JP2015099971A - 超音波プローブ素子 - Google Patents

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【課題】検査対象物の外形に沿って変形可能な、圧電振動素子を用いた超音波プローブ素子を提供する。【解決手段】本発明の超音波プローブ素子1は、電圧印加により超音波を発振する可撓性圧電材料からなる圧電性フィルムF2、圧電性フィルムF2の第1の面に設けられたシグナル電極F1、圧電性フィルムF2の第2の面に設けられ、圧電性フィルムF2に超音波を発振させるためのグランド電極F3を有する圧電振動素子4と、圧電振動素子4のグランド電極F3側を覆う可撓性のカバーフィルムF4と、圧電振動素子4のシグナル電極F1側に接着され弾性的に屈曲可能な可撓性基台2と、可撓性基台2を挟んで圧電振動素子4と対向して配置された支持ケース3とを備え、カバーフィルムF4を検査対象物に当てて支持ケース3を検査対象物に押し付けた時に、圧電振動素子4が検査対象物の表面形状に沿って変形するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は超音波プローブ素子に関する。詳しくは、曲面形状を有する検査対象物を超音波で非破壊検査するための高分子圧電素子を用いた超音波プローブ素子に関する。
従来は、超音波探査装置として圧電振動素子をアレイ状に配列したアレイ圧電振動素子が知られており、精度の良い超音波探傷や管厚測定を可能にしている。圧電振動素子には主としてセラミック圧電体が使用されていた。このため、検査対象物の表面が曲面形状を有する場合には、曲面に合わせて配列したアレイ圧電振動素子を製作する必要があり、直径の異なる複数種類の鋼管を探査するには、鋼管の直径毎に対応する曲率のアレイ圧電振動素子に交換して探査する必要があった。
これに対し、変形可能な高分子圧電材料からなるアレイ圧電振動素子を弾性的に屈曲可能な基板に搭載し、複数のリニアアクチュエーターでこれを検査対象物である鋼管の表面形状に沿うように変形させて配置することで曲面形状を有する検査対象物への適用を可能とし、鋼管の直径に拘らず使用可能な超音波プローブ素子が提案されている。(例えば特許文献1参照)
特開2010−50796号公報(段落0020〜0037、図1〜図7)
しかしながら、上記高分子圧電材料からなるアレイ圧電振動素子を用いた超音波プローブ素子は、複数のリニアアクチュエーターを用いて鋼管の表面形状に沿うように変形させて配置しなければならず、配置とそれに伴うアレイ圧電振動素子の表面形状の調整に時間を要していた。
本発明は、圧電振動素子の表面形状の調整が容易にでき、検査対象物の外形に沿って変形可能な、圧電振動素子を用いた超音波プローブ素子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る超音波プローブ素子1は、例えば図1に示すように、電圧印加により超音波を発振する可撓性圧電材料からなる圧電性フィルムF2と、圧電性フィルムF2の第1の面に設けられたシグナル電極F1と、圧電性フィルムF2の第1の面とは反対側にある第2の面に設けられたグランド電極F3であって、シグナル電極F1との間に電圧を印加して圧電性フィルムF2に超音波を発振させるためのグランド電極F3とを有する圧電振動素子4と、圧電振動素子4のグランド電極F3側を覆う可撓性のカバーフィルムF4と、圧電振動素子4のシグナル電極F1側に接着面2qで接着され、外力により弾性的に屈曲可能な帯状の可撓性基台2と、可撓性基台2を挟んで圧電振動素子4と対向して配置され、可撓性基台2の長手方向の両端部8を固定面9に固定した支持ケース3であって、手持ち可能に形成された支持ケース3とを備え、可撓性基台2は接着面2qと支持ケース3の固定面9とを結ぶ側面を有し、カバーフィルムF4を検査対象物に当てて支持ケース3を検査対象物に押し付けた時に、圧電振動素子4が検査対象物の表面形状に沿って変形するように構成されている。
