JP2015099760A - 光源モジュール及び照明機器 - Google Patents

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翔太 井上
卓也 石坂
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卓也 石坂
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紀行 高橋
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Eiji Kurimoto
英治 栗本
和也 生田
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和也 生田
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【課題】導光体から離れた机上を広範囲に効率よく照射し得る光源モジュール及び照明機器を提供する。【解決手段】導光棒(20)は、表面と導光棒入光対向側端面(24)との少なくとも2面の光出射面を備える。反射部材(30)は、導光棒入光対向側端面(24)に対して少なくとも2種類の傾きを有する反射面を備えている。反射面は、導光棒入光対向側端面(24)から垂直に出射される出射光を導光棒入光対向側端面(24)の出射方向遠方側に反射させる第1反射面(31)と、導光棒入光対向側端面(24)から裏面側に向けて出射される出射光を導光棒入光対向側端面(24)の出射方向遠方側に反射させる第2反射面(32)とから構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、光源モジュール及びそれを備えた照明機器に関するものである。
近年、液晶TVのバックライト、車載灯具、タスク照明等の照明機器において、デザイン性に優れたサイドエッジ(サイドライト又はエッジライトともいう)型の導光板を備えた光源モジュールが多用されている。
サイドエッジ型の導光板では、導光板の側端面(以降、入光側端面とも呼ぶ)に対向するようにLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)等の光源を配置し、導光板の各入射側端面から、光を入射させる。入射された光は、導光板の内部を反射しながら伝搬すると共に、導光板の光出射面から出射され、面光源となる。面光源の均一性は、導光板へ付与した光変換部にて光取出し量の制御により得ることが可能である。このように、サイドエッジ型の導光板は、多くの場合、面光源としてバックライト等に利用される。
しかし、例えば車載灯具等の所定の場所を照射する目的の場合、面光源からの光のみでは所望の配光規格と光度とを得ることが難しい。
そこで、このような問題を解決するために、例えば特許文献1には、図10に示すように、均一性の高い光出射面101からの面発光に加え、入光対向側端面102からの出射光を反射板103により反射させ、車載用途として所望の配光特性を得る構造のLED灯具ユニット100が開示されている。
また、例えば特許文献2には、図11に示すように、曲げた導光棒210の端面211からの光を曲面を有する反射板201にて制御して所望の配光特性を得る構造の車両用灯具200が開示されている。
特開2008−186786号公報(2008年8月14日公開) 特開2002−50210号公報(2002年2月15日公開)
しかしながら、上記従来の光源モジュール及び照明機器において、導光体を備えた光源モジュールをタスク照明への用途として利用した場合、以下の問題がある。すなわち、面光源である導光体からの出射光の輝度均一性を高くすると、つまり面光源の輝度が高くなるようにすると、導光体から離れた机上を広範囲に効率よく照射することが難しいという問題点を有している。
ここで、広範囲に机上を照らすには発光面の高さを高くするつまり発光面を机面から遠ざけることが考えられる。しかし、机上照度の低減、及びデザイン性を考慮すると現実的ではない。また、導光部材のサイズを拡大して面発光領域を拡大することにより広範囲に照射することが可能であるが、デザイン性及びコスト性の面で現実的ではない。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、導光体から離れた机上を広範囲に効率よく照射し得る光源モジュール及び照明機器を提供することにある。
本発明の一態様における光源モジュールは、上記の課題を解決するために、光源と、上記光源からの光を少なくとも一方の入光側端面から入射させ、かつ裏面に光変換部を有する導光体と、上記導光体の入光側端面に対向する入光対向側端面に向けて設けられた反射部材とを備えた光源モジュールにおいて、上記導光体は、表面と入光対向側端面との少なくとも2面の光出射面を備え、上記反射部材は、上記入光対向側端面に対して少なくとも2種類の傾きを有する反射面を備えており、上記反射面は、上記導光体の入光対向側端面から垂直に出射される出射光を該導光体の入光対向側端面の出射方向遠方側に反射させる第1反射面と、上記導光体の入光対向側端面から裏面側に向けて出射される出射光を該導光体の入光対向側端面の出射方向遠方側に反射させる第2反射面とから構成されていることを特徴としている。
本発明の一態様における照明機器は、上記の課題を解決するために、上記光源モジュールを備えていることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、導光体から離れた机上を広範囲に効率よく照射し得る光源モジュール及び照明機器を提供するという効果を奏する。
