JP2015093255A - 造水システムおよび造水方法 - Google Patents

造水システムおよび造水方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015093255A
JP2015093255A JP2013235117A JP2013235117A JP2015093255A JP 2015093255 A JP2015093255 A JP 2015093255A JP 2013235117 A JP2013235117 A JP 2013235117A JP 2013235117 A JP2013235117 A JP 2013235117A JP 2015093255 A JP2015093255 A JP 2015093255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
semipermeable membrane
membrane treatment
concentrated
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013235117A
Other languages
English (en)
Inventor
営安 顧
Ying An Gu
営安 顧
寛生 高畠
Hiroo Takahata
寛生 高畠
祐一 菅原
Yuichi Sugawara
祐一 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2013235117A priority Critical patent/JP2015093255A/ja
Publication of JP2015093255A publication Critical patent/JP2015093255A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】、原水の流量及び塩分濃度の変化に対応して、造水量が大きい方法、および造水単価が低い造水方法を選択できる、複数の原水を半透膜処理して淡水を生産する造水システムの提供。
【解決手段】
第一被処理水を半透膜で処理し、第一透過水と第一濃縮水とを生成する第一半透膜処理部と、
前記第一濃縮水と、第一被処理水より塩分濃度が高い第二被処理水とを混合した混合水を半透膜で処理し、第二透過水と第二濃縮水とを生成する第二半透膜処理部と、
前記第二透過水を更に半透膜処理し、第三透過水と第三濃縮水を生成する第三半透膜処理部と、を備え、
前記第三濃縮水を前記第一被処理水に混合し、前記第一半透膜処理部に供給するラインを有する造水システムである。さらに好ましくは前記第三濃縮水を前記第二被処理水に混合するラインを有する造水システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の原水を半透膜処理して淡水を生産する用途に好適な造水システム及び造水方法に関する。
水不足が深刻になっている中で、海水、もしくはかん水等を半透膜処理することで、淡水を生成する造水システムが知られている。しかしながら、これらの造水システムは、半透膜処理するのに被処理水を加圧してポンプ等で半透膜ユニットに圧送するため、被処理水の塩分濃度が高いほど多大なエネルギーが必要となる。
そこで、特許文献1では、下水を下水系逆浸透膜で半透膜処理し、下水系透過水と下水系濃縮水とに分離する下水系逆浸透膜処理部と、
下水系逆浸透膜処理部にて生成した下水系濃縮水を希釈水として海水に混合し、該混合水を海水系逆浸透膜で半透膜処理し海水系透過水と海水系濃縮水とに分離する海水系逆浸透膜処理部と、
海水系逆浸透膜処理部にて生成した海水系透過水を更に海水系逆浸透膜で半透膜処理することで海水系再透過水と海水系再濃縮水を生成する第2の海水系逆浸透膜処理部と、
を備え、前記海水系再濃縮水を前記海水系逆浸透膜処理部に供給する海水淡水化システムが提案されている。
特許文献1の海水淡水化システムによれば、下水の取水量が低下する場合、下水系逆浸透膜処理部で生成された下水系透過水と下水系濃縮水の水量も低下するため、混合水の塩分濃度が上昇し海水系透過水の塩分濃度が上昇してしまう。その場合、当該海水系透過水を第2の海水系逆浸透膜処理部で更に半透膜処理することで、供給先が要求した塩分濃度の基準を満たす海水系再透過水が得られる。
特開2012−170880号公報
