JP2015087353A - 経路探索システム、経路管理サーバおよび経路探索端末 - Google Patents

経路探索システム、経路管理サーバおよび経路探索端末 Download PDF

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Abstract

【課題】自分と同じような走行癖のドライバーが過去に通った経路を選ぶことで、ドライバーの好みの経路が得られる確率が高い経路探索システム、経路探索端末および経路管理サーバを得ることを目的とする。
【解決手段】経路探索端末は各々、経路管理サーバに対して、自身の前記ドライバー属性とともに、出発地および目的地の情報を含むデータを送信することで経路探索要求を行ない、経路管理サーバから受信した案内経路を出力し、経路管理サーバは、経路探索端末から前記経路探索要求が行なわれたと判断すると、走行経路データベースに蓄積している走行経路の中から、経路探索端末が送信した出発地と目的地とに関連する走行経路を案内経路候補としてリストアップし、リストアップした案内経路候補に対応するドライバー属性と経路探索要求を行なった経路探索端末から送信されたドライバー属性とを比較した結果に基づいて、案内経路候補の中から案内経路を選択して経路探索端末へ送信する。
【選択図】図1

Description

この発明は、通信機能を有する経路探索端末において、経路探索時に、ドライバーの好みにあった案内経路を探索・提供する経路探索システム、経路管理サーバ、および、経路探索端末に関するものである。
従来の経路探索システムにおいては、各車の交通情報を、通信手段を介して経路管理サーバに集めておき、経路探索時は、経路管理サーバ上で交通情報等を加味した経路を機械的に算出し、その探索結果を端末に送るようにしている。このように、他のユーザと情報共有することで、リアルタイムの渋滞情報などを加味した経路を得ることができる。
従って、通信機能を有する経路探索端末では、各経路探索端末からの走行データをサーバに集約することで、リアルタイムの渋滞情報などを加味した上で、時間優先、大通り優先など経路探索アルゴリズムで機械的に生成された経路が得られる。なお、経路探索アルゴリズムは、リンクコスト(所要時間等)を基にコスト最小化することにより経路を決定する。
しかしながら、このように決定された経路は、ドライバーの好みの経路が得られる確率が高くない可能性がある。例えば、地元のドライバーのみぞ知る裏道といった経路は、このようなコスト最小化アルゴリズムでは出力されないことが多い。
これに対し、特許文献1には、各カーナビから経路データを収集し、車両の走行回数が多い道路を走りやすい経路として提示する経路探索システムが開示されている。
また、特許文献2では、経路情報に加えて、ドライバーの属性として性別、年齢、運転歴、運転目的(通勤、レジャー)、渋滞度などを付加して経路情報を収集しておき、経路探索時には、経路探索者の属性(渋滞度、年齢、性別、車種等)に近い人が走行したルートを提示する経路探索方法が開示されている。これにより、ドライバーの好みに近い経路を得られる可能性が高くなる。
特開2009−2817号公報 特開2012−73205号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているような経路探索システムでは、機械的に生成された経路しか提示されないという課題は解決できても、ドライバーにとって好みの経路を提示することができないという課題があった。
これに対し、特許文献2に開示されているような経路探索方法では、ドライバーの好みに近い経路を得られる可能性が高くなるが、同じ性別、同じ年齢であれば、好みが同じという仮定に基づいた考え方であり、ドライバーの好みの経路を得られている確率が高いとは言えない場合があるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、自分と同じような走行癖のドライバーが過去に通った経路を選ぶことで、ドライバーの好みの経路が得られる確率が高い経路探索システム、経路探索端末および経路管理サーバを得ることを目的とする。
この発明は、複数の経路探索端末と経路管理サーバとを備え、前記経路探索端末は各々、前記経路管理サーバに対して、走行時の平均速度、発進時と停止時の加速度、車線変更頻度、裏道選択頻度を含む経路走行時におけるドライバー属性と走行経路情報とをネットワークを介して送信し、自身の前記ドライバー属性とともに、出発地および目的地の情報を含むデータを送信することで経路探索要求を行ない、前記経路管理サーバから受信した案内経路を出力し、前記経路管理サーバは、前記経路探索端末各々から前記ドライバー属性と走行経路情報を受信し、前記走行経路情報に基づき走行経路を作成して走行経路データベースに蓄積し、前記走行経路に対応する前記ドライバー属性を、前記走行経路と関連付けてドライバー属性データベースに蓄積し、前記経路探索端末から前記経路探索要求が行なわれたと判断すると、前記走行経路データベースに蓄積している前記走行経路の中から、前記経路探索端末が送信した前記出発地と前記目的地とに関連する前記走行経路を案内経路候補としてリストアップし、前記リストアップした前記案内経路候補に対応するドライバー属性と前記経路探索要求を行なった経路探索端末から送信されたドライバー属性とを比較した結果に基づいて、前記案内経路候補の中から前記案内経路を選択して前記経路探索端末へ送信するものである。
この発明に係る経路探索システム、経路探索端末、および、経路管理サーバによれば、自分と同じような走行癖のドライバーが過去に通った経路を選ぶことで、ドライバーの好みの経路が得られる確率を高くすることができる。
この発明の実施の形態1に係る経路探索システムを示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る経路探索システムを示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る経路探索端末の構成図である。 この発明の実施の形態1に係る経路管理サーバの構成図である。 経路探索端末の経路管理サーバへの情報のアップロードの動作を説明するフローチャートである。 経路管理サーバ側で、経路探索端末11から受信した情報を蓄積する動作を説明するフローチャートである。 経路探索時の経路探索端末の動作を説明するフローチャートである。 経路探索時の経路管理サーバの動作を説明するフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る経路探索システムを示す構成図である。 この発明の実施の形態2に係る経路探索システムを示す構成図である。 この発明の実施の形態2に係る経路探索端末の構成図である。 この発明の実施の形態2に係る経路管理サーバの構成図である。 経路探索端末の経路管理サーバへの情報のアップロードの動作を説明するフローチャートである。 経路管理サーバ側で、経路探索端末から受信した情報を蓄積する動作を説明するフローチャートである。 経路探索時の経路探索端末の動作を説明するフローチャートである。 経路探索時の経路管理サーバの動作を説明するフローチャートである。 高速道路(有料道路)を挟む長距離経路の探索を説明する図である。 仮の出発地点、仮の目的地点の設定を説明する図である。 この発明の実施の形態5に係る経路探索端末の構成図である。 経路探索端末の経路管理サーバへの情報のアップロードの動作を説明するフローチャートである。 経路探索時の経路管理サーバの動作を説明するフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1,2は、この発明の実施の形態1に係る経路探索システムを示す構成図である。
図1,2に示すように、経路探索システムは、複数の経路探索端末(A〜C)11と経路管理サーバ12とがインターネット網や電話網を介して接続されることにより構成される。この実施の形態1に係る経路探索システムでは、経路管理サーバ12が、複数の経路探索端末(A〜C)11から走行時の平均速度、発進時と停止時の加速度、車線変更頻度、裏道選択頻度を含む経路走行時におけるドライバー属性と、車両の走行経路情報とを収集して、走行経路情報に基づき走行経路を作成して走行経路データベースに蓄積し、走行経路に対応するドライバー属性を、走行経路と関連付けてドライバー属性データベースに蓄積する(図1参照)。
そして、経路探索端末(D)11は、経路管理サーバ12に対して、自身のドライバー属性とともに、出発地や目的地など、経路探索に必要なデータを経路管理サーバ12に送信することで経路探索要求を行ない、経路管理サーバ12は、走行経路データベースに蓄積している走行経路の中から、経路探索端末(D)11が送信した出発地と目的地とに関連する走行経路を案内経路候補としてリストアップし、リストアップした案内経路候補に対応するドライバー属性と経路探索要求を行なった経路探索端末(D)11から送信されたドライバー属性とを比較した結果に基づいて、案内経路候補の中から案内経路を選択して経路探索端末(D)11へ送信し、経路探索端末(D)11は、経路管理サーバ12から受信した案内経路を出力する(図2参照)。
図3は、この発明の実施の形態1に係る経路探索端末11の構成図である。
経路探索端末11は、カーナビゲーションなどに搭載され、図3に示すように、送受信部20と、ディスプレイ21と、スピーカ22と、入力部23と、演算処理部24とを備える。
送受信部20は、インターネット網や電話網を介して、演算処理部24の基本情報記憶部30および統計記憶部60に記憶されているデータ(詳細は後述する)を、逐次、経路管理サーバ12へアップロードする。
ディスプレイ21は、地図や、経路管理サーバ12から受信した案内経路探索結果を表示する。
スピーカ22は、音声によるガイダンスを行なう。
入力部23は、各種ボタンやタッチパネルで構成され、ドライバーによる出発地点、目的地点の入力等を受け付ける。
演算処理部24は、基本情報記憶部30と、統計処理部40と、地点設定部50と、案内経路設定部51と、車情報設定部52と、走行経路設定部53と、統計記憶部60とを備える。
基本情報記憶部30は、経路探索に必要なドライバーの運転の属性に関する情報を記憶している。
統計処理部40は、基本情報記憶部30に記憶された情報に基づき、ドライバーの運転の傾向に関する情報を算出する。
地点設定部50は、経路探索時に、ドライバーが入力部23から入力した出発地点を設定する。また、地点設定部50は、経路探索時に、ドライバーが入力部23から入力した目的地点を設定する。
案内経路設定部51は、経路探索時に、送受信部20が経路管理サーバ12より受信した案内経路のデータを取得し、取得した案内経路のデータに基づき、案内経路情報をディスプレイ21、または、スピーカ22から出力する。
車情報設定部52は、経路探索端末11に搭載されているGPS(Global Positioning System)センサ(図示しない)から、緯度、経度、高度のデータを取得し、GPSセンサから取得したデータに基づき、GPSデータ302を設定し、基本情報記憶部30に記憶させる。
また、車情報設定部52は、経路探索端末11に接続されたCAN(Controller Area Network。図示しない)から取得した車速データに基づき速度データ304を設定し、基本情報記憶部30に記憶させる。
また、車情報設定部52は、経路探索端末11に接続されたCANから取得した車速データやアクセルデータに基づき加速度データ305を設定し、基本情報記憶部30に記憶させる。なお、車情報設定部52は、CANから取得した車速データの変化に基づき加速度を算出し、加速度データ305に記憶するようにしてもよい。
走行経路設定部53は、経路探索端末11を搭載した車両等が走行した走行経路を算出する。
統計記憶部60は、統計処理部40が算出したドライバーの運転の傾向に関する情報を記憶する。
