JP2015087446A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】音の聞き分け又は聴き取りが困難な状態にあるユーザに、特定音が鳴っていることをより確実に認識させる。
【解決手段】情報処理装置は、音響識別部と、報知制御部と、を備える。音響識別部は、音響取得部の取得音に含まれうる特定音を識別する。報知制御部は、特定音の変化に基づいて、報知部に所定の報知動作を行わせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、特定音の音声認識及びユーザへの報知処理を行う情報処理装置に関する。
従来、屋内にいる人に屋外の音を報知する手段として、ドアホン装置が知られている。たとえば、引用文献1のドアホン装置では、訪問者の発声音が屋外機に入力されると、その入力音から人の声の主要な周波数帯域内の音声が抽出される。抽出された音声が判定レベルを越えた状態で一定時間以上維持されると、発声音を含む音声が屋内機から出力される。
特開平10−23397号公報
しかしながら、周囲が騒音又は雑音などで騒がしい状況であったり、屋内にいる人の耳が不自由であったりすると、訪問者の発声音の聞き分け又は聴き取りが難しいことがある。また、屋内にいる人が訪問者の発声音以外の特定音を聞きたい場合もある。たとえば、屋内にいる人が巡回するごみ収集車が放音する音楽などを聞きたい場合がある。ところが、周囲が騒がしかったり耳が不自由であったりすると、ごみ収集車の音楽が鳴っていることを認識できないことがある。
この点に関して、引用文献1では、屋外機の入力音に含まれる人の声の主要な周波数帯域内の音声は全て屋内機から出力される。そのため、上述のような音の聞き分け又は聴き取りが困難な状態にある人には、訪問者の発声音又はごみ収集車の音楽などの特定音が同じ周波数帯域内の雑音と混ざって聞こえるため、聞き分けが難しいことがある。或いは、特定音が雑音に掻き消されて聞き取れないこともある。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、音の聞き分け又は聴き取りが困難な状態にあるユーザに、特定音が鳴っていることをより確実に認識させることができる情報処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一の態様による情報処理装置は、音響取得部の取得音に含まれうる特定音を識別する音響識別部と、特定音の変化に基づいて、報知部に所定の報知動作を行わせる報知制御部と、を備える構成(第1の構成)とされる。
上記第1の構成によれば、音響取得部の取得音に含まれうる特定音が識別されると、この特定音の変化に基づいて、所定の報知動作が行われる。そのため、ユーザの周囲が騒音又は雑音などで騒がしい状況であったり、耳の不自由なユーザであったりしても、所定の報知動作によって、特定音が鳴っていることをユーザに報知することができる。従って、音の聞き分け又は聴き取りが困難な状態にあるユーザに、特定音が鳴っていることをより確実に認識させることができる。
また、上記第1の構成の情報処理装置において、特定音の音圧の変化率を検出する音響検出部をさらに備え、特定音の変化は、変化率が正数の第1閾値以上及び負数の第2閾値以下のうちの少なくとも一方となることである構成(第2の構成)としてもよい。
上記第2の構成によれば、特定音の音圧の増加率が正数の第1閾値以上となったり、音圧の減少率が負数の第2閾値以下になったりすると、所定の報知動作が行われる。従って、特定音が大きく変化すると、所定の報知動作によって、特定音が鳴っていることをユーザに報知することができる。また、一般に、音源が近づいたり離れたりすると、音源から放音される特定音の音圧は非線形に増加又は減少する。よって、特定音の音圧の変化率に基づく所定の報知動作により、ユーザは、音源が接近又は遠退きつつあることも直感的に認識することができる。
また、上記第1又は第2の構成の情報処理装置において、報知制御部は、報知部に報知音を出力させる音響出力制御部を含み、音響出力制御部は、特定音の音圧に応じて、報知音の音量を経時的に変化させる構成(第3の構成)としてもよい。
上記第3の構成によれば、ユーザは、報知音によって、特定音が鳴っていることを認識することができる。また、特定音の音圧に応じて報知音の音量が経時的に変化するため、ユーザは、特定音を出力している音源の大まかな位置及び相対的な移動状況をより詳しく認識することができる。たとえば、ユーザは、報知音の音量が徐々に大きくなる場合、音源が近くに来つつあることを認識することができる。また、報知音の音量が徐々に小さくなる場合、音源が遠くに離れつつあることを認識することができる。
さらに、上記第3の構成の情報処理装置において、報知音の情報を格納するサーバ装置と通信するサーバ通信部をさらに備え、音響出力制御部は、特定音の変化に基づいて、サーバ装置から報知音の情報を取得し、該報知音の情報に基づいて報知部に報知音を出力させる構成(第4の構成)としてもよい。
上記第4の構成によれば、サーバ装置に格納された報知音の情報に基づいて、報知音を出力させることができる。従って、サーバ装置に音声及び音楽などの情報を登録しておけば、報知音として、所望の音声又は音楽などを出力させることができる。
また、上記第1〜第4の構成のうちのいずれかの情報処理装置において、音響取得部を有する外部装置から取得音の情報を受信する受信部をさらに備える構成(第5の構成)としてもよい。
上記第5の構成によれば、取得音を外部装置で取得できるため、情報処理装置から離れた任意の場所(たとえば屋外)の周囲の環境音を取得音として取得することができる。従って、たとえば、特定音を取得し易い場所に外部装置を設置することにより、特定音が鳴っていることをより正確にユーザに報知することができる。
また、上記第1〜第5の構成のうちのいずれかの情報処理装置において、日時を計時する計時部をさらに備え、報知制御部は、現在日時が所定の日時に達すると、特定音の識別及び報知動作を行う処理を開始する構成(第6の構成)としてもよい。
