JP2015098863A - ディーゼル発電設備のオイルミスト管配管構造及びオイルミスト排出方法 - Google Patents

ディーゼル発電設備のオイルミスト管配管構造及びオイルミスト排出方法 Download PDF

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【課題】ディーゼル発電機を収容する建屋の健全性を向上できること。【解決手段】ディーゼル発電機13を収容する原子炉建屋14内には、燃料油系オイルミストを発生する燃料デイタンク15、燃料油ドレンタンク16に、燃料油系オイルミストを導く第1、第2燃料油系オイルミスト管18、19がそれぞれ接続されて配設され、また、潤滑油系オイルミスト発生する潤滑油サンプタンク17、ディーゼル機関11に、潤滑油系オイルミストを導く第1、第2潤滑油系オイルミスト管21、22がそれぞれ接続されて配設され、第1燃料油系オイルミスト管18が第2燃料油系オイルミスト管19に合流し、第2燃料系オイルミスト管19が第1潤滑油系オイルミスト管21に合流し、第1潤滑油系オイルミスト管21が第2潤滑油系オイルミスト管22に合流し、第2潤滑油系オイルミスト管22が原子炉建屋におけるオイルミスト排出用の排気口27に接続されたものである。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、ディーゼル発電設備において発生した燃料油系オイルミストと潤滑油系オイルミストを建屋外へ排出するためのディーゼル発電設備のオイルミスト管配管構造及びオイルミスト排出方法に関する。
原子力発電所には、ディーゼル機関と発電機により構成されたディーゼル発電機を装備した非常用ディーゼル発電設備が、外部電源喪失に備えて原子炉建屋内に設置されている(特許文献1参照)。
図5に示すように、この非常用ディーゼル発電設備100には、ディーゼル機関101のほか、補機として、燃料油を貯蔵する燃料デイタンク102や燃料油ドレンタンク103、潤滑油を貯蔵する潤滑油サンプタンク104が設置されている。
このうち、燃料デイタンク102、燃料油ドレンタンク103のそれぞれには、燃料の蒸発によって発生する燃料油系ドレンミストにより圧力が上昇することを防止するために、燃料油系オイルミスト管105、106がそれぞれ接続されている。また、潤滑油サンプタンク104、ディーゼル機関101のそれぞれには、潤滑油の蒸発によって発生する潤滑油系オイルミストにより圧力が上昇することを防止するために、潤滑油系オイルミスト管107、108がそれぞれ接続されている。
これらの燃料系オイルミスト管105、106、潤滑油系オイルミスト管107、108は、原子炉建屋109のオイルミスト排出用の排気口110A、110B、110C、110Dにそれぞれ独立して接続されて、燃料油系オイルミスト、潤滑油系オイルミストを原子炉建屋109外へ排出する。尚、原子炉建屋109の排気口110A〜110Dは、原子炉建屋109の屋上や側壁に形成されている。
特開平2−115529号公報
ところが、原子炉建屋109は、リーク防止や強度の観点から、貫通孔は少ないほうが望ましい。更に、津波等を考慮して排気口110A〜110Dが、原子炉建屋109の津波浸水高さ以上に形成される場合には、この位置まで燃料油系オイルミスト管105、106、潤滑油系オイルミスト管107及び108を延ばさなければならず、その分管破断のリスクが高まる。
本発明の実施形態は、上述の事情を考慮してなされたものであり、ディーゼル発電機を収容する建屋の健全性の向上を、オイルミスト排出用の開口を前記建屋に削減することで実現できるディーゼル発電設備のオイルミスト管配管構造及びオイルミスト排出方法を提供することを目的とする。
