JP4880154B2 - 改良された電極支持部を備えた容量型圧力変換器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容量型圧力変換器に関する。特に、本発明は、容量型圧力変換器の電極を支持するための改良された装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は、組立てられた従来の容量型圧力変換器アッセンブリ100の部分的に切断された側面図を示す。図2は、変換器アッセンブリ100の分解された部分的に切断された側面図を示す。図示の都合上、本発明を開示している他の図だけでなく、図1及び図2も一定の縮尺率で示されていない。また、影線が図面の理解を容易にするように用いられているが、この影線は、図面に示されている様々な構成要素が製造される材料を指し示すために用いられているのではない。
【0003】
簡潔に言うと、変換器アッセンブリ100は、内部キャビティを形成した本体部を有している。比較的薄く、可撓的で、伝導性のあるダイアフラム120は、前記内部キャビティをシールされた第1の内部チャンバ110とシールされた第2の内部チャンバ112に分割している。以下により詳細に記載されるように、ダイアフラム120は、チャンバ110,112内で前記圧力差に反応して曲がる、動く、もしくは変形するように装着されている。変換器アッセンブリ100は、ダイアフラムのたわみ量を表すパラメータを提供し、したがって、このパラメータは、2つのチャンバ110,112の間の差圧を間接的に表している。この差圧を表している変換器100によって提供されるパラメータは、ダイアフラム120とセラミック製の電極130上に配置された1以上のコンダクタとの間の電気容量である。
【0004】
変換器アッセンブリ100は、金属製のハウジング140と、金属製の上部カバー150と、金属製の底部カバー160とを有する。ハウジング140、上部カバー150、並びにダイアフラム120は、シールされた第1のチャンバ110を形成するように協働している。ダイアフラム120は底を形成し、ハウジング140は側壁を形成し、また上部カバー150はチャンバ110の上部を形成している。前記上部カバー150は、中央の貫通部を形成している金属製の圧力チューブ152を備えている。貫通部153は、チャンバ110への注入口、もしくは入口を形成している。以下に説明されるように、電極130は、チャンバ110内に囲繞され、電極130は、注入口153内の流体の圧力がダイアフラム120の上面へ伝達する、もしくは加わるのを妨げない。
【0005】
前記下部カバー160及び前記ダイアフラム120は、シールされた前記第2の内部チャンバ112を形成するように協働している。ダイアフラム120は、チャンバ112の前記上部を形成し、下部カバー160は、チャンバ112の底部を形成している。また、下部カバー160は、中央の貫通部163を形成した金属製の圧力チューブ162を有する。貫通部163は、チャンバ112への注入口、すなわち入口を形成している。貫通部163内の流体の圧力は、ダイアフラム120の底面へ伝達する。
【0006】
電極130は、この電極130の底面133上に配置された2つの金属製のコンダクタ131,132を有する。コンダクタ131とダイアフラム120は、第1のコンデンサC1の平行板を形成している。同様に、コンダクタ132とダイアフラム120は、第2のコンデンサC2の平行板を形成している。良く知られているように、C=Aεrε0/dであり、Cは2つの平行板の間の容量、Aは板間の共通の領域、ε0は真空の誘電率、εrは板を隔てる物質の比誘電率(真空のときεr=1)、そして、dは板間の軸方向距離(すなわち、軸に沿って通常板とつり合わされた板間の距離)である。したがって、コンデンサC1,C2によって提供される容量は、ダイアフラム120とコンデンサ131,132とのそれぞれの間の距離の関数である。ダイアフラム120が、チャンバ110,112間の圧力差の変化に反応して、上下に動く、すなわち曲がるに従って、コンデンサC1,C2によって提供される容量もまた変化する。時のあらゆる瞬間で、コンデンサC1,C2によって提供される容量がチャンバ110,112間の瞬間の差圧を表している。公知の電気回路(例えば、コンデンサC1,C2によって提供された容量の関数である共振周波数によって特徴づけられる“タンク(tank)”回路)は、コンデンサC1,C2によって提供された容量を測定するように、また、差圧の電気信号表示を提供するように用いられる。
【0007】
変換器アッセンブリ100の所定の機械的な詳細が説明される。図3の(A)は、ハウジング140の上面を示し、図3の(B)は、図3の(A)に示されているように線3B―3Bで示される方向に切断されたハウジング140の断面図を示している。図2、図3の(A)、並びに図3の(B)を参照すると、ハウジング140は、チューブ上の構造を有することが見られることができ、ハウジング140の壁は、通常、L字形状である。このL字形状のハウジング140の壁は、垂直に延出した部分141(L字の形状の垂直部分を形成している)と、水平に延出した部分142(L字の形状の水平部分を形成している)とを有する。この水平に延出した部分142は、第1の支持肩部として作用する環状の上面143を形成している。垂直に延出した部分141の上面は、ハウジング140も第2の環状の支持肩部144を形成するように、段になっている。ハウジング140も、中央の貫通部、すなわち通過穴145と、環状の支持底面146を形成している。
【0008】
再び、図1及び図2を参照すると、上部カバー150は、円形である。変換器100が組立てられたとき、上部カバー150の下面の外周は、ハウジング140の第2の支持肩部144上に載置されている。この上部カバー150とハウジング144は、2つの部品間で空気密封シールを形成するように、(通常は、溶接によって)連結されている。
【0009】
また、底部カバー160も円形である。底部カバー160は、この底部カバー160の外周に延出した環状の上部表面166を形成している。ハウジング140、ダイアフラム120、並びに底部カバー160は、(1)ダイアフラムの外周が、ハウジング140の底面146と、底部カバー160の上面166との間で閉じられるように、(2)空気密閉シールが、ダイアフラム120と底部カバー160との間に形成されて、内部チャンバ112をシールするように、(3)空気密閉シールが、ダイアフラム120とハウジング140との間に形成されて、内部チャンバ110をシールするように、(通常、溶接によって)互いに連結されている。
【0010】
電極130は、凹凸があり、固く、電気絶縁体(もしくは非伝導性)の材料で製造される。通常、電極130は、アルミナもしくはフォスタライト(Fosterite)などのセラミックで製造される。電極130は、通常、シリンダ状の形状を有する。図4の(A)は、電極130の側面図を示している。図4の(B)は、図4(A)に示されているように、矢印4B―4Bによって示されている方向に切断された電極の底面図を示している。電極130は、比較的厚さが薄いシリンダ状の外部セクション134と、厚いシリンダ状の中央セクション135とを有する。
【0011】
外側セクション134は、前記電極130の外周に延出している環状の底面、もしくは肩部136を備えている。前記中央セクション135は、円形の平面の底面133を有し、2つのコンダクタ131,132は、この底面133に配置されている。図1、図2、及び図4の(A)に示されているように、コンダクタ131は、めっきされた通過穴を通って延出し、電極130の上面と接続する部分131Aを有する。同様に、コンダクタ132は、他のめっきされた通過穴を通って延出し、電極130の上面と接続する部分132Aを有する。電極130は、コンダクタ131,132とダイアフラム120との間のスペースが比較的小さくなるように(例えば、0.006インチのオーダー)、通常、チャンバ110内に位置されている。また、前記電極130は、チャンバ110,112内の圧力が等しいとき、コンダクタ131,132が、前記ダイアフラム120によって形成された平面と平行となる平面内に配置されている。