上記第6の構成によれば、現在日時が所定の日時に達すると、特定音の識別及び報知動作を行う機能を有効に動作させて、特定音が鳴っていることをユーザに報知することができる。従って、この機能を常時起動しておく必要が無いため、不要な電力消費を抑制して、省エネルギー化することができる。この構成は、たとえば、特定音が鳴る日時を含む時間帯が予めわかっている場合などで特に有効である。
また、上記第1〜第6の構成のうちのいずれかの情報処理装置において、周波数帯域を設定する帯域設定部をさらに備え、音響識別部は、取得音のうちの周波数帯域内の音響成分に基づいて、特定音を識別する構成(第7の構成)としてもよい。
上記第7の構成によれば、特定音を識別するための取得音の音響成分の周波数帯域を設定することができる。従って、たとえば、特定音の主要な周波数帯域に応じて、音響成分の周波数帯域を設定することもできる。よって、特定音の識別精度を向上させたり、特定音の識別処理に伴う情報処理装置の負荷を軽減したりすることができる。
本発明によれば、音の聞き分け又は聴き取りが困難な状態にあるユーザに、特定音が鳴っていることをより確実に認識させることができる情報処理装置を提供できる。
第1実施形態に係るタブレット端末の周囲の環境を示す模式図である。 特定音信号の波形図の一例である。 第1実施形態に係るタブレット端末の構成を示すブロック図である。 第1実施形態での音響認識及び報知処理を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態の変形例に係るタブレット端末の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の変形例での音響認識及び報知処理を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態に係るタブレット端末の周囲の環境を示す模式図である。 第2実施形態に係るタブレット端末及びインタホン装置の構成を示すブロック図である。 第2実施形態での音響認識及び報知処理を説明するためのフローチャートである。 第3実施形態に係るタブレット端末及びインタホン装置の構成を示すブロック図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るタブレット端末の周囲の環境を示す模式図である。タブレット端末1は、ユーザが必要とする情報(たとえば、ごみ収集車300が近くに来ていること)をユーザに報知する機能を有する情報処理装置であり、建物Bの屋内に配置されている。屋外では、ごみ収集車300が、ごみの回収を知らせる音楽S0を放音しながら、建物Bの近くを比較的ゆっくりと走っている。
タブレット端末1は、自身の周囲の音S1を取得音としてマイクロホン11で取得し、その取得音S1に含まれ得る音楽S0を特定音として識別する。たとえば、図1のようにごみ収集車300が建物Bの近くにいる場合、取得音S1は、ゴミ収集車300から放音される音楽S0、屋内及び屋外の雑音などを含んでいる。タブレット端末1は、マイクロホン11の取得音S1のうち、所定の周波数帯域内の音響成分を抽出音としてサンプリングし、その抽出音に音楽S0が含まれているか否かを判定する。音楽S0が含まれていると判定した場合、タブレット端末1は、音楽S0が識別できたと判断し、抽出音から音楽S0を抽出する。そして、音楽S0の変化を検出し、その検出結果に基づく所定の報知動作により、ごみ収集車300が建物Bの近くに来ていることをユーザに報知する。
図2は、特定音信号の波形図の一例である。図2において、特定音信号の振幅の大きさは音楽S0(特定音)の音圧レベルに対応している。ごみ収集車300が建物Bに接近しつつ移動している場合、図2に示すように、音楽S0の音圧レベルは徐々に大きくなっていく。また、ごみ収集車300が建物Bから遠退きつつ移動している場合、音楽S0の音圧レベルは徐々に小さくなっていく。このような音楽S0の音圧レベルの変化をトリガーにして、タブレット端末1はユーザに報知動作を行う。
次に、タブレット端末1の構成について説明する。図3は、第1実施形態に係るタブレット端末の構成を示すブロック図である。タブレット端末1は、マイクロホン11と、スピーカ12と、LCD(液晶ディスプレイ)13と、入力部14と、ネットワークI/F15と、記憶部16と、CPU17と、を備えている。
マイクロホン11は、タブレット端末1の周囲の環境音を取得音S1として取得する音響取得部であり、取得音S1の情報をCPU17に出力する。なお、以下では、取得音S1の情報を取得音情報と呼ぶ。
スピーカ12は、CPU17から出力される情報に基づく音を出力する音響出力部である。また、LCD13は、所定の通知、画像、及び動画などを表示する表示部である。なお、スピーカ12及びLCD13は、ユーザに対して所定の報知動作を行う報知部としても機能している。
入力部14は、操作キーを含んで構成され、ユーザ入力を受け付ける。そのユーザ入力に応じた制御情報はCPU17に出力される。なお、入力部14は、タッチパネル機能を有するLCD13で実現される仮想の入力部(たとえば仮想キーボードなど)であってもよい。
ネットワークI/F15は、外部装置と通信する通信部である。たとえば、ネットワークI/F15は、サーバ通信部として機能し、ネットワーク400を介して、所定の音楽及び音声などの情報を格納するサーバ装置500と接続される。
記憶部16は、たとえばROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶媒体であり、CPU17が用いる様々なプログラム及び情報を格納している。また、記憶部16は、後述する音響認識及び報知処理で用いられる音楽S0(特定音)などの情報、及び抽出帯域情報なども格納している。なお、以下では、音楽S0の情報を特定音情報と呼ぶ。この特定音情報には、たとえば、マイクロホン11を用いて記録される任意の音の情報、タブレット端末1に既存の任意の音の情報、又は外部装置(サーバ装置500など)から取得した音の情報などを設定することができる。また、抽出帯域情報には、取得音S1から抽出音として抽出する音響成分のサンプリング周波数帯域が設定されている。特定音情報及び抽出帯域情報は、たとえば工場出荷前に予め設定される情報であってもよいし、任意の時点でユーザにより設定される任意の音の情報であってもよい。