特許文献1に記載の海水淡水化システムでは、海水系再濃縮水を海水系逆浸透膜処理部に還流するようになっている。しかし、上記海水系再濃縮水の還流方法では、造水量あたりのエネルギー消費量(以下、造水単価という)が依然として大きいという場合があった。例えば、他の条件が同じである場合、海水系逆浸透膜の脱塩率が高ければ高いほど、海水系透過水の塩分濃度が低く、海水系再濃縮水の濃度も低くなり、海水系逆浸透膜処理部へ還流するより、下水系逆浸透膜処理部へ還流した方が水の回収率(=透過水量/被処理水量)が高く、造水単価が低くなることがあった。
本発明は、上記問題点に鑑み、従来使用していた被処理水の水質及びポンプの運転条件や逆浸透膜を利用する場合であっても、造水量を増加させ、場合によって増水単価を低減させることができる造水システムを構築することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成をとる。
(1)第一被処理水を半透膜で処理し、第一透過水と第一濃縮水とを生成する第一半透膜処理部と、
前記第一濃縮水と、第一被処理水より塩分濃度が高い第二被処理水とを混合した混合水を半透膜で処理し、第二透過水と第二濃縮水とを生成する第二半透膜処理部と、
前記第二透過水を更に半透膜処理し、第三透過水と第三濃縮水を生成する第三半透膜処理部と、を備え、
前記第三濃縮水を前記第一被処理水に混合し、前記第一半透膜処理部に供給するラインを有する造水システム、
を提供する。
(2)さらに前記第三濃縮水を前記第二被処理水に混合するラインを有する前記造水システム。
(3)前記いずれかの造水システムにおいて、第一被処理水を第一半透膜処理部に供給し、第二被処理水を第二半透膜処理部に供給し、そして第三半透膜処理部から第三透過水を得る造水方法。
本発明の造水システムによれば、原水の流量及び塩分濃度の変化に対応して、得られた濃縮水の適切な処置により、造水量が大きい方法および造水単価が最も低い造水方法を選択できる。
本発明の第一実施形態の造水システムを示す概略構成図である。 本発明の第二実施形態の造水システムを示す概略構成図である。
<第一実施形態>
上記(1)の発明によれば、第一半透膜処理部は、第一被処理水を半透膜処理することで、第一透過水と第一濃縮水とを生成する。第二半透膜処理部は、第一濃縮水と第二被処理水との混合水を半透膜処理することで、第二透過水と第二濃縮水とを生成する。第三半透膜処理部は、第二透過水を更に半透膜処理することで、第三透過水と第三濃縮水を生成する。第三濃縮水を第一被処理水に還流し、得られた混合水を第一半透膜処理部に供給する。
これにより、第一半透膜処理部の回収率が第二半透膜処理部の回収率より高い場合、第三濃縮水を第二半透膜処理部に供給する場合に比べて、第一半透膜処理部に供給した方が、第三濃縮水の回収率が上がり、造水量の増加が見込まれる。
また、第三濃縮水を、放流する場合の造水単価と第一半透膜への還流する場合の増水単価とを対比して、第三濃縮水の行き先を制御することにより造水単価を低減することができる。
図1を参照して、本発明の第一実施形態の造水システム(1)を説明する。図1は、本発明の第一実施形態の造水システムを示す概略構成図である。
図1に示すように、第一実施形態の造水システム(1)1は、第一半透膜処理部10と、第二半透膜処理部20と、第三半透膜処理部30とを備えており、第一被処理水W10と第二被処理水W20と、第二透過水W21とを半透膜で処理し、第一透過水と第三透過水を生成する装置である。
本明細書における第一被処理水W10は、湖、沼、池、河川水、下水、工業廃水等、好ましくは塩分濃度が0.05質量%以上、略1.0質量%以下の水である;また、本明細書における第二被処理水W20は、第一被処理水より高い塩分濃度を有する水、例えば海及び湖、沼、池、河の海への入り口などに存在するものであり、好ましくは塩分濃度が1.0質量%以上、略5.0質量%以下の水である。
造水システム(1)は、第一被処理水W10を半透膜で処理することで第一透過水W11と第一濃縮水W12を生成する第一半透膜処理部10と、
第一濃縮水W12と第二被処理水W20との混合水を半透膜処理することで第二透過水W21と第二濃縮水W22を生成する第二半透膜処理部と、
第二透過水W21を更に半透膜処理することで、第三透過水W31と第三濃縮水W32を生成する第三半透膜処理部30と、
第三濃縮水W32を第一半透膜処理部10に供給するラインと
を備える。
以下、造水システム(1)の各構成について詳細に説明する。
