JP2015103347A - 燃料電池用配管装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池装置の組立時などにおける配管の接続作業の効率性を高める。
【解決手段】燃料電池用配管装置100は、樹脂製の配管ブロック111〜113と、支柱部材151〜153と、配管ブロック111〜113を支柱部材151〜153に対して上下方向に移動可能に支柱部材151〜153に取り付ける取付部(ボルト160、ねじ孔151c,152c,153c、溝部111e,111f,112e,112f,113e,113fなど)とを含んで構成される。配管ブロックの本体部111a,112a,113aには、燃料電池用の反応流体が流れる流路部(管路部121、混合タンク25、入口接続部122,123、出口管路部124、管路部126,128)が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、燃料電池用配管装置に関する。
水素含有燃料と空気との電気化学反応により発電する燃料電池装置は、エネルギー利用効率の高い発電装置として注目されている。
燃料電池装置の外枠体である箱状のパッケージ内には、燃料電池装置を構成する様々な部品や配管などが配置され得る。それゆえ、パッケージ内は部品や配管などにより煩雑となっている(特許文献1の図5参照)。
この点、特許文献1では、燃料電池装置の構成部品のうちメンテナンスが必要な部品(浄化装置、イオン交換装置、脱硫器)をパッケージの外面パネルの近傍に配置し、これにより当該部品の着脱作業を行い易くすることで、メンテナンス性の向上を図っている。
一方、特許文献2に記載の燃料電池装置(燃料電池発電システム)は樹脂モジュールを備えている。この樹脂モジュールは、その内部に、燃料、空気又は水が流れる流路を備えており、この流路を規定する内壁が樹脂で形成されている。
特開2006−140164号公報 特開2012−146627号公報
ところで、例えば燃料電池装置の組立時に、燃料電池装置の構成部品同士を配管を介して接続する場合には、まず、当該部品を所定の設置位置に設置し、この後に、当該部品に配管を接続するという手法が採られ得る。この点、特許文献1に記載のような煩雑な構成の燃料電池装置内では、配管を接続するための作業領域を確保することが難しいので、当該作業を効率良く行うことが難しかった。
また、例えば燃料電池装置の組立時に、特許文献2に記載のような樹脂モジュールを配管を介して燃料電池装置の構成部品に接続する場合には、まず、樹脂モジュール及び当該部品を所定の設置位置にそれぞれ設置し、この後に、樹脂モジュール及び当該部品に配管を接続するという手法が採られ得る。この場合においても、特許文献1に記載のような煩雑な構成の燃料電池装置内では、配管を接続するための作業領域を確保することが難しいので、当該作業を効率良く行うことが難しかった。
本発明は、このような実状に鑑み、燃料電池装置の組立時などにおける配管の接続作業の効率性を高めることを目的とする。
そのため本発明に係る燃料電池用配管装置は、水平方向に延在する板状の本体部、本体部に設けられて燃料電池用の反応流体が流れる流路部、及び、本体部を上下方向に貫通する貫通孔を備える樹脂製の配管ブロックと、上下方向に延在して貫通孔に挿入される支柱部材と、配管ブロックを支柱部材に対して上下方向に移動可能に支柱部材に取り付ける取付部と、を含んで構成される。
ここで、本発明における「燃料電池用の反応流体」とは、燃料電池での電気化学反応に直接的又は間接的に用いられ得る気体及び液体の少なくとも一方を意味する。
本発明によれば、配管ブロックが、支柱部材に対して上下方向に移動可能に、支柱部材に取り付けられる。これにより、例えば燃料電池装置の組立時に、配管ブロック内の流路部を配管を介して燃料電池装置の構成部品に接続する場合には、まず、配管ブロックが取り付けられた支柱部材及び当該部品を所定の設置位置にそれぞれ設置し、この後に、配管ブロック及び当該部品に配管を接続する。この配管の接続時には、配管の接続作業のための作業領域を確保するように、配管ブロックを上下方向に移動させることで、配管ブロックの高さ位置を変更することができるので、配管の接続作業を効率的に行うことができる。
本発明の第1実施形態における燃料電池装置の概略構成を示す図 発電部の概略構成を示す図 パッケージ内の部品設置スペースを示す図 燃料電池用配管装置に搭載される部品の配置を示す図 燃料電池用配管装置の概略構成を示す斜視図 配管ブロックの概略構成を示す斜視図 配管ブロックを支柱部材に固定する方法を示す図 配管ブロックの高さ位置を変更する方法を示す図 本発明の第2実施形態における燃料電池用配管装置の部分拡大図
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態における燃料電池装置の概略構成を示す。図2は発電部の概略構成を示す。尚、本実施形態では、燃料電池装置として、家庭用電源として用いられ得る固体酸化物形燃料電池装置(SOFC装置)を例にとって、本発明に係る燃料電池用配管装置を説明するが、燃料電池装置の種類はこれに限らない。
燃料電池装置は、その主要部を成す発電部1と、排ガス処理部2と、熱交換器3と、パワーコンディショナー(以下、「PCS」という)5と、制御ユニット6と、箱状のパッケージ7とを含んで構成される。発電部1は、後述する燃料電池スタック12を含む。排ガス処理部2では、発電部1より排出される排ガスが浄化される。熱交換器3では、排ガス処理部2にて浄化された排ガスの熱を回収して温水を得る。PCS5では、発電部1の発電電力を取り出す。パッケージ7は、発電部1、排ガス処理部2、熱交換器3、PCS5、及び制御ユニット6を収容する。