ここにおいて、本願の超音波プローブ素子1は典型的には円筒状の鋼管内部の欠陥を検査するために使用される。したがって、検査対象物は典型的には円筒状の鋼管であるが、楕円筒状でも矩形筒状でも良く、圧電性フィルム(ピエゾ素子)F2を含む圧電振動素子4、カバーフィルムF4と保護フィルムF5(無くても良い)及び可撓性基台2が可撓性であるために、任意の表面形状に適用可能である。また、鋼管に限られず他の金属管や土管でも良い。また、可撓性基台2として、典型的には繊維強化プラスチック(FRP:Fiber=繊維、Reinforced=強化された、Plastics=プラスチック)からなるFRP基台を使用できるが、可撓性があり、弾性的に屈曲可能であり、荷重のかからない無負荷状態では圧電振動素子4が接着された接着面2qと支持ケース3に固定される面が平行になり、支持ケース3を検査対象物に押し付けた時に、圧電振動素子4が検査対象物の表面形状に沿って変形し、押し付けを止めた時に元の形状に戻るものであれば何でも良い。ここで、弾性的に屈曲可能とは外力の大きさに応じて屈曲し、外力を除去した時に元の形状に戻ることをいう。また、可撓性基台2及び圧電振動素子4の屈曲は、典型的には鋼管の外周に沿って円弧状に屈曲するものであるが、これに限られず検査対象物の外形に応じて任意の形状に屈曲しても良い。また、FRP製基台2は典型的には帯状に形成され、支持ケース3は帯状の可撓性基台2の長手方向の両端部8を固定面9に固定する。端部8は必ずしも端に限られず、端に近い部分であっても良い。端に近い部分とは少なくとも圧電振動素子4の外側で、この部分を固定すればFRP製基台2に対して圧電振動素子4が揺るがない部分をいう。また、少なくとも両端部8が固定されれば、固定面9に接する他の部分は固定されてもされなくても良い。また、支持ケース3の固定面9は可撓性基台2を固定するための平坦な面をいう。また、第2のフィルムは圧電振動素子4の一方の電極を覆い、可撓性を有すれば、単数の層で構成されても良く、複数の層で構成されても良い。例えばカバーフィルムF4のみで構成されても、カバーフィルムF4と保護フィルムF5の2層で構成されても良い。また、可撓性基台2の側面とは、帯状の可撓性基台2の長手方向の両端部8における側面をいう。
このように構成すると、外力により弾性的に屈曲可能な基板を使用するので、検査対象物の外形に沿って変形可能な、圧電振動素子4を用いた超音波プローブ素子を提供できる。また、これにより、一つの超音波プローブ素子で、曲率半径の異なる複数種類の鋼管の検査等に適用可能である。
本発明の第2の態様に係る超音波プローブ素子は、例えば図1に示すように、第1の態様において、前記圧電振動素子の共振周波数が1〜1000MHzの範囲にある。
このように構成すると、第1のフィルムの膜厚及びカバーフィルムの膜厚に応じて共振周波数を調整可能である。なお、超音波探査には、共振周波数1〜200MHzが好ましく、5〜100MHzが高分子ピエゾフィルムとして製造しやすく好適である。
本発明の第3の態様に係る超音波プローブ素子1は、例えば図1に示すように、第1又は第2の態様において、前記第1のフィルムがフッ化ビニリデン三フッ化エチレン共重合体又はポリフッ化ビニリデンを含んで形成される。
このように構成すると、外力により検査対象物の外形に応じて弾性的に屈曲可能な可撓性基台2を実現するのに好適である。
本発明の第4の態様に係る超音波プローブ素子は、例えば図5に示すように、第1ないし第3のいずれかの態様において、複数の前記圧電振動素子が1つの前記可撓性基台上にアレイ状に配列されている。
ここにおいて、1つの可撓性基台2aに複数の圧電振動素子4a〜4dが搭載された超音波プローブ素子1aについては、可撓性圧電材料からなる圧電性フィルムF2a〜F2dについて、個々の圧電性フィルムF2a〜F2dに可撓性がなくても、複数の圧電性フィルムF2a〜F2dを配列した状態で全体的に可撓性があれば良い。
このように構成すると、検査対象物の複数位置の欠陥を同時に又は時間をずらして検査できる。
本発明によれば、圧電振動素子4の表面形状の調整が容易にでき、検査対象物の外形に沿って変形可能な、圧電振動素子4を用いた超音波プローブ素子を提供できる。また、これにより、一つの超音波プローブ素子で、曲率半径の異なる複数種類の鋼管の検査等に適用可能である。
