JP2015088085A - 表示装置及び表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】静電容量方式のタッチセンサを有する表示装置において、面倒な操作を必要とせず、直感的な操作で分割表示領域のサイズを変更することを可能にする。
【解決手段】表示装置1は、画像を表示する表示部13と、ユーザによる表示部13の表示領域上でのタッチ操作を検出する静電容量方式のタッチセンサ12と、表示部13での表示制御を行う制御部10と、表示部13の周囲に設けられたベゼル部と、を備える。制御部10は、上記表示領域を2以上に分割してなる分割表示領域のそれぞれに画像が表示された状態で、タッチセンサ12が分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線の延長線上であって且つ上記ベゼル部上の点から始まる、所定のタッチ操作を受け付けた場合、上記境界線を移動させるように表示制御を行う。
【選択図】図1
【解決手段】表示装置1は、画像を表示する表示部13と、ユーザによる表示部13の表示領域上でのタッチ操作を検出する静電容量方式のタッチセンサ12と、表示部13での表示制御を行う制御部10と、表示部13の周囲に設けられたベゼル部と、を備える。制御部10は、上記表示領域を2以上に分割してなる分割表示領域のそれぞれに画像が表示された状態で、タッチセンサ12が分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線の延長線上であって且つ上記ベゼル部上の点から始まる、所定のタッチ操作を受け付けた場合、上記境界線を移動させるように表示制御を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、表示装置及び表示方法に関し、より詳細には、表示部の表示領域を分割してなる分割表示領域のそれぞれに異なる画像を表示させることが可能な表示装置、及びその表示装置における表示方法に関する。
従来から、表示部の表示領域を分割してなる分割表示領域のそれぞれに異なる画像を表示させること、つまり複数画面での表示を行うことが可能な表示装置が流通している。このような複数画面表示時における分割表示領域間のサイズの比率は、固定されているか、段階的に変更可能となっている。
比率の変更には、リモートコントローラや表示装置の本体に設けられた操作ボタン(例えば左右キー等)を長押しして意図するところで止めるといった操作や、マウス等のポインティングデバイスを用いてそれぞれの画面を個々に拡大/縮小するといった操作が必要となる。
また、従来から、表示部にタッチセンサが搭載されている表示装置も流通している。特許文献1,2には、静電容量方式のタッチパネルにおいて操作領域外(ベゼル部に相当)からの入力信号を検出すると、その検出された入力信号を無効にする技術が開示されている。また、特許文献3には、静電容量方式のタッチパネルにおいて操作領域外(ベゼル部に相当)からの入力信号を検出した場合に、タッチパネルにおける静電容量値のキャリブレーションを行う技術が開示されている。
しかしながら、従来技術による分割表示領域間のサイズの比率の変更方法では、上述のように操作ボタンやポインティングデバイスによる面倒な操作が必要である。
また、タッチパネルを搭載した表示装置であっても、操作ボタンやポインティングデバイスを用いる代わりに、表示画面(画像の表示領域)上でのタッチ操作が必要となる。このタッチ操作としては、それぞれの分割表示領域を個々に拡大/縮小させるような操作か、若しくは、それぞれの分割表示領域間の境界線を移動させるような操作が挙げられる。なお、後者の操作は、Microsoft(登録商標) Windows(登録商標:以下同様。) 8.1で採用されているようなマルチウィンドウ画像に対して実行できる。しかしながら、両者の操作方法は、直感的な操作を考慮した場合、タッチする領域が重複することになるため、基本的に前者の操作か後者の操作のいずれか一方しか割り当てることができない。
なお、特許文献1〜3に記載の技術はいずれも、もしタッチパネルの操作領域(つまり表示領域)外からの検出結果が存在したとしても、その検出結果をノイズとして取り扱っている。
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、静電容量方式のタッチセンサを有する表示装置において、面倒な操作を必要とせず、直感的な操作で分割表示領域のサイズを変更することを可能にすることにある。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、画像を表示する表示部と、ユーザによる該表示部の表示領域上でのタッチ操作を検出する静電容量方式のタッチセンサと、前記表示部での表示制御を行う制御部と、前記表示部の周囲に設けられたベゼル部と、を備えた表示装置であって、前記制御部は、前記表示領域を2以上に分割してなる分割表示領域のそれぞれに画像が表示された状態で、前記タッチセンサが前記分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線の延長線上であって且つ前記ベゼル部上の点から始まる、所定のタッチ操作を受け付けた場合、前記境界線を移動させるように表示制御を行うことを特徴としたものである。
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記制御部は、前記表示領域に表示されている画像とは別の画像が前記表示装置に入力可能な状態で、前記タッチセンサが前記表示領域と前記ベゼル部との間の境界線を含む所定太さの線の延長線上であって且つ前記ベゼル部上の点から始まる、前記所定のタッチ操作を受け付けた場合、前記境界線を移動させるように新たな前記分割表示領域を生成し、新たに生成した前記分割表示領域に前記別の画像を表示させるように表示制御を行うことを特徴としたものである。
本発明の第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記制御部は、前記表示領域に表示されている画像とは別の画像が前記表示装置に入力可能な状態で、前記タッチセンサが前記ベゼル部上の点から始まる、前記所定のタッチ操作を受け付けた場合、前記ベゼル部と前記表示領域との間に存在する4つの境界線のうち前記点に最も近い境界線を移動させるように新たな前記分割表示領域を生成し、新たに生成した前記分割表示領域に前記別の画像を表示させるように表示制御を行うことを特徴としたものである。
本発明の第4の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段において、前記所定のタッチ操作は、前記点をタッチし、タッチした位置から前記境界線に略垂直な方向にスライドするスライド操作であり、前記制御部は、前記スライド操作でスライドさせた分だけ前記境界線を前記境界線の垂直方向に移動させるように表示制御を行うことを特徴としたものである。
本発明の第5の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段において、前記所定のタッチ操作は、前記点をタッチし、タッチした位置から前記境界線に略垂直な方向に弾くフリック操作であり、前記制御部は、所定距離だけ前記境界線を前記境界線の垂直方向に移動させるように表示制御を行うことを特徴としたものである。
本発明の第6の技術手段は、第1〜第5のいずれか1の技術手段において、前記制御部は、前記境界線の移動の前後で、前記分割表示領域のそれぞれに表示されていた画像のサイズを、縦横比を保ったまま変更することを特徴としたものである。
本発明の第7の技術手段は、第1〜第5のいずれか1の技術手段において、前記制御部は、前記境界線の移動の前後で、前記分割表示領域のそれぞれに表示されていた画像のサイズを、縮尺を変えないで表示範囲を変更することにより変更することを特徴としたものである。
本発明の第8の技術手段は、第1〜第7のいずれか1の技術手段において、前記分割表示領域に表示される画像のそれぞれは、異なるソース機器から入力された画像であることを特徴としたものである。
本発明の第9の技術手段は、第1〜第7のいずれか1の技術手段において、前記分割表示領域に表示される画像のそれぞれは、1つのソース機器から入力されたマルチウィンドウ画像を構成するウィンドウ画像であり、前記制御部は、前記所定のタッチ操作を受け付けた場合、前記ソース機器に対して前記境界線の移動を指示し、前記ソース機器側で変更された後の前記マルチウィンドウ画像を受信して表示させることを特徴としたものである。
本発明の第10の技術手段は、第1〜第9のいずれか1の技術手段において、前記ベゼル部における少なくとも前記表示部に隣接する部分は、前記表示部の表面と同じ高さの表面を有することを特徴としたものである。
本発明の第11の技術手段は、画像を表示する表示部と、ユーザによる該表示部の表示領域上でのタッチ操作を検出する静電容量方式のタッチセンサと、前記表示部での表示制御を行う制御部と、前記表示部の周囲に設けられたベゼル部と、を備えた表示装置における表示方法であって、前記表示領域を2以上に分割してなる分割表示領域のそれぞれに画像が表示された状態で、前記タッチセンサが前記分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線の延長線上であって且つ前記ベゼル部上の点から始まる、所定のタッチ操作を受け付けた場合、前記制御部が、前記境界線を移動させるように表示制御を行うことを特徴としたものである。
本発明によれば、静電容量方式のタッチセンサを有する表示装置において、表示部の周囲に設けられたベゼル部へのタッチ操作をタッチセンサで検出し、その検出結果を利用しているため、面倒な操作を必要とせず、直感的な操作で分割表示領域のサイズを変更(調整)することが可能になる。
本発明に係る表示装置は、画像を表示する表示部と、タッチセンサと、表示部での表示制御を行う制御部と、を備え、表示部の表示領域を分割してなる分割表示領域のそれぞれに異なる画像を表示させることが可能な装置である。
本発明に係る表示装置としては、それに接続された外部のソース機器から有線又は無線で出力された画像を表示できるモニタ機能を有するモニタ装置が挙げられる。上記ソース機器としては、例えば設置型のパーソナルコンピュータ(PC)やモバイルPCやタブレット型の端末装置(以下、タブレット端末)等の情報処理装置、携帯電話機(スマートフォンと呼ばれるものも含む)、レコーダ機器等のコンテンツ録画再生装置、BD(Blu-ray Disc:登録商標)プレーヤ等のコンテンツ再生装置などが挙げられる。
以下、本発明の様々な実施形態について、表示装置としてモニタ装置を例に挙げて説明するが、本発明に係る表示装置はこれに限ったものではない。より具体的には、本発明に係る表示装置は、それ自体にコンテンツを再生するコンテンツ再生機能をもたせ、設置型PCやモバイルPCやタブレット端末等の情報処理装置、携帯電話機(スマートフォンと呼ばれるものも含む)、テレビ装置などとして構成することもできる。本発明に係る表示装置は、このようなコンテンツ再生機能を有する場合、外部のソース機器に接続するための構成を具備しないようにしてもよい。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置の一構成例を示すブロック図である。