パッケージ7内の発電部1は、図2に示すように、箱状のケーシング10内に、改質器11と、燃料電池スタック12(複数の燃料電池セル13の組立体)と、オフガス燃焼部14とを配置して構成される。すなわち、ケーシング10は、発電部1の外枠体であり、改質器11と、燃料電池スタック12と、オフガス燃焼部14とを取り囲んでいる。ケーシング10は耐熱性金属により形成され得る。ここで、燃料電池スタック12及び燃料電池セル13は、本発明の燃料電池に対応するものである。
図1及び図2に示すように、パッケージ7の外部からケーシング10の内部へ、原燃料の供給通路20が設けられている。ここで、原燃料としては、例えば、炭化水素系燃料が用いられる。炭化水素系燃料としては、分子中に炭素と水素とを含む化合物(酸素等、他の元素を含んでいてもよい)若しくはそれらの混合物が用いられ、例えば、炭化水素類、アルコール類、エーテル類、バイオ燃料が挙げられる。具体的には、炭化水素類として、メタン、エタン、プロパン、ブタン、天然ガス、LPG(液化石油ガス)、都市ガス、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油が挙げられる。アルコール類として、メタノール、エタノールが挙げられる。エーテル類として、ジメチルエーテルが挙げられる。バイオ燃料として、バイオガス、バイオエタノール、バイオディーゼル、バイオジェットが挙げられる。
図1に示すように、原燃料の供給通路20のうちパッケージ7の内部に位置する部分には、上流側から下流側に向かって順に、脱硫器21と、流量センサ22と、バッファタンク23と、適宜の供給量制御装置としてのポンプ24と、混合タンク25とが設けられている。脱硫器21では、原燃料中の硫黄化合物が除去される。流量センサ22では、原燃料の流量が検出される。この流量センサ22からの流量検出信号は、図示しない信号線を介して、制御ユニット6に伝達される。バッファタンク23は、原燃料の供給通路20と比較して断面積が大きく形成されており、原燃料の脈動を抑制する機能を有する。混合タンク25では、原燃料と、後述する改質用空気の供給通路30からの改質用空気とが混合される。
図1に示すように、パッケージ7の外部から混合タンク25へ、改質用空気の供給通路30が設けられている。改質用空気の供給通路30のうちパッケージ7の内部に位置する部分には、上流側から下流側に向かって順に、エアフィルタ31と、適宜の供給量制御装置としてのポンプ32と、流量センサ33とが設けられている。エアフィルタ31は、空気中の異物を除去する機能を有する。流量センサ33では、改質用空気の流量が検出される。この流量センサ33からの流量検出信号は、図示しない信号線を介して、制御ユニット6に伝達される。
ここで、原燃料の供給通路20のうち、流量センサ22から混合タンク25までの間の部分と、改質用空気の供給通路30のうち、ポンプ32から混合タンク25までの間の部分とが、後述する燃料電池用配管装置(以下、「配管装置」と称する」)100により構成され得る。
図1及び図2に示すように、パッケージ7内の後述する水タンク64からケーシング10内へ、水蒸気改質用の水(改質水)の供給通路40が設けられている。パッケージ7内における改質水の供給通路40には、適宜の供給量制御装置としてのポンプ42が設けられている。改質水の流量を検出する必要がある場合には、流量センサ41が改質水の供給通路40に更に設けられる。流量センサ41では、改質水の流量が検出される。この流量センサ41からの流量検出信号は、図示しない信号線を介して、制御ユニット6に伝達される。
図1及び図2に示すように、パッケージ7の外部からケーシング10の内部へ、カソード用空気の供給通路50が設けられている。ここで、カソード用空気の供給通路50は、その下流側の端部が、燃料電池セル13の空気極(カソード)に臨んでいる。カソード用空気の供給通路50のうちパッケージ7の内部に位置する部分には、上流側から下流側に向かって順に、エアフィルタ51と、適宜の供給量制御装置としてのポンプ52と、流量センサ53とが設けられている。エアフィルタ51は、空気中の異物を除去する機能を有する。流量センサ53では、カソード用空気の流量が検出される。この流量センサ53からの流量検出信号は、図示しない信号線を介して、制御ユニット6に伝達される。ここにおいて、カソード用空気の供給通路50を流れる空気は、後述する燃料電池セル13の空気極に供給される酸化剤である。
図2に示す改質器11は、耐熱性金属により形成されたケース内の室に改質触媒を充填して構成されている。改質器11には、原燃料及び改質水の供給通路20,40が接続されている。従って、改質器11は、水を気化させて得た水蒸気の存在下で、原燃料を水蒸気改質反応により改質し、水素リッチな燃料ガス(改質ガス)を生成する。尚、水蒸気改質反応に替えて、部分酸化反応又は自己熱改質反応など、更にはこれらの改質反応の組み合わせなど、水素発生手法として公知な手法によって改質ガスを生成してもよい。ここにおいて、改質器11で生成される改質ガスは、後述する燃料電池セル13の燃料極に供給される水素含有燃料である。
燃料電池スタック12は、複数の固体酸化物形燃料電池セル13を直列及び/又は並列に接続してなる組立体である。各セル13は、固体酸化物電解質の両面に燃料極(アノード)と空気極(カソード)を積層してなる。燃料極には改質器11出口からの改質ガスの供給通路15により改質ガスが供給される。空気極には、カソード用空気の供給通路50により空気が供給される。
従って、燃料電池セル13の各々において、空気極にて、下記(1)式の電気化学反応が生起され、燃料極にて、下記(2)式の電気化学反応が生起されて、発電がなされる。
