JP2015100526A - 鍼用保持具構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】鍼用保持具構造において、肉体的な負担の軽減を図るために、鍼の直径をより細くした場合でも、鍼の刺入時に鍼が鍼管内で撓むのを抑制して鍼を直線状に保持することにある。
【解決手段】保持具本体(6)には、内部で軸方向に貫通する鍼挿通用孔部(7)を形成する。鍼挿通用孔部(7)は、鍼(1)を挿入させる鍼挿入用案内孔(8)と、鍼(1)の刺入時に鍼(1)を直線状に保持するように鍼挿入用案内孔(8)よりも小径の鍼保持用孔(9)とを備える。保持具本体(6)は、平面視で円弧形状の複数の保持部(12・13)に分割して構成される。隣接する一方の保持部(12)と他方の保持部(13)とを連結する枢支機構(14)を設けている。
【選択図】図1
【解決手段】保持具本体(6)には、内部で軸方向に貫通する鍼挿通用孔部(7)を形成する。鍼挿通用孔部(7)は、鍼(1)を挿入させる鍼挿入用案内孔(8)と、鍼(1)の刺入時に鍼(1)を直線状に保持するように鍼挿入用案内孔(8)よりも小径の鍼保持用孔(9)とを備える。保持具本体(6)は、平面視で円弧形状の複数の保持部(12・13)に分割して構成される。隣接する一方の保持部(12)と他方の保持部(13)とを連結する枢支機構(14)を設けている。
【選択図】図1
Description
この発明は、鍼用保持具構造に係り、特に鍼術に用いられる鍼を保持する鍼用保持具構造に関する。
鍼を用いて身体の皮膚の治療点(経穴:つぼ)に刺激を与えることで、多様な疾病への治療的な介入や健康増進を可能とする鍼術がある。
この鍼術には、鍼柄を後端に備えた所定長さの細い鍼体の先端を皮膚に刺入し、鍼柄を皮膚の外部に露出した状態にする技法がある。
また、管鍼法としては、細い鍼管を補助具として用い、鍼を皮膚に刺入する方法がある。この場合、鍼の直径は、通常、0.1mm程度である。また、鍼柄の直径は、2mm程度である。一方で、鍼を挿通させる鍼管の鍼挿通用孔の内径は、軸方向で先端部から後端端まで同一である。
このような管鍼法としては、以下の先行技術文献がある。
この鍼術には、鍼柄を後端に備えた所定長さの細い鍼体の先端を皮膚に刺入し、鍼柄を皮膚の外部に露出した状態にする技法がある。
また、管鍼法としては、細い鍼管を補助具として用い、鍼を皮膚に刺入する方法がある。この場合、鍼の直径は、通常、0.1mm程度である。また、鍼柄の直径は、2mm程度である。一方で、鍼を挿通させる鍼管の鍼挿通用孔の内径は、軸方向で先端部から後端端まで同一である。
このような管鍼法としては、以下の先行技術文献がある。
ところが、従来、鍼管の鍼挿通用孔の内径を軸方向で先端部から後端端まで同一に形成している場合に、鍼の直径が0.1mm程度のものでは問題がないが、肉体的な負担の軽減(例えば、細い鍼によって内出血が減少する等)を図るために、鍼の直径を0.1mmよりも細くしたい場合に(例えば、0.03mm程度)、鍼の外周面と鍼管の鍼挿通用孔の内周面との間に大きな間隙が生じているため、鍼を皮膚に刺入しようとしたときに、その刺入抵抗によって鍼が鍼管内で大きく撓んで不安定な形状になり、そして、このように、鍼が鍼管内で大きく撓んだときには、施術者の意図する鍼の刺入角を得ることが難しかった。
また、鍼の鍼柄の直径(例えば、2mm程度)が鍼管の鍼挿通用孔の内径よりも大きい場合に、鍼柄を鍼管内に挿入することができず、鍼管の長さによっては、鍼の長さを必要以上に長いものを用いらなければならず、このため、その鍼を皮膚に刺入しようとしたときに、その刺入抵抗によって鍼が鍼管内で大きく撓んで不安定な形状になり易いという不都合があった。
また、鍼の鍼柄の直径(例えば、2mm程度)が鍼管の鍼挿通用孔の内径よりも大きい場合に、鍼柄を鍼管内に挿入することができず、鍼管の長さによっては、鍼の長さを必要以上に長いものを用いらなければならず、このため、その鍼を皮膚に刺入しようとしたときに、その刺入抵抗によって鍼が鍼管内で大きく撓んで不安定な形状になり易いという不都合があった。
そこで、この発明は、肉体的な負担の軽減を図るために、鍼の直径をより細くした場合でも、鍼の刺入時に鍼が鍼管内で撓むのを抑制して直線状に保持し、また、施術者の意図する鍼の刺入角を容易に得て、さらに、刺入後に鍼用保持具を容易に取り外すことができる鍼用保持具構造を提供することを目的とする。
