JP2015100480A - 介護用ベッド及び介護補助機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】初期の購入費用を抑制し、かつ必要に応じて高機能化させることが可能な介護用ベッドを提供する。
【解決手段】本発明に係る介護用ベッド1は、4本の脚柱20により支持されるベッド本体2と、ベッド本体2に取り外し可能な介護補助機構3とを備える。介護補助機構3は、4本の支柱30を有し、支柱30の下部は、ベッド本体2の脚柱20の上部に対して取り外し可能に連結することが可能である。介護補助機構3には、例えば、介護用クレーン34を備え付けられており、被介護者の補助に用いることが可能である。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係る介護用ベッド1は、4本の脚柱20により支持されるベッド本体2と、ベッド本体2に取り外し可能な介護補助機構3とを備える。介護補助機構3は、4本の支柱30を有し、支柱30の下部は、ベッド本体2の脚柱20の上部に対して取り外し可能に連結することが可能である。介護補助機構3には、例えば、介護用クレーン34を備え付けられており、被介護者の補助に用いることが可能である。
【選択図】図1
Description
本発明は、脚柱によりベッド本体が支持される介護用ベッド、及びそのような介護用ベッドに用いられる介護補助機構に関する。
高齢化社会と呼ばれる昨今においては、被介護者に対する介護の効率化が重要な課題となっている。例えば、寝たきりの被介護者の身体を動かす場合、状況によっては数人の介護者が必要な作業となることもある。そこで1人の介護者でも被介護者を移動させることが可能な介護用のクレーン装置が販売されている。
しかしながら、ベッドの近傍に配設される介護用のクレーン装置は大型であるため、ベッドとクレーン装置を併せると、広大な設置スペースが必要になるという問題がある。
そこで、本願発明者は、電動クレーンを装備したクレーン付き介護用ベッドを作製した(特許文献1参照。)。
しかしながら、特許文献1に開示したクレーン付き介護用ベッドは高価になりがちなため、将来的に必要となる場合であっても、要介護度が低い段階では購入し難いという問題がある。また、要介護度が低い場合、背上げ、足上げ機構のみを備える比較的安価な介護用ベッドで十分であるが、後に要介護度が高くなった場合にクレーン付き介護用ベッドを購入するとなると、高額の出費を要するばかりか、今までの介護用ベッドが無駄になる場合も生じる。一方、要介護度が低い段階でクレーン付きベッドを購入すると、何らかの事情により介護が不要となった場合、高額なクレーン付き介護用ベッドが無駄になるという問題も生じる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、取り外し可能な介護補助機構を備えることにより、初期の購入費用を抑制し、かつ必要に応じて高機能化させることが可能な介護用ベッドの提供を目的とする。
また、本発明は、本発明に係る介護用ベッドに用いる介護補助機構の提供を他の目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る介護用ベッドは、少なくとも4本の脚柱によりベッド本体が支持される介護用ベッドであって、取り外し可能な介護補助機構をベッド本体の上方に備え、前記介護補助機構は、前記ベッド本体の上方に支持するための複数の支柱を有し、前記支柱の下部は、前記脚柱の上部に対して、取り外し可能に連結されていることを特徴とする。
また、本発明に係る介護補助機構は、少なくとも4本の脚柱によりベッド本体が支持される介護用ベッドに取り付け可能な介護補助機構であって、前記ベッド本体の上方に支持するための複数の支柱を有し、前記支柱の下部は、前記脚柱の上部に対して、連結可能であることを特徴とする。
本発明に係る介護用ベッド及び介護補助機構は、ベッド本体を支持する脚柱の上部に、介護補助機構の支柱を取り外し可能に連結する。これにより、介護用ベッドに対し、必要に応じて介護補助機構を取り付けることができるので、初期の購入費用を抑制し、無駄を排除することが可能になる等、優れた効果を奏する。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具現化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
