JP2015102424A - 静電容量型圧力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】温度変化があったとしてもダイヤフラムと電極面との間のギャップが変化せず、圧力の測定精度を高く保つことができる静電容量型圧力センサを提供する。
【解決手段】ボディ1が、前記ダイヤフラム2から前記ボディ1の他端側へ所定距離離間した支持面PLで前記絶縁配置体4を支持する支持部11を有し、前記絶縁配置体4が、前記支持面PL上又は当該支持面PLよりも前記ボディ1の他端側に設けられているとともに、前記平坦面41と前記ダイヤフラム2との間に前記電極面3S及び前記電極体3の少なくとも一部を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、圧力により変形するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムに対して対向して設けられた電極体との間の静電容量の変化に基づいて流体の圧力を測定するための静電容量型圧力センサに関するものである。
例えば半導体製造工程等でガスの圧力を測定するために用いられるものであり、熱変形について考慮された静電容量型圧力センサとしては、特許文献1や図8に示されるようなものがある。
すなわち、図8に示される静電容量型圧力センサ100Aは、ステンレス等の金属で形成あれた概略円筒形状のボディ1Aと、前記ボディ1Aの先端側を塞ぐように接合されたダイヤフラム2Aと、前記ダイヤフラム2Aに対して所定のギャップを形成して対向する電極面3SAを有した電極体3AAと、前記ボディ1Aに支持されており、前記電極面3SAを前記ボディ1A内の所定の位置に配置するガラス又はセラミックス等から形成される絶縁配置体4Aと、を備えている。
前記絶縁配置体4Aはダイヤフラム2A側へ凸形状をなす概略中実二段円筒形状をなすものであり、その基端側が前記ボディ1Aの内部側へ突出したリング状の支持部11Aにより支持されている。さらに、前記絶縁配置体4Aの先端部分は前記支持部11Aよりも前記ダイヤフラム2A側まで突出して、その先端面に形成された前記電極面3SAを前記ダイヤフラム2Aに所定のギャップをなして近接させてある。
しかしながら、このような絶縁配置体4Aの構成では、静電容量型圧力センサ100Aに温度変化による熱変形が生じた場合に、前記ダイヤフラム2Aと前記電極面3SAとのギャップが予め定めた値から大きく変化していまい、測定される圧力の精度も悪くなってしまう。
この原因について静電容量型圧力センサ100Aに温度上昇があった場合の具体例を用いて説明する。図8の静電容量型圧力センサ100Aでは、前記絶縁配置体4Aの先端部分は前記ボディ1Aによる支持位置から前記ダイヤフラム2Aと近接するように突出させてあるので、前記ダイヤフラム2Aから前記支持位置までにある前記ボディ1Aの前記支持部11Aの高さ寸法と、前記絶縁配置体4Aの高さ寸法は略等しくなっている。このため、温度が上昇した場合、金属製の前記支持部11Aは膨張するのに対して、ガラス又はセラミック製の前記絶縁配置体4Aの先端部分はほとんど変形せず、結果として前記ダイヤフラム2Aと前記電極面3SAとのギャップが大きくなってしまう。
特表2003−505688号公報
本発明は上述したような問題を鑑みてなされたものであり、温度変化があったとしてもダイヤフラムと電極面との間のギャップが変化せず、圧力の測定精度を高く保つことができる静電容量型圧力センサを提供する事を目的とする。
