JP2015095535A - 太陽電池モジュールの設置方法、及び、太陽電池モジュール設置構造体 - Google Patents

太陽電池モジュールの設置方法、及び、太陽電池モジュール設置構造体 Download PDF

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尚伸 横山
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Abstract

【課題】簡単な装置構成で、つらら等の発生を抑制しつつ、太陽電池モジュール上の積雪を融雪できる太陽電池モジュールの設置方法を提供する。【解決手段】太陽電池モジュール1を、建造物の上面2に設置し、太陽電池モジュール1に、電流を印加して融雪可能な温度に発熱させる外部電源装置を接続する太陽電池モジュールの設置方法であって、太陽電池モジュール1を建造物2の上面に建造物の上面角部Aより突出するように設置し、かつ、太陽電池モジュール1の建造物の上面角部Aから突出した部分1aの少なくとも一部に薄膜太陽電池セル10を存在させる。【選択図】図2

Description

本発明は、太陽電池モジュールを、建造物の上面に設置する態様電池モジュールの設置方法、及び、太陽電池モジュール設置構造体に関する。
建物の屋根等に取付けて用いる太陽電池モジュールにおいては、太陽電池モジュール上に雪が積もると、積雪部分の太陽電池セルが太陽光を受光できず、発電できない。この状態は、太陽電池モジュール上の積雪が融雪するまで続くので、降雪地帯等においては、太陽電池モジュール上の積雪を除去する必要がある。太陽電池モジュール上の積雪を除去する方法の一つとして、太陽電池セルに電流を印加して太陽電池セルを発熱させ、太陽電池モジュール上の積雪を融雪する方法がある。
しかしながら、図8に示すように、太陽電池モジュール1上の積雪を融雪させても、融雪によって発生する水(以下、融雪水という)が、屋根の軒先などで再凍結して、つらら100が発生することがあった。また、軒先の融雪水が再凍結した部分に雪がたまって、雪庇101が発生する恐れがあった。
特許文献1には、ソーラーパネルの下縁部の天面を暖めるように該下縁部に沿って形成された熱媒体通路と、ソーラーパネルとは別に屋外に鉛直方向に設置される太陽光受光面を有して太陽光により熱媒体を暖める太陽光集熱部と、前記太陽光集熱部で暖めた熱媒体を前記熱媒体通路に送給する送給手段とを備えるソーラーパネルの融雪装置が開示されている。
特許文献1によれば、ソーラーパネルの下縁部(軒部)を、優先して暖めて軒部の雪が溶けると、棟部側の雪が滑落して軒部にくるので、この繰り返しにより、全体の雪を消失させることができるとされている。
特開2012−172950号公報
しかしながら、特許文献1では、太陽光集熱部や、太陽光集熱部で暖めた熱媒体を流通させる熱媒体通路等を設ける必要があるので、装置構成が複雑になり、コストが増加する傾向にあった。
よって、本発明の目的は、簡単な装置構成で、つららや雪庇等の発生を抑制しつつ、太陽電池モジュール上の積雪を融雪できる太陽電池モジュールの設置方法、及び、太陽電池モジュール設置構造体を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の太陽電池モジュールの設置方法は、フィルム基板に光電変換素子が形成された薄膜太陽電池セルと、前記薄膜太陽電池セルの周囲を被覆する封止材層と、前記薄膜太陽電池セルの受光面側に配置された表面保護層とを備える太陽電池モジュールを建造物の上面に設置し、前記太陽電池モジュールに、前記薄膜太陽電池セルに電流を印加して前記薄膜太陽電池セルを融雪可能な温度に発熱させる外部電源装置を接続する太陽電池モジュールの設置方法であって、前記太陽電池モジュールを、前記建造物の上面に、前記建造物の上面角部より突出するように設置し、かつ、前記太陽電池モジュールの、前記建造物の上面角部から突出した部分の少なくとも一部に、前記薄膜太陽電池セルを存在させることを特徴とする。
本発明において、前記太陽電池モジュールの、前記建造物の上面角部から突出した部分を、下方に向かうように屈曲させることが好ましい。
本発明において、前記太陽電池モジュールの、下方に向かうように屈曲させる部分には前記薄膜太陽電池セルが存在しないことが好ましい。
本発明において、前記太陽電池モジュールを、垂直方向に対して−20〜+20°の角度で、下方に向かうように屈曲させることが好ましい。