本発明に係る実施形態のディーゼル発電設備のオイルミスト管配管構造は、ディーゼル発電機を収容する建屋内には、燃料油系オイルミストを発生する燃料油系オイルミスト発生機器に、前記燃料油系オイルミストを導く燃料油系オイルミスト管が接続されて配設され、また、潤滑油系オイルミストを発生する前記ディーゼル発電機を含む潤滑油系オイルミスト発生機器に、前記潤滑油系オイルミストを導く潤滑油系オイルミスト管が接続されて配設され、前記燃料油系オイルミスト管が前記潤滑油系オイルミスト管に合流し、この潤滑油系オイルミスト管が前記建屋におけるオイルミスト排出用の開口に接続されて構成されたことを特徴とするものである。
また、本発明に係る実施形態のディーゼル発電設備のオイルミスト排出方法は、ディーゼル発電機を収容する建屋内には、燃料油系オイルミストを発生する燃料油系オイルミスト発生機器と、潤滑油系オイルミストを発生する前記ディーゼル発電機を含む潤滑油系オイルミスト発生機器とが設置され、前記燃料油系オイルミストを、この燃料油系オイルミストよりも高温で大量の前記潤滑油系オイルミストに合流させた後に、この潤滑油系オイルミストと共に前記建屋外へ排出することを特徴とするものである。
本発明の実施形態によれば、ディーゼル発電機を収容する建屋の健全性の向上を、オイルミスト排出用の開口を前記建屋に削減することで実現できる。
本発明に係るディーゼル発電設備のオイルミスト管配管構造における第1実施形態が適用された非常用ディーゼル発電設備におけるオイルミスト管の配管系統を示す系統図。 本発明に係るディーゼル発電設備のオイルミスト管配管構造における第2実施形態が適用された非常用ディーゼル発電設備におけるオイルミスト管の配管系統を示す系統図。 本発明に係るディーゼル発電設備のオイルミスト管配管構造における第3実施形態が適用された非常用ディーゼル発電設備におけるオイルミスト管の配管系統を示す系統図。 本発明に係るディーゼル発電設備のオイルミスト管配管構造における第4実施形態が適用された非常用ディーゼル発電設備におけるオイルミスト管の配管系統を示す系統図。 従来における非常用ディーゼル発電設備のオイルミスト管の配管系統を示す系統図。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
[A]第1実施形態(図1)
図1は、本発明に係るディーゼル発電設備のオイルミスト管配管構造における第1実施形態が適用された非常用ディーゼル発電設備におけるオイルミスト管の配管系統を示す系統図である。原子力発電所は、外部電源の喪失に備えて非常用ディーゼル発電設備10を備える。この非常用ディーゼル発電設備10では、ディーゼル機関11と発電機12により構成されるディーゼル発電機13が原子炉建屋14に収容されると共に、補機として、燃料油や潤滑油を貯蔵とするタンクも原子炉建屋14に収容されている。
前記タンクとしては、燃料を貯蔵する燃料デイタンク15、燃料油ドレンを貯留すると共にドレンポンプを備えた燃料油ドレンタンク16、潤滑油を貯蔵する潤滑油サンプタンク17等である。このうち、燃料デイタンク15及び燃料油ドレンタンク16は、燃料が蒸発して燃料油系オイルミストを発生する燃料油系オイルミスト発生機器である。また、潤滑油サンプタンク17及びディーゼル機関11は、潤滑油が蒸発して潤滑油系オイルミストを発生する潤滑油系オイルミスト発生機器である。
そして、燃料デイタンク15に第1燃料油系オイルミスト管18が、燃料油ドレンタンク16に第2燃料油系オイルミスト管19がそれぞれ接続されて、発生した燃料油系オイルミストがこれらの第1燃料油系オイルミスト管18、第2燃料油系オイルミスト管19に導かれ、後述の如く原子炉建屋14外へ排出されて、燃料デイタンク15及び燃料油ドレンタンク16内の圧力上昇が回避される。
また、潤滑油サンプタンク17に第1潤滑油系オイルミスト管21が、ディーゼル機関11に第2潤滑油系オイルミスト管22がそれぞれ接続されて、発生した潤滑油系オイルミストがこれらの第1潤滑油系オイルミスト管21、第2潤滑油系オイルミスト管22に導かれ、後述の如く原子炉建屋14外へ排出されて、潤滑油サンプタンク17、ディーゼル機関11内の圧力上昇が回避される。