すなわち、本発明の静電容量型圧力センサは、圧力により変形するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムとギャップを形成して対向する電極面を有した電極体と、一端側に前記ダイヤフラムが接合され、前記電極体の少なくとも一部が内部に収容されるボディと、前記ボディ内に設けられており、前記電極体の少なくとも一部を前記ボディ内に配置する絶縁配置体と、を備え、前記ボディが、前記ダイヤフラムから前記ボディの他端側へ所定距離離間した支持面で前記絶縁配置体を支持する支持部を有し、前記絶縁配置体が、前記支持面上又は当該支持面よりも前記ボディの他端側に設けられているとともに、前記支持面と前記ダイヤフラムとの間に前記電極面及び前記電極体の少なくとも一部が設けられていることを特徴とする。
このようなものであれば、前記ダイヤフラムから前記支持面までの間には前記絶縁配置体は存在せず、前記ボディと同じく金属で形成された前記電極面及び前記電極体のみが配置されることになるので、前記ダイヤフラムから前記支持面までの前記ボディのギャップ方向の熱変形量と、前記電極面及び前記電極体のギャップ方向の熱変形量とを略同じ量に揃えられる。
つまり、前記ボディの熱変形量により、前記絶縁配置体と前記ダイヤフラムとの離間距離は変化するものの、前記電極面及び前記電極体が前記絶縁配置体の移動方向とは反対方向に熱変形するため、温度変化による前記電極面の移動量は略キャンセルされることになる。
したがって、温度変化が生じたとしても前記ダイヤフラムと前記電極面との間のギャップにはほとんど変化が生じず、温度変化に対して圧力の測定精度を略一定に保つことができる。
前記ボディの熱変形により前記絶縁配置体が移動するのに合わせて前記電極面及び前記電極体が移動し、その移動量を前記電極面及び前記電極体の熱変形量でキャンセルして前記ダイヤフラムと前記電極面との間のギャップに変化が生じないようにするには、前記電極体が、前記電極面を有し、前記絶縁配置体に取り付けられる測定電極と、前記ボディの他端側に固定され、前記測定電極から信号を取り出す出すための信号取り出し電極と、前記測定電極及び前記信号取り出し電極を電気的に接続する可撓性接続部材と、を具備していればよい。
前記ダイヤフラムから前記支持面までにおける前記ボディの熱変形量と、前記電極面及び前記電極体の熱変形量を略同じ値にするための具体的な構成例としては、前記絶縁配置体のダイヤフラム側の先端と前記ダイヤフラムとの間に設けられた前記電極体の厚み寸法が、前記ダイヤフラムから前記絶縁配置体のダイヤフラム側の先端までの離間距離から前記ギャップ分を引いた寸法と略同じに設定されているものが挙げられる。
前記測定電極を前記絶縁配置体の所定位置に精度良く、簡単に取り付けられるようにするには、前記電極体を前記絶縁配置体に対して固定する固定ねじ止め機構をさらに備えたものであればよい。
前記絶縁配置体のダイヤフラム側の先端から前記ダイヤフラム側への前記測定電極の突出量を設計値通りにしたうえで前記測定電極を前記絶縁配置体に固定されるようにし、前記電極面と前記ダイヤフラムとのギャップの精度を高めるための具体的な構成例としては、前記測定電極が、前記絶縁配置体のダイヤフラム側の先端及び前記ダイヤフラムの間に設けられ、前記電極面が前記ダイヤフラムと対向する対向部と、前記対向部から突出し、前記絶縁配置体を貫通する貫通部とから構成されており、前記固定ねじ機構が、前記貫通部に形成されたねじ部と、前記ねじ部と螺合し、前記対向部とともに前記絶縁配置体を挟持するナット部材とからなるものであればよい。
このように本発明の静電容量型圧力センサによれば、前記ダイヤフラムと前記支持面との間は、金属で形成された前記ボディ、前記電極面、及び、前記電極体のみで構成されているので、前記ダイヤフラムから前記支持面までの前記ボディの熱変形により前記絶縁配置体及び前記電極体がギャップ方向に移動しても、前記電極面及び前記電極体の熱変形がそれを打ち消すように生じるので、結果として前記ダイヤフラムと前記電極面とのギャップに変化がほとんど生じない。したがって、温度変化があったとして、圧力の測定精度には影響が表れないようにすることができる。
