JP2015096954A - 投影アーティファクト抑制要素を含む構造化照明顕微鏡法光学装置 - Google Patents

投影アーティファクト抑制要素を含む構造化照明顕微鏡法光学装置 Download PDF

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Abstract

【課題】投影アーティファクト抑制要素を含む構造化照明顕微鏡法光学装置を提供する。
【解決手段】構造化照明顕微鏡法光学装置は、投影経路と、撮像経路とを含む。撮像経路は、撮像センサと、撮像光学要素とを含む。投影経路は、光生成器と、空間光変調器(SLM)等のパターン生成要素と、出力レンズ及び投影経路においてSLMと出力レンズとの間に配置される投影アーティファクト抑制要素(PASE)を含む投影光学要素とを含む。PASEは複屈折材料を含み得、この材料は、構造化照明パターン光源光の各光線を分割して、投影経路を横切るオフセットを有する構造化照明パターンの少なくとも1つの複製を提供する。構造化照明パターンのオフセット複製は、結果として生成されるZ高さ測定に誤差を生み出すおそれがある、投影ピクセルギャップアーティファクトに起因する空間高調波誤差及びスプリアス強度変動を低減することにより、システムの精度を増大させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、一般的には計測システムに関し、より詳細には、構造化照明顕微鏡法を利用して、被検査物体の測定を得るシステムに関する。
精密なマシンビジョン検査システム(又は略して「ビジョンシステム」)は、被検査物体の精密な寸法測定を取得し、様々な他の物体要素を検査するために利用することができる。そのようなシステムは、コンピュータと、カメラ及び光学系と、複数の方向に移動可能であり、ワークピース検査を可能にする精密ステージとを含み得る。汎用「オフライン」精密ビジョンシステムとして特徴付けることができる1つの例示的な従来技術によるシステムは、イリノイ州オーロラ(Aurora)に所在のMitutoyo America Corporation (MAC)から入手可能な市販のQUICK VISION(登録商標)シリーズのPCベースのビジョンシステム及びQVPAK(登録商標)ソフトウェアである。QUICK VISION(登録商標)シリーズのビジョンシステム及びQVPAK(登録商標)ソフトウェアの機能及び動作は一般に、例えば、2003年1月に公開されたQVPAK 3D CNC Vision Measuring Machine User's Guide及び1996年9月に公開されたQVPAK 3D CNC Vision Measuring Machine Operation Guideに説明されている。この種のシステムは、顕微鏡型光学系を使用可能であり、小さいワークピース及び比較的大きなワークピースのいずれについても、様々な倍率で検査画像を提供するようにステージを移動させることが可能である。
マイクロメートル又はサブマイクロメートル範囲の精度が、そのようなシステムにおいて望まれることが多い。これは特に、Z高さ測定に関して難問である。Z高さ測定(カメラ系の光軸に沿う)は一般に、オートフォーカスツールによって決定されるような「最良合焦」位置から導出される。最良合焦位置の決定は、一般に、複数の画像から導出される情報の結合及び/又は比較に依存する比較的複雑なプロセスである。したがって、Z高さ測定で達成される精度及び確実性のレベルは多くの場合、測定が通常、単一の画像内の要素の関係に基づくX測定軸及びY測定軸で達成されるものよりも低い。最近、一般に「構造化照明顕微鏡法」(SIM)法と呼ばれる既知の技法が、顕微鏡測定及び検査システムに組み込まれつつあり、それにより、測定分解能及び/又は精度を、単純な撮像に通常関連付けられる光学範囲を超えて(例えば、マイクロメートル及びサブマイクロメートルレベルまで)増大させる。
手短に言えば、多くのSIM法は、第1の画像において、光ストライプパターンをワークピースに投影し、次に、第2の画像において、ストライプを横切るように、そのパターンをワークピース上でシフトし、第3の画像等に対しても同様であることを含む。結果として生成される画像を既知の方法で解析し、さらに詳細に後述するように、表面測定分解能を向上させ得る。そのような技法は、X測定、Y測定、及び/又はZ測定を向上させ得る。しかし、既知の構造化照明パターン(SIP)生成サブシステムに使用される(例えば、パターンを形成しシフトする)システム及び方法はこれまで、実際のSIMシステムの経済性、多様性、及び/又は分解能及び精度の改良を望ましくないように制限してきた。いくつかの解析方法では、ストライプが、複数のストライプにわたり正弦波形強度プロファイルを示すことが望ましい。いくつかのシステムでは、SIM法は、投影経路に位置決めされたデジタルミラー装置(DMD)空間光変調器(SLM)によって生成される正弦波パターンを利用し、光学系は、正弦波フリンジを、測定中のワークピースに投影する。そのような制御可能デジタルSLMシステムの一利点は、任意の所望の分解能、撮像光学系、及び/又は視野に略最適なように、投影されるフリンジのサイズを適合可能なことである。しかし、正弦波フリンジがデジタルSLMを用いて生成される場合の1つの欠点は、基本正弦波周波数の高調波のいくらかが光学系によって生じ、最終的な光ストライプ像に伝達されるおそれがあることである。結果として生成される高さマップ(HM)は、システムによって生成される測定精度を阻害する概ね周期的な「リップル」として現れるZ高さ誤差を含め、これらの高調波アーティファクトからの影響を含むおそれがある。したがって、誤差アーティファクト(例えば、Z高さ「リップル」)の生成を低減しながら、制御可能デジタルSLMに基づくSIM技法を経済的に利用する改良された方法が望まれる。
簡単な概要
この概要は、詳細な説明においてさらに後述する選択された概念を簡易化された形態で紹介するために提供される。この概要は、特許請求される趣旨の主要な特徴を識別する意図はなく、特許請求される趣旨の範囲を判断する際の助けとして使用される意図もない。
構造化照明顕微鏡法(SIM)光学装置が、被検査物体の測定を得るために提供される。様々な実施態様では、SIM光学装置は、投影経路と、撮像経路とを含む。撮像経路は、撮像センサと、1組の撮像光学要素とを含み、一方、投影経路は、光生成器と、パターン生成要素と、出力レンズ及び投影アーティファクト抑制要素を含む1組の投影光学要素とを含む。投影アーティファクト抑制要素は、その存在により、SIMシステムの投影光学要素によって通常なら提供される開口数の変更を実質的になくすように構成し得る。
様々な実施態様では、パターン生成要素は制御可能空間光変調器(SLM)を含み得、この変調器は、第1の方向に沿って特徴的なSLMピクセルピッチを有するSLMピクセルアレイを含む。パターン生成要素は、光生成器から発せられる光を受け取り、出力として構造化照明パターンを生成するように制御される。特定の一実施態様では、SLMピクセルアレイは、反射性デジタル光処理アレイを含み得る。1組の投影光学要素は、ワークピースを配置し得る視野を照明する構造化照明パターン光源光を提供するように、構造化照明パターンを向け、視野に構造化照明パターン光源光を出力する出力レンズを含む。1組の撮像光学要素は、構造化照明パターン光源光がワークピースによって反射されたか、又はワークピースを透過した結果、生成される構造化照明パターンワークピース光を受け取り、撮像ピクセルアレイを含む撮像センサに向かう撮像経路に沿って、構造化照明パターンワークピース光を撮像する。1組の撮像光学要素は、ワークピースから構造化照明パターンワークピース光を入力する対物レンズを含む。様々な実施態様では、出力レンズ及び対物レンズは同じレンズであり得る。投影アーティファクト抑制要素は、パターン生成要素と出力レンズとの間の投影経路に配置され、構造化照明パターン光源光の各光線を分割し、それにより、投影経路を横切る方向にオフセットされた構造化照明パターンの少なくとも1つの複製を提供するように構成される。
投影アーティファクト抑制要素は、通常光線構造化照明パターンが投影経路に沿って進行し、少なくとも1つの異常光線構造化照明パターンが、投影経路を横切る方向に、通常光線構造化照明パターンからオフセットを有しながら、投影経路に沿って進行する構造化照明パターンの複製であるよう、構造化照明パターン光源光の各光線を通常光線及び異常光線にそれぞれ分割するように構成し得る。投影アーティファクト抑制要素は、少なくとも1つ又は2つの複屈折材料層を含み得、投影経路を横切る方向にオフセットされた構造化照明パターンの少なくとも2つの複製を提供するように構成し得る。構造化照明パターンはフリンジパターンであり得、フリンジの長方向は、構造化照明パターンの複製のオフセットの方向を横切る方向に沿って延びる。
SLMピクセルアレイは、隣接ピクセル間にギャップを含み得、投影アーティファクト抑制要素は少なくとも部分的に、SLMピクセルアレイ内の隣接ピクセル間のギャップから生じるギャップ画像アーティファクトに起因する撮像ピクセルアレイでの強度の変動を低減し得る。一実施態様では、投影アーティファクト抑制要素は、オフセットによって、撮像ピクセルアレイ内のより多くのピクセルが、同様の量のギャップ画像アーティファクトを受け取るように、構造化照明パターンの少なくとも1つの複製でのギャップ画像アーティファクトの複製に基づいて、撮像ピクセルアレイでの強度の変動を低減するように構成される。