これらの第1燃料油系オイルミスト管18、第2燃料油系オイルミスト管19、第1潤滑油系オイルミスト管21及び第2潤滑油系オイルミスト管22は、ディーゼル発電機13、燃料デイタンク15、燃料油ドレンタンク16及び潤滑油サンプタンク17と共に原子炉建屋14内に配設される。
そして、第1燃料油系オイルミスト管18が連結管23を介して第2燃料油系オイルミスト管19に合流し、この第2燃料油系オイルミスト管19が連結管24を介して第1潤滑油系オイルミスト管21に合流し、この第1潤滑油系オイルミスト管21が連結管25を介して第2潤滑油系オイルミスト管22に合流し、この第2潤滑油系オイルミスト管22が大気開放管26を介して、原子炉建屋14におけるオイルミスト排出用の開口である排気口27に接続される。この排気口27は、原子炉建屋14の屋上または側壁に形成される。
ここで、オイルミストの温度は、ディーゼル機関11、潤滑油サンプタンク17からの潤滑油系オイルミストが、燃料デイタンク15、燃料油ドレンタンク16からの燃料油系オイルミストよりも高温である。また、オイルミストの発生量は、ディーゼル機関11からの潤滑油系オイルミストが最も多く、次に潤滑油サンプタンク17からの潤滑油系オイルミストが多く、燃料デイタンク15及び燃料油ドレンタンク16からの燃料油系オイルミストは同程度であって、潤滑油サンプタンク17からの潤滑油系オイルミストよりも少ない。このため、オイルミスト管の管径は、第2潤滑油系オイルミスト管22が最大であり、次に第1潤滑油系オイルミスト管21が大きく、次に第2燃料油系オイルミスト管19と第1燃料油系オイルミスト管18とが同程度であって最小に設定される。
また、連結管の管径は、連結管23が第1燃料油系オイルミスト管18と同程度に、連結管24が第2燃料油系オイルミスト管19と同程度に、連結管25が第1潤滑油系オイルミスト管21と同程度にそれぞれ設定されており、連結管25が最大で、連結管23が最小に設定される。更に、第1燃料油系オイルミスト管18は燃料デイタンク15に、第2燃料油系オイルミスト管19は燃料油ドレンタンク16にそれぞれ鉛直方向に接続される。同様に、第1潤滑油系オイルミスト管21は潤滑油サンプタンク17に、第2潤滑油系オイルミスト管22はディーゼル機関11にそれぞれ鉛直方向に接続される。
第1燃料油系オイルミスト管18、第2燃料油系オイルミスト管19、第1潤滑油系オイルミスト管21、第2潤滑油系オイルミスト管22、連結管23、24、25が上述のように敷設されて配管構造が構成されたことで、まず、燃料デイタンク15にて発生した燃料油系オイルミストを第1燃料油系オイルミスト管18及び連結管23内に流して、燃料油ドレンタンク16にて発生し第2燃料油系オイルミスト管19内を流れる燃料油系オイルミストに合流させる。次に、この第2燃料油系オイルミスト管19内を流れる燃料油系オイルミストを、連結管24を経て、潤滑油サンプタンク17にて発生し第1潤滑油系オイルミスト管21内を流れる高温且つ大量の潤滑油系オイルミストに合流させる。
その後、これらの第1潤滑油系オイルミスト管21内を流れる燃料油系オイルミスト及び潤滑油系オイルミストを、連結管25を経て、ディーゼル機関11にて発生し第2潤滑油系オイルミスト管22内を流れる更に高温且つ大量の潤滑油系オイルミストに合流させる。そして、これらの第2潤滑油系オイルミスト管22にて合流した燃料油系オイルミスト及び潤滑油系オイルミストを、大気開放管26を経て原子炉建屋14の排気口27から原子炉建屋14外へ排出させる。
以上のように構成されたことから、本第1実施形態によれば、次の効果(1)〜(4)を奏する。
(1)本第1実施形態では、第1燃料油系オイルミスト管18が第2燃料油系オイルミスト管19に連結管23を介して合流し、第2燃料油系オイルミスト管19が第1潤滑油系オイルミスト管21に連結管24を介して合流し、第1潤滑油系オイルミスト管21が第2潤滑油系オイルミスト管22に連結管25を介して合流し、第2潤滑油系オイルミスト管22が大気開放管26を介して原子炉建屋14の排気口27に接続されている。このため、第1燃料油系オイルミスト管18、第2燃料油系オイルミスト管19、第1潤滑油系オイルミスト管21、第2潤滑油系オイルミスト管22のそれぞれが独立して原子炉建屋14の異なる排気口に接続される場合に比べ、本第1実施形態の原子炉建屋14では排気口27の数を削減できる。