本発明において、前記太陽電池モジュールを、曲率半径10〜100mmで屈曲させることが好ましい。
また、前記太陽電池モジュールの、下方に向かうように屈曲させる部分に前記薄膜太陽電池セルが存在しない場合には、曲率半径100mm以下で屈曲させることが好ましい。
本発明において、前記太陽電池モジュールは、薄膜太陽電池セルの非受光面側に、封止材層を介して、剛性支持体が接合されており、前記剛性支持体を屈曲させて、前記太陽電池モジュールの屈曲形状を保持させることが好ましい。この態様によれば、剛性支持体によって太陽電池モジュールの屈曲形状が保持されるので、太陽電池モジュールの形状安定性が良好である。
本発明において、前記剛性支持体が、鋼板、ステンレス、及び、アルミニウムから選ばれた少なくとも1種であり、前記剛性支持体と前記薄膜太陽電池セルとの間に、耐熱性絶縁樹脂シートが配置されていることが好ましい。鋼板、ステンレス、アルミニウムは、熱伝導率の高い材料であるため、剛性支持体を上記材料で構成することで、太陽電池セルからの発熱が剛性支持体を伝って太陽電池モジュール表面が均一に加熱され、太陽電池モジュール上の積雪を均一にほぼ融雪でき、残雪のばらつきを無くすことができる。また、剛性支持体と薄膜太陽電池セルとの間に、耐熱性絶縁樹脂シートが配置されているので、薄膜太陽電池セルと剛性支持体との絶縁性を確保でき、安全性に優れる。
また、本発明の太陽電池モジュール設置構造体は、上記方法で太陽電池モジュールを建造物の上面に設置してなるものである。
本発明によれば、太陽電池モジュールを、建造物の上面に、建造物の上面角部より突出するように設置し、かつ、太陽電池モジュールの、建造物の上面角部から突出した部分の少なくとも一部に、薄膜太陽電池セルを存在させるので、融雪時に建造物の上面角部近傍を加熱して、建造物の上面角部に雪が溜まったり、融雪水が再凍結するといったトラブルを防止でき、つららや雪庇の発生を防止できる。
本発明の太陽電池モジュール設置構造体の一実施形態を示す概略図である。 図1の太陽電池モジュールの建造物の上面角部近傍の拡大図である。 図1の太陽電池モジュールの建造物の上面角部近傍の他の実施例の拡大図である。 本発明の太陽電池モジュール設置構造体の他の実施形態を示す概略図である。 図4の太陽電池モジュールの建造物の上面角部近傍の拡大図である。 図4の太陽電池モジュールの建造物の上面角部近傍の他の実施例の拡大図である。 本発明の太陽電池モジュール設置構造体の他の実施形態を示す概略図である。 太陽電池セルの一実施形態の概略構成図である。 太陽電池セルの他の実施形態の概略構成図である。 従来の太陽電池モジュール設置構造体の一実施形態を示す概略図である。
本発明の太陽電池モジュール設置方法は、太陽電池モジュールを、建造物の上面に、建造物の上面角部より突出するように設置する工程を含む。建造物の上面角部としては、例えば、屋根のへり、庇のへり、アーケードのへり、手すりのへり、笠木のへり、テントのへり、ベランダのへり、看板のへり、信号機のへり、外灯のへり等が挙げられる。以下、屋根の上面に太陽電池モジュールを設置する場合を例に挙げて、本発明の太陽電池モジュールの設置方法を説明する。
図1は、太陽電池モジュール設置構造体の実施形態の概略図であり、図2は、図1の建造物の上面角部A近傍の拡大図である。図3は、図1の建造物の上面角部A近傍の他の実施例の拡大図である。図10は、従来の太陽電池モジュール設置構造体の実施形態の概略図である。
この太陽電池モジュール設置構造体は、建造物の屋根上面2に、太陽電池モジュール1を、建造物の上面角部Aより突出するように設置して形成できる。
図1に示されるように、太陽電池モジュール1には、外部電源装置50が電気的に接続している。外部電源装置50は、薄膜太陽電池セル10に電流を印加して薄膜太陽電池セル10を融雪可能な温度に発熱させるように構成されている。
ここで、雪の融解熱は、80kcal/kgであるので、積雪量が1〜3kg/m・hの場合の融雪に必要とされる熱量は、80〜240kcal/m・h(93〜278w/m)となる。熱ロス等を考慮すると、積雪量が1〜3kg/m・hの融雪を融解するのに必要とされる発熱密度は100〜500W/mとなる。融雪が必要とされる積雪量は、およそ1〜3kg/m・hである場合が多いので、外部電源装置50は、太陽電池モジュール上の積雪の融雪時に、薄膜太陽電池セル10の発熱密度が100〜500W/mとなるように薄膜太陽電池セル10への印加電流が制御されていることが好ましい。
