JP2015095962A - Rotary machine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施形態は、回転機械に関する。 Embodiments described herein relate generally to a rotating machine.
一般産業、鉄道、及びエレベータのような種々の分野で、モータのような回転機械が使われる。回転機械は、例えば、固定子コイル、固定子鉄心、及び回転子を有し、これらの部品における損失によって発熱する。 Rotating machines such as motors are used in various fields such as general industries, railways, and elevators. The rotating machine has, for example, a stator coil, a stator core, and a rotor, and generates heat due to losses in these components.
回転機械において、コイルに絶縁材料が設けられるとともに、軸受にグリースが用いられる。当該絶縁材料及びグリースは、使用温度上限が定められる。回転機械の温度を当該使用温度上限より下に保つため、当該回転機械にファンが設けられる。当該ファンは、回転機械を冷却し、絶縁材料及びグリースの劣化を防ぐ。ファンは、例えば、信頼性向上、省スペース化、及びコスト低減のため、一般的には回転軸に取り付けられる。 In a rotating machine, an insulating material is provided for a coil and grease is used for a bearing. For the insulating material and grease, the upper limit of operating temperature is determined. In order to keep the temperature of the rotating machine below the upper limit of the use temperature, a fan is provided in the rotating machine. The fan cools the rotating machine and prevents deterioration of the insulating material and grease. A fan is generally attached to a rotating shaft, for example, in order to improve reliability, save space, and reduce costs.
いわゆる自己通風形の回転機械において、回転機械の内部は、外部に対して開放される。このため、回転機械の内部の空気と外部の空気とが入れ替わることが可能である。ファンは、回転機械の筐体の中で回転軸に取り付けられ、外気を吸引して回転機械の内部を冷却する。 In a so-called self-ventilated rotating machine, the inside of the rotating machine is opened to the outside. For this reason, it is possible to exchange the air inside the rotating machine and the outside air. The fan is attached to the rotating shaft in the casing of the rotating machine and sucks outside air to cool the inside of the rotating machine.
一方、いわゆる全閉外扇形の回転機械において、回転機械の筐体はほぼ密閉される。ファンは、当該筐体の外に突出する回転軸に取り付けられ、ファンカバーによって覆われる。当該ファンは、筐体表面に風を当てることで、回転機械を冷却する。 On the other hand, in a so-called fully-enclosed fan-shaped rotating machine, the casing of the rotating machine is almost sealed. The fan is attached to a rotating shaft that protrudes outside the casing, and is covered with a fan cover. The fan cools the rotating machine by applying wind to the surface of the casing.
回転機械において、上述のファンは、正転方向及び逆転方向のいずれにも回転させられる。両方向の回転において同じ冷却性能を発揮するため、当該ファンとして、例えば、羽根が径方向に延びるラジアルファン(プレートファン)が用いられる。 In the rotating machine, the above-described fan is rotated in both the forward rotation direction and the reverse rotation direction. In order to exhibit the same cooling performance in both directions of rotation, for example, a radial fan (plate fan) whose blades extend in the radial direction is used as the fan.
ラジアルファンは、軸流ファンよりも大きな騒音を発しやすい。ラジアルファンは、羽根の回転により風が径方向に吹き出した際に、羽根の端部から渦が発生することで、騒音を発生させるおそれがある。当該羽根の端部を面取りすることで、ラジアルファンの発する騒音の低減が図られることがある。 Radial fans are more prone to generate noise than axial fans. The radial fan may generate noise due to the vortex generated from the end of the blade when the wind blows in the radial direction due to the rotation of the blade. By chamfering the end portion of the blade, noise generated by the radial fan may be reduced.
例えば、羽根が平坦な板状である場合、曲面状に面取り(R面取り、丸み面取り)がされる部分の半径(R)は、例えば、当該羽根の厚さ(面取りされる部分の幅)の半分となる。一般産業用のモータのような比較的小型の回転機械において、ファンの羽根の厚さは薄い。このため、羽根の端部を面取りしたとしても、面取りされた部分は小さい。面取りされた部分が小さい場合、面取りがされていない羽根に対する騒音の低減効果が低くなる。 For example, when the blade is a flat plate, the radius (R) of the portion that is chamfered (R chamfering, round chamfering) in a curved shape is, for example, the thickness of the blade (width of the chamfered portion). It becomes half. In relatively small rotating machines such as general industrial motors, the thickness of the fan blades is small. For this reason, even if the edge part of the blade is chamfered, the chamfered part is small. When the chamfered portion is small, the noise reduction effect for the blades that are not chamfered is reduced.
