JP2015099732A - 電線カバー付きコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】電線カバーが正規の取付け姿勢で装着されているか否かを判別できるようにする。
【解決手段】雌コネクタハウジング8の背面には電線Wの導出方向を矯正するための電線カバー13が設けられ、雌コネクタハウジング8に対し電線Wの引き出し方向が左右異なる向きとなる第1・第2の二種類の取付け姿勢で装着される。雌コネクタハウジング8には検知路26A、Bが形成され、検知プローブ29A,Bが挿通される。電線カバー13における一方の側壁の開口縁部には検知凹所25が形成され、電線カバー13が第2の取付け姿勢で装着されているときには、検知プローブの先端が検知凹所25に進入して非干渉となるが、第1の取付け姿勢で装着されているときには、検知プローブ29A、Bの先端が電線カバー13の開口縁部に当接して干渉する。これによって、電線カバー13がいずれの取付け姿勢で装着されているかを判別することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は電線カバー付きコネクタに関するものである。
コネクタハウジングの背面から引き出される電線を一まとめにした状態で所望とする方向に導出させたい、という要請がある。このような要請に応えるものとして、コネクタハウジングの背面に電線カバーを装着したものがある。一例として、下記特許文献1のものが知られている。
このものでは、電線カバーの一部に電線引き出し口が開口し、ここから電線を集約して導出させるようにしている。また、この従来技術では電線の導出方向を2方向に選択できるよう、電線引き出し口を右向きあるいは左向きといったように、電線カバー取付け姿勢を2種類で選択できるようにしている。
特開平8−298160号公報
しかし、上記のものでは取付け姿勢が選択できる反面、誤って正規取付け姿勢とは逆向きに取付けてしまう虞がある。すると、誤った取付姿勢のまま組付け工程にまで流動してしまう、という問題点があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線カバーが正規の取付け姿勢で取り付けられているか否かを簡単に判別することができる電線カバー付きコネクタを提供することを目的とする。
本発明の電線カバー付きコネクタは、複数の端子金具を収容するキャビティを有し背面側から前記端子金具に接続された複数の電線を導出可能なコネクタハウジングと、コネクタハウジングの背面から導出される電線を覆うとともに、これら電線を外部に引き出すための電線引き出し口が開口して形成され、かつコネクタハウジングの背面に対して、電線引き出し口の開口方向が相互に反対向きとなる第1の取付け姿勢と第2の取付け姿勢とでもって選択的に取り付け可能な電線カバーとを備え、コネクタハウジングには、このコネクタハウジングの背面に貫通して検知部材が挿通可能な検知路が形成される一方、電線カバーにおける検知路の延長線上の部位には、電線カバーが第1・第2の取付け姿勢のうちのいずれか一方の取付け姿勢にあるときには検知部材と電線カバーとが干渉し、他の一方の取付け姿勢にあるときには非干渉となる検知部位が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、電線カバーは求められる仕様に応じて電線引き出し口の向きを変えてコネクタハウジングの背面に取付けることができる。その場合に、所望とする仕様通りに電線カバーが装着されているかどうかの検査がなされる。検査では、コネクタハウジングの検知路に対して検知部材が挿通される。そのとき、電線カバーが第1の取付け姿勢か第2の取付け姿勢のいずれの姿勢によって装着されているかで、検知部材は検知部位に干渉したりあるいは干渉しなかったりする。この相違をもって電線カバーが所望とする取付け姿勢で装着されているか否かを判別することができる。したがって、電線カバーが誤った組付け姿勢のまま後工程に移送されてしまう事態を回避することができる。
電線カバーが第1の取付け姿勢で装着されているときの雌コネクタの平面図 雌コネクタハウジングの正面図 電線カバーが第1の取付け姿勢で装着されているときの検知状況を示す平断面図 電線カバーが第2の取付け姿勢で装着されているときの雌コネクタの平面図 電線カバーが第2の取付け姿勢で装着されているときの検知状況を示す平断面図 電線カバーを取り外したときの雌コネクタを示す平面図 電線カバーが装着されていないときの検知状況を示す平断面図 電線カバーの底面図 電線カバーの平面図 電線カバーの背面図