(第1の実施形態)
先ず、本発明に係る介護用ベッドの概要について説明する。図1は、本発明に係る介護用ベッドの使用例を模式的に示す外観斜視図である。本発明に係る介護用ベッド1は、ベッド本体2を備えており、図1(a)に示すように、ベッド本体2により、一般的な寝具として用いることが可能である。ベッド本体2は、平面視長方形状をなし、STK700鋼等の鋼材製のパイプ材を用いて構成された4本の脚柱20により支持されている。
(第1の実施形態)
先ず、本発明に係る介護用ベッドの概要について説明する。図1は、本発明に係る介護用ベッドの使用例を模式的に示す外観斜視図である。本発明に係る介護用ベッド1は、ベッド本体2を備えており、図1(a)に示すように、ベッド本体2により、一般的な寝具として用いることが可能である。ベッド本体2は、平面視長方形状をなし、STK700鋼等の鋼材製のパイプ材を用いて構成された4本の脚柱20により支持されている。
図1(b)に示すように、ベッド本体2には、被介護者の介護の補助又は保護に要する介護補助機構3の取り外しが可能である。介護補助機構3は、STK700鋼等の鋼材製のパイプ材を用いて構成された4本の支柱30を備えており、支柱30の下部を脚柱20の上部に連結することにより、ベッド本体2の上方に支持することが可能である。
図1(c)は、介護補助機構3をベッド本体2に取り付けた状態を示している。ベッド本体2の上方に介護補助機構3を取り付けることにより、介護補助機構3の機能を用いて被介護者の介護の補助、被介護者の保護等の用途に使用することができる。
本発明に係る介護用ベッド1の構成について図1及び図2を用いて詳述する。図2は、本発明に係る介護用ベッド1の構成例を示す三面図である。図2(a)は、正面図であり、図2(b)は、左側面図であり、図2(c)は、平面図である。なお、図2(c)は、ベッド本体2近傍の支柱30及び脚柱20の一部を破断させて記載している。以降の説明では、介護者が主に位置する側を前方として説明する。図2は、ベッド本体2に介護補助機構3を取り付けた状態を示している。ベッド本体2は、平面視長方形状をなす底板21を備えており、底板21の周囲には、パイプ材を用いて構成されたフレームが、底板21の各辺に略平行になるように平面視長方形状に支持枠22として配設されている。4本の脚柱20は、支持枠22に係る長方形の各頂点又はその近傍に配設されており、床上に略垂直になるように立設される。なお、脚柱20は、床に直接配置されるようにしても良く、また保護材20aを介して間接的に床に接するように配置してもよい。
底板21は、主に被介護者の上半身を支える上板21a、主に腰から膝までを支える中板21b、及び主に膝から足先までを支える下板21cに三分割されている。上板21a、中板21b及び下板21cは、それぞれ長方形状をなし、互いに接する辺は、蝶番状の接続部21dにより揺動可能に接続されている。なお、下板21cの足先側には、必要に応じて下板21cに対して直角をなすようにフットボード21eを設けることができる。フットボード21eに相対するように、頭側の脚柱20にはヘッドボード21fが設けられている。また、底板21の下方には、被介護者の頭側の支持枠22及び足側の支持枠22を渡すレール部24が架設されている。底板21の下面には、レール部24に対して当接する当接部25が設けられており、底板21は、レール部24により支持される。
図2(a)に仮想線で示すように、底板21は、上板21aの頭側を上げ、中板21b及び下板21cの接続部21dを上側に凸になるように折り曲げることができる。底板21を折り曲げることにより、被介護者が上半身を起こして食事等の行為を行う場合に、被介護者を支えることができる。なお、折り曲げた上板21aを支えるべく、上板21aの下部には、長尺状をなし、伸縮自在な油圧シリンダー等の支持部材23の一端が揺動自在に取り付けられており、支持部材23の他端は、上板21aの下方に揺動自在に取り付けられている。