空気極: 1/2O+2e→O2−(固体電解質) ・・・(1)
燃料極: O2−(固体電解質)+H→HO+2e・・・(2)
オフガス燃焼部14は、ケーシング10内に設けられている。オフガス燃焼部14では、燃料電池スタック12での余剰の改質ガス(アノードオフガス)を余剰の空気の存在下で燃焼させる。ケーシング10は、オフガス燃焼部14で発生する燃焼熱により、改質器11及び燃料電池スタック12を高温状態に維持する。
ケーシング10には、その内部での燃焼によって生成された高温の排ガスを浄化する排ガス処理部2が接続されている。排ガス処理部2は、例えば、金属製のケース内の室に燃焼触媒を充填して構成される。排ガス処理部2では、排ガス中に含まれる一酸化炭素や水素などの成分が、燃焼触媒により浄化処理される。
図1に示すように、排ガス処理部2には、排ガス処理部2で処理された後の排ガスと水とで熱交換を行う熱交換器3が接続されている。熱交換器3では、発電部1の廃熱(燃料電池スタック12で発生する熱を含む排ガスの熱)を回収して温水を得る。熱交換器3を通過した排ガスは、排ガス通路16を介して、パッケージ7の外部に排出される。
熱交換器3は、図示しない給湯装置(パッケージ7とは別のパッケージ)の貯湯槽と熱媒体循環通路60により接続されている。パッケージ7内の熱媒体循環通路60には、適宜の供給量制御装置としてのポンプ61が設けられている。
熱交換器3内の排ガス通路では、熱媒体循環通路60との熱交換により排ガス中の水分が凝縮する。このため、熱交換器3内の排ガス通路の途中には、凝縮水の回収通路62が接続されている。パッケージ7内の凝縮水の回収通路62には、回収水処理部63が設けられている。回収水処理部63は、例えばイオン交換樹脂を含んで構成される。また、パッケージ7内の凝縮水の回収通路32の下流端は水タンク64に接続されている。
熱交換器3での熱交換により生成された凝縮水は、凝縮水の回収通路62を通り、回収水処理部63で処理されて、水タンク64に貯留される。水タンク64に貯留された水は、前述のポンプ42により吸引され、改質水の供給通路40を通って、改質器11に供給される。
PCS5は、発電部1の燃料電池スタック12で発生した直流電力を取り出すものである。また、PCS5はインバータを備え、直流電力を交流電力に変換して、図示しない家庭内負荷(電気機器)に供給する。尚、燃料電池スタック12の発電電力が家庭内負荷の需要電力に満たない場合は、不足分として、図示しない系統電源からの系統電力が家庭内負荷に供給される。
制御ユニット6は、燃料電池スタック12の発電電力や、熱交換に用いる熱媒体を循環させるためのポンプ61の運転などを制御するものである。制御ユニット6はマイクロコンピュータにより構成される。このマイクロコンピュータはCPU、ROM、RAM、及び入出力インターフェイスなどを備えている。
制御ユニット6による発電電力の制御は、ポンプ24,32,42を介して改質器11への原燃料、改質水、改質用空気の供給量を制御して、燃料電池スタック12への改質ガス(アノードガス)の供給量を制御することによって、また、ポンプ52を介して燃料電池スタック12への空気(カソードガス)の供給量を制御することによって、行われる。
従って、制御ユニット6は、家庭内負荷の需要電力に応じて、定格最大発電電力の範囲内で、燃料電池スタック12の発電電力目標値を設定し、これに従って(発電電力目標値を得るように)、燃料、水、及び空気の供給量を制御することにより、燃料電池スタック12の発電電力を制御する。
制御ユニット6はまた、PCS5を制御する。具体的には、燃料電池スタック12の発電電力目標値に基づいて、燃料電池スタック12から取り出す電流を設定・制御する。より詳しくは、燃料電池スタック12の発電電力目標値を燃料電池スタック12の出力電圧(瞬時値)で除算して、電流目標値を設定し、この電流目標値に従って、燃料電池スタック12から取り出す電流を制御する。
図3はパッケージ7の横断面図であり、パッケージ7内の部品設置スペースを示している。尚、説明の便宜上、図3に示すように上下・左右を規定して、以下説明する。
本実施形態において、パッケージ7内には、複数(図では6つ)の部品設置スペース71〜76が設けられている。これら部品設置スペースのうち、パッケージ7の内面と部品設置スペース71〜75とによって取り囲まれる部品設置スペース76には、配管装置100などが設置され得る。また、部品設置スペース71〜75には、発電部1、排ガス処理部2、熱交換器3、PCS5、制御ユニット6、脱硫器21、エアフィルタ31,51、ポンプ42,52,61、回収水処理部63、水タンク64などが設置され得る。尚、本実施形態では、配管装置100が設置される部品設置スペースとして、部品設置スペース76を例にとって以下説明するが、配管装置100が配置される部品設置スペースはこれに限らない。
図4は、配管装置100に搭載される部品の配置を示している。図5は、配管装置100の概略構成を示す斜視図である。図6(A)、図6(B)、及び図6(C)は、それぞれ、配管ブロック111〜113の概略構成を示す斜視図である。尚、説明の便宜上、図4〜図6に示すように、上下・前後・左右を規定して、以下説明する。
配管装置100は、複数(図では3個)の配管ブロック111〜113と、複数(図では3本)の支柱部材151〜153とを含んで構成される。
配管ブロック111〜113は、それぞれ、樹脂製である。配管ブロック111〜113は、例えば、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)により形成される。