【0012】
貫通部、すなわち通過穴137は、2つのコンダクタ131,132の間の位置で、電極130の中央部分135を貫通して延出している。貫通部137は、注入口153内の流体の圧力がダイアフラムの上面に加えられるのを可能とする。
【0013】
ハウジング140は、前記チャンバ110内で電極130を支持している。前記電極130の底面の肩部136は、ハウジング140の水平に延出した部分142によって形成された肩部143に、実質的に載置されている。
【0014】
また、変換器アッセンブリ100は、ウェーブワッシャ170(すなわち、前記リングの平面に垂直な方向で1以上の面に曲げられている金属製で環状のワッシャ)と、力伝達部材172とを有し、この力伝達部材172は、約100ないし200ポンドの力を生じるように十分に圧縮されている。この力は、前記伝達部材172を解して、前記電極130に伝達され、前記ダイアフラム120の方へ電極を押し下げる。前記ハウジング140の肩部143は、前記電極130を支持し、この電極130の前記ダイアフラム120の方への動きに抗する。前記ウェーブワッシャによって生じた大きな力は、電極をハウジングの方へ押して、このハウジング140に関する平面に前記電極130をしっかりと保持する。
【0015】
通常の動作状態の間、前記ダイアフラムは、チャンバ110,112内を動くか、もしくは曲がり、電極130と接触しない。しかし、チャンバ112内の圧力が過度に高くなると、前記ダイアフラムは、電極130に接触して押す。この状態は、通常“圧力過剰状態”として説明される。圧縮されたウェーブワッシャ170によって生じる比較的大きいばねの力は、圧力過剰状態の間、電極が動くこと、すなわち不安定になることを防止する。また、変換器アッセンブリ100は、前記電極の底面に136とハウジング140の肩部143との間、及び前記電極130の上面と前記伝達部材172との間に配置されている1以上のシム(shim)174を有する。これらのシムは、通常、コンダクタ131,132とダイアフラム120との間のスペースに隣接するように設けられている。図5の(A)は、前記シム174の1つの上面図を示している。図5の(B)は、図5の(A)に示されているように、線5B―5Bによって示されている方向に切断されたシム174の断面図を示している。図5の(C)は、このシム174の斜視図である。知られているように、このシム174は、比較的厚さの薄い環状(もしくは、“フラットワッシャ”)の形状によって特徴づけられる。シム174は、さらに以下のパラメータによって特徴づけられる。すなわち、外径D、厚さT、並びに横断面の幅Wである。シム174の場合、横断幅Wは、直径R1(すなわち、シムの中心と外周との間の距離)と、直径R2(すなわち、シムの中心と内周との間の距離)との間の距離に等しい。典型的な従来技術のシムは、1.8インチに相当する外径D、0.006インチに相当する厚さT、並びに0.08インチに相当する横断幅Wを有する。
【0016】
再び、図1及び図2を参照すると、変換器アッセンブリ100は、また、2つの伝導性のピン180,182と、2つの伝導性のばね184,186とを有する。これら伝導性のピン180,182は、上部カバー150を貫通して延出し、このカバー150から絶縁ばね187,188(例えば、溶融ガラス製のプラグ)によって、それぞれ電気的に絶縁されている。前記伝導性のばね184の一端は、コンダクタ131Aに物理的及び電気的に接している(したがって、電気的にコンダクタ131と結合している)。前記伝導性のばね184の他端は、ピン180に機械的及び電気的に接続されている。同様に、前記伝導性のばね186の一端は、コンダクタ132Aに物理的及び電気的に接している(したがって、電気的にコンダクタ132と結合している)。前記伝導性のばね186の他端は、ピン182に機械的及び電気的に接続されている。この配置は、変換器アッセンブリ100の外側の外部回路がコンダクタ131(ピン180とばね184を介して),132(ピン182とばね186を介して)と電気的に結合することを可能とする。ダイアフラム120とハウジング140とは、両方伝導性であるので(また、これらは互いに溶接されているので)、外部回路は、ハウジング140と結合することによって、単にダイアフラム120と電気的に結合しても良い。実際には、変換器100の本体部は、通常、接地されており(これによってダイアフラム120を接地する)、したがって、コンデンサC1,C2によって提供される容量は、測定する外部回路をピン180,182と電気的に結合することによって、単に測定されて良い。
【0017】
動作中、変換器アッセンブリ100は、通常、絶対圧力変換器として用いられる。この形態において、チャンバ110は、通常、圧力チューブ152に真空ポンプ(図示されていない)を適用することによってはじめて吸い出される。チャンバ110が空にされた後、チューブ152は、チャンバ110内の真空を保つようにシール、すなわち“締め付けられる”。流体の圧力の測定を可能とするように、流体の供給源(図示されていない)に接続される。これは、チャンバ110内の“対照”圧力(“reference” pressure)を発生させる。真空は、便利な対照圧力であるが、他の対照圧力が用いられることができる。この対照圧力がチャンバ110内に導入された後、前記圧力チューブ162は、流体の圧力の測定を可能とするように、流体の供給源(図示されていない)に接続される。この形式で圧力チューブを結合することは、圧力が測定される流体をチャンバ112へ(及びダイアフラム120の底面へ)搬送する。ダイアフラム120の中心は、チャンバ110,112間の差圧に反応して、コンデンサC1,C2の容量を変化するように、上方もしくは下方へ動く、すなわち曲がる。コンデンサC1,C2の瞬間の容量は、ダイアフラム120の位置を表し、変換器アッセンブリ100は、チャンバ100内の既知の圧力に対するチャンバ112内の圧力の測定を可能にする。
【0018】
また、変換器アッセンブリ100は、当然差圧変換器として用いられることもできる。この形態の場合、圧力チューブ152は、第1の流体の供給源(図示されていない)に接続され、圧力チューブ162は、第2の流体の供給源(図示されていない)に接続されている。そして、変換器アッセンブリ100は、これら2つの流体の圧力間の差の測定を可能にする。
【0019】
変換器アッセンブリ100が適切に動作するように、部材の様々な構成要素間、特にダイアフラム120とコンダクタ131,132の間の安定した幾何学的な関係を維持することが重要である。変換器アッセンブリ100の動作中、ダイアフラム120は、当然(差圧の変化に反応して)上下に動き、ダイアフラム120とコンダクタとの間のスペースを変化させる。しかし、変換器アッセンブリ100が正確な示度を一貫して提供するように、前記ダイアフラム120と前記コンダクタ131,132との間の幾何学的な関係が、あらゆる特定な差圧に対して長期間にわたり一定であるのを確実にすることが重要である。また、多くの変換器アッセンブリを製造するとき、各部材において、同じ幾何学的関係を提供することが重要である。例によって、この幾何学的関係の重要な特性は、(1)あらゆる特定の圧力に対するコンダクタとダイアフラムとの間の軸方向距離、(2)電極130の形状(例えば、電極130の傾斜もしくはたわみがダイアフラムとコンダクタとの間の空間的な関係に影響する)、並びにダイアフラムの張力量である。説明の簡便のために、前記変換器アッセンブリの様々な部品の間の幾何学的な関係は、ここでは単に“幾何学的な構成”として説明される。従来技術の変換器アッセンブリ100に付随する1つの問題は、安定した幾何学的な構成を維持している。