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
(1)本発明の電線カバー付きコネクタにおいて、前記コネクタハウジングには、前記検知部材がそれぞれ挿通される検知路が複数形成され、前記検知路の中には前記第1・第2のいずれの取付け姿勢にあるときにも前記検知部材と前記電線カバーとを干渉させるものが含まれる構成とすることが好ましい。
このような構成によれば、検知路のうち検知部位と対応するものによって電線カバーが第1取付け姿勢にあるのか、第2の取付け姿勢にあるのかが判別できる。加えて、検知路のうち電線カバーがいずれの取付け姿勢にあっても検知部位と対応せず、電線カバーと干渉するものが含まれるようにすれば、電線カバーの装着忘れ(あるいは電線カバーを持たない仕様の場合を含む)があった場合には当該検知路に挿通された検知部材は非干渉となるため、装着忘れ等の事態も判別できる。
(2)また、前記電線カバーは、前記コネクタハウジングの背面に向けて開口し前記コネクタハウジングから導出される電線を包囲して収容する中空のカバー部と、このカバー部の内部に連通しつつ前記カバー部から前記コネクタハウジングの嵌合方向と交差する方向へ突出してこの突出方向に向けて前記電線の導出方向を矯正する矯正部とからなるとともに、前記電線カバーは、前記カバー部の開口縁を前記コネクタハウジングの背面に対向させた状態で前記コネクタハウジングに取付けられており、かつ前記カバー部の開口縁部の一部を切り欠くことによって前記検知部位が形成されるように構成してもよい。
このように、検知部位がカバー部の開口縁部に形成される構成とすれば、カバー部の開口縁部が検知部材との干渉・非干渉の部位となる。したがって、検知部材による突き当て力を受けてもカバー部が変形してしまう事態を回避することができる。
<実施例>
次に、本発明の電線カバー付きコネクタを具体化した実施例について、図面を参照しつつ説明する。
図1には、本実施例に係る雌コネクタFの全体が示されている。雌コネクタFは合成樹脂製の雌コネクタハウジング8を有している。図2に示すように、雌コネクタハウジング8は図示しない雄コネクタの内側へ嵌合可能なブロック状に形成されている。全体としては、同図に示すように、本体部8Aとこの本体部8Aの片側(図示上部側)に配されたレバー収容部8Bとから一体に形成された構造となっている。
本体部8Aには雌端子金具を収容するためのキャビティ9が複数室、形成されている。キャビティ9は図2に示すように、高さ方向及び幅方向に並列して配されている。
図2、図4、図6に示すように、レバー収容部8Bは本体部8Aの図示上面側において、そのほぼ全面に亘る広さをもって一体に形成されており、その内部には後述するレバー6が回動可能に組み込まれている。レバー収容部8Bは嵌合方向後方へ開口する中空の枠状に形成されている。レバー収容部8Bには図4等に示すように、図示はしないが、雄コネクタ側のカムフォロアをレバー収容部8B内に導入するための導入用開口15が開口している。レバー収容部8Bの端部寄りには同様に図示しない雄コネクタ側に形成された解除リブを導入するための進入溝16が開口している。
次に、レバー6について説明すると、レバー6もまた合成樹脂材によって一体に形成されている。レバー6は、レバー収容部8B内に収容可能な略板状に形成されるとともに、レバー収容部8B内の底面において回動軸19周りに回動可能に取付けられている。
レバー6の周縁部にはスリット20を介して係止アーム21が形成されており、スリット20側へ撓み可能となっている。図1等に示すように、係止アーム21はレバー収容部8B内の側壁に向けて延び、その先端部はレバー収容部8B内の側壁に突出して形成された係止突部22に係止可能となっている。レバー6は係止アーム21が係止突部22に係止されることで、図1に示す時計周りの回動が規制された状態に保持される。以下、図1、4、6に示すレバー6の位置を初期位置と言う。但し、係止アーム21と係止突部22との厚み方向の掛かり代は小さく、かつ係止突部22における係止面22Aはテーパ面となっているため、両者の係止は、雌雄のコネクタの嵌合に伴って雄コネクタ側の解除リブが当接することによって解除可能となっていて、この係止が解除されることによってレバー6の回動操作が許容される。また、レバー6が初期位置にあるときに図示反時計周りへ回動することは、レバー6において係止アーム21と反対側の周縁部がレバー収容部8Bの内壁に干渉することによって規制されている。