基本情報記憶部30は、日時データ301、GPSデータ302、地図データ303、速度データ304、加速度データ305、ドライバー性別306、ドライバー年齢307、裏道選択表示308を記憶している。
日時データ301は、年月日、曜日、時刻等のデータである。
GPSデータ302は、車情報設定部52が設定した緯度、経度、高度のデータである。
地図データ303は、経路案内に使用する道路、事物などの情報が含まれる地図のデータであり、予め登録されている。
速度データ304は、車情報設定部52が設定した車速データである。
加速度データ305は、車情報設定部52が設定した加速度データである。
ドライバー性別306とドライバー年齢307は、それぞれ、経路探索端末情報として登録しておくドライバーの性別と年齢の情報であり、ドライバーの入力によって設定されているか、もしくは、予め設定されているものとする。
裏道選択表示308は、経路案内時に、ドライバーが、大通りを通る経路を選択したか脇道を通る経路を選択したかを判断するための裏道選択情報であり、ドライバーによる案内経路選択時に、演算処理部24が、ドライバーの経路選択結果を受けて履歴を記録している。
統計処理部40は、平均速度算出部401と、発進停止時加速度算出部402と、車線変更頻度算出部403と、裏道選択頻度算出部404とを備える。
平均速度算出部401は、直線走行時とみなせる経路における一定速度走行時の速度データを使って走行時の平均速度を算出する。
発進停止時加速度算出部402は、停止状態からの発進時の加速度の平均、また走行状態からの停車時の減速における加速度の平均を算出する。
車線変更頻度算出部403は、複数車線走行時における車線変更の頻度を算出する。
裏道選択頻度算出部404は、ドライバーが太い道を好んで走るか、細い道を好んで走るかを知るための指標を計算する。
統計記憶部60は、平均速度601、発進停止時加速度602、車線変更頻度603、裏道選択頻度604を記憶している。
平均速度601は、平均速度算出部401が算出した平均速度データである。
発進停止時加速度602は、発進停止時加速度算出部402が算出した加速度の平均データである。
車線変更頻度603は、車線変更頻度算出部403が算出した車線変更頻度データである。
裏道選択頻度604は、裏道選択頻度算出部404が算出した裏道選択頻度データである。
図4は、この発明の実施の形態1に係る経路管理サーバ12の構成図である。
図4に示すように、経路管理サーバ12は、送受信部81と、演算処理部82とを備える。
送受信部81は、インターネット網や電話網を介して、経路探索端末(A〜D)11とデータの送受信を行ない、各経路探索端末(A〜C)11から、演算処理部24の基本情報記憶部30の内容、平均速度601、発進停止時加速度602、車線変更頻度603、裏道選択頻度604を受信する。また、経路探索時には、経路探索端末(D)11から出発地や目的地など、経路探索に必要なデータを受信し、演算処理部82で算出された案内経路の情報を経路探索端末(D)11へ送信する。
演算処理部82は、データベース作成部83、出発目的地点設定部84、経路リストアップ部85、類似属性経路選択部86、走行経路データベース(DB)87、ドライバー属性データベース(DB)88、出発地点目的地点記憶部89を備える。
データベース作成部83は、送受信部20が各経路探索端末(A〜C)11から走行経路情報(日時データ301、GPSデータ302、速度データ304、加速度データ305、地図データ303、走行経路)を取得し、経路探索端末(A〜C)11ごとにその時系列から走行経路を作成し、走行経路DB87に蓄積する。
また、データベース作成部83は、各経路探索端末(A〜C)11から、経路走行時におけるドライバー属性(平均速度601、発進停止時加速度602、車線変更頻度603、裏道選択頻度604、ドライバー性別306、ドライバー年齢307)のデータを取得し、走行経路DB87に収録した経路探索端末(A〜C)11ごとのドライバーの属性(走行癖)を設定してドライバー属性DB88を作成する。なお、走行経路DB87に収録する走行経路と、ドライバー属性DB88に収録するドライバーの属性は、経路探索端末(A〜C)ごとに関連付けて管理されており、両DBを参照することで、どのようなドライバーの属性を持つ経路探索端末(A〜C)11がどの経路を走行したかということが特定できるようになっている。
出発目的地点設定部84は、経路探索端末(D)11が経路探索を要求した場合に、これらのデータを出発地点および目的地点に設定し、出発地点目的地点記憶部89に記憶させる。
経路リストアップ部85は、経路探索端末(D)11が経路探索を要求した場合に、走行経路DB87および出発地点目的地点記憶部89を参照し、出発地と目的地とに関連する案内経路候補をリストアップする。
類似属性経路選択部86は、経路リストアップ部85がリストアップした案内経路候補を受信し、ドライバー属性DB88を参照して、経路リストアップ部85がリストアップした案内経路候補に対応するドライバー属性を抽出し、抽出したドライバー属性と経路探索要求を行なった経路探索端末(D)11から送信されたドライバー属性とを比較した結果に基づいて、案内経路候補の中から案内経路を選択する。
走行経路DB87は、データベース作成部83が設定した走行経路データを収録する。
ドライバー属性DB88は、データベース作成部83が設定したドライバーの属性データを、走行経路DB87に収録されている走行経路データに関連付けて収録する。
この発明の実施の形態1に係る経路探索システムの動作について説明する。
経路探索端末(A〜C)11から経路管理サーバ12へは、経路探索に必要な情報が一定のタイミングでアップロードされ、経路管理サーバ12において、上述したようなドライバー属性(平均速度601、発進停止時加速度602、車線変更頻度603、裏道選択頻度604、ドライバー性別306、ドライバー年齢307)を経路探索端末11から受信し蓄積されている。
図5は、経路探索端末11の経路管理サーバ12への情報のアップロードの動作を説明するフローチャートである。以下、図1,図3,図5に沿って、経路探索端末11における情報のアップロード動作を説明する。
経路探索端末(A〜C)11に電源が投入されると、演算処理部24は、ドライバーの性別と年齢を取得し、基本情報記憶部30のドライバー性別306とドライバー年齢307に記憶させる。具体的には、演算処理部24は、ディスプレイ21にドライバーの性別と年齢の入力画面を表示し、ドライバーが入力画面より入力した性別と年齢を取得する(ステップST101)。なお、ユーザによる入力は、経路探索端末(A〜C)11の電源投入時にその都度行なうこととしてもよいし、経路探索端末(A〜C)11の初期設定として行なうようにしてもよい。
そして、経路案内が開始されると(案内経路探索指示から案内経路取得の動作については後述する)、演算処理部24は、年月日、曜日、時刻のデータなどの日時データ301を取得する。また、演算処理部24は、取得した日時データ301を、基本情報記憶部30の日時データ301に記憶する(ステップST102)。なお、年月日、曜日、時刻のデータは、経路探索端末(A〜C)11内に備えられている時計から取得する等、既存の技術を用いて測位するようにすればよい。また、年月日、曜日、時刻のデータの他に、季節の情報を取得し、基本情報記憶部30に記憶するようにしてもよい。季節の情報については、例えば、あらかじめ年月日から春夏秋冬が算出されるように設定しておくことで取得できる。
車情報設定部52は、経路探索端末11(A〜C)に搭載されているGPSセンサ(図示しない)から、緯度、経度、高度のデータを取得し、取得したデータに基づき、GPSデータ302を設定する。また、車情報設定部52は、設定したGPSデータ302を、基本情報記憶部30のGPSデータ302に記憶させる(ステップST103)。
車情報設定部52は、経路探索端末11(A〜C)に接続されたCANから取得した車速データに基づき速度データ304を設定する。また、車情報設定部52は、設定した速度データ304を、基本情報記憶部30の速度データ304に記憶させる(ステップST104)。
車情報設定部52は、経路探索端末(A〜C)11に接続されたCANから取得したアクセルデータに基づき加速度データ305を設定する。また、車情報設定部52は、設定した加速度データ305を、基本情報記憶部30の加速度データ305に記憶させる(ステップST105)。なお、車情報設定部52は、CANから取得した車速データの変化に基づき加速度を算出し、加速度データ305に記憶するようにしてもよい。
このように、ステップST102〜ステップST105において設定された日時データ301、GPSデータ302、速度データ304、加速度データ305は、基本情報記憶部30に蓄積される。
平均速度算出部401は、走行時の平均速度601を算出し、統計記憶部60の平均速度601を更新する(ステップST106)。具体的には、平均速度算出部401は、例えば、基本情報記憶部30に記憶している地図データ303、ステップST103,ステップST104で設定したGPSデータ302、速度データ304を用い、直線走行時とみなせる経路における一定速度走行時の速度データを使って平均速度601を算出するようにすればよい。この平均速度601は、その車を運転する人の通常走行時の車速が他の車より速いか遅いかを知るための指標とする。
発進停止時加速度算出部402は、停止状態からの発進時の加速度の平均、また、走行状態からの停車時の減速における加速度の平均を算出し、統計記憶部60の発進停止時加速度602を更新する(ステップST107)。具体的には、発進停止時加速度算出部402は、例えば、ステップST104,ステップST105で設定した速度データ304と加速度データ305とに基づき、速度データ304が0km/hである状態から、動き出すときの加速度データ305の平均と、走行状態から速度データ304が0km/hになるときの、加速度データ305の平均を用いて発進時の加速度の平均、減速における加速度の平均を算出する。
車線変更頻度算出部403は、複数車線走行時における車線変更の頻度を算出し、統計記憶部60の車線変更頻度603を更新する(ステップST108)。具体的には、車線変更頻度算出部403は、基本情報記憶部30に記憶している地図データ303とステップST103で設定したGPSデータ302とに基づき、走行している道が複数車線である場合におけるGPSデータ302のふらつき頻度や、ステップST104,ステップST105で設定した速度データ304、加速度データ305のふらつき頻度をカウントすることで車線変更頻度を算出する。または、CANからハンドル舵角の情報を受信できる場合は、車線変更頻度算出部403は、そのハンドル舵角の情報を取得し、舵角のふらつきをみることで車線変更頻度を割り出すようにすることもできる。
裏道選択頻度算出部404は、基本情報記憶部30に記憶された裏道選択表示308から、裏道選択頻度を計算し、統計記憶部60の裏道選択頻度604を更新する(ステップST109)。なお、この裏道選択頻度は、ドライバーが太い道を好んで走るか、細い道を好んで走るかを知るための指標となる。
走行経路設定部53は、ステップST102,ステップST103で取得した日時データ301,GPSデータ302と、地図データ303とに基づき、その時系列に従って走行経路を設定する(ステップST110)。
演算処理部24は、目的地に到着したかどうかを判定する(ステップST111)。
目的地に到着したかどうかは、例えば、案内経路探索時にドライバーが設定した目的地に到着したかどうかによって判定してもよいし、電源が切られたかどうかによって判定してもよい。
ステップST111において、目的地に到着していないと判定された場合(ステップST111の“NO”の場合)、ステップST102に戻り、以降の処理を繰り返す。