汎用精密マシンビジョン検査システムの典型的な様々な構成要素を示す図である。 図1のマシンビジョン検査システムと同様であり、構造化照明パターン生成器及び本明細書において説明される他の機能を含むマシンビジョン検査システムの制御システム部及びビジョン構成要素部のブロック図である。 図2に示される構造化照明パターン生成器の例示的な一実施形態を含むブロック図である。 画像露光期間中のグレーレベル照明パターン生成シーケンスにおいて、図3に示されるような空間光変調器で使用される典型的な一方法を概略的に表す図である。 異なる位相及び対応する取得画像を有する3つの投影構造化照明パターンのシーケンスを含む既知のSIM技法と、変調度を決定する、単一のピクセルの関連付けられた測定強度曲線とを示す図である。 3つの異なる対応する合焦高さでの図5と同様のシーケンスを使用するSIM技法と、ピクセルに関連付けるべき最良合焦高さ及び/又はZ高さを示すピーク変調を決定する、関連付けられた変調度曲線とを示す図である。 撮像ピクセルアレイ内のピクセルによって受け取られる投影ピクセルギャップ画像アーティファクトを示す図である。 撮像ピクセルアレイ内のピクセルによって受け取られるギャップ画像アーティファクトに起因する強度の変動を低減する、図7の投影ピクセルギャップ画像アーティファクトの複製の利用を示す図である。 投影アーティファクト抑制要素の様々な態様と、投影構造化照明パターンの複製に利用し得る関連付けられた分割光線とを示す図である。 投影アーティファクト抑制要素の様々な態様と、投影構造化照明パターンの複製に利用し得る関連付けられた分割光線とを示す図である。 投影アーティファクト抑制要素の様々な態様と、投影構造化照明パターンの複製に利用し得る関連付けられた分割光線とを示す図である。 投影アーティファクト抑制要素の様々な態様と、投影構造化照明パターンの複製に利用し得る関連付けられた分割光線とを示す図である。 図3に示される構造化照明パターン生成器の例示的な実施形態を含み、投影アーティファクト抑制要素を含み得るロケーションを更に示すブロック図である。 本明細書に開示される原理により、投影アーティファクト抑制要素を含むSIM光学装置を動作させるルーチンの例示的な一実施形態を示す流れ図である。
詳細な説明
図1は、本明細書に記載される構成及び方法により使用可能な例示的な1つの精密マシンビジョン検査システム10の様々な典型的な構成要素を示すブロック図である。マシンビジョン検査システム10はビジョン構成要素部12を含み、ビジョン構成要素部12は、制御コンピュータシステム14とデータ及び制御信号を交換するように動作可能に接続される。制御コンピュータシステム14は、モニタ又はディスプレイ16、プリンタ18、ジョイスティック22、キーボード24、及びマウス26とデータ及び制御信号を交換するようにさらに動作可能に接続される。モニタ又はディスプレイ16は、マシンビジョン検査システム10の動作の制御及び/又はプログラムに適したユーザインタフェースを表示し得る。様々な実施形態では、タッチスクリーンタブレット等を、コンピュータシステム14、ディスプレイ16、ジョイスティック22、キーボード24、及びマウス26のうちの任意又は全ての代替としてもよく、且つ/又はそれ(ら)の機能を冗長的に提供してもよいことが理解されるだろう。
制御コンピュータシステム14が一般に、任意の計算システム又は装置からなり得ることを当業者は理解するだろう。適する計算システム又は装置は、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、上記のうちの任意を含む分散計算環境等を含み得る。そのような計算システム又は装置は、本明細書に記載の機能を実行するソフトウェアを実行する1つ又は複数のプロセッサを含み得る。プロセッサは、プログラマブル汎用又は専用マイクロプロセッサ、プログラマブルコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理装置(PLD)等、又はそのような装置の組み合わせを含む。ソフトウェアは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ等、又はそのような構成要素の組み合わせ等のメモリに記憶し得る。ソフトウェアは、磁気又は光学に基づくディスク、フラッシュメモリデバイス、又はデータを記憶する任意の他のタイプの不揮発性記憶媒体等の1つ又は複数の記憶装置に記憶してもよい。ソフトウェアは、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データ型を実施するルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造等を含む1つ又は複数のプログラムモジュールを含み得る。分散計算環境では、プログラムモジュールの機能は、有線又は無線の構成で、結合してもよく、又は複数の計算システム若しくは装置に分散し、サービス呼び出しを介してアクセスしてもよい。
ビジョン構成要素部12は、可動式ワークピースステージ32と、ズームレンズ又は交換式レンズを含み得る光学撮像システム34とを含む。ズームレンズ又は交換式レンズは一般に、光学撮像システム34によって提供される画像に様々な倍率を提供する。マシンビジョン検査システム10は一般に、上述したQUICK VISION(登録商標)シリーズのビジョンシステム及びQVPAK(登録商標)ソフトウェア並びに類似の現在市販されている精密マシンビジョン検査システムに匹敵する。マシンビジョン検査システム10は、本願と同じ譲受人に譲渡された米国特許第7,454,053号、同第7,324,682号、同第8,111,905号、及び同第8,111,938号にも記載されている。
図2は、図1のマシンビジョン検査システムと同様であり、本明細書に記載される構造化照明パターン生成器及び他の機能を含むマシンビジョン検査システム100の制御システム部120と、ビジョン構成要素部200とのブロック図である。より詳細に後述するように、制御システム部120は、ビジョン構成要素部200及び制御可能構造化照明パターン生成部300の制御に利用される。制御システム部120は、ビジョン構成要素部200及び構造化照明パターン生成部300の両方とデータ及び制御信号を交換するように構成し得る。
ビジョン構成要素部200は、光学アセンブリ部205と、光源220、230、及び240と、中央透明部212を有するワークピースステージ210とを含む。ワークピースステージ210は、ワークピース20を位置決めし得るステージ表面に略平行する平面内にあるX軸及びY軸に沿って移動制御可能である。光学アセンブリ部205は、カメラ系260と、交換式対物レンズ250とを含み、レンズ286及び288を有するターレットレンズアセンブリ280を含み得る。ターレットレンズアセンブリに対する代替として、固定レンズ、又は交換式の倍率変更レンズ、又はズームレンズ構成等を含み得る。
光学アセンブリ部205は、制御可能なモータ294を使用することにより、X軸及びY軸に略直交するZ軸に沿って移動制御可能であり、モータは、アクチュエータを駆動して、光学アセンブリ部205をZ軸に沿って移動させて、ワークピース20の画像の焦点を変更する。当然、他の実施形態では、ステージは、既知の様式で、静的光学アセンブリに相対してZ軸に沿って移動可能である。制御可能なモータ294は、信号線296を介して入出力インタフェース130に接続される。
マシンビジョン検査システム100を使用して撮像すべきワークピース20又は複数のワークピース20を保持するトレイ若しくは固定具は、ワークピースステージ210に配置される。ワークピースステージ210は、交換式対物レンズ250がワークピース20上の位置間及び/又は複数のワークピース20の間で移動するよう、光学アセンブリ部205に相対して移動するように制御し得る。
より詳細に後述するように、特定のSIM動作では、ワークピースは、構造化照明パターン生成部300から提供されるSIP光源光232’によって照明し得る。構造化照明パターン生成部300は、ワークピース20に出力される構造化照明パターンを設定する。透過照明光源220、落射照明光源230、構造化照明パターン生成部300、及び斜め照明光源240(例えば、リング光源)のうちの1つ又は複数は、光源光222、232、232’、及び/又は242のそれぞれを発して、1つ又は複数のワークピース20を照明し得る。光源230は光源光232を発し得、構造化照明パターン生成部300は、図3を参照してさらに詳細に説明するように、ビームスプリッタ290を含む共有経路に沿ってSIP光源光232’を発し得る。この光源光は、ワークピース光255として反射又は透過し、ワークピース光は、撮像に使用され、交換式対物レンズ250及びターレットレンズアセンブリ280を通過し、カメラ系260に集められる。カメラ系260により取得されたワークピース20の画像は、制御システム部120に向けて信号線262に出力される。光源220、230、240、及び構造化照明パターン生成部300は、信号線又はバス221、231、241、及び331のそれぞれを通して制御システム部120に接続し得る。画像の倍率を変更するには、制御システム部120は、信号線又はバス281を通して、軸284に沿ってターレットレンズアセンブリ280を回転させて、ターレットレンズを選択し得る。
様々な例示的な実施形態では、光学アセンブリ部205は、制御可能なモータ294を使用してワークピースステージ210に対して垂直なZ軸方向に移動可能である。制御可能なモータ294は、アクチュエータ、接続ケーブル等を駆動して、光学アセンブリ部205をZ軸に沿って移動させ、カメラ系260により取得されるワークピース20の画像の焦点を変更する。本明細書で使用される場合、Z軸という用語は、光学アセンブリ部205により得られる画像の合焦に使用されることを意図される軸を指す。制御可能なモータ294は、信号線296を介して入出インタフェース130に接続されて使用される。