配管ブロック111〜113は、それぞれ、水平方向に延在する板状の本体部111a,112a,113aを含んで構成される。本体部111a,112a,113aは、各々が、平面視で矩形状をなしている。
本体部111aの左側前部、右側前部、及び中央後部には、それぞれ、本体部111aを上下方向に貫通する角筒状の貫通孔111b,111c,111dが形成されている。ここで、角筒状とは、断面形状が長方形状又は正方形状であることを意味する。
本体部111aの前面のうち貫通孔111bに対応する部分には、下方開放のU字状の断面を有する溝部111eが形成されている。
本体部111aの右側面のうち貫通孔111cに対応する部分には、下方開放のU字状の断面を有する溝部111fが形成されている。
本体部111aの後面のうち貫通孔111dに対応する部分には、下方開放のU字状の断面を有する溝部(図示せず)が形成されている。
本体部112aの左側前部、右側前部、及び中央後部には、それぞれ、本体部112aを上下方向に貫通する角筒状の貫通孔112b,112c,112dが形成されている。
本体部112aの前面のうち貫通孔112bに対応する部分には、下方開放のU字状の断面を有する溝部112eが形成されている。
本体部112aの右側面のうち貫通孔112cに対応する部分には、下方開放のU字状の断面を有する溝部112fが形成されている。
本体部112aの後面のうち貫通孔112dに対応する部分には、下方開放のU字状の断面を有する溝部(図示せず)が形成されている。
本体部113aの左側前部、右側前部、及び中央後部には、それぞれ、本体部113aを上下方向に貫通する角筒状の貫通孔113b,113c,113dが形成されている。
本体部113aの前面のうち貫通孔113bに対応する部分には、下方開放のU字状の断面を有する溝部113eが形成されている。
本体部113aの右側面のうち貫通孔113cに対応する部分には、下方開放のU字状の断面を有する溝部113fが形成されている。
本体部113aの後面のうち貫通孔113dに対応する部分には、下方開放のU字状の断面を有する溝部(図示せず)が形成されている。
尚、本実施形態において、配管装置100は、上段に配管ブロック111が配置され、中段に配管ブロック112が配置され、下段に配管ブロック113が配置される、いわゆる三段構造となっている。また、配管ブロック111〜113は、上下方向に互いに間隔を空けて配置されている。
支柱部材151〜153は、各々が、L字状の断面を有して上下方向に延在する柱状部材である。支柱部材151〜153は、例えば、平板状の金属板をL字状に屈曲させることで形成され得る。
支柱部材151は、配管ブロック111の貫通孔111b、配管ブロック112の貫通孔112b、及び、配管ブロック113の貫通孔113bに挿入される。支柱部材151は、その前面151a及び左側面151bが、貫通孔111b,112b,113bの内壁に面接触し得る。
支柱部材151の前面151aには、複数(図では8つ)のねじ孔151cが上下方向に互いに間隔を空けて直列に貫通形成されている。ねじ孔151cは、支柱部材151の前面151aを水平方向に貫通している。
支柱部材152は、配管ブロック111の貫通孔111c、配管ブロック112の貫通孔112c、及び、配管ブロック113の貫通孔113cに挿入される。支柱部材152は、その右側面152a及び前面152bが、貫通孔111c,112c,113cの内壁に面接触し得る。
支柱部材152の右側面152aには、複数(図では8つ)のねじ孔152cが上下方向に互いに間隔を空けて直列に貫通形成されている。ねじ孔152cは、支柱部材152の右側面152aを水平方向に貫通している。
支柱部材153は、配管ブロック111の貫通孔111d、配管ブロック112の貫通孔112d、及び、配管ブロック113の貫通孔113dに挿入される。支柱部材153は、その後面153a及び左側面153bが、貫通孔111d,112d,113dの内壁に面接触し得る。
支柱部材153の後面153aには、複数(図では8つ)のねじ孔153cが上下方向に互いに間隔を空けて直列に貫通形成されている。ねじ孔153cは、支柱部材153の後面153aを水平方向に貫通している。
図7は、図5の部分αに対応するものであり、配管ブロック112を支柱部材151〜153(特に支柱部材152)に固定する方法を示している。
配管ブロック112を支柱部材151〜153に固定するときには、まず、ボルト160を、支柱部材151のねじ孔151cに螺合させる。また、ボルト160を、支柱部材152のねじ孔152cに螺合させる(図7(A)参照)。更に、ボルト160を、支柱部材153のねじ孔153cに螺合させる。このときに、各ボルト160は、ねじ孔151c,152c,153cに、完全には締め込まれていない。
次に、貫通孔112b,112c,112dに支柱部材151〜153が挿入された配管ブロック112の本体部112aを支柱部材151〜153に対して下方にスライドさせることで(図7(A)参照)、各ボルト160の雄ねじ部161に、本体部112aの各溝部(溝部112e,112fなど)が係合する(図7(B)参照)。
次に、各ボルト160をねじ孔151c,152c,153cに完全に締め込む(図7(C)参照)。これにより、配管ブロック112と支柱部材151〜153とがボルト締結される。
尚、配管ブロック111を支柱部材151〜153に固定する方法、及び、配管ブロック113を支柱部材151〜153に固定する方法については、図7を用いて説明した、配管ブロック112を支柱部材151〜153に固定する方法と同様であるので、その説明を省略する。