【0020】
従来技術の変換器アッセンブリは、本質的に、安定した必要な幾何学的な構成を維持するシム174とウェーブワッシャ170に依存している。シム174は、前記部材100が組立てられるときに、前記ダイアフラム120と前記コンダクタとの間の距離を調整もしくは調節して用いられ、前記ウェーブワッシャ170によって発生された大きな力は、固定位置に電極130を保持して、これによって、一定の幾何学的構成を維持しようとしている。
【0021】
変換器アッセンブリ100は、電極130をしっかりと保持しているが、幾何学的な構成は、例えば温度変化に反応して長時間かけて少しずつ変えることができる。金属製のハウジング140の温度膨張係数は、典型的には、セラミック製の電極130の温度膨張係数より大きい。したがって、変換器アッセンブリを加熱もしくは冷却することは、幾何学的な構成に影響する部材内の剪断力を発生することができる。機械的な応力は、加熱もしくは冷却することに反応して部材内で生じることができ、この応力が十分に大きくなるとき、前記電極と前記ハウジングは、応力を解放するように他方に対して相対的に動く。この種の動きは、ときどき、“スティックスリップ(stick−slip)”、もしくは“機械的ヒステリシス”として説明される。これらスティックスリップの動きは、前記幾何学的な構成に影響し、前記変換器アッセンブリ100の正確性に逆に作用する。
【0022】
変換器アッセンブリ100の性能は、少なくとも2つのパラメータによって特徴づけられる。第1のパラメータは、“安定性”であり、第2のパラメータは、“復元可能性”である。前記変換器アッセンブリ100の幾何学的な構成が加熱、もしくは冷却するのに反応して長時間で変化することができるので、前記変換器アッセンブリ100は、“安定性”を欠きやすい。加熱することと冷却することとの両方は、幾何学的な構成において変化を生じる。しかし、加熱サイクルと冷却サイクルとは、一般に幾何学的構成において、一致する再現可能な変化を提供しない。例えば、最初の幾何学的な構成によって特徴づけられ、最初の温度である変換器アッセンブリが、幾何学的な構成において変化を生じるように十分に加熱された場合、幾何学的な構成は、一般に元の構成には戻らない。むしろ、前記部材が、通常、新たな幾何学的構成によって特徴づけられる。言い換えれば、温度変化によって生じる幾何学的な構成におけるバリエーションは、機械的ヒステリシスによって特徴づけられる。この機械的ヒステリシスは、一般に、摩擦のような非保存的な影響によって生じる。前記幾何学的な構成のように、このヒステリシスによって特徴づけられ、前記変換器アッセンブリは、比較的“復元可能性”を欠く。
【0023】
米国特許第5,271,277号は、長時間にわたって、コンダクタとダイアフラムとの間の安定した幾何学的関係を維持しようとする1つの装置が開示されている。この特許の図1ないし4によって示されているように、この装置において、電極は、環状の支持部材を介してハウジングに接続されている。この環状の支持部材の一端は、ハウジングの可撓的な部分に溶接されている。前記環状の支持部材の他端は、材料を接合するガラスのフリート(frete)などによって、電極に接続されている。ハウジングに接してしっかりと押すような大きいばね力(例えば、ウェーブワッシャによって発生されるような)を用いるよりもむしろ、この装置は、ハウジングから電極を隔離する環状の支持部材を用いている。実際、この環状の支持部材は、電極のための唯一の支持部を提供している。この装置は、ハウジング内で生じた温度膨張力の一部から電極を隔離するのに役立つ。しかし、この装置は、組立てるのが複雑で、強さに欠ける。この装置に付随する少なくとも1つの問題は、前記環状の支持部材と前記電極との間のガラスフリート接合に関する。このような接合は、組立てることが難しく、また、比較的壊れやすい。
【0024】
米国特許第4,823,603号は、長時間にわたって安定した幾何学的関係を維持するための他の装置を開示している。この特許の図10ないし15によって示されているように、この装置において、回転ベアリングが、電極とハウジングの間に配置されている。ばね力は、前記電極をダイアフラムと直角な方向に動くのを防止するように用いられ、前記回転ベアリングは、前記ダイアフラムと平行な方向に動くのを可能とする。この回転ベアリングによって可能となる動きは、熱応力が前記電極を曲げること、すなわち“スティックスリップ”型の動きを生じることを防止する。この装置において、大きいばね力を用いることは難しく、したがって、典型的には、比較的小さなばね力が用いられる。この小さいばね力は、前記装置が、かなり大きい圧力過剰な状態に耐えることを不可能にする。すなわち、比較的大きな圧力過剰状態は、電極を押しのけられ得、これによって前記幾何学的な構成を変え得る。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、前記改良された電極のための支持部を備えた圧力変換器アッセンブリを提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明は、圧力変換器アッセンブリにおいて、改良された電極のための支持部が定められている。本発明に関して組立てられた変換器アッセンブリは、改良された安定性及び復元可能性によって特徴づけられ、また、圧力過剰状態に対する高度の耐久性を提供する。
【0027】
一態様において、前記改良された電極のための支持部は、環状によって特徴づけられ、かつ2以上の縦横比(aspect ratio)を備えた独立コンプライアントリングを有する。この変換器アッセンブリのハウジングは、前記コンプライアントリングの下端に位置するための環状の溝を有して良い。
【0028】
他の態様において、前記改良された支持部は、変換器アッセンブリのハウジングの一体部分として形成された環状の一体的なコンプライアントリングを有する。本発明に関して組立てられた一変換器アッセンブリは、本体部、ダイアフラム、絶縁部材、コンダクタ、圧縮部材、並びに支持部材を有する。前記本体部は、内部キャビティを形成している。前記ダイアフラムは、前記本体部内に設けられ、前記内部キャビティを第1のチャンバと第2のチャンバとに分割する。前記ダイアフラムの一部分は、第2のチャンバ内の圧力より大きい第1のチャンバ内の圧力に反応して、第1の方向に動く。前記コンダクタは、前記絶縁部材上に設けられている。この絶縁部材は、前記コンダクタと前記ダイアフラムがコンデンサの板を形成するように、第1のチャンバ内に配置されている。前記圧縮部材は、第1のチャンバ内に配置され、前記絶縁部材を前記ダイアフラムの方へ偏らせる力を生じる。前記支持部材は、前記ダイアフラムと前記絶縁部材との間に配置されている。前記支持部材は、所定の厚さと所定の横断幅によって特徴づけられる。この横断幅に対する厚さの比は、2より大きい。
【0029】
本発明のさらにまた別の目的及び効果は、いくつかの実施の形態が、本発明の最も良い状態の図示のみによって示され、また、記載された以下の詳細な説明から、当分野における通常の知識を有する者に容易に明らかとなる。理解されるように、本発明は、他の異なる実施の形態が可能であり、そのいくつかの細部は、本発明から離れることが無ければ、すべて、あらゆる点で変更ができる。したがって、図面及び説明は、請求の範囲に明示された技術的思想の範囲で、ほとんど説明に関するものであり、制限、もしくは限定する意味では無い。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の特徴及び目的のより十分な理解のために、同じ参照符号が、同じ、もしくは類似の部品を指し示すのに用いられている図面と関連付けられた以下の詳細な記載が参照される。