図2を併せて参照すると、太陽電池モジュール1は、薄膜太陽電池セル10と、薄膜太陽電池セルの周囲を被覆する封止材層20と、薄膜太陽電池セル10の受光面側に配置された表面保護層30と、薄膜太陽電池セル10の非受光面側に配置された剛性支持体40とを備える。なお、本発明において、受光面とは、太陽電池セルが太陽光を受光する側の面のことである。また、非受光面とは、太陽電池セルが太陽光を受光する面の反対面を意味する。
薄膜太陽電池セル10の構造としては、フィルム基板に光電変換素子が形成されたものであればよく、特に限定はない。例えば、図8に示される構造等が挙げられる。図8に示される構造の薄膜太陽電池セル10は、フィルム基板11の片面に、第1電極層12、光電変換層13及び第2電極層14が順次積層して構成された光電変換素子15が複数形成されている。そして、図示しないが、それぞれの光電変換素子15が直列及び/又は並列に接続している。また、上記のように同一基板上に複数の光電変換素子が形成される場合もあれば、一つの基板上に一つの光電変換素子が形成され、それらの光電変換素子同士が直列及び/又は並列に接続する場合もある。
また、薄膜太陽電池セル10は、図9に示す構造をなすものであってもよい。図9に示される構造の薄膜太陽電池セルは、フィルム基板11の受光面側10bに、第1電極層12、光電変換層13、第2電極層14を順次積層して構成された光電変換素子15が複数形成され、フィルム基板11の非受光面側10aに、第3電極層16が複数形成され、隣接する光電変換素子15どうしが、次に示す態様で第3電極層16を介して電気的に直列接続している。
すなわち、光電変換素子15の両端部には、フィルム基板11上に第1電極層12、光電変換層13が順次積層され、第2電極層14が設けられていない接続部15a,15aが設けられている。また、第3電極層16は、光電変換素子15とほぼ同じ間隔で、かつ、隣接する一方の光電変換素子側にずれて分割されている。また、各光電変換素子15には、第3電極層16、フィルム基板11、第1電極層12、光電変換層13、第2電極層14を貫通して形成された第1貫通孔17が、所定間隔で複数形成されている。そして、第1貫通孔17の内壁において、第2電極層14と第3電極層16とが、導体層18aにより電気的に接続している。また、第1電極層12は、光電変換層13で覆われて、第2電極層14、導体層18a及び第3電極層16と絶縁されている。また、接続部15aには、第3電極層16、フィルム基板11、第1電極層12、光電変換層13を貫通して形成された第2貫通孔19が形成されている。そして、第2貫通孔19の内壁において、第3電極層16と第1電極層12とが、導体層18bにより電気的に接続している。
光電変換素子15での発電により発生した電流は、光電変換層13から第2電極層14へと流れ、第1貫通孔17を通って、光電変換素子15の第2電極層14から、第3電極層16へと流れる。そして、第3電極層16に移動した電流は、接続部15aへと移動し、第2貫通孔19を通って、隣接する光電変換素子15の第1電極層12へと流れる。このようにして、この薄膜太陽電池セル10は、第1貫通孔17、第2貫通孔19を介して、それぞれの光電変換素子15が直列接続している。このような構造は、SCAF(Series Connection through Apertures formed on Film)構造と呼ばれており、例えば、特開平6―342924号公報などに記載される方法で製造できる。
フィルム基板11の材質は、絶縁性及び耐熱性を有するものであればよく、特に限定は無い。例えば、ポリイミド、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエチレンテレフタレート、アラミドなどで構成された可撓性フィルム基板が挙げられる。なお、フィルム基板11が光入射側に配される場合には、フィルム基板11は光透過性の材料で構成すべきことはいうまでもない。
第1電極層12及び第2電極層14のうち、光入射側に配置される電極層は、ITO、SnO、ZnOなどの透明導電性酸化物で形成される。また、第1電極層12、第2電極層14のうち、光入射側とは反対側に配置される電極層、及び第3電極層16は、Ag、Ni、Al、Mo及びこれらの合金などの導電性金属で形成されることが好ましい。また、これらの導電性金属で形成される層(以下、導電性金属層という)に、ITO、SnO、ZnOなどの透明導電性酸化物で形成される層(以下、透明導電性酸化物層という)が積層されていてもよい。