ここで、ボルト160が、本発明の「支柱部材に設けられて支柱部材より水平方向外側に突出する突出部」に対応する。また、溝部111e,111f,112e,112f,113e,113fなどが、本発明の「本体部のうち突出部に対応する部分に形成されて突出部が係合する溝部」に対応する。
図8は、図5の部分αに対応するものであり、配管ブロック112の高さ位置を変更する方法を示している。
配管ブロック112の高さ位置を変更するときには、まず、支柱部材151のねじ孔151cに締め込まれたボルト160を緩め、また、支柱部材152のねじ孔152cに締め込まれたボルト160を緩め(図8(A)及び(B)参照)、更に、支柱部材153のねじ孔153cに締め込まれたボルト160を緩める。このときに、各ボルト160は、ねじ孔151c,152c,153cから脱離していない。また、このときには、各ボルト160の雄ねじ部161に、本体部112aの各溝部(溝部112e,112fなど)が係合している。
次に、配管ブロック112の本体部112aを支柱部材151〜153に対して上方にスライドさせることで(図8(C)参照)、配管ブロック112の高さ位置が変更される。この変更された高さ位置で配管ブロック112を固定する場合には、図7に示した固定方法が用いられ得る。また、この変更された高さ位置で配管ブロック112を仮止めする場合には、図7に示した固定方法のうち、各ボルト160をねじ孔151c,152c,153cに完全に締め込む工程(図7(C)参照)が省略され得る。
尚、配管ブロック111,113の高さ位置を変更する場合においても、図8に示す、配管ブロック112の高さ位置を変更する方法を用いることができる。
ここで、ボルト160、ねじ孔151c,152c,153c、溝部111e,111f,112e,112f,113e,113fなどが、本発明の「配管ブロックを支柱部材に対して上下方向に移動可能に支柱部材に取り付ける取付部」を構成する。
図4〜図6に戻り、配管ブロック111の本体部111aには、本体部111aを上下方向に貫通する管路部121と、混合タンク25と、混合タンク25の下面に設けられて混合タンク25の内外を連通する2つの入口接続部122,123と、混合タンク25の右側面より右方に延在して混合タンク25の内外を連通する出口管路部124とが設けられている。ここで、管路部121、入口接続部122、及び出口管路部124は、原燃料の供給通路20を構成する。また、入口接続部123は、改質用空気の供給通路30を構成する。また、管路部121の上端及び下端と、入口接続部122,123の各々の下端と、出口管路部124の右側端(下流側端)には、それぞれ、外フランジが設けられている。この外フランジには、配管接続用のクイックファスナーが取り付けられ得る。
管路部121、混合タンク25、入口接続部122,123、及び、出口管路部124は、本発明の「本体部に設けられて燃料電池用の反応流体が流れる流路部」に対応するものである。管路部121、混合タンク25、入口接続部122,123、及び、出口管路部124は、それぞれ、本体部111aに一体的に設けられるか、又は、本体部111aとは別体の部品として、本体部111aに設けられ得る。尚、このように別体の部品として本体部111aに設けられる場合であっても、これら別体の部品と本体部111aとは、同一の材料から形成されることが好ましい。
配管ブロック112の本体部112aには、本体部112aを上下方向に貫通する管路部126が設けられている。ここで、管路部126は、改質用空気の供給通路30を構成する。また、管路部126の上端及び下端には、それぞれ、外フランジが設けられている。この外フランジには、配管接続用のクイックファスナーが取り付けられ得る。
管路部126は、本発明の「本体部に設けられて燃料電池用の反応流体が流れる流路部」に対応するものである。管路部126は、本体部112aに一体的に設けられるか、又は、本体部112aとは別体の部品として、本体部112aに設けられ得る。尚、このように別体の部品として本体部112aに設けられる場合であっても、この別体の部品と本体部112aとは、同一の材料から形成されることが好ましい。
配管ブロック113の本体部113aには、左右方向に延在する管路部128が設けられている。管路部128は、その左側端部に上面開口の入口接続部128aを備える一方、右側端部に上面開口の出口接続部128bを備える。ここで、管路部128は、改質用空気の供給通路30を構成する。また、管路部128の入口接続部128aの上端及び出口接続部128bの上端には、それぞれ、外フランジが設けられている。この外フランジには、配管接続用のクイックファスナーが取り付けられ得る。
管路部128は、本発明の「本体部に設けられて燃料電池用の反応流体が流れる流路部」に対応するものである。管路部128は、本体部113aに一体的に設けられるか、又は、本体部113aとは別体の部品として、本体部113aに設けられ得る。尚、このように別体の部品として本体部113aに設けられる場合であっても、この別体の部品と本体部113aとは、同一の材料から形成されることが好ましい。
上段の配管ブロック111には流量センサ22が搭載される。中段の配管ブロック112にはバッファタンク23及びポンプ24が搭載される。下段の配管ブロック113にはポンプ32及び流量センサ33が搭載される。
流量センサ22は、その出口側端部が、配管ブロック111の管路部121の上端に接続される。管路部121の下端は、可撓性の管状部材(図示せず)を介して、配管ブロック112に搭載されたバッファタンク23の流入口に接続される。バッファタンク23の流出口は、管状部材(図示せず)を介して、ポンプ24の吸入口に接続される。ポンプ24の吐出口は、可撓性の管状部材(図示せず)を介して、配管ブロック111に設けられた混合タンク25の入口接続部122の下端に接続される。このようにして、原燃料の供給通路20のうち、流量センサ22から混合タンク25に至る部分が構成されている。