本発明の解決すべき課題の一つは、騒音を低減できる回転機械を提供することである。 One of the problems to be solved by the present invention is to provide a rotating machine capable of reducing noise.
一つの実施の形態に係る回転機械は、ステータと、ロータと、ファンと、を備える。前記ロータは、少なくとも一部が前記ステータに対向し、正転方向又は当該正転方向の逆方向に回転可能である。前記ファンは、前記ロータに固定されるボスと、前記ボスに対して放射状に延びる複数の羽根と、を有し、前記ロータとともに回転する。前記複数の羽根は、第1の基端部と、前記第1の基端部の反対側に位置するとともに前記第1の基端部よりも前記ボスから遠い第1の先端と、前記第1の基端部と前記第1の先端との間に位置するとともに前記第1の基端部より厚い第1の中間部と、前記第1の中間部から前記第1の先端に亘って設けられる円弧状の第1の曲面と、をそれぞれ有する。 A rotating machine according to one embodiment includes a stator, a rotor, and a fan. The rotor is at least partially opposed to the stator and is rotatable in the normal rotation direction or in the reverse direction of the normal rotation direction. The fan has a boss fixed to the rotor and a plurality of blades extending radially with respect to the boss, and rotates together with the rotor. The plurality of blades include a first base end, a first tip positioned on the opposite side of the first base end and farther from the boss than the first base end, and the first A first intermediate portion located between the base end portion and the first tip end and thicker than the first base end portion, and provided from the first intermediate portion to the first tip end. Each having an arcuate first curved surface.
以下に、第1の実施の形態について、図1乃至図4を参照して説明する。なお、実施形態に係る構成要素や、当該要素の説明について、複数の表現を併記することがある。当該構成要素及び説明について、記載されていない他の表現がされることは妨げられない。さらに、複数の表現が記載されない構成要素及び説明について、他の表現がされることは妨げられない。 The first embodiment will be described below with reference to FIGS. 1 to 4. Note that a plurality of expressions may be written together for the constituent elements according to the embodiment and the description of the elements. It is not precluded that other expressions not described in the component and description are made. Furthermore, it is not prevented that other expressions are given for the components and descriptions in which a plurality of expressions are not described.
図1は、第1の実施の形態に係る産業用モータ(以下、モータと称する)10を概略的に示す断面図である。モータ10は、回転機械の一例であり、回転電機、電動機、又は原動機とも称され得る。回転機械はモータ10に限らず、例えば、鉄道用モータ、及びエレベータの巻き上げ機のような他の機械であっても良い。
FIG. 1 is a sectional view schematically showing an industrial motor (hereinafter referred to as a motor) 10 according to a first embodiment. The
図1に示すように、モータ10は、いわゆる全閉外扇形のモータである。なお、モータ10はこれに限らず、いわゆる自己通風形のような他の形式のモータであっても良い。モータ10は、筐体11と、ステータ12と、ロータ14と、一対の軸受15と、ファン16と、ファンカバー17と、を有する。ステータ12は、固定子とも称され得る。ロータ14は、回転子とも称され得る。
As shown in FIG. 1, the