各電極層の形成方法は特に限定は無い。各種電極材料を、蒸着法、スパッタ法、鍍金など当該技術において知られている任意の方法で製膜して形成できる。
光電変換層13としては、特に限定はない。微結晶シリコン系光電変換層、アモルファスシリコン系光電変換層、アモルファスシリコンゲルマニウム系光電変換層、CIS系光電変換層、CZTS系光電変換層等が挙げられる。CIS系光電変換層としては、CuInSe、CuGaSe、Cu(In,Ga)Se、Cu(In,Ga)(S,Se)等のCIS系半導体化合物で形成された光電変換層が挙げられる。CZTS系光電変換層としては、CuZnSnSe、CuZnSn(S,Se)等のCZTS系半導体化合物で形成された光電変換層が挙げられる。更に、光電変換層は、半導体セルが複数層積層した多接合構造であってもよい。
図2に再び戻ると、薄膜太陽電池セル10の周囲は、封止材層20で被覆されている。封止材層20の材質としては、特に限定は無く、耐熱性、耐候性に優れるものであればよい。例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド、ポリビニル、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アイオノマー等が挙げられる。なかでも、ポリエチレン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体は、太陽電池モジュールへの適用実績が豊富なので好ましく用いることができる。また、封止材層の熱伝導率を向上させる手段として、封止材層に、ダイヤモンド粒子や窒化珪素粒子などの伝熱粒子を含有させてもよい。
受光面側の封止材層の膜厚は、0.3〜1.0mmが好ましく、0.3〜0.6mmがより好ましい。0.3mm未満であると、耐水性や絶縁性等の特性が低下して、取り扱い上支障が生じることがある。1.0mmを超えると、熱抵抗が大きくなって、太陽電池モジュールの表面を効率よく加熱できないことがある。
非受光面側の封止材層の膜厚は、0.3〜1.0mmが好ましく、0.3〜0.6mmがより好ましい。0.3mm未満であると、耐水性や絶縁性等の特性が低下して、取り扱い上支障が生じることがある。1.0mmを超えると、熱抵抗が大きくなって、太陽電池モジュールの表面を効率よく加熱できないことがある。
薄膜太陽電池セル10の受光面側には、封止材層20を介して表面保護層30が接合している。本発明においては、表面全体が表面保護層30から突出しないフラットな形状をなしていることが好ましい。表面全体を、表面保護層30から突出しないフラットな形状とすることで、融雪水を太陽電池モジュール上からより効率的に排水できる。
表面保護層30は、透明性、耐候性及び耐熱性に優れたものであればよく、特に限定は無い。例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。なかでも、耐候性に優れるという理由からフッ素樹脂が好ましい。フッ素樹脂としては、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等が挙げられる。
表面保護層30の膜厚は、0.02〜0.1mmが好ましく、0.025〜0.05mmがより好ましい。0.02mm未満であると、耐水性や絶縁性等の特性が低下して、取り扱い上支障が生じることがある。0.1mmを超えると、熱抵抗が大きくなって、太陽電池モジュールの表面を効率よく加熱できないことがある。
この実施形態では、薄膜太陽電池セル10の非受光面側に、封止材層を介して剛性支持体40が接合している。剛性支持体40は、防水性、耐熱性、耐候性に優れた材料で構成されていることが好ましい。例えば、鋼板、ステンレス、アルミニウム、プラスチック材料等が挙げられる。好ましくは、鋼板、ステンレス、アルミニウムであり、より好ましくは、アルミニウムである。鋼板、ステンレス、アルミニウムは、熱伝導率の高い材料であるため、伝熱板として機能する。アルミニウムは特に熱伝導率に優れる。このため、剛性支持体40を、鋼板、ステンレス、及びアルミニウムから選ばれた1種以上で構成することで、融雪時において、薄膜太陽電池セル10からの発熱が剛性支持体40を伝って太陽電池モジュール表面が均一に加熱され、太陽電池モジュール上の積雪をほぼ均一に融雪でき、残雪のばらつきを無くすことができる。