本発明の一実施形態に係る静電容量型圧力センサの模式的断面図。 同実施形態におけるダイヤフラムと電極面の周辺を拡大した模式的断面図。 同実施形態における絶縁配置体を押圧する押圧機構の周辺を拡大した模式的断面図。 同実施形態における位置調整体について示す模式的斜視図。 本発明の別の実施形態に係る静電容量型圧力センサを示す模式的断面図。 本発明のさらに別の実施形態に係る静電容量型圧力センサを示す模式的断面図。 本発明の異なる実施形態に係る静電容量型圧力センサを示す模式的断面図。 従来の静電容量型圧力センサの構造を示す模式的断面図。
本発明の一実施形態に係る静電容量型圧力センサ100について図1乃至4を参照しながら説明する。
前記静電容量型圧力センサ100は、例えばマスフローコントローラ等の流量制御装置や圧力制御装置において流体の圧力を測定するために用いられるものである。このものは、図1に示すように流体の圧力により変形が生じるダイヤフラム2と、前記ダイヤフラム2と対向して設けられた電極面3Sとを有し、前記ダイヤフラム2及び前記電極面3S間の静電容量の変化から圧力を測定するものである。
より具体的には前記静電容量型圧力センサ100は、図1に示すように流体の流れる流路に対して取り付けられる概略中空円筒状の取付部ATと、前記取付部ATの上側に設けられ、内部に各部材が収容されるボディ1とを備えたものである。前記ボディ1はステンレス等の金属で形成された概略円筒状のものであって、一端側開口を塞ぐように前記ダイヤフラム2が接合してあり、他端側開口は蓋体12で塞ぐように封止してある。また、前記ボディ1の内部には、図1及び図2に示すように前記電極面3Sを有する電極体3の一部と、前記電極体3の一部を配置する絶縁配置体4と、前記絶縁配置体4を図面視において左右方向に挟んで押圧する押圧機構5とが収容してある。前記ボディ1に収容されている各部材については前記ボディ1の中心軸線CNに対して左右対称となるように構成してある。
各部についてその詳細を説明する。
前記電極体3は、前記ボディ1と線膨張係数の値が近い金属で形成されたものであって、前記電極面3Sを有し、前記絶縁配置体4に取り付けられる測定電極31と、前記測定電極31から信号を取り出すためのものであり、前記蓋体12によって前記ボディ1の他端側に固定される信号取り出し電極32と、前記測定電極31及び前記信号取り出し電極32を電気的に接続する可撓性接続部材であるスプリング33と、から構成してある。
前記測定電極31は、図2の縦断面拡大図において概略逆T字状をなすものであり、前記ダイヤフラム2と所定のギャップを形成して対向する円形状の前記電極面3Sを有する概略円板状の対向部3Aと、前記対向部3Aの中央から前記絶縁封止体6側へと突出し、前記絶縁配置体4を貫通させて取り付けられる円柱状の貫通部3Bとからなる。前記貫通部3Bの外側周面中央部には、ねじ部3Cが形成してあり、このねじ部3Cにナット部材3Dを螺合させていくことで前記対向部3Aの上面側と前記ナット部材3Dとで前記絶縁配置体4を挟持するように固定ねじ機構を構成してある。すなわち、前記測定電極31は前記絶縁配置体4と一体となっており、実質的に前記絶縁配置体4からのみ力を受けて前記ボディ1内の位置が決定されるものである。
前記信号取り出し電極32は、前記ダイヤフラム2と前記電極面3Sとのギャップが変化して静電容量が変化したことを電圧値として外部に取り出すためのものである。図1及び図2に示すように前記信号取り出し電極32は、その外側を金属製の中空円筒形状のシールドキャップ7で覆われており、信号取り出し電極32と前記シールドキャップ7との間は絶縁封止体6によって封止及び固定してある。そして、前記信号取り出し電極32は一端部が前記絶縁封止体6内に配置してあり、他端部は前記ボディ1の外部に露出するようにしてある。また、前記信号取り出し電極32の一端部には前記スプリング33が収容される概略円筒形状の収容凹部3Eが形成してあり、組み付けられた状態で、前記貫通部3Bの先端部分を挿入部3Fとして前記収容凹部3E内まで挿入してある。