CPU17は、記憶部16に格納されたプログラム及び情報などを用いて、タブレット端末1の各構成要素を制御する制御部である。CPU17は、機能要素として、帯域設定部171と、音響識別部172と、音響抽出部173と、音響検出部174と、音響出力制御部175と、表示制御部176と、を含んで構成されている。
帯域設定部171は、抽出帯域情報に基づいて、抽出音のサンプリング周波数帯域を設定する。また、帯域設定部171は、ユーザ入力に基づいて、サンプリング周波数帯域が設定される抽出帯域情報を生成又は編集することもできる。この帯域設定部171により、ユーザは、音楽S0の識別及び抽出を行うための抽出音(取得音S1の音響成分)のサンプリング周波数帯域を任意に設定することができる。従って、たとえば、音楽S0の主要な周波数帯域に応じてサンプリング周波数帯域を設定することもできるので、音楽S0とは無関係な周波数帯域の音を除去した抽出音に基づいて音楽S0の識別及び抽出を行うことができる。よって、音楽S0の識別精度を向上させたり、音楽S0の識別及び抽出処理に伴うタブレット端末1の負荷を軽減したりすることができる。
音響識別部172は、所定の音の音響成分を識別する。たとえば、音響識別部172は、ごみ収集車300から放音される音楽S0が抽出音に含まれているか否かを判定することにより、取得音S1に含まれうる音楽S0を識別する。
音響抽出部173は、所定の音からその音響成分を抽出する。たとえば、音響抽出部173は、取得音S1のうち、帯域設定部171で設定されたサンプリング周波数帯域内の音響成分(抽出音)を取得音S1から抽出する。また、音響抽出部173は、音響識別部172により音楽S0が取得音S1に含まれていると判定されると、抽出帯域情報に基づいて抽出音から音楽S0を抽出する。
音響検出部174は、音響抽出部173で抽出された音の状態(音圧レベル、周波数スペクトルなど)及びその変化などを検出する。音響検出部174は、たとえば、音楽S0の音圧レベル、その経時的な変化率、及び、所定期間毎の音圧レベルの変化量などを検出する。
音響出力制御部175は、スピーカ12の音響出力を制御する。音響出力制御部175は、音響検出部174で検出された音楽S0の変化に基づいて、たとえば、所定の報知音の情報をサーバ装置500から取得したり、スピーカ12に所定の音響出力動作を行わせたりする。なお、以下では、報知音の情報を報知音情報と呼ぶ。また、音響出力制御部175はスピーカ12の音量調節も行う。たとえば、音響出力制御部175は、音楽S0の音圧レベルに応じてスピーカ12の出力音量を経時的に変化させたり、ユーザ入力などに基づいてスピーカ12の出力音量を調節したりする。
表示制御部176は、LCD13の表示を制御する。表示制御部176は、音響検出部174で検出された音楽S0の変化に基づいて、LCD13に所定の表示を行わせる。また、表示制御部176は、音楽S0の変化に基づいて、LCD13に所定の表示を行わせるための情報をサーバ装置500から取得することもできる。
なお、音響出力制御部175及び表示制御部176は、報知部(たとえばスピーカ12及びLCD13)に所定の報知動作を行わせる報知制御部としても機能している。
次に、タブレット端末1による音楽S0の音響認識及び報知処理の一例について説明する。図4は、第1実施形態での音響認識及び報知処理を説明するためのフローチャートである。なお、図4の音響認識及び報知処理は、タブレット端末1の起動(電源のON)、又は、音響認識及び報知処理用のアプリケーションの起動、若しくは、該処理の開始を示すユーザ入力などによって開始される。また、この処理は、タブレット端末1の起動停止(電源のOFF)、又は、音響認識及び報知処理用のアプリケーションの終了、若しくは、該処理の終了を示すユーザ入力などによって終了される。
まず、タブレット端末1の周囲の音S1がマイクロホン11で取得され(ステップS101)、取得音情報がマイクロホン11からCPU17に出力される。CPU17では、音響抽出部172により取得音S1から抽出音が抽出される(ステップS110)。なお、この抽出音は、取得音S1のうち、帯域設定部171で設定されたサンプリング周波数帯域内の音響成分である。
次に、音響識別部172により、特定音情報に基づいて、音楽S0が抽出音に含まれるか否かが判定される(ステップS111)。音楽S0が含まれないと判定されると(ステップS111でNO)、音響認識及び報知処理はステップS101に戻される。
音楽S0が含まれると判定されると(ステップS111でYES)、音響抽出部173により、抽出音から音楽S0が抽出される(ステップS112)。そして、音響検出部174により音楽S0の音圧レベルが検出され(ステップS113)、その音圧レベルが音圧閾値以上であるか否かが判定される(ステップS114)。音楽S0の音圧レベルが音圧閾値未満であると判定されると(ステップS114でNO)、ごみ収集車300が建物Bの近くに来ていないと判断される。そして、音響認識及び報知処理はステップS101に戻される。
音楽S0の音圧レベルが音圧閾値以上であると判定されると(ステップS114でYES)、ごみ収集車300が建物Bの近くに来ていると判断される。そして、音響検出部174により、音楽S0の音圧レベルの変化率が検出され(ステップS115)、その変化率が正数の第1閾値以上であるか否かが判定される(ステップS116)。
変化率が第1閾値以上であると判定されると(ステップS116でYES)、ごみ収集車300が建物Bに接近しつつあると判断される。そして、第1報知動作により、ごみ収集車300の接近がユーザに報知される。たとえば、ごみ収集車300の接近を示す所定の第1表示がLCD13で行われる(ステップS117)。この第1表示では、たとえば「ごみ収集車が来ました!」という通知画面(図1参照)、或いは、ごみ収集車の接近を連想させる所定の画像又は動画などが表示される。さらに、増大する音楽S0の音圧レベルに応じた音量で、第1報知音がスピーカ12から出力される(ステップS118)。そのため、ごみ収集車300が建物Bに近づけば近づくほど、第1報知音の音量が大きくなる。従って、ユーザは、経時的に増大する第1報知音の音量により、ごみ収集車300の接近と、その大まかな位置(建物Bからどの程度離れた位置にいるか)と、を直感的に把握することができる。そして、音響認識及び報知処理はステップS101に戻される。