配管ブロック113に搭載されたポンプ32は、その吐出口が、管状部材(図示せず)を介して、流量センサ33の入口側端部に接続されている。流量センサ33の出口側端部は、管路部128の入口接続部128aに接続される。管路部128の出口接続部128bは、可撓性の管状部材(図示せず)を介して、配管ブロック112の管路部126の下端に接続される。管路部126の上端は、可撓性の管状部材(図示せず)を介して、配管ブロック111に設けられた混合タンク25の入口接続部123の下端に接続される。このようにして、改質用空気の供給通路30のうち、ポンプ32から混合タンク25に至る部分が構成されている。
配管装置100については、配管ブロック111に流量センサ22が搭載され、配管ブロック112にバッファタンク23及びポンプ24が搭載され、配管ブロック113にはポンプ32及び流量センサ33が搭載された状態であって、かつ、燃料の供給通路20のうち、流量センサ22から混合タンク25に至る部分、及び、改質用空気の供給通路30のうち、ポンプ32から混合タンク25に至る部分が前述のように組み立てられた状態で、パッケージ7内に設置され得る。このパッケージ7内への設置後においても、図8に示したように、配管ブロック111〜113の高さ位置を変更することができることは言うまでもない。
ここで、流量センサ22、バッファタンク23、ポンプ24、混合タンク25、ポンプ32及び流量センサ33が、それぞれ、本発明の「燃料電池装置の構成部品」に対応しており、これら構成部品が、配管ブロック111〜113に組み込まれている。
本実施形態によれば、配管装置100は、水平方向に延在する板状の本体部111a,112a,113a、本体部111a,112a,113aに設けられて燃料電池用の反応流体(水素含有燃料、空気)が流れる流路部(管路部121、混合タンク25、入口接続部122,123、出口管路部124、管路部126,128)、及び、本体部111a,112a,113aを上下方向に貫通する貫通孔111b,111c,111d,112b,112c,112d,113b,113c,113dを備える樹脂製の配管ブロック111〜113と、上下方向に延在して貫通孔111b,111c,111d,112b,112c,112d,113b,113c,113dに挿入される支柱部材151〜153と、配管ブロック111〜113を支柱部材151〜153に対して上下方向に移動可能に支柱部材151〜153に取り付ける取付部(ボルト160、ねじ孔151c,152c,153c、溝部111e,111f,112e,112f,113e,113fなど)と、を含んで構成される。これにより、例えば燃料電池装置の組立時に、配管ブロック111〜113内の流路部を配管を介して燃料電池装置の構成部品に接続する場合には、まず、配管ブロック111〜113が取り付けられた支柱部材151〜153及び当該部品を所定の設置位置にそれぞれ設置し、この後に、配管ブロック111〜113及び当該部品に配管を接続する。この配管の接続時には、配管の接続作業のための作業領域を確保するように、配管ブロック111〜113を上下方向に移動させることで、配管ブロック111〜113の高さ位置を変更することができるので、配管の接続作業を効率的に行うことができる。
また本実施形態によれば、取付部は、支柱部材151〜153に設けられて支柱部材151〜153より水平方向外側に突出する突出部(ボルト160)と、本体部111a,112a,113aのうち突出部(ボルト160)に対応する部分に形成されて突出部(ボルト160)が係合する溝部111e,111f,112e,112f,113e,113fなどと、を含んで構成される。これにより、比較的簡素な構成で、配管ブロック111〜113を支柱部材151〜153に取り付けることができる。
また本実施形態によれば、溝部111e,111f,112e,112f,113e,113fなどは、その断面形状が下方開放のU字状である。これにより、ボルト160をねじ孔151c,152c,153cから脱離することなく、ボルト160を緩める程度で、配管ブロック111〜113を上方に移動させることができる。また、この配管ブロック111〜113の移動時には、支柱部材151〜153が、配管ブロック111〜113の移動をガイドするガイド部材として機能し得る。
また本実施形態によれば、突出部は、支柱部材151〜153に水平方向に貫通形成されたねじ孔151c,152c,153cに螺合するボルト160により構成される。これにより、比較的簡素な構成で、配管ブロック111〜113を、溝部111e,111f,112e,112f,113e,113fなどを介して、支柱部材151〜153に係合させることができる。
また本実施形態によれば、支柱部材151〜153は、その断面形状がL字状である。これにより、例えば、平板状の金属板をL字状に屈曲させることで、支柱部材151〜153を形成することができるので、比較的簡易に支柱部材151〜153を形成することができる。
また本実施形態によれば、複数の配管ブロック111〜113が上下方向に互いに間隔を空けて配置される。これにより、例えば、配管ブロック111の下方に位置する配管ブロック112の上面にはバッファタンク23及びポンプ24を設置することができ、また、配管ブロック112の下方に位置する配管ブロック113の上面にはポンプ32及び流量センサ33を設置することができる。