(a)は本発明の実施の形態1における光源モジュールの2種類の傾斜角度を有する反射部材での光路を示す断面図であり、(b)は比較例としての1種類の傾斜角度を有する反射部材での光路を示す断面図である。 (a)は上記光源モジュールの構成を示す断面図であり、(b)は上記光源モジュールの構成を示す平面図である。 (a)は上記光源モジュールにおける拡散インクの印刷パターンを示す平面図であり、(b)は粗密度印刷パターンの拡散インクを示す平面図であり、(c)は、高密度印刷パターンの拡散インクを示す平面図である。 上記光源モジュールにおける導光棒印刷対向面の直下の規格化された照度分布を示すグラフである。 上記反射部材における導光棒印刷対向面の下方600mmでの机上位置における規格化した照度分布を比較例との対比により示すグラフである。 上記光源モジュールにおける反射部材の変形例を示す断面図である。 (a)は本発明の実施の形態2における光源モジュールの構成を示す断面図であり、(b)は上記光源モジュールの構成を示す平面図である。 (a)は本発明の実施の形態3における光源モジュールの構成を示す断面図であり、(b)は上記光源モジュールの構成を示す平面図である。 (a)は本発明の実施の形態4における照明機器の構成を示す断面図であり、(b)は上記照明機器の構成を示す平面図である。 従来の光源モジュールの構成を示す断面図である。 従来の照明機器としての車両用灯具の構成を示す断面図である。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本実施の形態の光源モジュールを備えた照明機器は、例えばタスク照明等の照明機器に利用されるものである。
上記照明機器に備えられた本実施の形態の光源モジュールの構成について、図2の(a)(b)に基づいて説明する。図2の(a)は本実施の形態の光源モジュールの構成を示す断面図であり、図2の(b)は上記光源モジュールの構成を示す平面図である。
本実施の形態の光源モジュール1は、図2の(a)(b)に示すように、光源としてのLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)10と、導光体としての導光棒20と、反射部材30と、光変換部としての拡散インク40とを備えている。
上記LED10は、導光棒入光側端面21に対向するように配置されている。したがって、本実施の形態の光源モジュール1は、サイドエッジ(サイドライト又はエッジライトともいう)型の導光棒20を備えたものとなっている。
この光源モジュール1では、LED10から光が出射されると、その光は導光棒入光側端面21から導光棒20に入射する。導光棒20に入射された光は、導光棒20の内部における光変換部付与面及び裏面としての導光棒印刷面22と光変換部付与対向面及び表面としての導光棒印刷対向面23との間で全反射しながら導光棒入光対向側端面24に向かって移動する。その間に、導光棒印刷面22に印刷された拡散インク40によって、全反射条件が崩れ、導光棒印刷面22又は導光棒印刷対向面23から光が出射される。すなわち、本実施の形態では、光源モジュール1の下側つまり床側と上側つまり天井側とを同時に照射可能となっており、両面発光方式の光源モジュール1となっている。
一方、導光棒20の内部において、導光棒入光対向側端面24に到達した光は、そのまま導光棒入光対向側端面24から導光棒20の外部に出射される。
本実施の形態では、導光棒入光対向側端面24と対向する側に反射部材30が設けられている。このため、導光棒入光対向側端面24から外部に出射された光は、反射部材30にて反射され、下方つまり導光棒印刷対向面23側に向かって照射されるようになっている。
この結果、光源モジュール1の下側つまり床側の照度が向上されるようになっている。
以下、光源モジュール1の各部の構成について、より詳細に説明する。
〔LED〕
最初に、LED10について説明する。
LED10は、導光棒入光側端面21側に配置されており、LED10から出射された光は、導光棒20の導光棒入光側端面21に入射される。尚、LED10は、必要な光量に応じて複数個を配置してもよい。
本実施の形態のLED10は、図示しない放熱部材に固定されている。ここで、放熱部材への固定に際しては、熱伝導が高い接着部材にて固定した方が好ましい。ただし、必ずしもこれに限らず、例えば、ビスやリベット等による固定方法を採用することも可能である。
尚、本実施の形態では、光源としてLED10を用いた場合を例に挙げて説明しているが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、例えば、光源として、有機EL発光素子又は蛍光管等のLED10以外の光源を用いることも可能である。
〔導光棒〕
導光棒20は、導光棒入光側端面21にて、LED10から出射される光を受光し、受光した光を該導光棒20内へ入射する。
導光棒20の導光棒印刷面22には、入射した光を拡散して導光棒20内における光の進行方向を変える拡散インク40が形成されている。
したがって、導光棒20は、入射した光を、導光棒印刷面22、導光棒印刷対向面23及び導光棒入光対向側端面24から出射させる。尚、入射した光は、主として導光棒印刷対向面23から出射される。
ここで、導光棒入光側端面21は、LED10の寸法よりも導光棒断面寸法が大きい方が好ましい。この理由は、導光棒20の断面寸法がLED10の寸法に対して小さい場合、導光棒20へ入射する光の割合が低下するためである。ただし、導光棒断面形状を大きくすることによって、光源モジュール1の大型化及び重量増加となるため、導光棒断面形状は大きければ大きい程良いという訳ではない。
また、上述したように、導光棒20の導光棒印刷面22には、複数の拡散インク40が互いに間隔を置いて形成されている。拡散インク40は、例えば、光散乱微粒子をポリマー中に分散させて、その後、ポリマーを導光棒印刷面22に付与することにより形成されている。尚、光散乱粒子としては、例えば蛍光体を用いればよいが、これに限定されるものではない。