ステップST111において、目的地に到着したと判定された場合(ステップST111の“YES”の場合)、送受信部20は、基本情報記憶部30に記憶している情報(日時データ301、GPSデータ302、地図データ303、速度データ304、加速度データ305、ドライバー性別306、ドライバー年齢307、裏道選択表示308)と、ステップST106〜ステップST109において算出して統計記憶部60に記憶している平均速度601、発進停止時加速度602、車線変更頻度603、裏道選択頻度604と、ステップST110で設定した走行経路を、経路管理サーバ12へ送信する(ステップST111。図1(イ)参照)。
なお、ここでは、目的地まで到着した場合に経路管理サーバ12へデータのアップロードをすることとしたが、これに限らず、1分間隔、10分間隔など、予め設定された一定期間ごとに経路管理サーバ12へのデータアップロードを行なうようにしてもよい。その場合は、経路管理サーバ12側で、走行経路設定部53が設定した走行経路の時系列に基づいて経路探索端末装置11が最終的に走行した走行経路を設定するようにする。また、走行経路設定部53を備えず、常に経路管理サーバ12へのデータアップロードを行なうようにしてもよい。その場合は、経路管理サーバ12側で随時日時データ301,GPSデータ302と、地図データ303の時系列に基づき、経路探索端末(A〜C)11が最終的に走行した走行経路を設定するようにする。経路管理サーバ12の処理については後述する。
また、ここでは、経路探索端末(A〜C)11から経路管理サーバ12へは、基本情報記憶部30の内容を全てアップロードすることとしているが、例えば、速度データ304、加速度データ305、裏道選択表示308については、送信しないこととするなど、アップロードする項目については適宜設定可能とする。
図6は、経路管理サーバ12側で、経路探索端末(A〜C)11から受信した情報を蓄積する動作を説明するフローチャートである。図1,図4,図6に沿って、経路管理サーバ12の動作を説明する。
経路管理サーバ12の送受信部81は、経路探索端末(A〜C)11から図5のステップST112で送信された情報(日時データ301、GPSデータ302、地図データ303、速度データ304、加速度データ305、ドライバー性別306、ドライバー年齢307、裏道選択表示308、平均速度601、発進停止時加速度602、車線変更頻度603、裏道選択頻度604、走行経路)を受信する(ステップST201)。
データベース作成部83は、送受信部81がステップST201で受信した日時データ301とGPSデータ302と地図データ303と走行経路とに基づき、走行経路DB87を作成する(ステップST202)。具体的には、データベース作成部83は、ステップST201で受信したデータの時系列に沿って経路探索端末(A〜C)11ごとの走行経路を設定し、走行経路DB87に収録する(図1の走行経路(a)〜(c)参照)。なお、データベース作成部83は、図5で説明したように、経路探索端末(A〜C)11側で、目的地に到着した時点で情報が送信されてくる場合には、経路探索端末(A〜C)11から受信する走行経路を走行経路とすればよい。
経路探索端末(A〜C)11から、目的地到着までの一定期間、あるいは、随時、情報を受信する場合には、データベース作成部83は、受信した日時データ301の時系列に従って走行経路を作成する。
また、データベース作成部83は、送受信部81がステップST201で受信した速度データ304、加速度データ305、ドライバー性別306、ドライバー年齢307、平均速度601、発進停止時加速度602、車線変更頻度603、裏道選択頻度604に基づき、ステップST202で走行経路DB87に収録した経路探索端末(A〜C)11ごとの各走行経路のドライバー属性を設定し、ドライバー属性DB88を作成する(ステップST203)。設定するドライバー属性は、例えば、図1に示すように、平均速度601が、予め設定された基準の範囲より大きければ「速度:速」、基準の範囲より小さければ「速度:遅」、基準の範囲内であれば「速度:中」とする。また、例えば、発進停止時加速度602が、予め設定された基準の範囲より大きければ「加速度:速」、基準の範囲より小さければ「加速度:緩」、基準の範囲内であれば「加速度:中」とする。また、例えば、車線変更頻度603が、予め設定した基準値より大きければ「車線変更頻度:多」、小さければ「車線変更頻度:少」とし、裏道選択頻度604が、予め設定した基準値より大きければ「裏道派」、小さければ「大通り派」とする。また、ドライバー性別306に基づき「男性」、「女性」と設定し、ドライバー年齢307に基づき年代を設定する。
なお、走行経路DB87に収録する走行経路と、ドライバー属性DB88に収録するドライバーの属性は、経路探索端末(A〜C)11ごとに関連付けて管理されており、両DBを参照することで、どのようなドライバーの属性を持つ経路探索端末(A〜C)11がどの経路を走行したかということが特定できるようになっている(例えば、図1の(a)〜(c)参照。図1の(a)〜(c)では、経路探索端末(A〜C)11ごとに、走行経路とドライバー属性が関連付けられている)。
また、ここでは、図1に示すように、ドライバーの属性として、加減速、速度、車線変更頻度、女性、年代、大通り派か裏道派か、を管理するようにしているが、これに限らず、走行経路に付随するドライバーの属性の項目は適宜設定してもよい。
このように、経路管理サーバ12では、経路探索端末(A〜C)11から送信される情報を受信して、各経路探索端末(A〜C)11の走行経路とドライバー属性を蓄積し、管理する。
次に、経路探索端末(D)11によって、経路探索が行なわれた場合の動作について説明する。
図7は、経路探索時の経路探索端末(D)11の動作を説明するフローチャートである。
以下、図2,図3,図7を参照しながら説明する。
なお、経路探索は、ドライバーがディスプレイ21より経路探索要求を指示することによって行なわれる。具体的には、演算処理部24が、ディスプレイ21に出発地点および目的地点の入力画面を表示させ、ドライバーによる出発地点および目的地点の入力を受け付け、受け付けた出発地点および目的地地点を経路管理サーバ12へ送信することによって行なわれる。なお、出発地点および目的地点の入力は、ディスプレイ21に入力画面を表示させて受け付けるものに限らず、スピーカ22から音声によって受け付けるものとしてもよい。
ドライバーによって、経路探索要求が指示されると、経路探索端末(D)11の地点設定部50は、探索したい経路の出発地点と目的地点を設定する(ステップST301)。具体的には、地点設定部50は、ドライバーが入力部23から入力した、または、スピーカ22から入力した出発地点および目的地点を取得し、取得した出発地点および目的地点をそれぞれ探索した経路の出発地点と目的地点に設定する。
地点設定部50は、GPSによる自車の位置情報を取得し、GPSデータ302に設定する(ステップST302)。
送受信部20は、経路探索要求データ(ステップST301で設定した出発地点と目的地点の情報、ステップST302で取得したGPSデータ302、統計記憶部60に記憶している、つまり、過去の運転履歴に基づいて算出した最新の、平均速度601、発進停止時加速度602、車線変更頻度603、裏道選択頻度604、基本情報記憶部30に記憶しているドライバー性別306、ドライバー年齢307)を経路管理サーバ12に送信する(ステップST303。図2(ロ)参照)。なお、ドライバー性別306、ドライバー年齢307については、経路探索端末11の電源投入時に、ドライバーが入力画面より入力するか、もしくは、経路探索端末(D)11の初期設定時に予め設定され、基本情報記憶部30に記憶されている(図5のステップST101参照)。また、ここでは、出発地点と目的地点の情報、GPSデータ302、平均速度601、発進停止時加速度602、車線変更頻度603、裏道選択頻度604、基本情報記憶部30に記憶しているドライバー性別306、ドライバー年齢307を経路管理サーバ12に送信することとするが、これに限らず、速度データ304、加速度データ305を送信するようにしてもよいし、経路管理サーバ12側で案内経路をどの情報に基づいて選択するかに基づいて、送信する内容を適宜設定するようにすればよい。
そして、経路探索端末(D)11は、経路管理サーバ12において探索された案内経路のデータの受信を待つ。経路管理サーバ12は、後述する処理を行ない、案内経路のデータを経路探索端末(D)11に送信する。この手順については、図8に示すフローチャートに基づいて後述する。
送受信部20は、経路管理サーバ12から案内経路のデータを受信する(ステップST304)。
案内経路設定部51は、ステップST304において、送受信部20が経路管理サーバ12より受信した案内経路のデータを取得し、取得した案内経路のデータに基づき、経路案内情報をディスプレイ21に表示させる(ステップST305)。なお、ここでは経路案内情報をディスプレイ21に表示させることとしたが、これに限らず、スピーカ22から案内音声を出力させることとしてもよいし、ディスプレイ21への表示とスピーカ22からの音声出力の両方を行なうようにしてもよい。
図8は、経路探索時の経路管理サーバ12の動作を説明するフローチャートである。
以下、図2,図4,図8を参照しながら説明する。
なお、経路管理サーバ12では、経路探索端末(D)11から受信するデータが案内経路を要求するデータであるかどうかを、出発地点と目的地点の情報を受信するかどうかによって判断する。つまり、経路探索端末(D)11から出発地点と目的地点の情報が送信されてきた場合に以下に説明する経路探索の処理を行ない、出発地点と目的地点の情報が送信されてこない場合は、図6で説明した情報の蓄積処理を行なっている。
経路管理サーバ12の送受信部81は、経路探索端末(D)11が図7のステップST303で送信した、経路探索要求データを受信する(ステップST401)。
出発目的地点設定部84は、送受信部81がステップST401で受信した出発地点と目的地点を、出発地点と目的地点に設定し、出発地点目的地点記憶部89に記憶させる(ステップST402)。
経路リストアップ部85は、走行経路DB87と、ステップST402で記憶した出発地点目的地点記憶部89の出発地点と目的地点とを参照し、案内経路候補をリストアップする(ステップST403)。具体的には、出発地点目的地点記憶部89の出発地点および目的地点を通る経路を走行経路DB87から抽出する。
類似属性経路選択部86は、ステップST403において経路リストアップ部85がリストアップした案内経路候補を受信すると、ドライバー属性DB88を参照し、受信した案内経路候補に関連付けられているドライバーの属性を抽出する(ステップST404)。
類似属性経路選択部86は、ステップST404で案内経路候補とそれに関連付けられているドライバーの属性を抽出すると、ステップST401において送受信部81が経路探索端末(D)11から受信したドライバーの属性(平均速度601、発進停止時加速度602、車線変更頻度603、裏道選択頻度604、ドライバー性別306、ドライバー年齢307)との類似度の計算を行ない、最も類似度の高い経路候補を選択し、案内経路に決定する(ステップST405)。属性間の類似度は、例えば、各属性を数値化し、その差の重み付け和を用いることで算出できる。
ここで、ステップST401〜ステップST405までの動作を、図2を用いて具体的に説明する。図2に示すように、経路探索端末(D)11から、平均速度601、発進停止時加速度602、車線変更頻度603、裏道選択頻度604、ドライバー性別306、ドライバー年齢307に基づき設定したドライバーの属性として、加減速:中、速度:中、車線変更頻度:中、男性、30代、大通り派という内容を受信したとする(ステップST401。図2(ロ),(ニ))。