また本実施形態によれば、配管ブロック111〜113には、燃料電池(燃料電池スタック12及び燃料電池セル13)を含んで構成される燃料電池装置の構成部品(流量センサ22、バッファタンク23、ポンプ24、混合タンク25、ポンプ32及び流量センサ33)が組み込まれている。これにより、これら構成部品を配管装置100に集約することができるので、これら構成部品をパッケージ7内に効率良く設置することができる。
図9は、本発明の第2実施形態における配管装置100の部分拡大図である。尚、図9は、図5に示す部分βに対応するものである。
図9(A)は、配管ブロック112の本体部112aがボルト160によって支柱部材151に固定されている状態の第1例を示す。図9(B)は、配管ブロック112の本体部112aが支柱部材151に対して上下方向に移動可能な状態を示す。図9(C)は、配管ブロック112の本体部112aがボルト160によって支柱部材151に固定されている状態の第2例を示す。
前述の第1実施形態と異なる点について説明する。
図9に示すように、本実施形態において、本体部112aの前面のうち貫通孔112bに対応する部分には、正面視で十字状の断面を有する溝部112gが形成されている。ここで、溝部112gは、上方開放及び下方開放であり、また、左右両側に凹部112hを備える。
本体部112aの前面のうち貫通孔112cに対応する部分には、正面視で十字状の断面を有する溝部(図示せず)が形成されている。ここで、この溝部は、前述の溝部112gと同様に、上方開放及び下方開放であり、また、左右両側に凹部(図示せず)を備える。
本体部112aの後面のうち貫通孔112dに対応する部分には、背面視で十字状の断面を有する溝部(図示せず)が形成されている。ここで、この溝部は、前述の溝部112gと同様に、上方開放及び下方開放であり、また、左右両側に凹部(図示せず)を備える。
貫通孔112b,112c,112dについては、配管ブロック112を支柱部材151〜153に固定するとき、及び、配管ブロック112の高さ位置を変更するときに、支柱部材151〜153に対して配管ブロック112を左右方向に移動させることが可能な程度の大きさに形成されている。
配管ブロック112を支柱部材151〜153に固定するときには、まず、ボルト160を、支柱部材151のねじ孔151cに螺合させる。また、ボルト160を、支柱部材152のねじ孔152cに螺合させる。更に、ボルト160を、支柱部材153のねじ孔153cに螺合させる。このときに、各ボルト160は、ねじ孔151c,152c,153cに、完全には締め込まれていない。
次に、貫通孔112b,112c,112dに支柱部材151〜153が挿入された配管ブロック112の本体部112aを支柱部材151〜153に対して上下方向にスライドさせて、配管ブロック112の設置高さまで移動させ(図9(B)参照)、この後に、本体部112aを左右方向にスライドさせる。これにより、各ボルト160の雄ねじ部161に、本体部112aの各溝部の凹部(溝部112gの凹部112hなど)が係合する(図9(A)及び(C)参照)。
次に、各ボルト160をねじ孔151c,152c,153cに完全に締め込む。これにより、配管ブロック112と支柱部材151〜153とがボルト締結される。
ここで、凹部112hを含む溝部112gなどが、本発明の「本体部のうち突出部に対応する部分に形成されて突出部が係合する溝部」に対応する。
配管ブロック112の高さ位置を変更するときには、まず、支柱部材151のねじ孔151cに締め込まれたボルト160を緩め、また、支柱部材152のねじ孔152cに締め込まれたボルト160を緩め、更に、支柱部材153のねじ孔153cに締め込まれたボルト160を緩める。このときに、各ボルト160は、ねじ孔151c,152c,153cから脱離していない。
次に、各溝部(溝部112gなど)の中央部にボルト160の雄ねじ部161が位置するように、配管ブロック112の本体部112aを左右方向にスライドさせる(図9(B)参照)。これにより、本体部112aが支柱部材151に対して上下方向に移動可能な状態になる。
次に、本体部112aを支柱部材151〜153に対して上方又は下方にスライドさせることで、配管ブロック112の高さ位置が変更される。この変更された高さ位置で配管ブロック112を固定する場合には、図9(A)及び(C)に示した固定方法が用いられ得る。また、この変更された高さ位置で配管ブロック112を仮止めする場合には、図(A)及び(C)に示した固定方法のうち、各ボルト160をねじ孔151c,152c,153cに完全に締め込む工程が省略され得る。
ここで、本実施形態では、ボルト160、ねじ孔151c,152c,153c、凹部112hを含む十字状の溝部112gなどが、本発明の「配管ブロックを支柱部材に対して上下方向に移動可能に支柱部材に取り付ける取付部」を構成している。
特に本実施形態によれば、各溝部(溝部112gなど)は、上方開放及び下方開放であり、また、左右両側に凹部(凹部112hなど)を備える。これにより、ボルト160をねじ孔152cから脱離することなく、ボルト160を緩める程度で、配管ブロック112を上下方向に移動させることができる。
尚、本実施形態では、溝部112gは、その左右両側に凹部112hを備えているが、この代わりとして、溝部112gは、その左右いずれか一方の側に凹部112hを備えてもよい。
また、本実施形態では、十字状の断面を有する溝部(溝部112gなど)が本体部112aに形成される場合について説明したが、当該溝部が形成され得る配管ブロックは配管ブロック112に限らず、配管ブロック111,113に、当該溝部が形成されてもよい。