第一半透膜処理部10は、系外から第一被処理水W10を供給するラインL10と、ラインL10に設けられ、第一被処理水に含まれる懸濁物を除去する第一前処理モジュール11と、ラインL10に接続され、第一被処理水W10を半透膜で処理し、第一透過水W11及び第一濃縮水W12を生成する第一半透膜処理モジュール12と、ラインL10において、第一半透膜処理モジュール12より上流側に設けられた加圧ポンプ1と、第一半透膜処理モジュール12に接続された第一透過水ラインL11と、第一半透膜処理モジュール12に接続された第一濃縮水ラインL12と、を備える。
なお、本明細書でいう「ライン」とは、流体を移送可能な手段であり、具体的は流路、管路等が含まれる。
ラインL10は、造水システム(1)の系外から延びて第一前処理モジュール11を介して第一半透膜処理モジュール12に接続されており、第一前処理モジュール11により懸濁物が除去された第一被処理水W10を第一半透膜処理モジュール12に導入する。
第一前処理モジュール11は、ラインL10において第一半透膜処理モジュール12の上流側に設けられ、半透膜により第一被処理水W10に含まれる懸濁物をろ過し除去する。本実施形態において第一前処理モジュール11は、ろ過媒体としての精密ろ過膜あるいは限外ろ過膜(図示せず)を備えるが、これに限らず、第一被処理水に含まれる懸濁物を除去する他のろ過装置を用いることもできる。
第一半透膜処理モジュール12は、第一前処理モジュール11の下流側に接続されている。第一半透膜処理モジュール12は、第一前処理モジュール11により懸濁物が除去された第一被処理水W10を半透膜処理し、第一透過水W11及び第一濃縮水W12を生成する。第一半透膜処理モジュール12は、単一又は複数の逆浸透膜(RO膜;ナノろ過膜も含む)エレメント(図示せず)を備えており、これらのRO膜エレメントにより水中の溶存塩類を除去する。RO膜エレメントは、第一半透膜処理部10に流入する第一被処理水W10の流入量及び塩分濃度に基づき、好適な脱塩率のRO膜エレメント、例えば、それぞれ東レ(株)製のTM720−400、TM720D−400等が選択される。
加圧ポンプ1は、ラインL10に設けられており、第一被処理水W10を加圧し、第一半透膜処理モジュール12に送出する。
第一透過水ラインL11及び第一濃縮水ラインL12は、第一半透膜処理モジュール12の下流側に接続されている。第一透過水ラインL11は、半透膜を透過した第一透過水W11が流通し、第一透過水W11を系外へ排水するラインである。第一濃縮水ラインL12は、半透膜を透過しなかった第一濃縮水W12が流通するラインである。第一濃縮水ラインL12は、第二半透膜処理部20に接続され、第一濃縮水W12を希釈水として第二半透膜処理部に供給する。
第二半透膜処理部20は、系外からの第二被処理水W20を供給するラインL20と、ラインL20に設けられ、第二被処理水W20に含まれる懸濁物質を除去する第二前処理モジュール21と、第二被処理水W20を半透膜分離し、第二透過水W21と第二濃縮水W22を生成する第二半透膜処理モジュール22と、第二半透膜処理モジュール22の上流側に設置された加圧ポンプP2と、第二透過水W21を第三半透膜処理部30に供給するラインL21と、第二濃縮水W22を系外に排水するラインL22と、を備える。
ラインL20は、造水システム(1)の系外から延びて第二前処理モジュール21を介して第二半透膜処理モジュール22に接続されており、第二前処理モジュール21により懸濁物質が除去された第二被処理水W20を第二半透膜処理モジュール22に供給する。
第二前処理モジュール21は、第二半透膜処理部20において第二半透膜処理モジュール22の上流側に設置され、膜分離法により第二被処理水W20に含まれる懸濁物質、細菌、ウイルス類を除去する。本実施形態において第二前処理モジュール21は、ろ過媒体として限外ろ過膜(図示せず)を備えるが、これに限らず、第二被処理水W20に含まれる懸濁物質、細菌、ウイルス類を除去できる他のろ過装置を用いることができる。
第二半透膜処理モジュール22は、ライン20において第二前処理モジュール21の下流側に設置され、第二前処理モジュール21により懸濁物質を除去した第二被処理水W20と、第一半透膜処理部により排出された第一濃縮水W12と、ラインL20とラインL12の接続点J12での混合された後の混合水を半透膜分離し、第二透過水W21と第二濃縮水W22を生成する。本実施形態においては、第二半透膜処理モジュール22は、単一又は複数のRO膜エレメント(図示せず)を備えており、これらのRO膜エレメントにより水中の溶存塩類を除去する。RO膜エレメントは、第二半透膜処理部20に流入する混合水の流入量及び塩分濃度に基づき、好適な脱塩率のRO膜エレメント、例えば、それぞれ東レ(株)製のTM820V−400、TM820M−400等が選択される。