変化率が第1閾値未満であると判定されると(ステップS116でNO)、変化率が負数の第2閾値以下であるか否かが判定される(ステップS119)。変化率が第2閾値以下であると判定されると(ステップS119でYES)、ごみ収集車300が建物Bから遠退きつつあると判断される。そして、第2報知動作により、ごみ収集車300が遠退いていることがユーザに報知される。たとえば、ごみ収集車300が遠退いていることを示す所定の第2表示がLCD13で行われる(ステップS120)。この第2表示では、たとえば「ごみ収集車が離れていきます」という通知画面、或いは、ごみ収集車が遠退いていることを連想させる所定の画像又は動画などが表示される。さらに、減少する音楽S0の音圧レベルに応じた音量で、第2報知音がスピーカ12から出力される(ステップS121)。そのため、ごみ収集車300が建物Bから離れれば離れるほど、第2報知音の音量が小さくなる。従って、ユーザは、経時的に減少する第2報知音により、ごみ収集車300が遠退いていることと、その大まかな位置(建物Bからどの程度離れた位置にいるか)と、を直感的に把握することができる。そして、音響認識及び報知処理はステップS101に戻される。
変化率が第2閾値より大きいと判定されると(ステップS119でNO)、ごみ収集車300は近くに来ているが移動していないと判断される。そして、第3報知動作により、ごみ収集車300が停車状態であることがユーザに報知される。たとえば、ごみ収集車300の停車を示す所定の第3表示がLCD13で行われる(ステップS122)。この第3表示では、たとえば「ごみ収集車は近くで停車しています」という通知画面、或いは、ごみ収集車の停車を連想させる所定の画像又は動画などが表示される。さらに、その直前の出力音量を維持した一定の音量で、第3報知音がスピーカ12から出力される(ステップS123)。そのため、ユーザは、一定の音量を維持する第3報知音及びその音量により、ごみ収集車300の停車と、その大まかな位置(ごみ収集車300がどの程度離れた位置にいるか)と、を直感的に把握することができる。そして、音響認識及び報知処理はステップS101に戻される。
上記の音響認識及び報知処理では、第1〜第3報知動作の内容がそれぞれ異なっている。そのため、ごみ収集車300の大まかな位置及び移動状態(接近、遠退き、及び、停止)をユーザに報知することができる。従って、ユーザは、必要な情報をより詳細に認識することができるので、報知内容により適した行動をとることが可能となる。
なお、上記の音響認識及び報知処理に限定されず、第2及び第3報知動作のうちの少なくとも一方は省略されていてもよい。このような構成は、ごみ収集車300の位置及び移動状態などの詳細な情報をユーザが必要としない場合(たとえば単にごみ収集車300が建物Bの近くに来ていることを知りたい場合など)に有効である。
また、上記の音響認識及び報知処理における各閾値(たとえば、音圧閾値、第1閾値、及び第2閾値など)は、たとえば、工場出荷前などで予め設定されていてもよいし、任意の時点でユーザ入力により設定されてもよい。
また、上記の音響認識及び報知処理における第1〜第3報知音はそれぞれ、取得音S1であってもよいし、音響抽出部173により抽出された抽出音又は音楽S0であってもよい。望ましくは、記憶部16に格納された音情報、又は外部のサーバ装置500から取得される報知音情報に基づく所定の音楽又は音声である。こうすれば、ユーザの好みに応じたより鮮明な音楽又は音声により、音楽S0が鳴っていることをユーザに報知して認識させることができる。
以上、第1実施形態について説明した。上述のように、第1実施形態に係るタブレット端末1は、音響識別部172と、音響出力制御部175及び表示制御部176(報知制御部)と、を備える情報処理装置である。音響識別部172は、マイクロホン11の取得音S1に含まれうる音楽S0(特定音)を識別する。音響出力制御部175及び表示制御部176はそれぞれ、音楽S0の変化に基づいて、スピーカ12及びLCD13(報知部)に所定の報知動作を行わせる。
こうすれば、マイクロホン11の取得音S1に含まれうる音楽S0が識別されると、この音楽S0の変化に基づいて、所定の報知動作が行われる。そのため、ユーザの周囲が騒音又は雑音などで騒がしい状況であったり、耳の不自由なユーザであったりしても、所定の報知動作によって、音楽S0が鳴っていることをユーザに報知することができる。従って、音の聞き分け又は聴き取りが困難な状態にあるユーザに、音楽S0が鳴っていることをより確実に認識させることができる。
また、第1実施形態に係るタブレット端末1は、音楽S0の音圧レベルの変化率を検出する音響検出部174をさらに備える。また、前述の音楽S0の変化は、音楽S0の音圧レベルの変化率が正数の第1閾値以上及び負数の第2閾値以下のうちの少なくとも一方となることである。こうすれば、音楽S0の音圧レベルの増加率が正数の第1閾値以上となったり、音圧レベルの減少率が負数の第2閾値以下になったりすると、所定の報知動作が行われる。従って、音楽S0が大きく変化すると、所定の報知動作によって、音楽S0が鳴っていることをユーザに報知することができる。また、一般に、ごみ収集車300(音源)が近づいたり離れたりすると、ごみ収集車300から放音される音楽S0の音圧レベルは非線形に増加又は減少する。よって、音楽S0の音圧レベルの変化率に基づく所定の報知動作により、ユーザは、ごみ収集車300が接近又は遠退きつつあることも認識することができる。