従って、原子炉建屋14に排気口27が形成されることで生ずる原子炉建屋14におけるリークの発生や強度の低下などを抑制できる。更に、複数の排気口が原子炉建屋14の高所に形成されて、これらの排気口に接続される各オイルミスト管の管長が増大することに伴う管破断と、この管破断により生ずる原子炉建屋14内での火災の発生を防止できる。これらの結果、原子炉建屋14の健全性を向上できると共に、各オイルミスト管18、19、21及び22の物量を低減できる。
(2)潤滑油系オイルミストは燃料油系オイルミストに比べて高温且つ大量である。このため、本第1実施形態では、各オイルミスト管などの管径は、第2潤滑油系オイルミスト管22及び大気開放管26が最大に設定され、次に第1潤滑油系オイルミスト管21及び連結管25が大きく、その次に第2燃料油系オイルミスト管19及び連結管24が大きく、第1燃料油系オイルミスト管18及び連結管23が最小に設定されている。
従って、燃料油系オイルミストが凝縮したり、潤滑油系オイルミストと混合したとき、この燃料油系オイルミストは、高温の潤滑油系オイルミストの熱によって完全に蒸発し、更に、管径が順次増大する第1燃料油系オイルミスト管18及び連結管23、第2燃料油系オイルミスト管19及び連結管24、第1潤滑油系オイルミスト管21及び連結管25、第2潤滑油系オイルミスト管22及び大気開放管26を順次経て、潤滑油系オイルミストと共に原子炉建屋14外へ向かってスムーズに流れる。この結果、燃料油系オイルミストと潤滑油系オイルミストが凝縮したり混合したときにも、これらのオイルミストを滞りなく原子炉建屋14外へ排出できる。
(3)第1燃料油系オイルミスト管18が連結管23を介して第2燃料油系オイルミスト管19に合流し、第2燃料油系オイルミスト管19が連結管24を介して第1潤滑油系オイルミスト管21に合流するので、第1潤滑油系オイルミスト管21を流れる潤滑油系オイルミストが例えば連結管24内で凝縮したとき、この凝縮した潤滑油系オイルミストは第2燃料油系オイルミスト管19を経て燃料油ドレンタンク16へ流入し、潤滑油系オイルミストの混合を最も回避したい燃料デイタンク15への流入を防止できる。
潤滑油系オイルミストが燃料油ドレンタンク16内に流入してこの燃料油ドレンタンク16内の燃料油ドレンと混合した場合にも、燃料油ドレンタンク16におけるドレンポンプの運転によって、潤滑油系オイルミストが混合した燃料油ドレンを系外へ排出することができる。
(4)第1燃料油系オイルミスト管18が燃料デイタンク15に、第2燃料油系オイルミスト管19が燃料油ドレンタンク16に、第1潤滑油系オイルミスト管21が潤滑油サンプタンク17に、第2潤滑油系オイルミスト管22がディーゼル機関11にそれぞれ鉛直方向に接続されている。
このため、第1燃料油系オイルミスト管18または連結管23内で凝縮した燃料油系オイルミストは、鉛直方向に配設された第1燃料油系オイルミスト管18を通って燃料デイタンク15に戻される。また、第2燃料油系オイルミスト管19または連結管24内で凝縮した燃料油系オイルミストは、鉛直方向に配設された第2燃料油系オイルミスト管19を通って燃料油ドレンタンク16に戻される。更に、第1潤滑油系オイルミスト管21または連結管25内で凝縮した潤滑油系オイルミストは、鉛直方向に配設された第1潤滑油系オイルミスト管21を通って潤滑油サンプタンク17に戻される。また、第2潤滑油系オイルミスト管22または大気開放管26内で凝縮した潤滑油系オイルミストは、鉛直方向に配設された第2潤滑油系オイルミスト管22を通ってディーゼル機関11に戻される。これらの結果、オイルミストが混合する可能性を低減できる。
[B]第2実施形態(図2)