筐体11は、例えば金属によって形成される。筐体11は、ステータ12、ロータ14の一部、及び軸受15を収容する。ステータ12及び軸受15は、それぞれ、筐体11の内部に固定される。
The
ロータ14は、シャフト19を有する。シャフト19は、回転軸とも称され得る。シャフト19は、一対の軸受15に回転可能に支持される。ロータ14の一部は、ステータ12に対向する。モータ10に電力が供給されると、ロータ14及びシャフト19は、ステータ12、ロータ14、及びシャフト19の中心軸(回転軸、回転軸心、回転中心)まわりに、正転方向又は逆転方向に回転する。逆転方向は、正転方向の逆方向である。
The
シャフト19の両端部は、筐体11の外に突出する。シャフト19の一方の端部は、モータ10のトルクを利用する種々の機器が接続され得る。シャフト19の他方の端部に、ファン16が取り付けられる。すなわち、ファン16は、筐体11の外部に位置する。なお、モータ10が自己通風形の場合、ファン16は筐体11の内部に配置される。シャフト19のトルクは、例えばキー又はピンにより、ファン16に伝わる。すなわち、ファン16は、ロータ14及びシャフト19とともに正転方向又は逆転方向に回転する。
Both end portions of the
ファンカバー17は、ファン16を覆うように、筐体11に取り付けられる。ファンカバー17は、複数の通気口を有する。ファン16が回転することで、当該通気口から外気がファンカバー17の内部に吸い込まれる。ファン16が生じさせた風は、ファンカバー17と筐体11との間に設けられた隙間から、ファンカバー17の外に出る。この風が筐体11の表面を流れることにより、モータ10が冷却される。
The
図2は、ファン16を示す平面図である。図2に示すように、ファン16は、ラジアルファン(プレートファン)である。なお、ファンはラジアルファンに限らず、他の種類のファンであっても良い。ファン16は、ボス21と、支持板22と、六つの羽根23と、を有する。なお、羽根23の枚数はこれに限らず、例えば、所望の風量及び風圧によって決められ得る。
FIG. 2 is a plan view showing the
ボス21は、例えば、ハブ、連結部、基部、固定部、及び取付部とも称され得る。ボス21は、シャフト19と同じ方向に延びる円筒形状に形成される。ボス21の中心軸は、シャフト19の中心軸と一致する。なお、ボス21の中心軸は、シャフト19の中心軸からずれても良い。
The
ボス21は、開口部25と、外周面26とを有する。開口部25は、シャフト19と同じ方向に延びる円形の孔であり、シャフト19の端部が挿入される。これにより、ボス21は、シャフト19の端部に固定される。
The
図面に示されるように、本明細書において、X軸、Y軸及びZ軸が定義される。X軸とY軸とZ軸とは、互いに直交する。X軸は、シャフト19及びボス21が延びる方向に沿う。言い換えると、X軸は、シャフト19及びボス21の中心軸に対して平行に延びる。
As shown in the drawings, in this specification, an X axis, a Y axis, and a Z axis are defined. The X axis, the Y axis, and the Z axis are orthogonal to each other. The X axis is along the direction in which the
図3は、ファン16を、図2のF3−F3線に沿って示す断面図である。図3に示すように、支持板22は、ボス21の外周面26から、おおよそボス21の径方向に延びる。支持板22は、例えば、基部、支持部、及び接続部のようにも称され得る。
3 is a cross-sectional view of the
支持板22は、例えば略円形の傘型に形成される。支持板22は、略円錐形の第1の面28及び第2の面29を有する。第1の面28は、凸状の面である。第2の面29は、第1の面28の反対側に位置する凹状の面である。図1に示すように、第2の面29は、筐体11に向く。すなわち、第1及び第2の面28,29は、筐体11に向かうように、ボス21に対して斜めに延びる。なお、支持板22はこれに限らず、円盤状のような他の形状であっても良い。
The
羽根23は、例えば、翼、板、壁、及び送風部のようにも称され得る。図2に示すように、六つの羽根23は、ボス21に対して放射状に延びる。言い換えると、羽根23は、ボス21の径方向にそれぞれ延びる。
The blade |
ボス21と、支持板22と、羽根23とは、例えば樹脂によって一体に形成される。なお、ファン16はこれに限らず、ボス21、支持板22、及び/又は羽根23が、個別の部材によって形成されても良い。また、ファン16は、例えば鋳造された金属のような他の材料によって形成されても良い。
The
図3に示すように、羽根23は、支持板22の第1の面28からX軸に沿う方向にそれぞれ延びる。羽根23は、外側部分31と、内側部分32とを有する。外側部分31は、ボス21から離間した位置にある略四角形状の部分である。内側部分32は、外側部分31とボス21との間を接続する部分である。X軸に沿う方向において、外側部分31の長さ(高さ)は、内側部分32の長さ(高さ)よりも長い。
As shown in FIG. 3, the
以下、羽根23について詳しく説明する。以下の記載において、Z軸に沿って延びる一つの羽根23について、代表して説明する。特段の記載がない限り、当該一つの羽根23についての説明は、他の羽根23についても適応される。
Hereinafter, the