剛性支持体40として、鋼板、ステンレス、及びアルミニウムから選ばれる1種以上を用いた場合、図3に示すように、剛性支持体40と薄膜太陽電池セル10との間に、耐熱性絶縁樹脂シート45を配置することが好ましい。この場合、耐熱性絶縁樹脂シート45は、封止材層を介して剛性支持体40及び薄膜太陽電池セル10と接合することが好ましい。剛性支持体40と薄膜太陽電池セル10との間に耐熱性絶縁樹脂シート45を配置することで、薄膜太陽電池セル10と剛性支持体40との間で絶縁性を確保でき、安全性を高めることができる。耐熱性絶縁樹脂シート45は、絶縁性を確保する機能上、薄膜太陽電池セル10よりも大きいことが好ましい。
耐熱性絶縁樹脂シート45と剛性支持体40とを接合する封止材層の材質は、特に限定は無い。上述した封止材層20と同様のものを用いることができる。また、膜厚は、0.15〜0.5μmが好ましく、0.15〜0.3μmがより好ましい。0.5μmを超えると熱伝導率が低下し、材料コストも上昇するため経済的でない。
耐熱性絶縁樹脂シート45は、耐熱性及び絶縁性に優れるものであればよい。好ましい材質はフッ素系樹脂である。フッ素系樹脂としては、例えば、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、3フッ化塩化エチレン、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体などの部分フッ素化樹脂やフッ素化樹脂共重合体等が挙げられる。
耐熱性絶縁樹脂シート45の厚みは、材質により異なる。例えば、耐熱性絶縁樹脂シート45がフッ素系樹脂で構成される場合、15μm以上が好ましく、25μm〜50μmがより好ましい。例えば、JISC8991に基づく絶縁試験をクリアするには、耐電圧3kV以上が必要となる。ETFEを耐熱性絶縁樹脂シート45に用いた場合、厚さを15μm以上とすることで、耐電圧を3kV以上とすることができる。
なお、剛性支持体40をプラスチック材料で構成した場合には、剛性支持体40自体が絶縁性を有しているので、耐熱性絶縁樹脂シート45を必ずしも設ける必要はない。絶縁性が不足する場合のみ、耐熱性絶縁樹脂シート45を設ければよい。
図4は、太陽電池モジュール設置構造体の他の実施形態の概略図であり、図5は、図4の建造物の上面角部A近傍の拡大図である。図6は、図4の建造物の上面角部A近傍の他の実施例の拡大図である。
本発明の太陽電池モジュールの設置方法では、図5に示すように、太陽電池モジュール1の、建造物の上面角部Aから突出した部分1aを、下方に向かうように屈曲させてもよい。太陽電池モジュールをこのように屈曲させることで、太陽電池モジュール1から融雪水を速やかに排水でき、つらら等の発生を効率よく抑制できる。図5では、剛性支持体40が屈曲して、太陽電池モジュール1の屈曲形状が保持されている。
なお、図5では、太陽電池モジュールの屈曲部分Bにも薄膜太陽電池セル10が存在しているが、図6に示すように、太陽電池モジュールの屈曲部分Bには薄膜太陽電池セル10が存在しないようにしてもよい。太陽電池モジュールの屈曲部分Bに薄膜太陽電池セル10が存在していると、太陽電池モジュール1の曲げ加工時に薄膜太陽電池セル10が破損する可能性があるが、太陽電池モジュールの屈曲部分Bに薄膜太陽電池セル10を存在させないことで、上記トラブルの発生を抑制できる。
図5,6に示すように、太陽電池モジュール1の、建造物の上面角部Aから突出した部分1aを、下方に向かうように屈曲させる場合、前記部分1aを垂直方向Hに対して−20〜+20°の傾斜角度θで、下方に向かうように屈曲させることが好ましい。傾斜角度θは、0〜10°がより好ましく、0〜5°が特に好ましい。傾斜角度θが上記範囲であれば、太陽電池モジュール1から融雪水を速やかに排水でき、つらら等の発生を効率よく抑制できる。なお、本発明において、太陽電池モジュール1が、垂直方向Hよりも屋根上面2側に湾曲している場合の傾斜角度θをマイナスの値とする。
図5に示す、屈曲部Bに薄膜太陽電池セル10が存在する太陽電池モジュール1の場合、屈曲部分Bの曲率半径は、10〜100mmが好ましく、10〜30mmがより好ましい。曲率半径が10mm未満であると、薄膜太陽電池セル10が破損する可能性がある。100mmを超えると、融雪水の水はけが低下する傾向にある。