前記スプリング33は、前記収容凹部3Eの底面と前記挿入部3Fとの離間距離よりも自然長が長いものであって、図2に示すように予め縮ませた状態で前記収容凹部3E及び前記挿入部3F間に設けてある。そして、前記スプリング33は、前記収容凹部3Eの底面と前記挿入部3Fの先端面との間に固定せずにその伸びによって接触を維持し続けるように構成してある。図2から分かるように前記スプリング33の周囲は略金属で囲われており、下側の前記凹部の内側周面と前記挿入部3Fの外側周面との間にわずかな隙間が存在するだけである。言い換えると、前記収容凹部3E内にある前記スプリング33に対して空気中の電磁波ノイズが入りにくいように静電遮蔽構造が形成してある。
次に前記絶縁配置体4、及び、静電容量型圧力センサ100に温度変化があった場合でも前記電極面3Sと前記ダイヤフラム2とのギャップに変化が生じないようにするための支持構造SPについて詳述する。
図2に示すように前記絶縁配置体4は、ガラス又はセラミックスで形成された中央部に前記貫通部3Bを通すための穴を有する円板状の部材である。前記絶縁配置体4の上面には後述する位置調整体5Aを挿入されるように45°で角を切り落としてあり、前記ダイヤフラム2側の先端には平坦面41が形成してある。そして、この絶縁配置体4は、前記ダイヤフラム2から前記ボディ1の他端側へ所定離間した支持面PLと前記平坦面41が略一致するように前記ボディ1から内周側へと突出させてある支持部11によって支持されるようにしてある。図2から分かるように前記絶縁配置体4は、前記ダイヤフラム2から前記支持部11の上面に設定される前記支持面PLまでの間には配置されないようにしてある。また、図2に示すように前記支持部11の軸方向(前記ダイヤフラム2の上下面での圧力が平衡状態となっており、薄平板状となっている状態における当該ダイヤフラム2に対して垂直な方向)の寸法は、前記対向部3Aの軸方向の寸法と略同じに設定してある。すなわち、前記支持部11の上面である前記支持面PLを基準として前記ダイヤフラム2側を見た場合、前記電極体3の一部のみが前記ダイヤフラム2側へと突出するように構成してある。
このような絶縁配置体4を支持するための支持構造SPによって、温度変化による熱変形がボディ1に生じたとしても前記ダイヤフラム2と前記電極面3Sとの間のギャップがほとんど変化しない理由について説明する。
設計上の前記ダイヤフラム2から前記支持部11の上面である支持面PLまでの軸方向の寸法がLだったとし、前記ボディ1に温度上昇があり、当該ボディ1の熱膨張により前記ダイヤフラム2から前記支持部11の上面までの寸法L+ΔLとなったとする。この場合、前記平坦面41は前記支持面PLからΔLだけ上昇することになり、もし前記対向部3Aに熱膨張がなかったら前記ギャップはΔLだけ広がることになる。本実施形態では、前記対向部3Aは金属で形成されているため実際には熱膨張が生じ、設計上での前記対向部3Aの軸方向の寸法がLだったとすると熱膨張後はL+ΔLになる。したがって、前記ギャップの設計上での値をG、前記ボディ1の熱膨張後の値をGTとすると、G=L−L、GT=(L+ΔL)―(L+ΔL)と表すことができる。これらの式から前記ボディ1の熱変形後のギャップは、G=GT+(ΔL−ΔL)となる。ここで、前記ギャップは静電容量を測定できるように数十ミクロン程度と非常に小さく設定されるので、LとLは略等しく、前記ボディ1と前記電極体3の材質を線膨張係数の値が近い金属に設定することで、ΔL−ΔL≒0とすることができるので、G≒GTとなる。なお、前記ボディ1に熱収縮が生じた場合も同様の議論が成り立つ。
このように前記支持構造SPでは前記ダイヤフラム2から前記支持部11の上面である支持面までの間には、金属で形成された前記ボディ1と前記対向部3Aしか存在せず、線膨張係数が大きく異なる部材は存在しないため、前記ギャップを温度変化によらず常に一定に保つことができる。
次に前記押圧機構5について説明する。