【0031】
図6は、本発明に関して組立てられた組立て式の圧力変換器アッセンブリの部分断面側面図を示す。図7は、変換器アッセンブリ200の分解された部分断面図を示す。以下に詳細に説明されているように、変換器アッセンブリ200は、独立コンプライアントリング274と改良されたハウジング240とを含む。これらコンプライアントリング274とハウジング240は、電極130のための改良された支持部を協働的に提供している。
【0032】
従来技術の変換器アッセンブリ100に付随しているように、アッセンブリ200は、内部キャビティを形成し、この内部キャビティ内に配置されたダイアフラム120を有する。このダイアフラム120は、前記内部キャビティをシールされた第1の内部チャンバ110とシールされた第2の内部チャンバ112に分割している。ハウジング240、上部カバー150、並びにダイアフラム120は、前記第1のチャンバ110を形成するように協働している。ダイアフラム120と底部カバー160は、前記第2のチャンバを形成している。
【0033】
図8の(A)は、改良されたハウジング240の上面図を示す。図8の(B)は、図8の(A)に示されているように線8B―8Bによって示された方向で切断されたハウジングの断面図を示す。図6、7、8の(A)、並びに8の(B)を参照すると、改良されたハウジング240は、従来技術のハウジング140に対するいくつかの類似性を有する。すなわち、ハウジング240は、チューブ状の外形を有し、このハウジング240の壁は、L字形状である。このハウジング240のL字形状の壁は、垂直に延出した部分241と水平に延出した部分242とを有する。この水平に延出した部分242の上面243は、第1の環状の支持肩部を形成している。前記垂直に延出した部分の上面は、段がつけられて、第2の環状の支持肩部244を形成している。また、ハウジング240は、中央のキャビティ245を形成している。従来技術のハウジング140とは異なり、前記ハウジング240の第1の支持肩部は、環状の溝247を形成している。ハウジング240は、金属製であり、好ましくはステンレススチールもしくはインコネル(Inconel)から形成されている。
【0034】
変換器アッセンブリ200が組立てられたとき、前記上部カバー150の下面の外周は、前記ハウジング240の第2の支持肩部244に載置されている。前記上部カバー150は、空気密閉シールを形成するように、前記ハウジング240と(通常、溶接によって)連結されている。また、変換器が組立てられたとき、前記ハウジング240、ダイアフラム120、並びに下部カバー160は、(1)前記ダイアフラム120の外周が、ハウジング140の底面246と、底部カバー160の上面166との間で閉じられるように、(2)空気密閉シールが、ダイアフラム120と底部カバー160との間に形成されて、内部チャンバ112をシールするように、(3)空気密閉シールが、ダイアフラム120とハウジング240との間に形成されて、内部チャンバ110をシールするように、(通常、溶接によって)互いに連結されている。
従来技術のアッセンブリ100に付随しているように、アッセンブリ200は、ウエーブワッシャ170と力伝達部材172を備えている。ウエーブワッシャ170と力伝達部材172は、ウエーブワッシャ170によって生成された圧縮力が、電極130をダイアフラム120に向けて下方に偏移するように、上部カバー150と電極130の間に配置されている。1つ以上のシム174が、力伝達部材172と電極130の上面にもうけられても良い。
【0035】
上述したように、変換器アッセンブリ200もまた、独立コンプライアントリング274を有する、図9の(A)は、独立コンプライアントリング274の上面図を示す。図9の(B)は、図9の(A)に示されているように、線9B―9Bによって示された方向で切断された独立コンプライアントリング274の断面図を示す。図9の(C)は、コンプライアントリング274の斜視図を示す。図9の(D)は、図9の(A)に示されているように、線9D―9Dによって示された方向に切断された独立コンプライアントリングの部分拡大断面図を示す。コンプライアントリング274は、環形状と以下のパラメータによって特徴づけられる。すなわち、外径D、厚さT、並びに横断幅Wである。この横断幅Wは、半径R1(すなわち、前記コンプラアントリングの外周と中心との間の距離)と半径R2(すなわち、前記コンプラアントリングの内周と中心との間の距離)との間の差に相当する。コンプライアントリングの一実施の形態は、ステンレススチールで製造され、外径Dが約1.8インチ、厚さTが約0.05インチ、並びに横断幅Wが約0.015インチに相当することによって特徴づけられる。
【0036】
図6、7、9の(A)、9の(B)、9の(C)、並びに9の(D)を参照すると、コンプライアントリング274が、改良されたハウジング240と電極130との間に配置されているのが見られることができる。より特定的には、コンプライアントリング274の下端274Lは、ハウジング240の溝247内に載置されている。コンプライアントリング274の上端274Uは、電極130を支持している。この電極130の表面は、前記コンプライアントリング274の上端274Uに直接載置されることができる。あるいはまた、図6及び7に示されているように、1以上のシム174は、コンプライアントリング274の上端274Uと前記電極の下面136との間に配置されることができる。前記コンプライアントリング274は、ダイアフラム120の方への電極130の動きに抗する。前記ウェーブワッシャ170と前記コンプライアントリング274は、ハウジング240内に静止した位置で電極130を保持するように協働する。従来技術にあるように、前記電極と前記ハウジングとの間で唯一の支持部が提供された前記シム174は、本発明に関して製造されている改良された変換器アッセンブリにおいて、コンプライアントリングが前記ハウジングと前記電極との間に配置されている。
【0037】
以下にさらに説明されているように、コンプライアントリング274は、従来技術のシム174に係る課題を解決する。図10の(A)ないし(E)は、従来技術のシム174に係る課題を示している。図10の(A)は、電極130とハウジング140との間に配置されたシム174を有する従来技術の構成の拡大図を示す。三角部810は、電極130上の指示ポイントを指定し、三角部812は、肩部143上の対応する支持ポイントを指定している。図8に示された構成は、前記三角部810,812によって指定された2つの指示ポイントが、互いに及び前記力伝達部材172に対して直線をなしているので、“ニュートラルの構成”と見なされる。図8の(A)は、元の温度で変換器アッセンブリ100の構成を表わしているように見なされることができる。
【0038】
前記金属製のハウジング140の温度膨張係数は、典型的に、前記電極130の温度膨張係数より大きいので、前記変換器アッセンブリの加熱もしくは冷却は、前記ハウジング、シム、並びに電極に相対的な摺動もしくは滑動を発生させ、これによって前記ニュートラルの構成から移動させる。前記シム174と前記電極130との間の摩擦、及び前記シム174と前記ハウジング140との間の摩擦は、この摺動しようとするのに抗する。しかし、前記アッセンブリの十分な加熱もしくは冷却によって、温度的に誘発される剪断力は、摩擦抵抗を超えることがある。この剪断力が摩擦抵抗を超えるとき、前記電極、シム、並びにハウジングは、相対的に、新たな位置まで摺動し、これによって剪断力を解放する。図10の(B)は、前記電極、シム、並びにハウジングが相対的に摺動するまで、図10の(A)に示された構成要素を加熱することによって形成された構成を示す。図10の(B)に示されているように、三角部810,812によって指定された指示ポイントは、もはや互いに及び前記力伝達部材172に対して直線をなしていない。