図2に示されるように、様々な例示的な実施形態では、制御システム部120は、コントローラ125と、入出力インタフェース130と、メモリ140と、ワークピースプログラム生成・実行器170と、電源部190とを含む。これらの構成要素のそれぞれ並びに後述する追加の構成要素は、1つ又は複数のデータ/制御バス及び/又はアプリケーションプログラミングインタフェースにより、或いは様々な要素間の直接接続により相互接続し得る。
入出力インタフェース130は、撮像制御インタフェース131と、移動制御インタフェース132と、照明制御インタフェース133と、レンズ制御インタフェース134とを含む。移動制御インタフェース132は、位置制御要素132aと、速度/加速度制御要素132bとを含み得るが、そのような要素は統合且つ/又は区別不可能であってもよい。照明制御インタフェース133は、例えば、マシンビジョン検査システム100の様々な対応する光源の選択、電力(強度)、オン/オフ切り替え、及び該当する場合にはストローブパルスタイミングを制御する、照明制御要素133a−133nを含む。照明制御インタフェース133は照明制御要素133sipも含み、これは、図示の実施形態では、さらに詳細に後述するように、構造化照明パターン(SIP)生成部300と協働して、画像取得中、特にSIMモード画像取得中に構造化照明を提供する。
メモリ140は、画像ファイルメモリ部141と、SIM/SIPメモリ部140simと、1つ又は複数のパートプログラム等を含み得るワークピースプログラムメモリ部142と、ビデオツール部143とを含み得る。ビデオツール部143は、対応する各ビデオツールのGUI、画像処理動作等を決定するビデオツール部143a及び他のビデオツール部(例えば、143n)と、ビデオツール部143に含まれる様々なビデオツールで動作可能な様々な関心領域(ROI)を定義する自動、半自動、及び/又は手動の動作をサポートする関心領域(ROI)生成器143roiとを含む。
本開示の文脈の中では、当業者に既知であるように、ビデオツールという用語は一般に、ビデオツールに含まれるステップごとの動作シーケンスを作成せずに、又は一般化されたテキストベースのプログラミング言語等を用いずに、比較的単純なインタフェース(例えば、グラフィカルユーザインタフェース、編集可能パラメータウィンドウ、メニュー等)を通してマシンビジョンユーザが実施することができる、自動又はプログラムされた比較的複雑な動作セットを指す。例えば、ビデオツールは、動作及び計算を管理する少数の変数又はパラメータを調整することにより、特定のインスタンスで適用されカスタマイズされた画像処理動作及び計算の複雑な事前にプログラムされたセットを含み得る。基本となる動作及び計算に加えて、ビデオツールは、ユーザがビデオツールの特定のインスタンスのパラメータを調整できるようにするユーザインタフェースを含む。例えば、多くのマシンビジョンビデオツールでは、ユーザは、マウスを使用しての単純な「ハンドルドラッグ」動作を通して、グラフィカル関心領域(ROI)インジケータを構成し、ビデオツールの特定のインスタンスの画像処理動作によって解析すべき画像のサブセットのロケーションパラメータを定義することができる。可視のユーザインタフェース機能がビデオツールと呼ばれることもあり、基本となる動作が暗黙的に含まれることが留意されたい。
ビデオツール部143はZ高さ測定ツール部143zも含み、このツール部は、さらに詳細に後述するように、Z高さ想定動作に関連する様々な動作及び機能を提供する。一実施形態では、Z高さ測定ツール部143zは、Z高さツール143ztと、Z高さツールSIM/SIPモード制御143simとを含み得る。Z高さツール143ztは、例えば、オートフォーカスツール143afと、マルチポイントオートフォーカスツール143mafと含み得る。Z高さツールSIM/SIPモード制御143simは、SIM技法(例えば、さらに後述するような)に基づく最良合焦高さ及び/又はZ高さ測定を決定するモードで構成されるZ高さツールと併せて、画像スタック取得及び関連する構造化光パターン生成動作の一部を管理し得る。
手短に言えば、Z高さ測定ツール部143zは、既知のZ高さ測定ツールと同様の少なくともいくつかの動作を実行し得、例えば、合焦曲線の全て又は一部を生成する動作を学習モード及び実行モードで実行し、そのピークを最良合焦位置として見つけ得る。追加のZ高さ測定ツール動作は、さらに詳細に後述するように実行することもできる。
Z高さ測定ツール部143zに、代替の構成も可能である。例えば、Z高さツール143ztは、追加のZ高さ測定ツール要素を提供してもよく、又はZ高さツールは選択可能なモードオプションを有することができ、このオプションは、通常照明(例えば、光源230を使用して、光源光232を提供して)で取得した画像を利用する従来のコントラストベースの解析モードで動作するように構成されるか、それとも特定の構造化照明パターンで照明して(例えば、構造化照明パターン生成部300を使用して、SIP光源光232’を提供して)取得した画像を使用するSIMベースの解析モードで動作するように構成されるかを制御する。いずれの場合でも、SIM/SIPモード制御143simは、動作モード及び/又はSIM画像取得及び解析技法の使用に対応するように、Z高さ測定ツール要素のユーザインタフェース及び相互関係を管理する動作を提供し得る。より一般的には、そのような技法を、マシンビジョン検査システム100と併せて動作可能であり、SIM画像取得及び解析技法に基づく測定動作に関連して本明細書に説明される機能を提供する、現在既知であるか、又は後に開発される形態で実施し得ることが理解されるだろう。
カメラ系260からの信号線262及び制御可能なモータ294からの信号線296は、入出力インタフェース130に接続される。画像データの伝送に加えて、信号線262は、信号をコントローラ125又は画像取得を開始する他のどこかから伝送し得る。1つ又は複数のディスプレイ装置136(例えば、図1のディスプレイ16)及び1つ又は複数の入力装置138(例えば、図1のジョイスティック22、キーボード24、及びマウス26)も、入出力インタフェース130に接続することができる。ディスプレイ装置136及び入力装置138を使用して、ユーザインタフェースを表示することができ、ユーザインタフェースは様々なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)機能を含み得、これらの機能は、検査動作の実行、パートプログラムの作成及び/又は変更、カメラ系260によって取得された画像の閲覧、及び/又はビジョンシステム構成要素部200の直接制御に使用可能である。ディスプレイ装置136は、ビデオツールに関連付けられたユーザインタフェース機能を表示し得る。
図3は、様々なパターン生成及び画像露光方法に使用し得る構造化照明パターン生成器300の例示的な一実施形態のさらなる詳細を示すことを含む、図2のビジョンシステム構成要素部200の一部を示すブロック図である。構造化照明パターン生成器300及び関連付けられた方法については、同時係属中であり、本願と同じ譲受人に譲渡された、「露光制御を強化した構造化照明投影(Structured Illumination Projection With Enhanced Exposure Control)」という名称の2013年6月6日に出願された米国特許出願第13/912,116号により詳細に説明されている。図示の実施形態では、構造化照明パターン生成部300は、SIP光学部360と、光生成器310と、様々なパターンで構成されて、あるパターンの透過光及び/又は遮蔽光を生成する制御可能ピクセルアレイ351を含む空間光変調器(SLM)350と、SIPコントローラ330とを含む。SIPコントローラ300は、タイミング及び同期部(TSP)336と、グレースケールパターンシーケンサ332’を含み得るSLMコントローラ部332とを含み得る。SLMコントローラ部332は、例えば、信号線又はバス334、333、及び338を介してそれぞれ、SLM350、光生成器310、及びTSP336に接続し得る。
動作に際して、光生成器310は、光が、SLM350のピクセルアレイ351の照明エリアを照明するよう適宜構成(例えば、コリメート)されるように、SIP光学部360の第1の部分を通して光314を発し得る。次に、SLM350は、既知の方法に従って光を概ね透過するか、部分透過するか、又は遮断し、SIP光学部360の残りの部分を通して光路に沿って所望のパターンを伝送又は投影し得る。図3に示されるように、投影パターンはSIP光学部360から出力されて、ビームスプリッタ290に入力され、対物レンズ250を通る落射照明光として方向付けられて、視野を照明するSIP光源光232’となる。
いくつかの実施形態では、SLM350は、英国スコットランドのファイフ、ダルゲティ・ベイ(Fife、Dalgety Bay)に本部があるForth Dimension Displaysから入手可能なマイクロディスプレイグラフィックスアレイ等の反射性又は透過性のLCD型アレイを含み得、これは、一般に、所望の場合、従来のビデオ信号によって制御し得、電子的に生成された8ビットグレースケールパターンの表示に使用し得るLCDピクセルアレイを含み、このパターンは、グレースケール値に応じて、パターン所与の任意のピクセルを通して光314を透過するか、部分透過するか、又は遮断し得る。しかし、様々な実施態様では、SLM350は、制御可能な光偏向を所望のパターンで提供することができる、現在既知であるか、又は後に開発されるタイプの制御可能反射性シャッタを含み得る。使用し得る一種の制御可能反射性シャッタアレイとしては、例えば、スコットランドのファイフ、ダルゲティ・ベイ(Fife、Dalgety Bay)に本部があるForth Dimension Displaysから入手可能な液晶オンシリコン(LCOS)マイクロディスプレイ製品が挙げられる。様々な実施態様は一般に、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)である別のタイプのアレイを組み込み得る。DMD及び関連付けられた構成要素は、例えば、テキサス州プレーノー(Plano)に所在のTexas Instruments DLP Productsから入手可能である。DLPは一般に、DMD装置内のアレイ要素が「オン」位置又は「オフ」位置のいずれかにあり、投影/伝送されるグレースケールパターンを、重畳バイナリパターンの累積シーケンスとしてある時間にわたって生成しなければならないデジタル光処理(digital light processing)を表す。