また、第1実施形態に係るタブレット端末1では、報知制御部に含まれる音響出力制御部175がスピーカ12に第1〜第3報知音のうちのいずれかの報知音を出力させる。また、音響出力制御部175は、音楽S0の音圧レベルに応じて、その報知音の音量を経時的に変化させる。こうすれば、ユーザは、報知音によって、音楽S0が鳴っていることを認識することができる。また、音楽S0の音圧レベルに応じて報知音の音量が経時的に変化するため、ユーザは、音楽S0を出力しているごみ収集車300の大まかな位置及び相対的な移動状況をより詳しく認識することができる。たとえば、ユーザは、報知音の音量が徐々に大きくなる場合、ごみ収集車300が近くに来つつあることを認識することができる。また、報知音の音量が徐々に小さくなる場合、ごみ収集車300が遠くに離れつつあることを認識することができる。
また、第1実施形態に係るタブレット端末1は、報知音情報を格納するサーバ装置500と通信するネットワークI/F15をさらに備える。音響出力制御部175は、音楽S0の変化に基づいて、サーバ装置500から報知音情報を取得し、該報知音情報に基づいてスピーカ12に第1〜第3報知音のうちのいずれかの報知音を出力させる。こうすれば、サーバ装置500に格納された報知音情報に基づいて、第1〜第3報知音のうちのいずれかの報知音を出力させることができる。従って、サーバ装置500に音声及び音楽などの情報を登録しておけば、報知音として、所望の音声又は音楽などを出力させることができる。
また、第1実施形態に係るタブレット端末1は、サンプリング周波数帯域を設定する帯域設定部171をさらに備える。また、音響識別部172は、取得音S1のうちのサンプリング周波数帯域内の音響成分(抽出音)に基づいて、音楽S0を識別する。こうすれば、音楽S0を識別するための抽出音のサンプリング周波数帯域を設定することができる。従って、たとえば、音楽S0の主要な周波数帯域に応じて、抽出音のサンプリング周波数帯域を設定することもできる。よって、音楽S0の識別精度を向上させたり、音楽S0の識別処理に伴うタブレット端末1の負荷を軽減したりすることができる。
<第1実施形態の変形例>
なお、通常、ごみ収集車300は予め定められた周期で巡回するため、ユーザはごみ収集車300が建物Bの近くに来る日時及び時間帯を概ね特定できる。このような場合、タブレット端末1による音楽S0の音響認識及び報知処理は、常時起動している必要はなく、ごみ収集車300が近くに来る日時を含む所定の時間帯で起動していればよい。
図5は、第1実施形態の変形例に係るタブレット端末の構成を示すブロック図である。タブレット端末1はタイマ18をさらに備えている。このタイマ18は、日時を計時する計時部であり、たとえば、現在日時を計時したり、所定の時点からの経過時間などを計時したりする。
また、記憶部16は、音響認識及び報知処理の開始日時及び停止日時(又は該処理の起動期間)を示す起動期間情報をさらに格納している。なお、起動期間情報は、たとえば、工場出荷前などで予め設定されていてもよいし、任意の時点でユーザ入力により設定されてもよい。また、起動期間情報には、所定の日時における所定の時間帯が設定されていてもよいし、所定の周期毎(たとえば、日毎、週毎、月毎など)の所定の時間帯が設定されていてもよい。
音響出力制御部175は、起動期間情報に基づいて、タブレット端末1の音響認識及び報知処理を起動する。たとえば、音響出力制御部175は、現在日時が開始日時に達すると、マイクロホン11の機能を有効にしたり音響識別部172などを起動したりなどして、音響認識及び報知処理を開始する。また、現在日時が所定の停止日時に達すると、マイクロホン11の機能を無効にしたり音響識別部172を停止したりなどして、音響認識及び報知処理を停止する。
図6は、第1実施形態の変形例での音響認識及び報知処理を説明するためのフローチャートである。なお、以下では、第1実施形態での音響認識及び報知処理(図4参照)と同様の動作の説明は省略する。
まず、起動期間情報に基づいて、現在日時が音響認識及び報知処理の開始日時に達しているか否かが判定される(ステップS101a)。現在日時が開始日時に達していると判定されると(ステップS101aでYES)、タブレット端末1の周囲の音S1がマイクロホン11で取得される(ステップS101b)。そして、ステップS110〜S123の処理が実行される。
また、ステップS118、S121、S123のいずれかが実行された後、起動期間情報に基づいて、現在日時が音響認識及び報知処理の停止日時に達しているか否かが判定される(ステップS124)。或いは、開始日時から現在日時までの経過時間が起動期間情報に設定された起動期間を越えているか否かが判定されてもよい。
現在日時が停止日時に達していないと判定されると(ステップS124でNO)、音響認識及び報知処理はステップS101bに戻される。
一方、現在日時が停止日時に達していると判定されると(ステップS124でYES)、マイクロホン11での周囲の音S1の取得が停止される(ステップS125)。そして、音響認識及び報知処理はステップS101aに戻される。
以上、第1実施形態の変形例について説明した。上述のように、第1実施形態の変形例に係るタブレット端末1は、日時を計時するタイマ18をさらに備える。また、音響出力制御部175及び表示制御部176は、現在日時が所定の開始日時に達すると、音楽S0の音響認識及び報知処理を開始する。こうすれば、現在日時が開始日時に達すると、音楽S0の識別及び報知動作を行う機能を有効に動作させて、音楽S0が鳴っていることをユーザに報知することができる。従って、この機能を常時起動しておく必要が無いため、不要な電力消費を抑制して、省エネルギー化することができる。この構成は、たとえば上述のように、音楽S0が鳴る日時を含む時間帯が予めわかっている場合などで特に有効である。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。図7は、第2実施形態に係るタブレット端末の周囲の環境を示す模式図である。第2実施形態では、建物Bの外部に、外部マイクロホン21を備えるインタホン装置2が設置されている。このインタホン装置2は、外部マイクロホン21により、建物Bの周囲の環境音を取得音S1として取得する。タブレット端末1は、その取得音情報を無線通信Rにより受信して、音楽S0(特定音)の音響認識及び報知処理を行う。以下では、第2実施形態について、第1実施形態と異なる構成を説明する。また、第1実施形態と同様の構成要素には同じ符合を付し、その説明は省略する。