尚、本実施の形態では、光変換部の形成方法として、ポリマーを導光棒20に印刷することにより形成する拡散インク40にて構成したものを例に挙げて説明した。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、導光棒20にプリズム等の微細な凹凸形状を形成することによって光変換部を形成する方法を採用してもよい。或いは、導光棒20にレーザー加工又はブラスト処理等を施すことによって光変換部を形成する方法、又は導光棒20内に拡散材を混入させる方法を採用してもよい。
また、光変換部は、導光棒20の出射面であればどの面に配置してもよい。
さらに、本実施の形態では、拡散インク40からなる光変換部は、例えば線状に形成されている。ただし、光変換部は、線状に形成されているものに限定されるものではなく、例えば、光変換部が円状、楕円状、及び矩形状等の形状に形成されていてもよい。すなわち、光変換部は、光を拡散する機能を有し、大きさ(長さ)、密度によって拡散光量を調整できるように形成されていればよい。
上述のように、導光棒20に拡散インク40等の光変換部を形成することにより、導光棒20内を伝播する光の光路を変更することができる。具体的には、導光棒20内を伝播する光が導光棒20に形成されている拡散インク40に入射すると、拡散インク40は入射した光を拡散し、導光棒20内における光の進行方向を変える。この結果、拡散インク40にて拡散された光の少なくとも一部は、全反射せずに、外部に出射されることになる。これによって、導光棒20から光が取り出すことができる。
尚、導光棒20は、光透過性の高い透明材料からなり、例えば、PMMA(アクリル)、PC(ポリカーボネート)、及びPS(ポリスチレン)等が用いられることが好ましい。
また、本実施の形態では、導光棒20は断面四角形状の棒状の場合を例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、導光棒20の断面形状を三角形形状や五角形形状等の多角形や丸形状を採用してもよいし、板状の導光板を採用してもよい。すなわち、本発明の導光体は、多角形若しくは丸形の棒状、又は板状であればよい。
〔反射部材〕
反射部材30は、導光棒20の導光棒入光対向側端面24側に任意の傾きを有して配置されている。この反射部材30は、導光棒入光対向側端面24からの出射光を反射させ、下側(床側)を照射する構成となっている。
上記反射部材30は、拡散性及び反射率の高い白ポリカーボネート樹脂材料を採用している。ただし、必ずしもこれに限らず、例えば、PET等の樹脂材料、アルミ等の金属材料を用いる構成を採用してもよい。
尚、本実施の形態では下側を強く照射する場合を例に挙げているが、反射部材30の傾きを変更し、任意の方向、例えば上側(天井側)を強く照射させてもよい。
〔輝度分布と印刷パターンについて〕
本実施の形態の光源モジュール1における拡散インク40の印刷パターンについて、図3の(a)(b)(c)、及び図4に基づいて説明する。図3の(a)は光源モジュール1における拡散インク40の印刷パターンを示す平面図であり、図3の(b)は粗密度印刷パターンの拡散インク40を示す平面図であり、図3の(c)は、高密度印刷パターンの拡散インク40を示す平面図である。図4は、光源モジュール1における導光棒印刷対向面23の直下の規格化された照度分布を示すグラフである。尚、図4においては、導光棒入光対向側端面24での導光棒印刷対向面23の直下の輝度を1として規格化している。
本実施の形態の光源モジュール1における拡散インク40の印刷パターンは、図3の(a)(b)(c)に示すように、拡散インク40の幅により光取出し量を制御している。
具合的には、導光棒入光側端面21から離れる程、拡散インク40の幅を大きくし、光取出し量を徐々に多くしている。その結果、長さ400mmの導光棒20における導光棒印刷対向面23の輝度分布は、図4に示すように、例えば導光棒入光対向側端面24側の輝度は、導光棒入光側端面21側と比較して5倍の輝度である。また、輝度ピーク位置は、導光棒20の中央部ではなく、導光棒入光対向側端面24側に存在する。
この輝度分布により、輝度ピークが導光棒20にある場合と比較して、導光棒20から離れた場所をより広範囲に照射することが可能となる。
また、拡散インク40の占有密度により導光棒入光対向側端面24から出射される光量も制御可能である。
〔反射部材の傾斜角度について〕
本実施の形態の光源モジュール1における反射部材30の傾斜角度について、図1の(a)(b)及び図5に基づいて説明する。図1の(a)は2種類の傾斜角度を有する本実施の形態の反射部材30での光路を示す断面図であり、図1の(b)は1種類の傾斜角度を有する比較例の反射部材での光路を示す断面図である。図5は、本実施の形態の反射部材30における導光棒印刷対向面23の下方600mmでの照度分布を比較例との比較により示すグラフである。尚、図5においては、LED10から約700mm〜800mmの位置での最も高い照度を1として規格化している。
本実施の形態の反射部材30は、図1の(a)に示すように、2種類の反射面角度を有するものとなっている。具体的には、反射部材30は、導光棒入光対向側端面24に対向し、かつ導光棒印刷面22よりも下側つまり表面側に位置する第1反射面31と、導光棒入光対向側端面24に対して第1反射面31よりも近接して対向し、かつ導光棒印刷面22よりも上側つまり裏面側に位置する第2反射面32とを有している。
本実施の形態では、第2反射面32は、第1反射面31よりも導光棒入光対向側端面24に対する傾斜角度が大きいものとなっている。