本実施形態に係る表示装置1は、図1で例示するように、その全体を制御する制御部10と、タッチセンサ12と、表示部13と、を備えている。また、図1で例示する表示装置1は、外部のソース機器と通信するための通信部11を備えている。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置の一構成例を示すブロック図である。
本実施形態に係る表示装置1は、図1で例示するように、その全体を制御する制御部10と、タッチセンサ12と、表示部13と、を備えている。また、図1で例示する表示装置1は、外部のソース機器と通信するための通信部11を備えている。
表示部13は、画像を表示する表示パネルを有する。表示パネルとしては、液晶ディスプレイや有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ等、様々な表示方式のパネルが挙げられる。通信部11は、外部のソース機器と有線又は無線で通信するための通信インターフェイスである。この通信インターフェイスも、通信規格に応じた様々なものを適用することができる。
制御部10は、表示部13での表示制御のほか、タッチセンサ12及び通信部11の制御も行う。制御部10は、プログラム保存領域に格納されたプログラムを動作させ、各種制御を行う。例えば制御部10は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)、作業領域としてのRAM(Random Access Memory)、及び記憶装置などの制御デバイスで構成され、その一部又は全部を集積回路/ICチップセットとして搭載することもできる。
この記憶装置には、制御プログラム(本発明に係る表示変更処理を実行するプログラムを含む)をはじめ、OSD(On Screen Display)画像として表示させるためのUI(User Interface)画像、各種設定内容などが記憶される。この記憶装置としては、フラッシュROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等が挙げられる。表示装置1の種類によってはこの記憶装置としてHDD(Hard Disk Drive)を採用することもできる。
タッチセンサ12は、ユーザによる表示部13の表示領域(全表示領域)上でのタッチ操作を検出する静電容量方式のセンサである。タッチセンサ12は、タッチ操作を検出するとタッチ操作がなされた位置を特定する情報(入力座標情報)を制御部10に渡すか、若しくは制御部10がポーリング処理等によりタッチセンサ12に対するタッチ操作の入力を監視する。タッチセンサ12と、制御部10におけるそのタッチセンサ12を制御する部位とで、ユーザによるタッチ操作を受け付けるタッチ操作部を構成する。制御部10は、タッチ操作部によるタッチ操作入力の検出に応答して、検出された入力座標情報を取得し、その入力座標が表示部13の表示画面のどの位置であるかを判定し、その判定結果に基づいて表示部13の表示画面に表示に応じた処理等を行う。
また、上記した静電容量方式は、指先と導電膜の間での静電容量の変化を捉えて位置を検出する方式であり、マルチタッチに対応させるために投射型の静電容量方式を採用することが好ましいが、表面型の静電容量方式を採用することもできる。静電容量方式のタッチセンサ12は、表示部(表示パネル)13の表面に重ねるようにパネルとして設けられており、タッチパネルとも言える。
また、表示装置1は、図示しない例えば電源キーや音量調整キーなどのハードウェアキー(操作ボタン)を有し、そのキーからの操作の入力を検出し、制御部10に渡し、操作に応じた処理を制御部10が実行する。例えば電源キーを所定時間(t秒とする)以上押下されることで電源のON又はOFFを実行し、t秒未満の押下により操作メニューを示すOSD画像を読み出して表示部13に重畳して表示させてもよい。このOSD画像を表示した状態で、タッチセンサ12から表示装置1についての各種設定を受け付けるようにすればよい。
なお、表示装置1には、タッチ操作部や操作ボタンの他に、マウス等のポインティングデバイス、ジョイスティック、タッチパッド、トラックボールなどのいずれか1又は複数を用いて操作を受け付ける操作部を設けておいてもよい。ここで、説明の簡略化のために、この操作部で受け付ける操作としては、基本的に、後述する本発明の主たる特徴である表示変更処理(分割表示領域のサイズを変更する処理)を行うための操作は含まないものとして説明する。
また、表示装置1には、表示部13の周囲にベゼル部が設けられている。このベゼル部は、基本的に表示部13を表示装置1のキャビネットに配設するための枠(外縁)であると言える。このベゼル部について、図2を参照しながら説明する。図2は、図1の表示装置におけるベゼル部近辺の一構成例を示す概略断面図である。
図2で例示する表示装置1は、液晶ユニット13aと、その表示面側に設けられたガラス等でなる前面化粧パネル14aと、前面化粧パネル14aの液晶ユニット13a側に貼り付けられたタッチパネルユニット12aと、液晶ユニット13aを前面化粧パネル14aとで覆うための背面キャビネット16aと、表示装置1の側面を覆うための側面キャビネット16bと、を備えている。
液晶ユニット13aは、液晶パネル13bと、その背面側に設けられた光学シート13cと、光学シート13cの背面側に設けられた導光板13dと、導光板13dの背面側に設けられた反射シート13eと、LED(Light Emitting Diode)基板13fと、を有している。LED基板13fは、導光板13dの側面から光を照射するためのLEDを有し、このLEDから照射された光は導光板13dを介して液晶パネル13bの背面から照射される。
また、表示装置1は、背面シャーシ15aと、パネル固定部材15bと、LED基板固定部材15cと、スペーサ15dと、スペーサ15eと、を備えている。背面シャーシ15aは、液晶ユニット13aを固定するためのシャーシであり、反射シート13eの背面側に沿って設けられ、LED基板13fの背面側に沿うように折れ曲がり、さらにタッチパネルユニット12aに沿って外側に折れ曲がった形状を有している。
背面シャーシ15aの端部は、スペーサ15eを挟んでタッチパネルユニット12aに押し付けられている。また、側面キャビネット16bは、背面キャビネット16aの端部に固定されると共に、前面化粧パネル14aの端部に固定されている。このような機構と、背面キャビネット16aと背面シャーシ15aとを固定する図示しない機構とにより、表示装置1の内部で背面シャーシ15aが固定されている。また、背面シャーシ15aと背面キャビネット16aとの間には、制御部10等を搭載するための図示しない基板などが設けられている。
パネル固定部材15bは、L字状の部材であり、背面シャーシ15aにおけるLED基板13fの背面側の部分に取り付けられると共に、その部分から折れ曲がった部分により、スペーサ15dを挟んで液晶パネル13bの前面側の端部に押し付けられている。このように背面シャーシ15a及びパネル固定部材15bにより、液晶ユニット13aはスペーサ15dを介して挟持されている。
また、LED基板固定部材15cは、階段状の形状を有し、導光板13dの表示面側の端部を押さえると共に、LED基板13fの側面を押さえ、その反対側でパネル固定部材15bに固定されるように構成されている。このようにして、LED基板13fは、LED基板固定部材15cを介して、パネル固定部材15b及び背面シャーシ15aにより挟持されている。
前面化粧パネル14aは、液晶ユニット13aの表示領域に対応する表示領域部分14dが透明になり、表示領域部分14dを通して液晶ユニット13aの液晶パネル13bで表示させた画像がユーザに視認できるように構成されている。また、前面化粧パネル14aは、表示領域部分14dの周囲に対応するベゼル領域部分14bが黒色等で着色されており、喩え液晶パネル13bにおいて表示領域の外側まで画像を表示させていた場合でもユーザが視認できないように構成されている。
また、タッチパネルユニット12aにおけるタッチパネル12d(図1のタッチセンサ12に相当)は、液晶ユニット13aの表示を閲覧するための表示領域部分14dと同じ範囲で構成されており、その周囲にはタッチパネル12dの外枠部分12bが設けられている。
そして、表示部13の周囲に設けられたベゼル部17は、外枠部分12bの領域を指す。また、上述のように表示部13は、前面化粧パネル14aの表示領域部分14dに対応する液晶ユニット13aの表示領域を指すことになる。
ここで、図2で例示したように、表示部13の表面とベゼル部17とが段差無くフラットであることが好ましい。本発明に係る表示装置1では、その主たる特徴として後述するように、ベゼル部17上でのタッチ操作をタッチセンサ12で検知する必要があり、フラットである方が表示画面に別途部材を被せてベゼル部を形成する場合に比べて、ベゼル部17上でのタッチ(ベゼルタッチ)の位置からセンサへの距離が近く、センサの感度が良好であるためである。
また、金属は静電容量として検知されるため、表示部13の表面だけでなくベゼル部17でも金属を使用しないようにする。ベゼル部17は、例えばガラスや絶縁性樹脂を使用して形成しておけばよい。図2の例では、表示させた画像に対するタッチ操作を受け付ける操作領域(つまり表示領域)以外の領域であるベゼル部17を、前面化粧パネル14aにおいてベゼル領域部分14bだけ黒色シートを挟むか黒塗りするなどして着色して形成している。
また、図2では、一般的にフルフラットと呼ばれるように、ベゼル部の全てで表示画面とフラットとなった例を挙げているが、これに限らず、ベゼル部においてタッチ操作を受け付ける範囲の幅だけフラットであればよい。つまり、ベゼル部17における少なくとも表示部13に隣接する部分は、表示部13の表面と同じ高さの表面を有することが好ましい。但し、タッチセンサ12の検出感度によっては、ベゼル部は表示部13の表示領域の表面(図2の例では表示領域部分14d)に対して若干の高さをもたせてもよく、その場合、ベゼル部として、表示領域の表面と水平な面(表示領域の表面の周囲に位置する面)に有色の絶縁性樹脂を被せるなどの構造を採用すればよい。
また、図2では、液晶パネル13bを有する例を挙げて説明したが、他の表示方式でも同様の考え方でベゼル部が定義できる。また、液晶パネル13bを採用する場合にも、表示装置1の断面形状は、図2で例示する構成に限ったものではなく、表示部13とベゼル部17とが区別可能であり、タッチセンサ12が表示部13の表示領域に対するタッチ操作を検出するために同じ範囲で設けられていればよい。