インタホン装置2は、自身の周囲の環境音を取得音S1として外部マイクロホン21で取得する外部装置であり、無線通信Rによって取得音情報をタブレット端末1に送信する。この無線通信Rには、たとえば、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)などのデジタルコードレス電話規格、無線LANを用いることができる。また、インタホン装置2は、取得音S1を取得する機能のほかに、訪問者の呼び出し音及び発声音をユーザに通知するドアホン装置としての機能も有している。
タブレット端末1は、取得音情報に基づいて、取得音S1に含まれ得る音楽S0を特定音として識別する情報処理装置である。たとえば、タブレット端末1は、取得音S1のうち、所定の周波数帯域内の音響成分を抽出音としてサンプリングし、その抽出音に音楽S0が含まれているか否かを判定する。音楽S0が含まれている場合には、タブレット端末1は、音楽S0が識別できたと判断し、抽出音から音楽S0を抽出する。そして、音楽S0の変化を検出し、その検出結果に基づく所定の報知動作により、ごみ収集車300が建物Bの近くに来ていることをユーザに報知する。
図8は、第2実施形態に係るタブレット端末及びインタホン装置の構成を示すブロック図である。図8に示すように、タブレット端末1は、マイクロホン11、スピーカ12、LCD13、入力部14、ネットワークI/F15、記憶部16、及びCPU17の他に、端末無線通信部19をさらに備えている。この端末無線通信部19は、無線通信Rを介して、インタホン装置2と通信する。この端末無線通信部19は、インタホン装置2が取得した情報(たとえば取得音情報)を受信する受信部としても機能している。また、端末無線通信部19は、制御情報などをインタホン装置2に送信する送信部としても機能している。
インタホン装置2は、外部マイクロホン21と、外部スピーカ22と、メモリ26と、外部制御部27と、外部無線通信部29と、を備えている。
外部マイクロホン21はインタホン装置2側の音響取得部である。外部マイクロホン21は、建物Bの外部の環境音を取得音S1として取得し、取得音情報を生成する。
外部無線通信部29は、無線通信Rを介して、タブレット端末1の端末無線通信部19、及び、建物Bの内部に設置されたインタホン子機(不図示)と通信する。この外部無線通信部29は、インタホン装置2が取得した情報(たとえば取得音情報)をタブレット端末1又はインタホン子機に送信する送信部として機能する。また、外部無線通信部29は、制御情報及び外部スピーカ22用の出力音声の情報などをタブレット端末1又はインタホン子機から受信する受信部としても機能する。
メモリ26は、不揮発性の記憶媒体であり、外部制御部27が用いる様々なプログラム及び情報などを格納している。
外部制御部27は、メモリ26に格納されたプログラム及び情報、タブレット端末1又はインタホン子機から受信される制御情報などを用いて、インタホン装置2の各構成要素を制御する。たとえば、外部制御部27は、外部マイクロホン21から出力される取得音情報を外部無線通信部29からタブレット端末1に送信させる。また、外部制御部27は、タブレット端末1又はインタホン子機から受信される情報に基づく音響出力をスピーカ12に行わせる。
次に、タブレット端末1による音楽S0の音響認識及び報知処理の一例について説明する。図9は、第2実施形態での音響認識及び報知処理を説明するためのフローチャートである。なお、図9の音響認識及び報知処理は、タブレット端末1の起動(電源のON)、又は、音響認識及び報知処理用のアプリケーションの起動、若しくは、該処理の開始を示すユーザ入力などによって開始される。また、この処理は、タブレット端末1の起動停止(電源のOFF)、又は、音響認識及び報知処理用のアプリケーションの終了、若しくは、該処理の終了を示すユーザ入力などによって終了される。
まず、インタホン装置2の周囲の音S1が外部マイクロホン21で取得され(ステップS201)、取得音情報が生成される。この取得音情報は外部無線通信部29からタブレット端末1に送信される(ステップS202)。
タブレット端末1の端末無線通信部19で受信された取得音情報はCPU17に出力される。そして、まず、音響識別部172により、取得音S1が人の声を含むか否かが判定される(ステップS203)。取得音S1が人の声を含まないと判定されると(ステップS203でNO)、音響認識及び報知処理はステップS110に進む。
一方、取得音S1が人の声を含むと判定されると(ステップS203でYES)、音響抽出部173により、人の声の情報が取得音情報から抽出される(ステップS204)。なお、以下では、人の声の情報を音声情報と呼ぶ。音響検出部174により、音声情報の音圧レベルが検出され(ステップS205)、その音圧レベルが音声閾値以上であるか否かが判定される(ステップS206)。なお、音声閾値は、たとえば、工場出荷前などで予め設定されていてもよいし、任意の時点でユーザ入力により設定されてもよい。
音声情報の音圧レベルが音声閾値以上であると判定されると(ステップS206でYES)、音響認識及び報知処理は後述のステップS208に進む。一方、音声情報の音圧レベルが音声閾値未満であると判定されると(ステップS206でNO)、音響出力制御部175は音声情報の音圧レベルを増幅する(ステップS207)。そして、音響認識及び報知処理はステップS208に進む。なお、音声情報の増幅率は、たとえば、工場出荷前などで予め設定されていてもよいし、任意の時点でユーザ入力により設定されてもよい。
ステップS208では、訪問者の存在を示す所定の通知又は画像若しくは動画などがタブレット端末1のLCD13に表示され、音声情報に基づく音声(人の声)がタブレット端末1のスピーカ12から出力される。そして、音響認識及び報知処理はステップS110に進む。なお、以降のステップS110〜S123は第1実施形態の音響認識及び報知処理(図4参照)と同様であるため、それらの説明は省略する。