上記構成の反射部材30では、図1の(a)に示すように、該反射部材30へ出射される導光棒入光対向側端面24からの光は、導光棒印刷面22の高さを境界にして、角度主成分が異なる。この結果、導光棒入光対向側端面24から第1反射面31へ出射される光は、導光棒入光対向側端面24に対して垂直な角度成分の光が主である。一方、導光棒入光対向側端面24から第2反射面32へ出射される光は、導光棒入光対向側端面24に対して垂直な角度成分の光が少ない。
ここで、第1反射面31と第2反射面32との傾斜角度が同一である比較例の反射部材90では、図1の(b)に示すように、反射部材30の第2反射面32に相当する位置へ出射される光、特に導光棒入光対向側端面24に略平行な角度成分の出射光は、戻り光や迷光となり、損失増加の原因となる。
この現象を防止すべく、導光棒入光対向側端面24に略平行な出射光を、導光棒20から遠い側へ反射させるには、図1の(a)に示すように、第2反射面32と導光棒入光対向側端面24との間の角度は、第1反射面31と導光棒入光対向側端面24との間の角度よりも大きくすることが好ましい。
そこで、本実施の形態では、反射部材30として、第1反射面31と第2反射面32との異なる傾きを有するものとなっており、かつ、第2反射面32は、第1反射面31よりも導光棒入光対向側端面24に対する傾斜角度が大きいものとしている。
この結果、図5において実線にて示すように、導光棒印刷対向面23の下方600mmでの照度分布は、図5において破線にて示す比較例との比較において、導光棒20から離れた位置が高い値となっている。尚、図5において、導光棒20の長さは、400mmである。
したがって、本実施の形態の光源モジュール1では、光源モジュール1の下方において、導光棒20から離れた位置を広範囲、かつ高効率に照射することができることがわかる。
この結果、本実施の形態の光源モジュール1では、導光棒入光対向側端面24から出射される導光方向に対して垂直方向の成分も有効利用することができるので、高効率化が可能となる。
すなわち、本実施の形態では、導光体20の上側方向と下側方向へ光を出射し、天井と床面とを同時に照射することが可能であり、かつ机上全体に向けて広範囲に高い均一性で照射できる光源モジュール1を提供することができる。
尚、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、本実施の形態の反射部材30は、2種類の異なる傾斜角度の第1反射面31と第2反射面32とを有している。
しかし、本発明においては、反射部材30の傾斜角度は必ずしも2種類に限らず、より多くの種類の傾斜角度を有する多面体であってもよい。
さらに、極論すれは、反射部材30の反射面は、図6に示すように、例えば曲面からなる反射曲面33であるとすることも可能である。すなわち、反射面に変曲点が存在する場合、変曲点箇所により反射光の角度成分が急峻に異なり、机上照度分布にムラが生じる。この結果、反射面は曲面とした方が、却って、品位良く机上を照射することが可能となる。
このように、本実施の形態の光源モジュール1は、LED10と、LED10からの光を少なくとも一方の導光棒入光側端面21から入射させ、かつ裏面に拡散インク40を有する導光棒20と、導光棒20の導光棒入光側端面21に、該導光棒20の内部において対向する導光棒入光対向側端面24に向けて設けられた反射部材30とを備えている。導光棒20は、表面である導光棒印刷対向面23と導光棒入光対向側端面24との少なくとも2面の光出射面を備える。反射部材30は、導光棒入光対向側端面24に対して少なくとも2種類の傾きを有する反射面を備えている。反射面は、導光棒入光対向側端面24から垂直に出射される出射光Llを導光棒入光対向側端面24の出射方向遠方側に反射させる第1反射面31と、導光棒入光対向側端面24から裏面側に向けて出射される出射光L2を導光棒入光対向側端面24の出射方向遠方側に反射させる第2反射面32とから構成されている。
従来の反射部材は傾きが一種類であったので、導光棒20の導光棒入光対向側端面24からの出射光のうち、導光棒20の裏面側に向けて出射された出射光L2は、反射部材に反射されて導光棒20側に戻るものがあった。このため、導光棒20の導光棒入光対向側端面24から出射された出射光L1・L2の一部が机上の照明に利用されず、効率が悪いものであった。
これに対して、本発明の光源モジュール1では、反射部材30は、導光棒入光対向側端面24に対して少なくとも2種類の傾きを有する反射面を備えている。そして、反射面は、導光棒入光対向側端面24から垂直に出射される出射光L1を導光棒入光対向側端面24の出射方向遠方側に反射させる第1反射面31と、導光棒入光対向側端面24から裏面側に向けて出射される出射光L2を導光棒入光対向側端面24の出射方向遠方側に反射させる第2反射面32とから構成されている。
このため、本実施の形態では、導光棒20の導光棒入光対向側端面24から裏面側に向けて出射される出射光L2に対しては、一つの種類の傾きからなる第2反射面32にて、導光棒入光対向側端面24の出射方向遠方側に反射させる。この結果、従来、照明に寄与していなかった導光棒20の裏面側に向けて出射される出射光を、有効に照明に利用できる。これにより、机上の照度が向上する。
また、本実施の形態では、導光棒20の導光棒入光対向側端面24から垂直に出射される出射光L1に対しては、他の種類の傾きからなる第1反射面31にて、導光棒入光対向側端面24の出射方向遠方側に反射させる。この結果、反射部材30における少なくとも2種類の傾きを有する反射面によって、導光棒20の導光棒入光対向側端面24からの出射光L1・L2の反射方向を、導光棒入光対向側端面24の出射方向遠方側に適宜制御することができ、所望の配光特性を得ることが可能である。また、従来では、机上において導光棒20の直下しか十分な照度が得られなかったが、本実施の形態では、導光棒20から離れた机上を広い範囲に照射可能である。