経路リストアップ部85は、走行経路DB87から、出発地点および目的地点を通る経路として、探索端末(A〜C)11の経路A〜Cをリストアップし、案内経路候補とする(ステップST402、403。図2(ホ))。
これを受け、類似属性経路選択部86は、リストアップされた経路A〜Cに紐づけられた経路探索端末(A〜C)11のドライバーの属性をドライバー属性DB88から抽出し(ステップST404。図2(ヘ))、経路探索端末(D)11のドライバーの属性との類似度の計算を行なう(ステップST405)。
図2(ホ)(ヘ)に示すように、経路探索端末(A)11は、経路Aに対し、加減速:緩、速度:遅、車線変更頻度:少、女性、20代、大通り派という安全運転傾向の強い属性であり、遠回りでも大通りを利用する経路を選んでいる。
対して経路探索端末(C)11は、加減速:速、速度:速、車線変更頻度:多、男性、30代、裏道派というせっかちな運転傾向の強い属性であり、細い道でも最短の経路を選んでいる。
また、経路探索端末(B)11は、加減速:中、速度:中、車線変更頻度:中、男性、30代、大通り派という平均的な運転傾向であり、狭い道は選択せず、遠回りもしないという道を選択している。
したがって、類似属性経路選択部86は、経路探索端末(D)11の属性に近い経路探索端末(B)11の経路Bを案内経路として選択する。
これにより経路探索端末(D)11のドライバーと最も運転傾向の近い経路探索端末(B)11のドライバーが選択した経路が得られるため、好みの経路が得られている可能性が高い経路を案内経路として提供することができる。
送受信部81は、ステップST405において、類似属性経路選択部86が決定した案内経路のデータを、経路探索端末(D)11に送信する(ステップST406)。
以上のように、この実施の形態1によれば、経路探索端末11は各々、経路管理サーバ12に対して、走行時の平均速度601、発進時と停止時の加速度(発進停止時加速度602)、車線変更頻度603、裏道選択頻度604を含む経路走行時におけるドライバー属性と走行経路情報とをネットワークを介して送信し、自身のドライバー属性とともに、出発地(出発地点)および目的地(目的地点)の情報を含むデータを送信することで経路探索要求を行ない、経路管理サーバ12から受信した案内経路を出力し、経路管理サーバ12は、経路探索端末11各々からドライバー属性と走行経路情報を受信し、走行経路情報に基づき走行経路を作成して走行経路データベース87に蓄積し、走行経路に対応するドライバー属性を、走行経路と関連付けてドライバー属性データベース88に蓄積し、経路探索端末11から経路探索要求が行なわれたと判断すると、走行経路データベース12に蓄積している走行経路の中から、経路探索端末11が送信した出発地と目的地とに関連する走行経路を案内経路候補としてリストアップし、リストアップした案内経路候補に対応するドライバー属性と経路探索要求を行なった経路探索端末11から送信されたドライバー属性とを比較した結果に基づいて、案内経路候補の中から前記案内経路を選択して経路探索端末11へ送信するように構成したので、経路探索において、複数の経路探索端末11から収集した走行経路の中から、自分と属性(走行癖)が最も近い人が選択した経路を提示することができる可能性を高くし、機械的に生成された経路よりも、ドライバーの好みの経路が得られる確率を高くすることができる。
実施の形態2.
図9,10は、この発明の実施の形態2に係る経路探索システムを示す構成図である。
図9,10に示すように、経路探索システムは、実施の形態1同様、複数の経路探索端末(A〜D)11と経路管理サーバ12とがインターネット網や電話網を介して接続されることにより構成される。この実施の形態2に係る経路探索システムでは、経路管理サーバ12が、複数の経路探索端末(A〜D)11から送信された走行経路情報に基づき走行経路を作成して走行経路データベースに蓄積し、複数の経路探索端末(A〜D)11から送信された走行時の速度、加速度、位置情報、経路案内時の裏道選択情報、および、走行経路情報に基づき、走行時の平均速度、発進時と停止時の加速度、車線変更頻度、裏道選択頻度を含む経路走行時におけるドライバー属性を設定して、設定したドライバー属性を走行経路データベースの走行経路と関連付けてドライバー属性データベースに蓄積する(図9参照)。
そして、経路探索端末(D)11が、経路管理サーバ12に対して経路探索要求を行なう場合には、経路管理サーバ12は、走行経路データベースに蓄積している走行経路の中から経路探索端末(D)11が送信した出発地と目的地とに関連する走行経路を案内経路候補としてリストアップし、リストアップした案内経路候補に対応するドライバー属性と、経路探索要求を行なった経路探索端末(D)11に対応するドライバー属性とを比較した結果に基づいて案内経路候補の中から案内経路を選択して経路探索端末(D)11へ送信し、経路探索端末(D)11は、経路管理サーバ12から受信した案内経路を出力する(図10参照)。
図11は、この発明の実施の形態2に係る経路探索端末11の構成図である。
実施の形態1において図3で説明した経路探索端末11と比べて、統計処理部40(平均速度算出部401、発進停止時加速度算出部402、車線変更頻度算出部403、裏道選択頻度算出部404)と統計記憶部60(平均速度601、発進停止時加速度602、車線変更頻度603、裏道選択頻度604)とを備えない点が異なる。
図12は、この発明の実施の形態2に係る経路管理サーバ12の構成図である。
実施の形態1において図4で説明した経路管理サーバ12と比べて、統計処理部40(平均速度算出部401、発進停止時加速度算出部402、車線変更頻度算出部403、裏道選択頻度算出部404)をさらに備えた点が異なる。
この発明の実施の形態2に係る経路探索システムの動作について説明する。
経路探索端末11から経路管理サーバ12へは、経路探索に必要な情報が一定のタイミングでアップロードされ、経路管理サーバ12において、経路探索端末(A〜D)11から受信した情報が、様々な属性を設定した状態で蓄積されている。
図13は、経路探索端末(A〜D)11の経路管理サーバ12への情報のアップロードの動作を説明するフローチャートである。以下、図9,図11,図13に沿って説明する。
なお、図13のステップST101〜ステップST105,ステップST110は、図5のステップST101〜ステップST105,ステップST110の動作と同様であるので、詳細な説明を省略する。
ステップST113において、演算処理部24は、一定時間経過したかどうかを判定する。一定時間経過していないと判断されると(ステップST113の“NO”の場合)、ステップST102に戻り、以降の処理を繰り返す。一方、一定時間経過していないと判断した場合(ステップST113の“YES”の場合)、ステップST112へ進む。
なお、ここで、一定時間とは、随時としてもよいし、10秒後、1分後など、適宜設定可能である。ただし、この実施の形態2では、統計処理部40による処理を経路管理サーバ12側で行なうため、実施の形態1の図5で説明した間隔(目的地到着まで)より密に情報を送信することが必要である(経路管理サーバ12側での処理については後述する)。
送受信部20は、ステップST101〜ステップST105において設定した情報(日時データ301、GPSデータ302、速度データ304、加速度データ305、ドライバー性別306、ドライバー年齢307)と基本情報記憶部30に記憶している地図データ303と、ステップST110で設定した走行経路とを、経路管理サーバ12へ送信する(ステップST112。図19(ト)参照))。
図14は、経路管理サーバ12側で、経路探索端末(A〜D)11から受信した情報を蓄積する動作を説明するフローチャートである。図9、図12、図14に沿って、経路管理サーバ12の動作を説明する。
経路管理サーバ12の送受信部81は、図13のステップST112で経路探索端末(A〜D)11から送信される情報(日時データ301、GPSデータ302、速度データ304、加速度データ305、ドライバー性別306、ドライバー年齢307、地図データ303、走行経路)を受信する(ステップST601)。
データベース作成部83は、送受信部81がステップST601で受信した日時データ301とGPSデータ302と地図データ303に基づき走行経路を設定し、走行経路DB87を作成する(ステップST602)。具体的には、データベース作成部83は、ステップST601で受信したデータの時系列に沿って経路探索端末(A〜D)11の各走行経路を設定し、走行経路DB87に収録する。
また、データベース作成部83は、送受信部81がステップST601で受信したドライバー性別306、ドライバー年齢307に基づきドライバー属性を設定し、ドライバー属性DB88を更新する(ステップST603)。
平均速度算出部401は、ステップST601で受信した情報を取得して走行時の平均速度を算出し、ドライバー属性DB88を更新する(ステップST604)。具体的には、平均速度算出部401は、ステップST601で受信した地図データ303、GPSデータ302、速度データ304を取得し、直線走行時とみなせる経路における一定速度走行時の速度データを使って平均速度を算出する。この平均速度は、その車を運転する人の通常走行時の車速が他の車より速いか遅いかを知るための指標とする。なお、例えば、平均速度算出部401は、算出した平均速度が、予め設定された基準の範囲より大きければ「速度:速」、基準の範囲より小さければ「速度:遅」、基準の範囲内であれば「速度:中」というドライバーの属性を設定し、ドライバー属性DB88に収録する。
発進停止時加速度算出部402は、停止状態からの発進時の加速度の平均、また走行状態からの停車時の減速における加速度の平均を算出し、ドライバー属性DB88を更新する(ステップST605)。具体的には、発進停止時加速度算出部402は、ステップST601で受信した速度データ304と加速度データ305とに基づき、速度データ304が0km/hである状態から、動き出すときの加速度データ305の平均と、走行状態から速度データ304が0km/hになるときの、加速度データ305の平均を用いて発進時の加速度の平均、減速における加速度の平均を算出する。
なお、発進停止時加速度算出部402は、算出した発進時停止時加速度が、予め設定された基準の範囲より大きければ「加速度:速」、基準の範囲より小さければ「加速度:緩」、基準の範囲内であれば「加速度:中」というドライバーの属性を設定し、ドライバー属性DB88に収録する。
車線変更頻度算出部403は、複数車線走行時における車線変更の頻度を算出し、ドライバー属性DB88を更新する(ステップST606)。具体的には、車線変更頻度算出部403は、ステップST601で受信したGPSデータ302と地図データ303とに基づく、走行している道が複数車線である場合におけるGPSデータ302のふらつき頻度や、ステップST601で受信した速度データ304、加速度データ305のふらつき頻度をカウントすることで車線変更頻度を算出する。または、経路探索端末11でCANからハンドル舵角の情報を受信できる場合は、ステップST601においてそのハンドル舵角の情報を取得して記憶しておき、舵角のふらつきをみることで車線変更頻度を割り出すようにすることもできる。なお、車線変更頻度算出部403は、算出した車線変更頻度が予め設定した基準値より大きければ「車線変更頻度:多」、小さければ「車線変更頻度:少」というドライバーの属性を設定し、ドライバー属性DB88に収録する。
裏道選択頻度算出部404は、ステップST601で受信した裏道選択表示308に基づき、裏道選択頻度を設定し、ドライバー属性DB88を更新する(ステップST607)。裏道選択頻度は、ドライバーが太い道を好んで走るか、細い道を好んで走るかを知るための指標とし、裏道選択頻度算出部404は、例えば、裏道選択頻度が、予め設定した基準値より大きければ「裏道派」、小さければ「大通り派」というドライバーの属性を設定し、ドライバー属性DB88に収録する。