なお、図2(b)から明らかなように、底板21の両短辺の中点を結ぶ長手方向の中心線は、支持枠22の両短辺の中点を結ぶ長手方向の中心線に対して、短手方向であるベッド本体2の後方(図2(b)における左側)へずれている。即ち、底板21の重心は、支持枠22の重心より短手方向であるベッド本体2の後方へずれている。
また、ベッド本体2の長辺側には、逆U字状をなす介助バー2aを必要に応じて取り付けることが可能であり、さらに、食台、テレビ台、テーブル、鏡等の付属品も必要に応じて取り付けることが可能である。
脚柱20の上部にそれぞれ支柱30が連結された介護補助機構3は、パイプ材等の鋼材を用いたフレームにより、直方体状をなすように形成されている。天部のフレームは、前部フレーム31a、後部フレーム31b、及び2本の側部フレーム31cの4本のフレームが四辺となるように長方形状に形成されている。なお、側部フレーム31cの長さは、4本の支柱30を頂点として形成される長方形の短手方向(前後方向)より長く、前方へ庇状に突出している。そして、側部フレーム31cの突出した部位から支柱30へ斜材31dが架設されており、トラス構造をなす補強材となっている。
天部のフレームの下方にも後方の2本の支柱30間を渡す後部フレーム33aが架設されており、介護補助機構3を補強している。後部フレーム33aには、端部近傍に斜材33cが架設されてトラス構造をなす補強材となっている。また、前後の支柱30間を渡すように右側方及び左側方には、それぞれ側部フレーム33bが上下2段に架設されている。
支柱30に支持される天部の前部フレーム31a及び後部フレーム31bは、介護用クレーン34の左右方向の走行軌道となるレール部材となっており、レール部材として用いられる前部フレーム31a及び後部フレーム31b間に架橋レール部材35が架設されている。架橋レール部材35は、両端部近傍にコロ部材34bを備えており、架橋レール部材35は、コロ部材34bにより、前部フレーム31a及び後部フレーム31bに対して当接している。そして、架橋レール部材35は、レール部材として機能する前部フレーム31a及び後部フレーム31bを走行軌道として、左右に移動させることが可能である。架橋レール部材35には、クレーン本体34aが取り付けられており、クレーン本体34aは、架橋レール部材35に沿って前後に移動させることが可能である。即ち、クレーン本体34aは、仮想線で示すように、天部の4本のフレーム内で前後左右に移動させることが可能である。
また、クレーン本体34aには、フック等の吊り部材34cが上下動可能に設けられている。そして、吊り部材34cに、介護用ベルト等の補助具を掛けることにより、例えば、被介護者を持ち上げて移動させることができ、介護者による介護を補助することができる。なお、前部フレーム31aは、ベッド本体2の更に前方へ庇状に突出しているため、介護用クレーン34もベッド本体2の上方から更に前方へと移動させることができる。従って、ベッド本体2の前方へ車椅子を待機させ、被介護者を車椅子とベッド本体2との間で移動させる際の補助に介護用クレーン34を用いることができる。また、介護用クレーン34がベッド本体2の前方へと移動した場合であっても、ベッド本体2の底板21の重心が後方へずれているため、介護用ベッド1全体のバランスをとることができる。
次に、脚柱20と支柱30との連結について説明する。図3は、本発明に係る介護用ベッド1の脚柱20及び支柱30の連結状態の一例を模式的に示す概略斜視図である。図3(a)は、連結前の状態を模式的に示しており、図3(b)は、連結後の状態を示している。脚柱20及び支柱30は、同規格のパイプ材を用いて構成されている。即ち脚柱20及び支柱30の内径同士及び外径同士は略同寸法となっている。脚柱20及び支柱30は、内嵌して双方を接合する継手部材4により連結される。継手部材4は、ハーフパイプ状をなす2つの押圧部材40を筒状に組み合わせて環状部材41に挿嵌し、外径の調整が可能となるように六角穴ボルト42により継合させた形状をなしている。なお、環状部材41の外径は脚柱20及び支柱30の外径と略同寸法をなしている。2つの押圧部材40は、六角穴ボルト42をねじ込むことにより、その間隔が拡がるように螺刻されている。