したがって、導光棒20から離れた机上を広範囲に効率よく照射し得る光源モジュール1を提供することができる。
さらに、タスク照明の用途において、広範囲に机上を照射する場合、発光面高さを高くすることや導光棒20の寸法拡大等でも可能であるが、発光面高さが高くなることによる机上照度低下又は導光棒20に寸法拡大によるコストアップ等の課題が生じる。
これに対して、本実施の形態では、反射部材30を複数の傾きを有する第1反射面31・第2反射面32にて構成し、かつ導光棒入光対向側端面24からの出射光L1・L2を、導光棒20から離れた位置にて多く取り出す。これにより、机上面からの発光面高さを低くすることができ、かつ導光棒20の寸法も小さくすることができる。したがって、デザイン性、コスト性、光学品位に優れた光源モジュール1を提供することが可能となる。
また、本実施の形態における光源モジュール1では、反射部材30の第1反射面31は、導光棒20の拡散インク40を有する導光棒印刷面22よりも表面側に位置している。また、反射部材30の第2反射面32は、導光棒20の拡散インク40を有する導光棒印刷面22よりも裏面側に位置している。そして、第2反射面32は、第1反射面31よりも導光棒20の導光棒入光対向側端面24に対する傾斜角度が大きい。
すなわち、導光棒印刷面22よりも下側つまり表面側に位置する第1反射面31へは、導光棒入光対向側端面24に対して垂直な角度成分の出射光L1が主である。一方、導光棒印刷面22よりも上側つまり裏面側に位置し、かつ第1反射面31よりも導光棒入光対向側端面24に近接して配された第2反射面32へ出射される出射光L2は、導光棒入光対向側端面24に対して垂直な角度成分が少ない。
このように、導光棒入光対向側端面24からの出射光L1・L2は、複数種類の異なる角度成分を有しているため、第1反射面31及び第2反射面32の最適な反射面の角度も互いに異なる。
この結果、第1反射面31と第2反射面32との傾きが等しく構成されている反射部材90では、導光棒印刷面22よりも上側つまり裏面側に位置し、かつ第1反射面31よりも導光棒入光対向側端面24に近接して配された第2反射面32への出射光、特に導光棒入光対向側端面24に略平行な角度成分の出射光L2は、戻り光や迷光となり、損失となる。
そこで、導光棒入光対向側端面24に略平行な角度成分の出射光L2を、LED10から遠い側へ反射させるには、第2反射面32と導光棒入光対向側端面24との間の角度は、第1反射面31と導光棒入光対向側端面24との間の角度よりも大きくする必要がある。
このため、本実施の形態では、第2反射面32は、第1反射面31よりも導光棒入光対向側端面24に対する傾斜角度が大きいとしている。これにより、机上を広範囲かつ高効率に照射することができる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記実施の形態の光源モジュール1は、導光棒20の導光棒印刷対向面23と対向する側に、傾きが互いに異なる少なくとも2面の反射面を有する反射部材30が設けられたものであった。
本実施の形態の光源モジュール2は、前記実施の形態1の光源モジュール1の構成に加えて、導光棒20の上側面にカバーを設け、照射領域を略下側(床側)に特化した光源モジュールつまり片面発光である点が異なっている。
本実施の形態の光源モジュール2の構成について、図7の(a)(b)に基づいて説明する。図7の(a)は、本実施の形態の光源モジュール2の構成を示す断面図であり、図7の(b)は、本実施の形態の光源モジュール2の構成を示す平面図である。
本実施の形態の光源モジュール2は、図7の(a)(b)に示すように、導光棒20の上側に光変換部側カバーとしての上面カバー50が配置される構成となっている。尚、本実施の形態の光源モジュール2は、実施の形態1の光源モジュール1に比べて上面カバー50が設けられている点のみ異なっており、他の構成は実施の形態1の光源モジュール1と同じである。
したがって、以下の説明では、上面カバー50を中心に説明する。
〔上面カバー〕
本実施の形態の光源モジュール2では、図7の(a)(b)に示すように、上面カバー50は、導光棒20の上側に配置されている。また、上面カバー50の導光棒印刷面22側は、反射面51となっている。この結果、導光棒20の上側に出射された光を上面カバー50の反射面51にて反射させることによって、その反射光を導光棒20に戻し、導光棒印刷対向面23の下側に出射するようになっている。これにより、導光棒20の下側をより強く照射することが可能となる。
すなわち、導光棒20の導光棒印刷面22から出射される光は、主に導光進行方向の角度成分が多い。このため、上面カバー50は反射面51とすることが好ましく、この反射面51により導光棒印刷面22から上側への出射された光を正反射させ、導光棒20から離れた場所まで広範囲に照射している。
また、本実施の形態の上面カバー50は、グレアの防止、傷等の保護機能も有している。
尚、本実施の形態では、上面カバー50を反射面51と記載したが、この反射面51は多層膜蒸着品でもアルミ鏡面加工品でもよい。また、拡散性が高いものでもよい。さらに、材料は例えば白PC(ポリカーボネイト)等の樹脂材料やアルミ等の金属材料でもよい。
この結果、本実施の形態の光源モジュール2では、光源モジュール1と同様に、広範囲に高い均一性にて照射することができる。そして、導光棒20の上側から出射される光を上面カバー50の反射面51にて反射させ、下側へと集中して照射することにより、片側をより明るく照射することが可能となる。
したがって、施設の環境やユーザの好みに合わせて上面カバー50の脱着により容易に、配光や明るさを変更できる光源モジュール1を提供することができる。
このように、本実施の形態の光源モジュール2では、導光棒印刷面22に対向して光変換部側カバーとしての上面カバー50が配置されている。
