JP2015095749A - 磁界ループアンテナ - Google Patents

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小笠原 隆行
Takayuki Ogasawara
隆行 小笠原
佐々木 愛一郎
Aiichiro Sasaki
愛一郎 佐々木
森村 浩季
Hiroki Morimura
浩季 森村
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Abstract

【課題】磁界分布における非通信領域を低減させることが可能な磁界ループアンテナを提供する。【解決手段】磁界ループアンテナ1は、通信用の送信側として使用されるアンテナであり、同心円状の複数の電流ループ、例えば図1のような2つの電流ループ(具体的には導線)によって構成される。外側の電流ループにI1sinθのキャリア信号が与えられ、内側のループには、位相がΦずれたI2sin(θ+Φ)のキャリア信号が与えられる。但し、I1,I2ともに>0である。【選択図】図1

Description

本発明は、磁界ループアンテナに関するものである。
20MHz以下の低周波磁界は、人体や物といった周囲環境との相互作用が電界等と比べて著しく低いことから、通信エリアを限定した無線通信用の通信媒体として利用される。
一般に磁界は、電流ループによって生成することが可能である。そして、非特許文献1のように、送受のループが対向する向きに設置された状態で磁界通信を行う。
トランジスタ技術Jr 2013年1−2月合併号 CQ出版社
しかし、非特許文献1のような、1つの平面上に設置された送信ループが作り出す磁界では、送受信機の持つループアンテナの中心軸がずれると読み取りが困難になるという課題があった。課題の例としてx−y平面に設置された送信ループを図13に、その送信ループが作る磁界分布を図14に示す。図の磁界分布は、z−x平面における磁界強度の分布を示したもので、磁界強度は原点から離れるにしたがい、等高線で示すように減衰する。x軸、z軸は距離を送信ループの最外径で規格した規格化距離である。点線で囲われている領域(以下、非通信領域と呼ぶ)は、理論的に磁束密度がゼロとなる空間であり、等高線が著しく落ち込んでいる。この空間に受信側のループ(図示せず)の中心が位置すると、受信ループを貫く磁力線がゼロ本となるため、信号を検出できず磁界通信を行うことができない。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、磁界分布における非通信領域を低減させることが可能な磁界ループアンテナを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、第1の本発明は、同心円状の複数の電流ループで構成され、前記各電流ループに流れる電流の向きが同じであり、前記各電流が互いに異なる位相を有することを特徴とする磁界ループアンテナをもって解決手段とする。
第2の本発明は、同心円状の複数の電流ループで構成され、隣り合う前記電流ループに流れる電流の向きが互いに逆であり、前記各電流が互いに異なる位相を有することを特徴とする磁界ループアンテナをもって解決手段とする。
本発明によれば、磁界分布における非通信領域を低減させることができる。よって、通信可能な空間を広げることができ、その結果、受信側のアンテナの中心とずれても確実に通信を行える。
第1の実施の形態に係る磁界ループアンテナ1を示す図である。 磁界ループアンテナ1による磁界分布を示す図である。 磁界ループアンテナ1においてΦを0度から360度まで変化させた際の非通信領域の軽減効果を示す図である。 第2の実施の形態に係る磁界ループアンテナ2を示す図である。 磁界ループアンテナ2においてΦを0度から360度まで変化させた際の非通信領域の軽減効果を示す図である。 第3の実施の形態に係る磁界ループアンテナ3を示す図である。 磁界ループアンテナからの距離に応じて相対磁界強度が3、5、7、9乗減衰することを示す図である。 2重の磁界ループアンテナを用いて生じさせた5乗減衰の磁界分布を示す図である。 2度の位相差を与えた際の磁界分布を示す図である。 相対磁界強度の5乗減衰において遠方で3乗減衰が発生する様子を示す図である。 5乗減衰特性が得られる領域と、その領域で得られる最大の改善度の関係を示す図である。 2ループ間の位相差と規格化距離の関係を示す図である。 x−y平面に設置された送信ループを示す図である。 図13の送信ループが作る磁界分布を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。但し、本発明は多くの異なる様態で実施することが可能であり、本実施の形態の記載内容に限定して解釈すべきではない。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る磁界ループアンテナ1を示す図である。
磁界ループアンテナ1は、通信用の送信側として使用されるアンテナであり、同心円状の複数の電流ループ、例えば図1のような2つの電流ループ(具体的には導線)によって構成される。外側の電流ループにIsinθのキャリア信号が与えられ、内側のループには、位相がΦずれたIsin(θ+Φ)のキャリア信号が与えられる。但し、I1,I2ともに>0である。つまり、電流の方向は同一である。なお、3個以上の電流ループを使用する場合は、全ての電流の方向を同一とし、位相は互いに異ならせる。
上記のΦを与えることで、図2に示す磁界分布ように非通信領域の影響を低減することができる。
図3は、磁界ループアンテナ1においてΦを0度から360度まで変化させた際の非通信領域の軽減効果を示す図である。
縦軸は、従来技術に対する相対的な信号強度の増加量に対応する相対信号強度を示す。Φが180度のときに、非通信領域の改善効果(相対信号強度)が最大となり、約5.5dBの増加となる。
このように、電流ループ間に流れるキャリア信号に位相差を与えることにより効果的に非通信領域の影響を軽減させることができ、通信可能な領域を確保することができる。その結果、磁界ループアンテナ1の中心と受信側のアンテナの中心が互いにずれても確実に通信を行える。