そして押圧部材40を脚柱20及び支柱30に内嵌させ、六角レンチにより締結し、脚柱20及び支柱30を内側から押圧することにより、脚柱20及び支柱30を連結することができる。なお、同規格のパイプ材を連結することが可能であれば、連結する方法は特に限定されるものではない。連結する脚柱20及び支柱30は必ずしも同規格のパイプ材とする必要はないが、外形が同寸法となる鋼材を用いることにより、連結部位の凹凸を無くすことができる。また、ベッド本体2のみで用いる場合、脚柱20の上部の穴にゴムキャップ等の保護部材を嵌め込むことにより、安全性を高めることができる。
このように、本発明に係る介護用ベッド1は、ベッド本体2を先行的に導入し、被介護者の要介護度に応じて介護補助機構3を増設することが可能な成長型ベッドである。従って、初期導入費用を抑制することが可能であり、介護補助機構3を増設した場合にもベッド本体2が無駄にならない等、優れた効果を奏する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態とは異なる介護補助機構3を連結する形態である。なお、以降の説明において、第1の実施形態と同様の構成については、第1の実施形態と同様の符号を付し、その説明を省略する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態とは異なる介護補助機構3を連結する形態である。なお、以降の説明において、第1の実施形態と同様の構成については、第1の実施形態と同様の符号を付し、その説明を省略する。
図4は、本発明に係る介護用ベッド1の構成例を示す三面図である。図4(a)は、正面図であり、図4(b)は、左側面図であり、図4(c)は、平面図である。なお、図4(c)に示す平面図は、一部破断図として示している。図4は、介護補助機構3を取り付けた状態を示している。第2の実施形態において、ベッド本体2の構成は、第1の実施形態と同様であるので、第1の実施形態を参照するものとし、その説明を省略する。第2の実施形態に係る介護補助機構3は、主として被介護者の保護に有効な耐久性の高い構造となっている。
脚柱20の上部にそれぞれ支柱30が連結された介護補助機構3は、直方体状に組まれたフレームを有している。天部のフレームは、前部フレーム31a、後部フレーム31b、及び2本の側部フレーム31cの4本のフレームが四辺となるように長方形状に形成されている。天部には、左右の側部フレーム31c間を渡す4本の架橋フレーム31eが平行に架設されている。また、前部フレーム31a、後部フレーム31b、側部フレーム31c及び架橋フレーム31eの上方には、落下物から被介護者を防護すべく金網31fが張設されている。
天部のフレームの下方には、後方の2本の支柱30間を渡す2本のフレームが上弦材36a及び下弦材36bとして水平方向に架設されており、上弦材36a及び下弦材36bの間には、4本のフレームが斜材36cとして架設されている。相隣る斜材36cの端部は、上弦材36a又は下弦材36bに格点36dとして固定されており、上弦材36a及び下弦材36b並びに斜材36cによりトラス構造36を構成している。さらに、下弦材36bとして用いられているフレームの端部近傍には、支柱30との間を架設する斜材33cが斜め下方へと向けて固定されており、トラス構造をなす補強材となっている。
また、前後の支柱30の間及び前面の支柱30の間にも支柱30間を渡す補強用フレームが架設されており、介護補助機構3の耐久性を高めている。なお、更に耐久性を高めるべく、トラス構造をなすフレームを増加させる等、適宜設計することが可能である。
このように構成された本発明の第2の実施形態に係る介護用ベッド1に対し、荷重試験を行った結果を記載する。荷重試験は、天部に角材6本を均等に載置して分散荷重とし、木材実大強度試験機[UH−1000kNIR;株式会社島津製作所製]により荷重を加え、最大荷重を求めるという試験方法により行った。その結果、184.5kN(18.8tf)の荷重を掛けた段階で、天部に載置した角材が破損し、試験の続行が不可能となった。しかしながら、介護用ベッド1自体には破損は見られず、数値としての試験結果を得ることはできなかったが、優れた耐久性を有することが判明した。
