6に固定し、シャフト6とロータ10とを一体化する。
かかるシャフト6は、必要とする強度を有する金属材料を用い、キー溝8を含む所定の形状に加工したものを用いることができる。金属材料としては鋼材等を用いることができる。
ロータ10が回転電機に用いられるときには、ロータ10と一体化されたシャフト6の軸方向の両端が軸受によって回転自在に支持され、図示されていないステータと協働してロータ10と共にシャフト6が回転する。このように、回転電機においては、シャフト6がトルクを出力する出力軸となる。
ロータ10は、磁極を形成する複数の磁石12と、複数の磁石12が埋め込まれる円環状のロータコア14とで構成される。
磁石12は、ロータコア14の外周側に所定の配置で複数配置され、ロータコア14の各磁極を形成する永久磁石である。図1の例では、所定の傾斜角度を有してV字形に配置される2つの磁石12で1つの磁極が形成される。ロータコア14の中心点Oから、隣接する磁極の間を通る軸がq軸16であり、1つの磁極を形成する2つの磁石12の間を通る軸がd軸である。図1には、16個の磁石12で8つの磁極が形成され、8つのq軸16が示されている。図1の構成とは別に、1つの磁石12で1つの磁極を形成するものとしてもよい。その場合には、ロータコア14の中心点Oから、隣接する磁石12の間を通る軸がq軸16となる。
磁石12は、図示されていない回転電機のステータに巻回される巻線コイルに所定の通電を行うことで発生する回転磁界と協働してトルクを発生し、これによってロータ10が回転する。かかる磁石12としては、ネオジムと鉄とホウ素を主成分とするネオジム磁石、サマリウムとコバルトを主成分とするサマリウムコバルト磁石等の希土類磁石が用いられる。これ以外にフェライト磁石等を用いてもよい。
ロータコア14は、所定枚数の磁性体薄板を積層した積層体で、シャフト6の外形を通す中心穴18と、複数の磁石12が埋め込まれる複数の磁石孔と、シャフト6のキー溝8に対応するキー部20を有する。中心穴18の内径DIは、シャフト6の外径DSに対して所定の挿入隙間を有する大きさに設定される。所定の挿入隙間は、ロータコア14の軸方向の長さ、シャフト6の外径DS、挿入が行われる温度等で異なるが、一例を挙げると、約10μmから約0.5mm程度とすることができる。これは例示であって、これ以外の数値であってもよい。
キー部20は、中心穴18の内径DIよりもさらに内径側に突き出し、シャフト6のキー溝8の平溝形状に嵌合する形状を有し、ロータコア14の軸方向に沿って所定の長さで延伸する凸部である。所定の長さは、ロータコア14の軸方向の長さと同じとすることができる。場合によっては、ロータコアの軸方向の長さより短くしてもよい。その場合には、ロータコア14にシャフト6が挿入されるときの挿入側から所定の長さとする。これに対応して、シャフト6のキー溝8の長さも設定される。
キー部20は、シャフト6に設けられるキー溝8の数に対応して設けられる。図1の例では、2個設けられる。キー部20が設けられる位置は、ロータコア14のq軸16上の位置でロータコア14の内径側である。d軸付近を避けてq軸上に設けることで、磁極における磁路がキー部20によって狭くなることを避けることができる。
図1(b)にキー部20の周辺の詳細を示した。キー部20において、中心穴18の内径DIから突き出る突出量28は、シャフト6のキー溝8の溝深さと、ロータコア14の外径DIとシャフト6の外径DSとの間の所定の挿入隙間と、嵌合が行われる温度等を考慮して設定される。すなわち、キー溝8にキー部20を合わせて、ロータコア14の中心穴18にシャフト6が挿入されるとき、圧入嵌合となるように、突出量28が設定される。一例を挙げると、嵌合温度を室温として、キー溝8にキー部20を合わせたとき、キー部20側がキー溝8側に対し、約10〜50μm程度、径方向の寸法で大き目となるように突出量28が設定される。これは例示であって、これ以外の数値であってもよい。
キー部20において、ロータコア14の周方向に沿った幅WKは、シャフト6の周方向に沿ったキー溝8の幅寸法よりもやや大きめに設定される。やや大きめとは、製造誤差を考慮して、2箇所に設けられるキー部20がそれぞれ対応するシャフト6の2箇所のキー溝8に問題なく合わせることができる程度の大きさである。
ロータコア14において、キー部20の根元部の両側に設けられる凹部30,32は、ロータコア14の内径が拡大された部分で、キー部20が対応するキー溝8に圧入されたときにキー部20の根元部に生じ得る応力集中を緩和するために設けられる。ロータコア14の外径DIに対して凹部30,32の径方向に沿った窪み量34と、ロータコア14の周方向に沿った凹部30,32の幅WRは、キー部20の剛性と、圧入嵌合における嵌合圧の大きさに応じて設定される。