様々な実施形態では、光生成器310をストロボ照明動作モードで使用して、適する光強度レベルで超高速光生成器応答時間(μs範囲内又はns範囲内)の組み合わせを提供し得る。光生成器310の一例としては、カリフォルニア州サンノゼ(San Jose)に所在のPhilips Lumileds Lighting Companyから入手可能なLuxeon(商標)製品ラインのうちのLEDの1つ等、1つ又は複数の高強度発光ダイオード(LED)を挙げることができる。
図3に示される実施形態では、SLM350は市販のDMDであり得、SLMコントローラ部332は、上記参照したTexas Instruments DLP Productsから入手可能なチップセット等のコンパニオンデジタルコントローラチップであり得る。SLMコントローラ部332は、所望のグレースケールパターン定義又は要求に応答し得、時間をかけて所望のグレースケールパターンを生成する重畳バイナリパターンの累積シーケンスを提供するSLM350及び光生成器310へ、同期制御信号を生成し得る。先に述べた’116号出願により詳細に記述されるように、市販のSLMコントローラは特定の欠陥を有することがあり、図示の実施形態では、TSP336をSLMコントローラ部332と併せて使用して、例えば、いくつかの実施形態又は実施態様では、256ビットよりも細かいグレースケール制御及び/又は他の利点を可能にすることにより、これらの欠陥を解消するか、又は低減し得る。様々な実施形態では、TSP336は、ライン又はバス331を介して、SIP照明制御要素133sip及び/又はSIM/SIPメモリ部140sim(様々な所望パターンに関連する所定又は学習された制御信号構成又はパラメータを記憶し得る)から、グレースケールパターン及び露光レベル要求又は制御信号を受信し得る。TSP336は次に、受信した信号を処理し、複数のインクリメンタルグレースケールパターン要求をSLMコントローラ部332に送信し得、それにより、SLMコントローラ部332は、固有の制御ルーチン及び回路を使用して、SLM350及び光生成器310を制御して、ある期間で256ビット分解能の各インクリメンタルグレースケールパターンを生成し得る。したがって、TSP336は、ライン339を介して制御信号を交換し得るカメラ260の画像積分期間内のインクリメンタル要求数を制御し得るため、複数のインクリメンタルグレースケールパターンによって達成される全体画像露光を制御し得る。様々な実施形態では、インクリメンタル要求のいくつかは、同一のパターン及び/又は露光インクリメントに対しての要求であり得る。いくつかの実施形態では、インクリメンタル要求の1つ又は複数は、異なるパターン及び/又は露光インクリメントに対する要求であり得る。所望であれば、照明パターンの256ビットを超えるグレースケール分解能をこのようにして達成し得る。一般に、TSP336が、自らが受信する制御信号及び/又は様々な構成要素に送信する制御信号に関連して、専用の処理及び決定的なタイミング(deterministic timing)を提供することが望ましい。したがって、いくつかの実施形態では、TSP336はプログラマブル論理アレイ等を含み得る。いくつかの(任意選択的な)実施形態では、SLMコントローラ部332が光生成器310を直接制御するのではなく、ライン333を省き、SLMコントローラ部332からの光制御タイミング信号をラTSP336に向けてライン333に出力してもよく、TSP336は、SLMコントローラ部332からのタイミング信号に基づいて、ライン333’ ’を介して光生成器310を制御し得る。これにより、SLMコントローラ部332の固有の動作に必要なタイミングウィンドウ内で光生成器310の追加の機能及び/又は精密にカスタマイズされた制御を提供可能になり得る。上述した様々な機能及び動作については、さらに詳細に後述する。
図4は、画像露光期間中に照明のグレースケールパターンを投影する、図3に示される空間光変調器350等の空間光変調器と併用される1つの典型的な従来の制御方法を概略的に説明するダイアグラム400である。特に、図4は、デジタルマイクロミラーデバイス等のDLP装置によって生成される、単一の構造化照明光ストライプLSにわたるほぼ正弦波状のグレーレベル強度変動GLVの生成を概略的に表す。
ダイアグラム400はパターン細分露光シーケンス(pattern subdivision exposure sequence)430を示し、このシーケンスは、各反復細分時間(iteration subdivision time)T1〜T4中にそれぞれ、光生成器からの光の各反復強度を使用して露光される複数の各パターン部分P1〜P4(細分パターン部分とも呼ばれる)を含む。パターン細分露光シーケンス430は、後述する基本原理を示すために、単純な4ビットグレーレベル正弦波パターンを構築する。
ダイアグラム400は、「光ストライプにわたるピクセル列」に沿って垂直に位置合わせされた対応する要素を含む。「平面図」410は、方向Ysに沿って延びるストライプである単一の構造化照明光ストライプLSにわたり概ね正弦波状のグレーレベル強度変動GLVを示す。ストライプLSにわたる明るい陰影及び暗い陰影は、強度パターン細分露光シーケンス430から生成される累積露光すなわち正味強度を表し、このシーケンスはPatIter_kで示され、さらに後述するように、完全なグレースケールパターン露光反復又はインクリメントk(例えば、k=1、2、3等)に対応し得ることを示す。この特定のストライプは、ピクセル列dに沿って最も明るく、ピクセル列a及びa’に沿って最も暗い。PatIter_kの平面図410の真上にはグラフ420があり、このグラフは、PatIter_kにわたる正味強度プロファイルへの寄与を概略的に表す。このグラフは、各細分時間T1〜T4中の各細分パターン部P1〜P4を提供するようにアクティブ化されるピクセル列を示すために使用されているクロスハッチパターンと同様のクロスハッチパターンを使用している。累積強度が時間に比例するように、光生成器が時間T1〜T4のそれぞれで同じ強度に設定されているものとして扱っている。時間T1〜T4は二進(binary)細分である。すなわち、T3=2*T4、T2=2*T3、及びT1=2*T2である。最も明るい列dのピクセルが、各細分パターン部分P1〜P4のそれぞれで「オン」であり、正味強度ni4を提供することが示される。次に明るい列c及びc’のピクセルは、P2を除く細分パターン部分のそれぞれで「オン」であり、正味強度ni3を提供する。次に明るい列b及びb’のピクセルは細分パターン部分P3及びP4でのみ「オン」であり、正味強度ni2を提供し、最も暗い列a及びa’は、細分パターン部分P4のみでオンであり、正味強度ni1を提供する。タイミング図440は、この説明のために、時間期間T1〜T4間の時間がわずかであると仮定して、グレーレベルストライプパターンPatIter_kを生成する合計時間がTIter_kであることを示す。設計及び/又は実験により、特定のマシン、光生成器、電圧レベル等の待ち時間、遅延等を較正するか、又は特定し得、結果を較正するか、又は記憶し得(例えば、SIM/SIPメモリ部140simに)、それにより、所望又は較正された照明レベルを提供するタイミング、動作電圧等の組み合わせを容易に決定し、且つ/又は補償し得る(例えば、SIPコントローラ330の動作において)ことが理解されるだろう。
上述した典型的な従来の制御方法は、DLPコントローラ(例えば、デジタルDMDコントローラ)で使用し得、これらのコントローラは、全体時間TIter_k及び/又は細分時間中に使用される光生成器強度を調整して、所望の正味グレーレベル強度パターンを達成する。
図4を参照して上述した単一の画像中の正弦波パターン露光の一般伝達関数は、

として表現し得、式中、PatIter_kは画像露光期間内の完全なグレーレベルパターン(例えば、複数のストライプにわたり正弦波グレーレベル強度プロファイルを有するストライプ)の「k」番目の反復であり、Tiはパターン生成時間細分(例えば、図4に示される時間細分T1〜T4の1つ)であり、Piはパターン細分i(例えば、パターン生成時間細分Tiの1つの期間中にオンであるSLMピクセルの部分パターン(例えば、図4に示されるパターン細分P1〜P4の1つ))であり、Iiは時間細分Ti中の光強度である。図4に示される図において暗示されるように、特定の構成では、TiはT(i−1)/(2^(i−1))が成立するように時間のバイナリ細分が実施され、パターン細分全体を通してI=I=Iとなるように一定の強度が利用されてもよい。
上述した典型的な従来の制御方法は、所望のグレーレベル強度パターン増大を達成するように、全体時間TIter_kを調整し、これは、細分時間中の時間Ti及び/又は光生成器の光強度Liのそれぞれを増大させることに等しい。しかし、’116号出願に記載のように、この手法は特定の欠陥をもたらすおそれがあり、SIM測定精度は、多くの他の用途では重大ではないこれらの変数のいくつかの選択の影響を受けやすい。したがって、DLPの典型的な従来の制御方法は、特定の高分解能精密マシンビジョン検査動作、特に、関連する問題及び解決策が’116号出願により詳細に記載される特定の高精度SIM用途に対して不適切であり得る。