【0039】
そして、図10の(B)に示されている構成にある変換器アッセンブリが、元の温度(すなわち、図10の(A)に示された前記アッセンブリの温度)まで冷却された場合、温度収縮率の相違は、前記ハウジングと電極をこれらの元の構成まで戻そうとする剪断力を発生する。しかし、摩擦は、この動きに抵抗しようとし、前記アッセンブリを前記ニュートラルの構成へ向かう行程の一部分を、通常わずかに戻させる。図10の(C)は、元の温度(すなわち、図10の(A)に示されたアッセンブリの温度)まで、図10の(B)に示された部材を冷却することによって生じる構成を示す。図10の(C)に示されているように、元の温度まで冷却した後、前記電極130と前記ハウジング140は、通常前記ニュートラルの構成には戻らず、あるいはまた、前記ハウジング140は、前記ニュートラルの構成の“外側”にある(三角部812で表示された前記指示ポイントで測定された前記ハウジングの140の径が、前記アッセンブリがニュートラルの構成にあるときに同じ指示ポイントで測定された径より大きいので、前記ハウジング140は、前記ニュートラルの構成の“外側”にあると呼ばれる)。
【0040】
図10の(A)、10の(B)、並びに10の(C)は、前記変換器アッセンブリを加熱し、次に前記元の温度までこのアッセンブリを冷却した結果を示す。同様に、図10の(A)、10の(D)、並びに10の(E)は、前記変換器アッセンブリを冷却し、次に前記元の温度までこのアッセンブリを加熱した結果を示す。図10の(D)は、図10の(A)で述べたアッセンブリを前記ハウジング及び電極が前記ニュートラルの構成から動くまで冷却した結果を示す。図10の(E)は、図10の(D)で述べた前記アッセンブリを前記元の温度に戻るまで加熱した結果を示す。図10の(E)に示されているように、この加熱で続けられた冷却の温度サイクルの終端で、前記アッセンブリは、前記ニュートラルの構成まで戻っていない。むしろ、前記ハウジング140は、前記ニュートラルの構成の“内側”にある。
【0041】
理想的には、冷却で次に続けられる加熱の温度サイクル、もしくは加熱で次に続けられる温度サイクルの後、ひとたび前記変換器アッセンブリが元の温度に戻れば、この変換器アッセンブリは、前記元の幾何学的な構成に戻る。このような理想的なアッセンブリは、良好な復元可能性によって特徴づけられる。このような温度サイクルの終端で前記元の幾何学的な構成に戻ることができないのは、前記従来技術の変換器アッセンブリの性能に逆に影響を及ぼす。図10の(A)ないし(E)に関連して上述された温度的に誘発された剪断力によって生じる前記スティックスリップの動きは、従来技術の変換器アッセンブリが温度サイクル後に元の構成に戻らないという主要な理由である。
【0042】
図11の(A)、11の(B)、並びに11の(C)は、コンプライアントリング274が電極130に対して改良された支持部をどのように提供するかを示している。図11の(A)は、コンプライアントリングの一部の拡大図を示している。図示されているように、前記コンプライアントリング274は、ハウジング240とシム174の間に配置され、前記電極130は、シム174上に配置されている。前記力伝達部材172は、電極130の上方に配置され、この電極をハウジング240の方へ押し下げている。好ましくは、前記力伝達部材は、図11の(A)に示されているように、前記コンプライアントリングと一直線上にある。図11の(B)及び11の(C)に示されているように、前記コンプライアントリングは、前後に曲がることができ(もしくは変形することができ)、したがって、前記変換器アッセンブリ200を加熱もしくは冷却することによって発生された剪断力に反応して、電極130が前記ハウジングに対して動くことを可能にする。コンプライアントリング274が曲がるにしたがって、すべての接触面は、安定した接触のままであり、他に対して摺動しようとしない。前記コンプライアントリング274が曲がるにしたがって、これは、コンプライアントリング274の下端274Lが前記ハウジング240の溝274に対して摺動しようとしないで、あるいはまた、この溝にしっかりと接触しているということである。同様に、前記コンプライアントリング274が曲がるにしたがって、前記コンプライアントリング274の上端274Uは,シム174に対して(もしくはこのシム174が外れた場合、電極130の表面136に対して)摺動しようとせず、かわりに、このシムとしっかりと接触している。
【0043】
従来技術において、温度的に誘発される剪断力は、前記電極、シム、並びにハウジングを互いに摺動させていた。従来技術とは対照的に、本発明に関して構成された変換器アッセンブリにおいて、温度的に誘発される剪断力は、前記コンプライアントリングを変形させる。この変形は、差動温度膨張がいかなる滑動も無く吸収されることを可能とする。また、前記コンプライアントリングの変形は、反復可能であるのに役立つ(すなわち、これらは、機械的ヒステリシスによって特徴づけられない)。したがって、本発明に関してコンプライアントリングと組立てられた変換器アッセンブリは、良好な復元可能性を提供し、前記温度サイクルの終端で、これらのもとの構成へ戻すのに役立つ。さらに、前記コンプライアントリングの変形は、幾何学的な構成において、ほんの小さな変化を提供し、これによって本発明に関してこのコンプライアントリングとともに組立てられた変換器アッセンブリは、良好な安定性をも提供する。また、電極130に押し当てるウェーブワッシャ170によって提供された大きい力は、変換器アッセンブリ200を大きい過剰圧力状態に対し無反応にさせる。したがって、変換器アッセンブリ200は、(1)改善された復元可能性、(2)改善された安定性、並びに(3)大きな過剰圧力状態に対する無反応性を提供する。この特徴の組み合わせは、従来技術の変換器アッセンブリによって提供されていない。
【0044】
図12は、変換器アッセンブリ200内に生じた剪断力を誘発される温度に反応して変形したコンプライアントリング274の断面図を示す。図示されているように、前記コンプライアントリング274が変形されたとき、前記コンプライアントリング274の下端の外径LDは、このコンプライアントリング274の上端の外径UDより大きくなる。このコンプライアントリング274は、例えば変換器アッセンブリ200を冷却することに反応して、(前記上端の径UDが前記下端の径LDより大きくなるように)当然反対の方向に変形することができる。このコンプライアントリング274は、好ましくは、これら異なる径に変形、すなわち弾性的に曲がって、弾性的に元のリング状の形状(例えば図9の(A)ないし(D))まで復元することができる金属で製造されている。好ましくは、前記上端もしくは下端の外径(すなわち、図12に示されているようにUDもしくはLD)は、前記コンプライアントリング274を損傷させること無く、また、摺動の動きを生じさせること無く、変換器アッセンブリ内の温度的に誘発された剪断力に反応して、1.8インチのほんのわずかな径から約0.2%だけ変形することが可能である。
【0045】