図2は、本発明に係るディーゼル発電設備のオイルミスト管配管構造における第2実施形態が適用された非常用ディーゼル発電設備におけるオイルミスト管の配管系統を示す系統図である。この第2実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第2実施形態の非常用ディーゼル発電設備30が第1実施形態と異なる点は、連結管23、24、25のそれぞれが合流するオイルミスト管と連結管23、24、25との合流角度θが90度以下に設定された点、換言すると、連結管23、24、25のそれぞれが、オイルミスト管との合流部が高くなるように傾斜している点である。
つまり、第1燃料油系オイルミスト管18が連結管23を介して第2燃料油系オイルミスト管19に合流する合流角度θが90度以下に設定され、第2燃料油系オイルミスト管19が連結管24を介して第1潤滑油系オイルミスト管21に合流する合流角度θが90度以下に設定され、第1潤滑油系オイルミスト管21が連結管25を介して第2潤滑油系オイルミスト管22に合流する合流角度θが90度以下に設定されている。
従って、本第2実施形態によれば、第1実施形態の効果(1)〜(4)と同様な効果をそのほか、次の効果(5)を奏する。
(5)第1燃料油系オイルミスト管18が連結管23を介して第2燃料油系オイルミスト管19に合流する合流角度θ、第2燃料油系オイルミスト管19が連結管24を介して第1潤滑油系オイルミスト管21に合流する合流角度θ、第1潤滑油系オイルミスト管21が連結管25を介して第2潤滑油系オイルミスト管22に合流する合流角度θのそれぞれが90度以下に設定されている。このため、第1燃料油系オイルミスト管18、第2燃料油系オイルミスト管19、第1潤滑油系オイルミスト管21のそれぞれの内部を上昇して連結管23、24、25内を流れるオイルミストが、燃料デイタンク15、燃料油ドレンタンク16、潤滑油サンプタンク17のそれぞれへ戻る流れの抵抗損失が増大し、大気側へ流れる抵抗損失が減少する。この結果、燃料油系オイルミスト及び潤滑油系オイルミストの排出性を向上させることができる。
[C]第3実施形態(図3)
図3は、本発明に係るディーゼル発電設備のオイルミスト管配管構造における第3実施形態が適用された非常用ディーゼル発電設備におけるオイルミスト管の配管系統を示す系統図である。この第3実施形態において、第1及び第2実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第3実施形態の非常用ディーゼル発電設備40が第1及び第2実施形態と異なる点は、第2燃料油系オイルミスト管19が連結管24を介して第2潤滑油系オイルミスト管22に合流し、この合流箇所が、大気開放管26が原子炉建屋14の排気口27に接続される接続箇所付近である点である。
つまり、第2潤滑油系オイルミスト管22は、大気開放管26を経て原子炉建屋14の排気口27に接続されるが、この第2潤滑油系オイルミスト管22における大気開放管26との接続点41の直前、つまり大気開放管26が原子炉建屋14の排気口27に接続される接続箇所付近に連結管24が合流する。原子炉建屋14の排気口27付近では、第2潤滑油系オイルミスト管22内の圧力が大気圧に近い低い圧力になっているので、第2潤滑油系オイルミスト管22を流れる潤滑油系オイルミストは、連結管24側よりも大気開放管26側へ積極的に流れる。
上述のように構成されたことから、本第3実施形態においても、第1及び第2実施形態の効果(1)〜(5)と同様な効果を奏するほか、次の効果(6)を奏する。
(6)第2燃料油系オイルミスト管19が連結管24を介して、第2潤滑油系オイルミスト管22における大気開放管26との接続点41直前に合流している。この合流箇所が原子炉建屋14の排気口27付近であり、大気圧に近い低圧になっているので、第2潤滑油系オイルミスト管22内の潤滑油系オイルミストは、連結管24よりも低圧の大気開放管26内へ流れて排気口27から原子炉建屋14外へ排出され、連結管24内を逆流することがない。このため、第2潤滑油系オイルミスト管22内の潤滑油系オイルミストと連結管24内の燃料油系オイルミストとの混合を防止できる。
[D]第4実施形態(図4)