この発明は、皮膚に刺入される鍼を保持する保持具本体を備えた鍼用保持具構造において、前記保持具本体には内部で軸方向に貫通する鍼挿通用孔部を形成し、前記鍼挿通用孔部は、前記鍼を挿入させる鍼挿入用案内孔と、前記鍼の刺入時に前記鍼を直線状に保持するように前記鍼挿入用案内孔よりも小径の鍼保持用孔とを備え、前記保持具本体を平面視で円弧形状の複数の保持部に分割して構成し、隣接する一方の前記保持部と他方の前記保持部とを連結する枢支機構を設けたことを特徴とする。
この発明は、肉体的な負担の軽減を図るために、鍼の直径をより細くした場合でも、鍼の刺入時に鍼が鍼管内で撓むのを抑制して直線状に保持し、また、施術者の意図する鍼の刺入角を容易に得て、さらに、刺入後に鍼用保持具を容易に取り外すことができる。
この発明は、肉体的な負担の軽減を図るために、鍼の直径をより細くした場合でも、鍼の刺入時に鍼が鍼管内で撓むのを抑制して直線状に保持し、また、施術者の意図する鍼の刺入角を容易に得て、さらに、刺入後に鍼用保持具を容易に取り外す目的を、鍼の刺入時に鍼を直線状に保持する鍼保持用孔を備えるとともに、鍼管としての鍼用保持具を平面視で分割して実現するものである。
図1〜図8は、この発明の実施例1を示すものである。
図1〜図3に示すように、鍼術に用いられる鍼1は、鍼管としての鍼用保持具2によって案内されて皮膚S(図7参照)に刺入される。
図1〜図3に示すように、鍼術に用いられる鍼1は、鍼管としての鍼用保持具2によって案内されて皮膚S(図7参照)に刺入される。
図2に示すように、鍼1は、鍼体3と、鍼体3の一端部(先端部)3Aに備えられて皮膚Sに刺入される刺入部4と、鍼体3の他端部(後端部)3Bに設けられて施術者の手で持つための鍼柄5とから構成され、長さL1を有している。
鍼体3は、肉体的な負担の軽減(例えば、細い鍼によって内出血が減少する等)を図るために、より細くした細径の直径D1(例えば、0.03mm程度)で、且つ長さL2(例えば、50mm程度)に形成されている。
刺入部4は、鍼体3と同径の直径D1であって、且つ、皮膚Sへ刺入し易いように、先細りで長さL3の形状に形成されている。
鍼柄5は、施術者の手で取り扱いが容易となるように、鍼体3の直径D1よりも大きな直径D2(例えば、2mm程度)で、且つ長さL4に形成されている。
鍼体3は、肉体的な負担の軽減(例えば、細い鍼によって内出血が減少する等)を図るために、より細くした細径の直径D1(例えば、0.03mm程度)で、且つ長さL2(例えば、50mm程度)に形成されている。
刺入部4は、鍼体3と同径の直径D1であって、且つ、皮膚Sへ刺入し易いように、先細りで長さL3の形状に形成されている。
鍼柄5は、施術者の手で取り扱いが容易となるように、鍼体3の直径D1よりも大きな直径D2(例えば、2mm程度)で、且つ長さL4に形成されている。
図3に示すように、鍼管としての鍼用保持具2は、皮膚Sに刺入される鍼1を保持する保持具本体6を備える。
この保持具本体6は、例えば、金属製やプラスチック製等で直径D3の棒状素材の軸心上に貫通する孔を形成した断面円形状の筒状体からなり、軸方向において長さL5で且つ内部で一端部(先端部)2Aから他端部(後端部)2Bに貫通する鍼挿通用孔部7を形成している。
この鍼挿通用孔部7は、鍼1を挿入させる内径D4の鍼挿入用案内孔8と、鍼1の刺入時に鍼1を撓まさず直線状に保持するように鍼挿入用案内孔8の内径D4よりも小径の内径D5に形成された鍼保持用孔9とを備える。
この保持具本体6は、例えば、金属製やプラスチック製等で直径D3の棒状素材の軸心上に貫通する孔を形成した断面円形状の筒状体からなり、軸方向において長さL5で且つ内部で一端部(先端部)2Aから他端部(後端部)2Bに貫通する鍼挿通用孔部7を形成している。
この鍼挿通用孔部7は、鍼1を挿入させる内径D4の鍼挿入用案内孔8と、鍼1の刺入時に鍼1を撓まさず直線状に保持するように鍼挿入用案内孔8の内径D4よりも小径の内径D5に形成された鍼保持用孔9とを備える。