これにより、上面カバー50にて、例えば、天井面側へ出射される光を机上面へ反射させることができ、机上面をより明るく照射することが可能となる。また、グレアの低減を図ることが可能となると共に、導光棒20を埃等の汚れから保護することも可能となる。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1及び実施の形態2と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1及び実施の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記実施の形態2の光源モジュール2は、導光棒20の上側面にカバーを設けられたものであった。しかし、本実施の形態の光源モジュール3は、上面カバー50に加えて、導光棒20の側面にも側面カバーを設け、これによって、照射領域を導光棒20の下側(床側)に特化した片面発光からなる光源モジュール3である点が異なっている。
本実施の形態の光源モジュール3の構成について、図8の(a)(b)に基づいて説明する。図8の(a)は、本実施の形態の光源モジュール3の構成を示す断面図であり、図8の(b)は、本実施の形態の光源モジュール3の構成を示す平面図である。
本実施の形態の光源モジュール3は、図8の(a)(b)に示すように、導光棒20の側面に側面カバー60・60が配置される構成となっている。尚、本実施の形態の光源モジュール3は、実施の形態1の光源モジュール2に比べて側面カバー60・60が設けられている点のみ異なっており、他の構成は実施の形態2の光源モジュール2と同じである。
したがって、以下の説明では、側面カバー60・60を中心に説明する。
〔側面カバー〕
本実施の形態の光源モジュール3では、図8の(a)(b)に示すように、側面カバー60・60は、導光棒20の側面に配置されており、この側面カバー60・60の内側つまり導光棒20側は、反射面61・61となっている。このため、導光棒20の側面方向へ出射される光を反射させ、導光方向進行方向への光量を多くすることによって、導光棒20から離れた場所をより明るくすることが可能となる。
また、本実施の形態の側面カバー60・60は、グレアの防止、傷等の保護機能も有する。
尚、側面カバー60・60の反射面61・61は、反射率の高いものが好ましい。ただし、材料は例えば白PC(ポリカーボネイト)等の樹脂材料やアルミ等の金属材料でもよい。
この結果、本実施の形態の光源モジュール3では、光源モジュール1と同様に、広範囲に高い均一性で照射できる。そして、導光棒20の上側及び側面から出射される光を反射させ、下側へと集中して照射することによって、片側をより明るく照射することが可能となる。
したがって、施設の環境やユーザの好みに合わせて側面カバー60・60の脱着により、配光や明るさを容易に変更できる光源モジュール3を提供することができる。
このように、本実施の形態の光源モジュール3では、導光棒印刷面22と導光棒入光側端面21との両方に垂直な方向に沿って側面カバー60・60が配置されている。
これにより、導光棒入光側端面21に入射されたLED10から光の導光方向に対して垂直方向の成分も側面カバー60・60により有効利用できるので、机上照度を向上することが可能となる。
また、導光棒20の側面部に対して傷等からの保護を図ることが可能となると共に、導光棒20の側面部からのグレアも防ぐことも可能となる。
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態について図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜実施の形態3と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜実施の形態3の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記実施の形態2の光源モジュール2は、導光棒20の上側面にカバーを設けられたものであった。しかし、本実施の形態では、実施の形態2の光源モジュール2を備え、さらに、その光源モジュールに放熱部材70とアーム80とを追加してタスク照明用としての照明機器4となっている点が異なっている。
本実施の形態の照明機器4の構成について、図9の(a)(b)に基づいて説明する。図9の(a)は、本実施の形態の照明機器4の構成を示す断面図であり、図9の(b)は、本実施の形態の照明機器4の構成を示す平面図である。
本実施の形態の照明機器4は、図9の(a)(b)に示すように、LED10を覆う放熱部材70と、光源モジュール2を立設させるアーム80が設けられた構成となっている。尚、本実施の形態の照明機器4は、実施の形態2の光源モジュール2に比べて放熱部材70とアーム80が設けられている点のみ異なっており、他の構成は実施の形態2の光源モジュール2と同じである。
したがって、以下の説明では、放熱部材70とアーム80とを中心に説明する。
〔放熱部材〕
本実施の形態の照明機器4では、図9の(a)(b)に示すように、放熱部材70は、LED10が固定されるように配置されている。ここで、放熱部材70の材質は、LED10の発熱を抑制するために熱伝導率の高い例えばアルミニウム(Al)等の金属が好ましい。発熱を抑制することによって、LED10の発光効率を高く維持でき、高効率に発光可能となる。
また、本実施の形態の照明機器4では、図示しない導光棒位置決め突起が形成されており、これによって、導光棒20とLED10との位置ずれを低減し、効率よくLED10からの光を導光棒20へ導光させることが可能となっている。