図5は、既知のSIM技法を示す図である。図示の例では、図の部分500Aに示されるように、この技法は、異なる位相を有する(例えば、位相間の投影ストライプパターンの空間周期の有効空間位相シフトが120度)3つの構造化照明パターンPP1〜PP3のシーケンスをワークピースに投影することと、対応する画像I1〜I3を取得することとを含む。各画像に同じ露光レベルを仮定するとともに、各画像の投影ストライプパターン内の複数のストライプ(ライン)にわたり反復可能な正弦波強度変動を仮定すると、画像I1〜I3のそれぞれの同じピクセル位置では、部分500Bに示される結果と同様の結果が予期される。特に、上記仮定によれば、ピクセル位置P1が、正弦波ストライプ強度プロファイルにわたる3つの位置の強度に比例する画像I1〜I3での強度を有することを予期し、この3つの位置は、120度の空間位相シフトで隔てられる。これは、図500Bにおいて、3つの強度値(P1,I1)、(P2,I2)、及び(P3,I3)で示される。SIM技法は次に、ピクセル位置P1の3つの強度値に正弦波曲線を近似することを含む。変調度MDとしても知られる、結果として生成される近似曲線FCの振幅は、ピクセル位置P1でのワークピースが最良合焦位置にある場合に最大である。これは、ストライプのコントラストが、最良合焦位置から離れた合焦位置ではぼやけ、したがって、その場合、変調度MDが低くなるためである。
図6A〜図6Dは、3つの異なる合焦高さZa、Zb、Zcにおいて図5と同様のステップシーケンスを使用するSIM技法を示す図である。ワークピースの特定のピクセル位置に関する最良合焦高さ及び/又はZ高さを示すピーク変調Z高さを特定するために、変調度曲線MCが形成される。
図6Aに示されるように、3つの位相シフト画像I1a〜I3aのシリーズ610A(すなわち、照明パターン位相シフトを有する)は、垂直位置Zaで取得される。図6Aの光学系の小さな画像は、ソースSAから生じる投影照明光及び撮像システムが平面FPで合焦され、Z高さZaがFPから離れていることを示す。その結果、対応する変調度MDaは比較的小さい。図6Bに示されるように、3つの位相シフト画像I1b〜I3bのシリーズ610Bは、垂直位置Zbで取得される。図6Bの光学系の小さな画像は、ソースSAから生じる投影照明及び撮像システムが平面FPで合焦され、Z高さZbがZaよりもFPに近いことを示す。その結果、対応する変調度MDbはMDaよりも比較的大きい。図6Cに示されるように、3つの位相シフト画像I1c〜I3cのシリーズ610Cは、垂直位置Zcにおいて取得される。図6Cの光学システムの小さな画像は、ソースSAから生じる投影照明及び撮像システムが平面FPで合焦され、Z高さZcがFPに近づくことを示す。その結果、対応する変調度MDcは概ね、可能な限り大きい。
図6Dに示されるように、変調度MDa〜MDcは対応するZ高さ(垂直サンプル位置に記される)に対してプロットされ、変調度曲線MCがプロットされた点に近似される。変調度曲線MCのピークは、ワークピースの対応するピクセル位置の焦点が合うZ高さを示す。
上述したSIM技法は、高分解能Z高さ測定を高い横方向分解能で生成可能なことが分かっている。しかし、当業者には明らかなように、この技法の精度は少なくとも部分的に、フリンジ画像の精度(例えば、投影される正弦波フリンジ及び結果として生成される画像の忠実度)と、測定プロセスの一環として生成し得る、結果として生成される任意の高さマップの精度に依存する。図7及び図8に関してより詳細に後述するように、様々なZ高さ「リップル」の影響は、精度に悪影響を及ぼすおそれがある様々な投影及び/又は撮像アーティファクトに起因し得る。SIM技法の高分解能の潜在性のため、強度及び/又は強度プロファイルでの誤った変化がたとえ非常に小さなものであっても、もたらされる精度に大きな影響を与えるであろうことが理解されるだろう。
図7は、撮像ピクセルアレイIPPに相対する投影ピクセルパターンPPPでの投影ピクセルギャップの画像アーティファクトに起因する問題を示す図である。一実施態様では、投影ピクセルパターンPPPは、SLMピクセルアレイ351を拡大して描いた一部、及びそれに対応して生成される図3の構造化照明パターンSIPに対応し得、撮像ピクセルアレイIPPは、図3のカメラ系260の撮像ピクセルアレイの少なくとも一部に対応し得る。投影ピクセルパターンPPPは、X方向投影ピクセルピッチPPxと、Y方向投影ピクセルピッチPPyとを設けて複数の撮像ピクセルを配置したものとして示されている。また、各ピクセル間には、X方向投影ピクセルギャップPGx及びY方向投影ピクセルギャップPGyが設けられている。特定の一実施態様例では、投影ピクセルギャップPGx及びPGyは、SLMピクセルアレイでのミラー間の小さなギャップ(隙間)に対応し得る。撮像ピクセルアレイIPPも同様に、X方向撮像ピクセルアレイピッチIPx及びY方向撮像ピクセルピッチIPyを有して、複数の撮像ピクセルが描かれている。
図7の実施態様では、撮像ピクセルアレイIPPの個々のピクセルによって受ける投影ピクセルギャップPGx及びPGyに対応する投影ピクセルギャップ画像アーティファクトの量は、ピクセルごとに大きな強度変動を生じさせるおそれがある。特定の代表的な例として、第1の撮像ピクセルIP1は、投影ピクセルギャップに対応したピクセルギャップ画像アーティファクト及びそれに対応する強度低減を受けないものとして示され、一方、第2の撮像ピクセルIP2は、X方向投影ピクセルギャップPGxのみに対応したピクセルギャップ画像アーティファクト及びそれに対応する強度低減を受けるものとして示され、第3の撮像ピクセルIP3は、X方向及びY方向投影ピクセルギャップPGx及びPGyの両方に対応したピクセルギャップ画像アーティファクト及びそれに対応する強度低減を受けるものとして示される。そのような様々なギャップ画像アーティファクトは、結果として生成されるSIM画像に誤った周期性強度変動を生じせ、これにより、SIMシステムによって生成される表面高さマップに周期的な「リップル」に似た、対応するZ高さ誤差が生じるという点で問題である。
重要なことに、投影ピクセルパターンPPPが運ぶ粗い分解能正弦波パターンに含まれる空間高調波に起因しても不正確性が生じるおそれがある。より詳細には、理想化された、概略的に表された出力信号S1(投影ピクセルパターンPPPの下に示される)は、投影ピクセルパターンPPPの約4列の幅にわたる周期PER1を有する粗い正弦波を含む。図示したように、粗い正弦波信号S1は、異なる3つの信号レベルにのみ変化し、図3の構成のSIM技法に利用し得る信号の簡略化された一実施態様例を概略的に表す。正弦波信号S1の粗い性質に起因して、比較的高い空間高調波成分が存在し得、生成される対応する測定結果に不正確性を生じさせるおそれがある。図8に関してより詳細に後述するように、本明細書に開示される原理によれば、これらの高調波成分の影響からの不正確性は、1つ又は複数の複製投影ピクセルパターンの利用を通して低減し得る。したがって、本明細書に開示される原理を使用して、不正確性又はアーティファクトのこれらの原因に別個に、且つ/又は組み合わせて対処し得ることが理解されるだろう。
図8は、撮像ピクセルアレイ内のピクセルによって受け取られるギャップ画像アーティファクトに起因する強度変動を低減するために、図7の投影ピクセルギャップ画像アーティファクトの複製の利用を示す図である。特に、図8は、システムの精度に悪影響を及ぼす上述した影響を低減するために生成される複製投影ピクセルパターンRPPを示す。複製投影ピクセルパターンRPPは、図7の元の投影ピクセルパターンPPP及び撮像ピクセルアレイIPPに相対して示される。図8に示されるように、複製投影ピクセルパターンRPPは、X方向複製投影ピクセルピッチRPxと、Y方向複製投影ピクセルピッチRPyとを有するピクセル表現を含む。複製投影ピクセルパターンRPPの撮像位置は、X方向投影パターンシフトPPSx及びY方向投影パターンシフトPPSyだけ、元の投影ピクセルパターンPPPに相対してオフセットされて示される。図9A〜図9Dを用いてより詳細に後述するように、一実施態様では、投影アーティファクト抑制要素を利用し得、この要素は、元の光線を第1の方向でのオフセットを有して分割するか、又は複製し、次に、これらの光線を再び、第2の方向でのオフセットを有して分割するか、又は複製する。これは、元の投影ピクセルパターンPPPの各ピクセルの画像を4つに分割するか、又は複製することに等しい。しかし、図8に示される説明及び表現を簡潔にするために、投影ピクセルパターンPPP及び複製投影ピクセルパターンRPPのみを示すより単純な実施形態について説明する。
複製投影ピクセルパターンRPPのピクセル間には、X方向投影ピクセルギャップRGx及びY方向投影ピクセルギャップRGyが設けられている。複製投影ピクセルパターンRPPを図8の特定の実施形態に追加することの1つの結果は、撮像ピクセルアレイIPPのピクセルが、より一貫した量又はより均一な分布の投影ピクセルギャップ画像アーティファクトを受け取ることである。特定の代表的な例として、撮像ピクセルIP1は、X方向及びY方向投影ピクセルギャップRGx及びRGyの両方に対応するピクセルギャップ画像アーティファクト及び強度低減を受け取るものとして示され、これは、図7では、当該撮像ピクセルIP1が投影ピクセルギャップに対応するピクセルギャップ画像アーティファクト又は強度低減を受けなかったのとは対照的である。撮像ピクセルIP2は、図7ではX方向投影ピクセルギャップPGxのみに対応するピクセルギャップ画像アーティファクト及び強度低減を受けて示されたが、図8では、Y方向投影ピクセルギャップRGyに対応するピクセルギャップ画像アーティファクト及び強度低減も受けて示される。撮像ピクセルIP3は、図7に示されたように、X及びY方向投影ピクセルギャップPGx及びPGyに対応する同じ信号効果を受けて示される。したがって、撮像ピクセルIP1、IP2、及びIP3のそれぞれは、複製投影パターンピクセルRPPの利用を通して、2つの投影ピクセルギャップから同様の共通モード信号効果を受けるものとして図8に示される。