また、前述の第1〜第3実施形態では、配管ブロックの本体部の左側前部、右側前部、及び中央後部に、それぞれ、支柱部材挿入用の貫通孔が形成されているが、当該貫通孔の形成位置及び個数はこれに限らない。例えば、配管ブロックの本体部の四隅に当該貫通孔が形成されてもよい。この場合には、配管装置100が、4本の支柱部材を含んで構成される。
また、前述の第1〜第3実施形態では、配管ブロックの流路部(管路部121、混合タンク25、入口接続部122,123、出口管路部124、管路部126,128)を流れる燃料電池用の反応流体として、水素含有燃料及び改質用空気を例にとって説明したが、当該流路部を流れる燃料電池用の反応流体は、これらに限らず、例えば、カソード用空気や、改質水であってもよい。
また、前述の第1〜第3実施形態では、本発明に係る燃料電池用配管装置が用いられる燃料電池装置の一例として固体酸化物形燃料電池装置(SOFC装置)を挙げて説明した。しかしながら、本発明に係る燃料電池用配管装置が用いられる燃料電池装置はこれに限らず、例えば、固体高分子形燃料電池装置(PEFC装置)であってもよいことは言うまでもない。
ところで、従来、燃料電池装置の組立時において、燃料電池装置の構成部品同士を配管で接続する場合には、まず、当該部品を所定の設置位置に各々設置し、この後に、当該部品同士を配管で接続することが多かった。この従来の接続方法では、配管の接続作業のための作業領域を十分に確保する必要があり、前述の実施形態のように限られた作業領域(例えば部品設置スペース76)では接続作業を効率的に行うことが難しいという課題が生じていた。この点、本発明によれば、燃料電池装置の構成部品(例えば、流量センサ22、バッファタンク23、ポンプ24、混合タンク25、ポンプ32及び流量センサ33)を組み込んだ複数の配管ブロック(例えば配管ブロック111〜113)を備える燃料電池用配管装置(例えば配管装置100)を用いて、複数の配管ブロック(例えば配管ブロック111〜113)を燃料電池装置の作業領域内で上下、左右に自由に移動可能とすることで、制限された作業領域内においても、配管の接続作業を効率的に行うことができる。
尚、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
1 発電部
2 排ガス処理部
3 熱交換器
5 パワーコンディショナー(PCS)
6 制御ユニット
7 パッケージ
10 ケーシング
11 改質器
12 燃料電池スタック
13 燃料電池セル
14 オフガス燃焼部
15 改質ガスの供給通路
16 排ガス通路
20 原燃料の供給通路
21 脱硫器
22 流量センサ
23 バッファタンク
24 ポンプ
25 混合タンク
30 改質用空気の供給通路
31 エアフィルタ
32 ポンプ
33 流量センサ
40 水蒸気改質用の水(改質水)の供給通路
41 流量センサ
42 ポンプ
50 カソード用空気の供給通路
51 エアフィルタ
52 ポンプ
53 流量センサ
60 熱媒体循環通路
61 ポンプ
62 凝縮水の回収通路
63 回収水処理部
64 水タンク
71〜76 部品設置スペース
100 燃料電池用配管装置
111 配管ブロック
111a 本体部
111b,111c,111d 貫通孔
111e,111f 溝部
112 配管ブロック
112a 本体部
112b,112c,112d 貫通孔
112e,112f,112g 溝部
112h 凹部
113 配管ブロック
113a 本体部
113b,1113c,113d 貫通孔
113e,113f 溝部
121 管路部
122,123 入口接続部
124 出口管路部
126,128 管路部
128a 入口接続部
128b 出口接続部
151 支柱部材
151a 前面
151b 左側面
151c ねじ孔
152 支柱部材
152a 右側面
152b 前面
152c ねじ孔
153 支柱部材
153a 後面
153b 左側面
153c ねじ孔
160 ボルト
161 雄ねじ部

Claims (7)

  1. 水平方向に延在する板状の本体部、該本体部に設けられて燃料電池用の反応流体が流れる流路部、及び、前記本体部を上下方向に貫通する貫通孔を備える樹脂製の配管ブロックと、
    上下方向に延在して前記貫通孔に挿入される支柱部材と、
    前記配管ブロックを前記支柱部材に対して上下方向に移動可能に前記支柱部材に取り付ける取付部と、
    を含んで構成される、燃料電池用配管装置。
  2. 前記取付部は、前記支柱部材に設けられて前記支柱部材より水平方向外側に突出する突出部と、前記本体部のうち前記突出部に対応する部分に形成されて前記突出部が係合する溝部と、を含んで構成される請求項1に記載の燃料電池用配管装置。
  3. 前記溝部は、その断面形状が下方開放のU字状である、請求項2に記載の燃料電池用配管装置。
  4. 前記突出部は、前記支柱部材に水平方向に貫通形成されたねじ孔に螺合するボルトにより構成される、請求項2又は請求項3に記載の燃料電池用配管装置。
  5. 前記支柱部材は、その断面形状がL字状である、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の燃料電池用配管装置。
  6. 複数の前記配管ブロックが上下方向に互いに間隔を空けて配置される、請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の燃料電池用配管装置。
  7. 前記配管ブロックには燃料電池装置の構成部品が組み込まれている、請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の燃料電池用配管装置。
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