なお、走行経路DB87に収録する走行経路と、ドライバー属性DB88に収録するドライバーの属性は、経路探索端末(A〜D)11ごとに関連付けて管理されており、両DBを参照することで、どのようなドライバーの属性を持つ経路探索端末(A〜D)11がどの経路を走行したかということが特定できるようになっている(図9(e)〜(h))。
また、ここでは、ドライバーの属性として、加減速、速度、車線変更頻度、女性、年代、大通り派か裏道派か、を管理するようにしているが、これに限らず、走行経路に付随するドライバーの属性の項目は適宜設定すればよい。
次に、経路探索端末(D)11によって、経路探索が行なわれた場合の動作について説明する。
図15は、経路探索時の経路探索端末(D)11の動作を説明するフローチャートである。なお、実施の形態1において図7で説明したものと同じ動作については詳細な説明を省略する。図15のステップST301,ステップST302,ステップST304,ステップST305は、図7のST301,ステップST302,ステップST304,ステップST305と同様である。
以下、図10、図15に沿って説明する。
なお、実施の形態1同様、経路探索は、ドライバーがディスプレイ21より経路探索要求を指示することによって行なわれる。具体的には、演算処理部24が、ディスプレイ21に出発地点および目的地点の入力画面を表示させ、ドライバーによる出発地点および目的地点の入力を受け付け、受け付けた出発地点および目的地地点を経路管理サーバ12へ送信することによって行なわれる。なお、出発地点および目的地点の入力は、ディスプレイ21に入力画面を表示させて受け付けるものに限らず、スピーカ22から音声によって受け付けるものとしてもよい。
ドライバーによって、経路探索要求が指示されると、経路探索端末(D)11の地点設定部50は、探索したい経路の出発地点と目的地点を設定し(ステップST301)、地点設定部50は、GPSによる自車の位置情報(GPSデータ302)を取得する(ステップST302)。具体的な動作は、実施の形態1の図7のステップST301,ステップST302と同様であるため詳細な説明を省略する。
送受信部20は、経路探索要求データ(ステップST301で設定した出発地点と目的地点の情報、ステップST302で取得したGPSデータ302、基本情報記憶部30に記憶されているドライバー性別306、ドライバー年齢307、日時データ301、地図データ303、速度データ304、加速度データ305、裏道選択表示308)を経路管理サーバ12に送信する(ステップST701。図10(チ))。
なお、ドライバー性別306、ドライバー年齢307については、経路探索端末11の電源投入時に、ドライバーが入力画面より入力するか、もしくは、経路探索端末11の初期設定時に予め設定され、基本情報記憶部30に記憶されている(図5のステップST101参照)。
そして、経路探索端末(D)11は、経路管理サーバ12において探索された案内経路のデータの受信を待つ。経路管理サーバ12は、後述する処理を行ない、案内経路のデータを経路探索端末(D)11に送信する。この手順については、図16に示すフローチャートに基づいて後述する。
送受信部20は、経路管理サーバ12から案内経路のデータを受信し(ステップST304。図10(リ))、案内経路設定部51は、ステップST304において、送受信部20が経路管理サーバ12より受信した案内経路データを取得し、取得した案内経路データに基づき、経路案内情報をディスプレイ21に表示させる(ステップST305)。なお、ディスプレイ21に案内経路を表示させるのではなく、スピーカ22から案内音声を出力することとしてもよいし、ディスプレイ21への表示とスピーカ22からの音声出力の両方を行なうようにしてもよい。
図16は、経路探索時の経路管理サーバ12の動作を説明するフローチャートである。
以下、図14を参照しながら説明する。なお、図16のステップST401〜ステップST406の動作は、実施の形態1で説明した図8のステップST401〜ステップST406と同様である。
なお、経路管理サーバ12では、経路探索端末(D)11から受信するデータが案内経路を要求するデータであるかどうかを、出発地点と目的地点の情報を受信するかどうかによって判断する。つまり、経路探索端末(D)11から出発地点と目的地点の情報が送信されてきた場合に以下に説明する経路探索の処理を行ない、出発地点と目的地点の情報が送信されてこない場合は、図14で説明した情報の蓄積処理を行なっている。
経路管理サーバ12の送受信部81は、経路探索端末(D)11が図15のステップST701で送信した経路探索要求データを受信する(ステップST801)。
出発目的地点設定部84は、送受信部81がステップST801で受信した出発地点と目的地点を、出発地点と目的地点に設定し、出発地点目的地点記憶部89に記憶させる(ステップST402)。
経路リストアップ部85は、走行経路DB87と、ステップST402で記憶した出発地点目的地点記憶部89の出発地点と目的地点とを参照し、案内経路候補をリストアップする(ステップST403)。具体的には、出発地点目的地点記憶部89の出発地点および目的地点を通る経路を走行経路DB87から抽出する。
類似属性経路選択部86は、ステップST403において経路リストアップ部85がリストアップした案内経路候補を受信すると、ドライバー属性DB88を参照し、受信した案内経路候補に紐づけされているドライバーの属性を抽出する(ステップST404)。
類似属性経路選択部86は、さらに、ドライバー属性DB88を参照し、経路探索の要求を行なった経路探索端末(D)11、つまり、ステップST801で受信した情報の発信元である経路探索端末(D)11のドライバーの属性を、ドライバー属性DB88から抽出する(ステップST802)。なお、このとき、ステップST801で受信したGPSデータ302、ドライバー性別306、ドライバー年齢307、日時データ301、地図データ303、速度データ304、加速度データ305、裏道選択表示308とに基づき、ドライバーの属性を再設定しなおすようにしてもよい。
類似属性経路選択部86は、ステップST404で抽出した、案内経路候補に関連付けられているドライバーの属性と、ステップST802において抽出した、経路探索の要求を行なった経路探索端末(D)11のドライバーの属性との類似度の計算を行ない、最も類似度の高い案内経路候補を選択し、案内経路に決定する(ステップST405)。属性間の類似度は、例えば、各属性を数値化し、その差の重み付け和を用いることで算出できる。
送受信部81は、ステップST405において、類似属性経路選択部86が決定した案内経路のデータを、経路探索端末(D)11に送信する(ステップST406)。
ここで、ステップST801〜ステップST405までの動作を、図10を用いて具体的に説明する。図10に示すように、経路探索端末(D)11から、出発地点と目的地点の情報、GPSデータ302、基本情報記憶部30に記憶されているドライバー性別306、ドライバー年齢307、日時データ301、地図データ303、速度データ304、加速度データ305、裏道選択表示308を受信したとする(ステップST801。図10(チ))。
経路リストアップ部85は、走行経路DB87から、出発地点および目的地点を通る経路として、探索端末(A〜C)11の経路A〜Cをリストアップし、案内経路候補とする(ステップST402、403。図10(ヌ))。
これを受け、類似属性経路選択部86は、リストアップされた経路A〜Cに紐づけられた経路探索端末(A〜C)11のドライバーの属性をドライバー属性DB88から抽出する(ステップST404。図10(ル))。
さらに、類似属性経路選択部86は、ドライバー属性DB88を参照し、経路探索端末(D)11のドライバーの属性を、ドライバー属性DB88から抽出する(ステップST802。図10(ヲ))。
そして、類似属性経路選択部86は、経路探索端末(D)11のドライバーの属性との類似度の計算を行なう(ステップST405)。
図10(ヌ)(ル)に示すように、経路探索端末(A)11は、経路Aに対し、加減速:緩、速度:遅、車線変更頻度:少、女性、20代、大通り派という安全運転傾向の強い属性であり、遠回りでも大通りを利用する経路を選んでいる。
対して経路探索端末(C)11は、加減速:速、速度:速、車線変更頻度:多、男性、30代、裏道派というせっかちな運転傾向の強い属性であり、細い道でも最短の経路を選んでいる。
また、経路探索端末(B)11は、加減速:中、速度:中、車線変更頻度:中、男性、30代、大通り派という平均的な運転傾向であり、狭い道は選択せず、遠回りもしないという道を選択している。
したがって、類似属性経路選択部86は、経路探索端末(D)11の属性に近い経路探索端末(B)11の経路Bを案内経路として選択する。
これにより経路探索端末(D)11のドライバーと最も運転傾向の近い経路探索端末(B)11のドライバーが選択した経路が得られるため、好みの経路が得られている可能性が高い経路を案内経路として提供することができる。
送受信部81は、ステップST405において、類似属性経路選択部86が決定した案内経路のデータを、経路探索端末(D)11に送信する(ステップST406。図10(リ))。
以上のように、実施の形態2によれば、経路探索端末11は各々、経路管理サーバ12に対して、走行時の速度、加速度、位置情報、経路案内時の裏道選択情報、および、走行経路情報を、ネットワークを介して送信し、出発地(出発地点)および目的地(目的地点)の情報を含むデータを送信することで経路探索要求を行ない、経路管理サーバ12から受信した案内経路を出力し、経路管理サーバ12は、経路探索端末11各々から送信された走行経路情報に基づき走行経路を作成して走行経路データベース87に蓄積し、経路探索端末11各々から送信された走行時の速度、加速度、位置情報、経路案内時の裏道選択情報、および、走行経路情報に基づき走行時の平均速度601、発進時と停止時の加速度(発進停止時加速度602)、車線変更頻度603、裏道選択頻度604を含む経路走行時におけるドライバー属性を設定して、ドライバー属性を走行経路と関連付けてドライバー属性データベース88に蓄積し、経路探索端末11から経路探索要求が行なわれたと判断すると、走行経路データベース87に蓄積している走行経路の中から経路探索端末11が送信した出発地と目的地とに関連する走行経路を案内経路候補としてリストアップし、リストアップした案内経路候補に対応するドライバー属性と、経路探索要求を行なった経路探索端末11に対応するドライバー属性とを比較した結果に基づいて案内経路候補の中から案内経路を選択して経路探索端末11へ送信するように構成したので、経路探索において、複数の経路探索端末11から収集した走行経路の中から、自分と属性(走行癖)が最も近い人が選択した経路を提示することができる可能性を高くし、機械的に生成された経路よりも、ドライバーの好みの経路が得られる確率を高くすることができる。
また、実施の形態1においては、複数の経路探索端末11のうちの全ての経路探索端末11において、統計処理を行なうためのソフトウェア(統計処理部40)を設けておく必要があったのに対し、経路管理サーバ12側に集約できるため、カーナビ構成のためのコストを低減することができる。
ただし、実施の形態1においては、走行経路やドライバー属性に関するデータをある程度間引いて経路管理サーバ12へアップロードすれば十分であったところが(図5のステップST111,ステップST112)、実施の形態2においては、それよりも密に走行経路やドライバー属性に関するデータをアップロードする必要が高くなるため(図13のステップST113,ステップST112)、通信量の面では実施の形態2の方が多くなる。
実施の形態3.