このように、本発明に係る介護用ベッド1は、被介護者の保護に有効な耐久性の高い介護補助機構3をベッド本体2に連結することにより、例えば、地震が発生した場合等、落下物から被介護者を保護するシェルターとしても機能する。したがって、地震が発生した場合の一時避難において、机の下等の場所へ被介護者を移動させる必要が無いので、介護者による介護の利便性を向上させ、介護を補助することが可能である等、優れた効果を奏する。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、第1の実施形態及び第2の実施形態とは異なる介護補助機構3を連結する形態である。なお、以降の説明において、第1の実施形態と同様の構成については、第1の実施形態と同様の符号を付し、その説明を省略する。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、第1の実施形態及び第2の実施形態とは異なる介護補助機構3を連結する形態である。なお、以降の説明において、第1の実施形態と同様の構成については、第1の実施形態と同様の符号を付し、その説明を省略する。
図5は、本発明に係る介護用ベッド1の構成例を示す外観斜視図である。図5は、介護補助機構3を取り付けた状態を示している。第3の実施形態において、ベッド本体2の構成は、第1の実施形態と同様であるので、第1の実施形態を参照するものとし、その説明を省略する。
第3の実施形態における介護用ベッド1は、全体として直方体状をなし、介護補助機構3は、直方体の辺に対応する4本の支柱30を有している。後方の2本の支柱30は、第1の実施形態と同様にベッド本体2の脚柱20の上部に連結されている。前方の2本の支柱30は、脚柱20の上部に連結されることなく、床上に略垂直になるように立設されている。なお、支柱30は床に直接配置するようにしても良く、また、保護材20aを介して間接的に床に接するように配置しても良い。図5に示す介護用ベッド1は、ベッド本体2の脚柱20及び介護補助機構3の支柱30から床を保護する長尺板状の保護材20aを左右にそれぞれ配置した例を示している。ベッド本体2の前方の2本の脚柱20は、上部に介護補助機構3の支柱30が連結されていないため、上部の穴にゴムキャップ等の保護部材を嵌め込み、安全性を高めることが望ましい。
介護補助機構3の天部のフレームは、前部フレーム31a、後部フレーム31b、及び2本の側部フレーム31cの4本のフレームが長方形状に組まれている。側部フレーム31cの側部フレーム31cの長さは、4本の支柱30により形成される長方形の短手方向(前後方向)より長く、前方へ庇状に突出している。介護補助機構3における前後の支柱30間の間隔は、ベッド本体2における前後の脚柱20間の間隔より長くなっている。介護補助機構3の後方側の支柱30は、ベッド本体2における後方側の脚柱20に連結されていることから、介護補助機構3は、ベッド本体2から前方へ張り出した形となっている。また、天部のフレームには、第1の実施形態同様に介護用クレーン34が配設されている。
このように本発明に係る介護用ベッド1は、介護補助機構3の前方の支柱30を、床に立設させて、介護補助機構3がベッド本体2より前方へ張り出すように形成することで、天部のフレームに支持される介護用クレーン34の前後方向の移動範囲を大きくとることが可能である等、優れた効果を奏する。なお、図5では、天部の側部フレーム31cを前方へ庇状に突出させた例を示しているが、介護補助機構3の張り出し部分を十分な長さとした場合、必ずしも側部フレーム31cを突出させる必要は無い。
なお、第3の実施形態では、第1の実施形態に示す介護補助機構3の前方の支柱30を前方の床に立設させる形態を示したが、第2の実施形態に示す介護用補助機構の前方の支柱30を前方の床に立設させるようにしても良い。このようにすることで、被介護者だけでなく、介護者に対しても、落下物から被介護者を保護するシェルターとして機能することとなる。
前記第1乃至第3の実施形態は、本発明の無数に存在する実施例の一部を開示したに過ぎず、目的、用途、仕様等の様々な要因を加味して適宜設計することが可能である。