同数のピクセルギャップ画像アーティファクトが、撮像ピクセルアレイIPPの各ピクセルで受け取られない実施態様であっても、複製投影ピクセルパターンRPPの利用を通して、投影ピクセルギャップの影響をある程度低減し得ることが理解されるだろう。いくつかの実施態様では、投影ピクセルギャップの影響の抑制は、少なくとも部分的に投影ピクセルギャップの影響を、撮像ピクセルアレイIPPのピクセルの大半において共通モードの影響にすることによった達成されると見なし得る。図8の実施形態では、投影パターンシフトPPSx及びPPSyは、投影ピクセルピッチPPx及びPPyのそれぞれの約半分として示されるが、他の実施態様では、投影ピクセルピッチの異なる割合を利用し得る。様々な実施態様では、ワークピース倍率の必要性、ワークピースの要素、所望の視野等にしたがって、異なる投影パターン幅及びピクセルピッチを利用し得ることが理解されるだろう。図9A〜図9D及び図10に関してより詳細に後述するように、様々な実施形態では、投影ピクセルパターンの複製に利用される投影アーティファクト抑制要素を、撮像ピクセルピッチではなく投影ピクセルピッチに関連して寸法決めし得ることが望ましいことがある。
前に示したように、投影ピクセルギャップから生じる上述した問題に加えて、投影ピクセルパターンの複製は、信号S1に関して上述した高い空間高調波成分に関連する問題にも対処できる。図8に示されるように、信号S2は、投影ピクセルパターンPPP及び複製投影ピクセルパターンRPPの下に示される。信号S2は、ピクセルパターンPPP及びRPPの組み合わせに起因して画像ピクセルによって生成される出力の一部に対応するものとして理解され、投影ピクセルパターンPPPの約4列に等しい幅にわたる周期PER2を有するものとして示される。信号S1は異なる3つの信号レベルにのみ変化するとして示されたが、信号S2は、異なる5つの信号レベルに変化し、且つわずか幅1/2のインクリメントで変化するとして示されていることから、信号S2が信号S1よりも細かい空間分解能を有することがわかる。この差は、複製投影ピクセルパターンRPPのシフトされたロケーションに起因し、信号S1に示されるエネルギーを、図8の実施態様では、投影ピクセルパターンPPPと複製投影ピクセルパターンRPPとに分割されるものとして見なし得る。これにより、より高い分解能の正弦波形状を示すように、信号S2でのエネルギーレベルがより良好に分布する。この高分解能正弦波は、生成される対応するSIM Z高さ測定の高精度に繋がる低い空間高調波成分に対応する。
図9A〜図9Dは、投影アーティファクト抑制要素PASEと、構造化照明パターンの一部として投影ピクセルパターンの複製に利用し得る関連付けられた分割光線との様々な態様を示す図である。図9Aに示されるように、元の光線OLRは、第1の入射点ENP1において投影アーティファクト抑制要素PASEの少なくとも第1の複屈折材料層に入るものとして示され、次に、元の光線R11と、異常光線R21とに分割されて示され、これらの光線は、出射点EXP1及びEXP2のそれぞれで投影アーティファクト抑制要素PASEの層から出る。光線R11とR21との間のオフセットは、所望の抑制要素シフトDSESとして表される。投影ピクセルアレイの投影X軸に対応する方向に沿ったミクロン単位での所望の抑制要素シフトDSESxの決定に使用可能な式は、

DSESx=(PPx)x(N+Kfs)xMAPASE (式2)

であり、式中、PPxは、投影ピクセルアレイのX軸に沿った投影ピクセルピッチ(例えば、PPx=10μm/ピクセル)であり、Nは、シフトする所望の投影ピクセル数であり、Kfsは、X軸方向に沿ったさらなる所望の投影ピクセル端数シフト(例えば、Kfs=0.5ピクセル)であり、MAPASEは、投影アーティファクト抑制要素での投影パターンの倍率(例えば、MAPASE=1.0)である。整数ピクセル分のシフトが当該シフト方向と一致する方向のパターン周期と一致する場合、シフトなしと概ね区別不能であることが理解されるだろう。したがって、例えば、より厚い層の複屈折層を使用して、所望の投影ピクセル端数シフトを達成するためなど、必要な場合に、そのような整数シフトに所望の端数シフトを追加し得る。しかし、一般に、整数シフトは必要なく、様々な実施形態では、N=0である場合が好都合且つ/又は有利であり得ることが理解されるだろう。図9B〜図9Dに関してより詳細に後述するように、投影アーティファクト抑制要素PASE内の複数の複屈折材料層を利用して、追加の組の光線R12及びR22を生成し得る。例えば、所望であれば、マイクロメートル単位での同様の所望の抑制要素シフトDSESyを、投影ピクセルアレイの投影Y軸に対応する方向に沿って提供し得る。当然、より一般には、図9B〜図9Dに関して後述するような投影アーティファクト抑制要素は、本明細書に開示される原理に基づいて当業者によって決定し得るように、オフセット量及び/又は入力通常光線(例えば、光線R11)を横切る任意の所望の方向に沿ったオフセット方向をそれぞれ有する複数のパターン複製を提供するような寸法であり得、且つ/又は回転し得る。マイクロメートル単位で所望の抑制要素シフトDSESxを定義する上記式は、図8に関して上述したように、投影パターンシフトPPSxに関連し得る。N=0の場合、投影ピクセルの端数に関して、シフトPPSxは端数Kfsである。投影経路及び/又は撮像経路に沿った位置「i」でのマイクロメートル単位でのシフトPPSxは、PPSx=(DSESx)x(Mi/MAPASE)であり、式中、Miは、位置iでの投影パターン倍率である。
図9B及び図9Cに示されるように、特定の一実施態様例では、投影アーティファクト抑制要素PASEは、3つの層L1、L2、及びL3を含む。図9Bに示されるように、第1の層L1及び第3の層L3の外面S1及びS2は、投影アーティファクト抑制要素PASEの外面として設計し得る。特定の一実施態様例では、投影アーティファクト抑制要素PASEの全体厚は約2.2mmであり得る。図9Cは、図9Bの実施態様の層L1、L2、及びL3の他の特定の寸法及び属性を示す表を含む。図9Cに示されるように、全ての層L1〜L3は石英で作られているものとして示される。第1の層L1は厚さ0.92±0.05mm、配向角+45±1°、及び回転角0±1°を有するものとして示される。第2の層L2は、厚さ0.65±0.05mm、配向角+45±1°、及び回転角+45±1°を有するものとして示される。第3の層L3は、厚さ0.65±0.05mm、配向角+45±1°、及び回転角−45±1°を有するものとして示される。一実施態様では、第2及び第3の層L2及びL3は複屈折材料からなり得る。したがって、第1の層L1は、入力光線において第1の方向で第1の分割を生じさせ得、第2及び第3の層L2及びL3は、光線の第2の方向での第2の分割を生じさせる(例えば、元光線OLRの4つの光線R11、R21、R12、及びR22への総合効果分割において)。上記例での寸法は単なる例であり、限定ではない。より一般的には、様々な他の実施形態では、様々な複屈折層の厚さは、約100μm〜1mmのオーダー、またはそれ以上であり得る。
図9Dに示されるように、一実施態様では、投影アーティファクト抑制要素PASEによって生成される4つの光線R11、R21、R12、及びR22は、X軸及びY軸に沿って概ね等しく分けられる。X軸に沿ったオフセット(例えば、光線R11とR21との間及び光線R12とR22との間)は、X方向所望抑制要素シフトDSESxとして表される。同様に、Y軸に沿ったオフセット(すなわち、光線R11とR12との間及び光線R21とR22との間)は、Y方向所望抑制要素シフトDSESyとして表される。特定の一実施態様例では、DSESx=DSESy=5.4μmである。
図10は、図3に示される構造化照明パターン生成器の例示的な実施形態を含むとともに、投影アーティファクト抑制要素PASEを配置し得る一連の範囲1010、1020、及び1030をさらに示すシステム1000のブロック図である。図10の多くの構成要素が図3のものと同様又は同一であり得、後述する以外、同様に動作することが理解されるだろう。図10に示されるように、第1の範囲1010は、SLM350に概ね隣接する投影経路に配置され、第3の範囲1030は、ビームスプリッタ290の概ね隣接する投影経路に配置され、第2の範囲1020は、第1の範囲1010と第3の範囲1030との間に配置される。
一般に、投影アーティファクト抑制要素PASEを配置する範囲1010、1020、又は1030の選択は、特定の設計ファクタに関連付けられた様々なトレードオフに従って決定し得る。例えば、特定の実施態様では、投影アーティファクト抑制要素を、光線がコリメートされる(例えば、収差をより小さくし得る)領域に配置することが有利であり得る。投影アーティファクト抑制要素を投影経路において、縮小化が実行される前に配置する(その結果、比較的複雑性が低く、安価に製造される)ことも有利であり得る。特定の実施態様では、そのような恩恵は相互に排他的であり、且つ/又は単一の場所では得ることができない。