この実施の形態3では、長距離経路の探索時において、出発地点から有料道路の乗り場ICまで、および、有料道路の降り場ICから目的地点までの2区間について、それぞれ出発地点と目的地点を設定し、経路探索を行なう実施の形態について説明する。
この発明の実施の形態3に係る経路探索端末11と経路管理サーバ12の構成は、実施の形態1において、それぞれ図3,図4で説明した構成と同様であるため、重複した説明を省略する。
実施の形態3の経路探索システムの動作について、図5〜8、17を用いて説明する。
経路探索端末11の経路管理サーバ12への情報のアップロードの動作については、実施の形態1において図5で説明した動作と同様であるため説明を省略する。また、経路管理サーバ12側で、各経路探索端末11から受信した情報を蓄積する動作についても、実施の形態1において図6で説明した動作と同様であるため説明を省略する。
経路探索端末11において、経路探索が実施された場合の動作について、実施の形態1同様、図7を用いて説明する。
ドライバーによって、経路探索要求が指示されると、経路探索端末11の地点設定部50は、探索したい経路の出発地点と目的地点を設定する(ステップST301)。
具体的には、地点設定部50は、ディスプレイ21に出発地点および目的地点の入力画面を表示させ、ドライバーからの入力を待つ。そして、ドライバーが入力部23から入力した出発地点および目的地点を受信し、出発地点、目的地点に設定する。なお、出発地点および目的地点の入力は、ディスプレイ21に入力画面を表示させて受け付けるものに限らず、スピーカ22から音声によって受け付けるものとしてもよい。
ここで、例えば、図17に示すような、高速道路(有料道路)を挟む長距離経路の探索時においては、出発地点から高速道路の乗り場ICまで、および、高速道路の降り場ICから目的地点までの2区間について、それぞれ出発地点と目的地点を設定する。
つまり、図17においては、出発地点を第1の出発地点、高速道路の乗り場ICを第1の目的地点、高速道路の降り場ICを第2の出発地点、目的地点を第2の目的地点とする。
地点設定部50は、GPSによる自車の位置情報を取得し、GPSデータ302に設定する(ステップST302)。
送受信部20は、経路探索要求データ(ステップST301で設定した出発地点と目的地点の情報、ステップST302で取得したGPSデータ302、統計記憶部60に記憶している、つまり、過去の運転履歴に基づいて算出した最新の、平均速度601、発進停止時加速度602、車線変更頻度603、裏道選択頻度604、基本情報記憶部30に記憶しているドライバー性別306、ドライバー年齢307)を経路管理サーバ12に送信する(ステップST303)。なお、ドライバー性別306、ドライバー年齢307については、経路探索端末11の電源投入時に、ドライバーが入力画面より入力するか、もしくは、経路探索端末(D)11の初期設定時に予め設定され、基本情報記憶部30に記憶されている(図5のステップST101参照)。
また、ここでは、出発地点と目的地点の情報、GPSデータ302、平均速度601、発進停止時加速度602、車線変更頻度603、裏道選択頻度604、基本情報記憶部30に記憶しているドライバー性別306、ドライバー年齢307を経路管理サーバ12に送信することとするが、これに限らず、速度データ304、加速度データ305を送信するようにしてもよいし、経路管理サーバ12側で案内経路をどの情報に基づいて選択するかに基づいて適宜設定するようにすればよい。
そして、経路探索端末11は、経路管理サーバ12において探索された案内経路のデータの受信を待つ。経路管理サーバ12は、後述する処理を行ない、案内経路のデータを経路探索端末11に送信する。この手順については、図8に示すフローチャートに基づいて後述する。
送受信部20は、経路管理サーバ12から案内経路のデータを受信する(ステップST304)。この時、経路管理サーバ12からは、ステップST301で設定した第1の出発地点から第1の目的地点までの案内経路のデータ(案内経路データ1)と、第2の出発地点から第2の目的地点までの案内経路のデータ(案内経路データ2)とがそれぞれ送信される。つまり、出発地点から高速道路の乗り場ICまでの案内経路のデータと、高速道路の降り場ICから目的地点までの案内経路のデータとがそれぞれ送信される。
案内経路設定部51は、ステップST304において、送受信部20が経路管理サーバ12より受信した案内経路のデータを取得し、取得した案内経路データ1,2に基づき、経路案内情報をディスプレイ21に表示させる(ステップST305)。具体的には、案内経路設定部51は、ステップST303で受信した出発地点から高速道路の乗り場ICまでの案内経路と、高速道路と、ステップST303で受信した高速道路の降り場ICから目的地点までの案内経路とをつなぎ合わせて経路案内情報を作成し、ディスプレイ21に表示させる。なお、ディスプレイ21に案内経路を表示させるのではなく、スピーカ22から案内音声を出力することとしてもよいし、ディスプレイ21への表示とスピーカ22からの音声出力の両方を行なうようにしてもよい。
経路探索時の経路管理サーバ12の動作について、実施の形態1同様、図8を用いて説明する。
なお、経路管理サーバ12では、実施の形態1,2同様、経路探索端末11から受信するデータが案内経路を要求するデータであるかどうかを、出発地点と目的地点の情報を受信するかどうかによって判断する。つまり、経路探索端末11から出発地点と目的地点の情報が送信されてきた場合に以下に説明する経路探索の処理を行ない、出発地点と目的地点の情報が送信されてこない場合は、図6で説明した情報の蓄積処理を行なっている。
経路管理サーバ12の送受信部81は、経路探索端末11が図7のステップST303で送信した経路探索要求データを受信する(ステップST401)。
出発目的地点設定部84は、送受信部81がステップST401で受信した第1の出発地点,第2の出発地点と、第1の目的地点,第2の目的地点とを、それぞれ出発地点と目的地点に設定し、出発地点目的地点記憶部89に記憶させる(ステップST402)。
経路リストアップ部85は、走行経路DB87と、ステップST403で記憶した出発地点目的地点記憶部89の出発地点および目的地点を参照し、案内経路候補をリストアップする(ステップST403)。具体的には、第1の出発地点および第1の目的地点を通る案内経路候補(第1の案内経路候補)と、第2の出発地点および第2の目的地点を通る案内経路候補(第2の案内経路候補)とをそれぞれ走行経路DB87から抽出する。
類似属性経路選択部86は、ステップST403において経路リストアップ部85がリストアップした案内経路候補(第1の案内経路候補、第2の案内経路候補)を受信すると、ドライバー属性DB88を参照し、受信した案内経路候補に紐づけされているドライバーの属性をそれぞれ抽出する(ステップST404)。
類似属性経路選択部86は、ステップST404で経路候補とそれに紐づけられるドライバー属性を抽出すると、ステップST401において送受信部81が受信したドライバー属性(平均速度601、発進停止時加速度602、車線変更頻度603、裏道選択頻度604、ドライバー性別306、ドライバー年齢307)との類似度の計算を行ない、第1の案内経路候補、および、第2の案内経路候補それぞれについて、最も類似度の高い経路候補を選択し、案内経路(案内経路1,案内経路2)に決定する(ステップST405)。属性間の類似度は、例えば、各属性を数値化し、その差の重み付け和を用いることで算出できる。
送受信部81は、ステップST405において、類似属性経路選択部86が決定した案内経路1,2のデータを、経路探索端末11に送信する(ステップST406)。
なお、ここでは、経路探索端末11、経路管理サーバ12は、実施の形態1の構成と同様としたが、これに限らず、実施の形態2において図11,12で説明した経路探索端末11、経路管理サーバ12において、この実施の形態3を適用するものとしてもよい。
なお、ここでは、高速道路(有料道路)を含む経路の経路探索要求を行なった場合について説明したが、これに限らず、幹線道路を含む経路の経路探索要求を行なった場合に、経路管理サーバ12は、出発地から幹線道路の入口まで、および、幹線道路の出口から目的地までのそれぞれについて案内経路の探索を行なうようにすることもできる。
以上のように、この実施の形態3によれば、経路探索端末11が有料道路または幹線道路を含む経路の経路探索要求を行なった場合、経路管理サーバ12は、出発地(出発地点)から有料道路または幹線道路までの走行経路と、有料道路または幹線道路から目的地(目的地点)までの走行経路それぞれについて、案内経路の探索を行なうように構成したので、探索区間を短くすることで、同経路の過去の経路数が多く確保できるようになるため、よりドライバーの嗜好にあった経路を提示しやすくなる。
実施の形態4.