[第2の実施の形態]
図4は、第2の実施の形態に係る磁界ループアンテナ2を示す図である。
磁界ループアンテナ2は、磁界ループアンテナ1に対し、電流I1とI2が互いに逆方向に流れることが異なる。その他は磁界ループアンテナ1と同様である。なお、3個以上の電流ループを使用する場合は、隣り合う電流ループに流れる電流の向きを互いに逆とする。例えば、3個の電流ループを使用する場合、電流の向きは、例えば、半径が最小の電流ループから順に時計回り、反時計回り、時計回りとする。
図5は、磁界ループアンテナ2においてΦを0度から360度まで変化させた際の非通信領域の軽減効果を示す図である。
Φが0から増加するにしたがい、非通信領域の減少量が少なくなるが、これは受信ループを貫く磁束密度が増加するからであり、通信可能領域が広がることを意味する。Φが180度のときに、非通信領域の改善効果が最大となり、約6.4dBの増加となる。第1の実施の形態に対してより効果的に非通信領域を低減させることができる。
このように、電流ループ間に流れるキャリア信号に位相差を与えることにより効果的に非通信領域を低減させることができ、通信可能な領域を確保することができる。その結果、磁界ループアンテナ2の中心と受信側のアンテナの中心が互いにずれても確実に通信を行える。
[第3の実施の形態]
図6は、第3の実施の形態に係る磁界ループアンテナ3を示す図である。
磁界ループアンテナ3は、磁界ループアンテナ2の変形例である。磁界ループアンテナ3では、Nを電流ループの数、Iを電流ループk(k=1,2,…,N)に流れる電流(ただし、電流の方向に応じて正または負の値をとる)、rを電流ループkの半径とした場合、次のN−1個の式
の値がそれぞれ0であることを特徴とする。その他は磁界ループアンテナ2と同様である。
このような条件を満たすことで、磁界ループアンテナ3から生じる磁界は、通常の3乗減衰以上に急峻な2(N+1)乗減衰を生じる。2(N+1)減衰の例として3、5、7、9乗減衰を図7に示す。図7の横軸z/rは、磁界ループアンテナ3からの距離を当該アンテナの最外径で規格化した値の対数値である。後述の図10も同様である。
このような急峻に減衰する磁界においても非通信領域が存在する。例として、図4と同様の2重の磁界ループアンテナを用いて生じさせた5乗減衰の磁界分布を図8に示す。図8における点線で囲われている領域が非通信領域であり、磁束密度が著しく低下している。
第2の実施の形態と同様に、磁界ループアンテナ3に流れる電流に位相差を設けることで非通信領域を縮小させることができる。例として2度の位相差を与えた際の磁界分布を図9に示す。位相差を設けない場合(図8)に比べて、非通信領域が低減されている。
しかし、第1および第2の実施の形態と異なる点として、磁界ループアンテナに流れる電流に位相差を設けると、アンテナから遠方において急峻な2(N+1)減衰が無くなり、緩慢な3乗減衰が生じてしまう(図10)。第1および第2の実施の形態では、もともと3乗減衰を利用しているので、このように減衰特性が変わる現象は起こらない。
磁界ループアンテナから所定の距離までは通信でき、それより遠くでは通信できないような、すなわち高精度なエリア限定を実現するには、通信に利用したい通信距離内において3乗以上の2(N+1)乗減衰を確保する必要がある。たとえば通信距離を1mとしたとき、高精度にエリア限定するためには、3乗以上の磁界が少なくとも1m以上は広がっていなければならない。この理由は、1mよりも小さいと、通信距離内に緩慢な3乗減衰が含まれてしまうことで閾値判定誤差が大きくなり、正確な位置推定が困難となるためである。3乗以上の減衰から3乗減衰に変わる座標を、3dBのかい離が生じた座標とし、図10では矢印間の幅が3dBとなる座標とする。緩慢な3乗減衰の影響の回避を考慮すると、上記条件を満たすことで、所望の2(N+1)乗減衰特性を確保できる領域が通信エリアよりも広く、かつ、その領域内では位相差により非通信領域が可能な限り低減されている状態が得られる。
5乗減衰特性が得られる領域と、その領域で得られる最大の改善度の関係を図11に示す。横軸は磁界ループアンテナ3からの距離をアンテナの最外径で規格化した値を用いた。例えば規格化距離が4であり磁界ループアンテナ3の最外径が0.25mならば、実際の距離は0.25mの4倍、すなわち1mである。図11から、より短い規格化距離で通信を行う場合は、より多くの位相差を与えることが許容されるので、改善度も大きな値を得られることが分かる。この図11の関係を用いることで所望の2(N+1)乗減衰特性を確保でき、かつ最大の改善度を得られる。すなわち、最適な関係であると言える。図11の改善度を実現するには、図12に示す位相差を与えればよい。図12において横軸は、隣り合う2ループ間の位相差である。
このように、上記条件を満たしつつ、かつループ間に流れるキャリア信号の位相差としては、図11、図12に従って最適値を与えることにより、効果的に非通信領域を消失させることができ、通信可能な領域を確保することができる。
1、2、3 磁界ループアンテナ

Claims (3)

  1. 同心円状の複数の電流ループで構成され、前記各電流ループに流れる電流の向きが同じであり、前記各電流が互いに異なる位相を有することを特徴とする磁界ループアンテナ。
  2. 同心円状の複数の電流ループで構成され、隣り合う前記電流ループに流れる電流の向きが互いに逆であり、前記各電流が互いに異なる位相を有することを特徴とする磁界ループアンテナ。
  3. 請求項2に記載の磁界ループアンテナにおいて、Nを電流ループの数、Iを電流ループk(k=1,2,…,N)に流れる電流(ただし、電流の方向に応じて正または負の値をとる)、rを電流ループkの半径とした場合、次のN−1個の式
    の値がそれぞれ0であることを特徴とする磁界ループアンテナ。
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