尚、本実施の形態では、放熱部材70として、例えば、アルミニウム(Al)材料を採用したが、必ずしもこれに限らず、放熱が問題無ければ鉄材料でもよい。
〔アーム〕
本実施の形態の照明機器4では、図9の(a)に示すように、アーム80は、放熱部材70と接続されるように配置され、光源モジュール2の机への固定が可能となっている。また、アーム80の中は空洞になっており、図示しないLED10の図示しない配線が収納できる構成となっている。
尚、本実施の形態では、図9(a)(b)に示すように、アーム80を棒にて記載した。しかし、必ずしも棒に限らず、位置調整ができる可動部があってもよい。また、アーム80の断面形状もデザインに合わせて四角等の多角形、丸型等でもよい。さらに、アーム80の材質は、樹脂でも金属でもよい。
この結果、本実施の形態の照明機器4では、光源モジュール1及び2と同様に、広範囲に高い均一性で机上もしくは天井面を照射でき、タスク照明としての照明機器4を提供することができる。
このように、本実施の形態の照明機器4は、光源モジュール1・2・3を備えている。これにより、導光棒20から離れた机上を広範囲に効率よく照射し得る光源モジュール1・2・3を備えた照明機器4を提供することができる。
すなわち、従来、導光体を備えた光源モジュールをタスク照明への用途としての照明機器として利用した場合、導光体から離れた机上を広範囲に効率よく照射することが難しいという問題点を有していた。詳細には、例えば、面光源としての導光体からの出射光の輝度均一性を高くすると、机上における導光体の直下では照度が高くなるが、机上における導光体の直下よりも外側では、照度が低くなり、机上における全体の輝度均一性が保たれなくなるという問題点を有していた。
これに対して、本実施の形態では、照明機器4では、導光棒20から離れた机上を広い範囲に照射可能である。この結果、机上における導光棒20直下から離れた領域までを広範囲に効率よく照射し、机上において照度均一性を図り得る照明機器4を提供することができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1における光源モジュール1・2・3は、光源(LED10)と、上記光源(LED10)からの光を少なくとも一方の入光側端面(導光棒入光側端面21)から入射させ、かつ裏面に光変換部(拡散インク40)を有する導光体(導光棒20)と、上記導光体(導光棒20)の入光側端面(導光棒入光側端面21)に対向する入光対向側端面(導光棒入光対向側端面24)に向けて設けられた反射部材30とを備えた光源モジュールにおいて、上記導光体(導光棒20)は、表面(導光棒印刷対向面23)と入光対向側端面(導光棒入光対向側端面24)との少なくとも2面の光出射面を備え、上記反射部材30は、上記入光対向側端面(導光棒入光対向側端面24)に対して少なくとも2種類の傾きを有する反射面を備えており、上記反射面は、上記入光対向側端面(導光棒入光対向側端面24)から垂直に出射される出射光Llを該入光対向側端面(導光棒入光対向側端面24)の出射方向遠方側に反射させる第1反射面31と、上記入光対向側端面(導光棒入光対向側端面24)から裏面側に向けて出射される出射光L2を該入光対向側端面(導光棒入光対向側端面24)の出射方向遠方側に反射させる第2反射面32とから構成されていることを特徴としている。
従来の反射部材は傾きが一種類であったので、導光体の入光対向側端面からの出射光のうち、導光体の裏面側に向けて出射された出射光は、反射部材に反射されて導光体側に戻るものがあった。このため、導光体の入光対向側端面から出射された出射光の一部が机上の照明に利用されず、効率が悪いものであった。
これに対して、本発明の光源モジュールでは、反射部材は、上記入光対向側端面に対して少なくとも2種類の傾きを有する反射面を備えており、上記反射面は、上記入光対向側端面から垂直に出射される出射光を該入光対向側端面の出射方向遠方側に反射させる第1反射面と、上記入光対向側端面から裏面側に向けて出射される出射光を該入光対向側端面の出射方向遠方側に反射させる第2反射面とから構成されている。
このため、本発明では、導光体の入光対向側端面から裏面側に向けて出射される出射光に対しては、一つの種類の傾きからなる第2反射面にて、該入光対向側端面の出射方向遠方側に反射させる。この結果、従来、照明に寄与していなかった導光体の裏面側に向けて出射される出射光を、有効に照明に利用できる。これにより、机上の照度が向上する。
また、本発明では、導光体の入光対向側端面から垂直に出射される出射光に対しては、他の種類の傾きからなる第1反射面にて、入光対向側端面の出射方向遠方側に反射させる。この結果、反射部材における少なくとも2種類の傾きを有する反射面によって、導光体の入光対向側端面からの出射光の反射方向を、該入光対向側端面の出射方向遠方側に適宜制御することができ、所望の配光特性を得ることが可能である。また、従来では、机上において導光体の直下しか十分な照度が得られなかったが、本発明では、導光体から離れた机上を広い範囲に照射可能である。
したがって、導光体から離れた机上を広範囲に効率よく照射し得る光源モジュールを提供することができる。
本発明の態様2における光源モジュール1・2・3は、態様1における光源モジュールにおいて、反射部材30の第1反射面31は、前記導光体(導光棒20)の光変換部(拡散インク40)を有する面(導光棒印刷面22)よりも表面側に位置していると共に、前記反射部材30の第2反射面32は、前記導光体(導光棒20)の光変換部(拡散インク40)を有する面(導光棒印刷面22)よりも裏面側に位置しており、上記第2反射面32は、第1反射面31よりも前記導光体(導光棒20)の入光対向側端面(導光棒入光対向側端面24)に対する傾斜角度が大きいことが好ましい。