次に、本発明の主たる特徴について説明する。まず、制御部10は、表示部13の表示領域(ユーザが視認できる全表示領域)を2以上に分割してなる分割表示領域のそれぞれに画像が表示された状態になるように表示制御を行う。この表示制御自体は、既存の複数画面表示技術で実現できる。
そして、本発明の主たる特徴として、制御部10は、このような状態で、タッチセンサ12が分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線の延長線上であって且つベゼル部17上の点から始まる、所定のタッチ操作を受け付けた場合、上記境界線を移動させるように表示制御を行う。ここで、上記所定の太さの線の延長線上とは、上記境界線を挟む所定範囲(好ましくは上記境界線を中心とする所定範囲)の長方形をその長手方向に伸ばした範囲内を指す。このような表示変更処理について詳細に説明する。
上記点から始まる上記所定のタッチ操作を受け付けたか否かの判定は、制御部10側で行うか、若しくはタッチセンサ12自身で行うようにタッチセンサ12を構成しておけばよい。
まず、タッチセンサ12では、表示部13の表示領域上の各座標においてセンサをマトリクス状に配置し、各座標で静電容量を検出するように構成しておく。本発明では、上記表示領域外であるベゼル部17上の点がタッチされたことを検出する必要があるが、そのために、静電容量方式の性質を利用し、従来ノイズとして取り扱われていた検出結果を用いる。
ベゼル部17上の点であること(以下、条件Iとする)の判定は、例えば、表示部13表示領域の端部(ベゼル部17との境界に一番近い検出座標)がタッチされたときに検出される静電容量の変化量と、ベゼル部17上でタッチ操作がなされたときに上記一番近い検出座標やそれ付近の検出座標で検出される静電容量の変化量との違いにより、判定することができる。
前者の静電容量の変化量の方が後者の静電容量の変化量より大きいため、表示領域上のタッチを検出するための閾値(閾値Thとする)より小さなある閾値(閾値Th1とする)を設けておき、検出レベルが閾値Th以上であった場合に表示部13の表示領域上でタッチがなされたと判定し、検出レベルが閾値Thより小さく閾値Th1以上であった場合にベゼル部17上でタッチがなされたと判定すればよい。なお、閾値Th1より小さい検出結果は、表示部13でもベゼル部17上でもタッチされていない場合に発生したノイズとして取り扱う。閾値はベゼル部17の材質や高さなどによって異なるが、例えばTh=10×Th1などとして定めておけばよい。
このような検出レベルの判定に加えて、或いは検出レベルの判定の代わりに、マトリクス状に配置したタッチセンサ12の各座標からの出力信号が示す波形の違いによっても、ベゼル部17上の点がタッチされたのか、或いは表示部13の表示領域の端部(ベゼル部17との境界に一番近い検出座標)がタッチされたのかを判別することができる。
例えば、表示部13の表示領域の非端部において、横方向に配置したセンサからの出力信号及び縦方向に配置したセンサからの出力信号は共に、実際にユーザがタッチした位置の座標において0となり、その前側の座標(又は後側の座標)で大きな山を形成し、その後側の座標(又は前側の座標)でマイナス側に大きな山を形成する、といったタッチセンサ12を用いる。
このようなタッチセンサ12においては、表示部13の表示領域の端部(ベゼル部17との境界に一番近い検出座標)でタッチされた場合でも、タッチした位置の座標を挟んで出力信号がプラスとマイナスとなるような波形(波形aとする)となる。なお、このような波形となる理由は、タッチセンサ12で上記一番近い検出座標でのタッチ操作を検出可能とするために、上記一番近い検出座標に続くベゼル部17の範囲内の僅かな行(横長のベゼル部の場合)又は列(縦長のベゼル部の場合)の座標にもセンサを配置しているためである。
一方で、ベゼル部17上でタッチされた場合、上記一番近い検出座標付近からの出力信号は、ベゼル部17の長手方向に沿った座標軸においては上記一番近い検出座標を挟んで出力信号がプラスとマイナスになるような波形aと同様の波形を示すものの、ベゼル部17の短手方向(ベゼル部17の幅方向)に沿った座標軸においては上記一番近い検出座標でプラスかマイナスかのいずれかとなるような波形(波形aの半周期より短い波形)を示す。よって、このような波形の違いによっても、ベゼル部17上の点がタッチされたのか、或いは表示部13の表示領域の端部がタッチされたのかを判別することができる。
次に、境界線を含む所定太さの線の延長線上の点であること(以下、条件IIとする)の判定方法について、縦線の境界線が存在する場合を例に挙げて説明する。タッチセンサ12で表示装置1の上端又は下端にあるベゼル部17上においてタッチが検出された場合、そのタッチされた点の横方向の座標を、上記縦線の境界線を含む所定太さの線の横方向の座標範囲と比較し、その座標がその座標範囲内に入っていれば、境界線を含む所定太さの延長線上の点であると判定(認識)すればよい。横線の境界線が存在する場合にも、表示装置1の右端又は左端にあるベゼル部17上においてタッチが検出された場合に、同様の考え方で判定すればよい。
なお、このように境界線そのものではなく、それを含む所定太さの線で判定する理由は、ユーザが境界線の延長線上を常に正確にタッチすることが難しいためであり、境界線の延長線上をタッチしようとしてユーザがタッチ操作したとみなす範囲を広くするためである。
上記所定のタッチ操作であること(以下、条件IIIとする)の判定は、上記所定のタッチ操作をどのように定義しておくかにより決まる。
一例として、上記所定のタッチ操作は、上記点をタッチし、タッチした位置から上記境界線に略垂直な方向にスライドするスライド操作であると定義しておけばよい。なお、このスライド操作は、タッチして離さないまま移動して止める操作であり、スワイプ操作とも呼ばれる。また、この例に限らず、タッチはユーザの指又はタッチペンで行えばよい。なお、タッチセンサ12の検出方式は静電容量方式であるため、このタッチペンは電磁誘導方式などのように電力を必要とするものではなく、単にペン先に例えば導電性のシリコンゴムなどを用いたものであればよい。
また、上記スライド操作は、4辺あるベゼル部17のいずれの辺でも受け付けるようにしておけばよい。但し、例えば表示装置1を横長に置いた場合の上端に該当する辺のベゼル部17だけ受け付けないようにするなど、少なくとも1辺で受け付け可能に構成しておけば、少なくとも一方向の境界線の移動に対応でき、少なくとも2辺で受け付け可能に構成しておけば縦方向及び横方向のいずれの境界線の移動に対応できる。また、受け付ける辺を限定する場合には、限定する辺を固定しておくのではなく、図示しない画面向き検出部で検出された表示装置1の向きに応じて、限定する辺を変更するようにしてもよい。
この場合、制御部10は、上記スライド操作でスライドさせた分だけ上記境界線を上記境界線の垂直方向に移動させるように表示制御を行うことが好ましい。代わりに、制御部10は、上記スライド操作を受けた方向に所定距離だけ上記境界線を移動させるように表示制御するようにしてもよい。
また、スライド操作の代わりに、上記所定のタッチ操作は、上記点をタッチし、タッチした位置から上記境界線に略垂直な方向に弾くフリック操作であると定義付けすることもできる。この場合、制御部10は、所定距離だけ上記境界線を上記境界線の垂直方向に移動させるように表示制御を行えばよい。上記フリック操作についても、上記スライド操作と同様に、4辺あるベゼル部17のいずれの辺でも受け付けるようにしてもよいし、受け付ける辺を限定してもよいし、その限定も表示装置1の向きに応じて変更してもよい。
補足的に、スライド操作とフリック操作との判定方法の違いについて説明する。両者の区別は、例えば(1)タッチしている期間、(2)タッチ開始の位置、(3)タッチ開始時の静止期間、のいずれかにより判定することができる。
上記(1)では、タッチ後、平行移動させ、タッチが離されるまでの期間が第1の所定時間よりも短い場合はフリック操作がなされたと判定し、第1の所定時間以上であった場合はタッチを離した位置までのスライド操作がなされたと判定する。上記(2)では、境界線を含む所定太さの線の範囲内であって境界線から所定範囲内の距離からタッチが開始された場合はスライド操作がなされたと判定し、上記所定太さの線の範囲内であって上記所定範囲外の距離からタッチが開始された場合はフリック操作がなされたと判定する。
上記(3)では、タッチ開始時に第2の所定時間以上の静止状態が続いた場合はスライド操作がなされたと判定し、タッチ開始時に静止しなかった場合(第2の所定時間未満の場合)はフリック操作であると判定する。但し、例えばWindows 7以降では、長押しのタッチをマウス等のポインティングデバイスによる右クリック操作に割り当てているため、上記(3)においてスライド操作と判定した場合(及びフリック操作と判定した場合)は、OSD表示などでその判定結果を表示するようにすることが好ましい。
次に、境界線を移動させるような表示制御について、図3A及び図3Bを参照しながら実際の使用場面を例に挙げて説明する。図3Aは、図1の表示装置における表示変更処理の前の状態である2画面表示状態の一例を示す図で、図3Bは、図3Aの表示装置に対して表示変更処理を施した後の2画面表示の一例を示す図である。
ここでは、分割表示領域に表示される画像のそれぞれが異なるソース機器から入力された画像であるものとして説明する。図1で例示した表示装置1には、第1画像と第2画像の合計2つの画像が入力されている。特にここでは、図3Aで示すように、第1画像20aがPC4pから入力され、第2画像20bがスマートフォン4sから入力され、第1画像20aと第2画像20bがそれぞれ別の分割表示領域に表示されている場面を例に挙げる。
なお、第2画像20bは、スマートフォン4sにおいてその表示部46に表示される画像46aと同じ画像とする。また、図3Aで例示する表示装置1は、PC4p、スマートフォン4sのいずれに対しても2本のケーブルで接続されている。そのうち1本が画像を伝送するためのケーブルであり、他の1本がタッチ操作部によるタッチ操作などのユーザ操作の情報をソース機器側に送信するためのケーブルである。
前者のケーブルとしては、例えばHigh-Definition Multimedia Interface(HDMI:登録商標、以下同様)規格やMobile High-definition Link(MHL:登録商標、以下同様)規格のケーブルが挙げられる。後者のケーブルとしては、例えばUniversal Serial Bus(USB:登録商標、以下同様)規格のケーブルが挙げられる。また、図3Bや後述の図3C〜図3Eではソース機器の図示を省略している。なお、無線で接続する場合には、例えば、Miracast対応のHDMIアダプタ、WiFi(登録商標)規格の無線機器などを、表示装置1やソース機器に搭載しておけばよい。