実施例1における超音波プローブ素子の構成例を示す図である。 実施例1における圧電振動素子の分解図である。 実施例1における超音波プローブ素子の使用状態を説明するための図である。 実施例1における超音波プローブ素子の信号処理を説明するための図である。 実施例2における圧電振動素子の分解図である。 実施例2における超音波プローブ素子の信号処理を説明するための図である。
以下に図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。尚、各図において、互いに同一又は相当する部分には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
実施例1では、支持ケース3に取り付けられた可撓性基台2に圧電振動素子4が1個搭載され、支持ケース3を検査対象物である鋼管の方向に押し付けることにより、可撓性基台2及び圧電振動素子4の表面側が鋼管の表面に沿って屈曲し、鋼管の曲率半径の如何に拘わらず、超音波により鋼管内部の欠陥を探査可能な例を説明する。
図1は実施例1の形態による超音波プローブ素子1の構成例を示す図である。図1(a)にその平面図を、図1(b)にその側面図を示す。また、図2に圧電振動素子4の分解図を示す。
図1及び図2において、圧電振動素子4は、可撓性基台2側から、シグナル電極F1、圧電性フィルムとしてのピエゾ素子F2、グランド電極F3、及びカバーフィルムF4がこの順序で搭載・積層されて構成される。例えば、シグナル電極F1は圧電性フィルムF2の第1の面に、グランド電極F3はカバーフィルムF4の圧電性フィルムF2に隣接する面に、蒸着された金属薄膜が用いられる。シグナル電極F1とグランド電極F3は間に挟んだ圧電性フィルムF2に電圧を印加して超音波を発振させるため、かつ、検査対象物から反射された超音波を受信するために使用される。さらに、圧電振動素子4に、保護フィルムF5が積層される。これら各層の層間は蒸着等で積層される以外は接着剤で貼り合わせられる。また、可撓性基台2は接着面2qにおいて圧電振動素子4(シグナル電極F1側)に接着剤で接着される。接着剤は絶縁体で、例えば常温硬化性又は熱硬化性のエポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系粘着剤を使用できる。
支持ケース3に可撓性基台2としてFRP(Fiber Reinforced Plastics:繊維強化プラスチック)製基台2が取り付けられ、FRP製基台2には、圧電振動素子4が搭載されている。シグナル電極F1の周囲にスペースを隔ててケーブル引き出し用電極F6が設けられ、カバーフィルムF4のピエゾ素子F2に密着する面にグランド電極F3が例えば金属蒸着膜により設けられ、ピエゾ素子F2から離れた部分でグランド電極F3がケーブル引き出し用電極F6に接続される。ケーブル引き出し用電極F6はグランド電極F3とケーブルとの電気的接続を容易にするためのものである。シグナル電極F1とケーブル引き出し用電極F6からそれぞれ引出ケーブル5が引き出され、支持ケース3内に導かれる。保護フィルムF5にはシグナル電極F1に対向する位置に、例えばシグナル電極F1の寸法よりやや大きい窓が設けられる。
支持ケース3は例えばアルミ、SUS等の金属製、もしくはPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂製の直方体状のケースに、信号発生部(超音波発信回路を含む)30、信号検出回路(超音波受信回路を含む)32が内蔵され、圧電振動素子4のシグナル電極F1の電圧を印加及び検出できるように構成されている(図4参照)。圧電振動素子4から超音波が発振され、また、検査対象物である鋼管6の外面、内面及び内部の欠陥(傷、空泡等)で反射されて帰ってくる超音波を圧電振動素子4で受信できる。信号発生部30及び信号検出回路32は接続ケーブル7(図3参照)を経由して、図示しない駆動電源及び制御部35に接続されている。支持ケース3は平坦な面にFRP製基台2を固定的に搭載する。すなわち、この平坦な面を含む部分を固定面9という。FRP製基台2は典型的には帯状に形成され、支持ケース3は帯状の可撓性基台2の長手方向の両端部8を固定面9に固定する。両端部8は必ずしも端に限られず、端に近い部分を含めば良い。また、少なくとも両端部8が固定されれば、他の部分は固定されてもされなくても良い。また、支持ケース3は後述する可撓性基台2を挟んで後述する圧電振動素子4と対向して配置される。また、支持ケース3は手持ち可能に形成される。手持ち可能とは、例えば片手で持てても良く、片手の掌で掌握できても良く、指で摘まめても良い。