前記押圧機構5は、図2に示すように前記絶縁配置体4の上面における角部分に挿入される楔部材である2つの概略C字リング状の部材からなる位置調整体5Aと、前記位置調整体5Aの上面を前記ダイヤフラム2側へと押圧する押圧板53とから構成してある。ここで、前記押圧板53は、前記位置調整体5Aの各上面を覆うように設けられており、この押圧板53が前記ボディ1に対して固定ねじSCにより軸方向へねじ止めされ、締めあげられていくことで介在体5Tを介して前記位置調整体5Aを前記ダイヤフラム2側へと押圧するようにしてある。
前記位置調整体5Aは、前記絶縁配置体4の上面において外周端に配置される第1リング状部材51と、前記絶縁配置体4の上面において内周端に配置される第2リング状部材52とから構成してあり、それぞれの部材は図2及び図3に示すよう上面に前記押圧板53によって軸方向の力で押圧される被押圧面5Pを有している。また、図3(b)及び図3(c)の縦断面図及び図4(a)、(b)の斜視図に示すように前記第1リング状部材51は内側側面に、前記第2リング状部材52は外側側面に前記絶縁配置体4と接触して斜め方向に押圧する接触面5Cを有している。前記第1リング状部材51の外側側面は前記ボディ1と接触し、前記第2リング状部材52の内側側面は前記貫通部3Bの外側周面に接触するようにしてある。すなわち、各リング状部材51、52が前記押圧板53により前記ダイヤフラム2側へと押圧されると楔のように前記ダイヤフラム2側へと食い込んでいくよう構成してあるので、前記各接触面5Cにより力が分解されて、前記絶縁配置体4は軸方向及び半径方向(前記ダイヤフラム2の上下面での圧力が平衡状態となっており、薄平板状となっている状態における当該ダイヤフラム2に対して平行な方向)に同時に押圧される。別の観点から表現すると、各リング状部材51、52は、概略C字リング状で切欠き部分が存在する楔状部材であるので、前記押圧板53により押し込み量によってその広がり具合が変化しつつ、食い込み量が変化し、軸方向と半径方向の双方に前記絶縁配置体4を押圧することになる。
このように構成された押圧機構5により、前記電極面3Sの中心と前記ダイヤフラム2の中心が中心軸線CN上に揃うように保たれる作用について説明する。
図2及び図3(a)に示すように、前記第1リング状部材51の接触面5Cと前記第2リング状部材52の接触面5Cによって前記絶縁配置体4は前記半径方向(前記平行な方向)に対して挟まれており、双方からそれぞれ逆向きの方向の力が加えられている。仮に前記絶縁配置体4の位置が図面視において右方向にずれたとすると、前記絶縁配置体4は、第1リング状部材51のみと当接することになる。したがって、前記絶縁配置体4は前記第1リング状部材51により前記第2リング状部材52側へと押し戻される。そして、前記絶縁配置体4の移動は各リング状部材51、52からの力が釣り合う位置である、前記絶縁配置体4の中心が中心軸線CN上に配置されるまで続く。また、前記絶縁配置体4が図面視において左方向にずれたとしても同様に前記絶縁配置体4は前記押圧機構5により当初の位置に戻されることになる。したがって、この押圧機構5により前記絶縁配置体4の中心は中心軸上に常に配置されるので、当該絶縁配置体4に固定されている前記測定電極31及び前記電極面3Sも半径方向に対して常に同じ位置に配置されることになる。
このように本実施形態の静電容量型圧力センサ100によれば、前記ボディ1内に収容されている前記絶縁配置体4及び前記測定電極31を支持するための前記支持構造SPによって、温度変化により前記ボディ1に熱変形が生じたとしても前記ダイヤフラム2と前記電極面3Sとのギャップをほとんど変化させないようにすることができる。したがって、測定される圧力の値には温度変化の影響はほとんど表れないようにできる。