図3Aの例では、分割表示領域が左右に2つ存在し、その境界線は縦方向となっており、その境界線の延長線は上端と下端にあるベゼル部17で交わっている。そして、図3Aでは、下端にあるベゼル部17に対するスライド操作を行う例を挙げる。図3Aに示すようにユーザが指Fで、分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線の延長線上であって且つベゼル部17上の点から始まる、左方向へのスライド操作を行った場合、タッチセンサ12がそれを受け付け、制御部10は、図3Bに示すようにその境界線をスライドさせた分だけ移動させるように表示制御を行う。
ここで、境界線を移動させることは、制御部10が、その境界線を認識すると共に、その境界線に垂直な方向(この例では横方向)における分割表示領域間での比率を変更させることを意味する。図3Aから図3Bへの表示状態の変更例では、第1画像20aが横方向に縮小されて第1画像20cとなり、第2画像20bが横方向に拡大されて第2画像20dとなっている。また、この例では、制御部10は、上記境界線の移動の前後(分割表示領域のサイズの変更の前後)で、分割表示領域のそれぞれに表示されていた画像のサイズを、縦横比を保ったまま縮小/拡大処理(スケーリング処理)により変更している。また、このようなスケーリング処理だけでなく、必要に応じて黒帯付加又は黒帯除去の処理を施せばよい。
2画面表示時における画面サイズの変更は、従来ではメニュー等から左右キーなどで調整していたが、本実施形態では、図3A及び図3Bで例示したようにこの調整をベゼル部17へのタッチ操作(ベゼルタッチ)により行っている。これにより、本実施形態では、視覚的・感覚的にも優れた2画面の比率変更を行うことができる。また、ベゼルタッチを利用しているため、表示領域へのタッチ操作やその応答を制限するものではなく、従来通りの表示領域へのタッチ操作が可能である。
代替処理として、制御部10は、上記境界線の移動の前後で、分割表示領域のそれぞれに表示されていた画像のサイズを、縮尺を変えないで表示範囲を変更することにより変更するようにしてもよい。縮尺を変えないで表示範囲を変更するとは、移動前の状態から表示画像を一部隠すか、隠れていた部分を表示させるようにすることを指す。この場合にも、必要に応じて黒帯付加又は黒帯除去の処理を施せばよい。
以上のように、本実施形態に係る表示装置1では、表示部13の周囲に設けられたベゼル部17へのタッチ操作(つまり画面の領域外でのタッチ操作)をタッチセンサ12で検出し、その検出結果を利用しているため、面倒な操作を必要とせず、直感的な操作で分割表示領域のサイズを変更(調整)することが可能になる。換言すれば、本実施形態では、分割表示領域間でのサイズの比率を変更するような表示変更処理が、ベゼル部17上で且つ境界線のほぼ延長線上の点から始まる所定のタッチ操作という、視覚的・感覚的にユーザの意図と合致したタッチ操作により実現できるため、操作性が向上する。
なお、本実施形態を含め、本発明の表示変更処理について、上記分割表示領域が矩形であることを前提として説明しているが、上記分割表示領域が矩形でなくてもその上下方向の範囲と左右方向の範囲さえ分かれば、その範囲の4辺を境界線として取り扱うことで、同様の表示変更処理が実行できる。また、本実施形態も含め、本発明の表示変更処理において、タッチ操作とそれに応じた表示変更処理のタイミング、つまり表示変更処理を実行する間隔は任意に決めておけばよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について、図3C、図3D、及び図4を併せて参照しながら説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る表示装置における表示変更処理の一例を説明するためのフロー図である。また、図3Cは、図1の表示装置における表示変更処理の前の状態である1画面表示(全画面表示)状態の一例を示す図で、図4の表示変更処理を説明するための図である。また、図3Dは、図3Bの表示装置に対して表示変更処理を施した後の3画面表示の一例を示す図である。本実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に説明するが、第1の実施形態で説明した様々な応用例も同様に適用できる。
本発明の第2の実施形態について、図3C、図3D、及び図4を併せて参照しながら説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る表示装置における表示変更処理の一例を説明するためのフロー図である。また、図3Cは、図1の表示装置における表示変更処理の前の状態である1画面表示(全画面表示)状態の一例を示す図で、図4の表示変更処理を説明するための図である。また、図3Dは、図3Bの表示装置に対して表示変更処理を施した後の3画面表示の一例を示す図である。本実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に説明するが、第1の実施形態で説明した様々な応用例も同様に適用できる。
本実施形態における制御部10は、第1の実施形態における表示変更処理(第1表示変更処理と言う)に加え、次に説明するような表示変更処理(第2表示変更処理と言う)も行う。
上記第2表示変更処理は、表示部13の表示領域に表示されている画像(1つの画像又は分割表示領域のそれぞれの画像)とは別の画像が表示装置1に入力可能な状態で、タッチセンサ12が上記表示領域とベゼル部17との間の境界線を含む所定太さの線の延長線上であって且つベゼル部17上の点から始まる、上記所定のタッチ操作を受け付けた場合に実行される。
ここで、上記入力可能な状態とは、最も単純な例を挙げると、図3Cで例示するように表示領域に1つの画像(第1画像20e)が表示された状態で且つその1つの画像とは別の画像(第2画像46a)が表示装置1に入力されていた状態を指す。このように、上記入力可能な状態としては、実際に入力されている状態であることが望ましいが、制御部10からの入力指示により入力可能な状態になっていればよい。
また、ここでの境界線とは、表示部13の表示領域を示す4辺(表示領域の外枠線分)のいずれかを指す。また、その境界線の延長線上であってベゼル部17上の点とは、上記表示領域のある辺(辺Aとする)の延長線上であってベゼル部17の別の辺(上記辺Aと垂直な辺)上の点を指す。例えば、図3Cのように、表示装置1の右側にある境界線(辺)の延長線上であって下側のベゼル部17上の点から始まる、所定のタッチ操作を受け付けた場合に、上記第2表示変更処理が施される。また、上記所定のタッチ操作としては、ベゼル部17と上記表示領域との間に存在する境界線に略垂直な方向へのスライド操作やフリック操作が適用できる。
そして、上記第2表示変更処理では、制御部10が、上記境界線を移動させるように新たな分割表示領域を生成し、新たに生成した分割表示領域に上記別の画像を表示させるように表示制御を行う。
図3C及び図3Bを参照しながら、上記所定のタッチ操作として上記スライド操作を採用した例を挙げて説明する。図3Cのように第1画像20eが表示された状態で、ユーザが指Fで表示装置1の右側にある境界線(辺)を含む所定太さの線の延長線上であって下側(又は上側)のベゼル部17上の点から始まる、上記スライド操作を行った場合、タッチセンサ12がそれを検出し、制御部10に渡す。制御部10は、そのスライド分だけ境界線を移動させて1つの新たな分割表示領域を生成し、その新たな分割表示領域に上記別の画像(入力可能な第2画像46a)を表示させるように表示制御を行う。
例えば、ユーザが図3Bで例示する指Fの位置までスライドした場合、制御部10は、図3Bのように元の表示領域に表示されていた第1画像20eを縮小して第1画像20cを表示させ、新たな分割表示領域に第2画像46aを拡大した第2画像20dを表示させることになる。
なお、逆に、タッチセンサ12が左側の辺を含む所定太さの線の延長線上であって下側又は上側のベゼル部17上の点から始まる、上記スライド操作を検出した場合、制御部10は、左側に第2画像20dを表示させ右側に第1画像20cを表示させることになる。また、横方向の境界線(上側又は下側の辺)を含む所定太さの線の延長線上であって左側又は右側のベゼル部17上の点から始まる、上記スライド操作を受け付けた場合には、制御部10は、同様にその境界線を上下方向に移動させて新たな分割表示領域に上記別の画像を表示させる表示制御を行えばよい。
ここで、上記表示領域に表示されていた画像が分割表示領域のそれぞれに表示された複数の画像で構成される場合にも、その全体の画像とは別の分割表示領域に上記別の画像を表示させればよい。これにより、上記全体の画像も全体的にスケーリング処理等により縮小されることになる。このとき、上記全体の画像については各画像の分割表示領域毎にスケーリング処理等を行えばよい。
但し、上記境界線(辺)の一部のみを移動させ、ある分割表示領域についてはスケーリング処理等を施さないようにすることもできる。図3B及び図3Dを参照しながら、上記所定のタッチ操作として上記スライド操作を採用した例を挙げて説明する。そして、図3Bの表示状態において且つ新たな画像(図3Dの画像20h)が入力された状態において、ユーザが図3Dで例示するように指Fをスライドした場合について説明する。
この場合、制御部10は、元の表示領域に表示されていた第1画像20c及び第2画像20dのうち、第2画像20dをそのまま表示させ(図3Dでは第2画像20gと表記)、第1画像20cを縮小した第1画像20fを表示させ、その縮小させた分により生成された新たな分割表示領域に第3画像20hを表示させる。このように、元の表示領域に縦長の画像20dと横長の画像20cが表示されており、且つ新たに表示させる別の画像20hが横長である場合には、縦長の画像20dを、スケーリング処理等を施さずそのまま表示させるようにすればよい。
図4を参照しながら、ベゼルタッチを検知した場合の表示制御(描画制御)の一例について説明する。ここでは、説明の簡略化のために、上記所定のタッチ操作としてスライド操作を採用し、表示装置1では全画面表示、2画面表示のいずれかの表示が可能であるものとして説明する。
まず、制御部10がタッチセンサ12からの検出結果に基づきベゼルタッチが発生したか否かを判定する(ステップS1)。ベゼルタッチが発生した場合(ステップS1でYESの場合)、制御部10は、現在の画面構成を確認し、2画面構成であるか否かを判定する(ステップS2)。
2画面構成でなかった場合(ステップS2でNOの場合)、すなわち全画面表示(1画面表示)であった場合、制御部10は、2画面構成にするための別の画像の入力が可能なソース機器が他にあるかを確認する(ステップS3)。他にない場合(ステップS3でNOの場合)、制御部10は、ステップS1で受け付けたベゼルタッチの操作を無効として取り扱い、ステップS1に戻って次のベゼルタッチを待つ。
ステップS2でYESの場合、制御部10は、ベゼルタッチにおけるスライド操作の終端位置から分割表示領域(2画面)の比率を割り出し(ステップS4)、その比率に基づきスケーリング処理等を施すことで、それぞれの画面の再構築(表示変更処理)を行う(ステップS5)。また、ステップS3でYESの場合、つまり2画面構成が可能な場合にも、ステップS4,S5の処理を実行する。