FRP製基台2は、可撓性の繊維強化プラスチックから成る。繊維強化プラスチックは、軽量なプラスチック材料である母材(マトリックス)と、弾性率が高く強度の高いガラス繊維、炭素繊維、樹脂繊維等の繊維との複合材料で、軽量で強度の高いことを特徴とする。マトリックスとしては一般に不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂が用いられる。本実施例では、可撓性が求められ、例えば、エポキシ系材料(ガラスエポキシ樹脂等)が用いられる。可撓性は、FRP製基台が検査対象物表面に押圧された時に基台の表面が検査対象物の表面形状に沿って変形するような可撓性であることが求められる。可撓性基台2は外力により弾性的に屈曲可能である。すなわち、外力の大きさに応じて屈曲し、外力を除去した時に元の形状に戻る。また、可撓性基台2は帯状であり、長手方向の両端部8が固定面9に固定される。また、可撓性基台2は圧電振動素子4のグランド電極F3側又はシグナル電極F1側に接着される。前記基台は前述した機械的性質(弾性率、形状復帰性)を有する材料であれば熱硬化性樹脂を用いたFRP以外の材料を用いることも可能である。具体的にはエンジニアリングプラスチック(PET、PPS、PEEKなど)を用いた複合材等も使用できる。
ピエゾ素子F2は電圧印加により超音波を発振可能な高分子圧電材料からなるフィルムで、例えばフッ化ビニリデン三フッ化エチレン共重合体、フッ化ビニリデン重合体を使用できる。フッ化ビニリデン三フッ化エチレン共重合体は電気機械結合係数が高く、弾性常数が高いので好適である。また、カバーフィルムF4は例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド、ポリイミドアミド、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエチレン(PE)など、弾性率がピエゾ素子F2とほぼ同等のものを使用できる。
ピエゾ素子F2はシグナル電極F1とグランド電極F3とで挟まれ、シグナル電極F1とグランド電極F3間にパルス電圧を印加することにより、ピエゾ素子F2及びカバーフィルムF4に超音波振動を励起し、超音波を発振させる。グランド電極F3とケーブル引き出し用電極F6とはピエゾ素子F2の外側の部分で密着させ、電気的に接続する。共振周波数fはピエゾ素子F2の厚さおよびカバーフィルムF4の厚さにより調整可能であり、圧電体中の音速をv、共振器長(F2とF4の厚さの和)をlとすると、λ/4共振モード(λは波長)の場合は、f=v/4lと表される。例えば共振周波数f=1MHzを得るには、圧電体中の音速を2300m/secとして、共振器長lは約500μmとなる。同様にf=7.5MHzを得るにはl≒80μmであり、f=200MHzではl≒1μmとなる。超音波探査には、共振周波数f=1〜200MHz、共振器長l=約1〜500μmが好ましいが、共振周波数は上記のように必要に応じて変更可能であり、この範囲外とすることもできる。
シグナル電極F1とグランド電極F3には、可撓性の導電性プラスチックフィルムを使用できる。例えば、導電性のある担体を練り込んでシート状にしたプラスチックフィルム、ITO(酸化インジュウムスズ)等の導電性薄膜を表面に形成したシート状プラスチックフィルムを使用できる。この場合には電極の厚み、材質が共振周波数fに影響するため、適宜設計する。また、シグナル電極F1とグランド電極F3からそれぞれ引き出しケーブル5が引き出され、支持ケース3内の信号発生部30及び信号検出回路32に導かれている(図4参照)。シグナル電極F1とグランド電極F3の厚さは例えば10nm〜1μmとする。また、シグナル電極F1の寸法は例えば5mm×10mmである。