図2に示すように、羽根23は、第1の基端部41と、第1の先端42と、第1の中間部43と、一対の第1の曲面44と、をそれぞれ有する。第1の基端部41は、例えば、端部、基部、連結部、及び内側部分とも称され得る。第1の先端42は、例えば、端及び縁とも称され得る。第1の中間部43は、例えば、起点部及び幅広部とも称され得る。第1の曲面44は、例えば、面取り部及びR部とも称され得る。
As shown in FIG. 2, the
第1の基端部41は、羽根23の一方の端部であり、ボス21に結合される。言い換えると、第1の基端部41は、ボス21に向く。第1の基端部41は、図2のようにX軸に沿う方向からファン16を見たとき、Z軸に沿う方向においてボス21に最も近い点、線、又は面状の部分と、当該部分に近い一定の部分とを含む。
The first
第1の先端42は、第1の基端部41の反対側に位置する。言い換えると、第1の先端42は、ボス21の反対側に向く。第1の先端42は、図2のようにX軸に沿う方向からファン16を見たとき、Z軸に沿う方向においてボス21から最も遠い点、線、又は面状の部分である。図3に示すように、第1の実施形態における第1の先端42は、X軸に沿って延びる線状の部分である。
The
図2に示すように、第1の中間部43は、第1の基端部41と、第1の先端42との間に位置する。第1の実施形態において、第1の中間部43は、支持板22の外周よりもボス21から離間した位置(外側)にある。第1の中間部43と第1の基端部41との間の距離は、第1の中間部43と第1の先端42との間の距離よりも長い。すなわち、第1の中間部43は、羽根23の長さ方向(Z軸に沿う方向)の中央から外れた位置にある。なお、第1の中間部43は、羽根23の長さ方向の中央、又は当該中央よりもボス21に近い位置にあっても良い。
As shown in FIG. 2, the first
第1の中間部43は、第1の基端部41よりも厚い。言い換えると、第1の中間部43における羽根23の厚さ(Y軸に沿う方向の幅)は、第1の基端部41における羽根23の厚さよりも大きい。例えば、第1の中間部43の厚さは、第1の基端部41の厚さの1.2〜3倍である。なお、第1の中間部43の厚さはこれに限らない。
The first
羽根23は、一対の側面46をさらに有する。側面46は、第1の基端部41から第1の中間部43に向かっておおよそ直線状に延びる。一対の側面46の間の距離は、第1の基端部41から第1の中間部43に向かうに従って広くなる。言い換えると、羽根23は、ボス21から離れるに従って厚くなる。
The
一対の第1の曲面44は、第1の中間部43から第1の先端42に亘って設けられる。第1の曲面44は、円弧状に形成される。言い換えると、第1の曲面44は、曲面状に面取り(R面取り、丸み面取り)された部分である。一方の第1の曲面44は、他方の第1の曲面44と連続する。すなわち、一対の第1の曲面44は、一つの略半円状の曲面を形成する。第1の先端42は、一対の第1の曲面44が形成する当該一つの曲面の中央に位置する。なお、一方の第1の曲面44は、他方の第1の曲面44から離間した位置にあっても良い。
The pair of first
図4は、ファン16を図3のF4−F4線に沿って示す断面図である。図4に示すように、羽根23は、第2の基端部51と、第2の先端52と、第2の中間部53と、一対の第2の曲面54と、をそれぞれ有する。第2の基端部51は、例えば、端部、基部、連結部、及び内側部分とも称され得る。第2の先端52は、例えば、端及び縁とも称され得る。第2の中間部53は、例えば、起点部及び幅広部とも称され得る。第2の曲面54は、例えば、面取り部及びR部とも称され得る。
4 is a cross-sectional view of the
第2の基端部51は、X軸に沿う方向における羽根23の一方の端部である。言い換えると、第2の基端部51は、シャフト19が延びる方向に向く。さらに、第2の基端部51は、支持板22の第1の面28に結合される。言い換えると、第2の基端部51は、支持板22に接続される。第2の基端部51は、図4のようにZ軸に沿う方向からファン16を見たとき、X軸に沿う方向において支持板22に最も近い点、線、又は面状の部分と、当該部分に近い一定の部分とを含む。
The second
第2の先端52は、第2の基端部51の反対側に位置する。言い換えると、第2の先端52は、支持板22の反対側に向く。第2の先端52は、図4のようにZ軸に沿う方向からファン16を見たとき、X軸に沿う方向において支持板22から最も遠い点、線、又は面状の部分である。図3に示すように、第1の実施形態における第2の先端52は、Z軸に沿って延びる線状の部分である。
The second
図4に示すように、第2の中間部53は、第2の基端部51と、第2の先端52との間に位置する。第2の中間部53と第2の基端部51との間の距離は、第2の中間部53と第2の先端52との間の距離よりも長い。すなわち、第2の中間部53は、羽根23の幅方向(X軸に沿う方向)の中央から外れた位置(外側)にある。なお、第2の中間部53は、羽根23の幅方向の中央、又は当該中央よりも支持板22に近い位置にあっても良い。
As shown in FIG. 4, the second
第2の中間部53は、第2の基端部51よりも厚い。言い換えると、第2の中間部53における羽根23の厚さ(Y軸に沿う方向の幅)は、第2の基端部51における羽根23の厚さよりも大きい。
The second
一対の側面46は、第2の基端部51から第2の中間部53に向かっておおよそ直線状に延びる。一対の側面46の間の距離は、第2の基端部51から第2の中間部53に向かうに従って広くなる。言い換えると、羽根23は、支持板22から離れるに従って厚くなる。