また、前記押圧機構5によって前記ダイヤフラム2に平行な方向に対して前記電極面3Sがずれることを防ぎ、前記ダイヤフラム2の中心と前記電極面3Sの中心が中心軸線CN上に揃った状態を保つことができる。したがって、前記電極面3Sは前記ダイヤフラム2が圧力の変化により最も大きく変形する中心領域と略常に対向し続けることができ、圧力以外の要因による静電容量の変化が検出されないようになる。
さらに、前記電極体3は前記測定電極31と前記信号取り出し電極32に分割されており、前記測定電極31は自由に動くことができるので、前記支持構造SP及び前記押圧機構5による作用が阻害されず、上述した効果をより得やすくできる。
加えて、前記測定電極31と前記信号取り出し電極32との間を接続するスプリング33は、前記収容凹部3E内に収容されて略静電遮蔽されているので、前記電極面3Sで取得できた信号に対して空気中の電磁波ノイズが重畳することによって、測定される圧力のS/N比が低下するのを防ぐことができる。
これらのことから、本実施形態の静電容量型圧力センサ100であれば、非常に高精度に圧力の測定を行うことができる。
なお、本実施形態では前記絶縁配置体4の下面は平坦面41として形成してあるので、例えば平面度等の精度を出しつつ形成しやすい。この平坦面41に前記測定電極31の対向部3Aが取り付けられるので前記電極面3Sと前記ダイヤフラム2との間の平行度も出しやすく、圧力の測定精度も高めやすい。
また、前記測定電極31を前記絶縁配置体4へ固定する方法としてねじ止めを採用しているので、組立精度を確保しつつその組立作業を簡単なものにしやすい。
その他の実施形態について説明する。なお、前記実施形態の各部材と対応する部材には同じ符号を付すこととする。
前記実施形態では前記電極体3は前記測定電極31と前記信号取り出し電極32に分割されていたが、図5に示すようにそれぞれを一体にしてしまっても構わない。図5のようなものであっても前記実施形態と同様の支持構造SPを有しているので、温度変化があったとしても前記ダイヤフラム2と前記電極面3Sとのギャップを略一定に保つことができ、圧力の測定値を温度変化に対してロバストなものにできる。
さらに、図6に示すように前記収容凹部3Eは前記信号取り出し電極32と前記測定電極31の両方にわたって設けて、その中に前記可撓性接続部材としてスプリング33を設けてもよい。ここで、前記可撓性接続部材は、収容凹部3内に完全に収容されているものだけでなく、少なくともその一部が収容されて一部が外部へ露出しているものであっても構わない。加えて、前記可撓性接続部材はスプリング33に限られるものではなく、導電性を有する紐や導線等であっても構わない。要するに、可撓性接続部材は電気的な接続を保てるものであって、前記測定電極31及び前記信号取り出し電極32の双方に実質的にほとんど力を作用させないようなものであればよい。また、前記固定ねじ機構としては、前記絶縁配置体4が前記貫通部3Bに形成されたねじ部3Cと螺合するナット部材3Dとしての機能を兼ねるようにしてもよい。
さらに図7に示すように前記支持構造SPは、前記支持部11の支持面PLより前記ボディ1の他端側にのみ前記絶縁配置体4が配置されているものであってもよい。より具体的には、前記絶縁配置体のダイヤフラム2側の先端である平坦面41が前記支持面PLに対して前記蓋体12側に離間して設けられており、この平坦面41から前記電極体3の一部が前記ダイヤフラム2へと前記支持面PLを超えるように突出させたものであっても構わない。このような支持構造SPであっても前記実施形態と同様に前記ダイヤフラム2から前記支持面SPまでの前記ボディ1の熱変形量と前記電極体3の一部における熱変形量を揃えて、温度変化による電極面3Sとダイヤフラムとのギャップを変化を防ぐことができる。なお、記絶縁配置体4からの前記測定電極31において前記電極面3Sが形成されている部分の突出量は設定するギャップによって適宜設定すればよい。また、前記電極面3Sを前記ダイヤフラム2に干渉しないようにできる限り近づけた方が温度変化に対するギャップのロバスト性を高めることができる。