カバーフィルムF4はグランド電極F3を覆うことにより、圧電振動素子4を外傷・汚染から保護する機能も併せ持つ。可撓性があり、ピエゾ素子F2と音響インピーダンスの整合性が良く、超音波に対する透過性が良いプラスチック材料が好ましく、例えばピエゾ素子F2がフッ化ビニリデン三フッ化エチレン共重合体の場合には、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等を使用できる。また、保護フィルムF5は、超音波が出入りする部分に5mm角の窓があるので、音響インピーダンスの整合性は求められないが、可撓性があり、外傷及び汚染に対する保護に強いプラスチック材料が好ましく、例えば、ポリエステル系プラスチック等を使用できる。
図3は超音波プローブ素子1の使用状態を説明するための図である。図3(a)は使用前の超音波プローブ素子1、図3(b)は検査対象物である鋼管6に超音波プローブ素子1を接触させた時の図、図3(c)は検査対象物である鋼管6に超音波プローブ素子1を支持ケース3を用いて押し付け、カバーフィルムF4を鋼管6に密着させたときの図である。FRP製基台2及び圧電振動素子4は、不使用時には図3(a)のように、接触時には図3(b)のように撓みがなく直線状になっているが、支持ケース3を例えば指で鋼管6の方向に押し付けた時には、図3(c)のようにFRP製基台2及び圧電振動素子4の表面は鋼管6の表面に沿って撓み、カバーフィルムF4が鋼管6の表面に密着して、鋼管6表面の曲率と圧電振動素子4の表面の曲率がほぼ等しくなる(カバーフィルムF4の厚さに対応する分差があるが)。支持ケース3で押し付けることを止めると、FRP製基台2及び圧電振動素子4の形状は元に戻る。また、可撓性基台2は接着面2qと支持ケース3の固定面9とを結ぶ側面を有し、側面は典型的には曲面を有する。
ピエゾ素子F2からの超音波は圧電振動素子4の表面に対して垂直方向の振動モードで発振され、垂直方向に出力され、カバーフィルムF4を介して鋼管6の探査面に垂直に入射し、鋼管6の内部の傷等の欠陥又は鋼管の管厚を探査する。超音波は傷が有れば傷により反射され、傷が無ければ鋼管6の裏面から反射される。反射された超音波はピエゾ素子F2に入射され、発生した電気信号はシグナル電極F1により検出される。傷までの距離は超音波の発振から反射波を検出するまでの時間から導かれる。鋼管6表面の一位置での検査が終了したら、超音波プローブ素子1を鋼管6表面の他の位置に移動して検査を行うことができる。このように位置を変えて順次測定を繰り返すことにより、鋼管6全体の欠陥又は管厚を検査できる。FRP製基台2の長手方向の長さを長くとると、欠陥が少ない場合には、鋼管6全体の欠陥の有無を早く検査できる。
図4に本実施例による超音波プローブ素子1を超音波探査装置10として使用する場合の装置構成例を示す。圧電振動素子4に信号発生部30が電気的に接続されており、信号発生部30では圧電振動素子4に対し信号(パルス電圧又はバースト波形状の電圧)を加えて超音波発振をさせることができる。例えばタイマICを用いた超音波パルス発振器(555発振器)を使用できる。また、圧電振動素子4で受信した超音波信号が信号検出回路32に出力され、信号検出回路32で検出された信号は信号処理部33に出力され、信号処理部33において増幅部33aで増幅された後、A/D変換部33bでデジタル変換される。信号処理部33には、表示部34が接続されており、表示部34では、信号処理部33で得られた信号に基いて画像を表示することができる。圧電振動素子4で受信した信号が信号処理部33で信号処理された後、制御部35に出力される。制御部35では、中央処理ユニットCPUとこれを動作させるプログラムを主として構成され、受信した超音波信号に基いて、圧電振動素子4と検査対象物6の探査面6aの距離を算出できる。信号処理部33では超音波を送出してから反射して帰ってくるまでの時間を測定し、その時間から反射点までの距離を求める。
以上説明したように、本実施の形態によれば、検査対象物の外形に沿って変形可能な、圧電振動素子を用いた超音波プローブ素子を提供できる。なお、本実施の形態では主として鋼管の欠陥を探査する例を説明したが、鋼管の管厚を測定することも可能である。
実施例1では、可撓性基台2に圧電振動素子4が1個搭載される例を説明したが、実施例2では、可撓性基台2に圧電振動素子4a〜4dが複数個搭載される例を説明する。実施例1と異なる点を主として説明する。