また、本実施形態における第2表示変更処理において、上記所定のタッチ操作として上記フリック操作を採用した場合には、第1表示変更処理と同様に所定距離だけ辺(境界線)を移動させるように新たな分割表示領域を生成し、その新たな分割表示領域に上記別の画像を表示させればよい。
以上のように、本実施形態に係る表示装置1では、新たな分割表示領域を増やすような表示変更処理も、ベゼル部17上で且つ境界線のほぼ延長線上の点から始まる所定のタッチ操作という、視覚的・感覚的にユーザの意図と合致したタッチ操作により実現できるため、操作性が向上する。
また、逆に、図3Bの表示状態において、ユーザが指Fを図3Bに示す位置から右方向に右側のベゼル部17に到達するまでスライドさせた場合、タッチセンサ12がそれを検出して、制御部10が図3Cの表示状態のように分割表示領域を1つ削除するように表示制御を行い、結果的に第1画像20eのみを表示させるようにしてもよい。
すなわち、タッチセンサ12が分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線の延長線上であって且つベゼル部17上の点から始まる、上記スライド操作(境界線に略垂直な方向へのスライド操作)を受け付けた場合、その境界線を移動させるように表示制御を行い、最終的にタッチセンサ12が上記表示領域とベゼル部17との間の境界線を含む所定太さの線の延長線上であって且つベゼル部17上の点に至る上記スライド操作を受け付けた場合、その境界線をベゼル部17まで移動させ分割表示領域を削除するように表示制御を行う。
また、スライド操作の代わりにフリック操作でもこのような削除を行うことはできる。具体的には、第1の実施形態における第1表示変更処理において、タッチセンサ12が分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線の延長線上であって且つベゼル部17上の点から始まる、フリック操作(境界線に略垂直な方向へのフリック操作)を受け付けた場合、制御部10がその境界線をベゼル部17まで移動させ分割表示領域を削除するように表示制御を行うようにすればよい。すなわち、第1表示変更処理において、上記所定距離を、その境界線からベゼル部17までの距離としておけば、上記フリック操作により図3Bの表示状態から図3Cの表示状態への表示変更処理が実現できる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について、図3Eを併せて参照しながら説明する。図3Eは、図3Bの表示装置に対して表示変更処理を施した後の3画面表示の他の例を示す図である。本実施形態について、第1,第2の実施形態との相違点を中心に説明するが、第1,第2の実施形態で説明した様々な応用例も同様に適用できる。
本発明の第3の実施形態について、図3Eを併せて参照しながら説明する。図3Eは、図3Bの表示装置に対して表示変更処理を施した後の3画面表示の他の例を示す図である。本実施形態について、第1,第2の実施形態との相違点を中心に説明するが、第1,第2の実施形態で説明した様々な応用例も同様に適用できる。
本実施形態における制御部10は、第1表示変更処理に加え、若しくは第1表示変更処理及び第2表示変更処理に加え、次に説明するような表示変更処理(第3表示変更処理と言う)も行う。
上記第3表示変更処理は、上記表示領域に表示されている画像(1つの画像又は分割表示領域のそれぞれの画像)とは別の画像が表示装置1に入力可能な状態で、タッチセンサ12がベゼル部17上の点から始まる、上記所定のタッチ操作を受け付けた場合に実行される。なお、上記入力可能な状態については、第2の実施形態で説明した通りである。また、上記所定のタッチ操作としては、ベゼル部17と上記表示領域との間に存在する境界線に略垂直な方向へのスライド操作やフリック操作が適用できる。
そして、上記第3表示変更処理では、制御部10が、ベゼル部17と上記表示領域との間に存在する4つの境界線(上記表示領域を示す4辺)のうち上記点に最も近い境界線を移動させるように新たな分割表示領域を生成し、新たに生成した分割表示領域に上記別の画像を表示させるように表示制御を行う。ここで、上記表示領域に表示されていた画像が分割表示領域のそれぞれに表示された複数の画像で構成される場合には、第2の実施形態と同様に、その全体の画像とは別の分割表示領域に上記別の画像を表示させればよい。
なお、上記点がベゼル部17の角部に存在する場合、特に上記点に最も近い境界線が4辺のうちの2辺のいずれとも判定できる場合には、予め定めた一方の辺に上記点が存在すると判定するか、若しくはそのタッチ操作を無視するなどすればよい。
図3B及び図3Eを参照しながら、上記所定のタッチ操作として上記フリック操作を採用した例を挙げて説明する。図3Bの表示状態のように第1画像20c及び第2画像20dが2画面表示された状態で、図3Eで例示したようにユーザが指Fで表示装置1の右側のベゼル部17上の点から始まる、フリック操作を行った場合、タッチセンサ12がそれを検出し、制御部10に渡す。このフリック操作は、表示領域の右辺に垂直な方向へのフリック操作とし、好ましくは表示領域の内部方向へ向かうフリック操作とする。
制御部10は、第1表示変更処理と同様に、所定距離だけ上記点に最も近い(この例では右側の)辺(境界線)を移動させるように新たな分割表示領域を生成し、その新たな分割表示領域に上記別の画像(入力可能な第3画像20k)を表示させるように表示制御を行う。その結果、制御部10は、元の表示領域に表示されていた第1画像20c、第2画像20dを縮小して図3Eのようにそれぞれ第1画像20i、第2画像20jを表示させ、新たな分割表示領域に第3画像20kを表示させることになる。なお、第3画像20kは、図3AのPC4pやスマートフォン4sとは異なるソース機器から入力された画像に対し、必要に応じてスケーリング処理等を施した画像である。
なお、逆に、タッチセンサ12が左側のベゼル部17上の点から始まる、上記フリック操作を検出した場合、制御部10は、左側に第3画像20kを表示させ、その右側に第1画像20iを表示させ、さらにその右側に第2画像20jを表示させることになる。
また、上側又は下側のベゼル部17上の点から始まる、上記フリック操作(表示領域の上辺や下辺に垂直な方向へのフリック操作)を受け付けた場合には、制御部10は、同様に辺(境界線)を移動させて新たな分割表示領域に上記別の画像を表示させる表示制御を行えばよい。例えば、上側のベゼル部17上の点から始まるフリック操作であった場合、上側に第3画像20kを表示させ、その下側に第1画像20iと第2画像20jを並べた状態で表示させればよい。但し、第2の実施形態で図3B及び図3Dを参照しながら説明したように、上記辺(境界線)の一部のみを移動させ、ある分割表示領域についてはスケーリング処理等を施さないようにすることもできる。
また、本実施形態における第3表示変更処理において、上記所定のタッチ操作として上記スライド操作を採用した場合には、上記点に最も近い(この例では右側の)辺(境界線)をそのスライド分だけ移動させて1つの新たな分割表示領域を生成するようにしてもよい。但し、ベゼル部17の幅は狭いことが想定されるため、この場合にもフリック操作時と同様に、所定距離だけ上記点に最も近い(この例では右側の)辺(境界線)を移動させるように新たな分割表示領域を生成することが好ましい。いずれの場合も、新たな分割表示領域には上記別の画像を表示させることになる。
以上のように、本実施形態に係る表示装置1においても、第2の実施形態と同様に、新たな分割表示領域を増やすような表示変更処理も、ベゼル部17上の点から始まる所定のタッチ操作という、視覚的・感覚的にユーザの意図と合致したタッチ操作により実現できるため、操作性が向上する。
また、逆に、図3Eの表示状態において、ユーザが指Fを図3Eに示す位置から右側のベゼル部17から右方向にフリック又はスライドさせた場合、タッチセンサ12がそれを検出して、制御部10が図3Bの表示状態のようにフリック又はスライドの位置に最も近い分割表示領域を1つ削除するように表示制御を行い、結果的に第1画像20c及び第2画像20dのみを表示させるようにしてもよい。すなわち、タッチセンサ12がベゼル部17上の点から始まり、表示領域とベゼル部17との間の境界線(辺)に略垂直な方向であって且つベゼル部17の外側方向へ向かうフリック操作又はスライド操作を受け付けた場合、上記点に最も近い分割表示領域を1つ削除するように表示制御を行うようにしてもよい。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態では、第1〜第3の実施形態における第1〜第3の表示変更処理を行うための上記所定のタッチ操作として、上記スライド操作や上記フリック操作以外を採用したものである。本実施形態では、タッチセンサ12がマルチタッチ対応である場合に限る。
本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態では、第1〜第3の実施形態における第1〜第3の表示変更処理を行うための上記所定のタッチ操作として、上記スライド操作や上記フリック操作以外を採用したものである。本実施形態では、タッチセンサ12がマルチタッチ対応である場合に限る。
本実施形態では、上記所定のタッチ操作をピンチアウト操作とする。このピンチアウト操作はストレッチ操作とも呼ばれる。境界線(第1の実施形態でのように分割表示領域間での境界線であっても、第2,第3の実施形態でのようにベゼル部17との境界線であっても、同様に適用できる)を含む所定太さの線を挟むように若しくは覆うように2つの指でタッチした後、その2つの指を開くような操作をタッチセンサ12が受け付けた場合、制御部10は、新たな分割表示領域を生成し、新たに生成した分割表示領域に別の画像を表示させるように表示制御を行う。但し、第2,第3の実施形態で説明したように、上記表示領域に表示されている画像とは別の画像が表示装置に入力可能な状態である必要がある。
また、本実施形態では、分割表示領域の削除にも対応させることができる。その場合、上記所定のタッチ操作をピンチイン操作とすればよい。このピンチイン操作は、単にピンチ操作とも呼ばれる。2本の境界線について、各境界線(第1の実施形態でのように分割表示領域間での境界線であっても、第2,第3の実施形態でのようにベゼル部17との境界線であっても、同様に適用できる)を含む所定太さの線の延長線上を2つの指でタッチした後、その2つの指を閉じるような操作をタッチセンサ12が受け付けた場合、制御部10は、その2本の境界線で囲まれる分割表示領域を削除し、残りの画像だけを表示させるように表示制御を行う。