加圧ポンプ2は、ラインL20に設置されており、第一濃縮水W12と第二被処理水W20との混合水を加圧し、第二半透膜処理モジュール22に供給する。
第二透過水ラインL21及び第二濃縮水ラインL22は、第二半透膜処理モジュール22の下流側に接続されている。第二透過水ラインL21は、半透膜を透過した第二透過水W21が流通し、第一透過水W21を第三半透膜処理部30に供給するラインである。第二濃縮水ラインL22は、半透膜を透過しなかった第二濃縮水W22を系外へ排出するラインである。
第三半透膜処理部30は、第二透過水W21を加圧して第三半透膜処理モジュールに供給する加圧ポンプP3と、第二透過水W21を半透膜で処理し、第三透過水W31と第三濃縮水W32を生成する第三半透膜処理モジュール32と、第三透過水W31を系外に排出するラインL31と、第三濃縮水W32を第一半透膜処理部10に供給するラインL32とで構成されている。
第三半透膜処理モジュール32は、第二半透膜処理部20おいて溶存塩類が一部除去された第二透過水W21を更に半透膜処理し、第三透過水W31と第三濃縮水W32を生成する。本実施形態においては、第三半透膜処理モジュール32は、単一又は複数のRO膜エレメント(図示せず)を備えており、これらのRO膜エレメントにより水中の溶存塩類を除去する。RO膜エレメントは、第三半透膜処理部30に流入する第二透過水W21の流入量及び塩分濃度に基づき、好適な脱塩率のRO膜エレメント、例えば東レ(株)製のTM720−400、TM720D−400等が選択される。
加圧ポンプP3は、ラインL21に設置されており、第二透過水W21を加圧し、第三半透膜処理モジュール32に供給する。
第三透過水ラインL31は、第三半透膜処理モジュール32の下流側に接続されている。第三透過水ラインL31は、半透膜を透過した第三透過水W31を供給系(図示せず)へ排出するラインである。
第三濃縮水ラインL32は、第一半透膜処理部10のラインL10と、接続点J13に接続されている。第三濃縮水ラインL32は、半透膜を透過しなかった第三濃縮水W32を第一半透膜処理部10に供給するラインである。
第1実施形態である造水システム(1)によれば、以下の効果を奏する。
例えば、第三濃縮水W32の塩分濃度が第一被処理水W10よりも低い場合、希釈水として第一被処理水W10に混合し、第一半透膜処理部10により半透膜分離した方が、系外へ排出するより、造水量の増加の効果がある。また、還流するか、しないかの判断により増水単価の低い運転方法を選ぶことができる。適切な半透膜エレメント選定によって(特に脱塩率の高い半透膜エレメントが好ましい)、造水単価も低減できる場合がある。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態については、主として、第1実施形態とは異なる点を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。第2実施形態において特に説明しない点は、第1実施形態についての説明が適宜適用される。
<第2実施形態>
(2)の発明によれば、(1)の発明の効果に加えて、第三濃縮水を放流する場合の造水単価、第一半透膜へ還流する場合の増水単価および第2半透膜へ還流する場合の造水単価を対比して、第三濃縮水の行き先を制御することにより造水単価を低減することができる。
図2を参照して、本発明の第2実施形態の造水システム(2)について説明する。図2は、本発明の第2実施形態の造水システム(2)を示す概略構成図である。
第2実施形態の造水システム(2)2は、第1実施形態の造水システム(1)の第三濃縮水W32のライン構成にラインを追加したものである。また、第2実施形態の造水システム(2)は、第1実施形態の造水システム(1)が備えない制御手段123を備える。
ラインL32aと、ラインL32bとは、四方弁V1を介して、第三濃縮水ラインL32に接続されている。L32aは、第三濃縮水W12が流通するラインであり、L20と接続点J32で接続し、第三濃縮水W12を第二被処理水W20に混合する。L32bは、第三濃縮水W12が流通するラインであり、L10と接続点J13で接続し、第三濃縮水W12を第一被処理水W10に混合する。
なお、本実施では接続点J32は接続点J12の上流側に設置されているが、これに限らず、J12の下流側、もしくはJ12と同じ位置に設置しても良い。
造水システム2は、第一被処理水W10の塩分濃度を測定する電気伝導度計(以下、EC計と称する)100、第二被処理水W20の塩分濃度を測定するEC計200、第三濃縮水W32の塩分濃度を測定するEC計300を備える。