The pair of side surfaces 46 extends approximately linearly from the second
一対の第2の曲面54は、第2の中間部53から第2の先端52に亘って設けられる。第2の曲面54は、円弧状に形成される。言い換えると、第2の曲面54は、曲面状に面取り(R面取り、丸み面取り)された部分である。一方の第2の曲面54は、他方の第2の曲面54と連続する。すなわち、一対の第2の曲面54は、一つの略半円状の曲面を形成する。第2の先端52は、一対の第2の曲面54が形成する当該一つの曲面の中央に位置する。なお、一方の第2の曲面54は、他方の第2の曲面54から離間した位置にあっても良い。
The pair of second
図3に示すように、支持板22は、第3の基端部61と、第3の先端62と、第3の中間部63と、一対の曲面64とを有する。第3の基端部61は、例えば、端部、基部、連結部、及び内側部分とも称され得る。第3の先端62は、例えば、端及び縁とも称され得る。第3の中間部63は、例えば、起点部及び幅広部とも称され得る。曲面64は、第4の曲面の一例であり、例えば、面取り部及びR部とも称され得る。
As shown in FIG. 3, the
第3の基端部61は、支持板22の一方の端部であり、ボス21に結合される。言い換えると、第3の基端部61は、ボス21に接続される。第3の基端部61は、図3のようにY軸に沿う方向からファン16を見たとき、支持板22が延びる方向においてボス21に最も近い点、線、又は面状の部分と、当該部分に近い一定の部分とを含む。
The third
第3の先端62は、第3の基端部61の反対側に位置する。言い換えると、第3の先端62は、ボス21の反対側に向く。第3の先端62は、図3のようにY軸に沿う方向からファン16を見たとき、支持板22が延びる方向においてボス21から最も遠い点、線、又は面状の部分である。第1の実施形態における第3の先端62は、円を形成する線状の部分である。
The third
第3の中間部63は、第3の基端部61と、第3の先端62との間に位置する。第3の中間部63と第3の基端部61との間の距離は、第3の中間部63と第3の先端62との間の距離よりも長い。なお、第3の中間部63は、支持板22の、第3の基端部61と第3の先端62との間の中央、又は当該中央よりもボス21に近い位置にあっても良い。
The third
第3の中間部63は、第3の基端部61よりも厚い。言い換えると、第3の中間部63における羽根23の厚さ(おおよそX軸に沿う方向の幅)は、第3の基端部61における羽根23の厚さよりも大きい。
The third
支持板22の第1の面28と第2の面29との間の距離は、第3の基端部61から第3の中間部63に向かうに従って広くなる。言い換えると、支持板22は、ボス21から離れるに従って厚くなる。
The distance between the
一対の曲面64は、第3の中間部63から第3の先端62に亘って設けられる。曲面64は、円弧状に形成される。言い換えると、曲面64は、曲面状に面取り(R面取り、丸み面取り)された部分である。一方の曲面64は、他方の曲面64と連続する。すなわち、一対の曲面64は、一つの略半円状の曲面を形成する。第3の先端62は、一対の曲面64が形成する当該一つの曲面の中央に位置する。なお、一方の曲面64は、他方の曲面64から離間した位置にあっても良い。
The pair of
モータ10が作動し、シャフト19が正転方向又は逆転方向に回転すると、ファン16も回転する。ファン16が回転することで、遠心力により空気が羽根23の表面に沿って流れる。すなわち、ファン16は、ファン16の径方向に風を流す。
When the
風は、羽根23の側面46及び第1の曲面44に沿って流れる。当該風の圧力は、第1の中間部43から第1の曲面44に亘る部分で比較的大きく変化する。この圧力変化により、風の渦が発生する場合がある。当該渦は、騒音の原因となり得る。風の一部は、羽根23の第2の中間部53から第2の先端52に亘る部分、及び支持板22の第3の中間部63から第3の先端62に亘る部分においても、渦を生じさせる場合がある。
The wind flows along the
第1の実施の形態に係るモータ10において、羽根23は、第1の基端部41より厚い第1の中間部43から第1の先端42に亘る、円弧状の第1の曲面44を有する。このため、モータ10及びファン16が比較的小さい(羽根23が比較的薄い)場合であっても、第1の曲面44の曲率半径を大きくすることができる。
In the
第1の曲面44の曲率半径が大きい(第1の曲面44の曲がりが緩やかである)ことで、風が、羽根23の表面から剥離する際に、第1の曲面44に沿った流れとなる。これにより、羽根23に沿って流れる風の圧力変化が緩やかになり、当該風による渦の発生が抑制される。従って、羽根23の回転によって発生する騒音が抑制される。
When the curvature radius of the first
例えば、第1の実施形態の羽根23は、平坦な板状であって面取りがされていない羽根に対して、約5.5%の騒音低減がされ得る。なお、第1の実施形態の羽根23は、平坦な板状であって面取りがされていない当該羽根と同等の風量及び風圧を生じさせることができる。
For example, the
さらに、第1の基端部41の厚さが第1の中間部43の厚さよりも小さい。これにより、第1の曲面44の曲率半径を大きくしながらも、ファン16の材料費を低減することで、モータ10の製造コストを低減できる。
Further, the thickness of the first