例えば、一実施態様では、第1の範囲1010の場合、光はコリメートされないが、焦点比は比較的大きくなり得、それにより、球面収差及び非点収差への計算される影響を比較的小さくすることができ、この範囲にすると、比較的複雑性が低く安価な製造に繋がり得る。範囲1020に関して、光線は集束及び拡散しており(すなわち、コリメートされない)、投影アーティファクト抑制要素を中間画像平面IMA1のいくらか近傍であるが、その平面IMA1に一致しないように配置することが望ましいことがある。投影アーティファクト抑制要素を中間画像平面IMA1の近傍に配置することにより、ガラスのサイズを最小化する(例えば、許容差要件、平坦性等を低減する)ことができるが、ゴースト反射が投影パターンに存在しないように十分な距離に配置することも要求される。これらの要件は、この範囲1020内に配置するために、製造を比較的より高価且つ複雑にする。第3の範囲1030では、光をコリメートすることができ、収差に影響を及ぼすことがないが、所望の分離距離及び製造を達成するために、比較的高価な要素を必要とし得る。特定の一実施態様例では、複屈折層の厚さは約150μm〜250μm厚であり得、したがって、超薄石英層を必要とする。これらのトレードオフに関係なく、範囲1010、1020、又は1030のうちの任意の範囲を利用し得、選択は一般に、製造の複雑性及び費用の低減と、システムの所望の精度レベルの増大とのバランスに依存する。
一般に、図10の構造化照明パターン生成器1000の設計の他の態様は、以下の考察の文脈の中で理解される。図7及び図8の信号S1及びS2に関して上述したように、システムの正弦波フリンジが、デジタルSLM装置を用いて生成され、基本正弦波周波数のいくらかの高調波は、光学系により、画像スタックの各スキャンステップで最終画像に伝達するおそれがある。上述したように、結果として生成される高さマップは、これらの高調波アーティファクトを「リップル」として含むおそれがある。さらに、これも上述したように、SLM及び結果として生成される投影ピクセルパターンは、各ピクセル間にギャプを有し、ギャップピッチは、撮像ピクセルアレイピッチに相対して2つの異なる値でうねることができ、それぞれがそれぞれのZ高さ誤差「リップル」を生じさせる。
投影アーティファクト抑制要素を利用して、そのような問題に対処する図8〜図10に関して上述した技法とは対照的に、結果として生成される上述したようなリップルを光学的にフィルタリングする代替の手法は、投影側開口数NAをかなり低減することである。しかし、特定の実施態様では、この手法は、SLM分解能(例えば、より高いフリンジ周波数)の選択、テレセントリック性(例えば、有限瞳孔距離)、収集レンズの複雑性(例えば、より高い画角)、及びスループット(例えば、より低い照明)等の側面で悪影響を有する。別の代替可能な手法は、より高い分解能のSLM(例えば、より多数のピクセルが、正弦波パターンの生成に利用される高精細システム)を利用することである。しかし、特定の実施態様では、そのような手法の様々な欠点は、画角がより高いため、より高品質の投影光学系(例えば、より高いコストの)が必要であること、それに対応して、SLMの製造がより高価であること、及びそのような構成が、SLMピクセルピッチと撮像ピクセルピッチに対するギャップとの不一致という上述した影響に対処しないことを含むことができる。いくつかの用途で使用された別の代替の手法は、投影パターンをピンぼけさせることである。しかし、合焦範囲を通してスキャンして、3D表面トポグラフィを特定することによってSIM画像スタックが得られる用途では、これは実用的な手法ではない。利用可能な別の代替の手法は、ギャップアーティファクトがなく、且つ/又は空間高調波成分が低い正弦波を提供するガラスフリンジパターン上に固定クロマを製造することを含む。しかし、特定の実施態様では、そのような手法の様々な欠点、すなわち特定のワークピース及び/又は対物レンズ又は倍率等に対して固定パターンの向き及び/又はパターンサイズを調整又は最適化することができないことを含み得る。さらに、十分に低い空間高調波成分を有する正弦波パターンマスクは、製造が高価であり得る。
上述したすべての代替の手法とは対照的に、投影アーティファクト抑制要素の利用を含んだ図8〜図10に関して上述した技法が、より安価な製造及びより高い精度の測定を含め、より良好な結果を提供し得ることが理解されるだろう。特に、投影アーティファクト抑制要素を利用する上述した技法は、普通ならSIMシステムの1組の投影光学要素によって提供される開口数NAを実質的に変更しないことで、様々な利点を達成する。すなわち、投影アーティファクト抑制要素を利用する投影光学系は、開口数を低減せずに変調伝達関数を低減(すなわち、空間高調波成分を低減)して、より良好な光学セクショニング性能及びスループットを維持するとともに、中間フォーマットSLMと互換性があるフリンジ周波数を可能にし得る。
図11は、本明細書に開示される原理により、投影アーティファクト抑制要素を含む構造化照明顕微鏡法(SIM)光学装置を動作させるルーチン1100の例示的な一実施形態を示す流れ図である。ブロック1110において、光生成器から発せられる光を受け取る制御可能空間光変調器(SLM)は、構造化照明パターンを出力として生成するように制御される。様々な実施態様では、制御可能SLMは、第1の方向に沿って特徴的なSLMピクセルピッチを有するSLMピクセルアレイを含む。ブロック1120において、1組の投影光学要素を利用して、ワークピースを配置し得る視野を照明する構造化照明パターン光源光を提供する。様々な実施態様では、1組の投影光学要素は、視野に構造化照明パターン光源光を出力する出力レンズを含む。1組の投影光学要素は、投影アーティファクト抑制要素を含むように構成され、この要素は、投影経路のSLMと出力レンズとの間に配置される。投影アーティファクト抑制要素を利用して、構造化照明パターン光源光の各光線を分割し、それにより、投影経路を横切る方向にオフセットされた構造化照明パターンの少なくとも1つの複製を提供する。いくつかの実施形態では、投影アーティファクト抑制要素は、有利なことに、その存在により、1組の投影光学要素の開口数が実質的に変わらないように構成される。いくつかの実施形態では、投影アーティファクト抑制要素は、有利なことに、構造化照明パターン光源光の各光線を各通常光線及び各異常光線に分割し、それにより、通常光線による構造化照明パターン(通常光線構造化照明パターン)は投影経路に沿って進行し、少なくとも1つの異常光線による構造化照明パターン(異常光線構造化照明パターン)は、投影経路を横切る方向に通常光線構造化照明パターンからオフセットを有しながら投影経路に沿って進行する構造化照明パターンの複製であるように構成し得る。
ブロック1130において、1組の撮像光学要素を利用して、構造化照明パターン光源光がワークピースから反射されたか、又はワークピースを透過したことから生じる構造化照明パターンワークピース光を受け取る。様々な実施態様では、1組の撮像光学要素は、ワークピースからの構造化照明パターンワークピース光を入力する対物レンズを含む。ブロック1140において、1組の撮像光学要素を利用して、撮像センサに向かって撮像経路に沿い、構造化照明パターンワークピース光を撮像する。様々な実施態様では、撮像センサは撮像ピクセルアレイを含む。
上述した様々な実施形態を組み合わせて、さらなる実施形態を提供することができる。本明細書に引用される全ての米国特許及び米国特許出願は、参照される。実施形態の態様は、必要な場合には変更して、様々な特許及び特許出願の概念を利用して、さらなる実施形態を提供することができる。
上述した実施形態は、構造化光パターンを変更又は再構成するように制御し得る制御可能空間光変調器を含むパターン生成要素と組み合わせた投影アーティファクト抑制要素の有用性を強調したが、本明細書に開示される原理による投影アーティファクト抑制要素が、反射性又は透過性マスク等の固定パターン生成要素と組み合わせて使用される場合にも、本明細書に概説された恩益及び利点を提供し得ることを理解されたい。例えば、特定の製造誤差又は制限された空間分解能、及び/又は低正弦波グレーレベル分解能等に起因する不正確性を低減し得る。
詳細に上述した説明に鑑みて、これら及び他の変更を実施形態に行うことができる。一般に、以下の特許請求の範囲では、使用される用語は、本明細書及び特許請求の範囲に開示される特定の実施形態に特許請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではなく、そのような特許請求の範囲によって権利が与えられる全範囲の均等物と共に、全ての可能な実施形態を包含するものとして解釈されるべきである。
10、100 マシンビジョン検査システム
12 ビジョン構成要素部
14 制御コンピュータシステム
16 ディスプレイ
18 プリンタ
20 ワークピース
22 ジョイスティック
24 キーボード
26 マウス
32、210 ワークピースステージ
34 光学撮像システム
120 制御システム部
125 コントローラ
130 入出力インタフェース
131 撮像制御インタフェース
132 移動制御インタフェース
132a 位置制御要素
132b 速度/加速度制御要素
133 照明制御インタフェース
133a〜133n、133sip 照明制御要素
134 レンズ制御インタフェース
136 ディスプレイ装置
138 入力装置
140 メモリ
140sim SIM/SIPメモリ部
141 画像ファイルメモリ部
142 ワークピースプログラムメモリ部
143、143a、143n ビデオツール部
143af オートフォーカスツール
143maf マルチポイントオートフォーカスツール
143roi 関心領域生成器
143sim Z高さツールSIM/SIPモード制御
143z Z高さ測定ツール部
143zt Z高さツール
170 ワークピースプログラム生成・実行器
190 電源部
200 ビジョン構成要素部
205 撮像部
212 中央透明部
220、230、240 光源
221、231、241、262、281、296、331、333、333’、333’’、334、338、339 信号線
222、232、232’、242 光源光