図3に示すように、鍼挿入用案内孔8は、例えば、他端部2Bの端面から内径D4で且つ長さL6に形成された開口側孔10と、鍼1の挿入方向に向かって漸次窄むように断面テーパ状に形成された窄み孔11とを備える。この窄み孔11は、開口側孔10と鍼保持用孔9との間であって、長さL7に形成され、鍼保持用孔9との接続部Pから鍼保持用孔9の軸線CLに対して角度θで後端側の開口側孔10側へ広がるように傾斜している。
鍼保持用孔9は、鍼1の刺入時に、鍼1の鍼体3が撓まず直線状に保持するように、鍼体3の直径D1(例えば、0.03mm程度)よりも少しだけ大きな内径D5(例えば、0.035mm程度)で、且つ長さL8に形成されている。この鍼保持用孔8の長さL8は、鍼体3の長さL2よりも短く設定されている。
開口側孔10は、刺入時に鍼1の鍼柄5を挿入させて直線状に保持するものであって、内径D4が鍼1の鍼柄5を挿入できるように鍼柄5の外径D2よりも少しだけ大きく設定され、且つ長さL6が鍼1の鍼柄5を挿入した時にこの鍼柄5の後端を外部に突出させるように鍼1の鍼柄5の長さL4よりも短く設定されている。
窄み孔11は、鍼体3の鍼保持用孔9への挿入をスムーズにガイドするための長さL7に形成され、開口側孔10と鍼保持用孔部9とに連通している。
なお、前記各径D1〜D5、及び前記各長さL1〜L8は、所望により、変更可能なものである。
鍼保持用孔9は、鍼1の刺入時に、鍼1の鍼体3が撓まず直線状に保持するように、鍼体3の直径D1(例えば、0.03mm程度)よりも少しだけ大きな内径D5(例えば、0.035mm程度)で、且つ長さL8に形成されている。この鍼保持用孔8の長さL8は、鍼体3の長さL2よりも短く設定されている。
開口側孔10は、刺入時に鍼1の鍼柄5を挿入させて直線状に保持するものであって、内径D4が鍼1の鍼柄5を挿入できるように鍼柄5の外径D2よりも少しだけ大きく設定され、且つ長さL6が鍼1の鍼柄5を挿入した時にこの鍼柄5の後端を外部に突出させるように鍼1の鍼柄5の長さL4よりも短く設定されている。
窄み孔11は、鍼体3の鍼保持用孔9への挿入をスムーズにガイドするための長さL7に形成され、開口側孔10と鍼保持用孔部9とに連通している。
なお、前記各径D1〜D5、及び前記各長さL1〜L8は、所望により、変更可能なものである。
図4に示すように、保持具本体6は、平面視において、円弧形状の複数の保持部として、例えば、半円弧形状の一側保持部12と半円弧形状の他側保持部13とに分割して構成される。
図5に示すように、この一側保持部12と他側保持部13とは、枢支機構14によって連結される。
この枢支機構14は、例えば、蝶番15からなり、一側保持部12と他側保持部13とを相対的に揺動可能に支持する。
蝶番15は、一側保持部12と他側保持部13との接合部16の一側部位16Aに複数個(例えば、2個)直列に配置され(図1、図3参照)、図5に示すように、一側保持部12に固着手段で固着した一側取付片17と、他側保持部13に固着手段で固着した他側取付片18と、一側取付片17と他側保持部18とを連結する取付ピン19とからなる。
なお、図6に示すように、一側保持部12と他側保持部13との接合部16の他側部位16Bには、一側保持部12と他側保持部13とが施術者の手を離しても蝶番15を中心にして自動的に揺動可能(開動作可能)となるように、同極であって反発し合う一対の一側磁石20と他側磁石21とを設けることも可能である。
図5に示すように、この一側保持部12と他側保持部13とは、枢支機構14によって連結される。
この枢支機構14は、例えば、蝶番15からなり、一側保持部12と他側保持部13とを相対的に揺動可能に支持する。
蝶番15は、一側保持部12と他側保持部13との接合部16の一側部位16Aに複数個(例えば、2個)直列に配置され(図1、図3参照)、図5に示すように、一側保持部12に固着手段で固着した一側取付片17と、他側保持部13に固着手段で固着した他側取付片18と、一側取付片17と他側保持部18とを連結する取付ピン19とからなる。
なお、図6に示すように、一側保持部12と他側保持部13との接合部16の他側部位16Bには、一側保持部12と他側保持部13とが施術者の手を離しても蝶番15を中心にして自動的に揺動可能(開動作可能)となるように、同極であって反発し合う一対の一側磁石20と他側磁石21とを設けることも可能である。
次いで、この実施例1における鍼用保持具2を用いた鍼1の使用状態について説明する。