制御手段123は、造水システム(2)を構成する各要素のうち、制御が行われる要素に電気的に接続される。詳細には、制御手段123は、第一被処理水EC計100で測定された第一被処理水W10の塩分濃度C1と、第二被処理水EC計で測定された第二被処理水W20の塩分濃度C2と、第三濃縮水EC計300で測定された第三濃縮水W32の塩分濃度C3と、第一被処理水W10の流量Q1と、第二被処理水W20の流量Q2と、予め設定した第一半透膜処理部の回収率R1と、第二半透膜処理部の回収率R2及び脱塩率Rej.と、第三半透膜処理部の回収率R3と、により、以下のE1、E2およびE3を計算する。
第三濃縮水を放流する場合、造水システムにおける造水単価E1、
第三濃縮水を第二半透膜処理部に供給する場合、造水システムにおける造水単価E2、
第三濃縮水を第一半透膜処理部に供給する場合、造水システムにおける造水単価E3。
なお、造水単価の計算方法は以下の式(1)のとおりである。
水量、塩分濃度等に応じて、以下のケースが想定される。
ケース1 E1 = min{E1,E2,E3}
ケース2 E2 = min{E1,E2,E3}
ケース3 E3 = min{E1,E2,E3}
minは{ }内の最小値を意味する。
四方弁V1は、電磁弁又は電動弁からなり、制御手段123により、E1、E2、E3が前記ケース1であれば、ラインL32を通して系外へ排出するのがいい。
E1、E2、E3がケース2であれば、ラインL32aを通して第三濃縮水W32を第二半透膜処理部に供給するのがいい。
E1、E2、E3がケース3であれば、ラインL32bを通して第三濃縮水W32を第一半透膜処理部に供給するのがいい。
次に、造水システム(2)の動作について図2を用いて説明する。
まず、制御手段123は、加圧ポンプP1、加圧ポンプP2及び加圧ポンプP3を駆動させる制御を行う。
これにより、第一半透膜処理部10が駆動し、第一前処理モジュール11により懸濁物質が除去された第一被処理水W10を第一半透膜処理モジュール12に供給し、第一半透膜処理モジュール12により第一透過水W11と第一濃縮水W12とを生成する。第一透過水W11は供給系(図示せず)へ排出され、第一濃縮水W12は第二半透膜処理部20に供給される。
また、第二半透膜処理部20が駆動し、第二前処理モジュール21により懸濁物質、細菌、ウイルス類が除去された第二被処理水W20と、第一濃縮水W12と混合し、第一半透膜処理モジュール22に供給する。第二半透膜処理モジュール22により第二透過水W21と第二濃縮水W22とが生成され、第二透過水W21は第三半透膜処理部30に供給され、第二濃縮水W22は系外へ排出される。更に、第三半透膜処理部30が駆動し、第二透過水W21を半透膜処理し、第三透過水W31と第三濃縮水W32とを生成する。第三透過水W31は供給系(図示せず)へ排出され、第三濃縮水W32はラインL32へ流出される。そして、塩分濃度測定手段EC計100は第一被処理水の塩分濃度C1を測定し、塩分濃度測定手段EC計200は第二被処理水の塩分濃度C2を測定し、塩分濃度測定手段EC計300は第三濃縮水の塩分濃度C3を測定し、制御手段123に送信する。
制御手段123は、継続決定工程として以下の処理を行う。
制御手段123は、各EC計から送信された塩分濃度C1,C2,C3と、各半透膜処理部の処理水量、回収率(=透過水量/被処理水量)及び脱塩率と、に基いて、第三濃縮水W32を放流する場合の造水単価E1、第二半透膜処理部20に供給する場合の造水単価E2と、第一半透膜処理部10に供給する場合の造水単価E3と、を計算し、最小値が取れる場合を選択する。例えば、E1がE2及びE3より小さい時は、ケース1に該当するため、四方弁V1の向きを変え、ラインL32とラインL32aを貫通させ、第三濃縮水W32を放流するように制御する。
第2実施形態の造水システム(2)によれば、以下の効果を奏する。
実験を行い、第三濃縮水の異なる処置方法により、実際のポンプ圧力、消費電力等の値を読み取り、造水単価を計算する手間がなく、変動する水量及び塩分濃度に応じて、瞬時的にE1、E2およびE3を計算し、造水単価が最も低い第三濃縮水の処置方法を選ぶことができる。
次に、第2実施形態を例として、第三濃縮水W32への処理によって、造水システム全体としての造水単価を具体的に説明する。
各半透膜処理モジュールでは、式(1)を使って、造水単価を算出した。
Figure 2015093255
なお表における符号の意味は以下のとおりである。
Q1 第一被処理水流量
Q2 第二被処理水流量
C1 第一被処理水塩分濃度
C2 第二被処理水塩分濃度