図5の(B)に関連して上述したように、前記従来技術のシム174の厚さTは、典型的には焼く0.006インチであり、前記シムの横断幅Wは、典型的に約0.08インチである。このシムの前記縦横比(aspect ratio)は、前記横断幅Wで割った前記厚さTに相当し、従来技術のシムの典型的な縦横比は、1よりかなり小さい。従来技術において、このシム174は、前記電極と前記ハウジングの間に配置された唯一の支持部であり、この支持部に対する小さな縦横比は、前記電極とハウジングを図10の(A)ないし(E)と関連して上述したように、スティックスリップ形式で動かせるのに役立つ。構造的に、シム174とコンプライアントリング274は、共に環形状によって特徴づけられる。前記シム174の縦横比の増加は、実質的にこのシムを前記コンプライアントリングへ構造的に変形させる。前記電極と前記ハウジングとの間の前記支持部の少なくとも1つの縦横比が約2以上であるとき、前記支持部の変形は、従来技術のシムのスティックスリップ型の動きよりもむしろ、(図11の(A)ないし11の(C)に関連して上述したように)反復可能な曲がる動きによって特徴づけられるのに役立つ。これに対する主要な理由が、図10の(A)ないし(E)、11の(B)、ならびに11の(C)に示されている。図10の(A)ないし(E)に示されているように、前記電極と前記ハウジングとの間の唯一の前記支持部材の縦横比が非常に小さいとき、この支持部を曲げるのに必要な力は滑動を生じる力よりも大きく、したがって前記温度的に誘発された剪断力が滑動を生じる。しかし、図11の(B)及び11の(C)に示されているように、前記支持部の少なくとも1つの縦横比が十分に大きいとき、この支持部を曲げるのに必要な力は滑動を生じる力よりも小さく、したがって前記温度的に誘発された剪断力が(滑動することなく)曲げを生じる。それどころか、すべての接触面は、前記コンプライアントリング174の変形を介して良好な接触状態を保っている。
【0046】
より好ましい実施の形態において、前記コンプライアントリングの縦横比は、約3以上である。前記コンプライアントリングの縦横比に対して2以上が好ましい値であるが、前記電極と前記ハウジングとの間の前記支持部の少なくとも1つの縦横比が1.0以上であるときには、前記変換器アッセンブリの性能が改善されている。前記コンプライアントリング274の上述の好ましい実施の形態は、2より大きい縦横比によって特徴づけられる。いかなる特別な変換器アッセンブリ一式において、前記コンプライアントリング274の前記縦横比は、好ましくは、温度変化に反応した変形がスムーズで復元可能性を保証するように選択される。前記横断幅Wは、好ましくは、前記コンプライアントリング274が前記電極130を確実に支持するための十分な機械的強度を提供するのを保証するように選択される。
【0047】
図9の(D)を参照すると、前記コンプライアントリング274の下端274Lは、湾曲した横断部によって特徴づけられる。また、図5に示されているように、前記ハウジング内の溝247もまた湾曲した横断部によって特徴づけられる。前記コンプライアントリング274の下端274Lの前記湾曲の半径は、好ましくは、前記溝247の横断部の前記湾曲の半径より小さくなるように選択される。この差は、前記コンプライアントリングが溝247内で(例えば図11の(B)に示されているように)、固定することなく前後に傾斜するのを可能とする。前記コンプライアントリング274の上端274Uの前記横断部は、丸まった2つの角部274Cを備え、平らである。これら丸まった角部もまた、前記コンプライアントリングが、前記電極もしくはシムに接触して、固定することなく前後に傾斜するのを可能にする。一実施の形態において、前記溝247の横断部の前記湾曲の半径はほぼ0.02インチに等しく、前記下端274Lの横断部の前記湾曲の半径はほぼ0.0075インチに等しく、また、前記上端274Uの横断部の前記湾曲の半径はほぼ0.005インチに等しい。前記コンプライアントリング274の前記下端及び上端274L,274Uは、どちらか一方が平らであるか、もしくは(図9の(D)に示された上端274Uの場合のように)、例えば両方が丸まった角部を備え、平らであることができることが理解される。この湾曲した横断面と丸まった角部は、前記コンプライアントリング274の性能を改善しているが、本発明の実施に必須ではない。別の実施の形態において、他の湾曲した横断部(例えば前記下端274Lの湾曲した横断部と類似した)を備えた上端274Uを提供することは効果的である。しかし、湾曲した上端及び下端を備えたコンプライアントリングを、一方で、このコンプライアントリングの厚さTのディメンジョンを維持しながら製造することは難しい。
【0048】
さらに別の実施の形態において、前記リングの変形が温度変化によって生じた幾何学的な構成の変化を補償するように、前記コンプライアントリングの輪郭を定めることは効果がある。このようなコンプライアントリングは、前記変換器アッセンブリの安定性を改善し得る。例えば、前記金属製のコンプライアントリングは、熱に反応して前記セラミック製の電極より早く膨張し、前記ダイアフラムと前記電極との間の軸方向距離をわずかに増加させるのに役立つ。しかし、前記コンプライアントリングが適切に輪郭を定められた場合、加熱もしくは冷却に反応して生じる前記リングの変形は、前記アッセンブリ内で膨張率を変えることから生じる空間的な変化を相殺することに役立ち得る。図9の(E)は、図9の(A)に示されているように、線9D―9Dに沿って切断されたこうしたコンプライアントリングの部分横断面図を示す。図9の(E)に示された実施例において、前記リングの下端は平らであり、前記リングの上端274Uは、テーパー状である。この上端274Uの横断部は、内側の平らな部分274Aと外側の湾曲部分274Bとを有する。図9の(F)は、前記変換器アッセンブリを加熱することによって生じる変形(すなわち、図11の(B)と関連して上に示された変形と類似した変形)の後の図7の(E)の前記コンプライアントリングを示し、図7の(G)は、前記変換器アッセンブリを冷却することによって生じる変形(すなわち、図11の(C)と関連して上に示された変形と類似した変形)の後の図7の(E)の前記コンプライアントリングを示す。図9の(E)ないし(G)には示されていないが、使用時に、前記コンプライアントリングは、前記環状の支持肩部243と前記電極130との間に配置されていることが理解される。図9の(F)によって示されているように、前記変換器アッセンブリが加熱されたとき、前記電極130が前記平らな部分274Aではなく前記湾曲部分247Bに載置されるのに役立ち、これが前記環状の支持肩部243と前記電極130との間で前記コンプライアントリングによって形成された空間を減じるように、前記コンプライアントリングは変形される。この空間の減少は、前記変換器アッセンブリの金属製の構成要素と前記セラミック製の電極との膨張率の差から生じる、前記ダイアフラムと前記電極との間の軸方向の距離の増加を相殺するのに役立つ。図9の(G)に示されているように、前記変換器アッセンブリが冷却されたとき、前記電極130が前記コンプライアントリングの上端の内側のエッジに載置され、前記コンプライアントリングの下端の外側のエッジが前記環状の支持肩部243と接触するように、このコンプライアントリングは変形される。このコンプライアントリングの変形は、前記支持肩部243と前記電極130との間で前記コンプライアントリングによって形成される空間を増加する傾向がある。この空間の増加は、前記変換器アッセンブリ内の膨張率の差から生じる前記ダイアフラムと前記電極との間の軸方向の距離の減少を相殺するのに役立つ。また、前記コンプライアントリングの上端もしくは下端は、前記変換器アッセンブリ内の熱膨張率の差によって生じる前記幾何学的構成における変化を相殺するように選択される他の断面形状を形成され得る。例えば、図9の(D)に示されている前記コンプライアントリング内の湾曲した前記下端と、図9の(E)に示されているテーパー状の前記上端とに対して効果がある。
【0049】
図13は、本発明に関して組立てられた他の組立て式の圧力変換器アッセンブリ300の部分断面側面図を示す。図14は、図13に示された変換器アッセンブリ300の部分断面分解図を示す。変換器アッセンブリ300は、変換器アッセンブリ200とかなり類似している。しかし、変換器アッセンブリ300は、前記ハウジング240ではなくハウジング340を有する。また、変換器アッセンブリ300は、独立コンプライアントリング274を有するのではなく、ハウジング340と一体的である一体型コンプライアントリング347を有する。アッセンブリ200のハウジング240に付随しているように、ハウジング340は、垂直に延出した部分341と、水平に延出した部分342とを有する。