ここで、本実施形態、並びに第1〜第3の実施形態における黒帯部分の処理について補足する。図3B,図3D,図3Eに存在するような黒帯部分については、その黒帯がどの画像の表示に際して付されたものであるか(つまりどの画像に属して付されたものであるか)を判定し、その判定結果に基づき黒帯部分も含めて分割表示領域を定め、分割表示領域間の境界線を決めればよい。代替処理として、黒帯部分を除いて分割表示領域を定め、黒帯部分は上記「境界線を含む所定太さの線」と取り扱って処理するようにしてもよい。その場合には、黒帯部分に関しては、幅方向の中心線を境界線と取り扱い、所定太さとして黒帯の幅を採用する(所定太さを黒帯部分の幅に応じて変更する)ようにすればよい。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態について、図5を併せて参照しながら説明する。図5は、本発明の第5の実施形態に係る表示装置の一構成例を示す機能ブロック図である。図5で例示する表示装置5は、図1の表示装置1の詳細な構成例であると言え、第1〜第4のいずれの実施形態にも適用できる。
本発明の第5の実施形態について、図5を併せて参照しながら説明する。図5は、本発明の第5の実施形態に係る表示装置の一構成例を示す機能ブロック図である。図5で例示する表示装置5は、図1の表示装置1の詳細な構成例であると言え、第1〜第4のいずれの実施形態にも適用できる。
図5で例示する表示システムは、PC4p及びスマートフォン4sから出力された映像を用いて表示装置5にて2画面表示が可能となっている。表示装置5は、表示装置1の制御部10に対応する制御部50、タッチセンサ12に対応するタッチパネル57、表示部13に対応する表示部55、及び図2のベゼル部17に対応するタッチ検出機能付きベゼル56を備えている。なお、表示装置1の通信部11に相当する通信部については、表示装置5では接続ケーブルのみ図示している。
制御部50は、表示制御部51、ベゼルタッチ制御部52、及びタッチパネル制御部53を有している。また、表示制御部51は、入力映像処理部51a、画面構成構築部51b、及び表示処理部51cを有している。ベゼルタッチ制御部52は、ベゼルタッチ検出部52a及び表示比率計算部52bを有し、タッチパネル制御部53は、タッチイベント検出部53a、タッチイベント送信部53b、及びセレクタ53cを有している。
また、表示装置5には、図3Aで例示したPC4pとスマートフォン4sとがそれぞれ上記接続ケーブルで接続されている。PC4pは、その全体を制御する主制御部41p、表示制御部42p、及びカーソル制御部45を備えている。また、スマートフォン4sは、その全体を制御する主制御部41s、表示制御部42s、表示部46、及びタッチパネル制御部47を備えている。表示制御部42pは、映像処理部43p及び出力処理部44pを有し、表示制御部42sは、映像処理部43s及び出力処理部44sを有している。
まず、PC4p及びスマートフォン4sからの映像出力について説明する。PC4pにおいて、映像処理部43pは、表示装置5に出力するための映像に対して様々な映像処理を施し、出力処理部44pは、映像処理後の映像を接続ケーブルを介して出力する処理を行う。カーソル制御部45は、映像中のカーソルの位置の移動を制御する。カーソル制御部45は、PC4pのオペレーションシステム(OS)の一部として組み込むことができる。
同様に、スマートフォン4sにおいて、映像処理部43sは、表示装置5に出力するための映像に対して様々な映像処理を施し、出力処理部44sは、映像処理後の映像を接続ケーブルを介して出力する処理を行う。映像処理部43p,43sにおける上記映像処理としては、映像の色を補正する処理、映像の回転処理、映像のスケーリング処理、映像から黒帯部分を付与/除去する処理などを含んでもよい。
また、スマートフォン4sは、表示部46にも表示制御部42sから出力される映像を表示させることが可能となっており、表示部46には図示しないタッチパネルも搭載されている。このタッチパネル上でのタッチ操作も、後述するタッチパネル制御部47で受け付けられ、そのタッチ操作の情報(入力座標情報等)に応じた処理が実行される。タッチパネル制御部47は、スマートフォン4sのオペレーションシステム(OS)の一部として組み込むことができる。無論、PC4pにも同様の表示部(及びタッチパネル)を備えておいてもよい。
入力映像処理部51aは、PC4pやスマートフォン4sから入力された映像に対して、映像の色を補正する処理等の映像処理を施して、画面構成構築部51bに出力する。但し、最終的に表示部55に表示されない映像についてはこの映像処理を施さなくてもよい。
画面構成構築部51bは、PC4pやスマートフォン4sから入力された映像を、後述する表示比率計算部52bからの指示に基づき適宜選択し、スケーリング処理を施し、2画面に合成するなどの画面構成を構築する映像処理を施し、表示処理部51cに出力する。この映像処理には、映像から黒帯部分を付与/除去する処理などを含むことができる。入力映像処理部51aでは、別途を実行してもよい。表示処理部51cは、画面構成構築部51bから出力された映像を表示部55に表示させるような処理を行う。これにより、表示部55の表示領域に映像が表示される。
このようにして表示された映像に対し、表示領域においてタッチパネル57がタッチされた場合の処理について説明する。タッチパネル57は、表示領域上でタッチ操作がなされると、タッチ操作がなされた位置を特定する情報(入力座標情報)をタッチイベント検出部53aに渡す。タッチイベント検出部53aは、そのタッチ操作がどのような動作(タッチイベント)であったかを示す情報、例えばスライド操作、フリック操作等であることを示す情報を検出する。タッチイベント検出部53aは、上記入力座標情報と上記情報(以下、合わせてタッチ情報と言う)をタッチイベント送信部53bに渡す。
タッチイベント送信部53bは、そのタッチ情報がPC4p、スマートフォン4sのいずれの映像に対する情報であったかを、画面構成構築部51bで構築されている現在の画面の情報と上記入力座標情報とに基づき判定する。
その判定結果がPC4pであった場合、タッチイベント送信部53bは、セレクタ53cにPC4p側に指示を送信できるように指示先を合わせる(切り替える)指示を行い、その後、PC4pにタッチ情報を送信する。そのタッチ情報を受けたPC4pは、カーソル制御部45がそのタッチ情報が示すようにカーソルの位置を移動させたり、文字選択範囲を指定して反転させたり、アイコンを移動させるなどの処理を行う。そして、その処理後の映像は、映像処理部43pで反映され、最終的に表示部55での表示映像として反映される。
一方で、その判定結果がスマートフォン4sであった場合、タッチイベント送信部53bは、セレクタ53cにスマートフォン4s側に指示を送信できるように指示先を合わせる(切り替える)指示を行い、その後、スマートフォン4sにタッチ情報を送信する。そのタッチ情報を受けたスマートフォン4sは、タッチパネル制御部47がそのタッチ情報が示すようにタッチ位置を移動させたり、文字選択範囲を指定して反転させたり、アイコンを移動させるなどの処理を行う。そして、その処理後の映像は、映像処理部43pで反映され、最終的に表示部55での表示映像として反映される。
次に、上述のようにして表示された映像に対し、タッチ検出機能付きベゼル56上がタッチされた場合の処理について説明する。タッチ検出機能付きベゼル56は、図2で説明したように、ベゼル部17自体にタッチ検出機能をもたせたものではなく、タッチセンサ12の端の部分(表示領域の各辺の端の部分)でベゼル部17上でのタッチ検出が可能であることを示したものである。よって、タッチ検出機能付きベゼル56は、ベゼル自体と、タッチパネル57全体のうちの上記端の部分の座標のセンサとで構成されるものとする。無論、上記端の部分の座標のセンサは、表示領域上のタッチ操作を検出するためにも用いられる。
ベゼル56は、その上でタッチ操作がなされると、タッチ操作がなされた位置を特定する情報(入力座標情報)をベゼルタッチ検出部52aに渡す。ベゼルタッチ検出部52aは、そのタッチ操作がどのような動作(ベゼルタッチイベント)であったかを示す情報、例えばスライド操作、フリック操作等であることを示す情報を検出する。
また、ベゼルタッチ検出部52aは、2分割表示以上の分割表示がなされている場合、上記入力座標情報と上記情報(以下、合わせてベゼルタッチ情報と言う)に基づき、そのベゼルタッチ情報が、分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線の延長線上であって且つベゼル部17上の点から始まる、所定のタッチ操作を示しているか否かを判定する。
この所定のタッチ操作として、境界線に略垂直方向にスライドさせるスライド操作を採用した場合について説明する。ベゼルタッチ検出部52aは、上記点から始まり且つそのようなスライド操作であると判定した場合には、上記境界線を移動させるために、対象となる境界線を示す情報とスライドさせた分を示す情報とを、表示比率計算部52bに出力する。
表示比率計算部52bは、受け取った情報に基づきスライドさせた分だけ境界線を移動させるように各分割表示領域の表示比率を計算し、対象となる境界線を示す情報と共に、画面構成構築部51bに渡す。このとき、必要に応じて黒帯の付加/除去などの指示も画面構成構築部51bに行えばよい。その後、画面構成構築部51bでの画面構成の構築処理及び表示処理部51cでの表示処理により、表示部55に上記境界線が移動された結果の映像が表示される。
上記の所定のタッチ操作として、境界線に略垂直方向にフリックさせるフリック操作を採用した場合について説明する。ベゼルタッチ検出部52aは、上記点から始まり且つそのようなフリック操作であると判定した場合には、上記境界線を移動させるために、対象となる境界線を示す情報と所定距離を示す情報とを、表示比率計算部52bに出力する。
表示比率計算部52bは、受け取った情報に基づき所定距離だけ境界線を移動させるように各分割表示領域の表示比率を計算し、対象となる境界線を示す情報と共に、画面構成構築部51bに渡す。このとき、必要に応じて黒帯の付加/除去などの指示も画面構成構築部51bに行えばよい。その後、画面構成構築部51bでの画面構成の構築処理及び表示処理部51cでの表示処理により、表示部55に上記境界線が移動された結果の映像が表示される。
なお、ここでは、説明の簡略化のために、第1表示変更処理のみを実行する場合について説明した。他の表示変更処理も併せて採用する場合には、ベゼルタッチ検出部52aは、採用する表示変更処理を実行する際に受け付けるタッチ操作に対応するベゼルタッチ情報であるか否かの判定も行い、境界線の移動が必要であれば表示比率計算部52bにその境界線を示す情報やその移動量を示す情報などを渡すようにすればよい。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態について、図6を併せて参照しながら説明する。図6は、本発明の第6の実施形態に係る表示装置の回路構成例を示す図である。図6で例示する表示装置6は、図1の表示装置1や図5の表示装置5の回路構成例であると言え、第1〜第5のいずれの実施形態にも適用できる。