R1 第一半透膜処理モジュールの回収率
R2 第二半透膜処理モジュールの回収率
R3 第三半透膜処理モジュールの回収率
Rej 第二半透膜処理モジュールの脱塩率
E1 第三濃縮水を放流する場合の造水単価
E2 第三濃縮水を第二半透膜処理部に還流する場合の造水単価
E3 第三濃縮水を第一半透膜処理部に還流する場合の造水単価
Figure 2015093255
表1が示すように、実施例1では、第三濃縮水W32をそのまま放流する場合は、造水システムの造水単価が最も小さい。従って、実施例1では、ケース1となっているため、制御手段123は、第三濃縮水W32をそのまま放流するように制御する。
同様に、実施例2では、ケース2となっているため、制御手段123は、第三濃縮水W32を第二半透膜処理部20に還流するように制御する。
実施例3では、ケース3となっているため、制御手段123は、第三濃縮水W32を第一半透膜処理部10に還流するように制御する。
以上のように、異なる条件に応じて、制御手段123はE1、E2およびE3の造水単価を計算し、造水単価が最小値を取れるように制御する。なお、なお第1実施形態の造水システム(1)すなわち第三濃縮水を第二被処理水に混合するラインを必須としないシステムであっても、E1およびE3を対比して、造水単価が最小値を取れるよう制御できる。
また、表1から分かるように、他条件が同じであれば、第二処理部の半透膜の脱塩率が高ければ高いほど、造水システムの造水単価が低下する傾向になる。例えば、実施例2と同じ条件で、脱塩率99.5%の半透膜を選定すれば、第三濃縮水W32を第一半透膜処理部10に還流する場合、E3は1712で最小値となり、さらに造水単価を下げることができる。これは造水システム(1)および造水システム(2)に共通していえることである。
1 造水処理システム(1)
2 造水処理システム(2)
10 第一半透膜処理部
20 第二半透膜処理部
30 第三半透膜処理部
11 第一前処理モジュール
12 第一半透膜処理モジュール
21 第二前処理モジュール
22 第二半透膜処理モジュール
32 第三半透膜処理モジュール
100 第一被処理水EC計
200 第二被処理水EC計
300 第三濃縮水EC計
123 制御手段
V1 四方弁
W10 第一被処理水
W11 第一透過水
W12 第二濃縮水
W20 第二被処理水
W21 第二透過水
W22 第二濃縮水
W32 第三濃縮水

Claims (3)

  1. 第一被処理水を半透膜で処理し、第一透過水と第一濃縮水とを生成する第一半透膜処理部と、
    前記第一濃縮水と、第一被処理水より塩分濃度が高い第二被処理水とを混合した混合水を半透膜で処理し、第二透過水と第二濃縮水とを生成する第二半透膜処理部と、
    前記第二透過水を更に半透膜処理し、第三透過水と第三濃縮水を生成する第三半透膜処理部と、を備え、
    前記第三濃縮水を前記第一被処理水に混合し、前記第一半透膜処理部に供給するラインを有する造水システム。
  2. さらに前記第三濃縮水を前記第二被処理水に混合するラインを有する請求項1に記載の造水システム。
  3. 請求項1または2記載の造水システムにおいて、第一被処理水を第一半透膜処理部に供給し、第二被処理水を第二半透膜処理部に供給し、そして第三半透膜処理部から第三透過水を得る造水方法。
JP2013235117A 2013-11-13 2013-11-13 造水システムおよび造水方法 Pending JP2015093255A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013235117A JP2015093255A (ja) 2013-11-13 2013-11-13 造水システムおよび造水方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013235117A JP2015093255A (ja) 2013-11-13 2013-11-13 造水システムおよび造水方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015093255A true JP2015093255A (ja) 2015-05-18

Family