羽根23は、第2の基端部51より厚い第2の中間部53から第2の先端52に亘る、円弧状の第2の曲面54を有する。このため、モータ10及びファン16が比較的小さい場合であっても、第2の曲面54の曲率半径を大きくすることができる。これにより、羽根23の回転によって発生する騒音をさらに抑制できるとともに、モータ10の製造コストを低減できる。
The
支持板22は、第3の基端部61より厚い第3の中間部63から第3の先端62に亘る、円弧状の曲面64を有する。このため、モータ10及びファン16が比較的小さい場合であっても、曲面64の曲率半径を大きくすることができる。これにより、羽根23の回転によって発生する騒音をさらに抑制できるとともに、モータ10の製造コストを低減できる。
The
以下に、第2の実施の形態について、図5乃至図7を参照して説明する。なお、以下の複数の実施形態の説明において、既に説明された構成要素と同様の機能を持つ構成要素は、当該既述の構成要素と同じ符号が付され、さらに説明が省略される場合がある。また、同じ符号が付された複数の構成要素は、全ての機能及び性質が共通するとは限らず、各実施形態に応じた異なる機能及び性質を有していても良い。 Hereinafter, a second embodiment will be described with reference to FIGS. In the following description of the plurality of embodiments, components having the same functions as the components already described are denoted by the same reference numerals as those described above, and further description may be omitted. . In addition, a plurality of components to which the same reference numerals are attached do not necessarily have the same functions and properties, and may have different functions and properties according to each embodiment.
図5は、第2の実施の形態に係るファン16の平面図である。図5に示すように、第2の実施形態における第1の曲面44は、楕円の円弧状に形成される。当該楕円の長辺は、短辺の例えば1.2〜3倍である。なお、当該楕円の寸法はこれに限らない。
FIG. 5 is a plan view of the
図6は、図5のF6−F6線に沿ったファン16の断面図である。図7は、図6のF7−F7線に沿ったファン16の断面図である。図7に示すように、第2の実施形態における第2の曲面54は、楕円の円弧状に形成される。さらに、図6に示すように、第2の実施形態における曲面64は、楕円の円弧状に形成される。当該楕円の長辺は、短辺の例えば1.2〜3倍である。なお、当該楕円の寸法はこれに限らない。
FIG. 6 is a cross-sectional view of the
第2の実施形態のモータ10において、第1及び第2の曲面44,54と曲面64とは、楕円の円弧状である。このため、風が、羽根23及び支持板22の表面から剥離する際に、楕円の円弧状である第1及び第2の曲面44,54と曲面64とに沿った流れとなる。これにより、当該風の圧力変化がさらに緩やかになり、羽根23の回転によって発生する騒音がさらに抑制される。例えば、第2の実施形態の羽根23は、平坦な板状であって面取りがされていない羽根に対して、約6%の騒音低減がされ得る。
In the
以下に、第3の実施の形態について、図8を参照して説明する。図8は、第3の実施の形態に係るファン16を示す平面図である。図8に示すように、第3の実施形態の羽根23は、略楕円形状に形成される。羽根23は、基端71と、一対の第3の曲面72とをそれぞれ有する。
Hereinafter, a third embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 8 is a plan view showing the
基端71は、第1の基端部41の一部である。基端71は、第1の基端部41の端に位置するとともに、ボス21に向く。基端71は、図8のようにX軸に沿う方向からファン16を見たとき、Z軸に沿う方向においてボス21に最も近い点、線、又は面状の部分である。基端71は、ボス21から離間した位置にあるとともに、第1の先端42の反対側に位置する。すなわち、羽根23は、ボス21から離間した位置にある。なお、基端71がボス21に接続されても良い。
The
第3の実施形態において、第1の中間部43は、第1の先端42と、基端71との間の中央に位置する。すなわち、第1の中間部43と第1の先端42との間の距離は、第1の中間部43と基端71との間の距離と等しい。なお、第1の中間部43が、第1の先端42と基端71との間の中央からずれていても良い。
In the third embodiment, the first
一対の第3の曲面72は、第1の中間部43から基端71に亘って設けられる。第3の曲面72は、楕円の円弧状に形成される。言い換えると、第3の曲面72は、楕円の曲面状に面取りされた部分である。一方の第3の曲面72は、他方の第3の曲面72と連続する。すなわち、一対の第3の曲面72は、一つの略半楕円状の曲面を形成する。基端71は、一対の第3の曲面72が形成する当該一つの曲面の中央に位置する。なお、一方の第3の曲面72は、他方の第3の曲面72から離間した位置にあっても良い。