本発明の第6の実施形態について、図6を併せて参照しながら説明する。図6は、本発明の第6の実施形態に係る表示装置の回路構成例を示す図である。図6で例示する表示装置6は、図1の表示装置1や図5の表示装置5の回路構成例であると言え、第1〜第5のいずれの実施形態にも適用できる。
表示装置6は、USBコネクタ61a,61b、USB I/F(インターフェイス)コントローラ62、デジタル信号処理回路63、アナログ信号処理回路64、タッチセンサ65、DP(DisplayPort:登録商標)/HDMIコネクタ66a,66b、画像処理回路67、パネルコントローラ68、及び表示パネル69を備えている。
ここで、パネルコントローラ68及び表示パネル69は、表示装置1の表示部13に対応している。また、アナログ信号処理回路64及びタッチセンサ65は、タッチセンサ12に対応している。USB I/Fコントローラ62、デジタル信号処理回路63、及び画像処理回路67は、制御部10に対応している。USBコネクタ61a,61b及びDP/HDMIコネクタ66a,66bは、通信部11に対応している。なお、図6においては、実線の矢印でタッチに関する信号、破線の矢印で映像に関する信号を示している。
DP/HDMIコネクタ66a,66bはいずれも、DPケーブル又はHDMIケーブルと接続するためのI/Fである。DP/HDMIコネクタ66aはDPケーブル又はHDMIケーブルを介して図3Aや図5におけるPC4pに接続されており、DP/HDMIコネクタ66bはDPケーブル又はHDMIケーブルを介して図3Aや図5におけるスマートフォン4sに接続されている。DPケーブル又はHDMIケーブルを介して、PC4pやスマートフォン4sから映像信号が表示装置6に送信され、画像処理回路67に出力される。
画像処理回路67は、このようにして外部から入力された映像信号を、表示パネル69に出力する信号に変換し、パネルコントローラ68に出力する回路であり、スケーラや黒帯付加/除去回路等も有している。画像処理回路67は、入力ソースの切り替え、音量調整などの表示装置6における各種設定の変更を受け付けるためのOSD画像を映像に重畳する処理も行う。パネルコントローラ68は、表示パネル69を駆動する駆動回路であり、表示パネル69はこの駆動により、画像処理回路67から出力された映像信号が示す映像を表示させる。
USBコネクタ61a,61bはいずれも、USBケーブルと接続するためのI/Fである。USBコネクタ61aはUSBケーブルを介して図3Aや図5におけるPC4pに接続されており、USBコネクタ61bはUSBケーブルを介して図3Aや図5におけるスマートフォン4sに接続されている。USBケーブルを介して、表示装置6から操作信号がPC4pやスマートフォン4sに送信される。USB I/Fコントローラ62は、USBコネクタ61aにUSBケーブルを介して接続されたPC4pやUSBコネクタ61bにUSBケーブルを介して接続されたスマートフォン4sとの間で、USB規格のプロトコルに従って信号のやり取りを行う制御回路である。
タッチセンサ65は、図2を参照して説明したように、表示パネル69の表示領域に対応する範囲でマトリクス状に設けられた静電容量方式のセンサであり、表示パネル69の上に重ねて設けられている。アナログ信号処理回路64は、タッチセンサ65の駆動を行うと共に、タッチセンサ65からのアナログの検出信号を入力する回路である。この検出信号は、例えば、タッチ操作がなされた位置を特定する情報(入力座標情報)とその位置での静電容量の変化量の値とを示す信号である。アナログ信号処理回路64は、入力した検出信号をそのまま、或いはノイズ処理等を施してから、デジタル信号処理回路63に出力する。
デジタル信号処理回路63は、アナログ信号処理回路64からアナログの検出信号を入力し、所定の演算を行い、デジタル情報としてのタッチ情報に変換し、USB I/Fコントローラ62に出力する回路である。この所定の演算は、図2を参照しながら説明したような条件I〜IIIの判定を含む。よって、デジタル信号処理回路63により、タッチ操作が表示パネル69の表示領域上でなされたのか、ベゼル部上でなされたのかについてや、どのようなタッチ操作がなされたのかについても区別できる。
USB I/Fコントローラ62は、入力されたタッチ情報が表示領域上でなされたものであるのか、ベゼル部上でなされたものであるのかによって、タッチ情報の出力先を振り分ける。USB I/Fコントローラ62は、表示領域上でなされたものである場合には、現在の画面構成(分割表示領域の配列)に基づきUSBコネクタ61a,61bのいずれかを選択してそのタッチ情報をPC4p、スマートフォン4sのいずれかに出力する。PC4p、スマートフォン4sは、そのタッチ情報を反映させた映像信号をそれぞれDP/HDMIコネクタ66a,66bを介して送信し、最終的に表示パネル69での表示映像に反映されることになる。
一方、USB I/Fコントローラ62は、入力されたタッチ情報がベゼル部上でなされたものである場合には、そのタッチ情報(つまりベゼルタッチ情報)を画像処理回路67に出力する。画像処理回路67は、そのベゼルタッチ情報を反映させて分割表示領域間の境界線の移動を行うように画面構成を構築するなどの映像処理を施す。この映像処理の結果は、最終的に表示パネル69での表示映像に反映されることになる。なお、上記条件I〜IIIの判定の一部又は全部をUSB I/Fコントローラ62側で実行するような構成を採用することもできる。
表示装置6は、上述のような構成であるため、ベゼルタッチを検出するに際しては、例えば、従来のタッチセンサ65をそのまま用いて(従来のタッチセンサ65のハードウェア構成を変更することなく)、デジタル信号処理回路63及び/又はUSB I/Fコントローラ62に組み込まれたソフトウェア(ファームウェア)の変更のみで対応できる。
(第7の実施形態)
本発明の第7の実施形態について説明する。第1〜第6の実施形態では、全表示領域に表示される画像や分割表示領域に表示される画像のそれぞれが異なるソース機器から入力された画像であることを前提として説明した。つまり、第1〜第6の実施形態では、N個の画像ソースから入力したN個の画像を分割表示することを前提として説明した。
本発明の第7の実施形態について説明する。第1〜第6の実施形態では、全表示領域に表示される画像や分割表示領域に表示される画像のそれぞれが異なるソース機器から入力された画像であることを前提として説明した。つまり、第1〜第6の実施形態では、N個の画像ソースから入力したN個の画像を分割表示することを前提として説明した。
しかしながら、本発明に係る表示装置は、これに限ったものではない。本実施形態においては、分割表示領域に表示される画像のそれぞれは、PC等の1つのソース機器から入力されたマルチウィンドウ画像を構成するウィンドウ画像(マルチウィンドウの各ウィンドウ)であることを前提とする。この前提は、図1で説明すると、表示装置1へ入力される第1画像及び第2画像がいずれも、1つの同じマルチウィンドウ画像を構成する部分画像であることを意味する。
本実施形態の主たる特徴について図1の構成例で説明する。本実施形態における制御部10は、第1〜第3の表示変更処理を行うための上記所定のタッチ操作(第4の実施形態のようなピンチ操作も適用できる)を受け付けた場合、上記ソース機器に対して上記境界線の移動(サイズの変更)を指示する。
なお、本実施形態を第2〜第4の実施形態に適用する場合、上記入力可能な状態としては、表示部13でマルチウィンドウ画像を表示中に制御部10からの指示により、例えばソース機器側で追加のアプリケーションを実行してそのアプリケーションにより構成画像が追加できる状態か、若しくはソース機器側で現在稼働中のアプリケーションにより現在開かれているファイルとは別ファイルを開くことで構成画像が追加できる状態であればよい。
そして、制御部10は、上記指示に基づき上記ソース機器側で変更された後のマルチウィンドウ画像を受信して、表示部13に表示させる。これにより、表示部13には境界線が移動されたマルチウィンドウ画像が表示されることになる。
実際、例えばWindowsにおいては、それぞれのウィンドウ画像を整列するAPI(Application Programming Interface)が提供されている。これを利用し、制御部10においてベゼルタッチによる表示変更処理をこのAPIのウィンドウ処理に変換する変換処理を行って、上記指示をソース機器であるPC側に送信するようにすればよい。つまり、このような変換処理を行うための専用アプリケーションを制御部10で実行可能に組み込めば、上述のようなマルチウィンドウ画像の変更が実現できる。
特に、Windows 8.1においては2画面の境界バーがタッチ可能で且つそれら2画面の比率変更可能となっているため、適切なウィンドウの調整処理(ウィンドウの大きさに応じたアプリケーションでのファイル表示の最適化処理)を可能にするような上記専用アプリケーションを容易に構築することができる。
また、本実施形態に係る表示装置は、図6の回路構成例で説明すると、USBコネクタ61b及びDP/HDMIコネクタ66bを除外した回路構成として例示できる。但し、上記指示はベゼルタッチ情報に基づくものであるが、第1〜第5の実施形態とは異なり、画像処理回路67に対して行うのではなく、USBコネクタ61aを介してソース機器に行う。この場合、画像処理回路67は、ソース機器から受信したマルチウィンドウ画像の信号を表示パネル69で表示可能なように変換するだけで済む。
次に、図7を併せて参照しながら本実施形態の好ましい例について説明する。図7は、本発明の第7の実施形態に係る表示装置における表示変更処理の一例を説明するための図である。
図7で例示する表示装置7は、外部のPCから、画像73と画像74とで構成されるマルチウィンドウ画像71を入力し、それを表示している。画像73と画像74とはPCにおいて別々のアプリケーションで開いた別ファイルの画像、若しくは同じアプリケーションで開いた別ファイルの画像とする。
ユーザは、隣接する画像73と画像74の表示比率を変更したい場合、その境界線を含む所定太さの線の延長線上であってベゼル部72上の点を図7で図示するようにタッチし、境界線を移動させたい方向にスライド操作(又はフリック操作)すればよい。これにより、表示装置7からPCに境界線の移動が指示され、PCでその指示に従った移動(表示比率の変更)が施され、その結果のマルチウィンドウ画像が表示装置7に返されて表示に反映される。PCでは、境界線の移動の指示を受けた際に(若しくは上記点をタッチした段階で)、中心点及びその左右に配された矢印でなるポインタ75を表示させて、ベゼルタッチによる境界線の移動がなされることを、ユーザに分かり易く示すことが好ましい。
以上、本実施形態では、分割表示領域に表示される画像がいずれもマルチウィンドウ画像を構成するウィンドウ画像であることを前提に説明した。しかし、図3Aで例示したPC4pからマルチウィンドウ画像が入力され、スマートフォン4sから通常の画像(1画面用の画像)が入力されるような場面も、本実施形態を適用できる。