また、図6に示す、屈曲部分Bに薄膜太陽電池セル10が存在しない太陽電池モジュール1の場合、屈曲部Bの曲率半径は、100mm以下が好ましく、30mm以下がより好ましい。
本発明の太陽電池モジュールの設置方法により形成される太陽電池モジュール構造体によれば、外部電源装置50から薄膜太陽電池セル10に電流を印加すると、薄膜太陽電池セル10からの発熱により、太陽電池モジュール表面が加熱されて、太陽電池モジュール上の積雪を融雪できる。そして、薄膜太陽電池セル1が形成された部分である発熱領域が、建造物の上面角部Aより突出しているので、融雪時に建造物の上面角部A近傍を加熱できる。このため、建造物の上面角部Aに雪が溜まったり、融雪水が再凍結するといったトラブルを防止でき、融雪水102を、太陽電池モジュールの上面から効率よく排水して、つららや雪庇の発生を防止できる。
また、図5,6に示すように、太陽電池モジュール1の、建造物の上面角部Aから突出した部分1aを、下方に向かうように屈曲させた場合には、融雪時に建造物の上面角部Aをより効率よく加熱できる。このため、太陽電池モジュール1から融雪水を速やかに排水でき、つららや雪庇の発生をより効率よく防止できる。
また、図5,6に用いる太陽電池モジュールは、図3に示す耐熱性絶縁樹脂シート45を用いたモジュールでもよい。
本発明の太陽電池モジュールの設置方法について、平板状の屋根の上面に太陽電池モジュールを設置する場合を例に挙げて説明したが、図7に示すように、折板屋根2’の上面端部A1や、壁3の上面端部A2に、太陽電池モジュール1を設置することもできる。
1:太陽電池モジュール
2:屋根
3:壁
10:薄膜太陽電池セル
11:フィルム基板
12:第1電極層
13:光電変換層
14:第2電極層
15:光電変換素子
16:第3電極層
20:封止材層
30:表面保護層
40:剛性支持体
45:耐熱性絶縁樹脂シート
50:外部電源装置

Claims (9)

  1. フィルム基板に光電変換素子が形成された薄膜太陽電池セルと、前記薄膜太陽電池セルの周囲を被覆する封止材層と、前記薄膜太陽電池セルの受光面側に配置された表面保護層とを備える太陽電池モジュールを建造物の上面に設置し、前記太陽電池モジュールに、前記薄膜太陽電池セルに電流を印加して前記薄膜太陽電池セルを融雪可能な温度に発熱させる外部電源装置を接続する太陽電池モジュールの設置方法であって、
    前記太陽電池モジュールを、前記建造物の上面に、前記建造物の上面角部より突出するように設置し、かつ、前記太陽電池モジュールの、前記建造物の上面角部から突出した部分の少なくとも一部に、前記薄膜太陽電池セルを存在させることを特徴とする太陽電池モジュールの設置方法。
  2. 前記太陽電池モジュールの、前記建造物の上面角部から突出した部分を、下方に向かうように屈曲させる請求項1に記載の太陽電池モジュールの設置方法。
  3. 前記太陽電池モジュールの、下方に向かうように屈曲させる部分には前記薄膜太陽電池セルが存在しない請求項2に記載の太陽電池モジュールの設置方法。
  4. 前記太陽電池モジュールを、垂直方向に対して−20〜+20°の角度で、下方に向かうように屈曲させる請求項2または3に記載の太陽電池モジュールの設置方法。
  5. 前記太陽電池モジュールを、曲率半径10〜100mmで屈曲させる請求項2または4に記載の太陽電池モジュールの設置方法。
  6. 前記太陽電池モジュールを、曲率半径100mm以下で屈曲させる請求項3に記載の太陽電池モジュールの設置方法。
  7. 前記太陽電池モジュールは、薄膜太陽電池セルの非受光面側に、封止材層を介して、剛性支持体が接合されており、前記剛性支持体を屈曲させて、前記太陽電池モジュールの屈曲形状を保持させる請求項2〜6のいずれかに記載の太陽電池モジュールの設置方法。
  8. 前記剛性支持体が、鋼板、ステンレス、及び、アルミニウムから選ばれた少なくとも1種であり、
    前記剛性支持体と前記薄膜太陽電池セルとの間に、耐熱性絶縁樹脂シートが配置されている請求項7に記載の太陽電池モジュールの設置方法。
  9. 請求項1〜8の何れかの方法で太陽電池モジュールを建造物の上面に設置した太陽電池モジュール設置構造体。
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