図7(A)に示すように、皮膚Sに鍼1を刺入する際には、先ず、鍼1の刺入部4を鍼用保持具2の開口側孔10から挿入する。このとき、開口側孔10の内径D4が鍼1の鍼体3の直径D1よりも大きく(D4>D1)且つ窄み孔11が存在することから、鍼1の鍼体3を鍼用保持具2の内部の鍼保持用孔9側へ容易に挿入することができる。
そして、鍼1の鍼体3が鍼保持用孔9に至ると、この鍼1の鍼体3が鍼保持用孔9に保持されることから、つまり、鍼体3が鍼保持用孔9の内周面に略隙間なく保持されることから、鍼1の鍼体3がスムーズに挿入することができる。
その後、鍼1が鍼柄5側から押されることで、鍼1の刺入部4が皮膚Sの治療点(経穴等)に刺入する。このとき、鍼1の鍼柄5が開口側孔10内で撓むことなく直線状に保持されるとともに、鍼体3が鍼保持用孔9内で撓むことなく直線状に保持されることから、鍼1全体が撓むことなく直線状になって、鍼1の刺入動作をスムーズにすることができ、これにより、施術者の意図する鍼1の刺入角を容易に得ることができる。
そして、この鍼1の刺入部4の皮膚Sへの刺入時には、刺入抵抗が生じても、鍼体3が鍼保持用孔9の内周面に略隙間なく保持されることから、鍼1は、撓むことなく直線状に安定して維持される。
そして、図7(B)、図8に示すように、鍼1の刺入部4の皮膚Sへの刺入後は、鍼用保持具2の一側保持部12と他側保持部13とを蝶番15を中心に開動作させることにより、皮膚Sに刺入している鍼1から鍼用保持具2を容易に取り外すことができる。
図7(A)に示すように、皮膚Sに鍼1を刺入する際には、先ず、鍼1の刺入部4を鍼用保持具2の開口側孔10から挿入する。このとき、開口側孔10の内径D4が鍼1の鍼体3の直径D1よりも大きく(D4>D1)且つ窄み孔11が存在することから、鍼1の鍼体3を鍼用保持具2の内部の鍼保持用孔9側へ容易に挿入することができる。
そして、鍼1の鍼体3が鍼保持用孔9に至ると、この鍼1の鍼体3が鍼保持用孔9に保持されることから、つまり、鍼体3が鍼保持用孔9の内周面に略隙間なく保持されることから、鍼1の鍼体3がスムーズに挿入することができる。
その後、鍼1が鍼柄5側から押されることで、鍼1の刺入部4が皮膚Sの治療点(経穴等)に刺入する。このとき、鍼1の鍼柄5が開口側孔10内で撓むことなく直線状に保持されるとともに、鍼体3が鍼保持用孔9内で撓むことなく直線状に保持されることから、鍼1全体が撓むことなく直線状になって、鍼1の刺入動作をスムーズにすることができ、これにより、施術者の意図する鍼1の刺入角を容易に得ることができる。
そして、この鍼1の刺入部4の皮膚Sへの刺入時には、刺入抵抗が生じても、鍼体3が鍼保持用孔9の内周面に略隙間なく保持されることから、鍼1は、撓むことなく直線状に安定して維持される。
そして、図7(B)、図8に示すように、鍼1の刺入部4の皮膚Sへの刺入後は、鍼用保持具2の一側保持部12と他側保持部13とを蝶番15を中心に開動作させることにより、皮膚Sに刺入している鍼1から鍼用保持具2を容易に取り外すことができる。
この結果、この実施例1では、保持具本体6には、内部で軸方向に貫通する鍼挿通用孔部7を形成する。この鍼挿通用孔部7は、鍼1を挿入させる鍼挿入用案内孔8と、この鍼挿入用案内孔8よりも小径で鍼1の刺入部4を刺入時に直線状に保持する鍼保持用孔9とを備える。このような構造により、肉体的な負担の軽減を図るために、鍼1の鍼体3の直径をより細くした場合でも(例えば、0.03mm程度)、鍼1の刺入部4の刺入時に鍼体3の撓みを抑制して鍼体3を直線状に保持することができ、また、施術者の意図する鍼1の刺入角を容易に得ることができる。
また、鍼挿入用案内孔8は、鍼1の刺入部4の挿入方向に向かって漸次窄むように断面テーパ状に形成された窄み孔11を備える。このような構造により、鍼1の鍼挿通用孔部7への挿入を、よりスムーズに行わせることができる。
さらに、保持具本体6は、平面視において、円弧形状の複数の保持部として、2分割の一側保持部12と他側保持部13とで構成される。また、この一側保持部12と他側保持部13とは、枢支機構14によって連結される。このような構造により、刺入後に、鍼1から鍼用保持具2を容易に取り外すことができる。