この実施の形態4では、出発地、目的地付近の交通量が少なく、つまり、出発地、目的地点付近に関連する走行経路の履歴が設定値より少なく、十分な走行経路が得られないときに、その地点近くの交通量が多い地点、つまり、その地点近くで走行経路の履歴が予め決められた設定値以上となる地点を仮の出発地、仮の目的地とし、経路探索を行なう実施の形態について説明する。
この発明の実施の形態4に係る経路探索端末11と経路管理サーバ12の構成は、実施の形態1において、それぞれ図3,図4で説明した構成と同様であるため、重複した説明を省略する。
実施の形態4の経路探索システムの動作について、図5〜8、18を用いて説明する。
経路探索端末11の経路管理サーバ12への情報のアップロードの動作については、実施の形態1において図5で説明した動作と同様であるため説明を省略する。また、経路管理サーバ12側で、各経路探索端末11から受信した情報を蓄積する動作についても、実施の形態1において図6で説明した動作と同様であるため説明を省略する。
経路探索端末11において、経路探索が実施された場合の動作については、実施の形態1において、図7で説明したものと同様であるので詳細な説明を省略する。
経路探索時の経路管理サーバ12の動作について、実施の形態1同様、図8を用いて説明する。
なお、経路管理サーバ12では、実施の形態1〜3同様、経路探索端末11から受信するデータが案内経路を要求するデータであるかどうかを、出発地点と目的地点の情報を受信するかどうかによって判断する。つまり、経路探索端末11から出発地点と目的地点の情報が送信されてきた場合に以下に説明する経路探索の処理を行ない、出発地点と目的地点の情報が送信されてこない場合は、図6で説明した情報の蓄積処理を行なっている。
経路管理サーバ12の送受信部81は、経路探索端末11が図7のステップST303で送信した、経路探索要求データを受信する(ステップST401)。
次に、出発目的地点設定部84は、送受信部81がステップST303で受信した出発地点と目的地点とに基づき、出発地点、目的地点を設定し、出発地点目的地点記憶部89に記憶させる(ステップST402)。
ここで、この実施の形態4では、例えば、出発地、目的地付近の交通量が少ない場合には、つまり、走行経路DB87に収録されている出発地、目的地点付近に関連する走行経路の履歴が設定値より少なく、十分な走行経路が得られない場合には、出発目的地点設定部84は、十分な探索経路が得られないと判断し、ステップST401で受信した出発地点、目的地点の近くの地点で、走行経路DB87に設定値以上の走行履歴が収録されている地点を、仮の出発地点、仮の目的地点として出発地点目的地点記憶部89に記憶する(図18参照)。
なお、仮の出発地点、仮の目的地点は、走行経路DB87に設定値以上の走行履歴が収録されている地点で、かつ、出発地点、目的地点にそれぞれ最も近い地点とすればよい。また、これに限らず、仮の出発地点は、走行経路DB87に設定地以上の走行履歴が収録されている出発地点に最も近い地点で、かつ、出発地点よりも目的地点側にある地点とし、仮の目的地点は、走行経路DB87に設定地以上の走行履歴が収録されている目的地点に最も近い地点で、かつ、目的地点よりも出発地点側にある地点としてもよい。
経路リストアップ部85は、走行経路DB87と、ステップST403で記憶した出発地点目的地点記憶部89の出発地点目的地点を参照し、案内経路候補をリストアップする(ステップST403)。つまり、ステップST402において、仮の出発地点または仮の目的地点が設定されている場合には、それぞれ設定された仮の出発地点、仮の目的地点をそれぞれ通る経路を走行経路DB87から抽出する。
類似属性経路選択部86は、ステップST403において経路リストアップ部85がリストアップした案内経路候補を受信すると、ドライバー属性DB88を参照し、受信した案内経路候補に関連付けられているドライバーの属性を抽出する(ステップST404)。
類似属性経路選択部86は、ステップST404で経路候補とそれに紐づけられるドライバー属性を抽出すると、ステップST401において送受信部81が受信したドライバー属性(平均速度601、発進停止時加速度602、車線変更頻度603、裏道選択頻度604、ドライバー性別306、ドライバー年齢307)との類似度の計算を行ない、出発地点(仮の出発地点)から目的地点(仮の目的地点)までの経路候補について、最も類似度の高い経路候補を選択し、案内経路に決定する(ステップST405)。属性間の類似度は、例えば、各属性を数値化し、その差の重み付け和を用いることで算出できる。
さらに、ステップST402において、仮の出発地点または仮の目的地点を設定した場合には、類似属性経路選択部86は、ステップST401で受信した出発地と仮の出発地との間の経路、または、ステップST401で受信した目的地と仮の目的地との間の経路を、従来のダイクストラ法などを用いたコスト最小化に基づく経路探索によって求め、求めた案内経路に付加して、最終的な案内経路として決定する。
送受信部81は、ステップST405において、類似属性経路選択部86が決定した案内経路のデータを、経路探索端末11に送信する(ステップST406)。
なお、ここでは、経路探索端末11、経路管理サーバ12は、実施の形態1の構成と同様としたが、これに限らず、実施の形態2において図9,10で説明した経路探索端末11、経路管理サーバ12において、この実施の形態4を適用するものとしてもよい。
以上のように、この実施の形態4によれば、経路管理サーバ12は、出発地(出発地点)または目的地(目的地点)に関連する走行経路の履歴が設定値を満たさない場合には、出発地点を考慮して走行経路の履歴が設定値以上となる地点を仮の出発地(仮の出発地点)とするか、または、目的地点を考慮して走行経路が設定値以上となる地点を仮の目的地(仮の目的地点)として案内経路の探索を行なうように構成したので、交通量の少ない出発地点や目的地点においても、間の経路における過去の経路数が多く確保できるようになるため、よりドライバーの嗜好にあった経路を提示しやすくすることができる。
実施の形態5.
地元の人は、地元の経路について精通しているため、渋滞する道、細くて通りにくい道など、地元外の人よりも正しい情報を持っている可能性が高い。また、地元でない道を走行するときは、ドライバーは道がわからないため、経路探索端末11に提示された道に従うしかなく、その属性を反映した経路であるとは限らない。
この実施の形態5では、経路探索の際に地元属性を考慮して、より属性を反映した経路を選択することができる実施の形態について説明する。
図19は、この発明の実施の形態5に係る経路探索端末11の構成図である。
実施の形態1において、図3に示したものとは、基本情報記憶部30が地元属性309をさらに記憶するように構成されている点のみが異なる。
経路管理サーバ12の構成は、実施の形態1において、図4に示したものと同様であるため、重複した説明を省略する。
この実施の形態5に係る経路探索システムの動作について説明する。
経路探索端末11から経路管理サーバ12へは、経路探索に必要な情報が常時アップロードされ、経路管理サーバ12において、経路探索端末11から受信した情報が、様々な属性を付加した状態で蓄積されている。
図20は、経路探索端末11の経路管理サーバ12への情報のアップロードの動作を説明するフローチャートである。図20に沿って、経路探索端末11のアップロード動作を説明する。なお、ステップST101〜ステップST112については、実施の形態1において図5で説明したものと同様の動作であるので、詳細な説明を省略する。
経路探索端末11に電源が投入され、ステップST101〜ステップST105までの処理を行なうと、演算処理部24は、ドライバーの地元属性309を取得し基本情報記憶部30に記憶する(ステップST114)。具体的には、演算処理部24は、ディスプレイ21に地元属性の入力画面を表示し、ドライバーが、今から走行する経路が地元である場合に、入力画面より地元属性を入力することによって、地元属性の情報を取得すればよい。または、経路探索端末11ごとにあらかじめ自宅などの基点位置を登録しておき、ステップST102で取得したGPSデータ302が、この基点位置から決められた一定距離以内に存在する場合に地元であると判断するようにしてもよい。
ステップST106〜ステップST111までの処理は、図5と同様であるため詳細な説明を省略する。
送受信部20は、ステップST101〜ステップST110,ステップST114において記憶した情報(日時データ301、GPSデータ302、速度データ304、加速度データ305、ドライバー性別306、ドライバー年齢307、地元属性309、平均速度601、発進停止時加速度602、車線変更頻度603、裏道選択頻度604)と基本情報記憶部30に記憶している地図データを、経路管理サーバ12へ送信する(ステップST112)。
図20の処理を受け、経路管理サーバ12側では、経路探索端末11から受信した情報を蓄積する。この経路管理サーバ12側での動作は、実施の形態1において図6で説明したものと同様であるが、この実施の形態5においては、ステップST203のドライバー属性DB作成時には、データベース作成部83は、経路探索端末11から受信した地元属性309についてもドライバー属性DB88に収録する。例えば、地元属性309の表示が立っている場合には、「地元」というドライバーの属性を設定し、ドライバー属性DB88に収録する。その他、ドライバー属性の地元属性309に地元属性表示を立てるようにしてもよく、その経路を選択したドライバーが地元の人であることがわかるようになっているものであればよい。
経路探索端末11によって、経路探索が行なわれた場合、経路探索端末11から経路管理サーバ12へ案内経路の要求を行ない、経路管理サーバ12から受信した案内経路をドライバーに提供する。
なお、実施の形態1同様、経路管理サーバ12では、経路探索端末11から受信するデータが案内経路を要求するデータであるかどうかを、出発地点と目的地点の情報を受信するかどうかによって判断する。つまり、経路探索端末11から出発地点と目的地点の情報が送信されてきた場合に以下に説明する経路探索の処理を行ない、出発地点と目的地点の情報が送信されてこない場合は、図6で説明した情報の蓄積処理を行なっている。
図21は、経路探索時の経路管理サーバ12の動作を説明するフローチャートである。