【0050】
図15(A)は、ハウジング340の上面図を示し、図15(B)は、図15の(A)に示されているように、線15B―15Bによって示された方向に切断されたハウジング340の断面図を示す。図16は、図12の(A)に示されているように、線16―16によって示された方向に切断されたハウジングの一部分の部分断面拡大図を示す。
【0051】
前記垂直に延出した部分341の上部は、段になっており、環状の支持肩部344を形成している。変換器アッセンブリ300が組立てられたとき、前記上部カバー150の前記下面の外周は、支持肩部344に載置されている。
【0052】
前記水平に延出した部分342は、中央のキャビティ345と環状の上面343とを形成している。環形状である一体型コンプライアントリング347は、前記水平に延出した部分342の前記上面343から延出もしくは突出している。変換器アッセンブリ300が組立てられたとき、前記ハウジング340、前記ダイアフラム120、並びに前記下部カバー160は、前記ダイアフラム120の外周が前記ハウジング340の下面346と前記下部カバー160の前記上面166との間を閉じるように、互いに連結されている。
【0053】
変換器アッセンブリ300が組立てられたとき、前記ウェーブワッシャ170と前記力伝達部材172とは、前記ダイアフラム方へ前記電極130を押し下げる。前記一体型コンプライアントリング347の前記上端347Uは、前記電極130を指示し、前記電極130の前記ダイアフラム120の方への動きに抗する。前記電極340の前記面346は、前記一体型コンプライアントリング347の上端347Uに直接載置され得る。あるいはまた、シム174は、図13及び14に示されているように、電極130とコンプライアントリング347との間に配置され得る。図16、17の(A)、並びに17の(B)に示されているように、前記コンプライアントリングの前記上端347Uは、好ましくは、湾曲した断面によって特徴づけられる。
【0054】
前記アッセンブリ300の一体型コンプライアントリング347は、前記独立コンプライアントリング274が変換器アッセンブリ200の電極を支持した形式と同様の形式で電極130を支持する。図17の(A)及び13の(B)に示されているように、前記一体型コンプライアントリング347は、変換器アッセンブリ300内で剪断力を誘発される温度に反応して前後に傾斜(もしくは変形)することができる。変換器アッセンブリ200の前記独立コンプライアントリング274が前記ハウジング240から分離したり、載置されたりするのに対し、変換器アッセンブリ300の前記一体型コンプライアントリング347は、ハウジング340の一体部分として形成されている。図16、図17の(A)、並びに17の(B)に示されているように、前記コンプライアントリング347の下端347Lは、前記ハウジング340の水平に延出した部分342に取着されて、この一体部分を形成している。前記水平に延出した部分342とコンプライアントリング347とは、好ましくは、単一のモノリシック(monolithic)構造として形成されている。あるいはまた、コンプライアントリング347の下端は、前記水平に延出した部分342に(例えば、溶接もしくは接合によって)固定され得る。前記独立コンプライアントリング274は、この独立コンプライアントリング274の下端を前記ハウジングに固定することによって前記一体型コンプライアントリングへ実質的に変形することができる。
【0055】
一実施の形態において、前記ハウジング340は、ステンレススチールもしくはインコネルで製造され、前記一体型コンプライアントリング347の外径Dは、ほぼ1.8インチに等しく、前記コンプライアントリング347の横断幅Wはは、ほぼ0.015に等しく、また、前記コンプライアントリング347の厚さTは、ほぼ0.085に等しい。また、この実施の形態において、前記コンプライアントリング347の上面347Uの前記横断部は、ほぼ0.0075インチに等しい湾曲の半径によって特徴づけられる。他の実施の形態において、前記上端347Uの横断部は、他の湾曲の半径によって特徴づけられることができ、平らである、すなわち前記コンプライアントリング274の上端の場合のように丸まった角部を備え、平らであることができる。
【0056】
ここに含まれる本発明の技術的思想から逸脱することがなければ、上記装置において所定の変形がなされることができるので、上述もしくは図面に示された中に含まれるすべての方法は、説明するための意味であって、限定される意味で解釈されないことが意図される。一実施例のように、ここで説明されたすべての前記変換器アッセンブリは、前記ダイアフラムの方へ前記電極を押す力を発生させるためのウェーブワッシャ170を有する。他の実施の形態において、本発明に関して組立てられた変換器アッセンブリは、前記ウェーブワッシャが取外され、代わりに、前記ダイアフラムの方へ前記電極を押す力を発生させるための弾性部材、もしくは圧縮部材の他の形態を有する。さらにまた別の実施例のように、前記溝247は、変換器アッセンブリ200のハウジング240から取外されることができる。この実施の形態において、前記独立コンプライアントリングは、ハウジング240の前記肩部243に、あるいはシムもしくは前記コンプライアントリングと前記ハウジングとの間に配置された他のスペーサーに直接載置されている。前記溝247は、前記独立コンプライアントリングを変換器アッセンブリ200内の所望の位置に配置するのに効果がある。しかし、この溝の使用は、前記独立コンプライアントリング247の使用に必須ではない。さらにまた別の実施例のように、前記ハウジング240,340は、単一のモノリシック構造として形成されているように説明されている。しかし、これらハウジングは、(例えば溶接によって)互いに連結される2以上の異なる部品から形成されることができる。例えば、前記水平に延出した部分は、前記垂直に延出した部分から分離して形成されても良く、これら2つの部分は、前記ハウジングを形成するように互いに溶接されることができる。他の実施例のように、ここで説明されているすべての前記変換器アッセンブリは、円形の対象によって特徴づけられている。しかし、他の実施の形態において、前記コンプライアントリングは、非円形(例えば楕円)の形状を有する。非円形の対称によって特徴づけられたコンプライアントリングの横断幅Wは、このコンプライアントリングの外周と内周との間の半径の差であり、同様のことが、当然非円形の対称によって特徴づけられたコンプライアントリングにも当てはまる。また別の実施例のように、図18の(A)ないし(F)は、コンプライアントリングの様々な別の実施の形態のための横断面図を示す。図18の(A)は、平らな端と丸まった端とによって特徴づけられるコンプライアントリングのための横断部を示す。このようなコンプライアントリングは、図9の(D)、図16、並びに図17の(A)及び(B)と関連して上述されている。図18の(B)ないし(F)は、本発明に関して組立てられることができる独立及び一体型コンプライアントリングの他の実施の形態の横断部を示していることが理解される。さらに、図18の(A)ないし(F)は、単に例のために示されており、コンプライアントリングがさらに他の横断部の形状を有し、本発明関して組立てられることができることが理解される。
【0057】
【発明の効果】
課題に対応させる
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、従来の組立て式の圧力変換器アッセンブリの部分断面図を示す。