ID=53196040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013235117A Pending JP2015093255A (ja) 2013-11-13 2013-11-13 造水システムおよび造水方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015093255A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115520934A (zh) * 2021-06-25 2022-12-27 中国石油化工股份有限公司 膜分离回收系统和方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115520934A (zh) * 2021-06-25 2022-12-27 中国石油化工股份有限公司 膜分离回收系统和方法
CN115520934B (zh) * 2021-06-25 2024-05-03 中国石油化工股份有限公司 膜分离回收系统和方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5933926B2 (ja) 海水淡水化システム及び海水淡水化方法
JP5941629B2 (ja) 水浄化システム及び水浄化方法
JP5549591B2 (ja) 淡水製造方法及び淡水製造装置
JP5549589B2 (ja) 造水システム
KR101394237B1 (ko) 다중수원 유입수 및 해수 유도용액을 이용한 해수담수화를 위한 삼투막 공정제어 시스템 및 그 방법
TW201121901A (en) Method and apparatus for generating fresh water, and method and apparatus for desalinating sea water
JP2016506867A (ja) 浸透分離システム及び方法
Abbasi-Garravand et al. Role of two different pretreatment methods in osmotic power (salinity gradient energy) generation
JP2009047012A (ja) 浸透圧発電システム
Ruiz-García et al. Performance evaluation and boron rejection in a SWRO system under variable operating conditions
KR20140073312A (ko) 하수처리수와 해수를 사용하는 정삼투, 역삼투 및 압력지연삼투 공정을 이용한 담수 및 전력 생산장치 및 그 방법
JP2012223723A (ja) 海水淡水化システムの制御装置及びその制御方法
WO2019087867A1 (ja) 海水淡水化方法および海水淡水化システム
Brehant et al. Assessment of ultrafiltration as a pretreatment of reverse osmosis membranes for surface seawater desalination
Arnal et al. Ultrafiltration as a pre-treatment of other membrane technologies in the reuse of textile wastewaters
Nicoll Forward osmosis as a pre-treatment to reverse osmosis
KR102065275B1 (ko) 담수화 장치 및 이를 이용한 담수화 방법
JP4499835B1 (ja) 淡水生成装置および淡水生成方法
JP2017012985A (ja) 水処理システム及び水処理方法
Hung et al. Membrane processes and their potential applications for fresh water provision in Vietnam.
CN104445714A (zh) 煤化工清净废水高倍回用工艺及其专用装置
Darwish et al. Needed seawater reverse osmosis pilot plant in Qatar
JP2015093255A (ja) 造水システムおよび造水方法
Lai et al. Analysis of typical chloride solution treatment by osmotically assisted reverse osmosis for evaluating application potential in geothermal reinjection well protection
JP6051867B2 (ja) 造水方法