以上、第2実施形態について説明した。上述のように、第2実施形態に係るタブレット端末1は、音響識別部172と、音響出力制御部175及び表示制御部176(報知制御部)と、を備える情報処理装置である。音響識別部172は、インタホン装置2の外部マイクロホン21の取得音S1に含まれうる音楽S0(特定音)を識別する。音響出力制御部175及び表示制御部176はそれぞれ、音楽S0の変化に基づいて、タブレット端末1のスピーカ12及びLCD13(報知部)に所定の報知動作を行わせる。
こうすれば、インタホン装置2の外部マイクロホン21の取得音S1に含まれうる音楽S0が識別されると、この音楽S0の変化に基づいて、タブレット端末1で所定の報知動作が行われる。そのため、ユーザの周囲が騒音又は雑音などで騒がしい状況であったり、耳の不自由なユーザであったりしても、所定の報知動作によって、音楽S0が鳴っていることをユーザに報知することができる。従って、音の聞き分け又は聴き取りが困難な状態にあるユーザに、音楽S0が鳴っていることをより確実に認識させることができる。
また、第2実施形態に係るタブレット端末1は、外部マイクロホン21を有するインタホン装置2から取得音情報を受信する端末無線通信部19をさらに備えている。こうすれば、取得音S1をインタホン装置2で取得できるため、タブレット端末1から離れた任意の場所(たとえば建物Bの屋外)の周囲の環境音を取得音S1として取得することができる。従って、たとえば、音楽S0を取得し易い場所にインタホン装置2を設置することにより、音楽S0が鳴っていることをより正確にユーザに報知することができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、インタホン装置2が、ユーザが必要とする情報(たとえば、ごみ収集車300が近くに来ていること)をタブレット端末1に報知させる機能を有する情報処理装置となっている。以下では、第1及び第2実施形態と異なる構成について説明する。また、第1及び第2実施形態と同様の構成要素には同じ符合を付し、その説明を省略する。
インタホン装置2は、自身の周囲の音S1を取得音として外部マイクロホン21で取得し、取得音S1に含まれ得る音楽S0を特定音として識別する。たとえば、インタホン装置2は、外部マイクロホン21の取得音S1のうち、所定の周波数帯域内の音響成分を抽出音としてサンプリングし、その抽出音に音楽S0が含まれているか否かを判定する。音楽S0が含まれていると判定した場合、インタホン装置2は、音楽S0が識別できたと判断し、抽出音から音楽S0を抽出する。そして、インタホン装置2は、音楽S0の変化を検出し、その検出結果に基づいて、タブレット端末1に所定の報知動作を行わせるための報知制御情報をタブレット端末1に送信する。タブレット端末1は、インタホン装置2から受信した報知制御情報に基づいて所定の報知動作を行い、ごみ収集車300が建物Bの近くに来ていることをユーザに報知する。
図10は、第3実施形態に係るタブレット端末及びインタホン装置の構成を示すブロック図である。図10に示すように、タブレット端末1のCPU17は、機能要素として、音響出力制御部175と、表示制御部176と、を含んで構成されている。
音響出力制御部175は、インタホン装置2から送信される報知制御情報に基づいて、たとえば、報知音情報をサーバ装置500から取得したり、スピーカ12に所定の音響出力動作を行わせたりする。また、音響出力制御部175はスピーカ12の音量調節も行う。たとえば、音響出力制御部175は、報知制御信号に基づいてスピーカ12の出力音量を経時的に変化させたり、ユーザ入力などに基づいてスピーカ12の出力音量を調節したりする。
表示制御部176は、報知制御情報に基づいて、LCD13に所定の表示を行わせる。また、表示制御部176は、報知制御情報に基づいて、LCD13に所定の表示を行わせるための情報をサーバ装置500から取得することもできる。
また、インタホン装置2は、外部マイクロホン21、外部スピーカ22、メモリ26、外部制御部27、及び外部無線通信部29の他に、操作部24をさらに備えている。
操作部24は、インタホン装置2側でのユーザ入力を受け付けて、そのユーザ入力に応じた制御情報を外部制御部27に出力する。
メモリ26は、外部制御部27が用いる様々なプログラム及び情報のほか、特定音情報、抽出帯域情報なども格納している。
また、外部制御部27は、機能要素として、帯域設定部271と、音響識別部272と、音響抽出部273と、音響検出部274と、報知制御部277と、を含んで構成されている。なお、音響識別部272、音響抽出部273、及び音響検出部274はそれぞれ、第1又は第2実施形態におけるタブレット端末1側の音響識別部172、音響抽出部173、及び音響検出部174と同様に機能するため、その説明は省略する。
帯域設定部271は、抽出帯域情報に基づいて、抽出音のサンプリング周波数帯域を設定する。また、帯域設定部271は、ユーザ入力に基づいて、サンプリング周波数帯域が設定される抽出帯域情報を生成又は編集することもできる。なお、このユーザ入力は、タブレット端末1の入力部14で受け付けられてもよいし、インタホン装置2の操作部24で受け付けられてもよい。
報知制御部277は、音響検出部274で検出される音楽S0の変化に基づいて、タブレット端末1に報知制御情報を送信して所定の報知動作を行わせる。
以上、第3実施形態について説明した。上述のように、第3実施形態に係るインタホン装置2は、音響識別部272と、報知制御部277と、を備える情報処理装置である。音響識別部272は、外部マイクロホン21の取得音S1に含まれうる音楽S0(特定音)を識別する。また、報知制御部277は、音楽S0の変化に基づいて、タブレット端末1のスピーカ12及びLCD13(報知部)に所定の報知動作を行わせる。
こうすれば、インタホン装置2の外部マイクロホン21の取得音S1に含まれうる音楽S0が識別されると、この音楽S0の変化に基づいて、タブレット端末1で所定の報知動作が行われる。そのため、ユーザの周囲が騒音又は雑音などで騒がしい状況であったり、耳の不自由なユーザであったりしても、所定の報知動作によって、音楽S0が鳴っていることをユーザに報知することができる。従って、音の聞き分け又は聴き取りが困難な状態にあるユーザに、音楽S0が鳴っていることをより確実に認識させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、上述の各実施形態は例示であり、その各構成要素や各処理の組み合わせに色々な変形が可能であり、本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