例えば、介護補助機構3は、前述した例に限らず、手すり、洗面台、マイク、スピーカ、医療器具の係止部材等の様々な機構を備えるように展開することが可能である。また、例えば、天部の各フレームに装飾性の高いカーテンを取り付けて、天蓋ベッドとして使用する等の展開も可能である。
また、ベッド本体2の脚部の本数及び介護補助機構3の支柱30の本数も必要に応じて増減させることが可能である等、適宜設計することが可能である。
なお、本願明細書において、被介護者とは、政令等で定められた要介護状態にある人のみを示すのではなく、家庭、医療機関、その他施設において、介護又は介助の対象となる人全般を指す用語として使用するものである。
1 介護用ベッド
2 ベッド本体
20 脚柱
21 底板
3 介護補助機構
30 支柱
31a 前部フレーム(レール部材)
31b 後部フレーム(レール部材)
31c 側部フレーム
34 介護用クレーン
35 架橋レール部材
36 トラス構造
36a 上弦材
36b 下弦材
36c 斜材
36d 格点
4 継手部材
40 押圧部材
41 環状部材
2 ベッド本体
20 脚柱
21 底板
3 介護補助機構
30 支柱
31a 前部フレーム(レール部材)
31b 後部フレーム(レール部材)
31c 側部フレーム
34 介護用クレーン
35 架橋レール部材
36 トラス構造
36a 上弦材
36b 下弦材
36c 斜材
36d 格点
4 継手部材
40 押圧部材
41 環状部材
Claims (7)
- 少なくとも4本の脚柱によりベッド本体が支持される介護用ベッドであって、
取り外し可能な介護補助機構をベッド本体の上方に備え、
前記介護補助機構は、
前記ベッド本体の上方に支持するための複数の支柱を有し、
前記支柱の下部は、
前記脚柱の上部に対して、取り外し可能に連結されている
ことを特徴とする介護用ベッド。 - 請求項1に記載の介護用ベッドであって、
前記介護補助機構は、
前記支柱により支持されるレール部材と、
前記レール部材により支持される介護用クレーンと
を備える
ことを特徴とする介護用ベッド。 - 請求項1又は請求項2に記載の介護用ベッドであって、
前記介護補助機構は、
前記支柱間を渡す上弦材及び下弦材並びに前記上弦材及び下弦材に固定された斜材を備え、
前記上弦材及び下弦材並びに斜材によりトラスを構成する
ことを特徴とする介護用ベッド。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の介護用ベッドであって、
前記介護補助機構が有する前記複数の支柱の全てが、前記脚柱の上部に対して取り外し可能に連結される
ことを特徴とする介護用ベッド。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の介護用ベッドであって、
前記介護補助機構が有する前記複数の支柱は、
前記脚柱の上部に対して取り外し可能に連結される支柱と、
前記脚柱の上部に連結されることなく立設される支柱と
を含む
ことを特徴とする介護用ベッド。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の介護用ベッドであって、
前記脚柱及び支柱は、それぞれの内径同士及び外径同士が略同寸法のパイプ材を用いて構成されており、
前記脚柱及び支柱は、内嵌して双方を接合する継手部材により連結される
ことを特徴とする介護用ベッド。 - 少なくとも4本の脚柱によりベッド本体が支持される介護用ベッドに取り付け可能な介護補助機構であって、
前記ベッド本体の上方に支持するための複数の支柱を有し、
前記支柱の下部は、
前記脚柱の上部に対して、連結可能である
ことを特徴とする介護補助機構。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013242196A JP2015100480A (ja) | 2013-11-22 | 2013-11-22 | 介護用ベッド及び介護補助機構 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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