図1、4,6に示すように、レバー6にはカム溝23が形成され、その一端(入口)はレバー6の周縁部に開口している。図4に示すように、レバー6が初期位置にあるときには、カム溝23の一端側がレバー収容部8Bの導入用開口15の途中に露出している。このときには、カム溝23の開口(入口)が嵌合方向前方を向くようにしてある。これにより、レバー6が初期位置に保持されている状態で、雌雄コネクタが浅く嵌合したときには、雄コネクタに設けられたカムフォロアがカム溝23の入口内に進入することができる。
また、図4,6に示すように、レバー6には撓み可能なロックアーム17が形成されている。このロックアーム17は、レバー6が初期位置から回動操作されて雌雄コネクタが正規嵌合するまでレバー6が回動されたときに、この回動位置(嵌合完了位置)でレバー収容部8B側と係止することで、レバー6をその回動位置(嵌合完了位置)に解除可能に保持する役割りを果たす。
本体部8Aの背面側には四隅部および上縁部及び下縁部の幅方向中央の計6か所において電線カバー13を雄コネクタハウジング8に取付けるための取付け爪14が設けられている(図6では四隅部に設けられたもののうち上段側に配されたもののみが示されている)。各取付け爪14は本体部8Aの背面から嵌合方向後方へ突出している。電線カバー13は雌コネクタハウジング8の背面から引き出された各電線Wを、設定された導出方向へ矯正するためのものである。
次に、電線カバー13の構成について説明すると、電線カバー13は合成樹脂製であり、図8乃至図10に示されているように、電線Wを覆うカバー部13Aと電線Wの導出方向を矯正する矯正部13Bとから一体に形成されている。
カバー部13Aは雌コネクタハウジング8の本体部8Aの背面に向けて開口するキャップ状に形成されており、雌コネクタハウジング8の背面から引き出された電線群を一括して収容することができる。カバー部13Aは雌コネクタハウジング8に装着した状態における後面側が後方へ膨出するようにして形成され、この膨出部分の幅方向(図8,9の左右方向)の片側には電線Wの引き出し口30が開口している。この図は、カバー部13Aにおける膨出部分の頂部から開口縁に至る範囲に亘って切欠き形成されている。また、図における嵌合方向後部側(膨出部分の頂部側)には断面略C字形状をなす前記矯正部13Bが外方へ向けて突出している。矯正部13Bは嵌合方向に対し斜め方向を向いて延出している。雌コネクタハウジング8の背面から引き出された電線Wはこの矯正部13Bに沿って斜め方向に導出され、矯正部13Bと共にテープ巻きされて保持される。
また、図10に示すように、カバー部13Aの開口縁部において前記した各取付け爪14に対応した位置にはそれぞれ装着突部24がそれぞれ内向きに突出形成されている。これら各装着突部24と各取付け爪14とは電線カバーを図1に示す取付け姿勢と図4に示す取付け姿勢のいずれの取り付け姿勢においても係止できるようになっている。すなわち、電線カバー13は雌コネクタハウジング8の背面に対し、矯正部13B(引き出し口30)を幅方向一側(図1に示す左側)に向ける取付け姿勢(第1の取付け姿勢)と矯正部13Bを幅方向他側(図4に示す右側)に向ける取付け姿勢(第2の取付け姿勢)との2つの取付け姿勢を選択して取り付けることができる。また、いずれの取付け姿勢で装着される場合においても、カバー部13Aの開口縁はそのほぼ全周に亘って雌コネクタハウジング8の背面に突き当てられた状態となっている。
なお、図10に示すように、所定の装着突部24に対してはカバー部13Aに抜き孔28を設けてこれらの成形を可能にしている。
さらに、図9に示すように、カバー部13Aにおいて長辺側に位置する両側壁のうち一方の側壁の開口縁部には検知凹所25(検知部位)が設けられている。この検知凹所25は上記側縁において、幅方向に関する中心から所定距離だけ引き出し口30側へ寄った部位に切り欠き形成されている。検知凹所25は略方形状に形成され、電線カバー13が雌コネクタハウジング8に装着されたときには、雌コネクタハウジング8の背面側に向けて開口する。
一方、図2に示すように、雌コネクタハウジング8の嵌合面(前面)には二つの検知路26A、26Bの前端側が開口し、検知窓27A、27Bを形成している。両検知路26A、26Bに対しては、図3に示すように、両検知窓27A、27Bを通して一対の検知プローブ29A、29Bが挿通可能である。両検知窓27A、27Bは、雌コネクタハウジング8の本体部8Aとレバー収容部8Bとのほぼ境界となる高さ位置に配されている。一方の検知窓27Aは雌コネクタハウジング8の幅方向の中心線上に配され、他方の検知窓27Bはこの中心線から幅方向一方向(図2に示す右方)へ一定距離だけずれて配されている。