250 対物レンズ
255 ワークピース光
260 カメラ系
280 ターレットレンズアセンブリ
284 軸
286、288 レンズ
290 ビームスプリッタ
294 モータ
300 制御可能構造化照明パターン生成部
310 光生成器
314 光
330 SIPコントローラ
332 SLMコントローラ部
332’ グレースケールパターンシーケンサ
336 タイミング及び同期部
350 空間光変調機
351 制御可能ピクセルアレイ
360 SIP 光学部
400 図
430 パターン細分露光シーケンス
440 タイミング図
610A、610B、610C 3つの位相シフト画像のシリーズ
1000 システム
1010、1020、1030 範囲
1100 ルーチン

Claims (20)

  1. 投影経路及び撮像経路を備えた構造化照明顕微鏡法(SIM)光学装置であって、
    前記投影経路は、
    光を発する光生成器、
    前記光生成器から発せられる光を受け取り、出力として構造化照明パターンを生成するパターン生成要素、及び
    ワークピースを配置し得る視野を照明する構造化照明パターン光源光を前記視野に出力する出力レンズを含み、前記構造化照明パターンを向けて前記構造化照明パターン光源光を提供する1組の投影光学要素
    を含み、
    前記撮像経路は、
    撮像ピクセルアレイを含む撮像センサ、及び
    前記構造化照明パターン光源光が前記ワークピースによって反射されたか、又は前記ワークピースを透過した結果、生成される構造化照明パターンワークピース光を入力する対物レンズを含み、前記構造化照明パターンワークピース光を受け取り、前記撮像センサに向かう前記撮像経路に沿って、前記構造化照明パターンワークピース光を撮像する1組の撮像光学要素
    を含み、
    前記1組の投影光学要素は、前記パターン生成要素と前記出力レンズとの間の前記投影経路に配置される投影アーティファクト抑制要素を更に含み、前記投影アーティファクト抑制要素は、前記構造化照明パターン光源光の各光線を分割し、それにより、前記投影経路を横切る方向にオフセットされた前記構造化照明パターンの少なくとも1つの複製を提供するように構成される、SIM光学装置。
  2. 前記出力レンズ及び前記対物レンズは同じレンズである、請求項1に記載のSIM光学装置。
  3. 前記1組の投影光学要素はビームスプリッタを更に含み、前記ビームスプリッタは、前記構造化照明パターンが、前記ビームスプリッタから落射光として前記出力レンズに向けられるように、前記投影経路に配置され、前記対物レンズは、前記構造化照明パターンワークピース光を入力し、前記構造化照明パターンワークピース光を前記ビームスプリッタに通し、前記撮像経路に沿って伝送する、請求項2に記載のSIM光学装置。
  4. 前記投影アーティファクト抑制要素は、その存在により、前記1組の投影光学要素の開口数が実質的に変わらないように構成される、請求項1に記載のSIM光学装置。
  5. 前記投影アーティファクト抑制要素は、通常光線構造化照明パターンが前記投影経路に沿って進行し、少なくとも1つの異常光線構造化照明パターンが、前記投影経路を横切る方向に、前記通常光線構造化照明パターンからオフセットを有しながら、前記投影経路に沿って進行する前記構造化照明パターンの複製であるよう、前記構造化照明パターン光源光の各光線を通常光線及び異常光線にそれぞれ分割するように構成される、請求項1に記載のSIM光学装置。
  6. 前記投影アーティファクト抑制要素は、少なくとも第1の複屈折材料層を含む、請求項5に記載のSIM光学装置。
  7. 前記投影アーティファクト抑制要素は、少なくとも第2の複屈折材料層を更に含む、請求項6に記載のSIM光学装置。
  8. 前記投影アーティファクト抑制要素は、前記投影経路を横切る方向に異なるオフセット量又は方向を有する、前記構造化照明パターンの少なくとも2つの複製を提供するように構成される、請求項7に記載のSIM光学装置。
  9. 前記パターン生成要素は制御可能空間光変調器(SLM)を含み、前記SLMはSLMピクセルアレイを含み、前記SLMピクセルアレイは、前記SLMピクセルアレイの行軸又は列軸に沿ってSLMピクセルピッチPPを有し、
    前記投影アーティファクト抑制要素での前記構造化照明パターンの投影パターンピクセルピッチPPは、前記SLMピクセルピッチを、前記投影アーティファクト抑制要素の位置での前記構造化照明パターンの倍率で乗算したものに概ね等しく、前記オフセットは、前記投影アーティファクト抑制要素の位置においてPP×(N+K)であり、Nは整数であり、Kは端数である、請求項5に記載のSIM光学装置。
  10. Kは約1/2である、請求項9に記載のSIM光学装置。
  11. N=0であり、前記オフセットはPP×Kであり、前記投影アーティファクト抑制要素の少なくとも1つの複屈折材料層の厚さに関連する、請求項9に記載のSIM光学装置。
  12. 前記投影アーティファクト抑制要素の前記少なくとも1つの複屈折材料層の厚さは、100μm〜1.0mmの範囲内にある、請求項11に記載のSIM光学装置。
  13. 前記オフセットは1.0μm〜10μmの範囲内にある、請求項11に記載のSIM光学装置。
  14. 前記SLMピクセルアレイは、隣接ピクセル間にギャップを含み、前記投影アーティファクト抑制要素は少なくとも部分的に、前記SLMピクセルアレイ内の隣接ピクセル間の前記ギャップから生じるギャップ画像アーティファクトに起因する前記撮像ピクセルアレイでの強度の変動を低減する、請求項9に記載のSIM光学装置。
  15. 前記投影アーティファクト抑制要素は、前記オフセットによって、前記撮像ピクセルアレイ内のより多くのピクセルが、同様の量の前記ギャップ画像アーティファクトを受け取るように、前記構造化照明パターンの前記少なくとも1つの複製での前記ギャップ画像アーティファクトの複製に基づいて、前記撮像ピクセルアレイでの前記強度の変動を低減するように構成される、請求項14に記載のSIM光学装置。
  16. 前記1組の投影光学要素は、前記パターン生成要素と前記出力レンズとの間の前記投影経路に沿って変倍レンズ系を含み、前記投影アーティファクト抑制要素は、前記変倍レンズ系の後且つ前記出力レンズの前、又は前記パターン生成要素の後且つ前記変倍レンズ系の前で、前記投影経路に配置される、請求項1に記載のSIM光学装置。
  17. 前記投影アーティファクト抑制要素は、前記構造化照明パターン光源光が実質的にコリメートされる前記投影経路に配置される、請求項1に記載のSIM光学装置。
  18. 前記構造化照明パターンはフリンジパターンであり、フリンジの長方向は、前記構造化照明パターンの前記少なくとも1つの複製の前記オフセットの方向を横切る方向に沿って延びる、請求項1に記載のSIM光学装置。
  19. 構造化照明顕微鏡法(SIM)光学装置を動作させて、ワークピースの測定を得る方法であって、
    第1の方向に沿ってSLMピクセルピッチを有するSLMピクセルアレイを含み、光生成器から発せられた光を受け取る制御可能空間光変調器(SLM)を制御して、出力として構造化照明パターンを生成することと、
    前記ワークピースを配置し得る視野に構造化照明パターン光源光を出力する出力レンズを含む1組の投影光学要素を利用して、前記構造化照明パターンを方向付けて、前記視野を照明する前記構造化照明パターン光源光を提供することと、
    前記構造化照明パターン光源光が前記ワークピースによって反射されたか、又は前記ワークピースを透過したことから生じる構造化照明パターンワークピース光を入力する対物レンズを含む1組の撮像光学要素を用いて、前記構造化照明パターンワークピース光を受光することと、
    前記1組の撮像光学要素を用いて、撮像ピクセルアレイを含む撮像センサに向かう撮像経路に沿って前記構造化照明パターンワークピース光を撮像することと、
    前記1組の投影光学要素に含まれ、前記SLMと前記出力レンズとの間の投影経路に配置される投影アーティファクト抑制要素を使用して、前記構造化照明パターン光源光の各光線を分割し、それにより、前記投影経路を横切る方向にオフセットを有する前記構造化照明パターンの少なくとも1つの複製を提供することと、
    を含む、方法。
  20. マシンビジョン検査システムであって、
    撮像ピクセルアレイを含む撮像センサと、
    構造化照明パターン光源光がワークピースによって反射されたか、又は前記ワークピースを透過したことから生じる構造化照明パターンワークピース光を前記ワークピースから入力する対物レンズを含み、前記構造化照明パターンワークピース光を受け取り、前記撮像センサに向かう撮像経路に沿って前記構造化照明パターンワークピース光を撮像する1組の撮像光学要素と、
    光を発する光生成器と、
    第1の方向に沿って制御可能空間光変調器(SLM)ピクセルピッチを有するSLMピクセルアレイを含み、前記光生成器から発せられる光を受け取り、出力として構造化照明パターンを生成するように制御される制御可能SLMと、
    前記ワークピースを配置し得る視野に構造化照明パターン光源光を出力する出力レンズとして前記対物レンズが使用される構成を含み、前記視野を照明する前記構造化照明パターン光源光を提供するように、前記構造化照明パターンを向ける1組の投影光学要素と、
    前記構造化照明パターン光源光の各光線を分割し、それにより、前記投影経路を横切る方向にオフセットを有する前記構造化照明パターンの少なくとも1つの複製を提供するように構成される、前記制御可能SLMと前記出力レンズとの間の投影経路に配置される投影アーティファクト抑制要素と、
    を備える、マシンビジョン検査システム。
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