The pair of third
第3の実施形態における第1の曲面44の長辺は、短辺に対して例えば3〜15倍である。第3の曲面72の長辺及び短辺の比は、第1の曲面44の長辺及び短辺の比と等しい。一対の第1の曲面44と、一対の第3の曲面72とは、互いに連続する。これにより、第1及び第3の曲面44,72は、連続する楕円形の円周を形成する。
The long side of the first
第1の中間部43から第1の先端42までの羽根23の一部の形状は、第1の中間部43から基端71までの羽根23の一部の形状と同じである。言い換えると、羽根23の形状は、第1の中間部43を挟んで対称(線対称且つ点対称)に形成される。すなわち、羽根23の厚さは、長さ方向(Z軸に沿う方向)の中央で最大となる。なお、羽根23の形状はこれに限らない。
The partial shape of the
第3の実施形態のモータ10によれば、羽根23の第1の先端42と基端71との間の中央に位置する第1の中間部43から、第1の先端42に亘る第1の曲面44と、基端71に亘る第3の曲面72と、が設けられる。言い換えると、羽根23が楕円形状に形成される。これにより、風が、一つの楕円形の円周を形成する羽根23の表面を流れ、当該風の圧力変化がさらに緩やかになる。従って、羽根23の回転によって発生する騒音がさらに抑制される。例えば、第3の実施形態の羽根23は、平坦な板状であって面取りがされていない羽根に対して、約8%の騒音低減がされ得る。
According to the
以下に、第4の実施の形態について、図9を参照して説明する。図9は、第4の実施の形態に係るファン16を示す断面図である。図9に示すように、第4の実施形態における第1の先端42は、略正弦曲線状の波形に形成される。当該波形の周期及び振幅は、例えば、約数mm〜数cmである。なお、第1の先端42はこれに限らず、例えば矩形波状のような他の形状に形成されても良い。言い換えると、第1の先端42は、凹凸を有する。
Hereinafter, a fourth embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 9 is a sectional view showing the
第2の先端52も同様に、略正弦曲線状の波形に形成される。第2の先端52はこれに限らず、例えば矩形波状のような他の形状に形成されても良い。言い換えると、第2の先端52は、凹凸を有する。第2の先端52は、第1の先端42と異なる形状を有しても良い。
Similarly, the
第4の実施形態のモータ10によれば、第1及び第2の先端42,52が波形に形成される。これにより、第1及び第2の先端42,52における風の剥離が分散される。これにより、羽根23の回転によって発生する騒音がさらに抑制される。
According to the
以下に、第5の実施の形態について、図10を参照して説明する。図10は、第5の実施の形態に係るファン16の一部を、羽根23を切り欠いて示す平面図である。図10に示すように、第5の実施形態における第1の先端42、第1の中間部43、及び一対の第1の曲面44に、複数のディンプル75が設けられる。複数のディンプル75は、複数の凹部の一例である。言い換えると、第1の先端42、第1の中間部43、及び一対の第1の曲面44に、複数の凹部及び凸部が形成される。
The fifth embodiment will be described below with reference to FIG. FIG. 10 is a plan view showing a part of the
また、第3の先端62、第3の中間部63、及び一対の曲面64に、複数のディンプル76が設けられる。さらに、第2の先端52、第2の中間部53、一対の第2の曲面54にも、複数のディンプルが設けられる。
A plurality of
第5の実施形態のモータ10において、第1及び第2の曲面44,54と曲面64とに複数の凹部及び凸部(ディンプル75,76)が形成される。これにより、羽根23及び支持板22の表面を流れる風が剥離する位置が、第1乃至第3の先端42,52,62の近く(風下側)に移る。これにより、羽根23及び支持板22に沿って流れる風の圧力変化が緩やかになり、羽根23の回転によって発生する騒音が抑制される。
In the
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、羽根の第1の中間部が第1の基端部よりも厚く、当該第1の中間部から第1の先端に亘って円弧状の第1の曲面が設けられる。これにより、羽根が生じさせる騒音を低減できる。 According to at least one embodiment described above, the first intermediate portion of the blade is thicker than the first proximal end portion, and the arc-shaped first first portion extends from the first intermediate portion to the first distal end. A curved surface is provided. Thereby, the noise which a blade | wing produces can be reduced.