図4は、本発明に係るディーゼル発電設備のオイルミスト管配管構造における第4実施形態が適用された非常用ディーゼル発電設備におけるオイルミスト管の配管系統を示す系統図である。この第4実施形態において、第1及び第2実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第4実施形態の非常用ディーゼル発電設備50が第1〜第3実施形態と異なる点は、第1燃料油系オイルミスト管18が連結管23を介して第2燃料油系オイルミスト管19に合流した後に、この第2燃料油系オイルミスト管19が、第1潤滑油系オイルミスト管21または第2潤滑油系オイルミスト管22に合流することなく、大気開放管51を介して原子炉建屋14におけるオイルミスト排出用の開口である排気口52に接続された点である。尚、排気口52は、原子炉建屋14の屋上または側壁に形成される。
つまり、第1燃料油系オイルミスト管18が連結管23を介して第2燃料油系オイルミスト管19に合流し、この第2燃料油系オイルミスト管19が大気開放管51を介して原子炉建屋14の排気口52に接続され、更に、第1潤滑油系オイルミスト管21が連結管25を介して第2潤滑油系オイルミスト管22に合流し、この第2潤滑油系オイルミスト管22が大気開放管26を介して原子炉建屋14の排気口27に接続されている。即ち、第1燃料油系オイルミスト管18及び第2燃料油系オイルミスト管19と、第1潤滑油系オイルミスト管21及び第2潤滑油系オイルミスト管22とが、それぞれ独立して原子炉建屋14外に連通している。
上述のように構成されたことから、本第4実施形態においても、第1及び第2実施形態の効果(1)、(4)及び(5)と同様な効果を奏するほか、次の効果(7)を奏する。
(7)第1燃料油系オイルミスト管18内を流れる燃料油系オイルミストと、第2燃料油系オイルミスト管19内を流れる燃料油系オイルミストとは同一成分であり、混合しても支障がない。同様に、第1潤滑油系オイルミスト管21内を流れる潤滑油系オイルミストと、第2潤滑油系オイルミスト管22内を流れる潤滑油系オイルミストとは同一成分であり、混合しても支障がない。本第4実施形態では、第1燃料油系オイルミスト管18及び第2燃料油系オイルミスト管19内の燃料油系オイルミストが大気開放管51によって、または第1潤滑油系オイルミスト管21及び第2潤滑油系オイルミスト管22内の潤滑油系オイルミストが大気開放管26によって、それぞれ独立して原子炉建屋14外へ排出されるので、これらの燃料油系オイルミストと潤滑油系オイルミストとの混合を確実に防止できる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、ガスタービン設備において、燃料タンク、潤滑油タンクのそれぞれから発生するオイルミストを建屋外へ排出するためのオイルミスト管に、本発明を適用してもよい。
10 非常用ディーゼル発電設備
11 ディーゼル機関(潤滑油系オイルミスト発生機器)
13 ディーゼル発電機
14 原子炉建屋
15 燃料デイタンク(燃料油系オイルミスト発生機器)
16 燃料油ドレンタンク(燃料油系オイルミスト発生機器)
17 潤滑油サンプタンク(潤滑油系オイルミスト発生機器)
18 第1燃料油系オイルミスト管
19 第2燃料油系オイルミスト管
21 第1潤滑油系オイルミスト管
22 第2潤滑油系オイルミスト管
27 排気口(開口)
30、40、50 非常用ディーゼル発電設備
51 大気開放管
52 排気口(開口)
θ 合流角度

Claims (8)

  1. ディーゼル発電機を収容する建屋内には、燃料油系オイルミストを発生する燃料油系オイルミスト発生機器に、前記燃料油系オイルミストを導く燃料油系オイルミスト管が接続されて配設され、また、潤滑油系オイルミストを発生する前記ディーゼル発電機を含む潤滑油系オイルミスト発生機器に、前記潤滑油系オイルミストを導く潤滑油系オイルミスト管が接続されて配設され、