具体的に説明すると、マルチウィンドウ画像内の境界線を移動させるようなベゼルタッチを受け付けた場合には、そのソース機器側にその移動を指示すればよい。また、通常の画像間の境界線や通常の画像とマルチウィンドウ画像全体との間の境界線を移動させるようなベゼルタッチを受け付けた場合には、第1〜第6の実施形態の表示変更処理を適用し、表示装置側で境界線の移動を行えばよい。
(第8の実施形態)
本発明の第8の実施形態に係る表示装置として、それ自体にコンテンツを再生するコンテンツ再生機能をもたせた装置について簡単に説明する。上述したように、このような構成の場合、本発明に係る表示装置は、外部のソース機器に接続するための構成を具備しない装置であってもよい。
本発明の第8の実施形態に係る表示装置として、それ自体にコンテンツを再生するコンテンツ再生機能をもたせた装置について簡単に説明する。上述したように、このような構成の場合、本発明に係る表示装置は、外部のソース機器に接続するための構成を具備しない装置であってもよい。
コンテンツ再生機能を有する表示装置においても、第1〜第7の実施形態における「ソース機器」からの画像を入力することはでき、本発明に係る各種の表示変更処理を実行することができることは言及するまでもない。また、外部のソース機器に接続するための構成をもたない表示装置では、第1〜第7の実施形態における「ソース機器」が、表示装置内の記憶装置又はコンテンツ表示(再生)アプリケーション等に該当すると捉えれば、第1〜第7の実施形態での説明が援用できる。
テレビ装置を例に挙げて説明すると、本発明のような表示変更処理は、例えばレコーダ機器等の外部の複数のソース機器からの画像のみを表示する場面で適用することもできるし、内部の2以上のコンテンツ(放送波として受信した地上デジタル放送コンテンツや衛星放送コンテンツなど)の画像のみを表示する場面でも適用することもできる。また、外部のソース機器からの画像と内部のコンテンツの画像を同時に表示する場面でも適用することができる。
(その他)
以上、本発明に係る表示装置について説明したが、処理の流れをフロー図で例示したように、本発明は、画像を表示する表示部と、ユーザによる上記表示部の表示領域上でのタッチ操作を検出する静電容量方式のタッチセンサと、上記表示部での表示制御を行う制御部と、上記表示部の周囲に設けられたベゼル部と、を備えた表示装置における表示方法や、その表示方法をコンピュータ(表示装置の制御部)に実行させるためのプログラムとしての形態も採り得る。
以上、本発明に係る表示装置について説明したが、処理の流れをフロー図で例示したように、本発明は、画像を表示する表示部と、ユーザによる上記表示部の表示領域上でのタッチ操作を検出する静電容量方式のタッチセンサと、上記表示部での表示制御を行う制御部と、上記表示部の周囲に設けられたベゼル部と、を備えた表示装置における表示方法や、その表示方法をコンピュータ(表示装置の制御部)に実行させるためのプログラムとしての形態も採り得る。
この表示方法は、上記表示領域を2以上に分割してなる分割表示領域のそれぞれに画像が表示された状態で、上記タッチセンサが上記分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線の延長線上であって且つ上記ベゼル部上の点から始まる、所定のタッチ操作を受け付けた場合、上記制御部が、上記境界線を移動させるように表示制御を行う。その他の応用例については、表示装置について説明した通りであり、その説明を省略する。
上記プログラムは、換言すると、この表示方法を、上記表示部、上記タッチセンサ、及び上記ベゼル部を備えたコンピュータに実行させるためのプログラムである。すなわち、このプログラムは、上記コンピュータに、上記表示部の表示領域を2以上に分割してなる分割表示領域のそれぞれに画像が表示された状態で、上記タッチセンサが上記分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線の延長線上であって且つ上記ベゼル部上の点から始まる、所定のタッチ操作を受け付けた場合、上記境界線を移動させるように表示制御を行うステップを実行させるためのプログラムである。その他の応用例については、表示装置について説明した通りであり、その説明を省略する。
また、上記プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録したプログラム記録媒体としての形態についても容易に理解することができる。このコンピュータとしては、上述したように、汎用のPCに限らず、マイクロコンピュータやプログラム可能な汎用の集積回路/チップセットなど、様々な形態のコンピュータが適用できる。また、このプログラムは、可搬の記録媒体を介して流通させるに限らず、インターネット等のネットワークを介して、また放送波を介して流通させることもできる。ネットワークを介して受信するとは、外部サーバの記憶装置などに記録されたプログラムを受信することを指す。
1,5,6,7…表示装置、4p…PC、4s…スマートフォン、10,50…制御部、11…通信部、12,65…タッチセンサ、12a…タッチパネルユニット、12b…外枠部分、12d,57…タッチパネル、13,55…表示部、13a…液晶ユニット、13b…液晶パネル、13c…光学シート、13d…導光板、13e…反射シート、13f…LED基板、14a…前面化粧パネル、14b…ベゼル領域部分、14d…表示領域部分、15a…背面シャーシ、15b…パネル固定部材、15c…LED基板固定部材、15d,15e…スペーサ、16a…背面キャビネット、16b…側面キャビネット、17…ベゼル部、51…表示制御部、51a…入力映像処理部、51b…画面構成構築部、51c…表示処理部、52…ベゼルタッチ制御部、52a…ベゼルタッチ検出部、52b…表示比率計算部、53…タッチパネル制御部、53a…タッチイベント検出部、53b…タッチイベント送信部、53c…セレクタ、56…ベゼル、61a,61b…USBコネクタ、62…USB I/Fコントローラ、63…デジタル信号処理回路、64…アナログ信号処理回路、66a,66b…DP/HDMIコネクタ、67…画像処理回路、68…パネルコントローラ、69…表示パネル、71…マルチウィンドウ画像、72…ベゼル部、73,74…画像、75…ポインタ。
Claims (11)
- 画像を表示する表示部と、ユーザによる該表示部の表示領域上でのタッチ操作を検出する静電容量方式のタッチセンサと、前記表示部での表示制御を行う制御部と、前記表示部の周囲に設けられたベゼル部と、を備えた表示装置であって、
前記制御部は、前記表示領域を2以上に分割してなる分割表示領域のそれぞれに画像が表示された状態で、前記タッチセンサが前記分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線の延長線上であって且つ前記ベゼル部上の点から始まる、所定のタッチ操作を受け付けた場合、前記境界線を移動させるように表示制御を行うことを特徴とする表示装置。 - 前記制御部は、前記表示領域に表示されている画像とは別の画像が前記表示装置に入力可能な状態で、前記タッチセンサが前記表示領域と前記ベゼル部との間の境界線を含む所定太さの線の延長線上であって且つ前記ベゼル部上の点から始まる、前記所定のタッチ操作を受け付けた場合、前記境界線を移動させるように新たな前記分割表示領域を生成し、新たに生成した前記分割表示領域に前記別の画像を表示させるように表示制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記制御部は、前記表示領域に表示されている画像とは別の画像が前記表示装置に入力可能な状態で、前記タッチセンサが前記ベゼル部上の点から始まる、前記所定のタッチ操作を受け付けた場合、前記ベゼル部と前記表示領域との間に存在する4つの境界線のうち前記点に最も近い境界線を移動させるように新たな前記分割表示領域を生成し、新たに生成した前記分割表示領域に前記別の画像を表示させるように表示制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
- 前記所定のタッチ操作は、前記点をタッチし、タッチした位置から前記境界線に略垂直な方向にスライドするスライド操作であり、
前記制御部は、前記スライド操作でスライドさせた分だけ前記境界線を前記境界線の垂直方向に移動させるように表示制御を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記所定のタッチ操作は、前記点をタッチし、タッチした位置から前記境界線に略垂直な方向に弾くフリック操作であり、
前記制御部は、所定距離だけ前記境界線を前記境界線の垂直方向に移動させるように表示制御を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記制御部は、前記境界線の移動の前後で、前記分割表示領域のそれぞれに表示されていた画像のサイズを、縦横比を保ったまま変更することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記制御部は、前記境界線の移動の前後で、前記分割表示領域のそれぞれに表示されていた画像のサイズを、縮尺を変えないで表示範囲を変更することにより変更することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記分割表示領域に表示される画像のそれぞれは、異なるソース機器から入力された画像であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記分割表示領域に表示される画像のそれぞれは、1つのソース機器から入力されたマルチウィンドウ画像を構成するウィンドウ画像であり、
前記制御部は、前記所定のタッチ操作を受け付けた場合、前記ソース機器に対して前記境界線の移動を指示し、前記ソース機器側で変更された後の前記マルチウィンドウ画像を受信して表示させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記ベゼル部における少なくとも前記表示部に隣接する部分は、前記表示部の表面と同じ高さの表面を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の表示装置。
- 画像を表示する表示部と、ユーザによる該表示部の表示領域上でのタッチ操作を検出する静電容量方式のタッチセンサと、前記表示部での表示制御を行う制御部と、前記表示部の周囲に設けられたベゼル部と、を備えた表示装置における表示方法であって、
前記表示領域を2以上に分割してなる分割表示領域のそれぞれに画像が表示された状態で、前記タッチセンサが前記分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線の延長線上であって且つ前記ベゼル部上の点から始まる、所定のタッチ操作を受け付けた場合、前記制御部が、前記境界線を移動させるように表示制御を行うことを特徴とする表示方法。
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