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。 Although several embodiments of the present invention have been described, these embodiments are presented by way of example and are not intended to limit the scope of the invention. These novel embodiments can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the scope of the invention. These embodiments and modifications thereof are included in the scope and gist of the invention, and are included in the invention described in the claims and the equivalents thereof.
例えば、ファン16は、支持板22を有さなくても良い。また、ファン16の一部を、ファンシュラウドのような種々の部材が覆っても良い。前記ファンシュラウドがファン16の一部を覆う場合、例えば、羽根23の第1の先端42は、支持板22の外周(第3の先端62)よりもボス21の近くに配置される。
For example, the
10…モータ、12…ステータ、14…ロータ、16…ファン、21…ボス、22…支持板、23…羽根、41…第1の基端部、42…第1の先端、43…第1の中間部、44…第1の曲面、51…第2の基端部、52…第2の先端、53…第2の中間部、54…第2の曲面、61…第3の基端部、62…第3の先端、63…第3の中間部、64…曲面、71…基端、72…第3の曲面、75,76…ディンプル。
DESCRIPTION OF
Claims (8)
少なくとも一部が前記ステータに対向し、正転方向又は当該正転方向の逆方向に回転可能なロータと、
前記ロータに固定されるボスと、前記ボスに対して放射状に延びる複数の羽根と、を有し、前記ロータとともに回転するファンと、
を具備し、
前記複数の羽根は、第1の基端部と、前記第1の基端部の反対側に位置するとともに前記第1の基端部よりも前記ボスから遠い第1の先端と、前記第1の基端部と前記第1の先端との間に位置するとともに前記第1の基端部より厚い第1の中間部と、前記第1の中間部から前記第1の先端に亘って設けられる円弧状の第1の曲面と、をそれぞれ有する、
回転機械。 A stator,
A rotor at least partially facing the stator and capable of rotating in the forward rotation direction or in the reverse direction of the forward rotation direction;
A fan having a boss fixed to the rotor and a plurality of blades extending radially with respect to the boss, and rotating together with the rotor;
Comprising
The plurality of blades include a first base end, a first tip positioned on the opposite side of the first base end and farther from the boss than the first base end, and the first A first intermediate portion located between the base end portion and the first tip end and thicker than the first base end portion, and provided from the first intermediate portion to the first tip end. Each having an arc-shaped first curved surface,
Rotating machine.
前記複数の羽根は、前記支持板に接続された第2の基端部と、前記第2の基端部の反対側に位置する第2の先端と、前記第2の基端部と前記第2の先端との間に位置するとともに前記第2の基端部より厚い第2の中間部と、前記第2の中間部から前記第2の先端に亘って設けられる円弧状の第2の曲面と、をそれぞれ有する、
請求項1の回転機械。 Further comprising a support plate extending from the boss,
The plurality of blades include a second base end connected to the support plate, a second tip positioned on the opposite side of the second base end, the second base end, and the second A second intermediate portion that is located between the two distal ends and is thicker than the second proximal end portion, and an arc-shaped second curved surface that extends from the second intermediate portion to the second distal end. And having
The rotating machine according to claim 1.
第1の中間部は、前記第1の先端と前記基端との間の中央に位置する、
請求項3の回転機械。 The plurality of blades have a base end located on the opposite side of the first tip and the end of the first base end, and an elliptical arc shape provided from the first intermediate part to the base end. Each having a third curved surface,
The first intermediate portion is located at the center between the first distal end and the proximal end.
The rotating machine according to claim 3.
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