例えば、キー部20の突出量28が大きいほど、幅WKが大きいほど、キー部20の剛性が高くなるので、凹部30,32の窪み量34と幅WRを大きい値に設定することが好ましい。
キー部20に設けられる切欠22は、幅WKのキー部20の先端部を細幅の2つの部分24,26に分岐することで、キー部20の全体としての剛性を低下させるために設けられる。切欠22は、キー部20の先端側から根元側に向かって、ロータコア14の径方向に沿って設けられる。図1の例では、切欠22は1つ設けられるので、切欠22はキー部20の幅WKの中心の位置に設けられる。
切欠22は、ロータコア14の径方向に沿った長さが長いほど、キー部20の全体としての剛性が低下する。切欠22の長さの限度は、キー部20の周方向両側の根元部の手前までとすることがよい。これ以上深くすると、切欠22で細幅となった2つの部分24,26の根元部が、元々のキー部20の両側の根元部よりもロータコア14の外径側となり、応力集中の発生し得る領域がかえって広がる恐れがある。このように、切欠22の長さの設定によって、キー部20の大きさに関わらず、応力集中の抑制を所望の範囲とすることができる。
切欠22の幅は、分岐した2つの部分24,26が、シャフト6のロータコア14に対する圧入によって接触しない程度の大きさを有すればよく、幅の大小によってキー部20の剛性はあまり変化しない。切欠22を1つでなく、複数設けるものとしてもよい。なお、切欠22とは別に、キー部20の先端部に適当な丸みをつけて、応力集中が生じやすい角部をなくすことが好ましい。
このように、キー部20に切欠22を設けて、キー部20の先端部を細幅の複数の部分24,26に分岐することで、キー部20の全体としての剛性を低下させることができ、キー部20の根元部における応力を分散させて均一化でき、応力集中を緩和できる。切欠22を最適化することで、凹部30,32そのものを省略することも可能になる。また、切欠22の幅は分岐のための最小寸法とできるので、キー部20とキー溝8との間の接触面積は切欠22の有無によってほとんど変化しない。
また、キー部20の剛性を低下させることで、キー部20の根元に発生し得る応力集中を抑制できるので、回転電機の耐久信頼性が向上し、回転電機の最高回転数を増加でき、回転電機の小型化が可能となる。また、応力集中を抑制できるので、凹部30,32の窪み量34と幅WRを小さい値に設定することが可能となり、このことからもロータ10の小型化、回転電機の小型化が可能となる。これにより、ロータコア14の内周側の磁気特性を安定化できる。また、応力集中を抑制するので、ロータ10としての剛性のバランスが向上する。
なお、最初から細幅に設定して剛性を低下させたキー部20を複数設ける場合は、1つのキー部20を複数の細幅に分岐する本発明の実施の形態に比べて、以下の点で問題が生じ得る。すなわち、キー部20の数が多い分だけ、シャフト6に設けられるキー溝8の数が増加し、コストと手間がかかる。また、キー溝8とキー部20の数が増加するため、位置決め箇所が多くなり、位置決め誤差を抑制するために加工精度を上げる必要が生じる。また、仮に、複数のキー溝8とキー部20の一部のみが接触して嵌合されていて、一部のキー溝8とキー部20が接触不良または嵌合不良になると、シャフト6とロータ10との間に働く周方向の力を受けきれずに、キー部20が損傷または破壊する可能性が生じる。1つのキー部20を複数の細幅に分岐する本発明の実施の形態は、このような問題が生じにくい点で優れている。
6 シャフト、8 キー溝、10 (回転電機)ロータ、12 磁石、14 ロータコア、16 q軸、18 中心穴、20 キー部、22 切欠、24,26 (細幅の)部分、28 突出量、30,32 凹部、34 窪み量。

Claims (1)

  1. キー溝を外周側に有するシャフトが挿入される中心穴と、
    中心穴の内径よりもさらに内径側に突き出し、キー溝に嵌合するキー部と、
    を有するロータコアを備え、
    キー部は、ロータコアの径方向に沿った切欠によって細幅の複数部分に分岐していることを特徴とする回転電機ロータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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