    前記燃料油系オイルミスト管が前記潤滑油系オイルミスト管に合流し、この潤滑油系オイルミスト管が前記建屋におけるオイルミスト排出用の開口に接続されて構成されたことを特徴とするディーゼル発電設備のオイルミスト管配管構造。
  2. 前記燃料油系オイルミスト発生機器は、燃料油を貯蔵すると共に第1燃料油系オイルミスト管が接続された燃料デイタンクと、燃料油ドレンを貯留すると共にドレンポンプを備え、第2燃料油系オイルミスト管が接続された燃料油ドレンタンクとを有し、
    前記第1燃料油系オイルミスト管が前記第2燃料油系オイルミスト管に合流し、この第2燃料油系オイルミスト管が潤滑油系オイルミスト管に合流して構成されたことを特徴とする請求項1に記載のディーゼル発電設備のオイルミスト管配管構造。
  3. 前記潤滑油系オイルミスト発生機器は、潤滑油を貯蔵すると共に第1潤滑油系オイルミスト管が接続された潤滑油サンプタンクと、第2潤滑油系オイルミスト管が接続されたディーゼル機関とを有し、
    前記第2潤滑油系オイルミスト管は、前記第1潤滑油系オイルミスト管よりも管径が大きく形成されると共に、建屋におけるオイルミスト排出用の開口に接続され、
    前記第1潤滑油系オイルミスト管は、第2燃料油系オイルミスト管よりも管径が大きく形成されると共に、前記第2潤滑油系オイルミスト管に合流し、
    前記第2燃料油系オイルミスト管が、前記第1または第2潤滑油系オイルミスト管に合流して構成されたことを特徴とする請求項2に記載のディーゼル発電設備のオイルミスト管配管構造。
  4. 前記燃料油系オイルミスト管は燃料油系オイルミスト発生機器に、また、前記潤滑油系オイルミスト管は潤滑油系オイルミスト発生機器に、それぞれ鉛直方向に接続されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のディーゼル発電設備のオイルミスト管配管構造。
  5. 前記燃料油系オイルミスト管と前記潤滑油系オイルミスト管との合流角度、前記燃料油系オイルミスト管同士の合流角度、または前記潤滑油系オイルミスト管同士の合流角度は、90度以下に設定されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のディーゼル発電設備のオイルミスト管配管構造。
  6. 前記燃料油系オイルミスト管は、潤滑油系オイルミスト管が建屋におけるオイルミスト排出用の開口に接続される接続箇所付近で、前記潤滑油系オイルミスト管に合流して構成されたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のディーゼル発電設備のオイルミスト管配管構造。
  7. ディーゼル発電機を収容する建屋内には、燃料油系オイルミストを発生する2台以上の燃料油系オイルミスト発生機器に、前記燃料油系オイルミストを導く燃料油系オイルミスト管がそれぞれ接続されて配設され、また、潤滑油系オイルミストを発生する前記ディーゼル発電機を含む2台以上の潤滑油系オイルミスト発生機器に、前記潤滑油系オイルミストを導く潤滑油系オイルミスト管がそれぞれ接続されて配設され、
    前記燃料油系オイルミスト管のそれぞれは互いに合流した後に、前記建屋におけるオイルミスト排出用の開口に接続され、
    前記潤滑油系オイルミスト管のそれぞれは互いに合流した後に、前記建屋におけるオイルミスト排出用の他の開口に接続されて構成されたことを特徴とするディーゼル発電設備のオイルミスト管配管構造。
  8. ディーゼル発電機を収容する建屋内には、燃料油系オイルミストを発生する燃料油系オイルミスト発生機器と、潤滑油系オイルミストを発生する前記ディーゼル発電機を含む潤滑油系オイルミスト発生機器とが設置され、
    前記燃料油系オイルミストを、この燃料油系オイルミストよりも高温で大量の前記潤滑油系オイルミストに合流させた後に、この潤滑油系オイルミストと共に前記建屋外へ排出することを特徴とするディーゼル発電設備のオイルミスト排出方法。
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