両検知路26A、26Bは図3、5に示すように、共に嵌合方向に沿って延出し、後端側は雌コネクタハウジング8の背面に貫通している。両検知路26A、26Bは、雌コネクタハウジング8の内部で検知窓の開口幅より充分に拡幅して形成され、そのままの開口幅で背面に開口している。両検知路26A、26Bのうち幅方向の中心から一方側へずれたもの(偏心側検知路26B)は、図5に示すように電線カバー13が第2の取付け姿勢で装着されているときには、検知凹所25がその延長線上に位置し、検知プローブ29Bの先端が検知凹所25内に突入して非干渉となるようにしてある。しかし、図3に示すように、電線カバー13が第1の取付け姿勢で装着されているときには、検知凹所25とは非連通となるため、検知プローブ29Bは電線カバー13のカバー部13Aの開口縁に突き当たって干渉するようにしてある。
一方、両検知路26A、26Bのうち幅方向の中心に位置するもの(中央側検知路26A)は、図3、図5に示すように、電線カバー13が第1、第2のいずれの取付け姿勢で装着されている場合にも、検知凹所25とは非連通であり、検知プローブ29Aの先端が電線カバー13の開口縁と干渉するようになっている。
なお、両検知プローブ29A、29Bは共に検知装置(図示しない)に設けられた検知回路に接続されており、検知プローブ29A、29Bが雌コネクタハウジング8から突出するか否かによってそれぞれのオン・オフを検出するスイッチング手段を構成している。本実施例の場合、突出した場合(電線カバー13と非干渉の状態)にはオフ状態として検出され、突出しない場合(電線カバー13と干渉した状態)にはオン状態として検出される。
次に、上記のように構成された本実施例の作用効果を説明する。雌コネクタは求められる仕様に応じて電線カバー13を第1の取付け姿勢とするか、第2の取付け姿勢とするかが選択される。図1等に示す第1の取付け姿勢が選択される場合には、電線カバー13の引き出し口30および矯正部13Bを図1等に示すように図示左向きの姿勢で雌コネクタハウジング8の背面に対向させる。そして、雌コネクタハウジング8の背面から引き出されている各電線Wを束ねつつカバー部13A内に収容させるとともに、引き出し口30から引き出した状態としておく。その状態で、各装着突部24と対応する各取付け爪14とを係止させれば、電線カバー13が第1の取付け姿勢で雌コネクタハウジング8に装着される。かくして、引き出し口30から引き出された電線Wは矯正部13Bと共にテープ巻きされ、その結果、電線Wは図1に示すように嵌合方向に対して図示左斜め後方向きに矯正された状態で外方に導出される。
電線カバー13を図4に示す第2の取付け姿勢で装着することが選択される場合には、引き出し口30及び矯正部13Bを図4に示すように図示斜め後方を向け、上記と同様の手順にて雌コネクタハウジング8に装着すればよい。
電線カバー13が装着された状態の雌コネクタFは、雄コネクタとの嵌合現場に搬入される前に、電線カバー13が求められている仕様通りの取付け姿勢で取り付けられているか否かの検査がなされる。
図3に示すように、電線カバー13が第1の取付け姿勢で装着されている場合には、雌コネクタハウジング8の両検知窓27A、27Bを通して検知路26A、26Bへそれぞれ検知プローブ29A、29Bが挿通される。電線カバー13が第1の取付け姿勢にあるときには、両検知路26A、26Bの後端には共にカバー部13Aの開口縁がほぼ密着して位置している。したがって、両検知プローブ29A、29Bが挿通されると、これらは共にカバー部13Aの開口縁に突き当たる(干渉状態)。このため、検知プローブ29A、29Bの双方がオン状態となり、これにより、検知装置では、電線カバー13が第1の取付け姿勢で装着されている、との判定がなされる。
一方、図5に示すように、電線カバー13が第2の取付け姿勢で装着されている場合には、両検知プローブ29A、29Bのうち中央側検知路26Aに挿通されたもの29Aはカバー部13Aの開口縁に突き当たって干渉状態(オン状態)となるが、偏心側検知路26Bに挿通されたもの29Bは検知凹所25に進入して非干渉状態となるため、偏心側ではオフ状態として検知される。このことにより、検知装置では電線カバー13が第2の取付け姿勢で装着されている、との判定がなされる。
また、図7に示すように、電線カバー13の装着忘れあるいは電線カバー13を取り付けない仕様の場合には、両検知プローブ29A、29Bは共に雌コネクタハウジング8から後方へ突き出され(非干渉状態)、双方がオフ状態となる。このことにより、検知装置では電線カバー13が雌コネクタハウジング8に装着されてない、との判定がなされる。