図5に実施例2における超音波プローブ素子1aの圧電振動素子4a〜4dの分解図を示す。シグナル電極F1a〜F1d、フィルムとしてのピエゾ素子F2a〜F2d、グランド電極F3a、カバーフィルムF4a、保護フィルムF5aが可撓性基台としてのFRP製基台2aに搭載され、その搭載順序は実施例1と同じである。シグナル電極F1a〜F1d、ピエゾ素子F2a〜F2d、グランド電極F3a及びカバーフィルムF4aにより圧電振動素子4a〜4dが構成される。実施例1ではこれら各層は単数であったが、本実施例では、シグナル電極F1a〜F1d及びピエゾ素子F2a〜F2dは4個ある。また、これに対応して保護フィルムF5aの窓が4個ある。結果として、4個の圧電振動素子4a〜4dが1つのFRP製基台2a上に存在し、4個の圧電振動素子4a〜4dは別個に超音波を発振し、別個に超音波を受信できる。なお、1つの可撓性基台2aに複数の圧電振動素子4a〜4dが搭載された超音波プローブ素子1aについては、可撓性圧電材料からなる圧電性フィルムF2a〜F2dについて、個々の圧電性フィルムF2a〜F2dに可撓性がなくても、複数の圧電性フィルムF2a〜F2dを配列した状態で全体的に可撓性があれば良い。
略正方形の複数のシグナル電極F1a〜F1dが同一サイズで帯状のFRP製基台2a上に中央ラインに沿ってリニアアレイ状に等間隔に配置されている。シグナル電極の個数、寸法及び間隔は測定対象物に応じて任意に設計できるが、例えばシグナル電極数3、面積5mm角、厚さ0.07〜0.1mm、電極間の間隔0.1〜0.5mmである。各シグナル電極F1a〜F1dからの引出ケーブルは、グランド電極F3aからの引出ケーブルと共に束ねられてFRP製基台2aに沿って貼り付けられ、支持ケース3まで延びる。検査対象物である鋼管6に超音波プローブ素子1を、支持ケース3を例えば指で押し付け、カバーフィルムF4aを鋼管6に密着させたときには、図3(c)で示したと同様に、FRP製基台2a及び圧電振動素子4a〜4dの表面は鋼管6の表面に沿って撓み、カバーフィルムF4aが鋼管6に密着し、圧電振動素子4aが検査対象物6の表面形状に沿って変形する。鋼管6表面の曲率と圧電振動素子4の表面の曲率がほぼ等しくなる(カバーフィルムF4の厚さに対応する分差があるが)。この場合、異なる4箇所から超音波が発振され、4箇所での鋼管2の探査面2aに垂直に入射し、鋼管2の内部の傷等の欠陥の有無又は鋼管の管厚を探査できる。反射された超音波は圧電振動素子4a〜4dに入射され、シグナル電極F1a〜F1dにより検出される。各シグナル電極F1a〜F1dへの電圧印加は同時でも良く、時間をずらして行なっても良い。その他の構成は第1の実施の形態と同様であり、第1の実施の形態と同様に検査対象物の外形に沿って変形可能な、圧電振動素子を用いた超音波プローブ素子を提供できる。
図6に本実施例による超音波プローブ素子1を超音波探査装置10aとして使用する場合の装置構成例を示す。各圧電振動素子4a〜4dに、駆動素子選択部31が電気的に接続されており、駆動素子選択部31に、信号発生部30で発生させた超音波発生用信号が入力される。駆動素子選択部31は、スイッチング回路等により構成され、所望の圧電振動素子4a〜4dに対し信号(パルス電圧又はバースト波形状の電圧)を加えて超音波発振をさせることができる。また、圧電振動素子4a〜4dでは、受信した超音波信号が信号検出回路32に出力され、信号検出回路32には、駆動素子選択部31からの出力信号が圧電振動素子4a〜4dからの発振信号と共に入力されている。これにより動作している圧電振動素子4a〜4dの確定及び出力同期がなされる。信号検出回路32で検出された信号は信号処理部33に出力され、信号処理部33において増幅部33aで増幅された後、A/D変換部33bでデジタル変換される。この場合、異なる4箇所から超音波が発振され、4箇所での鋼管6の探査面6aに垂直に入射し、鋼管2の内部の傷等の欠陥の有無又は鋼管の管厚を探査できる。各シグナル電極F1a〜F1dへの電圧印加は同時でも良く、時間をずらして行なっても良い。その他の構成は第1の実施の形態と同様であり、第1の実施の形態と同様に検査対象物の外形に沿って変形可能な、圧電振動素子を用いた超音波プローブ素子を提供できる。