すなわち、導光体の光変換部を有する面よりも表面に位置する第1反射面へは、導光体の入光対向側端面に対して垂直な角度成分の出射光が主である。一方、導光体の光変換部を有する面よりも裏面側に位置し、かつ第1反射面よりも導光体の入光対向側端面に近接して配された第2反射面へ出射される出射光は、導光体の入光対向側端面に対して垂直な角度成分が少ない。
このように、導光体の入光対向側端面からの出射光は、複数種類の異なる角度成分を有しているため、第1反射面及び第2反射面の最適な反射面の角度も互いに異なる。
この結果、反射部材において、第1反射面と第2反射面との傾きが等しく構成されていた場合、導光体の光変換部を有する面よりも裏面側に位置し、かつ上記第1反射面よりも導光体の入光対向側端面に近接して配された第2反射面への出射光、特に導光体の入光対向側端面に略平行な角度成分の出射光は、戻り光や迷光となり、損失となる。
そこで、導光体の入光対向側端面に略平行な角度成分の出射光を、光源から遠い側へ反射させるには、第2反射面と導光体の入光対向側端面との間の角度は、第1反射面と導光体の入光対向側端面との角度よりも大きくする必要がある。
このため、本発明では、第2反射面は、第1反射面よりも前記導光体の入光対向側端面に対する傾斜角度が大きいとしている。
これにより、机上を広範囲かつ高効率に照射することができる。
本発明の態様3における光源モジュール2は、態様1又は2における光源モジュールにおいて、前記導光体(導光棒20)の光変換部(拡散インク40)を有する面(導光棒印刷面22)に対向して光変換部側カバー(上面カバー50)が配置されていることが好ましい。
これにより、光変換部側カバーにて、例えば、天井面側へ出射される光を机上面へ反射させることができ、机上面をより明るく照射することが可能となる。また、グレアの低減を図ることが可能となると共に、導光体を埃等の汚れから保護することも可能となる。
本発明の態様4における光源モジュール3は、態様1,2又は3における光源モジュールにおいて、前記導光体(導光棒20)の光変換部(拡散インク40)を有する面(導光棒印刷面22)と前記導光体(導光棒20)の入光側端面(導光棒入光側端面21)との両方に垂直な方向に沿って側面カバー60・60が配置されていることが好ましい。
これにより、導光体の入光側端面に入射された光源から光の導光方向に対して垂直方向の成分も側面カバーにより有効利用できるので、机上照度を向上することが可能となる。
また、導光体側面部に対して傷等からの保護を図ることが可能となると共に、導光体側面部からのグレアも防ぐことも可能となる。
本発明の態様5における照明機器4は、態様1〜4のいずれか1の光源モジュール(1・2・3)を備えていることを特徴としている。
これにより、導光体から離れた机上を広範囲に効率よく照射し得る光源モジュールを備えた照明機器を提供することができる。
尚、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、導光体及び反射部材によって広範囲に光を照射する光源モジュールに適用でき、その光源モジュールを備えた例えばタスク照明等の照明機器に好適に適用することができる。
1 光源モジュール
2 光源モジュール
3 光源モジュール
4 照明機器
10 LED(光源)
20 導光棒(導光体)
21 導光棒入光側端面(導光体入光側端面)
22 導光棒印刷面(光変換部付与面、裏面)
23 導光棒印刷対向面(光変換部付与対向面、表面)
24 導光棒入光対向側端面(導光体入光対向側端面)
30 反射部材
31 第1反射面
32 第2反射面
33 反射曲面
40 拡散インク(光変換部)
50 上面カバー(光変換部側カバー)
51 反射面
60 側面カバー
70 放熱部材
80 アーム
90 比較例の反射部材
L1 導光棒入光対向側端面から垂直に出射される出射光
L2 導光棒入光対向側端面から裏面側に出射される出射光

Claims (5)

  1. 光源と、上記光源からの光を少なくとも一方の入光側端面から入射させ、かつ裏面に光変換部を有する導光体と、上記導光体の入光側端面に対向する入光対向側端面に向けて設けられた反射部材とを備えた光源モジュールにおいて、
    上記導光体は、表面と入光対向側端面との少なくとも2面の光出射面を備え、
    上記反射部材は、上記入光対向側端面に対して少なくとも2種類の傾きを有する反射面を備えており、上記反射面は、上記入光対向側端面から垂直に出射される出射光を該入光対向側端面の出射方向遠方側に反射させる第1反射面と、上記入光対向側端面から裏面側に向けて出射される出射光を該入光対向側端面の出射方向遠方側に反射させる第2反射面とから構成されていることを特徴とする光源モジュール。
  2. 前記反射部材の第1反射面は、前記導光体の光変換部を有する面よりも表面側に位置していると共に、
    前記反射部材の第2反射面は、前記導光体の光変換部を有する面よりも裏面側に位置しており、
    上記第2反射面は、第1反射面よりも前記導光体の入光対向側端面に対する傾斜角度が大きいことを特徴とする請求項1記載の光源モジュール。
  3. 前記導光体の光変換部を有する面に対向して光変換部側カバーが配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の光源モジュール。
  4. 前記導光体の光変換部を有する面と前記導光体の入光側端面との両方に垂直な方向に沿って側面カバーが配置されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の光源モジュール。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光源モジュールを備えていることを特徴とする照明機器。
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