前記押圧機構についても前記実施形態に記載したものに限られない。例えば前記接触面を傾斜面ではなく曲面として形成し、前記絶縁配置体の断面に対して線接触又は点接触するように構成してもよい。また、前記第1リング状部材のみで前記位置調整体を構成しても構わない。要するに前記押圧機構は、前記絶縁配置体を半径方向に挟んでそれぞれ逆向きの力がかかるように構成したものであればよい。さらに、前記実施形態ではリング状部材はC字リング状に形成したが、例えば完全にリング状に形成しても構わない。加えて、前記絶縁配置体に形成する角は45度に傾斜したものに限られず、その他の角度にして軸方向と半径方向の力の分配を適宜調節しても構わない。
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な実施形態の変形や組み合わせを行っても構わない。
100・・・静電容量型圧力センサ
1 ・・・ボディ
11 ・・・支持部
2 ・・・ダイヤフラム
3 ・・・電極体
31 ・・・測定電極
32 ・・・信号取り出し電極
33 ・・・スプリング(可撓性接続部材)
3A ・・・対向部
3B ・・・貫通部
3C ・・・ねじ部
3D ・・・ナット部材
3E ・・・収容凹部
3F ・・・挿入部
3S ・・・電極面
4 ・・・絶縁配置体
41 ・・・平坦面
5 ・・・押圧機構
51 ・・・第1リング状部材
52 ・・・第2リング状部材
5A ・・・位置調整体
5P ・・・被押圧面
5C ・・・接触面
53 ・・・押圧板
6 ・・・絶縁封止体
SC ・・・固定ねじ
PL ・・・支持面

Claims (5)

  1. 圧力により変形するダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラムとギャップを形成して対向する電極面を有した電極体と、
    一端側に前記ダイヤフラムが接合され、前記電極体の少なくとも一部が内部に収容されるボディと、
    前記ボディ内に設けられており、前記電極体の少なくとも一部を前記ボディ内に配置する絶縁配置体と、を備え、
    前記ボディが、前記ダイヤフラムから前記ボディの他端側へ所定距離離間した支持面で前記絶縁配置体を支持する支持部を有し、
    前記絶縁配置体が、前記支持面上又は当該支持面よりも前記ボディの他端側に設けられているとともに、前記支持面と前記ダイヤフラムとの間に前記電極面及び前記電極体の少なくとも一部が設けられていることを特徴とする静電容量型圧力センサ。
  2. 前記電極体が、前記電極面を有し、前記絶縁配置体に取り付けられる測定電極と、前記ボディの他端側に固定され、前記測定電極から信号を取り出すための信号取り出し電極と、前記測定電極及び前記信号取り出し電極を電気的に接続する可撓性接続部材と、を具備している請求項1記載の静電容量型圧力センサ。
  3. 前記絶縁配置体のダイヤフラム側の先端と前記ダイヤフラムとの間に設けられた前記電極体の厚み寸法が、前記ダイヤフラムから前記絶縁配置体のダイヤフラム側の先端までの離間距離から前記ギャップ分を引いた寸法と略同じに設定されている請求項1又は2いずれかに記載の静電容量型圧力センサ。
  4. 前記電極体を前記絶縁配置体に対して固定する固定ねじ止め機構をさらに備えた請求項1乃至3いずれかに記載の静電容量型圧力センサ。
  5. 前記測定電極が、前記絶縁配置体のダイヤフラム側の先端及び前記ダイヤフラムの間に設けられ、前記電極面が前記ダイヤフラムと対向する対向部と、前記対向部から突出し、前記絶縁配置体を貫通する貫通部とから構成されており、
    前記固定ねじ機構が、前記貫通部に形成されたねじ部と、前記ねじ部と螺合し、前記対向部とともに前記絶縁配置体を挟持するナット部材とからなる請求項4記載の静電容量型圧力センサ。
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