また、本実施例の超音波プローブ素子1aを用いると鋼管6表面の1つの位置に置いて、複数位置の欠陥を同時に又は時間をずらして検査できる。鋼管6表面の一位置での検査が終了したら、超音波プローブ素子1を鋼管6表面の他の位置に移動して検査を行うことができる。このように位置を変えて順次測定を繰り返すことにより、鋼管6全体の欠陥又は管厚を検査できる。また、FRP製基台2aの長手方向において、シグナル電極F1a〜F1dの幅を小さくして、数を増やすと、検査の位置分解能を向上できる。アレイ数としては、特に限定されないが、例えば256個の素子を作成することは可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、実施の形態に種々変更を加えられることは明白である。
例えば、実施例1では、グランド電極F3を0電位とし、シグナル電極F1にパルス電圧を印加する例を説明したが、シグナル電極F1とグランド電極F3に反対極性のパルス電圧を印加しても良い。また、以上の実施例では、支持ケース3の内部に信号発生部30、信号検出回路32が内蔵される例を説明したが、支持ケース3の内部を空にし、又は支持ケース3の内部に空間を形成せず、引き出しケーブル5を支持ケース3に入れずに別に設けた信号発生部30、信号検出回路32に導いても良い。また、支持ケース3の寸法は、片手で持てる大きさ、片手の掌で掌握できる大きさ、指で摘まめる大きさ等適宜変更できる。また、シグナル電極の個数、寸法、基台やフィルムの材料等は検査対象物に応じて適宜変更可能である。
本発明は、曲面形状を有する検査対象物を超音波で非破壊検査するために利用される。
1,1a 超音波プローブ素子
2,2a 支持ケース
2q 接着面
3,3a FRP製基台(可撓性基台)
4,4a〜4d 圧電振動素子
5 引き出しケーブル
6 検査対象物、鋼管
7 接続ケーブル
8 可撓性基台の端部
9 支持ケースの固定面
10,10a 超音波探査装置
30 信号発生部
31 駆動素子選択部
32 信号検出回路
33 信号処理部
33a 増幅部
33b A/D変換部
34 表示部
35 制御部
F1,F1a〜F1d シグナル電極
F2,F2a〜F2d ピエゾ素子(圧電性フィルム)
F3,F3a グランド電極
F4,F4a カバーフィルム
F5,F5a 保護フィルム
F6 ケーブル引き出し用電極

Claims (4)

  1. 電圧印加により超音波を発振する可撓性圧電材料からなる圧電性フィルムと、
    前記圧電性フィルムの第1の面に設けられたシグナル電極と、
    前記圧電性フィルムの前記第1の面とは反対側にある第2の面に設けられたグランド電極であって、前記シグナル電極との間に電圧を印加して前記圧電性フィルムに超音波を発振させるためのグランド電極とを有する圧電振動素子と;
    前記圧電振動素子の前記グランド電極側を覆う可撓性のカバーフィルムと;
    前記圧電振動素子の前記シグナル電極側に接着面で接着され、外力により弾性的に屈曲可能な帯状の可撓性基台と;
    前記可撓性基台を挟んで前記圧電振動素子と対向して配置され、前記可撓性基台の長手方向の両端部を固定面に固定した支持ケースであって、手持ち可能に形成された支持ケースとを備え;
    前記可撓性基台は前記接着面と前記支持ケースの前記固定面とを結ぶ側面を有し、前記カバーフィルムを前記検査対象物に当てて前記支持ケースを前記検査対象物に押し付けた時に、前記圧電振動素子が前記検査対象物の表面形状に沿って変形するように構成された;
    超音波プローブ素子。
  2. 前記圧電振動素子の共振周波数が1〜1000MHzの範囲にある;
    請求項1に記載の超音波プローブ素子。
  3. 前記圧電性フィルムがフッ化ビニリデン三フッ化エチレン共重合体又はポリフッ化ビニリデンを含んで形成される;
    請求項1又は請求項2に記載の超音波プローブ素子。
  4. 複数の前記圧電振動素子が1つの前記可撓性基台上にアレイ状に配列されている請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の超音波プローブ素子。
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