【図2】 図2は、図1に示されている前記アッセンブリの分解された部分断面図を示す。
【図3】 図3の(A)は、図1及び図2に示された前記アッセンブリのハウジングの上面図を示す。
図3の(B)は、図3の(A)に示されているように線3B―3Bによって示された方向で切断されたハウジングの断面図を示す。
【図4】 図4の(A)は、図1及び図2に示された前記アッセンブリの電極の側面図を示す。
図4の(B)は、図4の(A)に示された線4B―4Bによって示された方向で切断された電極の底面図を示す。
【図5】 図5の(A)は、図1及び図2に示された部材のシムのうちの1つの上面図を示す。
図5の(B)は、図5の(A)に示されているように線5B―5Bによって示された方向で切断されたシムの断面図を示す。
図5の(C)は、図5の(A)に示されたシムの斜視図を示す。
【図6】 図6は、本発明に関して組立てられた組立て式の圧力変換器アッセンブリの部分断面図を示す。
【図7】 図7は、図6に示された変換器アッセンブリの分解された部分断面図を示す。
【図8】 図8の(A)は、図6及び図7に示された部材のハウジングの上面図を示す。
図8の(B)は、図8の(A)に示されているように線8B―8Bによって示された方向で切断されたハウジングの断面図を示す。
【図9】 図9の(A)は、図6及び図7に示されている部材の独立コンプライアントリングの上面図を示す。
図9の(B)は、図9の(A)に示されているように、線9B―9Bによって示された方向で切断された独立コンプライアントリングの断面図を示す。
図9の(C)は、図9の(A)に示された独立コンプライアントリングの斜視図を示す。
図9の(D)は、図9の(A)に示されているように、線9D―9Dによって示された方向に切断された独立コンプライアントリングの部分拡大断面図を示す。
図9の(E)は、図9の(A)に示されているように、線9D―9Dによって示された方向に切断された独立コンプライアントリングの別の実施の形態の部分拡大断面図を示す。
【図10】 図10(A)は、最初の温度で、ニュートラルの配置で構成された図1及び図2に示された従来技術の変換器アッセンブリの電極、シム、並びにハウジングの小さい部分の拡大図を示す。
図10の(B)は、図10の(A)に示された前記アッセンブリを加熱することによって形成された構成を示す。
図10の(C)は、図10の(A)に示された前記アッセンブリの構成の温度まで、図10の(B)に示された前記アッセンブリを冷却することによって形成された構成を示す。
図10の(D)は、図10の(A)に示された前記アッセンブリを冷却することによって形成された構成を示す。
図10の(E)は、図10の(A)に示された前記アッセンブリの構成の温度まで図10の(D)に示された前記アッセンブリを加熱することによって形成された構成を示す。
【図11】 図11の(A)は、図6及び図7に示されている変換器アッセンブリの電極、シム、独立コンプライアントリング、並びにハウジングの小さい部分の拡大図を示す。
図11の(B)及び(C)は、独立コンプライアントリングが、前記変換器アッセンブリ内で差動膨張を生じる温度に反応して、どのように前後に傾斜(もしくは変形)することができるのかを示している図11の(A)に示された構成要素の拡大図を示す。
【図12】 図12は、剪断力を生じる温度に反応して変形された本発明に係る独立コンプライアントリングの断面図を示す。
【図13】 図13は、本発明に関して組立てられた他の組立て式の圧力変換器アッセンブリの部分断面図を示す。
【図14】 図14は、図13に示された変換器アッセンブリの分解された部分断面図を示す。
【図15】 図15の(A)は、図13及び図14に示された変換器アッセンブリのハウジングの上面図を示す。
図15の(B)は、図15の(A)に示されているように、線15B―15Bによって示された方向に切断されたハウジングの断面図を示す。
【図16】 図16は、図12の(A)に示されているように、線16―16によって示された方向に切断されたハウジングの一部分の部分断面拡大図を示す。
【図17】 図17(A)は及び(B)は、本発明に関して組立てられた一体型コンプライアントリングが、前記変換器アッセンブリ内で剪断力を生じる温度に反応して、どのように変形することができるのかを示している図15の(A)、(B)及び図16に示されたハウジングの一部分の部分断面拡大図を示す。
【図18】 図18の(A)ないし(F)は、本発明に関して組立てられた独立及び一体型コンプライアントリングの様々な別の実施の形態の部分の横断面図を示す。
Claims (11)
- (A)内部キャビティと面(243)とを形成した本体部(240)と、
(B)この本体部内に設けられ、前記内部キャビティを第1のチャンバ(110)と第2のチャンバ(112)とに分割するダイアフラム(120)であって、前記第2のチャンバ内の圧力より高くなった前記第1のチャンバ内の圧力に反応して第1の方向に動く前記ダイアフラムの領域を有し、前記ダイアフラムの前記領域は、前記第1のチャンバ内の圧力より高くなった前記第2のチャンバ内の圧力に反応して前記第1の方向と反対の第2の方向に動き、前記ダイアフラムは実質的に前記面と平行である、ダイアフラム(120)と、
(C)前記第1のチャンバ内に配置された絶縁部材(130)と、
(D)この絶縁部材に配置されたコンダクタ(131,132)であって、このコンダクタと前記ダイアフラムは、容量によって特徴づけられ、この容量は、前記第1のチャンバ内の圧力と前記第2のチャンバ内の圧力との間の差を表しているコンダクタと、
(E)前記第1のチャンバ内に配置され、前記ダイアフラムの方へ前記絶縁部材を偏らせる力を発生する圧縮部材(172)と、
(F)前記面の一部分に載置され、前記面の一部分と前記絶縁部材の一部分との間に配置される環状の支持部材(274)であって、前記支持部材は、さらに前記絶縁部材と前記ダイアフラムとの間に配置され、前記ダイアフラムの方への前記絶縁部材の動きに抗し、前記支持部材は、前記第1の方向に測定された所定の厚さと前記第1の方向と垂直な第2の方向に測定された所定の横断幅とによって特徴づけられ、前記横断幅に対する前記厚さの比が1より大きい環状の支持部材(274)と
を具備する圧力変換器アッセンブリ。 - 前記面は溝(247)を形成し、前記支持部材は第1の端及びこれと反対側の第2の端(274L,274U)とを有し、この第1の端は前記溝中に載置されている請求項1に記載のアッセンブリ。
- 前記横断幅に対する前記厚さの比は、2より大きい請求項1に記載のアッセンブリ。
- 前記環状の支持部材の前記第1の端(274L)は、湾曲した横断部を有する請求項2に記載のアッセンブリ。
- 前記溝(247)は、湾曲した横断部を有し、前記環状の支持部材の前記第1の端の湾曲の半径が前記溝の横断部の湾曲の半径より小さい請求項4に記載のアッセンブリ。
- 前記環状の支持部材の前記第1の端は、平らである請求項2に記載のアッセンブリ。
- 前記環状の支持部材の前記第1の端(274L)は、丸まった両隅部を備えて平らである請求項2に記載のアッセンブリ。
- 前記環状の支持部材の前記第2の端(274U)は、丸まった両隅部(274C)を備えて平らである請求項2,4,5,7のいずれか1項に記載のアッセンブリ。
- 前記環状の支持部材の前記第2の端は、平らである請求項6に記載のアッセンブリ。
- 前記環状の支持部材の前記第2の端(274U)は、湾曲した横断部を有する請求項4に記載のアッセンブリ。
- 前記環状の支持部材の前記第2の端(274U)は、テーパー状であり、内側の平らな部分(274A)と外側の湾曲した部分(274B)とを有する請求項4または6に記載のアッセンブリ。
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