また、鍼挿入用案内孔8は、鍼1の刺入部4の挿入方向に向かって漸次窄むように断面テーパ状に形成された窄み孔11を備える。このような構造により、鍼1の鍼挿通用孔部7への挿入を、よりスムーズに行わせることができる。
さらに、保持具本体6は、平面視において、円弧形状の複数の保持部として、2分割の一側保持部12と他側保持部13とで構成される。また、この一側保持部12と他側保持部13とは、枢支機構14によって連結される。このような構造により、刺入後に、鍼1から鍼用保持具2を容易に取り外すことができる。
図9、図10は、この発明の実施例2を示すものである。
以下の実施例においては、上述の実施例1と同一機能を果たす箇所には、同一符号を付して説明する。
この実施例2の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、枢支機構14は、一側保持部12に一体の一側突出部22と、他側保持部13に一体の他側突出部23と、この一側突出部22と他側突出部23とを連結する連結ピン24とからなる。
このような構造により、枢支機構14の構造を簡素化することができる。
以下の実施例においては、上述の実施例1と同一機能を果たす箇所には、同一符号を付して説明する。
この実施例2の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、枢支機構14は、一側保持部12に一体の一側突出部22と、他側保持部13に一体の他側突出部23と、この一側突出部22と他側突出部23とを連結する連結ピン24とからなる。
このような構造により、枢支機構14の構造を簡素化することができる。
この発明に係る鍼用保持具を、各種の保持部材として用いることも可能である。
1 鍼
2 鍼用保持具
3 鍼体
4 刺入部
5 鍼柄
6 保持具本体
7 鍼挿通用孔部
8 鍼挿入用案内孔
9 鍼保持用孔
10 開口側孔
11 窄み孔
12 一側保持部
13 他側保持部
14 枢支機構
15 蝶番
16 接合部
16A 一側接合部位
16B 他側接合部位
2 鍼用保持具
3 鍼体
4 刺入部
5 鍼柄
6 保持具本体
7 鍼挿通用孔部
8 鍼挿入用案内孔
9 鍼保持用孔
10 開口側孔
11 窄み孔
12 一側保持部
13 他側保持部
14 枢支機構
15 蝶番
16 接合部
16A 一側接合部位
16B 他側接合部位
Claims (3)
- 皮膚に刺入される鍼を保持する保持具本体を備えた鍼用保持具構造において、前記保持具本体には内部で軸方向に貫通する鍼挿通用孔部を形成し、前記鍼挿通用孔部は、前記鍼を挿入させる鍼挿入用案内孔と、前記鍼の刺入時に前記鍼を直線状に保持するように前記鍼挿入用案内孔よりも小径の鍼保持用孔とを備え、前記保持具本体を平面視で円弧形状の複数の保持部に分割して構成し、隣接する一方の前記保持部と他方の前記保持部とを連結する枢支機構を設けたことを特徴とする鍼用保持具構造。
- 前記枢支機構は、蝶番からなることを特徴とする請求項1に記載の鍼用保持具構造。
- 前記鍼挿入用案内孔は、前記鍼の刺入時に前記鍼の鍼柄の挿入を許容して保持する開口側孔を備えることを特徴とする請求項1に記載の鍼用保持具構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013243154A JP2015100526A (ja) | 2013-11-25 | 2013-11-25 | 鍼用保持具構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4981392U (ja) * | 1972-10-30 | 1974-07-15 | ||
JPH02135034U (ja) * | 1989-04-11 | 1990-11-09 | ||
JP2009502414A (ja) * | 2005-08-01 | 2009-01-29 | マン シ,ヘオン | 針管 |
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2013
- 2013-11-25 JP JP2013243154A patent/JP2015100526A/ja active Pending
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