以上のように、本実施例によれば、両検知プローブ29A、29Bの突き出し長さの違いをもって電線カバー13が第1の取付け姿勢にあるのか、第2の取付け姿勢にあるのか、さらには非装着の仕様であるのかを確実に判定することができる。したがって、電線カバー13が誤った仕様で後工程へと流動させてしまうことがなくなる。
また、本実施例では電線カバー13に対する検知プローブ29A、29Bの干渉部位を、カバー部13Aの開口縁に設定している。すなわち、電線カバー13は検知プローブ29A、29Bからの突き当て力をカバー部13Aの開口縁で受承するようにしているため、電線カバー13を変形から保護することができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では電線カバー13の装着の正誤を電気的に判定する方式を示したが、機械式に判定する方式であってもよい。
(2)上記実施例では、カバー部13Aの開口縁部を切り欠いて開口させることによって検知凹所25を形成したが、開口させることなく開口縁部の一部を薄肉化して検知プローブとの干渉を回避するようにしてもよい。
(3)上記実施例では、検知路26A、26Bを嵌合方向に沿って形成したが、検知路は必ずしも嵌合方向に沿って形成される必要はなく、検知窓27A、27Bを側面に開口させて嵌合方向と交差するようにして形成してもよい。
(4)上記実施例では、検知路を一対設けたが、検知路の数は決して限定されるべきものではなく、一つだけでもよい。
(5)上記実施例では、本発明を雌コネクタ側に適用した場合を示したが、雄コネクタ側に適用することも可能である。
(6)上記実施例では、取付け爪14を雌コネクタハウジング8側に突出形成したが、電線カバー13側に突出形成するようにしてもよい。
(7)上記実施例では、本発明をレバー式コネクタに適用した場合を示したが、本発明はレバーを備えない形式のコネクタにも適用可能である。
8…雌コネクタハウジング
9…キャビティ
13…電線カバー
13A…カバー部
13B…矯正部
25…検知凹所(検知部位)
26A、26B…検知路
29A、29B…検知プローブ(検知部材)
W…電線

Claims (3)

  1. 複数の端子金具を収容するキャビティを有し背面側から前記端子金具に接続された複数の電線を導出可能なコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングの背面から導出される前記電線を覆うとともに、これら電線を外部に引き出すための電線引き出し口が開口して形成され、かつ前記コネクタハウジングの背面に対して、前記電線引き出し口の開口方向が相互に反対向きとなる第1の取付け姿勢と第2の取付け姿勢とでもって選択的に取り付け可能な電線カバーとを備え、
    前記コネクタハウジングには、このコネクタハウジングの背面に貫通して検知部材が挿通可能な検知路が形成される一方、
    前記電線カバーにおける前記検知路の延長線上の部位には、前記電線カバーが前記第1・第2の取付け姿勢のうちのいずれか一方の取付け姿勢にあるときには前記検知部材と前記電線カバーとが干渉し、他の一方の取付け姿勢にあるときには非干渉となる検知部位が設けられていることを特徴とする電線カバー付きコネクタ。
  2. 前記コネクタハウジングには、前記検知部材がそれぞれ挿通される検知路が複数形成され、前記検知路の中には前記第1・第2のいずれの取付け姿勢にあるときにも前記検知部材と前記電線カバーとを干渉させるものが含まれていることを特徴とする請求項1記載の電線カバー付きコネクタ。
  3. 前記電線カバーは、前記コネクタハウジングの背面に向けて開口し前記コネクタハウジングから導出される電線を包囲して収容する中空のカバー部と、このカバー部の内部に連通しつつ前記カバー部から前記コネクタハウジングの嵌合方向と交差する方向へ突出してこの突出方向に向けて前記電線の導出方向を矯正する矯正部とからなるとともに、前記電線カバーは、前記カバー部の開口縁を前記コネクタハウジングの背面に対向させた状態で前記コネクタハウジングに取付けられており、
    また、前記カバー部の開口縁部の一部を切り欠くことによって前記検知部位が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電線カバー付きコネクタ。
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