以下、図21を参照しながら説明する。なお、図21のステップST401〜404,ステップST406は、実施の形態1の図8で説明したステップST401〜404,ステップST406と同様であるので詳細な説明を省略する。ここで、ステップST404において、類似属性経路選択部86は、ドライバー属性DB88を参照し、受信した案内経路候補に紐づけされているドライバーの属性を抽出する際、ドライバー属性DB88から地元属性も抽出する。
類似属性経路選択部86は、ステップST404で案内経路候補とそれに関連付けられているドライバー属性を抽出すると、ステップST401において送受信部81が受信したドライバー属性(平均速度601、発進停止時加速度602、車線変更頻度603、裏道選択頻度604、ドライバー性別306、ドライバー年齢307)との類似度の計算を行ない、最も類似度の高い経路候補を選択し、案内経路を決定する(ステップST901)。この時、この実施の形態5においては、最も類似度の高い経路候補が複数あった場合には、ステップST404で抽出されたドライバー属性に地元属性309が「地元」となっている案内経路候補優先して案内経路に決定する。
送受信部81は、ステップST901において、類似属性経路選択部86が決定した案内経路のデータを、経路探索端末11に送信する(ステップST406)。
なお、ここでは、経路探索端末11は、実施の形態1で説明した経路探索端末11にさらに地元属性を追加し、経路管理サーバ12は、実施の形態1の構成と同様としたが、これに限らず、経路探索端末11を、実施の形態2において図11で説明した経路探索端末11にさらに地元属性を追加し、経路管理サーバ12を、図12で説明した経路管理サーバ12と同様の構成として適用してもよい。
以上のように、この実施の形態5によれば、ドライバー属性は、地元であるかどうかの地元属性情報を含み、経路管理サーバ12は、案内経路候補の中から選択される案内経路が複数存在する場合は、案内経路候補のうち、地元属性情報が付加された前記ドライバー属性を持つ案内経路候補を優先的に案内経路とするように構成したので、地元の人が選択した経路を優先的に選ぶことにより、ドライバーの属性をより反映した経路を案内経路とすることができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
11 経路探索端末、12 経路管理サーバ、20,81 送受信部、21 ディスプレイ、22 スピーカ、23 入力部、24,82 演算処理部、30 基本情報記憶部、301 日時データ、302 GPSデータ、303 地図データ、304 速度データ、305 加速度データ、306 ドライバー性別、307 ドライバー年齢、308 裏道選択表示、309 地元属性、40 統計処理部、401 平均速度算出部、402 発進停止時加速度算出部、403 車線変更頻度算出部、404 裏道選択頻度算出部、50 地点設定部、51 案内経路設定部、52 車情報設定部、53 走行経路設定部、60 統計記憶部、601 平均速度、602 発進停止時加速度、603 車線変更頻度、604 裏道選択頻度、83 データベース作成部、84 出発目的地点設定部、85 経路リストアップ部、86 類似属性経路選択部、87 走行経路データベース、88 ドライバー属性データベース、89 出発地点目的地点記憶部。

Claims (9)

  1. 複数の経路探索端末と経路管理サーバとを備え、
    前記経路探索端末は各々、前記経路管理サーバに対して、走行時の平均速度、発進時と停止時の加速度、車線変更頻度、裏道選択頻度を含む経路走行時におけるドライバー属性と走行経路情報とをネットワークを介して送信し、自身の前記ドライバー属性とともに、出発地および目的地の情報を含むデータを送信することで経路探索要求を行ない、前記経路管理サーバから受信した案内経路を出力し、
    前記経路管理サーバは、前記経路探索端末各々から前記ドライバー属性と走行経路情報を受信し、前記走行経路情報に基づき走行経路を作成して走行経路データベースに蓄積し、前記走行経路に対応する前記ドライバー属性を、前記走行経路と関連付けてドライバー属性データベースに蓄積し、前記経路探索端末から前記経路探索要求が行なわれたと判断すると、前記走行経路データベースに蓄積している前記走行経路の中から、前記経路探索端末が送信した前記出発地と前記目的地とに関連する前記走行経路を案内経路候補としてリストアップし、前記リストアップした前記案内経路候補に対応するドライバー属性と前記経路探索要求を行なった経路探索端末から送信されたドライバー属性とを比較した結果に基づいて、前記案内経路候補の中から前記案内経路を選択して前記経路探索端末へ送信する
    ことを特徴とする経路探索システム。
  2. 複数の経路探索端末と経路管理サーバとを備え、
    前記経路探索端末は各々、前記経路管理サーバに対して、走行時の速度、加速度、位置情報、経路案内時の裏道選択情報、および、走行経路情報を、ネットワークを介して送信し、出発地および目的地の情報を含むデータを送信することで経路探索要求を行ない、前記経路管理サーバから受信した案内経路を出力し、
    前記経路管理サーバは、前記経路探索端末各々から送信された前記走行経路情報に基づき走行経路を作成して走行経路データベースに蓄積し、前記経路探索端末各々から送信された前記走行時の速度、加速度、位置情報、経路案内時の裏道選択情報、および、走行経路情報に基づき走行時の平均速度、発進時と停止時の加速度、車線変更頻度、裏道選択頻度を含む経路走行時におけるドライバー属性を設定して、前記ドライバー属性を前記走行経路と関連付けてドライバー属性データベースに蓄積し、前記経路探索端末から前記経路探索要求が行なわれたと判断すると、前記走行経路データベースに蓄積している前記走行経路の中から前記経路探索端末が送信した前記出発地と前記目的地とに関連する前記走行経路を案内経路候補としてリストアップし、前記リストアップした前記案内経路候補に対応するドライバー属性と、前記経路探索要求を行なった経路探索端末に対応するドライバー属性とを比較した結果に基づいて前記案内経路候補の中から前記案内経路を選択して前記経路探索端末へ送信する
    ことを特徴とする経路探索システム。
  3. 前記経路探索端末が、有料道路または幹線道路を含む経路の経路探索要求を行なった場合、
    前記経路管理サーバは、前記出発地から前記有料道路または幹線道路までの走行経路と、前記有料道路または幹線道路から前記目的地までの走行経路それぞれについて、前記案内経路の探索を行なう
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の経路探索システム。
  4. 前記経路管理サーバは、前記出発地または前記目的地に関連する前記走行経路の履歴が設定値を満たさない場合には、前記出発地を考慮して前記走行経路の履歴が前記設定値以上となる地点を仮の出発地とするか、または、前記目的地を考慮して前記走行経路の履歴が前記設定値以上となる地点を仮の目的地として前記案内経路の探索を行なう
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の経路探索システム。
  5. 前記ドライバー属性は、地元であるかどうかの地元属性情報を含み、前記経路管理サーバは、前記案内経路候補の中から選択される前記案内経路が複数存在する場合は、前記案内経路候補のうち、前記地元属性情報が付加された前記ドライバー属性を持つ前記案内経路候補を優先的に前記案内経路とする
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の経路探索システム。
  6. 複数の経路探索端末とデータを送受信する経路管理サーバであって、
    前記経路探索端末各々からドライバー属性と走行経路情報を受信し、前記走行経路情報に基づき走行経路を作成して走行経路データベースに蓄積し、前記走行経路に対応する前記ドライバー属性を、前記走行経路と関連付けてドライバー属性データベースに蓄積し、
    前記経路探索端末から経路探索要求が行なわれたと判断すると、
    前記走行経路データベースに蓄積している前記走行経路の中から、前記経路探索端末が送信した前記出発地と前記目的地とに関連する前記走行経路を案内経路候補としてリストアップし、前記リストアップした前記案内経路候補に対応するドライバー属性と前記経路探索要求を行なった経路探索端末から送信されたドライバー属性とを比較した結果に基づいて、前記案内経路候補の中から案内経路を選択して前記経路探索端末へ送信する
    ことを特徴とする経路管理サーバ。
  7. 経路管理サーバとデータを送受信する経路探索端末であって、
    前記経路管理サーバに対して、走行時の平均速度、発進時と停止時の加速度、車線変更頻度、裏道選択頻度を含む経路走行時におけるドライバー属性と走行経路情報とをネットワークを介して送信し、自身の前記ドライバー属性とともに、出発地および目的地の情報を含むデータを送信することで経路探索要求を行ない、前記経路管理サーバから受信した案内経路を出力する
    ことを特徴とする経路探索端末。
  8. 複数の経路探索端末とデータを送受信する経路管理サーバであって、
    前記経路探索端末各々から送信された走行経路情報に基づき走行経路を作成して走行経路データベースに蓄積し、前記経路探索端末各々から送信された走行時の速度、加速度、位置情報、経路案内時の裏道選択情報、および、走行経路情報に基づき走行時の平均速度、発進時と停止時の加速度、車線変更頻度、裏道選択頻度を含む経路走行時におけるドライバー属性を設定して、前記ドライバー属性を前記走行経路と関連付けてドライバー属性データベースに蓄積し、
    前記経路探索端末から経路探索要求が行なわれたと判断すると、
    前記走行経路データベースに蓄積している前記走行経路の中から前記経路探索端末が送信した前記出発地と前記目的地とに関連する前記走行経路を案内経路候補としてリストアップし、前記リストアップした前記案内経路候補に対応するドライバー属性と、前記経路探索要求を行なった経路探索端末に対応するドライバー属性とを比較した結果に基づいて前記案内経路候補の中から案内経路を選択して前記経路探索端末へ送信する
    ことを特徴とする経路管理サーバ。
  9. 経路管理サーバとデータを送受信する経路探索端末であって、
    前記経路管理サーバに対して、走行時の速度、加速度、位置情報、経路案内時の裏道選択情報、および、走行経路情報をネットワークを介して送信し、出発地および目的地の情報を含むデータを送信することで経路探索要求を行ない、前記経路管理サーバから受信した案内経路を出力する
    ことを特徴とする経路探索端末。
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