たとえば、上述の第1〜第3実施形態では、抽出音のサンプリング周波数帯域を抽出帯域情報に設定し、抽出音を用いて音楽S0の識別及び抽出を行っているが、本発明の適用範囲はこの例示に限定されない。マイクロホン11又は外部マイクロホン21の周波数感度(すなわち取得音S1のサンプリング周波数帯域)が可変な構成であれば、マイクロホン11又は外部マイクロホン21の周波数感度を抽出帯域情報に設定してもよい。この場合、音楽S0の識別及び抽出は、サンプリング周波数帯域内の取得音S1を用いて行われる。このような構成としては、たとえば、マイクロホン11又は外部マイクロホン21が、抽出帯域情報に応じて通過周波数帯域を調節可能なバンドパスフィルターを有する構成などを例示することができる。こうすれば、ユーザは、音楽S0の識別及び抽出を行うための取得音S1のサンプリング周波数帯域を任意に設定することができる。従って、たとえば、音楽S0の主要な周波数帯域に応じて、取得音S1のサンプリング周波数帯域を設定することもできるので、音楽S0とは無関係な周波数帯域の音を除去した取得音S1に基づいて音楽S0を識別及び抽出を行うことができる。よって、音楽S0の識別精度をさらに向上させたり、音楽S0の識別及び抽出処理に伴う負荷をさらに軽減したりすることができる。
また、上述の第1〜第3実施形態では、特定音S0の音圧レベルの変化をトリガーにして、音楽S0の音響認識処理とタブレット端末1での報知処理とを行っているが、本発明の適用範囲はこの例示に限定されない。このトリガーは、特定音S0の周波数特性の変化であってもよい。たとえば、ごみ収集車300(特定音S0の音源)が移動すると、取得音S1に含まれる特定音S0の周波数特性はドップラー効果によって変化する。従って、特定音S0の周波数特性の変化に基づいて、タブレット端末1のスピーカ12及びLCD13(報知部)に所定の報知動作を行わせてもよい。
また、第1〜第3実施形態のCPU17及び第3実施形態の外部制御部27の各機能要素のうちの少なくとも一部は物理的な構成要素(たとえば電気回路、装置など)で実現されていてもよい。
また、上述の第2〜第3実施形態では、タブレット端末1とインタホン装置2との通信媒体に無線通信Rを用いているが、本発明の適用範囲はこの例示に限定されない。通信媒体には有線LANなどの有線通信手段を用いてもよい。
また、上述の第1〜第3実施形態では、特定音S0の音源が予め定まっているが、本発明の適用範囲はこの例示に限定されない。この音源は、たとえば、建物Bに近づいてくる不特定の物体(車などの乗り物、人、動物など)であってもよい。この場合、取得音S1に含まれる音のうち、音圧レベルが所定の音圧閾値以上、且つ、音圧レベルの経時的な変化率が正数の第1閾値以上となる音を特定音S0と認識すればよい。こうすれば、特定音S0の変化により、建物Bに近づく物体を識別し、その相対的な位置及び移動状態をユーザに報知することができる。この構成は、建物Bのセキュリティ管理などに有用である。
1 タブレット端末
11 マイクロホン
12 スピーカ
13 LCD(液晶ディスプレイ)
14 入力部
15 ネットワークI/F
16 記憶部
17 CPU
171 帯域設定部
172 音響識別部
173 音響抽出部
174 音響検出部
175 音響出力制御部
176 表示制御部
18 タイマ
19 端末無線通信部
2 インタホン
21 外部マイクロホン
22 外部スピーカ
24 操作部
26 メモリ
27 外部制御部
271 帯域設定部
272 音響識別部
273 音響抽出部
274 音響検出部
277 報知制御部
29 外部無線通信部
300 ゴミ収集車
400 ネットワーク
500 サーバ装置

Claims (7)

  1. 音響取得部の取得音に含まれうる特定音を識別する音響識別部と、
    前記特定音の変化に基づいて、報知部に所定の報知動作を行わせる報知制御部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記特定音の音圧の変化率を検出する音響検出部をさらに備え、
    前記特定音の変化は、前記変化率が正数の第1閾値以上及び負数の第2閾値以下のうちの少なくとも一方となることである請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記報知制御部は、前記報知部に報知音を出力させる音響出力制御部を含み、
    前記音響出力制御部は、前記特定音の音圧に応じて、前記報知音の音量を経時的に変化させる請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記報知音の情報を格納するサーバ装置と通信するサーバ通信部をさらに備え、
    前記音響出力制御部は、前記特定音の変化に基づいて、前記サーバ装置から前記報知音の情報を取得し、該報知音の情報に基づいて前記報知部に前記報知音を出力させる請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記音響取得部を有する外部装置から前記取得音の情報を受信する受信部をさらに備える請求項1〜請求項4のいずれかに記載の情報処理装置。
  6. 日時を計時する計時部をさらに備え、
    前記報知制御部は、現在日時が所定の日時に達すると、前記特定音の識別及び前記報知動作を行う処理を開始する請求項1〜請求項5のいずれかに記載の情報処理装置。
  7. 周波数帯域を設定する帯域設定部をさらに備え、
    前記音響識別部は、前記取得音のうちの前記周波数帯域内の音響成分に基づいて、前記特定音を識別する請求項1〜請求項6のいずれかに記載の情報処理装置。
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